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特開2024-120851人工知能を利用してユーザ状態による順位表を構成する方法およびシステム
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  • 特開-人工知能を利用してユーザ状態による順位表を構成する方法およびシステム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024120851
(43)【公開日】2024-09-05
(54)【発明の名称】人工知能を利用してユーザ状態による順位表を構成する方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240829BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20240829BHJP
   A63F 13/798 20140101ALI20240829BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20240829BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F3/0482
A63F13/798
A63F13/79 500
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024005785
(22)【出願日】2024-01-18
(31)【優先権主張番号】10-2023-0025329
(32)【優先日】2023-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】517453391
【氏名又は名称】ライン ステューディオ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】カン,ハンダウル
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ジンヒョン
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA28
5E555AA76
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB02
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC04
5E555DB58
5E555DC18
5E555DC21
5E555EA03
5E555EA27
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】人工知能を利用してユーザ状態によるユーザカスタム順位表を構成する方法およびシステムを提供すること。
【解決手段】一実施形態に係るユーザカスタム順位表構成方法は、イベントを発生させたユーザを基準にして、前記ユーザ、少なくとも1人の他のユーザ、および、人工知能基盤の少なくとも1人の仮想ユーザ、をイベントメンバーとして含む、イベントグループを形成する段階、前記ユーザ、前記少なくとも1人の他のユーザ、および、前記人工知能基盤の少なくとも1人の仮想ユーザ、それぞれのイベントポイントを算定する段階、および、前記算定されたイベントポイントにしたがって、前記イベントメンバーを並べて、前記イベントグループの順位表を構成する、段階を含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置のユーザカスタム順位表を構成する方法であって、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、イベントを発生させたユーザを基準にして、前記ユーザ、少なくとも1人の他のユーザ、および、人工知能基盤の少なくとも1人の仮想ユーザ、をイベントメンバーとして含む、イベントグループを形成する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記ユーザ、前記少なくとも1人の他のユーザ、および、前記人工知能基盤の少なくとも1人の仮想ユーザ、それぞれのイベントポイントを算定する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記算定されたイベントポイントにしたがって、前記イベントメンバーを並べて、前記イベントグループの順位表を構成する段階、
を含む、方法。
【請求項2】
前記イベントグループを形成する段階は、
前記ユーザと、予め設定された条件を満たす他のユーザとをグルーピングして、予め設定された定員で前記イベントグループを形成し、
前記定員に対して、前記予め設定された条件を満たす他のユーザが足りない場合には、前記人工知能基盤の少なくとも1人の仮想ユーザを追加して、前記予め設定された定員でイベントグループを形成すること、
を特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1人の他のユーザは、
前記ユーザがイベントを発生させた時点を基準にして設定される期間内に、
前記イベントが既に発生している少なくとも1人の第1タイプユーザ、および、
前記イベントが発生していない少なくとも1人の第2タイプユーザ、
を含む、
ことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記人工知能基盤の少なくとも1人の仮想ユーザは、
前記ユーザのイベントポイントとは関係なく、予め設定された条件にしたがってイベントポイントが増加する、少なくとも1人の第1タイプ仮想ユーザ、および、
前記ユーザのイベントポイントに基づいて、流動的にイベントポイントが増加する、少なくとも1人の第2タイプ仮想ユーザ、
を含む、 ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記イベントポイントを算定する段階は、
