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特開2024-121192試験問題生成装置、試験問題生成方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024121192
(43)【公開日】2024-09-06
(54)【発明の名称】試験問題生成装置、試験問題生成方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20240830BHJP
【FI】
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023028154
(22)【出願日】2023-02-27
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】藤井 静江
(72)【発明者】
【氏名】茅根 正賢
(72)【発明者】
【氏名】渡部 貴紀
(72)【発明者】
【氏名】和栗 大
(72)【発明者】
【氏名】橘田 遼慧
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC34
5L050CC34
(57)【要約】
【課題】問題データの生成に関係するユーザーの負荷を減らすことができる試験問題生成装置、試験問題生成方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】試験問題生成装置は、記録部、第1のデータ生成部、および第2のデータ生成部を備える。前記記録部は、試験における1つ以上の設問の文章を含む問題データを記録媒体に記録する。前記第1のデータ生成部は、前記記録媒体に記録された前記問題データに基づいて、前記1つ以上の設問を紙に印刷するための印刷データを生成する。前記第2のデータ生成部は、前記記録媒体に記録された前記問題データに基づいて、前記1つ以上の設問を含みCBT(Computer Based Testing)試験に使用するためのCBTデータを生成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験における1つ以上の設問の文章を含む問題データを記録媒体に記録する記録部と、
前記記録媒体に記録された前記問題データに基づいて、前記1つ以上の設問を紙に印刷するための印刷データを生成する第1のデータ生成部と、
前記記録媒体に記録された前記問題データに基づいて、前記1つ以上の設問を含みCBT(Computer Based Testing)試験に使用するためのCBTデータを生成する第2のデータ生成部と、
を備える試験問題生成装置。
【請求項2】
前記問題データに含まれる前記文章を校正する校正システムに、前記文章を含むデータを送信し、前記文章の校正の結果を前記校正システムから受信する通信部を備える
請求項1に記載の試験問題生成装置。
【請求項3】
前記問題データは、前記1つ以上の設問に含まれる設問と関連付けられた画像データを含む
請求項1または請求項2に記載の試験問題生成装置。
【請求項4】
前記問題データは、前記1つ以上の設問に含まれる設問と関連付けられた音声データを含む
請求項1または請求項2に記載の試験問題生成装置。
【請求項5】
前記問題データは、前記試験の識別情報と関連付けられており、
前記識別情報が指定されたとき、前記第1のデータ生成部は、前記識別情報と関連付けられた前記問題データに基づいて前記印刷データを生成し、
前記識別情報が指定されたとき、前記第2のデータ生成部は、前記識別情報と関連付けられた前記問題データに基づいて前記CBTデータを生成する
請求項1または請求項2に記載の試験問題生成装置。
【請求項6】
記録部が、試験における1つ以上の設問の文章を含む問題データを記録媒体に記録する記録ステップと、
第1のデータ生成部が、前記記録媒体に記録された前記問題データに基づいて、前記1つ以上の設問を紙に印刷するための印刷データを生成する第1のデータ生成ステップと、
第2のデータ生成部が、前記記録媒体に記録された前記問題データに基づいて、前記1つ以上の設問を含みCBT(Computer Based Testing)試験に使用するためのCBTデータを生成する第2のデータ生成ステップと、
を備える試験問題生成方法。
【請求項7】
試験における1つ以上の設問の文章を含む問題データを記録媒体に記録する記録ステップと、
前記記録媒体に記録された前記問題データに基づいて、前記1つ以上の設問を紙に印刷するための印刷データを生成する第1のデータ生成ステップと、
