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  • 特開-ディスチャージ制御回路 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024121716
(43)【公開日】2024-09-06
(54)【発明の名称】ディスチャージ制御回路
(51)【国際特許分類】
   G05F 1/10 20060101AFI20240830BHJP
   H02J 1/00 20060101ALI20240830BHJP
【FI】
G05F1/10 304
H02J1/00 309R
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023028966
(22)【出願日】2023-02-27
(71)【出願人】
【識別番号】320012037
【氏名又は名称】ラピステクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 敬紹
【テーマコード(参考)】
5G165
5H410
【Fターム(参考)】
5G165BB05
5G165CA01
5G165EA02
5G165LA01
5G165NA05
5G165NA10
5H410BB05
5H410CC02
5H410DD02
5H410EA11
5H410EB37
5H410LL07
(57)【要約】
【課題】容量負荷の放電に伴って発生する突入電流を低コストで抑制する。
【解決手段】ディスチャージ制御回路は、容量負荷に接続されたトランジスタに供給される第1のゲート電圧を出力する第1のゲート電圧出力回路と、トランジスタに供給される第2のゲート電圧を出力する第2のゲート電圧出力回路と、トランジスタへの第1のゲート電圧及び第2のゲート電圧の供給を切り替える切り替え制御回路と、を含む。第1のゲート電圧出力回路は、トランジスタがオフ状態からオン状態になるまでトランジスタのゲートに電圧を供給する電圧供給回路と、トランジスタのゲートに電流を供給する電流供給回路と、を含む。第2のゲート電圧出力回路は、一定レベルの電圧を第2のゲート電圧として出力する。制御回路は、トランジスタに第1のゲート電圧を供給した後に、第2のゲート電圧を供給する制御を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容量負荷に接続されたトランジスタに供給される第1のゲート電圧を出力する第1のゲート電圧出力回路と、
前記トランジスタに供給される第2のゲート電圧を出力する第2のゲート電圧出力回路と、
前記トランジスタへの前記第1のゲート電圧及び前記第2のゲート電圧の供給を切り替える切り替え制御回路と、
を含み、
前記第1のゲート電圧出力回路は、
前記トランジスタがオフ状態からオン状態になるまで前記トランジスタのゲートに電圧を供給する電圧供給回路と、
前記トランジスタのゲートに電流を供給する電流供給回路と、
を含み、
前記第2のゲート電圧出力回路は、一定レベルの電圧を前記第2のゲート電圧として出力し、
前記制御回路は、前記トランジスタに前記第1のゲート電圧を供給した後に、前記第2のゲート電圧を供給する制御を行う
ディスチャージ制御回路。
【請求項2】
前記第1のゲート電圧出力回路は、前記トランジスタに流れる電流が一定となるように、前記第1のゲート電圧を制御する
請求項1に記載のディスチャージ制御回路。
【請求項3】
前記電流供給回路から前記トランジスタのゲートに供給される電流の大きさは、前記トランジスタのゲート-ドレイン間の寄生容量に蓄積された電荷の放電に伴う放電電流の大きさと同じである
請求項1に記載のディスチャージ制御回路。
【請求項4】
前記第2のゲート電圧のレベルは、前記第1のゲート電圧のレベルよりも高い
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のディスチャージ制御回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の技術は、ディスチャージ制御回路に関する。
【背景技術】
【0002】
