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特開2024-121360重力回転補助構造及びこれを備える重力発電装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024121360
(43)【公開日】2024-09-06
(54)【発明の名称】重力回転補助構造及びこれを備える重力発電装置
(51)【国際特許分類】
   F03G 3/00 20060101AFI20240830BHJP
【FI】
F03G3/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023028424
(22)【出願日】2023-02-27
(71)【出願人】
【識別番号】515312874
【氏名又は名称】知花 勝己
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】知花 勝己
(57)【要約】
【課題】
回転運動エネルギーを生じさせやすい構造を提供する。
【解決手段】
回転軸Aの回転を補助する重力回転補助構造Xであって、回転腕1を備え、回転腕1は、回転腕本体11と、錘12と、を有し、回転腕本体11には、スリット111が形成され、錘12は、回転腕本体11のそれぞれの端部に固定され、スリット111は、回転軸Aが摺動可能に形成される、重力回転補助構造Xを提供する。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸の回転を補助する重力回転補助構造であって、
回転腕を備え、
前記回転腕は、回転腕本体と、錘と、を有し、
前記回転腕本体には、スリットが形成され、
前記錘は、前記回転腕本体のそれぞれの端部に固定され、
前記スリットは、前記回転軸が摺動可能に形成される、重力回転補助構造。
【請求項2】
前記スリットは、前記回転腕本体の中央部から一方に偏った位置に形成される、請求項1に記載の重力回転補助構造。
【請求項3】
前記錘は、前記スリットの延長先から一方に偏った位置に固定される、請求項1に記載の重力回転補助構造。
【請求項4】
回転安定部材をさらに備え、
前記回転安定部材は、円環形かつ盤状に形成される複数の回転安定部材本体を有し、
前記回転安定部材本体は、前記回転腕を挟むようにして配置される、請求項1に記載の重力回転補助構造。
【請求項5】
前記回転安定部材は、軸間で連結された少なくとも一対のローラーをさらに有し、
前記回転安定部材本体の盤面には、その円環に沿って溝が形成され、
前記ローラーは、対向する二つの前記回転安定部材本体の前記溝が形成する空間に挿入されつつ、前記回転腕本体を挟むようにして配置される、請求項4に記載の重力回転補助構造。
【請求項6】
重力発電装置であって、
回転軸と、前記回転軸の回転を補助する請求項1~5の何れかに記載の重力回転補助構造と、を備え、
前記回転軸は、略水平に配置されるとともに、前記スリットを貫通するように配置される、重力発電装置。
【請求項7】
前記回転腕を少なくとも二つ備え、
前記回転軸は、断面が正方形になるように形成され、
第一の前記回転腕と第二の前記回転腕は、前記スリット同士の成す角が90度となるように配置される、請求項6に記載の重力発電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、重力を利用して、回転軸の回転を補助する構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
回転運動エネルギーは、発電機で簡便に電気エネルギーに変換可能であるなど、有用な力学的エネルギーであるといえる。
【0003】
一例としては、特許文献1に開示されるような手回し式ポータブルバッテリーチャージャーなどが挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3035146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
回転運動エネルギーを効率よく生じさせれば、それだけ、発電機で効率よく電気エネルギーを生じさせることができる。
【0006】
このような事情に鑑み、本発明は、回転運動エネルギーを生じさせやすい構造を提供することを課題とし、これを解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態の一つは、回転軸の回転を補助する重力回転補助構造であって、上記の課題を解決するために、
回転腕を備え、
回転腕は、回転腕本体と、錘と、を有し、
回転腕本体には、スリットが形成され、
錘は、回転腕本体のそれぞれの端部に固定され、
スリットは、回転軸が摺動可能に形成される。
【0008】
このような重力回転補助構造では、回転腕がスリットに沿って摺動しながら回転する過程で、回転を促進する向きのトルクが大きくなり、回転を抑制する向きのトルクが小さくなる。これによって、回転軸の回転が補助される。
【0009】
