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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024120704
(43)【公開日】2024-09-05
(54)【発明の名称】女性用衣類
(51)【国際特許分類】
   A61N 2/08 20060101AFI20240829BHJP
【FI】
A61N2/08 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023027694
(22)【出願日】2023-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】000112299
【氏名又は名称】ピップ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】715003523
【氏名又は名称】株式会社ルシアン
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】北村 等
(72)【発明者】
【氏名】赤坂 友美
(72)【発明者】
【氏名】神田 麻衣
(72)【発明者】
【氏名】藤田 真矢
【テーマコード(参考)】
4C106
【Fターム(参考)】
4C106AA01
4C106BB05
4C106CC12
4C106DD03
(57)【要約】
【課題】人体の皮膚に優しく、かつ、所望の磁気治療効果を得易く、その効果を持続し易い、ブラジャーなどの女性用衣類を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る女性用衣類1は、肩紐部2L、2Rを備える女性用衣類である。肩紐部2L、2Rは、長手方向に延びる筒状の形状を有し、筒状の形状の内部に挿入された磁石31~34を備え、肩紐部2L、2Rは、磁石31~34の位置を画定するように、長手方向における磁石31~34の位置の両側で縫合されている。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
肩紐部を備える女性用衣類であって、
前記肩紐部は、長手方向に延びる筒状の形状を有し、前記筒状の形状の内部に挿入された磁石を備え、
前記肩紐部は、前記磁石の位置を画定するように、前記長手方向における前記磁石の位置の両側で縫合されている、女性用衣類。
【請求項2】
前記女性用衣類は、ブラジャーであって、
前記女性用衣類は、
人体の左胸を覆う左側カップ部と、
人体の右胸を覆う右側カップ部と、
人体の背中を経由して、前記左側カップ部と前記右側カップ部とを接続するベルト部と
をさらに備え、
前記肩紐部は、
前記長手方向の一端で、前記左側カップ部に設けられた左側カップ接続部と接続され、前記長手方向の他端で、前記ベルト部の人体の背中の左側に対応する部分に設けられた左側ベルト接続部に接続される左側肩紐部と、
前記長手方向の一端で、前記右側カップ部に設けられた右側カップ接続部に接続され、前記長手方向の他端で、前記ベルト部の人体の背中の右側に対応する部分に設けられた右側ベルト接続部に接続される右側肩紐部と
を備え、
前記左側肩紐部は、前記長手方向の一端で、前記左側カップ接続部および前記右側カップ接続部の両方に取り外し可能に接続可能である、ならびに/または、前記長手方向の他端で、前記左側ベルト接続部および前記右側ベルト接続部の両方に取り外し可能に接続可能である、
前記右側肩紐部は、前記長手方向の一端で、前記右側カップ接続部および前記左側カップ接続部の両方に取り外し可能に接続可能である、ならびに/または、前記長手方向の他端で、前記右側ベルト接続部および前記左側ベルト接続部の両方に取り外し可能に接続可能である、
請求項1記載の女性用衣類。
【請求項3】
前記肩紐部は、前記長手方向に沿って縫合されることなく、ニードル織りで編成されている、
請求項1記載の女性用衣類。
【請求項4】
前記肩紐部における前記磁石の位置は、前記女性用衣類が人体に装着されたときに、人体の僧帽筋および/または肩甲拳筋に対応する位置に位置付け可能であるように画定されている、
請求項1記載の女性用衣類。
【請求項5】
前記磁石は、人体の皮膚を向く面に突起部を備える板状の形状を有する、
