IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エスジーエム・カンパニー・リミテッドの特許一覧

特開2024-121808ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム
<>
  • 特開-ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム 図1
  • 特開-ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム 図2
  • 特開-ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム 図3
  • 特開-ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム 図4
  • 特開-ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム 図5
  • 特開-ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム 図6
  • 特開-ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム 図7
  • 特開-ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム 図8
  • 特開-ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム 図9
  • 特開-ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム 図10
  • 特開-ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム 図11
  • 特開-ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム 図12
  • 特開-ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム 図13
  • 特開-ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム 図14
  • 特開-ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム 図15
  • 特開-ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム 図16
  • 特開-ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024121808
(43)【公開日】2024-09-06
(54)【発明の名称】ユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステム
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/00 20060101AFI20240830BHJP
   A63B 69/36 20060101ALI20240830BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240830BHJP
【FI】
A63B69/00 A
A63B69/36 522A
A63B69/36 522B
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024025104
(22)【出願日】2024-02-22
(31)【優先権主張番号】10-2023-0025994
(32)【優先日】2023-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】323014764
【氏名又は名称】エスジーエム・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SGM Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100096703
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 俊之
(72)【発明者】
【氏名】イ,ウィボム
(72)【発明者】
【氏名】キム,ガプス
(72)【発明者】
【氏名】クォン,ボクスン
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ヒョンジン
(57)【要約】
【課題】本発明はユーザミッションを提供する仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステムを提供する。
【解決手段】上記仮想ゴルフ装置は、仮想ゴルフコースを表示する表示部と、ユーザが実際のゴルフボールを打撃すれば、打撃された前記実際のゴルフボールの状態に基づいて前記仮想ゴルフコースにおいて前記実際のゴルフボールに対応する仮想ゴルフボールの動きを算出する算出部と、複数のユーザにチームミッションを提供するために必要な動作を行うミッション管理部とを含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想ゴルフコースを表示する表示部と、
ユーザが実際のゴルフボールを打撃すれば、打撃された前記実際のゴルフボールの状態に基づいて前記仮想ゴルフコースにおいて前記実際のゴルフボールに対応する仮想ゴルフボールの動きを算出する算出部と、
複数のユーザにチームミッションを提供するために必要な動作を行うミッション管理部とを
含む
仮想ゴルフ装置。
【請求項2】
前記ミッション管理部は異なる難易度を有する複数のチームミッションを提供する、請求項1に記載の仮想ゴルフ装置。
【請求項3】
前記ミッション管理部は、チームミッションに参加する複数のユーザのゴルフ実力に対応する難易度を有する複数のチームミッションを提示してユーザが前記複数のチームミッション中に少なくともいずれか1つを選択するようにしたり、又はチームミッションに参加する複数のユーザのゴルフ実力に対応する難易度を有する少なくとも1つ以上のチームミッションを選定して提供したりする、請求項1に記載の仮想ゴルフ装置。
