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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122045
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】アレイ基板及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1368 20060101AFI20240902BHJP
   G02F 1/1343 20060101ALI20240902BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240902BHJP
【FI】
G02F1/1368
G02F1/1343
G09F9/30 338
G09F9/30 348A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023029354
(22)【出願日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】520487808
【氏名又は名称】シャープディスプレイテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西濱 智之
(72)【発明者】
【氏名】守屋 由瑞
【テーマコード(参考)】
2H092
2H192
5C094
【Fターム(参考)】
2H092GA14
2H092GA62
2H092JA25
2H092JA26
2H092JB14
2H092KA04
2H092KA05
2H092KA08
2H092QA06
2H192AA24
2H192BB13
2H192BC62
2H192CB02
2H192CB05
2H192CB34
2H192CB35
2H192CB37
2H192FB03
2H192GB33
5C094AA32
5C094BA03
5C094BA43
5C094CA19
5C094DA15
5C094DB01
5C094EA04
5C094EA07
5C094FA01
5C094FA02
5C094JA08
(57)【要約】
【課題】接続信頼性を向上させる。
【解決手段】アレイ基板21は、第1電極23Cと、第1電極23Cの上層側に配される第1絶縁膜36,37と、第1絶縁膜36,37の上層側に配される第2電極39と、第2電極39の上層側に配される第2絶縁膜38と、第2絶縁膜38の上層側に配される第3電極24と、を備え、第3電極24は、少なくとも一部が第1電極23Cとは非重畳とされ、第2電極39は、第1電極23Cと重畳する第1重畳部39Aと、第1電極23Cとは非重畳で第3電極24と重畳する第2重畳部39Bと、を有し、第1絶縁膜36,37は、第1電極23C及び第1重畳部39Aと重畳する位置に配される第1コンタクトホールCH3を有し、第2絶縁膜38は、第2重畳部39B及び第3電極24と重畳する位置に配される第2コンタクトホールCH4を有する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1導電膜からなる第1電極と、
前記第1電極の上層側に配される第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の上層側に配される第2導電膜からなる第2電極と、
前記第2電極の上層側に配される第2絶縁膜と、
前記第2絶縁膜の上層側に配される第3導電膜からなる第3電極と、を備え、
前記第3電極は、少なくとも一部が前記第1電極とは非重畳とされ、
前記第2電極は、前記第1電極と重畳する第1重畳部と、前記第1電極とは非重畳で前記第3電極と重畳する第2重畳部と、を有し、
前記第1絶縁膜は、前記第1電極及び前記第1重畳部と重畳する位置に配される第1コンタクトホールを有し、
前記第2絶縁膜は、前記第2重畳部及び前記第3電極と重畳する位置に配される第2コンタクトホールを有するアレイ基板。
【請求項2】
前記第1絶縁膜は、前記第2絶縁膜よりも膜厚が大きい請求項1記載のアレイ基板。
【請求項3】
スイッチング素子と、
前記スイッチング素子に接続される画素電極と、
前記画素電極に対して重畳して配される共通電極と、を備え、
前記スイッチング素子は、前記第1電極を有しており、
前記共通電極は、前記第2導電膜のうちの前記第2電極とは別の部分からなっていて前記第2電極を取り囲む第1開口部を有しており、
前記画素電極は、前記第3電極とされる請求項1または請求項2記載のアレイ基板。
【請求項4】
前記第1絶縁膜は、下層絶縁膜と上層絶縁膜とを積層してなり、
前記下層絶縁膜の上層側で前記上層絶縁膜の下層側に位置する第4導電膜からなる第1配線を備え、
前記第1配線は、少なくとも一部が前記共通電極と重畳して配され、
前記上層絶縁膜は、前記共通電極及び前記第1配線と重畳する位置に配される第3コンタクトホールを有する請求項3記載のアレイ基板。
【請求項5】
前記第3電極の上層側に配される第3絶縁膜と、
前記第3絶縁膜の上層側に配される第5導電膜からなる第4電極と、を備え、
前記第4電極は、少なくとも一部が前記第2重畳部とは非重畳とされ、
前記第3電極は、前記第2重畳部と重畳する第3重畳部と、前記第2重畳部とは非重畳で前記第4電極と重畳する第4重畳部と、を有し、
前記第3絶縁膜は、前記第4電極及び前記第4重畳部と重畳する位置に配される第4コンタクトホールを有する請求項1または請求項2記載のアレイ基板。
【請求項6】
前記第2絶縁膜は、前記第3絶縁膜よりも膜厚が大きい請求項5記載のアレイ基板。
【請求項7】
前記第4重畳部は、前記第1重畳部と重畳して配される請求項6記載のアレイ基板。
【請求項8】
スイッチング素子と、
前記スイッチング素子に接続される第2配線と、
前記スイッチング素子に接続される画素電極と、
前記画素電極に対して重畳して配される共通電極と、
前記共通電極に接続される第3配線と、を備え、
前記スイッチング素子は、前記第1電極を有しており、
前記第2配線は、前記第1導電膜のうちの前記第1電極とは別の部分からなり、
前記第3配線は、前記第2導電膜のうちの前記第2電極とは別の部分からなっていて前記第2配線に対して重畳して配され、
前記共通電極は、前記第3導電膜のうちの前記第3電極とは別の部分からなっていて前記第3電極を取り囲む第2開口部を有しており、
前記画素電極は、前記第4電極とされる請求項5記載のアレイ基板。
【請求項9】
請求項1または請求項2記載のアレイ基板と、
