(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024121055
(43)【公開日】2024-09-06
(54)【発明の名称】電流センサ
(51)【国際特許分類】
G01R 15/00 20060101AFI20240830BHJP
H01C 1/14 20060101ALI20240830BHJP
H01C 13/00 20060101ALI20240830BHJP
【FI】
G01R15/00 500
H01C1/14 Z
H01C13/00 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023027922
(22)【出願日】2023-02-27
(71)【出願人】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】川口 泰典
【テーマコード(参考)】
2G025
5E028
【Fターム(参考)】
2G025AA00
2G025AB05
2G025AC01
5E028BA21
5E028BB01
5E028JB03
(57)【要約】
【課題】部品点数を削減することができる電流センサを提供する。
【解決手段】電流センサ1は、一対のバスバー3,3の間にシャント抵抗4が接合された検出用導体2と、一対のバスバー3,3のそれぞれに少なくとも1つ設けられ、バスバー3と電流検出用の電線Wとを接続する導電部材5とを備える。導電部材5は、バスバー3に接合された接合部10と、接合部10と反対側に設けられ、電線Wに対して圧着される電線圧着部11とを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のバスバーの間にシャント抵抗が接合された検出用導体と、
一対の前記バスバーのそれぞれに少なくとも1つ設けられ、前記バスバーと電流検出用の電線とを接続する導電部材と、を備え、
前記導電部材は、
前記バスバーに接合された接合部と、
前記接合部と反対側に設けられ、前記電線に対して圧着される電線圧着部と、を有する
ことを特徴とする電流センサ。
【請求項2】
前記電線圧着部は、
当該電線圧着部の延在方向に沿って延在する基部、及び、前記基部から前記延在方向と交差する方向に沿って両側に延在された一対のバレル部を含み、
複数の前記導電部材は、
各前記接合部が各前記バスバーに接合された接合状態において、各前記一対のバレル部が前記基部に対して同じ側に位置する
請求項1に記載の電流センサ。
【請求項3】
前記導電部材は、
前記接合部と前記電線圧着部との間に形成された屈曲部を有し、
前記屈曲部は、
前記バスバーにおいて前記接合部が接合された被接合面と交差する方向に屈曲する
請求項1または2に記載の電流センサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電流センサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のシャント式の電流センサでは、大電流を流すためにバスバーとシャント抵抗を組み合わせて使用している。この場合、電流検出用の基板とバスバーとの接続には、例えば、端子付きの電線が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の電流センサでは、バスバーに対して電線付き端子をねじ止めしていることから、ねじが必須となり、部品点数の点で改善の余地がある。
【0005】
本発明は、部品点数を削減することができる電流センサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る電流センサは、一対のバスバーの間にシャント抵抗が接合された検出用導体と、一対の前記バスバーのそれぞれに少なくとも1つ設けられ、前記バスバーと電流検出用の電線とを接続する導電部材と、を備え、前記導電部材は、前記バスバーに接合された接合部と、前記接合部と反対側に設けられ、前記電線に対して圧着される電線圧着部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る電流センサによれば、部品点数を削減することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る電流センサの概略構成を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る電流センサの電線接続例を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る電流センサの平面図である。
【
図4】
図4は、第1変形例に係る電流センサの概略構成を示す斜視図である。
【
図5】
図5は、第2変形例に係る電流センサの概略構成を示す斜視図である。
【
図6】
図6は、第3変形例に係る電流センサの概略構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る電流センサについて図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態及び変形例により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態及び変形例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれ、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
