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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024121683
(43)【公開日】2024-09-06
(54)【発明の名称】定温輸送容器およびパネル支持体
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/38 20060101AFI20240830BHJP
【FI】
B65D81/38 P
B65D81/38 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023028910
(22)【出願日】2023-02-27
(71)【出願人】
【識別番号】000000941
【氏名又は名称】株式会社カネカ
(71)【出願人】
【識別番号】591244878
【氏名又は名称】玉井化成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】三平 淳也
(72)【発明者】
【氏名】石井 圭
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA11
3E067AB01
3E067AB81
3E067AB83
3E067AC03
3E067BA01B
3E067BA05B
3E067BB14B
3E067BC06B
3E067CA18
3E067DA03
3E067EA22
3E067EB27
3E067FA04
3E067FC01
3E067GA11
3E067GD01
(57)【要約】
【課題】狭小な作業スペースであっても、断熱パネルを適切な位置に設置でき、かつ、荷崩れ防止ための締め付けを可能とする。
【解決手段】定温輸送容器(100)において、パネル支持体(20)は、前面パネル(13)の少なくとも一部が露出するように、第1端(21A)から第2端(21B)までの部分が複数の側面パネルの外面を覆う被覆体(21)と、第1端(21A)と第2端(21B)との間を緊結するベルト状の固定具(22)と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口側壁を有するコンテナ用の定温輸送容器であって、
容器本体と、
パネル支持体と、を備え、
前記容器本体は、天面パネル、底面パネル、および、前記コンテナの側壁に沿った複数の側面パネルを備え、
前記パネル支持体は、
第1端および当該第1端と反対側の第2端を有し、前記複数の側面パネルのうち前記開口側壁に沿った前面パネルの少なくとも一部が露出するように、前記第1端から前記第2端までの部分が前記複数の側面パネルの外面を覆う被覆体と、
前記第1端と前記第2端との間を緊結するベルト状の第1固定具と、を備えた、定温輸送容器。
【請求項2】
前記被覆体は、
前記第1端を有し、前記前面パネルに隣接する第1側面パネルから前記前面パネルへ折り返された第1折り返し部と、
前記第2端を有し、前記前面パネルに隣接する、前記第1側面パネルと別の第2側面パネルから前記前面パネルへ折り返された第2折り返し部と、を有する、請求項1に記載の定温輸送容器。
【請求項3】
前記複数の側面パネルのうち前記前面パネルと反対側の側面パネルを背面パネルとして、
前記パネル支持体は、前記被覆体における前記背面パネルの被覆部分の上端部から前記天面パネルを経由して前記前面パネルまで伸びる、天面パネル固定用のベルト状の第2固定具を備える、請求項1または2に記載の定温輸送容器。
【請求項4】
前記容器本体は、組立状態と分解状態とに変更可能であり、
前記組立状態は、前記天面パネル、前記底面パネル、および前記複数の側面パネルに囲まれた荷室が形成されている状態であり、
前記分解状態は、前記荷室が形成されていない状態であり、
前記被覆体は、前記組立状態で前記側面パネル同士の接合部の外面を覆う、請求項1または2に記載の定温輸送容器。
【請求項5】
前記パネル支持体は、前記被覆体の前記容器本体側に設けられた断熱部材を備える、請求項1または2に記載の定温輸送容器。
【請求項6】
前記容器本体は、
前記被覆体によって被覆される複数の側面パネルを備えた、直方体状の本体部と、
当該本体部の側面パネルに追加された追加部と、を有する、請求項1または2に記載の定温輸送容器。
【請求項7】
前記被覆体は、前記追加部に対応する部分に、当該追加部が通過可能な開口部を有する、請求項6に記載の定温輸送容器。
【請求項8】
開口側壁を有するコンテナ内にて、定温輸送容器の容器本体の、天面パネル、底面パネル、および、前記コンテナの側壁に沿った複数の側面パネルのうち、少なくとも前記複数の側面パネルを支持するパネル支持体であって、
第1端および当該第1端と反対側の第2端を有し、前記複数の側面パネルのうち前記開口側壁に沿った前面パネルの少なくとも一部が露出するように、前記第1端から前記第2端までの部分が前記複数の側面パネルの外面を覆う被覆体と、
