(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024121514
(43)【公開日】2024-09-06
(54)【発明の名称】第1のサーバのためのコンピュータプログラム、通信システム、及び、第1のサーバ
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240830BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20240830BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20240830BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F3/12 303
G06F3/12 331
G06F3/12 373
G06Q30/0601
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023028659
(22)【出願日】2023-02-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 倫
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L030BB25
5L049BB25
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】サービスに加入しているユーザにサービスを提供するための新規な技術を提供する。
【解決手段】第1のサーバは、メモリ内の特定のユーザ識別情報に関連付けられている特定のサーバ状態情報が第2の状態情報である状況において、端末装置から、特定のユーザ識別情報を含むサービス開始要求を受信し、特定のサーバ状態情報を第2の状態情報から第1の状態情報に変更する。第1のサーバは、特定のサーバ状態情報が第2の状態情報である状況において、第2のサーバからデバイス記憶情報を受信し、特定のサーバ状態情報を第2の状態情報から第1の状態情報に変更する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリンタに関連するサービスを提供する第1のサーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記第1のサーバは、前記サービスに加入している複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザを識別するユーザ識別情報と、サーバ状態情報と、を関連付けて記憶するメモリを備え、
前記サーバ状態情報は、関連するユーザ識別情報によって識別されるユーザに前記サービスが提供されていることを示す第1の状態情報と、当該ユーザに前記サービスが提供されていないことを示す第2の状態情報と、のうちのいずれかであり、
前記コンピュータプログラムは、前記第1のサーバのコンピュータを、
前記メモリ内の特定のユーザ識別情報に関連付けられている特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報である状況において、端末装置から、前記特定のユーザ識別情報を含むサービス開始要求を受信する第1の受信部と、
前記端末装置から前記サービス開始要求が受信される場合に、前記特定のサーバ状態情報を前記第2の状態情報から前記第1の状態情報に変更する第1の変更部と、
前記特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報である状況において、第2のサーバからデバイス記憶情報を受信する第2の受信部であって、前記第2のサーバは、前記複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザを識別するユーザ識別情報と、当該ユーザによって利用されるプリンタを識別するプリンタ識別情報と、を関連付けて記憶可能であり、前記デバイス記憶情報は、前記特定のユーザ識別情報と特定のプリンタ識別情報とが関連付けて記憶されていることを示す情報である、前記第2の受信部と、
前記第2のサーバから前記デバイス記憶情報が受信される場合に、前記特定のサーバ状態情報を前記第2の状態情報から前記第1の状態情報に変更する第2の変更部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【請求項2】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報である状況において、前記特定のユーザ識別情報を含む確認要求を前記第2のサーバに送信する第1の送信部として機能させ、
前記第2の受信部は、前記確認要求が前記第2のサーバに送信されることに応じて、前記第2のサーバから前記デバイス記憶情報を受信する、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記端末装置から、前記特定のユーザ識別情報を含む接続要求を受信する第3の受信部であって、前記接続要求は、前記第2のサーバとプリンタとの間に接続を確立することを要求する信号である、前記第3の受信部と、
前記端末装置から前記接続要求が受信される場合に、認証情報を前記端末装置に送信する第2の送信部と、
前記端末装置から前記接続要求が受信される場合に、前記認証情報と前記特定のユーザ識別情報とを前記第2のサーバに送信する第3の送信部と、
前記第1の送信部は、前記認証情報が前記端末装置に送信された後に、前記端末装置から前記サービス開始要求が受信されることなく所定時間が経過する場合に、前記確認要求を前記第2のサーバに送信する、請求項2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記端末装置は、前記第1のサーバから前記認証情報を受信する場合に、前記認証情報を表示し、
前記第2のサーバは、
前記端末装置に表示される前記認証情報が前記特定のプリンタ識別情報によって識別される特定のプリンタに入力される場合に、前記特定のプリンタから、前記認証情報と前記特定のプリンタ識別情報とを受信し、
前記特定のプリンタから前記認証情報と前記特定のプリンタ識別情報とを受信する場合に、前記第2のサーバと前記特定のプリンタとの間に接続を確立し、
前記第2のサーバと前記特定のプリンタとの間に前記接続が確立される場合に、前記特定のユーザ識別情報と前記特定のプリンタ識別情報とを関連付けて記憶し、
前記第1の受信部は、前記認証情報が前記端末装置に表示された後に、所定操作が前記端末装置に実行される場合に、前記端末装置から前記サービス開始要求を受信する、請求項3に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記特定のプリンタ識別情報によって識別される特定のプリンタを発送するための発送処理を実行する発送処理実行部として機能させ、
前記第3の受信部は、前記特定のプリンタが発送された後に、前記端末装置から前記接続要求を受信する、請求項3に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第2のサーバから前記デバイス記憶情報が受信されることに応じて、前記特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報から前記第1の状態情報に変更される場合に、前記サービスの提供が開始されることを示す通知を送信する第4の送信部として機能させる、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記サービスは、プリンタによって印刷される印刷用紙の枚数に応じて課金する課金サービスである、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
端末装置と、プリンタに関連するサービスを提供する第1のサーバと、第2のサーバと、を備える通信システムであって、