前記アレイ基板と対向状に配される対向基板と、を備える表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、アレイ基板及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の表示装置に備わるアレイ基板の一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載のアレイ基板は、第3金属膜からなるドレイン電極を有するTFTと、第1透明電極膜からなる画素電極と、平坦化膜、第3層間絶縁膜及び第4層間絶縁膜のうちドレイン電極及び画素電極と重畳する位置に開口する画素コンタクトホールと、第4金属膜からなるタッチ配線と、第1透明電極膜からなる配線接続部と、第4層間絶縁膜のうちタッチ配線及び配線接続部と重畳する位置に開口する第1配線コンタクトホールと、第3金属膜からなるタッチ引き出し配線と、平坦化膜、第3層間絶縁膜及び第4層間絶縁膜のうち配線接続部及びタッチ引き出し配線と重畳する位置に開口する第2配線コンタクトホールと、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2018/190214号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1に記載のアレイ基板では、ドレイン電極と画素電極とを接続する画素コンタクトホールが平坦化膜、第3層間絶縁膜及び第4層間絶縁膜を貫通する形で設けられている。ここで、第3層間絶縁膜と第4層間絶縁膜との間に介在する第4金属膜を用いて、ドレイン電極と画素電極との双方に接続される電極を設ける場合がある。その場合、画素コンタクトホールは、平坦化膜及び第3層間絶縁膜に形成される第1コンタクトホールと、第4層間絶縁膜に形成される第2コンタクトホールと、によって構成される。第1コンタクトホールを通して上記した第4金属膜からなる電極とドレイン電極とが接続され、第2コンタクトホールを通して第4金属膜からなる電極と画素電極とが接続されることになる。
【0005】
このような構成を採ると、第4金属膜からなる電極を設けた後に、第1コンタクトホール内において第4層間絶縁膜に第2コンタクトホールを形成することになる。第2コンタクトホールは、第4層間絶縁膜の最表面から平坦化膜及び第3層間絶縁膜の膜厚分奥まった位置にて形成されることになるため、第4層間絶縁膜において設計通りに形成され難い、という問題がある。例えば、第4層間絶縁膜における第2コンタクトホールの開口縁に段差が生じ、その段差に起因して画素電極に膜切れが生じたり、第2コンタクトホールが非形成となったりするおそれがある。そうなると、第4金属膜からなる電極と画素電極との接続信頼性が低下するおそれがある。
【0006】
本明細書に記載の技術は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、接続信頼性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本明細書に記載の技術に関わるアレイ基板は、第1導電膜からなる第1電極と、前記第1電極の上層側に配される第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の上層側に配される第2導電膜からなる第2電極と、前記第2電極の上層側に配される第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜の上層側に配される第3導電膜からなる第3電極と、を備え、前記第3電極は、少なくとも一部が前記第1電極とは非重畳とされ、前記第2電極は、前記第1電極と重畳する第1重畳部と、前記第1電極とは非重畳で前記第3電極と重畳する第2重畳部と、を有し、前記第1絶縁膜は、前記第1電極及び前記第1重畳部と重畳する位置に配される第1コンタクトホールを有し、前記第2絶縁膜は、前記第2重畳部及び前記第3電極と重畳する位置に配される第2コンタクトホールを有する。
【0008】
(2)また、上記アレイ基板は、上記(1)に加え、前記第1絶縁膜は、前記第2絶縁膜よりも膜厚が大きくてもよい。
【0009】
(3)また、上記アレイ基板は、上記(1)または上記(2)に加え、スイッチング素子と、前記スイッチング素子に接続される画素電極と、前記画素電極に対して重畳して配される共通電極と、を備え、前記スイッチング素子は、前記第1電極を有しており、前記共通電極は、前記第2導電膜のうちの前記第2電極とは別の部分からなっていて前記第2電極を取り囲む第1開口部を有しており、前記画素電極は、前記第3電極とされてもよい。
【0010】
(4)また、上記アレイ基板は、上記(3)に加え、前記第1絶縁膜は、下層絶縁膜と上層絶縁膜とを積層してなり、前記下層絶縁膜の上層側で前記上層絶縁膜の下層側に位置する第4導電膜からなる第1配線を備え、前記第1配線は、少なくとも一部が前記共通電極と重畳して配され、前記上層絶縁膜は、前記共通電極及び前記第1配線と重畳する位置に配される第3コンタクトホールを有してもよい。
【0011】
(5)また、上記アレイ基板は、上記(1)または上記(2)に加え、前記第3電極の上層側に配される第3絶縁膜と、前記第3絶縁膜の上層側に配される第5導電膜からなる第4電極と、を備え、前記第4電極は、少なくとも一部が前記第2重畳部とは非重畳とされ、前記第3電極は、前記第2重畳部と重畳する第3重畳部と、前記第2重畳部とは非重畳で前記第4電極と重畳する第4重畳部と、を有し、前記第3絶縁膜は、前記第4電極及び前記第4重畳部と重畳する位置に配される第4コンタクトホールを有してもよい。
【0012】
(6)また、上記アレイ基板は、上記(5)に加え、前記第2絶縁膜は、前記第3絶縁膜よりも膜厚が大きくてもよい。
【0013】
(7)また、上記アレイ基板は、上記(6)に加え、前記第4重畳部は、前記第1重畳部と重畳して配されてもよい。
【0014】
(8)また、上記アレイ基板は、上記(5)から上記(7)のいずれかに加え、スイッチング素子と、前記スイッチング素子に接続される第2配線と、前記スイッチング素子に接続される画素電極と、前記画素電極に対して重畳して配される共通電極と、前記共通電極に接続される第3配線と、を備え、前記スイッチング素子は、前記第1電極を有しており、前記第2配線は、前記第1導電膜のうちの前記第1電極とは別の部分からなり、前記第3配線は、前記第2導電膜のうちの前記第2電極とは別の部分からなっていて前記第2配線に対して重畳して配され、前記共通電極は、前記第3導電膜のうちの前記第3電極とは別の部分からなっていて前記第3電極を取り囲む第2開口部を有しており、前記画素電極は、前記第4電極とされてもよい。
【0015】
(9)本明細書に記載の技術に関わる表示装置は、上記(1)から上記(8)のいずれかに記載のアレイ基板と、前記アレイ基板と対向状に配される対向基板と、を備える。
【発明の効果】
【0016】
本明細書に記載の技術によれば、接続信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施形態1に係る液晶パネルの平面図