前記第1端と前記第2端との間を緊結するベルト状の固定具と、を備えた、パネル支持体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、定温輸送容器およびパネル支持体に関する。
【背景技術】
【0002】
医薬品、医療機器、検体、細胞及び化学物質並びに食品等の物品の中には、輸送や保管の際に品質を保持するために、所定温度範囲内で保温又は保冷を必要とするものがある。従来、このような温度管理が必要な物品を保温又は保冷するための定温輸送容器が知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、真空断熱材を用いた定温輸送容器が開示されている。特許文献1の定温輸送容器は、断熱容器本体を構成する断熱パネルのうち少なくとも1つが開閉可能な扉部を有する。また、特許文献1の定温輸送容器は、前記断熱容器本体から分離可能なカバーシートを備える。そして、当該カバーシートは、断熱容器本体の気密性低下を防ぐために、前記扉部を閉じたときに前記扉部の外周部の外面を覆うことができるものとなっている。
【0004】
また、近年、航空コンテナ等の貨物コンテナ用の定温輸送容器が提案されている。例えば特許文献2には、当該定温輸送容器として、航空コンテナ内に組み立てられた状態で収納された直方体の形状の保冷保温容器が開示されている。この保冷保温容器は、分解、展開、および折り畳みのうち少なくともいずれか一つが可能である。
【0005】
航空コンテナは、開口部の内寸が荷室の内寸よりも狭い。このため、荷室を最大限に確保するためには、特許文献2のように、定温輸送容器について、断熱パネルにより構成し、かつ当該断熱パネルが航空コンテナ内での組み立て可能であることが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2019-43649号公報
【特許文献2】特開2016-88587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
荷室を最大限に確保するためには、航空コンテナの内壁と定温輸送容器の外壁とが密接していることが好ましい。特許文献2の技術では、航空コンテナの荷室側からしか断熱パネルの位置を調整する手立てがない。このため、航空コンテナ内にて断熱パネルを適切な位置に設置することが難しい。
【0008】
また、航空コンテナは開口部が側面にあるのが一般的であり、市販されている荷崩れ防止バンドでは断熱容器組立後に開口部と反対側の側面に巻くことができない。
【0009】
また、航空輸送は他の手段による輸送に比べて、組み立てた定温輸送容器の荷崩れが発生しやすい。そして、組み立てた定温輸送容器が荷崩れすると、定温輸送容器の荷室内を定温で維持できなくなってしまう。このため、特許文献2の技術では、航空コンテナ内にて組み立てられた定温輸送容器に対して荷崩れ防止ベルトを装着する必要がある。
【0010】
ここで、航空コンテナは、側面に開口部が設けられているのが一般的である。それゆえ、市販されている荷崩れ防止ベルトの構成では、航空コンテナ内にて組み立てられた定温輸送容器に対して、作業者が当該荷崩れ防止ベルトを装着することはできない。航空コンテナ内で定温輸送容器を組み立て後に、作業者が、定温輸送容器のおける航空コンテナの開口部と反対側にある側面に荷崩れ防止バンドを巻くことができないためである。
【0011】
したがって、特許文献2のような従来技術では、狭小な作業スペースであっても、断熱パネルを適切な位置に設置でき、かつ、荷崩れ防止ための締め付けが可能な定温輸送容器の開発が求められる。
【0012】
本発明の一態様は、狭小な作業スペースであっても、断熱パネルを適切な位置に設置でき、かつ、荷崩れ防止ための締め付けが可能な定温輸送容器およびパネル支持体を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る定温輸送容器は、開口側壁を有するコンテナ用の定温輸送容器であって、容器本体と、パネル支持体と、を備え、前記容器本体は、天面パネル、底面パネル、および、前記コンテナの側壁に沿った複数の側面パネルを備え、前記パネル支持体は、第1端および当該第1端と反対側の第2端を有し、前記複数の側面パネルのうち前記開口側壁に沿った前面パネルの少なくとも一部が露出するように、前記第1端から前記第2端までの部分が前記複数の側面パネルの外面を覆う被覆体と、前記第1端と前記第2端との間を緊結するベルト状の第1固定具と、を備えた、ことを特徴としている。
