(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024121457
(43)【公開日】2024-09-06
(54)【発明の名称】情報処理システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
G03G 21/00 20060101AFI20240830BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20240830BHJP
B41J 29/393 20060101ALI20240830BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240830BHJP
【FI】
G03G21/00 510
H04N1/00 350
H04N1/00 002A
G03G21/00 386
B41J29/393 105
B41J29/38 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023028576
(22)【出願日】2023-02-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100113310
【弁理士】
【氏名又は名称】水戸 洋介
(72)【発明者】
【氏名】宮森 慎也
(72)【発明者】
【氏名】田中 裕樹
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
【Fターム(参考)】
2C061BB11
2C061CG02
2C061CH03
2C061HH03
2C061HP00
2C061HR00
2C061KK03
2C061KK04
2C061KK13
2C061KK14
2C061KK18
2C061KK28
2H270KA59
2H270LA70
2H270LD08
2H270LD14
2H270MB25
2H270MB27
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2H270ND15
2H270ND16
2H270ND17
2H270ND18
2H270NE07
2H270QA05
2H270QA31
2H270QA32
2H270QA33
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2H270QA35
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2H270QB01
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2H270RA08
2H270RB09
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2H270ZC04
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB05
5C062AB20
5C062AB22
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5C062AB41
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5C062AC04
5C062AC05
5C062AC22
5C062AC55
5C062AC61
5C062AC72
5C062AE01
5C062AF06
5C062AF15
5C062BD01
(57)【要約】
【課題】画像形成装置が形成する画像についての診断の結果のみが含まれる画面を生成する場合に比べ、画像形成装置に対して行われる処置と画像形成装置により形成される画像の質との間の関係の把握を行いやすいものにする。
【解決手段】画面95は、診断結果80がグラフにより表された画面95となっている。より具体的には、画面95は、診断結果80が折れ線グラフにより表された画面95となっている。画面95では、処置情報90についても表示されている。画面95では、グラフ上に、診断結果80と処置情報90とが表示されている。画面95では、グラフ上に表された診断結果80と処置情報90とが時系列順に並んでいる。処置情報90については、グラフのうち、処置が行われた日時に対応する箇所に表示されている。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
画像形成装置が記録媒体に形成する画像についての診断の結果である診断結果を取得し、
前記画像形成装置に対して行われた処置についての情報である処置情報を取得し、
前記診断結果と前記処置情報とが表示された画面を生成する、
情報処理システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記診断結果と前記処置情報とが時系列順に並んで表示された画面を生成する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記診断結果が数値により表された画面を生成する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記診断結果がグラフにより表された画面を生成する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記グラフ上に前記診断結果と前記処置情報とが表示され且つ当該グラフ上に表された当該診断結果と当該処置情報とが時系列順に並んだ画面を生成する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記処置情報により特定される処置の種別を示す記号が当該処置情報の表示箇所に表示された画面を生成する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、ユーザにより特定された処置についての処置情報が表示されユーザによる特定が行われていない処置についての処置情報が表示されていない画面を生成する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記診断結果が得られる基となった診断が行われた日時についての情報、および、前記処置が行われた日時についての情報が含まれる画面を生成する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記画像形成装置に対して行われる前記処置が、当該画像形成装置に対して良い影響を与える処置および悪い影響を与える処置の何れの処置であるかを示す情報が含まれる画面を生成する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記処置情報と、当該処置情報により特定される処置である特定処置よりも前に行われた前記診断についての前記診断結果と、当該特定処置よりも後に行われた前記診断についての前記診断結果とが含まれる画面を生成する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記特定処置よりも前に行われた前記診断のうちの当該特定処置が行われたときに最も近いときに行われた診断についての前記診断結果と、当該特定処置よりも後に行われた前記診断のうちの当該特定処置が行われたときに最も近いときに行われた診断についての前記診断結果とが含まれる画面を生成する、
請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記画像形成装置に対して行うことが可能な複数種類の前記処置のうちの特定の種類の処置についての前記処置情報と、前記診断結果とが表示された画面を生成する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記複数種類の処置のうちのユーザが指定した種類の処置についての前記処置情報と、前記診断結果とが表示された画面を生成する、
請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記処置情報により特定される処置が、前記画像形成装置の修理を行う処置である場合、当該修理の内容が表示された画面を生成する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記プロセッサは、
前記画像形成装置に対して行われた前記処置のうち、当該処置が行われる前後で前記診断結果の値が予め定められた閾値を超えて変化した処置である閾値超え処置を特定し、
前記画面の生成にあたり、特定した前記閾値超え処置についての情報と、当該閾値超え処置の前後に行われた診断の各々についての前記診断結果とが含まれる画面を生成する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項16】
前記プロセッサは、
前記診断結果と前記処置情報とが表示された前記画面が表示されている状態にて、ユーザによる特定の種類の処置の選択があった場合、当該特定の種類以外の種類の処置についての当該処置情報が含まれずに当該特定の種類の処置についての当該処置情報と当該診断結果とが含まれる新たな画面を生成する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項17】
前記プロセッサは、
前記診断結果を基に、前記画像形成装置の故障箇所を特定し、
前記画面の生成にあたり、前記画像形成装置の故障箇所を示す情報が含まれる画面を生成する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項18】
前記画像形成装置が記録媒体に形成する前記画像を読み取ることにより得られる読み取り画像を基に前記診断が行われて前記診断結果が取得され、
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記診断結果と前記処置情報とが表示され且つ当該診断結果の基となった前記読み取り画像が表示された画面を生成する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項19】
