(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024012071
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/304 20060101AFI20240118BHJP
H01L 21/027 20060101ALI20240118BHJP
B05C 11/10 20060101ALI20240118BHJP
B05B 1/02 20060101ALI20240118BHJP
B05B 15/555 20180101ALI20240118BHJP
B05C 11/08 20060101ALI20240118BHJP
B05C 11/00 20060101ALI20240118BHJP
【FI】
H01L21/304 648L
H01L21/304 643A
H01L21/304 648K
H01L21/30 564Z
B05C11/10
B05B1/02
B05B15/555
B05C11/08
B05C11/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023070617
(22)【出願日】2023-04-24
(31)【優先権主張番号】10-2022-0087731
(32)【優先日】2022-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】キム,デ スン
(72)【発明者】
【氏名】イム,ジェイ ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ユン,キョ サン
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ホ ジン
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ア ラ
【テーマコード(参考)】
4D073
4F033
4F042
5F146
5F157
【Fターム(参考)】
4D073AA09
4D073BB03
4D073CA19
4D073CA20
4D073CB23
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4D073DC17
4D073DC25
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5F146JA06
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5F157DA15
(57)【要約】 (修正有)
【課題】排気ライン内のヒュームを効果的に除去する基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板処理装置1000は、工程チャンバCと、基板Wを支持する支持部Sと、工程チャンバC内に配置され、基板が収容される処理空間1110、支持部の外側を囲む内側カップ1120及び内側カップの外側に配置される外側カップ1130を含む処理容器1100と、処理空間内で基板に処理液を供給して基板を処理する液供給ライン1200と、処理容器に連結されて処理空間の気体を外部に排気する排気ライン1300と、排気ラインに配置され、排気ラインの内部に積層された汚染物質を除去する洗浄液を噴射する噴射部1400と、排気ラインから分岐し、吸引部1600が配置され、洗浄液によって排気ラインの内部から除去された汚染物質が含まれた洗浄液の廃液を吸引して処理チャンバCの外部に排出させる洗浄液排出ライン1500と、を含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
工程チャンバ内に配置され、基板が収容される処理空間を含む処理容器と、
前記処理空間内で前記基板に処理液を供給して基板を処理する液供給ラインと、
前記処理容器に連結されて前記処理空間の気体を外部に排気する排気ラインと、
前記排気ラインに配置され、前記排気ラインの内部に積層された汚染物質を除去する洗浄液を噴射する噴射部と、
前記排気ラインから分岐し、吸引部が配置され、前記洗浄液によって前記排気ラインの内部から除去された汚染物質が含まれた洗浄液の廃液を吸引して前記工程チャンバの外部に排出させる洗浄液排出ラインと、を含む、基板処理装置。
【請求項2】
前記排気ラインは、前記処理容器の底に連結される複数個の第1排気管、一端が対応する前記第1排気管のそれぞれに連結され、他端が互いに合流する複数個の第2排気管及び前記第2排気管の他端の合流地点に連結されて気体状態の汚染物質が外部に排気される第3排気管を含み、
前記第2排気管の他端の合流地点に前記洗浄液排出ラインの流入端が連結される、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記噴射部は、前記第2排気管の一端にそれぞれ配置され、前記第2排気管の内部から各前記第2排気管の他端に向かって洗浄液を噴射する、請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記第2排気管の他端の合流地点に対応する底面には凹状に形成される液貯留溝が配置され、前記洗浄液排出ラインの流入端が前記第2排気管の内部に延びて前記液貯留溝の上方に位置する、請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項5】
一端が前記排気ラインに連結され、他端が前記工程チャンバと連通して前記工程チャンバ内の雰囲気ガスを排気する工程ガス排気ラインを含む、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記処理空間内で基板を処理する処理液を前記工程チャンバの外部に排出する処理液排出ラインを含み、
前記処理液排出ラインと前記洗浄液排出ラインは互いに連結される、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記吸引部は真空エジェクタからなる、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記噴射部は、スプレー形態で洗浄液を噴射する洗浄液噴射ノズルを含む、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記噴射部は、前記排気ラインから洗浄液を噴射する噴射方向が排気方向に向かって一定角度で調節可能に配置される、請求項1または8に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記排気ラインに配置され、前記排気ラインの内部に流動する気体の流速を測定する流速測定器及び排気ラインの内部の気体の圧力を測定する圧力測定器を含む、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項11】
工程チャンバ内に配置され、基板が収容される処理空間を含む処理容器と、
前記処理容器の内部に配置されて前記基板を回転及び支持する支持部と、
前記処理空間内で前記基板に処理液を供給して基板を処理する液供給ラインと、
前記液供給ラインの吐出端に配置されて処理液を吐出するノズル部と、
前記処理容器の底に連結される複数個の第1排気管、一端が対応する前記第1排気管のそれぞれに連結され、他端が互いに合流する複数個の第2排気管及び前記第2排気管の他端の合流地点に連結され、前記処理空間の気体を外部に排気する第3排気管を含む排気ラインと、
