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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024121335
(43)【公開日】2024-09-06
(54)【発明の名称】障子ユニット
(51)【国際特許分類】
   E06B 1/36 20060101AFI20240830BHJP
   E06B 3/14 20060101ALI20240830BHJP
   E06B 3/62 20060101ALI20240830BHJP
【FI】
E06B1/36 Z
E06B3/14
E06B3/62 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023028379
(22)【出願日】2023-02-27
(71)【出願人】
【識別番号】390005267
【氏名又は名称】YKK AP株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】弁理士法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】菊野 亘
(72)【発明者】
【氏名】高橋 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】小石 恵
【テーマコード(参考)】
2E011
2E014
2E016
【Fターム(参考)】
2E011DA01
2E011DB04
2E014AA03
2E014BA02
2E016AA04
2E016AA05
2E016CA01
2E016CB01
2E016CB02
2E016CC01
2E016DA05
2E016DC02
(57)【要約】
【課題】一対の障子を見付け方向に連結する連結框の見付け寸法を小さくすることができる障子ユニットを提供すること。
【解決手段】障子ユニット3を構成する一対の障子4A,4Bは、面材41と、面材41の外周部が挿入される面材挿入用溝48を有する框42,44,45,46と、を備え、各障子4A,4Bを構成する一対の連結框46A,46Bは、面材挿入用溝48を挟んで見込み方向両側に設けられた第1被固定部464A,465Bおよび第2被固定部464A,465Bを備え、見込み方向一方側に位置する第1被固定部464A,465Bが第1連結框固定ねじ31により固定されるとともに、見込み方向他方側に位置する第2被固定部464A,465Bが第2連結框固定ねじ32により固定されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
見付け方向に連結された一対の障子を備える障子ユニットであって、
前記一対の障子は、面材と、前記面材の外周部が挿入される面材挿入用溝を有する框と、を備え、
各障子を構成する前記框のうち前記見付け方向に連結される一対の連結框は、前記面材挿入用溝を挟んで見込み方向両側に設けられた第1被固定部および第2被固定部を備え、
前記見込み方向一方側に位置する前記第1被固定部同志が第1連結框固定具により固定されるとともに、前記見込み方向他方側に位置する前記第2被固定部同志が第2連結框固定具により固定されている障子ユニット。
【請求項2】
請求項1に記載の障子ユニットにおいて、
前記一対の連結框は、互いに近づく方向に突出する溝形成部を備え、
前記面材挿入用溝は、前記溝形成部に形成され、
前記一対の障子は、前記溝形成部同志が当接するように連結されている障子ユニット。
【請求項3】
請求項2に記載の障子ユニットにおいて、
前記一対の連結框は、それぞれ連結框本体を備え、
前記溝形成部、前記第1被固定部および前記第2被固定部は、前記連結框本体からそれぞれ見付け方向に突出するように設けられ、
一方の前記連結框の前記溝形成部の突出寸法は、前記第1被固定部の突出寸法以上であり、
前記他方の連結框の前記溝形成部の突出寸法は、前記第2被固定部の突出寸法以上である障子ユニット。
【請求項4】
請求項3に記載の障子ユニットにおいて、
前記他方の連結框の前記第1被固定部は、その先端側の部位が前記一方の連結框の前記第1被固定部に対して前記見込み方向一方側に位置するように形成され、
前記一方の連結框の前記第2被固定部は、その先端側の部位が前記他方の連結框の前記第2被固定部に対して前記見込み方向他方側に位置するように形成され、
前記第1被固定部同志は、前記見込み方向一方側から取り付けられる前記第1連結框固定具により固定され、
前記第2被固定部同志は、前記見込み方向他方側から取り付けられる前記第2連結框固定具により固定されている障子ユニット。
【請求項5】
請求項4に記載の障子ユニットにおいて、
前記一対の障子の連結部を前記見込み方向一方側から隠す第1連結部カバーおよび前記見込み方向他方側から隠す第2連結部カバーを備え、
前記一方の連結框は、前記第1連結部カバーが取り付けられる第1連結部カバー取付部を備え、