上記の重力回転補助構造の好ましい形態において、
錘は、スリットの延長先から一方に偏った位置に固定される。
【0010】
このような形態では、回転腕が垂直位置にあるときに、錘が回転軸に与えるトルクが回転を促進する向きとなる。これによって、使用者が錘に外力を与えることで、容易に回転軸の回転が開始される。
【0011】
上記の重力回転補助構造の好ましい形態において、
スリットは、回転腕本体の中央部から一方に偏った位置に形成される。
【0012】
このような形態では、錘が回転軸に与えるトルクの大きさに緩急がつくことで、回転の速さにも緩急がつく。これによって、低速時に、使用者は錘に外力を与えやすくなる。
【0013】
上記の重力回転補助構造の好ましい形態においては、
回転安定部材をさらに備え、
回転安定部材は、円環形かつ盤状に形成される複数の回転安定部材本体を有し、
回転安定部材本体は、回転腕を挟むようにして配置される。
【0014】
このような形態では、外力などによって回転腕の回転面が垂直面から外れることが防止される。
【0015】
上記の重力回転補助構造の好ましい形態においては、
回転安定部材をさらに備え、
回転安定部材は、円環形かつ盤状に形成される複数の回転安定部材本体と、軸間で連結された少なくとも一対のローラーと、をさらに有し、
回転安定部材本体は、回転腕を挟むようにして配置され、
回転安定部材本体の盤面には、その円環に沿って溝が形成され、
ローラーは、対向する二つの回転安定部材本体の溝が形成する空間に挿入されつつ、回転腕本体を挟むようにして配置される。
【0016】
このような形態では、外力などによって回転腕の回転面が垂直面から外れることがさらに防止される。
【0017】
また、本発明の実施形態の一つは、重力発電装置であって、上記の課題を解決するために、
回転軸と、この回転軸の回転を補助する上記の重力回転補助構造と、を備え、
回転軸は、略水平に配置されるとともに、スリットを貫通するように配置される、重力発電装置である。
【0018】
このような重力発電装置では、回転腕がスリットに沿って摺動しながら回転する過程で、回転を促進する向きのトルクが大きくなり、回転を抑制する向きのトルクが小さくなる。これによって、好適な回転が実現される。
【0019】
上記の重力発電装置の好ましい形態においては、
回転腕を少なくとも二つ備え、
回転軸は、断面が正方形になるように形成され、
第一の回転腕と第二の回転腕は、スリット同士の成す角が90度となるように配置される。
【0020】
このような形態では、シンプルな構造でもって、好適な回転が実現される。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、回転運動エネルギーを生じさせやすい構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態の一つである重力回転補助構造Xの斜視図である。
図2】本発明の実施形態の一つである重力回転補助構造Xの使用方法の説明図である。
図3】本発明の実施形態の一つである重力回転補助構造Xの使用方法の説明図である。
図4】本発明の実施形態の一つである重力回転補助構造Xの使用方法の説明図である。
図5】本発明の実施形態の一つである重力回転補助構造Xの使用方法の説明図である。
図6】本発明の実施形態の一つである重力回転補助構造Xの使用方法の説明図である。
図7】本発明の実施形態の一つである重力回転補助構造Xの使用方法の説明図である。
図8】本発明の実施形態の一つである重力回転補助構造Xの使用方法の説明図である。
図9】本発明の実施形態の一つである重力回転補助構造Xの発展例の斜視図である。
図10】本発明の実施形態の一つである重力回転補助構造Xの発展例の立面図である。
図11】本発明の実施形態の一つである重力回転補助構造Xの発電機への利用の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明を実施するためには、例えば、以下に開示される形態を採用する。以下に開示されない他の形態を採用することもできる。
【0024】
本発明の実施形態の一つは、回転軸(以下、回転軸A)の回転を補助する重力回転補助構造(以下、重力回転補助構造X)である。
【0025】
また、本発明の実施形態の一つは、回転軸Aと、重力回転補助構造Xと、を備える重力発電装置である。
【0026】
図1には、重力回転補助構造Xの基本的な構成が開示される。
【0027】
回転軸Aには、断面が略多角形(特に、正方形、正六角形など、偶数角の正多角形)に形成されたものが使用される。断面が円形である場合、断面が略多角形になるような手段を要する。例えば、回転軸Aの側面を削り、断面を略多角形とすればよい。また、断面が略多角形である軸を含むように形成された部材を、回転軸Aの先端に固定してもよい。
【0028】
重力回転補助構造Xは、回転腕1を備える。
【0029】
回転腕1は、回転腕本体11と、錘12と、を有する。
【0030】