電源投入時における突入電流を抑制する技術として以下の技術が知られている。例えば特許文献1には、突入電流の流入が終了したか否かによって突入電流抑制トランジスタに供給する制御電圧の制御の仕方を切り替えて、突入電流が流れている間は、突入電流抑制トランジスタに該突入電流抑制トランジスタの内部抵抗が突入電流を抑制できる範囲の制御電圧を供給し、突入電流の流入が終了した後は、該突入電流抑制トランジスタに該突入電流抑制トランジスタの内部抵抗が十分に低い値になる制御電圧を供給する突入電流抑制回路が記載されている。
【0003】
特許文献2には、入力電源の負極性側にソース端子が接続され、負荷の負極性側にドレイン端子が接続された電界効果型トランジスタと、負荷に供給される電圧を基準電圧と比較する比較器と、比較器の出力電圧を増幅して、電界効果型トランジスタのゲート端子に出力電圧を与える電圧増幅器と、電界効果トランジスタのソース端子と入力電源の負極性端子の間に一次巻線がされ、1次巻線に流れる電流によって負方向に電圧が発生する2次巻線の一端が電界効果トランジスタのゲート端子に接続された変流器と、入力電源の入力電圧により電界効果トランジスタのゲート電圧を一定値にクランプする電圧開閉回路と、を備えた電圧安定回路が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-116828号公報
【特許文献2】特開平1-175614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
容量負荷と電源との間に設けられたトランジスタのオンオフによって、容量負荷への電力供給を制御することが行われている。トランジスタをオフ状態からオン状態に切り替えると、容量負荷に蓄積された電荷の放電に伴って電力供給経路に突入電流が流れる。突入電流が過大であると、負荷システムが損傷するおそれがある。
【0006】
対策として、電流制限抵抗を含む第1の放電経路と、電流制限抵抗を含まない第2の放電経路を設け、容量負荷への電源投入開始直後のプリディスチャージ期間においては、容量負荷を第1の放電経路に接続することにより、第1の放電経路に放電電流を流し、その後のディスチャージ期間においては、容量負荷を第2の放電経路に接続することにより、容量負荷への電力供給を低抵抗の第2の放電経路を用いて行う方法が考えられる。しかしながら、この方法によれば、第1の放電経路及び第2の放電経路のそれぞれについて、容量負荷との接続/非接続を切り替えるためのトランジスタが必要となりコストアップを招く。
【0007】
開示の技術は、上記の点に鑑みてなされたものであり、容量負荷の放電に伴って発生する突入電流を低コストで抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
開示の技術に係るディスチャージ制御回路は、容量負荷に接続されたトランジスタに供給される第1のゲート電圧を出力する第1のゲート電圧出力回路と、前記トランジスタに供給される第2のゲート電圧を出力する第2のゲート電圧出力回路と、前記トランジスタへの前記第1のゲート電圧及び前記第2のゲート電圧の供給を切り替える切り替え制御回路と、を含む。前記第1のゲート電圧出力回路は、前記トランジスタがオフ状態からオン状態になるまで前記トランジスタのゲートに電圧を供給する電圧供給回路と、前記トランジスタのゲートに電流を供給する電流供給回路と、を含む。前記第2のゲート電圧出力回路は、一定レベルの電圧を前記第2のゲート電圧として出力する。前記制御回路は、前記トランジスタに前記第1のゲート電圧を供給した後に、前記第2のゲート電圧を供給する制御を行う。
【発明の効果】
【0009】
開示の技術によれば、容量負荷の放電に伴って発生する突入電流を低コストで抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】開示の技術の実施形態に係るディスチャージ制御回路を含む、負荷駆動システムの構成の一例を示す図である。
図2】開示の技術の実施形態に係る負荷駆動システムについて実施した動作シミュレーションによって取得した、各部の動作波形を示す図である。
図3】比較例に係る負荷駆動システムの構成の一例を示す図である。
図4】比較例に係る負荷駆動システムについて実施した動作シミュレーションによって取得した、各部の動作波形を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、開示の技術の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一または等価な構成要素及び部分には同一の参照符号を付与し、重複する説明は省略する。