前記他方の連結框は、前記第2連結部カバーが取り付けられる第2連結部カバー取付部を備えている障子ユニット。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の障子ユニットにおいて、
前記面材挿入用溝の内部に収納され、前記面材の外周部を保持するガスケットを備え、
前記面材挿入用溝における前記面材にそれぞれ対向する一対の開口縁には、前記面材に近づく方向に突出し、前記ガスケットを隠す隠蔽部がそれぞれ形成されている障子ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、障子ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、2つの窓装置を水平方向に連結して、壁の開口部に設置する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の構成において、各窓装置は、上部フレームと、下部フレームと、中間フレームと、2本の側部フレームと、2枚の透光板と、を備えている。一方の透光板は、上部フレーム、中間フレームおよび2本の側部フレームにより四周が囲まれており、他方の透光板は、中間フレーム、下部フレームおよび2本の側部フレームにより四周が囲まれている。上部フレーム、下部フレーム、中間フレームおよび2本の側部フレームにおける見込み方向の中央には、透光板の端部を受け入れる受入溝が設けられている。
2つの窓装置の互いに隣り合う側部フレーム(連結側フレーム)の中空部には、それぞれ連結ブロックが収容されている。一方の連結側フレームの連結ブロックにおける見込み方向の一方側には、ねじが挿通される底壁が設けられ、見込み方向の他方側には、ねじが螺合されるナット部材が設けられている。他方の連結側フレームの連結ブロックにおける見込み方向の一方側には、ナット部材が設けられ、見込み方向の他方側には、ねじが挿通される底壁が設けられている。
2つの窓装置は、一方の連結ブロックの底壁に見付け方向に挿通されたねじが、他方の連結ブロックのナット部材に螺合されるとともに、他方の連結ブロックの底壁に見付け方向に挿通されたねじが、一方の連結ブロックのナット部材に螺合されることにより、連結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-84687号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のような構成では、透光板の端部を受け入れる受入溝が、ねじの固定部を構成する底壁およびナット部材よりも、連結側フレームの内周壁側に設けられているため、連結側フレームの見付け方向の寸法が大きくなってしまう。
【0005】
本発明の目的は、一対の障子を見付け方向に連結する連結框の見付け寸法を小さくすることができる障子ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の障子ユニットは、見付け方向に連結された一対の障子を備える障子ユニットであって、前記一対の障子は、面材と、前記面材の外周部が挿入される面材挿入用溝を有する框と、を備え、各障子を構成する前記框のうち前記見付け方向に連結される一対の連結框は、前記面材挿入用溝を挟んで見込み方向両側に設けられた第1被固定部および第2被固定部を備え、前記見込み方向一方側に位置する前記第1被固定部同志が第1連結框固定具により固定されるとともに、前記見込み方向他方側に位置する前記第2被固定部同志が第2連結框固定具により固定されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、一対の障子を見付け方向に連結する連結框の見付け寸法を小さくすることができる障子ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態における室内窓の縦断面図である。
図2】実施形態における室内窓の横断面図である。
図3】実施形態における室内窓を構成する一対の障子の連結部の横断面図である。
図4】実施形態における一対の障子の連結方法の説明図であり、(A)は右障子を左障子に接触させる前の状態を示し、(B)は右障子を左障子に接触させた状態を示し、(C)は右障子を左障子に連結した状態を示す。
図5】変形例における室内窓の縦断面図である。
図6】変形例における室内窓の横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施形態]
〔室内窓の構成〕
以下、本発明の実施形態の建具である室内窓について、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の室内窓の縦断面図である。図2は、室内窓の横断面図である。図3は、室内窓を構成する一対の障子の連結部の横断面図である。
