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特開2024-120877アームレスト取付ユニット、カート及びシートアセンブリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024120877
(43)【公開日】2024-09-05
(54)【発明の名称】アームレスト取付ユニット、カート及びシートアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/90 20180101AFI20240829BHJP
   B60N 2/75 20180101ALI20240829BHJP
   A47C 1/00 20060101ALI20240829BHJP
   A47D 1/00 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
B60N2/90
B60N2/75
A47C1/00
A47D1/00
【審査請求】有
【請求項の数】29
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024023700
(22)【出願日】2024-02-20
(31)【優先権主張番号】202310175777.0
(32)【優先日】2023-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】ホゥ,ジーチャン
【テーマコード(参考)】
3B087
3B099
【Fターム(参考)】
3B087CE06
3B087CE10
3B087DC04
3B087DE10
3B099AA08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】フレームに対して迅速な取付及び取り外しが可能であり、使用が便利なアームレスト取付ユニット、カート及びシートアセンブリに関する。
【解決手段】アームレスト取付ユニットは、固定台、接続台、第一磁気吸引部材及びロック機構セットを含む。第一磁気吸引部材は、固定台と接続台のうちの一方に固定される。ロック機構セットは、接続台と固定台のうちの他方に設けられ、ロック機構セットがロック状態にある場合、接続台は、ロック機構セットによって固定台に固定可能であり、ロック機構セットがロック解除状態にある場合、接続台は、固定台から離間可能である。第一磁気吸引部材は、ロック機構セットと磁力作用を形成して、固定台と接続台との位置決め及び離間を補助可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定台と、接続台と、第1磁気吸引部材と、ロック機構セットとを含み、
前記第1磁気吸引部材は、前記固定台と前記接続台のうちの一方に固定され、
前記ロック機構セットは、前記接続台と前記固定台のうちの他方に設けられ、前記ロック機構セットがロック状態にある場合、前記接続台は、前記ロック機構セットによって前記固定台に固定可能であり、前記ロック機構セットがロック解除状態にある場合、前記接続台は、前記固定台から離間可能であり、
前記第1磁気吸引部材は、前記ロック機構セットと磁力作用を形成して、前記固定台と前記接続台との位置決め及び離間を補助可能である、ことを特徴とするアームレスト取付ユニット。
【請求項2】
前記ロック機構セットは、前記接続台に設けられ、且つ、ロック解除部材と、係合部材と、第2磁気吸引部材とを含み、
前記ロック解除部材は、第1ロック位置と第1ロック解除位置との間に移動するように操作可能であり、
前記係合部材は、前記接続台に設けられ、
前記第2磁気吸引部材は、前記接続台に可動に設けられ、且つ前記第1磁気吸引部材と磁力作用を形成可能である、ことを特徴とする請求項1に記載のアームレスト取付ユニット。
【請求項3】
前記ロック機構セットは、回転部材をさらに含み、
前記回転部材は、前記接続台に回転可能に設けられ、且つ第1回転位置及び第2回転位置を有し、前記第2磁気吸引部材は、前記回転部材に設けられ、前記第2磁気吸引部材の両端は、それぞれ、第1磁極と第2磁極であり、前記回転部材が前記第1回転位置にある場合、前記第1磁極と前記第1磁気吸引部材は、対向し、且つ互いに吸着しており、前記回転部材が前記第2回転位置にある場合、前記第2磁極と前記第1磁気吸引部材は、対向し、且つ互いに反発しており、
前記ロック解除部材が前記第1ロック位置にある場合、前記ロック解除部材は、前記回転部材が第1回転位置まで回転するように駆動し、前記ロック解除部材が前記第1ロック解除位置にある場合、前記ロック解除部材は、前記回転部材が第2回転位置まで回転するように駆動する、ことを特徴とする請求項2に記載のアームレスト取付ユニット。
【請求項4】
前記ロック解除部材にセレーション部が設けられ、前記回転部材に前記ロック解除部材と噛み合うことが可能なギア部が設けられ、前記ロック解除部材は、前記セレーション部と前記ギア部との嵌合によって前記回転部材の回転を駆動し、
あるいは、前記ロック解除部材は、前記第1ロック位置と前記第1ロック解除位置との間に移動可能であり、前記ロック解除部材にセレーション部が設けられ、前記セレーション部は、前記ロック解除部材の移動方向に沿って設けられ、前記回転部材に前記ロック解除部材と噛み合うことが可能なギア部が設けられ、前記ギア部は、前記回転部材の一方側の表面に突出して設けられ、前記セレーション部は、前記ギア部と噛み合う、ことを特徴とする請求項3に記載のアームレスト取付ユニット。
【請求項5】
前記ロック機構セットは、第3磁気吸引部材をさらに含み、前記第2磁気吸引部材と前記第3磁気吸引部材は、間隔をあけて設けられ、且つ前記ロック解除部材に固定接続され、前記ロック解除部材が前記第1ロック位置にある場合、前記第2磁気吸引部材と前記第1磁気吸引部材は、対向し、且つ互いに吸着可能であり、前記ロック解除部材が前記第1ロック解除位置にある場合、前記第3磁気吸引部材と前記第1磁気吸引部材は、対向し、且つ互いに反発可能である、ことを特徴とする請求項2に記載のアームレスト取付ユニット。
【請求項6】
前記ロック機構セットは、移動部材をさらに含み、前記第2磁気吸引部材と前記第3磁気吸引部材は、前記移動部材に間隔をあけて設けられ、前記移動部材は、前記ロック解除部材に固定される、ことを特徴とする請求項5に記載のアームレスト取付ユニット。
【請求項7】
前記係合部材は、当接部を有し、前記ロック解除部材は、押上げ部を有し、前記ロック解除部材が前記第1ロック位置から前記第1ロック解除位置まで移動する過程において、前記押上げ部は、前記係合部材と前記固定台との係合を解除するように、前記当接部を押し上げることが可能であり、
あるいは、前記係合部材は、係合アームを有し、前記固定台は、係合溝を有し、前記ロック解除部材が前記第1ロック位置にある場合、前記係合アームは、前記係合溝に係合可能であり、前記ロック解除部材が前記第1ロック解除位置にある場合、前記係合アームは、前記係合溝との係合を解除可能である、ことを特徴とする請求項2に記載のアームレスト取付ユニット。
【請求項8】
前記係合部材は、当接部を有し、前記ロック解除部材は、押上げ部を有し、前記ロック解除部材が第1ロック位置から第1ロック解除位置まで移動する過程において、前記押上げ部は、前記係合部材が弾性変形して前記固定台との係合を解除するように、前記当接部を押し上げることが可能である、ことを特徴とする請求項2に記載のアームレスト取付ユニット。
【請求項9】
前記係合部材は、係合アームを有し、前記当接部は、前記係合アームに設けられ、前記固定台は、係合溝を有し、前記押上げ部は、押上げ斜面を有し、前記ロック解除部材が前記第1ロック位置から前記第1ロック解除位置まで移動する過程において、前記押上げ斜面は、前記係合アームが前記係合溝から離れる方向へ弾性変形するように、前記当接部を押し上げることが可能である、ことを特徴とする請求項8に記載のアームレスト取付ユニット。
【請求項10】
前記係合部材は、対向して設けられた2つの係合アームと、2つの係合アームの間に接続された固定部とを含み、前記固定部は、前記接続台に固定され、前記固定台は、環状の係合溝を有し、前記固定台は、2つの前記係合アームの間に位置し、2つの前記係合アームに当接部が設けられ、前記ロック解除部材には、対向して設けられた2つの押上げ部が設けられ、前記ロック解除部材が第1ロック位置にある場合、前記2つの係合アームは、いずれも前記係合溝に係合し、前記ロック解除部材が前記第1ロック位置から前記第1ロック解除位置まで移動する過程において、2つの前記押上げ部は、2つの前記係合アームがいずれも前記係合溝との係合を解除するまで、2つの前記係合アームが互いに離れる方向へ弾性変形するように、2つの前記当接部をそれぞれ押し上げる、ことを特徴とする請求項2に記載のアームレスト取付ユニット。
【請求項11】
前記ロック解除部材は、2つの操作部をさらに含み、2つの前記操作部は、2つの前記押上げ部にそれぞれ固定接続され、2つの前記操作部は、2つの前記押上げ部の移動を駆動するように操作可能であり、
あるいは、前記ロック解除部材は、操作部をさらに含み、前記操作部は、2つの前記押上げ部に接続され、前記操作部は、2つの前記押上げ部の移動を駆動するように操作可能である、ことを特徴とする請求項10に記載のアームレスト取付ユニット。
【請求項12】
前記固定台は、第1ソケット部を有し、前記接続台は、第2ソケット部を有し、前記接続台が前記固定台と係合してロックされている場合、前記第2ソケット部は、前記第1ソケット部に外嵌される、ことを特徴とする請求項1に記載のアームレスト取付ユニット。
【請求項13】
フレームと、アームレスト本体と、請求項1乃至12のいずれか1項に記載のアームレスト取付ユニットとを含み、
前記固定台は、前記フレームと前記アームレスト本体とのうちの一方に設けられ、前記接続台は、前記フレームと前記アームレスト本体のうちの他方に設けられ、前記アームレスト本体は、前記アームレスト取付ユニットによって前記フレームに取り外し可能に取り付けられる、ことを特徴とするカート。
