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特開2024-120846ラッチ安定化機構を備えたドア及び基板キャリア
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024120846
(43)【公開日】2024-09-05
(54)【発明の名称】ラッチ安定化機構を備えたドア及び基板キャリア
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/673 20060101AFI20240829BHJP
   E05C 1/04 20060101ALI20240829BHJP
   E05B 65/00 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
H01L21/68 T
E05C1/04 B
E05B65/00 N
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024002721
(22)【出願日】2024-01-11
(31)【優先権主張番号】63/447,950
(32)【優先日】2023-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】506017182
【氏名又は名称】家登精密工業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUDENG PRECISION INDUSTRIAL CO.,LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100128428
【弁理士】
【氏名又は名称】田巻 文孝
(72)【発明者】
【氏名】邱 銘乾
(72)【発明者】
【氏名】荘 家和
(72)【発明者】
【氏名】李 國華
(72)【発明者】
【氏名】沈 恩年
(72)【発明者】
【氏名】呂 俊明
【テーマコード(参考)】
5F131
【Fターム(参考)】
5F131AA02
5F131BA00
5F131CA49
5F131CA70
5F131GA14
5F131GA15
5F131GA22
5F131GA33
5F131GA83
(57)【要約】
【課題】ラッチ安定化機構を備えたドア及び基板キャリアを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、基板キャリアに適し、ラッチ安定化機構を備えたドアを提供するものとした。ドアは、底板と、密封カバーと、制限構造とを含む。前記底板及び前記密封カバーは、各々がアンロック位置とロック位置の間を移動するように構成される複数のラッチ構造を収容するため、互いに組み合わせて収容空間を形成する。制限構造は、前記ラッチ構造と前記密封カバーとの間に介在し、前記アンロック位置と前記ロック位置との間の前記ラッチ構造の移動程度に応じて弾性力を与え、前記弾性力を介して前記ラッチ構造を水平方向の高さで変位させる。本発明の構造設計及び構成により、基板キャリアへの衝突損傷又はドアがスムーズに開閉できないことによる脱落という問題を防止することができる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板キャリアに適し、ラッチ安定化機構を備えたドアであって、
各々がアンロック位置とロック位置の間を移動するように構成される複数のラッチ構造を収容するため、互いに組み合わせて収容空間を形成する底板及び密封カバーと、
前記ラッチ構造と前記密封カバーとの間に介在し、前記ラッチ構造が前記アンロック位置と前記ロック位置との間の前記ラッチ構造の移動程度に応じて弾性力を与え、前記弾性力を介して前記ラッチ構造を水平方向の高さで変位させる制限構造と
を含むドア。
【請求項2】
前記底板と前記密封カバーとの間に複数の支柱が配設され、前記制限構造は、
前記複数の支柱のいずれかを嵌め込む固定部と、
前記固定部から延びて前記ラッチ構造に当接する弾性脚と
を含む請求項1に記載のドア。
【請求項3】
前記制限構造は、前記密封カバーの内側壁に連結され、固定部と、弾性脚とを備え、前記固定部の両端は前記密封カバーの内側壁及び前記弾性脚にそれぞれ連結され、前記弾性脚は前記固定部の一端から延びて前記ラッチ構造に当接する請求項1に記載のドア。
【請求項4】
前記密封カバーは、複数の貫通孔を有し、前記制限構造は前記貫通孔の内側壁に連結され、前記ラッチ構造に当接する弾性脚を備える請求項1に記載のドア。
【請求項5】
前記弾性脚の端部には、湾曲部を有し、前記湾曲部の底部は前記ラッチ構造に当接する請求項2~4のいずれか一項に記載のドア。
【請求項6】