請求項1記載の女性用衣類。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、女性用衣類に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人体の血行を良くし、肩こりなどの症状を緩和するために、磁石を備えた女性用衣類が用いられている。磁石を備えた女性用衣類としては、たとえば特許文献1に開示されているように、肩紐部に磁石が固定されたブラジャーがある。このタイプの女性用衣類は、人体に装着されたときに、肩紐部に固定された磁石が人体の肩に近接して配置される。磁石が肩に近接して配置されることで、肩こりなどの原因となっている人体の患部に磁気治療効果をもたらすことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭59-133232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の女性用衣類では、磁石は、肩紐部において、人体の皮膚と向き合う面から露出するように固定されている。そのため、女性用衣類が人体に装着されたときに、磁石は、皮膚と直接接触するように位置付けられる。磁石が皮膚と直接接触するように位置付けられると、人体から発せられる汗が磁石と皮膚との間に溜まり易くなり、その結果、皮膚にかゆみやかぶれを生じ易くなる。また、磁石と皮膚との間に溜まった汗によって、磁石が劣化し易くなり、その結果、磁気治療効果が低下し易くなる。
【0005】
また、特許文献1の女性用衣類では、磁石は、肩紐部に予め設けられた凹部内に固定されている。そのため、肩紐部を製造した後には、肩紐部における磁石の位置を調整し難い。磁石の位置を調整し難いと、女性用衣類が人体に装着されたときに、磁石を人体の患部に位置付けし難くなり、その結果、所望の磁気治療効果を得難くなる。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、人体の皮膚に優しく、かつ、所望の磁気治療効果を得易く、その効果を持続し易い、ブラジャーなどの女性用衣類を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る女性用衣類は、肩紐部を備える女性用衣類であって、前記肩紐部は、長手方向に延びる筒状の形状を有し、前記筒状の形状の内部に挿入された磁石を備え、前記肩紐部は、前記磁石の位置を画定するように、前記長手方向における前記磁石の位置の両側で縫合されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一実施形態に係る女性用衣類によれば、人体の皮膚に優しく、かつ、所望の磁気治療効果を得易く、その効果を持続し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】本発明の一実施形態に係る女性用衣類の模式的な正面図である。
図1B】本発明の一実施形態に係る女性用衣類の模式的な背面図である。
図2A】本発明の一実施形態に係る女性用衣類の肩紐部の短手方向に沿う断面図である。
図2B】本発明の一実施形態に係る女性用衣類の女性用衣類の肩紐部の長手方向に沿う断面図である。
図3A】本発明の一実施形態に係る女性用衣類の肩紐部の製造工程の一例を示す模式図な斜視図である。
図3B】本発明の一実施形態に係る女性用衣類の肩紐部の製造工程の一例を示す模式図な斜視図である。
図4】本発明の一実施形態に係る女性用衣類の左側肩紐部および右側肩紐部と左側カップ接続部との組合せの一例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る女性用衣類を説明する。ただし、以下の実施形態は一例にすぎず、本発明の女性用衣類は、以下の実施形態に限定されることはない。
【0011】
なお、本明細書において、特に断らない限り、「A形状」およびこれに類する表現は、完全なA形状のみを指すのではなく、見た目にA形状を連想させる形状(略A形状)を含んで指すものとする。本明細書において、特に断らない限り、「前」およびこれに類する表現は、人体において、腰から腹に向かう側を指し、「後」およびこれに類する表現は、「前」と反対側であって、人体において、腹から腰に向かう側を指すものとする。本明細書において、特に断らない限り、「上」およびこれに類する表現は、人体において、足から頭に向かう側を指し、「下」およびこれに類する表現は、「上」と反対側であって、人体において、頭から足に向かう側を指すものとする。また、本明細書において、特に断らない限り、「右」およびこれに類する表現は、人体を前側から見たときに、左側を指し、「左」およびこれに類する表現は、「右」と反対側であって、人体を前側から見たときに、右側を指すものとする。さらに、本明細書において、特に断らない限り、「裏」およびこれに類する表現は、人体の皮膚と向き合う側を指し、「表」およびこれに類する表現は、人体の皮膚と向き合う側と反対側を指すものとする。