図1および図2に示す室内窓1は、室内空間を第1室内空間と第2室内空間に仕切る躯体である壁Fの躯体開口部としての壁開口部F1に設置される。本実施形態では、1枚の壁Fの壁開口部F1を塞ぐ腰高窓状に設置された室内窓1を例示するが、室内窓1は、左右方向の片側が開放されるように設置される構成(片側オープン納まり型)、下端が床に接触するように設置される構成(床設置型)、片側オープン納まり型と床設置型を組み合わせた構成、または、コーナー方立を介して互い直交するように設置される構成であっても良い。また、室内窓1と同じ構成を、屋外と屋内とを仕切る窓に適用しても良い。
【0010】
室内窓1は、壁開口部F1の上面F2に固定される上枠2と、上枠2に連結されるとともに壁開口部F1の下面F3に固定される障子ユニット3と、を備えている。障子ユニット3は、見付け方向に連結された一対の障子4を備えている。一対の障子4は、上段に位置する上段FIX窓40Aと、下段に位置する下段FIX窓40Bと、をそれぞれ備えている。なお、一対の障子4は、3段以上のFIX窓を備えていても良い。
なお、壁Fの壁面に沿った水平方向をX軸方向、壁面に沿った上下方向をY軸方向、壁面に直交する方向をZ軸方向とする。そして、X軸方向において、室内窓1を第1空間から見て左側の方向をX1方向、右側の方向をX2方向とし、Y軸方向において、上方向をY1方向、下方向をY2方向とし、Z軸方向において第2空間から第1空間に向かう方向をZ1方向、第1空間から第2空間に向かう方向をZ2方向とする。
【0011】
上枠2のX軸方向(見付け方向)の長さは、上面F2の見付け方向の長さよりも若干短い。図1に示すように、上枠2は、上面F2にねじ止めされる長方形板状の上枠本体21と、上枠本体21のZ軸方向(見込み方向)両側縁から下方に延びる上枠対向部22と、を備えている。
上枠2の上枠本体21には、連結部材23が固定されている。連結部材23は、上枠本体21にねじ止めされる四角板状の連結部材本体231と、連結部材本体231のZ1方向側の端縁から下方に延びる連結垂下片232と、を備えている。連結垂下片232の下端側の部位には、障子4を上枠2に固定するための上框固定ねじ24が螺合される雌ねじ部232Aが設けられている。
【0012】
図1および図2に示すように、障子ユニット3を構成する一対の障子4は、上下に並ぶ四角板状の2枚の面材41と、上側の面材41の上側に位置する上框42と、下側の面材41の下側に位置する下框43と、2枚の面材41の間に位置する中桟44と、をそれぞれ備えている。X1方向側の障子4(以下、左障子4Aと言う場合がある)は、上框42、下框43および中桟44のX1方向側の端部にねじ止めされた外側縦框45と、X2方向側の端部にねじ止めされた連結框46(以下、左連結框46Aと言う場合がある。)と、をさらに備えている。X2方向側の障子4(以下、右障子4Bと言う場合がある)は、上框42、中桟44および下框43のX2方向側の端部にねじ止めされた外側縦框45と、X1方向側の端部にねじ止めされた連結框46(以下、右連結框46Bと言う場合がある。)と、をさらに備えている。
各障子4において、上側の面材41、当該上側の面材41の四周を囲む上框42、中桟44、外側縦框45の上側の部位および連結框46の上側の部位とにより、上段FIX窓40Aが構成され、下側の面材41と、当該下側の面材41の四周を囲む中桟44、下框43、外側縦框45の下側の部位および連結框46の下側の部位とにより、下段FIX窓40Bが構成されている。
左障子4Aの左連結框46Aは、右障子4Bの右連結框46Bに連結されている。
【0013】
面材41は、例えばガラスパネルであるが、樹脂パネルであっても良い。
上框42、下框43、中桟44、外側縦框45および連結框46は、例えばアルミ押出形材であり、本発明の框を構成する。
各框42,43,44,45,46(上框42、下框43、中桟44、外側縦框45および連結框46)は、面材41の外周部が挿入される面材挿入用溝48をそれぞれ有する。各面材挿入用溝48は、各框42,43,44,45,46におけるZ軸方向中央において、同じ形状に形成されている。
各面材挿入用溝48における面材41の各主面にそれぞれ対向する一対の開口縁には、各面材41に近づく方向に突出する隠蔽部481がそれぞれ形成されている。各隠蔽部481は、各框42,43,44,45,46の長手方向の全域にわたって形成されている。互いに対向する隠蔽部481間の隙間寸法G(mm)は、面材41に傷が付かないように面材41の厚さよりも若干大きく、かつ、後述するガスケット49を隠す大きさに設定されている。
【0014】
このように、ガスケット49を隠す隠蔽部481を設けることにより、障子ユニット3の意匠性の低下を抑制することができる。
【0015】
各面材挿入用溝48の内部には、面材41の外周部を保持するガスケット49と、当該ガスケット49と面材挿入用溝48の溝底面482との間に配置されたセッティングブロック50と、が収納されている。
このような構成により、例えば地震により層間変位が生じても、セッティングブロック50により、面材挿入用溝48の溝底面482とガスケット49とが衝突することを防止でき、当該衝突時の衝撃による面材41の破損を抑制することができる。
【0016】