前記記録媒体に記録された前記問題データに基づいて、前記1つ以上の設問を含みCBT(Computer Based Testing)試験に使用するためのCBTデータを生成する第2のデータ生成ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試験問題生成装置、試験問題生成方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、紙の問題用紙および解答用紙を使用する筆記試験に加えて、コンピュータを使用するCBT(Computer Based Testing)試験が実施されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-230000号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、筆記試験の問題データとCBT試験の問題データとは、互いに異なる方法で生成されている。試験を作成する団体が各問題データを、各問題データに適した方法で生成するための負荷が大きい。
【0005】
本発明は、問題データの生成に関係するユーザーの負荷を減らすことができる試験問題生成装置、試験問題生成方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、試験における1つ以上の設問の文章を含む問題データを記録媒体に記録する記録部と、前記記録媒体に記録された前記問題データに基づいて、前記1つ以上の設問を紙に印刷するための印刷データを生成する第1のデータ生成部と、前記記録媒体に記録された前記問題データに基づいて、前記1つ以上の設問を含みCBT(Computer Based Testing)試験に使用するためのCBTデータを生成する第2のデータ生成部と、を備える試験問題生成装置である。
【0007】
本発明は、記録部が、試験における1つ以上の設問の文章を含む問題データを記録媒体に記録する記録ステップと、第1のデータ生成部が、前記記録媒体に記録された前記問題データに基づいて、前記1つ以上の設問を紙に印刷するための印刷データを生成する第1のデータ生成ステップと、第2のデータ生成部が、前記記録媒体に記録された前記問題データに基づいて、前記1つ以上の設問を含みCBT(Computer Based Testing)試験に使用するためのCBTデータを生成する第2のデータ生成ステップと、を備える試験問題生成方法である。
【0008】
本発明は、試験における1つ以上の設問の文章を含む問題データを記録媒体に記録する記録ステップと、前記記録媒体に記録された前記問題データに基づいて、前記1つ以上の設問を紙に印刷するための印刷データを生成する第1のデータ生成ステップと、前記記録媒体に記録された前記問題データに基づいて、前記1つ以上の設問を含みCBT(Computer Based Testing)試験に使用するためのCBTデータを生成する第2のデータ生成ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、試験問題生成装置、試験問題生成方法、およびプログラムは、問題データの生成に関係するユーザーの負荷を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態による試験問題生成システムの構成の例を示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態による試験問題生成装置の動作の例を示すフローチャートである。
図3】本発明の実施形態における試験登録画面の例を示す図である。
図4】本発明の実施形態における設問登録画面の例を示す図である。
図5】本発明の実施形態における設問登録画面の例を示す図である。
図6】本発明の実施形態における設問登録画面の例を示す図である。
図7】本発明の実施形態における試験データの構成の例を示す図である。
図8】本発明の実施形態におけるCBTデータの例を示す図である。
図9】本発明の実施形態におけるCBTデータの例を示す図である。
図10】本発明の実施形態における印刷データの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。図1は、試験問題生成システム1の構成の例を示す。図1に示す試験問題生成システム1は、試験問題生成装置2、版管理システム3、校正システム4、CBTシステム5、および印刷機6を有する。CBT(Computer Based Testing)とは、紙および鉛筆を用いて試験を行うのではなく、コンピュータ上で試験を行う方法を意味し、IBT(Internet Based Testing)も含む。