【0012】
本実施形態の女性用衣類1は、図1Aおよび図1Bに示されるように、肩紐部2L、2Rを備えている。図1Aおよび図1Bでは、女性用衣類1として、ブラジャーが示されている。ただし、女性用衣類1は、肩紐部2L、2Rを備えていれば、特に限定されることはなく、たとえば、ブラトップ、スリップ、キャミソールなどであってもよい。
【0013】
肩紐部2L、2Rは、図1Aおよび図1Bに示されるように、女性用衣類1が人体Bに装着されたときに、人体Bの肩に掛けられることで、女性用衣類1を人体Bの上下方向の所定の位置に位置付ける。肩紐部2L、2Rには、磁石31~34が設けられている。肩紐部2L、2Rに磁石31~34が設けられていることで、女性用衣類1が人体Bに装着されたときに、磁石31~34が人体Bの肩の皮膚に近接して配置される。これにより、女性用衣類1は、人体Bの肩の内部に磁場を印加し、肩およびその周辺の血行を促進したり、代謝を向上したりするなどの磁気治療効果をもたらす。
【0014】
本実施形態の女性用衣類1において、肩紐部2L、2Rは、その長手方向に延びる筒状の形状を有し、筒状の形状の内部に磁石31~34が挿入されている。また、本実施形態の女性用衣類1において、肩紐部2L、2Rは、磁石31~34の位置を画定するように、その長手方向における磁石31~34の位置の両側で縫合されている。そうすることで、磁石31~34は、肩紐部2L、2Rの内部の所定の位置に固定されている。図2Aおよび図2Bは、本実施形態の女性用衣類1における肩紐部2L、2Rの構造の詳細を断面図で示している。なお、図2Aおよび図2Bでは、肩紐部2L、2Rに挿入された磁石31~34のうちのいずれかの固定位置の周辺が断面図で示されており、肩紐部2L、2Rのうちの一方が、単に「肩紐部2」として示されており、肩紐部2L、2Rのうちの一方に挿入された磁石31~34のうちのいずれかが、単に「磁石3」として示されている。図2Aは、肩紐部2の短手方向に沿う断面図であり、図2Bは、肩紐部2の長手方向に沿う断面図である。
【0015】
本実施形態では、肩紐部2は、図2Aおよび図2Bに示されるように、女性用衣類1が人体Bに装着されたときに、人体Bの皮膚と向き合う側に配置される裏生地2aと、人体Bの皮膚と向き合う側と反対側に配置される表生地2bを備えている。本実施形態では、図2Aに示されるように、肩紐部2の短手方向における中央部分21では、裏生地2aおよび表生地2bが分離して、裏生地2aと表生地2bとの間に、磁石3を挿入可能な空間が形成されており、肩紐部2の短手方向における両端部分22では、裏生地2aおよび表生地2bが一体化している。本実施形態では、このような裏生地2aおよび表生地2bを備えることで、肩紐部2が、筒状の形状に形成されている。
【0016】
肩紐部2は、特に限定されることはないが、本実施形態では、ニードル織りで編成されている。ニードル織りで編成することで、肩紐部2の限界伸張率が増加するため、伸縮性が高く、人体Bの皮膚に馴染みやすい肩紐部2が得られ易くなる。ここで、「限界伸張率」は、肩紐部2を長手方向で破断することなく限界まで伸張させたときに、(伸張後の肩紐部2の長手方向の長さ)/(伸張前の肩紐部2の長手方向の長さ)×100(%)で表される。つまり、限界伸張率まで肩紐部2を伸張させたとき、たとえば、肩紐部2を構成する繊維のうち、弾性を有さない繊維が撓むことなく直線状となり、それ以上に伸張しない状態となっている。たとえば、肩紐部2の限界伸張率は、好ましくは150%~250%、より好ましくは、180%~200%、よりさらに好ましくは185%~195%である。また、肩紐部2の高い限界伸張率と高い強度の両方を得るために、肩紐部2(肩紐部2の編成糸)の組成は、好ましくはナイロン90重量%~98重量%であって、ポリウレタン2重量%~10重量%であり、より好ましくはナイロン94重量%~96重量%であって、ポリウレタン4重量%~6重量%である。
【0017】
ニードル織りで編成する場合、たとえば、所定の方向に延びる経糸(以下、経糸が延びる方向を「縦方向」と呼ぶ)に対して、緯糸を通す(以下、緯糸を通す方向を「横方向」と呼ぶ)ときに、中央部分21では、横方向のうちの一方向では、裏生地2aを編成し、横方向のうちの他方向では、表生地2bを編成する。また、たとえば、両端部分22では、経糸に対して、横方向うちの一方向および他方向で緯糸間を通すときに、裏生地2aおよび表生地2bの両方を一体的に編成する。両端部分22において裏生地2aおよび表生地2bの両方を一体的に編成することで、一般的には、裏生地2aおよび表生地2bを両端部分22で長手方向の全体に亘って縫合することで得られる肩紐部2の筒状の形状が、長手方向に沿って縫合することなく得られる。そのため、女性用衣類1が人体Bに装着されたときに、肩紐部2の長手方向の全体に亘る縫合糸が人体Bの皮膚に触れることで、不快感を与えることが抑制される。