【請求項4】
前記ミッション管理部は、チームミッションに参加する複数のユーザそれぞれのゴルフ実力に対する評価スコアを合算して前記複数のユーザの全体に対するチーム評価スコアを算定し、
複数のチームミッションについてはそれぞれの難易度に対する難易度スコアが与えられ、
前記ミッション管理部は、前記チーム評価スコアと前記難易度スコアとを比較することでチームミッションに参加する複数のユーザのゴルフ実力に対応する難易度を有する少なくとも1つ以上のチームミッションを提示したり、又はチームミッションに参加する複数のユーザのゴルフ実力に対応する難易度を有する少なくとも1つ以上のチームミッションを選定して提供したりすることができる、請求項3に記載の仮想ゴルフ装置。
【請求項5】
チームミッションとともに1人のユーザに個人ミッションが提供されることができ、
前記ミッション管理部は、前記チームミッションと前記個人ミッションが達成されるかどうかをチェックし、前記チームミッションが達成されるかどうかによりチームミッションに参加した複数のユーザの全体に報償し、また個人ミッションが達成されるかどうかにより個人ユーザに報償する、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の仮想ゴルフ装置。
【請求項6】
複数の仮想ゴルフ装置と、
前記仮想ゴルフ装置と通信上に連結されているサービス装置と、
ユーザにミッションを提供するために必要な動作を行うミッション管理部とを
含み、
前記仮想ゴルフ装置は、
仮想ゴルフコースを表示する表示部と、
ユーザが実際のゴルフボールを打撃すれば、打撃された前記実際のゴルフボールの状態に基づいて前記仮想ゴルフコースにおいて前記実際のゴルフボールに対応する仮想ゴルフボールの動きを算出する算出部とを
含み、
前記ミッション管理部は前記仮想ゴルフ装置又は前記サービス装置に具備される
仮想ゴルフシステム。
【請求項7】
前記複数の仮想ゴルフ装置うちに異なる仮想ゴルフ装置を利用するユーザ間にオンライン試合をすることができ、
前記オンライン試合が行われる仮想ゴルフ装置を第1及び第2仮想ゴルフ装置とし、前記第1及び第2仮想ゴルフ装置でプレイするユーザをそれぞれ第1及び第2ユーザとすれば、前記第1および第2ユーザには互いに同一または異なるミッションがそれぞれ付与され、前記オンライン試合の勝負は前記第1および第2ユーザに付与されているミッションの達成の可否により決定される、請求項6に記載の仮想ゴルフシステム。
【請求項8】
前記第1および第2ユーザのうちに少なくともいずれかユーザは複数のユーザであり、前記ユーザが複数のユーザである場合に当該ユーザに付与されるミッションは複数のユーザのプレイによって達成されることができるチームミッションを含む、請求項7に記載の仮想ゴルフシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプレイ中にユーザが達成可能なミッションを付与することができる仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、ゴルフの人気が高まりながら仮想ゴルフ装置などを利用してゴルフをプレイすることができるスクリーンゴルフが広く普及されている。スクリーンゴルフではスクリーンを介してゴルフ場の映像が表示されるので、屋外で実際の競技をしているような感じを与えることができる。また、屋外のフィールドで試合することに比べて時間とコストがセーブされるので、スクリーンゴルフは時間や経済的な理由などで実際の競技をプレイし難い現代人に人気が高い。
【0003】
スクリーンゴルフを利用する人々がますます増えながらスクリーンゴルフに対するユーザの期待が高まっている。スクリーンゴルフと実際のゴルフとを比較すると、スクリーンゴルフは密閉された屋内空間でサービスされる特性上、オープンな屋外空間で行われる実際のゴルフで提供するのが難しい技術的サービスをユーザに提供することができる利点がある。したがって、スクリーンゴルフだけの利点を活用して様々な技術的サービスを提供することで、ユーザの利便と興味を高める必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記のような事情を勘案して発明されたものであり、プレイ中にユーザが達成可能なミッションを付与することができる仮想ゴルフ装置を提供することをその目的とする。
また、本発明はプレイ中にユーザが達成可能なミッションを付与することができる仮想ゴルフシステムを提供することをその目的とする。
また、本発明の他の目的は、以下の説明と添付した図面から明確に理解することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明の実施例による仮想ゴルフ装置は、仮想ゴルフコースを表示する表示部と、ユーザが実際のゴルフボールを打撃すれば、打撃された前記実際のゴルフボールの状態に基づいて前記仮想ゴルフコースにおいて前記実際のゴルフボールに対応する仮想ゴルフボールの動きを算出する算出部と、複数のユーザにチームミッションを提供するために必要な動作を行うミッション管理部とを含む。
上記仮想ゴルフ装置において、前記ミッション管理部は異なる難易度を有する複数のチームミッションを提供する。
【0006】
上記仮想ゴルフ装置において、前記ミッション管理部は、チームミッションに参加する複数のユーザのゴルフ実力に対応する難易度を有する複数のチームミッションを提示してユーザが前記複数のチームミッション中に少なくともいずれか1つを選択するようにしたり、又はチームミッションに参加する複数のユーザのゴルフ実力に対応する難易度を有する少なくとも1つ以上のチームミッションを選定して提供したりする。
【0007】
上記仮想ゴルフ装置において、前記ミッション管理部は、チームミッションに参加する複数のユーザそれぞれのゴルフ実力に対する評価スコアを合算して前記複数のユーザの全体に対するチーム評価スコアを算定し、複数のチームミッションについてはそれぞれの難易度に対する難易度スコアが与えられ、前記ミッション管理部は、前記チーム評価スコアと前記難易度スコアとを比較することでチームミッションに参加する複数のユーザのゴルフ実力に対応する難易度を有する少なくとも1つ以上のチームミッションを提示したり、又はチームミッションに参加する複数のユーザのゴルフ実力に対応する難易度を有する少なくとも1つ以上のチームミッションを選定して提供したりすることができる。
