IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ケニュー・インコーポレイテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024120878
(43)【公開日】2024-09-05
(54)【発明の名称】多用途マウント
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20240829BHJP
   H04M 1/12 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
G06F1/16 313
H04M1/12 Z
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024024194
(22)【出願日】2024-02-21
(31)【優先権主張番号】63/486,883
(32)【優先日】2023-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/589,824
(32)【優先日】2023-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/442,712
(32)【優先日】2024-02-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】524007479
【氏名又は名称】ケニュー・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Kenu, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100197561
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 三喜男
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ,デイビッド イー
(72)【発明者】
【氏名】ミン,ケネス ワイ
【テーマコード(参考)】
5K023
【Fターム(参考)】
5K023AA07
5K023DD06
5K023KK07
5K023KK10
5K023LL06
5K023MM25
5K023PP05
5K023PP12
5K023PP16
(57)【要約】      (修正有)
【課題】スマートフォンなどの携帯型電子デバイスを複数の異なる位置に保持するようになっている多用途マウントを提供する。
【解決手段】特定の実施形態において、多用途マウント102は、携帯型電子デバイスに選択的に取り付けられることによって多用途マウントを携帯型電子デバイスに取り付ける本体112と、本体に回動可能に接続されるネック162と、ネックを載置可能なトラフ150を有し、ネックに回動可能に接続されるベース132と、を備える。多用途マウントは、本体、ネック又はベースのうちの少なくとも1つの少なくとも一部を、本体、ネック又はベースのうちの少なくとも1つの少なくとも更なる部分に対して回動させることによって、複数の異なる位置に位置決めされる。複数の異なる位置は、少なくとも閉位置と、イーゼル起立位置とを含む。ベースは、1つ以上の磁石155を含む。
【選択図】図1A-1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型電子デバイスを複数の異なる位置に保持するようになっている多用途マウントにおいて、
前記携帯型電子デバイスに選択的に取り付けられることによって前記多用途マウントを前記携帯型電子デバイスに取り付けるように構成される本体と、
前記本体に回動可能に接続されるネックと、
前記ネックに回動可能に接続されるベースであって、前記多用途マウント、及びそれに取り付けられる前記携帯型電子デバイスを、強磁性金属表面又は磁気表面に選択的に磁気的に取り付けられることができるようにするべく構成される1つ以上の磁石を含む、ベースと、
を備え、
前記多用途マウントは、前記本体、前記ネック、又は前記ベースのうちの少なくとも1つの少なくとも一部を、前記本体、前記ネック、又は前記ベースのうちの少なくとも1つの少なくとも更なる部分に対して回動させることによって、前記複数の異なる位置に位置決めされるように構成され、
前記複数の異なる位置は、少なくとも閉位置とイーゼル起立位置とを含み、
前記多用途マウントが前記閉位置にあるときに、前記ベースの少なくとも一部が前記本体の少なくとも一部分と同一平面上にあり、
前記多用途マウントが前記イーゼル起立位置にあるときに、前記本体が前記ベースの上方で前記ネックによって支持される、
多用途マウント。
【請求項2】
前記複数の異なる位置がベントルーバ取り付け位置も含み、
前記多用途マウントが前記ベントルーバ取り付け位置にあるときに、前記ベースの少なくとも一部は、前記本体に対して略垂直に延在するとともに、車両のベントの水平ルーバに取り付けられるように構成される、
請求項1に記載の多用途マウント。
【請求項3】
前記ベースから突出する第1及び第2のフックと、
前記第1のフックが突出する場所と前記第2のフックが突出する場所との間にある前記ベース内の凹部と、
を更に備え、
前記第1及び第2のフックは、前記多用途マウントが前記ベントルーバ取り付け位置にあるときに、車両のベントの水平ルーバに選択的に引っ掛かることにより、前記多用途マウント及びそれに取り付けられる前記携帯型電子デバイスを前記車両の前記ベントの前記水平ルーバに装着するように構成され、
前記凹部は、前記第1のフック及び前記第2のフックが前記車両の前記ベントの前記水平ルーバに引っ掛けられるときに、前記第1のフック及び前記第2のフックが前記車両の前記ベントの垂直構成要素の両側に配置されることによって前記垂直構成要素を跨ぐことを可能にするべく構成される、
請求項2に記載の多用途マウント。
【請求項4】
前記多用途マウントが前記閉位置にあるときに前記第1及び第2のフックを受け入れるように構成される、前記本体内の第1及び第2のキャビティを更に備える、請求項3に記載の多用途マウント。
【請求項5】
前記ベースは、前記ベースの凹部の最内端に位置されるベース-ネックヒンジによって前記ネックに回動可能に接続される、請求項1に記載の多用途マウント。
【請求項6】
前記ベースは、前記ベースの凹部が位置される場所とは反対側の前記ベースの端部に位置されるベース-ネックヒンジによって前記ネックに回動可能に接続される、請求項1に記載の多用途マウント。
【請求項7】
前記本体は、前記本体を前記携帯型電子デバイスの磁性部又は前記携帯型電子デバイス用のケースの磁性部に選択的に磁気的に取り付けるように構成される磁性部を含む、請求項1に記載の多用途マウント。
【請求項8】
前記多用途マウントが前記閉位置にあるとき、
前記本体の周辺設置面積は、前記ベースの周辺設置面積と同じ長さ及び幅寸法を有する、
請求項1から7のいずれか一項に記載の多用途マウント。
【請求項9】
前記ベースは、前記多用途マウントが前記閉位置にあるときに前記ネックの少なくとも一部を受け入れるように構成されるトラフを含み、
前記ネックの少なくとも大部分は、前記多用途マウントが前記閉位置にあるときに前記本体と前記ベースとの間に挟まれる、
請求項1から7のいずれか一項に記載の多用途マウント。
【請求項10】
前記ネックは、第2のネック部に回動可能に接続される第1のネック部を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の多用途マウント。
【請求項11】
前記ベースは、第2のベース部に回動可能に接続される第1のベース部を含む、請求項10に記載の多用途マウント。
【請求項12】
前記多用途マウントの厚さは、前記多用途マウントが前記閉位置にあるときに10ミリメートル未満である、請求項1から7のいずれか一項に記載の多用途マウント。
【請求項13】
前記ネックは、3自由度で前記ネックに対して前記本体を回転させることができるようにするボールジョイントによって前記本体に回動可能に接続される、請求項1から7のいずれか一項に記載の多用途マウント。
【請求項14】
前記複数の異なる位置は、少なくともコンパクトディスク(CD)スロット取り付け位置、自撮り棒位置、ポール取り付け位置、フィンガーループグリップ位置、及び飛行機トレイ又はポケット取り付け位置を更に含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の多用途マウント。
【請求項15】
前記本体は、前記多用途マウントによって保持されるか又は前記多用途マウントに取り付けられるかの少なくとも一方である携帯型電子デバイスを充電するように構成される無線充電器を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の多用途マウント。
【請求項16】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の多用途マウントと、
無線充電アダプタであって、前記多用途マウントの前記本体と前記多用途マウントによって保持されて前記無線充電アダプタによって充電される携帯型電子デバイスとの間に挟まれるように前記多用途マウントに選択的に取り付けられるべく構成される無線充電アダプタと、
を備え、
前記多用途マウントは、前記無線充電アダプタが前記多用途マウントに取り付けられるとき並びに前記無線充電アダプタが前記多用途マウントから取り外されるときに少なくとも閉位置及びイーゼル起立位置に構成されることが可能である、
システム。
【発明の詳細な説明】
【優先権主張】
【0001】
この出願は、それぞれが参照により本明細書に組み込まれる、2024年2月15日に出願された米国非仮特許出願第18/442,712号、2023年10月12日に出願された米国仮特許出願第63/589,824号、及び2023年2月24日に出願された米国仮特許出願第63/486,883号に対する優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本技術の実施形態は、一般に、スマートフォン、小型音楽及び/又はビデオレコーダ並びに小型音楽及び/又はビデオプレーヤなどの携帯型電子デバイスを装着及び保持するための装置に関するが、これらに限定されない。
【背景技術】
【0003】
スマートフォン及び他の携帯型電子デバイスは、非常に普及しているため、携帯型電子デバイスを常に見てアクセス可能に保つことを人々にとって容易にするために、多数の異なる種類のマウントが開発及び販売されている。例えば、人々は、自動車に乗っている間、ターンバイターン運転方向をスマートフォンに依存することが多いため、カーフォンマウントが開発され、販売されている。別の例として、人々は映画を見たり、インターネットを閲覧したり、飛行機で移動しながら電子メールを送ったりするためにスマートフォンに依存することが多いため、飛行機の背もたれのポケット及び/又は折り畳みトレイにスマートフォンを固定するためのマウント及びスタンドが開発及び販売されている。更に他の例では、人々がスマートフォンを手で保持又は把持するのを助けるために、リング及びソケットがスマートフォンの背面に取り付けられることが多い。更に、卓上又は他の水平面にスマートフォンを保持するために、卓上スタンドが利用可能である。更に、スマートフォンをポールに取り付けることができるようにするためにポールに巻き付けることができる可撓性脚部を有するマウントなどが、写真及びビデオを撮影するときにスマートフォンを静止状態に保持することを可能にする。個人は、多くの場合、様々な異なる目的を果たすために多数の異なる種類のマウントを購入することになり、これは高価になる可能性があり、また、個人が移動時に適切な種類のマウントを持ってくることを覚えておく必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本技術の特定の実施形態は、スマートフォンなどの携帯型電子デバイスを複数の異なる位置に保持するようになっている多用途マウントに関する。特定の実施形態によれば、多用途マウントは、携帯型電子デバイスに選択的に取り付けられることによって多用途マウントを携帯型電子デバイスに取り付けるように構成される本体と、本体に回動可能に(pivotably)接続されるネックと、ネックに回動可能に接続されるベースとを備える。多用途マウントは、本体、ネック、又はベースのうちの少なくとも1つの少なくとも一部を、本体、ネック、又はベースのうちの少なくとも1つの少なくとも更なる部分に対して回動させることによって、複数の異なる位置に位置決めされるように構成される。複数の異なる位置は、少なくとも閉位置と、イーゼル起立位置(standing easel position)とを含む。特定の実施形態によれば、ベースは、多用途マウント、及びそれに取り付けられる携帯型電子デバイスを強磁性金属表面又は磁気表面に選択的に磁気的に取り付けることができるようにするべく構成される1つ以上の磁石を含む。多用途マウントが閉位置にあるとき、ベースの少なくとも一部は、本体の少なくとも一部と同一平面上にある。多用途マウントがイーゼル起立位置にあるとき、本体はベースの上方でネックによって支持される。
【0005】
特定の実施形態によれば、複数の異なる位置は、ベントルーバ(vent louver)取り付け位置も含む。多用途マウントがベントルーバ取り付け位置にあるとき、ベースの少なくとも一部は、本体に対して略垂直に延びるとともに、車両のベントの水平ルーバに取り付けられるように構成される。
【0006】
特定の実施形態によれば、多用途マウントは、ベースから突出する第1及び第2のフックと、第1のフックが突出する場所と第2のフックが突出する場所との間にあるベースの凹部とを更に備える。第1及び第2のフックは、多用途マウントがベントルーバ取り付け位置にあるときに、車両のベントの水平ルーバに選択的に引っ掛かることにより、多用途マウント及びそれに取り付けられる携帯型電子デバイスを車両のベントの水平ルーバに装着するように構成される。凹部は、第1のフック及び第2のフックが車両のベントの水平ルーバに引っ掛けられるときに、第1のフック及び第2のフックが車両のベントの垂直構成要素の両側に配置されることによって垂直構成要素を跨ぐことを可能にするべく構成される。
【0007】
特定の実施形態によれば、多用途マウントは、多用途マウントが閉位置にあるときに第1及び第2のフックを受け入れるように構成される第1及び第2のキャビティを本体内に更に備える。
【0008】
特定の実施形態によれば、ベースは、ベースの凹部の最内端に位置されるベース-ネックヒンジ(base-to-neck hinge)によってネックに回動可能に接続される。別の実施形態によれば、ベースは、ベースの外周端部に位置されるベース-ネックヒンジによってネックに回動可能に接続される。
【0009】
特定の実施形態によれば、本体は、本体を携帯型電子デバイスの磁性部、又は携帯型電子デバイス用のケースの磁性部に選択的に磁気的に取り付けるように構成される磁性部を含む。特定のそのような実施形態では、本体の磁性部が磁気リングを備える。
【0010】
特定の実施形態によれば、多用途マウントが閉位置にあるとき、本体の周辺設置面積は、ベースの周辺設置面積(footprint)と同じ長さ及び幅寸法を有する。特定のそのような実施形態において、ベースは、多用途マウントが閉位置にあるときにネックの少なくとも一部を受け入れるように構成されるトラフ(trough)を含み、多用途マウントが閉位置にあるときにネックの少なくとも大部分が本体とベースとの間に挟まれる。
【0011】
特定の実施形態によれば、ネックは、第2のネック部に回動可能に接続される第1のネック部を含み、ベースは、第2のベース部に回動可能に接続される第1のベース部を含む。
【0012】
特定の実施形態によれば、多用途マウントの厚さは、多用途マウントが閉位置にあるときに10ミリメートル未満である。特定の実施形態によれば、多用途マウントの厚さは、多用途マウントが閉位置にあるときに6ミリメートル未満である。
【0013】
特定の実施形態によれば、ネックは、3自由度でネックに対して本体を回転させることができるようにするボールジョイントによって本体に回動可能に接続される。
【0014】
特定の実施形態によれば、複数の異なる位置は、少なくともコンパクトディスク(CD)スロット取り付け位置、自撮り棒位置、ポール取り付け位置、フィンガーループグリップ位置(finger loop grip position)、飛行機トレイ取り付け位置、及び飛行機ポケット取り付け位置を更に含む。
【0015】
特定の実施形態によれば、本体は、多用途マウントによって保持されるか又は多用途マウントに取り付けられるかの少なくとも一方である携帯型電子デバイスを充電するように構成される無線充電器を含む。
【0016】
特定の実施形態によれば、携帯型電子デバイスを複数の異なる位置に保持するようになっている多用途マウントは、携帯型電子デバイスに選択的に取り付けられることによって多用途マウントを携帯型電子デバイスに取り付けるように構成される本体と、本体に回動可能に接続されるネックであって、ネック内ヒンジによって第2のネック部に回動可能に接続される第1のネック部を含むネックとを備える。また、多用途マウントは、ネックに回動可能に接続されるベースも含む。多用途マウントは、少なくとも閉位置及びイーゼル起立位置に位置決めされるように構成される。特定の実施形態において、多用途マウントは、ベントルーバ取り付け位置及びCDスロット取り付け位置に構成することもできる。特定の実施形態において、多用途マウントは、ポール取り付け位置、フィンガーループグリップ位置、飛行機トレイ取り付け位置、及び飛行機ポケット取り付け位置に構成することもできる。
