(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024121954
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/58 20060101AFI20240902BHJP
H01R 13/629 20060101ALI20240902BHJP
【FI】
H01R13/58
H01R13/629
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023029218
(22)【出願日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】弘田 勝則
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA09
5E021FA16
5E021FB07
5E021FC02
5E021FC31
5E021FC32
5E021HB02
5E021HB04
5E021HB05
5E021HC07
(57)【要約】
【課題】径が太い電線が用いられる場合でも安定して電線カバーを取り付けできること。
【解決手段】雄コネクタ2と嵌合するレバー式コネクタ1であって、コネクタ本体11と、電線カバー12と、を備え、第1のロック部13は、電線カバー12から下側(嵌合方向前側)に延びている第1のロック片13Aであって、左側(嵌合方向と直交する第1の方向の一方の側)に張り出しているカバー側第1係合突起13Cを有する第1のロック片13Aと、コネクタ本体11内において第1のロック片13Aより左側(一方の側)に設けられている第1のロック受け部13Bであって、右側(第1の方向の他方の側)に張り出しており、カバー側第1係合突起13Cと係合する本体側第1係合突起13Dを有する第1のロック受け部13Bと、を有し、第1のロック片13Aより右側に、カバー側第1係合突起13Cが本体側第1係合突起13Dから外れることを抑制するための壁23Aが設けられている、レバー式コネクタ1。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
相手側コネクタと嵌合するコネクタであって、
嵌合方向後側から電線が引き出されているコネクタ本体と、
前記コネクタ本体の嵌合方向後側に配されている箱状の電線カバーであって、嵌合方向と直交する第1の方向の一方の側が開放されており、前記コネクタ本体から引き出された前記電線が当該電線カバーの内部で前記一方の側に曲げられて当該電線カバーから引き出されている電線カバーと、
前記コネクタ本体と前記電線カバーとをロックする第1のロック部であって、前記電線よりも前記第1の方向の他方の側に設けられている第1のロック部と、
前記コネクタ本体と前記電線カバーとをロックする第2のロック部であって、嵌合方向及び前記第1の方向の両方と直交する第2の方向の両側にそれぞれ設けられている第2のロック部と、
を備え、
前記第1のロック部は、
前記電線カバーから嵌合方向前側に延びている第1のロック片であって、前記一方の側に張り出しているカバー側第1係合突起を有する第1のロック片と、
前記コネクタ本体内において前記第1のロック片より前記一方の側に設けられている第1のロック受け部であって、前記他方の側に張り出しており、前記カバー側第1係合突起と係合する本体側第1係合突起を有する第1のロック受け部と、
を有し、
前記第1のロック片より前記他方の側に、前記カバー側第1係合突起が前記本体側第1係合突起から外れることを抑制するための壁が設けられている、コネクタ。
【請求項2】
相手側コネクタと嵌合するコネクタであって、
嵌合方向後側から電線が引き出されているコネクタ本体と、
前記コネクタ本体の嵌合方向後側に配されている箱状の電線カバーであって、嵌合方向と直交する第1の方向の一方の側が開放されており、前記コネクタ本体から引き出された前記電線が当該電線カバーの内部で前記一方の側に曲げられて当該電線カバーから引き出されている電線カバーと、
前記コネクタ本体と前記電線カバーとをロックする第1のロック部であって、前記電線よりも前記第1の方向の他方の側に設けられている第1のロック部と、
前記コネクタ本体と前記電線カバーとをロックする第2のロック部であって、嵌合方向及び前記第1の方向の両方と直交する第2の方向の両側にそれぞれ設けられている第2のロック部と、
を備え、
前記第1のロック部は、
前記電線カバーから嵌合方向前側に延びている第1のロック片であって、前記他方の側に張り出しているカバー側第1係合突起を有する第1のロック片と、
前記コネクタ本体内において前記第1のロック片より前記他方の側に設けられている第1のロック受け部であって、前記一方の側に張り出しており、前記カバー側第1係合突起と係合する本体側第1係合突起を有する第1のロック受け部と、
を有し、
前記第1のロック片より前記一方の側に、前記カバー側第1係合突起が前記本体側第1係合突起から外れることを抑制するための壁が設けられている、コネクタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
嵌合初期位置から嵌合完了位置まで回動可能に前記コネクタ本体に組み付けられており、倍力機構によって前記コネクタ本体と前記相手側コネクタとの嵌合を補助するレバーと、
前記レバーを前記嵌合初期位置と前記嵌合完了位置との間の仮係止位置に仮係止する仮係止部と、
を有し、
前記レバーが前記仮係止位置に仮係止されているとき、嵌合方向後側から見て、前記コネクタ本体において前記第1のロック片が挿入される位置の少なくとも一部が前記レバーに隠れて見えない、コネクタ。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
前記第2のロック部は、
前記コネクタ本体から嵌合方向後側に延びており、本体側第2係合突起を有する第2のロック片と、
前記電線カバーに設けられており、前記本体側第2係合突起と係合するカバー側第2係合突起を有する第2のロック受け部と、
を有し、
前記コネクタ本体は、前記第1の方向の両側にそれぞれ前記第1のロック受け部が設けられているとともに、前記第2の方向の両側にそれぞれ前記第2のロック片が設けられており、嵌合方向後側から見て、複数の前記第1のロック受け部が前記コネクタ本体の中心点を基準に点対象に配されているとともに、複数の前記第2のロック片が前記中心点を基準に点対象に配されている、コネクタ。
【請求項5】
請求項4に記載のコネクタであって、
前記コネクタ本体は前記第2の方向の両側にそれぞれ2つの前記第2のロック片が設けられているとともに、前記第2の方向の同じ側に設けられている2つの前記第2のロック片が、前記コネクタ本体の前記第1の方向の中心を基準に前記一方の側と前記他方の側とに設けられており、
前記電線カバーは、前記一方の側の前記第2のロック片に対応する位置に前記第2のロック受け部が設けられているとともに、前記他方の側の前記第2のロック片に対応する位置に前記本体側第2係合突起を逃がす切り欠きが形成されており、
前記切り欠きの嵌合方向前側の角部のうち前記一方の側の角部が面取りされて斜面が形成されている、コネクタ。
【請求項6】
請求項5に記載のコネクタであって、
前記第2のロック受け部は、前記電線カバーの内面に形成されている溝であって、嵌合方向に延びており、前記本体側第2係合突起が嵌合方向前側から挿入される溝を有しており、