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記診断結果毎に前記読み取り画像が対応付けられて表示された画面を生成する、
請求項18に記載の情報処理システム。
【請求項20】
画像形成装置が記録媒体に形成する画像についての診断の結果である診断結果を取得する機能と、
前記画像形成装置に対して行われた処置についての情報である処置情報を取得する機能と、
前記診断結果と前記処置情報とが表示された画面を生成する機能と、
コンピュータに実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、印刷物を読み取り画像データを出力する読取部と、画像データに基づいて印刷物が画像形成装置によって出力された送信対象の印刷物であるかを判定する判定部と、判定部によって印刷物が送信対象であると判定された場合に、画像データをサーバ装置に送信する通信部とを含む画像形成装置が開示されている。
特許文献2には、複数の画像形成装置の各々について画像形成装置の画像再現に関する画像再現情報の入力を受け付ける処理が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-198493号公報
【特許文献2】特開2015-76009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画像形成装置に対して行われる処置と、この画像形成装置が形成する画像の質とが関連している場合がある。画像形成装置に対して行われる処置によっては、画像形成装置により形成される画像の質が低下したり、画像形成装置により形成される画像の質が向上したりする。
本発明の目的は、画像形成装置が形成する画像についての診断の結果のみが含まれる画面を生成する場合に比べ、画像形成装置に対して行われる処置と画像形成装置により形成される画像の質との間の関係の把握を行いやすいものにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、プロセッサを備え、画像形成装置が記録媒体に形成する画像についての診断の結果である診断結果を取得し、前記画像形成装置に対して行われた処置についての情報である処置情報を取得し、前記診断結果と前記処置情報とが表示された画面を生成する、情報処理システムである。
請求項2に記載の発明は、前記プロセッサは、前記画面の生成にあたり、前記診断結果と前記処置情報とが時系列順に並んで表示された画面を生成する、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項3に記載の発明は、前記プロセッサは、前記画面の生成にあたり、前記診断結果が数値により表された画面を生成する、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項4に記載の発明は、前記プロセッサは、前記画面の生成にあたり、前記診断結果がグラフにより表された画面を生成する、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項5に記載の発明は、前記プロセッサは、前記画面の生成にあたり、前記グラフ上に前記診断結果と前記処置情報とが表示され且つ当該グラフ上に表された当該診断結果と当該処置情報とが時系列順に並んだ画面を生成する、請求項4に記載の情報処理システムである。
請求項6に記載の発明は、前記プロセッサは、前記画面の生成にあたり、前記処置情報により特定される処置の種別を示す記号が当該処置情報の表示箇所に表示された画面を生成する、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項7に記載の発明は、前記プロセッサは、前記画面の生成にあたり、ユーザにより特定された処置についての処置情報が表示されユーザによる特定が行われていない処置についての処置情報が表示されていない画面を生成する、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項8に記載の発明は、前記プロセッサは、前記画面の生成にあたり、前記診断結果が得られる基となった診断が行われた日時についての情報、および、前記処置が行われた日時についての情報が含まれる画面を生成する、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項9に記載の発明は、前記プロセッサは、前記画面の生成にあたり、前記画像形成装置に対して行われる前記処置が、当該画像形成装置に対して良い影響を与える処置および悪い影響を与える処置の何れの処置であるかを示す情報が含まれる画面を生成する、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項10に記載の発明は、前記プロセッサは、前記画面の生成にあたり、前記処置情報と、当該処置情報により特定される処置である特定処置よりも前に行われた前記診断についての前記診断結果と、当該特定処置よりも後に行われた前記診断についての前記診断結果とが含まれる画面を生成する、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項11に記載の発明は、前記プロセッサは、前記画面の生成にあたり、前記特定処置よりも前に行われた前記診断のうちの当該特定処置が行われたときに最も近いときに行われた診断についての前記診断結果と、当該特定処置よりも後に行われた前記診断のうちの当該特定処置が行われたときに最も近いときに行われた診断についての前記診断結果とが含まれる画面を生成する、請求項10に記載の情報処理システムである。
請求項12に記載の発明は、前記プロセッサは、前記画面の生成にあたり、前記画像形成装置に対して行うことが可能な複数種類の前記処置のうちの特定の種類の処置についての前記処置情報と、前記診断結果とが表示された画面を生成する、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項13に記載の発明は、前記プロセッサは、前記画面の生成にあたり、前記複数種類の処置のうちのユーザが指定した種類の処置についての前記処置情報と、前記診断結果とが表示された画面を生成する、請求項12に記載の情報処理システムである。
請求項14に記載の発明は、前記プロセッサは、前記画面の生成にあたり、前記処置情報により特定される処置が、前記画像形成装置の修理を行う処置である場合、当該修理の内容が表示された画面を生成する、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項15に記載の発明は、前記プロセッサは、前記画像形成装置に対して行われた前記処置のうち、当該処置が行われる前後で前記診断結果の値が予め定められた閾値を超えて変化した処置である閾値超え処置を特定し、前記画面の生成にあたり、特定した前記閾値超え処置についての情報と、当該閾値超え処置の前後に行われた診断の各々についての前記診断結果とが含まれる画面を生成する、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項16に記載の発明は、前記プロセッサは、前記診断結果と前記処置情報とが表示された前記画面が表示されている状態にて、ユーザによる特定の種類の処置の選択があった場合、当該特定の種類以外の種類の処置についての当該処置情報が含まれずに当該特定の種類の処置についての当該処置情報と当該診断結果とが含まれる新たな画面を生成する、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項17に記載の発明は、前記プロセッサは、前記診断結果を基に、前記画像形成装置の故障箇所を特定し、前記画面の生成にあたり、前記画像形成装置の故障箇所を示す情報が含まれる画面を生成する、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項18に記載の発明は、前記画像形成装置が記録媒体に形成する前記画像を読み取ることにより得られる読み取り画像を基に前記診断が行われて前記診断結果が取得され、前記プロセッサは、前記画面の生成にあたり、前記診断結果と前記処置情報とが表示され且つ当該診断結果の基となった前記読み取り画像が表示された画面を生成する、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項19に記載の発明は、前記プロセッサは、前記画面の生成にあたり、前記診断結果毎に前記読み取り画像が対応付けられて表示された画面を生成する、請求項18に記載の情報処理システムである。
請求項20に記載の発明は、画像形成装置が記録媒体に形成する画像についての診断の結果である診断結果を取得する機能と、前記画像形成装置に対して行われた処置についての情報である処置情報を取得する機能と、前記診断結果と前記処置情報とが表示された画面を生成する機能と、コンピュータに実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、画像形成装置が形成する画像についての診断の結果のみが含まれる画面を生成する場合に比べ、画像形成装置に対して行われる処置と画像形成装置により形成される画像の質との間の関係の把握を行いやすいものにすることができる。
請求項2の発明によれば、診断結果と処置情報とが時系列順に並んでいない場合に比べ、画像形成装置に対して行われる処置と画像形成装置により形成される画像の質との間の関係の把握を行いやすいものにすることができる。
請求項3の発明によれば、診断結果が数値により表示されない場合に比べ、診断結果の比較を行いやすいものにできる。
請求項4の発明によれば、診断結果がリスト形式で表示される場合に比べ、診断結果の変化を把握しやすいものにできる。
請求項5の発明によれば、グラフ上から外れた箇所に処置情報が表示される場合に比べ、処置情報と診断結果との関係の把握を行いやすいものにできる。