前記排気ラインに配置され、前記排気ラインの内部に積層された汚染物質を除去する洗浄液を排気方向に向かって噴射する噴射部と、
前記第2排気管の他端の合流地点で分岐し、エジェクタが配置されて前記洗浄液によって前記排気ラインの内部から除去された汚染物質が含まれた洗浄液の廃液を吸引して前記工程チャンバの外部に排出させる洗浄液排出ラインと、を含む、基板処理装置。
【請求項12】
前記噴射部は、前記第2排気管の一端にそれぞれ配置され、各前記第2排気管の内部で前記第2排気管の他端に向かって洗浄液を噴射する、請求項11に記載の基板処理装置。
【請求項13】
前記第2排気管の他端の合流地点に対応する底面には凹状に形成される液貯留溝が配置され、前記洗浄液排出ラインの流入端が前記第2排気管の上端から内部の下側に延びて前記液貯留溝の底面に隣接して位置する、請求項11に記載の基板処理装置。
【請求項14】
一端が前記排気ラインに連結され、他端が前記工程チャンバと連通して前記工程チャンバ内の雰囲気ガスを排気する工程ガス排気ラインを含む、請求項11に記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記処理空間内で基板を処理する処理液を前記工程チャンバの外部に排出する処理液排出ラインを含み、
前記処理液排出ラインと前記洗浄液排出ラインは互いに連結される、請求項11に記載の基板処理装置。
【請求項16】
前記噴射部は、スプレー形態で洗浄液を噴射する洗浄液噴射ノズルを含む、請求項11に記載の基板処理装置。
【請求項17】
前記噴射部は、前記排気ラインにおいて前記排気方向に向かって上向きに傾斜した角度を有する噴射方向に洗浄液を噴射するように配置される洗浄液噴射ノズルを含む、請求項11に記載の基板処理装置。
【請求項18】
前記排気ラインに配置され、排気ラインの内部に流動する気体の流速を測定する流速測定器、または排気ラインの内部の気体の圧力を測定する圧力測定器を含む、請求項11に記載の基板処理装置。
【請求項19】
前記流速測定器または前記圧力測定器は、前記第1排気管、前記第2排気管の一端及び他端の少なくとも一つに配置される、請求項18に記載の基板処理装置。
【請求項20】
工程チャンバ内に配置され、基板が収容される処理空間を含む処理容器と、
前記処理空間内で前記基板に処理液を供給して基板を処理する液供給ラインと、
前記処理容器に連結されて前記処理空間の気体を外部に排気する排気ラインと、
前記排気ラインに配置され、前記排気ラインの内部に積層された汚染物質を除去する洗浄液をスプレー形態で排気方向に向かって噴射する洗浄液噴射ノズルと、
前記排気方向で前記洗浄液噴射ノズルの下流側に位置する前記排気ラインから分岐し、吸引部が配置され、前記洗浄液によって前記排気ラインの内部から除去された汚染物質が含まれた洗浄液の廃液を吸引して前記工程チャンバの外部に排出させる洗浄液排出ラインと、を含む、基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、半導体製造工程で蒸着工程、エッチング工程、フォト工程、洗浄工程などを経て基板を製造する。一例として、フォト工程などで基板処理装置を用いて基板に対して様々な種類の処理液を噴射してフォト処理工程を進行する。具体的には、塗布工程で固体状態のフォトレジストをソルベント(Solvent)に溶解して液体状態で供給するようになるが、このような塗布工程の進行過程でフォトレジストとソルベントが一部気化して処理容器の底に形成された排気管を介して外部に排出される。このように気化したフォトレジストとソルベント蒸気を含む汚染物質(以下、ヒュームと称する)は、十分な排出が行われず、排気管に積層される可能性があり、これにより排気管が塞がれる場合、処理容器内の基板が汚染されるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国公開特許番号10-2010-0046800(2010.05.07)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記問題点を解決するために、本発明は、排気ライン内に積層されたヒュームを効果的に除去することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の一実施例に係ると、工程チャンバ内に配置され、基板が収容される処理空間を含む処理容器と、上記処理空間内で上記基板に処理液を供給して基板を処理する液供給ラインと、上記処理容器に連結されて上記処理空間の気体を外部に排気する排気ラインと、上記排気ラインに配置され、上記排気ラインの内部に積層された汚染物質を除去する洗浄液を噴射する噴射部と、上記排気ラインから分岐し、吸引部が配置され、上記洗浄液によって上記排気ラインの内部から除去された汚染物質が含まれた洗浄液の廃液を吸引して上記工程チャンバの外部に排出させる洗浄液排出ラインと、を含む基板処理装置を提供する。
【0006】
また、上記排気ラインは、上記処理容器の底に連結される複数個の第1排気管、一端が対応する上記第1排気管のそれぞれに連結され、他端が互いに合流する複数個の第2排気管及び上記第2排気管の他端の合流地点に連結されて気体状態の汚染物質が外部に排気される第3排気管を含み、上記第2排気管の他端の合流地点に上記洗浄液排出ラインの流入端が連結されることができる。
【0007】
一例として、上記第2排気管の内部から各上記第2排気管の他端に向かって洗浄液を噴射することができる。
【0008】
また、上記第2排気管の他端の合流地点に対応する底面には、凹状に形成される液貯留溝が配置され、上記洗浄液排出ラインの流入端が上記第2排気管の内部に延びて上記液貯留溝の上方に位置することができる。
【0009】
また、本発明の実施例による基板処理装置は、一端が上記排気ラインに連結され、他端が上記工程チャンバと連通して上記工程チャンバ内の雰囲気ガスを排気する工程ガス排気ラインを含むことができる。
【0010】
さらに、本発明の実施例に係る基板処理装置は、上記処理空間内で基板を処理する処理液を上記工程チャンバの外部に排出する処理液排出ラインを含み、上記処理液排出ラインと上記洗浄液排出ラインは互いに連結されることができる。
【0011】
一方、上記吸引部は真空エジェクタからなることができる。
【0012】
また、上記噴射部は、スプレー形態で洗浄液を噴射する洗浄液噴射ノズルを含む基板処理装置であることができる。
【0013】
ここで、上記噴射部は、上記排気ラインで洗浄液を噴射する噴射方向が排気方向に向かって一定角度に調節可能に配置されることができる。
【0014】
本発明の実施例による基板処理装置は、上記排気ラインに配置されて排気ラインの内部に流動する気体の流速を測定する流速測定器及び排気ラインの内部の気体の圧力を測定する圧力測定器を含むことができる。
【0015】
一方、本発明の他の一実施例に係ると、工程チャンバ内に配置され、基板が収容される処理空間を含む処理容器と、上記処理容器の内部に配置されて上記基板を回転及び支持する支持部と、上記処理空間内で上記基板に処理液を供給して基板を処理する液供給ラインと、上記液供給ラインの吐出端に配置されて処理液を吐出するノズル部と、上記処理容器の底に連結される複数個の第1排気管、一端が対応する上記第1排気管のそれぞれに連結され、他端が互いに合流する複数個の第2排気管及び上記第2排気管の他端の合流地点に連結され、上記処理空間の気体を外部に排気する第3排気管を含む排気ラインと、上記排気ラインに配置され、上記排気ラインの内部に積層された汚染物質を除去する洗浄液を排気方向に向かって噴射する噴射部と、上記第2排気管の他端の合流地点で分岐し、エジェクタが配置され、上記洗浄液によって上記排気ラインの内部から除去された汚染物質が含まれた洗浄液の廃液を吸引して上記工程チャンバの外部に排出させる洗浄液排出ラインと、を含む基板処理装置をさらに提供する。
