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特開2024-120415コンピュータプログラム、情報処理方法および情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024120415
(43)【公開日】2024-09-05
(54)【発明の名称】コンピュータプログラム、情報処理方法および情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/80 20140101AFI20240829BHJP
   A63F 13/803 20140101ALI20240829BHJP
   A63F 13/573 20140101ALI20240829BHJP
【FI】
A63F13/80 E
A63F13/803
A63F13/573
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023027199
(22)【出願日】2023-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】000128234
【氏名又は名称】株式会社エポック社
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】進藤 幸弘
(72)【発明者】
【氏名】安部 貫太
(57)【要約】
【課題】初心者から上級者までの幅広い層のプレイヤーが楽しむことができるデジタルゲームを実現可能なコンピュータプログラム、情報処理方法および情報処理装置を提供する。
【解決手段】コンピュータプログラムは、情報処理部23に、フレームオブジェクト52の内側に複数の経路タイルオブジェクト51を配置する配置ステップと、複数の経路タイルオブジェクト51のそれぞれに形成されたガイド溝511,512に沿って移動体オブジェクト56を進行させる移動ステップと、プレイヤーの操作に応じて、フレームオブジェクト52の内側に設けられる少なくとも一つの空きスペース53に複数の経路タイルオブジェクト51のうちいずれかをスライドさせて複数の経路タイルオブジェクト51の配置を変更する配置変更ステップと、を実行させ、移動ステップにおいて、プレイヤーの操作に応じて、移動体オブジェクト56の進行方向を前進と後進との間で切り替える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサおよびメモリを備えるコンピュータにより実行されるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに、
フレームオブジェクトの内側に複数の経路タイルオブジェクトを配置する配置ステップと、
前記複数の経路タイルオブジェクトのそれぞれに形成されたガイド溝に沿って移動体オブジェクトを進行させる移動ステップと、
プレイヤーの操作に応じて、前記フレームオブジェクトの内側に設けられる少なくとも一つの空きスペースに前記複数の経路タイルオブジェクトのうちいずれかをスライドさせて前記複数の経路タイルオブジェクトの配置を変更する配置変更ステップと、を実行させ、
前記移動ステップにおいて、前記プレイヤーの操作に応じて、前記移動体オブジェクトの進行方向を前進と後進との間で切り替える、コンピュータプログラム。
【請求項2】
前記配置ステップにおいて、さらに、前記移動体オブジェクトの進行方向の切り替えを指示する切替ボタンを配置し、
前記プレイヤーにより前記切替ボタンが選択された場合、前記移動ステップにおいて前記移動体オブジェクトの前記進行方向を切り替える、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記コンピュータプログラムは、さらに、前記プロセッサに、
複数のコースのうちのいずれか1つのコースの選択を受け付ける受付ステップを実行させ、
前記配置ステップにおいて、前記プレイヤーにより選択されたコースに応じて、前記複数の経路タイルオブジェクトを配置する、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記複数のコースは互いに難易度が異なる、請求項3に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記配置ステップにおいて、前記移動体オブジェクトのスタート位置であるスタートタイルオブジェクト、および前記移動体オブジェクトのゴール位置であるゴールタイルオブジェクトの少なくとも一方を、前記フレームオブジェクトの外側に配置する、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
プロセッサおよびメモリを備えるコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
フレームオブジェクトの内側に複数の経路タイルオブジェクトを配置する配置ステップと、
前記複数の経路タイルオブジェクトのそれぞれに形成されたガイド溝に沿って移動体オブジェクトを進行させる移動ステップと、
プレイヤーの操作に応じて、前記フレームオブジェクトの内側に設けられる少なくとも一つの空きスペースに前記複数の経路タイルオブジェクトのいずれかをスライドさせて前記複数の経路タイルオブジェクトの配置を変更する配置変更ステップと、を含み、
前記移動ステップにおいて、前記プレイヤーの操作に応じて、前記移動体オブジェクトの進行方向を前進と後進との間で切り替える、情報処理方法。
【請求項7】
フレームオブジェクトの内側に複数の経路タイルオブジェクトを配置する配置部と、