【請求項14】
前記フレームは、シートアセンブリを含み、前記カートは、拘束バンドと、ロック留め具セットと、位置決め機構とをさらに含み、
前記拘束バンドは、前記シートアセンブリに設けられ、且つ拘束位置及び開放位置を有し、
前記ロック留め具セットは、前記拘束バンドに接続され、ロック状態及びロック解除状態を有し、
前記位置決め機構は、前記拘束バンドと前記シートアセンブリとの間に設けられ、
前記ロック留め具セットがロック状態にある場合、前記ロック留め具セットは、前記拘束バンドに接続されて前記拘束バンドを前記拘束位置に保持可能であり、前記ロック留め具セットがロック解除状態にある場合、前記位置決め機構は、前記拘束バンドを前記開放位置に保持可能である、ことを特徴とする請求項13に記載のカート。
【請求項15】
前記位置決め機構は、前記シートアセンブリに設けられた第4磁気吸引部材と、前記拘束バンドに設けられた第5磁気吸引部材とを含み、前記第4磁気吸引部材と前記第5磁気吸引部材は、互いに吸着して前記拘束バンドを前記開放位置に保持可能である、ことを特徴とする請求項14に記載のカート。
【請求項16】
前記位置決め機構は、前記拘束バンドに外嵌された保護片と、前記シートアセンブリに設けられた第4磁気吸引部材と、前記保護片に設けられた第5磁気吸引部材とをさらに含み、前記拘束バンドの一端は、前記保護片から延出可能である、ことを特徴とする請求項14に記載のカート。
【請求項17】
前記位置決め機構は、前記拘束バンドに外嵌された保護片と、前記保護片内に設けられた可撓性反発部材とを含み、前記可撓性反発部材は、常に前記拘束バンドを前記開放位置へ移動させる、ことを特徴とする請求項14に記載のカート。
【請求項18】
前記シートアセンブリは、搭乗者を載せるためのシート部、前記シート部は、搭乗者に背向する第1側と、搭乗者に面する第2側とを有し、前記シート部に穿設孔が設けられ、前記保護片は、互いに接続された第1片部及び第2片部を含み、前記第1片部の最大幅は、前記穿設孔の孔径よりも大きく、前記第2片部の前記第1片部に接続された一端の幅は、前記穿設孔の孔径以下であり、前記保護片は、前記穿設孔に穿設され、且つ前記第1片部は、前記シート部の前記第1側に位置し、前記第2片部は、前記シート部の前記第2側に位置する、ことを特徴とする請求項17に記載のカート。
【請求項19】
前記可撓性反発部材は、前記第1片部から前記第2片部まで延在して設けられ、
前記可撓性反発部材は、互いに接続された第1弾性部及び第2弾性部を有し、前記第1弾性部は、前記第1片部内に位置し、前記第2弾性部は、前記第2片部内に位置し、前記第1弾性部の最大幅は、前記第2弾性部の最大幅よりも大きい、ことを特徴とする請求項18に記載のカート。
【請求項20】
前記保護片は、開口を有し、前記可撓性反発部材は、前記開口を介して前記保護片から取外し可能であり、又は、保護片にポケットが設けられ、前記可撓性反発部材は、前記ポケット内に取り外し可能に挿設される、ことを特徴とする請求項17に記載のカート。
【請求項21】
前記保護片内に緩衝物が充填され、前記可撓性反発部材は、前記緩衝物と前記拘束バンドとの間に位置する、ことを特徴とする請求項17に記載のカート。
【請求項22】
シート部と、拘束バンドと、ロック留め具セットと、位置決め機構とを含み、
前記拘束バンド部は、前記シート部に設けられ、且つ拘束位置及び開放位置を有し、
前記ロック留め具セットは、前記拘束バンドに接続され、ロック状態及びロック解除状態を有し、
前記位置決め機構は、前記拘束バンドと前記シート部との間に位置し、
前記ロック留め具セットがロック状態にある場合、前記ロック留め具セットは、前記拘束バンドに接続されて前記拘束バンドを前記拘束位置に保持可能であり、前記ロック留め具セットがロック解除状態にある場合、前記位置決め機構は、前記拘束バンドを前記開放位置に保持可能である、ことを特徴とするシートアセンブリ。
【請求項23】
前記位置決め機構は、前記シート部に設けられた第4磁気吸引部材と、前記拘束バンドに設けられた第5磁気吸引部材を含み、前記第4磁気吸引部材と前記第5磁気吸引部材は、互いに吸着して前記拘束バンドを前記開放位置に保持可能である、ことを特徴とする請求項22に記載のシートアセンブリ。
【請求項24】
前記位置決め機構は、前記拘束バンドに外嵌された保護片と、前記シート部に設けられた第4磁気吸引部材と、前記保護片に設けられた第5磁気吸引部材とをさらに含み、前記拘束バンドの一端は、前記保護片から延出可能である、ことを特徴とする請求項22に記載のシートアセンブリ。
【請求項25】
前記位置決め機構は、前記拘束バンドに外嵌された保護片と、前記保護片内に設けられた可撓性反発部材とを含み、前記可撓性反発部材は、常に前記拘束バンドを前記開放位置へ移動させる、ことを特徴とする請求項22に記載のシートアセンブリ。
【請求項26】
前記シート部は、搭乗者に背向する第1側と、搭乗者に面する第2側とを有し、前記シート部に穿設孔が設けられ、前記保護片は、互いに接続された第1片部及び第2片部を含み、前記第1片部の最大幅は、前記穿設孔の孔径よりも大きく、前記第2片部の前記第1片部に接続された一端の幅は、前記穿設孔の孔径以下であり、前記保護片は、前記穿設孔に穿設され、且つ前記第1片部は、前記シート部の前記第1側に位置し、前記第2片部は、前記座椅の前記第2側に位置する、ことを特徴とする請求項25に記載のシートアセンブリ。
【請求項27】
前記可撓性反発部材は、前記第1片部から前記第2片部まで延在して設けられ、
前記可撓性反発部材は、互いに接続された第1弾性部及び第2弾性部を有し、前記第1弾性部は、前記第1片部内に位置し、前記第2弾性部は、前記第2片部内に位置し、前記第1弾性部の最大幅は、前記第2弾性部の最大幅よりも大きい、ことを特徴とする請求項26に記載のシートアセンブリ。
【請求項28】
前記保護片は、開口を有し、前記可撓性反発部材は、前記開口を介して前記保護片から取外し可能であり、又は、保護片にポケットが設けられ、前記可撓性反発部材は、前記ポケット内に取り外し可能に挿設される、ことを特徴とする請求項25に記載のシートアセンブリ。
【請求項29】
前記保護片内に緩衝物が充填される、ことを特徴とする請求項25に記載のシートアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャリアの技術分野に関し、特にアームレスト取付ユニット、カート及びシートアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、市場にある多くのカート、例えばベビーカー、介護車などは、そのアームレスト本体とフレームとは、取外し可能な形態とすることが多い。しかし、アームレスト本体の取付過程において正確に位置決めしなければフレームとのロックを実現できず、同時に、アームレスト本体の取外し過程において、フレームとの間のロック力を抗する必要もあり、且つアームレスト本体をロック解除した後、アームレストは自動的に弾き開くことができず、さらに余分な力を加えなければアームレスト本体を取り外すことができず、使用過程は非常に不便となり、迅速な取付及び取り外しができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これに鑑みて、アームレスト取付ユニット、カート及びシートアセンブリを提供する必要があり、当該アームレスト取付ユニット及びカートのアームレスト本体は、フレームに対して迅速な取付及び取り外しが可能であり、使用が便利である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
アームレスト取付ユニットは、固定台と、接続台と、第1磁気吸引部材と、ロック機構セットとを含み、前記第1磁気吸引部材は、前記固定台と前記接続台のうちの一方に固定され、前記ロック機構セットは、前記接続台と前記固定台のうちの他方に設けられ、前記ロック機構セットがロック状態にある場合、前記接続台は、前記ロック機構セットによって前記固定台に固定可能であり、前記ロック機構セットがロック解除状態にある場合、前記接続台は、前記固定台から離間可能であり、前記第1磁気吸引部材は、前記ロック機構セットと磁力作用を形成して、前記固定台と前記接続台との位置決め及び離間を補助可能である。
【0005】
上記アームレスト取付ユニットによれば、第1磁気吸引部材とロック機構セットとの間に形成された磁力作用(吸引力及び/又は反発力を含む)によって、ロック機構セットは、固定台が接続台に固定されたロック状態と、固定台が接続台から離間するロック解除状態との間で切り替えることが可能である。固定台と接続台がそれぞれ例えばアームレスト本体フレームに取り付けられる際、フレームに対するアームレスト本体の迅速な取付及び取り外しを実現することができ、使用が便利である。
【0006】
一実施例では、前記ロック機構セットは、前記接続台に設けられ、且つ、ロック解除部材と、係合部材と、第2磁気吸引部材とを含み、前記ロック解除部材は、第1ロック位置と第1ロック解除位置との間に移動するように操作可能であり、前記係合部材は、前記接続台に設けられ、前記第2磁気吸引部材は、前記接続台に可動に設けられ、且つ前記第1磁気吸引部材と磁力作用を形成可能である。
【0007】
一実施例では、前記ロック機構セットは、回転部材をさらに含み、前記回転部材は、前記接続台に回転可能に設けられ、且つ第1回転位置及び第2回転位置を有し、前記第2磁気吸引部材は、前記回転部材に設けられ、前記第2磁気吸引部材の両端は、それぞれ、第1磁極と第2磁極であり、前記回転部材が前記第1回転位置にある場合、前記第1磁極と前記第1磁気吸引部材は、対向し、且つ互いに吸着しており、前記回転部材が前記第2回転位置にある場合、前記第2磁極と前記第1磁気吸引部材は、対向し、且つ互いに反発しており、前記ロック解除部材が前記第1ロック位置にある場合、前記ロック解除部材は、前記回転部材が第1回転位置まで回転するように駆動し、前記ロック解除部材が前記第1ロック解除位置にある場合、前記ロック解除部材は、前記回転部材が第2回転位置まで回転するように駆動する。