【0014】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るパネル支持体は、開口側壁を有するコンテナ内にて、定温輸送容器の容器本体の、天面パネル、底面パネル、および、前記コンテナの側壁に沿った複数の側面パネルのうち、少なくとも前記複数の側面パネルを支持するパネル支持体であって、第1端および当該第1端と反対側の第2端を有し、前記複数の側面パネルのうち前記開口側壁に沿った前面パネルの少なくとも一部が露出するように、前記第1端から前記第2端までの部分が前記複数の側面パネルの外面を覆う被覆体と、前記第1端と前記第2端との間を緊結するベルト状の固定具と、を備えた、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一態様によれば、狭小な作業スペースであっても、断熱パネルを適切な位置に設置でき、かつ、荷崩れ防止ための締め付けが可能な定温輸送容器およびパネル支持体を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態1に係る定温輸送容器の概略構成を示す斜視図である。
図2】本発明の実施形態1に係る定温輸送容器に備えられたパネル支持体の概略構成を示す平面展開図である。
図3】301~308は、航空コンテナ内での定温輸送容器の組立方法の手順を示す図である。
図4】本発明の実施形態2に係る定温輸送容器の概略構成を示す斜視図である。
図5】本発明の実施形態3に係る定温輸送容器の概略構成を示す斜視図である。
図6】本発明の実施形態3に係る定温輸送容器の概略構成を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
〔実施形態1〕
(定温輸送容器の構成)
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る定温輸送容器100の概略構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る定温輸送容器100に備えられたパネル支持体20の概略構成を示す平面展開図である。
【0018】
図1に示すように、定温輸送容器100は、容器本体10Aと、パネル支持体20とを備えている。容器本体10Aは、温度管理が必要な物品が収容される荷室を有する。定温輸送容器100は、開口部を有する開口側壁を備えたコンテナ内にて組み立てられ得る。
【0019】
容器本体10Aは、直方体形状の本体部10Bと、本体部10Bに追加された追加部10Cと、を有している。追加部10Cは、本体部10Bに対して突出するように追加されている。追加部10C内の空間は、本体部10B内の空間よりも小さい。図1に示す容器本体10Aは、航空機の搭載される航空コンテナに収納されるのに適した形状となっている。しかし、容器本体10Aは、航空コンテナに収納されるのに適した形状に限定されず、温度管理が必要な物品を収容する荷室が設けられていればよく、任意の形状を採用することができる。容器本体10Aは、追加部10Cが設けられていなくてもよい。
【0020】
本体部10Bは、直方体形状であり、天面パネル11と、底面パネル12と、前面パネル13と、第1側面パネル14と、背面パネル15と、第2側面パネル16と、を備えている。これらパネルは、断熱パネルである。天面パネル11と底面パネル12とは、上下方向で、互いに対向している。前面パネル13、第1側面パネル14、背面パネル15、および第2側面パネル16は、コンテナの側壁に沿って配される複数の側面パネルである。これら複数の側面パネルは、後述する被覆体21によって被覆される断熱パネルである。これら複数の側面パネル同士は、連結可能になっている。また、これら複数の側面パネルは、天面パネル11および底面パネル12と連結可能になっている。また、上記複数の側面パネルのうち、前面パネル13は、コンテナの開口側壁に沿って配されている。第1側面パネル14は、前面パネル13に隣接する側面パネルである。また、第2側面パネル16は、前面パネル13に隣接する、第1側面パネル14と別の側面パネルである。また、上記複数の側面パネルのうち、背面パネル15は、前面パネル13と反対側の側面パネルである。前面パネル13と背面パネル15とは、互いに対向する。
【0021】
また、追加部10Cは、当該追加部10C内の荷室を構成するボックスである。追加部10Cは、本体部10Bの第1側面パネル14に追加されたものであり、第1側面パネル14から突出するように設けられている。図1には示されていないが、第1側面パネル14には、本体部10Bの荷室と追加部10Cの荷室Bとを連通する開口部が設けられている。定温輸送容器100では、追加部10C内の物品は、当該開口部を介して出し入れされることになる。
【0022】
