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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024121188
(43)【公開日】2024-09-06
(54)【発明の名称】染毛用第1剤組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/49 20060101AFI20240830BHJP
   A61Q 5/10 20060101ALI20240830BHJP
   A61K 8/86 20060101ALI20240830BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20240830BHJP
【FI】
A61K8/49
A61Q5/10
A61K8/86
A61K8/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023028149
(22)【出願日】2023-02-27
(71)【出願人】
【識別番号】502439647
【氏名又は名称】株式会社ダリヤ
(72)【発明者】
【氏名】横山 亮太
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AB032
4C083AB052
4C083AB082
4C083AB352
4C083AB412
4C083AC022
4C083AC071
4C083AC072
4C083AC181
4C083AC182
4C083AC532
4C083AC691
4C083AC692
4C083AC851
4C083AC852
4C083AC892
4C083AD642
4C083BB06
4C083BB53
4C083CC36
4C083DD27
4C083EE01
4C083EE26
(57)【要約】
【課題】明るい毛髪を鮮明な赤色に染色し、堅牢性、および高温安定性が良好である染毛用第1剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール、(B)2,6-ジアミノピリジン、(C)エチレンオキサイドの平均付加モル数が40以上のポリオキシエチレンアルキルエーテル、(D)エチレンオキサイドの付加モル数が10以上40未満のポリオキシエチレンアルキルエーテル、(E)カチオン性界面活性剤、(F)セタノールまたはステアリルアルコールから選ばれる1種以上を含有し、前記(C)成分の含有量が0.2~6質量%であり、前記(A)成分に対する前記(B)成分との質量比[(B)/(A)]が0.02~10である染毛用第1剤組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール
(B)2,6-ジアミノピリジン
(C)エチレンオキサイドの平均付加モル数が40以上のポリオキシエチレンアルキルエーテル
(D)エチレンオキサイドの付加モル数が10以上40未満のポリオキシエチレンアルキルエーテル
(E)カチオン性界面活性剤
(F)セタノールまたはステアリルアルコールから選ばれる1種以上
を含有し、前記(C)成分の含有量が0.2~6質量%であり、前記(A)成分に対する前記(B)成分との質量比[(B)/(A)]が0.02~10である染毛用第1剤組成物。
【請求項2】
前記(C)成分がポリオキシエチレン(40)セチルエーテルである請求項1に記載の染毛用第1剤組成物。
【請求項3】
前記(E)成分の含有量が0.5~3.5質量%である請求項1に記載の染毛用第1剤組成物。
【請求項4】
前記(F)成分の含有量が3.5~7.5質量%である請求項1に記載の染毛用第1剤組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、染毛用第1剤組成物に関する。さらに詳しくは、本発明は特定の酸化染料を含有する染毛用第1剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ヘアカラーリング剤は、酸化染料を用いる酸化染毛剤等の永久染毛剤、毛髪を明るくする脱色(ブリーチ)剤、直接染料を用いる半永久染毛料、毛髪を一時的に着色する一時染毛料に大別される。これらのうち、永久染毛剤である酸化染毛剤は、一般的にアルカリ剤および酸化染料を含有する染毛用第1剤組成物と、酸化剤を含有する染毛用第2剤組成物とから構成され、それらを用時混合して調合し、毛髪に塗布して用いられる。酸化染毛剤は、毛髪への塗布性やトリートメント性の観点から、乳化物として乳液状やクリーム状等の様々な剤型で、幅広く利用されている。アルカリ剤は、毛髪を膨潤させることでキューティクルを開いて毛髪内部に酸化染料を浸透させると同時に、染毛用第2剤組成物に含有される酸化剤の作用を促進させる。酸化染料は、染毛用第2剤組成物に含有される酸化剤により酸化重合することで発色し、毛髪の内部から定着する。このことから、酸化染毛剤は毛髪の内部から染着するため、その他のヘアカラーリング剤と比較して染毛効果の持続性に優れ、この特性から現在最も多くの人に使われているヘアカラーリング剤である。
