(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024120615
(43)【公開日】2024-09-05
(54)【発明の名称】端子
(51)【国際特許分類】
H01R 4/18 20060101AFI20240829BHJP
【FI】
H01R4/18 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023027516
(22)【出願日】2023-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】592028846
【氏名又は名称】I-PEX株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100162259
【弁理士】
【氏名又は名称】末富 孝典
(74)【代理人】
【識別番号】100165489
【弁理士】
【氏名又は名称】榊原 靖
(74)【代理人】
【識別番号】100146916
【弁理士】
【氏名又は名称】廣石 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】牟田 正哉
【テーマコード(参考)】
5E085
【Fターム(参考)】
5E085BB02
5E085BB03
5E085BB12
5E085BB23
5E085CC03
5E085DD13
5E085DD14
5E085EE07
5E085FF01
5E085JJ03
5E085JJ06
(57)【要約】
【課題】芯線の抜けに対する強度を向上しつつ、接触抵抗の低減が可能な端子を提供する。
【解決手段】端子1は、芯線圧着部10を備える。芯線圧着部10は、電線50の芯線51と接触する内面において、凹部10aが設けられている。凹部10aには、圧着される芯線51が伸びる第1方向D1に直交する第1の線11と、第1方向D1に対して交差すると共に円弧状に形成されている第2の線12と、第1の線11の一方の端部と第2の線12の一方の端部とをつなぐ第3の線13と、第1の線11の他方の端部と第2の線12の他方の端部とをつなぐ第4の線14とから構成される開口が形成されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧着される芯線が伸びる第1方向に直交する第1の線と、前記第1方向に対して交差すると共に円弧状に形成されている第2の線と、前記第1の線の一方の端部と前記第2の線の一方の端部とをつなぐ第3の線と、前記第1の線の他方の端部と前記第2の線の他方の端部とをつなぐ第4の線と、から構成される開口が形成されている凹部が、前記芯線と接触する内面に設けられている芯線圧着部を備える、端子。
【請求項2】
前記第1の線は、前記芯線圧着部に前記芯線が圧着されている状態において、前記第2の線よりも前記芯線の先端に近い位置に形成されている、請求項1に記載の端子。
【請求項3】
前記第2の線は、前記芯線圧着部に前記芯線が圧着されている状態において、前記第1の線よりも前記芯線の先端から遠い位置に突出する円弧状に形成されている、請求項1に記載の端子。
【請求項4】
前記第3の線と前記第4の線とは、互いに異なる傾きで形成されている部分を含む、請求項1に記載の端子。
【請求項5】
前記第3の線と前記第4の線とは、前記芯線圧着部に前記芯線が圧着されている状態において、前記第1の線よりも前記芯線の先端から遠い位置に互いに広がるように形成され、
前記第2の線の長さは、前記第1の線の長さよりも長い、請求項4に記載の端子。
【請求項6】
前記凹部は、複数形成されている、請求項1に記載の端子。
【請求項7】
前記第1方向において隣り合う前記凹部は、前記第1方向に直交する第2方向にずれた位置に形成されている、請求項6に記載の端子。
【請求項8】
前記第1の線は、直線に形成されている、請求項1に記載の端子。
【請求項9】
前記芯線圧着部の一方寄りの端部に設けられ、相手端子が接続される本体部と、
前記芯線圧着部の他方寄りの端部に設けられ、前記芯線を覆う絶縁性の被覆部に圧着される被覆圧着部と、
を備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の端子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端子に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電線の端末に接続される端子が開示されている。この端子は、電線の芯線に圧着される芯線圧着部を備える。芯線圧着部には、圧着された芯線が伸びる方向と交差する方向に伸びる複数本の溝部が設けられている。
【0003】