請求項6の発明によれば、処置情報がテキストのみにより表示されている場合に比べ、行われた処置の種別の把握を行いやすいものにできる。
請求項7の発明によれば、ユーザによる特定が行われていない処置についての処置情報も画面に表示される場合に比べ、処置情報の把握を行いやすい画面を生成することができる。
請求項8の発明によれば、画面を参照するユーザが、診断結果が得られる基となった診断が行われた日時、処置が行われた日時を把握しやすくなる。
請求項9の発明によれば、良い影響を与える処置、悪い影響を与える処置についての情報が画面に含まれない場合に比べ、画像形成装置に対して行われる処置の画像形成装置への影響を把握しやすいものにできる。
請求項10の発明によれば、ユーザに対して処置情報を通知するにあたり、処置情報により特定される処置である特定処置よりも前に行われた診断についての診断結果、この特定処置よりも後に行われた診断についての診断結果についてもユーザに通知することができる。
請求項11の発明によれば、ユーザに対して処置情報を通知するにあたり、処置情報により特定される処置である特定処置よりも前に行われ且つこの処置が行われたときに最も近いときに行われた診断についての診断結果、特定処置よりも後に行われ且つこの特定処置が行われたときに最も近いときに行われた診断についての診断結果についてもユーザに通知することができる。
請求項12の発明によれば、画像形成装置に対して行うことが可能な複数種類の処置のうちの特定の種類の処置についての処置情報と、診断結果とをユーザに通知することができる。
請求項13の発明によれば、ユーザが表示を希望する種類の処置についての処置情報が含まれる画面を生成することができる。
請求項14の発明によれば、画像形成装置に対して行われた修理についての情報を含んだ画面を生成することができる。
請求項15の発明によれば、診断結果を大きく変化させる要因となる処置についての情報が含まれる画面を生成することができる。
請求項16の発明によれば、ユーザにより選択された、特定の種類の処置以外の処置についての処置情報も画面に含まれる場合に比べ、生成される画面をより見やすいものにできる。
請求項17の発明によれば、生成される画面に、故障箇所を示す情報が含まれない場合に比べ、生成される画面を参照するユーザが、故障箇所の特定を行いやすくなる。
請求項18の発明によれば、診断結果のみならずこの診断結果の基となった読み取り画像の参照も可能な画面を生成することができる。
請求項19の発明によれば、診断結果毎に読み取り画像が対応付けられて表示されていない場合に比べ、診断結果と読み取り画像との対応関係を把握しやすくなる。
請求項20の発明によれば、画像形成装置が形成する画像についての診断の結果のみが含まれる画面を生成する場合に比べ、画像形成装置に対して行われる処置と画像形成装置により形成される画像の質との間の関係の把握を行いやすいものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】サーバ装置、画像形成装置に設けられた情報処理部のハードウェアの構成例を示した図である。
【
図4】CPUが生成した画面の一例を示した図である。
【
図5】サーバ装置のCPUが生成する画面の他の一例を示した図である。
【
図6】サーバ装置のCPUが生成した画面の他の一例を示した図である。
【
図7】サーバ装置のCPUが生成する画面の他の一例を示した図である。
【
図8】サーバ装置のCPUが生成する画面の他の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、診断システム1の一例を示した図である。
本実施形態の診断システム1では、複数台の画像形成装置100と、この複数台の画像形成装置100の各々に対して通信回線190を介して接続されるサーバ装置200とが設けられている。なお、
図1では、複数台の画像形成装置100のうちの1台の画像形成装置100を表示している。
さらに、本実施形態の診断システム1には、サーバ装置200に接続され、ユーザから操作を受け付けるユーザ端末300が設けられている。
本実施形態では、情報処理システムの一例としてのこのサーバ装置200において、画像形成装置100の各々の診断が行われる。
【0009】
ユーザ端末300には、表示装置310が設けられている。ユーザ端末300は、コンピュータにより実現される。ユーザ端末300の形態としては、例えば、PC(Personal Computer)や、スマートフォンや、タブレット端末が挙げられる。
画像形成装置100には、記録媒体の一例である用紙への画像の形成を行う画像形成手段の一例としての画像形成部100Aが設けられている。
画像形成部100Aによる用紙への画像の形成は、例えば、インクジェット方式や電子写真方式が用いられて行われる。なお、画像形成部100Aによる用紙への画像の形成は、インクジェット方式や電子写真方式に限らず、他の方式を用いて行ってもよい。
画像形成装置100には、さらに、情報処理部100Bが設けられている。情報処理部100Bは、画像形成装置100について行われる各種の処理を実行する。
【0010】
図2は、サーバ装置200、画像形成装置100に設けられた情報処理部100Bのハードウェアの構成例を示した図である。サーバ装置200、画像形成装置100に設けられた情報処理部100Bは、コンピュータにより実現される。
サーバ装置200、情報処理部100Bの各々は、プログラムに従ってデジタル演算処理を実行する演算処理部11と、情報を記憶する2次記憶部12とを有する。
2次記憶部12は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ、磁気テープ等、既存の情報記憶装置により実現される。
【0011】
演算処理部11には、プロセッサの一例としてのCPU11aが設けられている。
また、演算処理部11には、CPU11aの作業用メモリ等として用いられるRAM11b、CPU11aにより実行されるプログラム等が格納されるROM11cが設けられている。
また、演算処理部11には、書き換え可能に構成され電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる不揮発性メモリ11d、演算処理部11に接続される通信部等の各部を制御するインターフェース部11eが設けられている。
【0012】
不揮発性メモリ11dは、例えば、電池によりバックアップされたSRAMやフラッシュメモリ等で構成される。2次記憶部12には、ファイル等が記憶される他、演算処理部11により実行されるプログラムが記憶される。
本実施形態では、演算処理部11が、ROM11cや2次記憶部12に記憶されたプログラムを読み込むことによって、各処理が実行される。
【0013】
CPU11aによって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、サーバ装置200、情報処理部100Bへ提供しうる。また、CPU11aによって実行されるプログラムは、インターネットなどの通信手段を用いて、サーバ装置200、情報処理部100Bへ提供してもよい。
【0014】
本明細書において、プロセッサとは、広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
また、プロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、本実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、変更してもよい。
【0015】
以下で説明する処理のうち、画像形成装置100が行う処理は、画像形成装置100に設けられたプロセッサの一例としてのCPU11aが行う。
また、以下で説明する処理のうち、サーバ装置200が行う処理は、サーバ装置200に設けられたプロセッサの一例としてのCPU11aが行う。
また、以下で説明する処理では、画像形成装置100の診断についての処理を、情報処理システムの一例としてのサーバ装置200が行う。画像形成装置100についての診断についての処理を行う情報処理システムは、1台のサーバ装置200などの一台の装置により実現してもよいし、複数台の装置により実現してもよい。
【0016】
図3は、画像形成装置100を説明する図である。
本実施形態では、上記の通り、画像形成装置100には、記録媒体の一例である用紙Pへの画像の形成を行う画像形成部100Aが設けられている。
本実施形態では、用紙Pが画像形成部100Aを通過する際、用紙Pの一方の面が画像形成部100Aを向いた状態で、用紙Pがこの画像形成部100Aを通過する。
【0017】
また、画像形成装置100には、用紙などの記録媒体に形成された画像を読み取る画像読み取り手段の一例としての画像読み取り装置130が設けられている。
この画像読み取り装置130は、用紙の搬送機能を有するいわゆるスキャナである。画像読み取り装置130には、用紙に照射される光を出射する光源や、この用紙からの反射光を受光するCCDなどの受光部を備える。本実施形態では、この受光部にて受光された反射光に基づき、後述する読み取り画像データが生成される。
画像読み取り装置130には、画像の読み取り位置が予め設定されており、画像読み取り装置130は、順に搬送される用紙のうちのこの読み取り位置に位置する部分の画像の読み取りを行う。
また、画像形成装置100は、サーバ装置200(
図1参照)へ情報を送信する情報送信機能を有する。
【0018】
図3に示す例では、画像形成装置100の上部に、画像読み取り装置130が設けられている。画像読み取り装置130は、ユーザによってセットされた用紙(不図示)の読み取りを順に行う。この用紙は、画像形成装置100による画像の形成が行われた用紙に限らず、他の画像形成装置100による画像の形成が行われた用紙の場合もある。
なお、画像読み取り装置130の設置態様は、
図3に示す態様に限らず、画像読み取り装置130は、画像形成装置100の内部に且つ用紙Pの搬送経路上に設けてもよい。
