(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024120579
(43)【公開日】2024-09-05
(54)【発明の名称】郵便受箱
(51)【国際特許分類】
A47G 29/126 20060101AFI20240829BHJP
【FI】
A47G29/126
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023027458
(22)【出願日】2023-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】000124591
【氏名又は名称】河村電器産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162640
【弁理士】
【氏名又は名称】柳 康樹
(72)【発明者】
【氏名】山田 一輝
【テーマコード(参考)】
3K100
【Fターム(参考)】
3K100CA06
3K100CA45
(57)【要約】
【課題】収容空間への水の浸入を抑制すると共に、郵便物を取り出すための操作性を向上できる郵便受箱を提供する。
【解決手段】内扉3は、収容空間SPへ郵便物を投入する投入口10と、本体部2に対して内扉3を係止する係止部11、使用者が内扉3の開閉操作を行うための取手部12と、を有している。これに対し、外扉4は、閉状態において投入口10を覆う。従って、内扉3の投入口10を外扉4で覆うことができるため、投入口10から収容空間SPへの水の浸入を抑制することができる。一方、外扉4は、閉状態のままで、使用者による係止部11及び取手部12の操作を可能とする開口20を有する。従って、使用者は、外扉4を閉状態とする必要なく、外扉4の開口20を介して係止部での係止を解除する操作を行うことができる。その後、使用者は、外扉の開口を介して取手部を操作することで、内扉と外扉を同時に開状態とする操作を行うことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
郵便物を収容する郵便受箱であって、
前記郵便物を収容可能な収容空間を内部に有し、前記収容空間から前記郵便物を取り出し可能な開口部が形成された本体部と、
前記本体部に対して開閉可能に設けられ、前記開口部の開閉を切り替える内扉と、
前記本体部に対して開閉可能に設けられ、閉状態において前記内扉を覆う外扉と、を備え、
前記内扉は、
前記収容空間へ前記郵便物を投入する投入口と、
前記本体部に対して前記内扉を係止する係止部、
使用者が前記内扉の開閉操作を行うための取手部と、を有し、
前記外扉は、
前記閉状態において前記投入口を覆うと共に、
前記閉状態のままで、前記使用者による前記係止部及び前記取手部の操作を可能とする開口を有する、郵便受箱。
【請求項2】
前記取手部は、前記使用者が指を挿入して保持可能な溝部を有する、請求項1に記載された郵便受箱。
【請求項3】
前記取手部は、前記使用者が保持可能な突出部を有する、請求項1に記載された郵便受箱。
【請求項4】
前記開口は、前記外扉の外縁に形成された切欠部を有する、請求項1~3の何れか一項に記載された郵便受箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、郵便受箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、郵便物を収容する郵便受箱として特許文献1に記載されたものが知られている。この郵便物箱は、郵便物を投入する投入口の上部に設けられた庇を有する。この庇は、支持ピンを支点として上下方向に回動可能とするとともに、ストッパ部材によって庇としての機能を発揮する状態にてそれより下方への回動が規制される。使用者は、郵便物を投入する際には、庇を上方に回動させて持ち上げた状態で投入する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の郵便受箱は、庇を常に一定の角度で開けている状態であるため、投入口から水が浸入する可能性がある。このような問題に対し、内扉を外扉で覆うことで投入口からの水の浸入を抑制する構成を採用することが考えられる。しかし、当該構成では、使用者が郵便物を取り出すときに、外扉を一度開けてからダイヤルロック等の解錠操作を行い、その後に内扉を開く必要がある。従って、郵便物を取り出すための操作に手間がかかるという問題がある。
【0005】
本発明は、収容空間への水の浸入を抑制すると共に、郵便物を取り出すための操作性を向上できる郵便受箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る郵便受箱は、郵便物を収容する郵便受箱であって、郵便物を収容可能な収容空間を内部に有し、収容空間から郵便物を取り出し可能な開口部が形成された本体部と、本体部に対して開閉可能に設けられ、開口部の開閉を切り替える内扉と、本体部に対して開閉可能に設けられ、閉状態において内扉を覆う外扉と、を備え、内扉は、収容空間へ郵便物を投入する投入口と、本体部に対して内扉を係止する係止部、使用者が内扉の開閉操作を行うための取手部と、を有し、外扉は、閉状態において投入口を覆うと共に、閉状態のままで、使用者による係止部及び取手部の操作を可能とする開口を有する。