特許文献1に記載の端子においては、芯線圧着部が芯線に圧着されると、芯線が溝部に押し付けられる。この溝部によって芯線が屈曲するので、芯線圧着部からの芯線の抜けに対する強度が向上される。また、溝部の縁によって芯線の表面に形成された酸化被膜が切断され、酸化被膜に覆われた芯線の導電性部分と芯線圧着部とが電気的に接触する。この接触により、芯線と芯線圧着部との接触抵抗が低減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の端子では、圧着された芯線が伸びる方向と交差する方向に溝部を単に設けているだけのため、芯線圧着部からの芯線の抜けに対する強度が不足するという問題があった。また、溝部を単に設けているだけのため、溝部の縁による、芯線の表面にできた酸化被膜の切断が十分ではなく、芯線の導電性部分と芯線圧着部との電気的な接触量が十分ではない。したがって、特許文献1に記載の端子では、芯線と芯線圧着部との接触抵抗の低減が十分ではないという問題があった。
【0006】
本発明は、上述の事情の下になされたもので、芯線の抜けに対する強度を向上しつつ、接触抵抗の低減が可能な端子の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するために、本発明に係る端子は、
圧着される芯線が伸びる第1方向に直交する第1の線と、前記第1方向に対して交差すると共に円弧状に形成されている第2の線と、前記第1の線の一方の端部と前記第2の線の一方の端部とをつなぐ第3の線と、前記第1の線の他方の端部と前記第2の線の他方の端部とをつなぐ第4の線と、から構成される開口が形成されている凹部が、前記芯線と接触する内面に設けられている芯線圧着部を備える。
【0008】
前記第1の線は、前記芯線圧着部に前記芯線が圧着されている状態において、前記第2の線よりも前記芯線の先端に近い位置に形成されていてもよい。
【0009】
前記第2の線は、前記芯線圧着部に前記芯線が圧着されている状態において、前記第1の線よりも前記芯線の先端から遠い位置に突出する円弧状に形成されていてもよい。
【0010】
前記第3の線と前記第4の線とは、互いに異なる傾きで形成されている部分を含んでいてもよい。
【0011】
前記第3の線と前記第4の線とは、前記芯線圧着部に前記芯線が圧着されている状態において、前記第1の線よりも前記芯線の先端から遠い位置に互いに広がるように形成され、
前記第2の線の長さは、前記第1の線の長さよりも長くてもよい。
【0012】
前記凹部は、複数形成されていてもよい。
【0013】
前記第1方向において隣り合う前記凹部は、前記第1方向に直交する第2方向にずれた位置に形成されていてもよい。
【0014】
前記第1の線は、直線に形成されていてもよい。
【0015】
本発明に係る端子は、
前記芯線圧着部の一方寄りの端部に設けられ、相手端子が接続される本体部と、
前記芯線圧着部の他方寄りの端部に設けられ、前記芯線を覆う絶縁性の被覆部に圧着される被覆圧着部と、
を備えていてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明においては、芯線の抜けに対する強度を向上しつつ、接触抵抗の低減が可能な端子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施の形態に係る端子の斜視図(その1)である。
【
図2】実施の形態に係る端子の斜視図(その2)である。
【
図3】実施の形態に係る端子を折り曲げて形成する前の板材の平面図である。
【
図4】実施の形態に係る端子の芯線圧着部の内面の一部を拡大して示した図である。
【
図5】実施の形態に係る端子の芯線圧着部の内面に形成されている凹部の拡大図である。
【
図6】実施の形態に係る端子を折り曲げて形成する前の板材の平面図の一部を拡大して示した図である。
【
図7】(A)及び(B)は、本発明の実施の形態に係る端子の効果を説明するための断面図である。
【
図8】変形例1に係る端子の芯線圧着部の内面に形成されている凹部の拡大図である。
【
図9】変形例2に係る端子の芯線圧着部の内面に形成されている凹部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態に係る端子1について、図を用いて説明する。なお、理解を容易にするために、XYZ座標を設定し、適宜参照する。XYZ座標のY軸方向は、
図1に示すように、端子1によって圧着される電線50の芯線51が伸びる第1方向D1と同じ方向である。X軸方向及びZ軸方向は、第1方向D1に直交する方向である。
【0019】
端子1は、例えば、自動車部品に装備される電子回路部品としてのコネクタに用いられる。端子1は、
図2に示すように、雄端子である相手端子100に接続されると共に、Y軸方向に延在する形状の雌端子である。この端子1は、
図3に示すように、キャリア40から切断線L1に沿って切り離された一枚の導電性の板材1aが折り曲げられることにより形成されている。端子1は、
図1及び
図2に示すように、芯線圧着部10と、本体部20と、被覆圧着部30とを備える。
【0020】
芯線圧着部10は、かしめにより、電線50の導電性の芯線51に圧着され、電気的に接続される。芯線圧着部10には、
図1及び
図3に示すように、芯線51と接触する内面において、複数の凹部10aが設けられている。
【0021】
凹部10aには、
図4及び
図5に示すように、第1の線11と、第2の線12と、第3の線13と、第4の線14とから構成される開口が形成されている。
【0022】
第1の線11は、第1方向D1又はY軸方向に直交する線である。本実施の形態においては、第1の線11は、直線に形成されている。また、第1の線11は、第2の線12よりも-Y寄りの位置に形成されている。詳しくは、第1の線11は、芯線圧着部10に芯線51が圧着されている
