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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024121999
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】物品搬送設備
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20240902BHJP
   B65G 1/00 20060101ALI20240902BHJP
   G05D 1/43 20240101ALI20240902BHJP
【FI】
B65G1/137 A
B65G1/00 501C
G05D1/02 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023029287
(22)【出願日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】000003643
【氏名又は名称】株式会社ダイフク
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】古長谷 徹
(72)【発明者】
【氏名】武内 啓
(72)【発明者】
【氏名】高木 大樹
【テーマコード(参考)】
3F022
3F522
5H301
【Fターム(参考)】
3F022LL07
3F022LL16
3F022MM11
3F022MM57
3F522BB01
3F522CC10
3F522DD03
3F522DD04
3F522DD05
3F522DD37
3F522EE15
3F522GG05
3F522GG09
3F522GG13
3F522JJ02
3F522LL09
3F522LL33
5H301AA01
5H301BB07
5H301CC03
5H301CC06
5H301DD07
5H301DD15
5H301HH01
5H301KK03
5H301KK08
5H301KK09
5H301QQ01
(57)【要約】
【課題】走行禁止エリア以外の複数のエリア間で搬送車を適切に移動させる。
【解決手段】制御装置は、第2エリアA2を走行禁止エリアに設定した場合には第2エリアA2における搬送車1の走行を禁止すると共に、第1エリアA1及び第3エリアA3における搬送車1の走行は許容する。搬送車1は、第2エリアA2の走行が禁止されている状態での第1エリアA1と第3エリアA3との間での移動を、第2走行フロアF2における第2接続経路Rc2を介して行う。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を搬送する搬送車と、前記搬送車が走行可能な第1走行フロア及び第2走行フロアと、前記第1走行フロアと前記第2走行フロアとの間で前記搬送車を昇降させる複数のリフタと、前記物品の搬送を制御する制御装置と、を備えた物品搬送設備であって、
複数の前記リフタには、互いに水平方向に離間して配置された第1リフタ、第2リフタ、第3リフタ、第4リフタ、第5リフタ、及び第6リフタが含まれ、
前記第1走行フロアには、前記第1リフタと前記第2リフタとを繋ぐ第1走行経路と、前記第3リフタと前記第4リフタとを繋ぐ第2走行経路と、前記第5リフタと前記第6リフタとを繋ぐ第3走行経路と、が並んで配置されていると共に、前記第1走行経路と前記第2走行経路とを繋ぐ部分と前記第2走行経路と前記第3走行経路と繋ぐ部分とを有する第1接続経路が設けられ、
前記第2走行フロアには、前記第1リフタと前記第2リフタとを繋ぐ第4走行経路と、前記第3リフタと前記第4リフタとを繋ぐ第5走行経路と、前記第5リフタと前記第6リフタとを繋ぐ第6走行経路と、が並んで配置されていると共に、前記第4走行経路と前記第5走行経路とを繋ぐ部分と前記第5走行経路と前記第6走行経路とを繋ぐ部分とを有する第2接続経路が設けられ、
前記第1走行フロアには、前記第1走行経路を含むと共に前記第2走行経路及び前記第3走行経路を含まない第1エリアと、前記第2走行経路を含むと共に前記第1走行経路及び前記第3走行経路を含まない第2エリアと、前記第3走行経路を含むと共に前記第1走行経路及び前記第2走行経路を含まない第3エリアと、が設定され、
前記制御装置は、前記第1エリアと前記第2エリアと前記第3エリアとのそれぞれを、前記搬送車の走行を禁止する走行禁止エリアに設定可能に構成され、
前記制御装置は、
前記第1エリアを前記走行禁止エリアに設定した場合には前記第1エリアにおける前記搬送車の走行を禁止すると共に、前記第2エリア及び前記第3エリアにおける前記搬送車の走行は許容し、
前記第3エリアを前記走行禁止エリアに設定した場合には前記第3エリアにおける前記搬送車の走行を禁止すると共に、前記第1エリア及び前記第2エリアにおける前記搬送車の走行は許容し、
前記第2エリアを前記走行禁止エリアに設定した場合には前記第2エリアにおける前記搬送車の走行を禁止すると共に、前記第1エリア及び前記第3エリアにおける前記搬送車の走行は許容し、
前記搬送車は、前記第2エリアの走行が禁止されている状態での前記第1エリアと前記第3エリアとの間での移動を、前記第2走行フロアにおける前記第2接続経路を介して行う、物品搬送設備。
【請求項2】
前記制御装置は、前記第1エリアと前記第2エリアと前記第3エリアとのそれぞれについて、作業者の進入を検知するように構成されると共に、前記作業者の進入が検知されたエリアを前記走行禁止エリアに設定する、請求項1に記載の物品搬送設備。
【請求項3】
前記第1走行経路は、前記第2リフタから前記第1リフタへ向かう一方通行のみが許容された経路であり、
前記第4走行経路は、前記第1リフタから前記第2リフタへ向かう一方通行のみが許容された経路であり、
前記第2走行経路は、前記第4リフタから前記第3リフタへ向かう一方通行のみが許容された経路であり、
前記第5走行経路は、前記第3リフタから前記第4リフタへ向かう一方通行のみが許容された経路であり、
前記第3走行経路は、前記第6リフタから前記第5リフタへ向かう一方通行のみが許容された経路であり、
前記第6走行経路は、前記第5リフタから前記第6リフタへ向かう一方通行のみが許容された経路であり、
前記搬送車は、前記第2エリアの走行が禁止されている状態での前記第1エリアから前記第3エリアへの移動を、前記第1走行経路と前記第1リフタと前記第4走行経路と前記第2接続経路と前記第6走行経路と前記第6リフタとを順番に移動することにより行う、請求項1に記載の物品搬送設備。
【請求項4】
前記搬送車が搬送するための前記物品を供給する物品供給部が設けられ、
前記物品供給部は、前記第1走行経路、前記第2走行経路、及び前記第3走行経路のそれぞれにおける前記第1接続経路よりも上流側の部分に隣接して配置されている、請求項3に記載の物品搬送設備。
【請求項5】
前記第1走行フロアと前記第2走行フロアとの上下方向の間に、前記第1走行経路よりも前記第2走行経路の側を前記第1走行経路に沿って延在する第1コンベヤと、前記第2走行経路よりも前記第3走行経路の側を前記第2走行経路に沿って延在する第2コンベヤと、が設けられ、
