(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024120866
(43)【公開日】2024-09-05
(54)【発明の名称】電子デバイス及び電子デバイスの製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 23/48 20060101AFI20240829BHJP
H01L 23/34 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
H01L23/48 L
H01L23/48 G
H01L23/34 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024021233
(22)【出願日】2024-02-15
(31)【優先権主張番号】18/204,871
(32)【優先日】2023-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/448,241
(32)【優先日】2023-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】524060717
【氏名又は名称】アムコー テクノロジー シンガポール ホールディング プライベート リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Amkor Technology Singapore Holding Pte. Ltd.
【住所又は居所原語表記】491B River Valley Road,Valley Point #12-03,Singapore 248373,Singapore
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ショーン バウワーズ
(72)【発明者】
【氏名】ペドロ ジョエル リベラ-マーティ
(72)【発明者】
【氏名】松田 義雄
(72)【発明者】
【氏名】南 康一
【テーマコード(参考)】
5F136
【Fターム(参考)】
5F136BA30
5F136BB13
5F136BB18
5F136FA01
5F136FA03
5F136FA52
5F136GA02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】過剰なコスト、信頼性の低下、比較的低い性能及び大きすぎるパッケージサイズを改善する電子デバイス並びに電子デバイスを製造する方法を提供する。
【解決手段】電子デバイス10は、上面及び下面を含む基部110と、複数のリード112と、上面、下面及びフラグリード120を含むフラグ116と、を有する基板構造100を備える。電子デバイスはまた、上面及び下面、前記下面にある第1、第2の電極128、130並びに前記上面にある第3の電極132を含む電子部品114と、電子部品の側面及び基部の側面に接触する封止材134と、第1、第2の電極と複数のリード夫々との間に結合された、封止材の内部の相互接続118a、118bと、を含む。第3の電極は、基部を介してフラグリードと結合される。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面及び下面を含む基部、第1のリード、並びに上面、下面、及びフラグリードを含むフラグを含む基板構造と、
上面及び下面、前記下面にある第1の電極、並びに前記上面にある第2の電極を含む電子部品と、
前記電子部品の側面及び前記基部の側面に接触する封止材と、
前記第1の電極と前記第1のリードとの間に結合された、前記封止材の内部の第1の相互接続と、
を含み、
前記第2の電極は、前記基部を介して前記フラグリードと結合される、電子デバイス。
【請求項2】
前記フラグの上面は、前記封止材の上面から露出している、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記フラグは、結合材を介して前記基部と結合され、
前記結合材は前記封止材の上面よりも低い、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記フラグの下面は、前記基部の上面と結合され、
前記フラグの上面は前記封止材の上面を越えて延在する、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記基部は、
基部底部コンポーネントと、
前記基部底部コンポーネントと結合された基部上部コンポーネントと、を含む、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項6】
前記基部は前記基部底部コンポーネントと前記基部上部コンポーネントとの間に基部中間層を備え、
前記基部底部コンポーネント及び前記基部中間層は前記封止材の内部にあり、
前記基部上部コンポーネントの上面は前記封止材の上面から露出している、請求項5に記載の電子デバイス。
【請求項7】
前記フラグの上面は結合材を介して前記基部の下面と結合され、
前記結合材は前記封止材の上面よりも低い、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項8】
第2のフラグリードを備え、
前記フラグは前記基部に結合され、前記基部と重畳し、
前記フラグリードと前記第2のフラグリードは、前記封止材の同じ側で前記封止材の外側に延在する、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項9】
前記フラグは、
第2のフラグリードと、
前記封止材の外側にあり、前記フラグリードを前記第2のフラグリードと結合するフラグアウターレッジと、を含む、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記基部は、前記封止材の側面を越えて突出する延長部を含む、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記フラグの下面は、前記延長部において前記基部の上面と結合される、請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記フラグの上面は、前記延長部において前記基部の下面と結合される、請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項13】
前記フラグは完全に前記封止材の外側にある、請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記フラグは前記基部から離間しており、
前記フラグは、前記封止材の内部の第2の相互接続を介して前記基部に結合される、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項15】
前記第2の相互接続は、ワイヤ、クリップ、ストラップ、またはリボンのうちの少なくとも1つを含む、請求項14に記載の電子デバイス。
【請求項16】
前記フラグの上面は、前記封止材の上面と実質的に面一である、請求項14に記載の電子デバイス。
【請求項17】
前記フラグの上面は、前記封止材の上面よりも下にある、請求項14に記載の電子デバイス。
【請求項18】
上面及び下面、並びに第1のリードを含む基部を提供すること、
前記基部に結合され、上面及び下面、前記下面にある第1の電極、並びに前記上面にある第2の電極を含む電子部品を提供すること、
上面、下面、及びフラグリードを含むフラグを提供すること、