【0003】
酸化染毛剤に含有される酸化染料は、染料中間体およびカプラーに分類され、それぞれの選定、組み合わせにより発色が異なり、染料中間体はそれ自身同士で酸化重合を起こすことから単一種または複数種で用いても発色するという特長がある。一方で、カプラーはそれ自身同士のみでは酸化重合を起こさないため、単一種で用いても複数種を組み合わせても発色はせず、染料中間体と組み合わせることで酸化重合を起こし発色する。
【0004】
染毛用第1剤組成物に任意の染料中間体およびカプラーを組み合わせることで、様々な色に毛髪を染色することができるが、その染毛後の仕上がりの色は染毛前の髪色や明るさによって大きく影響される。近年では、赤色や青色等のような原色系の派手な髪色も人気があり、それに伴い原色系に発色する酸化染毛剤のニーズも高まりつつあるが、特にこの原色赤系の髪色を実現するためには、染毛前にブリーチ剤等を用いて予め明るい髪色にしておく必要がある。その明るさのレベルとしては、NPO法人日本ヘアカラー協会が制定した、毛髪の明度を4~15の12段階に分けたレベルスケールにおいて、12レベル程度またはそれ以上の明るさが求められる。
【0005】
しかし、染毛前の髪色の明るさレベルを12レベルとしたとしても、その毛髪中に残存する黄味が酸化染毛剤の発色に影響を及ぼし、想定した原色系の色調の髪色にならない場合がある。特に原色系の赤色の色調は、染毛前の毛髪中に残存する黄味の影響を受けることにより、仕上がりの髪色は目的の原色系の赤色ではなく、橙系のくすんだ色となってしまう場合があった。
【0006】
特許文献1では1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール硫酸塩を用いた酸化染毛剤組成物であり、特定の染料の組み合わせにより赤系統色に染毛する酸化染毛剤を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特表2004-518755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来技術では、特にブリーチ等で明るくした毛髪を赤系の色に染色する場合、染毛前の髪色や明るさに非常に影響されやすく、毛髪中に残存した黄味により黄色と赤色が混ざった橙系の髪色に仕上がり、目的の赤系の髪色が実現できないことがあった。また、原色系の髪色に染色する前段階として、予め髪色を明るくするためにブリーチを繰り返すと、毛髪への負荷が大きくなり毛髪損傷の原因となる。損傷度の大きい毛髪を酸化染毛剤で染毛すると、発色した染料は毛髪の外部へ流出しやすく、結果的に褪色しやすいという問題があった。そのため、ブリーチにより明るくした毛髪を赤系の色に染色した毛髪は、洗髪により赤味が減少し毛髪自体の黄味が露呈されて橙味を帯びてくるため、赤色の色調を維持するという堅牢性にはまだ課題があった。
【0009】
さらに、原色系の赤色の色調を濃く発色させるために染毛用第1剤組成物中の1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾールの含有量を増やすと、染毛用第1剤組成物の乳化が不安定になり、高温安定性が悪くなるという懸念があった。
【0010】
本発明は、明るい毛髪を鮮明な赤色に染色し、堅牢性、および高温安定性が良好である染毛用第1剤組成物を提供することを課題とする。
【0011】
本発明者は鋭意検討した結果、
(A)1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール
(B)2,6-ジアミノピリジン
(C)エチレンオキサイドの平均付加モル数が40以上のポリオキシエチレンアルキルエーテル
(D)エチレンオキサイドの付加モル数が10以上40未満のポリオキシエチレンアルキルエーテル
(E)カチオン性界面活性剤
(F)セタノールまたはステアリルアルコールから選ばれる1種以上
を含有し、前記(C)成分の含有量が0.2~6質量%であり、前記(A)成分に対する前記(B)成分との質量比[(B)/(A)]が0.02~10である染毛用第1剤組成物が、上記の課題を解決することを見出し、本発明を完成することに至った。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、明るい毛髪を鮮明な赤色に染色し、堅牢性、および高温安定性が良好である染毛用第1剤組成物を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に本発明を詳細に説明する。
【0014】
本発明において、含有量を示す単位は、特に明記しない限り全て質量%である。
【0015】
本発明において、高温とは40℃以上50℃以下のことを指す。
【0016】