この場合は、画像形成部100Aにより画像が形成された用紙Pが、この画像読み取り装置130を順に通過し、この通過の際に、用紙Pの各々の画像が順に読み取られる。
【0019】
また、本実施形態では、画像読み取り装置130に、用紙の反転機構が設けられており、画像の読み取り位置に対し、表裏を反転させた後の用紙の供給を行えるようになっている。
これにより、本実施形態では、一方の面に形成された画像が読み取られた用紙を、反転させて、再度、読み取り位置へ供給可能となっており、これにより、用紙の表面および裏面の画像の読み取りを行える。
また、その他に、用紙の画像の読み取りにあたり、板状のガラスなどにより構成される原稿台(不図示)の上にこの用紙が置かれるようにし、原稿台の上に置かれた用紙の読み取りが行われるようにしてもよい。
【0020】
さらに、画像形成装置100の各々には、ユーザから操作を受け付ける操作受付部132が設けられている。この操作受付部132は、いわゆるタッチパネルにより構成されている。操作受付部132では、ユーザへの情報の表示が行われるとともに、ユーザが行う操作を受け付ける。
なお、ユーザへの情報の表示と、ユーザの操作の受け付けを、本実施形態のように、1つの操作受付部132で行うのに限らず、操作受付部と情報表示部とを個別に設けてもよい。
【0021】
本実施形態では、画像形成装置100(
図1参照)の診断が行われる際には、まず、画像形成部100Aを動作させて、記録媒体の一例である用紙へのチャート画像61の形成を行う。これにより、符号1Aに示すように、診断用画像の一例であるチャート画像61が形成された用紙であるチャート用紙CPが生成される。
チャート画像61は、画像形成装置100の診断に用いられる画像であり、本実施形態では、この診断に用いられるチャート画像61が形成された用紙であるチャート用紙CPが生成される。
【0022】
チャート用紙CPが生成されると、
図1の符号1Bで示すように、このチャート用紙CPが、画像読み取り装置130に設置される。そして、画像読み取り装置130が用いられて、チャート画像61が形成されたこのチャート用紙CPの読み取りが行われる。
これにより、チャート用紙CPを読み取ることにより得られた読み取り画像データが生成される。
そして、本実施形態では、この読み取り画像データが、サーバ装置200へ送信されて、サーバ装置200に格納される。サーバ装置200は、この読み取り画像データを基に、画像形成装置100の診断を行う。
そして、本実施形態では、画像形成装置100の保守を行う保守者など、本実施形態の診断システム1を使用するユーザが、サーバ装置200にアクセスし、このサーバ装置200による診断の結果を参照する。
【0023】
画像形成装置100の各々では、このように、チャート用紙CPの生成が行われ、また、チャート用紙CPの読み取りが行われて、読み取り画像データが生成される。
そして、この読み取り画像データが、サーバ装置200へ送信される。そして、上記の通り、本実施形態では、サーバ装置200による画像形成装置100についての診断が行われる。
【0024】
サーバ装置200による処理について説明する。
本実施形態では、サーバ装置200に設けられたプロセッサの一例としてのCPU11a(
図2参照)が、画像形成装置100から送信されてきた上記の読み取り画像データを基に、画像形成装置100についての診断を行って、この診断の結果である診断結果を取得する。
より具体的には、CPU11aは、上記のチャート用紙CPに形成された画像であるチャート画像61についての診断の結果である診断結果であって、複数の診断項目の各々についての診断結果である項目診断結果を取得する。
さらに、CPU11aは、項目診断結果を基に、総合的な診断の結果である総合診断結果を取得する。
【0025】
本実施形態では、複数の診断項目が予め定められており、サーバ装置200のCPU11aは、読み取り画像データに含まれるチャート画像61の解析を行い、この複数の診断項目の各々についての項目診断結果を取得する。
より具体的には、サーバ装置200のCPU11aは、例えば、複数の診断項目の各々について予め定められている基準値と、チャート画像61の解析により得られた値との差を基に、複数の診断項目の各々についての項目診断結果を取得する。
【0026】
サーバ装置200のCPU11aは、基準値と、チャート画像61の解析により得られた値との差が大きいほど、悪い評価の項目診断結果を取得する。
言い換えると、サーバ装置200のCPU11aは、基準値と、チャート画像61の解析により得られた値との差が大きいほど、評価が低い項目診断結果を取得する。
【0027】
さらに、CPU11aは、複数の項目診断結果に基づき、予め定められた計算式を用いて、画像形成装置100についての総合的な診断の結果である総合診断結果を取得する。
このように、サーバ装置200のCPU11aは、画像形成装置100が記録媒体である用紙Pに形成する画像であるチャート画像61についての診断結果を取得する。
具体的には、サーバ装置200のCPU11aは、診断結果として、複数の項目診断結果と、総合診断結果とを取得する。
【0028】
さらに、サーバ装置200のCPU11aは、画像形成装置100に対して行われた処置についての情報である処置情報を取得する。
画像形成装置100に関しては、画像形成装置100の調整、画像形成装置100の修理、画像形成装置100の移動などが行われ、画像形成装置100に対しては様々な処置が行われる。
本実施形態では、サーバ装置200のCPU11aは、画像形成装置100に対して行われたこれらの処置についての情報である処置情報も取得する。
【0029】
具体的には、本実施形態では、画像形成装置100に対する処置を行う者が、自身が有するスマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)などの端末装置(不図示)を通じて、サーバ装置200へ、画像形成装置100に対して行って処置についての情報を送信する。
ここで、「画像形成装置100に対する処置を行う者」としては、画像形成装置100のユーザや、画像形成装置100の保守を行うサービスエンジニアなどが一例に挙げられる。
これにより、サーバ装置200のCPU11aが、処置情報を取得する。
なお、その他に、画像形成装置100自身が、自身に対して行われた処置についての情報である処置情報を、サーバ装置200へ送信し、これに応じて、サーバ装置200が、処置情報を取得するようにしてもよい。
【0030】
ここで、サーバ装置200へ送信される処置情報としては、調整、修理、移動など、処置の種別を示す情報が一例に挙げられる。
なお、画像形成装置100に対して行われた処置が、調整、修理である場合には、サーバ装置200に対して、調整、修理の内容についての情報も送信されるようにすることが好ましい。
修理の内容についての情報としては、部品の交換を伴った修理であるか否かの情報や、交換部品についての情報も、サーバ装置200へ送信されるようにしてもよい。
【0031】
また、処置情報として、処置を行った者の氏名や識別番号など、処置を行った者を特定する情報が、サーバ装置200へ送信されるようにしてもよい。
また、処置情報として、処置を行った者がユーザであるか、あるいは、サービスエンジニアであるかを示す情報など、処置を行った者の種別を示す情報が、サーバ装置200へ送信されるようにしてもよい。
【0032】
このように、処置情報がサーバ装置200へ送信されるようにすると、サーバ装置200にて、処置情報についての検索処理を行えるようになり、サーバ装置200にて、特定の条件を満たす処置情報の特定を行える。
特定の条件を満たす処置情報の特定を行えると、ユーザ端末300に、過去に行われた複数の処置のうちの、特定の条件を満たす処置についての情報の表示を行える。
【0033】
具体的には、例えば、ユーザ端末300に、過去に行われた複数の処置のうちの、「移動」の処置についての情報の表示を行える。また、例えば、ユーザ端末300に、過去に行われた複数の処置のうちの、「修理」の処置についての情報の表示を行える。
また、例えば、ユーザ端末300に、過去に行われた複数の処置のうちの、「サービスエンジニアにより行われた修理」の処置についての情報の表示を行える。また、例えば、ユーザ端末300に、過去に行われた複数の処置のうちの、「ユーザにより行われた調整」の処置についての情報の表示を行える。
【0034】
サーバ装置200のCPU11aは、診断結果、処置情報を取得すると、これらの情報を2次記憶部12(
図2参照)に格納する。さらに、サーバ装置200のCPU11aは、この診断結果と処置情報とが表示された画面(後述)を生成する。
生成された画面についての情報は、サーバ装置200からユーザ端末300(
図1参照)へ送信され、診断結果と処置情報とが表示された共通の画面が、ユーザ端末300の表示装置310(
図1参照)に表示される。
これにより、ユーザは、画像形成装置100の診断結果と、この画像形成装置100に対して行われた処置についての情報である処置情報とを把握する。
【0035】
なお、本実施形態では、CPU11aが生成するこの画面についての情報が、サーバ装置200からユーザ端末300に送信され、この画面が、ユーザ端末300に表示される場合を説明するが、画面についての処理はこれに限られない。
画面についての情報が、画像形成装置100(
図1参照)などの印刷機能を有する装置に出力されるようにし、用紙などの記録媒体にこの画面が印刷されるようにしてもよい。
「画面」には、表示装置310に表示されるものに限らず、用紙などの記録媒体に印刷されるものも含まれる。
【0036】
図4は、CPU11aが生成した画面95の一例を示した図である。
サーバ装置200のCPU11aは、
図4に示すように、診断結果80と処置情報90とが時系列順に並んで表示された画面95を生成する。
この例では、4回行われた診断の各々についての診断結果80と、2回行われた処置についての処置情報90とが表示されている。言い換えると、この例では、符号40A、40B、40C,40Dで示す4つの診断結果80と、符号50A、50Bで示す2つの処置情報90とが表示されている。