【0008】
一実施例では、前記ロック機構セットは、前記接続台に固定された接続軸をさらに含み、前記回転部材は、前記接続軸に穿設され、且つ前記接続軸に対して回転可能である。
【0009】
一実施例では、前記ロック解除部材にセレーション部が設けられ、前記回転部材に前記ロック解除部材と噛み合うことが可能なギア部が設けられ、前記ロック解除部材は、前記セレーション部と前記ギア部との嵌合によって前記回転部材の回転を駆動する。
【0010】
一実施例では、前記ロック解除部材は、前記第1ロック位置と前記第1ロック解除位置との間に移動可能であり、前記ロック解除部材にセレーション部が設けられ、前記セレーション部は、前記ロック解除部材の移動方向に沿って設けられ、前記回転部材に前記ロック解除部材と噛み合うことが可能なギア部が設けられ、前記ギア部は、前記回転部材の一方側の表面に突出して設けられ、前記セレーション部は、前記ギア部と噛み合う。
【0011】
一実施例では、前記第2磁気吸引部材は、前記ロック解除部材に固定接続され、前記ロック解除部材が前記第1ロック位置にある場合、前記第2磁気吸引部材は、前記第1磁気吸引部材に対向し且つ磁気吸着作用を形成することが可能であり、前記ロック解除部材が前記第1ロック解除位置にある場合、前記第2磁気吸引部材は、前記第1磁気吸引部材とずらして磁気吸着作用を解除することが可能である。
【0012】
一実施例では、前記第2磁気吸引部材は、永久磁石であり、又は前記第2磁気吸引部材は、強磁性材料で製造される。
【0013】
一実施例では、前記ロック機構セットは、第3磁気吸引部材をさらに含み、前記第2磁気吸引部材と前記第3磁気吸引部材は、間隔をあけて設けられ、且つ前記ロック解除部材に固定接続され、前記ロック解除部材が前記第1ロック位置にある場合、前記第2磁気吸引部材と前記第1磁気吸引部材は、対向し、且つ互いに吸着可能であり、前記ロック解除部材が前記第1ロック解除位置にある場合、前記第3磁気吸引部材と前記第1磁気吸引部材は、対向し、且つ互いに反発可能である。
【0014】
一実施例では、前記ロック機構セットは、移動部材をさらに含み、前記第2磁気吸引部材と前記第3磁気吸引部材は、前記移動部材に間隔をあけて設けられ、前記移動部材は、前記ロック解除部材に固定される。
【0015】
一実施例では、前記係合部材は、当接部を有し、前記ロック解除部材は、押上げ部を有し、前記ロック解除部材が前記第1ロック位置から前記第1ロック解除位置まで移動する過程において、前記押上げ部は、前記係合部材と前記固定台との係合を解除するように、前記当接部を押し上げることが可能である。
【0016】
一実施例では、前記係合部材は、係合アームを有し、前記固定台は、係合溝を有し、前記ロック解除部材が前記第1ロック位置にある場合、前記係合アームは、前記係合溝に係合可能であり、前記ロック解除部材が前記第1ロック解除位置にある場合、前記係合アームは、前記係合溝との係合を解除可能である。
【0017】
一実施例では、前記係合部材は、当接部を有し、前記ロック解除部材は、押上げ部を有し、前記ロック解除部材が第1ロック位置から第1ロック解除位置まで移動する過程において、前記押上げ部は、前記係合部材が弾性変形して前記固定台との係合を解除するように、前記当接部を押し上げることが可能である。
【0018】
一実施例では、前記係合部材は、係合アームを有し、前記当接部は、前記係合アームに設けられ、前記固定台は、係合溝を有し、前記押上げ部は、押上げ斜面を有し、前記ロック解除部材が前記第1ロック位置から前記第1ロック解除位置まで移動する過程において、前記押上げ斜面は、前記係合アームが前記係合溝から離れる方向へ弾性変形するように、前記当接部を押し上げることが可能である。
【0019】
一実施例では、前記係合部材は、固定部をさらに有し、前記固定部は、前記係合アームに接続され、前記固定部は、前記接続台に固定される。
【0020】
一実施例では、前記ロック解除部材は、操作部を含み、前記操作部は、前記ロック解除部材が前記第1ロック位置と前記第1ロック解除位置との間に移動するように、操作可能である。
【0021】
一実施例では、前記ロック機構セットは、操作部材をさらに含み、前記ロック解除部材は、操作部を含み、前記操作部材は、前記操作部に接続されるか又は当接し、前記操作部材は、前記操作部によって前記ロック解除部材の前記第1ロック位置と前記第1ロック解除位置との間の移動を駆動するように、操作可能である。
【0022】
一実施例では、前記係合部材は、対向して設けられた2つの係合アームと、2つの係合アームの間に接続された固定部とを含み、前記固定部は、前記接続台に固定され、前記固定台は、環状の係合溝を有し、前記固定台は、2つの前記係合アームの間に位置し、2つの前記係合アームに当接部が設けられ、前記ロック解除部材には、対向して設けられた2つの押上げ部が設けられ、前記ロック解除部材が第1ロック位置にある場合、前記2つの係合アームは、いずれも前記係合溝に係合し、前記ロック解除部材が前記第1ロック位置から前記第1ロック解除位置まで移動する過程において、2つの前記押上げ部は、2つの前記係合アームがいずれも前記係合溝との係合を解除するまで、2つの前記係合アームが互いに離れる方向へ弾性変形するように、2つの前記当接部をそれぞれ押し上げる。
【0023】
一実施例では、前記ロック解除部材は、2つの操作部をさらに含み、2つの前記操作部は、2つの前記押上げ部にそれぞれ固定接続され、2つの前記操作部は、2つの前記押上げ部の移動を駆動するように操作可能である。
【0024】
一実施例では、前記ロック解除部材は、操作部をさらに含み、前記操作部は、2つの前記押上げ部に接続され、前記操作部は、2つの前記押上げ部の移動を駆動するように操作可能である。
【0025】
一実施例では、前記ロック機構セットは、復帰部材をさらに含み、前記復帰部材は、前記ロック解除部材と前記接続台との間に設けられ、前記ロック解除部材の前記第1ロック位置への移動を付勢することに適する。
【0026】
一実施例では、前記接続台は、第1蓋体と第2蓋体とを含み、前記第1蓋体と前記第2蓋体とで囲まれて収納空間が形成され、前記係合部材、前記第2磁気吸引部材及び少なくとも一部の前記ロック解除部材は、いずれも前記収納空間に設けられる。
【0027】
一実施例では、前記固定台は、第1ソケット部を有し、前記接続台は、第2ソケット部を有し、前記接続台が前記固定台と係合してロックされている場合、前記第2ソケット部は、前記第1ソケット部に外嵌される。
【0028】
カートは、フレームと、アームレスト本体と、上記いずれかの実施例に記載のアームレスト取付ユニットとを含み、前記固定台は、前記フレームと前記アームレスト本体とのうちの一方に設けられ、前記接続台は、前記フレームと前記アームレスト本体のうちの他方に設けられ、前記アームレスト本体は、前記アームレスト取付ユニットによって前記フレームに取り外し可能に取り付けられる。
【0029】
一実施例では、前記アームレスト取付ユニットは、2つあり、前記アームレスト本体の両端は、それぞれ、2つの前記アームレスト取付ユニットによって前記フレームの両側に取り外し可能に取り付けられる。
【0030】
一実施例では、前記フレームは、シートアセンブリを含み、前記カートは、拘束バンドと、ロック留め具セットと、位置決め機構とをさらに含み、前記拘束バンドは、前記シートアセンブリに設けられ、且つ拘束位置及び開放位置を有し、前記ロック留め具セットは、前記拘束バンドに接続され、ロック状態及びロック解除状態を有し、前記位置決め機構は、前記拘束バンドと前記シートアセンブリとの間に設けられ、前記ロック留め具セットがロック状態にある場合、前記ロック留め具セットは、前記拘束バンドに接続されて前記拘束バンドを前記拘束位置に保持可能であり、前記ロック留め具セットがロック解除状態にある場合、前記位置決め機構は、前記拘束バンドを前記開放位置に保持可能である。
【0031】
一実施例では、前記位置決め機構は、前記シートアセンブリに設けられた第4磁気吸引部材と、前記拘束バンドに設けられた第5磁気吸引部材とを含み、前記第4磁気吸引部材と前記第5磁気吸引部材は、互いに吸着して前記拘束バンドを前記開放位置に保持可能である。
【0032】
一実施例では、前記位置決め機構は、前記拘束バンドに外嵌された保護片、前記シートアセンブリに設けられた第4磁気吸引部材と、前記保護片に設けられた第5磁気吸引部材とをさらに含み、前記拘束バンドの一端は、前記保護片から延出可能である。
【0033】
一実施例では、前記位置決め機構は、前記拘束バンドに外嵌された保護片と、前記保護片内に設けられた可撓性反発部材とを含み、前記可撓性反発部材は、常に前記拘束バンドを前記開放位置へ移動させる。
【0034】
一実施例では、前記可撓性反発部材は、プラスチック鋼材又は金属材料で製造される。
【0035】
一実施例では、前記シートアセンブリは、搭乗者を載せるためのシート部、前記シート部は、搭乗者に背向する第1側と、搭乗者に面する第2側とを有し、前記シート部に穿設孔が設けられ、前記保護片は、互いに接続された第1片部及び第2片部を含み、前記第1片部の最大幅は、前記穿設孔の孔径よりも大きく、前記第2片部の前記第1片部に接続された一端の幅は、前記穿設孔の孔径以下であり、前記保護片は、前記穿設孔に穿設され、且つ前記第1片部は、前記シート部の前記第1側に位置し、前記第2片部は、前記シート部の前記第2側に位置する。
【0036】
一実施例では、前記可撓性反発部材は、前記第1片部から前記第2片部まで延在して設けられる。
【0037】
一実施例では、前記可撓性反発部材は、互いに接続された第1弾性部及び第2弾性部を有し、前記第1弾性部は、前記第1片部内に位置し、前記第2弾性部は、前記第2片部内に位置し、前記第1弾性部の最大幅は、前記第2弾性部の最大幅よりも大きい。
【0038】