前記第1のサーバは、前記サービスに加入している複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザを識別するユーザ識別情報と、サーバ状態情報と、を関連付けて記憶する第1のメモリを備え、
前記サーバ状態情報は、関連するユーザ識別情報によって識別されるユーザに前記サービスが提供されていることを示す第1の状態情報と、当該ユーザに前記サービスが提供されていないことを示す第2の状態情報と、のうちのいずれかであり、
前記第2のサーバは、前記複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザを識別するユーザ識別情報と、当該ユーザによって利用されるプリンタを識別するプリンタ識別情報と、を関連付けて記憶可能な第2のメモリを備え、
前記端末装置は、
特定のユーザ識別情報を含むサービス開始要求を前記第1のサーバに送信する端末側送信部を備え、
前記第1のサーバは、
前記メモリ内の前記特定のユーザ識別情報に関連付けられている特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報である状況において、前記端末装置から前記サービス開始要求が受信する第1の受信部と、
前記端末装置から前記サービス開始要求が受信される場合に、前記特定のサーバ状態情報を前記第2の状態情報から前記第1の状態情報に変更する第1の変更部と、を備え、
前記第2のサーバは、
前記特定のユーザ識別情報を含むデバイス記憶情報を前記第1のサーバに送信するサーバ側送信部であって、前記デバイス記憶情報は、前記特定のユーザ識別情報と特定のプリンタ識別情報とが関連付けて記憶されていることを示す情報である、前記サーバ側送信部を備え、
前記第1のサーバは、
前記特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報である状況において、前記第2のサーバから前記デバイス記憶情報が受信する第2の受信部と、
前記第2のサーバから前記デバイス記憶情報が受信される場合に、前記特定のサーバ状態情報を前記第2の状態情報から前記第1の状態情報に変更する第2の変更部と、を備える
通信システム。
【請求項9】
プリンタに関連するサービスを提供する第1のサーバであって、
前記サービスに加入している複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザを識別するユーザ識別情報と、サーバ状態情報と、を関連付けて記憶するメモリであって、前記サーバ状態情報は、関連するユーザ識別情報によって識別されるユーザに前記サービスが提供されていることを示す第1の状態情報と、当該ユーザに前記サービスが提供されていないことを示す第2の状態情報と、のうちのいずれかである、前記メモリと、
前記メモリ内の特定のユーザ識別情報に関連付けられている特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報である状況において、端末装置から、前記特定のユーザ識別情報を含むサービス開始要求を受信する第1の受信部と、
前記端末装置から前記サービス開始要求が受信される場合に、前記特定のサーバ状態情報を前記第2の状態情報から前記第1の状態情報に変更する第1の変更部と、
前記特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報である状況において、第2のサーバからデバイス記憶情報を受信する第2の受信部であって、前記第2のサーバは、前記複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザを識別するユーザ識別情報と、当該ユーザによって利用されるプリンタを識別するプリンタ識別情報と、を関連付けて記憶可能であり、前記デバイス記憶情報は、前記特定のユーザ識別情報と特定のプリンタ識別情報とが関連付けて記憶されていることを示す情報である、前記第2の受信部と、
前記第2のサーバから前記デバイス記憶情報が受信される場合に、前記特定のサーバ状態情報を前記第2の状態情報から前記第1の状態情報に変更する第2の変更部と、
を備える、第1のサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、プリンタに関連するサービスを提供する第1のサーバに関する技術を開示する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、プリンタとPCと情報管理サーバとを備える通信システムが開示されている。プリンタは、定額印刷処理が実行される毎に、印刷枚数に関する印刷情報を記憶し、印刷情報を情報管理サーバに送信する。情報管理サーバは、プリンタから印刷情報を受信する場合に、印刷情報を管理する。情報管理サーバは、プリンタから受信される印刷情報を利用して、定額印刷処理のサービスを提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、サービスに加入しているユーザにサービスを提供するための新規な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、プリンタに関するサービスを提供する第1のサーバのためのコンピュータプログラムを開示する。前記第1のサーバは、前記サービスに加入している複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザを識別するユーザ識別情報と、サーバ状態情報と、を関連付けて記憶するメモリを備え、前記サーバ状態情報は、関連するユーザ識別情報によって識別されるユーザに前記サービスが提供されていることを示す第1の状態情報と、当該ユーザに前記サービスが提供されていないことを示す第2の状態情報と、のうちのいずれかであってもよい。前記コンピュータプログラムは、前記第1のサーバのコンピュータを、前記メモリ内の特定のユーザ識別情報に関連付けられている特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報である状況において、端末装置から、前記特定のユーザ識別情報を含むサービス開始要求を受信する第1の受信部と、前記端末装置から前記サービス開始要求が受信される場合に、前記特定のサーバ状態情報を前記第2の状態情報から前記第1の状態情報に変更する第1の変更部と、前記特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報である状況において、第2のサーバからデバイス記憶情報を受信する第2の受信部であって、前記第2のサーバは、前記複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザを識別するユーザ識別情報と、当該ユーザによって利用されるプリンタを識別するプリンタ識別情報と、を関連付けて記憶可能であり、前記デバイス記憶情報は、前記特定のユーザ識別情報と特定のプリンタ識別情報とが関連付けて記憶されていることを示す情報である、前記第2の受信部と、前記第2のサーバから前記デバイス記憶情報が受信される場合に、前記特定のサーバ状態情報を前記第2の状態情報から前記第1の状態情報に変更する第2の変更部と、として機能させてもよい。
【0006】