【0008】
上記仮想ゴルフ装置において、チームミッションとともに1人のユーザに個人ミッションが提供されることができ、前記ミッション管理部は、前記チームミッションと前記個人ミッションが達成されるかどうかをチェックし、前記チームミッションが達成されるかどうかによりチームミッションに参加した複数のユーザの全体に報償し、また個人ミッションが達成されるかどうかにより個人ユーザに報償する。
【0009】
本発明の実施例による仮想ゴルフシステムは、複数の仮想ゴルフ装置と、前記仮想ゴルフ装置と通信上に連結されているサービス装置と、ユーザにミッションを提供するために必要な動作を行うミッション管理部とを含み、前記仮想ゴルフ装置は、仮想ゴルフコースを表示する表示部と、ユーザが実際のゴルフボールを打撃すれば、打撃された前記実際のゴルフボールの状態に基づいて前記仮想ゴルフコースにおいて前記実際のゴルフボールに対応する仮想ゴルフボールの動きを算出する算出部とを含み、前記ミッション管理部は前記仮想ゴルフ装置又は前記サービス装置に具備される。
【0010】
上記仮想ゴルフシステムにおいて、前記複数の仮想ゴルフ装置うちに異なる仮想ゴルフ装置を利用するユーザ間にオンライン試合をすることができ、前記オンライン試合が行われる仮想ゴルフ装置を第1及び第2仮想ゴルフ装置とし、前記第1及び第2仮想ゴルフ装置でプレイするユーザをそれぞれ第1及び第2ユーザとすれば、前記第1および第2ユーザには互いに同一または異なるミッションがそれぞれ付与され、前記オンライン試合の勝負は前記第1および第2ユーザに付与されているミッションの達成の可否により決定される。
【0011】
上記仮想ゴルフシステムにおいて、前記第1および第2ユーザのうちに少なくともいずれかユーザは複数のユーザであり、前記ユーザが複数のユーザである場合に当該ユーザに付与されるミッションは複数のユーザのプレイによって達成されることができるチームミッションを含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明の仮想ゴルフ装置および仮想ゴルフシステムによれば、プレイ中にユーザが達成可能なミッションを付与することで、ユーザに目標達成のための動機を与えてゴルフプレイに対する興味を高めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図である。
図2図1の仮想ゴルフ装置におけるミッション管理部と貯蔵部の詳細構造を示す図である。
図3図1の仮想ゴルフ装置においてユーザミッションに関する動作過程の一例を示すフローチャートである。
図4】ユーザミッションに関する動作過程の各ステップを例示的に示す図である。
図5】ユーザミッションに関する動作過程の各ステップを例示的に示す図である。
図6】ユーザミッションに関する動作過程の各ステップを例示的に示す図である。
図7】ユーザミッションに関する動作過程の各ステップを例示的に示す図である。
図8】ユーザミッションに関する動作過程の各ステップを例示的に示す図である。
図9】ユーザミッションに関する動作過程の各ステップを例示的に示す図である。
図10】ユーザミッションに関する動作過程の各ステップを例示的に示す図である。
図11】ユーザミッションに関する動作過程の各ステップを例示的に示す図である。
図12】ユーザミッションに関する動作過程の各ステップを例示的に示す図である。
図13】ユーザミッションに関する動作過程の各ステップを例示的に示す図である。
図14】ユーザミッションに関する動作過程の各ステップを例示的に示す図である。
図15】本発明の他の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図である。
図16】本発明の実施例による仮想ゴルフシステムの概略的な構造を示す図である。
図17図16の仮想ゴルフシステムにおいて異なる仮想ゴルフ装置のユーザ間にチームミッションに応じて試合する場合を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。本発明の目的、特徴、利点は以下の実施例から容易に理解できるであろう。本発明は、ここで説明される実施例に限定されず、他の形態に具体化されることもできる。ここで紹介される実施例は、開示された内容が徹底的で完全なものとなるように、かつ本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に本発明の思想が十分に伝達されるようにするために提供されるものである。よって、以下の実施例により本発明が限定されてはならない。
【0015】
本明細書において、第1、第2などの用語が様々な要素(elements)を記述するために使用されたが、前記要素がこのような用語によって限定されてはならない。この用語は、単に前記要素を相互に区別するために使用されただけである。また、とある層(膜)が他の層(膜)または基板上にあると言及されている場合に、それは、他の層(膜)または基板上に直接形成されること、またはそれらの間に第3の層(膜)が介在することもできることを意味する。
【0016】
図面において、要素の大きさ、または要素間の相対的な大きさは、本発明に対するさらに明確な理解のために多少誇張して図示できる。また、図示した要素の形状が製造工程上の変異などによって多少変更できるであろう。したがって、本明細書で開示した実施例は、特別な記載がない限り、図示した形状に限定されてはならず、ある程度の変形を含むものと理解されるべきである。
【0017】
図1は本発明の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図であり、図2図1の仮想ゴルフ装置におけるミッション管理部と貯蔵部の詳細構造を示す図である。
図1を参照すると、本発明の実施例による仮想ゴルフ装置は、打撃プレート(10)、制御部(20)、感知部(30)、入力部(40)、サウンド部(50)、表示部(60)を含む。
【0018】