前記第1コンベヤによって、前記第1エリアと前記第2エリアとが区画され、
前記第2コンベヤによって、前記第2エリアと前記第3エリアとが区画されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の物品搬送設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を搬送する搬送車を備えた物品搬送設備に関する。
【背景技術】
【0002】
このような物品搬送設備は、物流システムに用いられることが多い。例えば特開2016-113291号公報(特許文献1)には、物流システムにおいて物品を仕分けるための仕分け装置が開示されている。以下、背景技術の説明において括弧内に示される符号は、特許文献1のものである。
【0003】
特許文献1に記載された仕分け装置(10)は、上位のエリア(A)と下位のエリア(B)とを備えている。上位のエリア(A)には、平面的に広がる走行路(4)と、走行路(4)を自動走行する搬送車(12)と、物品供給部(6)と、複数の開口(8a)と、が設けられている。上位のエリア(A)では、搬送車(12)が、物品供給部(6)から供給された物品を、指定の開口(8a)まで搬送して投下する。開口(8a)に投下された物品は、下位のエリア(B)に配置された出荷用コンテナ(20)に収容されて仕分けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-113291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載された設備において、特に、搬送車(12)が走行する上位エリア(A)においてメンテナンスを行う場合には、上位エリア(A)に作業者が進入することが考えられる。その場合、作業者と搬送車(12)との接触を避けるため、搬送車(12)の走行は禁止されることが望ましい。ここで、上位エリア(A)の全体で搬送車(12)の走行を禁止することも考えられるが、物品の搬送が全くできなくなることを避けるため、上位エリア(A)を複数のエリアに分け、作業者が進入したエリアのみで搬送車(12)の走行を禁止し、他のエリアでは搬送車(12)を走行させることも考えられる。これにより、上位エリア(A)のうちメンテナンスが行われていないエリアでは物品の搬送を継続でき、設備の一部を稼働することができる。
【0006】
しかしながら、例えば、上位エリア(A)を分けた複数のエリアのうち中央のエリアが走行禁止エリアとされた場合には、搬送車(12)は、当該走行禁止エリアを走行できないのはもちろんのこと、当該走行禁止エリアを挟んだ両側のエリア間でも移動することができなくなる。すなわち、走行禁止エリアと他のエリアとの位置関係によっては、搬送車(12)が、適切に移動できなくなる場合が生じ得る。
【0007】
上記実情に鑑みて、走行禁止エリア以外の複数のエリア間で搬送車を適切に移動させることが可能な技術の実現が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
物品を搬送する搬送車と、前記搬送車が走行可能な第1走行フロア及び第2走行フロアと、前記第1走行フロアと前記第2走行フロアとの間で前記搬送車を昇降させる複数のリフタと、前記物品の搬送を制御する制御装置と、を備えた物品搬送設備であって、
複数の前記リフタには、互いに水平方向に離間して配置された第1リフタ、第2リフタ、第3リフタ、第4リフタ、第5リフタ、及び第6リフタが含まれ、
前記第1走行フロアには、前記第1リフタと前記第2リフタとを繋ぐ第1走行経路と、前記第3リフタと前記第4リフタとを繋ぐ第2走行経路と、前記第5リフタと前記第6リフタとを繋ぐ第3走行経路と、が並んで配置されていると共に、前記第1走行経路と前記第2走行経路とを繋ぐ部分と前記第2走行経路と前記第3走行経路と繋ぐ部分とを有する第1接続経路が設けられ、
前記第2走行フロアには、前記第1リフタと前記第2リフタとを繋ぐ第4走行経路と、前記第3リフタと前記第4リフタとを繋ぐ第5走行経路と、前記第5リフタと前記第6リフタとを繋ぐ第6走行経路と、が並んで配置されていると共に、前記第4走行経路と前記第5走行経路とを繋ぐ部分と前記第5走行経路と前記第6走行経路とを繋ぐ部分とを有する第2接続経路が設けられ、
前記第1走行フロアには、前記第1走行経路を含むと共に前記第2走行経路及び前記第3走行経路を含まない第1エリアと、前記第2走行経路を含むと共に前記第1走行経路及び前記第3走行経路を含まない第2エリアと、前記第3走行経路を含むと共に前記第1走行経路及び前記第2走行経路を含まない第3エリアと、が設定され、
前記制御装置は、前記第1エリアと前記第2エリアと前記第3エリアとのそれぞれを、前記搬送車の走行を禁止する走行禁止エリアに設定可能に構成され、
前記制御装置は、
前記第1エリアを前記走行禁止エリアに設定した場合には前記第1エリアにおける前記搬送車の走行を禁止すると共に、前記第2エリア及び前記第3エリアにおける前記搬送車の走行は許容し、
前記第3エリアを前記走行禁止エリアに設定した場合には前記第3エリアにおける前記搬送車の走行を禁止すると共に、前記第1エリア及び前記第2エリアにおける前記搬送車の走行は許容し、
前記第2エリアを前記走行禁止エリアに設定した場合には前記第2エリアにおける前記搬送車の走行を禁止すると共に、前記第1エリア及び前記第3エリアにおける前記搬送車の走行は許容し、
前記搬送車は、前記第2エリアの走行が禁止されている状態での前記第1エリアと前記第3エリアとの間での移動を、前記第2走行フロアにおける前記第2接続経路を介して行う。
【0009】
本構成によれば、第1走行フロアに設けられた第1エリア、第2エリア、及び第3エリアのうち、何れか1つのエリアが走行禁止とされた場合であっても、他の2つのエリア間での搬送車の移動を実現することができる。すなわち、第1エリアが走行禁止とされた場合には、搬送車は、第1接続経路を介して第2エリアと第3エリアとを行き来することができる。第3エリアが走行禁止とされた場合には、搬送車は、第1接続経路を介して第1エリアと第2エリアとを行き来することができる。そして、中央の第2エリアが走行禁止とされた場合には、搬送車は、第2走行フロアにおける第2接続経路を介して、第1エリアと第3エリアとを行き来することができる。従って、本構成によれば、走行禁止エリア以外の複数のエリア間で搬送車を適切に移動させることが可能となる。
【0010】
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】物品搬送設備の第1走行フロア及び第2走行フロアを示す平面図
図2】物品搬送設備の一部を示す概略平面図
図3】物品搬送設備の一部を示す概略側面図
図4】物品搬送設備全体の概略平面図
図5】第1エリアの走行が禁止された場合を示す平面図
図6】第3エリアの走行が禁止された場合を示す平面図
図7】第2エリアの走行が禁止された場合を示す平面図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、物品搬送設備の実施形態について説明する。
【0013】