【0016】
ここで、上記噴射部は、上記第2排気管の一端にそれぞれ配置され、各上記第2排気管の内部から上記第2排気管の他端に向かって洗浄液を噴射することができる。
【0017】
また、上記第2排気管の他端の合流地点に対応する底面には凹状に形成される液貯留溝が配置され、上記洗浄液排出ラインの流入端が上記第2排気管の上端から内部の下側に延びて上記液貯留溝の底面に隣接して配置されることができる。
【0018】
さらに、本発明の一実施例に係る基板処理装置は、一端が上記排気ラインに連結され、他端が上記工程チャンバと連通して上記工程チャンバ内の雰囲気ガスを排気する工程ガス排気ラインを含むことができる。
【0019】
本発明の実施例に係る基板処理装置は、上記処理空間内で基板を処理する処理液を上記工程チャンバの外部に排出する処理液排出ラインを含み、上記処理液排出ラインと上記洗浄液排出ラインは互いに連結されることができる。
【0020】
また、上記噴射部は、スプレー形態で洗浄液を噴射する洗浄液噴射ノズルを含むことができる。
【0021】
さらに、上記噴射部は、上記排気ラインから上記排気方向に向かって上向きに傾斜した角度を有する噴射方向に洗浄液を噴射するように配置される噴射ノズルを含むことができる。
【0022】
また、本発明の実施例に係る基板処理装置は、上記排気ラインに配置され、排気ラインの内部に流動する気体の流速を測定する流速測定器または排気ラインの内部の気体の圧力を測定する圧力測定器を含むことができる。
【0023】
ここで、上記流速測定器または上記圧力測定器は、上記第1排気管、上記第2排気管の一端及び他端の少なくとも一つに配置されることができる。
【0024】
一方、本発明のまた他の一実施例に係ると、工程チャンバ内に配置され、基板が収容される処理空間を含む処理容器と、上記処理空間内で上記基板に処理液を供給して基板を処理する液供給ラインと、上記処理容器に連結されて上記処理空間の気体を外部に排気する排気ラインと、上記排気ラインに配置され、上記排気ラインの内部に積層された汚染物質を除去する洗浄液をスプレー形態で排気方向に向かって噴射する洗浄液噴射ノズルと、上記排気方向で上記洗浄液噴射ノズルの下流側に位置する上記排気ラインから分岐し、吸引部が配置され、上記洗浄液によって上記排気ラインの内部から除去された汚染物質が含まれた洗浄液の廃液を吸引して上記工程チャンバの外部に排出させる洗浄液排出ラインと、を含む基板処理装置をさらに提供する。
【発明の効果】
【0025】
本発明のこのような構成を有する基板処理装置によると、基板を処理する間に発生した汚染物質、すなわちヒュームは、処理容器の底に設けられた排気ラインの第1排気管に流入し、第2排気管を通過しながら第3排気管を介して外部に排気するようになるが、排気ラインの第2排気管の一端に設けられた噴射部を介して洗浄液を噴射して排気ラインの内部に積層されたヒュームを効果的に除去することができ、排気ラインの目詰まりを事前に予防することができ、さらに基板に対する汚染または損傷を効果的に防止することができる。また、除去されたヒュームが含まれた洗浄液の廃液は洗浄液排出ライン上の吸引部により洗浄液排出ラインに吸引されて外部に排出されることができるため、排気ラインの排気方向に沿って下流側に流れ出すことを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図2】
図1の基板処理装置をA-A方向から見た図面である。
【
図3】
図1の基板処理装置をB-B方向から見た図面である。
【
図4】本発明の一実施例に係る基板処理装置の構成を示した例示図である。
【
図5a】第1排気管の構造が異なる基板処理装置の部分断面図である。
【
図5b】第1排気管の構造が異なる基板処理装置の部分断面図である。
【
図6】本発明の一実施例に係る基板処理装置の排気ラインを示した図面である。
【
図7】本発明の一実施例に係る基板処理装置の排気ラインの上面から見た断面例示図である。
【
図8】本発明の一実施例に係る基板処理装置の排気ラインの側面から見た断面例示図である。
【
図9】本発明の他の一実施例に係る基板処理装置の排気ラインの側面から見た断面例示図である。
【
図10】本発明の基板処理装置の排気ラインにさらに設けられた圧力測定器を示した断面例示図である。
【
図11】本発明のまた他の一実施例に係る基板処理装置の構成を示した例示図である。
【
図12】本発明のまた他の一実施例に係る基板処理装置の構成を示した例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付の図面を参照して、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明を容易に実施することができるように好ましい実施例を詳細に説明する。但し、本発明の好ましい実施例を詳細に説明するに当たって、関連する公知の機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にする可能性があると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。なお、類似した機能及び作用をする部分については、図面全体にわたって同一符号を付与する。なお、本明細書において、「上」、「上部」、「上面」、「下」、「下部」、「下面」、「側面」などの用語は図面を基準としたものであり、実際には素子や構成要素が配置される方向によって変わることができる。
【0028】
なお、明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結」されているとするとき、これは「直接的に連結」されている場合だけでなく、その間に他の構成要素を挟んで「間接的に連結」されている場合も含まれる。さらに、ある構成要素を「含む」とは、特に反対される記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0029】
図1は、基板処理装置を上部から見た図面であり、
図2は、
図1の基板処理装置をA-A方向から見た図面であり、
図3は、
図1の基板処理装置をB-B方向から見た図面である。
【0030】
図1~
図3を参照すると、基板処理装置1は、ロードポート100、インデックスモジュール200、バッファモジュール300、塗布及び現像モジュール400、及びパージモジュール700を含む。ロードポート100、インデックスモジュール200、バッファモジュール300、塗布及び現像モジュール400、そしてインターフェースモジュール600は、順次一方向に一列に配置される。パージモジュール700はインターフェースモジュール600内に提供されることができる。これとは異なり、パージモジュール700は、インターフェースモジュール600の後端の露光装置が連結される位置、またはインターフェースモジュール600の側部など、様々な位置に提供されることができる。
【0031】
以下、ロードポート100、インデックスモジュール200、バッファモジュール300、塗布及び現像モジュール400、そしてインターフェースモジュール600が配置された方向を第1方向Yとし、上部から見るとき、第1方向Yと垂直な方向を第2方向Xとし、第1方向Y及び第2方向Xとそれぞれ垂直な方向を第3方向Zとする。