前記カバー側第2係合突起は前記溝に設けられており、
前記溝の嵌合方向前側且つ内側の角が面取りされて斜面が形成されている、コネクタ。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
前記第2のロック部は、
前記電線カバーから嵌合方向前側に延びており、カバー側第2係合突起を有する第2のロック片と、
前記コネクタ本体に設けられており、前記カバー側第2係合突起と係合する本体側第2係合突起を有する第2のロック受け部と、
を有し、
前記コネクタ本体は、前記第1の方向の両側にそれぞれ前記第1のロック受け部が設けられているとともに、前記第2の方向の両側にそれぞれ前記第2のロック受け部が設けられており、嵌合方向後側から見て、複数の前記第1のロック受け部が前記コネクタ本体の中心点を基準に点対象に配されているとともに、複数の前記第2のロック受け部が前記中心点を基準に点対象に配されている、コネクタ。
【請求項8】
請求項7に記載のコネクタであって、
前記電線カバーは前記第2の方向の両側にそれぞれ2つの前記第2のロック片が設けられているとともに、前記第2の方向の同じ側に設けられている2つの前記第2のロック片が、前記コネクタ本体の前記第1の方向の中心を基準に前記一方の側と前記他方の側とに設けられており、
前記コネクタ本体は、前記一方の側の前記第2のロック片に対応する位置に前記第2のロック受け部が設けられているとともに、前記他方の側の前記第2のロック片に対応する位置に前記カバー側第2係合突起を逃がす切り欠きが形成されており、
前記切り欠きの嵌合方向後側の角部のうち前記一方の側の角部が面取りされて斜面が形成されている、コネクタ。
【請求項9】
請求項8に記載のコネクタであって、
前記第2のロック受け部は、前記コネクタ本体の内面に形成されている溝であって、嵌合方向に延びており、前記カバー側第2係合突起が嵌合方向後側から挿入される溝を有しており、
前記本体側第2係合突起は前記溝に設けられており、
前記溝の嵌合方向後側且つ内側の角が面取りされて斜面が形成されている、コネクタ。
【請求項10】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
前記電線カバーの嵌合方向前側を向く端面、及び、前記コネクタ本体において当該端面と対向する面の少なくとも一方にガタ詰め用のリブが形成されている、コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、嵌合方向後側から電線が引き出されているコネクタ本体と、コネクタ本体の嵌合方向後側に係止されている箱状の電線カバーであって、嵌合方向と直交する第1の方向の一方の側が開放されており、コネクタ本体から引き出された電線が当該電線カバーの内部で当該一方の側に曲げられて当該電線カバーから引き出されている電線カバーと、を備えるコネクタにおいて、コネクタ本体と電線カバーとをロックするロック部を備えるものが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
特許文献1に記載のカバー付きコネクタは、同文献の
図1に示されているように、コネクタハウジング10(コネクタ本体に相当)とリアカバー30(電線カバーに相当)とを備えており、嵌合方向と直交する方向(第1の方向)の一方の側から線状体が引き出される。そして、コネクタハウジング10には嵌合方向及び第1の方向の両方と直交する方向の両側に係止部17が設けられている。リアカバー30には嵌合方向及び第1の方向の両方と直交する方向の両側に係合部37が設けられており、係合部37が係止部17に係止されることによってリアカバー30がコネクタハウジング10に係止される。
【0004】
特許文献2に記載のコネクタ組立体は、同文献の
図2に示されているように、外部ハウジング21(コネクタ本体に相当)とカバー30(電線カバーに相当)とを備えており、嵌合方向と直交する方向(第1の方向)の一方の側からケーブル5が引き出される。そして、第1の方向の他方の側にカバー30の係止穴34と外部ハウジング21の係止部26bとが設けられている。更に、嵌合方向及び第1の方向の両方と直交する方向の両側にもカバー30の係止穴34と外部ハウジング21の係止部26bとが設けられており、係止穴34に係止部26bが嵌ることによってカバー30が外部ハウジング21に係止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003-272768号公報
【特許文献2】特開2018-106801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来は、コネクタ本体から引き出された電線が電線カバーの内部で嵌合方向と直交する第1の方向の一方の側に曲げられて当該電線カバーから引き出される電線カバーをコネクタ本体に取り付けるときの課題について十分に検討されていなかった。
本明細書では、径が太い電線が用いられる場合でも安定して電線カバーを取り付けできる技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のコネクタは、相手側コネクタと嵌合するコネクタであって、嵌合方向後側から電線が引き出されているコネクタ本体と、前記コネクタ本体の嵌合方向後側に配されている箱状の電線カバーであって、嵌合方向と直交する第1の方向の一方の側が開放されており、前記コネクタ本体から引き出された前記電線が当該電線カバーの内部で前記一方の側に曲げられて当該電線カバーから引き出されている電線カバーと、前記コネクタ本体と前記電線カバーとをロックする第1のロック部であって、前記電線よりも前記第1の方向の他方の側に設けられている第1のロック部と、前記コネクタ本体と前記電線カバーとをロックする第2のロック部であって、嵌合方向及び前記第1の方向の両方と直交する第2の方向の両側にそれぞれ設けられている第2のロック部と、を備え、前記第1のロック部は、前記電線カバーから嵌合方向前側に延びている第1のロック片であって、前記一方の側に張り出しているカバー側第1係合突起を有する第1のロック片と、前記コネクタ本体内において前記第1のロック片より前記一方の側に設けられている第1のロック受け部であって、前記他方の側に張り出しており、前記カバー側第1係合突起と係合する本体側第1係合突起を有する第1のロック受け部と、を有し、前記第1のロック片より前記他方の側に、前記カバー側第1係合突起が前記本体側第1係合突起から外れることを抑制するための壁が設けられている。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、径が太い電線が用いられる場合でも安定して電線カバーを取り付けできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態1に係るレバー式コネクタ及び雄コネクタの斜視図である。
【
図2】
図2は、レバーの嵌合初期位置を示す側面図である。
【
図3】
図3は、レバーの嵌合完了位置を示す側面図である。
【
図4】
図4は、レバーの輸送位置を示す側面図である。
【
図6】
図6は、レバー式コネクタ(電線カバーが完全には取り付けられていない状態)の断面図である。
【
図7】
図7は、電線カバーを下から見た斜視図である。
【
図9】
図9は、コネクタ本体及びレバーの上面図である。
【
図10】