一実施例では、前記位置決め機構は、前記シートアセンブリに設けられた第4磁気吸引部材と、前記保護片に設けられた第5磁気吸引部材とをさらに含み、前記第4磁気吸引部材と前記第5磁気吸引部材は、互いに吸着して前記拘束バンドを前記開放位置に保持可能である。
【0039】
一実施例では、前記位置決め機構は、前記シートアセンブリに設けられた第4磁気吸引部材をさらに含み、前記可撓性反発部材は、強磁性材料で製造され、前記可撓性反発部材は、常に前記拘束バンドを前記開放位置へ移動させ、且つ前記第4磁気吸引部材と前記可撓性反発部材は、互いに吸着して前記拘束バンドを前記開放位置に保持可能である。
【0040】
一実施例では、前記保護片は、開口を有し、前記可撓性反発部材は、前記開口を介して前記保護片から取外し可能であり、又は、保護片にポケットが設けられ、前記可撓性反発部材は、前記ポケット内に取り外し可能に挿設される。
【0041】
一実施例では、前記可撓性反発部材は、魚鱗骨型バネである。
【0042】
一実施例では、前記魚鱗骨型バネは、前記保護片の内部に縫合により固定される。
【0043】
一実施例では、前記保護片内に緩衝物が充填され、前記可撓性反発部材は、前記緩衝物と前記拘束バンドとの間に位置する。
【0044】
一実施例では、前記位置決め機構は、前記拘束バンドに外嵌された保護片を含み、前記保護片は、可撓性ゴム材料で製造される。
【0045】
一実施例では、前記拘束バンドは、着座者の両大腿の間から導出された股ベルトを含み、前記位置決め機構は、前記股ベルトと前記シートアセンブリとの間に設けられる。
【0046】
シートアセンブリは、シート部と、拘束バンドと、ロック留め具セットと、位置決め機構とを含み、前記拘束バンドは、前記シート部に設けられ、且つ拘束位置及び開放位置を有し、前記ロック留め具セットは、前記拘束バンドに接続され、ロック状態及びロック解除状態を有し、前記位置決め機構は、前記拘束バンドと前記シート部との間に位置し、前記ロック留め具セットがロック状態にある場合、前記ロック留め具セットは、前記拘束バンドに接続されて前記拘束バンドを前記拘束位置に保持可能であり、前記ロック留め具セットがロック解除状態にある場合、前記位置決め機構は、前記拘束バンドを前記開放位置に保持可能である。
【0047】
一実施例では、前記位置決め機構は、前記シート部に設けられた第4磁気吸引部材と、前記拘束バンドに設けられた第5磁気吸引部材を含み、前記第4磁気吸引部材と前記第5磁気吸引部材は、互いに吸着して前記拘束バンドを前記開放位置に保持可能である。
【0048】
一実施例では、前記位置決め機構は、前記拘束バンドに外嵌された保護片と、前記シート部に設けられた第4磁気吸引部材と、前記保護片に設けられた第5磁気吸引部材とをさらに含み、前記拘束バンドの一端は、前記保護片から延出可能である。
【0049】
一実施例では、前記位置決め機構は、前記拘束バンドに外嵌された保護片と、前記保護片内に設けられた可撓性反発部材とを含み、前記可撓性反発部材は、常に前記拘束バンドを前記開放位置へ移動させる。
【0050】
一実施例では、前記可撓性反発部材は、プラスチック鋼材又は金属材料で製造されたシート状構造である。
【0051】
一実施例では、前記シート部は、搭乗者に背向する第1側と、搭乗者に面する第2側とを有し、前記シート部に穿設孔が設けられ、前記保護片は、互いに接続された第1片部及び第2片部を含み、前記第1片部の最大幅は、前記穿設孔の孔径よりも大きく、前記第2片部の前記第1片部に接続された一端の幅は、前記穿設孔の孔径以下であり、前記保護片は、前記穿設孔に穿設され、且つ前記第1片部は、前記シート部の前記第1側に位置し、前記第2片部は、前記座椅の前記第2側に位置する。
【0052】
一実施例では、前記可撓性反発部材は、前記第1片部から前記第2片部まで延在して設けられる。
【0053】
一実施例では、前記可撓性反発部材は、互いに接続された第1弾性部及び第2弾性部を有し、前記第1弾性部は、前記第1片部内に位置し、前記第2弾性部は、前記第2片部内に位置し、前記第1弾性部の最大幅は、前記第2弾性部の最大幅よりも大きい。
【0054】
一実施例では、前記位置決め機構は、前記シート部に設けられた第4磁気吸引部材と、前記保護片に設けられた第5磁気吸引部材とを含み、前記第4磁気吸引部材と前記第5磁気吸引部材は、互いに吸着して前記拘束バンドを前記開放位置に保持可能である。
【0055】
一実施例では、前記位置決め機構は、前記シート部に設けられた第4磁気吸引部材をさらに含み、前記可撓性反発部材は、強磁性材料で製造され、前記可撓性反発部材は、常に前記拘束バンドを前記開放位置へ移動させ、且つ前記第4磁気吸引部材と前記可撓性反発部材は、互いに吸着して前記拘束バンドを前記開放位置に保持可能である。
【0056】
一実施例では、前記保護片は、開口を有し、前記可撓性反発部材は、前記開口を介して前記保護片から取外し可能であり、又は、保護片にポケットが設けられ、前記可撓性反発部材は、前記ポケット内に取り外し可能に挿設される。
【0057】
一実施例では、前記可撓性反発部材は、魚鱗骨型バネである。
【0058】
一実施例では、前記魚鱗骨型バネは、少なくとも一部が前記保護片の内部に縫合により固定される。
【0059】
一実施例では、前記保護片内に緩衝物が充填される。
【0060】
一実施例では、前記位置決め機構は、前記拘束バンドに外嵌された保護片を含み、前記保護片は、可撓性ゴム材料で製造される。
【0061】
一実施例では、前記拘束バンドは、股ベルトを含み、前記位置決め機構は、前記股ベルトと前記シート部との間に設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
図1】本発明の第1実施例に係るカートの構成模式図である。
図2図1の分解斜視図である。
図3図2に示すアームレスト本体とアームレスト取付ユニットの構成模式図である。
図4図3に示すアームレスト本体とアームレスト取付ユニットの一部の分解斜視図である。
図5図4に示す係合部材の構成模式図である。
図6図4に示すロック解除部材の構成模式図である。
図7図1に示すアームレスト本体とアームレスト取付ユニットの構成模式図である。
図8図7のA-A断面図であり、このとき、ロック機構セットがロック状態にあり、ロック解除部材が2つの操作部を含む。
図9図7のB-B断面図であり、このとき、ロック機構セットがロック状態にあり、ロック解除部材が2つの操作部を含む。
図10図7の他のA-A断面図であり、このとき、ロック機構セットがロック解除状態にあり、ロック解除部材が2つの操作部を含む。
図11図7の他のB-B断面図であり、このとき、ロック機構セットがロック解除状態にあり、ロック解除部材が2つの操作部を含む。
図12図7の別のA-A断面図であり、このとき、ロック機構セットがロック状態にあり、ロック解除部材が1つの操作部を含む。
図13図7の別のB-B断面図であり、このとき、ロック機構セットがロック解除状態にあり、ロック解除部材が1つの操作部を含む。
図14】アームレスト本体とアームレスト取付ユニットのさらに別のA-A断面図であり、このとき、ロック機構セットがロック状態にあり、ロック解除部材が1つの操作部を含み、且つロック機構セットが操作部材を含む。
図15】アームレスト本体とアームレスト取付ユニットのさらに別のA-A断面図であり、このとき、ロック機構セットがロック解除状態にあり、ロック解除部材が1つの操作部を含み、且つロック機構セットが操作部材を含む。
図16】本発明の第2実施例に係るカートにおけるアームレスト取付ユニットの部分断面図であり、このとき、ロック機構セットがロック状態にある。
図17図16におけるロック機構セットがロック解除状態にあるときの構成模式図である。
図18】本発明の第3実施例に係るカートにおけるアームレスト取付ユニットの部分断面図であり、このとき、ロック機構セットがロック状態にある。
図19図18におけるロック機構セットがロック解除状態にあるときの構成模式図である。
図20】本発明の実施例のシートアセンブリの部分構成模式図であり、ロック留め具セットがロック状態にあり、拘束バンドが拘束位置にある。
図21図20に示すシートアセンブリの別の部分構成模式図であり、ロック留め具セットがロック解除状態にあり、拘束バンドが開放位置にある。
図22】別の実施例に係る保護片と位置決め機構の構成模式図である。
図23図22に示す保護片及び可撓性反発部材の他の形状例の構成模式図である。
図24図22に示す保護片及び可撓性反発部材の別の形状例の構成模式図である。
図25図22に示す保護片及び可撓性反発部材のさらに別の形状例の構成模式図である。
図26図22に示す保護片と位置決め機構の他の構成模式図である。
図27】さらに別の実施例に係るカートの保護片と位置決め機構の構成模式図であり、可撓性反発部材が魚鱗骨型バネである。
図28図27における魚鱗骨型バネ部分が保護片から引き出された後の構成模式図である。
図29】他の実施例に係る保護片と位置決め機構の構成模式図である。
図30】別の実施例に係る保護片と位置決め機構の構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0063】
本発明の目的、技術案および利点をさらに明確にするために、以下に添付図面および具体的な実施形態を参照して、本発明に対してさらに詳しく説明する。ここで述べた具体的な実施形態は本発明を解釈するためのものだけであり、本発明の保護範囲を限定するものではないことが理解されたい。
【0064】
なお、一方の素子が他方の素子に「固定」されると呼ばれる場合、他の素子に直接位置してもよいし、介在する素子が存在してもよい。一方の素子が他方の素子に「接続」されていると見なされる場合、他方の素子に直接接続されてもよく、又は介在する素子が同時に存在してもよい。本明細書で使用される用語「垂直」、「水平」、「左」、「右」及び類似の表現は、説明のためのものだけであり、唯一の実施形態を示すものではない。
【0065】