前記湾曲部の端部には、前記固定部から離れる立上り部を有する請求項5に記載のドア。
【請求項7】
前記弾性脚は、前記固定部から延びて幅及び長さが連続的に変化する延長部及び端部を有し、前記端部の幅は前記延長部よりも大きい請求項5に記載のドア。
【請求項8】
前記弾性脚の端部の幅は、前記ラッチ構造の端部の幅よりも小さくなるように構成される請求項2~4のいずれか一項に記載のドア。
【請求項9】
前記固定部は、複数の突起部を有し、前記複数の突起部を介して前記密封カバーの内側壁に接触する請求項2に記載のドア。
【請求項10】
前記制限構造は、前記密封カバー又は前記底板から前記ドアの側面で画成されたラッチ穴に向けて延在する請求項1に記載のドア。
【請求項11】
前記ラッチ構造の各々は、複数のストッパー部を備え、前記底板に複数の支柱が配設され、前記支柱の各々は前記ストッパー部の各々に接続されて変位を制限し、前記ラッチ構造が移動したとき、前記複数の支柱が前記複数のストッパー部の直線変位を制限することで、前記アンロック位置及び前記ロック位置を画定する請求項1に記載のドア。
【請求項12】
前記制限構造は、前記ラッチ構造の頂側から前記アンロック位置及び前記ロック位置に向けて延在し、前記制限構造の一端部が前記密封カバーの内側壁に当接し、
前記ラッチ構造は緩衝部を備え、前記制限構造が前記密封カバーの内側壁に当接して弾性変形したとき、前記緩衝部が前記制限構造の一部を収容して、前記制限構造が前記ラッチ構造に接触して摩擦が生じるのを防止する請求項1に記載のドア。
【請求項13】
請求項1~12に記載のドアと、
前記ラッチ構造を介して前記ドアに結合されて、基板を収容する収納空間を画成する筐体と
を含む基板キャリア。
【請求項14】
筐体は、開放端を有し、前記開放端の内側に複数のラッチ部が設けられ、前記複数のラッチ部は前記複数のラッチ構造に適合する構造設計を有し、前記複数のラッチ構造の端部が前記複数のラッチ部の位置に対応し、前記ラッチ構造の移動状態を通じてアンロック位置又はロック位置にある請求項13に記載の基板キャリア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラッチを備えたドア及び基板キャリアに関し、特に、ラッチ安定化機構を備えたドア及び基板キャリアに関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、フロントオープニングシッピングボックス(Front Opening Shipping Box、FOSB)又はフロントオープニングユニファイドポッド(Front Opening Unified Pod、FOUP)などの従来の基板キャリア10を示している。前記基板キャリア10は、通常開放端12を有する筐体11と、ドア20とを備え、前記ドア20には複数のラッチ構造21(図2)が内設され、前記複数のラッチ構造21は回転カム(図示せず)を介してアンロック位置とロック位置との間を移動することができる。複数のラッチ構造21がアンロック位置にあるとき、前記複数のラッチ構造21全体は、ドア20の内部へ後退させることで、前記ドア20を前記筐体11の開放端12に入られることができる、又は前記ドア20を前記筐体11の開放端12から取り外し可能である。前記複数のラッチ構造21がロック位置にあるとき、前記複数のラッチ構造21の端部24は前記ドア20の外部から突出し、前記開放端12の内側に設けられた複数のラッチ部14(溝)と係合することで、複数の基板を収容するための収納空間13を形成する。
【0003】
図2は、従来のドア20の断面図の一部を示している。前記ドア20は、密封カバー22と、底板23とを含み、前記密封カバー22と底板23とが互いに結合されて収容空間S1を形成することで、複数のラッチ構造21及び前記回転カムを収容し、前記ドア20の側面、すなわち、底板23の周縁から密封カバー22に向けて延びる側壁に複数の開口部OPを有し、各開口部OPは1つのラッチ構造21に対応して、ラッチ構造21の端部24がロック位置において収容空間S1から前記ドア20の外側に突出できるようにし、並びにラッチ構造21の端部24がアンロック位置において収容空間S1からドア20の内部へ後退できるようにする。
【0004】
上述した従来の基板キャリア10について、前記ドア20のラッチ構造21又は筐体11のラッチ部14にわずかな製作公差があるため、前記ラッチ構造21、前記密封カバー22及び前記底板23の相互協働において前記ラッチ構造21が作動するとき(すなわち、前記ラッチ構造21がアンロック位置とロック位置の間を移動するとき)に傾き角θ゜が生じやすくなり、前記傾き角θ゜は、カムが回転すると、ラッチ構造21の端部を開口部OPから前記ドア20の外部に急速に突出させて生じる現象である。このような傾き角θが大きすぎると、前記ラッチ構造21が前記筐体11のラッチ部14と位置合わせできなくなり、傾斜したラッチ構造21の端部24がラッチ部11の周りの構造に衝突する可能性が高くなる。前記衝撃によりパーティクルが発生するだけでなく、作動に伴う傾き角θ゜により前記ラッチ構造21の端部24が前記ラッチ部14の外縁や前記ドア20の開口部OPに接触することで、前記端部24が前記筐体11のラッチ部14までスムーズに延びるか、又はラッチ部14から抜けなくなることで、前記ドア20が前記筐体11から脱落する危険性が生じる。