予め設定された正数値と負数値によって設定される値との範囲で、前記少なくとも1人の第2タイプ仮想ユーザそれぞれのための値をランダムに設定する段階、および、
前記ランダムに設定された値を前記ユーザの現在のイベントポイントに加えて、前記少なくとも1人の第2タイプ仮想ユーザそれぞれのイベントポイントを算定する段階、
を含む、
ことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記イベントグループを形成する段階は、
前記イベントを発生させたユーザによって、コンピュータ装置に予め形成されたイベントグループとは異なるイベントグループを形成する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記イベントグループの順位表を構成する段階は、
前記イベントメンバーそれぞれのプロフィール画像とユーザ識別子、および、イベントポイントを含むラインを、前記イベントポイントにしたがって並べて表示する順位表を構成する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの人工知能のプロフィール画像およびユーザ識別子は、予め生成された多数のプロフィール画像および多数の仮想ユーザ識別子が記入されているダミーグループからランダムに選択される、
ことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されている、コンピュータプログラムであって、
実行されると、コンピュータ装置と結合して、請求項1~8のうちのいずれか一項に記載の方法をコンピュータ装置に実行させる、
コンピュータプログラム。
【請求項10】
コンピュータプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記コンピュータプログラムが実行されると、請求項1~8のうちのいずれか一項に記載の方法をコンピュータ装置に実行させる、
コンピュータプログラム。
【請求項11】
コンピュータ読み取り可能な命令を実行する少なくとも1つのプロセッサを含む、コンピュータ装置であって、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、
イベントを発生させたユーザを基準にして、前記ユーザ、少なくとも1人の他のユーザ、および、人工知能基盤の少なくとも1人の仮想ユーザ、をイベントメンバーとして含む、イベントグループを形成し、
前記ユーザ、前記少なくとも1人の他のユーザ、および、前記人工知能基盤の少なくとも1人の仮想ユーザ、それぞれに対するイベントポイントを算定し、
前記算定されたイベントポイントにしたがって、前記イベントメンバーを並べて、前記イベントグループの順位表を構成する、
ことを特徴とする、コンピュータ装置。
【請求項12】
前記イベントグループを形成するために、前記少なくとも1つのプロセッサにより、
前記ユーザと、予め設定された条件を満たす他のユーザとをグルーピングして、予め設定された定員で前記イベントグループを形成し、
前記定員に対して、前記設定された条件を満たす他のユーザが足りない場合には、前記人工知能基盤の少なくとも1人の仮想ユーザを追加して、前記設定された定員でイベントグループを形成する、
ことを特徴とする、請求項11に記載のコンピュータ装置。
【請求項13】
前記少なくとも1人の他のユーザは、
前記ユーザがイベントを発生させた時点を基準にして設定される期間内に、
前記イベントが既に発生している少なくとも1人の第1タイプユーザ、および、
前記イベントが発生していない少なくとも1人の第2タイプユーザ、
を含む、
ことを特徴とする、請求項12に記載のコンピュータ装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つの人工知能は、
前記ユーザのイベントポイントとは関係なく、予め設定された条件にしたがってイベントポイントが増加する、少なくとも1人の第1タイプ仮想ユーザ、および、
前記ユーザのイベントポイントに基づいて、流動的にイベントポイントが増加する、少なくとも1人の第2タイプ仮想ユーザ、
を含む、
ことを特徴とする、請求項11に記載のコンピュータ装置。
【請求項15】
前記イベントポイントを算定するために、前記少なくとも1つのプロセッサにより、
予め設定された正数値と、負数値によって設定される値との範囲で、前記少なくとも1人の第2タイプ仮想ユーザそれぞれのための値をランダムに設定し、かつ、
前記ランダムに設定された値を前記ユーザの現在のイベントポイントに加えて、前記少なくとも1つの第2タイプ仮想ユーザそれぞれのイベントポイントを算定する、
ことを特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人工知能を利用してユーザ状態によるユーザカスタム順位表(user-customized ranking table)を構成する方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
オンライン上で提供されるサービスには、多様な形態で人工知能が適用されている。例えば、ゲームサービスでは、人工知能を利用してゲームの難易度を適用したり、人工知能プレイヤを活用してユーザと人工知能プレイヤとの対戦シミュレーションを提供したりすることができる。他の例として、グループマッチングによって、ユーザがイベントを作成するときにグループのメンバーが足りない場合に、足りない分だけのユーザを人工知能に置き換えることもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国特許第10-1781250号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
人工知能を利用してユーザ状態によるユーザカスタム順位表を構成する方法およびシステムを提供する。
(以下は、クレームの後で)
【課題を解決するための手段】