本発明において、明るい毛髪とは、NPO法人日本ヘアカラー協会が制定した、毛髪の明度を4~15の12段階に分けたレベルスケールにおいて、12レベル以上の明るさの毛髪のことである。
【0017】
本発明の染毛用第1剤組成物は、(A)1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾールおよび、(B)2,6-ジアミノピリジンを必須の酸化染料として含有する。これらの酸化染料の組み合わせにより、明るい毛髪を赤色に染色できる。
【0018】
本発明で用いられる前記(A)1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール(分子量:142.16)は塩を形成し、その塩形成体としては、特に限定されないが、例えば、1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール硫酸塩(分子量:240.24)等が挙げられ、これらから選ばれる少なくとも1種以上を含有する。
【0019】
本発明で用いられる前記(A)1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾールの含有量(1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾールの塩を用いる場合は、塩を含まない1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾールの含有量)は、好ましくは0.06~1.18%、より好ましくは0.12~1.18%、さらに好ましくは0.15~1.18%がよい。前記(A)1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾールの含有量が0.06未満の場合、明るい毛髪における染毛色が黄味を帯びて橙色になり赤色には見えない恐れや、堅牢性が悪くなる恐れがある。前記(A)1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾールの含有量が1.18%を超える場合、これ以上の効果が得られない。
【0020】
本発明で用いられる前記(B)2,6-ジアミノピリジンの含有量は、好ましくは0.005~1%、より好ましくは0.01~1%、さらに好ましくは0.15~1%がよい。前記(B)2,6-ジアミノピリジンの含有量が0.005%未満の場合、明るい毛髪における染毛色が黄味を帯びて橙色になり赤色には見えない恐れや、堅牢性が悪くなる恐れがある。前記(B)2,6-ジアミノピリジンの含有量が1%を超える場合、これ以上の効果が得られない。
【0021】
本発明は、明るい毛髪を赤色に染色し、堅牢性が良好であるという観点から、前記(A)1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾールに対する前記(B)2,6-ジアミノピリジンとの質量比[(B)/(A)]は0.02~10、好ましくは0.04~5、より好ましくは0.51~4.17がよい。[(B)/(A)]が0.02未満または10を超える場合、明るい毛髪が赤色には見えなくなるまたは、堅牢性が悪くなる。
【0022】
本発明は、高温安定性の観点から、(C)エチレンオキサイドの平均付加モル数が40以上のポリオキシエチレンアルキルエーテルを含有する。なお、以下に示すポリオキシエチレン(以下、POEという)アルキルエーテルの括弧内の数字は、エチレンオキサイドの付加モル数を示す。
【0023】
本発明で用いられる前記(C)エチレンオキサイドの平均付加モル数が40以上のポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、特に限定されないが、例えば、POE(40)ラウリルエーテル、POE(40)セチルエーテル、POE(150)セチルエーテル、POE(40)ステアリルエーテル、POE(50)ステアリルエーテル、POE(100)ステアリルエーテル、POE(50)オレイルエーテル等が挙げられ、これらから選ばれる少なくとも1種以上を含有する。
【0024】
本発明で用いられる前記(C)エチレンオキサイドの平均付加モル数が40以上のポリオキシエチレンアルキルエーテルのうち、高温安定性の観点から、好ましくはPOE(40)セチルエーテルがよい。
【0025】
本発明で用いられる前記(C)エチレンオキサイドの平均付加モル数が40以上のポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有量は、好ましくは0.2~6%、より好ましくは1.2~4%がよい。前記(C)エチレンオキサイドの平均付加モル数が40以上のポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有量が0.2%未満または6%を超える場合、高温安定性を維持できなくなる。
【0026】
本発明は、高温安定性の観点から、(D)エチレンオキサイドの平均付加モル数が10以上40未満のポリオキシエチレンアルキルエーテルを含有する。