ガスケット49は、各框42,43,44,45,46の長手方向の長さとほぼ同じ長さに形成されており、各框42,43,44,45,46の長手方向一端から、隠蔽部481とセッティングブロック50との間の領域に挿入される。面材挿入用溝48内に位置するガスケット49は、上述したように、隠蔽部481により隠されている。
セッティングブロック50は、面材挿入用溝48の溝底面482に貼り付けられている。
【0017】
図1に示すように、各障子4の上框42は、上面部421、下面部422、連結対向部としての第1見付け面部423、第2見付け面部424および仕切面部425をそれぞれ備えている。第1見付け面部423は、上面部421と下面部422のZ1方向側の端縁を接続する。第2見付け面部424は、上面部421と下面部422のZ2方向側の端縁を接続する。仕切面部425は、上面部421と下面部422のZ軸方向の中央を接続する。
上面部421には、上枠2の連結垂下片232が差し込まれる差込孔421Aが形成されている。
下面部422には、上述した面材挿入用溝48が設けられている。
第1見付け面部423には、上框固定ねじ24が挿通されるねじ挿通長孔423Aが設けられている。ねじ挿通長孔423Aは、上框固定ねじ24の挿通位置を上下方向に調整できるように、縦長孔状に形成されている。上框42は、ワッシャ241およびねじ挿通長孔423Aに挿通された上框固定ねじ24が、連結部材23の雌ねじ部232Aに螺合されることにより、上枠2に固定されている。
第1見付け面部423の上縁および下縁には、Z1方向に延びる上框カバー取付片部426がそれぞれ設けられている。一対の上框カバー取付片部426の間の空間は、上框固定ねじ24を第1見付け面部423および連結垂下片232に固定するための固定具取付用開口部427を構成している。一対の上框カバー取付片部426の先端側には、固定具取付用開口部427全体を塞ぐ上框カバー428が着脱可能に取り付けられている。
【0018】
各障子4の下框43は、壁開口部F1の下面F3にそれぞれねじ止めされている。
図2に示すように、左障子4Aの外側縦框45は、壁開口部F1のX1方向側の第1側面F4にねじ止めされ、右障子4Bの外側縦框45は、壁開口部F1のX2方向側の第2側面F5にねじ止めされている。
【0019】
左連結框46Aは、Z1方向側から取り付けられる第1連結框固定具としての第1連結框固定ねじ31と、Z2方向側から取り付けられる第2連結框固定具としての第2連結框固定ねじ32とにより、右連結框46Bに連結されている。左連結框46Aと右連結框46BのZ1方向側の連結部は、右連結框46Bに着脱可能に取り付けられた第1連結部カバー33により隠されている。左連結框46Aと右連結框46BのZ2方向側の連結部は、左連結框46Aに着脱可能に取り付けられた第2連結部カバー34により隠されている。
【0020】
次に、左連結框46Aと右連結框46Bの詳細な構成について、図3に基づいて説明する。
図3に示すように、左連結框46Aは、左障子4Aの上框42、中桟44および下框43にねじ止めされる長板状の左連結框本体461Aを備えている。左連結框本体461AのZ軸方向中央には、X2方向に突出する左溝形成部462Aが設けられている。左溝形成部462Aの突出方向の先端には、当該突出方向に対して直交する平面状の左溝形成部先端面463Aが形成されている。左溝形成部462Aには、面材挿入用溝48が形成されている。面材挿入用溝48は、左溝形成部462Aの肉厚が均一になるように形成されている。
【0021】
左連結框本体461Aにおける面材挿入用溝48を挟んだZ軸方向両側の部位には、それぞれX2方向(右方向)に板状に突出する第1被固定部としての第1左被固定部464Aおよび第2被固定部としての第2左被固定部465Aが、Y軸方向の全体にわたって設けられている。
面材挿入用溝48に対してZ1方向側に位置する第1左被固定部464Aは、その突出寸法が左溝形成部462Aの突出寸法とほぼ同じになるように形成されている。面材挿入用溝48に対してZ2方向側に位置する第2左被固定部465Aは、その突出寸法が左溝形成部462Aの突出寸法よりも大きくなるように形成されている。つまり、左連結框46Aは、左溝形成部462Aの突出先端のX軸方向の位置が、第1左被固定部464Aの突出先端のX軸方向の位置と同じ位置に位置するように形成されている。また、左連結框46Aは、第2左被固定部465Aの突出先端のX軸方向の位置が、左溝形成部462Aおよび第1左被固定部464Aの突出先端のX軸方向の位置よりも右障子4B側に位置するように形成されている。
なお、左連結框46Aは、左溝形成部462Aの突出寸法が第1左被固定部464Aの突寸法よりも大きくなるように、つまり左溝形成部462Aの突出先端のX軸方向の位置が、第1左被固定部464Aの突出先端のX軸方向の位置よりも右障子4B側に位置するように形成されても良い。
【0022】
第1左被固定部464Aには、それぞれ第1連結框固定ねじ31が螺合される複数の雌ねじ部466Aが設けられている。複数の雌ねじ部466Aは、第1左被固定部464Aの突出方向中央の部位において、上下方向に並ぶように設けられている。