【0037】
診断結果80の各々では、総合診断結果80Aと項目診断結果80Bとが表示されている。
総合診断結果80A、項目診断結果80Bの各々は、数値により表示されている。本実施形態では、数値が大きいほど、診断の結果が良いことを示している。
図4に示すこの例では、項目診断結果80Bとして、診断項目「濃度」についての診断結果と、診断項目「階調」についての診断結果とが表示されている。また、この例では、項目診断結果80Bが、リスト形式で表示されている。
【0038】
なお、本実施形態では、ユーザ端末300(
図1参照)に対する操作を行うユーザからの指示に基づき、診断結果80の各々に表示される、項目診断結果80Bの変更を行えるようになっている。
図4に示す例では、項目診断結果80Bとして、診断項目「濃度」、診断項目「階調」についての診断結果が表示されているが、本実施形態では、この診断項目「濃度」、診断項目「階調」以外の他の診断項目についての診断結果の表示も行える。
他の診断項目についての診断結果の表示を行う場合、サーバ装置200のCPU11aは、ユーザからの指示に基づき、表示する診断項目の切り替えを行う。そして、CPU11aは、切り替えを行った後の診断項目と、この診断項目についての診断結果とが表示された新たな画面95(不図示)を生成する。
【0039】
図4にて示す画面95の説明を続ける。
図4に示す画面95では、処置情報90の表示箇所の各々に、処置の種別を示す記号71が表示されている。
具体的には、この例では、2つの処置情報90が表示されているが、この2つの処置情報90の表示箇所の各々に、処置の種別を示す記号71が表示されている。
より具体的には、この例では、処置の1つとして、画像形成装置100の「移動」が行われている。
図4に示す画面95では、符号4Aで示すように、処置の種別を示す記号71として、処置の種類が「移動」であることを示す記号71が、符号50Bで示す処置情報90の表示箇所に表示されている。
【0040】
また、この例では、処置の他の1つとして、画像形成装置100の「修理」が行われている。
図4に示す画面95では、符号4Cで示すように、処置の種別を示す記号71として、処置の種類が「修理」であることを示す記号71が、符号50Aで示す処置情報90の表示箇所に表示されている。
記号71の各々は、処置の種類毎に異なっており、ユーザは、この記号71を参照することで、画像形成装置100に対して行われた処置の特定をより容易に行える。
記号71は、少なくともイラストを含んで構成される。記号71は、イラストを含んでいればよく、文字を含め、イラストと文字との組み合わせにより構成してもよい。
【0041】
さらに、
図4にて示す画面95では、診断結果80の表示箇所の各々に、符号46で示すように、診断結果80の基となった診断が行われた日時についての情報が表示されている。言い換えると、
図4にて示す画面95では、診断結果80の表示箇所の各々に、診断結果80の基となった診断が行われたときを特定するための情報が表示されている。
また、
図4にて示す画面95では、処置情報90の表示箇所の各々に、符号47で示すように、処置が行われた日時についての情報が表示されている。言い換えると、
図4にて示す画面95では、処置情報90の表示箇所の各々に、処置が行われたときを特定するための情報が表示されている。
【0042】
サーバ装置200のCPU11aは、この日時についての情報を基に、診断結果80、処置情報90の並び替えを行い、診断結果80、処置情報90が時系列順に並んだ、
図4に示す画面95を生成する。
図4に示す画面95では、日時が最新に近い表示対象ほど、画面95の上部に表示されている。なお、これに限らず、日時が最新に近い表示対象ほど、画面95の下部に表示されるようにしてもよい。
【0043】
図4に示す画面95のように、診断結果80、処置情報90が、共通の画面95に表示され且つ時系列順に並んでいる場合、診断結果80、処置情報90が、それぞれ別の画面95に表示される場合に比べ、ユーザが、画像形成装置100が形成する画像の質の変化の要因となる処置の特定をより容易に行える。
また、
図4に示す画面95のように、診断結果80、処置情報90が、共通の画面95に表示され且つ時系列順に並んでいる場合、診断結果80、処置情報90が、それぞれ別の画面95に表示される場合に比べ、ユーザが、画像形成装置100に対して行われた処置の影響であって、画像形成装置100が形成する画像に対する影響の把握をより容易に行える。
【0044】
ここで、処置のうち、「調整」、「修理」の処置は、画像形成装置100が形成する画像の質を向上させる処置と言える。言い換えると、「調整」、「修理」は、画像形成装置100に対して良い影響を与える処置と言える。
一方、処置のうち、「移動」の処置は、画像形成装置100が形成する画像の質を低下させる処置と言える。言い換えると、「移動」の処置は、画像形成装置100に対して悪い影響を与える処置と言える。
【0045】
図4にて示す画面95では、画像形成装置100に対して行われる処置が、画像形成装置100に対して良い影響を与える処置、悪い影響を与える処置の何れの処置であるかを示す情報が表示されている。
具体的には、画面95では、画像形成装置100に対して良い影響を与える処置を示す情報として、
図4の符号4Cで示す、緑色の記号71が表示されている。上記の通り、記号71は、処置の種別を示す記号であるが、本実施形態では、この記号71の色が緑色となっている。より具体的には、
図4の符号4Cで示す記号71は、処置「修理」に対応する記号であるが、本実施形態では、この記号71の色が緑色となっている。
本実施形態では、画像形成装置100に対して良い影響を与える処置について、この処置に対応する記号71を緑色で表示することで、画像形成装置100に対して良い影響を与える処置を示す情報が表示された形となっている。
【0046】
さらに、
図4に示すこの画面95では、画像形成装置100に対して悪い影響を与える処置を示す情報として、
図4の符号4Aで示す、赤色の記号71が表示されている。記号71は、処置の種別を示す記号であるが、本実施形態では、この記号71の色が赤色となっている。より具体的には、
図4の符号4Aで示す記号71は、処置「移動」に対応する記号であるが、本実施形態では、この記号71の色が赤色となっている。
本実施形態では、画像形成装置100に対して悪い影響を与える処置について、この処置に対応する記号71を赤色で表示することで、画像形成装置100に対して悪い影響を与える処置を示す情報が表示された形となっている。
この例では、画像形成装置100に対して良い影響や悪い影響を与える処置を示す情報を、色により表現したが、その他に、文字情報や記号などにより表現してもよい。
【0047】
図4に示す画面95では、符号50Aで示す処置情報90により特定される処置が、「修理」の処置である場合を例示している。符号50Aで示すこの処置情報90では、符号48で示すように、修理の内容が表示されている。
本実施形態では、画像形成装置100に対して行われた処置が、「修理」である場合、符号48で示すように、修理の内容が表示される。
具体的には、
図4に示す例では、修理の内容として、作業者が行った作業の内容、および、交換部品についての情報が表示されている。
【0048】
本実施形態では、上記の通り、画像形成装置100に対する処置が行われた場合、サーバ装置200へ、画像形成装置100に対して行われたこの処置についての情報である処置情報90が送信される。
本実施形態では、処置として「修理」が行われた場合は、サーバ装置200へ、処置情報90として、例えば、この修理の内容についての情報が送信される。
修理の内容についての情報としては、例えば、作業者が行った作業の内容、および、交換部品についての情報が送信される。そして、本実施形態では、これらの情報が、
図4に示す画面95に表示される。
【0049】
さらに、
図4に示す画面95では、診断結果80の表示箇所の各々に、符号49に示すように、診断結果80の基となった読み取り画像が表示されている。
本実施形態では、上記の通り、チャート画像61(
図1参照)を読み取ることにより得られる読み取り画像を基に診断が行われて、診断結果80が取得される。
図4にて示す画面95では、この診断結果80が表示されるとともに、この診断結果80の表示箇所の各々に、この診断結果80の基となった読み取り画像の一部が表示される。
サーバ装置200のCPU11aは、
図4にて示す画面95を生成する際、診断結果80の表示箇所の各々に、診断結果80の基となった読み取り画像の一部を配置する。
本実施形態では、診断結果80毎に、診断結果80に対する読み取り画像の対応付けが行われている。
【0050】
図5は、サーバ装置200のCPU11aが生成する画面95の他の一例を示した図である。
図5に示すこの画面95では、符号40Bで示す診断結果80の表示箇所に、符号5Aで示すように、画像形成装置100の故障箇所を示す情報が表示されている。
具体的には、符号40Bで示す診断結果80は、総合診断結果80Aが、予め定められた閾値よりも小さく、評価が低い診断結果80となっており、この例では、評価が低い診断結果80が表示されている表示箇所に、画像形成装置100の故障箇所を示す情報が表示されている。
【0051】
サーバ装置200のCPU11aは、総合診断結果80Aが予め定められた閾値よりも小さい場合、生成する画面95のうちの、この総合診断結果80Aが表示されている診断結果80の表示箇所に、画像形成装置100の故障箇所を示す情報が含まれるようにする。
サーバ装置200のCPU11aは、画像形成装置100の故障箇所の特定に当たっては、例えば、総合診断結果80Aの基となった項目診断結果80Bを基に、画像形成装置100の故障箇所を特定する。
そして、サーバ装置200のCPU11aは、
図5に示す画面95の生成にあたり、この故障箇所についての情報がこの画面95に含まれるようにする。