【0005】
要するに、従来技術の欠陥は、基板キャリア10とラッチ構造21との間にある公差問題により、ラッチ構造21がドア20の密封カバー2又は底板23に対して不適切に傾いてしまい、さらに操作過程中で急激な動きにより大きな傾き角θ゜が発生し、ラッチ操作がスムーズでなくなり、基板キャリア10の前記ドア20が開閉しにくくなり、さらに脱落する可能性があることである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、基板キャリアに適し、ラッチ安定化機構を備えたドアを提供することである。前記ドアは、各々がアンロック位置とロック位置の間を移動するように構成される複数のラッチ構造を収容するため、互いに組み合わせて収容空間を形成する底板及び密封カバーと、前記ラッチ構造と前記密封カバーとの間に介在し、前記アンロック位置と前記ロック位置との間の前記ラッチ構造の移動程度に応じて弾性力を与え、前記弾性力を介して前記ラッチ構造を水平方向の高さで変位させる制限構造とを含む。
【0007】
本発明の目的は、前述したドアと、筐体とを含み、前記ラッチ構造を介して前記ドアに結合されて、基板を収容する収納空間を形成する基板キャリアを提供することである。
【0008】
具体的な実施形態において、前記底板と前記密封カバーとの間に複数の支柱が配設され、前記制限構造は前記複数の支柱のいずれかを嵌め込む固定部と、前記固定部から延びて前記ラッチ構造に当接する弾性脚とを含む。
【0009】
具体的な実施形態において、前記制限構造は、前記密封カバーの内側壁に連結され、固定部と、弾性脚とを備え、前記固定部の両端は前記密封カバーの内側壁及び前記弾性脚にそれぞれ連結され、前記弾性脚は前記固定部の一端から延びて前記ラッチ構造に当接する。
【0010】
具体的な実施形態において、前記密封カバーは、複数の貫通孔を有し、前記制限構造は前記貫通孔の内側壁に連結され、前記ラッチ構造に当接する弾性脚を備える。
【0011】
具体的な実施形態において、前記弾性脚の端部には、湾曲部を有し、前記湾曲部の底部は前記ラッチ構造に当接する。
【0012】
具体的な実施形態において、前記湾曲部の端部には、前記固定部から離れる立上り部を有する。
【0013】
具体的な実施形態において、前記弾性脚の端部の幅は、前記ラッチ構の端部の幅よりも小さくなるように構成される。
【0014】
具体的な実施形態において、前記弾性脚は、前記固定部から延びて幅及び長さが連続的に変化する延長部及び端部を有し、前記端部の幅は前記延長部よりも大きい。
【0015】
具体的な実施形態において、前記固定部は、複数の突起部を有し、前記複数の突起部を介して前記密封カバーの内側壁に接触する。
【0016】
具体的な実施形態において、前記制限構造は、前記密封カバー又は前記底板から前記ドアの側面で画成されたラッチ穴に向けて延在する。
【0017】
具体的な実施形態において、前記ラッチ構造の各々は、複数のストッパー部を備え、前記底板に複数の支柱が配設され、前記支柱の各々は前記ストッパー部の各々に接続されて変位を制限し、前記ラッチ構造が移動したとき、前記複数の支柱が前記複数のストッパー部の直線変位を制限することで、前記アンロック位置及び前記ロック位置を画定する。
【0018】
具体的な実施形態において、前記制限構造は、前記ラッチ構造の頂側から前記アンロック位置及び前記ロック位置に向けて延在し、前記制限構造の端部が面する前記密封カバーの内側壁に当接し、並びに前記ラッチ構造は緩衝部を備え、前記制限構造が前記密封カバーの内側壁に当接して弾性変形したとき、前記緩衝部が前記制限構造の一部を収容して、前記制限構造が前記ラッチ構造に接触して摩擦が生じるのを防止する。
【0019】
具体的な実施形態において、前記基板キャリアの筐体は、開放端を有し、前記開放端の内側に複数のラッチ部が設けられ、前記複数のラッチ部は前記複数のラッチ構造に適合する構造設計を有し、前記複数のラッチ構造の端部が前記複数のラッチ部の位置に対応し、前記ラッチ構造の移動状態を通じて前記アンロック位置又は前記ロック位置にある。
【0020】