打撃プレート(10)はユーザがゴルフボールを打撃するために位置する領域であり、ユーザはゴルフボールを打撃プレート(10)に置いて打撃する。打撃プレート(10)は別途具備されているプレート状物体から構成されたり、又は別途の物体ではなく仮想ゴルフ装置が設置されている場所のフロアとしてユーザが位置する部分から構成されたりすることができる。図面に図示されていないが、打撃プレート(10)には打撃用ゴルフボールが置かれる打撃マットが具備され、前記打撃マットには上下に移動可能な構造のオートティーが設けられる。前記オートティーを通じてユーザに打撃用ゴルフボールが自動的に提供されることができる。
【0019】
制御部(20)は仮想ゴルフ装置の構成要素の間の全体的な動作を制御する。例えば、制御部(20)は打撃マットに設けられたオートティーを制御して、ユーザが打撃する時点に合わせてオートティーが打撃用ゴルフボールを提供するように動作する。またユーザが特定のゴルフコースを選択した場合、制御部(20)は該当ゴルフコースでプレイすることができるように関連動作を行う。すなわち、制御部(20)は映像を処理する映像処理手段を具備してユーザが選択した特定ゴルフコースの映像を形成した後、これを表示部(60)に伝達して表示させるように動作する。
【0020】
制御部(20)は算出部(21)とミッション管理部(22)と貯蔵部(23)とを備えている。算出部(21)はユーザが打撃したゴルフボールの物理的状態等に基づいて、前記物理的状態でゴルフボールが実際のゴルフ場で移動すると仮定したときの軌跡を算出する算出過程を行う。ミッション管理部(22)はユーザのミッションに関する動作を行い、ミッション管理部(22)の詳細な動作については後述する。貯蔵部(23)は制御部(20)、算出部(21)、ミッション管理部(22)等の動作に必要な各種プログラム及び/又はデータを貯蔵している。
【0021】
感知部(30)はゴルフボールの打撃時にゴルフクラブの動き及び/又はユーザが打撃したゴルフボールの動きなどを感知して算出過程に必要な情報を把握するためのものであり、感知部(30)としてゴルフクラブやゴルフボールの動きを撮影することができるカメラや感知センサーなどのような感知手段を使用することができる。前記感知手段には、イメージセンシング、発光/受光センシング、レーザセンシングなど様々なセンシング方式を適用することができ、このようなセンシング方式でゴルフクラブやユーザが打撃したゴルフボールの状態情報を把握することができる。前記カメラや感知センサーなどは、単独に使用されたり又は一緒に使用されたりすることができ、一個のみが使用されたり又は複数個が使用されたりすることもできる。感知部(30)で感知された情報は制御部(20)に伝達され、制御部(20)の算出部(21)は感知部(30)からの情報に基づいて算出過程を行う。
【0022】
入力部(40)はユーザから各種情報を受けるためのものであり、キーボード、マウス、タッチスクリーンなどを使用することができる。仮想ゴルフ装置を利用するためにまずログインが必要な場合にユーザがログインのための自分のIDやパスワードを入力するとき、ユーザがプレイしたいゴルフコースやプレイ難易度などを選択するときなどに入力部(40)を用いることができる。
サウンド部(50)はスピーカなどのような音響機器を含み、これを通じてユーザにゲームの進行状況を案内しゲームの進行による各種効果音を再生する。
【0023】
表示部(60)はプロジェクターとスクリーンなどのようなディスプレイ用機器を含む。プロジェクターはゴルフコースとゴルフボールがスクリーンに表示されるようにゴルフ関連映像をスクリーンに投射し、スクリーンは投射されたゴルフ関連映像を表示してユーザに提供する。図面には図示されていないが、表示部(60)はスクリーン以外に補助ディスプレイの役割をするキオスクなどの表示機器をさらに含むことができる。
【0024】
本明細書では、スクリーンに表示される一部の対象に対して「仮想」という用語を付けて表現する場合がある。これは現実世界に存在する対象物との混同を避けるための目的であり、現実の世界に存在するものではなくスクリーンの映像に表示されるものであるという意味である。例えば、「仮想のゴルフコース」とはスクリーンに表示されるゴルフコースという意味であり、「仮想のゴルフボール」とはスクリーンに表示されるゴルフボールという意味である。
【0025】
仮想ゴルフ装置は、スクリーンゴルフ場等に設置されてスクリーンゴルフをプレイすることができるようにする装置であり、ユーザがスクリーンゴルフをプレイする際の仮想ゴルフ装置の動作過程は次の通りである。ユーザがゴルフボールを打撃すると、感知部(30)はゴルフクラブの動きやユーザが打撃したゴルフボールの移動速度や移動方向などのような物理的状態を感知する。感知部(30)によって感知された情報は制御部(20)に伝達され、制御部(20)における算出部(21)は伝達された情報に基づいてゴルフボールの軌跡を算出する算出過程を行う。表示部(60)では算出過程によって算出された軌跡の通り仮想ゴルフボールが動く映像を表示し、このときに仮想ゴルフボールは算出された軌跡により移動した後にスクリーンに表示される仮想ゴルフコースの特定地点に着地し、ユーザは仮想のゴルフボールが着地した地点からネクスト打撃を継続する。ユーザのネクスト打撃では上記動作過程を繰り返す。
【0026】
上記のゴルフプレイにおいて、ユーザがさらに興味深くプレイすることができるように、ミッション管理部(22)はプレイ中に達成可能なミッションを設定及び/又は管理するなどの動作を行う。
【0027】
図2(a)を参照すると、ミッション管理部はマネジメントパートとストレージパートとを含む。マネジメントパートはユーザが行うミッションやミッション候補を提示または選定し、ユーザがミッションを達成したかどうかを判定するなどのような役割をし、ストレージパートはユーザが達成することができるミッションのリストを貯蔵し、ユーザがミッションを選択すると選択したミッションの内容を貯蔵するなどの役割をする。図2(b)を参照すると、貯蔵部にはユーザごとに異なる貯蔵域が割り当てられ、各ユーザに割り当てられた領域に様々な情報が貯蔵されている。例えば、異なるユーザA、Bついて、貯蔵部にはユーザAに関する情報を貯蔵する領域とユーザBに関する情報を貯蔵する領域とが区別されており、各ユーザの貯蔵領域にはユーザの身元情報、ユーザのプレイ情報などが貯蔵されている。ユーザの身元情報はユーザの個人身上に関する情報を含み、これはログイン過程などに利用することができる。ユーザのプレイ情報はユーザがプレイした記録を含む。また、ユーザの身元情報又はプレイ情報にユーザのレベルを評価した情報が貯蔵されていてもよい。上記レベル情報は当該ユーザに対するゴルフ実力を評価したものであり、ユーザのレベルは固定されずユーザのプレイ記録が更新されるに従ってそれに合わせて変更可能である。