【0017】
特定の実施形態によれば、ネックは、ネック-本体(neck-to-main body)ボールジョイントによって本体に回動可能に接続される。
【0018】
特定の実施形態によれば、本体は、本体を携帯型電子デバイスの磁性部、又は携帯型電子デバイス用のケースの磁性部に選択的に磁気的に取り付けるように構成される磁性部を含む。
【0019】
特定の実施形態によれば、多用途マウントの厚さは、多用途マウントが閉位置にあるときに10ミリメートル未満である。特定の実施形態によれば、多用途マウントの厚さは、多用途マウントが閉位置にあるときに6ミリメートル未満である。
【0020】
特定の実施形態によれば、本体は、多用途マウントによって保持されるか又は多用途マウントに取り付けられるかの少なくとも一方である携帯型電子デバイスを充電するように構成される無線充電器を含む。特定のそのような実施形態において、多用途マウントの厚さは、多用途マウントが閉位置にあるときに12ミリメートル未満である。
【0021】
本技術の特定の実施形態は、多用途マウント及び無線充電アダプタを備えるシステムに関する。多用途マウントは、本体、ネック、及びベースを含む。本体は、携帯型電子デバイスに選択的に取り付けられることによって多用途マウントを携帯型電子デバイスに取り付けるように構成される。ネックは、本体に回動可能に接続される。ベースは、ネックに回動可能に接続される。無線充電アダプタは、多用途マウントの本体と、多用途マウントによって保持されて無線充電アダプタによって充電されるようになっている携帯型電子デバイスとの間に無線充電アダプタが挟まれるように、多用途マウントに選択的に取り付けられるように構成される。多用途マウントは、無線充電アダプタが多用途マウントに取り付けられるとき並びに無線充電アダプタが多用途マウントから取り外されるときに、少なくとも閉位置及びイーゼル起立位置に構成することができる。特定の実施形態において、多用途マウントは、無線充電アダプタが多用途マウントに取り付けられるとき並びに無線充電アダプタが多用途マウントから取り外されるときに、ベントルーバ取り付け位置及びCDスロット取り付け位置に構成することもできる。特定の実施形態において、多用途マウントは、無線充電アダプタが多用途マウントに取り付けられるとき並びに無線充電アダプタが多用途マウントから取り外されるときに、ポール取り付け位置、フィンガーループグリップ位置、飛行機トレイ取り付け位置、及び飛行機ポケット取り付け位置に構成することもできる。
【0022】
この概要は、以下の詳細な説明で更に説明される概念の選択を簡略化した形で紹介するために提供される。この概要は、特許請求される主題の重要な特徴又は本質的な特徴を特定することを意図しておらず、特許請求される主題の範囲を決定する際の補助として使用されることも意図していない。
【0023】
本技術の実施形態は、以下の説明及び添付図面を参照することによって最も良く理解することができ、図面上の共通の参照符号は、様々な図及び実施形態を通して同じ又は類似の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1A-1B】図1A-1Bは、多用途マウントが完全に展開された実質的に平坦な位置にあるときの本技術の一実施形態に係る多用途マウントの正面斜視図及び背面斜視図である。
図1C-1G】図1C-1Gは、完全に展開された実質的に平坦な位置にある多用途マウントの正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。
図2A-2B】図2A-2Bは、閉位置とも呼ばれ得る完全折り畳み位置にある多用途マウントの正面斜視図及び背面斜視図である。
図2C-2G】図2C-2Gは、完全折り畳み(別名、閉)位置にある多用途マウントの正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。
図2H-2J】図2Hは、完全折り畳み(別名、閉)位置にあり、スマートフォンの背面(別名、裏面)に磁気的に取り付けられる多用途マウントの背面斜視図である。図2Iは、完全折り畳み(別名、閉)位置にあり、スマートフォンの背面に磁気的に取り付けられる多用途マウントの背面図である。図2Jは、完全折り畳み(別名、閉)位置にあり、スマートフォンの背面に磁気的に取り付けられる多用途マウントの側面図である。
図3A-3B】図3A-3Bは、イーゼル起立位置にある多用途マウントの正面斜視図及び背面斜視図である。
図3C-3G】図3C-3Gは、イーゼル起立位置にある多用途マウントの正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。
図3H-3K】図3H-3Kは、スマートフォンを縦向きに保持しているイーゼル起立位置にある多用途マウントの正面斜視図、背面斜視図、正面図及び側面図である。
図4A-4B】図4A-4Bは、ベントルーバ取り付け位置における多用途マウントの2つの異なる背面斜視図である。
図4C-4G】図4C-4Gは、ベントルーバ取り付け位置における多用途マウントの正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。
図5A-5B】図5A-5Bは、コンパクトディスク(CD)スロット取り付け位置にある多用途マウントの2つの異なる背面斜視図である。
図5C-5G】図5C-5Gは、CDスロット取り付け位置にある多用途マウントの正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。
図5H-5I】図5Hは、CDスロット取り付け位置にある多用途マウントの背面斜視図であり、多用途マウントは、その横向きにあるスマートフォンの背面に磁気的に取り付けられる。図5Iは、CDスロット取り付け位置にある多用途マウントの背面斜視図であり、多用途マウントは、縦向きにあるスマートフォンの背面に磁気的に取り付けられる。
図6A-6B】図6A-6Bは、小径ポール取り付け位置にある多用途マウントの2つの異なる背面斜視図である。
図6C-6G】図6C-6Gは、小径ポール取り付け位置にある多用途マウントの正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。
図7A-7B】図7A-7Bは、大径ポール取り付け位置にある多用途マウントの2つの異なる背面斜視図である。
図7C-7G】図7C-7Gは、大径ポール取り付け位置にある多用途マウントの正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。
図8A-8B】図8A-8Bは、フィンガーループグリップ位置にある多用途マウントの2つの異なる背面斜視図である。
図8C-8G】図8C-8Gは、フィンガーループグリップ位置にある多用途マウントの正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。
図9A-9B】図9A-9Bは、直立した飛行機トレイ取り付け位置にある多用途マウントの2つの異なる背面斜視図である。
図9C-9G】図9C-9Gは、直立した飛行機トレイ取り付け位置にある多用途マウントの正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。
図10A-10B】図10A-10Bは、第1の飛行機ポケット取り付け位置にある多用途マウントの2つの異なる背面斜視図である。
図10C-10G】図10C-10Gは、第1の飛行機ポケット取り付け位置にある多用途マウントの正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。
図10H-10I】図10Hは、直立した飛行機トレイ取り付け位置にある多用途マウントを示し、マウントは横向きのスマートフォンの裏面に磁気的に取り付けられる。図10Iは、直立した飛行機トレイ取り付け位置にある多用途マウントを示し、マウントは、縦向きスマートフォンの裏面に磁気的に取り付けられる。
図11A-11B】図11A-11Bは、第2の飛行機ポケット取り付け位置にある多用途マウントの2つの異なる背面斜視図である。
図11C-11G】図11C-11Gは、第2の飛行機ポケット取り付け位置における多用途マウントの正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。
図12A-12B】図12A-12Bは、本技術の一実施形態に係る多用途マウントの正面斜視分解図及び背面斜視分解図である。
図13A-13D】図13A-13Dは、本技術の一実施形態による、多用途マウントの様々なヒンジの動きの範囲を示す。
図14A-14C】図14A-14Cは、多用途マウントを閉位置に維持するのを助けるための本技術の一実施形態に係る別の特徴を示す。
図15A-15F】図15A-15Fは、多用途マウントを閉位置に維持するのを助けるための本技術の一実施形態に係る更なる別の特徴を示す。
図16A-16B】図16A-16Bは、イーゼル起立位置にある別の実施形態に係る多用途マウントの正面斜視図及び背面斜視図である。
図17A-17B】図17A-17Bは、閉位置とも呼ばれ得る完全折り畳み位置にある図16A及び図16Bに示される多用途マウントの正面斜視図及び背面斜視図である。
図18A-18B】図18A-18Bは、図16A図16B及び図17A図17Bに示される実施形態の多用途マウントの正面斜視分解図及び背面斜視分解図である。
図19A-19G】図19A-19Bは、閉位置とも呼ばれ得る完全折り畳み位置における本技術の一実施形態に係る無線充電多用途マウントの正面斜視図及び背面斜視図である。図19C-19Gは、完全折り畳み(別名、閉)位置にある無線充電多用途マウントの正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。
図19H-19J】図19Hは、コネクタケーブルの雄端部が無線充電多用途マウントの雌コネクタプラグに向かって移動している無線充電多用途マウントの斜視図である。図19Iは、コネクタケーブルの雄端部がマウントの雌コネクタプラグに挿入された後の無線充電多用途マウントを示す。図19Jは、コネクタケーブルの雄端部がマウントの雌コネクタプラグに挿入された、イーゼル起立位置にある無線充電多用途マウントの正面斜視図である。
図20A-20G】図20A-20Bは、本技術の一実施形態に係る多用途マウントと共に使用するための無線充電アダプタの正面斜視図及び背面斜視図である。図20C-20Gは、無線充電アダプタの正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。
図20H-20J】図20Hは、コネクタケーブルの雄端部がマウントの雌コネクタプラグに向かって移動し、無線充電アダプタが一実施形態の多用途マウントの上方に配置されている無線充電アダプタの斜視図である。図20Iは、コネクタケーブルの雄端部が無線充電アダプタの雌コネクタプラグに挿入された後、及び無線充電アダプタが多用途マウントに取り付けられた後の無線充電アダプタを示す。図20Jは、コネクタケーブルの雄端部が無線充電アダプタの雌コネクタプラグに挿入された、イーゼル起立位置にある多用途マウントに取り付けられた無線充電アダプタの正面斜視図である。
図21図21は、本技術の別の実施形態に係る多用途マウントが完全に展開された実質的に平坦な位置にあるときの多用途マウントの正面斜視図である。
図22A-22B】図22A-22Bは、代替的なベントルーバ取り付け位置における多用途マウントの背面斜視図及び側面図である。
図23A-23B】図23A-23Bは、代替的なCDスロット取り付け位置にある多用途マウントの背面斜視図及び側面図である。
図24図24は、本技術の一実施形態に係る多用途マウントの正面斜視図であり、多用途マウントが完全に展開された実質的に平坦な位置にあり、本体とネックとの間の接合部がボールジョイントであるときの図である。
図25A-25B】図25A-25Bは、図24で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図であり、マウントは閉位置とも呼ばれ得る完全折り畳み位置にある。
図26A-26B】図26A-26Bは、図24で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図であり、マウントは、図3A-3Kに示す位置と同様のイーゼル起立位置にある。
図27A-27B】図27A-27Bは、図24で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図であり、マウントは、図4A-4Gに示す位置と同様のベントルーバ取り付け位置にある。
図28A-28B】図28A-28Bは、図24で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図であり、マウントは、図22A及び図22Bに示す位置と同様の代替的なベントルーバ取り付け位置にある。
図29A-29B】図29A-29Bは、図24で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図であり、マウント102は、図5A-5Iに示す位置と同様のCDスロット取り付け位置にある。
図30A-30B】図30A-30Bは、図24で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図であり、マウントは、図23A-23Bに示す位置と同様の代替的なCDスロット取り付け位置にある。
図31A-31B】図31A-31Bは、図24で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図であり、マウントの一部は、ポール、フェンス、又は人の指の周りに巻き付けることができる小さな三角形のループを形成するように回動可能に関節接合される。
図32A-32B】図32A-32Bは、図7A-7Eに示す位置と同様の大径ポール取り付け位置にある、図24で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図33A-33B】図33A-33Bは、図8A-8Gに示す位置と同様の、フィンガーループグリップ位置にある、図24で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図34A-34B】図34A-34Bは、図11A-11Gに示す位置と同様の、直立した飛行機トレイ取り付け位置における図24で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図35図35は、本技術の更に別の実施形態に係る多用途マウントが完全に展開された実質的に平坦な位置にあるときの多用途マウントの正面斜視図である。
図36A-36B】図36A-36Bは、図35で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図であり、マウントは、閉位置とも呼ばれ得る完全折り畳み位置にある。
図37A-37B】図37A-37Bは、図35で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図であり、マウントがイーゼル起立位置にある。
図38A-38B】図38A-38Bは、マウントがベントルーバ取り付け位置にある、図35で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図39A-39B】図39A-39Bは、マウントが別のベントルーバ取り付け位置にある間の、図35で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図40A-40B】図40A-40Bは、図35で紹介されたマウントのCDスロット取り付け位置における背面斜視図及び側面図である。
図41A-41B】図41A-41Bは、マウントが別のCDスロット取り付け位置にある間の、図35で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図42A-42B】図42A-42Bは、マウントがフィンガーループグリップ位置にあるときの、図35で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図43A-43B】図43A-43Bは、マウントが代替的なフィンガーループ取り付け位置にあるときの、図35で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図44A-44B】図44A-44Bは、大径ポール取り付け位置における図35で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図45A-45B】図45A-45Bは、サイドグリップ位置における図35で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図46A-46B】図46A-46Bは、直立した飛行機トレイ取り付け位置にある図35で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図47A-47B】図47A-47Bは、別の直立飛行機トレイ取り付け位置にある、図24で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図48図48は、本技術の更に別の実施形態に係る多用途マウントが完全に広げられた実質的に平坦な位置にあるときの多用途マウントの正面斜視図である。