容器本体10Aの材質は、断熱性を有し、かつ、発泡成形可能なものであれば特に限定されず、発泡樹脂成形体が好適に用いられる。発泡樹脂成形体は、発泡粒子を成形してなる発泡成形体(以下、ビーズ発泡成形体と称する場合がある)であってもよい。当該発泡成形体としては、具体的には、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、またはポリプロピレン系樹脂を含む発泡粒子を成形してなる発泡成形体が挙げられる。また、容器本体10Aを構成する発泡樹脂成形体は、発泡粒子を成形してなる発泡成形体に限定されず、ポリウレタン系樹脂液、またはポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂液を発泡させてなる発泡成形体であってもよい。さらに断熱性に優れる点で、容器本体10Aは、輻射伝熱抑制剤を含有する発泡樹脂成形体であることが好ましい。このような発泡樹脂成形体は、例えば、輻射伝熱抑制剤として作用し得るカーボンを含有する、カーボン含有ビーズ発泡成形体が挙げられる。ここでカーボンとは、グラファイト、グラフェン、活性炭、コークス、カーボンブラックなどが挙げられる。コスト及び断熱性向上効果のバランスから、カーボンは、グラファイト、カーボンブラックが好ましく、グラファイトがより好ましい。
【0023】
さらに、容器本体10Aは、2種類以上の発泡樹脂成形体の組合せにより、構成されていてもよい。前記組合せとして、具体的には、ポリエチレン系樹脂を発泡させた発泡体とポリスチレン系樹脂を発泡させた発泡体との組合せ等が挙げられる。
【0024】
さらに、容器本体10Aの材質は、発泡樹脂成形体と真空断熱材との組合せにより構成されていてもよい。その場合には、発泡樹脂成形体からなる容器本体10Aの外面又は内面を真空断熱材で覆う、あるいは、容器本体10Aを構成する壁の内部に真空断熱材を埋設させることにより、断熱性能の高い定温輸送容器が得られる。
【0025】
なお、天面パネル11、底面パネル12、前面パネル13、第1側面パネル14、背面パネル15、および第2側面パネル16には、潜熱蓄熱材を収容する収容部が設けられていてもよい。当該収容部は、潜熱蓄熱材を収容可能であれば、従来公知の構造を採用することができる。
【0026】
また、上記収容部に収容される潜熱蓄熱材の潜熱蓄熱成分は、蓄熱成分そのものに加え、蓄冷成分を包含するものである。すなわち、当該潜熱蓄熱成分は、蓄熱成分および蓄冷成分の少なくとも一方を含む。また、潜熱蓄熱材とは、蓄熱成分または蓄冷成分を直方体状のプラスチック製容器等に封入したものである。
【0027】
蓄熱成分または蓄冷成分を充填する容器の材質としては、特に限定されず、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン又はポリエステル等が挙げられる。蓄熱成分または蓄冷成分を充填する容器の材質として、これら例示されたもののうち1種類を単独で使用してもよいし、耐熱性やバリアー性を高めるために、これら例示されたもののうち2種類以上を組み合わせて使用してもよい。2種類以上を組み合わせて使用する場合、上記容器は、互いに異なる材質からなる多層構造を有していてもよい。
【0028】
また、潜熱蓄熱成分は、蓄熱成分または蓄冷成分の少なくとも一方であることが好ましい。潜熱蓄熱成分とは、蓄熱成分または蓄冷成分の相転移に伴う熱エネルギーを利用するものである。具体的には、蓄熱成分または蓄冷成分の相状態が、凝固状態(固体)から溶融状態(液体)に相転移する際に吸収する熱エネルギー、または溶融状態(液体)から凝固状態(固体)に相転移する際に放出する熱エネルギーを利用する。
【0029】
本実施形態に使用される潜熱蓄熱成分を構成する組成物としては、特に限定されず、例えば、国際公開2014/125878号、国際公開2019/151074号、国際公開2016/068256号、国際公開2019/172260号、国際公開2018/180506号等に開示された組成物を用いることができる。
【0030】
ここで、定温輸送容器100は、パネル支持体20を備えている。パネル支持体20は、容器本体10Aの、天面パネル11、底面パネル12、および、コンテナの側壁に沿った複数の側面パネルのうち、少なくとも上記複数の側面パネルを支持する。図1に示す構成では、コンテナ内にて、パネル支持体20は、前面パネル13、第1側面パネル14、背面パネル15、および第2側面パネル16を支持する。以下、パネル支持体20によって支持される、前面パネル13、第1側面パネル14、背面パネル15、および第2側面パネル16を単に「複数の側面パネル」と称する場合がある。
【0031】
図1および図2に示すように、パネル支持体20は、被覆体21と、ベルト状の固定具22(第1固定具)と、ベルト状の固定具27(第2固定具)と、を備えている。
【0032】
被覆体21は、第1端21Aと第2端21Bとを有する。被覆体21において、第2端21Bは、第1端21Aと反対側の端である。被覆体21では、第1端21Aから第2端21Bまでの部分が、複数の側面パネルの外面を覆う。
【0033】