以下では、ミッション管理部(22)等の動作を通じてユーザミッションを設定する具体的な過程について説明する。
【0028】
図3図1の仮想ゴルフ装置においてユーザミッションに関する動作過程の一例を示すフローチャートであり、図4乃至図14はユーザミッションに関する動作過程の各ステップを例示的に示す図である。
【0029】
図3を参照すると、ユーザミッションの設定に関する動作過程は第1乃至第4ステップ(S1、S2、S3、S4)を含む。第1ステップ(S1)ではミッションをしようとするユーザの評価点数を算定し、第2ステップ(S2)では第1ステップ(S1)での評価点数に付合するミッションを検索し、第3ステップ(S3)では検索されたミッションが表示されまたユーザは所望のミッションを選択したりまたは検索されたミッションでユーザミッションが指定されたり、第4ステップ(S4)ではミッションが開始されまたスクリーンにミッション進行過程が表示される。本実施例においてユーザミッションを設定する際にユーザの評価点数を算定する理由は、ユーザのゴルフ実力に比べて容易すぎるミッション又は難しすぎるミッションを付与する場合、ユーザの立場でミッション達成に興味が落ちる可能性が高いからである。すなわち、ユーザのゴルフ実力を勘案してユーザに適度な難易度のミッションが付与されるようにすることで、ミッション達成に対してユーザの興味を落とすことなく維持することができる。
【0030】
第1ステップ(S1)においてユーザの評価点数を算出することは、ミッション管理部に設けられたマネジメントパートで実行することができる。ここで、ユーザは単独でミッションを行う単数のユーザとチームを構成してプレイしながらミッションを行う複数のユーザとを含む。特に、ユーザが一緒にミッションを達成するチームミッションの場合、ユーザ個人の実力よりも互いに協力しながらチームワークを発揮することが重要であるために、ミッションプレイに伴う楽しさをさらに高めることができる。
【0031】
評価点数はユーザのゴールプレベルを勘案して算定することができる。ユーザがログインを行った後にスクリーンゴルフプレイをする場合、ログインを通じてユーザの身元が確認された状態でスクリーンゴルフのサービスが提供され、身元が確認されたユーザがゴルフをプレイする間に該当ユーザのプレイ記録がそのユーザ情報に貯蔵されることができる。上記貯蔵されているプレイ記録を分析してユーザのゴールプレベルを算定することができる。
【0032】
例えば、ユーザのゴルフ実力を示す通常の指標と言える18ホールプレイでの平均的な総打数を利用してユーザのゴールプレベルを算定することができる。通常18ホールからなるゴルフコースにおいて18ホールでの規定打数を全て加えれば72打となり、ユーザが18ホールプレイで記録した打数が低ければ低いほどゴルフ実力が良いといえる。プロゴルファーは60代後半または70代前半の打数を記録し、一般人は80打以内に入ると上級者と言えまた100打を基準にして2桁打数を記録するか又は3桁打数を記録するかにより初心者の可否を判断することができる。18ホールプレイを基準にしてユーザの総打数を示すとき、ゴルフではこれを「ハンディキャップ」という用語で表現することがある。ユーザが記録したスコアが82打である場合、該当ユーザのハンディキャップは82と72の差である+10になる。ハンディキャップが大きいと18ホールでのプレイ打数が高いという意味であるため、それだけユーザのゴルフレベルが低いと言える。マイナスハンディキャップの場合は18ホールでのプレイ打数が72打より少ないことを意味するので、そのユーザはゴルフレベルが高いと言える。
【0033】
ユーザのプレイ記録における特定の一つの指標のみを基準にせずに、様々な指標を総合してユーザのレベルを算定することもできる。ユーザのプレイ情報には、プレイ回数、プレイ時間、プレイ記録などが貯蔵されている。プレイ回数やプレイ時間が大きいほどそれだけ他のユーザよりも多くプレイしたことを意味し、一般的にさらに多くプレイするほど実力が向上してレベルが高くなるといえる。また、ユーザのプレイ記録に関して、ユーザがプレイしたゴルフコースおよび該当ゴルフコースで記録したスコアやユーザのプレイ内容から算出される個人記録(平均打数、ドライバー飛距離、フェアウェイ安着率、グリーン正確度、平均パッティング数など)などの情報を貯蔵することができ、このような情報の一部または全部をまとめてユーザのゴルフ実力のレベルを算定することができる。
【0034】
ユーザのゴールフレベルは1等級、2等級、3等級などの数字で貯蔵される。あるいは、ユーザのゴールフレベルを数字のかわりに「動物」に擬人化して表現することもできる。例えば、図4に図示されたように、卵、すずめ、カササギ、鷹、わし、アルバトロス、フェニックスなどのような様々な種類の「鳥」を用いてユーザのゴールプレベルを表現することができる。一般に、卵、すずめ、カササギ、鷹、わし、アルバトロス、フェニックスの順で鳥のサイズが大きくてより強いと認識され、強い鳥であればあるほどゴルフスキルが良くてより高い平価点数が付与されている。
【0035】
ユーザに付与された評価点数は各ユーザ毎に算定されており、貯蔵部において各ユーザごとの貯蔵領域(身元情報又はプレイ情報などが貯蔵されている領域)に貯蔵されている。複数のユーザから構成されているチームミッションをしようとする場合、ミッション管理部は前記チームを構成する各ユーザの評価点数を貯蔵部から抽出してこれを合算することにより当該チームに対する評価点数を算定することができる。例えば、図4に図示されているように、第1チーム(1グループ)が3人のユーザから構成され、3人のユーザのゴルフ実力がすずめ(2点)、鷹(5点)、すずめ(2点)に属する場合、第1チームの全体に対する評価点数は9点になる。また、第2チーム(2グループ)が2人のユーザから構成され、2人のユーザのゴルフ実力がわし(7点)、カササギ(3点)に属する場合、第2チームの全体に対する評価点数は10点になり、第3チーム(3グループ)が4人のユーザから構成され、4人のユーザのゴルフ実力が卵(1点)、すずめ(2点)、カササギ(3点)、カササギ(3点)に属する場合、第3チームの全体に対する評価点数は9点にとなる。
