(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024121517
(43)【公開日】2024-09-06
(54)【発明の名称】飛散防止装置
(51)【国際特許分類】
E02D 13/08 20060101AFI20240830BHJP
【FI】
E02D13/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023028662
(22)【出願日】2023-02-27
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 公開日:令和 4年10月17日~11月10日 公開場所:(仮称)「千代田区三番町計画」建築工事現場(東京都千代田区九段南2丁目3-10)
(71)【出願人】
【識別番号】000179915
【氏名又は名称】ジェコス株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】599103878
【氏名又は名称】株式会社菅原建設
(74)【代理人】
【識別番号】100087491
【弁理士】
【氏名又は名称】久門 享
(74)【代理人】
【識別番号】100104271
【弁理士】
【氏名又は名称】久門 保子
(72)【発明者】
【氏名】後藤 健治
(72)【発明者】
【氏名】植田 稔
【テーマコード(参考)】
2D050
【Fターム(参考)】
2D050AA00
2D050DB00
2D050EE01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】簡単に装着することができ、掘削孔周囲に土砂や泥土が飛散するのを防ぐことができる飛散防止装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る飛散防止装置1は、掘削孔内の土砂や障害物を撤去する時に用いられる地中障害物撤去用装置10に取り付けて、掘削孔から排出される土砂が掘削孔周囲に飛散するのを防止するための飛散防止装置1であって、地中障害物撤去用装置10を囲うための養生シート3と、養生シート3を取り付けるためのシート取付部材2とを備えている。シート取付部材2は、2つの半円状部材と、半円状部材の片端部に設けた把手5と、把手5どうしを接合して固定させるための固定手段8と、養生シート3をシート取付部材2の側面にカーテン状に取り付けるために複数個設けられているシート取付金具4とを備えている。把手5は、掘削孔の径の外側に達する長さを有すると、作業者が掘削孔に身体を乗り出さずに取り付けられてよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
掘削孔内の土砂や障害物を撤去する時に用いられる地中障害物撤去用装置に取り付けて、掘削孔から排出される土砂が前記掘削孔周囲に飛散するのを防止するための飛散防止装置であって、前記飛散防止装置は、前記地中障害物撤去用装置を囲うための養生シートと、前記養生シートを取り付けるためのシート取付部材とを備え、前記シート取付部材は、2つの半円状部材と、前記半円状部材の片端部に延びた把手と、前記把手どうしを接合して固定させるための固定手段と、前記養生シートを前記シート取付部材の側面にカーテン状に取り付けるために複数個設けられているシート取付金具と、を備えていることを特徴とする飛散防止装置。
【請求項2】
請求項1記載の飛散防止装置において、前記把手は、作業者が前記シート取付部材を取り付ける際に作業者の手で把持するのに十分な長さを有するものであることを特徴とする飛散防止装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の飛散防止装置において、前記固定手段はピン状部材と前記ピン状部材を挿入する嵌合部とからなることを特徴とする飛散防止装置。
【請求項4】
請求項3記載の飛散防止装置において、前記ピン状部材はボルト機能を有するようにしたことを特徴とする飛散防止装置。
【請求項5】
請求項1または2のいずれかに記載の飛散防止装置において、前記シート取付部材には前記飛散防止装置を持ち運ぶためのコの字状の取手部が1または複数個設けられていることを特徴とする飛散防止装置。
【請求項6】
請求項1または2のいずれかに記載の飛散防止装置において、前記養生シートの下端部には介錯ロープが設けられていることを特徴とする飛散防止装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掘削孔から土砂や障害物を排土、撤去するための地中障害物撤去用装置に装着し、泥土などが掘削孔周囲に飛散しないようにするための飛散防止装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、地中の土砂や障害物を撤去する工法として、例えば、
図3に示したように据置式の全旋回掘削機12によりケーシングチューブ13を回転、圧入しながら、ハンマーグラブ10でケーシングチューブ13内の土砂や障害物を撤去する全旋回オールケーシング工法(以下、CD工法と記す。)がある。
【0003】