また、本明細書は、端末装置と、プリンタに関連するサービスを提供する第1のサーバと、第2のサーバと、を備える通信システムを開示する。前記第1のサーバは、前記サービスに加入している複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザを識別するユーザ識別情報と、サーバ状態情報と、を関連付けて記憶する第1のメモリを備え、前記サーバ状態情報は、関連するユーザ識別情報によって識別されるユーザに前記サービスが提供されていることを示す第1の状態情報と、当該ユーザに前記サービスが提供されていないことを示す第2の状態情報と、のうちのいずれかであってもよい。前記第2のサーバは、前記複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザを識別するユーザ識別情報と、当該ユーザによって利用されるプリンタを識別するプリンタ識別情報と、を関連付けて記憶可能な第2のメモリを備えてもよい。前記端末装置は、特定のユーザ識別情報を含むサービス開始要求を前記第1のサーバに送信する端末側送信部を備えてもよい。前記第1のサーバは、前記メモリ内の前記特定のユーザ識別情報に関連付けられている特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報である状況において、前記端末装置から前記サービス開始要求が受信する第1の受信部と、前記端末装置から前記サービス開始要求が受信される場合に、前記特定のサーバ状態情報を前記第2の状態情報から前記第1の状態情報に変更する第1の変更部と、を備えてもよい。前記第2のサーバは、前記特定のユーザ識別情報を含むデバイス記憶情報を前記第1のサーバに送信するサーバ側送信部であって、前記デバイス記憶情報は、前記特定のユーザ識別情報と特定のプリンタ識別情報とが関連付けて記憶されていることを示す情報である、前記サーバ側送信部を備えてもよい。前記第1のサーバは、前記特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報である状況において、前記第2のサーバから前記デバイス記憶情報が受信する第2の受信部と、前記第2のサーバから前記デバイス記憶情報が受信される場合に、前記特定のサーバ状態情報を前記第2の状態情報から前記第1の状態情報に変更する第2の変更部と、を備えてもよい。
【0007】
上記の構成によると、第1のサーバは、端末装置からサービス開始要求を受信する場合のみならず、第2のサーバからデバイス記憶情報を受信する場合にも、特定のユーザ識別情報によって識別されるユーザにサービスを提供することができる。
【0008】
上記のコンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体、上記のコンピュータプログラムによって実現される第1のサーバ、及び、第1のサーバによって実行される方法も、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3】サービス加入プロセスのシーケンス図を示す。
【
図4】ユーザにサービスが提供されるケースAのシーケンス図を示す。
【
図6】ユーザにサービスが提供されるケースBのシーケンス図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施例)
(通信システム2の構成;
図1)
図1に示されるように、通信システム2は、プリンタ10と、端末装置100と、サービスサーバ200と、接続サーバ300と、を備える。端末装置100は、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA、タブレットPC等の可搬型の端末装置である。プリンタ10、及び、端末装置100は、LAN(Local Area Networkの略)4に接続されている。プリンタ10、及び、端末装置100は、LAN4を介して、通信可能である。LAN4は、インターネット6に接続されている。プリンタ10、端末装置100、サービスサーバ200、及び、接続サーバ300は、インターネット6に接続されている。プリンタ10、端末装置100、サービスサーバ200、及び、接続サーバ300は、インターネット6を介して、通信可能である。サービスサーバ200は、プリンタによって印刷される印刷用紙の枚数に応じて課金する課金サービス(以下では、「定額制サービス」と呼ぶ)を提供する。定額制サービスについては、後で詳しく説明する。
【0011】
(プリンタ10の構成)
プリンタ10は、印刷機能を実行可能な周辺装置(即ちPC等の周辺装置)である。プリンタ10は、印刷機能に加えて、スキャン機能、FAX機能等を実行可能な多機能機であってもよい。プリンタ10は、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、通信インターフェース18と、制御部30と、を備える。プリンタ10は、デバイスID「DV1」を有する。以下では、インターフェースを「I/F」と記載することがある。
【0012】
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタ10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。印刷実行部16は、インクジェット方式の印刷機構を備える。印刷実行部16に装着されるカートリッジには、プリンタ10が定額制サービスの提供を受けている状態(以下では、「サービス提供状態」と記載する)で利用可能な専用カートリッジと、プリンタ10が定額制サービスの提供を受けていない状態(以下では、「サービス非提供状態」と記載する)で利用可能な汎用カートリッジと、が存在する。なお、変形例では、印刷実行部16は、レーザ方式の印刷機構を備えてもよい。
【0013】
通信I/F18は、LAN4に接続されている。通信I/F18は、無線I/Fであってもよいし、有線I/Fであってもよい。
【0014】
制御部30は、CPU32とメモリ34とを備える。CPU32は、メモリ34に記憶されているプログラム36に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ34は、さらに、サービスフラグ38と、枚数情報と、残量情報と、を記憶している。サービスフラグ38は、プリンタ10がサービス提供状態であることを示す「ON」と、プリンタ10がサービス非提供状態であることを示す「OFF」と、のどちらかの値を示す。サービス提供状態では、汎用カートリッジを利用した印刷が禁止され、専用カートリッジを利用した印刷が許容される。また、サービス提供状態において、プリンタがインターネット6に接続されていない場合、専用カートリッジを利用した印刷が制限される。例えば、少ない印刷枚数の印刷のみが許容される。一方、サービス非提供状態では、汎用カートリッジを利用した印刷が許容され、専用カートリッジを利用した印刷が禁止される。枚数情報は、プリンタ10によって印刷された印刷用紙の枚数を示す。残量情報は、プリンタ10の印刷実行部16に装着されているカートリッジのインクの残量を示す。
【0015】
(サービスサーバ200、及び、接続サーバ300の構成)
サービスサーバ200、及び、接続サーバ300は、プリンタ10のベンダによってインターネット6上に設置される。なお、変形例では、サービスサーバ200、及び、接続サーバ300は、当該ベンダとは異なる事業者によってインターネット6上に設置されてもよい。別の変形例では、プリンタ10のベンダは、サービスサーバ200、及び、接続サーバ300のハードウェアを自前で準備せず、外部のクラウドコンピューティングサービスが提供する環境を利用してもよい。この場合、プリンタ10のベンダは、サービスサーバ200、及び、接続サーバ300のプログラム(即ちソフトウェア)を準備し、それを上記の環境に導入することによって、サービスサーバ200、及び、接続サーバ300を実現してもよい。
【0016】
サービスサーバ200は、定額制サービスを提供する。定額制サービスは、所定期間(例えば、1ヶ月)におけるプリンタ10によって印刷される印刷用紙の枚数が契約印刷枚数(例えば1000枚)以下の場合、予め決められた金額(以下では、「定額料金」と記載することがある)を課金し、所定期間におけるプリンタ10によって印刷される印刷用紙の枚数が契約印刷枚数を超える場合に、定額料金と、契約印刷枚数を超えた枚数に応じた金額(以下では、「追加料金」と記載することがある)と、を合算した請求金額を課金する課金サービスである。本実施例において、定額制サービスは、カートリッジ発送サービスと、レンタルサービスと、を含む。カートリッジ発送サービスは、プリンタ10の印刷実行部16に装着されている専用カートリッジ内のインクの残量が所定残量以下になる場合に、新たな専用カートリッジを自動的に発送するサービスである。専用カートリッジは、サービスサーバ200から発送されるカートリッジである。レンタルサービスは、定額制サービスに加入するユーザにプリンタがレンタルされるサービスである。なお、変形例では、サービスサーバ200は、定額制の課金サービスに代えて、所定期間におけるプリンタ10によって印刷される印刷用紙の枚数に応じた金額を課金する従量制の課金サービスを提供してもよい。