【0052】
図6は、サーバ装置200のCPU11aが生成した画面95の他の一例を示した図である。
この画面95は、画像形成装置100に対して行うことが可能な複数種類の処置のうちの特定の種類の処置についての処置情報90と、診断結果80とが表示された画面95となっている。
具体的には、この画面95は、「修理」についての処置情報90と、診断結果80とが表示された画面95となっている。
【0053】
本実施形態では、ユーザは、ユーザ端末300(
図1参照)に対する操作を行うことで、複数種類の処置の中から、表示を希望する種類の処置の指定を行えるようになっている。
処置の種類の指定があった場合、サーバ装置200のCPU11aは、複数種類の処置のうちの、ユーザが指定した種類の処置についての処置情報90と、診断結果80とが表示された画面95を生成する。
図6に示す例では、ユーザが指定した種類の処置が「修理」であり、この場合、サーバ装置200のCPU11aは、処置「修理」についての処置情報90と、診断結果80とが表示された画面95を生成する。
【0054】
ここで、例えば、
図4にて示した、診断結果80と処置情報90とが表示された画面95が、ユーザ端末300(
図1参照)に表示されている状態にて、ユーザによる特定の種類の処置の指定があった場合を想定する。
この場合、サーバ装置200のCPU11aは、この特定の種類以外の種類の処置についての処置情報90が含まれず、この特定の種類の処置についての処置情報90と、診断結果80とが含まれる新たな画面95を生成する。
言い換えると、この場合、サーバ装置200のCPU11aは、ユーザにより指定された種類の処置についての処置情報90が表示され、ユーザによる指定が行われていない種類の処置についての処置情報90が表示されていない新たな画面95を生成する。
【0055】
これにより、例えば、
図6に示す画面95が生成され、この画面95が、ユーザ端末300(
図1参照)に設けられた表示装置310に表示される。
図6に示す例では、上記の通り、ユーザが指定した種類の処置が、「修理」である場合を例示している。
この場合、
図6に示す画面95では、「修理」以外の処置である「移動」などの処置についての処置情報90は非表示となり、「修理」についての処置情報90と、診断結果80とが表示される。
【0056】
本実施形態では、画像形成装置100に対する処置が行われた場合に、上記の通り、「処置」についての各種の情報が、サーバ装置200へ送信され、サーバ装置200に格納される。
本実施形態では、サーバ装置200に格納されたこの各種の情報を基に、処置についての情報の検索処理を行えるようになっており、特定の条件を満たす処置の特定を行える。
上記では、ユーザが指定した、処置の種類についての情報を基に、処置の検索処理を行って、「修理」についての処置を特定したが、処置の種類ではない他の情報を基に、検索処理を行って、処置の特定を行ってもよい。
【0057】
図7は、サーバ装置200のCPU11aが生成する画面95の他の一例を示した図である。
図7に示す画面95は、診断結果80がグラフにより表された画面95となっている。
より具体的には、
図7に示す画面95は、診断結果80が折れ線グラフにより表された画面95となっている。なお、
図7における診断結果80は、上記の総合診断結果80Aの値と同じ値となっている。
この折れ線グラフでは、横軸が時間軸となっており、縦軸が診断結果80の良し悪しを示している。
なお、診断結果80を表すグラフは、折れ線グラフに限らず、診断結果80を時系列順に表示可能なグラフであれば他のグラフでもよい。
【0058】
他のグラフとしては、例えば、棒グラフが挙げられる。
また、他のグラフとしては、その他に、例えば、
図7にて示したグラフのうちの、診断結果80の数値を表す点80Xのみを表示し、点80Xと点80Xとを結ぶ線80Yの図示を省略したグラフも一例に挙げられる。
グラフは、時間軸を示す、横軸および縦軸の一方の軸が存在し、診断結果80の良し悪しを示す他方の軸が存在する形態であれば、何れの形態であってもよい。
【0059】
図7にて示す画面95では、処置情報90についても表示されている。
図7にて示す画面95では、グラフ上に、診断結果80と処置情報90とが表示されている。さらに、
図7にて示す画面95では、グラフ上に表された診断結果80と処置情報90とが時系列順に並んでいる。
診断結果80については、グラフのうち、診断が行われた日時に対応する箇所に表示されている。処置情報90については、グラフのうち、処置が行われた日時に対応する箇所に表示されている。
【0060】
図8は、サーバ装置200のCPU11aが生成する画面95の他の一例を示した図である。
図8に示す画面95は、処置情報90と、この処置情報90により特定される処置(以下、「特定処置」と称する)よりも前に行われた診断についての診断結果80と、この特定処置よりも後に行われた診断についての診断結果80とが含まれる画面95となっている。
ここでは、特定処置よりも前に行われた診断についての診断結果80を符号121で示し、特定処置よりも後に行われた診断についての診断結果80を符号122で示している。
「特定処置よりも前」とは、特定処置よりも時間的に前であることを指し、「特定処置よりも後」とは、特定処置よりも時間的に後であることを指す。
【0061】
より具体的には、この画面95は、特定処置よりも前に行われた診断のうちの、特定処置が行われたときに最も近いときに行われた診断についての診断結果80と、特定処置よりも後に行われた診断のうちの、特定処置が行われたときに最も近いときに行われた診断についての診断結果80とが含まれる画面95となっている。
言い換えると、この画面95は、特定処置の1つ前に行われた診断についての診断結果80と、特定処置の1つ後に行われた診断についての診断結果80とが含まれる画面95となっている。
図8に示すように、診断結果80については、表示対象となる特定処置の1つ前に行われた診断の結果、および、表示対象となる特定処置の1つ後に行われた診断の結果の2つの診断の結果に絞って表示するようにしてもよい。
【0062】
図8に示す例では、処置が行われる前後で診断結果80の値が予め定められた閾値を超えて変化している。
具体的には、
図8に示す例では、「修理」の処置の影響を受けて、総合診断結果80Aが「35点」から「80点」に改善し、処置が行われる前後で、診断結果80の値が予め定められた閾値を超えて変化している。
図8に示すこの例では、処置の1つ後に行われた診断の結果の一例である総合診断結果80Aの点数「80点」から、処置の1つ前に行われた診断の結果の一例である総合診断結果80Aの点数「35点」を減じることにより得られる値である45点が、予め定められた閾値の一例である30点(不図示)を超えている。
【0063】
本実施形態では、上記の通り、処置の検索を行えるようになっている。
本実施形態では、ユーザから、ユーザ端末300を介し、予め定められた指示があった場合、例えば、処置のうち、処置が行われる前後で診断結果80の値が予め定められた閾値を超えて変化した処置である閾値超え処置の検索が行われる。なお、この検索は、サーバ装置200のCPU11aが行う。
この検索の結果、閾値超え処置が特定された場合、サーバ装置200のCPU11aは、特定した閾値超え処置についての情報と、閾値超え処置の前後に行われた診断の各々についての診断結果80とが含まれる、
図8に示す画面95を生成する。
【0064】
閾値超え処置の検索では、処置の各々について、処置の1つ後に行われた診断についての診断結果80の点数から、この処置の1つ前に行われた診断についての診断結果80の点数を減じることにより得られる値である減算値を取得する。
そして、処置の各々について得られる減算値を基に、減算値が予め定められた閾値を超える処置である閾値超え処置を特定する。
そして、CPU11aは、閾値超え処置を特定した場合、特定したこの閾値超え処置についての情報と、閾値超え処置の前後に行われた診断の各々についての診断結果80とが含まれる、
図8に示す画面95を生成する。
【0065】
図8に示す画面95では、診断結果80の表示箇所の各々に、レーダーチャート210が表示されている。診断結果80の表示箇所の各々では、総合診断結果80Aに加え、項目診断結果80Bを表示するためのレーダーチャート210が表示されている。
「レーダーチャート210」とは、診断項目と項目診断結果80Bとの関係を、多角形上に表示したもの指す。本実施形態では、多角形の頂点の各々に対して診断項目が対応付けられ、多角形の頂点と多角形の中心とを結ぶ線上に、項目診断結果80Bが表示されている。
なお、
図8では、項目診断結果80Bが、レーダーチャート210上に表示された場合を説明したが、これに限らず、
図4に示した表示形態と同様、項目診断結果80Bが、リスト形式で表示されるようにしてもよい。
【0066】
上記では、検索の一例として、閾値超え処置の検索が行われる場合を説明した。検索の対象は、閾値超え処置に限られない。
ユーザがユーザ端末300を介して入力する情報である入力情報を基に、処置の検索処理を行って、閾値超え処置以外の処置の特定を行ってもよい。
そして、この特定により得られた処置と、特定したこの処置の前後に行われた診断についての診断結果80とが表示された画面95を生成してもよい。
例えば、ユーザが、入力情報として、「移動」の処置を特定するための情報を入力した場合、この「移動」の処置を特定し、この「移動」の処置の前後に行われた診断の各々についての診断結果80が含まれる画面95を生成してもよい。
【0067】
また、その他に、複数存在する処置の各々について、処置についての情報と、処置の前後に行われた診断の各々についての診断結果80とが含まれる画面95を生成してもよい。この場合、処置毎に、
図8にて示した画面95が生成される。
この場合、ユーザが、ユーザ端末300を介して画面の切り替えの指示をすることで、処置毎に生成されたこの画面95が、ユーザ端末300に順次表示される。
【0068】
図9は、他の表示例を示した図である。
