(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024012095
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】イメージセンサースタビライザー、これを含むカメラモジュール、及びカメラモジュール駆動方法
(51)【国際特許分類】
H04N 23/50 20230101AFI20240118BHJP
G03B 17/02 20210101ALI20240118BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20240118BHJP
G03B 5/00 20210101ALI20240118BHJP
H04N 23/68 20230101ALI20240118BHJP
H04N 23/57 20230101ALI20240118BHJP
【FI】
H04N23/50
G03B17/02
G03B30/00
G03B5/00 J
H04N23/68
H04N23/57
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091868
(22)【出願日】2023-06-02
(31)【優先権主張番号】10-2022-0086491
(32)【優先日】2022-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0137544
(32)【優先日】2022-10-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】元 棟俊
(72)【発明者】
【氏名】李 承學
(72)【発明者】
【氏名】金 敏旭
(72)【発明者】
【氏名】秋 京成
【テーマコード(参考)】
2K005
5C122
【Fターム(参考)】
2K005CA03
2K005CA04
2K005CA24
2K005CA44
2K005CA53
5C122DA09
5C122EA41
5C122EA54
5C122FB23
5C122FC01
5C122FC02
5C122FD01
5C122GE04
5C122GE05
5C122GE07
5C122GE11
5C122HA82
(57)【要約】
【課題】イメージセンサーを回転させることができるイメージセンサースタビライザー、これを含むカメラモジュール、及びカメラモジュール駆動方法を提供する。
【解決手段】下部フレームと、下部フレームの上に位置し、イメージセンサーを支持する上部フレームと、下部フレームと上部フレームとの間に位置し、上部フレームを下部フレームに対して第1方向に移動させる第1アクチュエータ及び第2アクチュエータと、下部フレームと上部フレームとの間に位置し、上部フレームを下部フレームに対して第1方向に交差される第2方向に移動させる第3アクチュエータと、下部フレームと上部フレームとの間のガイドボールと、を含み、第1アクチュエータと第2アクチュエータは第2方向に離隔されるイメージセンサースタビライザーが提供される。
【選択図】
図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部フレームと、
前記下部フレームの上に位置し、イメージセンサーを支持する上部フレームと、
前記下部フレームと前記上部フレームとの間に位置し、前記上部フレームを前記下部フレームに対して第1方向に移動させる第1アクチュエータ及び第2アクチュエータと、
前記下部フレームと前記上部フレームとの間に位置し、前記上部フレームを前記下部フレームに対して前記第1方向に交差される第2方向に移動させる第3アクチュエータと、
前記下部フレームと前記上部フレームとの間のガイドボールと、を含み、
前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータは、前記第2方向に離隔される、
イメージセンサースタビライザー。
【請求項2】
前記第1アクチュエータ、前記第2アクチュエータ、及び前記第3アクチュエータの各々は、
前記下部フレームに固定結合されるコイルと、
前記上部フレームに固定結合される磁石と、を含む、
請求項1に記載のイメージセンサースタビライザー。
【請求項3】
前記第3アクチュエータは、前記第1アクチュエータ及び前記第1アクチュエータから前記第1方向に離隔される、
請求項1に記載のイメージセンサースタビライザー。
【請求項4】
前記下部フレームと前記上部フレームとの間に位置し、前記上部フレームを前記下部フレームに対して前記第2方向に移動させる第4アクチュエータをさらに含み、
前記第3アクチュエータと前記第4アクチュエータは、前記第1方向に離隔される、
請求項1に記載のイメージセンサースタビライザー。
【請求項5】
前記下部フレームを支持するヨーク(Yoke)をさらに含み、
前記ヨークは、金属を含む、
請求項1に記載のイメージセンサースタビライザー。
【請求項6】
前記下部フレームは、
ボールガイド構造体と、
前記ボールガイド構造体の下に結合される基板と、を含み、
前記ボールガイド構造体は、前記ガイドボールを収容する下部収容孔を提供する、
請求項1に記載のイメージセンサースタビライザー。
【請求項7】
前記上部フレームは、前記ガイドボールを収容する上部収容孔を提供し、
前記上部収容孔の前記第1方向への長さ及び前記上部収容孔の前記第2方向への長さの各々は、前記ガイドボールの直径より大きい、
請求項1に記載のイメージセンサースタビライザー。
【請求項8】
下部フレームと、
前記下部フレーム上の上部フレームと、
前記上部フレームを前記下部フレームに対して第1方向に移動させる第1アクチュエータ及び第2アクチュエータと、