【0017】
サービスサーバ200は、通信I/F218と、制御部230と、を備える。通信I/F218は、インターネット6に接続されている。制御部230は、CPU232と、メモリ234と、を備える。CPU232は、メモリ234に格納されているプログラム236に従って、様々な処理を実行する。メモリ234は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ234は、さらに、サービステーブル238を記憶している。
【0018】
接続サーバ300は、プリンタ10とのXMPP(eXtensible Messaging and Presence Protocolの略)接続を確立する。XMPP接続は、いわゆる常時接続と呼ばれる接続である。接続サーバ300は、XMPP接続を利用すれば、プリンタ10から要求を受信しなくても、プリンタ10が所属するLAN4のファイヤウォールを越えて、信号をプリンタ10に送信することができる。なお、接続サーバ300からプリンタ10に要求を送信する仕組みは、XMPP接続ではなく、他の手法であってもよい。例えば、プリンタ10と接続サーバ300との間にHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secureの略)接続が確立されてもよい。
【0019】
接続サーバ300は、通信I/F318と、制御部330と、を備える。通信I/F318は、インターネット6に接続されている。制御部330は、CPU332と、メモリ334と、を備える。CPU332は、メモリ334に格納されているプログラム336に従って、様々な処理を実行する。メモリ334は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ334は、さらに、管理テーブル338を記憶している。
【0020】
(各テーブルの構成;
図2)
続いて、
図2を参照して、サービスサーバ200内のサービステーブル238、及び、接続サーバ300内の管理テーブル338の内容を説明する。
【0021】
サービスサーバ200内のサービステーブル238では、ユーザを識別するためのユーザID(例えば「U1」)と、パスワード(例えば「PW1」)と、メールアドレス(例えば「MA1」)と、デバイスID(例えば「DV1」)と、当該ユーザの住所を示す住所情報(例えば「AD1」)と、プラン情報(例えば「PI1」)と、サーバ状態情報と、送信フラグと、が関連付けて記憶されている。プラン情報は、ユーザによって選択された契約プランを示す。契約プランは、例えば、契約印刷枚数、プリンタのモデル名等に応じて設定され、複数の種類が存在する。本実施例では、サービスサーバ200は、契約印刷枚数が「1000」である第1契約プラン、及び、契約印刷枚数が「500」である第2契約プランを提供する。サーバ状態情報は、関連するユーザIDによって識別されるユーザに定額制サービスが提供されていることを示す「ON」と、当該ユーザに定額制サービスが提供されていないことを示す「OFF」と、のうちのいずれかを示す。送信フラグは、PINコードが端末装置に送信済みであることを示す「ON」と、PINコードが端末装置に送信されていないことを示す「OFF」と、のうちのいずれかを示す。
【0022】
接続サーバ300内の管理テーブル338では、ユーザIDと、パスワードと、デバイスIDと、トークン(例えば「tk1」)と、枚数情報(例えば「100」)と、残量情報(例えば「80」)と、が関連付けて記憶されている。トークンは、プリンタ10と接続サーバ300との間にXMPP接続を確立するための認証情報である。
【0023】
(サービス加入プロセス;
図3)
図3を参照して、端末装置100のユーザが定額制サービスに加入するサービス加入プロセスについて説明する。
図3の初期状態において、サービスサーバ200のサービステーブル238には、ユーザID「U1」とパスワード「PW1」とメールアドレスMA1とが関連付けて記憶されている。また、接続サーバ300の管理テーブル338には、ユーザID「U1」とパスワード「PW1」とが関連付けて記憶されている。
【0024】
ユーザは、T10において、ログイン操作を端末装置100に実行する。これにより、端末装置100は、T12において、ログイン画面データ要求をサービスサーバ200に送信し、T14において、サービスサーバ200からログイン画面データを受信し、T16において、ログイン画面を表示する。ユーザは、T18において、ユーザID「U1」とパスワード「PW1」とを端末装置100に入力する。これにより、端末装置100は、T20において、ユーザID「U1」とパスワード「PW1」とを含むログイン要求をサービスサーバ200に送信する。
【0025】
サービスサーバ200は、T20において、端末装置100からログイン要求を受信すると、T22において、ログイン要求内のユーザID「U1」及びパスワード「PW1」の組み合わせがサービステーブル238内に記憶されているために、認証が成功したと判断し、T24において、ホーム画面データを端末装置100に送信する。
【0026】
端末装置100は、T24において、サービスサーバ200からホーム画面データを受信すると、T26において、ホーム画面データに対応するホーム画面を表示する。ホーム画面は、定額制サービスに加入するための画面である。ユーザは、T28において、定額制サービスに加入するためのサービス加入操作を端末装置100に実行する。これにより、端末装置100は、T30において、サービス加入要求をサービスサーバ200に送信する。サービス加入要求は、定額制サービスに加入することを要求する信号である。
【0027】
サービスサーバ200は、T30において、端末装置100からサービス加入要求を受信すると、T32において、加入画面データを端末装置100に送信する。
【0028】
端末装置100は、T32において、サービスサーバ200から加入画面データを受信すると、T34において、加入画面データに対応する加入画面を表示する。加入画面は、ユーザに契約プランを選択させるための画面であり、かつ、ユーザに住所を入力させるための画面である。ユーザは、T36において、第1契約プランを選択するとともに、住所を端末装置100に入力する。これにより、端末装置100は、T40において、第1契約プランを示すプラン情報PI1とユーザの住所を示す住所情報AD1とを含むサービス加入情報をサービスサーバ200に送信する。なお、変形例では、加入画面において、ユーザにレンタルされるプリンタのモデル名を選択可能であってもよい。
【0029】
サービスサーバ200は、T40において、端末装置100からサービス加入情報を受信すると、T42において、サービス加入情報内のプラン情報PI1及び住所情報AD1をユーザID「U1」に関連付けてサービステーブル238に記憶する。次いで、サービスサーバ200は、T44において、プリンタ発送処理を実行する。プリンタ発送処理は、サービスに加入したユーザにプリンタ10を発送するための処理である。プリンタ発送処理は、例えば、プリンタ10を保管する倉庫の作業員への通知を含む。当該通知は、サービステーブル238内の住所情報AD1によって示される住所宛にプリンタ10を発送すること、及び、プリンタ10のサービスフラグ38を「OFF」から「ON」に変更することを含む。これにより、プリンタ10のサービスフラグ38が「OFF」から「ON」された後に、プリンタ10がユーザの元へ発送される。なお、プリンタ10には、専用カートリッジが同梱されている。T44の処理が終了すると、サービス加入プロセスが終了する。