第2左被固定部465Aには、雌ねじ部466Aと同じ個数のねじ挿通孔467Aが設けられている。ねじ挿通孔467Aは、第2左被固定部465Aの突出方向先端側の部位において、雌ねじ部466Aと同じ高さ位置に設けられている。ねじ挿通孔467Aには、第2連結框固定ねじ32が挿通される。
【0023】
第2左被固定部465Aの突出方向先端には、Z2方向に延びる左見込み片部468Aが、Y軸方向の全体にわたって設けられている。左見込み片部468Aの先端側には、左連結框本体461A側に突出する左係止突部469Aが、Y軸方向の全体にわたって形成されている。
左連結框本体461Aにおける左係止突部469Aに対向する部位には、左係止突部469A側に突出する左係止片470Aが、Y軸方向の全体にわたって形成されている。
左係止突部469Aおよび左係止片470Aは、第2連結部カバー取付部471Aを構成している。
【0024】
右連結框46Bは、左連結框46Aと同じ形状の部材により構成されている。右連結框46Bは、左連結框本体461A、左溝形成部462A、第1左被固定部464A、第2左被固定部465A、雌ねじ部466A、ねじ挿通孔467A、左見込み片部468A、左係止突部469A、および、左係止片470Aとそれぞれ同じ形状の右連結框本体461B、右溝形成部462B、第2被固定部としての第2右被固定部464B、第1被固定部としての第1右被固定部465B、雌ねじ部466B、ねじ挿通孔467B、右見込み片部468B、右係止突部469B、および、右係止片470Bを備えている。右係止突部469Bおよび右係止片470Bは、第1連結部カバー取付部471Bを構成している。
【0025】
右連結框本体461Bは、面材挿入用溝48に対してZ1方向側に第1右被固定部465Bが位置し、Z2方向右側に第2右被固定部464Bが位置するように、右障子4Bの上框42、中桟44および下框43にねじ止めされている。右連結框46Bは、右溝形成部462Bの突出先端のX軸方向の位置が、第2右被固定部464Bの突出先端のX軸方向の位置と同じ位置に位置するように形成されている。また、右連結框46Bは、第1右被固定部465Bの突出先端のX軸方向の位置が、右溝形成部462Bおよび第2右被固定部464Bの突出先端のX軸方向の位置よりも左障子4A側に位置するように形成されている。
なお、右連結框46Bは、右溝形成部462Bの突出寸法が第2右被固定部464Bの突寸法よりも大きくなるように、つまり右溝形成部462Bの突出先端のX軸方向の位置が、第2右被固定部464Bの突出先端のX軸方向の位置よりも左障子4A側に位置するように形成されても良い。
【0026】
右連結框46Bは、右溝形成部462Bの右溝形成部先端面463Bが左溝形成部462Aの左溝形成部先端面463Aに接触し、第1右被固定部465Bが第1左被固定部464AにおけるZ1方向側の面に接触し、第2右被固定部464Bが第2左被固定部465AにおけるZ1方向側の面に接触する状態で、第1空間からねじ挿通孔467Bに挿通されて雌ねじ部466Aに螺合される第1連結框固定ねじ31と、第2空間からねじ挿通孔467Aに挿通されて雌ねじ部466Bに螺合される第2連結框固定ねじ32とにより、左連結框46Aに連結されている。
【0027】
障子ユニット3は、一対の障子4の連結部を第1空間側から隠す第1連結部カバー33と、第2空間側から隠す第2連結部カバー34と、を備えている。
第1連結部カバー33は、左連結框46Aの第2左被固定部465A全体に対向する形状の第1カバー本体331と、第1カバー本体331のX軸方向両端側から第2左被固定部465Aに近づく方向に延びる一対の被係止部332と、を備えている。一対の被係止部332は、Y軸方向の全体にわたって弾性変形可能に構成されている。一対の被係止部332の先端側の部位には、互いに離れる方向に突出する爪部333が、Y軸方向の全体にわたってそれぞれ設けられている。
第2連結部カバー34は、第1連結部カバー33と同じ形状に形成されており、第1カバー本体331および一対の被係止部332と同じ形状の第2カバー本体341および一対の被係止部342を備えている。
第1連結部カバー33は、第1カバー本体331のX軸方向両端が左連結框本体461Aまたは右連結框本体461BのZ1方向端部にそれぞれ接触する状態で、一方の爪部333が第1連結部カバー取付部471Bの右係止突部469Bに係止され、他方の爪部333が右係止片470Bに係止されることにより、一対の障子4の連結部全体を第1空間側から隠している。また、第2連結部カバー34は、第2カバー本体341のX軸方向両端が左連結框本体461Aまたは右連結框本体461BのZ2方向端部にそれぞれ接触する状態で、一方の爪部343が第2連結部カバー取付部471Aの左係止突部469Aに係止され、他方の爪部343が左係止片470Aに係止されることにより、一対の障子4の連結部全体を第2空間側から隠している。
【0028】