【0007】
本発明に係る郵便受箱において、内扉は、収容空間へ郵便物を投入する投入口と、本体部に対して内扉を係止する係止部、使用者が内扉の開閉操作を行うための取手部と、を有している。これに対し、外扉は、閉状態において投入口を覆う。従って、内扉の投入口を外扉で覆うことができるため、投入口から収容空間への水の浸入を抑制することができる。一方、外扉は、閉状態のままで、使用者による係止部及び取手部の操作を可能とする開口を有する。従って、使用者は、外扉を開状態とする必要なく、外扉の開口を介して係止部での係止を解除する操作を行うことができる。その後、使用者は、外扉の開口を介して取手部を操作することで、内扉と外扉を同時に開状態とする操作を行うことができる。以上より、収容空間への水の浸入を抑制すると共に、郵便物を取り出すための操作性を向上できる。
【0008】
取手部は、使用者が指を挿入して保持可能な溝部を有してよい。これにより、使用者は、外扉の開口を介して、溝部に指を挿入するだけで容易に取手部を操作することができる。
【0009】
取手部は、使用者が保持可能な突出部を有してよい。これにより、使用者は、外扉の開口を介して、突出部を保持するだけで容易に取手部を操作することができる。
【0010】
開口は、外扉の外縁に形成された切欠部を有してよい。これにより、使用者は、係止部及び取手部に対応する位置に切欠部を形成するだけで、容易に開口を形成することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、収容空間への水の浸入を抑制すると共に、郵便物を取り出すための操作性を向上できる郵便受箱を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る郵便受箱の斜視図であって、内扉及び外扉を閉状態としたときの斜視図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係る郵便受箱の斜視図であって、外扉を開状態とし、内扉を閉状態としたときの斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係る郵便受箱の斜視図であって、内扉及び外扉を開状態としたときの斜視図である。
【
図6】
図6は、変形例に係る郵便受箱の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0014】
図1~
図3は、本発明の実施形態に係る郵便受箱1の斜視図である。
図1は、内扉及び外扉を閉状態としたときの斜視図である。
図2は、内扉を閉状態とし、外扉を開状態としたときの斜視図である。
図3は、内扉及び外扉を開状態としたときの斜視図である。
図1~
図3に示すように、郵便受箱1は、本体部2と、内扉3と、外扉4と、を備える。郵便受箱1は、郵便物を収容する箱である。ここで、以降の説明においては、郵便受箱1に対して設定された相対座標であるXYZ座標を用いて、各構成要素の構成について説明を行う場合がある。X軸方向は、郵便受箱1の幅方向に対応する方向である。幅方向の一方側がX軸方向の右側に該当する。Y軸方向は、郵便受箱1の前後方向に対応する方向である。前後方向の後側がY軸方向の正側に該当し、前側がY軸方向の負側に該当する。Z軸方向は、上下方向に対応する方向である。上下方向の上側がZ軸方向の正側に該当する。なお、特段の注記がない場合、XYZ座標を用いた説明は、
図1の状態を基準として各構成要素について説明しているものとする。
【0015】
本体部2は、郵便物を収容可能な収容空間SP(
図3参照)を内部に有する箱である。本体部2は、Z軸方向に短辺を有する扁平な形状を有する六面体である。本体部2には、収容空間SPから郵便物を取り出し可能な開口部6(
図3参照)が形成されている。本体部2は、上壁部2a、下壁部2b、側壁部2c、2d、後壁部2e、及び前壁部2fを備える。側壁部2cはX軸方向の正側に配置される。側壁部2dはX軸方向の負側に配置される。後壁部2eはY軸方向の正側に配置される。前壁部2fはY軸方向の負側に配置される。前壁部2fには、長方形状の開口部6が形成される。従って前壁部2fは、矩形環状の形状を有する(
図3参照)。
【0016】
内扉3は、本体部2に対して開閉可能に設けられ、開口部6(
図3参照)の開閉を切り替える。内扉3は、閉状態において、本体部2のY軸方向の負側の壁部として機能するように、開口部6を塞ぐように配置される。内扉3は、閉状態において、X軸方向に長手方向を有し、Z軸方向に短手方向を有する長方形板状の部材である。内扉3は、本体部2の上壁部2aのY軸方向の負側の端部において、X軸方向に平行に延びる回転軸を有するように、ヒンジ部7で軸支されている。従って、内扉3を閉状態(