【0030】
(ケースA;
図4、
図5)
図4、
図5を参照して、ケースAについて説明する。ケースAでは、端末装置100からサービス開始要求が送信されることに応じて、ユーザに定額制サービスが提供される。ケースAの初期状態は、
図3のサービス加入プロセスの後の状態であり、端末装置100のユーザの元にプリンタ10が届いた後の状態である。
【0031】
ユーザは、プリンタ10を所定の場所に設置し、T110において、プリンタ10をインターネット6に接続するためのネットワーク接続操作を行う。ネットワーク接続操作は、例えば、WPS(Wi-Fi Protected Setupの略)の操作等である。これにより、プリンタ10がインターネット6に接続される。
【0032】
ユーザは、T120において、端末装置100にインストールされているアプリケーションプログラムを利用した接続操作を行う。接続操作は、プリンタ10と接続サーバ300との間にXMPP接続を確立するための操作である。接続操作は、ユーザID「U1」を入力する操作を含む。これにより、端末装置100は、T122において、ユーザID「U1」を含む接続要求をサービスサーバ200に送信する。
【0033】
端末装置100は、T122において、端末装置100から接続要求を受信すると、T124において、PINコードPC1を生成し、T126において、PINコードPC1を端末装置100に送信する。
【0034】
端末装置100は、T126において、サービスサーバ200からPINコードPC1を受信すると、T128において、PINコードPC1を表示する。これにより、ユーザは、プリンタ10に入力すべきPINコードPC1を知ることができる。
【0035】
また、サービスサーバ200は、T130において、PINコードPC1とユーザID「U1」とを接続サーバ300に送信し、T132において、サービステーブル238において、ユーザID「U1」に関連付けられている送信フラグを「OFF」から「ON」に変更する。なお、サービスサーバ200は、T130の後に、T126の処理を実行してもよい。
【0036】
接続サーバ300は、T130において、サービスサーバ200から、PINコードPC1とユーザID「U1」とを受信すると、管理テーブル338において、PINコードPC1をユーザID「U1」に関連付けて一時的に記憶する。
【0037】
ユーザは、T140において、PINコードPC1をプリンタ10に入力する。これにより、プリンタ10は、T142において、PINコードPC1とプリンタ10のデバイスID「DV1」とを含むトークン要求を接続サーバ300に送信する。
【0038】
接続サーバ300は、T142において、プリンタ10からトークン要求を受信すると、T144において、T134で記憶されたPINコードPC1とトークン要求内のPINコードPC1とが一致するために、認証が成功したと判断する。接続サーバ300は、T146において、トークンtk1を生成し、T148において、生成済みのトークンtk1をユーザID「U1」に関連付けて管理テーブル338に記憶する。また、接続サーバ300は、管理テーブル338内のPINコードPC1を消去する。次いで、接続サーバ300は、T150において、トークンtk1をプリンタ10に送信する。
【0039】
プリンタ10は、T150において、接続サーバ300からトークンtk1を受信すると、T152において、受信済みのトークンtk1をメモリ34に記憶する。次いで、プリンタ10は、T154において、トークンtk1を利用して、接続サーバ300とのXMPP接続を確立する。
【0040】
接続サーバ300は、T154において、プリンタ10とのXMPP接続が確立されると、T156において、T142で受信されたデバイスID「DV1」をユーザID「U1」に関連付けて管理テーブル338に記憶する。
【0041】
端末装置100は、PINコードPC1が表示されてから第1判定時間(例えば2分)が経過したと判断すると、T160において、サービス開始操作画面を表示する。サービス開始操作画面は、サービス開始操作を受け付けるための画面である。サービス開始操作は、サーバ状態情報を「ON」に変更するための操作である。即ち、サービス開始操作は、定額制サービスの提供をサービスサーバ200に開始させるための操作である。ユーザは、T162において、サービス開始操作を端末装置100に実行する。これにより、端末装置100は、T164において、サーバ状態情報を「ON」に変更することをサービスサーバ200に要求するためのサービス開始要求をサービスサーバ200に送信する。なお、変形例では、端末装置100は、PINコードPC1をプリンタ10に送信したことを示す操作を受け付ける場合に、サービス開始操作画面を表示してもよい。
【0042】
サービスサーバ200は、T164において、端末装置100からサービス開始要求を受信すると、
図5のT170において、サービステーブル238において、ユーザID「U1」に関連付けられているサーバ状態情報を「OFF」から「ON」に変更する。サービスサーバ200は、ユーザID「U1」を含むデバイス設定要求を接続サーバ300に送信する。デバイス設定要求は、メモリ34内の枚数情報を「0」に変更することをプリンタ10に要求するための信号である。
【0043】
接続サーバ300は、T172において、サービスサーバ200からデバイス設定要求を受信すると、管理テーブル338において、ユーザID「U1」に関連付けて記憶されているデバイスID「DV1」を特定する。次いで、接続サーバ300は、T174において、特定済みのデバイスID「DV1」によって特定されるプリンタ10にデバイス設定要求を送信する。
【0044】
プリンタ10は、T174において、接続サーバ300からデバイス設定要求を受信すると、T176において、メモリ34に記憶されている枚数情報を「0」に変更する。次いで、プリンタ10は、T178において、設定完了通知を接続サーバ300に送信する。
【0045】
接続サーバ300は、T178において、プリンタ10から設定完了通知を受信すると、T180において、デバイスID「DV1」を含む設定完了通知をサービスサーバ200に送信する。
【0046】
サービスサーバ200は、T180において、接続サーバ300から設定完了通知を受信すると、T182において、当該通知内のデバイスID「DV1」をユーザID「U1」に関連付けてサービステーブル238に記憶する。次いで、サービスサーバ200は、T184において、定額制サービスの提供が開始されたことを示すサービス開始通知を端末装置100に送信する。
【0047】
端末装置100は、T184において、サービスサーバ200からサービス開始通知を受信すると、T186において、サービス開始画面を表示する。サービス開始画面は、定額制サービスの提供が開始されたことを示すメッセージを含む。これにより、ユーザは、定額制サービスの提供が開始されたことを知ることができる。
【0048】
プリンタ10は、設定完了通知を接続サーバ300に送信してから第2判定時間(例えば12時間)が経過する場合に、メモリ34内の枚数情報と残量情報とを特定する。本ケースにおいて、T190の時点における枚数情報、残量情報は、それぞれ、「100」、「80」である。この場合、端末装置100は、T190において、デバイスID「DV1」と枚数情報「100」と残量情報「80」とを含む通知情報を接続サーバ300に送信する。なお、プリンタ10は、通知情報を接続サーバ300に送信する毎に、メモリ34内の枚数情報を「0」に変更する。
【0049】