【0005】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置のユーザカスタム順位表構成方法であって、前記少なくとも1つのプロセッサにより、イベントを発生させたユーザを基準に、前記ユーザ、少なくとも1人の他のユーザ、および人工知能基盤の少なくとも1人の仮想ユーザをイベントメンバーとして含むイベントグループを形成する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記ユーザ、前記少なくとも1人の他のユーザ、および前記人工知能基盤の少なくとも1人の仮想ユーザそれぞれのイベントポイントを算定する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記算定されたイベントポイントにしたがって前記イベントメンバーを並べて前記イベントグループの順位表を構成する段階を含む、ユーザカスタム順位表構成方法を提供する。
【0006】
一側によると、前記イベントグループを形成する段階は、前記ユーザと予め設定された条件を満たす他のユーザをグルーピングして予め設定された定員で前記イベントグループを形成するが、前記定員に対して前記予め設定された条件を満たす他のユーザが足りない場合、前記人工知能基盤の少なくとも1人の仮想ユーザを追加して前記予め設定された定員でイベントグループを形成することを特徴としてよい。
【0007】
他の側面によると、前記少なくとも1人の他のユーザは、前記ユーザが前記イベントを発生させた時点を基準にして設定される期間内に、前記イベントが既に発生していた少なくとも1人の第1タイプユーザ、および前記イベントが発生していない少なくとも1人の第2タイプユーザを含むことを特徴としてよい。
【0008】
また他の側面によると、前記人工知能基盤の少なくとも1人の仮想ユーザは、前記ユーザのイベントポイントとは関係なく予め設定された条件にしたがってイベントポイントが増加する少なくとも1人の第1タイプ仮想ユーザ、および前記ユーザのイベントポイントに基づいて流動的にイベントポイントが増加する少なくとも1人の第2タイプ仮想ユーザを含むことを特徴としてよい。
【0009】
また他の側面によると、前記イベントポイントを算定する段階は、予め設定された正数値と負数値によって設定される値の範囲で、前記少なくとも1人の第2タイプ仮想ユーザそれぞれのための値をランダムに設定する段階、および前記ランダムに設定された値を前記ユーザの現在のイベントポイントに加えて、前記少なくとも1人の第2タイプ仮想ユーザそれぞれのイベントポイントを算定する段階を含むことを特徴としてよい。
【0010】
また他の側面によると、前記イベントグループを形成する段階は、前記イベントを発生させたユーザによって、前記コンピュータ装置に予め形成されたイベントグループとは異なるイベントグループを形成することを特徴としてよい。
【0011】
また他の側面によると、前記イベントグループの順位表を構成する段階は、前記イベントメンバーそれぞれのプロフィール画像とユーザ識別子、およびイベントポイントを含むラインを前記イベントポイントにしたがって並べて表示する順位表を構成することを特徴としてよい。
【0012】
さらに他の側面によると、前記少なくとも1つの人工知能のプロフィール画像とユーザ識別子は、予め生成された複数のプロフィール画像と複数の仮想ユーザ識別子が記入されているダミーグループからランダムに選択されることを特徴としてよい。
【0013】
コンピュータ装置と結合して前記方法をコンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される、コンピュータプログラムを提供する。
【0014】
前記方法をコンピュータ装置に実行させるためのプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0015】
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサにより、イベントを発生させたユーザを基準に、前記ユーザ、少なくとも1人の他のユーザ、および人工知能基盤の少なくとも1人の仮想ユーザをイベントメンバーとして含むイベントグループを形成し、前記ユーザ、前記少なくとも1人の他のユーザ、および前記人工知能基盤の少なくとも1人の仮想ユーザそれぞれのイベントポイントを算定し、前記算定されたイベントポイントにしたがって前記イベントメンバーを並べて前記イベントグループの順位表を構成することを特徴とする、コンピュータ装置を提供する。
【発明の効果】
【0016】
人工知能を利用してユーザの状態によるユーザカスタム順位表を構成することがでる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の一例を示した図である。
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。
図3】本発明の一実施形態における、ユーザカスタム順位表構成システムの構成環境の一例を示した図である。
図4】本発明の一実施形態における、ユーザカスタム順位表の構成方法の一例を示したフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態における、ユーザカスタム順位表の一例を示した図である。
図6】本発明の一実施形態における、イベントグループの一例を示した図である。
図7】本発明の一実施形態における、人工知能基盤の仮想ユーザのイベントポイント決定のためのロジックを説明するためのグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0019】
本発明の実施形態に係るユーザカスタム順位表構成システムは、少なくとも1つのコンピュータ装置によって実現され得る。このとき、コンピュータ装置においては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行され、コンピュータ装置は、実行されたコンピュータプログラムの制御にしたがって、本発明の実施形態に係るユーザカスタム順位表構成方法を実行し得る、上述したコンピュータプログラムは、コンピュータ装置と結合してユーザカスタム順位表構成方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され得る。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が図1のように限定されることはない。また、図1のネットワーク環境は、本実施形態に適用可能な環境のうちの一例を説明したものに過ぎず、本実施形態に適用可能な環境が図1のネットワーク環境に限定されることはない。