図8にて示した表示例では、診断結果80毎にレーダーチャート210が表示され、複数のレーダーチャート210が、互いに異なる箇所に表示されていた。
これに対し、
図9に示す例では、符号124で示すように、閾値超え処置の1つ後に行われた診断についての診断結果80を表すためのレーダーチャート210と、閾値超え処置の1つ前に行われた診断についての診断結果80を表すためのレーダーチャート210とが重ねられた状態で表示されている。
この場合、複数のレーダーチャート210が互いに異なる箇所に配置される場合に比べ、項目診断結果80Bの各々の変化であって、処置が行われる前後における項目診断結果80Bの各々の変化が分かりやすくなる。
【0069】
また、本実施形態では、ユーザは、入力情報として、ユーザ端末300を介し、診断結果80の変化についての情報の入力を行えるようになっている。
この場合、サーバ装置200のCPU11aは、診断結果80の変化についてのこの情報に基づき、処置の検索処理を行って処置を特定する。
そして、CPU11aは、特定したこの処置の処置情報90と、特定したこの処置の前後に行われた診断の各々についての診断結果80とが表示された画面95を生成する。
【0070】
「診断結果80の変化についての情報」としては、例えば、診断結果80が悪くなったことを示す情報、診断結果80が良くなったことを示す情報、診断結果80が変わらなかったことを示す情報が挙げられる。
サーバ装置200のCPU11aは、診断結果80が悪くなったことを示す情報をユーザが入力した場合、処置の前後で診断結果80が悪くなった処置を特定し、特定したこの処置の処置情報90と、特定したこの処置の前後に行われた診断の各々についての診断結果80とが含まれる画面95を生成する。
【0071】
より具体的には、サーバ装置200のCPU11aは、診断結果80が悪くなったことを示す情報をユーザが入力した場合、処置の前後で診断結果80が悪くなった処置であって、処置の前後における診断結果80の差が予め定められた閾値を超えている処置を特定する。
そして、CPU11aは、特定したこの処置の処置情報90と、特定したこの処置の前後に行われた診断の各々についての診断結果80とが含まれる画面95を生成する。
【0072】
また、サーバ装置200のCPU11aは、診断結果80が良くなったことを示す情報をユーザが入力した場合、処置の前後で診断結果80が良くなった処置を特定し、特定したこの処置の処置情報90と、特定したこの処置の前後に行われた診断の各々についての診断結果80とが表示された画面95を生成する。
より具体的には、サーバ装置200のCPU11aは、診断結果80が良くなったことを示す情報をユーザが入力した場合、処置の前後で診断結果80が良くなった処置であって、処置の前後における診断結果80の差が予め定められた閾値を超えている処置を特定する。
そして、CPU11aは、特定したこの処置の処置情報90と、特定したこの処置の前後に行われた診断の各々についての診断結果80とが含まれる画面95を生成する。
【0073】
また、サーバ装置200のCPU11aは、診断結果80が変わらなかったことを示す情報をユーザが入力した場合、処置の前後で診断結果80が変わらなかった処置を特定し、特定したこの処置の処置情報90と、特定したこの処置の前後に行われた診断の各々についての診断結果80とが表示された画面95を生成する。
より具体的には、サーバ装置200のCPU11aは、診断結果80が変わらなかったことを示す情報をユーザが入力した場合、処置の前後における診断結果80の差が予め定められた閾値を超えていない処置を特定する。
そして、CPU11aは、特定したこの処置の処置情報90と、特定したこの処置の前後に行われた診断の各々についての診断結果80とが含まれる画面95を生成する。
【0074】
また、その他に、本実施形態では、サーバ装置200のCPU11aは、診断結果80についての検索処理も行えるようになっており、サーバ装置200のCPU11aは、特定の結果を示している診断結果80の特定を行えるようになっている。
上記では、処置についての検索処理を説明したが、検索処理の対象は、処置に限られず、サーバ装置200のCPU11aは、ユーザが入力した入力情報を基に、診断結果80についての検索も行えるようになっている。
【0075】
具体的には、例えば、ユーザが、ユーザ端末300を介して入力情報を入力した場合、サーバ装置200のCPU11aは、この入力情報を基に、2次記憶部12に格納されている診断結果80の検索を行い、この入力情報との類似度が予め定められた閾値よりも大きい診断結果80(以下、「類似診断結果80」)を特定する。
そして、サーバ装置200のCPU11aは、例えば、特定したこの類似診断結果80と、処置情報90、他の診断結果80とが表示された画面95を生成する。
【0076】
より具体的には、サーバ装置200のCPU11aは、例えば、この類似診断結果80と、この類似診断結果80の基となった診断の後に行われた処置である後処置の処置情報90(以下、「後処置情報90」と称する)と、この後処置の後に行われた診断(以下、「処置後診断」)についての診断結果80(以下、「処置後診断結果80」)とが表示された画面95を生成する。
【0077】
サーバ装置200のCPU11aは、2次記憶部12から、上記の後処置情報90と処置後診断結果80とを読み出して取得し、上記の通り、類似診断結果80、後処置情報90、および、処置後診断結果80が表示された画面95を生成する。
そして、この例では、生成されたこの画面95が、ユーザ端末300に出力されユーザ端末300に表示される。
このように、類似診断結果80、後処置情報90、および、処置後診断結果80が表示された画面95を生成し、この画面95が、ユーザ端末300に表示されると、ユーザは、画像形成装置100に対して行うべき処置を見出しやすくなる。
【0078】
ここで、画像形成装置100の診断についての診断結果80が悪く、画像形成装置100に対する処置をこれから行う必要がある場合を想定する。
この場合、ユーザは、ユーザ端末300を介し、入力情報として、この診断結果80についての情報である診断結果情報を入力する。
これに応じ、CPU11aは、検索処理を行って、この診断結果情報との類似度が予め定められた閾値を超える情報を有する、上記の類似診断結果80を特定する。
【0079】
さらに、この場合、CPU11aは、この類似診断結果80の基となった診断の後に行われた後処置についての情報である上記の後処置情報90と、この後処置の後に行われた処置後診断についての診断結果80である上記の処置後診断結果80とを、2次記憶部12から読み出して取得する。
次いで、CPU11aは、類似診断結果80、後処置情報90、および、処置後診断結果80が表示された画面95を生成する。そして、この画面95が、ユーザ端末300に表示される。
この場合、ユーザは、この画面95を参照することで、画像形成装置100に対してこれから行うべき処置を見出しやすくなる。
【0080】
具体的には、この場合、ユーザ端末300に表示されたこの画面95に表示されている処置後診断結果80が、評価が良いことを示している場合、ユーザは、この処置後診断の前に行われた上記の後処置が、画像形成装置100に対して良い影響を与える処置であると認識する。
この場合、ユーザは、この後処置と同じ処置を、画像形成装置100に対してこれから行う処置として見出すようになる。
【0081】
(付記)
(((1)))
プロセッサを備え、
画像形成装置が記録媒体に形成する画像についての診断の結果である診断結果を取得し、
前記画像形成装置に対して行われた処置についての情報である処置情報を取得し、
前記診断結果と前記処置情報とが表示された画面を生成する、
情報処理システム。
(((2)))
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記診断結果と前記処置情報とが時系列順に並んで表示された画面を生成する、
(((1)))に記載の情報処理システム。
(((3)))
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記診断結果が数値により表された画面を生成する、(((1)))又は(((2)))に記載の情報処理システム。
(((4)))
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記診断結果がグラフにより表された画面を生成する、(((1)))乃至(((3)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((5)))
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記グラフ上に前記診断結果と前記処置情報とが表示され且つ当該グラフ上に表された当該診断結果と当該処置情報とが時系列順に並んだ画面を生成する、
(((4)))に記載の情報処理システム。
(((6)))
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記処置情報により特定される処置の種別を示す記号が当該処置情報の表示箇所に表示された画面を生成する、
(((1)))乃至(((5)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((7)))
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、ユーザにより特定された処置についての処置情報が表示されユーザによる特定が行われていない処置についての処置情報が表示されていない画面を生成する、
(((1)))乃至(((6)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((8)))
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記診断結果が得られる基となった診断が行われた日時についての情報、および、前記処置が行われた日時についての情報が含まれる画面を生成する、