【0018】
本実施形態では、図2Bに示されるように、磁石3の位置を画定するように、肩紐部2の長手方向における磁石3の位置の両側で、裏生地2aおよび表生地2bが縫合糸2Yで縫合されている。つまり、本実施形態の女性用衣類1では、磁石3は、肩紐部2において、人体Bの皮膚と直接接することなく、裏生地2aを介して、人体Bに対して磁気治療効果を及ぼす。そのため、女性用衣類1を人体Bに装着したときに、人体Bから発せられる汗は、裏生地2aを通って女性用衣類1の外部に放出され易くなり、その結果、人体Bの皮膚にかゆみやかぶれを生じ難くなる。また、本実施形態に係る女性用衣類1では、汗が裏生地2aを通って女性用衣類1の外部に放出されることで、女性用衣類1の内部に汗が溜まり難いので、汗による磁石3の劣化が生じ難くなり、その結果、女性用衣類1の磁気治療効果が低下し難くなる。
【0019】
裏生地2aおよび表生地2bが両端部分22で一体的に編成され、肩紐部2がその長手方向において縫合されない場合には、肩紐部2の長手方向における磁石3の位置の両側においてのみ、裏生地2aおよび表生地2bが縫合されるので、肩紐部2の縫合箇所が低減され、その結果、縫合糸2Yによる不快感が抑制される。縫合糸2Yによる不快感を抑制するために、磁石3の位置を画定し得る最小限の縫合で、磁石3を肩紐部2の内部に固定してもよい。つまり、裏生地2aおよび表生地2bは、必ずしも、肩紐部2の長手方向における磁石3の位置の両側において、中央部分21および両端部分22の全体に亘って縫合されなくてもよく、たとえば、中央部分21の一部(たとえば、中央部分21のなかの中央部)のみで縫合されていてもよい。
【0020】
たとえば、磁石3を備える肩紐部2は、図3Aに示されるように、筒状の形状を有する肩紐部2を準備し、その後に、肩紐部2の筒状形状の内部に、磁石3を挿入し、図3Bに示されるように、磁石3が所定の位置まで挿入された後に、磁石3の肩紐部2の内部における収容空間を画定するように、長手方向における磁石3の位置の両側で縫合糸2Yによって縫合することで製造される。このように製造することで、肩紐部2に予め凹部のなどの磁石3の収容空間を設けて磁石3の位置を画定することなく、肩紐部2の製造時に、磁石3の位置を容易に調整することができる。また、簡便な縫合を用いて、磁石3を肩紐部2の内部に固定することができる。
【0021】
磁石3はそれぞれ、2つの磁極(N極、S極)を有し、人体Bに対して磁気治療効果を及ぼし得る磁力線を発生させる。磁石3はそれぞれ、たとえば、肩紐部2の裏面に対して略垂直方向に延びる磁極方向を有している。磁石3はそれぞれ、肩紐部2の裏面に対して略垂直方向に延びる磁極方向を有することで、女性用衣類1が人体Bに装着されたときに、人体Bの皮膚の表面に対して略垂直方向に磁極方向が向くように配置される。このように磁石3の磁極方向が人体Bの皮膚の表面に対して略垂直方向に延びることで、皮膚の表面に対して磁極方向が平行に延びる場合と比べて、皮膚の表面に対して略垂直な方向の磁界強度が大きくなり、皮膚の表面からより深い体内まで磁気を作用させることができる。ただし、磁石3はそれぞれ、人体Bに対して磁気治療効果を及ぼし得る磁力線を発生させることができればよく、その磁極方向は特に限定されることはない。
【0022】
磁石3は、特に限定されることはなく、たとえばネオジウム、フェライト、サマリウムコバルトなどの永久磁石を採用することができる。ただし、その出力レベルは、皮膚の表面上において、厚生労働省の認証基準である200mT以下であることが好ましい。
【0023】
磁石3は、特に限定されることはないが、本実施形態では、図2Aおよび図2Bに示されるように、人体Bの皮膚を向く面に突起部3bを備える板状の形状を有している。磁石3が突起部3bを備えることで、突起部3bの周辺から発生する磁力線の密度が増加し易くなるので、女性用衣類1が人体Bに装着されたときに、磁石3の周辺における人体Bに対する磁気治療効果がさらに得られ易くなる。また、女性用衣類1が人体Bに装着されたときに、突起部3bが裏生地2aを介して皮膚を押圧して刺激することで、人体Bに対する血行促進効果がさらに得られ易くなる。さらに、女性用衣類1が人体Bに装着されたときに、磁石3が人体Bのツボと向き合う位置に配置される場合には、突起部3bが裏生地2aを介してツボを押圧して刺激することで、人体Bの自然治癒力や免疫力を高めるなどの鍼灸治療効果が得られ易くなる。
【0024】