【0012】
図1は、開示の技術の実施形態に係るディスチャージ制御回路10を含む、負荷駆動システム1の構成の一例を示す図である。負荷駆動システム1は、ディスチャージ制御回路10以外の構成要素として、電源11、容量負荷12及びトランジスタ13を有する。負荷駆動システム1は、トランジスタ13のオンオフによって容量負荷12への電力供給を制御するシステムである。
【0013】
容量負荷12は、一端が電源11の正極に接続され、他端がトランジスタ13のドレインに接続されている。トランジスタ13は、例えば電界効果型のトランジスタであり、ドレインが容量負荷12に接続され、ソースが電源11の負極に接続され、ゲートがディスチャージ制御回路10のゲート電圧出力端子16に接続されている。トランジスタ13がオン状態となることで、容量負荷12と電源11とが接続され、容量負荷12に電力が供給される。このとき、容量負荷12に蓄積された電荷の放電に伴う放電電流がトランジスタ13に流れる。
【0014】
ディスチャージ制御回路10は、容量負荷12への電源投入時に、容量負荷12の放電に伴って電力供給経路に流れる突入電流を抑制する機能を有する。ディスチャージ制御回路10は、半導体基板上に設けられた集積回路によって構成されている。ディスチャージ制御回路10は、第1のゲート電圧出力回路20、第2のゲート電圧出力回路30、切り替え制御回路40及びインバータ50を有する。第1のゲート電圧出力回路20は、電圧供給回路21、電流供給回路22、電源回路23及び第1のスイッチ24を有する。
【0015】
電圧供給回路21は、トランジスタ25及びバイアス回路26を含んで構成されている。トランジスタ25は、例えば電界効果型のトランジスタであり、ドレインが電源回路23に接続され、ゲートがバイアス回路26に接続され、ソースが第1のスイッチ24の一端に接続されている。バイアス回路26は、トランジスタ25のゲートにバイアス電圧を供給する。これより、トランジスタ25はオン状態に維持される。
【0016】
電流供給回路22は、電流値が一定の電流を出力する電流源であり、一端が電源回路23に接続され、他端が第1のスイッチ24の一端に接続されている。すなわち、電流供給回路22は、トランジスタ25に並列に接続されている。電流供給回路22から出力される電流は、トランジスタ13のゲート-ドレイン間の寄生容量に蓄積された電荷の放電に伴う放電電流に略同じ大きさに設定される。
【0017】
電源回路23は、電圧供給回路21及び電流供給回路22を駆動するための電源である。第1のスイッチ24は、トランジスタ等の半導体素子によって構成され、一端がトランジスタ25のソース及び電流供給回路22に接続され、他端がゲート電圧出力端子16を介してトランジスタ13のゲートに接続されている。
【0018】
第1のスイッチ24は、切り替え制御回路40から供給される制御信号Sに応じてオンオフする。第1のスイッチ24がオン状態となることで、電圧供給回路21の出力電圧及び電流供給回路22の出力電流に応じた電圧が第1のゲート電圧VG1としてトランジスタ13のゲートに供給される。第1のゲート電圧出力回路20は、トランジスタ13に流れる電流が一定となるように第1のゲート電圧VG1を制御する。
【0019】
第2のゲート電圧出力回路30は、定電圧源31及び第2のスイッチ32を含んで構成されている。第2のスイッチ32は、一端が定電圧源31に接続され、他端がゲート電圧出力端子16を介してトランジスタ13のゲートに接続されている。第2のスイッチ32は、切り替え制御回路40から供給される制御信号Sに応じてオンオフする。第2のスイッチ32がオン状態となることで、電圧レベルが一定である定電圧源31の出力電圧が第2のゲート電圧VG2として出力され、トランジスタ13のゲートに供給される。
【0020】
切り替え制御回路40は、トランジスタ13への第1のゲート電圧VG1及び第2のゲート電圧VG2の供給を切り替える。切り替え制御回路40による切り替え制御は、制御信号Sによって行われる。第1のスイッチ24には、制御信号Sがそのまま供給され、第2のスイッチ32には、インバータ50によって論理反転された制御信号Sが供給される。これにより、第1のスイッチ24及び第2のスイッチ32のオンオフは相補的となる。すなわち、第1のスイッチ24がオン状態の場合、第2のスイッチ32はオフ状態となり、第1のスイッチ24がオフ状態の場合、第2のスイッチ32はオン状態となる。