図1に示すように、物品搬送設備100は、物品Gを搬送する搬送車1(図2参照)と、搬送車1が走行可能な第1走行フロアF1及び第2走行フロアF2と、第1走行フロアF1と第2走行フロアF2との間で搬送車1を昇降させる複数のリフタLと、を備えている。第1走行フロアF1は、第1階層に設けられた走行フロアFである。第2走行フロアF2は、第1階層よりも上側の第2階層に設けられた走行フロアFである。図1に示す例では、「1階」が第1階層に相当し、「2階」が第2階層に相当する。 第2階層は、第1階層よりも下側の階層であってもよい。以下、第1走行フロアF1と第2走行フロアF2とを特に区別しない場合には、「走行フロアF」と総称することがある。
【0014】
複数のリフタLには、互いに水平方向に離間して配置された第1リフタL1、第2リフタL2、第3リフタL3、第4リフタL4、第5リフタL5、及び第6リフタL6が含まれる。以下、これらの各リフタを特に区別しない場合には、「リフタL」と総称することがある。
【0015】
第1走行フロアF1には、第1リフタL1と第2リフタL2とを繋ぐ第1走行経路R1と、第3リフタL3と第4リフタL4とを繋ぐ第2走行経路R2と、第5リフタL5と第6リフタL6とを繋ぐ第3走行経路R3と、が並んで配置されていると共に、第1走行経路R1と第2走行経路R2とを繋ぐ部分と第2走行経路R2と第3走行経路R3と繋ぐ部分とを有する第1接続経路Rc1が設けられている。搬送車1は、第1接続経路Rc1を走行することで、第1走行経路R1、第2走行経路R2、及び第3走行経路R3の間を行き来することができる。
【0016】
第2走行フロアF2には、第1リフタL1と第2リフタL2とを繋ぐ第4走行経路R4と、第3リフタL3と第4リフタL4とを繋ぐ第5走行経路R5と、第5リフタL5と第6リフタL6とを繋ぐ第6走行経路R6と、が並んで配置されていると共に、第4走行経路R4と第5走行経路R5とを繋ぐ部分と第5走行経路R5と第6走行経路R6とを繋ぐ部分とを有する第2接続経路Rc2が設けられている。搬送車1は、第2接続経路Rc2を走行することで、第4走行経路R4、第5走行経路R5、及び第6走行経路R6の間を行き来することができる。
【0017】
以下では、第1走行経路R1、第2走行経路R2、第3走行経路R3、第4走行経路R4、第5走行経路R5、及び第6走行経路R6を特に区別しない場合には、「走行経路R」と総称することがある。
【0018】
本実施形態では、第1走行経路R1、第2走行経路R2、第3走行経路R3、第4走行経路R4、第5走行経路R5、及び第6走行経路R6のそれぞれは、互いに平行に配置されている。以下、これらの各走行経路Rが延在する方向を「経路延在方向X」とし、経路延在方向Xに対して上下方向視で直交する方向を「経路幅方向Y」とする。また、経路延在方向Xにおける一方側を「経路延在方向第1側X1」とし、他方側を「経路延在方向第2側X2」とする。
【0019】
第1走行経路R1、第2走行経路R2、及び第3走行経路R3は、経路幅方向Yに並んで配置されている。第1接続経路Rc1は、経路幅方向Yに延在するように形成されており、第1走行経路R1、第2走行経路R2、及び第3走行経路R3を接続している。
【0020】
第4走行経路R4、第5走行経路R5、及び第6走行経路R6は、経路幅方向Yに並んで配置されている。第2接続経路Rc2は、経路幅方向Yに延在するように形成されており、第4走行経路R4、第5走行経路R5、及び第6走行経路R6を接続している。
【0021】
本実施形態では、第1リフタL1は、第2リフタL2よりも経路延在方向第1側X1に配置されている。本例では、第1走行経路R1及び第4走行経路R4のそれぞれにおける経路延在方向第1側X1の端部に、第1リフタL1が接続され、経路延在方向第2側X2の端部に、第2リフタL2が接続されている。
【0022】
本実施形態では、第3リフタL3は、第4リフタL4よりも経路延在方向第1側X1に配置されている。本例では、第2走行経路R2及び第5走行経路R5のそれぞれにおける経路延在方向第1側X1の端部に、第3リフタL3が接続され、経路延在方向第2側X2の端部に、第4リフタL4が接続されている。
【0023】
本実施形態では、第5リフタL5は、第6リフタL6よりも経路延在方向第1側X1に配置されている。本例では、第3走行経路R3及び第6走行経路R6のそれぞれにおける経路延在方向第1側X1の端部に、第5リフタL5が接続され、経路延在方向第2側X2の端部に、第6リフタL6が接続されている。
【0024】
本実施形態では、第1リフタL1及び第2リフタL2と、各走行フロアFにおいてこれらの各リフタLを繋ぐ第1走行経路R1及び第4走行経路R4とが、第1搬送ユニットU1を構成している。また、第3リフタL3及び第4リフタL4と、各走行フロアFにおいてこれらの各リフタLを繋ぐ第2走行経路R2及び第5走行経路R5とが、第2搬送ユニットU2を構成している。また、第5リフタL5及び第6リフタL6と、各走行フロアFにおいてこれらの各リフタLを繋ぐ第3走行経路R3及び第6走行経路R6とが、第3搬送ユニットU3を構成している。以下、第1搬送ユニットU1、第2搬送ユニットU2、及び第3搬送ユニットU3を特に区別しない場合には、「搬送ユニットU」と総称することがある。
【0025】
本実施形態では、搬送車1が搬送するための物品G(図2参照)を供給する物品供給部2が設けられている。本例では、物品供給部2は、第1走行フロアF1のみに設けられている。第1走行フロアF1に設けられた各走行経路R(本例では第1~3走行経路R1~R3)と同数の物品供給部2が設けられている。各物品供給部2は、対応する走行経路Rに隣接するように配置されている。
【0026】
本実施形態では、第1走行フロアF1と第2走行フロアF2との上下方向の間に、第1走行経路R1よりも第2走行経路R2の側を第1走行経路R1に沿って延在する部分を有する第1コンベヤ41と、第2走行経路R2よりも第3走行経路R3の側を第2走行経路R2に沿って延在する部分を有する第2コンベヤ42と、が設けられている。図示の例では、第1コンベヤ41及び第2コンベヤ42とは別に、第3走行経路R3に沿って延在する部分を有する第3コンベヤ43が設けられている。詳細は後述するが、これら第1~3コンベヤ41~43は、物品Gの仕分け作業により発生した空の容器Cを回収する空容器回収コンベヤ4として構成されている。以下、第1~3コンベヤ41~43を特に区別しない場合には、「空容器回収コンベヤ4」と総称することがある。
【0027】
次に、図2及び図3を主に参照して、物品搬送設備100の概略構成について説明する。図2及び図3は、物品搬送設備100の概略構成を簡潔に説明するための図である。従って、図2及び図3においては、物品搬送設備100の概略構成の説明に不要な要素は省略し、或いは、説明に必要な要素であっても簡略化して示している。なお、図2及び図3では、複数の搬送ユニットUのうち1つの搬送ユニットUを示している。
【0028】
図2に示すように、物品搬送設備100は、上下方向に並ぶ複数階層の走行フロアF(本例では第1走行フロアF1及び第2走行フロアF2)と、複数の走行フロアFのそれぞれに形成された走行面Ffを走行する搬送車1と、を備えている。各階層の走行フロアFにおいて、複数の搬送車1が走行面Ffを走行している。