このような構成を有する障子ユニット3では、左障子4Aの左連結框46Aにおいて、面材挿入用溝48を挟むように第1左被固定部464Aおよび第2左被固定部465Aを設けることにより、面材挿入用溝48を挟まないように第1左被固定部464Aおよび第2左被固定部465Aを設ける構成と比べて、左連結框46Aの見付け寸法を小さくすることができる。また、右障子4Bの右連結框46Bにおいても、面材挿入用溝48を挟むように第1右被固定部465Bおよび第2右被固定部464Bを設けているため、右連結框46Bの見付け寸法を小さくすることができる。
さらに、左連結框46Aの面材挿入用溝48に挿入された面材41の外周縁を、第1左被固定部464Aと第2左被固定部465Aとの間に位置させることができるとともに、右連結框46Bの面材挿入用溝48に挿入された面材41の外周縁を、第1右被固定部465Bと第2右被固定部464Bとの間に位置させることができる。したがって、一対の障子4の面材41を互いに近づけることができ、障子ユニット3の見付け方向両端に位置する外側縦框45間の寸法を小さくすることができる。よって、見付け寸法を小さくすることが可能な障子ユニット3を提供することができる。
【0029】
また、左障子4Aおよび右障子4Bは、左溝形成部462Aの左溝形成部先端面463Aと右溝形成部462Bの右溝形成部先端面463Bとが当接するように連結されている。
このため、一対の障子4の面材41を互いにより近づけることができ、障子ユニット3の見付け寸法をより小さくすることができる。
【0030】
〔室内窓の施工方法〕
次に、室内窓1の施工方法における一対の障子4の連結方法について、図面を参照して説明する。
図4は、一対の障子の連結方法の説明図であり、(A)は右障子を左障子に接触させる前の状態を示し、(B)は右障子を左障子に接触させた状態を示し、(C)は右障子を左障子に連結した状態を示す。
なお、図4(A)~(C)において、一対の障子の連結方法に関係ない部材の図示は省略している。
【0031】
作業者は、図4(A)に示すように、壁Fに連結された左障子4Aに対してZ1方向側に、右障子4Bを位置させる。
次に、作業者は、図4(B)に示すように、右障子4BをZ2方向に移動させ、右障子4Bの第1,第2右被固定部465B,464Bが左障子4Aの第1,第2左被固定部464A,465AのそれぞれのZ1方向側の面に接触し、右溝形成部先端面463Bが左溝形成部先端面463Aに接触し、上枠2の連結垂下片232が右障子4Bの差込孔421Aに差し込まれた状態で、壁開口部F1の下面F3に載置する。
【0032】
ここで、上述したように、左溝形成部462Aの突出先端のX軸方向の位置は、第1左被固定部464Aの突出先端のX軸方向の位置と同じ位置に位置している。また、右溝形成部462Bの突出先端のX軸方向の位置は、第2右被固定部464Bの突出先端のX軸方向の位置と同じ位置に位置している。
このため、右障子4BをZ2方向に移動させる際に、第2右被固定部464Bを第1左被固定部464Aおよび左溝形成部462Aに引っ掛けることなく、かつ、右溝形成部462Bを第1左被固定部464Aに引っ掛けることなく、右溝形成部先端面463Bを左溝形成部先端面463Aに接触させることができる。したがって、一対の障子4の連結作業を容易に行うことができる。
【0033】
この後、作業者は、図4(C)に示すように、Z1方向側から第1右被固定部465Bのねじ挿通孔467Bに挿通された第1連結框固定ねじ31を、図示しない工具としてのドライバーを用いて、第1左被固定部464Aの雌ねじ部466Aに取り付ける。また、作業者は、Z2方向側から第2左被固定部465Aのねじ挿通孔467Aに挿通された第2連結框固定ねじ32を、ドライバーを用いて、第2右被固定部464Bの雌ねじ部466Bに取り付ける。
このように、Z1方向側から取り付けられる第1連結框固定ねじ31と、Z2方向側から取り付けられる第2連結框固定ねじ32とにより、右障子4Bを左障子4Aに連結する構成にすることにより、ドライバーが面材41に接触することを抑制することができる。
【0034】
そして、作業者は、一対の障子4の連結部を第1空間側および第2空間側からそれぞれ隠すように、第1連結部カバー33を第1連結部カバー取付部471Bに着脱可能に取り付けるとともに、第2連結部カバー34を第2連結部カバー取付部471Aに着脱可能に取り付ける。
このように、一対の障子4の連結部を第1連結部カバー33および第2連結部カバー34により隠すことにより、障子ユニット3の意匠性が低下することを抑制できる。また、第1連結部カバー取付部471Bを右連結框46Bのみに設け、第2連結部カバー取付部471Aを左連結框46Aのみに設けることにより、左連結框46Aに対する右連結框46Bの位置決めを正確に行うことなく、第1連結部カバー33および第2連結部カバー34を適切に取り付けることができる。
【0035】
この後、作業者は、右障子4Bの下框43を下面F3にねじ止めするとともに、上框42と連結部材23とを上框固定ねじ24により固定する。そして、作業者は、上框カバー428を上框42の上框カバー取付片部426に取り付けて、固定具取付用開口部427を塞ぐ。