【0021】
切り替え制御回路40は、容量負荷12への電源投入時において、第1のスイッチ24をオン状態することによりトランジスタ13に第1のゲート電圧VG1を供給し、その後、第2のスイッチ32をオン状態として、トランジスタ13に第2のゲート電圧VG2を供給する制御を行う。切り替え制御回路40は、例えば、トランジスタ13に第1のゲート電圧VG1の供給を開始してから所定期間経過した後に、トランジスタ13に第2のゲート電圧VG2を供給する制御を行ってもよい。
【0022】
図2は、負荷駆動システム1について実施した動作シミュレーションによって取得した各部の動作波形を示す図である。図2には、制御信号S、トランジスタ13のドレイン電圧及びゲート電圧並びに放電電流の時間推移が示されている。
【0023】
容量負荷12への電源投入時において、切り替え制御回路40は、ハイレベルの制御信号Sを出力する。これにより、第1のスイッチ24がオン状態、第2のスイッチ32がオフ状態となる。その結果、第1のゲート電圧出力回路20から出力される第1のゲート電圧VG1がトランジスタ13のゲートに供給される。第1のスイッチ24がオフ状態からオン状態に移行すると、電圧供給回路21は、トランジスタ13がオフ状態からオン状態に切り替わるまで、急速にトランジスタ13のゲート電圧を上昇させる。その結果、トランジスタ25のソース電圧が上昇するのでトランジスタ25がオフ状態となり、電圧供給回路21からトランジスタ13のゲートへの電圧供給が停止する。
【0024】
トランジスタ13がオフ状態からオン状態に切り替わると、容量負荷12に蓄積された電荷の放電が開始され、トランジスタ13を通過する電力供給経路に放電電流が流れる。これに伴ってトランジスタ13のドレイン電圧が低下する。このとき、トランジスタ13のゲート-ドレイン間の寄生容量に蓄積された電荷が放電される一方、電流供給回路22からトランジスタ13のゲートへの電流供給が継続される。上記寄生容量に蓄積された電荷の放電に伴う放電電流と、電流供給回路22からトランジスタ13のゲートに供給される電流の大きさは略同じであるので、トランジスタ13のドレイン電圧が略ゼロに達して容量負荷12に蓄積された電荷の放電に伴う放電電流が略ゼロになるまでトランジスタ13のゲート電圧が略一定のレベルに維持される。これにより容量負荷12に蓄積された電荷の放電に伴う放電電流が略一定となり、容量負荷12の放電に伴って発生する突入電流を抑制することができる。図2に示すシミュレーション結果によれば、突入電流のピーク値を150mA程度にまで抑えられている。第1のゲート電圧VG1がトランジスタ13のゲートに供給される期間は、容量負荷12に蓄積された電荷の放電が開始されるプリディスチャージ期間である。
【0025】
容量負荷12に蓄積された電荷の放電完了後、切り替え制御回路40は、ローレベルの制御信号Sを出力する。これにより、第1のスイッチ24がオフ状態、第2のスイッチ32がオン状態に移行する。その結果、第2のゲート電圧出力回路30から出力される第2のゲート電圧VG2が、トランジスタ13のゲートに供給される。第2のゲート電圧出力回路30は、容量負荷12の放電完了後における第1のゲート電圧VG1のレベルよりも高い一定レベルの電圧を第2のゲート電圧VG2として出力し、トランジスタ13のゲートに供給する。これにより、トランジスタ13のオン状態が維持される。第2のゲート電圧VG2が供給されているときのトランジスタ13のオン抵抗は、第1のゲート電圧VG1が供給されているときのトランジスタ13のオン抵抗よりも低い。トランジスタのオン抵抗を小さくすることで、容量負荷12への電力供給を低損失で行うことが可能となる。第2のゲート電圧VG2がトランジスタ13のゲートに供給される期間は、容量負荷12の放電後において、容量負荷12への電力供給が継続されるディスチャージ期間である。
【0026】