前記上部フレームを前記下部フレームに対して前記第1方向に交差される第2方向に移動させる第3アクチュエータ及び第4アクチュエータと、
前記下部フレームと前記上部フレームとの間のガイドボールと、を含み、
前記下部フレームは、前記ガイドボールを収容する下部収容孔を提供し、
前記上部フレームは、前記下部収容孔上の上部収容孔を提供し、
前記上部収容孔の前記第1方向への第1長さ及び前記上部収容孔の前記第2方向への第2長さの各々は、前記ガイドボールの直径より大きく、それにより、前記ガイドボールは、前記上部収容孔の内で前記第1方向及び前記第2方向の各々に移動可能である、
イメージセンサースタビライザー。
【請求項9】
前記第1長さと前記第2長さは、同一である、
請求項8に記載のイメージセンサースタビライザー。
【請求項10】
前記第1長さは、前記ガイドボールの前記直径の約1.1倍乃至約1.5倍である、
請求項8に記載のイメージセンサースタビライザー。
【請求項11】
前記第1長さは、約1.0mm乃至約1.6mmである、
請求項8に記載のイメージセンサースタビライザー。
【請求項12】
前記上部収容孔の平面視においての面積は、前記下部収容孔の平面視においての面積と同一である、
請求項8に記載のイメージセンサースタビライザー。
【請求項13】
前記上部フレームと前記下部フレームとの間の固定磁石をさらに含み、
前記固定磁石は、前記第1アクチュエータ、前記第2アクチュエータ、前記第3アクチュエータ、及び前記第4アクチュエータの各々から離隔される、
請求項8に記載のイメージセンサースタビライザー。
【請求項14】
前記下部フレームを支持するヨーク(Yoke)をさらに含み、
前記ヨークは、金属を含んで、前記固定磁石と引力を形成する、
請求項13に記載のイメージセンサースタビライザー。
【請求項15】
イメージセンサーと、
前記イメージセンサーを移動させるイメージセンサースタビライザーと、
前記イメージセンサースタビライザー上のオートフォーカス(AF)装置と、を含み、
前記イメージセンサースタビライザーは、
下部フレームと、
前記下部フレーム上の上部フレームと、
前記上部フレームを前記下部フレームに対して第1方向に移動させる第1アクチュエータと、
前記上部フレームを前記下部フレームに対して前記第1方向に交差される第2方向に移動させる第2アクチュエータと、
前記下部フレームと前記上部フレームとの間のガイドボールと、を含み、
前記第1アクチュエータの中心は、前記イメージセンサーの中心から前記第2方向に離隔される、
カメラモジュール。
【請求項16】
前記ガイドボールは、複数が提供され、
前記複数のガイドボールは、前記第1方向及び前記第2方向に互いに離隔配置される、
請求項15に記載のカメラモジュール。
【請求項17】
前記下部フレームは、前記ガイドボールを収容する下部収容孔を提供し、
前記上部フレームは、前記下部収容孔上の上部収容孔を提供し、
前記上部収容孔の前記第1方向への第1長さ及び前記上部収容孔の前記第2方向への第2長さの各々は、前記ガイドボールの直径より大きい、
請求項15に記載のカメラモジュール。
【請求項18】
前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータの各々は、
前記下部フレームに固定結合されるコイルと、
前記上部フレームに固定結合される磁石と、を含む、
請求項17に記載のカメラモジュール。
【請求項19】
前記上部フレームは、
前記イメージセンサーを露出させる上部中心孔を提供する上部フレーム本体と、
前記上部中心孔に配置されるように前記上部フレーム本体に結合される赤外線カラーフィルタ(IRCF)と、を含み、
前記磁石は、前記上部フレーム本体の下面上に固定結合される、
請求項18に記載のカメラモジュール。
【請求項20】
イメージセンサースタビライザーを利用して、イメージセンサーを第1方向に水平移動させることと、
前記イメージセンサーを前記第1方向に交差される第2方向に水平移動させることと、
前記イメージセンサーを前記第1方向及び前記第2方向の各々に交差される第3方向の軸に回転移動させることと、を含み、
前記イメージセンサースタビライザーは、
下部フレームと、
前記下部フレームの上に位置し、前記イメージセンサーを支持する上部フレームと、
前記上部フレームを前記下部フレームに対して前記第1方向に移動させる第1アクチュエータ及び第2アクチュエータと、を含み、
前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータは、前記第2方向に離隔し、
前記イメージセンサーを前記第3方向の軸に回転移動させることは、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータの各々に異なるサイズのパワーを印加することを含む、
カメラモジュール駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はイメージセンサースタビライザー、これを含むカメラモジュール、及びカメラモジュール駆動方法に関し、より詳細にはイメージセンサーを回転させることができるイメージセンサースタビライザー、これを含むカメラモジュール、及びカメラモジュール駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子装置の発達につれ、様々な電子装置が、私たちの生活に密着した様々な分野に適用されている。このような電子装置は機能及びユーザの好みに応じてサイズで発売されている。例えば、電子装置は広い視認性確保と操作の利便性のための大画面タッチディスプレイを含むことができる。電子装置は少なくとも1つのカメラモジュールを含むことができる。