磁石3は、より具体的には、図2Aおよび図2Bに示されるように、円柱形状を有する基部3aと、人体Bの皮膚を向く基部3aの平面から突出する円錐形状を有する突起部3bとを備えている。磁石3の基部3aは、図2Aに示されるように、肩紐部2の内部空間の短手方向の長さより小さい直径を有する大きさに形成されている。磁石3の基部3aが角のない円柱形状を有することで、磁石3が肩紐部2の内面に引っ掛かることで、磁石3の肩紐部2への挿入に手間が掛かるといった事態が抑制される。また、磁石3の突起部3bが対称性の高い円錐形状を有することで、突起部3bの周辺に偏りの少ない磁場が印加されるので、女性用衣類1が人体Bに装着されたときに、偏りの少ない磁場によって、磁気治療効果が患部に及び易くなる。ただし、磁石3の形状は、磁気治療効果を及ぼしたい人体Bの部位および範囲に応じて、適宜変更され得る。たとえば、磁石3は、粒状の形状、棒状の形状、帯状の形状など、その他の形状を有していてもよい。
【0025】
以下では、図1Aおよび図1Bに示されるブラジャーを例に挙げて、本実施形態の女性用衣類1について、さらに詳しく説明する。
【0026】
女性用衣類1は、本実施形態では、図1Aおよび図1Bに示されるように、磁石31、33が挿入され、人体Bの左肩に掛けられる左側肩紐部2Lと、磁石32、34が挿入され、人体Bの右肩に掛けられる右側肩紐部2Rと、人体Bの左胸を覆う左側カップ部4Lと、人体Bの右胸を覆う右側カップ部4Rと、人体Bの背中を経由して、左側カップ部4Lと右側カップ部4Rとを接続するベルト部5とを備えている。
【0027】
左側肩紐部2Lおよび右側肩紐部2Rはそれぞれ、図1Aおよび図1Bに示されるように、女性用衣類1が人体Bに装着されたときに、人体Bの左肩および右肩に掛けられることで、左側カップ部4Lおよび右側カップ部4Rを人体Bの左胸および右胸に位置付ける。左側肩紐部2Lおよび右側肩紐部2Rはそれぞれ、特に限定されることはないが、外観視で、帯状の形状を有している。
【0028】
本実施形態では、左側肩紐部2Lは、図1Aにおいて実線で示されるように、その長手方向の一端で、左側カップ部4Lの左側カップ接続部4LCに接続され、図1Bにおいて実線で示されるように、その長手方向の他端で、ベルト部5の左側ベルト接続部5LCに接続されている。また、本実施形態では、右側肩紐部2Rは、図1Aにおいて実線で示されるように、その長手方向の一端で、右側カップ部4Rの右側カップ接続部4RCに接続され、図1Bにおいて実線示されるように、その長手方向の他端で、ベルト部5の右側ベルト接続部5RCに接続されている。
【0029】
図1Bに示されるように、左側肩紐部2Lおよび右側肩紐部2Rはそれぞれ、その長手方向の長さを調整するために、長さ調整アジャスタ2LA、2RAを有していてもよい。長さ調整アジャスタ2LA、2RAとして、エイトカンまたはゼットカンとマルカンまたは角カンとの組合せなどが例示される。
【0030】
磁石31~34の数および配置は、磁気治療効果を及ぼしたい人体Bの部位および範囲に応じて、適宜変更され得る。本実施形態では、図1Aおよび図1Bに示されるように、磁石31、33は、左側肩紐部2Lに固定されており、磁石32、34は、右側肩紐部2Rに固定されている。図1Aおよび図1Bの例では、磁石31~34は、左側肩紐部2Lおよび右側肩紐部2Rにおいて左右対称に配置されている。図示される例では、左側肩紐部2Lの磁石31および右側肩紐部2Rの磁石32はそれぞれ、たとえば肩こりの患部となり得る人体Bの胸鎖乳突筋に磁気を作用させるように、女性用衣類1が人体Bに装着されたときに、左側肩紐部2Lおよび右側肩紐部2Rにおいて、人体Bの鎖骨下部に対応する位置に配置されている(図1A参照)。また、図示される例では、左側肩紐部2Lの磁石33および右側肩紐部2Rの磁石34はそれぞれ、たとえば肩こりの患部となり得る人体Bの左右の僧帽筋および/または肩甲拳筋に磁気を作用させるように、左側肩紐部2Lおよび右側肩紐部2Rにおいて、人体Bの肩甲部に対応する位置に配置されている(図1B参照)。ただし、磁石31~34は、左側肩紐部2Lおよび右側肩紐部2Rにおいて左右非対称に配置されていてもよい。
【0031】
左側カップ部4Lおよび右側カップ部4Rはそれぞれ、女性用衣類1が人体Bに装着されたときに、人体Bの左胸および右胸を覆って上下方向で支持する。左側カップ部4Lおよび右側カップ部4Rは、これらの間に位置するカップ間接続部4Cを介して互いに接続されている。左側カップ部4Lおよび右側カップ部4Rの形状は、女性用衣類1としてのブラジャーに要求される機能およびデザインによって適宜変更され得るが、図1Aおよび図1Bの例では、左側カップ部4Lおよび右側カップ部4Rはそれぞれ、人体Bの左胸および右胸の全体を覆う形状に形成されている。