CD工法では、クローラーフックの主巻フック15に養生カーテン3を取り付けて、補巻フック16にハンマーグラブ10を取り付けて吊り込む。クローラーフックの主巻フック15に取り付けた養生カーテン3をケーシングチューブ13に被せ、ハンマーグラブ10をケーシングチューブ13内にセットした後、ハンマーグラブ10を投下する。ケーシングチューブ13内で障害物を把持し、ハンマーグラブ10を引き上げる。
【0004】
障害物の把持状況を確認するため、ケーシングチューブ13に被せてあった養生カーテン3を上げると、養生カーテン3がケーシングチューブ13から外れ、隙間が生じ、障害物が落下した場合などに土砂や泥土が飛散する場合がある。そこで、ハンマーグラブ10などの地中障害物撤去用装置に装着するカバー装置として、例えば特許文献1~3記載の発明がある。
【0005】
特許文献1には、掘削孔内に位置する運搬対象を引き上げるクレーンに吊り下げられた把持手段に取り付けられるカバー具であって、複数のシート片を含むカバーシートであって、前記把持手段によって把持された前記運搬対象が前記クレーンによって引き上げられた引上げ状態において、少なくとも前記把持手段の一部を覆うことが可能なカバーシートと、前記カバーシートを前記把持手段に対して着脱自在に取り付けるための取付手段と、を備え、前記引上げ状態において前記運搬対象が前記掘削孔に落下することにより飛散物が前記掘削孔の外部に飛散することを前記カバーシートによって抑制可能となるように、前記カバーシートを構成し、前記カバーシートは、前記複数のシート片からなる第1カバーシートであって、前記引上げ状態において少なくとも前記把持手段の一部を覆うことが可能な第1カバーシートと、前記第1カバーシートとは別体に設けられた第2カバーシートであって、前記引上げ状態において少なくとも前記運搬対象の一部を覆うことが可能な第2カバーシートと、を備え、前記第1カバーシートの側面形状を、上方に向かうにつれて前記第1カバーシートの幅が狭くなる略台形状とした、カバー具が記載されている。
【0006】
特許文献2には、円筒状のケーシング(C)を地盤に縦方向に打ち込んで、前記ケーシング(C)内にワイヤ(25)で吊り下げられたハンマーグラブ(20)を挿入して、前記ケーシング(C)内の切削された被堀削物(H)を前記ハンマーグラブ(20)で挟み込み、挟み込んだ状態で前記ハンマーグラブ(20)を引き上げ、そして所定箇所へ移動させて前記被堀削物(H)を排出して縦穴を掘削するときに使用される飛散防止カバー(1)であって、前記飛散防止カバー(1)は、前記ケーシング(C)の開口部より大径の、略逆漏斗状を呈する鋼板製の天板部(2)と、該天板部(2)の外周部の下端部に一体的に接続されている鋼板製のスカート部(3)とから構成され、前記天板部(2)の中央部には所定大きさの穴(4)が明けられており、該穴(4)に前記ワイヤ(25)を通すことにより、前記ハンマーグラブ(20)が前記ケーシング(C)内に挿入されている状態において、前記飛散防止カバー(1)は前記ケーシング(C)の開口部に載置することができるようになっていることを特徴とするハンマーグラブの飛散防止カバーが記載されている。
【0007】
特許文献3には、開閉自在のシェルにより排土を掴み取って排出するハンマーグラブ本体と、このハンマーグラブ本体を昇降自在かつ横移動自在に吊持する本体吊りロープと、を備えたハンマーグラブのカバー装置であって、上記ハンマーグラブ本体の外周を被覆すると共に少なくとも一部を透明に形成する本体カバー装置と、この本体カバー装置を昇降自在かつ横移動自在に吊持するカバー吊りロープと、を具備していることを特徴とするハンマーグラブのカバー装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第7038036号公報
【特許文献2】特許第5322829号公報
【特許文献3】特許第3665533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
図3のようにクローラーフックの主巻フック15に養生カーテン3を、補巻フック16にハンマーグラブ10を取り付ける場合、主巻フック15と補巻フック16の吊芯にズレがあるため、養生カーテン3がケーシングチューブ13から外れた後、そのズレによる隙間が生じてしまい、隙間から泥土などが飛散することがある。
【0010】
特許文献1記載のカバー具は、複数のシート片からなる第1カバーシートと、第1カバーシートとは別体に設けられた第2カバーシートがある。第2カバーシートは、本体部と本体部の外縁形状を維持するためのフレーム部、第2カバーシートを折り畳むための折畳手段を備えており、構成が複雑である。
【0011】
特許文献2記載の飛散防止カバーは、ケーシングの開口部より大径の、略逆漏斗状を呈する鋼板製の天板部と、天板部の外周部の下端部に一体的に接続されている鋼板製のスカート部とから構成されており、ケーシングの開口部に載置することができるようになっているが、鋼製部分が多い。
【0012】