図49A-49B】図49A-49Bは、マウントが閉位置とも呼ばれ得る完全折り畳み位置にある、図48で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図50A-50B】図50A-50Bは、マウントがイーゼル起立位置にある、図48で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図51A-51B】図51A-51Bは、マウントがベントルーバ取り付け位置にある、図48で紹介された背面斜視図及び側面図である。
図52A-52B】図52A-52Bは、マウントがCDスロット取り付け位置にある、図48で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図53A-53B】図53A-53Bは、マウントがフィンガーループグリップ位置にある、図48で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図54A-54B】図54A-54Bは、大径ポール取り付け位置にある図48で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図55A-55B】図55A-55Bは、サイドグリップ位置における図48で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図56A-56B】図56A-56Bは、直立した飛行機トレイ取り付け位置にある図48で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図57図57は、本技術の更に別の実施形態に係る多用途マウントが完全に広げられた実質的に平坦な位置にあるときの多用途マウントの正面斜視図である。
図58A-58B】図58A-58Bは、マウントが閉位置とも呼ばれ得る完全折り畳み位置にある、図57で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図59A-59B】図59A-59Bは、マウントがイーゼル起立位置にある、図57で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図60A-60B】図60A-60Bは、マウントがベントルーバ取り付け位置にある、図57で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図61A-61B】図61A-61Bは、マウントがCDスロット取り付け位置にある、図57で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図62A-62B】図62A-62Bは、マウント102がフィンガーループグリップ位置にある、図57で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図63A-63B】図63A-63Bは、大径ポール取り付け位置にある図57で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
図64A-64B】図64A-64Bは、飛行機ポケット取り付け位置でもある、直立した飛行機トレイ取り付け位置にある、図57で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
前述したように、スマートフォン及び他の携帯型電子デバイスは非常に普及しているため、多くの異なる種類のマウントが開発及び販売されており、携帯型電子デバイスを常に見ることができ、アクセス可能に保つことがより容易になっている。これは、多くの場合、個人が様々な異なる目的を果たすために多数の異なるタイプのマウントを購入することにつながり、これは高価になる可能性があり、また、個人が移動時に複数の適切な異なるタイプのマウントを持って行くことを覚えておく必要がある。本技術の実施形態は、以下の説明から理解されるように、個人が多数の異なるタイプのマウントを購入する必要性を低減し、好ましくは排除し、個人が走行時に複数の適切な異なるタイプのマウントを持ち歩く必要性を低減し、好ましくは排除する多用途マウントを提供することによって、これらの問題の多くを克服する。
【0026】
本技術の実施形態は、携帯型電子デバイス(スマートフォンなどであるが、これに限定されない)を様々な異なる態様で、様々な異なる目的のために様々な異なる位置で保持及び装着するために使用することができる多用途マウント102に関する。例えば、多用途マウント102は、卓上又は他の水平面上で縦向き及び横向きの両方でスマートフォンを保持するためのスタンドとして使用することができる。多用途マウント102はまた、車両のベントに縦向きと横向きの両方でスマートフォンを取り付け、車両のコンパクトディスク(CD)プレーヤのスロットに縦向きと横向きの両方でスマートフォンを取り付け、車両のダッシュボードに縦向きと横向きの両方でスマートフォンを取り付けるために使用することもできる。多用途マウント102は、飛行機の座席の裏面の折り畳まれたトレイ、並びに飛行機の座席の裏面のマガジン又はパンフレットのポケットに、縦向き及び横向きの両方でスマートフォンを固定するために更に使用することができる。多用途マウント102はまた、人の手の縦向きと横向きの両方でスマートフォンを固定するために使用することができる。更に、多用途マウント102は、縦向き及び横向きの両方でスマートフォンをポール、フェンスなどに固定するために使用することもできる。更に、多用途マウント102は、スマートフォンを縦向き及び横向きの両方で、冷蔵庫のドア又は側面、又は金属ポール又は金属フェンスなどの強磁性金属表面に固定するために使用することもできるが、これらに限定されない。多用途マウント102はまた、ユーザが自撮りタイプの写真又はビデオを捕捉するのを助けるための自撮り棒(例えば、完全に展開された実質的に平坦な位置にある場合)として使用することもできる。多用途マウント102は、本明細書ではより簡潔にマウント102とも呼ばれる。簡単にするために、以下の残りの説明の多くのために、マウント102が使用される携帯型電子デバイスはスマートフォンであると仮定する。しかしながら、前述したように、マウント102は、これらに限られるわけではないが比較的小型の音楽及び/又はビデオプレーヤ、並びに比較的小型の音楽及び/又はビデオレコーダなど、他の種類の携帯型電子デバイスと共に使用することもできる。
【0027】
マウント102は、本体112と、ベース132と、本体112をベース132に接続するネック162とを含む。図1A及び図1Bはそれぞれ、本体112、ネック162、及びベース132が略同一平面内にある、完全に展開された実質的に平坦な位置にあるマウント102の正面斜視図及び背面斜視図である。図1C図1D図1E図1F及び図1Gはそれぞれ、完全に展開された実質的に平坦な位置にあるマウント102の正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。以下で更に詳細に説明するように、本体112は、これに限定されないが、スマートフォンなどの携帯型電子デバイスに選択的に着脱可能である。以下で更に詳細に説明するように、ネック162及びベース132は、様々な異なる装着及び保持形態を提供するために、互いに対して様々な異なる方法で回動可能に関節動作することができ、マウント102をオールインワンタイプのマウントにする。例えば、図12A及び図12Bのマウント102の分解図を参照して以下に更に詳細に説明するように、本体は、マウント102の本体112が、内蔵MagSafe磁石を含むスマートフォン、MagSafeアダプタを有するスマートフォン、スマートフォンの裏面に取り付けられた何らかの他の磁石(例えば、磁気リング又はプレート)を有するスマートフォン、又は電話ケースに組み込まれたもしくは電話ケースに取り付けられたMagSafe磁石(又は何らかの他の形状の磁石もしくは磁石のアレイ)を有するかもしくはスマートフォンの裏面に接着された電話ケースによって保持されているスマートフォンに磁気的に結合されることを可能にする磁気リング116(又は何らかの他の形状の磁石もしくは磁石のアレイ)を含む。磁気リング116(又は幾つかの他の形状の磁石又は磁石のアレイ)はまた、スマートフォン又は他の携帯型電子デバイス用のケース内又はケース上の強磁性金属板又は強磁性金属リングに磁気的に結合される(別名、磁気的に取り付けられる)こともでき、或いはスマートフォン又は他の携帯型電子デバイスの裏面に取り付ける(例えば、接着する)ことができる。例えば、図1A及び図1Bに示すように、マウント102が完全に展開された実質的に平坦な位置にある間、マウント102は、スマートフォンが本体112に磁気的に取り付けられている間に、ユーザが自撮り式の写真又は映像を捕捉するのを支援する自撮り棒として使用することができる。
【0028】
図1A及び図12Aを含む様々な図から理解され得るように、ベース132は、ヒンジ138を中心に回動可能に関節動作可能な第1のベース部134及び第2のベース部136を含む。そのような実施形態では、ベース132は、より具体的には関節動作可能なベースと呼ぶことができる。ヒンジ138は、第1のベース部134と第2のベース部136とを互いに回動可能に接続するために使用されるので、本明細書ではより具体的にベース内ヒンジ138とも呼ばれ得る。ベース内ヒンジ138は、図13Aに示すように、第1のベース部134及び第2のベース部136が互いに対して第1の回転方向の約94度と第2の回転方向の約126度との間(これらの角度を含む)の任意の角度で位置決めできるように、第1のベース部134及び第2のベース部136が互いに対して回動できるように設計されている。第1のベース部134と第2のベース部136とが互いに位置合わせされるように回動され、ベース132が平面(別名、平坦)である場合、それらは互いに対して0度であると考えられる。したがって、ベース内ヒンジ138によって許容される動きの全範囲は、約200度である。
【0029】
特定の実施形態では、ネック162は、ヒンジ168を中心に回動可能に関節動作可能な第1のネック部164及び第2のネック部166を含む。そのような実施形態では、ネック162は、より具体的には関節動作可能なネック162と呼ぶことができる。ヒンジ168は、第1及び第2のネック部164,166を互いに回動可能に接続するために使用されるので、本明細書ではより具体的にネック内ヒンジ168とも呼ばれ得る。ネック内ヒンジ168は、図13Bに示すように、第1のネック部164と第2のネック部166とが互いに対して第1の回転方向の約110度と第2の回転方向の約156度との間(これらの角度を含む)の任意の角度で位置決めできるように、互いに対して回動できるように設計されている。したがって、ネック内ヒンジ168によって許容される動作の全範囲は、約266度である。第1のネック部164及び第2のネック部166が互いに位置合わせされるように回動され、ネック162が平面(別名、平坦)である場合、それらは互いに対して0度であると考えられる。
【0030】
ベース132は、ヒンジ170によってネック162の一端に回動可能に接続され、ヒンジは、本明細書ではより具体的にはベース-ネックヒンジ170又はネック-ベースヒンジ170とも呼ばれ得る。より具体的には、第2のネック部166の第2の端部(ネック内ヒンジ168が位置する第2のネック部166の第1の端部とは反対側)は、第1のベース部134の第1の端部(ベース内ヒンジ138が位置する第1のベース部134の第2の端部とは反対側)に回動可能に接続される。ベース-ネックヒンジ170(別名、ネック-ベースヒンジ170)は、図13Cに示すように、第1のベース部134と第2のネック部166とが互いに対して第1の回転方向の約123度と第2の回転方向の約180度との間(これらの角度を含む)の任意の角度で位置決めされ得るように、互いに対して回動することを可能にするように設計されている。したがって、ヒンジ170によって許容される動作の全範囲は約303度である。この実施形態及び他の実施形態の幾つかでは、ヒンジ170は、ベース132の凹部140(後述する)が位置する場所とは反対側のベース132の端部に位置する。
【0031】
本体112は、ヒンジ172によってネック162の他端に回動可能に接続され、ヒンジは、本明細書ではより具体的には、本体-ネックヒンジ172、又はネック-本体ヒンジ172とも呼ばれ得る。より具体的には、第1のネック部164の第1の端部(ネック内ヒンジ168が位置する第1のネック部164の第2の端部とは反対側)は、本体112の第2の端部に回動可能に接続されている。本体-ネックヒンジ172(別名、ネック-本体ヒンジ172)は、図13Dに示すように、本体112が第1のネック部164に対して、第1の回転方向に約10度以上、第2の回転方向に約180度以下の任意の角度で回動できるように設計されている。したがって、ヒンジ172によって許容される動作の全範囲は約190度である。
【0032】
特定の実施形態によれば、ヒンジ138,168,170及びヒンジ172は、それぞれが一対のピン及びブッシングを含み、多用途マウント102の様々な構成及び位置において携帯型デバイス(例えば、スマートフォン)を支持するのに十分な抵抗を提供する摩擦ヒンジである。各ヒンジ138,168,170及び172は、様々な構成要素の穴に締まり嵌めされるプラスチックブッシングを含むことができる。このようなプラスチックブッシングは、例えば、ポリプロピレン又はナイロンで作製することができるが、これらに限定されない。各ヒンジ138,168,170及び172はまた、ヒンジの軸として作用する鋼製ダウエルピンを含むことができる。ピンの一部のローレット加工は、ピンを各ヒンジの静止側に固定する。ネック-ベースヒンジ170は、図3A図3Kを参照して以下に示され説明されるように、多用途マウント102がイーゼル起立位置にあるときにそれに対して作用する最も大きなてこ作用を受けるため、ヒンジの最大の抵抗を有するように構成される。特定の実施形態によれば、ネック-ベースヒンジ170は、約300から400ニュートンミリメートル(Nmm)の範囲内のトルクを有するように構成され、他のヒンジ138,168及び172は、約200Nmmのトルクを有するように構成される。他の変形も可能であり、本明細書に記載の実施形態の範囲内である。ネック-ベースヒンジ170を他のヒンジ138,168及びヒンジ172よりも大きなトルクを有するように構成するための一方法は、ネック-ベースヒンジ170に他のヒンジよりも長いブッシングを含めることである。
【0033】
図2A及び図2Bはそれぞれ、閉位置とも呼ばれ得る完全折り畳み位置にあるマウント102の正面斜視図及び背面斜視図であり、本体112の設置面積とベース132の設置面積とが互いに位置合わせされ、ネック162が本体112とベース132との間に挟まれ、ネック162を実質的に隠す。図2C図2D図2E図2F及び図2Gはそれぞれ、完全折り畳み(別名、閉)位置にあるマウント102の正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。図2Hは、完全折り畳み(別名、閉)位置にあり、スマートフォンの後部に磁気的に取り付けられたマウント102の背面斜視図である。図2I及び図2Jはそれぞれ、完全折り畳み(別名、閉)位置にあり、携帯型電子デバイス202(この例ではスマートフォンである)の背面に磁気的に取り付けられたマウント102の背面図及び側面図である。図2A図2Jから理解され得るように、多用途マウント102は、マウント102が閉位置にあるときに角が丸い長方形の形状を有する。図1D及び図1G並びに他の図から理解され得るように、本体112の周辺設置面積は、ベース132が平坦であり、第1及び第2のベース部134及び136が同じ平面内にあるときのベース132の周辺設置面積と同じ長さ及び幅寸法を有する。図示されていない代替的な実施形態では、本体112の周辺設置面積は、ベースが平坦であり、第1及び第2のベース部134及び136が同じ平面内にあるとき、ベース132の周辺設置面積と同じである必要はない。図2Bから理解され得るように、ネック162の大部分は、本体112とベース132との間に挟まれており、多用途マウント102が閉(別名、完全折り畳み)位置にあるときには見えない。
【0034】