【0012】
試験問題生成装置2は、問題データを管理し、筆記試験の問題用紙を印刷するための印刷データと、CBT試験用のCBTデータとを生成するコンピュータシステムである。版管理システム3は、問題データの版(バージョン)を管理するコンピュータシステムである。校正システム4は、問題データに含まれる文章を校正するコンピュータシステムである。CBTシステム5は、CBT試験を実施する業者のコンピュータシステムである。印刷機6は、試験問題生成装置2によって生成された印刷データに基づいて試験問題を紙に印刷する。
【0013】
試験問題生成装置2は、操作部20、表示部21、通信部22、制御部23、および記憶部24を有する。
【0014】
操作部20は、ユーザーによって操作されるキーボード、マウス、およびボタンなどを有する。ユーザーは、操作部20を操作し、各種情報を試験問題生成装置2に入力する。表示部21は、情報を表示するディスプレイである。表示部21がタッチパネルとして構成されている場合には、ユーザーは表示部21の画面上で操作を行い、各種情報を試験問題生成装置2に入力してもよい。通信部22は、版管理システム3、校正システム4、およびCBTシステム5と通信を実行する。
【0015】
制御部23は、試験問題生成装置2の全体を制御する。制御部23は、入力処理部230、表示制御部231、情報記録部232、印刷データ生成部233、CBTデータ生成部234、および通信制御部235を有する。
【0016】
入力処理部230は、ユーザーによって操作部20を介して入力された情報を処理する。表示制御部231は、表示部21に表示される情報を生成する。情報記録部232は、試験データなどのデータを記憶部24に記録する。試験データは、試験を識別するための試験識別データと、試験の設問を含む問題データとを含む。問題データは、画像データ、音声データ、または動画データを含んでもよい。
【0017】
印刷データ生成部233は、記憶部24に記録された問題データに含まれる1つ以上の設問を紙に印刷するための印刷データを生成する。CBTデータ生成部234は、記憶部24に記録された問題データに含まれる1つ以上の設問を含みCBT試験に使用するためのCBTデータを生成する。通信制御部235は、通信部22を制御する。
【0018】
入力処理部230、表示制御部231、情報記録部232、印刷データ生成部233、CBTデータ生成部234、および通信制御部235の少なくとも1つは、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサが、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより実現されてもよい。これらの少なくとも1つは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)のようなハードウェア(回路)によって実現されてもよい。これらの少なくとも1つは、ソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
【0019】
コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、またはCD-ROMのような可搬媒体、あるいはコンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部である。上述したプログラムは、差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。入力処理部230、表示制御部231、情報記録部232、印刷データ生成部233、CBTデータ生成部234、および通信制御部235の少なくとも1つの機能は、コンピュータに既に記録されているプログラムと差分プログラムとの組み合わせによって実現されてもよい。
【0020】
記憶部24は、試験問題生成装置2に予め保存された情報および制御部23によって生成された情報を記憶する。例えば、記憶部24は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、またはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)である。記憶部24は、これらの記録媒体の組み合わせであってもよい。
【0021】
図2から図10を使用することにより、試験問題生成装置2の動作を説明する。図2は、試験問題生成装置2の動作の例を示す。
【0022】
(ステップS100)