【0032】
本実施形態では、左側カップ部4Lは、左側肩紐部2Lと接続される左側カップ接続部4LCを有している。また、本実施形態では、右側カップ部4Rは、右側肩紐部2Rと接続される右側カップ接続部4RCを有している。図1Aの例では、左側カップ接続部4LCは、左側カップ部4Lの上端部に形成されており、右側カップ接続部4RCは、右側カップ部4Rの上端部に形成されている。ただし、左側カップ接続部4LCおよび右側カップ接続部4RCの位置は、左側カップ部4Lおよび右側カップ部4Rの形状など応じて適宜変更され得る。
【0033】
ベルト部5は、女性用衣類1が人体Bに装着されたときに、人体Bの背中を経由して、左側カップ部4Lと右側カップ部4Rとを架け渡すことで、左側カップ部4Lおよび右側カップ部4Rを人体Bの左胸および右胸に位置付ける。ベルト部5の形状は、ベルト部5としての機能を発揮することができれば、特に限定されることはない。図1Aおよび図1Bの例では、ベルト部5は、人体Bの背中を横断するように、帯状の形状を有しており、その一端が、左側カップ部4Lの左端部に接続され、その他端が、右側カップ接続部4RCの右端部に接続されている。
【0034】
本実施形態では、ベルト部5は、人体Bの背中の左側に対応する部分に設けられ、左側肩紐部2Lと接続される左側ベルト接続部5LCと、人体Bの背中の右側に対応する部分に設けられ、右側肩紐部2Rと接続される右側ベルト接続部5RCとを有している。左側ベルト接続部5LCおよび右側ベルト接続部5RCの位置は、磁石31~34の磁力を及ぼそうとする人体Bの部位上またはその周辺に磁石31~34が位置付けられるように、左側肩紐部2Lおよび右側肩紐部2Rと接続する位置に形成されている。図1Aおよび図1Bの例では、左側ベルト接続部5LCは、人体Bの左背中の中央より左寄りに対応する部分に形成されており、右側ベルト接続部5RCは、人体Bの右背中の中央より右寄りに対応する部分に形成されている。
【0035】
図1Bに示されるように、人体Bに対する女性用衣類1の脱着時に、女性用衣類1が展開可能であるように、ベルト部5は、左右方向の中央部で、分離可能に連結されていてもよい。具体的には、図1Bの例では、ベルト部5は、その一端が左側カップ部4Lに接続された左側ベルト部5Lと、その一端が右側カップ部4Rに接続された右側ベルト部5Rとに分離されている。図1Bの例では、左側ベルト部5Lおよび右側ベルト部5Rのそれぞれの他端に設けられた一対の連結部5Cによって、左側ベルト部5Lおよび右側ベルト部5Rが互いに分離可能に連結されることで、女性用衣類1が人体Bに装着される。連結部5Cとして、フックとアイとの組合せ、ボタンとボタン穴との組合せ、雌雄の面ファスナーなどが例示される。なお、連結部5Cに代えてか、または連結部5Cとともに、カップ間接続部4Cが、分離可能に連結されるように設けられていてもよい。
【0036】
上述の左側肩紐部2Lは、左側カップ接続部4LCおよび右側カップ接続部4RCの両方に取り外し可能に接続可能であるように構成されてもよい。また、上述の右側肩紐部2Rは、右側カップ接続部4RCおよび左側カップ接続部4LCの両方に取り外し可能に接続可能であるように構成されてもよい。つまり、この場合、図1Aおよび図1Bにおいて実線および二点鎖線で示されるように、左側肩紐部2Lおよび右側肩紐部2Rはそれぞれ、女性用衣類1が人体Bに装着されたときに、互いに交差されずに、左側カップ接続部4LCおよび右側カップ接続部4RCに接続させることも(図1Aおよび図1Bの実線参照。以下、この接続形態を「ストレート接続」とも呼ぶ)、人体Bの背中において、互いに交差させて、右側カップ接続部4RCおよび左側カップ接続部4LCに接続させることも(図1Aおよび図1Bの二点鎖線参照。以下、この接続形態を「クロス接続」とも呼ぶ)可能であるように構成されている。
【0037】
女性用衣類1を人体Bに装着するときに、クロス接続を選択する場合、ストレート接続を選択する場合と比較して、左側肩紐部2Lおよび右側肩紐部2Rを互いに交差させることで、左側カップ部4Lおよび右側カップ部4R、ならびにベルト部5が上方向に持ち上がった状態で、女性用衣類1が人体Bに装着される。そうすることで、クロス接続を選択する場合には、人体Bの左右の胸が左側カップ部4Lおよび右側カップ部4Rに上方向に持ち上げられるように支持されるため、所謂バストアップ効果が得易くなる(図1Aおよび図1Bの二点鎖線参照)。一方、ストレート接続を選択する場合には、人体Bの左右の胸が左側カップ部4Lおよび右側カップ部4Rにあまり持ち上げられずに、ゆったりとした状態で支持されるため、女性用衣類1を人体Bに装着するときに、快適な装着感を得易くなる(図1Aおよび図1Bの実線参照)。