前記複数の経路タイルオブジェクトのそれぞれに形成されたガイド溝に沿って移動体オブジェクトを進行させる移動体制御部と、を備え、
前記配置部は、プレイヤーの操作に応じて、前記フレームオブジェクトの内側に設けられる少なくとも一つの空きスペースに前記複数の経路タイルオブジェクトのいずれかをスライドさせて前記複数の経路タイルオブジェクトの配置を変更し、
前記移動体制御部は、前記プレイヤーの操作に応じて、前記移動体オブジェクトの進行方向を前進と後進との間で切り替える、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンピュータプログラム、情報処理方法および情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のパネルを組み合わせて経路を形成するパズルゲームが知られている。例えば、特許文献1では、ガイド溝を有する複数の経路タイルと、複数の経路タイルを収容する筐体と、複数の経路タイルに設けられたガイド溝に沿って移動する車両等の移動体と、を備えたボードゲームが開示されている。
【0003】
また、近年、パズルゲームがデジタルゲーム化されている。例えば、特許文献2では、複数のパネルを組み合わせて経路を形成するパズルゲームと、パズルゲームで形成された経路に応じて進行する対戦ゲームと、を実行するためのゲームプログラムを、プレイヤーの端末装置へ提供するゲームシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第4504243号明細書
【特許文献2】特開2014-117389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に開示されたボードゲームでは、プレイヤーは、移動体が一の経路タイルを前進して通過する間の短時間に素早く経路タイルの配置を変更することにより、当該移動体をゴールまで導くことができる。
【0006】
しかしながら、初心者レベルのプレイヤー(例えば、ボードゲームに慣れていない幼児等)は、短時間のうちに素早く経路タイルの配置を変更することができない場合がある。特に、初心者レベルのプレイヤーは、移動体が経路タイルの端に近づくに従い、経路タイルのスライド操作に焦ってしまい、ボードゲームを十分に楽しむことができない。この結果、初心者レベルのプレイヤーの一定数は、ボードゲームが上達する前にボードゲームに早々に飽きてしまうといった事態が想定される。
【0007】
本開示は、初心者から上級者までの幅広い層のプレイヤーが楽しむことができるデジタルゲームを実現可能なコンピュータプログラム、情報処理方法および情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一つの態様に係るコンピュータプログラムは、
プロセッサおよびメモリを備えるコンピュータにより実行されるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに、
フレームオブジェクトの内側に複数の経路タイルオブジェクトを配置する配置ステップと、
前記複数の経路タイルオブジェクトのそれぞれに形成されたガイド溝に沿って移動体オブジェクトを進行させる移動ステップと、
プレイヤーの操作に応じて、前記フレームオブジェクトの内側に設けられる少なくとも一つの空きスペースに前記複数の経路タイルオブジェクトのうちいずれかをスライドさせて前記複数の経路タイルオブジェクトの配置を変更する配置変更ステップと、を実行させ、
前記移動ステップにおいて、前記プレイヤーの操作に応じて、前記移動体オブジェクトの進行方向を前進と後進との間で切り替える。
【発明の効果】
【0009】
上記構成によれば、初心者から上級者までの幅広い層のプレイヤーが楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
図2図1に示す端末のスクリーンに表示されるタイトル画面の一例を示す図である。
図3図1に示す端末のスクリーンに表示される解説動画の一例を示す図である。
図4図1に示す端末のスクリーンに表示されるコース選択画面の一例を示す図である。
図5図1に示す端末のスクリーンに表示されるコース選択画面の他の一例を示す図である。
図6図1に示す端末のスクリーンに表示されるコース選択画面の他の一例を示す図である。
図7図1に示す端末により表示されるスタート動画を説明するための図である。
図8図1に示す端末により表示されるゲーム画面の一例を示す図である。
図9図1に示す端末により表示されるゴール動画を説明するための図である。
図10】本開示の実施の形態に係るサーバがデジタルゲームを配信する際の動作の流れを示すフローチャートである。
図11図10に示す移動処理の動作の流れを説明するフローチャートである。
図12図10に示す配置変更処理の動作の流れを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本開示の実施形態について詳細に説明する。以下の説明では、同一の部品等には同一の符号を付し、それらの名称及び機能は同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0012】
<システムの構成>
図1は、本開示の実施の形態に係る情報処理システム100の構成を示す図である。情報処理システム100は、プレイヤーの操作に応じて、複数の経路タイルオブジェクトの配置を変更することにより、複数の経路タイルオブジェクトの各々に形成されたガイド溝に沿って移動体オブジェクトを進行させるデジタルゲームを提供するシステムである。
【0013】
情報処理システム100は、プレイヤーが使用する端末10と、サーバ(情報処理装置)20とを含み、これらの装置がネットワーク30および無線基地局31を介して互いに通信可能に接続されている。