(((1)))乃至(((7)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((9)))
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記画像形成装置に対して行われる前記処置が、当該画像形成装置に対して良い影響を与える処置および悪い影響を与える処置の何れの処置であるかを示す情報が含まれる画面を生成する、
(((1)))乃至(((8)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((10)))
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記処置情報と、当該処置情報により特定される処置である特定処置よりも前に行われた前記診断についての前記診断結果と、当該特定処置よりも後に行われた前記診断についての前記診断結果とが含まれる画面を生成する、
(((1)))乃至(((9)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((11)))
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記特定処置よりも前に行われた前記診断のうちの当該特定処置が行われたときに最も近いときに行われた診断についての前記診断結果と、当該特定処置よりも後に行われた前記診断のうちの当該特定処置が行われたときに最も近いときに行われた診断についての前記診断結果とが含まれる画面を生成する、
(((10)))に記載の情報処理システム。
(((12)))
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記画像形成装置に対して行うことが可能な複数種類の前記処置のうちの特定の種類の処置についての前記処置情報と、前記診断結果とが表示された画面を生成する、
(((1)))乃至(((11)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((13)))
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記複数種類の処置のうちのユーザが指定した種類の処置についての前記処置情報と、前記診断結果とが表示された画面を生成する、
(((12)))に記載の情報処理システム。
(((14)))
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記処置情報により特定される処置が、前記画像形成装置の修理を行う処置である場合、当該修理の内容が表示された画面を生成する、
(((1)))乃至(((13)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((15)))
前記プロセッサは、
前記画像形成装置に対して行われた前記処置のうち、当該処置が行われる前後で前記診断結果の値が予め定められた閾値を超えて変化した処置である閾値超え処置を特定し、
前記画面の生成にあたり、特定した前記閾値超え処置についての情報と、当該閾値超え処置の前後に行われた診断の各々についての前記診断結果とが含まれる画面を生成する、
(((1)))乃至(((14)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((16)))
前記プロセッサは、
前記診断結果と前記処置情報とが表示された前記画面が表示されている状態にて、ユーザによる特定の種類の処置の選択があった場合、当該特定の種類以外の種類の処置についての当該処置情報が含まれずに当該特定の種類の処置についての当該処置情報と当該診断結果とが含まれる新たな画面を生成する、
(((1)))乃至(((15)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((17)))
前記プロセッサは、
前記診断結果を基に、前記画像形成装置の故障箇所を特定し、
前記画面の生成にあたり、前記画像形成装置の故障箇所を示す情報が含まれる画面を生成する、
(((1)))乃至(((16)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((18)))
前記画像形成装置が記録媒体に形成する前記画像を読み取ることにより得られる読み取り画像を基に前記診断が行われて前記診断結果が取得され、
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記診断結果と前記処置情報とが表示され且つ当該診断結果の基となった前記読み取り画像が表示された画面を生成する、
(((1)))乃至(((17)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((19)))
前記プロセッサは、
前記画面の生成にあたり、前記診断結果毎に前記読み取り画像が対応付けられて表示された画面を生成する、
(((18)))に記載の情報処理システム。
(((20)))
画像形成装置が記録媒体に形成する画像についての診断の結果である診断結果を取得する機能と、
前記画像形成装置に対して行われた処置についての情報である処置情報を取得する機能と、
前記診断結果と前記処置情報とが表示された画面を生成する機能と、
コンピュータに実現させるためのプログラム。
【0082】
(((1)))に係る情報処理システムによれば、画像形成装置が形成する画像についての診断の結果のみが含まれる画面を生成する場合に比べ、画像形成装置に対して行われる処置と画像形成装置により形成される画像の質との間の関係の把握を行いやすいものにすることができる。
(((2)))に係る情報処理システムによれば、診断結果と処置情報とが時系列順に並んでいない場合に比べ、画像形成装置に対して行われる処置と画像形成装置により形成される画像の質との間の関係の把握を行いやすいものにすることができる。
(((3)))に係る情報処理システムによれば、診断結果が数値により表示されない場合に比べ、診断結果の比較を行いやすいものにできる。
(((4)))に係る情報処理システムによれば、診断結果がリスト形式で表示される場合に比べ、診断結果の変化を把握しやすいものにできる。
(((5)))に係る情報処理システムによれば、グラフ上から外れた箇所に処置情報が表示される場合に比べ、処置情報と診断結果との関係の把握を行いやすいものにできる。
(((6)))に係る情報処理システムによれば、処置情報がテキストのみにより表示されている場合に比べ、行われた処置の種別の把握を行いやすいものにできる。
(((7)))に係る情報処理システムによれば、ユーザによる特定が行われていない処置についての処置情報も画面に表示される場合に比べ、処置情報の把握を行いやすい画面を生成することができる。
(((8)))に係る情報処理システムによれば、画面を参照するユーザが、診断結果が得られる基となった診断が行われた日時、処置が行われた日時を把握しやすくなる。
(((9)))に係る情報処理システムによれば、良い影響を与える処置、悪い影響を与える処置についての情報が画面に含まれない場合に比べ、画像形成装置に対して行われる処置の画像形成装置への影響を把握しやすいものにできる。
(((10)))に係る情報処理システムによれば、ユーザに対して処置情報を通知するにあたり、処置情報により特定される処置である特定処置よりも前に行われた診断についての診断結果、この特定処置よりも後に行われた診断についての診断結果についてもユーザに通知することができる。
(((11)))に係る情報処理システムによれば、ユーザに対して処置情報を通知するにあたり、処置情報により特定される処置である特定処置よりも前に行われ且つこの処置が行われたときに最も近いときに行われた診断についての診断結果、特定処置よりも後に行われ且つこの特定処置が行われたときに最も近いときに行われた診断についての診断結果についてもユーザに通知することができる。
(((12)))に係る情報処理システムによれば、画像形成装置に対して行うことが可能な複数種類の処置のうちの特定の種類の処置についての処置情報と、診断結果とをユーザに通知することができる。
(((13)))に係る情報処理システムによれば、ユーザが表示を希望する種類の処置についての処置情報が含まれる画面を生成することができる。
(((14)))に係る情報処理システムによれば、画像形成装置に対して行われた修理についての情報を含んだ画面を生成することができる。
(((15)))に係る情報処理システムによれば、診断結果を大きく変化させる要因となる処置についての情報が含まれる画面を生成することができる。
(((16)))に係る情報処理システムによれば、ユーザにより選択された、特定の種類の処置以外の処置についての処置情報も画面に含まれる場合に比べ、生成される画面をより見やすいものにできる。
(((17)))に係る情報処理システムによれば、生成される画面に、故障箇所を示す情報が含まれない場合に比べ、生成される画面を参照するユーザが、故障箇所の特定を行いやすくなる。
(((18)))に係る情報処理システムによれば、診断結果のみならずこの診断結果の基となった読み取り画像の参照も可能な画面を生成することができる。
(((19)))に係る情報処理システムによれば、診断結果毎に読み取り画像が対応付けられて表示されていない場合に比べ、診断結果と読み取り画像との対応関係を把握しやすくなる。
(((20)))に係るプログラムによれば、画像形成装置が形成する画像についての診断の結果のみが含まれる画面を生成する場合に比べ、画像形成装置に対して行われる処置と画像形成装置により形成される画像の質との間の関係の把握を行いやすいものにすることができる。
【符号の説明】
【0083】
1…診断システム、11a…CPU、61…チャート画像、71…記号、80…診断結果、90…処置情報、95…画面、100…画像形成装置、200…サーバ装置、300…ユーザ端末