【0027】
本発明で用いられる前記(D)エチレンオキサイドの平均付加モル数が10以上40未満のポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、特に限定されないが、例えば、POE(12)ラウリルエーテル、POE(21)ラウリルエーテル、POE(25)ラウリルエーテル、POE(10)セチルエーテル、POE(20)セチルエーテル、POE(20)ステアリルエーテル、POE(10)ベヘニルエーテル、POE(20)ベヘニルエーテル、POE(10)オレイルエーテル、POE(20)オレイルエーテル等が挙げられ、これらから選ばれる少なくとも1種以上を含有する。
【0028】
本発明で用いられる前記(D)エチレンオキサイドの付加モル数が10以上40未満のポリオキシエチレンアルキルエーテルのうち、高温安定性の観点から、好ましくはPOE(10)セチルエーテル、POE(10)ステアリルエーテルまたはPOE(10)ベヘニルエーテルがよい。
【0029】
本発明で用いられる前記(D)エチレンオキサイドの付加モル数が10以上40未満のポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有量は、好ましくは0.2~3%、より好ましくは0.5~2%がよい。前記(D)エチレンオキサイドの付加モル数が10以上40未満のポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有量が0.2%未満または3%を超える場合、高温安定性を維持できなくなる恐れがある。
【0030】
本発明は、高温安定性の観点から、(E)カチオン性界面活性剤を含有する。
【0031】
本発明で用いられる前記(E)カチオン性界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられ、これらから選ばれる少なくとも1種以上を含有する。
【0032】
本発明で用いられる前記(E)カチオン性界面活性剤のうち、好ましくは塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、より好ましくは塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムがよい。
【0033】
本発明で用いられる前記(E)カチオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは0.5~3.5%、より好ましくは1.5~3.5%がよい。前記(E)カチオン性界面活性剤の含有量が0.5%未満の場合、高温安定性を維持できなくなる恐れがある。前記(E)カチオン性界面活性剤の含有量が3.5%を超える場合、それ以上の高温安定性の向上は期待できない。
【0034】
本発明は、高温安定性の観点から、(F)セタノールまたはステアリルアルコールから選ばれる1種以上を含有し、好ましくはセタノールおよびステアリルアルコールの2種併用がよい。
【0035】
本発明で用いられる前記(F)セタノールまたはステアリルアルコールから選ばれる1種以上の含有量は、好ましくは3.5~7.5%、より好ましくは4.5~7.5%がよい。前記(F)セタノールまたはステアリルアルコールから選ばれる1種以上の含有量が3.5%未満の場合、高温安定性を維持できなくなる恐れがある。前記(F)セタノールまたはステアリルアルコールから選ばれる1種以上の含有量が7.5%を超える場合、それ以上の高温安定性の向上は期待できない。
【0036】
本発明における染毛用第1剤組成物は、アルカリ剤を含有する。
【0037】
本発明で用いられる前記アルカリ剤としては、特に限定されないが、例えば、アンモニア、アルカノールアミン、有機アミン、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、メタケイ酸塩、リン酸塩、塩基性アミノ酸等が挙げられ、これらから選ばれる少なくとも1種以上を含有する。
【0038】
前記アルカノールアミンの具体例としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等が挙げられる。
【0039】
前記有機アミンの具体例としては、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、モルホリン、グアニジン等が挙げられる。
【0040】
前記アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物の具体例としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等が挙げられる。
【0041】
前記炭酸塩の具体例としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム等が挙げられる。
【0042】
前記炭酸水素塩の具体例としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素アンモニウム等が挙げられる。