【0032】
基板Wは、カセット20内に収納された状態で移動される。カセット20は、外部から密閉可能な構造を有する。一例として、カセット20としては、前方にドアを有する前面開放一体式ポッド(Front Open Unified Pod;FOUP)が用いられることができる。
【0033】
以下では、ロードポート100、インデックスモジュール200、バッファモジュール300、塗布及び現像モジュール400、インターフェースモジュール600、そしてパージモジュール700について詳細に説明する。
【0034】
ロードポート100は、基板Wが収納されたカセット20が置かれる載置台120を有する。載置台120は複数個が提供され、載置台120は第2方向Xに沿って一列に配置される。
図2では、4つの載置台120が提供された例が示されているが、その数は変更されることができる。
【0035】
インデックスモジュール200は、ロードポート100の載置台120に置かれたカセット20とバッファモジュール300との間に基板Wを移送する。インデックスモジュール200は、フレーム210、インデックスロボット220、そしてガイドレール230を含む。フレーム210は、大体に内部が空の直方体の形状で提供され、ロードポート100とバッファモジュール300との間に配置される。インデックスモジュール200のフレーム210は、バッファモジュール300のフレーム310よりも低い高さで提供されることができる。インデックスロボット220とガイドレール230はフレーム210内に配置される。インデックスロボット220は、基板Wを直接ハンドリングするハンド221が第1方向Y、第2方向X、第3方向Zに移動可能かつ回転可能に提供される。インデックスロボット220は、ハンド221、アーム222、支持台223、及び台座224を含む。ハンド221は、アーム222に固定設置される。アーム222は、伸縮可能な構造及び回転可能な構造で提供される。支持台223は、その長さ方向が第3方向Zに沿って配置される。アーム222は、支持台223に沿って移動可能に支持台223に結合される。支持台223は台座224に固定結合される。ガイドレール230は、その長さ方向が第2方向Xに沿って配置されるように提供される。台座224は、ガイドレール230に沿って直線移動可能にガイドレール230に結合される。また、図示されてはいないが、フレーム210には、カセット20のドアを開閉するドアオープナがさらに提供される。
【0036】
バッファモジュール300は、フレーム310、第1バッファ320、第2バッファ330、及び冷却チャンバ340を含む。フレーム310は、内部が空の直方体の形状で提供され、インデックスモジュール200と塗布及び現像モジュール400との間に配置される。第1バッファ320、第2バッファ330、及び冷却チャンバ340はフレーム310内に位置する。冷却チャンバ340、第2バッファ330、そして第1バッファ320は、順に下から第3方向Zに沿って配置される。第1バッファ320は塗布及び現像モジュール400の塗布モジュール401と対応する高さに位置し、第2バッファ330及び冷却チャンバ340は塗布及び現像モジュール400の現像モジュール402と対応する高さに提供される。
【0037】
第1バッファ320及び第2バッファ330は、それぞれ複数の基板Wを一時的に保管する。第1バッファ320は、ハウジング321及び複数の支持台322を有する。第1バッファ320において、支持台322はハウジング321内に配置され、互いの間に第3方向Zに沿って離隔して提供される。第2バッファ330は、ハウジング331と複数の支持台332を有する。第2バッファ330で支持台332はハウジング331内に配置され、互いの間に第3方向Zに沿って離隔して提供される。第1バッファ320の各支持台322及び第2バッファ330のそれぞれの支持台332には1つの基板Wが置かれる。ハウジング331は、インデックスロボット220がハウジング331内の支持台332に基板Wを搬入または搬出することができるようにインデックスロボット220が提供された方向に開口を有する。第1バッファ320は、第2バッファ330とほぼ類似した構造を有する。但し、第1バッファ320のハウジング321には、第1バッファロボット360が提供された方向及び塗布モジュール401に位置した塗布部ロボット421が提供された方向に開口を有する。第1バッファ320に提供された支持台322の数と第2バッファ330に提供された支持台332の数は同じでも異なっていてもよい。一例によると、第2バッファ330に提供された支持台332の数は、第1バッファ320に提供された支持台322の数よりも多いことができる。
【0038】
冷却チャンバ340はそれぞれ基板Wを冷却する。冷却チャンバ340は、ハウジング341及び冷却プレート342を含む。冷却プレート342は、基板Wが置かれる上面及び基板Wを冷却する冷却手段343を有する。冷却手段343としては、冷却水による冷却や熱電素子を用いた冷却など様々な方式が用いられることができる。また、冷却チャンバ340には、基板Wを冷却プレート342上に位置させるリフトピンアセンブリが提供されることができる。ハウジング341は、インデックスロボット220及び現像モジュール402に提供された現像部ロボットが冷却プレート342に基板Wを搬入又は搬出することができるようにインデックスロボット220が提供された方向及び現像部ロボットが提供された方向に開口を有する。また、冷却チャンバ340には、上述した開口を開閉するドアが提供されることができる。
【0039】
塗布モジュール401は、基板Wに対してフォトレジストなどの感光液を塗布する工程及びレジスト塗布工程の前後に基板Wに対して加熱及び冷却などの熱処理工程を含む。塗布モジュール401は、塗布チャンバ410、熱処理チャンバ部500、そして搬送チャンバ420を有する。塗布チャンバ410、搬送チャンバ420、熱処理チャンバ部500は、第2方向Xに沿って順次配置される。すなわち、搬送チャンバ420を基準として、搬送チャンバ420の一側には塗布チャンバ410が備えられ、搬送チャンバ420の他側には熱処理チャンバ部500が備えられる。
【0040】
塗布チャンバ410は複数個が提供され、第3方向Zにそれぞれ複数個提供される。また、塗布チャンバ410は、
図1に示したように、第1方向Yに複数個提供されるか、第1方向Yに1つが提供されることもできる。熱処理チャンバ部500は、ベークチャンバ510及びクーリングチャンバ520を含み、ベークチャンバ510及びクーリングチャンバ520は、第3方向Zにそれぞれ複数個ずつ提供される。搬送チャンバ420は、第1バッファモジュール300の第1バッファ320と第1方向12に並んで位置する。搬送チャンバ420内には、塗布部ロボット421とガイドレール422が位置する。搬送チャンバ420は、大体に長方形の形状を有する。塗布部ロボット421は、ベークチャンバ510、クーリングチャンバ520、塗布チャンバ410、そして第1バッファモジュール300の第1バッファ320間に基板Wを移送する。
【0041】