図2】実施形態1に係る液晶パネルに備わるアレイ基板の表示領域における画素配列を示す回路図
図3】実施形態1に係る液晶パネルの表示領域におけるTFT及び画素電極付近を示す平面図
図4】実施形態1に係る液晶パネルにおける図3のiv-iv線断面図
図5】実施形態1に係る液晶パネルにおける図3のv-v線断面図
図6】実施形態1に係る液晶パネルにおける図5のうちのドレイン電極と画素電極との接続構造を拡大した断面図
図7】実施形態1に係る液晶パネルにおけるタッチ電極とタッチ配線との接続部位を示す断面図
図8】実施形態1に係るアレイ基板の製造方法に含まれる第9工程の露光工程を経てフォトマスクを介してフォトレジスト膜を露光した状態を示す図6及び図7と同じ範囲を示す断面図
図9】実施形態1に係るアレイ基板の製造方法に含まれる第9工程の現像工程を経てフォトレジスト膜を現像した状態を示す図6及び図7と同じ範囲を示す断面図
図10】実施形態1に係るアレイ基板の製造方法に含まれる第9工程の第1エッチング工程及びアッシング工程を経て平坦化膜及び第2層間絶縁膜をエッチングし、薄膜部をアッシングした状態を示す図6及び図7と同じ範囲を示す断面図
図11】実施形態1に係るアレイ基板の製造方法に含まれる第9工程の第2エッチング工程を経て第2層間絶縁膜をエッチングした状態を示す図6及び図7と同じ範囲を示す断面図
図12】実施形態2に係る液晶パネルの表示領域におけるTFT及び画素電極付近を示す平面図
図13】実施形態2に係る液晶パネルにおける図12のxiii-xiii線断面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
<実施形態1>
実施形態1を図1から図11によって説明する。本実施形態では、画像表示機能及びタッチパネル機能(位置入力機能、位置検出機能)を備える液晶パネル(表示装置)10について例示する。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、図4から図11の上側を表側とし、同図下側を裏側とする。
【0019】
図1を用いて液晶パネル10の概略的な平面構成について説明する。液晶パネル10は、図1に示すように、全体として平面形状が横長の略方形状とされる。この液晶パネル10は、その短辺方向がY軸方向と、長辺方向がX軸方向と、板厚方向(各基板20,21の主面の法線方向)がZ軸方向と、それぞれ一致している。液晶パネル10は、例えば車載用の液晶表示装置などに用いることが可能である。車載用の液晶表示装置は、例えばインスツルメンツパネル、マルチファンクションディスプレイ、インフォテインメントシステムなどに用いられる。液晶パネル10は、自身の裏側に配されたバックライト装置(照明装置)から照射される照明光を利用して画像を表示することが可能とされる。バックライト装置は、液晶パネル10に対して裏側(背面側)に配置され、例えば光源(例えばLEDなど)や光源からの光に光学作用を付与することで面状の光に変換する光学部材などを有する。
【0020】
液晶パネル10は、図1に示すように、画面の中央側部分が、画像が表示される表示領域(図1において一点鎖線により囲った範囲)AAとされる。これに対し、液晶パネル10の画面における表示領域AAを取り囲む額縁状(枠状)の外周側部分が、画像が表示されない非表示領域NAAとされる。液晶パネル10は、一対の基板20,21を貼り合わせてなる。一対の基板20,21のうち表側(正面側)の基板が対向基板20とされ、裏側(背面側)の基板がアレイ基板(配線基板)21とされる。対向基板20及びアレイ基板21は、いずれもガラス基板の内面側に各種の膜が積層形成されてなる。なお、両基板20,21の外面側には、それぞれ偏光板が貼り付けられている。
【0021】
アレイ基板21は、図1に示すように、対向基板20に対してY軸方向に沿って側方に突き出す突き出し部21Aを有する。この突き出し部21Aには、次述する表示機能やタッチパネル機能に係る各種信号を供給するためのドライバ(信号供給部)11及びフレキシブル基板12が実装されている。ドライバ11は、アレイ基板21の突き出し部21Aに対してCOG(Chip On Glass)実装されている。ドライバ11は、内部に駆動回路を有するLSIチップからなり、フレキシブル基板12によって伝送される各種信号を処理する。ドライバ11は、アレイ基板21において表示領域AAに対してY軸方向に間隔を空けて並んで配されている。フレキシブル基板12は、絶縁性及び可撓性を有する合成樹脂材料(例えばポリイミド系樹脂等)からなる基材上に多数本の配線パターンを形成した構成とされる。フレキシブル基板12は、一端側部分がアレイ基板21に、他端側部分が外部のコントロール基板(信号供給源)に、それぞれ接続されている。コントロール基板から供給される各種信号は、フレキシブル基板12を介して液晶パネル10に伝送される。また、アレイ基板21の非表示領域NAAには、表示領域AAをX軸方向に両側から挟み込む形で一対のゲート回路部13が設けられている。ゲート回路部13は、後述するゲート配線26に走査信号を供給する。ゲート回路部13は、アレイ基板21にモノリシックに設けられている。
【0022】
本実施形態に係る液晶パネル10は、画像を表示する表示機能と、表示される画像に基づいて使用者が入力する位置(入力位置)を検出するタッチパネル機能と、を併有している。液晶パネル10には、タッチパネル機能を発揮するためのタッチパネルパターンが一体化(インセル化)されている。タッチパネルパターンは、いわゆる投影型静電容量方式とされ、その検出方式が自己容量方式とされる。タッチパネルパターンは、図1に示すように、液晶パネル10の主面内においてマトリクス状に並んで配される複数のタッチ電極(位置検出電極)30から構成されている。タッチ電極30は、液晶パネル10の表示領域AAに配されている。従って、液晶パネル10の表示領域AAは、入力位置を検出可能なタッチ領域(位置入力領域)とほぼ一致している。なお、非表示領域NAAは、入力位置を検出不能な非タッチ領域(非位置入力領域)とほぼ一致している。液晶パネル10の表示領域AAに表示された画像に基づいて、使用者が、導電体である使用者の指や使用者によって操作されるタッチペンなどの位置入力体を、液晶パネル10の表面(表示面)に近づけると、その位置入力体とタッチ電極30との間で静電容量が形成される。これにより、位置入力体の近くにあるタッチ電極30にて検出される静電容量には、位置入力体が近づくのに伴って変化が生じ、位置入力体から遠くにあるタッチ電極30の静電容量とは異なるものとなる。この静電容量の相違に基づいて、後述する検出回路は、入力位置を検出することが可能である。
【0023】