例えば、電子装置はディスプレイ周辺又はディスプレイを通じて配置される少なくとも1つのカメラモジュールを含むことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第10,126,633B2号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、イメージセンサーを回転させることができるイメージセンサースタビライザー、これを含むカメラモジュール、及びカメラモジュール駆動方法を提供することにある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、小さい体積で水平移動及び回転移動を具現することができるイメージセンサースタビライザー、これを含むカメラモジュール、及びカメラモジュール駆動方法を提供することにある。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、電力が印加されなかった状態でもイメージセンサーを一定位置に固定させることができるイメージセンサースタビライザー、これを含むカメラモジュール、及びカメラモジュール駆動方法を提供することにある。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されないその他の課題は下記の記載から当業者に明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記解決しようとする課題を達成するために本発明の一実施形態によるイメージセンサースタビライザーは、下部フレームと、前記下部フレームの上に位置し、イメージセンサーを支持する上部フレームと、前記下部フレームと前記上部フレームとの間に位置し、前記上部フレームを前記下部フレームに対して第1方向に移動させる第1アクチュエータ及び第2アクチュエータと、前記下部フレームと前記上部フレームとの間に位置し、前記上部フレームを前記下部フレームに対して前記第1方向に交差される第2方向に移動させる第3アクチュエータと、前記下部フレームと前記上部フレームとの間のガイドボールと、を含み、前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータは前記第2方向に離隔されることができる。
【0009】
上記解決しようとする課題を達成するために本発明の一実施形態によるイメージセンサースタビライザーは、下部フレームと、前記下部フレーム上の上部フレームと、前記上部フレームを前記下部フレームに対して第1方向に移動させる第1アクチュエータ及び第2アクチュエータと、
前記上部フレームを前記下部フレームに対して前記第1方向に交差される第2方向に移動させる第3アクチュエータ及び第4アクチュエータと、前記下部フレームと前記上部フレームとの間のガイドボールと、を含み、前記下部フレームは前記ガイドボールを収容する下部収容孔を提供し、前記上部フレームは前記下部収容孔上の上部収容孔を提供し、前記上部収容孔の前記第1方向への第1長さ及び前記上部収容孔の前記第2方向への第2長さの各々は、前記ガイドボールの直径より大きいので、前記ガイドボールは前記上部収容孔の内で前記第1方向及び前記第2方向の各々に移動可能であることができる。
【0010】
上記解決しようとする課題を達成するために本発明の一実施形態によるカメラモジュールは、イメージセンサーと、前記イメージセンサーを移動させるイメージセンサースタビライザーと、前記イメージセンサースタビライザー上のAF装置と、を含み、前記イメージセンサースタビライザーは、下部フレームと、前記下部フレーム上の上部フレームと、前記上部フレームを前記下部フレームに対して第1方向に移動させる第1アクチュエータと、前記上部フレームを前記下部フレームに対して前記第1方向に交差される第2方向に移動させる第2アクチュエータと、前記下部フレームと前記上部フレームとの間のガイドボールと、を含み、前記第1アクチュエータの中心は、前記イメージセンサーの中心から前記第2方向に離隔されることができる。
【0011】
上記解決しようとする課題を達成するために本発明の一実施形態によるカメラモジュール駆動方法は、イメージセンサースタビライザーを利用して、イメージセンサーを第1方向に水平移動させることと、前記イメージセンサーを前記第1方向に交差される第2方向に水平移動させることと、前記イメージセンサーを前記第1方向及び前記第2方向の各々に交差される第3方向を軸に回転移動させることと、を含み、前記イメージセンサースタビライザーは、下部フレームと、前記下部フレームの上に位置し、前記イメージセンサーを支持する上部フレームと、前記上部フレームを前記下部フレームに対して前記第1方向に移動させる第1アクチュエータ及び第2アクチュエータと、を含み、前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータは前記第2方向に離隔し、前記イメージセンサーを前記第3方向の軸に回転移動させることは、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータの各々に異なるサイズのパワーを印加することを含むことができる。
【0012】
その他の実施形態の具体的な事項は詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0013】
本発明のイメージセンサースタビライザー、これを含むカメラモジュール、及びカメラモジュール駆動方法によれば、イメージセンサーを回転させることができる。
【0014】
本発明のイメージセンサースタビライザー、これを含むカメラモジュール、及びカメラモジュール駆動方法によれば、小さい体積で水平移動及び回転移動を具現することができる。