また、被覆体21は、複数の側面パネルのうち、コンテナの開口側壁に沿った前面パネル13の少なくとも一部が露出するように、複数の側面パネルの外面を覆う。図1に示す構成では、被覆体21は、前面パネル13の一部が露出するように、複数の側面パネルの外面を覆う構成となっている。また、被覆体21は、前面パネル13以外の側面パネルに対しては、当該側面パネルの外面の全域を覆う構成となっている。
【0034】
ここで、容器本体10Aは、組立状態と分解状態とに変更可能である。ここで、上記組立状態は、天面パネル11と、底面パネル12と、前面パネル13、第1側面パネル14、背面パネル15、および第2側面パネル16(複数の側面パネル)とに囲まれた荷室が形成されている状態である。上記分解状態は、上記荷室が形成されていない状態である。被覆体21は、上記組立状態での側面パネル同士の接合部の外面を覆う構成となっている。このように組立状態と分解状態とに変更可能であることにより、コンテナ内にて定温輸送容器100を組み立てるのが容易になる。
【0035】
図2に示すように、被覆体21は、折り返し部23A(第1折り返し部)と、第1側面パネル14の被覆部分24と、背面パネル15の被覆部分25と、第2側面パネル16の被覆部分26と、折り返し部23B(第2折り返し部)と、を有する帯状体である。被覆体21は、折り返し部23A、被覆部分24、被覆部分25、被覆部分26、および折り返し部23Bの互いの境界部分にて、折り畳み可能になっている。折り返し部23Aは、第1端21Aを有する。そして、折り返し部23Aは、第1側面パネル14から前面パネル13へ折り返されて構成されている。また、折り返し部23Bは、第2端21Bを有する。そして、折り返し部23Bは、第2側面パネル16から前面パネル13へ折り返されて構成されている。
【0036】
また、被覆部分24は、追加部10Cが設けられた第1側面パネル14に対応する。被覆体21は、被覆部分24における追加部10Cに対応する部分に、開口部24aを有する。開口部24aは、追加部10Cが通過可能な寸法となっている。これにより、本体部10Bと追加部10Cとからなる容器本体10Aに対応したパネル支持体20を構成することができる。なお、被覆体21には、開口部24aを開閉可能なように、開口部24aを閉じる部材が設けられていてもよい。当該部材として、被覆部分24に埋め込まれたパネル、開口部24aを被覆するカバーパネル等が挙げられる。このような部材が設けられることにより、追加部10Cを有する容器本体10Aおよび追加部10Cを有さない容器本体10Aの両方に対応したパネル支持体20を構成することができる。
【0037】
固定具22は、第1端21Aと第2端21Bとの間を緊結する部材である。固定具22は、第1端21Aと第2端21Bとの間を緊結するベルト状のものであれば、従来公知の固定具を採用することができる。固定具22は、伸縮性を有することが好ましい。図1および図2に示す構成では、固定具22は、折り返し部23Aに連結したベルト22aと、折り返し部23Bに連結したベルト22bと、ベルト22aおよびベルト22b同士を連結するバックル(不図示)と、を備えている。図1および図2に示す固定具22は、バックルにより緊結する方式である。しかし、固定具22の緊結方式は、バックルによる方式に限定されず、従来公知の方式を採用できる。例えば、面ファスナーを介してベルト22aおよびベルト22b同士を緊結する方式であってもよい。
【0038】
定温輸送容器100によれば、パネル支持体20は、次の(1)および(2)の構成を有する。(1)被覆体21は、前面パネル13の少なくとも一部が露出するように、第1端21Aおよび第2端21Bまでの部分が複数の側面パネルの外面を覆う。(2)ベルト状の固定具22が、被覆体21の第1端21Aと第2端21Bとの間を緊結する。
【0039】
上記(1)の構成により、コンテナ内にて、複数の側面パネルは、コンテナ内壁との間に被覆体21が介在することになる。それゆえ、定温輸送容器100を組み立てるに際し、被覆体21により、作業者は、コンテナ内部から、複数の側面パネルそれぞれを適切な位置に設置することができる。従来技術では、パネル支持体20がないため、作業者は、定温輸送容器を組み立てるに際し、コンテナ内壁と断熱パネルとの位置合わせが困難であった。一方、定温輸送容器100では、上記(1)の構成のように被覆体21が設けられているため、作業者は、コンテナ内にて、断熱パネルを適切に位置決めできる。
【0040】
また、上記(2)の構成により、作業者は、ベルト状の固定具22を緊結することにより、荷崩れ防止のために複数の側面パネルを締め付けることができる。すなわち、荷崩れ防止のために、作業者は、コンテナ内で容器本体10Aを組み立て後に、背面パネル15に荷崩れ防止バンドを巻く必要がない。
【0041】