別に定義されない限り、本明細書において使用されるすべての技術および科学用語は、当業者によって通常理解される意味と同じである。本明細書において使用される用語は、特定の実施形態を説明するためのものだけであり、本発明を限定するものではない。本明細書で使用される用語「及び/又は」は、1つ又は複数の関連する項目の任意及び全ての組み合わせを含む。
【0066】
図1に示すように、本発明の一実施例は、カート、例えばベビーカーまたは介護車などを提案し、当該カートは、フレーム100、アームレスト本体200及びアームレスト取付ユニット300を含む。当該アームレスト取付ユニット300とアームレスト本体200は、フレーム100に対して迅速な取付及び取り外しを行うことができ、使用が便利である。
【0067】
具体的には、図1に示すように、フレーム100は、シートアセンブリ110、ハンドルアセンブリ120及びアームレスト支持ロッド130を含む。シートアセンブリ110は、搭乗者を載せるために用いられ、対向して設けられる2本のシートロッド111と、2本のシートロッド111を被覆するシート部112とを含む(図20参照)。ハンドルアセンブリ120は、シートアセンブリ110に接続されることにより、看護者がカートをプッシュして進行させることに便利である。アームレスト支持ロッド130は、2つあり、且つ2つのアームレスト支持ロッド130の第1端が、ハンドルアセンブリ120の両側にそれぞれ接続される。アームレスト取付ユニット300も、対応的に2つある。アームレスト本体200は、略ロッド状構造をなし、搭乗者をシートアセンブリ110に制限するために用いられる。アームレスト本体200の両端は、それぞれ2つのアームレスト取付ユニット300によって2つのアームレスト支持ロッド130の第2端にそれぞれ取り外し可能に取り付けられる。また、片側にアームレスト取付ユニット300が設けられ、他方側のアームレスト取付ユニット300は、アームレスト支持ロッド130に回転可能に接続されてもよい。
【0068】
具体的には、図2乃至図4に示すように、前記アームレスト取付ユニット300は、係合ロック又は係合解除可能な固定台310、接続台320、第1磁気吸引部材330及びロック機構セット340を含む。本実施例では、2つのアームレスト支持ロッド130の他端にいずれも固定台310が設けられ、アームレスト本体200の両端にいずれも接続台320が設けられ、アームレスト本体200の両端は、それぞれ、2つの接続台320と2つの固定台310との係合ロック又は係合解除によって2つのアームレスト支持ロッド130との取外し可能な接続を実現する。他の実施例では、アームレスト本体200の両端に固定台310が設けられ、2つのアームレスト支持ロッド130の第2に接続台320が設けられてもよい。
【0069】
以下、アームレスト本体200の一端に位置する1つのアームレスト取付ユニット300を例として、具体的にその構造及び接続関係を説明する。
【0070】
具体的には、図4に示すように、固定台310は、略柱状構造をなし、固定台310の一部の外壁が突出して円柱状の第1ソケット部311を形成する。固定台310に、環状の係合溝312がさらに設けられる。本実施例では、係合溝312は、第1ソケット部311と間隔をあけて設けられ、且つ第1ソケット部311のアームレスト支持ロッド130から遠い側に位置し、即ち、図4において、係合溝312は、第1ソケット部311の上方に位置する。係合溝312の第1ソケット部311から遠い槽壁、即ち係合溝312の上側の槽壁は、位置規制ボス313を形成する。第1磁気吸引部材330は、永久磁石であり、且つ固定台310の内部に設けられる。本実施例では、第1磁気吸引部材330のS極は、第1磁気吸引部材330のN極に対してアームレスト支持ロッド130から遠く、即ち、第1磁気吸引部材330は、S極が上向きに設けられる。他の実施例では、逆にしてもよく、即ち、第1磁気吸引部材330はN極が上向きに設けられてもよい。本実施例では、図8に示すように、固定台310に取付キャビティ314を有し、第1磁気吸引部材330は、取付キャビティ314内に挿設され、取付蓋350を第1磁気吸引部材330の底部に押し付けることで、第1磁気吸引部材330の脱落を防止する。
【0071】
具体的には、図4に示すように、接続台320は、互いに係合する第1蓋体321及び第2蓋体322を含む。第1蓋体321と第2蓋体322との間に収納空間323が形成される。具体的には、第1蓋体321に少なくとも2つの弾性アーム3211が設けられ、第2蓋体322に対応的に少なくとも2つの接続孔3221が設けられ、少なくとも2つの弾性アーム3211は、少なくとも2つの接続孔3221に係合して第1蓋体321と第2蓋体322との係合接続を実現してもよい。逆にしてもよく、即ち、第1蓋体321に接続孔3221が設けられ、第2蓋体322にそれに係合可能な弾性アーム3211などが設けられてもよく、本発明では限定されない。本実施例では、第1蓋体321は、第2蓋体322のアームレスト支持ロッド130から遠い側に位置し、即ち、第1蓋体321は、第2蓋体322の上側に位置する。第2蓋体322は、収納空間323に連通可能な挿設孔3222を有し、接続台320と固定台310が接続されている場合、固定台310は、挿設孔3222を介して収納空間323内に挿設されてロック機構セット340と磁力作用を形成する。それと同時に、挿設孔3222の孔壁は、第2ソケット部3223を形成し、接続台320と固定台310が接続されている場合、第2ソケット部3223は、第1ソケット部311に外嵌される(図8参照)。本実施例では、接続台320は、アームレスト本体200の一端部に接続される。他の実施例では、接続台320は、アームレスト本体200と一体成型されてもよい。他の実施例では、第1磁気吸引部材330は、接続台320に設けられ、ロック機構セット340は、固定台310に設けられてもよい。
【0072】
さらに、ロック機構セット340は、少なくとも一部が収納空間323に設けられる。第1磁気吸引部材330は、ロック機構セット340と磁力作用を形成し、固定台310と接続台320の位置決め及び離間を補助することができ、ロック機構セット340がロック状態にある場合、接続台320は、ロック機構セット340によって固定台310に固定可能であり、ロック機構セット340がロック解除状態にある場合、接続台320は、固定台310から離間可能である。
【0073】
選択可能に、ロック機構セット340は、複数の形態を有してもよい。例えば、第1実施例では、図4に示すように、ロック機構セット340は、係合部材341、ロック解除部材342、第2磁気吸引部材343、回転部材344及び復帰部材345を含んでもよい。
【0074】
具体的には、図5に示すように、係合部材341は、略U型構造をなし、対向して設けられる2つの係合アーム3411と、2つの係合アーム3411の間に接続された固定部3412とを含む。固定部3412は、接続台320に固定される。具体的には、図4と共に参照すると、固定部3412の両端にそれぞれ2つの固定リング3412aが設けられ、第2蓋体322の収納空間323に面する面に2つの固定柱3224が設けられ、2つの固定リング3412aは、2つの固定柱3224にそれぞれ外嵌されてもよい。それにより、固定部3412と接続台320との固定接続を実現する。2つの係合アーム3411は、対称的な弧形シート状構造をなす。各係合アーム3411の第2蓋体322から遠い面にいずれも当接部3413が設けられる。本実施例では、当接部3413は、係合アーム3411の固定部3412から遠い部分に設けられ、且つ当接部3413は、略柱状構造をなす。2つの係合アーム3411は、いずれも弾性変形可能な材料、例えばプラスチック鋼材等で製造される。2つの係合アーム3411は、弾性変形されていないとき、環状の係合溝312の両側に係合可能であり、即ち、2つの係合アーム3411は、固定台310を挟むように固定台310の両側に設けられる。2つの係合アーム3411が弾性変形時に互いに離間する方向へ変形可能であり、それぞれ係合溝312と係合を離脱する。
【0075】
さらに、図6図9に示すように、ロック解除部材342は、接続台320に移動可能に設けられ、且つ少なくとも一部のロック解除部材342は、収納空間323内に位置し、他の一部のロック解除部材342は、操作のために収納空間323外に位置する。ロック解除部材342は、第1ロック位置と第1ロック解除位置との間に移動するように操作されることが可能である。ロック解除部材342が第1ロック位置にある場合、ロック機構セット340は、ロック状態にあり、ロック解除部材342が第1ロック解除位置にある場合、ロック機構セット340は、ロック解除状態にある。
【0076】
具体的には、図6に示すように、ロック解除部材342は、押上げ部3421、接続部3422及び操作部3423を含むことが可能である。
【0077】
図6に示すように、押上げ部3421は、2つあり、且つ対向して設けられ、2つの押上げ部3421同士は、接続部3422によって接続されて略U型構造を形成する。2つの押上げ部3421の背向する面は、いずれも押上げ斜面3421aであり、2つの押上げ斜面3421aは、接続部3422から遠い方向に沿って徐々に接近する。本実施例では、そのうちの1つの押上げ部3421に、セレーション部3421bが設けられる。他の実施例では、2つの押上げ部3421に、いずれもセレーション部3421bが設けられてもよい。
【0078】
本実施例では、図6に示すように、操作部3423は、2つあり、且つそれぞれ、2つの接続ロッド3424によって2つの押上げ部3421の互いに離間する側に固定される。2つの操作部3423は、例えば押しボタンの形態であり、且つ操作のために収納空間323外に延出してもよい。ユーザは、2つの操作部3423を同時にプッシュしてロック解除部材342の第1ロック位置と第1ロック解除位置との間の移動を駆動可能である。
【0079】