【0021】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、などがある。一例として、図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に、無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して、他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる、多様な物理的なコンピュータ装置のうちの1つを意味し得る。
【0022】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネット、などのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワーク、などを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0023】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して、命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現され得る。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140にサービスを提供するシステムであってよい。
【0024】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。上述した複数の電子機器110、120、130、140それぞれや、サーバ150、160それぞれは、図2に示したコンピュータ装置200によって実現され得る。
【0025】
このようなコンピュータ装置200は、図2に示すように、メモリ210、プロセッサ220、通信インタフェース230、および、入力/出力インタフェース240を含んでよい。メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、および、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ210とは区分される別の永続的記録装置として、コンピュータ装置200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードとが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体から、メモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカード、などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいて、コンピュータ装置200のメモリ210にロードされてよい。
【0026】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成され得る。命令は、メモリ210または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供され得る。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成され得る。
【0027】
通信インタフェース230は、ネットワーク170を介してコンピュータ装置200が他の装置(一例として、上述した記録装置)と互いに通信するための機能を提供し得る。一例として、コンピュータ装置200のプロセッサ220がメモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御にしたがって、ネットワーク170を介して他の装置に伝達され得る。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を介して、コンピュータ装置200の通信インタフェース230を通じてコンピュータ装置200に受信され得る。通信インタフェース230を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータ装置200がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0028】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であり得る。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含み得る。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように、入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であり得る。入力/出力装置250は、コンピュータ装置200と1つの装置で構成されてもよい。
【0029】
また、他の実施形態において、コンピュータ装置200は、図2の構成要素よりも少ないか、または、多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてよく、または、トランシーバ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0030】
以下では、主に、ゲームサービス上で特定のイベントに対するランキングを算定して、ユーザカスタム順位表を提供する実施形態について説明するが、本発明の実施形態の適用範囲は、ゲームサービスに限定されてはならない。例えば、ゲームサービスでなくても、特定のイベントを提供し、このイベントでのユーザ参加に対する順位表を提供しようとするサービスであれば、本発明の実施形態を活用することが可能である。