上記したタッチ電極30は、図1に示すように、アレイ基板21に備わる共通電極25により構成されている。共通電極25は、表示領域AAのほぼ全域にわたって配されている。共通電極25は、略格子状をなす仕切開口部(仕切スリット)25Aを有しており、仕切開口部25Aによって複数のタッチ電極30に分割されている。仕切開口部25Aは、概ねY軸方向に沿って共通電極25の全長にわたって横断していてX軸方向について隣り合うタッチ電極30の間を仕切る第1仕切開口部25A1と、X軸方向に沿って共通電極25の全長にわたって縦断していてY軸方向について隣り合うタッチ電極30の間を仕切る第2仕切開口部25A2と、からなる。第1仕切開口部25A1は、X軸方向についてタッチ電極30分の間隔を空けて複数が並んで配されている。第2仕切開口部25A2は、Y軸方向についてタッチ電極30分の間隔を空けて複数が並んで配されている。仕切開口部25Aによって仕切られるタッチ電極30は、表示領域AAにおいてY軸方向及びX軸方向に沿って複数ずつがそれぞれ間隔を空けて並んで配されている。タッチ電極30は、平面に視て略方形状をなしており、一辺の寸法が数mm程度とされる。タッチ電極30は、平面に視た大きさが後述する画素よりも遙かに大きくなっており、X軸方向及びY軸方向に複数(数十~数百程度)ずつの画素に跨る範囲に配置されている。
【0024】
複数のタッチ電極30には、図1に示すように、液晶パネル10に設けられた複数のタッチ配線(第1配線、位置検出配線)31が選択的に接続されている。タッチ配線31は、Y軸方向に沿って延在する。タッチ配線31のY軸方向の一端側部分が、非表示領域NAAにてドライバ11に対して接続されている。タッチ配線31のY軸方向の他端側部分が、表示領域AAにてY軸方向に沿って並ぶ複数のタッチ電極30のうちの特定のタッチ電極30に対して接続されている。タッチ配線31は、Y軸方向の形成範囲がドライバ11から接続対象のタッチ電極30に至るまでの範囲に限られており、接続対象のタッチ電極30よりもドライバ11側(図1の下側)とは反対側(図1の上側)には非配置とされる。なお、タッチ配線31の設置数によっては、1つのタッチ電極30に1本のみのタッチ配線31を接続してもよいが、1つのタッチ電極30に複数のタッチ配線31を接続してもよい。また、1つのタッチ電極30に接続するタッチ配線31の本数は、タッチ電極30の位置に応じて異なっていてもよい。その場合は、例えばドライバ11から遠いタッチ電極30に接続されるタッチ配線31の数を、ドライバ11に近いタッチ電極30に接続されるタッチ配線31の数よりも多くするのが好ましいが、必ずしもその限りではない。なお、図1では、タッチ電極30に対するタッチ配線31の接続箇所(タッチコンタクトホールCH5)を黒丸にて図示している。さらにタッチ配線31は、検出回路と接続されている。検出回路は、ドライバ11に備えられてもよいが、フレキシブル基板12を介して液晶パネル10の外部に備えられてもよい。
【0025】
タッチ配線31には、図1に示すように、ドライバ11から、画像表示機能に係る共通電位信号と、タッチパネル機能に係るタッチ信号(位置検出信号)と、が時分割して供給される。ドライバ11からタッチ配線31に共通電位信号が供給されるタイミングが表示期間である。ドライバ11からタッチ配線31にタッチ信号が供給されるタイミングがセンシング期間(位置検出期間)である。この共通電位信号は、同じタイミング(表示期間)で全てのタッチ配線31に伝送されることで、全てのタッチ電極30が共通電位信号に基づく基準電位となって共通電極25として機能する。
【0026】
図2を用いてアレイ基板21の表示領域AAにおける画素配列の概要を説明する。アレイ基板21の表示領域AAにおける内面側には、図2に示すように、TFT(スイッチング素子、薄膜トランジスタ)23及び画素電極(第3電極)24が設けられている。TFT23及び画素電極24は、複数ずつX軸方向及びY軸方向に沿って間隔を空けて並んでマトリクス状(行列状)に設けられている。これらTFT23及び画素電極24の周りには、互いに直交(交差)するゲート配線(走査配線)26及びソース配線(第2配線、信号配線、データ配線)27が複数ずつ配されている。ゲート配線26は、X軸方向に沿って延在し、表示領域AAを横断する。ゲート配線26は、複数がY軸方向に間隔を空けて並んで配される。ソース配線27は、Y軸方向に沿って延在し、表示領域AAを縦断する。ソース配線27は、複数がX軸方向に間隔を空けて並んで配される。TFT23及び画素電極24は、ゲート配線26とソース配線27との交差部位付近に配されている。TFT23には、画素電極24、ゲート配線26及びソース配線27が接続されている。TFT23は、ゲート配線26が接続されるゲート電極23Aと、ソース配線27が接続されるソース電極23Bと、画素電極24が接続されるドレイン電極(第1電極)23Cと、ソース電極23Bとドレイン電極23Cとに接続される半導体部23Dと、を有する。半導体部23Dは、半導体材料からなり、ゲート電極23Aと重畳して配される。TFT23は、ゲート配線26からゲート電極23Aに供給される走査信号に基づいて駆動されると、ソース配線27からソース電極23Bに供給される画像信号に基づいた電位に画素電極24を充電する。画素電極24は、Y軸方向を長手方向とした長手状をなしている。
【0027】
図3を用いてアレイ基板21の表示領域AAにおけるTFT23付近の具体的な平面構成を説明する。画素電極24は、図3に示すように、縦長の画素電極本体24Aと、画素電極本体24AのY軸方向についての一端部に連なるコンタクト部24Bと、を有する。画素電極本体24Aは、長手方向がY軸方向(ソース配線27の延在方向)と一致し、長手方向と直交する短手方向がX軸方向(ゲート配線26の延在方向)と一致している。画素電極本体24Aには、長手側の側縁に沿って延在する複数(図3では3本)のスリット24A1が形成されている。なお、スリット24A1の具体的な設置本数や形状や形成範囲などは、図示以外にも適宜に変更可能である。コンタクト部24Bは、画素電極本体24Aから図3の下向きに延出している。コンタクト部24Bは、画素電極本体24Aよりも平面に視て幅狭で縦長の方形状をなしている。画素電極24は、そのほぼ全域が、TFT23のドレイン電極23Cとは平面に視て非重畳とされる。また、タッチ配線31は、ソース配線27に対して平面に視て重畳して配されている。
【0028】
