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  • 特開-研磨装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024121535
(43)【公開日】2024-09-06
(54)【発明の名称】研磨装置
(51)【国際特許分類】
   B24B 3/36 20060101AFI20240830BHJP
【FI】
B24B3/36 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023028685
(22)【出願日】2023-02-27
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】523070300
【氏名又は名称】GASTROTEC Holdings株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000464
【氏名又は名称】弁理士法人いしい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河野 敬明
【テーマコード(参考)】
3C158
【Fターム(参考)】
3C158AA04
3C158AA13
3C158AA18
3C158CA01
3C158CB01
3C158DB01
3C158DB08
(57)【要約】
【課題】刃体の研磨作業を適切かつ簡単に行える研磨装置を提供する。
【解決手段】本発明の研磨装置は、食品を切断する切断装置の刃体を研磨するものであり、刃体研磨用の砥石車6と、前記刃体に対して前記砥石車6を接離動させる砥石車調節部材10と、前記刃体に接触する方向への前記砥石車6の移動を規制して、前記刃体に対する前記砥石車6の押圧力を制限する規制体40とを備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品を切断する切断装置の刃体を研磨する研磨装置であって、
刃体研磨用の砥石車と、前記刃体に対して前記砥石車を接離動させる砥石車調節部材と、前記刃体に接触する方向への前記砥石車の移動を規制して、前記刃体に対する前記砥石車の押圧力を制限する規制体とを備えている、
研磨装置。
【請求項2】
前記規制体はばね式のトルクリミッタであり、当該トルクリミッタは前記砥石車調節部材に内装されている、
請求項1に記載した研磨装置。
【請求項3】
前記砥石車調節部材は、本体ケースと、前記本体ケースの一端側に回転可能に軸支された砥石軸と、前記本体ケースの他端側に回転可能に軸支された操作軸とを有しており、
前記砥石軸の先端側に前記砥石車が装着されており、前記操作軸の回転に連動して、前記砥石軸が前記本体ケースに対して往復スライド移動するように構成されており、前記操作軸の長手中途部には前記トルクリミッタを介在させており、
前記トルクリミッタは、前記操作軸の回転時に前記押圧力が所定以上になると、前記操作軸からの回転力の伝達を遮断して、前記刃体に接触する方向への前記砥石車の移動を規制する、
請求項2に記載した研磨装置。
【請求項4】
少なくとも前記刃体の表面側を研磨するものである、
請求項1~3のうちいずれかに記載した研磨装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肉塊(ブロック肉)等の食品を切断する切断装置の刃体を研磨する研磨装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、丸刃や帯鋸(バンドソー)等の刃体によって肉塊を順次切断してスライス状の肉片を得る食肉スライサー(切断装置)はよく知られている(例えば特許文献1及び2等参照)。食肉スライサーには通常、刃体を研磨する研磨装置が取り付けられている。
【0003】
研磨装置は一般に、刃体研磨用の砥石車と、刃体に対して砥石車を接離動させる砥石車調節部材とを備えている。例えば特許文献1に開示された研磨装置では、砥石車調節部材における本体ケースの一端側に、先端側に砥石を装着した砥石軸が回転可能に軸支されている。本体ケースの他端側には、砥石軸を本体ケースに対して往復スライド移動させる操作軸が回転可能に軸支されている。操作軸に連結されたハンドルを手作業で回転操作することによって、砥石軸が本体ケースに対して往復スライド移動して、刃体に対して砥石車が接離動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-293690号公報
【特許文献2】特許第4555935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の調整態様から分かるように、従来は、刃体に対する砥石車の当接位置を手作業で調節していたから、適切な押圧力で砥石車を刃体に当接させるための配慮はなされておらず、的確な当接位置への位置決めは作業者の熟練に頼っているのが実情であった。このため、研磨作業の能率が悪いといった問題や、研磨精度にバラツキが生じやすいといった問題は依然として残っていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の現状に鑑みてなされたものであり、刃体の研磨作業を適切かつ簡単に行える研磨装置を提供することを技術的課題とするものである。