特許文献3記載のハンマーグラブのカバー装置は、カバー吊りロープにより吊持される上リングと、上リングに一端部が固定されてハンマーグラブ本体の外周を被覆して少なくとも一部が透明に形成される樹脂シートと、樹脂シートの内周面と外周面とに沿って軸方向に垂下するように一対並設され、かつ上リングに複数対固定されるワイヤロープと、これらワイヤロープに吊持される一方、樹脂シートの他端部を軸方向調節自在に固定する下リングと、を具備し、操作用ワイヤロープの外周を被覆するロープカバー装置も具備することから、構成要素が多く、設置にも手間がかかる。
【0013】
本発明は、上述のような背景のもと、簡単に地中障害物撤去用装置に装着することができ、掘削孔周囲に土砂や泥土が飛散するのを防ぐことができる飛散防止装置を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る飛散防止装置は、掘削孔内の土砂や障害物を撤去する時に用いられる地中障害物撤去用装置に取り付けて、掘削孔から排出される土砂が前記掘削孔周囲に飛散するのを防止するための飛散防止装置であって、前記飛散防止装置は、前記地中障害物撤去用装置を囲うための養生シートと、前記養生シートを取り付けるためのシート取付部材とを備え、前記シート取付部材は、2つの半円状部材と、前記半円状部材の片端部に設けた把手と、前記把手どうしを接合して固定させるための固定手段と、前記養生シートを前記シート取付部材の側面にカーテン状に取り付けるために複数個設けられているシート取付金具と、を備えていることを特徴とするものである。
【0015】
本発明の飛散防止装置は、例えばCD工法で用いられるハンマーグラブなどの地中障害物撤去用装置に装着して使用するもので、養生シートとシート取付部材とからなる。シート取付部材は、地中障害物撤去用装置の上に載置するもので、2つの半円状部材を合わせたリング状の部分があり、その径は、シート取付部材を地中障害物撤去用装置の上に載置した時にずり落ちることがない大きさがよく、地中障害物撤去用装置の頭部の幅よりも多少小さい程度がよい。
【0016】
シート取付部材を構成する2つの半円状部材の片端部には、持ち手となる把手が設けられている。また、シート取付部材には、地中障害物撤去用装置を囲うための養生シートをカーテン状に取り付けるためのシート取付金具を複数個設けている。シート取付金具の形状は特に限定されないが、例えば、開閉部分があるリング状金具のシート取付金具を設けた場合は、養生シートにシート取付金具に引っ掛けるための孔を設けておけばよく、簡単に装着することができる。また、養生シートに孔を設けなくても、シート取付金具をクリップ状のものにして、養生シートを挟んで取り付けてもよい。
【0017】
本発明の飛散防止装置の把手は、作業者が前記シート取付部材を取り付ける際に作業者の手で把持するのに十分な長さを有するものであるとよい。2つの半円状部材の端部を長くして、把手になる部分を設けて、把手の長さを作業者の手で把持するのに十分な長さとすることで、作業者は掘削孔に身を乗り出さずに取り付けることができ、安全である。
【0018】
本発明の飛散防止装置において、前記固定手段はピン状部材と前記ピン状部材を挿入する嵌合部とからなるとよい。シート取付部材を形成するために、例えば一方の把手の端部にはピン状部材を、他方の把手の端部には嵌合部を設けて、嵌合部にピン状部材を挿して、2つの半円状部材の端部に設けた把手どうしを接合してもよい。
【0019】
また、本発明の飛散防止装置において、前記ピン状部材はボルト機能を有するようにしてもよい。ピン状部材がボルトの機能を備えていれば、ピン状部材を嵌合部に挿すだけではなく、差し込んだ後にねじって固定し、把手どうしをより強固にとめることができる。
【0020】
また、本発明の飛散防止装置において、前記シート取付部材に前記飛散防止装置を持ち運ぶためのコの字状の取手部が1または複数個設けられているとよい。シート取付部材にコの字状の取手部を設けることによって、シート取付部材を運搬したり、地中障害物撤去用装置に載置したりする際に持ちやすくなり、安全かつ迅速に設置することができる。
【0021】
また、本発明の飛散防止装置において、前記養生シートの下端部には介錯ロープが設けられているとよい。介錯ロープが養生シートの下端部に取り付けられていれば、飛散防止装置から離れた場所で養生シートを開閉することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の飛散防止装置は、シート取付部材と養生シートからなり、簡易的な構成であるため、運搬しやすく扱いやすい。シート取付部材は、ピン状部材やピン状部材に設けたボルトで2つの半円状部材の端部に設けた把手どうしを接合すればよく、その後シート取付金具に養生シートを取り付けるだけで簡単に取り付けることができる。
【0023】
また、シート取付部材を地中障害物撤去用装置の上部に載置し、地中障害物撤去用装置を囲う養生シートをシート取付部材に取り付けるため、地中障害物撤去用装置と飛散防止装置の吊芯が同じとなり、従来のように飛散防止装置が地中障害物撤去用装置や地中障害物撤去用装置の下方に位置するケーシングチューブや掘削孔から養生シートがずれてしまうことがなく、掘削孔の周囲に土砂や泥土が飛散するのを確実に防止することができる。
【0024】