【0036】
第2ステップ(S2)においてミッション管理部はユーザの評価点数に付合するミッションを検索する。ミッション管理部のストレージパートには様々なミッションがあらかじめ貯蔵されており、ミッションに対して貯蔵されている項目としてはミッションの内容とミッションに対するスコアなどがあり得る。マネージメントパートはユーザの評価点数を算出した後、ストレージパートに貯蔵されているミッションを検索しながらユーザの評価点数に対応するミッションスコアを有するミッション項目を探す。例として、図5を参照すると、ストレージパートはミッション情報DB(データベース)を備えており、複数のユーザから構成されるチームがユーザ評価点数が図4に図示されたように9点または10点である場合、マネージメントパートはミッション情報DBにおいてティーショットの合算距離が所定の目標を超えるようにするミッションを検索しながら、ミッションスコアが9点または10点に該当する「ティーショット合算距離400m達成」というミッションを見つけることができる。
【0037】
ミッションの内容はティーショットの合算距離だけでなく、さまざまなものが可能である。例えば、図6(a)に図示されたように、ティーショットを行う状況でスクリーンにバルーンを表示し、ユーザがティーショットしたゴルフボールがバルーンを当てるミッションがあり得る。図6(b)に図示されたように、ゴルフボールからバルーンの位置が遠いほどミッションスコアは高くなる。あるいは、図面には図示されていないが、バルーンに関してバルーンの位置は固定されており、バルーンのサイズを変更しながらバルーンのサイズによりミッションスコアが変わるようにするミッションも可能である。
【0038】
図7(a)に図示されたように、ゴルフボールを打撃する状況でスクリーンに幸運ゾーンを表示し、ユーザが打撃したゴルフボールが前記幸運ゾーンに着地するようにするミッションがあり得る。図7(b)に図示されたように、幸運ゾーンはアーチェリーの的のような形で形成されており、ゴルフボールが到着した位置が幸運ゾーンの中心領域に近いほどミッションスコアは高くなる。
【0039】
図8を参照すると、ストレージパートにはユーザが行うことができる様々なミッションに関する情報が種類別に区分されて貯蔵されており、前記貯蔵されるミッション情報はミッションID、ミッションスコア、ミッションネーム、ミッションの内容や達成条件等を含む。
【0040】
第3段階(S3)では評価点数に付合する検索ミッションがスクリーンなどに表示され、このときユーザは検索されたミッションで所望のミッションを選択することができ、又はユーザの選択を排除しミッション管理部が見つけたミッションで特定のミッションが自動的に目標ミッションに指定されるようにすることも可能である。
【0041】
図9を参照すると、検索ミッションが表示されるときにスクリーンに複数のミッション情報が表示される。前記ミッション情報は、ミッション点数、ミッションネーム、ミッション達成条件などを含む。ユーザは表示された複数のミッションで自分が達成したいミッションを単数または複数個選択することができる。図9に図示されている実施例において、ユーザの評価点数が5~6点である場合、スクリーンにミッション点数5~6スコアであるミッションが3個、ミッションスコア7~8点であるミッションが1個、ミッションスコア9~10点であるミッションが1個表示されている。ここで、ミッションスコア7~8点/ミッションスコア9~10点であるミッションはユーザの評価点数を超えるので、ユーザが選択することができないように非活性化されており、ユーザは自分の評価点数に付合するミッションスコアを有するミッションの中で自分がしたいミッションを選択することがでる。
【0042】
図10を参照すると、スクリーンに複数のミッション情報が表示される。ユーザは表示された複数のミッションで自分が達成したいミッションを単数または複数個選択することができる。図10に図示されている実施例において、ユーザの評価点数が5~6点である場合、スクリーンにミッションスコア5~6点であるミッションが3個、ミッションスコア7~8点であるミッションが1個、ミッションスコア9~10点であるミッションが1個表示されている。ここで、ミッションスコア7~8点/ミッションスコア9~10点であるミッションはユーザの評価点数を超えるが、ユーザが自分のゴルフ実力を超えるミッションに挑戦してみることができるように、これらのミッションも選択可能に活性化になっている。ユーザは自分の評価点数に付合するミッションスコアを有するミッション及び/又は自分の評価点数に付合しないミッションスコア(評価点数超過の場合と評価点数未満の場合とを含む)を有するミッションで自分がしたいミッションを選択することがでる。
【0043】
図11を参照すると、ユーザの評価点数が5~6である場合、スクリーンにミッションスコア5~6点であるミッションが3個表示されている。これはミッション管理部がユーザの評価点数に付合するミッションスコアを有するミッションのみを選定したものである。このような場合、ユーザにミッションを選択する権限が別途付与されないようにしてもよく、ユーザはミッション管理部の選定ミッション(選定ミッションは単数又は複数である)の内容をスクリーンを通じて確認した後にこれをそのまま実行することができる。
【0044】
図12を参照すると、スクリーンに複数のミッション情報が表示される。前記複数のミッションは個人ミッションとチームミッションとを含む。ミッションを実行するユーザが複数としてチームを構成する場合、ユーザのミッションはチームとして実行するミッションと個人として実行するミッションとがそれぞれ別々に区分して付与されてもよい。例えば、評価点数2点のユーザAと評価点数3点のユーザBと評価点数3点のユーザCがチームを構成してミッションをしようとする場合、ユーザAは自分の個人評価点数である2点に対応するミッションスコアを持つミッションで自分の個人ミッションを選択することができ、またチーム評価点数8点(ユーザA2点+ユーザB3点+ユーザC3点)に対応するミッションスコアを持つミッションで自分が属するチームのミッションを選択することができる。
【0045】