試験問題生成装置2の制御部23は、試験に関する各種情報を登録するための試験登録処理を実行する。以下では、試験登録処理の詳細を説明する。
【0023】
表示制御部231は、試験登録画面を生成し、試験登録画面を表示部21に出力する。表示部21は、試験登録画面を表示する。
【0024】
図3は、試験登録画面の例を示す。図3に示す試験登録画面SC10は、入力欄IF10からIF15および登録ボタンBT10を含む。
【0025】
ユーザーは、操作部20を操作し、試験を実施または管理する団体の名称(団体名)を入力欄IF10に入力する。例えば、入力欄IF10はプルダウンメニューとして構成されており、ユーザーは、予め登録されている団体名の1つを選択する。
【0026】
ユーザーは、操作部20を操作し、試験の年度を入力欄IF11に入力する。例えば、入力欄IF11はプルダウンメニューとして構成されており、ユーザーは、予め登録されている年度の1つを選択する。
【0027】
ユーザーは、操作部20を操作し、試験のジャンルを入力欄IF12に入力する。例えば、入力欄IF12はプルダウンメニューとして構成されており、ユーザーは、予め登録されているジャンルの1つを選択する。ジャンルは、大ジャンル、中ジャンル、小ジャンルのように細分化されてもよい。
【0028】
ユーザーは、操作部20を操作し、試験の名称(試験名)を入力欄IF13に入力する。
【0029】
ユーザーは、操作部20を操作し、校正の回数(校数)を入力欄IF14に入力する。例えば、入力欄IF14はプルダウンメニューとして構成されており、ユーザーは、予め登録されている校数の1つを選択する。
【0030】
ユーザーは、操作部20を操作し、ステータスを入力欄IF15に入力する。例えば、入力欄IF15はプルダウンメニューとして構成されており、ユーザーは、予め登録されているステータスの1つを選択する。例えば、ステータスは、編集中、校正中、および校了のうちのいずれか1つである。
【0031】
ユーザーは、各種情報を入力欄IF10からIF15に入力した後、操作部20を操作し、登録ボタンBT10を押す。ユーザーが登録ボタンBT10を押したとき、入力処理部230は、入力欄IF10からIF15に入力された情報を含む試験識別データを生成する。
【0032】
(ステップS101)
試験登録処理が終了した後、制御部23は、設問を登録するための設問登録処理を実行する。以下では、設問登録処理の詳細を説明する。
【0033】
表示制御部231は、設問登録画面を生成し、設問登録画面を表示部21に出力する。表示部21は、設問登録画面を表示する。
【0034】
例えば、設問を含む問題の原稿が、問題を作成する団体から提供される。ユーザーは、その原稿に記載されている情報を設問登録画面に入力する。
【0035】
図4は、設問登録画面の例を示す。図4に示す設問登録画面SC11は、問題文の本文を登録するために使用される。設問登録画面SC11は、入力欄IF20からIF22、文字装飾ボタンBT20、サムネイル表示TD20、およびチェックボックスCB20を含む。
【0036】
ユーザーは、操作部20を操作し、設問の名称(設問名)を入力欄IF20に入力する。設問登録画面SC11では、設問名は問題文の本文の名称である。
【0037】
ユーザーは、操作部20を操作し、設問の本文を入力欄IF21に入力する。太字、斜体、下線などの文字装飾を施す場合、ユーザーは、操作部20を操作し、文字装飾ボタンBT20を押す。文字装飾ボタンBT20が押されると、文字装飾が施される本文の位置と、文字装飾の種類とが指定される。指定された位置の本文は、文字装飾が施された状態で表示される。
【0038】
ユーザーは、操作部20を操作し、設問において使用される画像または音声のファイルを入力欄IF22に入力する。例えば、ユーザーは、ファイルを入力欄IF22にドラッグ・アンド・ドロップする。設問登録画面SC11では、入力欄IF22に入力されたファイルは、問題文の本文に使用される。ファイルを選択するための選択ボックスが表示部21に表示され、ユーザーは選択ボックスからファイルを選択してもよい。ユーザーは、ファイルを入力欄IF22に入力することにより、画像データまたは音声データを入力する。ユーザーは、画像および音声を含む動画のファイルを入力欄IF22に入力してもよい。
【0039】
ユーザーは、操作部20を操作し、入力欄IF22に入力されたファイルを設問で使用するか否かを示す情報をチェックボックスCB20に入力する。例えば、ユーザーは、チェックマークをチェックボックスCB20に付ける。チェックマークがチェックボックスCB20に付けられた場合、入力欄IF22に入力されたファイルが設問において使用される。例えば、そのファイルに含まれる画像が問題文の本文の下に表示される。