例えば、図2B図2D、及び図12Aに示すように、ベース132は、それぞれがベース132の丸い角のうちの1つの近くに位置する4つの磁石155を含む。一対の磁石155は、第1のベース部134に位置し、一対の磁石155は、第2のベース部136に位置する。磁石155は、それぞれ円形を有するものとして示されている。しかしながら、磁石155は、これらに限定されないが、正方形、長方形、楕円形、三角形などの他の形状を有してもよい。また、磁気155は、図に示すものとは異なるサイズを有することができ、すなわち、図に示すものよりも小さくても大きくてもよい。ベース132内の4つの磁石155は、マウント102全体が、冷蔵庫の垂直面(例えば、ドア又は側面)などの強磁性金属表面、又は車両のダッシュボードに取り付けられた磁気プレートなどに磁気的に取り付けられることを可能にする。以下で更に詳細に説明するように、磁石155はまた、マウント102を強磁性金属極に磁気的に取り付けることを可能にする。更に、特定の実施形態によれば、第1のベース部134に含まれる一対の磁石155は、本体112内の磁気リング116(図12A及び図12B参照)と位置合わせされ、ある程度の磁気吸引力を有し、これにより、ベース132が本体112に対してよりしっかりと閉じた状態で折り畳まれるのを助ける。磁石155はまた、本体112内の磁気リング116に引き付けられることによって、マウント102を閉位置(別名、完全折り畳み位置)に維持するのを助けることができる。磁石155は、ネオジム-鉄-ホウ素(NIB)から作られたネオジム磁石であってもよく、或いはサマリウム-コバルト(SmCo)磁石であってもよいが、これらに限定されない。これに代えて又は加えて、本体112のキャビティ123は戻り止め機構を含み、フック153(第2のベース部136上)とキャビティ123に含まれる戻り止め機構との間の摩擦界面は、多用途マウントを閉位置に維持するのに役立つ。これに代えて又は加えて、キャビティ123及びフック153に関連しない他の範囲及び戻り止め機構を使用して、図14A図14C及び図15A図15Fを参照して以下に示され説明されるように、多用途マウントを閉位置に維持するのを助けることができる。ベース132は、4つの磁石155を含むものとして示されているが、代替的な実施形態では、ベース132は、4つよりも少ない又は多い磁石155を含むことができ、前述したように、磁石は、図に示すものとは異なる形状及びサイズを有することができる。より一般的には、ベース132は、多用途マウントが強磁性金属表面又は磁気表面に選択的に磁気的に取り付けられることを可能にするように構成された1つ以上の磁石を含む。強磁性金属表面(ベース132内の1つ以上の磁石155を選択的に磁気的に取り付けることができる)の例は、冷蔵庫のドア又は側面、車両のダッシュボードに取り付けられた磁気プレート、壁又はコンピュータモニタに取り付けられた磁気プレート、金属ポール、金属フェンスなどである。
【0035】
本技術の一実施形態に係るマウント102の様々な構成要素の寸法が、図面の図1D図1E図2D及び図2Gに示されている。そのような寸法は、ミリメートル(mm)で示されている。図1D及び図2Dに示すように、本体112及びベース132の幅は58.00mmであり、本体112及びベース132の高さは70.00mmである。図1Eに示すように、本体112の厚さは3.70mmであり、ベース132の一部分(磁石155がない部分)の厚さは3.50mmである。磁石155を含む(しかし、フック153を含まない)ベース132の一部分の厚さは、4.25mmである。図2Gに示すように、マウント102が閉(別名、完全折り畳み)位置にあるとき、磁石155がない閉マウント102の部分の厚さは7.30mmであり、磁石155を含む閉マウント102の部分の厚さは8.05mmである。したがって、磁石155は、ベース132の底面から0.75mm突出していることを理解されるべきである。代替的な実施形態では、マウント102及び様々な構成要素は、代替的な寸法を有することができる。それにもかかわらず、閉位置にあるときのマウント102の厚さは、10mm未満、すなわち1センチメートル(cm)未満であることが好ましい。これにより、閉位置に取り付けられたマウント102を有するスマートフォンは、ユーザがマウント102をスマートフォンから取り外す必要なく、ユーザのポケット又は財布、又は別の小さな空間に容易にスライドすることができる。これにより、マウント102を取り付けたスマートフォン(例えば、202)で、マウント102を容易に持ち運びできる。
【0036】
図1A図1C及び図12A並びに他の図から分かるように、ベース132の上面は、第1のベース部134内の第1のトラフ部151及び第2のベース部136内の第2のトラフ部152を含むトラフ150を含む。トラフ150の深さは、マウント102が閉(別名、完全折り畳み)位置にあるときにトラフ150内に載置されるネック162の部分の厚さと実質的に同じであり、それによって閉位置にあるときのマウント102の厚さを最小にする。ネック162又はその少なくとも一部はまた、マウント102が閉位置以外の様々な他の位置にあるとき、トラフ150又はその少なくとも一部内に載置されてもよく、これは以下に説明する図から理解される。
【0037】
図1A図1C及び図12A、並びに他の図から分かるように、第2のベース部136の上面は、そこから(例えば、上方)突出し、その間に凹部140が位置する一対のフック153を含む。以下で更に詳細に説明するように、図4A図4Gを参照すると、フック153は、マウント102を車両のベントの水平ルーバに取り付けるために使用され、それによってスマートフォンをベントのルーバに装着する。凹部140は、フック153が、フック153が取り付けられる水平ルーバに対して垂直な、ベントの垂直構成要素の両側に配置される(そして、それによって、その垂直構成要素を跨ぐ)ことを可能にする。図1B図1D図3B、及び図12Aに示すように、本体112の裏面は、その丸い角の2つの近くに一対のキャビティ123を含み、キャビティ123は、マウント102が閉じているとき(別名、完全折り畳み位置)、並びにマウント102がCDスロット取り付け位置にあるときにフック153を受け入れるようなサイズ及び位置にされ、これについては図5A図5Iを参照して以下で説明する。特定の実施形態では、キャビティ123は、マウント102を閉位置(別名、完全折り畳み位置)に維持するのを助けるためにフック153と摩擦的に接合する戻り止め機構を含む。特定の実施形態では、キャビティ123は、本体112を完全に貫通して延在し、その場合、キャビティ123は、本体112の貫通キャビティ又は開口と呼ぶことができる。
【0038】
以下の説明から理解されるように、ベース132のベース内ヒンジ138、関節動作可能なネック162のネック内ヒンジ168、ベース-ネックヒンジ170、及び本体-ネックヒンジ172は、マウント102が様々な異なる目的に使用されることを可能にするために、多用途マウント102を多数の異なる方法で配置することを可能にする。
【0039】
図3A及び図3Bはそれぞれ、イーゼル起立位置にあるマウント102の正面斜視図及び背面斜視図であり、ベース132は水平な平坦位置にあり、ネック162は傾斜した平坦位置にあり、本体112はベース132の上方でネック162によって支持されている。マウント102が図3A及び図3Bに示すイーゼル起立位置にある間、ネック162はベース132に対して鋭角にあり、本体112はネック162に対して鈍角にあり、本体112はベース132に対して鋭角にある。図3C図3D図3E図3F及び図3Gはそれぞれ、イーゼル起立位置にあるマウント102の正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。図3H図3I図3J、及び図3Kはそれぞれ、携帯型電子デバイス202(この例ではスマートフォンである)を縦向きに保持しているイーゼル起立位置にあるマウント102の正面斜視図、背面斜視図、正面図、及び側面図である。図3H図3Kから理解され得るように、マウント102がイーゼル起立位置にあるとき、携帯型電子デバイス202(この例ではスマートフォンである)は、ベース132が支持されている(別名、静止している)表面(例えば、天板)の上方にある距離だけ保持されることができ、それによって、スマートフォンの下側周縁に沿って位置する1つ以上のポート204(例えば、Lightning(商標)ポート、USBポート、オーディオポートなど)へのアクセスを提供する。スマートフォンの下側周縁部(1つ以上のポートを含む)がベース132の上側部分、又はベース132が支持されている同じ表面(例えば、天板)に直接載置されるように、様々なヒンジのうちの1つ以上を回動させることも可能である。
【0040】
図4A及び図4Bは、ベントルーバ取り付け位置(別名、ベント装着位置)にあるマウント102の2つの異なる背面斜視図であり、その間、第2のベース部136は、本体112の裏面から離れるように垂直に延び、フック153は、本体112に略平行に第2のベース部136から下方に延びる。図4C図4D図4E図4F及び図4Gはそれぞれ、ベントルーバ取り付け位置にあるマウント102の正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。前述したように、フック153は、マウント102を車両のベントの水平ルーバに取り付けるために使用され、それによってスマートフォンをベントのルーバに装着する。凹部140は、フック153がベントの垂直構成要素のいずれかの側に配置される(そしてそれによって、跨る)ことを可能にし、その垂直構成要素は、フック153が取り付けられる水平ルーバに対して垂直である。マウント102がベントルーバ取り付け位置にあるとき、第1及び第2のネック部164,166は、本体112の裏面に対して平坦かつ平行であり、第1のベース部134は、本体112の裏面に対して平坦かつ平行であり、第2のネック部166は、第1のベース部134のトラフ部151内にあり、本体112の裏面と第1のベース部134との間に挟まれる。それが、図4A図4Gにおいて第2のネック部166が見えない理由である。
【0041】
図5A及び図5Bは、CDスロット取り付け位置(別名、CD装着位置)にあるマウント102の2つの異なる背面斜視図であり、その間、第1のベース部134は、第1のベース部134を車両のダッシュボードに設置されたステレオのCDスロットに挿入することができるように、本体112の裏面から離れるように垂直に延びる。図5C図5D図5E図5F及び図5Gはそれぞれ、CDスロット取り付け位置にあるマウント102の正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。図5Hは、CDスロット取り付け位置にあるマウント102の背面斜視図であり、マウント102は、横向きにある携帯型電子デバイス202(この例ではスマートフォンである)の裏面に磁気的に取り付けられている。図5Iは、CDスロット取り付け位置にあるマウント102の背面斜視図であり、マウント102は、縦向きの携帯型電子デバイス202(この例ではスマートフォンである)の裏面に磁気的に取り付けられている。マウント102がCDスロット取り付け位置にあるとき、第1のネック部164はトラフ部151内にあり、第2のベース部136の凹部140は本体112に対して平坦で平行であり、第2のネック部166は第1のベース部134のトラフ部152内にあり、本体112に対して垂直である。マウント102がCDスロット取り付け位置にあるとき、それはまた低いイーゼルスタンド位置にあり、マウント102は、スマートフォンをその横向き及び縦向きに卓上のある角度で保持するために使用することができる。また、マウント102がCDスロット取り付け位置にあるときには、人の手の隣り合う一対の指(別名、指)の間や親指と指の間に折り畳まれたベース132を挟持可能な位置にもある。
【0042】
図6A及び図6Bは、ベース132及びネック162が回動可能に関節接合されて小さい三角形のループ180を形成するときの、小径ポール取り付け位置にあるマウント102の2つの異なる背面斜視図である。図6C図6D図6E図6F及び図6Gはそれぞれ、小径ポール取り付け位置にあるマウント102の正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。小径のポールの周りをループすることができる小さい三角形のループ180が、図6Eに最もよく示されている。マウント102が小径ポール取り付け位置にあるとき、図6Eに最もよく示されているように、第2のネック部166、第1のベース部134及び第2のベース部136は、正三角形、すなわち小さい三角形のループ180を形成するように互いに関節接合され、第1のネック部164は、小さい三角形のループ180を本体に接続する。小さな三角形のループ180は、ポール、フェンス、又は人の指の周りに巻き付けることができる。ベース132上の磁石155は、三角形ループ180の内部に面しており、したがって、ループ180が巻き付けられる強磁性金属ポールにマウント102を磁気的に取り付けるために使用することができる。図6A図6Gに示す小径ポール取り付け位置にあるマウント102の場合、小さな三角形のループ180をユーザが把持して、ユーザが自身のスマートフォンを縦向き及び横向きの両方でその側からしっかりと保持して、安定した写真及びビデオを捕捉できるようにすることができるため、マウント102もサイドグリップ位置にある。
【0043】
図7A及び図7Bは、ベース132及びネック162が五角形ループ182を形成するように回動可能に関節接合されているときの、大径ポール取り付け位置にあるマウント102の2つの異なる背面斜視図である。図7C図7D図7E図7F及び図7Gはそれぞれ、大径ポール取り付け位置にあるマウント102の正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。大径ポールの周りをループすることができる五角形ループ182は、図7Eに最もよく示されている。ベース132上の磁石155は、五角形ループ182の内部に面しており、したがって、ループ182が巻き付けられる強磁性金属ポールにマウント102を磁気的に取り付けるために使用することができる。マウント102が大径ポール取り付け位置にあるとき、ヒンジ138,170,168及び172のそれぞれは、マウント102の隣接する構成要素を互いに対して約108度で位置決めするために使用される。すなわち、ヒンジ168は、図7Eに最もよく示されているように、第1及び第2のネック部164,166を互いに対して約108度で位置決めし、ヒンジ138は、第1及び第2のベース部134,136を互いに対して約108度で位置決めし、ヒンジ170は、第2のネック部166及び第1のベース部134を互いに対して約108度で位置決めし、ヒンジ172は、第1のネック部164及び本体112を互いに対して約108度で位置決めする。
【0044】
図8A及び図8Bは、ベース132及びネック162が正方形ループ184を形成するように回動可能に関節接合されているときの、フィンガーループグリップ位置にあるマウント102の2つの異なる背面斜視図である。図8C図8D図8E図8F及び図8Gはそれぞれ、フィンガーループグリップ位置にあるマウント102の正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。ユーザが一本以上の指を入れることができる正方形ループ184が、図8Eに最もよく示されている。マウント102がフィンガーループグリップ位置にあるとき、図8Eに最もよく示されているように、第1のネック部164は本体112に対して平坦であり、第2のネック部は第1のネック部164及び本体112に対して垂直であり、第1のベース部134は第2のベース部136及び第2のネック部166のそれぞれに対して垂直であり、第1のベース部は第1のネック部164及び本体112のそれぞれに対して平行である。
【0045】
図9A及び図9Bは、直立した飛行機トレイ取り付け位置にあるマウント102の2つの異なる背面斜視図であり、ネック162がベース132のトラフ150内に載置され、第2のベース部136が本体112に対して垂直であり、第1のベース部134が第2のベース部136に対して垂直であり、本体112に対して平行である。この位置では、第1のベース部134は、飛行機の座席の裏面に位置する折り畳まれたトレイの後ろに滑り込むことができ、第2のベース部136は、折り畳まれた飛行機トレイの縁部の上方でマウント102を支持する。図9C図9D図9E図9F及び図9Gはそれぞれ、直立した飛行機トレイ取り付け位置にある多用途マウントの正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。
【0046】
図10A及び図10Bは、第1の飛行機ポケット取り付け位置にあるマウント102の2つの異なる背面斜視図であり、ネック162がベース132のトラフ150内に載置されているとき、第1及び第2のベース部134,136は、ベース132が平坦であり、ベースが本体112に対して約165度の鈍角にあるように同一平面内にある。この構成では、ベース132は、飛行機の座席の裏面に位置するマガジン又はパンフレットのポケットに滑り込ませることができる。図10C図10D図10E図10F及び図10Gはそれぞれ、直立した飛行機トレイ取り付け位置にある多用途マウントの正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。図10Hは、直立した飛行機トレイ取り付け位置にあるマウント102を示しており、マウント102は、横向きの携帯型電子デバイス202(この例ではスマートフォンである)の裏面に磁気的に取り付けられている。マウント102が直立した飛行機トレイ取り付け位置にあるとき、図10Iに示すように、マウント102は、代替的に、その縦向きの携帯型電子デバイス202(この例ではスマートフォンである)の裏面に磁気的に取り付けられてもよい。マウント102が第1の飛行機ポケット取り付け位置にあるとき、それはまた、高いイーゼル傾斜位置にあり、マウント102は、図10Iから理解され得るように、スマートフォンを天板又は他の水平面上の角度でその縦向きに保持するために使用され得る。
【0047】
図11A及び図11Bは、第2の飛行機ポケット取り付け位置にあるマウント102の2つの異なる背面斜視図であり、第1のネック部164が本体112に対して平坦で平行であり、第2のネック部166が第1のネック部164に対して垂直であり、第1及び第2のベース部134,136が同一平面内にあり、それによってベース132が平坦であり、平坦なベース132が第2のネック部166に対して垂直で本体112に対して平行である場合の図である。図11C図11D図11E図11F及び図11Gはそれぞれ、第2の飛行機ポケット取り付け位置にあるマウント102の正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。この位置では、平坦なベース132は、飛行機の座席の裏面にあるマガジン又はパンフレットのポケットに滑り込むことができ、第2のネック部166は、マガジン又はパンフレットのポケットの上縁の上方でマウント102を支持する。