【0031】
図3は、本発明の一実施形態における、ユーザカスタム順位表構成システムの構成環境の一例を示した図である。図3の実施形態では、サービスサーバ310と複数のユーザ320を示している。
【0032】
サービスサーバ310は、少なくとも1つのコンピュータ装置(一例として、図2を参照しながら説明したコンピュータ装置200)によって実現され、複数のユーザ320にサービスを提供することができる。ここで、複数のユーザ320それぞれは、実質的には、ユーザが利用する電子機器であってよい。一例として、電子機器は、電子機器においてインストールされて、実行されるアプリケーションの制御にしたがって、サービスサーバ310に接続して、サービスサーバ310が提供するサービスを提供することができる。このような電子機器も、図2を参照しながら説明したコンピュータ装置200によって実現され得る。
【0033】
このとき、特定のイベントを提供しようとするサービスサーバ310は、このイベントでのユーザカスタム順位表を構成して、ユーザに提供することができる。このために、サービスサーバ310は、図3に示すように、ユーザのユーザカスタム順位表を構成して提供する、ユーザカスタム順位表構成システム311を含み得る。実施形態によっては、ユーザカスタム順位表構成システム311は、サービスサーバ310を実現する第1電子機器とは物理的に区分される別の第2電子機器によって実現され、第1電子機器と通信しながらユーザカスタム順位表を構成して提供する形態で実現されてもよい。
【0034】
このとき、ユーザカスタム順位表構成システム311は、イベントのためのメンバー(イベントメンバー)としてイベントに参加する人工知能に基づいて、ユーザのユーザカスタム順位表を構成して、提供することができる。
【0035】
図4は、本発明の一実施形態における、ユーザカスタム順位表構成方法の一例を示したフローチャートである。本実施形態に係るユーザカスタム順位表構成方法は、図3を参照しながら説明したユーザカスタム順位表構成システム311を実現するコンピュータ装置200によって実行され得る。このとき、コンピュータ装置200のプロセッサ220は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのコンピュータプログラムのコードとによる制御命令(instruction)を実行するように実現され得る。ここで、プロセッサ220は、コンピュータ装置200に記録されたコードが提供する制御命令にしたがって、コンピュータ装置200が図4の方法に含まれる段階410~430を実行するように、コンピュータ装置200を制御し得る。
【0036】
段階410で、コンピュータ装置200は、イベントを発生させたユーザを基準に、ユーザ、少なくとも1人の他のユーザ、および人工知能基盤の少なくとも1人の仮想ユーザを、イベントメンバーとして含む、イベントグループを形成し得る。このとき、コンピュータ装置200は、イベントを発生させた個人それぞれに異なるイベントグループを形成し得る。これは、個人それぞれがイベントを発生させた時点が異なるため、時点ごとにイベントグループに含まれるイベントメンバーが異なることに起因する。一例として、コンピュータ装置200は、ユーザと、予め設定された条件を満たす他のユーザをグルーピングして、予め設定された定員で構成されたイベントグループを形成し得る。このとき、コンピュータ装置200は、予め設定された定員に対して、予め設定された条件を満たす他のユーザが足りない場合、少なくとも1人の人工知能を追加して、予め設定された定員で構成されたイベントグループを形成することができる。例えば、合計15人のイベントメンバーで構成されるイベントグループを考慮するとき、このイベントグループは、ユーザを除いた14人の定員で構成される。このとき、イベントグループを形成した時点で、予め設定された条件を満たす他のユーザが5人である場合、残りの定員9人を人工知能基盤の仮想ユーザに置き換えてよい。より具体的な例として、ユーザと、予め設定された条件を満たす他のユーザ5人、残りの定員9人に置き換えられた人工知能基盤の9人の仮想ユーザ(仮想キャラクタおよび/または仮想プレイヤ)がイベントメンバーとして含まれるイベントグループが形成され得る。
【0037】
ここで、少なくとも1人の他のユーザは、ユーザがイベントを発生させた時点を基準にして設定される期間内に、イベントが既に発生している少なくとも1人の第1タイプユーザ、および、イベントが発生していない少なくとも1人の第2タイプユーザを含んでよい。ここで、第2タイプユーザは、イベント期間中の接続ユーザのグループから選定されてよい。
【0038】
段階420で、コンピュータ装置200は、ユーザ、少なくとも1人の他のユーザ、および、人工知能基盤の少なくとも1人の仮想ユーザそれぞれに対するイベントポイントを算定することができる。このとき、イベントポイントは、定期的に、かつ/あるいは、イベントグループに対応するイベントとは異なる特定のイベントの発生に応答して、算定され得る。例えば、特定のイベントは、ユーザがゲームインスタンスの進行を完了するイベントを含んでよい。
【0039】
ユーザのイベントポイントは、ユーザがサービスを利用した結果に応じて算定され得る。例えば、ゲームサービスの場合、ユーザがイベント期間中にゲームサービスのゲームインスタンスを進めることによって、ポイントがユーザに提供されてよい。このとき、ユーザのイベントポイントは、ユーザがゲームインスタンスを進めることによって提供されたポイントを、累積して算定され得る。より具体的な例として、イベント発生初期のユーザのイベントポイントを0点とし、ユーザがイベントと関連するゲームインスタンスを進めて100ポイントを得た場合、ユーザのイベントポイントは、100ポイントであると算定され得る。
【0040】