【0007】
本発明は、食品を切断する切断装置の刃体を研磨する研磨装置であって、刃体研磨用の砥石車と、前記刃体に対して前記砥石車を接離動させる砥石車調節部材と、前記刃体に接触する方向への前記砥石車の移動を規制して、前記刃体に対する前記砥石車の押圧力を制限する規制体とを備えているというものである。
【0008】
本発明の研磨装置において、前記規制体はばね式のトルクリミッタであり、当該トルクリミッタは前記砥石車調節部材に内装されるようにしてもよい。
【0009】
本発明の研磨装置において、前記砥石車調節部材は、本体ケースと、前記本体ケースの一端側に回転可能に軸支された砥石軸と、前記本体ケースの他端側に回転可能に軸支された操作軸とを有しており、前記砥石軸の先端側に前記砥石車が装着されており、前記操作軸の回転に連動して、前記砥石軸が前記本体ケースに対して往復スライド移動するように構成されており、前記操作軸の長手中途部には前記トルクリミッタを介在させており、前記トルクリミッタは、前記操作軸の回転時に前記押圧力が所定以上になると、前記操作軸からの回転力の伝達を遮断して、前記刃体に接触する方向への前記砥石車の移動を規制するようにしてもよい。
【0010】
また、本発明の研磨装置は、少なくとも前記刃体の表面側を研磨するものであってもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、研磨装置は、回転丸刃に接触する方向への砥石車の移動を規制して、刃体に対する砥石車の押圧力を制限する規制体を備えるから、砥石車を接離動させて刃体に対する当接位置を調節するに際して、刃体に対する砥石車の押圧力が所定以上になると、規制体の作用によって、刃体に接触する方向への砥石車の移動を規制でき、砥石車を適切な当接位置に位置決めできる。つまり、熟練者でなくても、刃体に対する砥石車の位置決めを簡単かつ適切に行なえる。従って、作業者の熟練度に拘らず、研磨作業の能率を向上できると共に、研磨精度のバラツキを大幅に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態における研磨装置の外観斜視図である。
図2】研磨装置と回転丸刃との配置関係を示す側面図である。
図3】表面研磨部材の側面断面図である。
図4】(a)(b)は回転軸とトルクリミッタとねじ軸との連結関係を示す分離斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。実施形態では、例えば食肉スライサー(切断装置)の刃体である回転丸刃2を研磨するのに適用した場合を例示している。なお、実施形態の食肉スライサーは、従来から周知の構造のものである。スライサーは、食肉用に限らず、野菜等その他の食品を切断するためのスライサーや、木工等その他の工作物を製作するためのスライサーであってもよい。刃体は、回転丸刃以外に、鉈刃や帯鋸(バンドソー)であっても差し支えない。本明細書では、方向特定のために「上下」「左右」等の文言を使用する場合があるが、これらの文言は説明の便宜上用いただけであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0014】
図1および図2に示すように、回転丸刃2を研磨する実施形態の研磨装置1は、回転丸刃2の表面側を研磨する表面研磨部材3と、裏面側を研磨する裏面研磨部材4と、逆L字状に形成された支持ブラケット5とを備えている。実施形態では、支持ブラケット5の横板部5aの上面に、一対の研磨部材3,4が横並びに配置されている。支持ブラケット5の縦板部5bの下端側は、例えば食肉スライサーの機台(図示省略)に着脱可能に締結される。支持ブラケット5において、横板部5aと縦板部5bとは、補強用の筋交い片5cで連結されている。
【0015】
支持ブラケット5の横板部5aには、上向きに突出する立板部5dが取り付けられている。表面研磨部材3は、支持ブラケット5の立板部5dにボルトで固定されている。表面研磨部材3は、円板状に形成された砥石車6の回転軸線を斜め下向きに傾斜させた姿勢で、支持ブラケット5の横板部5a上に配置されている。図示は省略するが、裏面研磨部材4は、支持ブラケット5の横板部5aにボルトで固定されている。裏面研磨部材4は、円板状に形成された砥石車7の回転軸線を水平(横向き)にした姿勢で、支持ブラケット5の横板部5a上に配置されている。
【0016】