ガイドレール422は、その長さ方向が第1方向Yと並ぶように配置される。ガイドレール422は、塗布部ロボット421が第1方向Yに直線移動するように案内する。塗布部ロボット421は、ハンド423、アーム424、支持台425、そして台座426を有する。ハンド423はアーム424に固定設置される。アーム424は伸縮可能な構造で提供され、ハンド423が水平方向に移動可能であるようにする。支持台425は、その長さ方向が第3方向Zに沿って配置されるように提供される。アーム424は、支持台425に沿って第3方向Zに直線移動可能に支持台425に結合される。支持台425は台座426に固定結合され、台座426はガイドレール422に沿って移動可能にガイドレール422に結合される。
【0042】
塗布チャンバ410は全て同じ構造を有することができるが、各塗布チャンバ410で用いられる処理液の種類は互いに異なっていてもよい。処理液としては、フォトレジスト膜や反射防止膜を形成するための処理液が用いられることができる。
【0043】
塗布チャンバ410は、基板W上に処理液を塗布する。塗布チャンバ410には、処理容器411、支持部412及びノズル部413が含まれる処理ユニットが提供されることができる。
【0044】
一例として、塗布チャンバ410には、第1方向Yに沿ってそれぞれ1つの処理ユニットが配置されているが、これに限定されるものではなく、1つの塗布チャンバ410に2つ以上の処理ユニットが配置されることもできる。各処理ユニットはすべて同じ構造を有することができる。但し、各処理ユニットで用いられる処理液の種類は互いに異なっていてもよい。
【0045】
塗布チャンバ410の処理容器411は、上部が開放された形状を有する。支持部412は処理容器411内に配置され、基板Wを支持する。支持部412は回転可能に提供される。ノズル部413は、支持部412に置かれた基板W上に処理液を供給する。処理液はスピンコート方式で基板Wに塗布される。また、塗布チャンバ410には、処理液が塗布された基板Wの表面を洗浄するために脱イオン水DIWなどの洗浄液を供給するノズル(図示せず)及び基板Wの下面を洗浄するためのバッグリンスノズル(図示せず)が選択的にさらに提供されることができる。
【0046】
ベークチャンバ510では、塗布部ロボット421によって基板Wが安着すると、基板Wを熱処理する。
【0047】
ベークチャンバ510では、処理液を塗布する前に基板Wを所定の温度で加熱して基板Wの表面の有機物や水分を除去するプリベーク(prebake)工程または処理液をウエハW上に塗布した後に行うソフトベーク(soft bake)工程などを行い、各加熱工程後に基板Wを冷却する冷却工程などを行う。
【0048】
ベークチャンバ510には、加熱プレート511及び冷却プレート512を備える。冷却プレート512には、冷却水または熱電素子などの冷却手段が提供される。
【0049】
クーリングチャンバ520では、処理液を塗布する前に基板Wを冷却するクーリング工程を行う。クーリングチャンバ5420には冷却プレートを備えることができる。冷却プレートは、基板Wを冷却するために冷却水による冷却や熱電素子を用いた冷却など、様々な方式が用いられることができる冷却手段を含むことができる。
【0050】
インターフェースモジュール600は、塗布及び現像モジュール400を外部の露光装置800と連結する。インターフェースモジュール600はインターフェースフレーム610、第1インターフェースバッファ620、第2インターフェースバッファ630、及び搬送ロボット640を含み、搬送ロボット640は塗布及び現像モジュール400が終了されて第1及び第2インターフェースバッファ620、630に搬送された基板を露光装置800に搬送する。第1及び第2インターフェースバッファ620は、ハウジング621及び支持台622を含み、搬送ロボット640、塗布部ロボット421が支持台622に基板Wを搬入/搬出する。
【0051】
このような構成を有する基板処理装置は、基板に対して様々な種類の処理液を噴射してフォト処理工程を進行する。具体的には、塗布工程で固体状態のフォトレジストをソルベントに溶解して液体状態で基板に供給するようになるが、このような塗布工程の進行過程でフォトレジストとソルベントが一部気化して処理容器の底に形成された排気管を介して外部に排出される。このように気化したフォトレジストとソルベント蒸気を含む汚染物質は、十分な排出が行われることができず、排気管に積層される可能性があり、これにより排気管が塞がれる場合、処理容器内の基板が汚染されるおそれがある。
【0052】
このような問題点を解決するために、下記において本発明は様々な実施例による基板処理装置の構成について説明する。
【0053】
実施例1
図4は、本発明の一実施例に係る基板処理装置の構成を示した例示図であり、
図5a及び
図5bは、第1排気管の構造が異なる基板処理装置の部分断面図であり、
図6は、本発明の一実施例に係る基板処理装置の排気ラインを示した図面であり、
図7は、本発明の一実施例に係る基板処理装置の排気ラインを上面から見た断面例示図であり、
図8は、本発明の一実施例に係る基板処理装置の排気ラインを側面から見た断面例示図である。
【0054】
図4~
図8を参照すると、本発明の実施例1に係る基板処理装置1000は、処理容器1100、液供給ライン1200、排気ライン1300、噴射部1400及び洗浄液排出ライン1500を含むことができる。
【0055】
処理容器1100は、処理チャンバC内に配置され、基板Wが収容される処理空間1110を含むことができる。処理容器1100は、液供給ライン1200から処理液の吐出時に、基板Wから飛散する液を受けて処理容器1100の外部に排出することができる。具体的には、基板処理装置1000は、処理容器1100の処理空間1110に連結配置される処理液排出ライン1700を含んで処理容器1100の処理空間1110内で基板Wを処理した処理液を工程チャンバCの外部に排出することができる。ここで、処理チャンバCは、上述した塗布チャンバ410であることができる。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、基板に対して液を処理する工程、例えば、蒸着工程、エッチング工程、フォト工程、洗浄工程などを進行する工程チャンバに適用することもできる。
【0056】
処理容器1100は、上部が開放された形状、例えばカップ形状を有し、処理空間1110に基板Wを支持する支持部Sが配置されることができる。一例として、
図4に示したように、処理容器1100は、カップ形態でそれぞれ内側に位置し、支持部Sの外側を囲む内側カップ1120及び内側カップ1120の外側に配置される外側カップ1130を含むことができる。内側カップ1120の中心部には、支持部Sの支持軸が貫通する孔が形成されることができる。内側カップ1120の上面の外側部分は、外側カップ1130に向かって下に凹んで形成されることができ、内側カップ1120の上面の外側部分は、処理液及び気体が流れる領域として提供されることができる。すなわち、内側カップ1120と外側カップ1130との間の空間を介して処理液及び基板処理過程中に発生する気体状態の汚染物質(以下、ヒュームと称する)を含む気体の流動をガイドする作用をすることができる。外側カップ1130は、カップ形態で支持部S及び内側カップ1120の外部を囲むように設置されることができ、底1140、側壁1150、及び傾斜壁1160を含むことができる。外側カップ1130の底1140は、中空を有する円形の板状を有することができ、基板Wに供給された処理液を排出する後述する処理液排出ライン1700が連結されることができる。このような処理液排出ライン1700によって排出された処理液は廃棄されるか、外部の液再生システムによって再使用されることもできる。外側カップ1130の側壁1150は、支持部Sの外部を囲む円形の円筒形状を有することができ、底1140の側縁から垂直な方向に沿って上向きに延びることができる。外側カップ1130の傾斜壁1160は、リング状に側壁1150の上端から外側カップ1130の内側方向に延びることができ、傾斜壁1160の上端が支持部Sに支持された基板Wよりも高く位置する。