前記第1の電極と前記第1のリードとの間に結合された第1の相互接続を提供すること、及び
前記電子部品の側面及び前記基部の側面に接触し、前記第1の相互接続を覆う封止材を提供することを含み、
前記第2の電極は、前記基部を介して前記フラグリードと結合される、電子デバイスの製造方法。
【請求項19】
前記フラグを提供することは前記フラグを前記基部に結合することを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記フラグと前記基部との間に結合された第2の相互接続を提供することを含む、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に、電子デバイスに関し、より詳細には、電子デバイス及び電子デバイスを製造するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子パッケージ及び電子パッケージを形成するための方法は不十分であり、例えば、過剰なコスト、信頼性の低下、比較的低い性能、または大きすぎるパッケージサイズをもたらす。従来の及び伝統的なアプローチの更なる制限及び欠点はこのようなアプローチを本開示と比較し、図面を参照することにより、当業者に明らかになるのであろう。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図1A】
図1Aは、例示的な電子デバイスの断面図及び底面図を示す。
【
図1B】
図1Bは、例示的な電子デバイスの断面図及び底面図を示す。
【
図3A】
図3Aは、例示的な電子デバイスの断面図及び底面図を示す。
【
図3B】
図3Bは、例示的な電子デバイスの断面図及び底面図を示す。
【
図3C】
図3Cは、例示的な電子デバイスの断面図及び底面図を示す。
【
図3D】
図3Dは、例示的な電子デバイスの断面図及び底面図を示す。
【
図3E】
図3Eは、例示的な電子デバイスの断面図及び底面図を示す。
【
図3F】
図3Fは、例示的な電子デバイスの断面図及び底面図を示す。
【
図5】
図5は、例示的な電子デバイスの断面図を示す。
【
図6A】
図6Aは、
図5に示される例示的な電子デバイスの例示的な製造方法の断面図を示す。
【
図6B】
図6Bは、
図5に示される例示的な電子デバイスの例示的な製造方法の断面図を示す。
【
図6C】
図6Cは、
図5に示される例示的な電子デバイスの例示的な製造方法の断面図を示す。
【
図6D】
図6Dは、
図5に示される例示的な電子デバイスの例示的な製造方法の断面図を示す。
【
図6E】
図6Eは、
図5に示される例示的な電子デバイスの例示的な製造方法の断面図を示す。
【
図7】
図7は、例示的な電子デバイスの断面図を示す。
【
図8A】
図8Aは、
図7に示される例示的な電子デバイスの例示的な製造方法の断面図を示す。
【
図8B】
図8Bは、
図7に示される例示的な電子デバイスの例示的な製造方法の断面図を示す。
【
図8C】
図8Cは、
図7に示される例示的な電子デバイスの例示的な製造方法の断面図を示す。
【
図8D】
図8Dは、
図7に示される例示的な電子デバイスの例示的な製造方法の断面図を示す。
【
図8E】
図8Eは、
図7に示される例示的な電子デバイスの例示的な製造方法の断面図を示す。
【
図9A】
図9Aは、例示的な電子デバイスの断面図及び底面図を示す。
【
図9B】
図9Bは、例示的な電子デバイスの断面図及び底面図を示す。
【
図9C】
図9Cは、例示的な電子デバイスの断面図及び底面図を示す。
【0004】
以下の議論は、電子デバイス及び電子デバイスの製造方法の様々な例を提供する。そのような例は非限定的であり、添付の特許請求の範囲は、開示された特定の例に限定されるべきではない。以下の考察において、「例」及び「例えば」という用語は非限定的である。
【0005】
図面は一般的な構成方法を示し、周知の特徴及び技術の説明及び詳細は、本開示を不必要に不明瞭にすることを避けるために省略されてもよい。加えて、図面の要素は、必ずしも縮尺通りに描かれていない。例えば、図中の要素のいくつかの寸法は本開示で論じられる例の理解を向上させるのを助けるために、他の要素に対して誇張されている場合がある。異なる図面における同じ符号は同じ要素を示す。
【0006】
「または」という語は、「または」によって結合されたリスト内の任意の1つまたは複数の項目を意味する。例えば、「xまたはy」は、3つの要素の集合{(x)、(y)、(x、y)}の任意の要素を意味する。別の例として、「x、y、またはz」は、7つの要素の集合{(x)、(y)、(z)、(x、y)、(x、z)、(y、z)、(x、y、z)}の任意の要素を意味する。
【0007】
用語「備える」、「備えている」、「含む」、及び「含んでいる」は「制限のない」用語であり、記載された特徴の存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴の存在または付加を排除するものではない。「第1の」、「第2の」、「第3の」などの用語は、様々な要素を説明するために本明細書で使用される場合があり、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、1つの要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。したがって、例えば、本開示で論じられる第1の要素は、本開示の教示から逸脱することなく、第2の要素と呼ぶことができる。
【0008】
特に明記しない限り、「結合された」という用語は、互いに直接接触する2つの要素を説明するために使用されてもよいし、または1つまたは複数の他の要素によって間接的に結合された2つの要素を説明するために使用されてもよい。例えば、要素Aが要素Bに結合される場合、要素Aは要素Bに直接接触するか、または介在要素Cによって要素Bに間接的に結合されてもよい。本明細書において、用語「結合される」は電気的結合または機械的結合を指してもよい。用語「~上に」または「~の上に」は、互いに直接接触する2つの要素を説明するために使用されてもよいし、または1つまたは複数の他の要素によって間接的に結合される2つの要素を説明するために使用されてもよい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施形態では、電子デバイスは、上面及び底面を含む基部、第1のリード、並びに上面、下面、及びフラグリードを含むフラグを含む基板構造を含む。電子デバイスはまた、上面及び下面、下面にある第1の電極、上面にある第2の電極を含む電子部品と、電子部品の側面及び基部の側面に接触する封止材と、第1の電極と第1のリードとの間に結合された、封止材の内部の第1の相互接続とを含む。第2の電極は、基部を介してフラグリードと結合される。他の例及び関連する方法も本明細書に開示される。
【0010】
別の例では、電子デバイスの製造方法は、上面及び下面、並びに第1のリードを含む基部を提供し、基部に結合され、上面及び下面、下面にある第1の電極、並びに上面にある第2の電極を含む電子部品を提供し、上面、下面、及びフラグリードを含むフラグを提供し、第1の電極と第1のリードとの間に結合された第1の相互接続を提供し、電子部品の側面及び基部の側面に接触し、第1の相互接続を覆う封止材を提供することを含む。第2の電極は、基部を介してフラグリードと結合される。
【0011】
他の例も本開示に含まれる。そのような例は、図面、特許請求の範囲、または本開示の説明に見出すことができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1A~