接続サーバ300は、T190において、プリンタ10から通知情報を受信すると、T192において、通知情報を利用して管理テーブル338を更新する。具体的には、接続サーバ300は、通知情報内の枚数情報によって示される印刷枚数「100」と、管理テーブル338においてデバイスID「DV1」に関連付けて記憶されている枚数情報によって示される印刷枚数「0」と、を合計した合計印刷枚数「100」を算出する。そして、接続サーバ300は、合計印刷枚数を新たな枚数情報として管理テーブル338に記憶する。また、接続サーバ300は、管理テーブル338においてデバイスID「DV1」に関連付けて記憶されている残量情報を通知情報内の残量情報に更新する。その後も、プリンタ10は、第2判定時間が経過する毎に、通知情報を接続サーバ300に送信する。なお、接続サーバ300は、プリンタ10から受信される通知情報内の残量情報によって示される残量が閾値以下である場合、デバイスID「DV1」を含むカートリッジ発送要求をサービスサーバ200に送信する。サービスサーバ200は、接続サーバ300からカートリッジ発送要求が受信されると、サービステーブル238において、当該要求内のデバイスID「DV1」に関連付けて記憶されている住所情報AD1を特定する。そして、サービスサーバ200は、特定済みの住所情報AD1によって特定される住所宛に新たな専用カートリッジを発送するカートリッジ発送処理を実行する。
【0050】
接続サーバ300は、設定完了通知をサービスサーバ200に送信してから所定期間(例えば、1ヶ月)が経過したと判断すると、管理テーブル338内のデバイスID「DV1」に関連付けて記憶されている枚数情報を記憶する。本ケースにおいて、T200の時点における枚数情報は、「800」である。この場合、接続サーバ300は、デバイスID「DV1」と枚数情報「800」とを含むサービス情報をサービスサーバ200に送信する。接続サーバ300は、管理テーブル338において、デバイスID「DV1」に関連付けられている枚数情報を「0」に変更する。接続サーバ300は、その後も、所定期間が経過する毎に、サービス情報をサービスサーバ200に送信する。
【0051】
サービスサーバ200は、T200において、接続サーバ300からサービス情報を受信すると、T202において、サービス情報を利用した課金処理を実行する。具体的には、サービスサーバ200は、サービステーブル238において、サービス情報内のデバイスID「DV1」に関連付けられているプラン情報PI1を特定し、プラン情報PI1によって示される第1契約プランの契約印刷枚数「1000」を特定する。そして、サービスサーバ200は、サービス情報内の枚数情報によって示される印刷枚数「800」が、契約印刷枚数「1000」以下であると判断する。この場合、サービスサーバ200は、定額料金の支払いを請求するための処理を実行する。このようにして、定額制サービスがユーザに提供される。
【0052】
(ケースB;
図6)
図6を参照して、ケースBについて説明する。ケースBでは、端末装置100からサービスサーバ200にサービス開始要求が送信されることなく、ユーザに定額制サービスが提供される。ケースBの初期状態は、
図4のケースAの初期状態と同様である。
【0053】
まず、プリンタ10、端末装置100、サービスサーバ200、及び、接続サーバ300の間で、
図4のT110~T160と同様の処理が実行される。
【0054】
本ケースでは、ユーザによってサービス開始操作が実行されない状況を想定する。この場合、端末装置100からサービスサーバ200にサービス開始要求が送信されない。このため、
図5のT170以降の処理が実行されない。
【0055】
サービスサーバ200は、サービステーブル238においてユーザID「U1」に関連付けて記憶されている送信フラグが「OFF」から「ON」に変更された後、即ち、PINコードPC1が端末装置100に送信された後に、端末装置100からサービス開始要求が受信されることなく第3判定時間(例えば、1時間)が経過する場合に、T310において、サービス開始要求を受信していないと判断する。この場合、サービステーブル238は、T312において、ユーザID「U1」を含む確認要求を接続サーバ300に送信する。確認要求は、接続サーバ300において、デバイスIDがユーザID「U1」に関連付けて記憶されている場合に、当該デバイスIDとユーザID「U1」とを含むデバイス記憶情報の送信を接続サーバ300に要求するための信号である。
【0056】
接続サーバ300は、T312において、サービスサーバ200から確認要求を受信すると、デバイスID「DV1」が、当該要求内のユーザID「U1」に関連付けて管理テーブル338に記憶されていることを特定し、T314において、デバイス記憶情報を含む結果情報をサービスサーバ200に送信する。デバイス記憶情報は、ユーザID「U1」と特定済みのデバイスID「DV1」とを含む。なお、接続サーバ300は、管理テーブル338において、確認要求内のユーザIDに関連付けられているデバイスIDを特定することができない場合は、エラー情報を含む結果情報をサービスサーバ200に送信する。サービステーブル238において、確認要求内のユーザIDに関連付けられているデバイスIDを特定することができない場合とは、プリンタ10へのPINコードPC1の入力が行われていない場合である。
【0057】
上述のように、サービスサーバ200は、確認要求を接続サーバ300に送信することに応じて(T312)、接続サーバ300からデバイス記憶情報を受信し得る(T314)。このような構成によると、接続サーバ300がデバイス記憶情報を自発的に送信する構成と比較して、デバイス記憶情報を適切なタイミングで受信することができる。
【0058】
端末装置100からサービス開始要求が受信されることなく第3判定時間が経過する場合、ユーザがサービス開始操作の実行を忘れている可能性が高い。上述のように、サービスサーバ200は、端末装置100からサービス開始要求が受信されることなく第3判定時間が経過する場合(T310)に、確認要求を接続サーバ300に送信する(T312)。このため、ユーザがサービス開始操作の実行を忘れていた場合であっても、ユーザに定額制サービスの提供をすることができる。
【0059】
サービスサーバ200は、T314において、接続サーバ300から結果情報を受信すると、T316において、結果情報がデバイス記憶情報を含むと判断する。この場合、サービスサーバ200は、T316において、サービステーブル238において、ユーザID「U1」に関連付けて記憶されているサーバ状態情報を「OFF」から「ON」に変更する。T322~T332は、
図5のT172~T182と同様である。なお、サービスサーバ200は、結果情報がデバイス記憶情報を含まない場合、即ち、結果情報がエラー情報を含む場合、T318以降の処理を実行しない。この場合、サービスサーバ200は、第3判定時間が経過する毎に、確認要求を接続サーバ300に送信する。
【0060】
サービスサーバ200は、T332が完了すると、サービステーブル238において、ユーザID「U1」に関連付けて記憶されているメールアドレスMA1を特定し、T334において、メールアドレスMA1を送信先アドレスとして含むサービス開始メールを送信する。サービス開始メールは、定額制サービスの提供が開始されたことを示すメッセージを含む。これにより、ユーザは、端末装置100等を利用してサービス開始メールを開くことによって、定額制サービスの提供が開始されたことを知ることができる。その後、プリンタ10、サービスサーバ200、及び、接続サーバ300の間で、
図5のT190~T202と同様の処理が実行される。
【0061】
(本実施例の効果)
上記の構成によると、サービスサーバ200は、端末装置100からサービス開始要求を受信する場合(
図4のT164)のみならず、接続サーバ300からデバイス記憶情報を受信する場合(
図6のT314)にも、ユーザID「U1」によって識別されるユーザに定額制サービスを提供することができる。
【0062】
(対応関係)