TFT23を構成するゲート電極23Aは、図3に示すように、ゲート配線26の一部、具体的には後述する半導体部23Dと平面に視て重畳する部分からなる。ソース電極23Bは、ソース配線27の一部からなる。具体的には、ソース配線27のうち、半導体部23Dの一部と平面に視て重畳していて半導体部23Dに接続される部分が、ソース電極23Bとされる。ドレイン電極23Cは、平面に視て縦長の方形状をなしており、ソース電極23Bに対してX軸方向について間隔を空けた位置に配されている。ドレイン電極23Cは、一部(図3の上側部分)が、半導体部23Dの一部に対して平面に視て重畳していて半導体部23Dに接続されている。ドレイン電極23Cは、一部(図3の下側部分)が、後述する第1中間電極(第2電極)39を介して画素電極24のコンタクト部24Bに接続されている。第1中間電極39の詳しい構成は、改めて説明する。
【0029】
半導体部23Dは、図3に示すように、ソース電極23Bからドレイン電極23Cに至るまで途中で複数回(3回)屈曲されるよう、配索されている。半導体部23Dは、一端部がソース電極23Bと平面に視て重畳していてソース電極23Bに接続され、他端部がドレイン電極23Cと平面に視て重畳していてドレイン電極23Cに接続されている。半導体部23Dは、一端部を含んでいてソース配線27と重畳するようY軸方向に沿って延在し、ゲート配線26を横切る第1部と、第1部から屈曲されてX軸方向に沿って接続対象のドレイン電極23C側(図3の右側)に向けて延在する第2部と、を有する。半導体部23Dは、上記した第2部から屈曲されてY軸方向に沿って延在し、再びゲート配線26を横切る第3部を有する。半導体部23Dは、上記した第3部から屈曲されてX軸方向に沿って延在していて他端部を含む第4部を有する。このように、半導体部23Dは、一端部と他端部との中間に位置する中間部分が、折り返し状をなしていて、ゲート配線26に対して2回交差している。従って、ゲート配線26は、1つの半導体部23Dに対して2つの重畳部位、つまり2つのゲート電極23Aを有している。1つのTFT23は、2つのゲート電極23Aを有している。
【0030】
図4を用いて液晶パネル10の表示領域AAにおける断面構成を説明する。液晶パネル10は、図4に示すように、一対の基板20,21間に配されて電界印加に伴って光学特性が変化する物質である液晶分子を含む液晶層(媒質層)22を有している。液晶パネル10を構成する対向基板20の内面側における表示領域AAには、青色(B)、緑色(G)及び赤色(R)を呈する3色のカラーフィルタ28が設けられている。互いに異なる色を呈する複数のカラーフィルタ28は、ゲート配線26の延在方向(X軸方向)に隣り合うよう並んで配される。互いに異なる色を呈する複数のカラーフィルタ28は、ソース配線27及びタッチ配線31の延在方向(Y軸方向)に沿って延在している。このように、互いに異なる色を呈する複数のカラーフィルタ28は、全体として縦縞のストライプ状に配列されている。これらのカラーフィルタ28は、アレイ基板21側の各画素電極24と平面に視て重畳する配置とされている。互いに重畳するカラーフィルタ28と画素電極24とが表示単位である画素を構成する。互いに異なる色を呈する複数のカラーフィルタ28は、その境界(色境界)がソース配線27及びタッチ配線31と重畳する配置とされる。
【0031】
対向基板20の内面側における表示領域AAには、図4に示すように、遮光部29が設けられている。遮光部29は、隣り合う画素電極24の間を仕切るよう平面形状が略格子状であり、平面に視て画素電極24の大部分と重畳する位置に画素開口部29Aを有している。この画素開口部29Aにより画素電極24の透過光を液晶パネル10の外部へ出光させることが可能とされる。遮光部29は、アレイ基板21側の少なくともTFT23、ゲート配線26、ソース配線27及びタッチ配線31と平面に視て重畳する配置とされる。また、カラーフィルタ28の上層側(液晶層22側)には、平坦化のために対向基板20のほぼ全域にわたってベタ状に配されるオーバーコート膜32が設けられている。なお、両基板20,21のうち、液晶層22に接する最内面(最上層)には、液晶層22に含まれる液晶分子を配向させるための配向膜がそれぞれ形成されている。
【0032】
ここで、アレイ基板21の内面側に積層形成された各種の膜について図5を参照しつつ説明する。図5は、アレイ基板21を半導体部23Dに沿って切断した断面図(図3のv-v線断面図)である。アレイ基板21のガラス基板には、図5に示すように、下層側(ガラス基板側)から順に、ベースコート膜33、半導体膜、ゲート絶縁膜34、第1金属膜、第1層間絶縁膜35、第2金属膜(第1導電膜)、平坦化膜(第1絶縁膜、下層絶縁膜)36、第3金属膜(第4導電膜)、第2層間絶縁膜(第1絶縁膜、上層絶縁膜)37、第1透明電極膜(第2導電膜)、第3層間絶縁膜(第2絶縁膜)38、第2透明電極膜(第3導電膜)、配向膜が少なくとも積層形成されている。
【0033】
半導体膜は、多結晶化されたシリコン薄膜(多結晶シリコン薄膜)の一種であるCGシリコン(Continuous Grain Silicon)薄膜からなる。CGシリコン薄膜は、例えばアモルファスシリコン薄膜に金属材料を添加し、550℃以下程度の低温で短時間の熱処理を行うことで形成されており、それによりシリコン結晶の結晶粒界における原子配列に連続性を有している。第1金属膜、第2金属膜及び第3金属膜は、それぞれ銅、チタン、アルミニウム、モリブデン、タングステンなどの中から選択される1種類の金属材料からなる単層膜または異なる種類の金属材料からなる積層膜や合金とされることで導電性及び遮光性を有している。第1金属膜は、ゲート配線26、TFT23のゲート電極23Aなどを構成する。第2金属膜は、ソース配線27、TFT23のソース電極23B及びドレイン電極23Cなどを構成する。第3金属膜は、タッチ配線31などを構成する。第1透明電極膜及び第2透明電極膜は、例えばITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明電極材料からなる。第1透明電極膜及び第2透明電極膜の膜厚は、例えば50nm~200nm程度とされる。第1透明電極膜は、共通電極25(タッチ電極30)及び第1中間電極39などを構成する。第2透明電極膜は、画素電極24などを構成する。
【0034】
ベースコート膜33、ゲート絶縁膜34、第1層間絶縁膜35、第2層間絶縁膜37及び第3層間絶縁膜38は、それぞれSiO(酸化シリコン、シリコン酸化物)やSiN(窒化シリコン)などの無機絶縁材料(無機材料)からなる。無機絶縁材料からなるベースコート膜33、ゲート絶縁膜34、第1層間絶縁膜35、第2層間絶縁膜37及び第3層間絶縁膜38の膜厚は、例えば100nm~300nm程度とされる。本実施形態では、第2層間絶縁膜37の膜厚は、無機絶縁材料からなる他の絶縁膜33,34,35,38の膜厚よりも大きい。平坦化膜36は、例えばPMMA(アクリル樹脂)などの有機絶縁材料(有機材料)からなり、その膜厚が無機絶縁材料からなる他の絶縁膜33,34,35,37,38よりも大きい。有機絶縁材料からなる平坦化膜36の膜厚は、例えば2μm~3μm程度とされ、無機絶縁材料からなるゲート絶縁膜34、第1層間絶縁膜35、第2層間絶縁膜37及び第3層間絶縁膜38の膜厚よりも桁違いに大きい。この平坦化膜36によりアレイ基板21の表面が平坦化される。
