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  • 特開-制御装置及び制御方法 図1
  • 特開-制御装置及び制御方法 図2
  • 特開-制御装置及び制御方法 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024121297
(43)【公開日】2024-09-06
(54)【発明の名称】制御装置及び制御方法
(51)【国際特許分類】
   G09B 19/00 20060101AFI20240830BHJP
【FI】
G09B19/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023028322
(22)【出願日】2023-02-27
(71)【出願人】
【識別番号】504224153
【氏名又は名称】国立大学法人 宮崎大学
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100152272
【弁理士】
【氏名又は名称】川越 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100181722
【弁理士】
【氏名又は名称】春田 洋孝
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 健吾
(72)【発明者】
【氏名】篠田 裕美
(72)【発明者】
【氏名】▲濱▼田 剛臣
(72)【発明者】
【氏名】竹入 恵美
(57)【要約】
【課題】ストーマ管理のトレーニングを効果的に行うことを支援する。
【解決手段】ヘッドマウントディスプレイの位置や角度に応じて、体に取り付けたストーマを管理する工程を示す主観的映像を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示する、制御装置。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドマウントディスプレイの位置や角度に応じて、体に取り付けたストーマを管理する工程を示す主観的映像を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示する、
制御装置。
【請求項2】
前記ヘッドマウントディスプレイに表示される映像が示す工程を説明又は解説する音声を出力する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記ヘッドマウントディスプレイに表示される映像を、前記主観的映像と、前記ヘッドマウントディスプレイに備えられたカメラによりリアルタイムで撮影された映像とで切り替える、
請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項4】
ヘッドマウントディスプレイの位置や角度に応じて、体に取り付けたストーマを管理する工程を示す主観的映像を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示する、
制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
高齢化などにともない、人工肛門や人工膀胱(ストーマ)を造設したオストメイトと呼ばれる人が増加している。オストメイトは日常的にストーマを管理する必要がある。オストメイトに対しては通常、ストーマを造設する手術から退院までの間にストーマの管理について指導が行われるが、指導が不十分であり、退院後にストーマのケアに問題を抱えるケースがある。現状としてはストーマ管理のトレーニングを行う効果的な手法はない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】“装具交換《基本的なストーマケア シリーズ》 - AGMC 兵庫県立尼崎総合医療センター”、[online]、兵庫県立尼崎総合医療センターAgmc、[2023年1月26日検索]、インターネット〈URL: https://www.youtube.com/watch?v=1pjfwWvMqoE〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ストーマ管理のトレーニングを効果的に行うことを支援する制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、ヘッドマウントディスプレイの位置や角度に応じて、体に取り付けたストーマを管理する主観的映像を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示する、制御装置である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ストーマ管理のトレーニングを効果的に行うことを支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】ストーマ管理訓練補助システム1の使用例を示す図である。
図2】ストーマ管理訓練補助システム1の構成要素間の関係を示した図である。
図3】HMD11のディスプレイに表示される画像の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
〈第1の実施形態〉
図1は、ストーマ管理訓練補助システム1の使用例を示す図である。図1を用いてストーマ管理訓練補助システム1の概略について説明する。
ストーマ管理訓練補助システム1は、使用者Uがストーマ管理の訓練をすることを補助する。ストーマ管理訓練補助システム1は、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)11、制御装置12を備える。ストーマ管理は、例えばストーマ装具の着脱、ストーマ周囲の洗浄などの工程を含む。
【0009】
使用者Uは、HMD11を頭部に装着する。HMD11は使用者Uの目を覆う形で装着される。HMD11のディスプレイには、ストーマを管理する様子の主観的映像が表示される。HMD11のディスプレイに表示される映像は、例えば、擬似的なストーマを装着し、ストーマの管理方法を示す人の頭部に装着されたカメラにより撮影された映像である。
【0010】
使用者Uは、例えばストーマ21が造設されたオストメイトである。使用者Uは、オストメイトに限られず、例えば医療従事者や医療を学ぶ学生であってもよい。
【0011】
図1により示される図において、制御装置12はHMD11と一体の装置として構成されている。制御装置12は、どんな情報処理装置であってもよく、HMD11と別の装置として実現され、通信によりHMD11とデータを送受信する装置であってもよい。
【0012】
図2は、ストーマ管理訓練補助システム1の構成要素間の関係を示した図である。
HMD11は、制御装置12にHMD11の位置情報及び角度情報を送信する。HMD11のディスプレイに表示される画面は制御装置12により制御され、ストーマ管理を行う主観的映像を映し出す。
【0013】
図3は、HMD11のディスプレイに表示される画像の一例である。図3は、擬似的なストーマを装着し、ストーマの管理方法を示す人の頭部に装着されたカメラにより撮影された画像である。オストメイトは、図3に示すような画像が含まれる映像を見ることで、ストーマの管理を効率的に理解することができる。
【0014】
HMD11のディスプレイに表示される映像に、文字が表示されてもよい。例えば、HMD11のディスプレイに表示される映像に、その時点で表示されている工程(ストーマ装具を外す、ストーマ周囲を洗浄する、ストーマ装具を着けるなど)の説明や解説が表示されてもよい。
HMD11のディスプレイに表示される映像に合わせてHMD11又は制御装置12が音声を出力してもよい。例えば、HMD11のディスプレイに表示される映像に合わせて、その時点で表示されている工程(ストーマ装具を外す、ストーマ周囲を洗浄する、ストーマ装具を着けるなど)の説明や解説の音声を出力してもよい。当該音声は、例えば専門のWOCナースによるものであってもよい。
【0015】
HMD11はディスプレイと反対側にカメラを備え、当該カメラにより撮影された映像をリアルタイムでHMD11のディスプレイに表示してもよい。HMD11は、所定のトリガにより、ディスプレイの表示を事前に撮影した映像(ストーマの管理方法を示す人の頭部に装着されたカメラにより撮影された映像)と備えられたカメラによりリアルタイムで撮影された映像とを切り替えてもよい。所定のトリガとは、例えばHMD11の角度が所定の範囲であることやHMD11に取り付けられたスイッチのオンオフなどである。
HMD11は、所定のトリガにより、ディスプレイの一部に、事前に撮影した映像ではなく、備えられたカメラによりリアルタイムで撮影された映像を表示してもよい。これらの機能により、使用者Uは、リアルタイムで撮影される映像から自らのストーマ21を確認しつつ、ストーマの管理方法を示す映像を確認することができ、使用者Uに対するストーマの管理方法の理解しやすさを高めることができる。
【0016】
〈他の実施形態〉
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0017】
1 ストーマ管理訓練補助システム、11 HWD、12 制御装置、21 ストーマ、U 使用者
図1
図2
図3