【0040】
入力欄IF22に入力されたファイルのサムネイルがサムネイル表示TD20に表示される。ユーザーは、操作部20を操作し、サムネイル表示TD20をクリックすることができる。サムネイル表示TD20がクリックされると、ファイルのサムネイルが拡大される。
【0041】
入力処理部230は、入力欄IF20からIF22に入力された情報を含む問題データを生成する。ファイルが入力欄IF22に入力され、チェックマークがチェックボックスCB20に付けられた場合、問題データはそのファイルを含む。そのファイルは、設問(問題文の本文)と関連付けられている。設問(問題文の本文)を識別するための設問IDが問題データに付与される。
【0042】
ユーザーは、上記の作業を実施することにより、問題文の本文を登録することができる。試験問題生成装置2は、問題データにおいて問題文の本文を一括で管理することができる。
【0043】
図5および図6は、設問登録画面の他の例を示す。図5および図6に示す設問登録画面SC12は、正解が1つ以上ある選択式問題の設問を登録するために使用される。設問登録画面SC12は、入力欄IF20からIF29、文字装飾ボタンBT20、選択肢追加ボタンBT21、サムネイル表示TD20、チェックボックスCB20、およびチェックボックスCB21を含む。
【0044】
入力欄IF20は、図4に示す入力欄IF20と同じである。設問登録画面SC12では、設問名は設問の名称である。
【0045】
入力欄IF21は、図4に示す入力欄IF21と同じである。文字装飾ボタンBT20は、図4に示す文字装飾ボタンBT20と同じである。
【0046】
ユーザーは、操作部20を操作し、選択肢を文章と画像とのどちらで表示するのかを示す情報を入力欄IF24に入力する。例えば、入力欄IF24はプルダウンメニューとして構成されており、ユーザーは、文章または画像を示す情報を選択する。
【0047】
ユーザーは、操作部20を操作し、選択可能な選択肢の最大数(最大選択数)を入力欄IF25に入力する。最大選択数は正解数ではない。
【0048】
チェックボックスCB21、入力欄IF26、および入力欄IF27は、選択肢ごとに表示される。
【0049】
ユーザーは、操作部20を操作し、正解の選択肢を示す情報をチェックボックスCB21に入力する。例えば、ユーザーは、チェックマークをチェックボックスCB21に付ける。チェックマークがチェックボックスCB21に付けられた場合、選択肢が正解として指定される。ユーザーは、2つ以上の選択肢のチェックボックスCB21にチェックマークを付けてもよい。
【0050】
ユーザーは、操作部20を操作し、選択肢の識別子を入力欄IF26に入力する。ユーザーは、操作部20を操作し、選択肢の文章を入力欄IF27に入力する。
【0051】
ユーザーは、操作部20を操作し、選択肢追加ボタンBT21を押す。選択肢追加ボタンBT21が押されると、新しい選択肢のチェックボックスCB21、入力欄IF26、および入力欄IF27が表示される。
【0052】
設問登録画面SC12は、選択肢に使用される画像のファイルを入力するための入力欄を表示してもよい。その入力欄に入力されたファイルに含まれる画像が選択肢として表示されてもよい。画像が選択肢として表示される場合、画像を示す情報が入力欄IF24に入力される。
【0053】
設問登録画面SC12は、選択肢を削除するためのボタンを含んでもよい。ユーザーは、操作部20を操作し、そのボタンを押してもよい。ユーザーがそのボタンを押したとき、ユーザーによって指定された選択肢が削除されてもよい。
【0054】
入力欄IF22は、図4に示す入力欄IF22と同じである。サムネイル表示TD20は、図4に示すサムネイル表示TD20と同じである。チェックボックスCB20は、図4に示すチェックボックスCB20と同じである。チェックマークがチェックボックスCB20に付けられた場合、入力欄IF22に入力されたファイルが設問において使用される。例えば、そのファイルに含まれる画像が設問の本文の下に表示される。
【0055】
ユーザーは、操作部20を操作し、設問の点数を入力欄IF28に入力する。ユーザーは、操作部20を操作し、設問の部分点を入力欄IF29に入力する。
【0056】
入力処理部230は、入力欄IF20からIF29に入力された情報を含む問題データを生成する。ファイルが入力欄IF22に入力され、チェックマークがチェックボックスCB20に付けられた場合、問題データはそのファイルを含む。そのファイルは、設問と関連付けられている。設問を識別するための設問IDが問題データに付与される。
