(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024121529
(43)【公開日】2024-09-06
(54)【発明の名称】ICタグ広告
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20240830BHJP
G06K 19/07 20060101ALI20240830BHJP
G06K 19/077 20060101ALI20240830BHJP
G09F 19/00 20060101ALI20240830BHJP
【FI】
G06Q30/0241
G06K19/07 200
G06K19/07 230
G06K19/077 200
G09F19/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023028676
(22)【出願日】2023-02-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-09-07
(71)【出願人】
【識別番号】521315319
【氏名又は名称】株式会社アイラボ
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(74)【代理人】
【識別番号】100225347
【弁理士】
【氏名又は名称】鬼澤 正徳
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 剛
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】高い確率で電磁誘導を用いたICタグの読み取りに成功することが可能なICタグ広告を提供すること。
【解決手段】NFCタグ広告は、スマートフォンを近接又は当接させる領域及びスマートフォンの先端部を向ける方向を示唆するタッチ領域表示部12の絵情報12aと、絵情報12aの中央部に配置されるNFCタグシール20aと、絵情報12aの先端部に配置されるNFCタグシール20bと、を備える。これにより、先端側にNFCタグの読取部を有するスマートフォンを絵情報12aに沿って近接させた場合にNFCタグシール20bのNFCタグを読み取り、中央付近にNFCタグの読取部を有するスマートフォンを絵情報12aに沿って近接させた場合にNFCタグシール20aのNFCタグを読み取る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電磁誘導を用いた通信によってICタグの情報を読み取る読取部を有する携帯端末を近接又は当接させる領域及び前記携帯端末の先端部を向ける方向を示唆する指標と、
当該指標の中央部に配置される第1のICタグと、
当該第1のICタグに対して前記携帯端末の先端部側近傍に配置される第2のICタグと、を備え、
前記第1のICタグ及び前記第2のICタグは、同一の対象にアクセス可能な情報を備える、ICタグ広告。
【請求項2】
請求項1記載のICタグ広告であって、
前記指標は、スマートフォン形状の表示からなり、
前記第1のICタグは、前記スマートフォン形状の表示の中央部に配置され、
前記第1のICタグは、前記スマートフォン形状の表示の先端部に配置される、ICタグ広告。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ICタグを有し、スマートフォンを用いて情報を取得することが可能なICタグ広告に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ポスターや立て看板等にURLの二次元コードを表示しておき、スマートフォンのカメラ機能を用いて二次元コードを読み取り、URLを取得する。そして、スマートフォンを操作してURLのウェブページを閲覧することによって、各種の情報を取得することが広く行われている。
【0003】
また、広告媒体にURL情報を記憶したNFCタグを取り付けておき、スマートフォンの近接無線通信機能を用いてNFCタグを読み取り、URLを取得する。そして、スマートフォンを操作してURLのウェブページを閲覧することによって、各種の情報を取得することが行われている。
【0004】
また、従来、物品にNFCタグを組み込み、NFCタグ内に物品に関連する情報を記憶し、携帯端末によって情報を取得及び表示可能にすることが提案されている(例えば、特許文献1)。この技術によれば、物品に関連する情報は、所有者、人物、動物、地域、観光ガイド、由来、URL、地図、製品名、製造番号、製造年月日、購入年月日の少なくともいずれか1つの情報を含む構成を採用している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、公共バスの中の広告に二次元コードを表示することは禁止されている場合がある。カメラを使って撮影する際に、第三者を含めて映ってしまうことにより、第三者との間で問題が生ずるおそれがあるからである。