【0015】
本発明のイメージセンサースタビライザー、これを含むカメラモジュール、及びカメラモジュール駆動方法によれば、電力が印加されなかった状態でもイメージセンサーを一定位置に固定させることができる。
【0016】
本発明の効果は以上で言及したことに制限されず、言及されないその他の効果は下記の記載から当業者に明確に理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施形態によるカメラモジュールを示した斜視図である。
【0018】
【
図2】本発明の実施形態によるイメージセンサースタビライザーを示した斜視図である。
【0019】
【
図3】本発明の実施形態によるイメージセンサースタビライザーを示した部分分解斜視図である。
【0020】
【
図4】本発明の実施形態によるイメージセンサースタビライザーを示した詳細分解斜視図である。
【0021】
【
図5】本発明の実施形態によるイメージセンサースタビライザーを示した平面図である。
【0022】
【
図6】
図5のX領域を拡大して示した平面図である。
【0023】
【
図7】
図2のI-I’に沿って切断した状態を示した断面図である。
【0024】
【
図8】
図7のY領域を拡大して示した断面図である。
【0025】
【
図9】本発明の実施形態によるカメラモジュール駆動方法を示した順序図である。
【0026】
【
図10】イメージセンサーを水平移動させる過程を示した図面である。
【0027】
【
図11】イメージセンサーを水平移動させる過程を示した図面である。
【0028】
【
図12】イメージセンサーを水平移動させる過程を示した図面である。
【0029】
【
図13】イメージセンサーを水平移動させる過程を示した図面である。
【0030】
【
図14】イメージセンサーを水平移動させる過程を示した図面である。
【0031】
【
図15】イメージセンサーを回転移動させる過程を示した図面である。
【0032】
【
図16】イメージセンサーを回転移動させる過程を示した図面である。
【0033】
【
図17】本発明の実施形態によるカメラモジュールが電子装置に適用された状態を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施形態に対して説明する。本明細書の全文に亘って同一な参照符号は同一な構成要素を指すことができる。
【0035】
図1は本発明の実施形態によるカメラモジュールを示した斜視図である。
【0036】
以下では、D1を第1方向、第1方向D1に交差されるD2を第2方向、第1方向D1及び第2方向D2の各々に交差されるD3を第3方向と称することができる。第1方向D1及び第2方向D2の各々は水平方向と称されることもあり得る。また、第3方向D3は垂直方向と称されることもあり得る。
【0037】
図1を参考すれば、カメラモジュールMが提供されることができる。カメラモジュールMは外部から光信号を受けて電気的信号に変換する一連の装置を意味することができる。カメラモジュールMは電子装置に結合されて使用されることができる。例えば、カメラモジュールMはスマートフォン及び/又はノートブック型コンピューター等に結合されて使用されることができる。これに対する詳細な内容は
図17を参考して後述するようにする。
【0038】
カメラモジュールMはイメージセンサーIMS(
図3参照)、イメージセンサースタビライザーB及びAF(オートフォーカス、Auto Focus)装置Aを含むことができる。
【0039】
イメージセンサーIMSは光信号を電気的信号に変換することができる。このために、イメージセンサーIMSはCCD(電荷結合素子、Charge Coupled Device)又はCIS(CMOSイメージセンサー、CMOS Image Sensor)を含むことができる。イメージセンサーIMSが変換した電気的信号は、電子装置に伝達されることができる。イメージセンサーIMSに対するより詳細な内容は後述するようにする。
【0040】
イメージセンサースタビライザーBはイメージセンサーIMSを移動させることができる。例えば、イメージセンサースタビライザーBはイメージセンサーIMSを水平方向に平行移動させることができる。又は、イメージセンサースタビライザーBはイメージセンサーIMSを第3方向D3に平行である軸を中心に回転させることができる。イメージセンサースタビライザーBはカメラモジュールMの動きと反対になる方向にイメージセンサーIMSを移動させることができる。即ち、カメラモジュールMの動きを感知して、カメラモジュールMの動きを補償するために、カメラモジュールMの動きと反対になる方向にイメージセンサーIMSを移動させることができる。これを通じてイメージセンサーIMSの震えが補正されることができる。即ち、イメージセンサースタビライザーBは光学式手ブレ補正装置(Optical Image Stabilization、OIS)であり得る。イメージセンサースタビライザーBに対するより詳細な内容は後述する。
【0041】
AF装置AはイメージセンサースタビライザーBの上に位置することができる。AF装置Aの内にレンズが配置されることができる。AF装置Aはレンズを上下に移動させることができる。したがって、AF装置Aはレンズの焦点を調節することができる。このために、AF装置Aはレンズを移動させることができる駆動メカニズム等を含むことができる。
【0042】
図2は本発明の実施形態によるイメージセンサースタビライザーを示した斜視図であり、
図3は本発明の実施形態によるイメージセンサースタビライザーを示した部分分解斜視図であり、
図4は本発明の実施形態によるイメージセンサースタビライザーを示した詳細分解斜視図である。