【0048】
図12A及び図12Bはそれぞれ、本技術の特定の実施形態による、マウント102の正面斜視分解図及び背面斜視分解図である。図12A及び図12Bに示すように、本体112は、フロントプレート114及びリアプレート118を含み、それらの間に磁気リング116が保持される。図12Aに示すように、リアプレート118は、磁気リング116を所定の位置に受け入れて保持するように寸法決めされたリング状溝120を含む。図12A及び図12Bでは、磁気リング116は、連続した360度磁気リングを形成するように配置された16個のより小さい磁石のアレイから構成されるものとして示されている。代替的な実施形態では、隣接する360度磁気リング116は、隣接する360度磁気リングを集合的に提供しない、限定はしないが、2つ以上の磁気アークなどの代替的な形状の磁石又は磁石アレイ内で交換することができる。フロントプレート114は、本体112が組み立てられると磁気リング116(又は他の形状の磁石又は磁石のアレイ)が見えないように、磁気リング116(又は他の形状の磁石又は磁石のアレイ)を隠す。代替的な実施形態では、フロントプレート114は省略され、磁気リング116(又は他の形状の磁石又は磁石のアレイ)は、前方からマウント102を見たときに見ることができる(例えば、図16A及び図17Aに示す実施形態のように)。フロントプレート114が半透明であることも可能であり、この場合、磁気リング116(又は他の形状の磁石又は磁石のアレイ)はまた、前方からマウント102を見たときに見ることができる(例えば、図16A及び図17Aに示す実施形態のように)。
【0049】
図12Aに示すように、特定の実施形態によれば、フック153は、一対の磁石155の裏側に形成される。フック153は、熱可塑性エラストマー(TPE)、ゴム、シリコン、ポリマー材料又は他のプラスチック、金属、合金、布、複合材料、又はフック153の外面と車両のベントのルーバとの間の接着、把持、又は摩擦係数を高めることができる他の材料などの把持材料でオーバーモールドされた金属、合金、又はプラスチック材料で作ることができる。第1のベース部134は、一対の磁石155が圧入されるか、或いは戻り止め構造及び/又は接着剤を使用して所定の位置に挿入及び/又は接着される一対の開口144を含む。第2のベース部136は、一対の開口146を含み、この開口には、背面に形成されたフック153を有する一対の磁石155が、戻り止め構造及び/又は接着剤を使用して所定の位置に圧入され、或いは他の方法で挿入及び/又は接着される。他の変形も可能であり、本明細書に記載の実施形態の範囲内である。例えば、フック153が一対の磁石155の裏側に形成される代わりに、フックは、代替的に、一対の磁石155と位置合わせされる必要がない第2のベース部136の他の部分から延在することができる。特定の実施形態では、フック153は、第2のベース部136と一体的に形成される。
【0050】
特定の実施形態によれば、本体112のリアプレート118、ベース132の第1及び第2のベース部134,136、並びにネック162の第1及び第2のネック部164,166は、アルミニウムなどの強くて軽い材料から作製され、本体112のフロントプレート114は、不透明又は透明なエラストマーから作製される。本体112のリアプレート118、ベース132の第1及び第2のベース部134,136、並びにネック162の第1及び第2のネック部164,166が、硬質プラスチック又は炭素材料から作られることも可能である。前述したように、本体112のフロントプレート114を完全に排除すること、又はフロントプレート114を半透明材料(例えば、半透明エラストマー)から作製することも可能である。
【0051】
別の実施形態では、本体112をスマートフォン又はスマートフォンケースの裏面に(又は何らかの他の携帯型電子デバイス、又はケースに)取り付けるために磁気リング116(又は他の形状の磁石又は磁石のアレイ)に頼るのではなく、本体112を、接着剤を使用してスマートフォン又はスマートフォンケースの裏面に(又は何らかの他の携帯型電子デバイス、又はケースに)接着することができる。他の変形も可能であり、本明細書に記載の実施形態の範囲内である。
【0052】
図14A図14Cは、突出部192が本体112の裏面から延在し、開口193が第2のネック部166に位置するマウント102の代替実施形態を示し、突出部192は、マウント102を閉位置(別名、完全折り畳み位置)に維持するのに役立つように、開口193と寸法付けられ位置合わせされる。図15A図15Fは、突出部192が本体112の裏面の異なる位置から延在し、開口193が第2のネック部166内の別の位置に配置されるマウント102の更に別の代替実施形態を示し、突出部192は、マウント102を閉位置(別名、完全折り畳み位置)に維持するのを助けるように、開口193と寸法付けられ位置合わせされる。図15Fは、閉位置(別名、完全折り畳み位置)にあるマウント102の断面図である。突出部192は、ポリプロピレン、ナイロン、アセタールなどのプラスチックで作ることができ、本体112のリアプレート118のスルーホールに組み立てることができる。突出部192は、ねじ、スナップフック、接着剤などによって定位置に保持することができる。これに加えて又は代えて、突出部192は、図15Fから理解され得るように、本体112のリアプレート118とフロントプレート114との間に挟まれ得るフランジをそのベースに含むことができる。突出部192の遠位端は、突出部192及び開口193がまとめてバンプキャッチ戻り止め(bump catch detent)を提供するように、小さなバンプオーバーハングを有することができる。他の変形も可能であり、本明細書に記載の実施形態の範囲内である。図15Fの断面図はまた、マウント102が閉位置にあるときにネック162の大部分が本体112とベース132との間にどのように挟まれるかを示す。
【0053】
図16A及び図16Bはそれぞれ、別の代替的な実施形態による、イーゼル起立位置にある多用途マウント102の正面斜視図及び背面斜視図である。この代替的な実施形態では、フロントプレート114は省略され(又は代替的に透明エラストマーで作られ)、マウント102を正面から見たときに磁気リング116(又は他の形状の磁石又は磁石のアレイ)が見えるようにする。図17A及び図17Bはそれぞれ、閉位置とも呼ばれ得る完全折り畳み位置における図16A及び図16Bに示す多用途マウント102の前後の斜視図である。図18A及び図18Bはそれぞれ、図16A図16B図17A及び図17Bに示す実施形態の多用途マウント102の前後斜視分解図である。図16A図18Bの代替的な実施形態の間には、図1A図12Bを参照して前述した実施形態と比較して、幾つかのわずかな違いがあるが、多用途マウント102は、幾つかの表面的な違いにもかかわらず、両方の実施形態において実質的に同じように機能する。例えば、図1A図12Bの実施形態における磁石155は円形を有するものとして示されているが、図16A図18Bの実施形態では、磁石155は楕円形を有するものとして示されている。図16A図18Bの実施形態における様々なヒンジ138,168及び170の実装形態間には、図1A図12Bの実施形態におけるそれぞれの対応するヒンジ138,168及び170の実装形態と比較して、幾つかのわずかな違いもある。しかしながら、多用途マウント102は、異なる実施形態において実質的に同じ方法で機能するため、図16A図18Bの多用途マウント102の代替的な実施形態の機能性は、図1A図12Bの上記の説明から十分に理解することができる。図18A及び図18Bに示すラベルが付されていないピンは、マウント102の様々な摩擦ヒンジのピンの例である。
【0054】
図19A及び図19Bはそれぞれ、本技術の一実施形態に係る、閉位置とも呼ばれ得る完全折り畳み位置にある多用途マウント102の無線充電バージョンの正面斜視図及び背面斜視図である。多用途マウント102の無線充電バージョンは、本質的に、前述の多用途マウントの無線充電バージョンである。図19C図19D図19E図19F及び図19Gはそれぞれ、完全折り畳み(別名、閉)位置にある、多用途マウント102の無線充電バージョンの正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。図19Hは、コネクタケーブル196の雄端部198がマウント102の雌コネクタプラグ188に向かって移動している、多用途マウント102の無線充電バージョンの斜視図であり、図19Iは、コネクタケーブル196の雄端部198がマウント102の雌コネクタプラグ188に挿入された後の多用途マウント102の無線充電バージョンを示す。図19Jは、コネクタケーブル196の雄端部198がマウント102の雌コネクタプラグ188に挿入されている、イーゼル起立位置にある多用途マウント102の無線充電バージョンの正面斜視図である。無線充電多用途マウント102は、携帯型電子デバイス(例えば、スマートフォン)の無線充電も提供しながら、多用途マウント102に関して前述した様々な異なる目的の全てのために、様々な異なる方法の全てで、及び様々な異なる位置の全てで使用することができる。多用途マウント102の無線充電バージョンは、本明細書では、より簡潔に多用途マウント102、又は更により簡潔にマウント102と呼ぶことができる。
【0055】
多用途マウント102の無線充電バージョンは、マウント102によって保持されているスマートフォンなどの携帯型電子デバイスを無線充電するように構成される。一実施形態では、無線充電器186(図19A図19C図19H図19I、及び図19Jにおいて186とラベル付けされた破線の楕円領域によって表される)は、マウント102の本体112に組み込まれ、本体112が分解されない限り見えないようにマウント102の本体112内に収容することができる。本体112の他の部分については、既に説明した本体112と同様であるため、説明を省略する。特定の実施形態では、無線充電器186は、誘導を介して平行かつ近くに配置された(例えばスマートフォンなどの携帯型電子デバイスの)別のコイルにエネルギーを伝達するために使用される交流電磁場(EMF)を生成するように構成された誘導コイルを含む。より一般的には、無線充電器186は、無線充電器186がコネクタケーブル196を介して電源に電気的に接続されている限り、マウント102によって保持されている携帯型電子デバイス(例えば、スマートフォン)を充電及び/又は給電するように構成される。電源は、例えば、建物、自動車、飛行機、携帯発電機などの電気コンセントとすることができる。或いは、電源は、多用途マウントに組み込まれた、又は多用途マウント102の外部にあるバッテリであってもよい。特定の実施形態では、無線充電器186は、元のQi規格、又は更新されたQi2規格、又は将来開発される何らかのQi規格であり得る、Wireless Power Consortiumによって開発されたQi規格に従うQi充電器である。言い換えれば、無線充電器186の充電様式は、Wireless Power Consortiumによって設定された無線電力伝送のためのオープンQi仕様に従って実装することができる。これに関して、マウント102(又は後述する無線充電アダプタ206)はまた、電力変換ユニットを制御するマイクロコントローラと、携帯型電子デバイスからの要求に基づいて誘導充電コイルへの電気信号の出力を調整する通信及び制御ユニットとを含んでもよい。また、充電対象となる携帯型電子デバイスは、二次コイルが携帯型電子デバイスの車載バッテリに電気的に接続された電力ピックアップユニットを備えるものとする。電力ピックアップユニットは、負荷に伝達される電力を調整する通信及び制御ユニットに接続されてもよい。Qi充電器の実装形態は当技術分野で周知であるため、その追加の詳細は省略する。誘導充電はQi規格に準拠する必要はなく、本開示の範囲から逸脱することなく、任意の他の無線電力伝送様式に置き換えることができることが理解されよう。この説明の残りの部分では、多用途マウント102の無線充電器186(又は後述する無線充電アダプタ206の無線充電器)がQi充電器であると仮定する。しかしながら、代替のタイプの無線充電器186を本技術の一実施形態の多用途マウント102に組み込む(又は取り付ける)ことができることも、本明細書に記載の実施形態の範囲内である。
【0056】
無線充電器186が本体112に組み込まれる場合、本体112の厚さは、約2.4mm、例えば、(無線充電器がない実施形態では)約3.7mmから約6.1mm増加してもよい。したがって、完全折り畳み(別名、閉)位置にある多用途マウント102の無線充電バージョンの厚さも、(無線充電器がない実施形態と比較して)約2.4mm、例えば、約7.30mm(マウント102に磁石155がない場合)から約9.7mm、及び約8.05mm(マウント102が磁石155を含む場合)から約10.45mm増加する。代替的な実施形態では、マウント102及びその様々な構成要素は、代替的な寸法を有することができる。それにもかかわらず、閉位置にあるときの多用途マウント102の無線充電バージョンの厚さは、12mm(すなわち、1.2cm未満)未満であることが好ましい。
【0057】
図示の実施形態では、コネクタケーブル196は、多用途マウント102の無線充電バージョンに電気的に接続可能であり、多用途マウントから電気的に切断可能である。代替的な実施形態では、コネクタケーブルは、多用途マウント102の無線充電バージョンに固定的に取り付けられ、固定的に電気的に接続される、すなわち、コネクタケーブルは取り外し可能ではない。
【0058】
無線充電器186をマウント自体に組み込むのではなく、無線充電器186は、代わりに、図1A図18Aを参照して前述した多用途マウント102の実施形態のうちの1つ、又は後述する追加の実施形態のうちのいずれかと共に使用されるように構成された無線充電アダプタ206に含めることができる。図20A及び図20Bはそれぞれ、本技術の一実施形態に係る、そのような無線充電アダプタ206の正面斜視図及び背面斜視図である。無線充電アダプタ206は、アダプタ本体212を含み、無線充電器186(図20A及び図20Cにおいて符号186が付された破線楕円領域によって表されている)がアダプタ本体212に組み込まれている。無線充電器186は、無線充電アダプタ206の無線充電器186がコネクタケーブル196を介して電源に電気的に接続されている限り、無線充電アダプタ206と平行であり、無線充電アダプタに載置されている携帯型電子デバイス(例えば、スマートフォン)を充電するように構成される。無線充電器186の例示的な詳細は、図19A図19Jのマウント102を参照して前述されているので、繰り返す必要はない。
【0059】
無線充電アダプタ206は、図1A図18Bを参照して前述した任意の多用途マウント102と共に使用して、マウント102に一体化された無線充電器を含まない多用途マウント102の実施形態に無線充電機能を追加することができる。より具体的には、無線充電アダプタ206は、図1A図18Bを参照して前述した多用途マウント102の任意の実施形態に磁気的に取り付けることができ、その後、(例えば、スマートフォン)携帯型電子デバイスを無線充電アダプタ206に取り付けることができ、その結果、無線充電アダプタ206は、多用途マウント102の本体112と携帯型電子デバイス(例えば、スマートフォン)との間に挟まれる。無線充電アダプタ206は、代替的に及び/又は追加的に、例えば無線充電パックなどの無線充電装置としてそれ自体で(すなわち、多用途マウント102に取り付けられることなく)使用することができる。
【0060】
無線充電アダプタ206は、内蔵されたMagSafe磁石を含むスマートフォンに磁気的に結合されることを可能にする磁気リング216(又は他の何らかの形状の磁石又は磁石のアレイ)を有し、MagSafeアダプタを有し、スマートフォンの裏面に取り付けられた他の何らかの磁石(例えば、磁気リング又はプレート)を有し、又は電話ケースに組み込まれたもしくは電話ケースに取り付けられたMagSafe磁石(又は他の何らかの形状の磁石又は磁石のアレイ)を有するか、又はスマートフォンの裏面に接着された電話ケースによって保持されているスマートフォンに取り付けられる。磁気リング216(又は幾つかの他の形状の磁石又は磁石のアレイ)はまた、スマートフォン又は他の携帯型電子デバイス用のケース内又はケース上の強磁性金属板又は強磁性金属リングに磁気的に結合され(別名、磁気的に取り付けられ)ることもでき、或いはスマートフォン又は他の携帯型電子デバイスの裏面に(例えば、接着)取り付けることができる。特定の実施形態では、磁気リング216(又は他の何らかの形状の磁石又は磁石のアレイ)は、透明エラストマーによって覆われている。他の実施形態では、磁気リング216(又は他の何らかの形状の磁石又は磁石のアレイ)は、不透明プレートによって覆われている。更に他の実施形態では、アダプタ本体212の磁気リング216(又は何らかの他の形状の磁石又は磁石のアレイ)を覆う透明又は不透明な材料はない。
【0061】