図2に示す状態において、第2の線12よりも芯線51の先端51aに近い位置に形成されている。
【0023】
第2の線12は、
図4及び
図5に示すように、第1方向D1に対して交差する線である。第2の線12は、凹部10aの開口の+Y寄りの線として設けられていると共に、円弧状に形成されている。第2の線12は、本実施の形態においては、+Y方向に突出する円弧状に形成されている。詳しくは、第2の線12は、芯線圧着部10に芯線51が圧着されている
図2に示す状態において、第1の線11よりも芯線51の先端51aから遠い位置に突出する円弧状に形成されている。更に、第2の線12は、
図5に示すように、本実施の形態においては、その長さL2が、第1の線11の長さL1よりも長くなるように形成されている。
【0024】
第3の線13は、
図4及び
図5に示すように、第1の線11の一方の端部と第2の線12の一方の端部とをつなぐと共に、凹部10aの開口の-X寄りの線として設けられている。第3の線13は、本実施の形態においては、直線に形成されている直線部分13aと、第1の線11の一方の端部に接続されると共に、丸みを帯びている曲線部分13bとを有する。
【0025】
第4の線14は、第1の線11の他方の端部と第2の線12の他方の端部とをつなぐと共に、凹部10aの開口の+X寄りの線として設けられている。第4の線14は、本実施の形態においては、直線に形成されている直線部分14aと、第1の線11の他方の端部に接続されると共に、丸みを帯びている曲線部分14bとを有する。第4の線14の直線部分14aは、第3の線13の直線部分13aと互いに平行となるようには形成されておらず、互いに異なる傾きで形成されている。
【0026】
また、直線部分14aと曲線部分14bとを有する第4の線14は、直線部分13aと曲線部分13bとを有する第3の線13に対して、+Y方向に互いに広がるように形成されている。
【0027】
上述のように構成されている凹部10aは、第1の線11、第2の線12、第3の線13、及び第4の線14の4本の線が組み合わされることで、略四角形の開口を有しつつ形成されている。凹部10aは、本実施の形態においては、複数形成されている。また、複数の凹部10aのうち、第1方向D1において隣り合う凹部10aは、第1方向D1に直交する第2方向D2にずれた位置に形成されている。
【0028】
更に詳しくは、
図6に示すように、芯線圧着部10の内面には、複数の凹部10aが一列に並んで形成されている第1の凹部列C1、第2の凹部列C2、第3の凹部列C3、第4の凹部列C4、第5の凹部列C5、及び第6の凹部列C6が形成されている。第1の凹部列C1は、第1方向D1に平行な方向である周回り方向D3に沿って等間隔に設けられている複数の凹部10aから構成される。第2の凹部列C2、第3の凹部列C3、第4の凹部列C4、第5の凹部列C5、及び第6の凹部列C6も同様に、周回り方向D3に沿って等間隔に設けられている複数の凹部10aから構成される。複数の凹部列のうちの第1、第3、第5の凹部列C1、C3、C5を構成する凹部10aは、第2、第4、第6の凹部列C2、C4、C6を構成する凹部10aに対して、周回り方向D3にずれた位置に形成されている。また、第1の凹部列C1を構成する凹部10aは、第3の凹部列C3や第5の凹部列C5を構成する凹部10aに対して、周回り方向D3に同じ位置に形成されている。第2の凹部列C2を構成する凹部10aは、第4の凹部列C4や第6の凹部列C6を構成する凹部10aに対して、周回り方向D3に同じ位置に形成されている。ただし、これに限られない。第1~第6の凹部列C1~C6を構成する凹部10aの周回り方向D3における位置は任意である。例えば、第1~第6の凹部列C1~C6を構成する凹部10aのそれぞれが、周回り方向D3に全てずれた位置に形成されていてもよい。
【0029】
本体部20は、
図1及び
図2に示すように、芯線圧着部10の-Y寄りの端部に設けられている。本体部20は、銅、銅合金等の導電性の素材から形成されている。本体部20は、第1方向D1に延設される角筒状に形成されている。そして、本体部20の角筒状の部分には、相手端子100が挿入されて、電気的に接続される。本体部20は、弾性板(図示なし)と、逆挿入防止突部21とを有する。
【0030】
弾性板は、本体部20の角筒状の部分の内部に配置されている。弾性板は、Z軸方向に撓み可能に設けられている。弾性板は、本体部20の角筒状の部分に一体的に形成されていてもよい。また、本体部20の角筒状の部分に対して別体に形成されて、本体部20の角筒状の部分に挿入されていてもよい。
【0031】
逆挿入防止突部21は、本体部20の角筒状の部分から+Z方向に突出して形成されている。逆挿入防止突部21は、作業者が端子1をコネクタハウジングに挿入する際に、端子1の上下方向を逆にして挿入してしまうことを防止するためのものである。
【0032】
被覆圧着部30は、芯線圧着部10の+Y寄りの端部に設けられている。この被覆圧着部30は、かしめにより、電線50の絶縁性の被覆部52の端部を押さえて、+Y方向に電線50が引き抜かれる力から、芯線圧着部10と芯線51との接続部分を保護する。