【0043】
図2、
図3、及び
図4を参考すれば、イメージセンサースタビライザーBは下部フレーム1、上部フレーム3、アクチュエータ、固定磁石52、ガイドボールBA、ヨーク(Yoke)7、及びカバー9を含むことができる。
【0044】
下部フレーム1は一側に固定されることができる。例えば、下部フレーム1は電子装置P(
図17参照)の一側に固定されることができる。下部フレーム1はイメージセンサーIMSの下に位置することができる。或いは、下部フレーム1の一部はイメージセンサーIMSを、平面視において囲むことができる。下部フレーム1は下部収容孔113hを提供することができる。下部収容孔113hにガイドボールBAの一部が挿入されることができる。下部フレーム1はボールガイド構造体11及び基板13を含むことができる。
【0045】
ボールガイド構造体11はボールガイド本体111及び収容ブロック113を含むことができる。ボールガイド本体111は四角フレーム形状を有することができる。収容ブロック113は下部収容孔113hを提供することができる。即ち、下部収容孔113hは収容ブロック113に提供されることができる。下部収容孔113hは収容ブロック113の上面から下に一定深さに陥入された孔であり得る。実施形態で、収容ブロック113は複数が提供されることができる。例えば、
図4に図示されたように収容ブロック113は4つが提供されることができる。4つの収容ブロック113は互いに第1方向D1及び第2方向D2に離隔配置されることができる。この場合、下部収容孔113hも複数が提供されることができる。しかし、以下では便宜上、収容ブロック113と下部収容孔113hは単数で説明する。
【0046】
基板13はボールガイド構造体11の下に結合されることができる。基板13は基板フレーム131及び連結基板133を含むことができる。基板フレーム131は四角フレーム形状を有することができる。基板フレーム131はボールガイド構造体11に結合されることができる。例えば、基板フレーム131はボールガイド構造体11の内側面に結合されることができる。基板フレーム131は延長収容孔131hを提供することができる。延長収容孔131hは下部収容孔113hの下に位置することができる。延長収容孔131hは下部収容孔113hに連結されることができる。延長収容孔131hは基板フレーム131を上下に貫通することができるが、これに限定することではない。連結基板133は基板フレーム131に連結されることができる。連結基板133は印刷回路基板(Printed Circuit Board、PCB)等を含むことができる。
【0047】
以上でボールガイド構造体11が基板13と別個の構成であることと図示し、説明したが、これに限定することではない。即ち、ボールガイド構造体11と基板13は一体に形成されてもよい。或いは、基板13が省略されてもよい。或いは、ボールガイド構造体11が省略されてもよい。この場合、基板13に下部収容孔113hが提供されることもあり得る。
【0048】
上部フレーム3は下部フレーム1の上に位置することができる。上部フレーム3はイメージセンサーIMSを支持することができる。上部フレーム3は下部フレーム1に対して移動可能であることができる。例えば、上部フレーム3は下部フレーム1に対して第1方向D1に平行移動可能であることができる。或いは、上部フレーム3は下部フレーム1に対して第2方向D2に平行移動可能であることができる。上部フレーム3は下部フレーム1に対して回転移動可能であることができる。イメージセンサーIMSは上部フレーム3に固定結合されることができる。したがって、イメージセンサーIMSは上部フレーム3と共に移動可能であることができる。上部フレーム3は上部収容孔33h(
図8参照)を提供することができる。上部収容孔33hにガイドボールBAの一部が挿入されることができる。上部フレーム3は上部フレーム本体31、ボール収容部材、33及びIRCF(赤外線カラーフィルタ、Infrared Ray Color Filter)35を含むことができる。
【0049】
上部フレーム本体31は四角フレーム形状を有することができる。上部フレーム本体31は上部中心孔31hを提供することができる。上部中心孔31hはイメージセンサーIMSを露出させることができる。
【0050】
ボール収容部材33は上部フレーム本体31に結合されることができる。ボール収容部材33は上部収容孔33h(
図8参照)を提供することができる。即ち、上部収容孔33hはボール収容部材33に提供されることができる。上部収容孔33hはボール収容部材33の下面から上に一定深さに陥入された孔であり得る。上部収容孔33hは下部収容孔113hの上に位置することができる。実施形態で、ボール収容部材33は複数が提供されることができる。例えば、
図5に図示されたようにボール収容部材33は4つが提供されることができる。4つのボール収容部材33は互いに第1方向D1及び第2方向D2に離隔配置されることができる。この場合、上部収容孔33hも複数が提供されることができる。しかし、以下では便宜上、ボール収容部材33と上部収容孔33hは単数で説明する。
【0051】
IRCF35は上部フレーム本体31に結合されることができる。IRCF35は上部中心孔31hに配置されることができる。IRCF35はイメージセンサーIMSの上に配置されることができる。IRCF35は赤外線をフィルタリングすることができる。即ち、IRCF35はイメージセンサーIMSに流入される赤外線をフィルタリングすることができる。
【0052】