【0014】
端末10は、例えば、無線基地局31と通信することにより、ネットワーク30と接続する。端末10は、携帯型の情報端末であってもよいし、PC(Personal Computer)、タブレット、またはゲーム機等の設置型の情報端末であってもよい。また、端末10は、タッチスクリーンを備えていてもよいし、備えていなくてもよい。以下では、端末10がタッチスクリーンを備える端末であるものとして、説明をする。
【0015】
端末10は、例えば、ネットワーク30および無線基地局31を介してサーバ20から配信される情報に基づいて表示処理等を行うことにより、サーバ20から提供されるデジタルゲームを実施可能にする。また、端末10は、プレイヤーによる当該端末10のスクリーン60上での操作を受け付け、操作内容を示す操作情報をネットワーク30および無線基地局31経由でサーバ20へ送信する。
【0016】
サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、情報処理部(プロセッサ)23と、メモリ24とを備える。情報処理部23は、取得部231と、配置部232と、移動体制御部233とを含む。
【0017】
通信部21は、サーバ20がネットワーク30および無線基地局31を介して端末10と通信するためのインタフェースである。例えば、通信部21は、端末10からの操作情報をネットワーク30および無線基地局31経由で受信すると、当該操作情報を情報処理部23へ出力する。
【0018】
記憶部22は、不揮発性メモリやHDDなどである。記憶部22には、サーバ20の動作プログラムが保存されている。メモリ24は、揮発性メモリなどである。メモリ24には、デジタルゲームに関する各種情報が保存されている。
【0019】
情報処理部23は、例えば、プロセッサを含むマイクロコントローラと、その他の電子回路(例えば、トランジスタ等)を含む。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、またはGPU(Graphics Processing Unit)である。情報処理部23は、記憶部22に保存されている動作プログラムを実行する。例えば、情報処理部23における取得部231は、通信部21から出力された操作情報を受けると、当該操作情報の示す内容に応じた情報をメモリ24から読み出し、読み出した情報を通信部21へ出力する。通信部21は、情報処理部23から受けた情報を、ネットワーク30および無線基地局31経由で端末10へ送信する。
【0020】
<ゲームの内容>
[タイトル画面の表示]
例えば、プレイヤーが、端末10を用いて、サーバ20により配信されるデジタルゲームの開始を選択する操作を行ったとする。この場合、端末10は、当該操作の内容を示す操作情報をサーバ20へ送信する。
【0021】
サーバ20における通信部21は、デジタルゲームの開始が選択されたことを示す操作情報を受信すると、当該操作情報を情報処理部23へ出力する。情報処理部23における取得部231は、当該操作情報を受けると、ゲームのタイトル画面を表示するためのタイトル画面データをメモリ24から読み出して通信部21へ出力する。通信部21は、取得部231から出力されたタイトル画面データを受けると、当該タイトル画面データを端末10へ送信する。
【0022】
図2は、図1に示す端末10のスクリーン60に表示されるタイトル画面の一例を示す図である。図2に示すように、タイトル画面には、例えば、ゲームのタイトルが表示されるタイトル領域R11と、「遊び方解説」を選択するための選択ボタンB11とが含まれる。
【0023】
プレイヤーが、タイトル画面において選択ボタンB11を選択する操作を行ったとする。この場合、端末10は、選択ボタンB11が選択されたことを示す操作情報をサーバ20へ送信する。
【0024】
サーバ20における通信部21は、当該操作情報を受信すると、当該操作情報を情報処理部23へ出力する。情報処理部23における取得部231は、当該操作情報を受けると、ゲームの遊び方を解説した動画のデータ(以下、「解説動画データ」と称する)をメモリ24から読み出して通信部21へ出力する。通信部21は、取得部231から出力された解説動画データを受けると、当該解説動画データを端末10へ送信する。
【0025】
図3は、図1に示す端末10のスクリーン60に表示される解説動画の一例を示す図である。端末10は、サーバ20から送信された解説動画データを受信すると、当該解説動画データに基づいて、例えばポップアップによりゲームの解説動画をスクリーン60に表示する。
【0026】
また、解説動画には、解説動画の終了を指示するための終了ボタンB12が含まれる。プレイヤーが終了ボタンB12を選択する操作を行った場合には、解説動画が終了し、例えば、解説動画が表示される前の画面、具体的には図2に示すタイトル画面等が再び表示される。
【0027】
[コースの選択]
プレイヤーが、図2に示すタイトル画面においてタイトル領域R11を選択する操作を行ったとする。この場合、端末10は、タイトル領域R11が選択されたことを示す操作情報をサーバ20へ送信する。
【0028】
サーバ20における通信部21は、当該操作情報を受信すると、当該操作情報を情報処理部23へ出力する。情報処理部23における取得部231は、当該操作情報を受けると、コース選択画面を表示するためのコース選択画面データをメモリ24から読み出して通信部21へ出力する。通信部21は、取得部231から出力されたコース選択画面データを受けると、当該コース選択画面データを端末10へ送信する。
【0029】