図10は、第1のロック部を拡大して示す断面図である。
【
図11】
図11は、レバー式コネクタ(電線カバーが完全に取り付けられた状態)の断面図である。
【
図13】
図13は、レバー式コネクタ(電線カバーが完全に取り付けられた状態)の側面図である。
【
図14】
図14は、実施形態2に係る第1のロック部を拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
【0011】
(1)本開示のコネクタは、相手側コネクタと嵌合するコネクタであって、嵌合方向後側から電線が引き出されているコネクタ本体と、前記コネクタ本体の嵌合方向後側に配されている箱状の電線カバーであって、嵌合方向と直交する第1の方向の一方の側が開放されており、前記コネクタ本体から引き出された前記電線が当該電線カバーの内部で前記一方の側に曲げられて当該電線カバーから引き出されている電線カバーと、前記コネクタ本体と前記電線カバーとをロックする第1のロック部であって、前記電線よりも前記第1の方向の他方の側に設けられている第1のロック部と、前記コネクタ本体と前記電線カバーとをロックする第2のロック部であって、嵌合方向及び前記第1の方向の両方と直交する第2の方向の両側にそれぞれ設けられている第2のロック部と、を備え、前記第1のロック部は、前記電線カバーから嵌合方向前側に延びている第1のロック片であって、前記一方の側に張り出しているカバー側第1係合突起を有する第1のロック片と、前記コネクタ本体内において前記第1のロック片より前記一方の側に設けられている第1のロック受け部であって、前記他方の側に張り出しており、前記カバー側第1係合突起と係合する本体側第1係合突起を有する第1のロック受け部と、を有し、前記第1のロック片より前記他方の側に、前記カバー側第1係合突起が前記本体側第1係合突起から外れることを抑制するための壁が設けられている。
【0012】
上記(1)に記載のコネクタによると、作業者はコネクタ本体に電線カバーを取り付けるとき、初めに第1のロック片をコネクタ本体内に斜めに挿入してカバー側第1係合突起を本体側第1係合突起に係合させる。そして、作業者はカバー側第1係合突起と本体側第1係合突起との接点を支点として、第2のロック部がロックされる方向に電線カバーを回動させる。これにより、電線カバーによって電線を第1の方向の一方の側に曲げながら第2のロック部をロックできる。すなわち、上記(1)に記載のコネクタによると、電線を曲げる作業と第2のロック部をロックする作業とを1つの作業として行うことができるので、作業者の作業効率が向上する。
しかしながら、上述した接点を支点として電線カバーを回動させるとき、カバー側第1係合突起が本体側第1係合突起から第1の方向の他方の側に外れる可能性がある。特に、径が太い電線が用いられる場合は電線が曲がり難いので電線カバーを強い力で回動させる必要があり、第1のロック片が弾性変形してカバー側第1係合突起が本体側第1係合突起から外れる可能性が高くなる。
上記(1)に記載のコネクタによると、第1のロック片より第1の方向の他方の側に、カバー側第1係合突起が本体側第1係合突起から他方の側に外れることを抑制するための壁が設けられているので、第1のロック片が壁に当接することによってカバー側第1係合突起が本体側第1係合突起から外れ難くなる。このため上記(1)に記載のコネクタによると、径が太い電線が用いられる場合でも安定して電線カバーを取り付けできる。
【0013】
(2)本開示のコネクタは、相手側コネクタと嵌合するコネクタであって、嵌合方向後側から電線が引き出されているコネクタ本体と、前記コネクタ本体の嵌合方向後側に配されている箱状の電線カバーであって、嵌合方向と直交する第1の方向の一方の側が開放されており、前記コネクタ本体から引き出された前記電線が当該電線カバーの内部で前記一方の側に曲げられて当該電線カバーから引き出されている電線カバーと、前記コネクタ本体と前記電線カバーとをロックする第1のロック部であって、前記電線よりも前記第1の方向の他方の側に設けられている第1のロック部と、前記コネクタ本体と前記電線カバーとをロックする第2のロック部であって、嵌合方向及び前記第1の方向の両方と直交する第2の方向の両側にそれぞれ設けられている第2のロック部と、を備え、前記第1のロック部は、前記電線カバーから嵌合方向前側に延びている第1のロック片であって、前記他方の側に張り出しているカバー側第1係合突起を有する第1のロック片と、前記コネクタ本体内において前記第1のロック片より前記他方の側に設けられている第1のロック受け部であって、前記一方の側に張り出しており、前記カバー側第1係合突起と係合する本体側第1係合突起を有する第1のロック受け部と、を有し、前記第1のロック片より前記一方の側に、前記カバー側第1係合突起が前記本体側第1係合突起から外れることを抑制するための壁が設けられている。
【0014】
上記(2)に記載のコネクタによると、第1のロック片より第1の方向の一方の側に、カバー側第1係合突起が本体側第1係合突起から一方の側に外れることを抑制するための壁が設けられているので、第1のロック片が壁に当接することによってカバー側第1係合突起が本体側第1係合突起から外れ難くなる。このため上記(2)に記載のコネクタによると、径が太い電線が用いられる場合でも安定して電線カバーを取り付けできる。
【0015】
(3)上記(1)又は(2)に記載のコネクタであって、嵌合初期位置から嵌合完了位置まで回動可能に前記コネクタ本体に組み付けられており、倍力機構によって前記コネクタ本体と前記相手側コネクタとの嵌合を補助するレバーと、前記レバーを前記嵌合初期位置と前記嵌合完了位置との間の仮係止位置に仮係止する仮係止部と、を有し、前記レバーが前記仮係止位置に仮係止されているとき、嵌合方向後側から見て、前記コネクタ本体において前記第1のロック片が挿入される位置の少なくとも一部が前記レバーに隠れて見えなくてもよい。
【0016】
上記(3)に記載のコネクタによると、レバーが仮係止位置に仮係止されているとき、第1のロック片が挿入される位置がレバーに隠れて見えないので、作業者は第1のロック片をコネクタ本体内に斜めに挿入する必要があることを直感的に理解できる。言い換えると、作業者は、第1のロック片をコネクタ本体内に斜めに挿入するという電線カバーの取り付け方法を直感的に理解できる。
【0017】
(4)上記(1)又は(2)に記載のコネクタであって、前記第2のロック部は、前記コネクタ本体から嵌合方向後側に延びており、本体側第2係合突起を有する第2のロック片と、前記電線カバーに設けられており、前記本体側第2係合突起と係合するカバー側第2係合突起を有する第2のロック受け部と、を有し、前記コネクタ本体は、前記第1の方向の両側にそれぞれ前記第1のロック受け部が設けられているとともに、前記第2の方向の両側にそれぞれ前記第2のロック片が設けられており、嵌合方向後側から見て、複数の前記第1のロック受け部が前記コネクタ本体の中心点を基準に点対象に配されているとともに、複数の前記第2のロック片が前記中心点を基準に点対象に配されていてもよい。
【0018】
相手側コネクタの周囲に何らかの構造物があり、その構造物があることによって電線を第1の方向の一方の側から引き出すことができず、第1の方向の他方の側から引き出さなければならない場合もあり得る。この場合、電線が一方の側から引き出されるコネクタと他方の側から引き出されるコネクタとの2種類を用意しなければならないとすると、金型の種類が増えるなどによって生産コストが増加する上、コネクタの種類が増えることによって管理コストが増加する。