以上のように、本実施形態に係る定温輸送容器100およびパネル支持体20によれば、コンテナ内部という狭小な作業スペースであっても、断熱パネルを適切な位置に設置でき、かつ、荷崩れ防止ための締め付けが可能な定温輸送容器を実現できる。
【0042】
また、定温輸送容器100によれば、被覆体21は、折り返し部23Aおよび折り返し部23Bを有する。そして、固定具22は、折り返し部23Aの第1端21Aと折り返し部23Bの第2端21Bとの間を緊結する。それゆえ、作業者は、折り返し部23Aおよび折り返し部23Bにより、コンテナの開口側壁と前面パネル13との位置合わせが容易となる。さらに、開口側壁側に固定具22が確実に存在するので、作業者による固定具22の取り扱い性が向上する。
【0043】
また、ベルト状の固定具27は、天面パネル11固定用の固定具である。固定具27は、被覆体21における背面パネル15の被覆部分25の上端部から天面パネル11を経由して前面パネル13まで伸びている。被覆体21において、固定具27は、背面パネル15側の後端が被覆部分25の上端部に連結しており、前面パネル13側の前端部が、折り返し部23Aまたは23Bに連結している。この構成によれば、固定具27により、天面パネル11と、前面パネル13および背面パネル15との締め付けが強固になる。それゆえ、より一層、定温輸送容器100の荷崩れを防止することができる。
【0044】
なお、固定具27は、上記の効果を奏するベルト状部材であれば、従来公知の固定具を採用することができる。固定具27としては、上述した固定具22と同様の部材を例示することができる。
【0045】
また、パネル支持体20は、被覆体21の容器本体10A側に設けられた断熱部材を備えていてもよい。当該断熱部材は、断熱性能を有し、かつ複数の側面パネルの外面と被覆体21との両方に接触可能に構成できれば、従来公知の部材を採用することができる。当該断熱部材として、例えばアルミニウム蒸着シート等が挙げられる。このような断熱部材が設けられることにより、定温輸送容器100の断熱性能が向上する。
【0046】
(定温輸送容器の組立方法)
本実施形態に係る定温輸送容器は、コンテナ内で組み立て可能な構成となっている。図3の301~308は、航空コンテナC内での定温輸送容器の組立方法の手順を示す図である。なお、図3の301~308の手順に従って組み立てられる定温輸送容器は、図1に示す構成において、固定具27が設けられていない構成である。
【0047】
また、以下では、2人の作業者で定温輸送容器の組立を行う場合について、説明する。しかし、作業者の人数は、本実施形態に係る定温輸送容器の組立方法を行うことが可能であれば、特に限定されない。
【0048】
定温輸送容器の組立方法では、航空コンテナCのコンテナ本体部C1における開口側壁C3の開口部C4から、定温輸送容器を構成する各種パネルおよびボックスを搬入して、定温輸送容器を組み立てる。まず、図3の301および302に示すように、被覆体21をコンテナ本体部C1内に搬入する。そして、コンテナ本体部C1の側壁に沿って、コンテナ本体部C1の側壁内面に接するように被覆体21を設置する。このとき、被覆体21における複数の側面パネルの被覆部分は、当該被覆部分同士の境界部がコンテナ本体部C1の角部(側壁同士の連結部)に一致するように配置される。
【0049】
次いで、図3の303に示すように、底面パネル12および背面パネル15をセットする。このとき、被覆体21における背面パネル15の被覆部分に背面パネル15を配置することによって、背面パネル15を適切な位置に位置決めできる。図3の303に示す工程では、底面パネル12と背面パネル15との境界部分にて折り畳み可能に連結した連結パネルを使用してもよい。この場合、当該連結パネルを折り畳んだ状態でコンテナ本体部C1に搬入する。そして、コンテナ本体部C1内にて折り畳んだ状態の連結パネルを開いて、被覆体21における背面パネル15の被覆部分に背面パネル15を配置する。これにより、コンテナ本体部C1内にて、底面パネル12および背面パネル15が同時に配置される。
【0050】
次いで、図3の304に示すように、天面パネル11を背面パネル15に取り付ける。この結果、コンテナ本体部C1内にて、天面パネル11、背面パネル15、および底面パネル12の第1アセンブリが構成される。このとき、天面パネル11が下方に落ちないように、2人の作業者のうち一方の作業者(作業者1とする)が一時的に天面パネル11を支えることによって、天面パネル11を、コンテナ本体部C1の天面に沿って配置する。
【0051】