【0043】
前記メタケイ酸塩の具体例としては、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、メタケイ酸アンモニウム等が挙げられる。
【0044】
前記リン酸塩の具体例としては、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸三カリウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸三アンモニウム等が挙げられる。
【0045】
前記塩基性アミノ酸の具体例としては、アルギニン、リジン、ヒスチジン等が挙げられる。
【0046】
本発明で用いられる前記アルカリ剤のうち、好ましくはアンモニアまたはアルカノールアミンから選ばれる少なくとも1種以上がよい。
【0047】
本発明の染毛用第1剤組成物は、前記(A)1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾールおよび前記(B)2,6-ジアミノピリジン以外の酸化染料を本発明の効果を損なわない範囲で含有することができる。
【0048】
前記(A)1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾールおよび前記(B)2,6-ジアミノピリジン以外の酸化染料としては、特に限定されないが、例えば、パラフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、パラアミノフェノール、メタアミノフェノール、5-アミノオルトクレゾール、1-ナフトール、レゾルシン、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール、トルエン-2,5-ジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2,2’-[(4-アミノフェニル)イミノ]ビスエタノールおよびそれらの塩類等が挙げられ、その他、「医薬部外品原料規格2006 統合版」(2013年11月発行、薬事日報社)に収載されたものも適宜用いることができ、これらから選ばれる少なくとも1種以上を含有することができる。
【0049】
本発明における染毛用第1剤組成物には、すすぎ時の指通りおよび乾燥後の毛髪につや感を付与する観点から、油性成分を含有することができる。
【0050】
前記油性成分としては、特に限定されないが、例えば、炭化水素、油脂、ロウ、高級脂肪酸、エステル、シリコーン等が挙げられ、これらから選ばれる少なくとも1種以上を含有することができる。
【0051】
前記炭化水素の具体例としては、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、α-オレフィンオリゴマー、ポリブテン、セレシン等が挙げられる。
【0052】
前記油脂の具体例としては、アーモンド油、オリーブ油、ツバキ油、シア油、ヒマワリ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、マカダミアンナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、月見草油、アボガド油、モモ核油、ローズヒップ油、アルガン油、オレンジ油、イランイラン花油、キョウニン油、コーン油、ザクロ種子油、ゴマ油、スペアミント油、トウツバキ種子油、ハッカ油、ヒポファエラムノイデス種子油、ニゲラサチバ種子油、ニオイテングクアオイ油、ベルガモット種子油、ヘチマ種子油、ミンク油、メドウフォーム油、ユーカリ油、ユチャ油、レモン果実油、ローズマリー油、サンフラワー油、落花生油、綿実油、ピスタチオ油、ククイナッツ油等が挙げられる。
【0053】
前記ロウの具体例としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、コメヌカロウ、セラックロウ、ラノリン等が挙げられる。
【0054】
前記高級脂肪酸の具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、ラノリン酸等が挙げられる。
【0055】