図1Bは、例示的な電子デバイス10の断面図及び底面図をそれぞれ示す。
図1A及び
図1Bに示す実施形態では、電子デバイス10が基部110と、フラグ(flag)116と、リード112及び120とを備える基板構造100を備えることができる。いくつかの例では、フラグ116が銅または同様の金属などの導電性材料を含むことができ、リードフレームと呼ばれることができ、またはリードフレームの一部であることができる。同様に、いくつかの例では、基部110が同様の導電性材料を含むことができ、リードフレームと呼ばれることができ、またはリードフレームの一部であることができる。いくつかの例では、フラグ116が接合プロセスまたは導電性材料によって画定される結合材126によって基部110に取り付けることができる。いくつかの例では、フラグ116の下面は基部110の上面と結合することができる。電子デバイス10は、電子部品114の第1の面に電極128及び130を備えることができ、第1の面とは反対の電子部品の第2の面に電極132とを備えることができる電子部品114を含むことができる。いくつかの例では、電極132は、基部110を介してフラグ116と結合されてもよい。電子部品114は、結合材124によって基部110の第1の面と結合されてもよい。いくつかの例では、結合材124の材料は結合材126の材料選択と同様とすることができる。いくつかの例では、結合材124は、電子部品の電極132を基部110と電気的または熱的に結合するための導電性材料を含むことができる。同様に、結合材126は、基部110をフラグ116と電気的または熱的に結合するための導電性材料を含むことができる。
【0013】
いくつかの例では、リード112はレッジ136、ダウンセット138、及びフット140を備えることができる。リード112は電子部品114と結合することができ、例えば相互接続118aは、第1のリード112を電子部品114の第1の電極、例えば、電極128に結合することができる。同様に、相互接続118bは、第2のリード112を電子部品114の第2の電極、例えば電極130に結合することができる。
図1Bに示されるような追加の相互接続118c及び118dは、第2のリード112などの1つまたは複数のリードを電子部品114の電極、例えば電極130に結合することができる。電子部品114の第3の電極、例えば電極132は、基部110及びフラグ116を介してリード120と結合されてもよい。リード120は、レッジ121と、ダウンセット122と、フット142とを備えることができる。電子デバイス10は、電子部品114、相互接続118a~118d、基部110、及びレッジ136の内部部分を封止する封止材134を備えることができる。いくつかの例では、封止材134は、電子部品114の側面及び基部110の側面に接触することができる。フラグ116は、デバイス上面144において封止材134から露出させることができる。いくつかの例では、基部110とフラグ116との間の結合材126はデバイス上面144よりも低くてもよい。いくつかの例では、フラグ116は、封止材134の外側でそれぞれのリード120を互いに結合するフラグアウターレッジ120Lを備えることができる。いくつかの例では、リード112のフット140及びリード120のフット142は、デバイス底面146を越えて延在することができる。いくつかの例では、フラグ116は、
図1Bに示される2つのフラグリード120などの複数のフラグリード120を備えることができる。フラグ116は基部110に結合されて重なることができ、2つ以上のフラグリード120は、封止材の同じ側で封止材134の外側に延在することができる。いくつかの例では、フラグアウターレッジ120Lは封止材134の外側にあってもよく、第1のフラグリード120を第2のフラグリード120に結合することができる。
【0014】
図2A~
図2Eは、
図1A~
図1Bに示される例示的な電子デバイスの例示的な製造方法の断面図を示す。
図2Aは、製造の初期段階における電子デバイス10の断面図を示す。
図2Aに示すように、電子部品114は例えば、結合材124を使用して、基部110の一方の側に取り付けることができる。いくつかの例では、結合材124ははんだ、無鉛はんだ、または銀(Ag)もしくは銅(Cu)を含む焼結体などの導電性材料を含むことができる。いくつかの例では、結合材124が錫(Sn)、銀(Ag)、鉛(Pb)、銅(Cu)、Sn-Pb、Sn37-Pb、Sn95-Pb、Sn-Pb-Ag、Sn-Cu、Sn-Ag、Sn-Au、Sn-Bi、Sn-Ag-Cu、またはそれらの等価物を含むことができる。いくつかの例では、結合材124は導電性熱界面材料(TIM)を含むことができる。いくつかの例では、結合材124は結合剤(例えば、ポリマー樹脂)と融合された高熱伝導性フィラー、例えば、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ホウ素(BN)、または炭化ケイ素(SiC)などを有する無機放熱コーティング複合体を含むことができる。同じまたは他のいくつかの実施形態では、結合材124はゾル-ゲル法によって調製された耐熱性結合剤、熱伝導性材料、及び添加剤を含む熱伝導性被覆材料を含むことができ、約100ワット/メートルケルビン(W/m-K)~400W/m-Kの高熱伝導率を有することができる。
【0015】
電子部品114の電極128及び電極130は、基部110とは反対側を向くように露出することができ、電子部品114の電極132は、基部110に面することができ、結合材124を介して基部110に結合することができる。基部110はまた、最終形状にまだ形成されていない1つまたは複数のリード112を含むことができる。いくつかの例では、電子部品114は金属酸化物半導体電界効果(MOSFET)トランジスタなどの能動デバイスを備えることができる。そのような例では、電極128はゲート電極を含むことができ、電極130はソース電極またはドレイン電極を含むことができ、電極132はソース電極またはドレイン電極を含むことができる。いくつかの実施形態では、電子部品114はロジックダイ、マイクロ制御部、メモリ、デジタル信号プロセッサ、ネットワークプロセッサ、電力管理部、オーディオプロセッサ、無線周波数(RF)回路、チッププロセッサ上のワイヤレスベースバンドシステム、特定用途向け集積回路、またはそれらの等価物であってもよい。なお、これらは電子部品114の例示的な実施形態に過ぎず、開示される主題の範囲はこれらの点で限定されない。
【0016】
図2Bは、製造の後期段階における電子デバイス10の断面図を示す。電子部品114が基部110に取り付けられた後、フラグ116は、電子部品114とは反対側で基部110に取り付けることができる。フラグ116は、結合材126または接着プロセスを介して基部110に取り付けることができる。結合材126は、はんだ、無鉛はんだ、または銀もしくは銅を含む焼結体などの電気的または熱的に伝導性の材料を含むことができる。結合材126の材料は、基部110及びフラグ116を介して電子部品からの熱放散を可能にすることができる。いくつかの例では、フラグ116が基部110に溶接されてもよい。結合材116は、ダウンセット122を有するリード120と、最終形状にまだ形成されていないフット142とを備えることができる。
【0017】
図2Cは、製造の後期段階における電子デバイス10の断面図を示す。1つまたは複数のリード112は、相互接続118a及び相互接続118bなどの1つまたは複数の相互接続を使用して、電子部品114と結合されてもよい。いくつかの例では相互接続118aは電極128と結合することができ、相互接続118bは例えばワイヤボンディングプロセスを使用して、電極130と結合することができる。上記の