少なくとも1人の他のユーザのイベントポイントも、この他のユーザがイベント期間中に、イベントと関連するゲームインスタンスを進めることによって提供されたポイントを累積する方法で、算定され得る。上述したように、イベントを発生させた個人それぞれに異なるイベントグループが形成されることが可能であるため、特定のイベントグループでの他のユーザAのイベントポイントは、他のイベントグループでの同一の他のユーザAのイベントポイントとは異なってよい。
【0041】
少なくとも1人の人工知能は、ユーザのイベントポイントとは関係なく、予め設定された条件にしたがって、イベントポイントが増加する少なくとも1人の第1タイプ人工知能基盤の仮想ユーザ(以下、「第1タイプ仮想ユーザ」とする)、および、ユーザのイベントポイントに基づいて流動的にイベントポイントが増加する少なくとも1人の第2タイプ人工知能基盤の仮想ユーザ(以下、「第2タイプ仮想ユーザ」とする)を含み得る。
【0042】
第1タイプ仮想ユーザおよび第2タイプ仮想ユーザのイベントポイントは、任意のポイント上昇時間ごとに、任意のポイント上昇幅で増加するようにしてよい。例えば、ポイント上昇時間は、イベントポイントが一度上昇してから次に上昇する間隔に対応してよく、このような間隔は、予め設定された範囲内でランダムに設定された値によって決定されてよい。例えば、この範囲は、ユーザが一度のゲームインスタンスを進める時間、イベントが進行される時期、イベントのターゲット、などによって設定されてよい。より具体的な例として、ユーザが一度のゲームインスタンスを進める時間の平均値が10分である場合、8~12分の時間範囲内でランダムにポイント上昇時間が設定されてよい。次のポイント上昇時間は、8~12分の時間範囲内で再びランダムに設定されてよい。また、ポイント上昇幅は、イベントポイントを一度上昇させるときの上昇幅に対応し得る。
【0043】
第1タイプ仮想ユーザのポイント上昇幅は、設定された範囲内でランダムに設定された値によって決定されてよい。このような範囲は、各イベントのタイプ、ユーザのポイント上昇幅の平均値、イベントの進行時期、イベントのターゲット、などによって予め設定されてよい。より具体的な例として、ユーザが一度のゲームインスタンスを進めることによる、ポイント上昇幅の平均値が100点の場合、90~110点のポイント範囲内で、ランダムにポイント上昇幅が設定されてよい。次のポイント上昇時間には、再び90~110点のポイント範囲内で、ランダムにポイント上昇幅が設定されてよい。
【0044】
第2タイプ仮想ユーザのポイント上昇幅は、ユーザの現在のイベントポイントに基づいて算定されてよい。例えば、コンピュータ装置200は、予め設定された正数値と負数値によって設定される値の範囲で、少なくとも1人の第2タイプ仮想ユーザそれぞれのための値を、ランダムに設定することができる。この後、コンピュータ装置200は、ランダムに設定された値をユーザの現在のイベントポイントに加えて、少なくとも1人の第2タイプ仮想ユーザそれぞれのイベントポイントを算定することができる。より具体的な例として、予め設定された正数値と負数値が5と-5であり、ユーザの現在のイベントポイントが30点であると仮定するとき、特定の第2タイプ仮想ユーザBのイベントポイントとして、25~35点のいずれかの値が決定され得る。
【0045】
段階430で、コンピュータ装置200は、算定されたポイントにしたがってイベントメンバーを並べて、イベントグループの順位表を構成することができる。一例として、コンピュータ装置200は、イベントメンバーそれぞれのプロフィール画像とユーザ識別子、および、イベントポイントを含むラインを、イベントポイントにしたがって並べて、表示する順位表を構成することができる。このとき、少なくとも1つの人工知能のプロフィール画像とユーザ識別子は、予め生成された多数のプロフィール画像と多数の仮想ユーザ識別子が含まれているダミーグループからランダムに選択され得る。
【0046】
図5は、本発明の一実施形態における、ユーザカスタム順位表の一例を示した図である。図5は、イベントポイントにしたがって並べられた、ユーザの順位を表示したユーザカスタム順位表の一例を示している。このとき、ユーザカスタム順位表の各ラインの第1点線枠510部分は、当該ラインが示す順位を表示している。また、ユーザカスタム順位表の各ラインの第2点線枠520部分は、当該順位のユーザのプロフィール画像の一例を示している。また、ユーザカスタム順位表の各ラインの第3点線枠530部分は、当該順位のユーザのユーザ識別子の一例を示している。また、ユーザカスタム順位表の各ラインの第4点線枠540部分は、当該順位のユーザが受ける順位別の報酬情報の一例を示している。特定の順位までしか順位別報酬が提供されない場合、特定の順位以降には、順位別の報酬情報が表示されなくてもよい。また、ユーザカスタム順位表の各ラインの第5点線枠550部分は、当該順位のユーザが得たイベントポイントの一例を示している。第5点線枠550部分に表示されたイベントポイントにしたがって、ユーザが並べられてよく、並べられた順序にしたがって、イベントの順位が決定されてよい。実施形態によっては、イベントポイントが同一となったユーザのランキングを決定するためのルールが設定されてもよい。
【0047】
このとき、上述したように、各イベントグループは、イベントを発生させた特定の対象ユーザそれぞれに形成され得る。図5の実施形態に係るユーザカスタム順位表は、ユーザ識別子6として識別されたユーザを、イベントを発生させた対象ユーザに設定して、形成されたイベントグループの順位表であってよい。図5では、ユーザ識別子6として識別されるユーザの順位(6位)を他の順位と区分して表示した例を示している。
【0048】
また、対象ユーザを除いた他のユーザの少なくとも一部は、人工知能基盤の仮想ユーザであってよい。人工知能基盤の仮想ユーザは、対象ユーザと区分して表示されてよく、または、区分して表示されなくてもよい。ユーザや、他のユーザのゲームインスタンスの進行および/または人工知能のポイント上昇期間にしたがって、人工知能基盤の仮想ユーザのイベントポイントがリアルタイムで変更され得る。また、リアルタイムで変更されたイベントポイントと、イベントポイントによる順位が、リアルタイムでユーザカスタム順位表に反映されてユーザに提供され得る。
【0049】