前記エステルの具体例としては、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、カプリル酸セチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、リシノール酸セチル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸2-オクチルドデシル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸2-ヘキシルデシル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸2-オクチルドデシル、リノール酸2-オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2-エチルヘキサン酸セチル、2-エチルヘキサン酸セトステアリル、2-エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジ2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリル酸ネオペンチルグリコール、ジ2-エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメリロールプロパン、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、テトラミリスチン酸ペンタエリスリトール、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、ネオペンタン酸2-オクチルドデシル、2-エチルヘキサン酸2-ヘキシルデシル、2-エチルヘキサン酸イソステアリル、イソノナン酸2-エチルヘキシル、ジメチルオクタン酸2-ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸2-オクチルドデシル、イソパルミチン酸2-エチルヘキシル、イソステアリン酸2-ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸2-オクチル等が挙げられる。
【0056】
前記シリコーンの具体例としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。
【0057】
前記油性成分の含有量は、特に限定されないが、すすぎ時の指通りおよび乾燥後の毛髪につや感を付与する観点から、好ましくは0.5~20%がよい。
【0058】
本発明における染毛用第1剤組成物は、すすぎ時の指通りの観点から、多価アルコールを含有することができる。
【0059】
前記多価アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,3-プロパンジオール、ペンチレングリコール、エチルヘキシルグリセリン、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、エリスリトール、マンニトール、ラクチトール等が挙げられ、これらから選ばれる少なくとも1種以上を含有することができる。
【0060】
前記多価アルコールの含有量は、特に限定されないが、すすぎ時の指通りの観点から、好ましくは0.5~20%がよい。
【0061】
本発明の染毛用第1剤組成物は、前記成分の他に必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で通常の化粧料、医薬部外品、医薬品等に用いられる各種成分、例えば、直接染料、酸性染料、塩基性染料、HC染料、前記(C)成分および前記(D)成分以外の界面活性剤、高分子化合物、保湿剤、増粘剤、薬効成分、蛋白誘導体、加水分解蛋白、アミノ酸類、金属封鎖剤、酸化防止剤、植物性抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、防腐剤、色素、顔料、粉体、pH調整剤、紫外線吸収剤、香料等から選ばれる少なくとも1種以上を含有することができる。ただし、これら例示に限定されるものではない。
【0062】
本発明の染毛用第1剤組成物の剤型は、特に限定されないが、例えば、乳液状、クリーム状、ゲル状、エアゾール等の剤型で用いられ、染毛用第2剤組成物との混合性および毛髪への塗布性の観点から、好ましくはクリーム状がよい。
【0063】
本発明における染毛用第1剤組成物の粘度は、特に限定されないが、染毛用第2剤組成物との混合性の観点から、20℃の条件下で好ましくは3,000~50,000mPa・sがよい。
【0064】
本発明における染毛用第1剤組成物の20℃の条件下における粘度は、常法にて調製して得られた染毛用第1剤組成物をサンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃条件下で24時間静置した後に、B型粘度計(モデル:デジタル粘度計TVB-10M、東機産業株式会社製)により、粘度が5,000mPa・s未満の場合はM3号ローターを用いて20℃、12rpmで1分間、粘度が5,000~50 ,000mPa・sの場合はM4号ローターを用いて20℃、12rpmで1分間回転させた後に測定したものである。
【0065】
本発明における染毛用第1剤組成物のpHは、20℃の条件下で好ましくは9~12がよい。
【0066】
本発明における染毛用第1剤組成物の20℃条件下におけるpHは、常法にて調製して得られた染毛用第1剤組成物をサンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃条件下で24時間放置した後に、ガラス電極式水素イオン濃度指示計(F-71、堀場製作所製)にて原液のpHを測定し得られるものである。