図1Bに示されるように、追加の相互接続118c及び118dは、電子部品114の1つまたは複数の電極を1つまたは複数のリード112に結合することができる。相互接続118a~118dは、アルミニウム、銅、銀、または金などの様々な材料を含むことができる。いくつかの例では、それぞれの相互接続118は導電性材料の1つまたは複数のワイヤ、クリップ、ストラップ、またはリボンを備えることができる。
【0018】
図2Dは、製造の後期段階における電子デバイス10の断面図を示す。封止材134は、基部110、電子部品114、電極128、電極130、相互接続118a~118d、またはリード112のそれぞれの部分を覆うように設けられてもよい。いくつかの例では、フラグ116はデバイス上面144において封止材134から露出されてもよい。
【0019】
いくつかの例では、封止材134はエポキシモールディングコンパウンド(EMC)または同様の材料、例えばエポキシモールディング樹脂、またはシーラントを含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、封止材134はモールディング部、シーリング部(sealing part)、封止部(encapsulation part)、保護部、またはパッケージ本体を含むか、またはそれらと呼ばれることがある。いくつかの例では封止材134は有機樹脂、無機フィラー、硬化剤、触媒、着色剤、難燃剤などを含むことができるが、これらに限定されない。いくつかの例では封止材134は圧縮モールディング、トランスファーモールディング、液相封止材モールディング、真空積層、ペースト印刷、またはフィルムアシストモールディングによって製造することができるが、これらに限定されない。いくつかの例では、封止材134は約200マイクロメートル(μm)~約10,000μmの範囲の厚さを有することができる。
【0020】
図2Eは、製造の後期段階における電子デバイス10の断面図を示す。いくつかの例では、リード112のうちの1つまたは複数は、レッジ136、ダウンセット138、及びフット140を含む最終形状をもたらすように成形またはトリミングされてもよい。レッジ136の第1の部分は封止材134の内部に延在することができ、レッジ136の第2の部分は、封止材134の外側に延在することができる。同様に、リード120のうちの1つまたは複数は、ダウンセット122及びフット142を含む最終形状をもたらすように形成またはトリミングされてもよい。いくつかの例では、リード112のフット140及びリード120のフット142がデバイス底面146の下に延在することができる。
【0021】
図3A~
図3Fは、例示的な電子デバイス20及び20’の断面図及び底面図を示す。
図3Aは、フラグ216がパッケージ本体134の基板構造200の中央部に沿って延びる電子デバイス20の断面図を示す。
図3Bは、フラグ216が基板構造200のパッケージ本体134の上部に沿って延在する、電子デバイス20’の断面図を示す。いくつかの実施形態では電子デバイス20は電子デバイス20’と同様であり、違いはフラグ216の基板構造200の縦方向の位置である。
図3C~
図3Fは電子デバイス20または電子デバイス20’の様々な実施形態の底面図を示し、相違点は以下でさらに詳細に説明するように、フラグ216が基部210と結合される機構である。いくつかの例では
図3A~
図3Fの電子デバイス20及び20’の形成、材料、または構造は、
図1A及び
図1Bの電子デバイス10の形成、材料、または構造と同じまたは同様であってもよい。
【0022】
図3A及び
図3Bに示す例では、基板構造200は基部210、フラグ216、リード112、及びリード220を含むことができる。いくつかの例では、基部210は基部110と同じまたは同様であってもよい。基部210が銅または他の金属材料などの単一の導電性材料であってもよい例があり得る。基部210が基部底部コンポーネント248、基部上部コンポーネント250、または基部中間層と呼ぶことができる中間層252を含むことができる例があり得る。いくつかの例では、基部上部コンポーネント250は例えば、中間層252を介して、または中間層252を使用することなく直接結合を介して、基部底部コンポーネント248に結合されてもよい。いくつかの例では、基部210は活性金属ろう付け(AMB)基板または直接接合銅(DBC)基板を含むことができる。いくつかの例では、中間層252はアルミナ、窒化アルミニウム、または窒化ケイ素などのセラミックなどの、良好な熱伝導性を有する誘電体材料を含むことができる。いくつかの例では、基部底部コンポーネント248は溶接を介して、例えば、超音波(US)溶接プロセスまたはレーザー溶接プロセスを使用して、基部上部コンポーネント250に取り付けることができ、溶接は中間層252を含む。いくつかの例では、基部底部コンポーネント248ははんだ付けを介して基部上部コンポーネント250に取り付けることができ、例えば、中間層252は焼結体を含み、はんだは中間層252を含むことができる。いくつかの例では基部底部コンポーネント248及び中間層252は封止材134中にあってもよく、基部上部コンポーネントの上面は封止材134の上面から露出されてもよい。電子部品114は例えば、前述のように導電性材料を含むことができる結合材124を使用して、基部210に結合することができる。1つまたは複数のリード112は、電子部品114の1つまたは複数の電極と結合されてもよい。封止材134は、基部210、電子部品114、リード112、フラグ216、及びリード220を少なくとも部分的に封止することができる。いくつかの例では、電子デバイス20のフラグ216及び電子デバイス20’のフラグ216は基部210に隣接することができ、
図3C~
図3Fに示されるように、基部210に結合することができる。いくつかの例では、フラグ216は
図3Aに示されるように封止材134の上面の下にあってもよく、またはフラグ216は
図3Bに示されるように封止材134の上面と実質的に面一であってもよい。
【0023】
図3C~
図3Fに示す実施形態では、基板構造200が底面から示されている。基部底面248は、デバイス底面246から見たこの底面図から見ることができる。電子部品114は、基部210の中央領域に配置することができる。基部210及びフラグ216は図示のように様々な形状または構成を備えることができ、フラグ216は、図示のように様々な機構を使用して基部210に結合することができる。いくつかの例では、フラグ216は基部210から離間することができ、フラグ216は以下でさらに詳細に論じるように、封止材134の中の1つまたは複数の相互接続、例えばワイヤ、クリップ、ストラップ、またはリボンを介して基部210と結合することができる。
【0024】
図3Cは基部210の外周で基部210に隣接し、基部210の両側に配置されたフラグ216を示す。いくつかの例では、フラグ216は少なくとも1つのフラグレッグ217、またはアンカーもしくは延長部を備えることができ、基部210はフラグ216の対応するフラグレッグ216Lに対応するように、またはそれを収容するように成形された境界またはくぼみを有することができる。本例では