【0057】
支持部Sは処理容器1100内に位置し、基板Wを支持する。支持部Sは、モータMなどの駆動手段によって回転可能に提供される。また、基板処理装置1000は、支持部Sを介して処理容器1100の内部で基板Wを回転及び上下移動可能に支持することができ、基板処理時に基板Wが回転支持された状態で液供給ライン1200を介して液を基板Wに供給して基板Wを処理することができる。
【0058】
液供給ライン1200は、処理容器1100の処理空間1110内で基板Wに処理液を供給して基板Wを処理することができる。ここで、液供給ライン1200上には、基板Wに供給される前の液を処理する様々な構成要素が配置されることができる。例えば、液供給ライン1200の一端は、タンクまたはボトルなどの処理液供給源1210に連結され、液供給ライン1200の他端、すなわち液を吐出する吐出端には処理液を吐出するノズル部Nが配置されることができ、さらに、液供給ライン1200上には、処理液をフィルタリングする構成として処理液に存在する不純物、帯電する電荷または必要に応じて除去しようとする物質などをフィルタリングして除去することができるフィルタ部、処理液供給源1210から供給される処理液を臨時貯蔵し、処理液が外部に排出可能なトラップタンク(Trap tank)、処理液の内部の気泡を分離させる気泡分離部、処理液を一定圧力でポンピングしてノズル部Nに供給するポンプなどの構成要素が配置されることができる。
【0059】
ここで、ノズル部Nは、支持部Sに置かれた基板W上に処理液を供給する。処理液は、フォトレジストなどの感光液であってもよく、スピンコート方式で基板Wに塗布される。このようなノズル部Nは、ノズルアームAの内部に配置される供給管(液供給ラインの一部であってもよい)に連結されて液供給ライン1200から処理液が供給されて基板W上に処理液を供給する。また、一例として工程チャンバCには、感光液などの処理液が塗布された基板Wの表面を洗浄するために脱イオン水DIWなどの洗浄液を供給する別途のノズル部(図示せず)及び基板Wの下面を洗浄するためのバックリンスノズル部(図示せず)が選択的にさらに提供されることができる。
【0060】
排気ライン1300は処理容器1100に連結されて上記処理空間1110の気体を外部に排気することができる。ここで、気体は具体的には、処理容器1100の処理空間1110内で基板Wを処理する過程中に発生する気体状態の汚染物質(ヒューム)を含む気体であってもよい。
【0061】
このような排気ライン1300は、具体的には、第1排気管1310、第2排気管1320、及び第3排気管1330を含むことができる。第1排気管1310は複数個で構成されることができ、処理容器1100の底1140に連結され、第2排気管1320の一端1321に連結されることができる。
図4に示したように、第1排気管1310は、2つからなり、処理容器1100の中心部を基準にして互いに対応する両側に位置する処理容器1100の底1140に配置されることができる。また、第1排気管1310は、処理容器1100の底から上部及び下部に垂直方向に延びることができ、
図5aに示したように処理容器1100の底を基準にして互いに分離可能に結合される構造で構成されることができるが、
図5bに示したように、第1排気管1310aが処理容器1100の底から上部及び下部に垂直方向に一体に延びて構成されることができるが、これに本発明は特に限定されない。処理容器1100の内側カップ1120と外側カップ1130との間の空間を介して流動する処理液及び基板Wを処理する過程中に発生する汚染物質を含む気体は、第1排気管1310を介して排気ライン1300に沿って流動して外部に排出される。第2排気管1320は、第1排気管1310の数と対応する複数個からなることができ、各第2排気管1320は、一端1321が対応する第1排気管1310のそれぞれに連結され、他端1322が互いに合流し、第3排気管1330に連結されることができる。第3排気管1330は、第2排気管1320の他端1322の合流地点に連結されて気体状態の汚染物質が外部に排気されることができる。具体的には、第3排気管1330はポンプPに連結されて処理容器1100内の気体状態の汚染物質を含む気体を第1排気管1310、第2排気管1320及び第3排気管1330を含む排気ライン1300を介して外部に排気することができる。また、第2排気管1320及び第3排気管1330の少なくとも一部が水平に延びてもよい。
【0062】
噴射部1400は排気ライン1300に配置され、排気ライン1300の内部に積層された汚染物質を除去する洗浄液を噴射することができる。具体的には、噴射部1400は洗浄液噴射ノズル1410を含むことができる。洗浄液噴射ノズル1410は、スプレー形態で洗浄液を噴射することができる。すなわち、洗浄液噴射ノズル1410は、複数個の噴射孔を含んでスプレー形態で洗浄液を噴射することができ、必要に応じて排気ライン1300において噴射方向が排気方向に向かって一定角度に調節可能に配置されることもできる。さらに、
図6~
図8に示したように、噴射部1400の洗浄液噴射ノズル1410は、排気ライン1300の第2排気管1320の一端1321にそれぞれ配置されることができ、上記第2排気管1320の内部で各第2排気管1320の他端1322に向かって洗浄液を噴射するように構成されることができる。また、本発明において、噴射部1400はさらに洗浄液噴射ノズル1410の上部を覆うカバー1420をさらに含むことができる。具体的には、噴射部1400の洗浄液噴射ノズル1410は、排気ライン1300において排気方向に向かって上向きに傾斜した角度を有する噴射方向に洗浄液を噴射するように配置されることができる。この場合、洗浄液噴射ノズル1410から噴射された洗浄液は洗浄液噴射ノズル1410の上部を覆うカバー1420によって噴射方向が変更され、排気ライン1300の内部に積層されたヒュームを除去することができるだけでなく、洗浄液噴射ノズル1410に積層された異物も除去できるため、洗浄液噴射ノズル1410の洗浄効果を同時に実現することができる。
【0063】
洗浄液噴射ノズル1410が噴射する洗浄液は、シンナーまたはアセトンなどを含む洗浄液であってもよい。しかしながら、本発明は、このような洗浄液のみに限定されるものではなく、排気ラインに積層された汚染物質、すなわちヒュームを除去することができる液であれば、いずれも適用することができる。
【0064】
このような噴射部1400の洗浄液噴射ノズル1410は、工程待機状態で周期的にダミーディスペンスを行い、排気分岐管の汚染及び目詰まりを防止することができる。すなわち、基板処理前または基板処理後のダミーディスペンス(処理容器内に基板が存在していない状態)を進行して洗浄液噴射ノズル1410を介して洗浄液を排気ライン1300上に噴射して、排気ライン1300内に積層されたヒュームや完全に排気されなかった残存した気体を外部に排出することができる。また、処理容器を洗浄する動作を行う自動処理容器洗浄段階を進行する過程で、噴射部1400が洗浄液を噴射して排気ライン1300に積層されたヒュームを除去して排気ライン1300内部を洗浄する動作を行うことができる。ここで、噴射部1400によって噴射された洗浄液がヒュームを除去した後、洗浄液排出ライン1500を介して排出した後に排気ライン1300内の排気動作を介して排気ラインの内部が迅速に乾燥されることができる。