上記(4)に記載のコネクタによると、コネクタ本体は、嵌合方向後側から見て、複数の第1のロック受け部がコネクタ本体の中心点を基準に点対象に配されているとともに、複数の第2のロック片が当該中心点を基準に点対象に配されているので、嵌合方向後側から見てコネクタ本体の中心点周りに電線カバーを180度回転させても電線カバーをコネクタ本体に取り付けることができる。このため1種類のコネクタで電線を第1の方向の一方の側及び他方の側から選択的に引き出せる。言い換えると、電線カバーをリバーシブルに用いることができる。このため、2種類のコネクタを用意する場合に比べて生産コストや管理コストを抑制できる。
【0019】
(5)上記(4)に記載のコネクタであって、前記コネクタ本体は前記第2の方向の両側にそれぞれ2つの前記第2のロック片が設けられているとともに、前記第2の方向の同じ側に設けられている2つの前記第2のロック片が、前記コネクタ本体の前記第1の方向の中心を基準に前記一方の側と前記他方の側とに離間して設けられており、前記電線カバーは、前記一方の側の前記第2のロック片に対応する位置に前記第2のロック受け部が設けられているとともに、前記他方の側の前記第2のロック片に対応する位置に前記本体側第2係合突起を逃がす切り欠きが形成されており、前記切り欠きの嵌合方向前側の角部のうち前記一方の側の角部が面取りされて斜面が形成されていてもよい。
【0020】
切り欠きの嵌合方向前側の角部のうち第1の方向の一方の側の角部が面取りされいないと、電線カバーを回動させて取り付けるとき、本体側第2係合突起が切り欠きの角部に当たって電線カバーが回動し難くなる可能性がある。
上記(5)に記載のコネクタによると、切り欠きの嵌合方向前側の角部のうち第1の方向の一方の側の角部が面取りされているので、本体側第2係合突起が切り欠きの角部に当たって電線カバーが回動し難くなることを抑制できる。
【0021】
(6)上記(5)に記載のコネクタであって、前記第2のロック受け部は、前記電線カバーの内面に形成されている溝であって、嵌合方向に延びており、前記本体側第2係合突起が嵌合方向前側から挿入される溝を有しており、前記カバー側第2係合突起は前記溝に設けられており、前記溝の嵌合方向前側且つ内側の角が面取りされて斜面が形成されていてもよい。
【0022】
上述した角が面取りされていないと、電線カバーを回動させて取り付けるとき、本体側第2係合突起が溝の角に当たって溝に入っていかず、電線カバーが回動し難くなる可能性がある。
上記(6)に記載のコネクタによると、溝の嵌合方向前側且つ内側の角が面取りされているので、本体側第2係合突起が溝の角に当たって電線カバーが回動し難くなることを抑制できる。
【0023】
(7)上記(1)又は(2)に記載のコネクタであって、前記第2のロック部は、前記電線カバーから嵌合方向前側に延びており、カバー側第2係合突起を有する第2のロック片と、前記コネクタ本体に設けられており、前記カバー側第2係合突起と係合する本体側第2係合突起を有する第2のロック受け部と、を有し、前記コネクタ本体は、前記第1の方向の両側にそれぞれ前記第1のロック受け部が設けられているとともに、前記第2の方向の両側にそれぞれ前記第2のロック受け部が設けられており、嵌合方向後側から見て、複数の前記第1のロック受け部が前記コネクタ本体の中心点を基準に点対象に配されているとともに、複数の前記第2のロック受け部が前記中心点を基準に点対象に配されていてもよい。
【0024】
上記(7)に記載のコネクタによると、コネクタ本体は、嵌合方向後側から見て、複数の第1のロック受け部がコネクタ本体の中心点を基準に点対象に配されているとともに、複数の第2のロック受け部が当該中心点を基準に点対象に配されているので、嵌合方向後側から見てコネクタ本体の中心点周りに電線カバーを180度回転させても電線カバーをコネクタ本体に取り付けることができる。このため1種類のコネクタで電線を第1の方向の一方の側及び他方の側から選択的に引き出せる。言い換えると、電線カバーをリバーシブルに用いることができる。このため、2種類のコネクタを用意する場合に比べて生産コストや管理コストを抑制できる。
【0025】
(8)上記(7)に記載のコネクタであって、前記電線カバーは前記第2の方向の両側にそれぞれ2つの前記第2のロック片が設けられているとともに、前記第2の方向の同じ側に設けられている2つの前記第2のロック片が、前記コネクタ本体の前記第1の方向の中心を基準に前記一方の側と前記他方の側とに離間して設けられており、前記コネクタ本体は、前記一方の側の前記第2のロック片に対応する位置に前記第2のロック受け部が設けられているとともに、前記他方の側の前記第2のロック片に対応する位置に前記カバー側第2係合突起を逃がす切り欠きが形成されており、前記切り欠きの嵌合方向後側の角部のうち前記一方の側の角部が面取りされて斜面が形成されていてもよい。
【0026】
上記(8)に記載のコネクタによると、切り欠きの嵌合方向後側の角部のうち第1の方向の一方の側の角部が切り欠かれているので、カバー側第2係合突起が切り欠きの角部に当たって電線カバーが回動し難くなることを抑制できる。
【0027】
(9)上記(8)に記載のコネクタであって、前記第2のロック受け部は、前記コネクタ本体の内面に形成されている溝であって、嵌合方向に延びており、前記カバー側第2係合突起が嵌合方向後側から挿入される溝を有しており、前記本体側第2係合突起は前記溝に設けられており、前記溝の嵌合方向後側且つ内側の角が面取りされて斜面が形成されていてもよい。
【0028】
上述した角が面取りされていないと、電線カバーを回動させて取り付けるとき、カバー側第2係合突起が溝の角に当たって溝に入っていかず、電線カバーが回動し難くなる可能性がある。
上記(9)に記載のコネクタによると、溝の嵌合方向後側且つ内側の角が面取りされているので、レバー側第2係合突起が溝の角に当たって電線カバーが回動し難くなることを抑制できる。
【0029】
(10)上記(1)又は(2)に記載のコネクタであって、前記電線カバーの嵌合方向前側を向く端面、及び、前記コネクタ本体において当該端面と対向する面の少なくとも一方にガタ詰め用のリブが形成されていてもよい。
【0030】
上記(11)に記載のコネクタによると、ガタ詰め用のリブによって電線カバーとコネクタ本体とをガタ詰めできる。更に、ガタ詰め用のリブがあることによって電線カバーとコネクタ本体との間に隙間が生じるので、この隙間に治具を際し込むことにより、コネクタ本体に取り付けられている電線カバーを取り外すことが可能になる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下に、本開示の実施形態について説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0031】
<実施形態1>
実施形態1を、
図1から
図13を参照しつつ説明する。以降の説明において左右方向、前後方向及び上下方向とは、
図1に示す左右方向、前後方向及び上下方向を基準とする。上下方向は嵌合方向の一例であり、下側は嵌合方向前側、上側は嵌合方向後側の一例である。左右方向は嵌合方向と直交する第1の方向の一例であり、左側は第1の方向の一方の側、右側は他方の側の一例である。前後方向は嵌合方向及び第1の方向の両方と直交する第2の方向の一例である。