【0035】
ベースコート膜33は、図5に示すように、ガラス基板と、半導体膜からなる半導体部23Dと、の間に介在する。ベースコート膜33によりガラス基板からの不純物が半導体膜に拡散するのを防ぐことができる。ゲート絶縁膜34は、主として半導体膜からなる半導体部23Dと、第1金属膜からなるゲート電極23Aと、の間に介在し、両者を絶縁状態に保つ。第1層間絶縁膜35は、主として第1金属膜からなるゲート配線26と、第2金属膜からなるソース配線27と、の間に介在し、両者を絶縁状態に保つ。平坦化膜36は、主として第2金属膜からなるソース配線27と、第3金属膜からなるタッチ配線31と、の間に介在し、両者を絶縁状態に保つ。ソース配線127及びタッチ配線131は、平坦化膜36を介して重畳する位置関係とされることで、アレイ基板21の主面上に占める配置スペースを小さくすることができる。これにより、画素の開口率の向上などを図る上で好適となる。第2層間絶縁膜37は、主として第3金属膜からなるタッチ配線31と、第1透明電極膜からなる共通電極25(タッチ電極30)と、の間に介在し、両者を絶縁状態に保つ。第3層間絶縁膜38は、主として第1透明電極膜からなる共通電極25と、第2透明電極膜からなる画素電極24と、の間に介在し、両者を絶縁状態に保つ。
【0036】
続いて、TFT23の断面構成について図5を用いて説明する。本実施形態に係るTFT23は、図5に示すように、いわゆるトップゲート型であり、ゲート電極23Aが、半導体部23Dに対してゲート絶縁膜34を介して上層側に重畳配置されている。ゲート絶縁膜34及び第1層間絶縁膜35のうち、ソース電極23B及び半導体部23Dの双方と重畳する位置には、ソースコンタクトホールCH1が開口形成されている。ソース電極23Bは、ソースコンタクトホールCH1を通して半導体部23Dに接続される。ゲート絶縁膜34及び第1層間絶縁膜35のうち、ドレイン電極23C及び半導体部23Dの双方と重畳する位置には、ドレインコンタクトホールCH2が開口形成されている。ドレイン電極23Cは、ドレインコンタクトホールCH2を通して半導体部23Dに接続される。
【0037】
次に、ドレイン電極23Cと画素電極24との接続構造について図3及び図6を用いて詳しく説明する。図6は、図5のうちのドレイン電極23Cと画素電極24との接続構造を拡大した断面図である。ドレイン電極23Cと画素電極24とは、図6に示すように、第1透明電極膜からなる第1中間電極39を介して接続されている。第1中間電極39は、図3に示すように、平面に視てX軸方向に沿って延在する横長の方形状をなしている。第1中間電極39は、図3及び図6に示すように、ドレイン電極23Cの一部(半導体部23Dとは非重畳となる部分)と、画素電極24のコンタクト部24Bと、にわたって配されている。第1中間電極39は、ドレイン電極23Cに対して重畳する第1重畳部39Aと、画素電極24のコンタクト部24Bに対して重畳する第2重畳部39Bと、を有する。このうち、第2重畳部39Bは、第1中間電極39のうち、ドレイン電極23Cの全域に対して非重畳とされる部分である。また、第1重畳部39Aは、画素電極24のコンタクト部24Bとは非重畳とされる。
【0038】
平坦化膜36及び第2層間絶縁膜37のうち、ドレイン電極23C及び第1重畳部39Aの双方と重畳する位置には、図6に示すように、第1画素コンタクトホール(第1コンタクトホール)CH3が開口形成されている。第1重畳部39Aは、第1画素コンタクトホールCH3を通してドレイン電極23Cに接続される。第3層間絶縁膜38のうち、第2重畳部39B及び画素電極24のコンタクト部24Bの双方と重畳する位置には、第2画素コンタクトホール(第2コンタクトホール)CH4が開口形成されている。画素電極24のコンタクト部24Bは、第2画素コンタクトホールCH4を通して第2重畳部39Bに接続される。このように、画素電極24のコンタクト部24Bは、第1中間電極39を介してドレイン電極23Cに接続される。従って、仮に画素電極のコンタクト部をドレイン電極に対して直接的に接続した場合に比べると、画素電極24のコンタクト部24Bに生じる段差が小さくなるので、接続信頼性が向上する。
【0039】
ここで、ドレイン電極23C及び画素電極24は、図3及び図6に示すように、既述した通り、一部ずつが互いに非重畳の位置関係とされる。これに対し、第1中間電極39は、ドレイン電極23Cと重畳していて第1画素コンタクトホールCH3を通してドレイン電極23Cに接続される第1重畳部39Aと、画素電極24のコンタクト部24Bと重畳していて第2画素コンタクトホールCH4を通して画素電極24のコンタクト部24Bに接続される第2重畳部39Bと、を有している。つまり、第1画素コンタクトホールCH3と第2画素コンタクトホールCH4とが互いに非重畳の位置関係とされる。具体的には、第1画素コンタクトホールCH3及び第2画素コンタクトホールCH4は、X軸方向について間隔を空けた位置に配されている。このようにすれば、従来のように、第1画素コンタクトホールCH3内において第3層間絶縁膜38に第2画素コンタクトホールCH4が設けられることがないので、第3層間絶縁膜38に第2画素コンタクトホールCH4が適切に形成される確実性が高くなる。具体的には、第3層間絶縁膜38における第2画素コンタクトホールCH4の開口縁に段差が生じ難くなり、そうなれば画素電極24のコンタクト部24Bに膜切れが生じ難くなる。また、第3層間絶縁膜38に第2画素コンタクトホールCH4が非形成となる事態が生じ難くなる。これにより、第1中間電極39と画素電極24との接続信頼性を向上させることができる。TFT23と画素電極24との接続信頼性が向上することで、画素電極24が表示不良となる欠陥が生じ難くなる。
【0040】
上記した第1中間電極39は、図6に示すように、第1透明電極膜のうちの共通電極25とは別の部分からなる。つまり、アレイ基板21の製造に際し、第1透明電極膜をパターニングする工程において、共通電極25及び第1中間電極39が一括して設けられている。共通電極25には、共通の第1透明電極膜からなる第1中間電極39との短絡を回避するため、第1中間電極39を取り囲む第1開口部25Bが設けられている。第1開口部25Bは、第1中間電極39の外形よりも一回り大きい横長の方形状をなしている。このように、第1中間電極39は、共通電極25の非形成範囲である第1開口部25B内に配されているので、共通電極25との短絡を防ぎつつ、共通電極25と共通の第1透明電極膜によって第1中間電極39を構成することができる。また、共通電極25のうち、タッチ配線31と平面に視て重畳する位置には、図5に示すように、スリット25Cが設けられている。このスリット25Cにより、タッチ配線31と、そのタッチ配線31の接続非対象であるタッチ電極30と、の間に生じ得る寄生容量が低減されるので、位置検出感度の向上が図られる。