【0036】
[変形例]
左障子4Aおよび右障子4Bを連結した際に、左溝形成部462Aの左溝形成部先端面463Aと右溝形成部462Bの右溝形成部先端面463Bとが当接する構成したが、左溝形成部先端面463Aと右溝形成部先端面463Bとが当接しないように構成しても良い。
【0037】
左連結框46Aを、第1左被固定部464Aの突出先端のX軸方向の位置が、左溝形成部462Aの突出先端のX軸方向の位置よりも右障子4B側に位置するように形成しても良いし、右連結框46Bを、第2右被固定部464Bの突出先端のX軸方向の位置が、右溝形成部462Bの突出先端のX軸方向の位置よりも左障子4A側に位置するように形成しても良い。この場合、作業者は、壁Fに連結された左障子4Aに対して右溝形成部先端面463Bが左溝形成部先端面463Aに対向するように、右障子4BをZ2方向に移動させた後、X1方向に移動させることにより、右障子4Bの第1,第2右被固定部465B,464Bを左障子4Aの第1,第2左被固定部464A,465AのそれぞれのZ1方向側の面に接触させるとともに、右溝形成部先端面463Bを左溝形成部先端面463Aに接触させることができる。
【0038】
例えば、左連結框46Aおよび右連結框46Bを、第1左被固定部464Aの先端と第1右被固定部465Bの先端とが対向し、かつ、第2左被固定部465Aの先端と第2右被固定部464Bの先端とが対向するように形成し、X1方向側(見付け方向一方側)から取り付けられるねじなどの第1連結框固定具により第1左被固定部464Aと第1右被固定部465Bを固定するとともに、X2方向側(見付け方向他方側)から取り付けられるねじなどの第2連結框固定具により第2左被固定部465Aと第2右被固定部464Bを固定しても良い。
例えば、右見込み片部468Bを右連結框46Bに設けずに、左連結框46Aにおける右係止片470Bに対向する位置に、右係止片470Bと同様の形状を有する係止片を設け、当該係止片と右係止片470Bに第1連結部カバー33を取り付ける構成にしても良い。また、障子ユニット3に、第1連結部カバー33および第2連結部カバー34を設けなくても良い。
各框42,43,44,45,46に、隠蔽部481を設けなくても良い。
第1,第2連結框固定具は、リベットであっても良く、この場合、雌ねじ部466A,466Bの代わりにリベットの挿通孔を設けても良い。
【0039】
上記実施形態の連結框46を、図5および図6に示すような室内窓1Aに適用しても良い。なお、上記実施形態と同じ構成については、同一符号および同一名称を付し、簡略に説明する。
室内窓1Aを構成する障子ユニット7は、X軸方向に連結された一対の障子8を備えている。一対の障子8は、上段に位置するすべり出し窓80Aと、下段に位置する下段FIX窓40Bと、をそれぞれ備えている。
一対の障子8は、可動窓81と、一対の開閉連結部材82と、1枚の面材41と、可動窓81の上側に位置する上框42と、面材41の下側に位置する下框43と、可動窓81と面材41の間に位置する中桟44と、をそれぞれ備えている。X1方向側の障子8(以下、左障子8Aと言う場合がある)は、外側縦框45と、左連結框46Aと、をさらに備えている。X2方向側の障子8(以下、右障子8Bと言う場合がある)は、外側縦框45と、右連結框46Bと、をさらに備えている。
【0040】
可動窓81は、面材41と、面材41の四周を囲む4つの框811と、を備えている。一対の開閉連結部材82は、可動窓81が第2空間側にすべり出し式に開閉できるように、可動窓81と外側縦框45または連結框46とを連結する。
各障子8において、可動窓81、開閉連結部材82、可動窓81の四周を囲む上框42、中桟44、外側縦框45の上側の部位および連結框46の上側の部位とにより、すべり出し窓80Aが構成され、面材41と、当該面材41の四周を囲む中桟44、下框43、外側縦框45の下側の部位および連結框46の下側の部位とにより、下段FIX窓40Bが構成されている。
左障子8Aの左連結框46Aは、右障子8Bの右連結框46Bに、上記実施形態と同様の構造により連結されている。
【0041】
すべり出し窓80Aを有する室内窓1Aの障子8に連結框46を適用する場合、連結框46の面材挿入用溝48に面材41が挿入されず、連結框46の面材挿入用溝48の開口は、開閉連結部材82により隠されている。また、上框42および中桟44の上側の面材挿入用溝48にも面材41が挿入されず、各面材挿入用溝48の開口に着脱可能に取り付けられた框カバー83により、上框42の下面または中桟44の上面が覆われている。
【0042】
[本発明のまとめ]