本発明をよりよく理解するため、以下の図面及び説明を参照することができる。以下の図面を参照しつつ、非限定的かつ非網羅的な実施形態を説明する。図面中の構成要素は必ずしも実際のサイズに描かれているわけではなく、構造及び原理の説明に焦点を合わせて描かれている。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】従来の基板キャリアを示す概略図である。
図2図1のA-A線に沿った断面図である。
図3】本発明のドアを示す正面図である。
図4】本発明のドアを示す立体分解図である。
図5】本発明のドア内部を示す構造図(密封カバーを図示せず)である。
図6】本発明の制限構造を示す上面図である。
図7】本発明の制限構造を示す側面図である。
図8図5の部位Bを示す立体拡大図である。
図9】ラッチ構造がアンロック位置にある様子を示す概略図である。
図10】ラッチ構造がアンロック位置とロック位置との間にある様子を示す図である。
図11】ラッチ構造がロック位置にある様子を示す概略図である。
図12】本発明の第2の実施形態に係るドアを示す概略図である。
図13】本発明の第3の実施形態に係るラッチ構造及び制限構造を示す立体図である。
図14】本発明の第3の実施形態に係るドアを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下は、図面を参照しつつ本発明をより完全に説明し、かつ特定の実施形態を例示する。しかし、請求された主題は、様々な異なる形態で具体的に実施され得、したがって、カバー又は出願の請求する主題の構成は、本明細書に開示された具体的実施形態に限定されない。具体的実施形態は、単なる例示である。同様に、本発明は、出願又はカバーされる請求の主題に対して合理的に広い範囲を提供することを意図している。
【0023】
本明細書で使用される用語「一実施形態において」は、必ずしも同じ具体的実施形態を指すとは限らず、本明細書で使用される用語「他のいくつか/特定の実施形態において」は、必ずしも異なる具体的実施形態を指すとは限らない。請求される主題は、具体的実施形態の全部或いは一部の組み合わせを含むことが意図されている。本明細書で使用される「結合」とは、「直接的に連結された」又は「間接的に連結された」を含み、例えば「嵌め込む」である。
【0024】
図3から図5は、本発明のラッチ安定化機構を備えた基板キャリアのドア200を示し、本発明の基板キャリアは前述の基板キャリア10と同じであるため、ここでその詳細な説明を省略する。本発明の基板キャリアはドア200を含み、前記ドア200は密封カバー210と、底板220とを含む。前記密封カバー210と前記底板220は、結合されて基板キャリアのドア200を形成し、かつ前記密封カバー210と前記底板220は複数のラッチ構造230を収容するための収容空間を画成し、ラッチ構造230と密封カバー210との間に制限構造240が配設されているが、これについては後で詳細に説明する。本発明の好ましい実施形態において、前記収容空間は、2つずつの2組に分けられた4つのラッチ構造230を収容し、各ラッチ構造230は連結端(図示せず)を有し、各ラッチ構造230の連結端は回転機構250に共同で連結され、前記回転機構250は底板220上の固定柱225に回転可能に連結される。前記回転機構250は、外力によって回転してラッチ構造群230をアンロック位置とロック位置との間で移動するように制御する。前記アンロック位置とは、前記複数のラッチ構造230が前記ドア200内に完全に収容されることを意味し、前記ロック位置とは、前記複数のラッチ構造230の各々端部235が前記底板220の側面のラッチ穴221からに突出する位置を意味する。さらに言えば、ラッチ穴221の位置と、前述筐体11の複数のラッチ部14(図1)とが適合する構造設計であり、かつ前記複数のラッチ構造の端部235が前記複数のラッチ部14の位置に対応しており、前記ラッチ構造230の突出又は後退の移動状態により前記アンロック位置或いはロック位置となる。ラッチ構造230の数及び構造設計は必要に応じて調整することができ、本発明はラッチ構造230の設計態様に限定されない。
【0025】
図4及び図8を参照すると、本発明の第1の実施形態である。各ラッチ構造230は、少なくとも1つのストッパー部231を備え、底板220と密封カバー210との間に複数の支柱222が配設され、支柱222は底板220又は密封カバー210上に組み付けられたもの、又は支柱222は底板220から密封カバー210に延びる一部、或いは支柱222は密封カバー210から底板220に延びる一部であり得る。もちろん、複数の支柱222は、実際の使用ニーズに応じて設計や構成することができ、本発明は上述の変形例に限定されない。密封カバー210が底板220と結合されるとき、支柱222の自由端(free distal end)は密封カバー210又は底板220の対応する構造に連結される。