【0041】
第1画素コンタクトホールCH3を有する平坦化膜36及び第2層間絶縁膜37の膜厚の合計は、図6に示すように、第2画素コンタクトホールCH4を有する第3層間絶縁膜38の膜厚よりも大きい。このようにすれば、平坦化膜36及び第2層間絶縁膜37のうちの上層側に位置する第2層間絶縁膜37の表面における平坦性が、第3層間絶縁膜38の表面における平坦性よりも高くなる。これにより、第2層間絶縁膜37の上層側において第1画素コンタクトホールCH3とは非重畳となる位置に配される第1中間電極39の第2重畳部39Bの平坦性が担保されるので、画素電極24のコンタクト部24Bとの接続信頼性がより高くなる。
【0042】
次に、タッチ電極30(共通電極25)とタッチ配線31との接続構造について図7を用いて説明する。図7は、アレイ基板21におけるタッチ電極30とタッチ配線31との接続構造を示す断面図である。第2層間絶縁膜37のうち、互いに接続対象とされるタッチ電極30及びタッチ配線31の双方と重畳する位置には、図7に示すように、タッチコンタクトホール(第3コンタクトホール)CH5が開口形成されている。タッチ配線31におけるタッチ電極30との重畳部位は、例えばY軸方向に沿って延びるタッチ配線31の本体部分からX軸方向に沿って突き出す分岐部により構成されてもよい。それ以外にも、例えば、タッチ電極30に備わるスリット25Cが、タッチ配線31の全長にわたって重畳しない長さに設定され、複数のスリット25CがY軸方向について間隔を空けて並ぶ配置とされるとともに、タッチ電極30の一部(Y軸方向について並ぶ2つのスリット25Cの間に位置する部分)がタッチ配線31と重畳する構成とされてもよい。いずれにしても、タッチ電極30は、タッチコンタクトホールCH5を通して接続対象のタッチ配線31に接続される。
【0043】
本実施形態は以上のような構造であり、続いて液晶パネル10の製造方法を説明する。液晶パネル10の製造方法には、対向基板20を製造する対向基板製造工程(CF基板製造工程)と、アレイ基板21を製造するアレイ基板製造工程と、製造された対向基板20とアレイ基板21とを貼り合わせる貼り合わせ工程と、が含まれている。以下では、このうちのアレイ基板製造工程について説明する。
【0044】
アレイ基板製造工程には、ベースコート膜33を成膜する第1工程と、半導体膜を成膜してパターニングする第2工程と、ゲート絶縁膜34を成膜する第3工程と、第1金属膜を成膜してパターニングする第4工程と、第1層間絶縁膜35を成膜してパターニングする第5工程と、第2金属膜を成膜してパターニングする第6工程と、平坦化膜36を成膜する第7工程と、第3金属膜を成膜してパターニングする第8工程と、第2層間絶縁膜37を成膜してパターニングする第9工程と、第1透明電極膜を成膜してパターニングする第10工程と、第3層間絶縁膜38を成膜してパターニングする第11工程と、第2透明電極膜を成膜してパターニングする第12工程と、配向膜を成膜して配向処理を行う第13工程と、が含まれる。このうち、主に第9工程に関して図8から図10を用いて以下に詳しく説明する。図8から図10には、図6の断面構成(ドレイン電極23Cなど)と図7の断面構成(タッチ配線31など)とが隣り合わせで図示されており、具体的には、図8から図10の右側に図6の断面構成が、図8から図10の左側に図7の断面構成が、記載されている。
【0045】
なお、上記した「パターニング」という文言は、一般的なフォトリソグラフィ法に基づく膜の加工を意味する。具体的には、加工対象膜上にフォトレジスト膜を成膜し、所定のパターンを有するフォトマスクを介して露光装置によりフォトレジスト膜を露光してからフォトレジスト膜を現像し、現像されたフォトレジスト膜を介してエッチングを行うことで、加工対象膜の加工、すなわちパターニングが行われる。
【0046】
第7工程を経て平坦化膜36が成膜された後、第8工程が行われると、第3金属膜からなるタッチ配線31などが設けられる。続いて行われる第9工程では、図8に示すように、平坦化膜36及び第3金属膜の上層側に第2層間絶縁膜37及びフォトレジスト膜21Rが続けてベタ状に成膜される。その後、露光装置と、フォトマスク21Pと、を用いてフォトレジスト膜21Rが露光される(露光工程)。第9工程で用いられるフォトレジスト膜21Rは、ポジ型の感光性レジスト材料からなる。ここで、フォトマスク21Pについて説明する。フォトマスク21Pは、十分に高い透光性を有する透明な基材21P1と、基材21P1の主面に形成される遮光膜21P2と、基材21P1の主面に形成されて一部が遮光膜21P2上に積層される半透過膜21P3と、を備える。つまり、フォトマスク21Pは、いわゆるハーフトーンマスクである。遮光膜21P2は、露光装置の光源からの露光光を遮光し、露光光の透過率がほぼ0%とされる。半透過膜21P3は、露光装置の光源からの露光光を所定の透過率でもって透過する。半透過膜21P3は、露光光の透過率が、遮光膜21P2における露光光の透過率よりも高く、例えば10%~70%程度とされている。
【0047】
遮光膜21P2は、図8に示すように、表示領域AAにおいて概ねベタ状に配されており、ドレイン電極23Cのうちの半導体部23D(ドレインコンタクトホールCH2)とは非重畳となる位置に第1開口21P2Aを有する。また、遮光膜21P2は、タッチ配線31の一部と重畳する位置に第2開口21P2Bを有する。半透過膜21P3は、表示領域AAにおいて概ねベタ状に配されており、遮光膜21P2の第1開口21P2Aと重畳する位置に第3開口21P3Aを有する。半透過膜21P3は、遮光膜21P2の第2開口21P2Bに対して重畳して配される。つまり、半透過膜21P3は、第1開口21P2Aとは非重畳となる範囲に配されている。フォトマスク21Pは、遮光膜21P2の形成範囲が光を遮る遮光領域とされ、第1開口21P2A及び第3開口21P3Aの形成範囲(半透過膜21P3の非形成範囲)が光を透過する透過領域とされ、第2開口21P2Bの形成範囲が光を半透過する半透過領域とされる。半透過領域の透過光量は、透過領域の透過光量よりも少ない。
【0048】
第9工程において、露光装置の光源から発せられた露光光が、上記のような構成のフォトマスク21Pを介してフォトレジスト膜21Rに対して照射されると、フォトレジスト膜21Rは、遮光膜21P2と重畳する範囲が非露光とされ、第1開口21P2A及び第3開口21P3Aと重畳する範囲と、第2開口21P2Bと重畳する範囲と、がそれぞれ露光される。フォトレジスト膜21Rのうち、第1開口21P2A及び第3開口21P3Aと重畳する範囲は、全深さにわたって露光されている。フォトレジスト膜21Rのうち、第2開口21P2Bと重畳する範囲は、第1開口21P2Aと重畳する範囲よりも露光量が少ないため、上側部分が露光されるものの下側部分は殆ど露光されない。