図1又は
図2)から開状態(
図3)へ移行するとき、内扉3は、上端側のヒンジ部7を中心として、下端部3aが旋回するように回動転動作を行う。
【0017】
図2に示すように、内扉3は、投入口10と、係止部11と、取手部12と、を有する。投入口10は、収容空間SP(
図3参照)へ郵便物を投入する部分である。
【0018】
投入口10は、内扉3のZ軸方向の正側の領域において、X軸方向に延びる長方形状の形状を有する。投入口10は、郵便受箱1の外部と、収容空間SPとを連通する貫通部である。なお、本実施形態には、投入口10は、郵便物の投入時に郵便物を通過可能に構成された、カバー部材13で覆われている。
【0019】
係止部11は、本体部2に対して内扉3を係止する機構である。係止部11は、内扉3を本体部2に係止した状態にて、施錠することができる。実施形態では、係止部11として、ダイヤルロックが採用されている。ただし、係止部11の施錠形式は特に限定されず、押しボタン式のロックなどが採用されてもよい。係止部11は、内扉3のうち、X軸方向の正側であって、Z軸方向の負側の角部の領域に設けられている。
【0020】
取手部12は、使用者が内扉3の開閉操作を行うための構造である。取手部12は、使用者が郵便受箱1の外部から保持可能な構造を有する。本実施形態では、取手部12は、外扉4で内扉3が覆われた状態であっても、使用者が保持可能な位置に設けられている。本実施形態では、内扉3のZ軸方向の負側の端部付近には、他の領域である肉厚領域15に比して、Y軸方向の正側へ窪んだ薄肉領域14が形成されている。肉厚領域15と薄肉領域14との境界には段差部16が形成される。本実施形態における取手部12は、段差部16の位置に使用者の指を挿入して保持可能な溝部17を設けることによって構成される(
図3も参照)。
【0021】
図1に示すように、外扉4は、本体部2に対して開閉可能に設けられ、閉状態において内扉3を覆う。外扉4は、閉状態において、X軸方向に長手方向を有し、Z軸方向に短手方向を有する略長方形板状の部材である。外扉4は、本体部2の上壁部2aのY軸方向の負側の端部において、X軸方向に平行に延びる回転軸を有するように、ヒンジ部7で軸支されている。従って、外扉4を閉状態(
図1)から開状態(
図2又は
図3)へ移行するとき、内扉3は、上端側のヒンジ部7を中心として、下端部4aが旋回するように回動転動作を行う。
【0022】
外扉4は、閉状態において投入口10(
図2参照)を覆う。外扉4は、閉状態のままで、使用者による係止部11及び取手部12の操作を可能とする開口20を有する。開口20は、外扉4の外縁に形成された切欠部21を有する。切欠部21は、外扉4のうち、X軸方向の正側であって、Z軸方向の負側の角部の領域に設けられている。これにより、係止部11は、外扉4から露出する。また、取手部12の溝部17(
図2及び
図3参照)に対して、使用者が外扉4の外部から触れることが可能となる。
【0023】
郵便受箱1の使用態様について説明する。通常状態においては、郵便受箱1は、
図1に示すように内扉3及び外扉4が閉状態となる。また、係止部11によって内扉3が施錠された状態となる。これにより、投入口10が外扉4で覆われることで、雨などが投入口10を介して収容空間SP(
図3参照)へ入り込むことを抑制できる。
【0024】
投入口10から郵便物を郵便受箱1へ投入するときには、郵便受箱1は、
図2に示すように内扉3が閉状態となり、外扉4が開状態となる。これにより、配達員は、投入口10から郵便物を収容空間SP(
図3参照)へ投入することができる。
【0025】
使用者が収容空間SPから郵便物を取り出すときは、郵便受箱1は、
図3に示すように内扉3及び外扉4が開状態となる。使用者は、外扉4が閉状態のままで、開口20から露出している係止部11を操作して、施錠を解除する。そして、使用者は、外扉4が閉状態のままで、開口20を介して内扉3の取手部12を操作することで、外扉4と共に内扉3を開状態とする。これにより、開口部6が露出して収容空間SPが開放される。使用者は、収容空間SPから郵便物を取り出す。その後、使用者は、内扉3及び外扉4を閉状態とし、内扉3の係止部11を施錠する。
【0026】
次に、
図4及び
図5を参照して、取手部12及び開口20の構成について更に詳細に説明する。
図4は、
図1に示すIV-IV線に沿った断面図である。
図5は、
図1に示すV-Vに沿った断面図である。
【0027】
図4に示すように、薄肉領域14は、肉厚領域15に対してZ軸方向の負側の領域に設けられている。薄肉領域14の表面14aは、肉厚領域15の表面15aよりも、Y軸方向の負側に離間した位置に配置される。従って、段差部16は、薄肉領域14と肉厚領域15との境界において、Y軸方向に延びるように形成される。段差部16のY軸方向の負側の縁部からは、肉厚領域15の表面15aを拡大するように広がる平板状の拡大部18が形成される。これにより、拡大部18、段差部16、及び薄肉領域14の表面14aによって、溝部17が形成される。拡大部18と表面14aとのY軸方向の離間距離は、使用者が指を挿入できる程度の寸法に設定される。溝部17の深さは、使用者が指を挿入できる程度の寸法に設定される。