他の実施例では、図12図13に示すように、操作部3423は、1つ設けられ、且つ接続部3422に接続されてもよい。操作部3423の少なくとも一部は、操作のために収納空間323外に延出する。又は、図14図15に示すように、操作部3423は、収納空間323内に位置し、少なくとも部分的に収納空間323から延出する操作部材360が設けられてもよい。操作部材360は、操作部3423に接続されるか又は当接し、操作部材360は、操作部3423によってロック解除部材342が第1ロック位置と第1ロック解除位置との間に移動することを駆動するように、操作可能である。具体的には、操作部材360は、互いに接続され且つ互いに角度をなして設けられるスライド部361及び駆動部362を含んでもよい。スライド部361は、収納空間323外に位置し、且つ第1蓋体321の外側面に沿ってスライド可能である。スライド部361にユーザの操作に便利である操作突起363が設けられる。第1蓋体321に収納空間323に連通する長尺孔3214が設けられる。駆動部362のスライド部361から遠い一端は、長尺孔3214を介して収納空間323内に挿設され、且つ操作部3423に当接するか又は接続される。このように、操作突起363を押すことでロック解除部材342が第1ロック位置と第1ロック解除位置との間に移動するように駆動する。本実施例では、操作部3423又は操作部材360が押されると、ロック解除部材342は第1ロック位置から第1ロック解除位置に移動する。
【0080】
さらに、図7乃至図9に示すように、第2磁気吸引部材343は、回転部材344内に嵌設され、回転部材344は、収納空間323内に回転可能に設けられ、且つ接続台320が固定台310に接続されている際、回転部材344は、第1磁気吸引部材330の上方に位置する。本実施例では、第2磁気吸引部材343は、永久磁石である。第2磁気吸引部材343の両端は、それぞれ、第1磁極3431と第2磁極3432であり、回転部材344が第1回転位置にある場合、第1磁極3431と第1磁気吸引部材330は、対向し且つ互いに吸着し、回転部材344が第2回転位置にある場合、第2磁極3432と第1磁気吸引部材330は、対向し且つ互いに反発する。上記のように、本実施例において、第1磁気吸引部材330はS極が上向きに設けられるため、第2磁気吸引部材343の第1磁極3431は、N極であり、第2磁極3432は、S極である。他の実施例では、第1磁気吸引部材330はN極が上向きに設けられると、第1磁極3431は、S極であり、第2磁極3432は、N極である。
【0081】
具体的には、図8図9に示すように、収納空間323内に接続軸346が設けられ、接続軸346の両端は、それぞれ、第1蓋体321又は第2蓋体322に固定されてもよい。第2磁気吸引部材343は、略円柱体構造をなし、回転部材344は、略円柱ハウジング構造をなす。第2磁気吸引部材343は、回転部材344のほぼ中部とともに接続軸346に穿設され、且つ接続軸346周りに回転可能である。回転部材344は、環状の外壁を有し、回転部材344にギア部349が設けられ、ギア部349は、回転部材344の一方側の表面に突出して設けられ、セレーション部3421bは、ギア部349と噛み合う。このように、ロック解除部材342が第1ロック位置と第2ロック位置との間に移動する過程において、セレーション部3421bとギア部349との嵌合によって回転部材344の第1回転位置と第2回転位置との間の回転を駆動可能である。
【0082】
さらに、復帰部材345は、ロック解除部材342と接続台320との間に設けられ、復帰部材345は、ロック解除部材342が第1ロック位置へ移動するように付勢することに適する。本実施例では、復帰部材345は、バネである。復帰部材345は、2つが設けられてもよい。2つの接続ロッド3424の各々に第1押圧突起3424aが設けられ、各第1押圧突起3424aに、いずれも第1嵌合柱3424bが設けられてもよい。第1蓋体321の内壁、即ち第1蓋体321の収納空間323に面する面に、対応的に2つの第2押圧突起3212が設けられ、各第2押圧突起3212に、いずれも第2嵌合柱3213が設けられる。各復帰部材345の両端は、それぞれ、対応する第1嵌合柱3424bと第2嵌合柱3213に嵌合され、対応する第1押圧突起3424aと第2押圧突起3212に当接し、このように、復帰部材345が変形する過程において変位することを防止可能である。
【0083】
本実施例におけるロック機構セット340の具体的な作用原理は、以下の通りである。
アームレスト本体200をフレーム100から取り外す必要がある際、図8図9に示すように、操作部材360又は操作部3423をプッシュすることで、ロック解除部材342が第1ロック位置から第1ロック解除位置へ移動するように駆動し、即ち、ロック解除部材342が図8図9におけるF1方向へ移動するように駆動し、このとき、復帰部材345は、圧縮されて変形する。ロック解除部材342が移動する過程において、ロック解除部材342における2つの押上げ部3421は、押上げ斜面3421aによって係合部材341における2つの係合アーム3411を互いに離間する方向に押し上げて、2つの係合アーム3411は、弾性変形して係合溝312と係合を離脱する。それと同時に、図10図11に示すように、ロック解除部材342は、移動する過程において、さらにセレーション部3421bとギア部349とが互いに噛み合うことにより、移動部材348が第2磁気吸引部材343とともにF2方向に沿って接続軸346周りに第2回転位置まで回転するように駆動し、第2磁極3432は、第1磁気吸引部材330に対向する。このように、2つの係合アーム3411は、いずれも係合溝312と係合を離脱するとともに、第2磁極3432と第1磁気吸引部材330は、対向して互いに反発する作用力を生じるため、接続台320は、固定台310から迅速に取外し可能であり、余分なロック力を抗する必要がなく、便利で簡単である。接続台320がすでに固定台310から取り外された場合、操作部材360又は操作部3423へのプッシュ力を撤去すると、ロック解除部材342は、復帰部材345による弾性復帰力の作用で第1ロック解除位置から第1ロック位置まで復帰するとともに、ロック解除部材342は、セレーション部3421bとギア部349が互いに噛み合うことにより、回転部材344が第2磁気吸引部材343とともにF2方向に沿って接続軸346周りに第1回転位置まで回転するように駆動し、即ち、第1磁極3431は、第2磁極3432の下方に位置する。
【0084】
アームレスト本体200をフレーム100に取り付ける必要がある際、図8図9に示すように、接続台320を固定台310に押圧して、第2ソケット部3223を第1ソケット部311外に外嵌させれば、固定台310は、挿設孔3222を介して収納空間323内に挿設される。それと同時に、係合部材341の2つの係合アーム3411は、弾性変形して固定台310における位置規制ボス313を乗り越えて係合溝312内に係止すればよい。第2磁気吸引部材343の第1磁極3431は、第2磁極3432の下方に位置し、即ち第1磁極3431は、第1磁気吸引部材330と互いに吸引する作用力を生じることが可能であるため、接続台320と固定台310は、迅速かつ正確に自動的に位置決めすることが可能であり、係合部材341は、迅速に固定台310に位置合わせることが可能であり、人間による余分な校正が必要としないため、アームレスト本体200のフレーム100への取り付け過程は、より便利で簡単となる。
【0085】
選択可能に、第2実施例において、図16図17に示すように、ロック機構セット340は、係合部材341、ロック解除部材342、第2磁気吸引部材343、第3磁気吸引部材347、移動部材348及び復帰部材345を含むことができる。
【0086】
この実施例では、図16図17に示すように、係合部材341、ロック解除部材342及び復帰部材345の構造及び設置形態は、第1実施例とほぼ同じであり、係合部材341の押上げ部3421にセレーション部3421bが設けられていない点で相違する。1第1実施例において第2磁気吸引部材343が嵌設された回転部材344は、第2磁気吸引部材343及び第3磁気吸引部材347が嵌設された移動部材348に置き換えられる。移動部材348は、ロック解除部材342に固定接続されてもよいし、移動部材348は、ロック解除部材342と一体成型されてもよい。本実施例では、移動部材348は、2つの押上げ部3421の接続部3422から遠い一端に固定接続される。他の実施例では、移動部材348は、2つの押上げ部3421のうちの1つのみに固定接続されてもよい。第2磁気吸引部材343と第3磁気吸引部材347は、間隔をあけて移動部材348に嵌設され、且つ第2磁気吸引部材343と第3磁気吸引部材347との距離は、その互いの磁界が顕著に互いに影響することがないように保つことが必要である。移動部材348は、第1移動位置と第2移動位置を有する。
【0087】
さらに、図16に示すように、ロック解除部材342が第1ロック位置にある場合、移動部材348は、第1移動位置に位置し、第2磁気吸引部材343は第1磁気吸引部材330と対向し且つ互いに吸着可能である。図17に示すように、ロック解除部材342が第1ロック解除位置にある場合、移動部材348は、第2移動位置に位置し、第3磁気吸引部材347は第1磁気吸引部材330と対向し且つ互いに反発可能である。具体的には、第2磁気吸引部材343は、第3磁気吸引部材347のF1方向の側に設けられる。第2磁気吸引部材343と第3磁気吸引部材347は、いずれも永久磁石である。上記のように、本実施例における第1磁気吸引部材330は、S極が上向きに設けられるため、第2磁気吸引部材343の固定台310に近い一端(即ち第2磁気吸引部材343の下端)は、N極であり、第3磁気吸引部材347の固定台310に近い一端(即ち、第3磁気吸引部材347の下端)は、S極である。このように、第2磁気吸引部材343と第1磁気吸引部材330とは対向する際に互いに吸着する作用を形成可能であり、第3磁気吸引部材347と第1磁気吸引部材330とは対向する際に互いに反発する作用を形成可能である。他の実施例では、第1磁気吸引部材330は、N極が上向きに設けられると、第2磁気吸引部材343の固定台310に近い一端(即ち第2磁気吸引部材343の下端)はS極であり、第3磁気吸引部材347の固定台310に近い一端(即ち、第3磁気吸引部材347の下端)はN極である。他の実施例では、第2磁気吸引部材343は鉄ブロック又は他の強磁性物質からなるものに置き換えられてもよい。つまり、第2磁気吸引部材343と第1磁気吸引部材330は、対向する際に互いに吸引する作用力を生じることができればよい。