本実施形態では、前記底板220に支柱222が配設される。前記支柱222は、ラッチ構造230が収容空間S1内に収容されたとき、支柱222の各々がストッパー部231の各々に接続されて変位を制限し、複数の支柱222が複数のストッパー部231の直線変位を制限することで、ラッチ構造230の移動ストロークを画成して、アンロック位置とロック位置を画定する。具体的な作動過程中、前記ラッチ構造230が移動したとき、前記支柱222はラッチ構造230に対する相対的な変位を制限する。前記支柱222が前記ストッパー部231内にあり、前記ストッパー部231のラッチ穴221位置に近い内側壁に接触するとき、アンロック位置(すなわち図8に示す位置)を画定し、並びに前記支柱222が前記ストッパー部231内にあり、前記ストッパー部231のラッチ穴221位置から離れた内側壁に接触するとき、ロック位置(すなわち図5に示す位置)を画定する。換言すれば、ストッパー部231の長さは、前記ラッチ構造230移動のストローク長さを画定する。
【0026】
従来技術と比較して、本発明のドア200は、複数の制限構造240をさらに備えて構成され、制限構造240の各々は、密封カバー210とラッチ構造230との間の空間に位置する。一実施形態において、制限構造240は、密封カバー210とラッチ構造230との間に位置するように支柱222を介して結合され得る。ラッチ構造230がアンロック位置とロック位置との間を移動するとき、制限構造240はラッチ構造230の移動程度に応じて弾性力を与える。前記弾性力は、ラッチ構造230が位置する水平方向の高さを適切な範囲内に制御する。前記ラッチ構造230は、制限構造240の弾性力により略水平方向の高さで変位することが好ましい。ロック(Lock)操作を実施するとき、ラッチ構造230の端部235は、例えば端部235が底板220のラッチ穴221から突出し、図1の筐体11のラッチ部14に面するように、ターゲット構造と正確に位置合わせすることができる。ラッチ構造230は、制限構造240の弾性力を受けて変形して当接され、略水平方向の高さで変位(例えば密封カバー210に向けて上向きに変位)し、端部235を正確に位置合わせしてロックする。アンロック(Unlock)操作を実施するとき、ラッチ構造230は、制限構造240の弾性力を受けて変形して当接され、略水平方向の高さで変位(例えば密封カバー210から離れて下向きに変位)するため、端部235が底板220のラッチ穴221から収容空間S1内に後退され、アンロック動作が完了する。したがって、前記ドア200は、基板キャリア10の筐体11内でロック又はアンロック機能を円滑に動作させることができ、筐体11のラッチ部14への衝突損傷又はラッチ穴221付近への衝突によりドア200のロック又はアンロックがスムーズに行えなくなるという問題を解決する。
【0027】
上述からドア200における制限構造240の機能を理解した後、本発明はさらに、制限構造240の詳細な構造、及びラッチ構造230と密封カバー210との間に配置される制限構造240の様々な実施形態について説明する。ここで本発明は、ラッチ構造230と密封カバー210との間に配置される制限構造240の数に限定されず、実際の使用ニーズに応じて調整することができる。
【0028】
一実施形態において、図4図8を併せて参照されたい。図6及び図7はそれぞれ本発明の制限構造の上面図及び側面図である、図8図5の部位Bの立体拡大図である。本発明の制限構造240は、弾性脚241と、固定部242とを含み、固定部242の両端はそれぞれ密封カバー210の内側壁(収容空間S1に面する)と弾性脚241に連結され、弾性脚241は固定部242の一端から延びてラッチ構造230に当接する。引き続き図6及び図7を参照すると、制限構造240の弾性脚241は、固定部242から延びて幅及び長さが連続的に変化する延長部2411及び端部243を有し、端部243は略スプーン状の構造設計であり、湾曲部2431と、立上り部2432とを有し、湾曲部2431は延長部2411と立上り部2432との間に位置し、立上り部2432は固定部242から離れている。端部243の幅W1は、延長部2411の幅W3よりも大きい。
【0029】
引き続き図7及び図8を参照すると、弾性脚241の端部243の幅W1は、ラッチ構造230の端部の幅W2よりも小さくなるように構成されているため、端部243が十分に大きな当接面積を有するようにし、摺動時の安定性が向上する。固定部242の好ましい実施形態は、制限構造の一端を支柱222に固定できるように、支柱222の外周に対応して嵌め込まれた中空環状であり得る。固定部は密封カバー210の内側壁に面する複数の突起部を有し、均一な当接力を与えるため、複数の突起部2421が中空環状に間隔をあけて分布され得る。複数の突起部2421を介して密封カバー210の内側壁との接触面積を減少させることで、固定部242と密封カバー210の内側壁との間に大面積の相互摩擦による塵埃問題を避ける。好ましい実施形態において、突起部2421は、弾性素材で作られ、前記固定部242と一体的に成形され得、かつ突起部2421は、面積の接触範囲を減らすため、突起部2421と密封カバー210の内側壁との間の点接触として丸玉状であり得るが、これに限定されない。