【0010】
また、以下に開示される実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれる。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。
【0011】
[実施形態]
本実施形態に係る電流センサ1は、例えば、自動車等の車両(不図示)に搭載されたバッテリ(不図示)の充放電電流を計測するものである。電流センサ1は、例えば、バッテリの負極側に接続され、当該バッテリと車両負荷部や接地部(車両ボディ等)との間に介在し、その間に流れる電流を検出する。
【0012】
電流センサ1は、いわゆるシャント式の電流センサである。電流センサ1は、一対のバスバー3,3の間にシャント抵抗4が接合された検出用導体2と、検出用導体2に接合された一対の導電部材5,5とを備える。電流センサ1は、検出用導体2の延在方向Yに電流を流し、通電した際の電圧降下と当該シャント抵抗4の抵抗値とからオームの法則を用いて電流値を計測するものである。電流センサ1は、例えば、検出用導体2の延在方向Yに流れる電流に応じてシャント抵抗4の両端に発生する電圧(検出電圧)を増幅回路(不図示)によって増幅して出力し、当該増幅回路の出力に基づいて検出用導体2を流れる電流を検出する。
【0013】
なお、以下の説明において、便宜上、図示のX方向、Y方向、及び、Z方向のうち、X方向を検出用導体2の「厚み方向X」といい、Y方向を検出用導体2の「延在方向Y」といい、Z方向を検出用導体の「幅方向Z」という。厚み方向Xと延在方向Yと幅方向Zとは、相互に直交する。特に、幅方向Zは、一方を「第1幅方向Z1」、他方を「第2幅方向Z2」という。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向として説明する。
【0014】
検出用導体2は、平板状に形成された一対のバスバー3,3と、平板状に形成され、一対のバスバー3,3間に介在するシャント抵抗4とで構成される。検出用導体2は、延在方向Yに延在し、厚み方向Xから見て矩形板状に形成される。検出用導体2は、厚み方向Xに貫通する一対の貫通孔3c,3cを有する。貫通孔3c,3cは、いずれも厚み方向Xから視た形状が円形を有する。検出用導体2は、例えば、各貫通孔3cにボルト等が挿通された状態で、当該検出用導体2の固定先に固定される。一対の貫通孔3c,3cのうち、一方は、一対のバスバー3,3の一方に設けられ、他方は、一対のバスバー3,3の他方に設けられる。検出用導体2は、例えば、一方のバスバー3側にバッテリが接続され、他方のバスバー3側に車両負荷部や接地部が接続される。
【0015】
導電部材5は、一対のバスバー3,3のそれぞれに設けられ、バスバー3と電流検出用の電線Wとを接続するものである。導電部材5は、1つの検出用導体2に対して2つ接合されている。一対の導電部材5は、検出用導体2の異なる面ではなく同一面に接合されており、例えば、
図1~
図3に示すように、検出用導体2の表面2aに接合されている。導電部材5は、バスバー3に接合された接合部10と、接合部10と反対側に設けられ、電線Wに対して圧着される電線圧着部11とを有する。この電線Wは、一般的な電線であり、導電性を有する線状の芯線部W1と、芯線部W1の外側を覆う絶縁性の被覆部W2とを含んで構成される(
図1参照)。
【0016】
2本の電線Wは、いずれも電流検出用の回路基板(不図示)に接続されている。電流検出用の回路基板には、例えば、上述した、検出用導体2の延在方向Yに流れる電流に応じてシャント抵抗4の両端に発生する電圧を増幅して出力する増幅回路が含まれる。電線Wは、一方の端末が導電部材5に接続されており、他方の端末が、電流検出用の回路基板に対して、直接半田付けされていてもよいし、コネクタ、端子等を介して接続されていてもよい。
【0017】
接合部10は、平板状に形成され、バスバー3に接合される部分である。本実施形態の接合部10は、バスバー3の表面3aに接合される。接合部10は、電線圧着部11側に端部に設けられた連結部12を介して電線圧着部11に連結されている。導電部材5は、接合部10、電線圧着部11、連結部12、及び屈曲部13が一体的に形成されている。
【0018】
屈曲部13は、導電部材5において、接合部10と電線圧着部11との間に形成されている。屈曲部13は、接合部10がバスバー3に接合された接合状態において、当該バスバー3において接合部10が接合された被接合面である表面3aと交差する方向に屈曲している。言い換えると、接合部10は、電線圧着部11及び連結部12の連結方向に対して交差する方向に屈曲している。屈曲部13は、例えば、接合部10がバスバーに接合された接合状態において、延在方向Yから視た角度が略90°に形成されている。屈曲部13の屈曲方向は、例えば、接合部10がバスバーに接合された接合状態において、第2幅方向Z2側に向けて屈曲している。