【0088】
本実施例におけるロック機構セット340の具体的な作用原理は、以下の通りである。
アームレスト本体200をフレーム100から取り外す必要がある際、図16に示すように、操作部材360又は操作部3423をプッシュすることで、ロック解除部材342が第1ロック位置から第1ロック解除位置へ移動するように駆動し、即ち、ロック解除部材342が図16におけるF1方向へ移動するように駆動し、このとき、復帰部材345は、圧縮されて変形する。ロック解除部材342が移動する過程において、ロック解除部材342における2つの押上げ部3421は、押上げ斜面3421aによって係合部材341における2つの当接部3413を互いに離間する方向に押し上げて、2つの係合アーム3411は、弾性変形して係合溝312と係合を離脱する。それと同時に、ロック解除部材342は、移動する過程において、さらに移動部材348が第2磁気吸引部材343と第1磁気吸引部材330との吸引力を抗して第2移動位置まで移動するように駆動し、第3磁気吸引部材347と第1磁気吸引部材330は、対向して互いに反発する作用力を生じる。このように、2つの係合アーム3411は、いずれも係合溝312と係合を離脱するとともに、第3磁気吸引部材347と第1磁気吸引部材330は、対向して互いに反発する作用力を生じるため、接続台320は、固定台310から迅速に取り外すことが可能であり、余分なロック力を抗する必要がなく、便利で簡単である。接続台320がすでに固定台310から取り外された場合、操作部材360又は操作部3423に対するプッシュ力を撤去すると、ロック解除部材342は、復帰部材345による弾性復帰力の作用で第1ロック解除位置から第1ロック位置まで復帰するとともに、ロック解除部材342は、移動部材348がF1方向との反対方向に沿って第1移動位置まで復帰するように駆動する。
【0089】
アームレスト本体200をフレーム100に取り付ける必要がある際、接続台320を固定台310に押圧して、第2ソケット部3223を第1ソケット部311外に外嵌させれば、固定台310は、挿設孔3222を介して収納空間323内に挿設される。それと同時に、係合部材341の2つの係合アーム3411は、弾性変形して固定台310における位置規制ボス313を乗り越えて係合溝312内に係止すればよい。このとき、第2磁気吸引部材343と第1磁気吸引部材330は、対向して互いに吸引する作用力を生じるため、接続台320と固定台310は、迅速かつ正確に自動的に位置決めすることが可能であり、係合部材341は、迅速に固定台310に位置合わせることが可能であり、人間による余分な校正が必要としないため、アームレスト本体200のフレーム100への取り付け過程は、より便利で簡単となる。
【0090】
選択可能に、第3実施例において、図18図19に示すように、ロック機構セット340は、係合部材341、ロック解除部材342、第2磁気吸引部材343、移動部材348及び復帰部材345を含むことができる。
【0091】
図18図19に示すように、本実施例における係合部材341、ロック解除部材342、第2磁気吸引部材343、移動部材348及び復帰部材345の構造及び設置形態は、第2実施例とほぼ同じであり、本実施例において第3磁気吸引部材347が設けられていない点で相違する。このように、ロック解除部材342が第1ロック位置にある場合、移動部材348は、第1移動位置に位置し、第2磁気吸引部材343は第1磁気吸引部材330と対向し且つ互いに吸着可能であり、ロック解除部材342が第1ロック解除位置にある場合、移動部材348は、第2移動位置に位置し、第2磁気吸引部材343は第1磁気吸引部材330とずれて互いに吸着する作用力を解除可能である。
【0092】
本実施例におけるロック機構セット340の具体的な作用原理は、第2実施例と同じであるため、ここで繰り返し述べない。
【0093】
本発明の他の実施例において、図20図21に示すように、シートアセンブリ110は、シート部112、拘束バンド400、ロック留め具セット500及び位置決め機構600を含む。なお、シートアセンブリ110は、カート又は自動車の安全シートのベースに設けられてもよい。本実施例では、自動車の安全シートに設けられるシートアセンブリ110を例として、拘束バンド400、ロック留め具セット500及び位置決め機構600の詳細を説明する。
【0094】
拘束バンド400は、シートアセンブリ110に設けられ、且つ拘束位置及び開放位置を有する。本実施例では、拘束バンド400は、股ベルトを含み、且つ股ベルトは、シート部112に設けられ、対応的に着座者の両大腿の間の位置に設けられる。拘束バンド400は、一端がシート部112に固定され、他端がロック留め具セット500のうちの1つのロック留め具に接続可能である。図20に示すように、拘束バンド400が拘束位置にある場合、搭乗者をシートアセンブリ110に制限することが可能であり、図21に示すように、拘束バンド400が開放位置にある場合、搭乗者がシートアセンブリ110に出入りすることが便利である。他の実施例では、拘束バンド400は、カートにおける搭乗者の移動を制限するための他の帯状構造をさらに含むことが可能である。
【0095】
ロック留め具セット500は、拘束バンド400及び着座者の腰部を拘束するための別の一対の腰部バンド700を接続するためのロック留め具を含み、例えば五角バックルであってもよい。位置決め機構600は、拘束バンド400とシート部112との間に設けられる。ロック留め具セット500がロック状態にある場合、ロック留め具セット500は、拘束バンド400を拘束位置に保持可能であり、ロック留め具セット500がロック解除状態にある場合、位置決め機構600は、拘束バンド400を開放位置に保持可能である。
【0096】
選択可能に、位置決め機構600は、異なる形態を有してもよい。例えば、一実施例では、図20図21に示すように、位置決め機構600は、拘束バンド400外に外嵌された保護片630と、シート部112に設けられた第4磁気吸引部材610と、拘束バンド400又は保護片630に設けられた第5磁気吸引部材620とを含む。拘束バンド400の一端は、保護片630から延出してロック留め具セット500のうちの1つのロック留め具に接続可能である。第4磁気吸引部材610と第5磁気吸引部材620は、互いに吸着して拘束バンド400を開放位置に保持可能である。具体的には、第4磁気吸引部材610は、例えばミシン縫いなどの形態によってシートアセンブリ110のシート部112に固定される。本実施例では、シート部112は、シート布1121と、シート布1121に敷設されたシートクッション1122とを含む。第4磁気吸引部材610は、シート布1121に設けられてもよいし、シートクッション1122に設けられてもよい。
【0097】
具体的には、シートクッション1122に穿設孔1122aが設けられてもよい。図22とともに参照すると、保護片630は、互いに接続された第1片部631及び第2片部632を含み、第1片部631の最大幅は、穿設孔1122aの孔径よりも大きく、第2片部632の第1片部631に接続された一端の幅は、穿設孔1122aの孔径以下であり、保護片630は、穿設孔1122aに穿設される。第1片部631の第2片部632から遠い一端は、穿設孔1122aを介してシート布1121とシートクッション1122との間に位置する(つまり、シートクッション1122の下方に位置する)ことができる。第2片部632の第1片部631から遠い一端は、穿設孔1122aを経由してシートクッション1122を通ってシートクッション1122のシート布1121に背向する側に位置し、つまり、シートクッション1122の上方に位置する。シートクッション1122のシート布1121に面する側を第1側とし、シートクッション1122のシート布1121に背向する側を第2側とすると、第1片部631は、シートクッション1122の第1側に位置し、第2片部632は、シートクッション1122の第2側に位置する。本実施例では、第2片部632のほぼ中部に穿設カバー634が設けられ、拘束バンド400は、第2片部632と穿設カバー634との間に穿設される。具体的には、穿設カバー634は、略方形の布片であり、且つ方形の布片の対向する両側は縫合(例えばミシン縫い)などの形態で第2片部632に固定される。
【0098】
このように、図20図21に示すように、ロック留め具セット500がロック状態からロック解除状態に切り替わると、拘束バンド400は、拘束位置から開放位置に切り替わり、保護片630における第5磁気吸引部材620とシート布1121又はシートクッション1122における第4磁気吸引部材610とは、互いに吸引可能であり、それにより、拘束バンド400を開放位置に保持して、保護片630が変位して拘束バンド400の位置を手動的に調整することを避け、乳幼児の着座を便利にする。第4磁気吸引部材610と第5磁気吸引部材620は、いずれも永久磁石であり、その磁極の設置は、拘束バンド400が開放位置にある場合第4磁気吸引部材610と第5磁気吸引部材620とが互いに吸着できると満たせばよい。又は、第4磁気吸引部材610と第5磁気吸引部材620は、そのうちの一方が永久磁石であり、他方が鉄ブロック又は他の強磁性材料で製造されるものであるように設けられてもよい。なお、本実施例では、第5磁気吸引部材620は、保護片630に設けられるが、本願では限定されない。位置決め機構600が保護片630を有さない場合、第5磁気吸引部材620は、拘束バンド400に設けられてもよい。