図20C図20D図20E図20F及び図20Gはそれぞれ、無線充電アダプタ206の正面図、背面図、側面図、上面図及び底面図である。図20Hは、コネクタケーブル196の雄端部198が無線充電アダプタ206の雌コネクタプラグ218に向かって移動され、無線充電アダプタ206が完全折り畳み(別名、閉)位置で上に示され、マウント102から分離している、無線充電アダプタ206の斜視図である。図20Iは、コネクタケーブル196の雄端部が無線充電アダプタ206の雌コネクタプラグ218に挿入された後、及び無線充電アダプタ206が完全折り畳み(別名、閉)位置でマウント102に取り付けられた(例えば、磁気的に取り付けられる)後の無線充電アダプタ206を示す。無線充電アダプタ206は、マウント102が図1A図11Gを参照して前述した様々な異なる位置のいずれかにある間に、多用途マウント102に取り付けることができる。したがって、無線充電アダプタ206は、アダプタ206及び携帯型電子デバイス(例えば、スマートフォン)の両方がマウント102のいずれかの位置に取り付けられたときに、携帯型電子デバイス(例えば、スマートフォン)を充電するために使用することができる。例えば、図20Jは、無線充電アダプタ206の雌コネクタプラグ218にコネクタケーブル196の雄端部198が挿入された状態で、イーゼル起立位置にある多用途マウント102の一実施形態に取り付けられた無線充電アダプタ206の正面斜視図である。無線充電アダプタ206及び多用途マウント102は、多用途マウント及び充電システム220の一部と考えることができ、本明細書ではより簡潔にシステム220とも呼ぶことができる。コネクタケーブル196は、システム220の一部と考えることもできる。図には示されていないが、コネクタケーブル196の近位端は、コネクタケーブルを電源に接続するための様々な異なる種類のプラグのいずれかを有することができる。コネクタケーブル196を取り付けることができる電源の種類の例は前述したので、繰り返す必要はない。
【0062】
前述したように、無線充電アダプタ206は、アダプタ206が多用途マウント102に取り付けられていないときに、代替的に及び/又は追加的に、携帯型電子デバイス(例えば、スマートフォン)を充電するために使用することができる。
【0063】
特定の実施形態によれば、アダプタ本体212の裏面は、強磁性金属リング226(図20B及び図20Dにおいて符号226が付された点線のリングによって表されている)、強磁性金属プレート、又は無線充電アダプタ206を多用途マウント102の磁気リング116に磁気的に取り付けることを可能にする1つ以上の強磁性金属部品の他の何らかの配置を含む。アダプタ本体212の裏面が、全体が強磁性金属で作られたプレートであることも可能である。更に他の実施形態では、アダプタ本体212は、多用途マウント102の磁気リング116に磁気的に取り付けられるように構成された(磁気リング216に加えて)1つ以上の磁石を含むことができる。そのような1つ以上の磁石(磁気リング216に加えて)を使用して、無線充電アダプタ206を冷蔵庫のドア又は側面などの強磁性金属表面に取り付けることもできる。代替的な実施形態では、アダプタ本体212は、接着剤を使用してマウント102の一実施形態の本体112の前面に接着することができる。他の変形も可能であり、本明細書に記載の実施形態の範囲内である。
【0064】
図20H図20Jから理解され得るように、無線充電アダプタ206(より具体的には、そのアダプタ本体212)の設置面積又は全体形状は、無線充電アダプタ206が取り付けられるようになっている多用途マウント102の本体112及びベース132の設置面積又は全体形状と同じである。したがって、本体112及びベース132のそれぞれの幅が58.00mmであり、本体112及びベース132のそれぞれの高さが70.00mmである場合、無線充電アダプタ206(より具体的には、そのアダプタ本体212)の幅及び高さはそれぞれ58.00mm及び70.00mmである。特定の実施形態では、アダプタ本体212の厚さは、約5mm~約10mm(例えば、約6.6mm)の範囲内である。他の寸法も可能であり、本明細書に記載の実施形態の範囲内である。
【0065】
図示の実施形態では、コネクタケーブル196は、無線充電アダプタ206に電気的に接続可能であり、無線充電アダプタから電気的に切断可能であり得る。別の実施形態では、コネクタケーブル196は、無線充電アダプタ206に固定的に取り付けられ、固定的に電気的に接続される。
【0066】
(マウント102又はアダプタ206の)無線充電器186を使用して携帯型電子デバイスを充電できるようにするために、携帯型電子デバイスは、無線充電器186の対応するコイルと電磁的に結合されたときに、当該技術分野で知られているように、携帯型電子デバイスの搭載バッテリを充電するために、又は電力を供給するために電気エネルギーを伝達する誘導充電レシーバを含むべきである。
【0067】
図21は、本技術の別の実施形態に係る多用途マウント102の正面斜視図であり、多用途マウントが完全に展開された実質的に平坦な位置にあるときの図である。図21は、マウント102の材料の重量及びコストを低減するために、本体112の四隅付近の、概してその中央の特定の部分をどのように薄くすることができるかを示している。このような材料の重量及びコスト削減の態様は、本明細書に記載の他の実施形態のそれぞれにおいても実施することができる。
【0068】
前述の図4A図4Gを使用して、多用途マウント102をベントルーバ取り付け位置にどのように配置することができるかを示した。図22A及び図22Bはそれぞれ、代替的なベントルーバ取り付け位置にあるマウント102の背面斜視図及び側面図であり、その間、ネック162は本体112に対して平行であり、同一平面上にあり、第1のベース部134は概ねネック162と同一平面上にあり、第2のベース部136は概ね第1のベース部134から垂直に延び、フック153は第2のベース部136から本体112に対して概ね平行に下方に延びる。フック153はまた、マウント102が図21A及び図21Bに示すベントルーバ取り付け位置にあるとき、第1のベース部134に略平行であり、ネック162に略平行である。この構成では、第1のベース部134もまた、本体112に対して略垂直であり、ネック162に対して略垂直である。フック153は、マウント102を車両のベントの水平ルーバに取り付け、それによってスマートフォン(又は他のタイプの携帯型電子デバイス)をベントのルーバに装着するために使用されるように構成される。凹部140は、フック153がベントの垂直構成要素のいずれかの側に配置される(そしてそれによって、跨る)ことを可能にし、その垂直構成要素は、フック153が取り付けられる水平ルーバに対して垂直である。マウント102が図22A及び図22Bに示すベントルーバ取り付け位置にあるとき、フック153を用いてマウント102をベントルーバに取り付ける前又は後に、携帯型電子デバイスを多用途マウント102の本体112に選択的に取り付けることができる。本明細書で使用される「略垂直」という語句は、垂直から+/-10度以内を意味することに留意されたい。換言すれば、第1の構成要素が第2の構成要素に対して略垂直である場合、それらは、互いに対して10度で配向される+/-90度以内にあり、すなわち、それらは、80度~100度の範囲内の角度で互いに対して配向される。
【0069】
上記の図5A図5Gを使用して、多用途マウント102をCDスロット取り付け位置にどのように配置することができるかを示した。図23A及び図23Bはそれぞれ、代替的なCDスロット取り付け位置にあるマウント102の背面斜視図及び側面図であり、その間、ベース132の第1のベース部134及び第2のベース部136は互いに同一平面上にあり、ネック162の第1のネック部164及び第2のネック部166は互いに同一平面上にあり、ベース132内のトラフ150内にあり、本体112はベース132及びネック162に対して略垂直である。マウント102が図23A及び図23Bに示すCDスロット取り付け位置にあるとき、ベース132(第1及び第2のベース部134及び136を含む)及びネック162(第1及び第2のネック部164及び166を含む)は両方とも、本体112の縁部から略垂直に延び、それによってベース132の大部分及びネック162の大部分を、車両のダッシュボードに設置されたステレオのCDスロットに挿入することができる。マウント102が図23A及び図23Bに示すCDスロット取り付け位置にある場合、車両のダッシュボードに設置されたステレオのCDスロットにマウント102が挿入される前又は後のいずれかに、携帯型電子デバイスを多用途マウント102の本体112に選択的に装着することができる。図23A及び図23Bでは、本体112は、ベース132及びネック162に対して上方に延在するように示されている。しかしながら、図23A及び図23Bの構成におけるマウント102全体は、本体112が代わりにベース132及びネック162に対して下方に延在するように180度回転させることができ、マウントは依然としてスマートフォンをCDスロットに取り付けるために使用することができることに留意されたい。
【0070】
本体-ネックヒンジ172、ベース-ネックヒンジ170、ネック内ヒンジ168、及びベース内ヒンジ138を含む上記の様々なヒンジは、様々な構成要素が互いに対して回動することを可能にするように構成されたヒンジ型機械的ジョイントである。より具体的には、本体-ネックヒンジ172は、本体112及びネック162が互いに対して回動することを可能にするように構成され、ベース-ネックヒンジ170は、ベース132及びネック162が互いに対して回動することを可能にするように構成され、ネック内ヒンジ168は、第1のネック部164及び第2のネック部166が互いに対して回動することを可能にするように構成され、ベース内ヒンジ138は、第1のベース部134及び第2のベース部136が互いに対して回動することを可能にするように構成される。本技術の更なる実施形態によれば、前述のヒンジ型ジョイントのうちの1つ以上は、ジョイントの自由度を増加させるために、ボールジョイントなどの別のタイプのジョイントで置き換えることができる。より具体的には、ヒンジ式のジョイントは1自由度を有するが、ボールジョイントは3自由度を有する。
【0071】
図24は、本技術の他の実施形態に係る多用途マウント102が完全に展開された実質的に平坦な位置にあるときの多用途マウント102の正面斜視図である。図24図22との比較は、図24において、ジョイントの一種である本体-ネックヒンジ172が別のタイプのジョイント、具体的には本体-ネックボールジョイント173に置き換えられていることを示している。有益なことに、本体-ネックボールジョイント173は、本体112(及びそれに取り付けられたスマートフォン又は他のタイプの携帯型電子デバイス202)を3自由度で回転させることを可能にし、それにより、マウント102を使用してスマートフォン又は他のタイプの携帯型電子デバイス202を保持することができる異なる視野角及び画像捕捉角を増加させる。図24図22との比較はまた、図24において、本体-ネックボールジョイント173に隣接する第1のネック部164の端部の形状が、図22のように本体112に隣接する第1のネック部164の端部が依然として正方形の形状を有する場合と比較して、本体112の可動範囲を増加させるためにテーパ形状を有するように変更されていることを示している。
【0072】
一実施形態によれば、ボールジョイント173は、本体112の下端に位置するソケット113内で本体112に回動可能に結合された球状ボール175を含む。球状ボール175は、第1のネック部164のスタッド165から延びている。ソケット113は、球状ボール175を跨ぐ一対のソケット部115,117を有する。ボールジョイント173の他の実装も可能であり、本明細書に記載の実施形態の範囲内である。ヒンジ型継手の別の1つをボール継手に置き換えることも可能であることに留意されたい。例えば、これに代えて又は加えて、ベース-ネックヒンジ170は、これに限定されないが、前述したボールジョイント173と同様に、ボールジョイント内で交換することができる。
【0073】
図25A及び図25Bはそれぞれ、図24に紹介されたマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウント102は、閉位置とも呼ばれ得る完全折り畳み位置にあり、この位置は、図2A図2Iを参照して前述した位置と同様である。
【0074】
図26A及び図26Bはそれぞれ、図24に紹介されたマウント102の正面斜視図及び背面斜視図であり、マウントは、図3A図3Kを参照して前述した位置と同様に、イーゼル起立位置にある。
【0075】
図27A及び図27Bはそれぞれ、図24に紹介されたマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウント102は、図4A図4Gを参照して前述した位置と同様のベントルーバ取り付け位置にある。
【0076】
図28A及び図28Bはそれぞれ、図24に紹介されたマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウント102は、図22A図22Bを参照して前述した位置と同様の代替的なベントルーバ取り付け位置にある。
【0077】
図29A及び図29Bはそれぞれ、図24に紹介されたマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウント102は、図5A図5Iを参照して前述した位置と同様のCDスロット取り付け位置にある。
【0078】
図30A及び図30Bはそれぞれ、図24に紹介されたマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウント102は、図23A図23Bを参照して前述した位置と同様の代替的なCDスロット取り付け位置にある。
【0079】
図31A及び図31Bはそれぞれ、図24に紹介されたマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウント102が小径ポール取り付け位置にある間、ベース132及びネック162が回動可能に関節接合されて小さい三角形のループ181を形成する。小さな三角形のループ181は、ポール、フェンス、又は人の指の周りに巻き付けることができる。
【0080】
図32A及び図32Bはそれぞれ、ベース132及びネック162が回動可能に関節接合されて、大径のポールの周りにループすることができる五角形ループ183を形成するときの、大径のポール取り付け位置にある図24に紹介されたマウント102の背面斜視図及び側面図である。五角形ループ183は、図7A図7Eを参照して前述した五角形ループ182と同様である。しかしながら、図32A及び図32Bでは、フック153は、概してループ183の内側に向かって内側に向けられている。対照的に、図7A図7Eでは、フック153は、ループ182の内側から外方に向けられている。両方のタイプの五角形ループ182,183は同様に機能し、いずれのタイプのループも、ネック162及びベース132の部分を適切に関節接合することによって形成することができることに留意されたい。
【0081】
図33A及び図33Bはそれぞれ、図8A図8Gを参照して前述した位置と同様に、ベース132及びネック162が正方形ループ184を形成するように回動可能に関節接合されているときの、フィンガーループグリップ位置にある図24に紹介されたマウント102の背面斜視図及び側面図である。
【0082】
図34A及び図34Bはそれぞれ、図11A図11Gを参照して前述した位置と同様の、直立した飛行機トレイ取り付け位置にある、図24に紹介されたマウント102の背面斜視図及び側面図である。
【0083】
具体的に図示及び説明されていないが、図24に紹介されたマウント102は、マウント102の他の実施形態の説明を参照して前述した、例えば、図1A図11Gを参照して説明したが、これに限定されない他の様々な位置の全てに配置することができる。更に、図24に紹介されたマウント102は、図19A図19Jを参照して前述したのと同様に、マウントの本体に無線充電器186を組み込むことによって、多用途マウントの無線充電バージョンとして実装することができることに留意されたい。
【0084】
図35は、本技術の更に別の実施形態に係る多用途マウント102の正面斜視図であり、多用途マウントが完全に展開された実質的に平坦な位置にあるときの図である。この実施形態では、ネック162は、3つのネック部及び2つのネック内ヒンジを含み、ベース132は、(第1及び第2のベース部ではなく)一部分のみを含み、ネック-ベースヒンジ170は、(ベースの凹部140が位置する場所とは反対側のベースの端部ではなく)ベース132の中央付近に配置される。より具体的には、ネック162は、第1のネック部164と、第2のネック部166と、第3のネック部169とを有している。第1のネック部164及び第2のネック部166は、第1のネック内ヒンジ168を中心に回動可能に関節動作可能である。第2のネック部166及び第3のネック部169は、第2のネック内ヒンジ167を中心に回動可能に関節動作可能である。更に、完全に展開された位置にある間、第3のネック部169は、ベース132内の凹部140内に配置される。
【0085】