【0038】
図4は、このようなクロス接続およびストレート接続が可能な左側肩紐部2Lおよび右側肩紐部2Rと左側カップ接続部4LCとの組合せの一例を示している。図4の例では、左側肩紐部2Lの一端が、被係止具としての左側カップ接続部4LCと係止可能な係合具2LCを備えるとともに、右側肩紐部2Rの一端もまた、係止具としての左側カップ接続部4LCと係止可能な係合具2RCを備えている。図4の例では、係合具2LC、2RCは、ゼットカンであり、左側カップ接続部(被係止具)4LCは、右側カップ部4Rの上端の生地が上下方向で折り畳まれて縫合されることで形成される、左右方向に延びる貫通孔LHである。左側肩紐部2Lが左側カップ部4Lと接続される場合(図4の実線参照)には、係合具2LCの爪部(左方向(図4中の右方向)に延びる爪部)LFが左側カップ接続部4LCの貫通孔LHに左右方向のうちの一方向側(右側(図4中の左側))から挿入されることで、係合具2LCが左側カップ接続部4LCに係止される。右側肩紐部2Rが左側カップ部4Lと接続される場合(図4の二点鎖線参照)には、係合具2RCの爪部(右方向(図4中の左方向)に延びる爪部)RFが左側カップ接続部4LCの貫通孔LHに左右方向のうちの他方向側(左側(図4中の右側))から挿入されることで、係合具2LCが左側カップ接続部4LCに係止される。
【0039】
特に図示しないが、右側カップ接続部(被係止具)4RCもまた、左側カップ接続部4LCと同様に形成することができる。この場合、右側カップ接続部(被係止具)4RCもまた、図4の例と同様に、左側肩紐部2Lの係合具2LCおよび右側肩紐部2Rの係合具2RCと係止される。なお、左側肩紐部2Lの係合具2LCおよび右側肩紐部2Rの係合具2RCと、左側カップ接続部(被係止具)4LCおよび右側カップ接続部(被係止具)4RCとの組合せは、特に限定されることはなく、フックとアイとの組合せ、ボタンとボタン穴との組合せ、雌雄の面ファスナーなどであってもよい。
【0040】
特に図示しないが、左側肩紐部2Lは、左側ベルト接続部5LCおよび右側ベルト接続部5RCの両方に取り外し可能に接続可能であるように構成されてもよい。また、特に図示しないが、右側肩紐部2Rは、右側ベルト接続部5RCおよび左側ベルト接続部5LCの両方に取り外し可能に接続可能であるように構成されてもよい。この場合、図4の例と同様に、たとえば、左側肩紐部2Lの他端および右側肩紐部2Rの他端がそれぞれ、係合具(たとえば、ゼットカン)を備え、左側ベルト接続部5LCおよび右側ベルト接続部5RCがそれぞれ、被係合具(たとえば、左右方向に延びる貫通孔)を備えることで、左側肩紐部2Lおよび右側肩紐部2Rが、右側ベルト接続部5RCおよび左側ベルト接続部5LCのいずれにも係止される。なお、被係止具と被係止具との組合せは、特に限定されることはなく、フックとアイとの組合せ、ボタンとボタン穴との組合せ、雌雄の面ファスナーなどであってもよい。
【0041】
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る女性用衣類1は、肩紐部2L、2Rを備える女性用衣類であって、肩紐部2L、2Rは、長手方向に延びる筒状の形状を有し、筒状の形状の内部に挿入された磁石31~34を備え、肩紐部2L、2Rは、磁石31~34の位置を画定するように、長手方向における磁石31~34の位置の両側で縫合されている。
【0042】
本実施形態に係る女性用衣類1によれば、磁石31~34は、筒状の形状を有する肩紐部2L、2Rの内部に挿入されており、磁石31~34の位置を画定するように、肩紐部2L、2Rの長手方向における磁石31~34の位置の両側で、肩紐部2L、2Rが縫合されている。つまり、本実施形態の女性用衣類1では、磁石31~34は、肩紐部2L、2Rにおいて、人体Bの皮膚と直接接することなく、磁石31~34と人体Bの皮膚との間に肩紐部2L、2Rを介在させた状態で、人体Bに対して磁気治療効果を及ぼす。そのため、女性用衣類1を人体Bに装着したときに、人体Bから発せられる汗は、磁石31~34と皮膚との間の肩紐部2L、2Rを通って女性用衣類1の外部に放出され易くなり、その結果、人体Bの皮膚にかゆみやかぶれを生じ難くなる。そのため、人体Bの皮膚に優しい女性用衣類1を得ることができる。
【0043】
