(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024120835
(43)【公開日】2024-09-05
(54)【発明の名称】来店者情報収集システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20230101AFI20240829BHJP
【FI】
G06Q30/02
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023159219
(22)【出願日】2023-09-06
(31)【優先権主張番号】P 2023039092
(32)【優先日】2023-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 株式会社JAN8のホームページ(https://www.jan8.net/)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】521538756
【氏名又は名称】株式会社JAN8
(74)【代理人】
【識別番号】230131174
【弁護士】
【氏名又は名称】石田 拡時
(72)【発明者】
【氏名】六角 洋
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB05
5L049BB05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】各店舗における来店者の属性(性別、年齢、職業など)、来店時間等に係る情報及び接客に関わる情報をリアルタイムで収集できるアプリケーション・ソフトウェア・プログラム(アプリ)、方法及びそれを利用するネットワークシステムを提供する。
【解決手段】方法は、店舗に来店した顧客が、自らの電子端末(スマートフォン)上にアプリをクラウドによりダウンロードすることと、アプリ上で性別、年齢、住所等の情報を入力して会員登録を行うことと、店舗に来店した際、スマートフォン上でアプリを立ち上げて利用し、店舗内に表示されている店舗コード又は販売員コードをスキャンすることと、システムが、顧客の前記登録した情報と紐付けして、その時刻に当該店舗に来店したことを記録することと、顧客が、店舗内で、各商品のタグに記載された商品コードをスキャンして、当該商品の商品情報をスマートフォン上に表示させることと、を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーション・ソフトウェア・プログラムを送信するサーバと、前記アプリケーション・ソフトウェア・プログラムを利用する電子端末とからなるネットワーク通信を利用した情報収集及び情報管理システムであって、
事前に前記アプリケーション・ソフトウェア・プログラムに氏名、住所、性別、年齢、職業などの情報を入力して会員登録を行なった利用者が、ある店舗に来店した際に、自らの電子端末上で前記アプリケーション・ソフトウェア・プログラムを利用して店舗コード又は販売員コードであるJANコード(QRコードを含む)をスキャンすると、その時点で当該時刻に当該利用者が当該店舗に来店したという情報がネットワーク通信を介して前記サーバのデータベースに記録されることと、
前記アプリケーション・ソフトウェア・プログラムの管理者において、店舗ごとに来店者に関する前記の情報をまとめて一覧できることを特徴とするシステム。
【請求項2】
コンピュータ及び電子端末を請求項1に記載のシステムとして機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アパレル企業などの製造・小売を業とする企業が各店舗における来店者の属性(年齢、性別、職業、来店頻度など)、来店時間等に係る情報をリアルタイムで収集することが可能となるネットワークシステムに関するものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
アパレル企業等では、店舗の出店にあたり、出店エリアにおける顧客層の傾向(性別、年齢、職業など)等を事前に想定して、出店場所を決めている。しかし、出店後に、事前に想定していた顧客層と実際に来店する顧客層が異なり、そのことによって商品構成や販売戦略にずれが生じ、売上が低迷するというケースも見られる。
【0003】
また、アパレル企業等において、店舗ごとの来店数というデータは取ることはできても、来店者の細かな属性(性別、年齢、職業、来店頻度など)まで把握することは難しかった。そのため、従前、アパレル企業等では、自社の各店舗において想定通りの顧客層が来店しているかを確認するための客観的情報が不足しているという問題があった。
【0004】
なお、上記のような課題は、アパレル企業に限らず、あらゆる種類の商品の製造・小売を行っている企業に広く共通するものである。
【0005】
したがって、本発明は、アパレル企業に限らず、あらゆる種類の商品の製造・小売を行っている多くの企業に利用されることが想定される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
こうした課題を解決するため、本発明は、本システムのアプリケーション・ソフトウェア・プログラム(以下「本アプリ」という。)を利用することにより、各店舗における来店者の属性(性別、年齢、職業など)、来店時間等に係る情報をリアルタイムで収集できるネットワークシステム(以下「本システム」という。)を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本システムでは、まず、アパレル企業等の各顧客において、本アプリをスマートフォン上にダウンロードし、その上で、本アプリ上で性別、年齢、住所等の情報を入力して会員登録を行う。
【0008】
他方で、アパレル企業等の各店舗においては、店舗内に、店舗コード及び販売員コードである各JANコード(QRコードを含む)が表示されたボード等を設置する。