サービスサーバ200、接続サーバ300が、それぞれ、「第1のサーバ」、「第2のサーバ」の一例である。定額制サービスが、「サービス」の一例である。ユーザIDが、「ユーザ識別情報」の一例である。サーバ状態情報「ON」、サーバ状態情報「OFF」が、それぞれ、「第1の状態情報」、「第2の状態情報」の一例である。ユーザID「U1」が、「特定のユーザ識別情報」の一例である。サービステーブル238においてユーザID「U1」に関連付けて記憶されているサーバ状態情報が、「特定のサーバ状態情報」の一例である。デバイスIDが、「プリンタ識別情報」の一例である。PINコードPC1が、「認証情報」の一例である。第3判定時間が、「所定時間」の一例である。プリンタ10が、「特定のプリンタ」の一例である。デバイスID「DV1」が、「特定のプリンタ識別情報」の一例である。
図4のT162のサービス開始操作が、「所定操作」の一例である。プリンタ発送処理が、「発送処理」の一例である。
図6のT334のサービス開始メールが、「サービスの提供が開始されることを示す通知」の一例である。サービスサーバ200のメモリ234、接続サーバ300のメモリ334が、それぞれ、「第1のメモリ」、「第2のメモリ」の一例である。
【0063】
図4のT164が、「第1の受信部」によって実行される処理の一例である。
図5のT170が、「第1の変更部」によって実行される処理の一例である。
図6のT314が、「第2の受信部」によって実行される処理の一例である。
図6のT318が、「第2の変更部」によって実行される処理の一例である。
【0064】
図4のT164が、「端末装置」の「端末側送信部」によって実行される処理の一例である。
図4のT164が、「第1のサーバ」の「第1の受信部」によって実行される処理の一例である。
図5のT170が、「第1のサーバ」の「第1の変更部」によって実行される処理の一例である。
図6のT314が、「第2のサーバ」の「サーバ側送信部」によって実行される処理の一例である。
図6のT314が、「第1のサーバ」の「第2の受信部」によって実行される処理の一例である。
図6のT318が、「第1のサーバ」の「第2の変更部」によって実行される処理の一例である。
【0065】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0066】
(第1変形例)「プリンタ識別情報」は、デバイスIDに限定されず、プリンタのシリアル番号、モデル名等であってもよい。
【0067】
(第2変形例)
図6のT312を省略可能である。本変形例では、接続サーバ300は、デバイス記憶情報をサービスサーバ200に定期的に送信する。即ち、接続サーバ300は、デバイス記憶情報を自発的に送信する。本変形例では、「第1の送信部」を省略可能である。
【0068】
(第3変形例)定額制サービスに加入する時点において、ユーザがプリンタ10を所有していてもよい。本変形例では、定額制サービスは、レンタルサービスを含まなくてもよい。本変形例では、サービスサーバ200は、
図3のT42の後に、T44を実行することなく、
図4のT124以降の処理を実行する。また、本変形例では、
図5のデバイス設定要求は、枚数情報を「0」に変更することをプリンタ10に要求するための信号であり、かつ、プリンタ10のサービスフラグ38を「OFF」から「ON」にすることを要求するための信号である。本変形例では、「発送処理実行部」を省略可能である。
【0069】
(第4変形例)
図6のT334を省略可能である。本変形例では、「第4の送信部」を省略可能である。
【0070】
(第5変形例)サービスサーバ200は、
図6のT334において、端末装置100にインストールされているアプリケーションプログラムを宛先として、定額制サービスの提供が開始されることを示す通知を送信してもよい。
【0071】
(第6変形例)定額制サービスは、レンタルサービスに代えて、プリンタをユーザに販売する販売サービスを含んでいてもよい。
【0072】
(第7変形例)上記の各実施例では、
図3~
図6の各処理がソフトウェア(例えばプログラム36、236、336)によって実現されるが、これらの各処理のうちの少なくとも1つが論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0073】
また、本明細書では、以下の参考例も開示する。実施例では、サービスサーバ200は、接続サーバ300からデバイス記憶情報が受信される場合(
図6のT312)にサーバ状態情報を「OFF」から「ON」に変更する(T314)。本参考例では、サービスサーバ200は、接続サーバ300からデバイス記憶情報が受信される場合に、サーバ状態情報を変更することなく、サービス開始操作の実行をユーザに促すためのメッセージを含む通知を送信する。当該通知は、ユーザのメールアドレスMA1を宛先として送信されてもよいし、端末装置100にインストールされているアプリケーションプログラムを宛先として送信されてもよい。
【0074】
また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0075】
本特許出願時の特許請求の範囲において、各請求項が一部の請求項のみに従属している場合であっても、各請求項が当該一部の請求項のみに従属可能であることに限定されない。技術的に矛盾しない範囲において、各請求項は、出願時に従属していない他の請求項にも従属可能である。即ち、各請求項の技術は以下のように様々に組み合わせることができる。
(項目1)
プリンタに関連するサービスを提供する第1のサーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記第1のサーバは、前記サービスに加入している複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザを識別するユーザ識別情報と、サーバ状態情報と、を関連付けて記憶するメモリを備え、
前記サーバ状態情報は、関連するユーザ識別情報によって識別されるユーザに前記サービスが提供されていることを示す第1の状態情報と、当該ユーザに前記サービスが提供されていないことを示す第2の状態情報と、のうちのいずれかであり、
前記コンピュータプログラムは、前記第1のサーバのコンピュータを、
前記メモリ内の特定のユーザ識別情報に関連付けられている特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報である状況において、端末装置から、前記特定のユーザ識別情報を含むサービス開始要求を受信する第1の受信部と、
前記端末装置から前記サービス開始要求が受信される場合に、前記特定のサーバ状態情報を前記第2の状態情報から前記第1の状態情報に変更する第1の変更部と、
前記特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報である状況において、第2のサーバからデバイス記憶情報を受信する第2の受信部であって、前記第2のサーバは、前記複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザを識別するユーザ識別情報と、当該ユーザによって利用されるプリンタを識別するプリンタ識別情報と、を関連付けて記憶可能であり、前記デバイス記憶情報は、前記特定のユーザ識別情報と特定のプリンタ識別情報とが関連付けて記憶されていることを示す情報である、前記第2の受信部と、
前記第2のサーバから前記デバイス記憶情報が受信される場合に、前記特定のサーバ状態情報を前記第2の状態情報から前記第1の状態情報に変更する第2の変更部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
(項目2)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報である状況において、前記特定のユーザ識別情報を含む確認要求を前記第2のサーバに送信する第1の送信部として機能させ、
前記第2の受信部は、前記確認要求が前記第2のサーバに送信されることに応じて、前記第2のサーバから前記デバイス記憶情報を受信する、項目1に記載のコンピュータプログラム。