【0007】
そこで、二次元コードの代わりに電磁誘導を用いたICタグを利用することが考えられる。電磁誘導を用いたICタグであれば、カメラ機能を使用しないために、第三者との間で問題が生ずるおそれを低減できる。しかし、電磁誘導を用いたICタグの場合、使用者は、スマートフォンをICタグに近づける必要がある。ここで、公共バスの中では、使用者の近くに広告がある場合には問題にはならないが、遠いところに広告がある場合には、バスを降りる時に広告に近づいて、短時間に確実にスマートフォンでICタグを読み取る必要がある。
【0008】
しかしながら、スマートフォンの機種によってICタグの読取部の位置が異なる場合がある。例えば、サムスン電子製のGalaxy(登録商標)の読取部は中央部にあり、アップル社製のiPhone(登録商標)の読取部は先端部にある。このため、近接無線通信機能を普段使用していない使用者であれば、ICタグの読み取りに手間取り、失敗するおそれがある。
【0009】
本発明は、このような問題点を解決し、高い確率で電磁誘導を用いたICタグの読み取りに成功することが可能なICタグ広告を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備える。
【0011】
(1) 電磁誘導を用いた通信によってICタグ(例えば、NFCタグシール20)の情報を読み取る読取部(例えば、読取部101)を有する携帯端末(例えば、スマートフォン100)を近接又は当接させる領域及び前記携帯端末の先端部を向ける方向を示唆する指標(例えば、タッチ領域表示部12、絵情報12a)と、
当該指標の中央部に配置される第1のICタグ(例えば、NFCタグシール20b)と、
当該第1のICタグに対して前記携帯端末の先端部側近傍に配置される第2のICタグ(例えば、NFCタグシール20a)と、を備え、
前記第1のICタグ及び前記第2のICタグは、同一の対象にアクセス可能な情報を備える、ICタグ広告。
【0012】
(1)によれば、ICタグの読み取りを利用する頻度が低い使用者であれば、指標が示唆する領域に合わせて携帯端末を近接又は当接させるようになり、本体の中央部に読取部を有する携帯端末であれば、第1のICタグの情報を読み取り、本体の上部に読取部を有する携帯端末であれば、第2のICタグの情報を読み取る。ICタグの読み取りを利用する頻度が高い使用者であれば、指標の中央部に対して携帯端末の読取部を近接又は当接させるようになり、第1のICタグの情報を読み取る。これにより、高い確率でICタグの読み取りに成功することが可能なICタグ広告を提供することができる。
【0013】
(2) (1)において、前記指標は、スマートフォン形状の表示からなり、
前記第1のICタグは、前記スマートフォン形状の表示の中央部に配置され、
前記第1のICタグは、前記スマートフォン形状の表示の先端部に配置される、ICタグ広告。
【0014】
(2)によれば、使用者のスマートフォンを、指標のスマートフォン形状に合わせて近接又は当接させても、指標の中央付近にスマートフォンの読取部を近接又は当接させても、第1のICタグ及び第2のICタグのいずれかの情報を読み取ることができる。これにより、高い確率でICタグの読み取りに成功することが可能なICタグ広告を提供することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、高い確率で電磁誘導を用いたICタグの読み取りを成功することが可能なICタグ広告を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態におけるNFCタグ広告1の概要を示す説明図である。
【
図2】
図2は、NFCタグ広告1のNFCタグから情報を読み取る状態を示す説明図である。
【
図3】
図3は、1枚のNFCタグシール30を用いた構成の概要を示す説明図である。
【
図4】
図4は、本発明の他の実施形態におけるNFCタグ広告1の概要を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
本発明のICタグ広告は、携帯端末を近接又は当接させる領域を示唆する指標と電磁誘導を用いた通信によって読み取り可能な複数のICタグとを備える。該ICタグは、電池、電力線等によって例示される電源を必要としない電源不要タグであることが好ましい。このようなICタグとして、例えば、近距離無線通信(Near field communication、NFC)のうちNFC Type-1、Type-2、Type-3、Type-4等に対応したICチップ内蔵タグ(NFCタグ)が挙げられる。
【0019】