【0029】
物品搬送設備100は、物品Gの搬送を制御する制御装置Mを備えている。制御装置Mは、各搬送車1を制御することで、物品Gの搬送を制御するように構成されている。制御装置Mは、各搬送車1に対して、搬送指令や待機指令などを行う。搬送指令では、物品Gの搬送元と搬送先とが指定される。搬送指令を受けた搬送車1は、指定された搬送元において物品Gを受け取ると共に、指定された搬送先へ当該物品Gを搬送する。また、待機指令では、待機場所が指定される。待機指令を受けた搬送車1は、指定された待機場所まで走行して、その場で次の指令等を受けるまで待機する。
【0030】
搬送車1は、無人で走行するように構成されている。本実施形態では、搬送車1には、バッテリが搭載されており、バッテリに蓄えられた電力を駆動源として動作するように構成されている。物品搬送設備100には、充電ステーション6が設けられている(図1参照)。搬送車1は、バッテリの蓄電量が少なくなった場合には、充電ステーション6において充電することができる。
【0031】
詳細な図示は省略するが、本実施形態では、走行フロアFにおける複数箇所に、位置情報を保持した位置情報保持部が設けられている。位置情報保持部には、当該位置情報保持部が設けられた位置を示すアドレス情報が含まれている。搬送車1は、位置情報保持部を検出するための検出部(不図示)を備えており、この検出部によって位置情報保持部を検出することにより、検出時における自車の現在位置を把握可能となっている。搬送車1は、複数の位置情報保持部を順次読み取りながら、目的の場所に向かって走行する。例えば、位置情報保持部として、識別情報を保有した1次元コード又は2次元コードを用いることができる。或いは、位置情報保持部として、識別情報を保有したRFIDタグ(Radio Frequency Identification Tag)を用いることができる。
【0032】
物品搬送設備100は、搬送車1に物品Gを供給する物品供給部2と、搬送車1によって搬送された物品Gを受け入れる物品受入部3と、を備えている。また、作業エリアWAが、物品供給部2に隣接して配置されている。作業エリアWAでは、物品供給部2から供給された物品Gを搬送車1に引き渡す作業が行われる。また、仕分けエリアSAが、物品受入部3に隣接して配置されている。仕分けエリアSAでは、物品受入部3に受け入れられた物品Gの仕分け作業が行われる。
【0033】
本実施形態では、物品供給部2と物品受入部3とが、第1走行フロアF1のみに設けられている。換言すれば、作業エリアWAと仕分けエリアSAとが、第1走行フロアF1のみに設けられている。但し、上記のような構成に限定されることなく、複数の走行フロアFのそれぞれに、物品供給部2と物品受入部3とが設けられていてもよい。
【0034】
作業エリアWAは、第1走行フロアF1における各走行経路Rに対して隣接するように配置されている。すなわち、第1走行フロアF1における複数の走行経路R(図1に示すように本例では第1~3走行経路R1~R3)と同数の作業エリアWAが設けられている。
【0035】
物品供給部2からの物品Gは、当該物品Gのまま、或いは容器Cに収容された状態で搬送車1に供給される。本実施形態では、物品供給部2は、物品Gを、供給容器Cpに収容した状態で作業エリアWAに供給する。作業エリアWAでは、供給容器Cpに収容された物品Gを取り出して、走行経路Rで待機する搬送車1に当該物品Gを引き渡す作業が行われる。すなわち本実施形態では、搬送車1への物品Gの引き渡しは、供給容器Cpとは別の容器Cに物品Gを収容した状態で行われてもよいし、物品Gを容器Cに収容することなくそのまま引き渡す態様で行われてもよい。この引渡作業を介して、物品供給部2から搬送車1へ物品Gが供給される。本実施形態では、作業エリアWAでの上記作業が、作業者Wによって行われる。但し、作業者Wではなく、ロボットによって上記作業が行われてもよいし、作業者W及びロボットの双方によって上記作業が行われてもよい。
【0036】
搬送車1は、物品G又は物品Gが収容された容器Cを搬送するように構成されている。搬送車1は、物品供給部2から供給された物品G、本例では作業エリアWAにて受け取った物品G又は物品Gが収容された容器Cを、物品受入部3に搬送する。
【0037】
物品受入部3は、作業エリアWAとは離れた場所において、走行経路Rに対して経路幅方向Yに隣接して設けられている。本例では、走行経路Rに対して経路幅方向Yの両側のそれぞれに、物品受入部3が設けられている。
【0038】
本実施形態では、物品受入部3は、経路延在方向Xに沿って並んで配置された複数の搬送機構30を備えている。複数の搬送機構30のそれぞれは、搬送車1から受け入れた物品G又は物品Gが収容された容器Cを、経路幅方向Yに沿って搬送するように構成されている。本例では、搬送機構30は、コンベヤを用いて構成されている。但し、搬送機構30は、例えば、経路幅方向Yの外側に向けて下方に傾斜するシュートを用いて構成されていてもよい。搬送機構30としてシュートを用いる場合、物品G又は物品Gが収容された容器Cは、自重によって経路幅方向Yの外側に向けて搬送される。
【0039】
上述のように、物品受入部3に隣接して、仕分けエリアSAが配置されている。物品受入部3における搬送機構30によって経路幅方向Yの外側へ搬送された物品G又は物品Gが収容された容器Cは、仕分けエリアSAへ搬送される。すなわち、搬送車1は、物品供給部2にて受け取った物品G又は物品Gが収容された容器Cを仕分けエリアSAに搬送するように構成されている。本例では、搬送車1は、物品受入部3の搬送機構30を介して、物品供給部2にて受け取った物品G又は物品Gが収容された容器Cを仕分けエリアSAに搬送する。
【0040】
仕分けエリアSAでは、搬送車1によって搬送された物品Gの仕分け作業が行われる。仕分け作業は、予め定められたオーダー情報に基づいて行われる。オーダー情報には、例えば、顧客情報、出荷先情報、物品種別情報などの各種情報が含まれる。
【0041】
本実施形態では、搬送車1が、容器Cに収容された物品Gを仕分けエリアSAに搬送する場合には、仕分けエリアSAでは、容器Cから物品Gを取り出す取出作業が行われる。すなわち、仕分け作業には、搬送車1によって搬送された容器Cから物品Gを取り出す取出作業が含まれる。本実施形態では、仕分けエリアSAでの仕分け作業(上記取出作業を含む)が、作業者Wによって行われる。但し、作業者Wではなく、ロボットによって仕分け作業が行われてもよいし、作業者W及びロボットの双方によって仕分け作業が行われてもよい。
【0042】
仕分けエリアSAにおいて仕分けられた物品Gは、搬出コンベヤ5(図1参照)によって、仕分けエリアSA外へ搬出され、例えば次の工程が行われる場所へと搬送される。
【0043】
仕分けエリアSAでの取出作業により、容器Cと物品Gとが分離され、空の容器Cが発生する。本実施形態では、仕分けエリアSAでの取出作業によって発生した空の容器Cを回収する空容器回収コンベヤ4が、物品受入部3が配置された走行フロアF(本例では第1走行フロアF1)に設けられている。空容器回収コンベヤ4は、物品搬送設備100が備える複数の搬送ユニットUのそれぞれに設けられている(図1参照)。第1搬送ユニットU1に設けられた空容器回収コンベヤ4が第1コンベヤ41であり、第2搬送ユニットU2に設けられた空容器回収コンベヤ4が第2コンベヤ42であり、第3搬送ユニットU3に設けられた空容器回収コンベヤ4が第3コンベヤ43である。