【0019】
電線圧着部11は、電線Wに圧着され部分である。電線圧着部11は、当該電線圧着部11の延在方向Yに沿って延在する基部20、及び、基部20から延在方向Yと交差する方向に沿って両側に延在された一対のバレル部21,21を含む。一対の導電部材5,5は、各接合部10が各バスバー3に接合された接合状態において、各一対のバレル部21,21が基部20に対して同じ側に位置する。バレル部21は、電線Wの芯線部W1に圧着する芯線圧着部22と、電線Wの被覆部W2に圧着する被覆圧着部23とを有する。芯線圧着部22及び被覆圧着部23は、いずれも接合部10がバスバー3に接合された接合状態において、基部20に対して同じ側に位置する。本実施形態における一対の導電部材5,5は、各接合部10が各バスバー3に接合された接合状態において、各一対のバレル部21,21が第1幅方向Z1側に位置する一方、各接合部10が第2幅方向Z2側に位置する。
【0020】
電線圧着部11は、一対のバレル部21,21の延在方向が、屈曲部13の屈曲方向と反対側になるように形成される。言い換えると、導電部材5における屈曲部13の屈曲方向は、電線圧着部11の一対のバレル部21,21の延在方向と異なる方向となる。
【0021】
次に、電流センサ1の製造方法について簡単に説明する。まず、組立作業者は、検出用導体2に対して一対の導電部材5,5を接合する。接合部10とバスバー3の接合は、例えば、ロウ付けや抵抗溶接、超音波溶接、レーザー溶接等により行われる。なお、接合部10とバスバー3の接合は、これらに限定されるものではない。導電部材5は、例えば、検出用導体2を治具に固定した状態で、当該検出用導体2に対して導電部材5を位置決めして接合を行う。屈曲部13は、屈曲する方向を、溶接治具やレーザー溶接の際に用いるレーザー光等と干渉しない方向とすることが好ましい。
【0022】
次に、組立作業者は、導電部材5の電線圧着部11を電線Wに圧着する。この場合、例えば、圧着端子用の圧着装置を利用して圧着してもよいし、治具等を用いて圧着してもよい。このように、本実施形態の電流センサ1の製造方法は、導電部材5を電線Wに圧着した後に、当該導電部材5をバスバー3に接合する場合と比較して、例えば導電部材5とバスバー3との溶接時に生じる熱が電線Wの被覆部W2に伝わらないので、被覆部W2の熱による劣化を防止することができる。
【0023】
以上説明した電流センサ1は、一対のバスバー3,3の間にシャント抵抗4が接合された検出用導体2と、一対のバスバー3,3のそれぞれに少なくとも1つ設けられ、バスバー3と電流検出用の電線Wとを接続する導電部材5とを備える。導電部材5は、バスバー3に接合された接合部10と、接合部10と反対側に設けられ、電線Wに対して圧着される電線圧着部11とを有する。
【0024】
電流センサ1は、上記構成により、バスバー3に電流検出用の電線Wを接続する場合において、バスバー3に接合された接合部10を有する導電部材5により、当該導電部材5の電線圧着部11に電線Wを圧着することで、バスバー3と電線Wとの接続を容易に行うことが可能となる。この結果、電流センサ1は、バスバーに端子をネジ止めする従来の電流センサ1に比べて、ねじが不要となり、部品点数を削減することができる。また、電流センサ1は、バスバーに対して電線Wを直接接合する場合と比べて、導電部材5を介して電線Wを接合するので、接合する位置を安定させることが可能となる。また、電流センサ1は、電線Wが撚り線である場合、当該電線Wを直接バスバーに接合することが容易ではないが、導電部材5によりバスバー3に対して接合部10を面当てすることができるので、バスバー3に対する電線Wの接合を安定させることができる。
【0025】
また、電流センサ1は、電線圧着部11が、当該電線圧着部11の延在方向Yに沿って延在する基部20、及び、基部20から延在方向Yと交差する方向に沿って両側に延在された一対のバレル部21,21を含むものである。複数の導電部材5は、各接合部10が各バスバー3に接合された接合状態において、各一対のバレル部21,21が基部20に対して同じ側に位置する。これにより、電流センサ1は、導電部材5に対する電線Wの接続を、例えば端子圧着装置等を利用して容易に行うことができる。
【0026】
また、電流センサ1は、導電部材5が、接合部10と電線圧着部11との間に形成された屈曲部13を有する。屈曲部13は、バスバー3において接合部10が接合された被接合面である表面3aと交差する方向に屈曲する。これにより、電流センサ1は、例えば、導電部材5によりバスバー3の被接合面である表面3aに対して接合部10を面当てすることができるので、バスバー3に対する電線Wの接合を安定させることができる。
【0027】
また、電流センサ1は、導電部材5における屈曲部13の屈曲方向が、電線圧着部11における一対のバレル部21,21の延在方向と異なる方向となる。これにより、電流センサ1は、一対のバレル部21,21と、例えば、溶接治具やレーザー溶接の際に用いるレーザー光等とを干渉させることなく、バスバー3に対して接合部10を接合することができる。
【0028】