図4から図6は、図1に示す端末10のスクリーン60に表示されるコース選択画面の一例を示す図である。図4に示すように、コース選択画面には、例えば、複数の経路タイルオブジェクト51を含むコースの画像が表示されるコース領域R21と、表示されるコースの難易度を示す難易度表示領域R22と、表示されているコース以外のコースを表示させるための選択ボタンB21,B22と、「遊び方解説」を選択するための選択ボタンB11とが含まれる。
【0030】
複数の経路タイルオブジェクト51は、略四角形状のフレームオブジェクト52の内側に配置される。また、フレームオブジェクト52の内側には、経路タイルオブジェクト51の他に、1つ以上の空きスペース53が設けられている。また、フレームオブジェクト52の外側には、スタート地点として設定されるスタートタイルオブジェクト54と、ゴール地点として設定されるゴールタイルオブジェクト55とが配置されている。
【0031】
経路タイルオブジェクト51には、二種類の経路タイルオブジェクト51A,51Bが含まれる。各経路タイルオブジェクト51の外形は正方形状である。二種類のうちの一の経路タイルオブジェクト51Aでは、ガイド溝511が十字状に形成されており、直線状の経路を構成している。より詳細には、十字状のガイド溝511は、2つの直線状の溝を含み、これら2つの直線状の溝は、正方形状の経路タイルオブジェクト51Aにおける辺の中央から、当該辺に対向する他の辺の中央へ延びている。
【0032】
また、残りの一の経路タイルオブジェクト51Bでは、ガイド溝512が円弧状に形成されており、カーブ状の経路を構成している。より詳細には、円弧状のガイド溝512は、正方形状の経路タイルオブジェクト51Bにおける辺の中央から、当該辺に隣接する他の辺の中央へ向けて湾曲している。
【0033】
図4では、難易度が「レベル1」であるコースの画像がコース領域R21に表示されている。例えば、「レベル1」のコースの画像が表示されている状況において、プレイヤーが選択ボタンB21を選択する操作を行ったとする。この場合、端末10は、例えば、コース選択画面データに基づいて、図5に示すように、難易度が「レベル2」であるコースの画像をコース領域R21に表示する。
【0034】
「レベル2」のコースは、図4に示す「レベル1」のコースと比較して、ゴールタイルオブジェクト55の配置が異なり、さらに、一部の経路タイルオブジェクト51の配置が異なる。すなわち、「レベル2」のコースは、「レベル1」のコースと比較して、移動体オブジェクト56をガイド溝511,512に沿ってスタートタイルオブジェクト54からゴールタイルオブジェクト55まで導く際の難易度が高くなるように設計されている。
【0035】
また、「レベル2」のコースの画像がコース領域R21に表示されている状況において、プレイヤーが選択ボタンB21を選択する操作を行ったとする。この場合、端末10は、例えば、コース選択画面データに基づいて、図6に示すように、難易度が「レベル3」であるコースの画像をコース領域R21に表示する。
【0036】
「レベル3」のコースは、図5に示す「レベル2」のコースと比較して、スタートタイルオブジェクト54、ゴールタイルオブジェクト55および経路タイルオブジェクト51の配置が異なる。すなわち、「レベル3」のコースは、「レベル2」のコースと比較して、移動体オブジェクト56をガイド溝511,512に沿ってスタートタイルオブジェクト54からゴールタイルオブジェクト55まで導く際の難易度が高くなるように設計されている。
【0037】
また、図4に示すように「レベル1」のコースの画像が表示されている状況において、プレイヤーが選択ボタンB22を選択する操作を行った場合には、図6に示すように「レベル3」のコースの画像が表示される。
【0038】
また、図5に示すように「レベル2」のコースの画像が表示されている状況において、プレイヤーが選択ボタンB22を選択する操作を行った場合には、図4に示すように「レベル1」のコースの画像が表示される。
【0039】
また、図6に示すように「レベル3」のコースの画像が表示されている状況において、プレイヤーが選択ボタンB22を選択する操作を行った場合には、図5に示すように「レベル2」のコースの画像が表示される。
【0040】
さらに、プレイヤーが、図4から図6のいずれかに示すコースの画像が表示されている状況において、選択ボタンB11を選択する操作を行った場合には、上述の通り、図3に示す解説動画が端末10に表示される。
【0041】
なお、コース選択画面に含まれるコースの数は3つに限らず、1つ、2つ、または4つ以上であってもよい。また、コース選択画面に複数のコースが含まれる場合において、これら複数のコースは難易度によって分けられるものに限らず、例えば、互いに同じ難易度のコースであってもよい。また、複数のコース間において、経路タイルオブジェクト51の数が異なってもよい。
【0042】
また、図4から図6に示すコースでは空きスペース53が1つであるが、空きスペース53は2つ以上であってもよい。また、スタートタイルオブジェクト54およびゴールタイルオブジェクト55は、フレームオブジェクト52の外側に配置される構成に限定されず、フレームオブジェクト52の内側に配置されてもよい。
【0043】
[ゲームの開始]
サーバ20は、コース選択画面に含まれる複数のコースのうちのいずれか1つのコースの選択を受け付ける。すなわち、図4から図6に示すように、コースの画像が表示されている状況において、プレイヤーがコース領域R21を選択する操作を行ったとする。この場合、端末10は、コース選択画面に表示されている特定のレベルのコースが選択されたことを示す操作情報をサーバ20へ送信する。
【0044】