【0044】
本実施形態では、空容器回収コンベヤ4は、作業エリアWAに隣接する位置まで延在している。本例では、空容器回収コンベヤ4は、作業エリアWAの内部まで延在している。空容器回収コンベヤ4によって回収された空の容器Cは、作業エリアWAまで搬送され、作業エリアWAでの作業に再利用される。
【0045】
搬送車1は、第1走行フロアF1において物品Gを仕分けエリアSA(物品受入部3)に引き渡した後は、リフタL(経路延在方向第1側X1のリフタL)に乗って、第2走行フロアF2へ向かう。そして、搬送車1は、第2走行フロアF2を走行して上記のリフタLとは経路延在方向Xの反対側に配置されたリフタL(経路延在方向第2側X2のリフタL)に乗り、再び第1走行フロアF1へ戻る。戻った搬送車1は、上記同様に、作業エリアWA(物品供給部2)において物品Gを受け取り、当該物品Gを仕分けエリアSA(物品受入部3)へ搬送する。
【0046】
図3は、1つの搬送ユニットUにおける各階層を、搬送車1が往来する様子を示している。図3に示すように、第1走行フロアF1の走行経路Rと第2走行フロアF2の走行経路Rとは、互いに平行であり、搬送車1の走行を許容する向きが経路延在方向Xにおいて互いに反対側を向くように設定されている。図示の例では、搬送車1は、第1走行フロアF1の走行経路Rを経路延在方向第1側X1に向けて走行するように構成されている。また、搬送車1は、第2走行フロアF2の走行経路Rを経路延在方向第2側X2に向けて走行するように構成されている。
【0047】
各リフタLは、搬送車1を載置可能な昇降台Laを備えている。各リフタLは、自らが備える昇降台Laに搬送車1を載置した状態で、当該搬送車1を複数階層に亘って昇降させる。各リフタLは、昇降台Laの姿勢を水平面に沿う姿勢(例えば、水平面に平行な姿勢)に維持した状態で、昇降台Laを昇降させるように構成されている。
【0048】
本実施形態では、各リフタLは、複数の昇降台Laを備えている。各リフタLは、複数の昇降台Laを予め定められた環状の経路に沿って循環させるように構成されている。
【0049】
本実施形態では、走行経路Rにおける一方の端部に接続されたリフタLは、搬送車1の上昇用に設定されている。当該リフタLは、第1走行フロアF1から第2走行フロアF2へ搬送車1を移動させるために機能する。走行経路Rにおける他方の端部に接続されたリフタLは、搬送車1の下降用に設定されている。当該リフタLは、第2走行フロアF2から第1走行フロアF1へ搬送車1を移動させるために機能する。図1に示すように、本例では、第1リフタL1、第3リフタL3、及び第5リフタL5が、搬送車1の上昇用に設定されている。また、第2リフタL2、第4リフタL4、及び第6リフタL6が、搬送車1の下降用に設定されている。
【0050】
上述のように、本実施形態では、第1走行フロアF1には、搬送車1が物品Gを受け取る作業エリアWA(物品供給部2)と、搬送車1が物品Gを引き渡す仕分けエリアSA(物品受入部3)と、が設けられている。本例では、搬送車1は、下降用のリフタL(本例では第2リフタL2、第4リフタL4、及び第6リフタL6)の出口から第1走行フロアF1に出て、作業エリアWAにおいて物品Gを受け取る。その後、搬送車1は、物品Gを保持した状態で第1走行フロアF1の走行経路Rを経路延在方向第1側X1に向けて走行し、仕分けエリアSAにおいて当該物品Gを引き渡す。さらにその後、搬送車1は、第1走行フロアF1から上昇用のリフタL(本例では第1リフタL1、第3リフタL3、及び第5リフタL5)に乗り、第2走行フロアF2へ向かう。搬送車1は、上昇用のリフタLの出口から第2走行フロアF2に出て、第2走行フロアF2の走行経路Rを経路延在方向第2側X2に向けて走行する。そして、搬送車1は、再び下降用のリフタLに乗り、第1走行フロアF1へ向かう。このようにして、搬送車1は、第1走行フロアF1と第2走行フロアF2とを循環する。
【0051】
図4は、物品搬送設備100の全体の概略平面図である。図4では、以下の説明で不要な要素は省略し、或いは、説明に必要な要素であっても簡略化して示している。図5図7についても同様である。
【0052】
図4に示すように、本実施形態では、第1走行フロアF1の第1走行経路R1は、第2リフタL2から第1リフタL1へ向かう一方通行のみが許容された経路である。搬送車1は、第1走行経路R1において、第2リフタL2から第1リフタL1へ向かって走行することのみが許容される。但し、搬送車1は、第1走行経路R1を走行している途中で第1走行経路R1から離脱して、第1接続経路Rc1を走行することが可能である。図示の例では、第1走行経路R1では、経路延在方向第2側X2から経路延在方向第1側X1への搬送車1の走行が許容されている。その反対側への搬送車1の走行は禁止されている。
【0053】
本実施形態では、第2走行フロアF2の第4走行経路R4は、第1リフタL1から第2リフタL2へ向かう一方通行のみが許容された経路である。搬送車1は、第4走行経路R4において、第1リフタL1から第2リフタL2へ向かって走行することのみが許容される。但し、搬送車1は、第4走行経路R4を走行している途中で第4走行経路R4から離脱して、第2接続経路Rc2を走行することが可能である。図示の例では、第4走行経路R4では、経路延在方向第1側X1から経路延在方向第2側X2への搬送車1の走行が許容されている。その反対側への搬送車1の走行は禁止されている。
【0054】
本実施形態では、第1走行フロアF1の第2走行経路R2は、第4リフタL4から第3リフタL3へ向かう一方通行のみが許容された経路である。搬送車1は、第2走行経路R2において、第4リフタL4から第3リフタL3へ向かって走行することのみが許容される。但し、搬送車1は、第2走行経路R2を走行している途中で第2走行経路R2から離脱して、第1接続経路Rc1を走行することが可能である。図示の例では、第2走行経路R2では、経路延在方向第2側X2から経路延在方向第1側X1への搬送車1の走行が許容されている。その反対側への搬送車1の走行は禁止されている。
【0055】
本実施形態では、第2走行フロアF2の第5走行経路R5は、第3リフタL3から第4リフタL4へ向かう一方通行のみが許容された経路である。搬送車1は、第5走行経路R5において、第3リフタL3から第4リフタL4へ向かって走行することのみが許容される。但し、搬送車1は、第5走行経路R5を走行している途中で第5走行経路R5から離脱して、第2接続経路Rc2を走行することが可能である。図示の例では、第5走行経路R5では、経路延在方向第1側X1から経路延在方向第2側X2への搬送車1の走行が許容されている。その反対側への搬送車1の走行は禁止されている。
【0056】