図3は、比較例に係る負荷駆動システム1Xの構成の一例を示す図である。比較例に係る負荷駆動システム1Xは、電流制限抵抗61及びトランジスタ60Aを含む第1の放電経路P1と、トランジスタ60Bを含む第2の放電経路P2を有する。容量負荷12への電源投入開始直後のプリディスチャージ期間においては、トランジスタ60Aがオン状態、トランジスタ60Bがオフ状態とされる。これにより、容量負荷12は第1の放電経路P1に接続され、容量負荷12に蓄積された電荷の放電に伴う放電電流は第1の放電経路P1に流れる。第1の放電経路P1に設けられた電流制限抵抗61によって突入電流が抑制される。その後のディスチャージ期間においては、トランジスタ60Aがオフ状態、トランジスタ60Bがオン状態とされる。これにより、容量負荷12は第2の放電経路P2に接続され、容量負荷12への電力供給が低抵抗の第2の放電経路P2を用いて行われる。
【0027】
図4は、比較例に係る負荷駆動システム1について実施した動作シミュレーションによって取得した、各部の動作波形を示す図である。図4には、容量負荷12に蓄積された電荷の放電を、第2の放電経路P2のみを使用して行った場合の放電電流と、第1の放電経路P1を使用した後、第2の放電経路P2を使用して行った場合の放電電流が示されている。容量負荷12に蓄積された電荷の放電を第2の放電経路P2のみを使用して行った場合、突入電流のピーク値が310Aとなった。一方、容量負荷12に蓄積された電荷の放電を、第1の放電経路P1を使用して行った後、第2の放電経路P2を使用して行った場合、突入電流のピーク値は33Aとなった。すなわち、第1の放電経路P1を用いたプリディスチャージを行うことで、突入電流のピーク値を、第2の放電経路P2のみを使用して放電を行う場合の1/10程度にまで抑制することができた。しかしながら、この構成によれば、第1の放電経路P1及び第2の放電経路P2のそれぞれについて、トランジスタが必要となりコストアップを招く。
【0028】
一方、開示の技術の実施形態に係るディスチャージ制御回路10によれば、トランジスタ13に供給するゲート電圧の切り替えによってトランジスタ13のオン抵抗を切り替えて、放電経路上の電気抵抗を切り替えるので、放電経路上に設けられるトランジスタの数を1つにすることができる。また、本実施形態に係るディスチャージ制御回路10によれば、第1のゲート電圧出力回路20は、トランジスタ13に流れる放電電流が一定となるように第1のゲート電圧VG1を制御するので、突入電流を効果的に抑制することができる。
【0029】
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
容量負荷に接続されたトランジスタに供給される第1のゲート電圧を出力する第1のゲート電圧出力回路と、
前記トランジスタに供給される第2のゲート電圧を出力する第2のゲート電圧出力回路と、
前記トランジスタへの前記第1のゲート電圧及び前記第2のゲート電圧の供給を切り替える切り替え制御回路と、
を含み、
前記第1のゲート電圧出力回路は、
前記トランジスタがオフ状態からオン状態になるまで前記トランジスタのゲートに電圧を供給する電圧供給回路と、
前記トランジスタのゲートに電流を供給する電流供給回路と、
を含み、
前記第2のゲート電圧出力回路は、一定レベルの電圧を前記第2のゲート電圧として出力し、
前記制御回路は、前記トランジスタに前記第1のゲート電圧を供給した後に、前記第2のゲート電圧を供給する制御を行う
ディスチャージ制御回路。
【0030】
(付記2)
前記第1のゲート電圧出力回路は、前記トランジスタに流れる電流が一定となるように、前記第1のゲート電圧を制御する
付記1に記載のディスチャージ制御回路。
【0031】
(付記3)
前記電流供給回路から前記トランジスタのゲートに供給される電流の大きさは、前記トランジスタのゲート-ドレイン間の寄生容量に蓄積された電荷の放電に伴う放電電流の大きさと同じである
付記1又は付記2に記載のディスチャージ制御回路。
【0032】
(付記4)
前記第2のゲート電圧のレベルは、前記第1のゲート電圧のレベルよりも高い
付記1乃至付記3のいずれか1項に記載のディスチャージ制御回路。
【符号の説明】
【0033】
1、1X 負荷駆動システム
10 ディスチャージ制御回路
11 電源
12 容量負荷
13 トランジスタ
20 第1のゲート電圧出力回路
21 電圧供給回路
22 電流供給回路
30 第2のゲート電圧出力回路
40 切り替え制御回路
図1
図2
図3
図4