なお、上記実施形態では、導電部材5における屈曲部13の屈曲方向が、電線圧着部11における一対のバレル部21,21の延在方向と異なる方向としているが、これに限定されるものではない。例えば、一対のバレル部21,21と、溶接治具やレーザー溶接の際に用いるレーザー光等とを干渉させることなく、バスバー3に対して接合部10を接合することができれば、屈曲部13の屈曲方向が、一対のバレル部21,21の延在方向と同じ方向であってもよい。また、屈曲部13は、接合状態において、延在方向Yから視た角度が略90°に形成されているが、これに限定されるものではない。
【0029】
[第1変形例]
図4は、第1変形例に係る電流センサの概略構成を示す斜視図である。
図4に示す電流センサ1Aは、バスバー3に対する導電部材5Aの接合位置が異なる点で上記実施形態の電流センサ1と異なる。
【0030】
一対の導電部材5Aは、検出用導体2の異なる面ではなく同一面に接合されており、
図4に示すように、検出用導体2の側面2bに接合されている。導電部材5Aは、バスバー3に接合された接合部10と、接合部10と反対側に設けられ、電線Wに対して圧着される電線圧着部11とを有するが、連結部12及び屈曲部13を有していない点で導電部材5と異なる。一対の導電部材5Aは、いずれも、バスバー3の幅方向Zの両端に形成された側面3bの一方に接合されている。一対の導電部材5Aは、各接合部10が各バスバー3に接合された接合状態において、各一対のバレル部21,21が基部20に対して同じ側に位置する。導電部材5Aは、バスバー3の側面3bに対して接合部10の表面(接合面)を重ね合わせるように接合される。
【0031】
導電部材5Aは、バスバー3の側面3bに対して平板状の接合部10が厚み方向Xに沿って接合されている。これにより、電流センサ1Aは、電流センサ1に比べて、屈曲部13を設けることなく導電部材5Aを製造することが可能となるので、部品の製造コストを低減することが可能となる。また、電流センサ1Aは、電流センサ1に比べて、電線圧着部11を、検出用導体2の幅方向Zにおいて側面3bより外側に位置することが可能となるので、検出用導体2に対する電線Wのレイアウト上の自由度を向上させることが可能となる。
【0032】
また、第1変形例に係る電流センサ1Aは、上記構成により、上記実施形態と同様の作用及び効果を有する。
【0033】
[第2変形例]
図5は、第2変形例に係る電流センサの概略構成を示す斜視図である。
図5に示す電流センサ1Bは、バスバー3に対する導電部材5Bの接合位置が異なる点で上記実施形態及び第1変形例の電流センサ1,1Aと異なる。
【0034】
一対の導電部材5Bは、検出用導体2の異なる面ではなく同一面に接合されており、
図5に示すように、検出用導体2の側面2bに接合されている。導電部材5Bは、上記導電部材5Aと同様に、連結部12及び屈曲部13を有していない点で導電部材5と異なる。導電部材5Bは、導電部材5Aと同じ形状である。一対の導電部材5Bは、いずれも、バスバー3の幅方向Zの両端に形成された側面3bの一方に接合されている。一対の導電部材5Bは、各接合部10が各バスバー3に接合された接合状態において、各一対のバレル部21,21が基部20に対して同じ側に位置する。導電部材5Bは、バスバー3の側面3bに対して接合部10の先端を突き当てるように接合される。
【0035】
導電部材5Bは、バスバー3の側面3bに対して平板状の接合部10が交差する幅方向Zに接合されている。これにより、電流センサ1Bは、電流センサ1に比べて、屈曲部13を設けることなく導電部材5Aを製造することが可能となるので、部品の製造コストを低減することが可能となる。また、電流センサ1Bは、電流センサ1に比べて、電線圧着部11を、検出用導体2の幅方向Zにおいて側面3bより外側に位置することが可能となるので、検出用導体2に対する電線Wのレイアウト上の自由度を向上させることが可能となる。また、電流センサ1Bは、電流センサ1,1Aと比べて、検出用導体2に対して電線Wを幅方向Zから接続することが可能となる。
【0036】
また、第2変形例に係る電流センサ1Bは、上記構成により、上記実施形態及び変形例と同様の作用及び効果を有する。
【0037】
[第3変形例]
図6は、第3変形例に係る電流センサの概略構成を示す斜視図である。
図6に示す電流センサ1Cは、バスバー3に対する導電部材5Aの接合位置が上記第1変形例の導電部材5Aと同じであるが、バスバー3に対する導電部材5の接合数の点で上記第1変形例の電流センサ1Aと異なる。
【0038】
4つの導電部材5Aは、
図6に示すように、検出用導体2の側面2bに接合されている。このように、本実施形態及び変形例に係る電流センサ1,1A~1Cは、いずれもバスバー3に対して導電部材5を複数接合することができる。これにより、電流センサ1,1A~1Cと電流検出用の基板とを一対一で対応させることなく、各電流センサ1,1A~1Cを複数の検出用基板で共用することが可能となる。
【符号の説明】
【0039】
1 電流センサ
2 検出用導体
3 バスバー
4 シャント抵抗
5 導電部材
10 接合部
11 電線圧着部
12 連結部
13 屈曲部
20 基部
21 バレル部
22 芯線圧着部
23 被覆圧着部
W 電線
W1 芯線部
W2 被覆部