回転腕本体11は、略棒状(特に、角棒状、丸棒状、これらの変形形状)に形成される。回転腕本体11の形状は、略盤状(特に、角盤状、円盤状、これらの変形形状)などであってもよい。
【0031】
回転腕本体11の中央部には、スリット111が形成される。スリット111の位置は、中央部から一方に偏った位置でもよい。
【0032】
スリット111は、回転軸Aが摺動可能に形成される。特に、スリット111の幅は、回転軸Aの幅(特に、偶数角の正多角形においては、対辺間の距離)と略同一になるように形成される。
【0033】
錘12は、回転腕本体11のそれぞれの端部であって、スリット111の延長先に固定される。錘12の位置は、スリット111の延長先から一方に偏った位置でもよい。
【0034】
重力回転補助構造Xは、少なくとも使用時に、回転軸Aに次のように取り付けられる。
【0035】
回転腕1は、スリット111を回転軸Aが貫通するようにして配置される。
【0036】
回転腕1は、回転軸Aの断面に合わせ、スリット111同士の成す角が存在するようにして、複数設けられることが、好ましい。
【0037】
回転軸Aの断面が正方形の場合、第一の回転腕1と第二の回転腕1は、スリット111同士の成す角が90度となるように配置される。第三以降の回転腕1が重複して配置されてもよい。
【0038】
回転軸Aの断面が正六角形の場合、第一の回転腕1と第二の回転腕1と第三の回転腕1は、スリット111同士の成す角が60度となるように配置される。第四以降の回転腕1が重複して配置されてもよい。
【0039】
重力回転補助構造Xは、上記の構成によって、使用時に次のような挙動を示す。
【0040】
図2~8には、重力回転補助構造Xの挙動によって回転軸Aの回転が補助される流れが、回転軸Aの断面が正方形である例で開示される。回転軸Aの断面が正方形でない場合でも、挙動そのものは略同様となる。図面では、回転軸Aの断面が斜線でハッチングされて強調される。
【0041】
説明の便宜上、複数存在する構成を区別する必要がある場合は、次のように異なる符号で示す。第一の回転腕1は回転腕1a、第二の回転腕1は回転腕1b、とする。回転腕1aの回転腕本体11は回転腕本体11a、回転腕1bの回転腕本体11は回転腕本体11b、とする。回転腕1aに固定される第一の錘12は錘12p、回転腕1aに固定される第二の錘12は錘12r、回転腕1bに固定される第一の錘12は錘12q、回転腕1bに固定される第二の錘12は錘12s、とする。回転腕1aのスリット111はスリット111a、回転腕1bのスリット111はスリット111b、とする。
【0042】
回転軸Aは、略水平に配置される。
【0043】
図2に示す位置を、重力回転補助構造Xの開始位置とする。回転軸Aの回転の向きは時計回りとする。回転腕1aは水平に、回転腕1bは鉛直に、それぞれ配置されている。錘12p、錘12q、錘12r、錘12sは、この順に、三時、六時、九時、十二時の位置に、それぞれ配置されている。重力回転補助構造Xの開始位置及び回転軸Aの回転の向きは任意であり、これに限られない。
【0044】
回転軸Aを回転させるときは、回転腕1に初期外力を与える。トルクを大きくするために、回転腕1の端部、すなわち、錘12に外力を与えることが、好ましい。スリット111の内面に回転軸Aの側面が押圧されることで、回転腕1と共に回転軸Aは回転する。
【0045】
また、回転軸Aを回転させるときは、回転軸Aに初期外力を与えてもよい。この外力は、例えば、回転軸Aに接続されたモーターが与える。
【0046】
図3に示す位置は、開始位置から30度回転した位置である。錘12p、錘12q、錘12r、錘12sは、この順に、四時、七時、十時、一時の位置を通過する。重力によって、回転腕1aは錘12pの側に向かって摺動し、回転腕1bは錘12qの側に向かって摺動する。
【0047】
図4に示す位置は、開始位置から60度回転した位置である。図面では、図3に示す位置が細破線で示される。錘12p、錘12q、錘12r、錘12sは、この順に、五時、八時、十一時、二時の位置を通過する。重力によって、回転腕1aは錘12pの側に向かってさらに摺動し、回転腕1bは錘12qの側に向かってさらに摺動する。
【0048】
図5に示す位置は、開始位置から90度回転した位置である。図面では、図4に示す位置が細破線で示される。錘12p、錘12q、錘12r、錘12sは、この順に、六時、九時、十二時、三時の位置を通過する。重力によって、回転腕1aは錘12pの側に向かってさらに摺動し、回転腕1bは錘12qの側に向かってさらに摺動する。
【0049】
図6に示す位置は、開始位置から120度回転した位置である。図面では、図5に示す位置が細破線で示される。錘12p、錘12q、錘12r、錘12sは、この順に、七時、十時、一時、四時の位置を通過する。重力によって、回転腕1aは錘12pの側に向かってさらに摺動し、回転腕1bは錘12sの側に向かって摺動する。
【0050】
図7に示す位置は、開始位置から150度回転した位置である。図面では、図6に示す位置が細破線で示される。錘12p、錘12q、錘12r、錘12sは、この順に、八時、十一時、二時、五時の位置を通過する。重力によって、回転腕1aは錘12pの側に向かってさらに摺動し、回転腕1bは錘12sの側に向かってさらに摺動する。