【0033】
以上、本実施の形態1に係る端子1においては、
図4及び
図5に示すように、凹部10aの開口は、第1方向D1に直交する第1の線11と、円弧状に形成されている第2の線12と、第1の線11の両方の端部と第2の線12の両方の端部とをつなぐ第3の線13及び第4の線14とから構成されている。このため、本実施の形態1においては、
図1に示すように、凹部10aが芯線51の外周面に食い込む。そして、
図7(A)及び(B)に示すように、凹部10aの開口は、第1の線11及び第2の線12に加えて、第3の線と第4の線14とを有するため、芯線51の外周面に酸化被膜53が形成された場合においては、開口の縁の全長を長く確保でき、酸化被膜53の切断長さを確保できる。酸化被膜53の切断長さを確保できるため、酸化被膜53に覆われた芯線51の導電性部分と芯線圧着部10との電気的な接触部分を確保できる。これにより、
図1に示すように、本実施の形態1においては、芯線圧着部10からの芯線51の抜けに対する強度を向上しつつ、芯線圧着部10と芯線51との接触抵抗の低減が可能な端子1を提供することができる。
【0034】
また、本実施の形態1においては、
図2に示すように、凹部10aの開口は、第1方向D1に直交すると共に、直線形状に形成されている第1の線11と、第1方向D1に対して交差すると共に円弧状に形成されている第2の線12とを有する。これにより、本実施の形態1においては、芯線圧着部10からの芯線51の抜けに対する強度の効果を更に高めることができる。また、芯線圧着部10と芯線51との接触抵抗の低減の効果を更に高めることができる。
【0035】
また、本実施の形態1においては、第2の線12は、円弧状に形成されている。このため、第2の線12の長さを、第2の線12が直線状である場合と比較して、長くできる。結果として、本実施の形態1においては、芯線圧着部10からの芯線51の抜けに対する強度の効果を更に高めることができる。また、芯線圧着部10と芯線51との接触抵抗の低減の効果を更に高めることができる。
【0036】
また、本実施の形態1においては、第3の線13と第4の線14とは、互いに異なる傾きで形成されている直線部分13a、14aを含む。結果として、本実施の形態1においては、芯線圧着部10からの芯線51の抜けに対する強度の効果を更に高めることができる。また、芯線圧着部10と芯線51との接触抵抗の低減の効果を更に高めることができる。
【0037】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態によって限定されるものではない。
【0038】
例えば、本実施の形態においては、第2の線12は、
図5に示すように、+Y方向に突出する円弧状に形成されている。しかしながら、これに限られない。
図8に示すように、第2の線12は、+Y方向とは逆方向である-Y方向に突出する円弧状に形成されていてもよい。この場合、第3の線13は、直線部分13aと曲線部分13bとに加え、第2の線12の一方の端部に接続されると共に、丸みを帯びている曲線部分13cを有する。また、第4の線14は、直線部分14aと曲線部分14bとに加え、第2の線12の他方の端部に接続されると共に、丸みを帯びている曲線部分14cを有する。
【0039】
また、本実施の形態においては、
図5に示すように、第3の線13は、直線部分13aと曲線部分13bとを有する。第4の線14は、直線部分14aと曲線部分14bとを有する。しかしながら、これに限られない。
図9に示すように、第3の線13は、曲線部分13bを有さずに、直線部分13aのみを有していてもよい。第4の線14は、曲線部分14bを有さずに、直線部分14aのみを有していてもよい。
【0040】
また、本実施の形態においては、
図5に示すように、第1の線11は、第2の線12よりも-Y寄りの位置に形成されている。しかしながら、これに限られない。第1の線11は、第2の線12よりも-Y寄りとは逆の+Y寄りの位置に形成されていてもよい。
【0041】
また、本実施の形態においては、
図6に示すように、芯線圧着部10の内面には、複数の凹部10aが一列に並んで形成されている凹部列が6つ形成されている。しかしながら、これに限られない。凹部列は、6つ以外の数に形成されていてもよい。また、凹部列の数、凹部10aの数は、例えば、端子1のサイズなどによって適宜変更されてもよい。
【0042】
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【符号の説明】
【0043】
1:端子、1a:板材、10:芯線圧着部、10a:凹部、11:第1の線、12:第2の線、13:第3の線、13a:直線部分、13b,13c:曲線部分、14:第4の線、14a:直線部分、14b,14c:曲線部分、20:本体部、21:逆挿入防止突部、30:被覆圧着部、40:キャリア、50:電線、51:芯線、51a:先端、52:被覆部、53:酸化被膜、100:相手端子、C1:第1の凹部列、C2:第2の凹部列、C3:第3の凹部列、C4:第4の凹部列、C5:第5の凹部列、C6:第6の凹部列、D1:第1方向、D2:第2方向、D3:周回り方向、L1:切断線。