図3Cに示す観点から、フラグ216はインナーレッジ217Lによって互いに接合された2つのフラグレッグ217を備え、フラグ216のフラグレッグ217の2つの隣接する側部は基部210の境界によって境界付けられている。いくつかの実施形態ではフラグ216は突出部または溝部などのノッチ216nを備えることができ、基部210はフラグ216のノッチに対応するように成形されたノッチ210nを有することができる。例えば、フラグ216のノッチは突出部とすることができ、基部210のノッチは溝部とすることができ、フラグ216の突出ノッチは基部210の溝部ノッチに向かって延びるか、またはその逆である。フラグレッグ217は、フラグ216がインナーレッジ217Lのみに依存している場合に可能であるよりも、封止材134へのフラグ216のさらなる固定または固定を可能にすることができる。いくつかの例では、ノッチ216nまたは210nはフラグ216または基部210を封止材134にさらに固定するまたは留めることができる。
【0025】
フラグ216は、導電性ワイヤ、ストラップ、クリップ、またはリボンなどの1つまたは複数の相互接続を使用して、基部210に結合することができる。例えば、相互接続258はワイヤを表すことができ、相互接続260はクリップ又はストラップを表すことができ、又は相互接続262は、導電性リボンを表すことができる。1つまたは複数の相互接続258、260、262であるが、相互接続258、260、262の任意の組合せを利用できることに留意されたい。さらに、相互接続258、260、262は、交換可能であってもよいことに留意されたい。例えば、フラグ216を基部210に結合するために、ワイヤ相互接続のみを使用することができ、クリップまたはストラップ相互接続のみを使用することができ、リボン相互接続のみを使用することができ、またはそれらの任意の組合せを使用することができる。基部210及びフラグ216は、封止材134によって少なくとも部分的に封止されてもよい。いくつかの例では、フラグ216は封止材134の外側に延在することができ、リード220を一緒に結合することができるアウターレッジ220Lを備えることができる。リード220は、ダウンセット222及びフット242を含むことができる。リード112の内側部分は封止材134によって封止することができ、リード112の外側部分は封止材134から露出させることができる。いくつかの例ではフラグ216の第1の部分は封止材134によって覆われてもよく、フラグ216の第2の部分は封止材134から露出されてもよい。いくつかの例では、フラグ216のインナーレッジ217Lは封止材134によって覆われてもよく、封止材134の外側のリード220と結合されてもよい。
【0026】
図3Dは、基部210の外周内に部分的に配置され、相互接続258、260などの相互接続を使用して基部210に結合されたフラグ216のフラグレッグ217を示す。いくつかの例では、フラグ216のフラグレッグ217の一部分は、基部210に接触することなく基部210の外周内に挿入することができる。例えば、
図3Dの観点から示されるように、フラグ216の各フラグレッグ217は、基部210の境界又はくぼみによって2つの対向する側に隣接することができる。いくつかの例ではフラグ216の第1の部分は封止材134によって覆われてもよく、フラグ216の第2の部分は封止材134から露出されてもよい。いくつかの例では、リード220は、フラグ216のアウターレッジ220Lによって封止材134の外側で互いに結合されてもよい。
【0027】
図3Eは、基部210の外周の外側に配置されたインナーレッジ217Lを有するフラグ216を示す。本例ではフラグ216がフラグレッグ217を備える必要はなく、基部210の境界は
図3C、3D、または3Fのフラグレッグ217のフットプリントを包含するように延在することができる。いくつかの例では、フラグ216は相互接続258、260、262のいずれかを使用して、基部210と結合されてもよい。フラグ216は、基部210の任意の他の外周側に沿って延在することなく、基部210の1つの外周側に沿って配置することができる。いくつかの例ではフラグ216のインナーレッジ217Lが封止材134によって覆われ、フラグ216のアウターレッジ220Lは封止材134から露出される。いくつかの例では、フラグ216のインナーレッジ217Lが封止材134によって覆われることができ、リード220を結合するか、または封止材134の外部のアウターレッジ220Lと結合することができる。
【0028】
図3Fは、基部210に隣接し、基部210の外周に配置され、基部210の両側に配置されたフラグ216を示す。いくつかの例では、フラグ216はフラグレッグ217を備えることができ、基部210はフラグ216の対応するフラグレッグ217に対応するように、またはそれを収容するように成形された境界またはくぼみを有することができる。本例では、
図3Fに示す観点から、フラグ216はそれぞれのフラグレッグ217を備え、基部210の両側はフラグレッグ217によって縁取られている。
【0029】
図3Fに示すように、フラグ216はフラグレッグ217から延びる1つまたは複数のタブ202を含むことができる。いくつかの例では、フラグ216は複数の相互接続258、260を使用して基部210に結合されてもよい。リード220は、それぞれフラグ216のフラグレッグ217の各々から延在することができる。フラグ216のフラグレッグ217は、フラグ216のインナーレッジ217Lが封止材134の内部にフラグレッグ217を結合する共通ブリッジを欠いている場合など、互いに分離することができる。例えば、
図3Fに示されるように、フラグ216のフラグレッグ217は、封止材134の内部のフラグ216のそれぞれのインナーレッジ217Lを備えるか、またはそれに結合されてもよいが、そのようなインナーレッジ217Lはフラグレッグ217を互いに橋渡ししない。いくつかの例では、フラグ216が封止材134の外側でリード220を橋渡しするアウターレッジ220Lを欠いている場合など、リード220は互いに分離していてもよい。基部210及びフラグ216の様々な他の構成を設けることができ、相互接続258、クリップ260、またはリボン262の様々な構成も設けることができ、開示される主題の範囲はこれらの点で限定されない。
【0030】
図4A~
図4Hは、
図3A~
図3Fに示される例示的な電子デバイス20及び20’の例示的な製造方法の断面図を示す。
図4Aは、製造の初期段階における電子デバイス20または20’の断面図を示す。いくつかの例では、
図4A~
図4Hの特徴、材料、及び動作は、
図2A~
図2Eの対応するものと同じまたは同様であってもよい。
【0031】
電子部品114は、基部210の片側、例えば基部底部コンポーネント248に取り付けることができる。電子部品114は例えば、前述のように導電性材料を含むことができる接合材124を使用して、基部210に結合することができる。電子部品114の電極128及び電極130は基部210から露出され、反対側を向くことができ、電子部品114の電極132は基部210に面することができ、接合材124を介して基部110に結合することができる。
【0032】
図4Bは、製造の後期段階における電子デバイス20または20’の断面図を示す。フラグ216、1つまたは複数のリード112、及び1つまたは複数のリード220は、基部210に隣接して取り付けられてもよく、または配置されてもよい。リード112及びリード220は、製造の後期段階で成形またはトリミングされる前に、さらに横方向に延在して示されている。いくつかの例では、基部210は第1のリードフレームの一部を備えることができ、フラグ216、リード220またはリード112は第1のリードフレームに取り付けられたまたは配置された第2のリードフレームのそれぞれの部分を備えることができる。いくつかの例では