比較的近距離での無線通信を行う他のタグとして、電磁誘導を利用するタグ以外のRFID、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)等の各種規格に対応した電源を必要とするタグが挙げられる。しかしながら、電源を必要とするタグでは、設置可能な場所が電力線の近く等に限定される。また、電源を必要とするタグでは、電源との接続のために回路等が複雑になり、費用対効果が低下することが懸念される。電源として電池を用いるタグでは、稼働時間等に改善の余地があり得る。電磁誘導を利用するタグは、電磁誘導によって電力が供給されるため、タグそのものに電源を搭載等する必要がない。そのため、電磁誘導を利用するタグは、電源を必要とするタグに係る上述の各種課題を解決できる。
【0020】
しかしながら、電磁誘導を利用するタグでは、その動作原理により、通信距離が最長で10cm程度までに制限される。そのため、ICタグ広告が1つのICタグのみを備える場合、携帯機器は、ICタグとの位置関係によってICタグに格納された情報を読み取れない場合がある。本発明は、以下に示す構成によって、この課題を解決する。
【0021】
以下、本発明のICタグ広告の一例として、ICタグがNFCタグであるNFCタグ広告1が説明される。ICタグが電磁誘導を用いた通信によって読み取り可能な他のタグである場合も、同様に構成可能である。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態におけるNFCタグ広告1の概要を示す説明図である。
【0023】
NFCタグ広告1は、矩形のポスター10と、NFCタグを有するNFCタグシール20と、を備える。
【0024】
ポスター10は、宣伝内容を表示する宣伝表示部11と、スマートフォンを近接させる領域を明示するタッチ領域表示部12と、を備える。タッチ領域表示部12には、一般的なスマートフォンと略同じ大きさのスマートフォンを描画した絵情報12aと、「ここにタッチ」という文字情報12bと、を備えている。文字情報12bは絵情報12aの中央に配置されている。
【0025】
NFCタグシール20は、タッチ領域表示部12の裏面に複数枚貼着される。本実施形態においては、2枚のNFCタグシール20、20が、絵情報12aとして描画されたスマートフォンの範囲内における上部と中央部とに配置されている。なお、絵情報12aの上部に配置されているNFCタグシール20をNFCタグシール20aと称し、絵情報12aの中央部に配置されているNFCタグシール20をNFCタグシール20bと称する場合がある。NFCタグシール20aとNFCタグシール20bとは、同様に構成され、同一の対象にアクセス可能な情報が記憶されている。同一の対象にアクセス可能な情報は、例えば、Webページ等によって例示されるアクセス対象を特定可能な対象情報に加え、NFCタグの識別に係るタグ識別情報を任意に含むURL等である。Webページは、例えば、ポスター10に係る内容を有するWebページである。同一の対象にアクセス可能な情報が対象情報とタグ識別情報とを共に含むことにより、Webページの管理者は、タグ識別情報に基づくアクセスログ解析を行える。すなわち、NFCタグシール20bは、絵情報12aの中央、言い換えれば文字情報12bの中央の裏側に配置されており、NFCタグシール20aは、NFCタグシール20bの上側近傍に配置されている。2枚のNFCタグシール20、20としては、市販されている直径4cm程度の円形のものが使用可能である。
【0026】
2枚のNFCタグシール20、20は、ポスター10に隠れているため、視認が困難であるが、絵情報12aを指標とすることによってNFCタグシール20、20の位置を判別することができる。絵情報12aにおけるスマートフォンは、スマートフォンを近接又は当接させる領域を示唆している。絵情報12aにおけるスマートフォンが縦長に描画されていることは、NFCタグシール20を読み取らせる際にスマートフォンの先端部を上向きにすることを示唆している。
【0027】
図1に示す例においては、スマートフォンの向きが縦向きであり、使用者は、通常、スマートフォンを縦向きにして使用し、音声出力口や電源ボタン、ボリュームボタンがある先端部を上に向けることから、絵情報12aの中央部と中央部の上側近傍に2枚のNFCタグシール20、20が貼着されている。なお、絵情報12aにおけるスマートフォンに、
図1に示すように、音声出力口12cを描き加えてもよい。これにより、NFCタグシール20を読み取らせる際に、スマートフォンの先端部を上向きにすることをより分かり易くすることができる。
【0028】
また、読取部が先端部にあるアップル社製のiPhone(登録商標)によれば、小型のモデルで123.8mm、大型のモデルで168.8mmであることから、NFCタグシール20bのNFCタグの中心に対して、NFCタグシール20aのNFCタグの中心が60mm~84mm程度離間していることが望ましい。
【0029】