【0057】
ユーザーは、上記の作業を繰り返すことにより、2つ以上の設問を登録することができる。
【0058】
表示制御部231は、試験開始前の注意文書、試験のタイトル、または試験終了後の注意文書などを含むページを登録するための画面を生成してもよい。入力処理部230は、その画面に入力された情報を含む問題データを生成してもよい。
【0059】
表示制御部231は、記述式問題などの設問を登録するための設問登録画面を生成してもよい。入力処理部230は、その設問登録画面に入力された情報を含む問題データを生成してもよい。
【0060】
(ステップS102)
情報記録部232は、試験識別データおよび問題データを含む試験データを記憶部24に記録する。
【0061】
図7は、試験データの構成の例を示す。図7に示す試験データTD10は、試験識別データID10および問題データQD10を含む。試験識別データID10および問題データQD10は、互いに関連付けられている。
【0062】
試験識別データID10は、データD10からD13を含む。データD10は、図3に示す入力欄IF10に入力された団体名を示す。データD11は、図3に示す入力欄IF13に入力された試験名を示す。データD12は、図3に示す入力欄IF11に入力された年度を示す。データD13は、図3に示す入力欄IF12に入力されたジャンルを示す。試験識別データID10は、図7に示されていないデータを含んでもよい。
【0063】
問題データQD10は、データD14を含む。データD14は、1つ以上の設問のデータである。各設問のデータD14は、データD15からD18を含む。データD15は、図5に示す入力欄IF20に入力された設問名を示す。データD16は、図5に示す入力欄IF21に入力された本文を示す。データD17は、図5に示す入力欄IF24からIF27に入力された情報と、図5に示すチェックボックスCB21が示す正解の選択肢とを示す。データD18は、図6に示す入力欄IF22に入力されたファイルを示す。問題データQD10は、図7に示されていないデータを含んでもよい。
【0064】
(ステップS103)
設問登録処理が終了した後、通信制御部235は、通信部22を制御し、問題データを版管理システム3に送信する。例えば、通信制御部235は、PDF(Portable Document Format)形式の問題データを版管理システム3に送信する。版管理システム3は、問題データを受信し、版管理を実行するために問題データを記憶する。
【0065】
(ステップS104)
問題データが版管理システム3に送信された後、制御部23は、問題データに含まれる文章を校正するための校正処理を実行する。以下では、校正処理の詳細を説明する。
【0066】
通信制御部235は、通信部22を制御し、問題データを校正システム4に送信する。例えば、通信制御部235は、PDF形式の問題データを校正システム4に送信する。
【0067】
校正システム4は、問題データを受信し、問題データに含まれる文章の校正を実施する。例えば、校正システム4は、辞書情報および校正ルールを使用することにより、校正を実施する。特開2021-99625号公報、特開2021-117656号公報、特開2021-189671号公報、および特開2022-60227号公報などに記載されている技術を校正システム4に適用することが可能である。
【0068】
例えば、辞書情報は、単語とその単語の用法との対応関係を機械学習により学習した学習済みモデルである。校正システム4は、辞書情報を使用することにより、漢字の記載誤り、助詞の用法誤り、および仮名遣いの誤りなどをチェックする。例えば、校正ルールは、使用が禁止されている語句、用法、および統一すべき表示などに関する情報である。校正システム4は、校正ルールを使用することにより、禁止されている語句または用法が使用されているか否か、および統一すべき表示が統一されているか否かなどをチェックする。校正システム4は、校正の候補および校正の示唆を含む校正結果を試験問題生成装置2に送信する。
【0069】
通信制御部235は、通信部22を制御し、校正結果を試験問題生成装置2から受信する。例えば、ユーザーは、校正結果を参照し、問題データに含まれる問題文の本文または設問の本文を修正する。あるいは、校正結果は、問題を作成する団体に提供され、修正された問題の原稿がその業者から提供される。ユーザーは、その原稿に基づいて、問題データに含まれる問題文の本文または設問の本文を修正する。入力処理部230は、記憶部24に記録されている問題データを修正する。
【0070】
(ステップS105)