本実施形態では、第1走行フロアF1の第3走行経路R3は、第6リフタL6から第5リフタL5へ向かう一方通行のみが許容された経路である。搬送車1は、第3走行経路R3において、第6リフタL6から第5リフタL5へ向かって走行することのみが許容される。但し、搬送車1は、第3走行経路R3を走行している途中で第3走行経路R3から離脱して、第1接続経路Rc1を走行することが可能である。図示の例では、第3走行経路R3では、経路延在方向第2側X2から経路延在方向第1側X1への搬送車1の走行が許容されている。その反対側への搬送車1の走行は禁止されている。
【0057】
本実施形態では、第2走行フロアF2の第6走行経路R6は、第5リフタL5から第6リフタL6へ向かう一方通行のみが許容された経路である。搬送車1は、第6走行経路R6において、第5リフタL5から第6リフタL6へ向かって走行することのみが許容される。但し、搬送車1は、第6走行経路R6を走行している途中で第6走行経路R6から離脱して、第2接続経路Rc2を走行することが可能である。図示の例では、第6走行経路R6では、経路延在方向第1側X1から経路延在方向第2側X2への搬送車1の走行が許容されている。その反対側への搬送車1の走行は禁止されている。
【0058】
本実施形態では、第1接続経路Rc1及び第2接続経路Rc2のそれぞれは、搬送車1の走行の向きに制約が無い経路である。換言すれば、搬送車1は、第1接続経路Rc1及び第2接続経路Rc2のそれぞれにおいて、経路延在方向X及び経路幅方向Yのそれぞれに沿って走行可能となっている。搬送車1は、第1接続経路Rc1及び第2接続経路Rc2のそれぞれを経路延在方向Xに沿って走行する場合には、経路延在方向第1側X1に向けて走行することもでき、経路延在方向第2側X2に向けて走行することもできる。
【0059】
このように、各走行経路Rにおいて、搬送車1が走行可能な向きが設定されている。そのため、各走行経路Rにおいて、搬送車1が走行可能な向きを基準として、「上流側」及び「下流側」が定義される。
【0060】
本実施形態では、物品供給部2は、第1走行経路R1、第2走行経路R2、及び第3走行経路R3のそれぞれにおける第1接続経路Rc1よりも上流側の部分に隣接して配置されている。
【0061】
第1走行フロアF1には、第1走行経路R1を含むと共に第2走行経路R2及び第3走行経路R3を含まない第1エリアA1と、第2走行経路R2を含むと共に第1走行経路R1及び第3走行経路R3を含まない第2エリアA2と、第3走行経路R3を含むと共に第1走行経路R1及び第2走行経路R2を含まない第3エリアA3と、が設定されている。
【0062】
本実施形態では、第1コンベヤ41によって、第1エリアA1と第2エリアA2とが区画されている。第2コンベヤ42によって、第2エリアA2と第3エリアA3とが区画されている。説明を加えると、第1接続経路Rc1には、第1エリアA1の一部と、第2エリアA2の一部と、第3エリアA3の一部と、が設定されている。上下方向視において、第1コンベヤ41が、第1接続経路Rc1における第1エリアA1と第2エリアA2との境界を構成している。上下方向視において、第2コンベヤ42が、第1接続経路Rc1における第2エリアA2と第3エリアA3との境界を構成している。なお、各エリアA1~A3には、第1接続経路Rc1に設定された部分に加えて、以下の部分が設定されている。すなわち上述のように、第1エリアA1は第1走行経路R1の全体にも設定され、第2エリアA2は第2走行経路R2の全体にも設定され、第3エリアA3は第3走行経路R3の全体にも設定されている。
【0063】
詳細な図示は省略するが、第1コンベヤ41、及び第2コンベヤ42のそれぞれは、第1走行フロアF1の走行面Ffから上方に離間して配置されている。第1走行フロアF1を走行する搬送車1は、第1コンベヤ41、及び第2コンベヤ42のそれぞれに対して下側を通過可能に構成されている。一方で、第1コンベヤ41と第1走行フロアF1の走行面Ffとの間、及び第2コンベヤ42と第1走行フロアF1の走行面Ffとの間には、作業者Wが通過するための十分な隙間は無い。従って、搬送車1は、第1接続経路Rc1を走行して各エリアA1~A3間を移動できるが、作業者Wは、第1コンベヤ41及び第2コンベヤ42があることによって、第1接続経路Rc1上で各エリアA1~A3間を移動することができない。
【0064】
本実施形態では、第1走行フロアF1には、作業者Wが第1エリアA1に進入するための第1進入口e1と、作業者Wが第2エリアA2に進入するための第2進入口e2と、作業者Wが第3エリアA3に進入するための第3進入口e3と、が設けられている。
【0065】
ここで、制御装置M(図2参照)は、第1エリアA1と第2エリアA2と第3エリアA3とのそれぞれを、搬送車1の走行を禁止する走行禁止エリアに設定可能に構成されている。本実施形態では、制御装置Mは、作業者Wの進入を検知するように構成されており、作業者Wの進入が検知されたエリアを走行禁止エリアに設定する。本実施形態では、制御装置Mは、第1進入口e1の開閉状態に基づいて、第1エリアA1への作業者Wの進入の有無を検出する。また、制御装置Mは、第2進入口e2の開閉状態に基づいて、第2エリアA2への作業者Wの進入の有無を検出する。また、制御装置Mは、第3進入口e3の開閉状態に基づいて、第3エリアA3への作業者Wの進入の有無を検出する。図示の例では、第1進入口e1の開放を検知する第1センサSe1と、第2進入口e2の開放を検知する第2センサSe2と、第3進入口e3の開放を検知する第3センサSe3と、が設けられている。制御装置Mは、各センサSe1~Se3による検知結果に基づいて、各エリアA1~A3への作業者Wの進入の有無を検知する。
【0066】
制御装置Mは、複数のエリアA1~A3のうち何れかへの作業者Wの進入の有無に応じて、複数のエリアA1~A3毎に、搬送車1の走行を禁止、或いは許容するように構成されている。
【0067】
図5は、第1エリアA1に作業者Wが進入した場合を示している。
【0068】
図5に示すように、制御装置Mは、第1エリアA1への作業者Wの進入が検知された場合には第1エリアA1における搬送車1の走行を禁止すると共に、第2エリアA2及び第3エリアA3における搬送車1の走行は許容する。本実施形態では、制御装置Mは、第1エリアA1への作業者Wの進入が検知された場合には、第2走行フロアF2の第4走行経路R4における搬送車1の走行も禁止する(但し、第2接続経路Rc2における第4走行経路R4との重複部分の走行は許容する。)。これにより、上記の場合において、搬送車1が、第2走行フロアF2から誤って第2リフタL2に乗り、走行が禁止されている第1走行フロアF1の第1エリアA1(詳細には第1走行経路R1)に行くことがないようにできる。
【0069】
図5に示す例では、搬送車1は、第2エリアA2及び第3エリアA3おいては走行が許容されている。従って、搬送車1は、第2エリアA2と第3エリアA3との間を移動することができる。例えば図5に示すように、搬送車1は、第2エリアA2の第2走行経路R2から第1接続経路Rc1を通って、第3エリアA3の第3走行経路R3を走行することができる。
【0070】
図6は、第3エリアA3に作業者Wが進入した場合を示している。
【0071】