アクチュエータは上部フレーム3を移動させることができる。例えば、アクチュエータは上部フレーム3を下部フレーム1に対して第1方向D1に平行移動させることができる。或いは、アクチュエータは上部フレーム3を下部フレーム1に対して第2方向D2に平行移動させることができる。或いは、アクチュエータは上部フレーム3を下部フレーム1に対して回転移動させることができる。アクチュエータは、例えば上部フレーム3と下部フレーム1との間に位置することができる。アクチュエータはVCM(ボイスコイルモータ、Voice Coil Motor)であり得る。この場合、アクチュエータは磁石及びコイルを含むことができる。磁石は上部フレーム3に固定結合されることができる。より具体的に、磁石は上部フレーム本体31の下面の上に固定結合されることができる。コイルは下部フレーム1に固定結合されることができる。例えば、コイルは基板フレーム131の上面上に固定結合されることができる。アクチュエータは複数が提供されることができる。例えば、第1アクチュエータ51、第2アクチュエータ53、第3アクチュエータ55、及び第4アクチュエータ57が提供されることができる。
【0053】
第1アクチュエータ51は上部フレーム3を下部フレーム1に対して第1方向D1に移動させることができる。第1アクチュエータ51は第1磁石511及び第1コイル513を含むことができる。第1磁石511は上部フレーム3に固定結合されることができる。第1コイル513は下部フレーム1に固定結合されることができる。第1磁石511は第1コイル513の上に位置することができる。第1磁石511は第1コイル513に対して相対的に移動可能であることができる。即ち、第1コイル513に電力が印加されれば、第1磁石511が第1コイル513に対して相対的に移動することができる。これに対する詳細な内容は後述する。
【0054】
第2アクチュエータ53は上部フレーム3を下部フレーム1に対して第1方向D1に移動させることができる。第2アクチュエータ53は第2磁石531及び第2コイル533を含むことができる。第2磁石531は上部フレーム3に固定結合されることができる。第2コイル533は下部フレーム1に固定結合されることができる。第2磁石531は第2コイル533の上に位置することができる。第2磁石531は第2コイル533に対して相対的に移動可能であることができる。即ち、第2コイル533に電力が印加されれば、第2磁石531が第2コイル533に対して相対的に移動することができる。これに対する詳細な内容は後述する。
【0055】
第3アクチュエータ55は上部フレーム3を下部フレーム1に対して第2方向D2に移動させることができる。第3アクチュエータ55は第3磁石551及び第3コイル553を含むことができる。第3磁石551は上部フレーム3に固定結合されることができる。第3コイル553は下部フレーム1に固定結合されることができる。第3磁石551は第3コイル553の上に位置することができる。第3磁石551は第3コイル553に対して相対的に移動可能であることができる。即ち、第3コイル553に電力が印加されれば、第3磁石551が第3コイル553に対して相対的に移動することができる。これに対する詳細な内容は後述する。
【0056】
第4アクチュエータ57は上部フレーム3を下部フレーム1に対して第2方向D2に移動させることができる。第4アクチュエータ57は第4磁石571及び第4コイル573を含むことができる。第4磁石571は上部フレーム3に固定結合されることができる。第4コイル573は下部フレーム1に固定結合されることができる。第4磁石571は第4コイル573の上に位置することができる。第4磁石571は第4コイル573に対して相対的に移動可能であることができる。即ち、第4コイル573に電力が印加されれば、第4磁石571が第4コイル573に対して相対的に移動することができる。これに対する詳細な内容は後述する。
【0057】
固定磁石52は上部フレーム3と下部フレーム1との間に位置することができる。例えば、固定磁石52は上部フレーム本体31の下面の上に固定結合されることができる。固定磁石52は複数が提供されることができる。例えば、
図4に図示されたように第1固定磁石521及び第2固定磁石523が提供されることができる。固定磁石52とヨーク7との間に引力が作用することができる。したがって、アクチュエータが作動しなかった時点で、固定磁石52とヨーク7との間の引力によって上部フレーム3が下部フレーム1上の一定位置に固定されることができる。
【0058】
ガイドボールBAは上部フレーム3と下部フレーム1との間に位置することができる。ガイドボールBAの一部は上部収容孔33hに挿入されることができる。ガイドボールBAの他の一部は下部収容孔113hに挿入されることができる。ガイドボールBAは、上部フレーム3が下部フレーム1に対して移動するとき、上部フレーム3の移動範囲を制限することができる。ガイドボールBAは複数が提供されることができる。例えば、
図4に図示されたようにガイドボールBAは4つが提供されることができる。4つのガイドボールBAは互いに第1方向D1及び第2方向D2に離隔配置されることができる。しかし、以下では便宜上、ガイドボールBAは単数で説明する。ガイドボールBAに対する詳細な内容は後述する。
【0059】
ヨーク7は下部フレーム1を支持することができる。ヨーク7は下部フレーム1の下に結合されることができる。ヨーク7は金属を含むことができる。したがって、ヨーク7と固定磁石52との間に引力が作用することができる。
【0060】
カバー9は上部フレーム3の上に位置することができる。カバー9は上部フレーム3等を保護することができる。カバー9はカバーホール9hを提供することができる。カバーホール9hはイメージセンサーIMSを露出させることができる。
【0061】