本実施形態に係る女性用衣類1では、肩紐部2L、2Rに予め凹部などの磁石31~34の収容空間を設けて磁石3の位置を画定することなく、肩紐部2の製造時に、磁石3の位置を容易に調整することができる。また、本実施形態に係る女性用衣類1では、汗が磁石31~34と皮膚との間の肩紐部2L、2Rを通って女性用衣類1の外部に放出されることで、女性用衣類1の内部に汗が溜まり難いので、汗による磁石31~34の劣化が生じ難くなり、その結果、磁気治療効果が低下し難くなる。そのため、所望の磁気治療効果を得易く、その効果を持続し易い女性用衣類1を得ることができる。
【0044】
女性用衣類1は、ブラジャーであってもよく、女性用衣類1は、人体Bの左胸を覆う左側カップ部4Lと、人体Bの右胸を覆う右側カップ部4Rと、人体Bの背中を経由して、左側カップ部4Lと右側カップ部4Rとを接続するベルト部5とをさらに備えていてもよい。この場合、女性用衣類1としてのブラジャーを装着することで、人体Bに対して磁気治療効果を及ぼすことができる。
【0045】
肩紐部2L、2Rは、長手方向の一端で、左側カップ部4Lの上側に設けられた左側カップ接続部4LCと接続され、長手方向の他端で、ベルト部5の人体Bの背中の左側に対応する部分に設けられた左側ベルト接続部5LCに接続される左側肩紐部2Lと、長手方向の一端で、右側カップ部4Rの上側に設けられた右側カップ接続部4RCに接続され、長手方向の他端で、ベルト部5の人体Bの背中の右側に対応する部分に設けられた右側ベルト接続部5RCに接続される右側肩紐部2Rとを備え、左側肩紐部2Lは、長手方向の一端で、左側ベルト接続部5LCおよび右側ベルト接続部5RCの両方に取り外し可能に接続可能である、ならびに/または、長手方向の他端で、左側カップ接続部4LCおよび右側カップ接続部4RCの両方に取り外し可能に接続可能であり、右側肩紐部2Rは、長手方向の一端で、右側ベルト接続部5RCおよび左側ベルト接続部5LCの両方に取り外し可能に接続可能である、ならびに/または、長手方向の他端で、右側カップ接続部4RCおよび左側カップ接続部4LCの両方に取り外し可能に接続可能であってもよい。
【0046】
この場合、左側カップ接続部4LCおよび右側カップ接続部4RCと、左側肩紐部2Lおよび右側肩紐部2Rとの接続、ならびに/または、左側ベルト接続部5LCおよび右側ベルト接続部5RCと、左側肩紐部2Lおよび右側肩紐部2Rとの接続を切り替えることで、女性用衣類1が人体Bに装着されたときに、左側肩紐部2Lおよび右側肩紐部2Rが交差しないようする(ストレート接続)か、または、左側肩紐部2Lおよび右側肩紐部2Rが交差する(クロス接続)ようするかを選択することができる。クロス接続を選択する場合には、人体Bの左右の胸が左側カップ部4Lおよび右側カップ部4Rに上方向に持ち上げられるように支持されるため、所謂バストアップ効果が得易くなる。一方、ストレート接続を選択する場合には、人体Bの左右の胸が左側カップ部4Lおよび右側カップ部4Rにあまり持ち上げられずに、ゆったりとした状態で支持されるため、女性用衣類1を人体Bに装着するときに、快適な装着感を得易くなる。
【0047】
肩紐部2L、2Rは、長手方向に沿って縫合されることなく、ニードル織りで編成されていてもよい。この場合、女性用衣類1が人体Bに装着されたときに、縫合糸によって人体Bの皮膚に触れることで、不快感を与えることが抑制される。
【0048】
肩紐部2L、2Rにおける磁石31~34の位置は、女性用衣類1が人体Bに装着されたときに、人体Bの僧帽筋および/または肩甲拳筋に対応する位置に位置付け可能であるように画定されていてもよい。この場合、肩こりの患部となり得る人体Bの僧帽筋および/または肩甲拳筋に磁気を作用させ易くなる。
【0049】
磁石31~34は、人体Bの皮膚を向く面に突起部3bを備える板状の形状を有していてもよい。この場合、突起部3bの周辺から発生する磁力線の密度が増加し易くなるので、女性用衣類1が人体Bに装着されたときに、磁石3の周辺における人体Bに対する磁気治療効果がさらに得られ易くなる。
【符号の説明】
【0050】
1 女性用衣類
2 肩紐部
21 中央部分
22 両端部分
2a 裏生地
2b 表生地
2L 左側肩紐部
2LA、2RA 長さ調整アジャスタ
2LC、2RC 係合具
2R 右側肩紐部
2Y 縫合糸
3、31~34 磁石
3a 基部
3b 突起部
4C カップ間接続部
4L 左側カップ部
4LC 左側カップ接続部(被係止具)
4R 右側カップ部
4RC 右側カップ接続部(被係止具)
5 ベルト部
5C 連結部
5L 左側ベルト部
5LC 左側ベルト接続部
5R 右側ベルト部
5RC 右側ベルト接続部
B 人体
LF、RF 爪部
LH 貫通孔
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4