図4A及び
図4Bを組み合わせることができ、基部210、フラグ216、リード220、またはリード112は同じリードフレームのそれぞれの部分を備えることができることに留意されたい。
【0033】
図4C、4D、及び4Eは、そのような動作のうちの1つまたは複数が実行され得る代替動作を表す。
図4Cは、
図4Bの後の製造段階における電子デバイス20または20’の断面図を示す。
図4Cの動作は、例えばワイヤボンディング技術を使用して、フラグ216を基部210に結合するために、ワイヤ相互接続を備えることができる1つまたは複数の相互接続258が設けられるときに行うことができる。相互接続258は、アルミニウム、銅、金、または銀などの導電性金属を含むことができる。
【0034】
図4Dは、
図4Bの後の製造段階における電子デバイス20または20’の断面図を示す。
図4Dの動作は、1つまたは複数の導電性クリップまたはストラップを備えることができる1つまたは複数の相互接続260がフラグ216を基部210に結合するために設けられるときに行うことができる。相互接続260は、はんだ、無鉛はんだ、または銀もしくは銅を含む焼結体を使用して、または溶接によって、基部210及びフラグ216に接続することができる。
【0035】
図4Eは、
図4Bの後の製造段階における電子デバイス20または20’の断面図を示す。
図4Eの動作は、1つまたは複数の導電性リボンを含むことができる1つまたは複数の相互接続262がフラグ216を基部210に結合するために設けられるときに行うことができる。相互接続262は、銅、アルミニウム、金、または銀などの導電性材料を含むことができる。
【0036】
図4Fは、製造の後期段階における電子デバイス20または20’の断面図を示す。いくつかの例では、
図4Fの動作は、
図4C、4D、または4Eの動作の前に、またはそれと同時に実行されてもよい。
図2Cに関して説明したのと同様に、1つまたは複数のリード112は1つまたは複数の118aまたは118bを使用して電子部品114に結合することができる。
【0037】
図4Gは、製造の後期段階における電子デバイス20または20’の断面図を示す。封止材134は、基部210、電子部品114、リード112、フラグ216、及びリード220を少なくとも部分的に封止することができる。いくつかの例では、電子デバイス20のフラグ216または電子デバイス20’のフラグ216は、
図3Aまたは
図3Bにそれぞれ示されるように、基部210に隣接して配置することができ、
図3C~
図3Fに示されるように、基部210と結合されてもよい。基部210は、封止材134の上面で露出されてもよい。
【0038】
図4Hは、製造の後期段階における電子デバイス20または20’の断面図を示す。いくつかの例では、リード112のうちの1つまたは複数は、レッジ136、ダウンセット138、及びフット140を含む最終形状をもたらすように成形またはトリミングされてもよい。レッジ136の内側部分は封止材134の内部に延在することができ、レッジ136の外側部分は、封止材134の外側に延在することができる。同様に、リード220のうちの1つまたは複数は、ダウンセット222及びフット242を含む最終形状をもたらすように形成またはトリミングされてもよい。いくつかの例では、リード112のフット140及びリード220のフット242はデバイス底面246の下に延在することができる。
【0039】
図5は、例示的な電子デバイス30の断面図を示す。電子デバイス30は電子デバイス20または20’と同様とすることができ、基部210の底面に結合されたレッジ317を有するフラグ316を備えることができる。いくつかの例では、フラグ316の上面は結合材126を介して基部210の下面に結合することができる。いくつかの例では、結合材126は封止材134の上面よりも低くてもよい。いくつかの例では、フラグ316のレッジ317は
図3の実施形態に関して説明したインナーレッジ217Lまたはアウターレッジ220Lと同様であってもよい。例えば、レッジ317は、複数のリード320を架橋または結合することができる。いくつかの例では、レッジ317は、基部210と結合するように延在するリード320のレッジであってもよい。例えば、複数のリード320は、それぞれのレッジ317を用いて基部210に結合することができる。基部210は、デバイス上面344において封止材134から露出されてもよい。いくつかの例では、フラグ316の内側部分は封止材134の内部にあってもよく、フラグ316の外側部分は封止材134の外側にあってもよい。リード320は、封止材134の外側にあってもよく、ダウンセット322及びフット342を含んでもよい。いくつかの例では、リード112及びリード320のフット342はデバイス底面346の下に延在してもよい。いくつかの例では、
図5の電子デバイス30の構成、特徴、物質、または構造は、
図1~
図2の電子デバイス10、または
図3~
図4の電子デバイス20または20’のものと同じまたは同様であってもよい。
【0040】
図6A~
図6Eは、
図5に示される例示的な電子デバイス30の例示的な製造方法の断面図を示す。
図6Aは、製造の初期段階における電子デバイス30の断面図を示す。いくつかの例では、
図6Aの特徴、材料、または動作は、
図2Aまたは
図4Aのものと同じまたは同様であってもよい。
【0041】
図6Bは、製造の後期段階における電子デバイス30の断面図を示す。フラグ316、1つまたは複数のリード112、及び1つまたは複数のリード320は、基部210に隣接して取り付けることができる。フラグ316のインナーレッジは、はんだ付けまたは溶接などによって、結合材126を介して基部210の底面に接合することができる。リード112及びリード320は、製造の後期段階で成形またはトリミングされる前に横方向に延在する。いくつかの例では、
図6Bの特徴、材料、または動作は、
図2Bまたは
図4Bのものと同じまたは同様であってもよい。
【0042】
図6Cは、製造の後期段階における電子デバイス30の断面図を示す。1つまたは複数のリード112は、1つまたは複数の相互接続118a、118bを使用して、電子部品114と結合されてもよい。いくつかの例では、相互接続118aは電極128と結合することができ、相互接続118bは例えば相互接続ボンディングプロセスを使用して電極130と結合することができる。追加の相互接続118c及び118dは、電子部品114の1つまたは複数の電極を1つまたは複数のリード112に結合することができる。相互接続118a~118dは、アルミニウム、銅、銀、または金などの様々な導電性材料を含むことができる。いくつかの例では、
図6Cの特徴、材料、または動作は、
図2Cまたは
図4Fのものと同じまたは同様であってもよい。
【0043】
図6Dは、製造の後期段階における電子デバイス30の断面図を示す。封止材134は、基部210、電子部品114、リード112、フラグ316、及びリード320を少なくとも部分的に封止することができる。いくつかの例では、
図6Dの特徴、材料、または動作は、
図2Dまたは
図4Gのものと同じまたは同様であってもよい。
【0044】
図6Eは、製造の後期段階における電子デバイス30の断面図を示す。いくつかの例では、リード112のうちの1つまたは複数は、レッジ136、ダウンセット138、及びフット140を含む最終形状をもたらすように成形またはトリミングされてもよい。レッジ136の内側部分は封止材134の内部に延在することができ、レッジ136の外側部分は、封止材134の外側に延在することができる。同様に、リード320のうちの1つまたは複数は、ダウンセット322及びフット342を含む最終形状をもたらすように形成またはトリミングされてもよい。いくつかの例では、リード112のフット140及びリード320のフット342はデバイス底面346の下に延在することができる。いくつかの例では、