【0028】
図5は、内扉3及び外扉4のうち、X軸方向の正側であってZ軸方向の負側の領域を示している。
図5に示すように、段差部16は、第1の部分16a、第2の部分16b、第3の部分16c、第4の部分16d、及び第5の部分16eを有する。第1の部分16aは、内扉3の下端部3aからZ軸方向の正側へ離間した位置にてX軸方向に平行に延びる第1の部分16aを有する。第2の部分16bは、第1の部分16aのX軸方向の正側の端部からZ軸方向の正側へ延びる。第3の部分16cは、第2の部分16bのZ軸方向の正側の端部からX軸方向の正側へ延びる。第4の部分16dは、第3の部分16cのX軸方向の正側の端部からZ軸方向の正側へ延びる。第5の部分16eは、第4の部分16dのZ軸方向の正側の端部からX軸方向の正側へ延びる。
【0029】
拡大部18は、第1の部分18a、及び第2の部分18bを有する。第1の部分18aは、段差部16の第1の部分16aからZ軸方向の負側へ拡大すると共に、第1の部分16aに沿ってX軸方向へ延在する。第2の部分18bは、段差部16の第2の部分16bからX軸方向の正側へ拡大すると共に、第2の部分16bに沿ってZ軸方向へ延在する。なお、第2の部分18bのX軸方向の正側の縁部は、段差部16の第4の部分16dと連続するようにZ軸方向に延びる形状を有する。
【0030】
外扉4の下端部4aは、内扉3の下端部3aからZ軸方向の正側へ離間した位置に設けられる。内扉3の下端部3aと外扉4の下端部4aとの間の領域22は、外扉4の開口20として機能する。切欠部21は、下端部4aのX軸方向の正側の端部から、X軸方向の正側へ向かうにしたがってZ軸方向の正側へ向かうように傾斜した状態で延びる。Y軸方向から見て、外扉4の下端部4a及び切欠部21は、拡大部18の第1の部分18a、第2の部分18b、及び段差部16の第4の部分16d、第5の部分16eよりも外側に配置される。
【0031】
使用者は、領域22による開口20から、拡大部18の第1の部分18aに指を引っ掛けることができる。また、使用者は、切欠部21による開口20から、拡大部18の第1の部分18aのX軸方向の正側の箇所、及び第2の部分18bに指を引っ掛けることができる。
【0032】
次に、本実施形態に係る郵便受箱1の作用・効果について説明する。
【0033】
本実施形態に係る郵便受箱1において、内扉3は、収容空間SPへ郵便物を投入する投入口10と、本体部2に対して内扉3を係止する係止部11、使用者が内扉3の開閉操作を行うための取手部12と、を有している。これに対し、外扉4は、閉状態において投入口10を覆う。従って、内扉3の投入口10を外扉4で覆うことができるため、投入口10から収容空間SPへの水の浸入を抑制することができる。一方、外扉4は、閉状態のままで、使用者による係止部11及び取手部12の操作を可能とする開口20を有する。従って、使用者は、外扉4を開状態とする必要なく、外扉4の開口20を介して係止部での係止を解除する操作を行うことができる。その後、使用者は、外扉の開口を介して取手部を操作することで、内扉と外扉を同時に開状態とする操作を行うことができる。以上より、収容空間への水の浸入を抑制すると共に、郵便物を取り出すための操作性を向上できる。
【0034】
取手部は、使用者が指を挿入して保持可能な溝部を有してよい。これにより、使用者は、外扉の開口を介して、溝部に指を挿入するだけで容易に取手部を操作することができる。
【0035】
開口は、外扉の外縁に形成された切欠部を有してよい。これにより、使用者は、係止部及び取手部に対応する位置に切欠部を形成するだけで、容易に開口を形成することができる。
【0036】
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
【0037】
例えば、
図6に示す郵便受箱1を採用してもよい。
図6に示す郵便受箱1の取手部12は、使用者が保持可能な突出部30を有する。突出部30は、外扉4の下端部4aよりもZ軸方向の負側の位置において、内扉3からY軸方向の負側へ突出する。突出部30は、X軸方向に延びている。なお、突出部30は、内扉3の表面からY軸方向の負側に離間し、X軸方向の両側において内扉3の表面に接続されている。これにより、使用者は、外扉4の開口20を介して、突出部30を保持するだけで容易に取手部12を操作することができる。
【0038】
外扉4の開口20の形状は特に限定されず、係止部11及び取手部12を操作可能であれば具体的な構成は限定されない。例えば、外扉4における係止部11及び取手部12の対応箇所に貫通孔などを形成することで開口20を設けてもよい。
【符号の説明】
【0039】
1…郵便受箱、2…本体部、3…内扉、4…外扉、6…開口部、10…投入口、11…係止部、12…取手部、17…溝部、20…開口、21…切欠部、30…突出部。