図6に示すように、制御装置Mは、第3エリアA3への作業者Wの進入が検知された場合には第3エリアA3における搬送車1の走行を禁止すると共に、第1エリアA1及び第2エリアA2における搬送車1の走行は許容する。本実施形態では、制御装置Mは、第3エリアA3への作業者Wの進入が検知された場合には、第2走行フロアF2の第6走行経路R6における搬送車1の走行も禁止する(但し、第2接続経路Rc2における第6走行経路R6との重複部分の走行は許容する。)。これにより、上記の場合において、搬送車1が、第2走行フロアF2から誤って第6リフタL6に乗り、走行が禁止されている第1走行フロアF1の第3エリアA3(詳細には第3走行経路R3)に行くことがないようにできる。
【0072】
図6に示す例では、搬送車1は、第1エリアA1及び第2エリアA2おいては走行が許容されている。従って、搬送車1は、第1エリアA1と第2エリアA2との間を移動することができる。例えば図6に示すように、搬送車1は、第1エリアA1の第1走行経路R1から第1接続経路Rc1を通って、第2エリアA2の第2走行経路R2を走行することができる。
【0073】
図7は、第2エリアA2に作業者Wが進入した場合を示している。
【0074】
図7に示すように、制御装置Mは、第2エリアA2への作業者Wの進入が検知された場合には第2エリアA2における搬送車1の走行を禁止すると共に、第1エリアA1及び第3エリアA3における搬送車1の走行は許容する。本実施形態では、制御装置Mは、第2エリアA2への作業者Wの進入が検知された場合には、第2走行フロアF2の第5走行経路R5における搬送車1の走行も禁止する(但し、第2接続経路Rc2における第5走行経路R5との重複部分の走行は許容する。)。これにより、上記の場合において、搬送車1が、第2走行フロアF2から誤って第4リフタL4に乗り、走行が禁止されている第1走行フロアF1の第2エリアA2(詳細には第2走行経路R2)に行くことがないようにできる。
【0075】
第1エリアA1と第3エリアA3との間に位置する第2エリアA2が走行禁止とされている場合には、搬送車1は、第1走行フロアF1においては、第1エリアA1と第3エリアA3との間で移動することはできない。そのため、搬送車1は、第2エリアA2の走行が禁止されている状態での第1エリアA1と第3エリアA3との間での移動を、第2走行フロアF2における第2接続経路Rc2を介して行う。
【0076】
さらに本実施形態では、各走行経路Rでは、搬送車1が走行可能な向きに制約がある。従って、搬送車1は、第2エリアA2の走行が禁止されている状態での第1エリアA1から第3エリアA3への移動を、第1走行経路R1と第1リフタL1と第4走行経路R4と第2接続経路Rc2と第6走行経路R6と第6リフタL6とを順番に移動することにより行う。また、詳細な図示は省略するが、搬送車1は、第2エリアA2の走行が禁止されている状態での第3エリアA3から第1エリアA1への移動を、第3走行経路R3と第5リフタL5と第6走行経路R6と第2接続経路Rc2と第4走行経路R4と第2リフタL2とを順番に移動することにより行う。
【0077】
例えば図7は、第2エリアA2の走行が禁止されている状態での、第1エリアA1から第3エリアA3へ搬送車1が移動する場合のルートを示している。
【0078】
(1)第1走行経路R1において物品供給部2から物品Gを受け取った搬送車1は、第1走行経路R1を経路延在方向第1側X1に向けて走行し、第1リフタL1に乗って第2走行フロアF2へ向かう。
【0079】
(2)搬送車1は、第2走行フロアF2において第1リフタL1から降り、第4走行経路R4を経路延在方向第2側X2に向けて走行する。その後、搬送車1は、第2接続経路Rc2を通って第6走行経路R6へ向かう。搬送車1は、第6走行経路R6を経路延在方向第2側X2に向けて走行し、第6リフタL6に乗って第1走行フロアF1へ向かう。
【0080】
(3)搬送車1は、第1走行フロアF1において第6リフタL6から降りる。本実施形態では、第6リフタL6から降りた場所は、第3エリアA3内の第5走行経路R5である。
【0081】
以上、(1)~(3)により、搬送車1は、第2エリアA2が走行禁止となっていても、第1エリアA1から第3エリアA3へ移動することができる。
【0082】
〔その他の実施形態〕
次に、物品搬送設備のその他の実施形態について説明する。
【0083】
(1)上記の実施形態では、各走行経路Rにおいて、搬送車1が走行可能な向きに制約がある例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、各走行経路Rでは、搬送車1が走行可能な向きに制約がなくてもよい。
【0084】
(2)上記の実施形態では、物品供給部2が、第1走行経路R1、第2走行経路R2、及び第3走行経路R3のそれぞれにおける第1接続経路Rc1よりも上流側の部分に隣接して配置されている例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、第1接続経路Rc1よりも下流側の部分に、物品供給部2が設けられていてもよい。
【0085】
(3)上記の実施形態では、第1コンベヤ41によって第1エリアA1と第2エリアA2とが区画され、第2コンベヤ42によって第2エリアA2と第3エリアA3とが区画されている例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、第1エリアA1と第2エリアA2と第3エリアA3とは、コンベヤなどの実在する物体によることなく、仮想的な線により区画されていてもよい。この場合、第1コンベヤ41及び第2コンベヤ42は、物品搬送設備100には設けられていなくてもよい。
【0086】
(4)上記の実施形態では、制御装置Mは、各進入口e1~e3に設けられたセンサSe1~Se3による検知結果に基づいて、各エリアA1~A3への作業者Wの進入の有無を検知する例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、例えば、各エリアA1~A3を監視するカメラを設け、制御装置Mは、カメラによる画像に基づいて、各エリアA1~A3への作業者Wの進入の有無を検知するように構成されていてもよい。
【0087】
(5)上記の実施形態では、制御装置Mは、作業者Wの進入を検知するように構成されており、作業者Wの進入が検知されたエリアを走行禁止エリアに設定する例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、例えば、作業者Wが、端末操作などを行うことにより、複数のエリアA1~A3のうち何れを走行禁止エリアとするかを指定してもよい。この場合、制御装置Mは、作業者Wによって指定されたエリアを走行禁止エリアに設定する。
【0088】
(6)なお、上述した実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
【0089】
〔上記実施形態の概要〕
以下、上記において説明した物品搬送設備について説明する。
【0090】
物品を搬送する搬送車と、前記搬送車が走行可能な第1走行フロア及び第2走行フロアと、前記第1走行フロアと前記第2走行フロアとの間で前記搬送車を昇降させる複数のリフタと、前記物品の搬送を制御する制御装置と、を備えた物品搬送設備であって、