校正処理が終了した後、ユーザーは、操作部20を操作し、出力する試験データを選択する。例えば、ユーザーは、試験名を選択する。また、ユーザーは、操作部20を操作し、試験の形式としてCBT試験を選択する。CBTデータ生成部234は、記憶部24に記録された問題データに基づいてCBTデータを生成する。このとき、CBTデータ生成部234は、ユーザーによって選択された試験名のデータを含む試験識別データと関連付けられた問題データを使用する。CBTデータは、表形式のファイルまたはcsvファイルなどである。通信制御部235は、通信部22を制御し、CBTデータをCBTシステム5に送信する。
【0071】
CBTシステム5は、CBTデータを受信し、CBTデータに基づいて、CBT試験に使用するデータを生成する。例えば、CBTシステム5は、CBTデータに含まれる各種データを含み、かつCBT試験を実施する業者が独自に指定する事項のデータを含むCBT試験用のデータを生成する。その事項は、本文の文字装飾、本文の改行位置、および画像の表示位置などである。
【0072】
図8および図9は、CBTデータの例を示す。図8および図9に示すCBTデータCD10は、データD20からD29を含む。
【0073】
データD20は、番号を示す。互いに異なる番号が2つ以上の設問(問題文を含む)に付与される。データD21は、設問IDを示す。
【0074】
データD22は、設問タイプを示す。例えば、番号1の設問の設問タイプは問題文のみであり、番号2または3の設問の設問タイプは選択式問題である。
【0075】
データD23は、図5に示す入力欄IF25に入力された最大選択数を示す。データD24は、図5に示すチェックボックスCB21において指定された正解の選択肢を示す。データD25は、図6に示す入力欄IF28に入力された点数を示す。データD26は、図6に示す入力欄IF29に入力された部分点を示す。データD27は、図4または図6に示す入力欄IF22に入力されたファイルを示す。
【0076】
データD28は、図4または図5に示す入力欄IF21に入力された本文を示す。データD29は、図5に示す入力欄IF27に入力された選択肢の文章を示す。CBTデータCD10は、図8または図9に示されていないデータを含んでもよい。
【0077】
(ステップS106)
CBTデータが送信された後、ユーザーは、操作部20を操作し、出力する試験データを選択する。例えば、ユーザーは、試験名を選択する。また、ユーザーは、操作部20を操作し、試験の形式として筆記試験を選択する。印刷データ生成部233は、記憶部24に記録された問題データに基づいて印刷データを生成する。例えば、印刷用のテンプレートが記憶部24に予め記録されており、印刷データ生成部233はそのテンプレートを使用することにより印刷データを生成する。このとき、印刷データ生成部233は、ユーザーによって選択された試験名のデータを含む試験識別データと関連付けられた問題データを使用する。印刷データは、PDF形式などのデータである。通信制御部235は、通信部22を制御し、印刷データを印刷機6に送信する。
【0078】
印刷機6は、印刷データを受信し、印刷データに基づいて試験問題を紙に印刷する。
【0079】
図10は、印刷データの例を示す。図10に示す印刷データPT10は、設問名NM10、本文TX10、設問名NM11、本文TX11、画像IM10、および選択肢CH10を含む。
【0080】
設問名NM10は、図4に示す入力欄IF20に入力された設問名と対応する。本文TX10は、図4に示す入力欄IF21に入力された本文と対応する。
【0081】
設問名NM11は、図5に示す入力欄IF20に入力された設問名と対応する。本文TX11は、図5に示す入力欄IF21に入力された本文と対応する。
【0082】
画像IM10は、図6に示す入力欄IF22に入力されたファイルと対応する。選択肢CH10は、図5に示す入力欄IF26に入力された識別子および図5に示す入力欄IF27に入力された文章と対応する。
【0083】
ステップS105およびステップS106が実行される順番は、図2に示す順番に限らない。ステップS106が実行された後、ステップS105が実行されてもよい。ステップS105において選択される試験データと、ステップS106において選択される試験データとは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0084】