図6Eの特徴、材料、または動作は、
図2Eまたは
図4Hのものと同じまたは同様であってもよい。
【0045】
図7は、例示的な電子デバイス40の断面図を示す。
図7では、基板400は、基部410、フラグ416、1つまたは複数のリード112、1つまたは複数のリード420、電子部品114、及び封止材134を備えることができる。リード420は、ダウンセット422及びフット442を備えることができる。リード112のうちの1つまたは複数は、相互接続118a及び相互接続118bなどの1つまたは複数の相互接続を介して、電子部品114の1つまたは複数の電極と結合されてもよい。
図7に示される例では、フラグ416の底面は、フラグ416が封止材134の外側になるように、結合材126を介してデバイス上面444において基部410の上面と結合されてもよい。フラグ416のそのような底面は、封止材134の上面よりも上、またはそれより高くてもよい。いくつかの例では、フラグ416の上面は封止材134の上面を越えて延在することができる。いくつかの例では、リード112及びリード420のフット442はデバイス底面446の下に延在することができる。いくつかの例では、
図7の電子デバイス40の構成、材料、または構造は、
図1A~
図2Eの電子デバイス10、
図3A~
図4Hの電子デバイス20または20’、または
図5~
図6Eの電子デバイス30の材料または構造と同じまたは同様であってもよい。
【0046】
図8A~
図8Eは、
図7に示される例示的な電子デバイスの例示的な製造方法の断面図を示す。
図8Aは、製造の初期段階における電子デバイス40の断面図を示す。いくつかの例では、
図8Aの特徴、材料、または動作は、
図2A、
図4A、または
図6Aのものと同じまたは同様であってもよい。
【0047】
図8Bは、製造の後期段階における電子デバイス40の断面図を示す。1つまたは複数のリード112は、1つまたは複数の相互接続118a~118bを使用して、電子部品114と結合されてもよい。いくつかの例では、相互接続118aは電極128と結合することができ、相互接続118bは例えば相互接続ボンディングプロセスを使用して電極130と結合することができる。追加の相互接続118c及び118dは、電子部品114の1つまたは複数の電極を1つまたは複数のリード112に結合することができる。相互接続118a~118dは、アルミニウム、銅、銀、または金などの様々な導電性材料を含むことができる。いくつかの例では、
図8Bの特徴、材料、または動作は、
図2C、
図4C、または
図6Cのものと同じまたは同様であってもよい。
【0048】
図8Cは、製造の後期段階における電子デバイス40の断面図を示す。封止材134は、基部410、電子部品114、及びリード112を少なくとも部分的に封止することができる。いくつかの例では、
図8Cの特徴、材料、または動作は、
図2D、
図4G、または
図6Dのものと同じまたは同様であってもよい。
【0049】
図8Dは、製造の後期段階における電子デバイス40の断面図を示す。フラグ416は、基部410に取り付けることができる。フラグ416の下面は、はんだ付けまたは溶接などによって、結合材126を介して基部410の上面に接合することができる。リード112は、製造の後期段階で成形またはトリミングされる前に、横方向に延在する。いくつかの例では、
図8Dの特徴、材料、または動作は、
図2B、
図4B、または
図6Bのものと同じまたは同様であってもよい。
【0050】
図8Eは、製造の後期段階における電子デバイス40の断面図を示す。いくつかの例では、リード112のうちの1つまたは複数は、図示のような最終形状をもたらすように成形またはトリミングされてもよい。フラグ416は、封止材134の外側に延在することができる。任意選択で、リード420のうちの1つまたは複数は、ダウンセット422及びフット442を含む最終形状をもたらすように形成またはトリミングされてもよい。いくつかの例では、リード112のフット及びリード420のフット442はデバイス底面446の下に延在することができる。いくつかの例では、
図8Eの特徴、材料、または動作は、
図2E、
図4H、または
図6Eのものと同じまたは同様であってもよい。
【0051】
図9A~
図9Cは、例示的な電子デバイス50及び50’の断面図及び底面図を示す。
図9Aでは、電子デバイス50は、封止材134と、封止材134を越えて、またはその外側に延在する、例えば、延長部502が封止材134の側面を越えて突出する、延長部502を有する基部510を備える基板500とを備える。電子デバイス50はまた、基部510の上面で基部510の延長部502と結合されるレッジ517を有するフラグ516を備える。いくつかの例では、フラグ516の下面が延長部502において、例えば、結合材126を介して、基部510の上面と結合されてもよい。いくつかの例では、フラグ516が封止材134の完全に外側であってもよい。いくつかの例では、フラグ516のレッジ517は、
図3の実施形態に関して説明したインナーレッジ217Lまたはアウターレッジ220Lと同様であってもよい。例えば、レッジ517は、複数のリード520を架橋または結合することができる。いくつかの例では、レッジ517は、基部510と結合するように延在するリード520のレッジであってもよい。例えば、複数のリード520は、それぞれのレッジ517を用いて基部510に結合することができる。いくつかの例では、フラグ516が、例えば、はんだ付け、焼結、または溶接によって提供される結合材126によって基部510に結合されてもよい。電子デバイス50は、1つまたは複数のリード112、1つまたは複数のリード520、及び電子部品114を備えることができる。リード520は、ダウンセット522及びフット542を備えることができる。リード112のうちの1つまたは複数は、相互接続118a及び相互接続118bなどの1つまたは複数の相互接続を介して、電子部品114の1つまたは複数の電極に結合されてもよい。
図9Aに示される例では、フラグ516のレッジの下面は、デバイスの上面544において、基部510の延長部502の上面と結合されてもよい。いくつかの例では、基部510の上面の大部分がフラグ16のレッジによって覆われないままであってもよい。フラグ516は、完全に封止材134の外側にあってもよく、または封止材134から分離されていてもよく、または接触せずに配置されていてもよい。いくつかの例では、リード112及びリード520のフット542はデバイス底面546の下に延在することができる。
【0052】
図9Bでは、電子デバイス50’は、封止材134と、封止材134を越えてまたはその外側に延在する延長部502を有する基部510を備える基板600とを備える。電子デバイス50’はまた、基部510の底面で基部510の延長部502と結合されるレッジを有するフラグ616を備える。いくつかの例では、フラグ616の上面は、延長部502において例えば結合材126を介して基部510の下面に結合されてもよい。いくつかの例では、フラグ616は封止材134の完全に外側であってもよい。いくつかの例では、フラグ616のレッジ617は、