イメージセンサーIMSはセンサーチップSC及びセンサー基板Gを含むことができる。センサーチップSCはCCD(Charge Coupled Device)又はCIS(CMOS Image Sensor)を含むことができる。センサー基板GはセンサーチップSCを支持することができる。センサー基板GはセンサーチップSCを、平面視において囲むことができる。
【0062】
図5は本発明の実施形態によるイメージセンサースタビライザーを示した平面図であり、
図6は
図5のX領域を拡大して示した平面図であり、
図7は
図2のI-I’に沿って切断した状態を示した断面図であり、
図8は
図7のY領域を拡大して示した断面図である。
【0063】
図5を参考すれば、第1アクチュエータ51の中心C2は、イメージセンサーIMSの中心C1から第2方向D2に離隔されることができる。即ち、第1アクチュエータ51の第1方向D1への軸AX2は、イメージセンサーIMSの第1方向D1への軸AX1から一定距離dくらい離隔されることができる。したがって、第1アクチュエータ51が上部フレーム3を第1方向D1に押すと、上部フレーム3に回転モーメントが発生することができる。これに対する詳細な内容は後述する。
【0064】
第1アクチュエータ51と第2アクチュエータ53は第2方向D2に互いに離隔配置されることができる。第3アクチュエータ55は第1アクチュエータ51及び第2アクチュエータ53の各々から第1方向D1に離隔されることができる。第3アクチュエータ55と第4アクチュエータ57は第1方向D1に互いに離隔配置されることができる。
【0065】
図6、
図7、及び
図8を参考すれば、上部収容孔33hと下部収容孔113hは、平面視において重畳されることができる。上部収容孔33h及び/又は下部収容孔113hの内にガイドボールBAが挿入されることができる。
【0066】
上部収容孔33hの第1方向D1への長さは第1長さL1と称することができる。第1長さL1は、例えば約1.0mm乃至約1.6mmであり得る。より具体的に、第1長さL1は約1.3mmであり得る。しかし、これに限定されることではない。
【0067】
上部収容孔33hの第2方向D2への長さは第2長さL2と称することができる。第2長さL2は、例えば約1.0mm乃至約1.6mmであり得る。より具体的に、第2長さL2は約1.3mmであり得る。第2長さL2は第1長さL1と実質的に同一又は類似であることができる。この場合、上部収容孔33hは、平面視において正方形状を有することができる。しかし、これに限定されることではない。
【0068】
実施形態で、上部収容孔33hの平面視においての面積は、下部収容孔113hの平面視においての面積と実質的に同一又は類似であることができる。しかし、これに限定されることではない。
【0069】
ガイドボールBAの直径L3は、第1長さL1より小さいことができる。したがって、ガイドボールBAは上部収容孔33hの内で第1方向D1に移動可能であることができる。
【0070】
ガイドボールBAの直径L3は、第2長さL2より小さいことができる。したがって、ガイドボールBAは上部収容孔33hの内で第2方向D2に移動可能であることができる。
【0071】
第1長さL1はガイドボールBAの直径L3の約1.1倍乃至約1.5倍であり得る。より具体的に、第1長さL1はガイドボールBAの直径L3の約1.3倍であり得る。しかし、これに限定されることではない。
【0072】
図9は本発明の実施形態によるカメラモジュール駆動方法を示した順序図である。
【0073】
図9を参考すれば、カメラモジュール駆動方法(S)が提供されることができる。カメラモジュール駆動方法(S)は
図1乃至
図8を参考して説明したカメラモジュールM(
図1参照)を駆動する方法であり得る。カメラモジュール駆動方法(S)はイメージセンサーを第1方向に水平移動させること(S1)、イメージセンサーを第2方向に水平移動させること(S2)、イメージセンサーを回転移動させること(S3)、及びイメージセンサーを一定位置に固定すること(S4)を含むことができる。
【0074】
上記でイメージセンサーを第1方向に水平移動させること(S1)、イメージセンサーを第2方向に水平移動させること(S2)、イメージセンサーを回転移動させること(S3)、及びイメージセンサーを一定位置に固定すること(S4)を順次的に列挙したが、その駆動順序は変更されることができる。
【0075】
以下では
図10乃至
図16を参考して
図9のカメラモジュール駆動方法(S)を詳細に説明する。
【0076】
図10乃至
図12はイメージセンサーを水平移動させる過程を示した図面である。
【0077】
図10乃至
図12及び
図9を参考すれば、イメージセンサーを第2方向に水平移動させること(S2)は、第3アクチュエータ55及び/又は第4アクチュエータ57を利用して遂行されることができる。例えば、第3アクチュエータ55がボール収容部材33を第2方向D2及び/又は第2方向D2の反対方向に押し出すことができる。この時、第3磁石551が第3コイル553の上で第2方向D2及び/又は第2方向D2の反対方向に移動することができる。したがって、上部フレーム3が下部フレーム1に対して第2方向D2及び/又は第2方向D2の反対方向に移動することができる。この過程で、第1アクチュエータ51及び/又は第2アクチュエータ53は、ボール収容部材33が第1方向D1に移動しないように力を加えることもあり得る。
【0078】
上部フレーム3の移動は、ガイドボールBAによって制限されることができる。例えば、
図11及び
図12に図示されたように、ガイドボールBAの一側が上部収容孔33hを定義する内側面及び/又は下部収容孔113hを定義する内側面に当接すれば、上部フレーム3の移動が止まることができる。
【0079】
図13乃至