サーバ20の通信部21は、端末10から送信された操作情報を受信すると、当該操作情報を情報処理部23へ出力する。情報処理部23における配置部232は、当該操作情報に基づいて、プレイヤーにより選択されたコースのレベルを確認し、当該レベルに対応する配置情報をメモリ24から取得する。
【0045】
より詳細には、メモリ24には、例えば、複数のレベルにそれぞれ対応する複数の配置情報が保存されている。配置情報は、フレームオブジェクト52に対する、複数の経路タイルオブジェクト51、スタートタイルオブジェクト54およびゴールタイルオブジェクト55の配置を示す。
【0046】
配置部232は、取得した配置情報に基づいて、フレームオブジェクト52の内側に複数の経路タイルオブジェクト51を配置し、さらに、フレームオブジェクト52の外側にスタートタイルオブジェクト54およびゴールタイルオブジェクト55を配置する。そして、配置部232は、これら複数のオブジェクトを配置したコースを示すコース情報を通信部21へ出力する。
【0047】
また、メモリ24には、ゲームの開始を表すスタート動画のデータ(以下、「スタート動画データ」と称する)が保存されている。取得部231は、スタート動画データをメモリ24から取得して通信部21へ出力する。
【0048】
通信部21は、配置部232から出力されたコース情報、および取得部231から出力されたスタート動画データを受けると、これらコース情報およびスタート動画データを端末10へ送信する。
【0049】
端末10は、サーバ20からのコース情報およびスタート動画データを受信すると、スタート動画データに基づいて、スタート動画をスクリーン60に表示する。図7は、図1に示す端末10により表示されるスタート動画を説明するための図である。図7に示すように、例えば、四輪自動車を模した移動体オブジェクト56がスタートタイルオブジェクト54に位置している状態を、移動体オブジェクト56の斜め後方に位置するカメラが撮像した動画がスタート動画として表示される。このようなスタート動画が端末10に表示されることにより、ゲーム開始時にプレイヤーの気分を盛り上げることができる。
【0050】
また、端末10は、スタート動画を表示した後、コース情報に基づいて、当該コース情報の示すコースが含まれるゲーム画面をスクリーン60に表示する。図8は、図1に示す端末10により表示されるゲーム画面の一例を示す図である。図8に示すように、ゲーム画面には、複数の経路タイルオブジェクト51、スタートタイルオブジェクト54およびゴールタイルオブジェクト55を含むコースが含まれ、スタートタイルオブジェクト54の上には移動体オブジェクト56が表示される。
【0051】
[ゲーム中の操作]
(経路タイルオブジェクトの配置変更)
サーバ20における移動体制御部233は、取得部231から配置情報が出力された後、経路タイルオブジェクト51に形成されたガイド溝511,512に沿って移動体オブジェクト56を進行させる。そして、移動体制御部233は、移動体オブジェクト56の位置情報を通信部21へ出力する。通信部21は、移動体制御部233から移動体オブジェクト56の位置情報を受けると、当該位置情報を端末10へ送信する。
【0052】
端末10は、サーバ20から送信された移動体オブジェクト56の位置情報を受信すると、当該位置情報に基づいて、ゲーム画面において移動体オブジェクト56の位置を変更する。
【0053】
ここで、移動体オブジェクト56が位置する経路タイルオブジェクト51のガイド溝511,512と、隣接する他の経路タイルオブジェクト51のガイド溝511,512とが連通しているとする。この場合、移動体制御部233は、移動体オブジェクト56を、当該経路タイルオブジェクト51から、隣接する他の経路タイルオブジェクト51へ移動させることができる。
【0054】
一方、移動体オブジェクト56が位置する経路タイルオブジェクト51のガイド溝511,512と、隣接する他の経路タイルオブジェクト51のガイド溝511,512とが連通していないとする。この場合、移動体制御部233は、移動体オブジェクト56を、当該経路タイルオブジェクト51から、隣接する他の経路タイルオブジェクト51へ移動させることができない。
【0055】
本実施形態に係るデジタルゲームでは、移動体オブジェクト56が、スタートタイルオブジェクト54から複数の経路タイルオブジェクト51を介してゴールタイルオブジェクト55に到達したときに、ゲームは成功で終了する。
【0056】
一方、移動体オブジェクト56が、経路タイルオブジェクト51から空きスペース53内に脱落することにより移動不能となった場合、ゲームは失敗で終了する。また、移動体オブジェクト56が、フレームオブジェクト52のうち、スタートタイルオブジェクト54またはゴールタイルオブジェクト55が配置されていない部分に到達することにより移動不能となった場合も同様に、ゲームは失敗で終了する。
【0057】
プレイヤーは、ゲーム中に端末10を操作することにより、複数の経路タイルオブジェクト51のうち、空きスペース53に隣接する経路タイルオブジェクト51を、当該空きスペース53に向けてスライドさせることができる。これにより、プレイヤーは、経路タイルオブジェクト51の位置を変更することができる。
【0058】
端末10は、プレイヤーにより経路タイルオブジェクト51の位置を変更する操作が行われた場合、当該操作の内容を示す操作情報をサーバ20へ送信する。
【0059】
サーバ20における通信部21は、端末10からの操作情報を受信すると、当該操作情報を情報処理部23へ出力する。情報処理部23における配置部232は、経路タイルオブジェクト51の位置が変更されたことを示す操作情報を受けると、当該操作情報に基づいて、経路タイルオブジェクト51の配置を変更する。そして、配置部232は、配置変更後の経路タイルオブジェクト51の位置情報を含むコース情報を端末10へ送信する。