【0067】
本発明に用いられる染毛用第1剤組成物を充填する容器は、特に限定されないが、例えば、ポリ容器、アルミチューブ容器、ポリチューブ容器、エアゾール容器、パウチ容器などの各種容器に充填され、使用時まで保存される。
【0068】
本発明の染毛用第1剤組成物は、酸化剤を含有する染毛用第2剤組成物と用時混合して用いられる。
【0069】
前記染毛用第2剤組成物は、染毛性および脱色性の観点から、酸化剤を含有する。
【0070】
前記酸化剤としては、特に限定されないが、例えば、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、過酸化塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物、臭素酸ナトリウム等が挙げられ、これらから選ばれる少なくとも1種以上を含有することができる。
【0071】
前記酸化剤のうち、染毛性および脱色性の観点から、好ましくは過酸化水素がよい。
【0072】
前記酸化剤の含有量は、特に限定されないが、染毛性および脱色性の観点から、好ましくは0.4~6%がよい。
【0073】
染毛用第2剤組成物は、酸化剤の安定性を向上させる観点から、酸、金属封鎖剤、pH調整剤を含有することができる。
【0074】
前記酸、金属封鎖剤、pH調整剤としては、特に限定されないが、酸としては例えばリン酸等、金属封鎖剤としては例えばエデト酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸またはそれらの塩類等、pH調整剤としては例えばアルカリ金属またはアルカリ土類金属またはその水酸化物等が挙げられる。
【0075】
染毛用第2剤組成物は、前記成分の他に必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で通常の化粧料、医薬部外品、医薬品等に用いられる各種成分、例えば、界面活性剤、高分子化合物、油性成分、多価アルコール、保湿剤、増粘剤、薬効成分、蛋白誘導体、加水分解蛋白、アミノ酸類、植物性抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、防腐剤、香料等が挙げられ、これらから選ばれる少なくとも1種以上を含有することができる。ただし、これら例示に限定されるものでない。
【0076】
染毛用第2剤組成物の剤型は、特に限定されないが、例えば、乳液状、クリーム状、ゲル状、エアゾール等の剤型で用いられ、毛髪への塗布性および伸び性の観点から、好ましくはクリーム状または乳液状がよい。
【0077】
前記染毛用第2剤組成物の粘度は、特に限定されないが、染毛用第1剤組成物との混合性および毛髪への塗布性の観点から、20℃の条件下で好ましくは1,000~100,000mPa・s、より好ましくは1,000~50,000mPa・sがよい。
【0078】
前記染毛用第2剤組成物の20℃の条件下における粘度は、常法にて調製して得られた染毛用第2剤組成物をサンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃条件下で24時間静置した後に、B型粘度計(モデル:デジタル粘度計TVB-10M、東機産業株式会社製)により、粘度が5,000mPa・s未満の場合はM3号ローターを用いて20℃、12rpmで1分間、粘度が5,000~50 ,000mPa・sの場合はM4号ローターを用いて20℃、12rpmで1分間、50 ,000mPa・sを超える場合はM4号ローターを用いて20℃、6rpmで1分間回転させた後に測定したものである。
【0079】
前記染毛用第2剤組成物のpHは、酸化剤の安定性の観点から、20℃の条件下で好ましくは1.5~4がよい。
【0080】
前記染毛用第2剤組成物の20℃条件下におけるpHは、常法にて調製して得られた染毛用第2剤組成物をサンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃条件下で24時間放置した後に、ガラス電極式水素イオン濃度指示計(F-71、堀場製作所製)にて原液のpHを測定し得られるものである。
【0081】
前記染毛用第2剤組成物を充填する容器は、特に限定されないが、例えば、ポリ容器、アルミチューブ容器、ポリチューブ容器、エアゾール容器、パウチ容器などの各種容器に充填され、使用時まで保存される。
【0082】
本発明における染毛用第1剤組成物および染毛用第2剤組成物の混合質量比(染毛用第1剤組成物:染毛用第2剤組成物)は、特に限定されないが、染毛性および脱色性の観点から、好ましくは1:5~5:1、より好ましくは1:3~2:1がよい。