【0065】
洗浄液排出ライン1500は排気ライン1300で分岐され、吸引部1600が配置されることができる。吸引部1600は真空エジェクタでなされることができ、吸引部1600を介して排気ライン1300内の洗浄液の廃液を吸引して外部に排出することができる。すなわち、吸引部1600によって洗浄液噴射ノズル1410から噴射された洗浄液により排気ライン1300の内部から除去された汚染物質が含まれた洗浄液の廃液を吸引して上記工程チャンバCの外部に排出させることができる。
【0066】
洗浄液排出ライン1500の流入端1510は、排気ライン1300の第2排気管1320の他端1322の合流地点に連結されることができる。具体的には、洗浄液排出ライン1500の流入端1510は、第2排気管1320の上端から第2排気管1320の内部に延びることができ、第2排気管1320の他端1322の合流地点に位置する底面1340に隣接して配置されることができる。この場合、洗浄液噴射ノズル1410から噴射された洗浄液が排気方向に沿って第3排気管1330の下流側に流れるのを防止するように、第2排気管1320の他端1322の合流地点に位置する底面1340には上側に突出して配置される突出ブロックBが配置されることができる。
【0067】
このような構成を有する基板処理装置によると、基板Wを処理する間に発生した汚染物質、すなわちヒュームは、処理容器1100の底1140に設置された排気ライン1300の第1排気管1310に流入して第2排気管1320を通過しながら第3排気管1330を介して外部に排気される。ここで、排気ライン1300の第2排気管1320の一端1321に設置された洗浄液噴射ノズル1410を介して周期的に又は処理工程前後の待機段階でダミーディスペンスを行って洗浄液を自動的に噴射することができるため、排気ライン1300の内部に積層されたヒュームを効果的に除去することができ、排気ライン1300の目詰まりを事前に予防することができ、さらに基板Wへの汚染または損傷を効果的に防止することができる。また、除去されたヒュームが含まれた洗浄液の廃液は、洗浄液排出ライン1500上の吸引部1600によって洗浄液排出ライン1500に吸引されて外部に排出されることができるため、排気ライン1300の排気方向に沿って下流側に流れ出すことを効果的に防止することができる。
【0068】
実施例2
図9は、本発明の実施例2に係る基板処理装置の排気ラインの側面から見た断面例示図である。
【0069】
本発明の実施例2による基板処理装置は
図9を参照して説明する。
【0070】
図9を参照すると、本発明の実施例2に係る基板処理装置は、第1排気管1310、第2排気管1320及び第3排気管1330を含む排気ライン1300を備える。
【0071】
本発明の実施例2に係る基板処理装置は、排気ライン1300において第2排気管1320の他端1322の合流地点に対応する底面1340Aを除いた構成は、実施例1の構成と同様に適用されることができるため、重複を避けるために同一構成に対する詳細な説明は省略する。
【0072】
本発明の実施例2に係る基板処理装置において、排気ライン1300は、第1排気管1310、第2排気管1320、及び第3排気管1330を含む。具体的には、第2排気管1320の他端1322の合流地点に対応する底面1340Aには、凹状に形成される液貯留溝1350が配置されることができる。この場合、洗浄液排出ライン1500の流入端1510は、上記第2排気管1320の内部に延びて上記液貯留溝1350の上方に位置することができる。具体的には、洗浄液排出ライン1500の流入端1510が第2排気管1320の上端から内部の下側に延びて液貯留溝1350の底面に隣接して位置することができる。このような液貯留溝1350の構成により、実施例1で説明した突出ブロックBの構成なしにも洗浄液噴射ノズル1410から噴射された洗浄液が液貯留溝1350に貯留され、1次に収集された状態で吸引部1600によって洗浄液排出ライン1500に吸引されて外部に排出されることができるため、第3排気管1330の下流側に流れ出すことを効果的に防止することができる。
【0073】
本実施例において、第2排気管1320の他端1322の合流地点に対応する底面1340Aに凹状に形成された液貯留溝が配置された構造で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の一例として、第2排気管の他端の合流地点に対応する底面は、排気方向に向かって上向きに傾斜した傾斜面または湾曲した形態で構成されてもよく、これも本発明の範囲に属する。
【0074】
実施例3
図10は、本発明の実施例3に係る基板処理装置の排気ラインにさらに設置された圧力測定器を示した断面例示図である。
【0075】
図10を参照すると、本発明の実施例3に係る基板処理装置は、第1排気管1310、第2排気管1320及び第3排気管1330を含む排気ライン1300及び排気ライン1300に配置される圧力測定器1900を含む。
【0076】
本発明の実施例3に係る基板処理装置は、圧力測定器1900を除いた構成は実施例1の構成と同様に適用されることができるため、重複を避けるために同一構成に対する詳細な説明は省略する。
【0077】
本発明の実施例3に係る基板処理装置において、圧力測定器1900は排気ライン1300に配置され、排気ライン1300の内部に内部の気体の圧力を測定して測定された値により排気ライン内に積層されたヒュームの汚染程度を確認することができる。具体的には、圧力測定器1900により測定された排気管の内部の圧力が一定値以上の場合、噴射部1400を作動させて排気ライン1300の内部に洗浄液を噴射することができるため、適時に排気ライン1300の積層されたヒュームを除去する洗浄動作を進めることができ、排気ライン内にリーク(Leak)が発生することを効果的に防止することができる。
【0078】
さらに、このような圧力測定器1900は排気ライン1300の内にヒュームが積層され易い部分に配置されることができる。圧力測定器1900は、排気ライン1300の第1排気管1310、第2排気管1320の一端1321及び他端1322の少なくとも1つに配置されることができる。具体的には、
図10を参照すると、圧力測定器1900は、第1排気管内に配置される第1圧力測定器1910、第2排気管1320の一端1321に配置される第2圧力測定器1920及び第2排気管1320の他端1322の合流地点に配置される第3圧力測定器1930を含んで各位置に積層されたヒュームの汚染程度を確認することができる。
【0079】
以上の実施例3で排気ライン内の気体の圧力を測定する圧力測定器を例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、様々な形態で排気ライン内に積層されたヒュームの汚染程度を確認することができる。一例として、排気ラインに配置されて排気ラインの内部に流動する気体の流速を測定する流速測定器を用いて測定された排気ラインの内部の気体の流速が一定値以上である場合、噴射部を作動させて排気ラインの内部に洗浄液を噴射することができるため、適時に排気ラインの積層されたヒュームを除去する洗浄動作を進行することができるため、排気ライン内のリークが発生することを効果的に防止することもできる。