(項目3)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記端末装置から、前記特定のユーザ識別情報を含む接続要求を受信する第3の受信部であって、前記接続要求は、前記第2のサーバとプリンタとの間に接続を確立することを要求する信号である、前記第3の受信部と、
前記端末装置から前記接続要求が受信される場合に、認証情報を前記端末装置に送信する第2の送信部と、
前記端末装置から前記接続要求が受信される場合に、前記認証情報と前記特定のユーザ識別情報とを前記第2のサーバに送信する第3の送信部と、
前記第1の送信部は、前記認証情報が前記端末装置に送信された後に、前記端末装置から前記サービス開始要求が受信されることなく所定時間が経過する場合に、前記確認要求を前記第2のサーバに送信する、項目2に記載のコンピュータプログラム。
(項目4)
前記端末装置は、前記第1のサーバから前記認証情報を受信する場合に、前記認証情報を表示し、
前記第2のサーバは、
前記端末装置に表示される前記認証情報が前記特定のプリンタ識別情報によって識別される特定のプリンタに入力される場合に、前記特定のプリンタから、前記認証情報と前記特定のプリンタ識別情報とを受信し、
前記特定のプリンタから前記認証情報と前記特定のプリンタ識別情報とを受信する場合に、前記第2のサーバと前記特定のプリンタとの間に接続を確立し、
前記第2のサーバと前記特定のプリンタとの間に前記接続が確立される場合に、前記特定のユーザ識別情報と前記特定のプリンタ識別情報とを関連付けて記憶し、
前記第1の受信部は、前記認証情報が前記端末装置に表示された後に、所定操作が前記端末装置に実行される場合に、前記端末装置から前記サービス開始要求を受信する、項目3に記載のコンピュータプログラム。
(項目5)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記特定のプリンタ識別情報によって識別される特定のプリンタを発送するための発送処理を実行する発送処理実行部として機能させ、
前記第3の受信部は、前記特定のプリンタが発送された後に、前記端末装置から前記接続要求を受信する、項目3又は4に記載のコンピュータプログラム。
(項目6)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第2のサーバから前記デバイス記憶情報が受信されることに応じて、前記特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報から前記第1の状態情報に変更される場合に、前記サービスの提供が開始されることを示す通知を送信する第4の送信部として機能させる、項目1から5のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目7)
前記サービスは、プリンタによって印刷される印刷用紙の枚数に応じて課金する課金サービスである、項目1から6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目8)
端末装置と、プリンタに関連するサービスを提供する第1のサーバと、第2のサーバと、を備える通信システムであって、
前記第1のサーバは、前記サービスに加入している複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザを識別するユーザ識別情報と、サーバ状態情報と、を関連付けて記憶する第1のメモリを備え、
前記サーバ状態情報は、関連するユーザ識別情報によって識別されるユーザに前記サービスが提供されていることを示す第1の状態情報と、当該ユーザに前記サービスが提供されていないことを示す第2の状態情報と、のうちのいずれかであり、
前記第2のサーバは、前記複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザを識別するユーザ識別情報と、当該ユーザによって利用されるプリンタを識別するプリンタ識別情報と、を関連付けて記憶可能な第2のメモリを備え、
前記端末装置は、
特定のユーザ識別情報を含むサービス開始要求を前記第1のサーバに送信する端末側送信部を備え、
前記第1のサーバは、
前記メモリ内の前記特定のユーザ識別情報に関連付けられている特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報である状況において、前記端末装置から前記サービス開始要求が受信する第1の受信部と、
前記端末装置から前記サービス開始要求が受信される場合に、前記特定のサーバ状態情報を前記第2の状態情報から前記第1の状態情報に変更する第1の変更部と、を備え、
前記第2のサーバは、
前記特定のユーザ識別情報を含むデバイス記憶情報を前記第1のサーバに送信するサーバ側送信部であって、前記デバイス記憶情報は、前記特定のユーザ識別情報と特定のプリンタ識別情報とが関連付けて記憶されていることを示す情報である、前記サーバ側送信部を備え、
前記第1のサーバは、
前記特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報である状況において、前記第2のサーバから前記デバイス記憶情報が受信する第2の受信部と、
前記第2のサーバから前記デバイス記憶情報が受信される場合に、前記特定のサーバ状態情報を前記第2の状態情報から前記第1の状態情報に変更する第2の変更部と、を備える
通信システム。
(項目9)
プリンタに関連するサービスを提供する第1のサーバであって、
前記サービスに加入している複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザを識別するユーザ識別情報と、サーバ状態情報と、を関連付けて記憶するメモリであって、前記サーバ状態情報は、関連するユーザ識別情報によって識別されるユーザに前記サービスが提供されていることを示す第1の状態情報と、当該ユーザに前記サービスが提供されていないことを示す第2の状態情報と、のうちのいずれかである、前記メモリと、
前記メモリ内の特定のユーザ識別情報に関連付けられている特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報である状況において、端末装置から、前記特定のユーザ識別情報を含むサービス開始要求を受信する第1の受信部と、
前記端末装置から前記サービス開始要求が受信される場合に、前記特定のサーバ状態情報を前記第2の状態情報から前記第1の状態情報に変更する第1の変更部と、
前記特定のサーバ状態情報が前記第2の状態情報である状況において、第2のサーバからデバイス記憶情報を受信する第2の受信部であって、前記第2のサーバは、前記複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザを識別するユーザ識別情報と、当該ユーザによって利用されるプリンタを識別するプリンタ識別情報と、を関連付けて記憶可能であり、前記デバイス記憶情報は、前記特定のユーザ識別情報と特定のプリンタ識別情報とが関連付けて記憶されていることを示す情報である、前記第2の受信部と、
前記第2のサーバから前記デバイス記憶情報が受信される場合に、前記特定のサーバ状態情報を前記第2の状態情報から前記第1の状態情報に変更する第2の変更部と、
を備える、第1のサーバ。
【符号の説明】
【0076】
2:通信システム、4:LAN、6:インターネット、10:プリンタ、12:操作部、14:表示部、16:印刷実行部、18:通信I/F、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:プログラム、38:サービスフラグ、100:端末装置、200:サービスサーバ、218:通信I/F、230:制御部、232:CPU、234:メモリ、236:プログラム、238:サービステーブル、300:接続サーバ、318:通信I/F、330:制御部、332:CPU、334:メモリ、336:プログラム、338:管理テーブル