以降の説明では電線の図示を省略する場合がある。また、以降の説明では同一の構成要素には一部を除いて図面の符号を省略する場合がある。
【0032】
(1)レバー式コネクタ
図1を参照して、実施形態1に係るレバー式コネクタ1(コネクタの一例)について説明する。レバー式コネクタ1は雄コネクタ2(相手側コネクタの一例)と嵌合する雌コネクタである。
【0033】
レバー式コネクタ1は、上側(嵌合方向後側)から電線10が引き出されている合成樹脂製のコネクタ本体11、コネクタ本体11の上側に配されている合成樹脂製の電線カバー12、コネクタ本体11と電線カバー12とをロックする第1のロック部13(
図5、
図7参照)、コネクタ本体11と電線カバー12とをロックする2つの第2のロック部14(
図5、
図7参照)、倍力機構によってコネクタ本体11と雄コネクタ2との嵌合及び離脱を補助する合成樹脂製のレバー15、及び、レバー15を
図4に示す輸送位置(仮係止位置の一例)に仮係止する仮係止部16(
図5、
図8参照)を備えている。
【0034】
図2、
図3及び
図4を参照して、レバー15の嵌合初期位置、嵌合完了位置及び輸送位置について説明する。レバー15は
図2に示す嵌合初期位置から
図3に示す嵌合完了位置まで回動可能にコネクタ本体11に組み付けられている。
図4に示す輸送位置は嵌合初期位置と嵌合完了位置との間の位置である。輸送位置は、工場で生産されたレバー式コネクタ1を別の工場に輸送して雄コネクタ2に嵌合させる場合に、輸送中にレバー15が仮係止される位置である。
【0035】
(1-1)コネクタ本体
図5に示すように、コネクタ本体11は概略直方体である。コネクタ本体11は前後対称且つ左右対称に形成されている。以降の説明では、例えばコネクタ本体11の右側の形状について説明した場合は、左側の形状の説明は省略する。前後方向についても同様である。
【0036】
図6に示すように、コネクタ本体11は外側ハウジング23、外側ハウジング23の内側に収容されている内側ハウジング24、内側ハウジング24の外周面に装着されている合成樹脂製のシールリング22、及び、シールリング22を下から抜け止めしているリテーナ25を有している。
外側ハウジング23は上側から見て矩形状であり、上下両側が開放されている。内側ハウジング24は上側から見て外側ハウジング23より一回り小さい矩形状である。内側ハウジング24も上下両側が開放されている。内側ハウジング24の内部には複数の筒状の端子保持部21が一体に形成されている。端子保持部21の内側には電線10の先端部に固定されている筒状の金属端子(雌端子)が保持されている。
【0037】
外側ハウジング23の上端部と内側ハウジング24の上端部とは枠状の連結壁26(
図5、
図6参照)によって連結されている。外側ハウジング23と内側ハウジング24との間には雄コネクタ2のフード部60(
図1参照)が嵌合挿入される空間27が確保されている。
リテーナ25は上側が開放されている一方、下側に底壁が形成されている。リテーナ25は内側ハウジング24の下端部を外側から囲むように内側ハウジング24に下から嵌合されている。リテーナ25の底壁には雄コネクタ2の雄端子が挿入される開口が形成されている。
【0038】
図5に示すように、枠状の連結壁26の左右両側の部分にはそれぞれ2つの開口28が形成されている。左側の2つの開口28は前後方向に離間して配されている。右側の2つの開口28も前後方向に離間して配されている。これらの開口28には後述する電線カバー12が備える第1のロック片13A(
図7参照)が挿入される。
枠状の連結壁26の前後両側の部分にもそれぞれ2つの開口29が形成されている。これらの開口29には後述する電線カバー12が備える位置決め片36(
図7参照)が挿入される。
【0039】
外側ハウジング23の前壁30の外面(前側を向く面)には、左右方向の概ね中央に、レバー15を回動可能に軸支する回動軸31が設けられている。回動軸31の先端部には上下両側に突起31Aが形成されている。これらの突起31Aはレバー15を抜け止めするためのものである。
外側ハウジング23の前壁30の外面(前側を向く面)において回動軸31の下方には、後述するレバー15に形成されているガイドリブ46(
図8参照)が嵌るガイド部32が形成されている。ガイド部32の上面にはガイド溝32Aが形成されている。ガイド溝32Aの底面は回動軸31を中心とする円弧状に形成されている。レバー15はガイドリブ46がガイド溝32Aに嵌ることによって左右方向の開きが抑制される。
【0040】
外側ハウジング23の右壁33の外面(右側を向く面)には、嵌合完了位置まで回動したレバー15が嵌合初期位置側に回動することを規制する係合突起34が一体に形成されている。係合突起34は下に向かって右側に傾斜する斜面34Aを有している。レバー15を嵌合完了位置に向けて回動させるとレバー15が斜面34Aを乗り越えて係合突起34に係合される。これによりレバー15が嵌合初期位置側に回動することが規制される。
【0041】
(1-2)電線カバー
図7に示すように、電線カバー12は概略箱状である。電線カバー12は前後対称に形成されている。以降の説明では、例えば電線カバー12の前側の形状について説明した場合は、後側の形状の説明は省略する。
【0042】
電線カバー12は左側(第1の方向の一方の側)が開放されており、コネクタ本体11から引き出された電線10が電線カバー12の内部で左側に曲げられて電線カバー12から引き出される。
電線カバー12の右側且つ上側の角部は右に向かって下に緩やかに湾曲する曲面として形成されている。
電線カバー12の前壁12Aにおいて左右方向の中心より左側には、前側に張り出して上下方向に延びている第2のロック受け部14Bが形成されている。第2のロック受け部14Bについての説明は後述する。
【0043】
電線カバー12の前壁12Aには切り欠き35が形成されている。詳しくは後述するが、コネクタ本体11には前後両側にそれぞれ2つの第2のロック片14Aが設けられている。前後方向の同じ側に設けられている2つの第2のロック片14Aはコネクタ本体11の左右方向の中央を基準に左側と右側とに離間している。切り欠き35は右側の第2のロック片14Aが有する本体側第2係合突起14C(
図5参照)を逃がすためのものである。
【0044】
切り欠き35は下側(嵌合方向前側)の角部のうち左側(一方の側)の角部が面取りされて斜面37が形成されている。斜面37は電線カバー12を回動させるときに本体側第2係合突起14Cが切り欠き35の角部に当たって回動し難くなることを抑制するためのものである。
【0045】
前壁12Aにおいて第2のロック受け部14Bより右側には下に向かって延びる位置決め片36が形成されている。位置決め片36は前述した連結壁26に形成されている開口29に挿入される。
電線カバー12の前壁12Aの下側(嵌合方向前側)を向く端面には、左右方向に離間して二つのガタ詰め用のリブ38が形成されている。これらのリブ38がコネクタ本体11に当接することによって電線カバー12とコネクタ本体11とがガタ詰めされる。
【0046】
(1-3)第1のロック部
第1のロック部13は、
図7に示すように、電線カバー12に設けられている2つの第1のロック片13Aと、
図5に示すように、コネクタ本体11に設けられている4つの第2のロック受け部13Bとで構成されている。