これにより、2枚のNFCタグシール20、20が読み取りの際において電磁気的に干渉して読み取りエラーとなることが防がれると共に、NFCタグシール20aのNFCタグの中心が絵情報12aにおけるスマートフォンの先端部側から0~30mm程度の先端部側近傍に配される。よって、読取部が先端部にあるスマートフォンを、絵情報12aに合わせるように近接又は当接させた場合に、NFCタグシール20aの情報の読み取りに成功する確率がより高くなる。
【0030】
また、円形のNFCタグシール20の直径は60mm以下であることが望ましく、40mm以下であることがより望ましく、30mm以下であることがさらに望ましい。これにより、2枚のNFCタグシール20、20の外周部が重なり合うことが防止される。
【0031】
図2は、スマートフォン100を用いて、NFCタグ広告1のNFCタグから情報を読み取る操作を示す説明図である。
図2に示すスマートフォン100は、近接無線通信によってNFCタグの情報を読み取る読取部101が、本体の先端部に配設されているタイプである。
【0032】
図2に示すように、使用者がスマートフォン100を、画面ロックを解除し、ホーム画面を表示させてから、絵情報12aに合わせて近接或いは当接させることにより、読取部101が先端側に配設されているスマートフォン100は、スマートフォン100の絵情報12aの上部に配置されているNFCタグシール20aのNFCタグの情報を読み取る。読取部が中央部に配設されているスマートフォンは、絵情報12aの中央部に配置されているNFCタグシール20bのNFCタグのURL情報を読み取る。スマートフォンは、NFCタグから読み取ったURL情報に基づいてウェブページを表示する。使用者は、ウェブページを閲覧することによって、宣伝表示部11に記載された情報及びその情報に関連する詳細情報を取得することができる。
【0033】
このように本実施形態のNFCタグ広告1によれば、近接無線通信機能を普段使用していない使用者であれば、使用者はスマートフォンを、絵情報12aに合わせて近接或いは当接させるため、スマートフォンの読取部が先端部にあるタイプのものでも中央部にあるタイプのものでも、NFCタグの情報の読み取りに成功する確率が高くなる。
【0034】
また、近接無線通信機能を利用する頻度が高い使用者であれば、スマートフォンの絵情報12aの中央部にNFCタグが配置されていると想定することから、スマートフォンの読取部が先端部にあるタイプのものでは先端部を絵情報12aの中央部に近接又は当接させ、スマートフォンの読取部が中央部にあるタイプのものでは中央部を絵情報12aの中央部に近接又は当接させるようになる。このように、スマートフォンの機種が異なっても、絵情報12aの中央部に配置されているNFCタグを読み取るようになり、NFCタグの情報読取りに成功する確率が高くなる。
【0035】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施形態は上述したNFCタグ広告1に限るものではない。例えば、上述した実施形態によれば、NFCタグ広告1は、ポスター10にNFCタグシール20を貼着したものであるが、ポスター以外の広告媒体であってもよい。例えば、看板、テーブルに設置される卓上スタンド、商品札といったもの2枚のNFCタグシール20を貼着したものでもよい。
【0036】
また、広告表示面の裏側にNFCタグシールを貼着する以外にも、例えば、実物大のスマートフォンの絵が描かれたシールを予め用意する。そして、広告表示面の所定部位に2枚のNFCタグシールを並べて貼着し、更に2枚のNFCタグシールの上に被せるようにスマートフォンの絵が描かれたシールを貼着してもよい。要は、スマートフォンを近接又は当接させる部位を示す指標の背後に、2枚のNFCタグシールが配置されているのであれば、2枚のNFCタグシールを配置する方法は問わない。
【0037】
また、上述した実施形態によれば、2枚のNFCタグシール20を個別に貼着したが、1枚にシール体に2枚のNFCタグを並べて配置して、1回の貼着作業でポスター等に2枚のNFCタグを有するシールを貼着してもよい。具体的には、
図3に示すように、表面に絵情報12aと文字情報12bとが描画され、絵情報12aとして描画されたスマートフォンの上部と中央部の裏面にそれぞれNFCタグが配置された1枚のNFCタグシール30を用意する。そして、2枚のNFCタグを有する1枚のNFCタグシール30をポスター10に貼着してもよい。これにより、NFCタグを貼着する作業時間を短くすることができる。
【0038】
また、上述した実施形態によれば、縦長のスマートフォンを描画した絵情報12aの裏側に、2枚のNFCタグシール20を上下に配置したが、絵情報12aのサイズや2枚のNFCタグシール20、20を適宜変えることも可能である。
【0039】
図4は、他の実施形態におけるNFCタグ広告1の概要を示す説明図であり、
図4(a)は、絵情報12aのサイズを小さくした例、
図4(b)は、スマートフォンを横向きにして読み取る例を示す。
【0040】