図3の実施形態に関して説明したインナーレッジ217Lまたはアウターレッジ220Lと同様であってもよい。例えば、レッジ617は、複数のリード620を架橋または結合することができる。いくつかの例では、レッジ617は、基部510と結合するように延在するリード620のレッジであってもよい。例えば、複数のリード620は、それぞれのレッジ617を用いて基部510に結合することができる。いくつかの例では、フラグ616は、例えば、はんだ付け、焼結、または溶接によって提供される結合材126によって基部510に結合されてもよい。電子デバイス50’は、1つまたは複数のリード112、1つまたは複数のリード620、及び電子部品114を備えることができる。リード620は、ダウンセット622及びフット642を備えることができる。リード112のうちの1つまたは複数は、相互接続118a及び相互接続118bなどの1つまたは複数の相互接続を介して、電子部品114の1つまたは複数の電極と結合されてもよい。
図9Bに示される例では、フラグ616のレッジ617の上面は、デバイス上面544において基部510の延長部502の下面に結合されてもよい。いくつかの例では、フラグ616は、完全に封止材134の外側にあってもよく、または封止材134から分離されていてもよく、または接触せずに配置されていてもよい。いくつかの例では、リード112及びリード620のフット642はデバイス底面546の下に延在することができる。いくつかの例では、
図9A及び
図9Bの電子デバイス50及び50’の構成、特徴、材料、または構造は、
図1~
図2の電子デバイス10、
図3~
図4の電子デバイス20または20’、
図5~
図6の電子デバイス30、または
図7~
図8の電子デバイス40の材料または構造と同じまたは同様であってもよい。
【0053】
図9Cは、
図9Bに示される電子デバイス50’の底面図である。
図9Cに示す例では、第1のリード112が相互接続118aを介して電子部品114の電極128に結合される。3つの追加のリード112のグループは互いに結合され、相互接続118b~118dを介して電子部品114の電極130に結合される。フラグ616のレッジ617は、基部510の延長部502に結合することができる。フラグ616は、レッジ617の両側にリード620を備えることができる。いくつかの例では、
図9Cに示される電子デバイス50’の1つまたは複数の構成要素は、
図1Bの電子デバイス10と同じまたは同様であってもよい。
【0054】
図10A~
図10Fは、
図9A~
図9Bに示される例示的な電子デバイスの例示的な製造方法の断面図を示す。
図10Aは、製造の初期段階における電子デバイス50及び50’の断面図を示す。
図10Aに示すように、電子部品114は、例えば結合材124を使用して基部510の一方の側に取り付けることができる。いくつかの例では、
図10Aの特徴、材料、または動作は、
図2A、
図4A、
図6A、または
図8Aのものと同じまたは同様であってもよい。
【0055】
図10Bは、製造の後期段階における電子デバイス40の断面図を示す。1つまたは複数のリード112は、1つまたは複数の相互接続118aまたは118bを使用して、電子部品114と結合されてもよい。いくつかの例では、相互接続118aは電極128に結合することができ、相互接続118bは例えばワイヤボンディングプロセスを使用して電極130に結合することができる。追加の相互接続118c及び118d(図示せず)は、電子部品114の1つまたは複数の電極を1つまたは複数のリード112に結合することができる。相互接続118a~118dは、アルミニウム、銅、銀、または金などの様々な材料を含むことができる。いくつかの例では、
図10Bの特徴、材料、または動作は、
図2C、
図4F、
図6C、または
図8Bのものと同じまたは同様であってもよい。
【0056】
図10Cは、製造の後期段階における電子デバイス50及び50’の断面図を示す。封止材134は、基部510の一部、電極128及び電極130を含む電子部品114、相互接続118a~118b、及び1つまたは複数のリード112の内側部分を覆うように提供されてもよい。封止は、基部510の延長部502が封止材134を越えて、またはその外側に延在するように実施することができる。例えば、封止は、モールディングシェーズによって画定される成形領域の外部で延長部502を出るかまたは覆うモールディングシェーズによって容易にすることができる。いくつかの例では、封止材134はエポキシモールディングコンパウンド(EMC)または同様の材料を含むことができる。いくつかの例では、
図10Cの特徴、材料、または動作は、
図2D、
図4G、
図6D、または
図8Cのものと同じまたは同様であってもよい。
【0057】
図10Dは、製造の後期段階における電子デバイス50及び50’の断面図を示す。いくつかの例では、リード112のうちの1つまたは複数は、レッジ136、ダウンセット138、及びフット140を含む最終形状をもたらすように成形またはトリミングされてもよい。レッジ136の内側部分は封止材134の内部に延在することができ、レッジ136の外側部分は封止材134の外側に延在することができる。いくつかの例では、リード112のフット140がデバイス底面446の下に延在することができる。いくつかの例では、
図10Dの特徴、材料、または動作は、
図2E、
図4H、
図6E、または
図8Eのものと同じまたは同様であってもよい。
【0058】
図10Eは、製造の後期段階における
図9Aの電子デバイス50の断面図を示す。封止材134が提供された後、フラグ516は、基部510の延長部502の上面で基部510に取り付けることができる。フラグ516のレッジの下面は、例えば溶接またはんだ付けによって画定される結合材126によって、基部510の延長部502の上面に取り付けることができる。いくつかの例では、溶接は超音波溶接またはレーザー溶接を含むことができる。いくつかの例では、はんだ付けははんだ、無鉛はんだ、または焼結材料を含むことができる。フラグ516は、ダウンセット522と、最終形状に成形またはトリミングされたフット542とを備えるリード520を含むことができる。いくつかの例では、リード520のフット542は、デバイス底面546の下に延在することができる。
【0059】
図10Fは、製造の後期段階における
図9Bの電子デバイス50’の断面図を示す。封止材134が提供された後、フラグ616は、基部510の延長部502の上面で基部510に取り付けることができる。フラグ616のレッジの上面は、例えば溶接またはんだ付けによって画定される結合材126によって、基部510の延長部502の下面に取り付けることができる。いくつかの例では、溶接は超音波溶接またはレーザー溶接を含むことができる。いくつかの例では、はんだ付けははんだ、無鉛はんだ、または焼結材料を含むことができる。フラグ616は、ダウンセット622と、最終形状に成形またはトリミングされたフット642とを備えるリード620を含むことができる。いくつかの例では、リード620のフット642はデバイス底面546の下に延在することができる。
【0060】
本開示は、本明細書に記載の特定の実施例への言及を含む。しかしながら、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な変更を行うことができ、均等物を置き換えることができることが、当業者によって理解されるのであろう。加えて、本開示の範囲から逸脱することなく、開示された実施例に修正を加えることができる。したがって、本開示は開示された例に限定されず、本開示は添付の特許請求の範囲内に入るすべての例を含むことが意図される。
【外国語明細書】