次いで、図3の305に示すように、上記第1アセンブリに対して、第1側面パネル14および第2側面パネル16を取り付ける。具体的には、上記のように作業者1が天面パネル11を支えている間に、2人の作業者のうち作業者1と別の作業者(作業者2とする)が、第1側面パネル14および第2側面パネル16をコンテナ本体部C1内に搬入する。このとき、被覆体21における第1側面パネル14の被覆部分に第1側面パネル14を配置することによって、第1側面パネル14を適切な位置に位置決めできる。同様に、被覆体21における第2側面パネル16の被覆部分に第2側面パネル16を配置することによって、第2側面パネル16を適切な位置に位置決めできる。図3の305に示す工程の結果、コンテナ本体部C1内にて、天面パネル11、前面パネル13、第1側面パネル14、背面パネル15、第2側面パネル16および底面パネル12の第2アセンブリが構成される。
【0052】
なお、本実施形態に係る定温輸送容器の組立方法では、図3の304および305に示すような、上記第1アセンブリを作製してから第1側面パネル14および第2側面パネル16を取り付けるという手順に限定されない。上記第1アセンブリを作製しなくても、本実施形態に係る定温輸送容器を組み立てることが可能である。例えば、次の手順で組み立て可能である。すなわち、図3の304に示す工程の前に、第1側面パネル14および第2側面パネル16の何れか一方の側面パネルを背面パネル15に取り付ける。次いで、天面パネル11を背面パネル15に取り付ける。この場合、天面パネル11は、背面パネル15および上記一方の側面パネルによって一時的に係止されるので、上記第2アセンブリが構成されるまで、天面パネル11を支える作業者1は必要としない。
【0053】
次いで、図3の306に示すように、上記第2アセンブリに対して、追加部10Cを取り付ける。この工程では、まず、開口部C4から追加部10Cを搬入する。そして、第1側面パネル14の開口部から、追加部10Cをコンテナ追加部C2へ移動させる。そして、コンテナ追加部C2内の追加部10Cを第1側面パネル14に取り付ける。なお、第1側面パネル14および追加部10Cの取付け方法は、図3の305~306に示す手順に限定されない。例えば、次の手順であってもよい。(1)図3の305に示す工程よりも前の段階で、開口部C4から追加部10Cを搬入し、コンテナ追加部C2へ移動させる。(2)上記第1アセンブリに対して、第1側面パネル14および第2側面パネル16を取り付けて、上記第2アセンブリを構成する。(3)コンテナ追加部C2内の追加部10Cを第1側面パネル14に取り付ける。
【0054】
次いで、図3の307に示すように、前面パネル13を取り付けて容器本体10Aが完成する。そして、図3の308に示すように、折り返し部23Aおよび23Bの間をベルト状の固定具22により緊結することにより、本実施形態に係る定温輸送容器が完成する。
【0055】
このように、定温輸送容器100を組み立てるに際し、被覆体21により、作業者は、航空コンテナC内部から、複数の側面パネルそれぞれを適切な位置に設置することができる。さらに、作業者は、ベルト状の固定具22を緊結することにより、荷崩れ防止のために複数の側面パネルを締め付けることができる。
【0056】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0057】
図4は、本実施形態に係る定温輸送容器100Aの概略構成を示す斜視図である。図4に示すように、本実施形態に係る定温輸送容器100Aは、パネル支持体20Aの構成が実施形態1と異なる。
【0058】
パネル支持体20Aにおいて、被覆体21Cは、図1および図2に示すような折り返し部23Aおよび23Bを有していない。被覆体21Cでは、複数の側面パネルのうち開口側壁に沿った前面パネル13の全部が露出するように、第1端21Aから第2端21Bまでの部分が複数の側面パネルの外面を覆う。すなわち、第1端21Aから第2端21Bまでの部分は、複数の側面パネルのうち、前面パネル13を除く側面パネルの外面を覆う。そして、ベルト状の固定具22Aは、第1端21Aと第2端21Bとの間を緊結する。
【0059】
本実施形態に係る定温輸送容器100Aであっても、コンテナ内部という狭小な作業スペースであっても、断熱パネルを適切な位置に設置でき、かつ、荷崩れ防止ための締め付けが可能である。
【0060】
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0061】
図5は、本実施形態に係る定温輸送容器100Bの概略構成を示す斜視図である。図6は、本実施形態に係る定温輸送容器100Bの概略構成を示す分解斜視図である。なお、図5および図6では、図1に示す固定具22を省略している。
【0062】
図5および図6に示すように、本実施形態に係る定温輸送容器100Bは、容器本体10Dが追加部を備えていない点が実施形態1と異なる。定温輸送容器100Bは、航空コンテナ以外のコンテナに対応した構成となっている。なお、航空コンテナのコンテナ追加部を荷室として利用しないのであれば、定温輸送容器100Bは、航空コンテナにも対応可能である。
【0063】