【0030】
制限構造240の固定部242は、より高い剛性を有する素材で作られることができ、弾性脚241は弾性素材で作られる。弾性脚241は、弾性素材であるため、制限構造240の長さLは弾性力の強さと相対的な相関関係を有する。詳しく言うと、制限構造240の長さLが長い場合、すなわち、弾性脚241の延長部2411の弾性ストロークSが長い場合、発生する弾性余裕度et(elastic tolerance、弾性公差とも呼ばれる)が大きいほど、制限構造240がラッチ構造230の摺動時に作用する弾性強度は小さくなり、逆に、制限構造240の長さLが短い場合、すなわちラッチ構造230の弾性脚241の延長部2411の弾性ストロークSが短くなるほど、相対的な剛性が大きくなり、対応して発生するする弾性余裕度etが小さくなり、ラッチ構造230の摺動時に作用する弾性強度は大きくなり、その結果、ラッチ構造が摺動するときの力が大きくなる。本発明の弾性余裕度(弾性公差とも呼ばれる)とは、システム又はコンポーネントが正常な使用条件下で許容できる変化或いは偏差の範囲を指す。本発明において、弾性余裕度(弾性公差とも呼ばれる)とは、製造による何らかの変化又は誤差が生じた場合でも、ラッチ構造230が著しく傾いたり損傷したりすることなく正常な作動を維持できることを意味する。
【0031】
上述から制限構造240の詳細な構造設計を理解した後、引き続き図9図11のアンロック位置からロック位置までのラッチ構造の状態を参照して、制限構造240は、ラッチ構造230が水平方向の高さで変位するための弾性力を与える上で重要な役割を果たすことをさらに説明する。図9は、ラッチ構造230がアンロック位置にある様子を示す図、図10はラッチ構造230がアンロック位置とロック位置との間にある様子を示す図、図11はラッチ構造230がロック位置にある様子を示す図である。
【0032】
図8及び図9を同時に参照すると、制限構造240は、ラッチ構造230の上面に弾性力を与え、湾曲部2431の底部がラッチ構造230の上面(密封カバー210の内側壁に面する)に当接し、立上り部2432がラッチ構造230の上面から高さ距離を維持し、湾曲部2431が摺動時にラッチ構造230との接触面積を減少させることで、摺動中にラッチ構造230が傷つき、パーティクルが発生することを防止する。本発明の好ましい実施形態において、前記制限構造240は一体的に成形された弾性素材で作られるが、これに限定されるものではない。
【0033】
密封カバー210と底板220が結合された後、ラッチ構造230の端部235は、制限構造240の弾性力を受けて底板220の内面に当接する。図5に示す回転機構250の操作を介してラッチ構造230がアンロック位置からロック位置に向けて摺動し始めるとき、ラッチ構造230は、略水平方向の高さで変位し得る。図9に示す横方向の変位D1の変位方向を参照する。このとき、支柱222は、ストッパー部231の直線変位を制限し、ラッチ構造230が横方向の変位方向D1に変位すると、ラッチ構造230のストッパー部231の第1端2311は、ストッパー部231の第2の端部2312が支柱222により変位を制限され、ラッチ構造230の端部235が底板220の側面により画成されたラッチ穴221を通過し始めるまでラッチ穴221の位置に向けて直線変位する。ストッパー部231の第1端2311は、ラッチ穴221に近い端を指し、ストッパー部231の第2端2312はラッチ穴221から離れる端を指す。
【0034】
次に、図10に示すように、ラッチ構造230が摺動し続けるとき、ラッチ構造230は、制限構造240から与えられる弾性力を介して前記回転機構250の操作により生じる垂直変位(縦方向の変位H2)に抵抗することで、略水平方向の高さで変位(横方向の変位D2)し、このとき、ラッチ構造230の端部235の一部がラッチ穴221を挿通して底板220の外に突出する。
【0035】