図36A及び図36Bはそれぞれ、図35に紹介されたマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウント102は、閉位置とも呼ばれ得る完全折り畳み位置にある。この実施形態におけるマウント102が閉位置にある間、第1のネック部164は本体112と同一平面上にあり、第2のネック部166及び第3のネック部169は互いに同一平面上にあり、ベース132と同一平面上にあり、これにより、マウントの前述の実施形態と比較して、閉位置におけるマウント102の厚さが50%以上減少する。より具体的には、図35に紹介されたマウント102の厚さは、図36Bに示すように、6mm未満、例えば約4.25mmである。マウントの前述の実施形態(これは、図2Gに示すように、約8.05mmであった)と比較して、閉位置において図35に紹介されるマウント102の厚さの減少は、マウント102が閉(別名、完全折り畳み)位置にあるときにトラフ150内に載置されるネック162の部分の厚さと実質的に同じ深さを有するトラフ150の排除に部分的に起因する。トラフ150をなくすことにより、ベース132の厚さを大幅に低減することができる。
【0086】
図37A及び図37Bはそれぞれ、図35で紹介したマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウントがイーゼル起立位置にある状態を示している。図37A及び図37Bから理解され得るように、この実施形態では、ネック162は、前述の実施形態の場合のように、ベースの凹部140が位置する場所とは反対側のベース132の端部ではなく、凹部140の最内端に隣接するベース132の中央部分から上方に延在する。これは、前述したように、ネック-ベースヒンジ170が、ベース132の凹部が位置する場所とは反対側のベース132の最外端の一方ではなく、凹部140の最内端に隣接してベースの中央付近に配置されているためである。
【0087】
図38A及び図38Bはそれぞれ、図35で紹介したマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウントがベントルーバ取り付け位置にある状態を示している。このベントルーバ取り付け位置では、第1のネック部164は本体112と同一平面上にあり、第2のネック部166は第1のネック部164と平行かつ同一平面上にあり、第3のネック部169は第2のネック部166(並びに第1のネック部164及び第2のネック部166)に対して略垂直である。更に、ベース132は、本体112に対して(並びに第1のネック部164及び第2のネック部166に対して)略垂直であり、第3のネック部169は、凹部140を露出させるためにベース132の一部と同一平面上にある。凹部140は、フック153がベントの垂直構成要素のいずれかの側に配置される(そしてそれによって、跨る)ことを可能にし、その垂直構成要素は、フック153が取り付けられる水平ルーバに対して垂直である。
【0088】
図39A及び図39Bはそれぞれ、図35に紹介されたマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウント102は代替的なベントルーバ取り付け位置にある。
【0089】
図40A及び図40Bはそれぞれ、図35で紹介したマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウントがCDスロット取り付け位置にある状態を示している。このCDスロット取り付け位置では、第1のネック部164は本体112と同一平面上にあり、第2のネック部166は第1のネック部164と同一平面上にありかつ平行である(本体112と平行である)。第3のネック部169は、第2のネック部166に対して略垂直(並びに第1のネック部164及び本体112に対して略垂直)であり、第3のネック部169は、ベース132と同一平面上にある(かつ凹部140内にある)。図41A及び図41Bはそれぞれ、図35に紹介されたマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウント102は代替的なCDスロット取り付け位置にある。
【0090】
図42A及び図42Bはそれぞれ、図35に紹介されたマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウント102はフィンガーループグリップ位置にある。この位置では、本体112及びベース132は互いに同一平面上にあり、互いに平行であり、第1のネック部164、第2のネック部166、及び第3のネック部169は、ユーザがその中に一本以上の指を挿入することができるループを形成する。図43A及び図43Bはそれぞれ、図35に紹介されたマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウント102は代替的なフィンガーループ取り付け位置にある。或いは、図42A図42B及び図43A図43Bに示すループは、人の指ではなく、ポール又はフェンスの周りに巻き付けることができる。
【0091】
図44A及び図44Bはそれぞれ、図7A図7E及び図32A図32Bに示す位置と同様に使用することができる、大径ポール取り付け位置にある図35に紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
【0092】
図45A及び図45Bはそれぞれ、図6A図6Gに示す位置と同様に使用することができる、図35に紹介されたマウントの、サイドグリップ位置にある背面斜視図及び側面図である。
【0093】
図46A及び図46Bはそれぞれ、図9A図9Gに示す位置と同様に使用することができる直立飛行機トレイ取り付け位置にある図35に紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
【0094】
図47A及び図47Bはそれぞれ、図11A図11Gに示す位置と同様に使用することができる、代替的な直立飛行機トレイ取り付け位置における図24に紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
【0095】
具体的に図示及び説明されていないが、図35に紹介されたマウント102は、マウント102の他の実施形態の説明を参照して前述した、例えば、図1A図11Gを参照して説明したが、これに限定されない他の様々な位置の全てに配置することができる。本体112(及びそれに取り付けられたスマートフォン又は他のタイプの携帯型電子デバイス202)を3自由度で回転させることを可能にし、それによって、図35に紹介されたマウント102を使用してスマートフォン又は他のタイプの携帯型電子デバイス202を保持することができる異なる視野角及び画像捕捉角を増加させるために、本体-ネックヒンジ172などのヒンジ型ジョイントのうちの1つ以上をボールジョイント(前述したボールジョイント173と同様)と置き換えることも、本明細書に記載の実施形態の範囲内である。更に、図35に紹介されたマウント102は、図19A図19Jを参照して前述したのと同様に、マウントの本体に無線充電器186を組み込むことによって、多用途マウントの無線充電バージョンとして実装することができることに留意されたい。
【0096】
図48は、本技術の更に別の実施形態に係る多用途マウント102の正面斜視図であり、多用途マウントが完全に展開された実質的に平坦な位置にあるときの図である。この実施形態では、ネック162は、2つのネック部と、1つのネック内ヒンジとを含み、ベース132は、(第1及び第2のベース部ではなく)一部分のみを含み、ネック-ベースヒンジ170は、ベース132の凹部140の最内端において(ベースの凹部140が位置する場所とは反対側の矩形ベース132の最外端の一方においてではなく)ベース132の中央付近に配置される。より具体的には、ネック162は、ネック内ヒンジ168を中心に回動可能に関節動作可能な第1のネック部164及び第2のネック部166を含む。更に、完全に展開された位置にある間、第2のネック部166は、ベース132内の凹部140内に配置される。本体112は、マウントが閉位置にあるときにベース-ネックヒンジ170の一部がその中に載置されるキャビティ119を含むものとして示されている。この実施形態では、本体112の長さは、第1のネック部164及びベース132の合計長さに等しく、それにより、マウント102が閉位置にあるとき、後述する図49A及び図49Bに示すように、第1のネック部164、第2のネック部166、及びベース132は全て互いに同一平面上にあり、本体112と同一平面上にあり、等しい長さである。
【0097】
図49A及び図49Bはそれぞれ、図48に紹介されたマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウント102は、閉位置とも呼ばれ得る完全折り畳み位置にある。この実施形態におけるマウント102が閉位置にある間、第1のネック部164、第2のネック部166、及びベース132は全て互いに同一平面上にあり、これにより、図1A図34Bを参照して説明したマウントの実施形態と比較して、閉位置におけるマウント102の厚さが50%を超えて減少する。より具体的には、図48に紹介されたマウント102の厚さは、図35図47Bを参照して前述した実施形態の場合と同様に、図36Bに示すように、6mm未満、例えば約4.25mmである。マウントの前述の実施形態(これは、図2Gに示すように、約8.05mmであった)と比較して、閉位置において図48に紹介されたマウント102の厚さの減少は、マウント102が閉(別名、完全折り畳み)位置にあるときにトラフ150内に載置されるネック162の部分の厚さと実質的に同じ深さを有するトラフ150の排除に再び部分的に起因する。トラフ150をなくすことにより、ベース132の厚さを大幅に低減することができる。
【0098】
図50A及び図50Bはそれぞれ、図48で紹介したマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウントがイーゼル起立位置にある状態を示している。図40A及び図40Bから理解され得るように、この実施形態では、ネック162は、多くの前述の実施形態の場合のように、ベース132の外周端部からではなく、凹部140の最内端に(図35に紹介された実施形態の場合もそうであったように)隣接するベース132の中央部分から上方に延びる。これは、前述したように、ネック-ベースヒンジ170が、ベース132の凹部140が位置する場所とは反対側のベース132の最外端の一方ではなく、凹部140の最内端に隣接して、ベースの中央付近に配置されているためである。
【0099】
図51A及び図51Bはそれぞれ、図48で紹介したマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウントがベントルーバ取り付け位置にある状態を示している。このベントルーバ取り付け位置では、第1のネック部164は、本体112の一部分と平行かつ同一平面上にあり、第2のネック部166は、ベース132が本体112及び第1のネック部164に対して略垂直に延びるようにベース132を支持する。ベース132の凹部140は、フック153が取り付けられる水平ルーバに対して垂直な、ベントの垂直構成要素の両側にフック153を配置することを可能にする(それによって、垂直構成要素を跨ぐ)。
【0100】
図52A及び図52Bはそれぞれ、図48で紹介したマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウントがCDスロット取り付け位置にある状態を示している。このCDスロット取り付け位置では、第1のネック部164は本体112の一部と平行かつ同一平面上にある。第2のネック部166は、ベース132と同一平面上にあり、ベース132の凹部140内に配置され、第2のネック部166及びベース132は、本体112に対して及び第1のネック部164に対して略垂直である。
【0101】
図53A及び図53Bはそれぞれ、図48に紹介されたマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウント102はフィンガーループグリップ位置にある。この位置では、本体112、第1のネック部164、第2のネック部166、及びベース132は、ユーザが一本以上の指を挿入することができるループを形成する。或いは、図55A図53Bに示すループは、人の指ではなく、ポール又はフェンスの周りに巻き付けることができる。
【0102】
図54A及び図54Bはそれぞれ、図7A図7E図32A図32B及び図44A図44Bに示す位置と同様に使用することができる、大径ポール取り付け位置にある図48に紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
【0103】
図55A及び図55Bはそれぞれ、図6A図6G及び図45A図45Bに示す位置と同様に使用することができる、サイドグリップ位置にある、図48で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
【0104】
図56A及び図56Bはそれぞれ、図9A図9G及び図46A図46Bに示す位置と同様に使用することができる、直立した飛行機トレイ取り付け位置にある図48で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。
【0105】
図57は、本技術の更に別の実施形態に係る多用途マウント102が完全に展開された実質的に平坦な位置にあるときの多用途マウント102の正面斜視図である。この実施形態では、ネック162は、3つのネック部と2つのネック内ヒンジとを含み、ベース132は、一部分のみを含み、ネック-ベースヒンジ170は、(ベースの凹部140が位置する場所とは反対側のベースの端部ではなく)ベース132の凹部140の最内端に配置される。より具体的には、ネック162は、第1のネック部164と、第2のネック部166と、第3のネック部169とを有している。第1のネック部164及び第2のネック部166は、第1のネック内ヒンジ168を中心に回動可能に関節動作可能である。第2のネック部166及び第3のネック部169は、第2のネック内ヒンジ167を中心に回動可能に関節動作可能である。更に、完全に展開された位置にある間、ネック162の全体(第1のネック部164と、第2のネック部166と、第3のネック部169とを含む)は、ベース132内の凹部140内に配置される。この特定の実施形態では、第1のネック部164、第2のネック部166、及び第3のネック部169は互いに同一であり、これにより、二種類又は三種類の異なるネック部を製造する必要がないため、この特定の実施形態の製造が簡単になる。本体112は、マウントが閉位置にあるときにベース-ネックヒンジ170の一部がその中に載置されるキャビティ119を含むものとして示されている。
【0106】
図58A及び図58Bはそれぞれ、図57に紹介されたマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウント102は、閉位置とも呼ばれ得る完全折り畳み位置にある。完全折り畳み位置(別名、閉位置)にある間、ネック162の全体(第1のネック部164と、第2のネック部166と、第3のネック部169とを含む)はベース132内の凹部140内に配置され、ベース132は本体112の一部と同一平面上にあり、ネック162は本体の更なる部分と同一平面上にある。
【0107】
この実施形態におけるマウント102が閉位置にある間、第1のネック部164、第2のネック部166、第3のネック部169、及びベース132は全て互いに同一平面上にあり、これにより、図1A図34Bを参照して説明したマウントの実施形態と比較して、閉位置におけるマウント102の厚さが50%以上減少する。より具体的には、図48に紹介されたマウント102の厚さは、図35図55Bを参照して前述した実施形態の場合と同様に、図36Bに示すように、6mm未満、例えば約4.25mmである。マウントの前述の実施形態(これは、図2Gに示すように、約8.05mmであった)と比較して、閉位置において図57に紹介されたマウント102の厚さの減少は、マウント102が閉(別名、完全折り畳み)位置にあるときにトラフ150内に載置されるネック162の部分の厚さと実質的に同じ深さを有するトラフ150の排除に再び部分的に起因する。トラフ150をなくすことにより、ベース132の厚さを大幅に低減することができる。
【0108】
図59A及び図59Bはそれぞれ、マウントがイーゼル起立位置にある、図57で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。図59A及び図59Bから理解され得るように、この実施形態では、ネック162は、多くの前述の実施形態の場合のように、ベースの凹部140が位置する場所とは反対側のベース132の端部からではなく、凹部140の最内端部から上方に延びる。これは、前述したように、ネック-ベースヒンジ170が、ベース132の凹部140が位置する場所とは反対側のベース132の最外端の一方ではなく、凹部140の最内端に隣接して、ベースの中央付近に配置されているためである。
【0109】
図60A及び図60Bはそれぞれ、図57で紹介したマウント102の背面斜視図及び側面図であり、マウントがベントルーバ取り付け位置にある状態を示している。このベントルーバ取り付け位置において、第1のネック部164は、本体112の一部分と平行かつ同一平面上にあり、第2のネック部166は、本体と平行からわずかにオフセットされており、第3のネック部169は、ベース132が本体112並びに第1及び第2のネック部164及び166に対して略垂直に延びるようにベース132を支持している。ベース132の凹部140は、フック153が取り付けられる水平ルーバに対して垂直な、ベントの垂直構成要素の両側にフック153を配置することを可能にする(それによって、垂直構成要素を跨ぐ)。