容器本体10Dの荷室は、直方体形状であり、天面パネル11、底面パネル12、前面パネル13、第1側面パネル14A、背面パネル15、および第2側面パネル16とから構成される。そして、第1側面パネル14Aは、第2側面パネル16と同様の形状であり、追加部と連通する開口部が設けられていない。それゆえ、被覆体21Dの第1側面パネル14Aの被覆部分24Bには開口部が設けられていない。
【0064】
本実施形態に係る定温輸送容器100Bであっても、コンテナ内部という狭小な作業スペースであっても、断熱パネルを適切な位置に設置でき、かつ、荷崩れ防止ための締め付けが可能である。
【0065】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0066】
(まとめ)
本発明の実施形態は、以下の構成を有する。
【0067】
<1>開口側壁C3を有するコンテナ(航空コンテナC)用の定温輸送容器であって、容器本体10Aと、パネル支持体20と、を備え、前記容器本体10Aは、天面パネル11、底面パネル12、および、前記コンテナの側壁に沿った複数の側面パネル(前面パネル13、第1側面パネル14、背面パネル15、第2側面パネル16)を備え、前記パネル支持体20は、第1端21Aおよび当該第1端21Aと反対側の第2端21Bを有し、前記複数の側面パネルのうち前記開口側壁C3に沿った前面パネル13の少なくとも一部が露出するように、前記第1端21Aから前記第2端21Bまでの部分が前記複数の側面パネルの外面を覆う被覆体21と、前記第1端21Aと前記第2端21Bとの間を緊結するベルト状の第1固定具(固定具22)と、を備えた、定温輸送容器。
【0068】
<2>前記被覆体21は、前記第1端21Aを有し、前記前面パネル13に隣接する第1側面パネル14から前記前面パネル13へ折り返された第1折り返し部(折り返し部23A)と、前記第2端21Bを有し、前記前面パネル13に隣接する、前記第1側面パネル14と別の第2側面パネル16から前記前面パネル13へ折り返された第2折り返し部(折り返し部23B)と、を有する、<1>の定温輸送容器。
【0069】
<3>前記複数の側面パネルのうち前記前面パネル13と反対側の側面パネルを背面パネル15として、前記パネル支持体20は、前記被覆体21における前記背面パネル15の被覆部分25の上端部から前記天面パネル11を経由して前記前面パネル13まで伸びる、天面パネル11固定用のベルト状の第2固定具(固定具27)を備える、<1>または<2>の定温輸送容器。
【0070】
<4>前記容器本体10Aは、組立状態と分解状態とに変更可能であり、前記組立状態は、前記天面パネル11、前記底面パネル12、および前記複数の側面パネルに囲まれた荷室が形成されている状態であり、前記分解状態は、前記荷室が形成されていない状態であり、前記被覆体21は、前記組立状態で前記側面パネル同士の接合部の外面を覆う、<1>~<3>の何れかの定温輸送容器。
【0071】
<5>前記パネル支持体20は、前記被覆体21の前記容器本体10A側に設けられた断熱部材を備える、<1>~<4>の何れかの定温輸送容器。
【0072】
<6>前記容器本体10Aは、前記被覆体21が覆う複数の側面パネルを備えた、直方体状の本体部10Bと、当該本体部10Bの側面パネルに追加された追加部10Cと、を有する、<1>~<5>の何れかの定温輸送容器。
【0073】
<7>前記被覆体21は、前記追加部10Cに対応する部分に、当該追加部10Cが通過可能な開口部24aを有する、<6>の定温輸送容器。
【0074】
<8>開口側壁C3を有するコンテナ(航空コンテナC)内にて、定温輸送容器100の容器本体10Aの、天面パネル11、底面パネル12、および、前記コンテナの側壁に沿った複数の側面パネル(前面パネル13、第1側面パネル14、背面パネル15、第2側面パネル16)のうち、少なくとも前記複数の側面パネルを支持するパネル支持体であって、第1端21Aおよび当該第1端21Aと反対側の第2端21Bを有し、前記複数の側面パネルのうち前記開口側壁C3に沿った前面パネル13の少なくとも一部が露出するように、前記第1端21Aから前記第2端21Bまでの部分が前記複数の側面パネルの外面を覆う被覆体21と、前記第1端21Aと前記第2端21Bとの間を緊結するベルト状の第1固定具(固定具22)と、を備えた、パネル支持体。
【符号の説明】
【0075】
10A、10D 容器本体
10B 本体部
10C 追加部
11 天面パネル
12 底面パネル
13 前面パネル(側面パネル)
14、14A 第1側面パネル(側面パネル)
15 背面パネル(側面パネル)
16 第2側面パネル(側面パネル)
20、20A パネル支持体
21、21C、21D 被覆体
22、22A 固定具(第1固定具)
24a 開口部(追加部が通過可能な開口部)
25 被覆部分(被覆体における背面パネルの被覆部分)
27 固定具(第2固定具)
100、100A、100B 定温輸送容器
C3 開口側壁
図1
図2
図3
図4
図5
図6