次に、図11に示すように、ラッチ構造230が図10の位置からロック位置まで摺動するとき、制限構造240はラッチ構造230の移動程度に応じて変化する弾性力を与えるため、ラッチ構造230は、制限構造240により与えられる弾性力を介して水平方向の高さで変位(横方向の変位D3)し、すなわち、ラッチ構造230の端部235は、底板220のラッチ穴221の外に完全に突出する。ラッチ構造230がロック位置に近い領域にあるとき、制限構造240の弾性力は、回転機構250の操作により発生する垂直方向の力よりも小さいため、ラッチ構造230は垂直方向に変位される(縦方向の変位H3で、図11には回転機構の操作によりラッチ構造230の端部235が底板220のラッチ穴221から完全に突出した後、上方に傾斜する状態となることを示している。したがって、前記ラッチ構造230の端部235は、制限構造240により与えられる弾性力に応じてその変位状態を調整する。公差があっても、前述の損傷した筐体11のラッチ部14(図1)に適することができるため、ラッチ構造230の端部235は筐体11のラッチ部分14に正確に合わせて、ドアを開閉することができる。ラッチ構造230がロック位置であまり傾かないことが望ましい場合、制限構造240の形状、長さ、又は素材は、回転機構250の縦方向の変位H3に抵抗するのに十分な弾性力を形成するように適切に選択することができる。
【0036】
図12は、本発明のドアの第2の実施形態を示しており、前述のドア構造と同様に、密封カバー210と、底板220とを備え、両者の間にラッチ構造230が配設される。ラッチ構造230は、前述の回転機構250の操作及び支柱222によるラッチ構造230のストッパー部の第1端2311と第2端2312の直線変位の制限を介して、ラッチ構造230はアンロック位置とロック位置の間を移動できるようにする。ここでは、第2の実施形態と第1の実施形態との相違点について説明し、第1の実施形態と同様の構成要素及び説明を省略する。密封カバー210は複数の貫通孔211を有し、制限構造240は弾性脚241を備える。弾性脚241は貫通孔211の内側壁に連結され、貫通孔211の内側壁から延出し、ラッチ構造230の上面に当接する。弾性脚241の湾曲部2431の底部はラッチ構造230の上面(立上り部2432は密封カバー210の貫通孔211に面する)に当接し、立上り部2432とラッチ構造230の上面との間に高さ距離が維持される。このような構成により、ラッチ構造230が変位するとき、制限構造240はラッチ構造230の移動程度に応じて変化する弾性力を与え、ラッチ構造230を略水平方向の高さで変位させる。弾性脚241の構造的特徴及び機能性は、第1の実施形態のものと同じであるため、その詳細な説明を省略する。第2の実施形態において、制限構造240は、様々な可能な手段で密封カバー210の内側壁に連結又は結合されることができ、例えば弾性脚241は貫通孔211の内側壁に係合することができる。弾性脚241は、貫通孔211の内側壁から一体的に延出し、ラッチ構造230或いは密封カバー210の内側壁に当接するか、若しくは密封カバー210の内側壁に制限構造240に適合する結合構造(例:位置決め溝)を設けて、制限構造240を密封カバー210の内側壁に結合させることができる。
【0037】
図13及び図14は、本発明のドアの第3の実施形態を示しており、ここで第3の実施形態と第1の実施形態との相違点のみを説明し、第1の実施形態と同様の構成要素及び説明を省略する。図13は、本発明の第3の実施形態に係るラッチ構造及び制限構造の立体図、図14は本発明の第3の実施形態に係るドアの概略図である。第3の実施形態において、制限構造240は、ラッチ構造230の頂側からアンロック除位置及びロック位置に向けて延在する。制限構造240は、ラッチ構造230の頂側に連結され、密封カバー210の内側壁に当接する弾性脚241を備える。弾性脚241の湾曲部2431の底部は、密封カバー210の内側壁(立上り部2432は底板220に面する)に当接し、立上り部2432と密封カバー210の内側壁との間に高さ距離が保たれる。ラッチ構造230は緩衝部233を備え、好ましい実施形態において緩衝部233は貫通孔である。このような構成により、ラッチ構造230が変位するとき、制限構造240は、ラッチ構造230の移動程度に応じて変化する弾性力を与えるため、制限構造240が密封カバー210の内側壁に当接することで弾性変形するとき、緩衝部233は、制限構造の一部、すなわち弾性脚241の一部を収容して、制限構造240が該ラッチ構造230に直接接触して摩擦が生じるのを防止し、同時にラッチ構造230を実質的に水平方向の高さで変位させる。弾性脚241の構造的特徴及び機能性は、第1の実施形態のものと同じであるため、その詳細な説明を省略する。
【0038】
要するに、本発明の制限構造は、ラッチ構造と密封カバーとの間にあり、制限構造のいかなる構造設計及び構成であっても、制限構造がロック解除位置とロック位置との間のラッチ構造の移動程度に応じて弾性力を与え、弾性力を介してラッチ構造を水平方向の高さで変位させる限り、均しく本発明の特許保護の範囲内に含まれる。本発明の制限構造の構造設計を通じて基板キャリアドアの操作過程中、ラッチ構造が大きな傾き角θ°で急速に突出してロック動作をすることにより、ドアは基板キャリアに正確にロックされることができず、開閉しにくく、脱落するという現況の業界の問題を実際に解決する。