本発明の障子ユニットは、見付け方向に連結された一対の障子を備える障子ユニットであって、前記一対の障子は、面材と、前記面材の外周部が挿入される面材挿入用溝を有する框と、を備え、各障子を構成する前記框のうち前記見付け方向に連結される一対の連結框は、前記面材挿入用溝を挟んで見込み方向両側に設けられた第1被固定部および第2被固定部を備え、前記見込み方向一方側に位置する前記第1被固定部同志が第1連結框固定具により固定されるとともに、前記見込み方向他方側に位置する前記第2被固定部同志が第2連結框固定具により固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、各障子の連結框において、面材挿入用溝を挟むように第1被固定部および第2被固定部を設けているため、面材挿入用溝を挟まないように第1被固定部および第2被固定部を設ける構成と比べて、連結框の見付け寸法を小さくすることができる。
【0043】
本発明の障子ユニットにおいて、前記一対の連結框は、互いに近づく方向に突出する溝形成部を備え、前記面材挿入用溝は、前記溝形成部に形成され、前記一対の障子は、前記溝形成部同志が当接するように連結されていることが好ましい。
本発明によれば、面材挿入用溝に挿入された面材の外周縁を互いにより近づけることができ、障子ユニットの見付け寸法をより小さくすることができる。
【0044】
本発明の障子ユニットにおいて、前記一対の連結框は、それぞれ連結框本体を備え、前記溝形成部、前記第1被固定部および前記第2被固定部は、前記連結框本体からそれぞれ見付け方向に突出するように設けられ、一方の前記連結框の前記溝形成部の突出寸法は、前記第1被固定部の突出寸法以上であり、前記他方の連結框の前記溝形成部の突出寸法は、前記第2被固定部の突出寸法以上であることが好ましい。
本発明によれば、一方の連結框を備える障子に対し、他方の連結框を備える障子を見込み方向に沿う一方向に移動させることにより、他方の連結框の第2被固定部が一方の連結框の第1被固定部および溝形成部に引っ掛かることなく、かつ、他方の連結框の溝形成部が一方の連結框の第1被固定部に引っ掛かることなく、溝形成部同志を当接させることができる。したがって、一対の障子の連結作業を容易に行うことができる。
【0045】
本発明の障子ユニットにおいて、前記他方の連結框の前記第1被固定部は、その先端側の部位が前記一方の連結框の前記第1被固定部に対して前記見込み方向一方側に位置するように形成され、前記一方の連結框の前記第2被固定部は、その先端側の部位が前記他方の連結框の前記第2被固定部に対して前記見込み方向他方側に位置するように形成され、前記第1被固定部同志は、前記見込み方向一方側から取り付けられる前記第1連結框固定具により固定され、前記第2被固定部同志は、前記見込み方向他方側から取り付けられる前記第2連結框固定具により固定されていることが好ましい。
本発明によれば、第1連結框固定具および第2連結框固定具を見込み方向一方側または他方側から取り付ける工具が、面材に接触することを抑制することができる。
【0046】
本発明の障子ユニットにおいて、前記一対の障子の連結部を前記見込み方向一方側から隠す第1連結部カバーおよび前記見込み方向他方側から隠す第2連結部カバーを備え、前記一方の連結框は、前記第1連結部カバーが取り付けられる第1連結部カバー取付部を備え、前記他方の連結框は、前記第2連結部カバーが取り付けられる第2連結部カバー取付部を備えていることが好ましい。
本発明によれば、一対の障子の連結部を第1連結部カバーおよび第2連結部カバーにより隠すことにより、障子ユニットの意匠性が低下することを抑制できる。また、第1連結部カバー取付部を一方の連結框のみに設け、第2連結部カバー取付部を他方の連結框のみに設けることにより、一方の連結框に対する他方の連結框の位置決めを正確に行うことなく、第1連結部カバーおよび第2連結部カバーを適切に取り付けることができる。
【0047】
本発明の障子ユニットにおいて、前記面材挿入用溝の内部に収納され、前記面材の外周部を保持するガスケットを備え、前記面材挿入用溝における前記面材にそれぞれ対向する一対の開口縁には、前記面材に近づく方向に突出し、前記ガスケットを隠す隠蔽部がそれぞれ形成されていることが好ましい。
本発明によれば、隠蔽部によりガスケットが隠されているため、障子ユニットの意匠性の低下を抑制することができる。
【符号の説明】
【0048】
1,1A…室内窓(建具)、3,7…障子ユニット、4,8…障子、4A,8A…左障子、4B,8B…右障子、31…第1連結框固定ねじ(第1連結框固定具)、32…第2連結框固定ねじ(第1連結框固定具)、33…第1連結部カバー、34…第2連結部カバー、41…面材、42…上框、43…下框、44…中桟(框)、45…外側縦框、46…連結框、46A…左連結框、46B…右連結框、48…面材挿入用溝、49…ガスケット、461A…左連結框本体、461B…右連結框本体、462A…左溝形成部、462B…右溝形成部、463A…左溝形成部先端面、463B…右溝形成部先端面、464A…第1左被固定部(第1被固定部)、464B…第2右被固定部(第2被固定部)、465A…第2左被固定部(第2被固定部)、465B…第1右被固定部(第1被固定部)、471A…第2連結部カバー取付部、471B…第1連結部カバー取付部、481…隠蔽部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6