図6に示すように、第1のロック部13は電線10より右側(第1の方向の他方の側)に設けられている。
【0047】
図7に示すように、2つの第1のロック片13Aは前後方向に離間して配されている。第1のロック片13Aの上側の部分は前後両側が電線カバー12の右壁12Bの後側を向く面に接続されており、右壁12Bから下に向かって延びている。第1のロック片13Aの上側の部分において前後両側を除いた部分と右壁12Bとの間には空間が確保されており、上側から見て開口13E(
図6参照)が形成されている。
【0048】
図6に示すように、第1のロック片13Aは第1のロック受け部13Bより右側(他方の側)に位置している。第1のロック片13Aはカバー側第1係合突起13Cを有している。カバー側第1係合突起13Cは第1のロック片13Aから左側(一方の側)に張り出して前後方向(
図6において紙面垂直方向)に延びている。
【0049】
図5に示すように、第1のロック受け部13Bは左右方向(第1の方向)の両側にそれぞれ2つ設けられている。右側の2つの第1のロック受け部13Bは枠状の連結壁26の右側部分に形成されている2つの開口28の内側にそれぞれ設けられている。左側の2つの第1のロック受け部13Bは枠状の連結壁26の左側部分に形成されている2つの開口28の内側にそれぞれ設けられている。上側(嵌合方向後側)から見て、4つの第1のロック受け部13Bはコネクタ本体11の中心点を基準に点対象に配されている。
【0050】
図6に示すように、第1のロック受け部13Bは開口28の内側において内側ハウジング24の右壁24Aから右側(第1の方向の他方の側)に張り出している本体側第1係合突起13Dを有している。本体側第1係合突起13Dは右壁24Aから右側に張り出して前後方向(
図6において紙面垂直方向)に延びている。本体側第1係合突起13Dはカバー側第1係合突起13Cと係合する。実施形態1では内側ハウジング24の右壁24Aも第1のロック受け部13Bの一部であるとする。
【0051】
コネクタ本体11には、第1のロック片13Aの右側(第1の方向の他方の側)となる位置に、カバー側第1係合突起13Cが本体側第1係合突起13Dから外れることを抑制するための壁が設けられている。実施形態1では外側ハウジング23の右壁23Aが当該壁(カバー側第1係合突起13Cが本体側第1係合突起13Dから外れることを抑制するための壁)を兼ねている。
【0052】
(1-4)第2のロック部
第2のロック部14は、
図5に示すように、コネクタ本体11から上側(嵌合方向後側)に延びている4つの第2のロック片14Aと、
図7に示すように、電線カバー12に設けられている2つの第2のロック受け部14Bとで構成されている。
【0053】
図5に示すように、第2のロック片14Aはコネクタ本体11の前後方向の両側にそれぞれ2つ設けられている。前後方向の同じ側に設けられている2つの第2のロック片14Aはコネクタ本体11の左右方向(第1の方向)の中心を基準に左側(一方の側)と右側(他方の側)とに設けられている。上側(嵌合方向後側)から見て、4つの第2のロック片14Aはコネクタ本体11の中心点を基準に点対象に配されている。
【0054】
実施形態1では第2のロック片14Aは筒状の端子保持部21と一体化している。第2のロック片14Aは本体側第2係合突起14Cを有している。前側の第2のロック片14Aの本体側第2係合突起14Cは第2のロック片14Aの上端部から前側に張り出して左右方向に延びている。本体側第2係合突起14Cは上側且つ前側の角部が面取りされて斜面が形成されている。
【0055】
図7を参照して、電線カバー12に設けられている第2のロック受け部14Bについて説明する。第2のロック受け部14Bは左側の第2のロック片14Aに対応する位置に形成されている。第2のロック受け部14Bの内面には上下方向に延びる溝14Dが形成されている。
【0056】
図1に示すように第2のロック受け部14Bの上端部には溝14Dを上側に延長した形態で貫通穴14Fが形成されている。
図7に示すように、溝14Dの下端部には、コネクタ本体11の本体側第2係合突起14Cと係合するカバー側第2係合突起14Eが一体に形成されている。カバー側第2係合突起14Eは溝14Dの内面から内側に張り出して左右方向に延びている。カバー側第2係合突起14Eは内側且つ下側の角部が面取りされて斜面が形成されている。
溝14Dは下側(嵌合方向後側)且つ内側の角が面取りされて斜面14Gが形成されている。斜面14Gは電線カバー12を回動させるときに本体側第2係合突起14Cが溝14Dの角に当たって回動し難くなることを抑制するためのものである。
【0057】
前述したように、コネクタ本体11に設けられている4つの第1のロック受け部13Bは点対象に配されている。4つの第2のロック片14Aも点対象に配されている。このため、作業者は電線10が左側から引き出されるように電線カバー12を取り付けることもできるし、電線カバー12を180度回転させて電線10が右側から引き出されるように取り付けることもできる。すなわち、電線カバー12はリバーシブルに取り付けることができる。
【0058】
(1-5)レバー
図1に示すように、レバー15はレバー本体40と、レバー本体40に組み付けられている嵌合検知部材41とで構成されている。
【0059】
図8に示すように、レバー本体40は前後対称に形成されている。レバー本体40は2つの脚部42と、それら2つの脚部42の一端側同士を連結する連結部43とを有している。
前側の脚部42の先端部には前側から後側に向かって凹む凹部44が形成されている。凹部44には回動軸31を軸受けする軸受け穴45が形成されている。脚部42の先端部の下側部分は軸受け穴45を中心とする円弧状に形成されている。円弧状の下側部分の端面にはコネクタ本体11のガイド溝32Aに嵌る円弧状のガイドリブ46が形成されている。
レバー15の内側には、雄コネクタ2の外面から突出しているカムピン61が挿入されるカム溝47が形成されている。レバー15が嵌合初期位置にあるとき、カム溝47は入口が下を向く姿勢となる。
【0060】
図9に示すように、レバー15が輸送位置に仮係止されているとき、嵌合方向後側から見て、コネクタ本体11の開口28(コネクタ本体11において第1のロック片13Aが挿入される位置の一例)の少なくとも一部はレバー15に隠れて見えない。
【0061】
図1を参照して、嵌合検知部材41について説明する。嵌合検知部材41はレバー15に対して待機位置(
図1に示す位置)から検知位置(図示せず)まで移動可能にレバー15に組み付けられている。嵌合検知部材41は作業者がレバー式コネクタ1と雄コネクタ2との嵌合完了を確認するためのものであり、レバー15が嵌合完了位置まで回動すると検知位置に向けて押し込み可能になる。
【0062】
(1-6)仮係止部
図5及び
図8を参照して、レバー15を輸送位置に仮係止する仮係止部16について説明する。
図5に示すように、外側ハウジング23の前壁30において回動軸31の下には、前壁30の下端面から上に向かって凹む形態で切り欠き50が形成されている。一方、
図8に示すように、レバー15の脚部42には内側に向かって張り出す係止突起51が形成されている。前壁30の切り欠き50とレバー15の係止突起51とは仮係止部16を構成している。
【0063】