食肉スライサーの機台に支持ブラケット5を固定した場合、表面研磨部材3の砥石車6は回転丸刃2の表面に対峙し、裏面研磨部材4の砥石車7は、回転丸刃2の裏面側に対峙する。なお、裏面研磨部材4は、操作ノブ9を手動で回動操作して、回転丸刃2の裏面に対して砥石車7を接離動させる従来周知のものである。その詳細については、本発明と直接的に関係しないのでここでは詳述しない。ただし、必要であれば、本出願人の過去の出願である特開2001-293690号公報等を参照されたい。
【0017】
次に、図3以下の図面も参照しながら、表面研磨部材3の詳細構造について説明する。表面研磨部材3は、前述した回転丸刃2表面の研磨用である砥石車6と、回転丸刃2の表面に対して砥石車6を接離動させる砥石車調節部材10と、回転丸刃2に対する砥石車6の押圧力を制限する規制体としてのトルクリミッタ40とを備えている。砥石車調節部材10は、中空筒状の本体ケース11と、本体ケース11の一端(先端)側に回転可能に軸支された砥石軸12と、本体ケース11の他端(基端)側に回転可能に軸支された操作軸13とを有している。砥石軸12と操作軸13とは、互いに同一軸線上に位置している。砥石軸12の先端突出部に、砥石車6が装着されている。操作軸13の基端突出部には、手動操作用の操作ノブ8が装着されている。
【0018】
実施形態の本体ケース11は、砥石軸12および操作軸13の軸方向に重なった2つの筒体14,15に分離構成されている。第1および第2筒体14,15は両方とも、先端側を開口した筒状に形成されている。第1筒体14の先端開口部14aを第2筒体15の基端壁部15bに突き合わせて、第1筒体14の基端壁部14bから第2筒体15の基端壁部15bまで複数の長ねじボルト16(実施形態では3本、図3には1本のみ図示)をねじ込むことによって、第1筒体14と第2筒体15とが抜け不能に連結されて、本体ケース11に構成されている。第2筒体15の先端開口部15aには、砥石軸12を回転可能に支持するスライダ体17が軸方向にスライド可能に嵌め込まれている。スライダ体17の先端側には、軸方向一対の軸受18,18を介して、砥石軸12の基端側が回転可能に軸支されている。砥石軸12の先端側に砥石車6を装着して、砥石軸12の先端突出部に袋ナット19をねじ込むことによって、砥石車6が砥石軸12に一体回転するように取り付けられている。
【0019】
操作軸13は、第1および第2筒体14,15の基端壁部14b,15bを貫通している。操作軸13の長手中途部が、軸方向一対の軸受20,20を介して、第2筒体の基端壁部15bに回転可能に軸支されている。操作軸13の先端側には、雄ねじ21が形成されている。スライダ体17のうち第2筒体15内の基端側には、操作軸13先端側の雄ねじ21がねじ込まれる雌ねじ穴22が形成されている。また、スライダ体17の外周側には、軸方向に長いガイド溝23が形成されている。スライダ体17のガイド溝23には、第2筒体15にねじ込み装着された頭部付きねじ24の先端側が嵌め入れられている。なお、頭部付きねじ24の頭部には、六角穴が設けられている。
【0020】
操作ノブ8を回転操作すると、これに伴う操作軸13(雄ねじ21)の回転によって、スライダ体17(雌ねじ穴22)ひいては砥石軸12が第2筒体15(本体ケース11)に対して軸方向に往復スライド移動する。その結果、砥石軸12に装着された砥石車6が回転丸刃2に対して接離動する。実施形態では、頭部付きねじ24の先端がスライダ体17のガイド溝23に嵌まっているため、スライダ体17は、第2筒体15(本体ケース11)に対して相対回転不能(抜け不能)で、かつ、所定ストロークで軸方向にスライド可能になっている(ガイド溝23は、スライダ体17の相対回転と軸方向スライド量とを規制している)。スライダ体17の先端側には、軸方向と交差する外向きに張り出した蓋状フランジ25が一体的に形成されている。蓋状フランジ25の基端側には、第2筒体15の先端開口部15aの周縁部分がスライド可能に嵌まる嵌合溝26が形成されている。第2筒体15の先端開口部15aは、スライダ体17の蓋状フランジ25が壁となって塞がれている。
【0021】
実施形態の操作軸13は、その長手中途部で2分割されている。操作軸13は、基端側に位置して第1筒体14の基端壁部14bから外向きに突出する第1軸としての回転軸27と、先端側に位置する第2軸としての頭部29付きのねじ軸28とに分かれている。回転軸27の基端突出部に、操作ノブ8が装着されている。ねじ軸28の先端側に、雄ねじ21が形成されている。回転軸27とねじ軸28とは、回転丸刃2に対する砥石車6の押圧力を制限する規制体としてのトルクリミッタ40を介して連結されている。換言すると、トルクリミッタ40は、操作軸13の長手中途部に介在されている。トルクリミッタ40は、第1筒体14(砥石車調節部材10)に内装されている。実施形態のトルクリミッタ40は、ばね式の一方向トルクリミッタである。この場合、トルクリミッタ40は、円筒状の内輪41と、内輪41の外周面に接触して装着されるコイルばね(図示省略)と、コイルばね装着状態の内輪41が挿入される円筒状の外輪42とを有している。コイルばねの端部は、外輪42に対して回転不能に係合されている。内輪41と外輪42とを相対回転させる回転トルクが所定以上になると、コイルばねの締め付け力によるコイルばねと内輪41との間の摩擦力に打ち勝って、外輪42と内輪41とが相対的に回転する(内輪41が空転する)。