第4ステップ(S4)ではミッション選択またはミッション指定後にミッションが開始され、スクリーンにユーザのプレイによるミッション進行過程が表示される。たとえば、チームミッションが設定されると、スクリーンに設定内容が表示され、チームメンバーによってチームミッションに進捗があるたびに進捗状況がアップグレードされてスクリーンに表示される。具体的に、プレイヤー1、2、3から構成されているチームに対するチームミッションとして「ティーショット合算距離400m達成」が設定された場合に、図13に図示されたように、プレイヤー1がティーショットを終了したときにプレイヤー1が記録したティーショット距離を表示し(I1)、全体目標のうち現在どの程度進行しているかを示す進行バーを表示する(I2)。あるいは、プレイヤー1、2、3から構成されているチームに対するチームミッションとして「メンバーの誰でもバディを記録する」が設定された場合に、図14に図示されたように、プレイヤー1、2が現在プレイしているホール(仮想ゴルフコース)でのプレイを終えたときにプレイヤー1、2のスコアが表示され(I3)、上記表示を通じて目標の達成可否や進行状況を把握することができる。
【0046】
上記のようにユーザに付合するミッションを検索して表示するように処理すること及び/又はミッションの進捗度や達成可否をチェックすることは、ミッション管理部などによって実行されることができる。また、ミッション管理部はユーザのミッション達成可否をチェックしてこれをスクリーンに表示し、ミッションが達成された場合に適切な補償が与えられるようにする動作にも関与することができる。
【0047】
図15は本発明の他の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図である。
図15を参照すると、本実施例による仮想ゴルフ装置は複数のブース(101、102、103)を含む。各ブース(101、102、103)はすべて同一に構成されている。例えば、最初のブース(101)は、打撃プレート(101a)、キオスク画面が具備されるコンピューター機器(101b)、スクリーン(101c)などを備えており、他のブース(102、103)も同一のコンポーネントを持っている。図面に図示されていないが、各ブース(101、102、103)には打撃時にゴルフクラブ/ゴルフボールの動きを感知するためのカメラなどの他の機器がさらに具備されている。各ブース(101、102、103)では多数のユーザが交互にゴルフをプレイすることができる。あるいは、各ブース(101、102、103)ではユーザ一人で他のブースのユーザと離隔している状態でソロでプレイすることができる。本実施例による仮想ゴルフ装置においてコンピューター機器(101b)には前述の制御部、ミッション管理部が具備されており、これによりユーザミッションの達成に関する動作を実行することができる。
【0048】
図16は本発明の実施例による仮想ゴルフシステムの概略的な構造を示す図である。
図16を参照すると、仮想ゴルフシステムは仮想ゴルフ装置(100)とサービス装置(200)とを含む。仮想ゴルフ装置(100)として図1乃至図15などに図示されたような仮想ゴルフ装置などが使用されることができる。仮想ゴルフ装置(100)はスクリーンゴルフをプレイすることができる家庭用または公共用などのスクリーンゴルフ場に設置され、スクリーンゴルフ場が複数の場所にある場合に仮想ゴルフ装置(100)は各スクリーンゴルフ場ごとに設置されて第1仮想ゴルフ装置(110)、第2仮想ゴルフ装置(120)等のような複数個が具備される。仮想ゴルフ装置は(100)サービス装置(200)と有無線通信網などを介して連結されている。サービス装置(200)は複数のスクリーンゴルフ場を運営するサービス業者が、複数のスクリーンゴルフ場に具備されている仮想ゴルフ装置(100)を管理するために使用する中央サーバを含む。
【0049】
サービス装置(200)はミッション管理部(210)と貯蔵部(220)とを含む。ミッション管理部(210)は前述の仮想ゴルフ装置の実施例におけるミッション管理部と同様にユーザミッションに関連した動作を行う。貯蔵部(220)はメモリやハードディスクなどの記憶装置を含み、様々な情報やデータを貯蔵している。ミッション管理部(210)と貯蔵部(220)とは、図2に図示されているミッション管理部と貯蔵部と同一の内部構造を有していてもよく、他の内部構造を有してもよい。
【0050】
スクリーンゴルフのサービスを利用しようとするユーザが上記サービスの提供を受けるためにまずログインをする場合、サービス装置(200)はユーザの身元を確認してログインの承認可否を決定する。上記ログイン動作のために、貯蔵部(220)はユーザの身元を確認するための情報を貯蔵している。貯蔵部(220)はユーザの身元確認用情報だけでなく、ユーザのプレイ記録などを貯蔵する。
【0051】
このように貯蔵部(220)に様々なユーザ情報が貯蔵されるので、サービス装置(200)に有線及び/又は無線で連結されている複数の仮想ゴルフ装置(100)は貯蔵部(220)に貯蔵されている情報を利用することができ、各仮想ゴルフ装置(100)はユーザの情報を別途貯蔵する必要がない。また、ミッション管理部(210)もサービス装置(200)に具備されているので、ユーザミッションに関連した動作を行うミッション管理部のような構成が仮想ゴルフ装置(100)のそれぞれに別途具備されている必要はない。ただし、ミッション管理部(210)は必ずしもサービス装置(200)にのみ設けられる必要はなく、サービス装置(200)の代わりに個々の仮想ゴルフ装置(100)に設けられていてもよい。
【0052】
ミッション管理部(210)はユーザのミッション達成の有無に応じて様々な対応動作を行うことができる。例えば、ミッション達成は、18ホールでのスコアを競う本ゲームをプレイしながら、単に気分転換用娯楽程度とみなしてミッション達成の有無に対して何の動作も行わないようにすることができる。あるいは、ミッションを達成したいユーザの意欲を高めるために、ミッション達成による補償を与えたり又はミッション失敗によるペナルティを与えたりすることができる。
【0053】