【0051】
図8に示す位置は、開始位置から180度回転した位置である。図面では、図7に示す位置が細破線で示される。錘12p、錘12q、錘12r、錘12sは、この順に、九時、十二時、三時、六時の位置を通過する。重力によって、回転腕1aは錘12pの側に向かってさらに摺動し、回転腕1bは錘12sの側に向かってさらに摺動する。
【0052】
複数存在する構成を区別しなければ、図5に示す位置と図8に示す位置は略同一である。そのため、図8に示す位置からは、図6に示す位置、図7に示す位置、図8に示す位置、というように回転する。
【0053】
以上の流れにおいて、回転腕1が水平位置にあるとき、三時の位置にある錘12の重力は、回転を促進するトルクとなり、九時の位置にある錘12の重力は、回転を抑制するトルクとなる。回転腕1は、回転に伴って三時の位置にある錘12の側に向かって摺動するため、回転を促進するトルクは大きくなり、回転を抑制するトルクは小さくなる。すなわち、回転軸Aの回転は補助される。
【0054】
図9には、重力回転補助構造Xの発展的な構成の一例が開示される。
【0055】
重力回転補助構造Xは、回転安定部材2をさらに備える。
【0056】
回転安定部材2は、回転安定部材本体21と、固定手段22と、を有する。
【0057】
回転安定部材本体21は、略環形(特に、円環形、角環形、これらの変形形状)かつ略盤状に形成される。
【0058】
固定手段22は、略柱状に形成され、回転安定部材本体21と周囲(特に、床、壁、天井)とを連結するように固定される。固定手段22は、回転腕1の回転に干渉せず、回転安定部材本体21を空間上に固定可能な任意の手段であってよい。
【0059】
二つの回転安定部材2は、回転安定部材本体21の環の内側を回転軸Aが貫通しつつ、すべての回転腕1を挟むようにして配置される。三つ以上の回転安定部材本体21が、一つ以上の回転腕1を挟むようにして配置されてもよい。
【0060】
回転安定部材2は、ローラー23をさらに有してもよい。この場合、回転安定部材本体21の盤面に、溝211が環の形状に沿って形成される。
【0061】
二つのローラー23は、軸間で連結され、一対を成す。一対のローラー23は、対向する二つの回転安定部材本体21の溝211が形成する空間に挿入されつつ、回転腕本体11を挟むようにして配置される。
【0062】
回転安定部材2は、外力などによって回転腕1の回転面が垂直面から外れることを防止する。
【0063】
図10には、重力回転補助構造Xの発展的な構成の一例が開示される。図面では、固定手段22は省略されている。
【0064】
錘12は、回転腕本体11のそれぞれの端部であって、スリット111の延長先から回転の向きに偏った位置に固定されている。
詳述すれば、回転腕本体11の端部近傍は、所定の角度で折れ曲がっている。この所定の角度は、180度までの任意の角度であってよく、また、回転腕本体11ごとに異なる角度であってよい。
【0065】
使用時には、回転腕1bが垂直位置にあるとき、錘12sの重力が、回転を促進するトルクとなる。これによって特に、錘12sに外力を与えることで回転させやすくなる。
【0066】
回転腕本体11aの中央部から錘12pの側に偏った位置に、スリット111aが形成される。回転腕本体11bの中央部から錘12sの側に偏った位置に、スリット111bが形成される。
【0067】
使用時には、錘12が回転軸Aに与えるトルクの大きさに緩急がつくため、回転の速さにも緩急がつく。これによって特に、低速時を利用して錘12に外力を与えやすくなる。
【0068】
図11には、図10に開示された重力回転補助構造Xを発電機(以下、発電機B)に接続する発電装置の一例が、図10の右側からの視点で開示される。図面では、固定手段22及びローラー23は省略されている。
【0069】
回転軸Aを発電機Bの回転軸に接続することで、又は回転軸Aが発電機Bの回転軸と同一であることで、効率よく電気エネルギーを生じさせることができる。回転軸Aの発電機Bが配置されていない側は、ベアリングを介して支持されていることが、好ましい。
【0070】
発電機Bは、地面に設けられる支柱B1を有することが、好ましい。これによって、重力回転補助構造Xが地面に衝突することを防ぐことができる。
【0071】
以上の開示において、本発明の実施形態の各構成及びその寸法、形状、配置などの各要素は一例である。これらが設計要求などに基づいて変更された場合であっても、そのような形態は、本発明の技術的範囲に自明に属するものである。
【符号の説明】
【0072】
X 重力回転補助構造
1 回転腕
11 回転腕本体
111 スリット
12 錘
2 回転安定部材
21 回転安定部材本体
211 溝
22 固定手段
23 ローラー
A 回転軸
B 発電機
B1 支柱
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11