図6は、本発明の一実施形態における、イベントグループの一例を示した図である。図6に示すように、イベントグループは、対象ユーザと、他のユーザn名と、人工知能基盤の仮想ユーザm名で構成され得る。一例として、イベントグループの定員が15人である場合、対象ユーザ1人を除いた定員14人の他のユーザが、選抜され得る。このとき、コンピュータ装置200は、ユーザがイベントを発生させた時点を基準にして設定される期間内に、イベントが既に発生している第1タイプユーザn’名を先に選抜してよい。この後、コンピュータ装置200は、イベント期間中に接続して、イベントが発生していないユーザのうちから、第2タイプユーザn’名を選抜することができる。このとき、nは、n’とn’’の合計であってよい。
【0050】
nが、イベントグループの他のユーザの定員14名よりも小さい場合、コンピュータ装置200は、足りない定員を人工知能基盤の仮想ユーザm名で埋めてよい。このとき、人工知能基盤の仮想ユーザm名は、第1タイプ仮想ユーザm’名と第2タイプ仮想ユーザm’’名を含んでよい、このとき、mは、14-nであって、m’とm’’の合計であってよい。上述したように、第1タイプ仮想ユーザは、ユーザのイベントポイントとは関係なく、予め設定された条件によって、イベントポイントが増加する形態の人工知能基盤の仮想ユーザであってよく、第2タイプ仮想ユーザは、ユーザのイベントポイントに基づいて流動的にイベントポイントが増加する形態の人工知能基盤の仮想ユーザであってよい。
【0051】
図7は、本発明の一実施形態における、人工知能基盤の仮想ユーザのイベントポイント決定のためのロジックを説明するためのグラフである。人工知能基盤の仮想ユーザのイベントポイント決定のためのロジックは、各仮想ユーザが、イベントポイントを累積していく形態を実現して、通知するために利用されてよい。特に、このようなロジックは、仮想ユーザが実際のユーザのようにイベントポイントを累積していくように見せ、仮想ユーザのイベントポイントの増加によって、ユーザに競争の可能性を感じさせるように調節するために利用され得る。
【0052】
先ず、図7のグラフ700のx軸は時間を、y軸はポイントをそれぞれ示している。このとき、仮想ユーザのイベントポイントは、時間の経過にともなって、開始点数710から終了点数720まで増加するようにし得る。ここで、時間軸であるx軸にしたがって並べられた実線の双方向矢印(例えば、双方向矢印730)は、一度のゲームインスタンスにかかる時間を考慮して決定される、時間範囲でランダムに設定されるポイント上昇時間に対応し得る。ポイント上昇時間は、時間範囲でランダムに設定されるため、インスタンスごとに異なって決定され得る。また、ポイント軸であるY軸にしたがって並べられた実線の双方向矢印(例えば、双方向矢印740)は、一度のゲームインスタンスで上昇可能なイベントポイントを考慮して決定される、ポイント範囲からランダムに設定されるポイント上昇幅に対応し得る。ポイント上昇幅も、ポイント範囲でランダムに設定されるため、インスタンスごとに異なって決定されてもよい。一方、点線の双方向矢印750は、イベント終了前に必要な例外処理のために要求される時間であり得る。すなわち、イベント終了から一定の時間前に、イベントポイントの終了点数720が予め決定され、これ以上のポイント上昇がなされないことを意味し得る。このような例外処理は、結果の計算のための処理時間の確保のため、および/または、ユーザが仮想ユーザのイベントポイントに追いつけるようにする時間を提供するために利用されてよい。
【0053】
一方、イベントの作成者(または、管理者)は、仮想ユーザのイベントポイントの開始最大値Mを設定することができる。この後、個別の仮想ユーザの開始値は、開始最大値Mと以下の表1のように設定される分布図に基づいて設定され得る。
【0054】
【表1】
【0055】
このとき、開始値は、仮想ユーザが対象ユーザとイベントグループにグルーピングされた時点で、個別の仮想ユーザのポイント開始点を意味し得る。開始値分布図は、作成者(または、管理者)によって設定された基準開始値Mを基準とする、個別の仮想ユーザの開始値の範囲を意味し得る。分布AI数は、開始値分布図によって開始するようになるAIの分布を意味し得る。デフォルト(default)AIは、実際のユーザがグルーピングされていないイベントメンバーを、仮想ユーザに置き換えるときに、どの分布を基盤とするかを決定するための基準となり得る。例えば、以下の表2のように設定された分布が考えられる。
【0056】
【表2】
【0057】
開始最大値Mが10であると仮定するとき、0の開始値で始まる人工知能基盤の仮想ユーザが12人、0~5の開始値で始まる人工知能基盤の仮想ユーザが5人、5~10の開始値で始まる人工知能基盤の3人も仮想ユーザが生成され、実際に、ユーザがグルーピングされていないイベントメンバーに置き換えられる人工知能基盤の仮想ユーザは、0の開始値で始まる人工知能基盤の仮想ユーザが12人と、開始値で始まる人工知能基盤の仮想ユーザが5人のうちから選定されてよい。
【0058】
また、イベントの作成者(または、管理者)によって人工知能基盤の仮想ユーザのイベントポイントに対する最終最大値Lが設定され得る。この後、個別の人工知能基盤の仮想ユーザの最終値は、最終最大値Lと、下記の表3のように設定される分布図に基づいて、設定され得る。
【0059】
【表3】
【0060】
最終値とは、対象ユーザのイベント終了時間まで人工知能基盤の仮想ユーザが累積していって最終到達可能なポイント、を意味し得る。ここで、オートフォロー人工知能(Auto Follow AI)とは、対象ユーザの現在のイベントポイントによってイベントを累積した、人工知能基盤の仮想ユーザを意味し得る。上述したように、予め設定された正数値と、負数値によって設定される値の範囲でランダムに設定された値を、ユーザの現在のイベントポイントに適用して、人工知能基盤の仮想ユーザのイベントポイントが設定され得る。例えば、ユーザの以前のイベントポイントが25点であり、現在のイベントポイントが30点に上昇したと仮定する。また、オートフォロー人工知能が選択された、人工知能基盤の仮想ユーザの以前のイベントポイントが28点であると仮定する。また、予め設定された正数値と負数値が、+5と-4であり、+5と-4によって設定された値の範囲から、-3がランダムに選択されたと仮定する。この場合、オートフォロー人工知能が選択された人工知能基盤の仮想ユーザの現在のイベントポイントは、27点(30+(-3))のように、ユーザの現在のイベントポイントに基づいて、流動的に算定されてよい。