複数の前記リフタには、互いに水平方向に離間して配置された第1リフタ、第2リフタ、第3リフタ、第4リフタ、第5リフタ、及び第6リフタが含まれ、
前記第1走行フロアには、前記第1リフタと前記第2リフタとを繋ぐ第1走行経路と、前記第3リフタと前記第4リフタとを繋ぐ第2走行経路と、前記第5リフタと前記第6リフタとを繋ぐ第3走行経路と、が並んで配置されていると共に、前記第1走行経路と前記第2走行経路とを繋ぐ部分と前記第2走行経路と前記第3走行経路と繋ぐ部分とを有する第1接続経路が設けられ、
前記第2走行フロアには、前記第1リフタと前記第2リフタとを繋ぐ第4走行経路と、前記第3リフタと前記第4リフタとを繋ぐ第5走行経路と、前記第5リフタと前記第6リフタとを繋ぐ第6走行経路と、が並んで配置されていると共に、前記第4走行経路と前記第5走行経路とを繋ぐ部分と前記第5走行経路と前記第6走行経路とを繋ぐ部分とを有する第2接続経路が設けられ、
前記第1走行フロアには、前記第1走行経路を含むと共に前記第2走行経路及び前記第3走行経路を含まない第1エリアと、前記第2走行経路を含むと共に前記第1走行経路及び前記第3走行経路を含まない第2エリアと、前記第3走行経路を含むと共に前記第1走行経路及び前記第2走行経路を含まない第3エリアと、が設定され、
前記制御装置は、前記第1エリアと前記第2エリアと前記第3エリアとのそれぞれを、前記搬送車の走行を禁止する走行禁止エリアに設定可能に構成され、
前記制御装置は、
前記第1エリアを前記走行禁止エリアに設定した場合には前記第1エリアにおける前記搬送車の走行を禁止すると共に、前記第2エリア及び前記第3エリアにおける前記搬送車の走行は許容し、
前記第3エリアを前記走行禁止エリアに設定した場合には前記第3エリアにおける前記搬送車の走行を禁止すると共に、前記第1エリア及び前記第2エリアにおける前記搬送車の走行は許容し、
前記第2エリアを前記走行禁止エリアに設定した場合には前記第2エリアにおける前記搬送車の走行を禁止すると共に、前記第1エリア及び前記第3エリアにおける前記搬送車の走行は許容し、
前記搬送車は、前記第2エリアの走行が禁止されている状態での前記第1エリアと前記第3エリアとの間での移動を、前記第2走行フロアにおける前記第2接続経路を介して行う。
【0091】
本構成によれば、第1走行フロアに設けられた第1エリア、第2エリア、及び第3エリアのうち、何れか1つのエリアが走行禁止とされた場合であっても、他の2つのエリア間での搬送車の移動を実現することができる。すなわち、第1エリアが走行禁止とされた場合には、搬送車は、第1接続経路を介して第2エリアと第3エリアとを行き来することができる。第3エリアが走行禁止とされた場合には、搬送車は、第1接続経路を介して第1エリアと第2エリアとを行き来することができる。そして、中央の第2エリアが走行禁止とされた場合には、搬送車は、第2走行フロアにおける第2接続経路を介して、第1エリアと第3エリアとを行き来することができる。従って、本構成によれば、走行禁止エリア以外の複数のエリア間で搬送車を適切に移動させることが可能となる。
【0092】
前記制御装置は、前記第1エリアと前記第2エリアと前記第3エリアとのそれぞれについて、作業者の進入を検知するように構成されると共に、前記作業者の進入が検知されたエリアを前記走行禁止エリアに設定する、と好適である。
【0093】
本構成によれば、作業者の進入が、走行禁止エリアの設定の条件となる。例えば、メンテナンス時などに作業者が各エリアに進入した場合に、作業者の安全性を確保し易い。
【0094】
前記第1走行経路は、前記第2リフタから前記第1リフタへ向かう一方通行のみが許容された経路であり、
前記第4走行経路は、前記第1リフタから前記第2リフタへ向かう一方通行のみが許容された経路であり、
前記第2走行経路は、前記第4リフタから前記第3リフタへ向かう一方通行のみが許容された経路であり、
前記第5走行経路は、前記第3リフタから前記第4リフタへ向かう一方通行のみが許容された経路であり、
前記第3走行経路は、前記第6リフタから前記第5リフタへ向かう一方通行のみが許容された経路であり、
前記第6走行経路は、前記第5リフタから前記第6リフタへ向かう一方通行のみが許容された経路であり、
前記搬送車は、前記第2エリアの走行が禁止されている状態での前記第1エリアから前記第3エリアへの移動を、前記第1走行経路と前記第1リフタと前記第4走行経路と前記第2接続経路と前記第6走行経路と前記第6リフタとを順番に移動することにより行う、と好適である。
【0095】
本構成によれば、各走行経路において、搬送車が走行可能な向きに制約がある場合であっても、走行禁止エリア以外の複数のエリア間で搬送車を適切に移動させることが可能となる。
【0096】
前記搬送車が搬送するための前記物品を供給する物品供給部が設けられ、
前記物品供給部は、前記第1走行経路、前記第2走行経路、及び前記第3走行経路のそれぞれにおける前記第1接続経路よりも上流側の部分に隣接して配置されている、と好適である。
【0097】
本構成によれば、搬送車が、第1接続経路よりも上流側において、搬送対象となる物品を受け取ることができる。そのため、搬送車は、物品を保持した状態で、第1接続経路を通って他の走行経路へ移るか否かの判断を行うことができる。従って、本構成によれば、物品の搬送先の選択肢を増やすことが可能となる。
【0098】
前記第1走行フロアと前記第2走行フロアとの上下方向の間に、前記第1走行経路よりも前記第2走行経路の側を前記第1走行経路に沿って延在する第1コンベヤと、前記第2走行経路よりも前記第3走行経路の側を前記第2走行経路に沿って延在する第2コンベヤと、が設けられ、
前記第1コンベヤによって、前記第1エリアと前記第2エリアとが区画され、
前記第2コンベヤによって、前記第2エリアと前記第3エリアとが区画されている、と好適である。
【0099】
本構成によれば、第1コンベヤ及び第2コンベヤを基準として、第1~3エリアを区画することができる。そのため、第1~3エリアの境界が視覚的にも分かり易い。またコンベヤは、通常、作業者が跨いで渡ることが禁止され、或いは、跨いで渡ることができない構造となっている。従って、走行禁止エリアに進入した作業者が、搬送車の走行が禁止されていない他のエリアへ進入しないようにできる。
【産業上の利用可能性】
【0100】
本開示に係る技術は、物品を搬送する搬送車を備えた物品搬送設備に利用することができる。
【符号の説明】
【0101】
100 :物品搬送設備
M :制御装置
1 :搬送車
2 :物品供給部
F1 :第1走行フロア
F2 :第2走行フロア
41 :第1コンベヤ
42 :第2コンベヤ
L :リフタ
L1 :第1リフタ
L2 :第2リフタ
L3 :第3リフタ
L4 :第4リフタ
L5 :第5リフタ
L6 :第6リフタ
R1 :第1走行経路
R2 :第2走行経路
R3 :第3走行経路
R4 :第4走行経路
R5 :第5走行経路
R6 :第6走行経路
Rc1 :第1接続経路
Rc2 :第2接続経路
A1 :第1エリア
A2 :第2エリア
A3 :第3エリア
G :物品
W :作業者
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7