【符号の説明】
【0039】
10 基板キャリア
11 筐体
12 開放端
13 収納空間
14 ラッチ部
200 ドア
20 ドア
21 ラッチ構造
210 密封カバー
211 貫通孔
22 密封カバー
220 底板
221 ラッチ穴
222 支柱
225 固定柱
23 板
230 ラッチ構造
231 ストッパー部
2311 第1端
2312 第2端
233 緩衝部
235 (ラッチ構造の)端部
24 端部
240 制限構造
241 弾性脚
2411 延長部
242 固定部(環状部)
2421 突起部
243 端部
2431 湾曲部
2432 立上り部
250 回転機構
et 弾性余裕度
L 長さ
OP 開口部
W1 (制限構造の)端部の幅
W2 (ラッチ構造の)端部の幅
W3 (ラッチ構造の延長部)の端部の幅
S 弾性ストローク
S1 収容空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2024-01-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板キャリアに適し、ラッチ安定化機構を備えたドアであって、
各々がアンロック位置とロック位置の間を移動するように構成される複数のラッチ構造を収容するため、互いに組み合わせて収容空間を形成する底板及び密封カバーと、
前記ラッチ構造と前記密封カバーとの間に介在し、前記ラッチ構造が前記アンロック位置と前記ロック位置との間の前記ラッチ構造の移動程度に応じて弾性力を与え、前記弾性力を介して前記ラッチ構造を水平方向の高さで変位させる制限構造と
を含むドア。
【請求項2】
前記底板と前記密封カバーとの間に複数の支柱が配設され、前記制限構造は、
前記複数の支柱のいずれかを嵌め込む固定部と、
前記固定部から延びて前記ラッチ構造に当接する弾性脚と
を含む請求項1に記載のドア。
【請求項3】
前記制限構造は、前記密封カバーの内側壁に連結され、固定部と、弾性脚とを備え、前記固定部の両端は前記密封カバーの内側壁及び前記弾性脚にそれぞれ連結され、前記弾性脚は前記固定部の一端から延びて前記ラッチ構造に当接する請求項1に記載のドア。
【請求項4】
前記密封カバーは、複数の貫通孔を有し、前記制限構造は前記貫通孔の内側壁に連結され、前記ラッチ構造に当接する弾性脚を備える請求項1に記載のドア。
【請求項5】
前記弾性脚の端部は、湾曲部を有し、前記湾曲部の底部は前記ラッチ構造に当接する請求項2~4のいずれか一項に記載のドア。
【請求項6】
前記湾曲部の端部には、前記固定部から離れる立上り部を有する請求項5に記載のドア。
【請求項7】
前記弾性脚は、前記固定部から延びて幅及び長さが連続的に変化する延長部及び端部を有し、前記端部の幅は前記延長部よりも大きい請求項5に記載のドア。
【請求項8】
前記弾性脚の端部の幅は、前記ラッチ構造の端部の幅よりも小さくなるように構成される請求項2~4のいずれか一項に記載のドア。
【請求項9】
前記固定部は、複数の突起部を有し、前記複数の突起部を介して前記密封カバーの内側壁に接触する請求項2に記載のドア。
【請求項10】
前記制限構造は、前記密封カバー又は前記底板から前記ドアの側面で画成されたラッチ穴に向けて延在する請求項1に記載のドア。
【請求項11】
前記ラッチ構造の各々は、複数のストッパー部を備え、前記底板に複数の支柱が配設され、前記支柱の各々は前記ストッパー部の各々に接続されて変位を制限し、前記ラッチ構造が移動したとき、前記複数の支柱が前記複数のストッパー部の直線変位を制限することで、前記アンロック位置及び前記ロック位置を画定する請求項1に記載のドア。
【請求項12】
前記制限構造は、前記ラッチ構造の頂側から前記アンロック位置及び前記ロック位置に向けて延在し、前記制限構造の一端部が前記密封カバーの内側壁に当接し、
前記ラッチ構造は緩衝部を備え、前記制限構造が前記密封カバーの内側壁に当接して弾性変形したとき、前記緩衝部が前記制限構造の一部を収容して、前記制限構造が前記ラッチ構造に接触して摩擦が生じるのを防止する請求項1に記載のドア。
【請求項13】
請求項1~4、9~12のいずれか一項に記載のドアと、
前記ラッチ構造を介して前記ドアに結合されて、基板を収容する収納空間を画成する筐体と
を含む基板キャリア。
【請求項14】
筐体は、開放端を有し、前記開放端の内側に複数のラッチ部が設けられ、前記複数のラッチ部は前記複数のラッチ構造に適合する構造設計を有し、前記複数のラッチ構造の端部が前記複数のラッチ部の位置に対応し、前記ラッチ構造の移動状態を通じてアンロック位置又はロック位置にある請求項13に記載の基板キャリア。