【0061】
実施形態によっては、人工知能基盤の仮想ユーザのためのポイント上昇時間のための最小値と最大値、一度に上昇可能なポイントのための最小値と最大値、オートフォロー人工知能のポイント上昇幅の決定のための正数値と負数値、例外処理のために要求される時間(上昇禁止区間)なども、イベントの作成者(または、管理者)によって、下記の表4のように設定され得る。このために、コンピュータ装置200は、イベントの作成者(または、管理者)が、イベントを作成して管理するためのページを提供することができ、このページを通じて、人工知能基盤の仮想ユーザの多様な設定値を設定するための機能を提供することができる。
【0062】
【表4】
【0063】
このように、本発明の実施形態によると、人工知能を利用してユーザ状態によるユーザカスタム順位表を構成することができる。
【0064】
上述したシステムまたは装置は、ハードウェア構成要素、または、ハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現され得る。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または、命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現され得る。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行し得る。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成得る。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者であれば、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含み得る。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0065】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、または、これらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでよく、思うままに動作するように処理装置を構成し、または、独立的または集合的に処理装置に命令してよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈され、または、処理装置に命令またはデータを提供するために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置(virtual equipmet)、コンピュータ記録媒体、または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、または、分散された状態で記録されても、実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0066】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されて、コンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。前記コンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを、単独で、または、組み合わせて含んでよい。媒体は、コンピュータによって実行可能なプログラムを継続して記録するものであってよく、または、実行またはダウンロードのために一時的に記録するものであってよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続させる媒体は、もちろん、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および、磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、および、ROM、RAM、フラッシュメモリなどのような、プログラム命令が記録されるように構成されたものが挙げられる。また、他の媒体の例として、アプリケーションを流通するアプリストアや、その他の多様なソフトウェアを供給し、または、流通するサイト、サーバなどで管理する記録媒体や格納媒体も含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。
【0067】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明してきたが、当業者であれば、上述した記載から、多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行され、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で、結合され、または、組み合わされ、他の構成要素または均等物によって対置され、または、置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0068】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付の特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0069】
310:サービスサーバ
311:イベント順位表構成システム
320:ユーザ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7