外側ハウジング23の前壁30の前面(前側を向く面)において切り欠き50の左右両側にはレバー15の係止突起51を逃がす凹部52が形成されている。レバー15が嵌合初期位置にあるとき、係止突起51は前側から見て右側の凹部52に重なる位置にある。レバー15を嵌合完了位置に向けて回動させると、係止突起51は右側の凹部52と切り欠き50との間の縦に長い部分を乗り越えて切り欠き50に嵌る。これによりレバー15が輸送位置に仮係止される。
【0064】
係止突起51が切り欠き50に嵌っている状態のとき(すなわちレバー15が輸送位置にあるとき)、作業者はレバー15を嵌合初期位置側に回動させてレバー15を嵌合初期位置に戻すことができる。これに対し、係止突起51は左側の凹部52と切り欠き50との間にある縦に長い部分を乗り越えることはできない。このため、輸送位置に仮係止されているレバー15が嵌合完了位置側に回動することが規制される。
【0065】
ここで、前述したように、レバー15はガイドリブ46がガイド溝32Aに嵌ることによって左右方向の開きが抑制される。このため、レバー15が輸送位置にあるとき(すなわち係止突起51が切り欠き50に嵌っているとき)、レバー15が左右方向に開いて係止突起51が切り欠き50から外れることが抑制される。これにより、輸送位置に仮係止されているレバー15が嵌合完了位置側に回動することをより確実に規制できる。
【0066】
(1-7)コネクタ本体への電線カバーの取り付け手順
図6及び
図9~
図13を参照して、コネクタ本体11への電線カバー12の取り付け手順について説明する。
【0067】
手順1:前述した
図9に示すように、レバー15が輸送位置に仮係止されているとき、嵌合方向後側から見て、コネクタ本体11の開口28の一部はレバー15に隠れて見えない。このため、
図10に示すように、作業者は電線カバー12の第1のロック片13Aを右斜め下に向けて斜めに挿入し、第1のロック片13Aを弾性変形させながら下に押し込むことでカバー側第1係合突起13Cを本体側第1係合突起13Dに係合させる。これにより
図6に示す状態となる。
図6に示す状態では電線カバー12は左上がりの状態となっており、まだ第2のロック部14はロックされていない。
【0068】
手順2:
図6に示す状態で、作業者はカバー側第1係合突起13Cと本体側第1係合突起13Dとの接点を支点にして電線カバー12を左回り(第2のロック部14がロックされる方向)に回動させる。このとき電線カバー12によって電線10が左側に曲げられる。すなわち、作業者は電線10を曲げながら電線カバー12を回動させる。
ここで、
図10に示すように、電線カバー12を左回りに回動させるとき、カバー側第1係合突起13Cが本体側第1係合突起13Dから右側(第1の方向の他方の側)に外れる可能性がある。しかしながら、第1のロック片13Aより右側に、カバー側第1係合突起13Cが本体側第1係合突起13Dから右側に外れることを抑制するための壁(すなわち外側ハウジング23の右壁33)が設けられているので、第1のロック片13Aが右壁33に当接することにより、カバー側第1係合突起13Cが本体側第1係合突起13Dから外れ難くなる。
【0069】
手順3:
図11に示すように、電線カバー12が左側まで回動すると、
図12に示すように、カバー側第2係合突起14Eが本体側第2係合突起14Cに係合することによって第2のロック部14がロックされる。これにより、
図13に示すように電線カバー12がコネクタ本体11に取り付けられる。
コネクタ本体11に電線カバー12を取り付けると、電線カバー12のガタ詰め用のリブ38がコネクタ本体11に当接して電線カバー12とコネクタ本体11とがガタ詰めされる。ガタ詰め用のリブ38があることにより、電線カバー12とコネクタ本体11との間に隙間が生じる。
【0070】
(2)雄コネクタ
図1に示すように、雄コネクタ2(相手側コネクタの一例)は筒状のフード部60を有している。雄コネクタ2にはレバー式コネクタ1の金属端子(雌端子)に接続される雄端子が保持されている。フード部60の外面にはレバー15の脚部42に設けられているカム溝47に嵌るカムピン61が形成されている。
【0071】
フード部60の外面には前側に張り出す台座部62が一体に形成されている。
図2に示すように、レバー式コネクタ1を雄コネクタ2に嵌合させるとき、レバー15が輸送位置から嵌合初期位置に回動され、その状態でレバー式コネクタ1が雄コネクタ2に浅く嵌合される。レバー式コネクタ1が雄コネクタ2に浅く嵌合されると、外側ハウジング23の切り欠き50に台座部62が下から挿入されて切り欠き50が塞がれる。切り欠き50が塞がれると係止突起51が切り欠き50に嵌らなくなるので、レバー15を嵌合完了位置まで回動させることが可能になる。
【0072】
(3)レバー式コネクタと雄コネクタとの嵌合
図2に示すように、レバー式コネクタ1が雄コネクタ2に浅く嵌合されている状態でレバー15が嵌合初期位置から嵌合完了位置に向けて回動されると、
図3に示すように、レバー15の回動操作によるカムピン61とカム溝47とのカム作用により、レバー式コネクタ1が雄コネクタ2に相対的に引き寄せられる。これによりレバー式コネクタ1と雄コネクタ2とが嵌合する。
【0073】
作業者は、レバー15が嵌合完了位置まで回動すると、嵌合検知部材41を検知位置に向けて押し込む。これにより嵌合検知部材41が検知位置に移動し、嵌合が検知される。
【0074】
(4)実施形態の効果
実施形態1に係るレバー式コネクタ1によると、作業者はコネクタ本体11に電線カバー12を取り付けるとき、カバー側第1係合突起13Cと本体側第1係合突起13Dとの接点を支点として、左側(第2のロック部14がロックされる方向)に電線カバー12を回動させることにより、電線カバー12によって電線10を左側(第1の方向の一方の側)に曲げながら第2のロック部14をロックできる。すなわち、レバー式コネクタ1によると、電線10を曲げる作業と第2のロック部14をロックする作業とを1つの作業として行うことができるので、作業者の作業効率が向上する。
そして、レバー式コネクタ1によると、第1のロック片13Aより右側(第1の方向の他方の側)に、カバー側第1係合突起13Cが本体側第1係合突起13Dから右側(他方の側)に外れることを抑制するための壁(外側ハウジング23の右壁23A)が設けられているので、第1のロック片13Aが右壁23Aに当接することによってカバー側第1係合突起13Cが本体側第1係合突起13Dから外れ難くなる。このためレバー式コネクタ1よると、径が太い電線10が用いられる場合でも安定して電線カバー12を取り付けできる。
【0075】
レバー式コネクタ1によると、レバー15が輸送位置に仮係止されているとき、第1のロック片13Aが挿入される位置(開口28)の少なくとも一部がレバー15に隠れて見えないので、作業者は第1のロック片13Aをコネクタ本体11内に斜めに挿入する必要があることを直感的に理解できる。言い換えると、作業者は、第1のロック片13Aをコネクタ本体11内に斜めに挿入するという電線カバー12の取り付け方法を直感的に理解できる。
【0076】
レバー式コネクタ1によると、コネクタ本体11は、上側(嵌合方向後側)から見て、4つの第1のロック受け部13Bがコネクタ本体11の中心点を基準に点対象に配されているとともに、4つの第2のロック片14Aが当該中心点を基準に点対象に配されているので、上側から見てコネクタ本体11の中心点周りに電線カバー12を180度回転させても電線カバー12をコネクタ本体11に取り付けることができる。このため、1種類のコネクタで電線10を左側及び右側から選択的に引き出せる。言い換えると、電線カバー12をリバーシブルに用いることができる。このため、2種類のコネクタを用意する場合に比べて生産コストや管理コストを抑制できる。