図4(a)に示すように、絵情報12aのサイズを小さくして、絵情報12aに重なる位置にNFCタグシール20bを配置し、NFCタグシール20bの上側近傍で絵情報12aから外れた領域にNFCタグシール20aを配置してもよい。なお、「スマホを上に向けてここにタッチ」という文字情報12bを入れることにより、NFCタグの読み取りに成功する確率を更に高くすることが可能になる。
【0041】
また、
図4(b)に示すように、絵情報12aとして横倒しにしたスマートフォンを描画し、描画したスマートフォンの中央部にNFCタグシール20bを配置し、NFCタグシール20bに対して描画したスマートフォンの先端部側(
図4(b)によれば左側)近傍にNFCタグシール20bを配置してもよい。
【0042】
これにより、スマートフォンを横倒しにしても、NFCタグの読み取りに成功する確率を高くすることが可能になる。なお、絵情報12aとしてのスマートフォンの先端部が左右どちらかを明確にするため、音声出力口12cを描き加えてもよい。或いは「スマホを左に向けてここにタッチ」という文字情報12bを入れてもよい。これにより、NFCタグの読み取りに成功する確率を更に高くすることが可能になる。
【0043】
加えて、NFCタグ広告1は、シールを用いずにNFCタグをポスター10等に固定するものでもよい。このような固定として、接着剤、粘着剤等を用いた固定、ポケット・スリーブ等によって例示される収容構造にNFCタグを収容する固定、紐・バンド等を介した固定等が挙げられる。NFCタグは、タッチ領域表示部12の裏面に固定されてもよく、表面に固定されてもよいが、裏面に固定されることがより好ましい。NFCタグシール20がタッチ領域表示部12の裏面に固定されることにより、タッチの際における接触等の各種要因によってNFCタグシール20が破損及び/又は剥がれるリスクが低減される。
【0044】
以上、本発明の好ましい態様の一例が説明された。なお、本発明の思想の範疇において、当業者は、各種の変更例及び修正例に想到し得るものである。よって、それら変更例及び修正例は、上述の一例と同様に、本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の実施の形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものは、本発明の要旨を備えている限り、上述の一例と同様に、本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0045】
1 NFCタグ広告
10 ポスター
11 宣伝表示部
12 タッチ領域表示部
12a 絵情報
12b 文字情報
20、20a、20b、30 タグシール
【手続補正書】
【提出日】2023-06-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電磁誘導を用いた通信によってICタグの情報を読み取る読取部を有する携帯端末を近接又は当接させる領域及び前記携帯端末の先端部を向ける方向を示唆する指標と、
当該指標の中央部に配置される第1のICタグと、
当該第1のICタグに対して前記携帯端末の先端部側近傍に配置される第2のICタグと、を備え、
前記第1のICタグ及び前記第2のICタグは、同一の対象にアクセス可能な情報を備える、ICタグ広告。
【請求項2】
請求項1記載のICタグ広告であって、
前記指標は、スマートフォン形状の表示からなり、
前記第1のICタグは、前記スマートフォン形状の表示の中央部に配置され、
前記第2のICタグは、前記スマートフォン形状の表示の先端部に配置される、ICタグ広告。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
また、
図4(b)に示すように、絵情報12aとして横倒しにしたスマートフォンを描画し、描画したスマートフォンの中央部にNFCタグシール20bを配置し、NFCタグシール20bに対して描画したスマートフォンの先端部側(
図4(b)によれば左側)近傍にNFCタグシール20
aを配置してもよい。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電磁誘導を用いた通信によってICタグの情報を読み取る読取部を有する携帯端末を近接又は当接させる領域及び前記携帯端末の先端部を向ける方向を示唆する指標と、
当該指標の中央部に配置される第1のICタグと、
当該第1のICタグに対して前記携帯端末の先端部側近傍に配置される第2のICタグと、を備え、
前記第1のICタグ及び前記第2のICタグは、同一の対象にアクセス可能な情報を備え、
前記指標は、実物大の携帯端末を描画した絵情報を含み、
前記第1のICタグは、前記携帯端末を描画した絵情報の範囲内における中央部に配置され、
前記第2のICタグは、前記携帯端末を描画した絵情報の範囲内における先端部に配置される、ICタグ広告。