シート取付部材に把手を設けているため、地中障害物撤去用装置にシート取付部材を取り付ける際に、作業者が掘削孔に身体を乗り出さずに安全に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明に係る飛散防止装置を地中障害物撤去用装置に取り付けた場合を概略的に示した正面図である。
【
図2】
図1の実施形態におけるシート取付部材を示した斜視図である。
【
図3】従来の飛散防止装置の実施形態を示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の具体的な実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下に示される実施形態に限定されるものではない。
【0027】
図1は、本発明に係る飛散防止装置1を例えばハンマーグラブなどの地中障害物撤去用装置10に取り付けた場合を概略的に示した正面図である。本発明の飛散防止装置1を使用する実施例として、全旋回オールケーシング工法(以下、CD工法と記す)を示した。CD工法は、据置式の全旋回掘削機12によりケーシングチューブ13を地中に回転圧入し、ハンマーグラブ10でケーシングチューブ13内の土砂や障害物を撤去する工法である。
【0028】
本発明の飛散防止装置1は、ハンマーグラブ10の上に、シート取付部材2を載置している。シート取付部材2の直径は、ハンマーグラブ10の頭部よりも少し小さい程度とし、シート取付部材2をハンマーグラブ10の上に載置した時にハンマーグラブ10の頭部をすり抜けて落ちない程度の大きさにするとよい。
【0029】
シート取付部材2の側面にシート取付金具4を設け(
図2参照)、養生シート3を取り付けてハンマーグラブ10の周りをカーテン状に囲んでいる。養生シート3の材質は、耐久性に問題がないものであれば種類は問わない。
【0030】
本発明の飛散防止装置1は、ハンマーグラブ10の上に置いたシート取付部材2に養生シート3を取り付けているため、飛散防止装置1とハンマーグラブ10の吊芯が同一となり、従来の課題であった隙間やズレが生じることなく、泥土が飛散するのを確実に防止することができる。
【0031】
また、養生シート3の下端部2箇所には、介錯ロープ17が設けられており、離れた場所から作業者が養生シート3を安全に開閉することができる。
【0032】
図2は、
図1の実施形態におけるシート取付部材2を示した斜視図である。シート取付部材2は、2つの半円状部材からなっており、半円状部材の端部が把手5となっている。把手5と反対側の半円状部材の端部どうしを連結ピン7で接合しており、連結ピン7を支点として半円状部材が回動自在に動くようになっている。
【0033】
把手5は、掘削孔の径の外側に達する長さを有していると、シート取付部材2を取り付ける際に作業者が掘削孔に身体を乗り出さずに取り付けることができてよい。把手5どうしを固定する固定手段8として、ピン状部材8aとピン状部材8aを挿入する嵌合部8bが設けられており、ピン状部材8aを嵌合部8bに挿すだけで固定することができる。
【0034】
また、ピン状部材8aの落下を防止するため、ピン状部材8aと把手5とをつなぐ落下防止チェーン9を設けた。
【0035】
固定手段8として、
図2では1本のピン状部材8aと嵌合部8bとしており、シンプルな構造であれば、設置に手間がかからず、簡単かつ迅速にシート取付部材2を設置することができる。
図2はピン状部材8aと嵌合部8bで接合する例を示しているが、ピン状部材8aにボルト機能を有してもよく、嵌合部8bに差し込んだ後にねじって固定することで、より強固に固定することもできる。
【0036】
シート取付部材2の側面には、シート取付金具4が複数個設けられており、養生シート3をシート取付金具4に取り付けることで、養生シート3が地中障害物撤去用装置10の周りをカーテン状に覆うことができる。
【0037】
図2においてシート取付金具4の形状は、楕円状の金具とし、養生シート3にフックを複数個設けて、そのフックをシート取付金具4に引っ掛けて取り付けるようにした。また、例えば開閉部分がある楕円状の金具とし、養生シート3に設けた孔に、シート取付金具4の開閉部分を通して取り付けてもよい。その他には、養生シート3を取り付けるためのシート取付金具4の形状として、例えばクリップ形状でもよく、養生シート3を挟むだけで取り付けることも可能である。
【0038】
また、半円状部材にコの字状の取手部6を4カ所設けている。取手部6を設ける位置はどこでもよいが、作業を行なう際に取り付けや持ち運びに便利なところに取り付けておくとよい。
【0039】
その他、シート取付部材2の厚みを小さくしたり、幅を狭くしたりすることで、シート取付部材2自体の軽量化を図ることができる。
【符号の説明】
【0040】
1…飛散防止装置
2…シート取付部材
3…養生シート
4…シート取付金具
5…把手
6…取手部
7…連結ピン
8…固定手段
8a…ピン状部材
8b…嵌合部
9…落下防止チェーン
10…地中障害物撤去用装置(ハンマーグラブ)
11…仮囲い側養生
12…全旋回掘削機
13…ケーシングチューブ
14…クローラーフック
15…主巻フック
16…補巻フック
17…介錯ロープ