【0060】
端末10は、サーバ20から新たなコース情報を受信すると、当該コース情報に基づいて、ゲーム画面における経路タイルオブジェクト51の配置を変更する。経路タイルオブジェクト51の配置が変更される結果、各経路タイルオブジェクト51のガイド溝511,512によって構成される移動体オブジェクト56の走行経路が変更される。
【0061】
このように、プレイヤーの操作に応じて、経路タイルオブジェクト51の配置の変更が繰り返され、移動体オブジェクト56の走行経路が変更される。そして、移動体オブジェクト56がスタートタイルオブジェクト54からゴールタイルオブジェクト55まで導かれた場合、上記のとおり、ゲームは成功で終了する。
【0062】
(移動体オブジェクトの進行方向の変更)
ゲーム画面には、例えば、移動体オブジェクト56の進行方向を切り替えるための切替ボタンB31が含まれる。プレイヤーが、ゲーム画面において切替ボタンB31を選択する操作を行った場合、当該操作の内容を示す操作情報がサーバ20へ送信される。
【0063】
サーバ20における通信部21は、切替ボタンB31が選択されたことを示す操作情報を受信すると、当該操作情報を情報処理部23へ出力する。情報処理部23における移動体制御部233は、当該操作情報を受けると、移動体オブジェクト56の進行方向を前進と後進との間で切り替える。
【0064】
すなわち、移動体オブジェクト56が前進している状態で切替ボタンB31が選択された場合、移動体オブジェクト56は後進する。一方、移動体オブジェクト56が後進している状態で切替ボタンB31が選択された場合、移動体オブジェクト56は前進する。なお、切替ボタンB31が一回も選択されていない状態では、移動体オブジェクト56は前進する。
【0065】
図8では、一例として、切替ボタンB31が移動体オブジェクト56に重畳表示されている。この場合、プレイヤーにおいては、移動体オブジェクト56を見ながら、移動体オブジェクト56の進行方向を切り替えることができる。
【0066】
しかしながら、この場合、プレイヤーは、移動体オブジェクト56の近くに位置する経路タイルオブジェクト51をスライドさせる際に、切替ボタンB31に触れる可能性があり、移動体オブジェクト56の進行方向が意図せず切り替わることが考えられる。このため、切替ボタンB31は、フレームオブジェクト52の外部など、移動体オブジェクト56以外の箇所に設けられてもよい。
【0067】
[ゲームの終了]
サーバ20におけるメモリ24には、ゲームの終了を表す動画のデータ(以下、「ゴール動画データ」と称する)が保存されている。サーバ20は、移動体オブジェクト56がゴールタイルオブジェクト55まで導かれてゲームが成功で終了した場合、ゴール動画データを端末10へ送信する。
【0068】
より詳細には、サーバ20の取得部231は、移動体制御部233により移動される移動体オブジェクト56の位置が、ゴールタイルオブジェクト55の位置に一致した場合、ゴール動画の動画データをメモリ24から取得して通信部21へ出力する。通信部21は、取得部231から出力されたゴール動画データを受けると、ゴール動画データを端末10へ送信する。
【0069】
端末10は、サーバ20からのゴール動画データを受信すると、当該ゴール動画データに基づいて、ゲームの終了を表すゴール動画をスクリーン60に表示する。
【0070】
図9は、図1に示す端末10により表示されるゴール動画を説明するための図である。例えば、図9に示すように、移動体オブジェクト56がゴールタイルオブジェクト55に位置している状態を、移動体オブジェクト56の斜め後方に位置するカメラが撮像した動画が表示される。上記のようなゴール動画が端末10に表示されることにより、ゲームの娯楽性を増加させることができる。
【0071】
なお、ゴール動画において、ゲーム成功をより盛り上げるための演出が行われてもよい。例えば、図9に示すように、移動体オブジェクト56がゴールタイルオブジェクト55に到達すると、ゴールタイルオブジェクト55に取り付けられたゲート57が、ゴールタイルオブジェクト55の平面に対して略垂直に延びるように立ち上がってもよい。
【0072】
また、メモリ24には、本実施形態に係るデジタルゲームに関連する玩具等の広告を示す広告動画のデータ(以下、「広告動画データ」と称する)が保存されていてもよい。この場合、取得部231は、ゴール動画データに加えて、広告動画データを取得して通信部21へ出力し、通信部21が、ゴール動画データおよび広告動画データを端末10へ送信する。
【0073】
端末10は、ゴール動画データおよび広告動画データを受信した場合、例えば、ゴール動画データに基づくゴール動画をスクリーン60に表示した後、広告動画データに基づく広告動画をスクリーン60に表示する。
【0074】
[ゲームのやりなおし]
再び図8を参照して、ゲーム画面には、ゲームのやりなおしを選択するための選択ボタンB32が含まれる。プレイヤーが、ゲーム画面において選択ボタンB32を選択する操作を行った場合、端末10は、選択ボタンB32が選択されたことを示す操作情報をサーバ20へ送信する。
【0075】
サーバ20における通信部21は、当該操作情報を受信すると、当該操作情報を情報処理部23へ出力する。情報処理部23における取得部231は、当該操作情報を受けると、例えば、コース選択画面データをメモリ24から再び取得して通信部21へ出力する。通信部21は、コース選択画面データを受けると、当該コース選択画面データを端末10へ送信する。
【0076】
端末10は、サーバ20から送信されたコース選択画面データを受信すると、図4に示すコース選択画面を再びスクリーン60に表示する。