【0077】
レバー式コネクタ1によると、切り欠き35の下側(嵌合方向前側)の角部のうち左側の角部が面取りされて斜面37が形成されているので、本体側第2係合突起14Cが切り欠き35の角部に当たって電線カバー12が回動し難くなることを抑制できる。
【0078】
レバー式コネクタ1によると、溝14Dの下側(嵌合方向前側)且つ内側の角が面取りされて斜面14Gが形成されているので、本体側第2係合突起14Cが溝14Dの角に当たって電線カバー12が回動し難くなることを抑制できる。
【0079】
レバー式コネクタ1によると、ガタ詰め用のリブ38によって電線カバー12とコネクタ本体11とをガタ詰めできる。更に、ガタ詰め用のリブ38があることによって電線カバー12とコネクタ本体11との間に隙間が生じるので、この隙間に治具を際し込むことにより、コネクタ本体11に取り付けられている電線カバー12を取り外すことが可能になる。
【0080】
<実施形態2>
図14を参照して、実施形態2に係るレバー式コネクタについて説明する。
実施形態2に係る第1のロック片13Aは第1のロック受け部13Bよりも左側(第1の方向の一方の側)に位置しており、カバー側第1係合突起13Cが第1のロック片13Aから右側(他方の側)に張り出している。
【0081】
第1のロック受け部13Bは開口28の内側において外側ハウジング23の右壁23Aから左側(第1の方向の一方の側)に張り出している本体側第1係合突起13Dを有している。実施形態2では外側ハウジング23の右壁23Aも第1のロック受け部13Bの一部であるとする。
【0082】
実施形態2に係るレバー式コネクタ1によると、第1のロック片13Aより左側(第1の方向の一方の側)に、カバー側第1係合突起13Cが本体側第1係合突起13Dから左側に外れることを抑制するための壁(内側ハウジング24の右壁24A)が設けられているので、第1のロック片13Aが右壁24Aに当接することによってカバー側第1係合突起13Cが本体側第1係合突起13Dから外れ難くなる。このため、径が太い電線10が用いられる場合でも安定して電線カバー12を取り付けできる。
【0083】
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術的範囲に含まれる。
【0084】
(1)前述した実施形態1では、第2のロック部14の第2のロック片14Aがコネクタ本体11に設けられており、第2のロック受け部14Bが電線カバー12に設けられている場合を例示した。これに対し、第2のロック片14Aが電線カバー12に設けられ、第2のロック受け部14Bがコネクタ本体11に設けられてもよい。そして、コネクタ本体11に切り欠き35を設け、切り欠き35の上側(嵌合方向後側)の角部のうち左側の角部が面取りされていてもよい。そして、溝14Dの上側(嵌合方向後側)且つ内側の角が面取りされていてもよい。
【0085】
このようなレバー式コネクタによると、コネクタ本体11は、上側(嵌合方向後側)から見て、4つの第1のロック受け部13Bがコネクタ本体11の中心点を基準に点対象に配されているとともに、4つの第2のロック受け部14Bが当該中心点を基準に点対象に配されているので、上側(嵌合方向後側)から見てコネクタ本体11の中心点周りに電線カバー12を180度回転させても電線カバー12をコネクタ本体11に取り付けることができる。このため1種類のコネクタで電線10を第1の方向の一方の側及び他方の側から選択的に引き出せる。言い換えると、電線カバー12をリバーシブルに用いることができる。このため、2種類のコネクタを用意する場合に比べて生産コストや管理コストを抑制できる。
【0086】
そして、このようなレバー式コネクタによると、コネクタ本体11に設けられている切り欠き35の上側(嵌合方向後側)の角部のうち左側の角部が面取りされているので、カバー側第2係合突起14Eが切り欠き35の角部に当たって電線カバー12が回動し難くなることを抑制できる。
【0087】
そして、このようなレバー式コネクタによると、溝14Dの上側(嵌合方向後側)且つ内側の角が面取りされているので、カバー側第2係合突起14Eが溝14Dの角に当たって電線カバー12が回動し難くなることを抑制できる。
【0088】
(2)上記実施形態ではコネクタとしてレバー式コネクタ1を例示したが、コネクタはレバー15を有していないものであってもよい。
【0089】
(3)上記実施形態では、レバー15が輸送位置に仮係止されているとき、上側(嵌合方向後側)から見て、コネクタ本体11において第1のロック片13Aが挿入される位置(開口28)の一部がレバー15に隠れて見えない場合を例示した。これに対し、第1のロック片13Aが挿入される位置(開口28)全体が上側から見えてもよい。
【0090】
(4)上記実施形態1では電線カバー12をリバーシブルに取り付けできる場合を例示したが、電線カバー12はリバーシブルに取り付けられない構成であってもよい。
【0091】
(5)上記実施形態1では、切り欠き35の下側(嵌合方向前側)の角部のうち左側(一方の側)の角部が面取りされて斜面37が形成されている場合を例示したが、斜面37は形成されていなくてもよい。
【0092】
(6)上記実施形態1では、カバー側第2係合突起14Eが溝14Dの内側に設けられており、溝14Dの下側(嵌合方向前側)且つ内側の角が面取りされて斜面14Gが形成されている場合を例示したが、斜面14Gは形成されていなくてもよい。
【0093】
(7)上記実施形態1では、電線カバー12の下側(前側)を向く端面にガタ詰め用のリブ38が形成されている場合を例示したが、ガタ詰め用のリブ38は形成されていなくてもよい。あるいは、ガタ詰め用のリブ38はコネクタ本体11において当該端面と対向する面に形成されていてもよい。
【符号の説明】
【0094】
1: レバー式コネクタ(コネクタの一例)
2: 雄コネクタ(相手側コネクタの一例)
10: 電線
11: コネクタ本体
12: 電線カバー
12A: 前壁
12B: 右壁
13: 第1のロック部
13A: 第1のロック片
13B: 第1のロック受け部
13C: カバー側第1係合突起
13D: 本体側第1係合突起
13E: 開口
14: 第2のロック部
14A: 第2のロック片
14B: 第2のロック受け部
14C: 本体側第2係合突起
14D: 溝
14E: カバー側第2係合突起
14F: 貫通穴
14G: 斜面
15: レバー
16: 仮係止部
21: 端子保持部
22: シールリング
23: 外側ハウジング
23A: 右壁
24: 内側ハウジング
24A: 右壁
25: リテーナ
26: 連結壁
27: 空間
28: 開口
29: 開口
30: 前壁
31: 回動軸
31A: 突起
32: ガイド部
32A: ガイド溝
33: 右壁
34: 係合突起
34A: 斜面
35: 切り欠き
36: 位置決め片
37: 斜面
38: リブ
40: レバー本体
41: 嵌合検知部材
42: 脚部
43: 連結部
44: 凹部
45: 軸受け穴
46: ガイドリブ
47: カム溝
50: 切り欠き
51: 係止突起
52: 凹部
60: フード部
61: カムピン
62: 台座部