【0080】
実施例4
図11は、本発明のまた他の一実施例に係る基板処理装置の構成を示した例示図である。
【0081】
図11を参照すると、本発明の実施例4に係る基板処理装置1000Bは、処理容器1100、液供給ライン1200、排気ライン1300、噴射部1400及び洗浄液排出ライン1500B、吸引部1600及び処理液排出ライン1700Bを含む。
【0082】
本発明の実施例4に係る基板処理装置1000Bは、洗浄液排出ライン1500B及び処理液排出ライン1700Bを除いた構成は、実施例1の構成と同様に適用されることができるため、重複を避けるために同一構成に対する詳細な説明は省略する。
【0083】
洗浄液排出ライン1500Bは排気ライン1300で分岐され、吸引部1600が配置されることができる。吸引部1600は真空エジェクタでなされることができ、吸引部1600を介して排気ライン1300内の洗浄液の廃液を吸引して外部に排出することができる。
【0084】
処理液排出ライン1700Bは、処理容器1100の処理空間1110に連結配置されて、処理容器1100の処理空間1110内で基板Wを処理した処理液を工程チャンバCの外部に排出することができる。
【0085】
本実施例において、上記洗浄液排出ライン1500Bと処理液排出ライン1700Bは互いに連結されることができる。すなわち、洗浄液排出ライン1500Bと処理液排出ライン1700Bの下流側は互いに合流して、一つの排出ラインを用いて洗浄液の廃液及び処理液の廃液を外部に排出することができる。ここで、このような洗浄液排出ライン1500B及び処理液排出ライン1700Bによって排出された洗浄液の廃液及び処理液の廃液は廃棄されるか、外部の液再生システムによって再使用されることもできる。
【0086】
実施例4の変形例
図12は、本発明の実施例4の変形例に係る基板処理装置の構成を示した例示図である。
【0087】
図12を参照すると、本発明の実施例4の変形例に係る基板処理装置1000Cは、処理容器1100、液供給ライン1200、排気ライン1300、噴射部1400及び洗浄液排出ライン1500C、吸引部1600、処理液排出ライン1700C、及び工程ガス排気ライン1800を含む。
【0088】
本発明の実施例4の変形例に係る基板処理装置1000Cは、工程ガス排気ライン1800を除いた構成は実施例4の構成と同様に適用されることができるため、重複を避けるために同一構成に対する詳細な説明は省略する。
【0089】
本変形例において、洗浄液排出ライン1500C及び処理液排出ライン1700Cの構成は、実施例4の洗浄液排出ライン1500B及び処理液排出ライン1700Bの構成と同様であるため、ここで具体的な説明は省略する。
【0090】
本発明の実施例4の変形例に係る基板処理装置1000Cにおいて、工程ガス排気ライン1800は一端が排気ライン1300に連結され、他端が上記工程チャンバCと連通して上記工程チャンバC内の雰囲気ガスを排気することができる。ここで、具体的には、工程ガス排気ライン1800の下流側と排気ライン1300の第3排気管1330の下流側に連結されることができる。すなわち、第3排気管1330の下流側と工程ガス排気ライン1800の下流側は、互いに合流して一つの排気ラインを用いて汚染物質を含む気体及び工程ガスを外部に排出することができる。ここで、工程ガス排気ライン1800には、工程チャンバC内の工程ガスの排出を開閉する開閉弁1810が配置されることができるため、必要に応じて工程チャンバC内の圧力や工程条件が一定範囲に到達するように開閉弁1810を介して工程チャンバCの内部の工程ガスを外部に排出することができる。
【0091】
結果的に、本発明の実施例に係る基板処理装置の構成によると、基板を処理する間に発生した汚染物質、すなわちヒュームは、処理容器の底に設置された排気ラインの第1排気管に流入して、第2排気管を通過しながら第3排気管を介して外部に排気するようになるが、排気ラインの第2排気管の一端に設置された噴射部を介して洗浄液を噴射して排気ラインの内部に積層されたヒュームを効果的に除去することができ、排気ラインの目詰まりを事前に予防することができ、さらに基板への汚染または損傷を効果的に防止することができる。また、除去されたヒュームが含まれた洗浄液の廃液は、洗浄液排出ライン上の吸引部によって洗浄液排出ラインに吸引されて外部に排出されることができるため、排気ラインの排気方向に沿って下流側に流れ出すことを効果的に防止することができる。
【0092】
本発明において吸引部は、真空エジェクタ構造で説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、排気ラインの内部の洗浄液の廃液を吸引して外部に排出することができる構造であれば、様々な形態の吸引構造で構成されることもできる。一例として、駆動液を駆動源として吸引部に圧力差により排気ラインの内部の洗浄液の廃液を吸引する形態でも可能である。
【0093】
以上、本発明において基板処理装置が塗布チャンバに適用された実施例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、基板処理装置の様々なチャンバに適用されることができ、例えば、塗布及び現像モジュールの現像チャンバ、インターフェースモジュールなどに適用されることもでき、このような実施例もすべて本発明に属する。
【0094】
本発明において排気ラインが第1排気管、第2排気管及び第3排気管を含む実施例を挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、様々な形態でなされることができ、さらに、排気ラインに1つの処理容器に連結される構造で説明したが、これに限定されるものではなく、工程チャンバ内に配置された処理容器の数に応じて複数個の処理容器が排気ラインに連結されることができ、この場合、具体的な例として第1排気管及び第2排気管を分岐管群として各処理容器の数に対応して配置されることができ、このような分岐管群は、全て一つの第3排気管に連結されて外部に排出する構造でも可能である。
【0095】
以上、本発明は限定された実施例と図面によって説明されたが、本発明はこれによって限定されるものではなく、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって本発明の技術思想と以下に記載される特許請求の範囲の均等範囲内で様々な修正及び変形可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0096】
1、1000、1000B、1000C 基板処理装置
1100 処理容器
1110 処理空間 1120 内側カップ
1130 外側カップ 1140 底
1150 側壁 1160 傾斜壁
1200 液供給ライン 1300 排気ライン
1310、1310a 第1排気管 1320 第2排気管
1321 一端 1322 他端
1330 第3排気管 1340、1340A 底面
1350 液貯留溝 1400 噴射部
1410 洗浄液噴射ノズル
1500、1500B、1500C 洗浄液排出ライン
1510 流入端 1600 吸引部
1700、1700B、1700C 処理液排出ライン
1800 工程ガス排気ライン
1810 開閉弁 1900 圧力測定器
1910 第1圧力測定器 1920 第2圧力測定器
1930 第3圧力測定器 B 突出ブロック
C 工程チャンバ M モータ
N ノズル部 P ポンプ
W 基板 S 支持部