【0110】
図61A及び図61Bはそれぞれ、図57に紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図であり、マウントがCDスロット取り付け位置にある間、ネック162の全体(第1のネック部164と、第2のネック部166と、第3のネック部169とを含む)はベース132内の凹部140内に配置され、ベース132と同一平面上にあり、ベース132及びネック162は本体112に対して略垂直である。マウント102が図61A及び図61Bに示すCDスロット取り付け位置にあるとき、ベース132及びネック162(第1、第2及び第2のネック部164,166,169を含む)は両方とも、本体112の縁部から略垂直に延び、それによって、ベース132の大部分及びネック162の大部分は、車両のダッシュボードに設置されたステレオのCDスロットに挿入することができる。マウント102が図61A及び図61Bに示すCDスロット取り付け位置にある場合、車両のダッシュボードに設置されたステレオのCDスロットにマウント102が挿入される前又は後のいずれかに、携帯型電子デバイスを多用途マウント102の本体112に選択的に装着することができる。図61A及び図61Bでは、本体112は、ベース132及びネック162に対して上方に延在するように示されている。しかしながら、図61A及び図61Bの構成におけるマウント102全体は、本体112が代わりにベース132及びネック162に対して下方に延在するように180度回転させることができ、マウントは依然としてスマートフォンをCDスロットに取り付けるために使用することができることに留意されたい。
【0111】
図62A及び図62Bはそれぞれ、マウント102がフィンガーループグリップ位置にある、図57で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。この位置では、本体112及びベース132は互いに同一平面上にあり、互いに平行であり、第1のネック部164、第2のネック部166、及び第3のネック部169は、ユーザがその中に一本以上の指を挿入することができるループを形成する。或いは、図62A図62Bに示すループは、人の指ではなく、ポール又はフェンスの周りに巻き付けることができる。
【0112】
図63A及び図63Bはそれぞれ、大径ポール取り付け位置にある図57で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。この位置では、本体112及びベース132は、互いに略垂直であり、第1のネック部164、第2のネック部166、及び第3のネック部169は、ベースの一部と共に、大径ポールの周りに巻き付けることができるループを形成する。
【0113】
図64A及び図64Bはそれぞれ、飛行機ポケット取り付け位置でもある、直立した飛行機トレイ取り付け位置にある、図57で紹介されたマウントの背面斜視図及び側面図である。この位置では、第1のネック部164及び第2のネック部166は、本体112に対して平坦で平行である。第3のネック部169は、本体112に対して略垂直であり、第1及び第2のネック部164,166に対して略垂直である。更に、第3のネック部はベース132に対して略垂直であり、ベース132は本体112に対して略平行である。この位置では、ベース132は、飛行機の座席の裏面に位置する折り畳まれたトレイの背後で滑ることができ、第3のネック部169は、折り畳まれた飛行機トレイの縁部の上方でマウント102を支持する。或いは、この位置では、ベース132は、飛行機の座席の裏面にあるマガジン又はパンフレットのポケットに滑り込ませることができ、第3のネック部169は、マガジン又はパンフレットのポケットの上縁の上方でマウント102を支持する。
【0114】
図26A図66Bには具体的に示されていないが、本明細書に記載の他の実施形態の場合のように、マウント102の各実施形態の本体112は、マウント102の本体112が、内蔵MagSafe磁石を含むスマートフォン、MagSafeアダプタを有するスマートフォン、スマートフォンの裏面に取り付けられた何らかの他の磁石(例えば、磁気リング又はプレート)を有するスマートフォン、又は電話ケースに組み込まれたかもしくは電話ケースに取り付けられたかもしくはスマートフォンの裏面に接着されたMagSafe磁石(又は何らかの他の形状の磁石もしくは磁石のアレイ)を有する電話ケースによって保持されているスマートフォンに磁気的に結合されることを可能にする磁気リング116(又は何らかの他の形状の磁石もしくは磁石のアレイ)を含むことができる。
【0115】
具体的に図示及び説明されていないが、図48に紹介されたマウント102及び図57に紹介されたマウントは、マウント102の他の実施形態の説明を参照して前述した、例えば、図1A図11Gを参照して説明したが、これらに限定されない他の様々な位置の大部分に配置することができる。本体112(及びそれに取り付けられたスマートフォン又は他のタイプの携帯型電子デバイス202)を3自由度で回転させることを可能にし、それにより、図48に紹介された、又は図57に紹介されたマウント102を使用してスマートフォン又は他のタイプの携帯型電子デバイス202を保持することができる異なる視野角及び画像捕捉角を増加させるために、本体-ネックヒンジ172などのヒンジ型ジョイントのうちの1つ以上をボールジョイント(前述したボールジョイント173と同様)と置き換えることも、本明細書に記載の実施形態の範囲内である。更に、図48に紹介されたマウント102及び図57に紹介されたマウント102は、マウントの本体112に無線充電器186を組み込むことによって、図19A図19Jを参照して前述したのと同様に、多用途マウントの無線充電バージョンとして実装することができることに留意されたい。一体型無線充電器186を含まないマウント102の任意の実施形態は、図20A図20Jを参照して前述した無線充電アダプタ206を使用することができる。マウント102の前述の各実施形態では、ベース132上の磁石155は、マウント102を使用して、スマートフォン(マウント102に磁気的に取り付けられている)を、例えば冷蔵庫の強磁性金属表面、又は表面もしくは物体に接着された金属板に磁気的にマウントすることを可能にするが、これに限定されない。
【0116】
上記の説明から理解され得るように、特定の実施形態によれば、マウント102の様々な実施形態は、少なくとも10の異なる使用又は構成(別名、位置)を提供し、したがって、テンインワンマウント又は10イン1マウントとも呼ばれ得る。少なくとも10の異なる構成(別名、位置)としては、
・イーゼル起立マウント(例えば、図3A図3K図19J図20J図26A図26B図37A図37B図50A図50B、及び図59A図59Bに示される)と、
・高イーゼルリーニングマウント(high easel leaning mount)(例えば、10A-10Gに示される)であって、マウントが、スマートフォンを卓上又は他の水平面上で斜めに縦向きに保持するために使用され得る、高イーゼルリーニングマウントと、
・ベントマウント(例えば、図4A図4G図22A図22B図27A図27B図28A図28B図38A図38B図39A図39B図51A図51B、及び図60A図60Bにされる)と、
・CDスロットマウント(例えば、図5A図5I図23A図23B図29A図29B図30A図30B図40A図40B図52A図52B、及び図61A図61Bに示される)と、
・小ポール取り付けマウント(例えば、図6A図6G図31A図31B図53A図53B、及び図62A図62Bに示される)と、
・大ポール取り付けマウント(例えば、図7A図7G図32A図32B図44A図44B図54A図54B、及び図63A図63Bに示される)と、
・フィンガーループグリップ(例えば、図8A図8G図31A図31B図33A図33B図42A図42B図43A図43B図53A図53B、及び図62A図62Bに示される)と、
・直立折り畳みトレイマウント(例えば、図9A図9G図34A図34B図46A図46B図47A図47B図56A図56B、及び図64A図64Bに示される)と、
・第1のタイプの飛行機ポケットマウント(例えば、図10A図10Gに示される)と、
・第2のタイプの飛行機ポケットマウント(例えば、図11A図11G図34A図34B、及び図64A図64Bに示される)と、
・サイドグリップホルダ(例えば、図6A図6G図45A図45B、及び図55A図55Bに示される)と、
・自撮り棒(例えば、図1A図1D図21図24図35図48、及び図57に示される)と、
・人の手の隣り合う一対の指(別名、指)の間又は親指と指との間に保持可能なマウント(例えば、図5A図5I図23A図23B図29A図29B、及び図30A図30Bに示される)と、
・強磁性金属表面に対する磁気マウント(例えば、図2H図2J図19A図19D図25A図25B図36A図36B図49A図49B図58A図58Bに示される)と、
が挙げられるが、これらに限定されない。
【0117】
マウント102はまた、スマートフォン以外の他のタイプの携帯型電子デバイス、例えば、限定はしないが、比較的小型の音楽及び/又はビデオプレーヤ、並びに比較的小型の音楽及び/又はビデオレコーダと共に使用されてもよい。そのような比較的小型のビデオレコーダの例には、アクションビデオカメラ、ウェブカメラ、360度カメラなどが含まれる。これらは、マウント102と共に使用することができる他のタイプの携帯型電子デバイスのほんの数例であり、これらの例は全てを包含することを意図するものではない。
【0118】
特定の実施形態によれば、本明細書に記載のベース132のいずれか1つ、又はその一部(第1のベース部134又は第2のベース部136など)は、三脚の上部から突出する三脚ねじを受け入れるように構成されたねじ付きオリフィス又は開口(別名、ねじ穴)を含むことができる。このようなマウント102のベース132のねじ穴、又はその一部により、三脚ねじを有する三脚にマウント102を取り付けることができ、マウント102が取り付けられたスマートフォン(又は他の種類の携帯型電子デバイス)を三脚に装着することができる。
【0119】
本開示の説明は、例示及び説明の目的で提示されているが、網羅的であること、又は開示された形態の開示に限定されることを意図するものではない。本開示の範囲及び精神から逸脱することなく、多くの修正及び変形が当業者には明らかであろう。例えば、ネック162は、2つ以上のネック内ヒンジによって接続された4つ以上のネック部を含むことができる。例えば、ネック162が3つ以上の部分及び3つ以上のネック内ヒンジを含むことも可能である。別の例では、ベース132は、2つ以上のベース内ヒンジによって接続された3つ以上のベース部を含むことができる。より具体的には、ベースは、第1の、第2及び第3のベース部と、2つのベース内ヒンジとを含むことができ、これにより、マウント102が更に可能性のある異なる位置を有することが可能になる。ベース132が3つ以上の部分及び3つ以上のベース内ヒンジを含むことも可能である。更に別の例では、本体112は、1つ以上の本体内ヒンジによって接続された2つ以上の本体を含むことができる。更に、前述したように、本明細書に記載のヒンジの1つ以上は、ボールジョイントなどの別のタイプのジョイントで置き換えることができ、互いに対する構成要素の動作範囲を増加させることができる。
【0120】
本明細書の開示の態様は、本開示の原理及び実際の用途を最もよく説明し、当業者が企図される特定の用途に適した様々な修正を加えて本開示を理解することを可能にするために選択及び説明された。
【0121】
本開示は、様々な実施形態に関連して説明されている。しかしながら、開示された実施形態に対する他の変形及び修正は、図面、開示、及び添付の特許請求の範囲の研究から理解及び達成することができ、そのような変形及び修正は、添付の特許請求の範囲に包含されると解釈されるべきである。特許請求の範囲において、「備える(comprising)」という語は他の要素又はステップを排除せず、不定冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」は複数を排除しない。
【0122】
本明細書の目的のために、「一実施形態(an embodiment)」、「1つの実施形態(one embodiment)」、「幾つかの実施形態(some embodiments)」、又は「別の実施形態(another embodiment)」への本明細書における言及は、異なる実施形態又は同じ実施形態を説明するために使用され得る。
【0123】
本明細書の目的のために、測定値又は角度を指すために本明細書で使用される場合、「約」及び「一般的に」という用語への本明細書における言及は、指定された値のプラス又はマイナス10%を意味する。
【0124】
この文書の目的のために、接続は、直接接続又は間接接続(例えば、1つ以上の他の部分を介して)であってもよい。場合によっては、ある要素が別の要素に接続又は結合されていると言及される場合、その要素は、他の要素に直接接続されてもよく、又は介在要素を介して他の要素に間接的に接続されてもよい。ある要素が別の要素に直接接続されていると言及される場合、その要素と他の要素との間に介在要素は存在しない。
【0125】
本明細書の目的のために、追加の文脈なしに、「第1の」オブジェクト、「第2の」オブジェクト、及び「第3の」オブジェクトなどの数値用語の使用は、オブジェクトの順序を意味しなくてもよく、代わりに、異なるオブジェクトを識別するための識別目的で使用されてもよい。
【0126】
上記の詳細な説明は、例示及び説明の目的で提示されている。網羅的であること、又は本明細書で特許請求される主題を開示された正確な形態に限定することは意図されていない。上記の教示に照らして、多くの修正及び変形が可能である。記載された実施形態は、開示された技術の原理及びその実際の適用を最もよく説明し、それによって当業者が様々な実施形態において、企図される特定の用途に適した様々な修正を加えて技術を最もよく利用することを可能にするために選択された。範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義されることが意図されている。
【0127】
主題は、構造的特徴及び/又は方法論的行為に特有の言語で説明されているが、添付の特許請求の範囲に定義される主題は、必ずしも上記の特定の特徴又は行為に限定されないことを理解されたい。むしろ、上記の特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
【符号の説明】
【0128】
部品表
102 多用途マウント(別名、マウント)
112 本体
113 ソケット
114 フロントプレート
115 ソケット部
117 ソケット部
116 磁気リング
118 リアプレート
119 キャビティ
120 リング状溝
123 キャビティ
132 ベース
134 第1のベース部
136 第2のベース部
138 ベース内ヒンジ
140 凹部
144 開口
146 開口
150 トラフ
151 第1のトラフ部
152 第2のトラフ部
153 フック
155 磁石
162 ネック
164 第1のネック部
165 スタッド
166 第2のネック部
167 第2のネック内ヒンジ
168 ネック内ヒンジ
169 第3のネック部
170 ベース-ネックヒンジ(別名、ネック-ベースヒンジ)
172 本体-ネックヒンジ(別名、ネック-本体ヒンジ)
173 本体-ネックボールジョイント(別名、ネック-本体ボールジョイント)
175 球状ボール
182 五角形ループ
184 正方形ループ
188 雌コネクタプラグ
186 無線充電器
192 突出部
193 開口
196 コネクタケーブル
198 雄端部
202 携帯型電子デバイス(例えば、スマートフォン)
206 無線充電アダプタ
218 雌コネクタプラグ
216 磁気リング
220 充電システム
226 強磁性金属リング
図1A-1B】
図1C-1G】
図2A-2B】
図2C-2G】
図2H-2J】
図3A-3B】
図3C-3G】
図3H-3K】
図4A-4B】
図4C-4G】
図5A-5B】
図5C-5G】
図5H-5I】
図6A-6B】
図6C-6G】
図7A-7B】
図7C-7G】
図8A-8B】
図8C-8G】
図9A-9B】
図9C-9G】
図10A-10B】
図10C-10G】
図10H-10I】
図11A-11B】
図11C-11G】
図12A-12B】
図13A-13D】
図14A-14C】
図15A-15F】
図16A-16B】
図17A-17B】
図18A-18B】
図19A-19G】
図19H-19J】
図20A-20G】
図20H-20J】
図21
図22A-22B】
図23A-23B】
図24
図25A-25B】
図26A-26B】
図27A-27B】
図28A-28B】
図29A-29B】
図30A-30B】
図31A-31B】
図32A-32B】
図33A-33B】
図34A-34B】
図35
図36A-36B】
図37A-37B】
図38A-38B】
図39A-39B】
図40A-40B】
図41A-41B】
図42A-42B】
図43A-43B】
図44A-44B】
図45A-45B】
図46A-46B】
図47A-47B】
図48
図49A-49B】
図50A-50B】
図51A-51B】
図52A-52B】
図53A-53B】
図54A-54B】
図55A-55B】
図56A-56B】
図57
図58A-58B】
図59A-59B】
図60A-60B】
図61A-61B】
図62A-62B】
図63A-63B】
図64A-64B】
【外国語明細書】