【0077】
<動作の流れ>
図10は、本開示の実施形態に係るサーバ20がデジタルゲームを配信する際の動作の流れを示すフローチャートである。
【0078】
図10に示すように、まず、プレイヤーが、端末10を操作することにより、デジタルゲームの開始を選択したとする。すなわち、サーバ20は、デジタルゲームの開始が選択されたことを示す操作情報を、端末10から受信したとする。この場合、サーバ20は、タイトル画面データを端末10へ送信する(ステップS11)。
【0079】
次に、サーバ20は、タイトル画面において「遊び方解説」を表示するための選択ボタンB11が選択されたことを示す操作情報を、端末10から受信したとする(ステップS12において「解説動画」)。この場合、サーバ20は、解説動画データを端末10へ送信し(ステップS13)、さらに、タイトル画面データを端末10へ再び送信する(ステップS11)。
【0080】
一方、サーバ20は、タイトル画面においてタイトル領域R11が選択されたことを示す操作情報を、端末10から受信したとする(ステップS12において「タイトル領域」)。この場合、サーバ20は、コース選択画面を表示するためのコース選択画面データを端末10へ送信する(ステップS14)。
【0081】
次に、サーバ20は、コース選択画面において、「遊び方の解説」を表示するための選択ボタンB11が選択されたことを示す操作情報を端末10から受信した場合(ステップS15において「解説動画」)、解説動画データを端末10へ送信する(ステップS16)。そして、サーバ20は、コース選択画面データを端末10へ再び送信する(ステップS14)。
【0082】
一方、サーバ20は、コース選択画面のうち、コースが表示されているコース領域R21が選択されたことを示す操作情報を、端末10から受信したとする(ステップS15において「コース領域」)。この場合、サーバ20は、選択されたコースのレベルに対応する配置情報に基づいて、複数の経路タイルオブジェクト51、スタートタイルオブジェクト54およびゴールタイルオブジェクト55をフレームオブジェクト52に対して配置する(ステップS17)。
【0083】
次に、サーバ20は、複数のオブジェクトを配置したコースを示すコース情報、およびスタート動画データを端末10へ送信する(ステップS18)。
【0084】
次に、サーバ20は、コースに含まれる複数の経路タイルオブジェクト51に形成されたガイド溝511,512に沿って、移動体オブジェクト56を移動させる移動処理を行う(ステップS19)。
【0085】
ここで、図11を参照して、移動処理の詳細について説明する。図11は、図10に示す移動処理(ステップS19)の動作の流れを説明するフローチャートである。移動処理において、サーバ20は、まず、ゲーム画面における移動体オブジェクト56を前進させる(ステップS211)。
【0086】
次に、サーバ20は、ゲーム画面に含まれる切替ボタンB31が選択されたことを示す操作情報を端末10から受信したとする(ステップS212において「YES」)。この場合、サーバ20は、移動体オブジェクト56の進行方向を切り替えて、移動体オブジェクト56を後進させる(ステップS213)。
【0087】
一方、サーバ20は、切替ボタンB31が選択されたことを示す操作情報を受信していない状況においては(ステップS212において「NO」)、移動体オブジェクト56の前進を継続させる(ステップS211)。
【0088】
次に、サーバ20は、移動体オブジェクト56が後進している状態において、切替ボタンB31が選択されたことを示す操作情報を端末10から受信したとする(ステップS214において「YES」)。この場合、サーバ20は、移動体オブジェクト56の進行方向を切り替えて、移動体オブジェクト56を前進させる(ステップS211)。
【0089】
一方、サーバ20は、移動体オブジェクト56が後進している状態において、切替ボタンB31が選択されたことを示す操作情報を受信していない状況においては(ステップS214において「NO」)、移動体オブジェクト56の後進を継続させる(ステップS213)。
【0090】
再び図10を参照して、サーバ20は、移動体オブジェクト56の移動処理と並行して、コースに含まれる複数の経路タイルオブジェクト51の配置を変更する配置変更処理を行う(ステップS20)。
【0091】
ここで、図12を参照して、配置変更処理の詳細について説明する。図12は、図10に示す配置変更処理(ステップS20)の動作の流れを説明するフローチャートである。
【0092】
配置変更処理では、サーバ20は、ゲーム画面において経路タイルオブジェクト51の位置が変更される操作が行われたことを示す操作情報を、端末10から受信したとする(ステップS311において「YES」)。この場合、サーバ20は、当該操作情報に基づいて、経路タイルオブジェクト51の配置を変更する(ステップS312)。
【0093】
そして、サーバ20は、配置変更後の経路タイルオブジェクト51の位置情報を含むコース情報を、端末10へ送信する(ステップS313)。
【0094】
再び図10を参照して、サーバ20は、移動処理(ステップS19)において移動された移動体オブジェクト56の位置がゴールタイルオブジェクト55の位置に一致した場合、ゲームは成功したと判断する(ステップS21において「YES」)。この場合、サーバ20は、例えば、ゴール動画データおよび広告動画データを端末10へ送信し(ステップS22)、ステップ14以降の動作を再び行う。
【0095】
一方、サーバ20は、移動体オブジェクト56の位置がゴールタイルオブジェクト55の位置に一致していない状況においては、ゲームは成功していないと判断する(ステップS21において「NO」)。