前記補償及び/又はペナルティを付与する方法もいろいろある。上述したようにユーザのゴルフ実力に対応するミッションを選択する場合、初心者/熟練者に関係なく、ミッションを達成する難易度は全体ユーザに同一であるとすることができる。例えば、1番チームと2番チームとがプレイし、1番チームにはミッションスコア5点のミッションが付与され、2番チームにはミッションスコア10点のミッションが付与されると仮定する。ミッションスコアのみを勘案すると、1番チームミッションが2番チームミッションに比べて易いと考えることができるが、1番チームはユーザ評価点数が5点なのでそれほど易いミッションが付与され、2番チームはユーザ評価点数が10点なのでそれほど難しいミッションが付与されることであるため、1番チームが自分のチームミッションを達成する難易度は2番チームが自分の番チームミッションを達成する難易度と同一であるとすることができる。このような点を勘案して、ミッション達成時に与えられる補償は、ミッションスコアに関係なく同一の補償が与えられるようにすることができる。又は、ユーザが自分の評価点数を超えるミッションスコアを有するミッションを選択する場合、ミッション達成の補償が変わるようにすることができる。例えば、ユーザ評価点数5点のチームでミッションスコア5点のミッションに成功した時とミッションスコア10点のミッションに成功した時について、前者に比べて後者でより大きな補償が与えられるようにすることができる。具体的に、補償としてユーザにオンラインで使用可能なアイテムやポイントを与えるという場合に、ミッションスコア10点のミッションを成功したときに与えられるアイテムやポイントは、ミッションスコア5点のミッションを成功したときに与えられるアイテムやポイントの2倍になるようにすることができる。同様に、ユーザ評価点数が5点であるチームでミッションスコアが5点であるミッションに失敗した時とミッションスコアが2点であるミッションに失敗した時について、前者に比べて後者でより大きなペナルティが与えられるようにすることができる。
【0054】
また、ミッションが個人ミッションであるか又はチームミッションであるかにより補償やペナルティの内容が変わるようにすることができる。つまり、個人ミッションの場合は個人に補償やペナルティが与えられ、チームミッションの場合はチーム全体に補償やペナルティが与えられるようにすることができる。例えば、個人ミッションでは各個人がオンラインで利用可能なクーポンを与え、ユーザA、Bからなるチームがチームミッションに成功した場合にはユーザA、Bからなるチームがプレイする時にのみスクリーンゴルフのサービス利用料を割引する補償が与えられるようにすることができる。
【0055】
ミッションを18ホールでのスコアを競う本ゲームと異なる気分転換用の娯楽程度とみなすのではなく、ミッション達成可否に応じてゴルフプレイの勝負を決定するようにする方式があり得る。
【0056】
図17図16の仮想ゴルフシステムにおいて異なる仮想ゴルフ装置のユーザ間にチームミッションに応じて試合する場合を示す図である。
図17を参照すると、第1ユーザが第1仮想ゴルフ装置(110)でプレイし、第2ユーザが第2仮想ゴルフ装置(120)でプレイしているときに、第1ユーザと第2ユーザとの間にオンラインでゴルフ試合をすると仮定する。ここで、第1及び第2ユーザ間のオンライン試合は、特定のゴルフ場での18ホールプレイのスコアにより勝負を決定する代わりに、第1及び第2ユーザが単数又は複数のミッションを行うようにした後にミッション達成の可否により勝負を決定するようにすることができる。このように、通常の方式の代わりにミッション達成可否によってオンライン試合の勝負を決定する場合に様々な利点がある。
【0057】
第一に、通常の方法でオンライン試合をするには、第1、2ユーザが全て同一のゴルフコースで同一のホールを一緒にプレイしなければならない。しかし、オンライン上で偶然会う第1、2ユーザがゴルフコースとホールを同一に合わせてセッティングすることが容易ではないため、オンライン試合の実現は非常に難しい問題がある。これに比べて、ミッション達成の可否により勝負を決定する場合には、第1及び第2ユーザが異なるゴルフコースでプレイしていても各ユーザが自分が達成するミッションを選択することで容易にオンライン試合が実現されることができる。
【0058】
第二に、オンライン試合が実現されても、第1ユーザと第2ユーザとがゴルフ実力に大違いがあれば、一方的な試合になって試合自体が面白くない可能性がある。これに対し、本実施例によれば、ユーザのゴルフ実力による評価点数に相応するミッションスコアを有するミッションがユーザミッションに設定されることができるので、初心者である第1ユーザと熟練者である第2ユーザとがオンライン試合をしても、第1ユーザは初心者用ミッションスコアを有するミッションを選択したり又は第1ユーザに初心者用ミッションスコアを有するミッションが指定されたりし、第2ユーザは熟練者用ミッションスコアを有するミッションを選択したり又は第2ユーザに熟練者用ミッションスコアを有するミッションが指定されたりするため、第1及び第2ユーザの立場でミッションを達成するための難易度は同一であり、第1及び第2ユーザは互いに互角の勝負を繰り広げることができる。
【0059】
ミッションにより試合する場合には様々な競技方式を適用することができる。一例として、第1ユーザと第2ユーザとにそれぞれN個のミッションが与えられるようにし、前記N個のミッションはミッション1個の成功に1点が付与されるようにした後、より多くの点数を得たユーザが勝者になるようにする競技方式があり得る。
【0060】
以上、本発明の具体的な実施例について考察した。本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形した形態で具現できることを理解することができるであろう。したがって、開示された実施例は限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されるべきである。本発明の範囲は前述した説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等の範囲内にあるすべての差異点は本発明に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0061】
10:打撃プレート
20:制御部
30:感知部
40:入力部
50:サウンド部
60:表示部
100:仮想ゴルフ装置
200:サービス装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17