【0022】
内輪41の基端側は、外輪42から軸方向外向きに突出している。内輪41の基端突出部には、一対のスリット43が180°位相で並ぶように形成されている。回転軸27の先端側には、筒状のスリーブ30が一対の止めねじ31で押さえ固定されている。スリーブ30の先端面には、内輪41側のスリット43に嵌まる一対の凸片32が形成されている。回転軸27の先端側は、スリーブ30から軸方向外向きに突出している。回転軸27の先端側を内輪41の内周穴44に嵌め込むとともに、スリーブ30の凸片32を内輪41のスリット43に嵌め込むことによって、回転軸27と内輪41(トルクリミッタ40)とが一体回転可能に連結される。外輪42の先端面には、一対の係合片45が軸方向外向きに突出するように形成されている。ねじ軸28の頭部29に形成された割り溝33に外輪42の係合片45を嵌め込むことによって、外輪42(トルクリミッタ40)とねじ軸28とが一体回転可能に連結される。なお、第1筒体14と第2筒体15との突き合わせ部分には、環状のワッシャ34が嵌め込まれている。ワッシャ34内にねじ軸28の頭部29が位置している。
【0023】
上記の構成において、操作ノブ8を回転操作して砥石車6を回転丸刃2の表面に押し当てるまでの間は、回転丸刃2に対して砥石車6の押圧力が作用しないから、トルクリミッタ40の回転トルクは所定未満である。このため、コイルばねと内輪41との間の摩擦力によって、トルクリミッタ40の内輪41と外輪42とは一体回転し、操作軸13(回転軸27、トルクリミッタ40およびねじ軸28)の回転操作力がスライダ体17(砥石軸12)の往復スライド移動に変換して伝達される。その結果、砥石軸12に装着された砥石車6が回転丸刃2に対して接離動する。
【0024】
砥石車6を回転丸刃2の表面に押し当ててから、更に操作ノブ8を回転操作して、回転丸刃2に対する砥石車6の押圧力が所定以上になると、トルクリミッタ40において、内輪41がコイルばねとの間の摩擦力に打ち勝って空転する。その結果、回転軸27の回転操作力がトルクリミッタ40で遮断されてねじ軸28以降が作動せず、スライダ体17(砥石軸12)ひいては砥石車6が往復スライド不能に保持される。つまり、トルクリミッタ40の作用によって、回転丸刃2に接触する方向への砥石車6の移動が規制され、操作ノブ8をそれ以上回転操作しても、回転丸刃2に対する砥石車6の押圧力が一定に制限されるのである。
【0025】
実施形態の構成によると、研磨装置1は、回転丸刃2に接触する方向への砥石車6の移動を規制して、回転丸刃2に対する砥石車6の押圧力を制限する規制体40を備えるから、砥石車6を接離動させて回転丸刃2に対する当接位置を調節するに際して、回転丸刃2に対する砥石車6の押圧力が所定以上になると、規制体40の作用によって、回転丸刃2に接触する方向への砥石車6の移動を規制でき、砥石車6を適切な当接位置に位置決めできる。つまり、熟練者でなくても、回転丸刃2に対する砥石車6の位置決めを簡単かつ適切に行なえる。従って、作業者の熟練度に拘らず、研磨作業の能率を向上できると共に、研磨精度のバラツキを大幅に抑制できる。また、実施形態では、規制体40がばね式のトルクリミッタ40であり、当該トルクリミッタ40が砥石車調節部材10に内装されているから、トルクリミッタ40付きの研磨装置1でもコンパクトな構成にできる。
【0026】
なお、本発明における各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば実施形態の研磨装置1はいずれも手動式のものであったが、例えば電動式や空圧式のような動力式のものであってもよい。この場合、操作軸13を動力にて回転させるように構成すればよい。実施形態では、表面研磨部材3にのみ規制体40を備えていたが、これに限らず、裏面研磨部材4にも規制体40を備えるようにしてもよい。実施形態の規制体であるトルクリミッタ40は、一方向トルクリミッタであったが、これに限らず、双方向タイプであってもよい。また双方トルクリミッタを採用すれば、表面研磨部材3と裏面研磨部材4とを用意する必要がなく、少なくとも1つの研磨部材があればよい。この場合は、砥石車6の取り付け向きを入れ替えて、支持ブラケット5に対する取り付け姿勢を調節すれば、表面用と裏面用との両方に使用できる。
【符号の説明】
【0027】
1 研磨装置
2 回転丸刃(刃体)
3 表面研磨部材
4 裏面研磨部材
6 砥石車(表面)
8 操作ノブ(表面)
10 砥石車調節部材
11 本体ケース
12 砥石軸
13 操作軸
14 第1筒体
15 第2筒体
16 長ねじボルト
17 スライダ体
27 回転軸
28 ねじ軸
29 頭部
30 スリーブ
31 止めねじ
32 凸片
33 割り溝
40 トルクリミッタ(規制体)
41 内輪
42 外輪
図1
図2
図3
図4