【0096】
そして、移動体オブジェクト56が移動可能な状況であり(ステップS23において「YES」)、かつ、ゲームのやりなおしを選択するための選択ボタンB32が選択されていない場合(ステップS24において「NO」)、サーバ20は、ステップS19以降の動作を再び行う。
【0097】
一方、移動体オブジェクト56が移動不能な状況(ステップS23において「NO」)、または、ゲームのやりなおしを選択するための選択ボタンB32が選択された場合(ステップS24において「YES」)、サーバ20は、ステップ14以降の動作を再び行う。
【0098】
以上、本実施形態によれば、下記の実施形態のコンピュータプログラムを提供することができる。
【0099】
第1の態様に係るコンピュータプログラムは、プロセッサおよびメモリを備えるコンピュータにより実行されるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに、フレームオブジェクトの内側に複数の経路タイルオブジェクトを配置する配置ステップと、前記複数の経路タイルオブジェクトのそれぞれに形成されたガイド溝に沿って移動体オブジェクトを進行させる移動ステップと、プレイヤーの操作に応じて、前記フレームオブジェクトの内側に設けられる少なくとも一つの空きスペースに前記複数の経路タイルオブジェクトのうちいずれかをスライドさせて前記複数の経路タイルオブジェクトの配置を変更する配置変更ステップと、を実行させる。また、前記移動ステップにおいて、前記プレイヤーの操作に応じて、前記移動体オブジェクトの進行方向を前進と後進との間で切り替える。
【0100】
上記構成によれば、プレイヤーの操作に応じて移動体オブジェクトを前進又は後進させることが可能となるため、娯楽性が増加し、初心者から上級者までの幅広い層のプレイヤーが楽しむことができる。
【0101】
第2の態様に係るコンピュータプログラムは、前記配置ステップにおいて、さらに、前記移動体オブジェクトの進行方向の切り替えを指示する切替ボタンを配置し、前記プレイヤーにより前記切替ボタンが選択された場合、前記移動ステップにおいて前記移動体オブジェクトの前記進行方向を切り替える。
【0102】
上記構成によれば、切替ボタンの選択の有無によって移動体オブジェクトの進行方向を容易に切り替えることができる。
【0103】
第3の態様に係るコンピュータプログラムは、さらに、前記プロセッサに、複数のコースのうちのいずれか1つのコースの選択を受け付ける受付ステップを実行させ、前記配置ステップにおいて、前記プレイヤーにより選択されたコースに応じて、前記複数の経路タイルオブジェクトを配置する。
【0104】
上記構成によれば、プレイヤーに対して複数パターンのコースを提供することができるため、プレイヤーが早々に飽きてしまうといった事態を防ぐことができる。
【0105】
第4の態様に係るコンピュータプログラムでは、前記複数のコースは互いに難易度が異なる。
【0106】
上記構成によれば、プレイヤーが選択した難易度に応じたコースを提供することができるため、初心者から上級者までの幅広い層のプレイヤーが楽しむことができる。
【0107】
第5の態様に係るコンピュータプログラムは、前記配置ステップにおいて、前記移動体オブジェクトのスタート位置であるスタートタイルオブジェクト、および前記移動体オブジェクトのゴール位置であるゴールタイルオブジェクトの少なくとも一方を、前記フレームオブジェクトの外側に配置する。
【0108】
上記構成によれば、スタートタイルオブジェクトがフレームオブジェクトの外側に配置されている場合には、プレイヤーは、移動体オブジェクトが、スタートタイルオブジェクトから当該スタートタイルオブジェクトに隣接する経路タイルオブジェクトを通過するまでの時間、各経路タイルオブジェクトの配置の変更を検討することができる。また、ゴールタイルオブジェクトがフレームオブジェクトの外側に配置されている場合やスタートタイルオブジェクトとゴールタイルオブジェクトの両方がフレームオブジェクトの外側に配置されている場合には、フレームオブジェクトの外形サイズをコンパクト化しつつ、経路タイルオブジェクト上を移動する移動体オブジェクトの移動量を十分に確保することが可能となる。したがって、初心者から上級者までの幅広い層のプレイヤーが楽しむことができる。
【0109】
以上、本実施形態について説明をしたが、本発明の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではない。本実施形態は一例であって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された発明の範囲及びその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
【符号の説明】
【0110】
10:端末、20:サーバ、21:通信部、22:記憶部、23:情報処理部、24:メモリ、30:ネットワーク、31:無線基地局、51,51A,51B:経路タイルオブジェクト、52:フレームオブジェクト、53:空きスペース、54:スタートタイルオブジェクト、55:ゴールタイルオブジェクト、56:移動体オブジェクト、57:ゲート、60:スクリーン、100:情報処理システム、231:取得部、232:配置部、233:移動体制御部、511,512:ガイド溝、B11,B21,B22,B32:選択ボタン、R11:タイトル領域、R21:コース領域、R22:難易度表示領域、B12:終了ボタン、B31:切替ボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12