【0099】
さらに、図22に示すように、位置決め機構600は、保護片630内に設けられた可撓性反発部材640をさらに含むことができる。選択可能に、可撓性反発部材640は、プラスチック鋼材又は金属材料又は一定の可撓性を有する他の軟質材料で製造された薄いシート状構造であってもよい。可撓性反発部材640は、第1片部631から第2片部632まで延在するように設けられることで、可撓性反発部材640の反発力を保証する。具体的には、可撓性反発部材640は、互いに接続された第1弾性部641及び第2弾性部642を含み、第1弾性部641は、第1片部631内に位置し、第2弾性部642は、第2片部632内に位置してもよい。つまり、保護片630は、シートクッション1122上の穿設孔1122aを通って設けられるとき、可撓性反発部材640の第1弾性部641は、穿設孔1122aを通ってシートクッション1122の第1側(即ち、シートクッション1122の下方)に位置し、第2弾性部642は、シートクッション1122の第2側(即ち、シートクッション1122の上方)に位置する。本実施例では、保護片630内に緩衝物が充填され、可撓性反発部材640は、緩衝物と前記拘束バンド400との間に位置し、このように、可撓性反発部材640の乳幼児への接触を避け、乳幼児の乗り心地を向上させる。
【0100】
このように、ロック留め具セット500がロック状態にあり、拘束バンド400が拘束位置にある場合、保護片630内の可撓性反発部材640の湾曲変形が可能となる。ロック留め具セット500がロック解除状態にある場合、可撓性反発部材640は、自身の弾性復帰力の作用で自動的にまっすぐな状態に復帰することが可能であり、それにより、拘束バンド400が自動的に開放位置に切り替わることを駆動する。言い換えれば、可撓性反発部材640は、常に拘束バンド400を開放位置へ移動させる。
【0101】
選択可能に、可撓性反発部材640は、複数種の形状を有してもよく、例えば単一の長尺状の構造(図22に示すように)、U型構造(図23に示すように)、又は対向して設けられた2つの長尺状構造(図24に示すように)などをなすことが可能である。25図に示すように、可撓性反発部材640は、円状の第1弾性部641と、長尺状の第2弾性部642とをさらに含んでもよい。第2弾性部642の最大幅W2は、第1弾性部641の最大幅W1よりも小さい。このように設置することで、可撓性反発部材640の大きい弾性反発力を保証することが可能である。
【0102】
さらに、図26に示すように、保護片630に開口633が設けられてもよく、可撓性反発部材640は、開口633を介して保護片630から取り外すことが可能であり、それにより、保護片630の洗浄が便利になる。又は、保護片630の内側にポケットが縫製されてもよく、可撓性反発部材640は、当該ポケット内に取り外し可能に挿設され、保護片630の洗浄が必要とする際、可撓性反発部材640をポケットから取り出すことが可能である。
【0103】
いくつかの実施例では、図27図28に示すように、可撓性反発部材640は、バネ、例えば魚鱗骨型バネであってもよい。魚鱗骨型バネは、中部が中空の構造であり、強い反発力を有し、ロック機構セット340がロック解除されると、保護片630が拘束バンド400とともに迅速に弾き出すように駆動しやすくなる。当該実施例では、魚鱗骨型バネは、縫合、例えばミシン縫いの形態で保護片630中に固定され、且つ保護片630中に緩衝物が充填されて魚鱗骨型バネが乳幼児に接触することを避け、使用の快適性を向上させることが可能である。選択可能に、緩衝物は、発泡率が20倍の発泡体であってもよく、例えば、材質がEPSなどの一般的な材料である。本実施例における魚鱗骨型バネは、反発力を保証するように、同様に第1片部631から第2片部632まで延在するように設けられる。本実施例では、魚鱗骨型バネは、概ね保護片630の縦方向の中軸線に沿って設けられ、他の実施例において、魚鱗骨型バネは、保護片630の縦方向の中軸線の左側又は右側に設けられ、又は間隔をあけた2本の魚鱗骨型バネが設けられてもよい。具体的には、保護片の内側の縦方向の中軸線に魚鱗骨型バネを収納するための長尺状のポケットを縫製してもよい。
【0104】
いくつかの実施例では、図29に示すように、位置決め機構600は、同時に上記の第4磁気吸引部材610、第5磁気吸引部材620及び可撓性反発部材640を含む場合、ロック留め具セット500がロック状態からロック解除状態に切り替わると、拘束バンド400は、可撓性反発部材640による弾性復帰力の作用で自動的に拘束位置から開放位置に切り替わることが可能であり、次に、保護片630とシート部112は、第4磁気吸引部材610と第5磁気吸引部材620との間の吸着作用によって迅速に固定され、拘束バンド400を開放位置に保持する。この実施例では、第5磁気吸引部材620と可撓性反発部材640は、保護片630に間隔をあけて設けられてもよい。このように、第5磁気吸引部材620の補助位置決め作用によって、可撓性反発部材640の長さを適当に短くして材料を節約することが可能である。他の実施例では、第5磁気吸引部材620は、穿設カバー634に設けられてもよい。
【0105】
いくつかの実施例では、図30に示すように、可撓性反発部材640は、強磁性を有する金属材料で製造されれば、その自身は第4磁気吸引部材610と互いに吸引する能力を有するため、第5磁気吸引部材620を省略してシート部112に第4磁気吸引部材610のみが設けられてもよい。このような実施例では、可撓性反発部材640の第2弾性部642の長さL1(図30参照)は、穿設孔1122aから第4磁気吸引部材610までの最短長さL2(図20参照)よりも大きいことを保証するように注意すべきであり、それにより、拘束バンド400が開放位置にある場合、可撓性反発部材640は、少なくとも部分的に第4磁気吸引部材610と対向して吸着することが可能である。
【0106】
他のいつくかの実施例では、保護片630自身も可撓性ゴム材料で製造されてもよく、このように、保護片630中に可撓性反発部材640を設けなくても、保護片630は、拘束バンド400を自動的に反発させる作用を有することができる。なお、いくつかの実施例では、位置決め機構600は、保護片630及び保護片630中に設けられた可撓性反発部材640のみを含むが、第4磁気吸引部材610及び第5磁気吸引部材620を含まなくてもよい。
【0107】
本発明の提案するアームレスト取付ユニット300及びカートは、少なくとも以下の技術的効果を有する。
上記アームレスト取付ユニット300において、第1磁気吸引部材330とロック機構セット340との間に形成された磁力作用(吸引力及び/又は反発力を含む)によって、ロック機構セット340は、固定台310が接続台320に固定されたロック状態と、固定台310が接続台320から離間するロック解除状態との間で切り替えることが可能である。固定台310と接続台320がそれぞれ例えばアームレスト本体200とフレーム100に取り付けられる際、フレーム100に対するアームレスト本体200の迅速な取付及び取り外しを実現することができ、使用が便利である。
【0108】
上記実施例の各技術的特徴は任意に組み合わせることができ、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴のすべての可能な組み合わせを説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、本明細書に記載された範囲にあると考えられるべきである。
【0109】
上記実施例は本発明のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、その説明は比較的具体的かつ詳細であるが、これによって特許請求の範囲を限定するものとして理解されるべきではない。当業者にとって、本発明の構想から逸脱しない前提で、さらに若干の変形と改良を行うことができ、これらはいずれも本発明の保護範囲に含まれることに留意されたい。したがって、本願発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0110】
100 フレーム
110 シートアセンブリ
111 シートロッド
112 シート部
1121 シート布
1122 シートクッション
1122a 穿設孔
120 ハンドルアセンブリ
130 アームレスト支持ロッド
200 アームレスト本体
300 アームレスト取付ユニット
310 固定台
311 第1ソケット部
312 係合溝
313 位置規制ボス
314 取付キャビティ
320 接続台
321 第1蓋体
3211 弾性アーム
3212 第2押圧突起
3213 第2嵌合柱
3214 長尺孔
322 第2蓋体
3221 接続孔
3222 挿設孔
3223 第2ソケット部
3224 固定柱
323 収納空間
330 第1磁気吸引部材
340 ロック機構セット
341 係合部材
3411 係合アーム
3412 固定部
3412a 固定リング
3413 当接部
342 ロック解除部材
3421 押上げ部
3421a 押上げ斜面
3421b セレーション部
3422 接続部
3423 操作部
3424 接続ロッド
3424a 第1押圧突起
3424b 第1嵌合柱
343 第2磁気吸引部材
3431 第1磁極
3432 第2磁極
344 回転部材
345 復帰部材
346 接続軸
347 第3磁気吸引部材
348 移動部材
349 ギア部
350 取付蓋
360 操作部材
361 スライド部
362 駆動部
363 操作突起
400 拘束バンド
500 ロック留め具セット
600 位置決め機構
610 第4磁気吸引部材
620 第5磁気吸引部材
630 保護片
631 第1片部
632 第2片部
633 開口
634 穿設カバー
640 可撓性反発部材
641 第1弾性部
642 第2弾性部
700 腰部バンド
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