【実施例0083】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、これらは本発明を何ら限定するものではない。なお、各表に記載の含有量を表す数値の単位は、特に指定のない限り質量%である。また、各表中における(A)成分の数字はそれぞれ1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール硫酸塩としての含有量を示し、括弧内の数字は、それぞれ1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾールとしての含有量を示す。
【0084】
「明るい毛髪における赤味の鮮明さ」
各実施例および各比較例に係る染毛用第1剤組成物および表1に記載の染毛用第2剤組成物を1:2の割合でそれぞれ混合し、各混合物2gを明るさ12レベル相当の毛束(品番:BR-1-A、株式会社ビューラックス製;10cm、1g)に対し均一に塗布した。20分間放置した後、水で十分洗い流し、シャンプー(株式会社ダリヤ製;ゴーゴートレインリンスインシャンプー)で洗浄した後、タオルドライ後にドライヤーを用いて毛束を乾燥させ、評価用毛束とし、下記の基準で専門のパネラー15名が目視にて評価した。
<評価基準>
◎:15人中12人以上が、鮮明な赤色に染毛されていると評価した。
〇:15人中8人以上11人以下が、鮮明な赤色に染毛されていると評価した。
△:15人中4人以上7人以下が、鮮明な赤色に染毛されていると評価した。
×:15人中3人以下が、鮮明な赤色に染毛されていると評価した。
【0085】
「堅牢性」
前記「明るい毛髪における赤味の鮮明さ」の評価後、各評価用毛束を40℃のぬるま湯にて濡らしてシャンプー(株式会社ダリヤ製;ゴーゴートレインリンスインシャンプー)を用いて洗浄し、タオルドライ後にドライヤーを用いて乾燥させた。この一連の操作を10回繰り返し、評価用毛束とし、洗髪前の評価毛束と洗髪後の評価毛束との赤味を、下記の基準で専門のパネラー15名が目視にて評価した。
<評価試験>
◎:15人中12人以上が、鮮明な赤色を維持できていると評価した。
〇:15人中8人以上11人以下が、鮮明な赤色を維持できていると評価した。
△:15人中4人以上7人以下が、鮮明な赤色を維持できていると評価した。
×:15人中3人以下が、鮮明な赤色を維持できていると評価した。
【0086】
「高温安定性」
各実施例および各比較例に係る染毛用第1剤組成物を、サンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g入れ、40℃および50℃の条件下でそれぞれ30日間保存し、分離状態を目視にて評価した。
<評価基準>
〇:40℃および50℃両方の保存条件下で分離が認められなかった。
△:40℃保存条件下では分離が認められなかったが、50℃保存条件下では分離が認められた。
×:40℃および50℃両方の保存条件下で分離が認められた。
【0087】
【表1】
【0088】
【表2】
【0089】
【表3】
【0090】
【表4】
【0091】
【表5】
【0092】
【表6】
【0093】
【表7】
【0094】
表2~表7に示す実施例1から実施例36において、「明るい毛髪における赤味の鮮明さ」、「堅牢性」および「高温安定性」に関してそれぞれ良好な結果が得られた。
【0095】
以下に当該組成物の処方例を挙げる。なお、第2剤は表1に記載の染毛用第2剤組成物を使用し、1:2での割合で調製した。以下の実施例37に示す染毛用第1剤組成物より、「明るい毛髪における赤味の鮮明さ」、「堅牢性」および「高温安定性」に関してそれぞれ良好な結果が得られた。
【0096】
<実施例37>
成分 含有量(%)
(A)1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール 0.24
(B)2,6-ジアミノピリジン 0.60
(C)POE(40)セチルエーテル 2.90
(D)POE(20)セチルエーテル 0.40
(D)POE(10)セチルエーテル 0.30
(E)塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 2.40
(F)セタノール 3.30
(F)ステアリルアルコール 2.50
レゾルシン 0.10
流動パラフィン 3.00
メチルポリシロキサン 1.00
L-アスコルビン酸 0.50
亜硫酸ナトリウム 0.50
グリセリン 4.00
ポリ塩化ジメチルジメチレンピロリジニウム 0.40
エデト酸四ナトリウム四水塩 0.20
28%アンモニア水 7.00
モノエタノールアミン 3.00
アボカド油 0.01
アーモンド油 0.01
ホホバ油 0.01
香料 0.80
精製水 66.83
合計 100.00
【0097】
実施例37に示す染毛用第1剤組成物の20℃の条件下における粘度は17,500mPa・s、20℃の条件下におけるpHは11.1である。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本願発明によれば、特定の酸化染料を含有する染毛用第1剤組成物に関して、明るい毛髪を鮮明な赤色に染色し、堅牢性、および高温安定性が良好である染毛用第1剤組成物を提供する。