試験データの編集が可能であってもよい。例えば、試験データに含まれる試験識別データの編集は以下のように行われる。ユーザーは、操作部20を操作し、編集対象の試験データを選択する。その後、図3に示す試験登録画面SC10と同様の画面が表示される。登録されている各種情報がその画面に表示される。ユーザーは、操作部20を操作し、編集したい情報を編集する。入力処理部230は、ユーザーによって編集された情報に従って、記憶部24に記録されている試験データに含まれる試験識別データを編集する。
【0085】
例えば、試験データに含まれる問題データの編集は以下のように行われる。ユーザーは、操作部20を操作し、編集対象の設問を選択する。その後、図4に示す設問登録画面SC11または図5および図6に示す設問登録画面SC12と同様の画面が表示される。登録されている各種情報がその画面に表示される。ユーザーは、操作部20を操作し、編集したい情報を編集する。入力処理部230は、ユーザーによって編集された情報に従って、記憶部24に記録されている試験データに含まれる問題データを編集する。
【0086】
試験データの流用が可能であってもよい。例えば、試験データの流用は以下のように行われる。ユーザーは、操作部20を操作し、流用する試験データを選択する。その試験データが複製された後、図3に示す試験登録画面SC10と同様の画面が表示される。複製された試験データに登録されている各種情報がその画面に表示される。ユーザーは、試験データを編集する方法と同様の方法により、情報を編集する。入力処理部230は、ユーザーによって編集された情報に従って、複製された試験データに含まれる試験識別データを編集する。
【0087】
例えば、試験データに含まれる問題データの流用は以下のように行われる。ユーザーは、操作部20を操作し、流用する設問を選択する。また、ユーザーは、操作部20を操作し、流用先の試験データを選択する。入力処理部230は、選択された設問の問題データを複製し、選択された試験データの問題データに、複製した問題データを追加する。
【0088】
上記のように、情報記録部232は、試験における1つ以上の設問の文章を含む問題データを記憶部24に記録する。印刷データ生成部233は、記憶部24に記録された問題データに基づいて、1つ以上の設問を紙に印刷するための印刷データを生成する。CBTデータ生成部234は、記憶部24に記録された問題データに基づいて、1つ以上の設問を含みCBT試験に使用するデータを生成するためのCBTデータを生成する。
【0089】
試験問題生成装置2は、一括で管理された問題データから印刷データおよびCBTデータを生成する。問題を作成する団体は、筆記試験の問題データを生成する業者と、CBT試験の問題データを生成する業者とに別々に試験問題を提供する必要はない。したがって、試験問題生成装置2は、問題データの生成に関係するユーザーの負荷を減らすことができる。
【0090】
問題データは、1つ以上の設問に含まれる設問と関連付けられた画像データを含んでもよい。試験問題生成装置2は、画像を含む印刷データおよびCBTデータを生成することができる。
【0091】
問題データは、1つ以上の設問に含まれる設問と関連付けられた音声データを含んでもよい。試験問題生成装置2は、音声を含むCBTデータを生成することができる。
【0092】
問題データは、試験の識別情報(試験名)と関連付けられている。識別情報が指定されたとき、印刷データ生成部233は、識別情報と関連付けられた問題データに基づいて印刷データを生成する。識別情報が指定されたとき、CBTデータ生成部234は、識別情報と関連付けられた問題データに基づいてCBTデータを生成する。これにより、試験問題生成装置2は、特定の試験の印刷データおよびCBTデータを生成することができる。
【0093】
通信部22は、問題データに含まれる文章を校正する校正システム4に、その文章を含むデータを送信し、その文章の校正の結果を校正システム4から受信する。試験問題生成装置2が問題データを一括で管理しているため、ユーザーは校正作業を筆記試験用の校正作業とCBT試験用の校正作業とに分けて実施する必要はない。そのため、試験問題生成装置2は、ユーザーの校正作業の負荷を減らすことができる。
【0094】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【符号の説明】
【0095】
1 試験問題生成システム、2 試験問題生成装置、3 版管理システム、4 校正システム、5 CBTシステム、6 印刷機、20 操作部、21 表示部、22 通信部、23 制御部、24 記憶部、230 入力処理部、231 表示制御部、232 情報記録部、233 印刷データ生成部、234 CBTデータ生成部、235 通信制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10