図14はイメージセンサーを水平移動させる過程を示した図面である。
【0080】
図13乃至
図14及び
図9を参考すれば、イメージセンサーを第1方向に水平移動させること(S1)は第1アクチュエータ51及び/又は第2アクチュエータ53を利用して遂行されることができる。例えば、第1アクチュエータ51がボール収容部材33を第1方向D1及び/又は第1方向D1の反対方向に押し出すことができる。この時、第1磁石511が第1コイル513上で第1方向D1及び/又は第1方向D1の反対方向に移動することができる。したがって、上部フレーム3が下部フレーム1に対して第1方向D1及び/又は第1方向D1の反対方向に移動することができる。この過程で、第3アクチュエータ55及び/又は第4アクチュエータ57は、ボール収容部材33が第2方向D2に移動しないように力を加えることもあり得る。
【0081】
上部フレーム3の移動は、ガイドボールBAによって制限されることができる。例えば、
図14に図示されたように、ガイドボールBAの一側が上部収容孔33hを定義する内側面及び/又は下部収容孔113hを定義する内側面に当接すれば、上部フレーム3の移動が止まることができる。
【0082】
図15乃至
図16はイメージセンサーを回転移動させる過程を示した図面である。
【0083】
図15乃至
図16及び
図9を参考すれば、イメージセンサーを回転移動させること(S3)は、第1アクチュエータ51及び第2アクチュエータ53の各々に異なるサイズのパワーを印加することを含むことができる。より具体的に、第1アクチュエータ51に印加されるパワーより、第2アクチュエータ53に印加されるパワーが大きいことができる。また、第3アクチュエータ55に印加されるパワーより、第4アクチュエータ57に印加されるパワーが大きいことができる。この場合、上部フレーム3は下部フレーム1に対して回転移動することができる。より具体的に、上部フレーム3は下部フレーム1に対して第3方向D3に平行である軸を中心に回転移動することができる。例えば、上部フレーム3はイメージセンサーIMSの中心C1を基準に回転することができる。上部フレーム3の回転に従って、イメージセンサーIMSも回転することができる。
【0084】
再び
図9及び
図4を参考すれば、イメージセンサーを一定位置に固定すること(S4)はヨーク7と固定磁石52との間に引力によって、上部フレーム3がヨーク7上の特定位置に固定されることを含むことができる。例えば、アクチュエータにパワーが印加されなかった状態で、ヨーク7と固定磁石52との間に引力によって、上部フレーム3がヨーク7上の特定位置に固定されることができる。
【0085】
図17は本発明の実施形態によるカメラモジュールが電子装置に適用された状態を示した平面図である。
【0086】
図17を参考すれば、カメラモジュールMが電子装置Pに適用されることができる。電子装置Pは、例えばスマートフォンであり得る。この場合、カメラモジュールMはハウジングPBに結合されることができる。しかし、これに限定することではなく、カメラモジュールMは他の電子装置に適用されてもよい。
【0087】
本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサースタビライザー、これを含むカメラモジュール、及びカメラモジュール駆動方法によれば、イメージセンサーを回転させることができる。また、イメージセンサーを水平方向に平行移動させることができる。即ち、イメージセンサーを様々な方式に移動させることができる。したがって、カメラモジュールの震えが発生しても、イメージセンサーのブレを最小化することができる。
【0088】
本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサースタビライザー、これを含むカメラモジュール、及びカメラモジュール駆動方法によれば、単層(layer)のガイドボールのみで、3つの動きを具現することができる。即ち、3つの動きのために、いくつかの種類のガイドボールが要求されないことができる。したがって、カメラモジュール全体の体積を低減させることができる。
【0089】
本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサースタビライザー、これを含むカメラモジュール、及びカメラモジュール駆動方法によれば、イメージセンサーを一定位置に固定させることができる。より具体的に、アクチュエータに電力が印加されなかった状況で、固定磁石とヨークとの引力を利用してイメージセンサーを一定位置に固定させることができる。したがって、イメージセンサーが任意に移動して破損されることを防止することができる。
【0090】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更しなくとも他の具体的な形態に実施されることができることを理解することができる。したがって、以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的ではないことと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0091】
M カメラモジュール
A AF装置
B イメージセンサースタビライザー
1 下部フレーム
11 ボールガイド構造体
113h 下部収容孔
13 基板
131h 延長収容孔
3 上部フレーム
31 上部フレーム本体
33 ボール収容部材
33h 上部収容孔
35 IRCF
IMS イメージセンサー
51 第1アクチュエータ
53 第2アクチュエータ
55 第3アクチュエータ
57 第4アクチュエータ
52 固定磁石
BA ガイドボール
7 ヨーク
9 カバー