【0009】
顧客は、店舗に来店した際、スマートフォン上で本アプリを立ち上げ、本アプリを利用して店舗内に表示されている店舗コード又は販売員コードのJANコード(QRコードを含む)をスキャンする。
【0010】
この時点で、本システム上に、当該顧客の登録情報(性別、年齢、職業等)と紐付けして、当該顧客がその時刻に当該店舗に来店したことが記録される。さらに、こうした記録が蓄積されることで、当該顧客の来店頻度などを把握することもできる。
【0011】
本システムの利用により、アパレル企業等において、顧客の登録情報(性別、年齢、職業等)と紐付けされた来店記録及び接客に関わる記録を取得することが可能となる。これにより、本システム利用企業にとって、各店舗において想定通りの顧客層が来店しているかを確認するための客観的情報を取得することができる。また、どの顧客をどの販売員が担当したかという情報も取得することができる。こうした情報を分析して、各店舗における実際の顧客層に合わせた商品構成や販売戦略の立案に役立てることができる。
【0012】
また、店舗内での接客において、販売員が当該顧客の過去のデータ(来店回数、購入商品の傾向など)を直ちに参照することが可能となるため、当該顧客に対してより効果的な接客ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本システムのネットワーク構成に関する全体図である。
【
図3】アパレル企業等の顧客が本システムを利用する際の電子端末(スマートフォン)の画面である。スマートフォンに本アプリがダウンロードされると、スマートフォンの画面上に本アプリのマーク(「JAN8CS」のマーク)が表示される。
【
図4】顧客が本アプリ上で会員登録を行う際の電子端末(スマートフォン)の画面である。各顧客において、電子端末(スマートフォン)の画面上で、氏名、住所、性別、年齢、職業などの各項目に情報を入力して、会員登録を行う。店舗販売員は、接客の際に取り扱った商品のタグに記載されたバーコードをスマートフォンのカメラ機能を用いてスキャンする。
【
図6】顧客が店舗へ来店した際に電子端末(スマートフォン)を起動させる際の電子端末(スマートフォン)の画面である。顧客はスマートフォンの本アプリのアイコンをクリックして本アプリを起動させる。
【
図7】顧客が店舗に表示された本アプリを利用して店舗内に表示されている店舗コード(QRコード又はバーコード)をスキャンする。
【
図8】顧客が本アプリを利用して各商品のタグに記載された商品コード(QRコード又はバーコード)をスキャンする際の電子端末(スマートフォン)の画面である。
【
図9】顧客が各商品のタグに記載されたQRコード又はバーコードをスキャンすると、当該商品の商品情報が表示される。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本実施形態においては、本システムを提供するサービス提供者が「システム提供者」であり、本システムを利用するサービス被提供者が「本システム利用企業」、本システム利用企業の運営する店舗に来店する顧客が「顧客」である例を用いて、本発明に係る本システムの一実施形態を説明する。
【0015】
まず、
図1に沿って、本システムのネットワーク構成の全体について説明する。
【0016】
図1は、本アプリを送信するソフトウェア提供サーバと、顧客が本アプリを利用する際の電子端末と、本システム利用企業の自社又は他社ECサイトとからなるネットワークシステムの構成を示したものである。
【0017】
まず、顧客は、自らの電子端末(スマートフォン)上に、本アプリをシステム提供者のサーバからクラウド上でダウンロードし、その上で、本アプリ上で性別、年齢、住所等の情報を入力して会員登録を行う。
【0018】
アパレル企業等の各店舗においては、店舗内に、店舗コード及び販売員コードである各JANコード(QRコードを含む)が表示されたボード等を設置する。
【0019】
顧客は、店舗に来店した際、電子端末(スマートフォン)上で本アプリを立ち上げ、本アプリを利用して店舗内に表示されている店舗コード又は販売員コ
ードのJANコード(QRコードを含む)をスキャンする。この時点で、本システム上に、当該顧客の登録情報(性別、年齢、職業等)と紐付けして、当該顧客がその時刻に当該店舗に来店したことが記録される。
【0020】
次に、
図2ないし
図9に沿って、実際に顧客が店舗に来店し、
店舗コード又は販売員コードのJANコード(QRコードを含む)をスキャンし、またその後、商品タグに記載された店舗コード(QRコード又はバーコード)をスキャンする際の流れについて説明する。
【0021】
まず、顧客は、自らの電子端末(スマートフォン)上に本アプリをクラウドによりダウンロードする。本アプリがダウンロードされると、
図3のように、電子端末(スマートフォン)の画面上に本アプリのマーク(「JAN8CS」のマーク)が表示される。
【0022】
図4及び
図5のように、顧客は、本アプリ上で性別、年齢、住所等の情報を入力して会員登録を行う。
【0023】
図7のように、アパレル企業等の各店舗においては、店舗内に、
店舗コード及び販売員コードである各JANコード(QRコードを含む)が表示されたボード等を設置する。
【0024】
図6及び
図7のように、顧客は、店舗に来店した際、電子端末(スマートフォン)上で本アプリを立ち上げ、本アプリを利用して店舗内に表示されている
店舗コード又は販売員コードのJANコード(QRコードを含む)をスキャンする。この時点で、本システム上に、当該顧客の登録情報(性別、年齢、職業等)と紐付けして、当該顧客がその時刻に当該店舗に来店したことが記録される。
【0025】
さらに、
図8のように、顧客は、店舗内において、各商品のタグに記載された商品コード(QRコード又はバーコード)をスキャンする。
【0026】
顧客が各商品のタグに記載されたQRコード又はバーコードをスキャンすると、当該商品の商品情報が電子端末(スマートフォン)上に表示される。