【0049】
露光に続いて現像が行われると、図9に示すように、フォトレジスト膜21Rのうちの露光部分は、露光量に応じた厚さ分が除去される(現像工程)。フォトレジスト膜21Rのうち、第1開口21P2A及び第3開口21P3Aと重畳する範囲は、全深さにわたって除去されるものの、第2開口21P2Bと重畳する範囲は、上側部分が除去されて下側部分が残存する。一方、フォトレジスト膜21Rのうちの非露光部分は、除去されずに残存する。以上により、フォトマスク21Pを用いたフォトレジスト膜21Rのパターニングがなされる。パターニングされたフォトレジスト膜21Rは、全深さにわたって形成される第4開口21R1と、非露光部分よりも膜厚が小さい薄膜部21R2と、を有する。第4開口21R1は、ドレイン電極23Cのうちの半導体部23D(ドレインコンタクトホールCH2)とは非重畳となる位置に配される。薄膜部21R2は、タッチ配線31の一部と重畳する位置に配される。
【0050】
第9工程では、図9に示すように、フォトレジスト膜21Rをマスクとして平坦化膜36及び第2層間絶縁膜37を一括してエッチングする(第1エッチング工程)。すると、平坦化膜36及び第2層間絶縁膜37のうち、第4開口21R1と重畳する部分がフォトレジスト膜21R(非露光部分及び薄膜部21R2)により被覆されずに露出するために選択的に除去され、第4開口21R1とは非重畳とされる部分がフォトレジスト膜21Rにより被覆されて露出しないので選択的に残存する(図10を参照)。これにより、平坦化膜36及び第2層間絶縁膜37には、第1画素コンタクトホールCH3が連通して開口形成される。第1画素コンタクトホールCH3によってドレイン電極23Cの一部が露出した状態となる。
【0051】
上記のようにして平坦化膜36及び第2層間絶縁膜37をエッチングした後に、フォトレジスト膜21Rをアッシングし、図10に示すように、薄膜部21R2を除去する(アッシング工程)。その後、残存したフォトレジスト膜21R(非露光部分)をマスクとして第2層間絶縁膜37をエッチングする(第2エッチング工程)。すると、図11に示すように、第2層間絶縁膜37のうち、フォトレジスト膜21Rにより被覆されずに露出した部分が選択的に除去され、フォトレジスト膜21Rにより被覆されて露出しない部分が選択的に残存する。これにより、第2層間絶縁膜37には、タッチコンタクトホールCH5が開口形成される。タッチコンタクトホールCH5によってタッチ配線31の一部が露出した状態となる。
【0052】
このように、第9工程では、ハーフトーンマスクであるフォトマスク21Pを用いてフォトレジスト膜21Rを露光・現像する手法を採っているので、第1画素コンタクトホールCH3及びタッチコンタクトホールCH5を1つのプロセスで設けることができる。
【0053】
以上説明したように本実施形態のアレイ基板21は、第2金属膜(第1導電膜)からなるドレイン電極(第1電極)23Cと、ドレイン電極23Cの上層側に配される第1絶縁膜である平坦化膜36及び第2層間絶縁膜37と、第1絶縁膜である平坦化膜36及び第2層間絶縁膜37の上層側に配される第1透明電極膜(第2導電膜)からなる第1中間電極(第2電極)39と、第1中間電極39の上層側に配される第3層間絶縁膜(第2絶縁膜)38と、第3層間絶縁膜38の上層側に配される第3導電膜からなる画素電極(第3電極)24と、を備え、画素電極24は、少なくとも一部がドレイン電極23Cとは非重畳とされ、第1中間電極39は、ドレイン電極23Cと重畳する第1重畳部39Aと、ドレイン電極23Cとは非重畳で画素電極24と重畳する第2重畳部39Bと、を有し、第1絶縁膜である平坦化膜36及び第2層間絶縁膜37は、ドレイン電極23C及び第1重畳部39Aと重畳する位置に配される第1画素コンタクトホール(第1コンタクトホール)CH3を有し、第3層間絶縁膜38は、第2重畳部39B及び画素電極24と重畳する位置に配される第2画素コンタクトホール(第2コンタクトホール)CH4を有する。
【0054】
ドレイン電極23Cには、第1絶縁膜である平坦化膜36及び第2層間絶縁膜37の第1画素コンタクトホールCH3を通して第1中間電極39の第1重畳部39Aが接続される。第1中間電極39の第2重畳部39Bには、第3層間絶縁膜38の第2画素コンタクトホールCH4を通して画素電極24が接続される。このように、画素電極24は、第1中間電極39を介してドレイン電極23Cに接続される。従って、仮に画素電極をドレイン電極に対して直接的に接続した場合に比べると、画素電極24に生じる段差が小さくなるので、接続信頼性が向上する。ここで、ドレイン電極23C及び画素電極24は、一部ずつが互いに非重畳の位置関係とされる。これに対し、第1中間電極39は、ドレイン電極23Cと重畳していて第1画素コンタクトホールCH3を通してドレイン電極23Cに接続される第1重畳部39Aと、画素電極24と重畳していて第2画素コンタクトホールCH4を通して画素電極24に接続される第2重畳部39Bと、を有している。つまり、第1画素コンタクトホールCH3と第2画素コンタクトホールCH4とが互いに非重畳の位置関係とされる。このようにすれば、従来のように、第1画素コンタクトホールCH3内において第3層間絶縁膜38に第2画素コンタクトホールCH4が設けられることがないので、第3層間絶縁膜38に第2画素コンタクトホールCH4が適切に形成される確実性が高くなる。これにより、第1中間電極39と画素電極24との接続信頼性を向上させることができる。
【0055】
また、第1絶縁膜である平坦化膜36及び第2層間絶縁膜37は、第3層間絶縁膜38よりも膜厚が大きい。このようにすれば、第1絶縁膜である平坦化膜36及び第2層間絶縁膜37の表面における平坦性が、第3層間絶縁膜38の表面における平坦性よりも高くなる。これにより、第1絶縁膜である平坦化膜36及び第2層間絶縁膜37の上層側において第1画素コンタクトホールCH3とは非重畳となる位置に配される第1中間電極39の第2重畳部39Bの平坦性が担保されるので、画素電極24との接続信頼性がより高くなる。
【0056】
また、TFT(スイッチング素子)23と、TFT23に接続される画素電極24と、画素電極24に対して重畳して配される共通電極25と、を備え、TFT23は、ドレイン電極23Cを有しており、共通電極25は、第1透明電極膜のうちの第1中間電極39とは別の部分からなっていて第1中間電極39を取り囲む第1開口部25Bを有しており、画素電極24は、第3電極とされる。TFT23が駆動されると、ドレイン電極23Cから第1中間電極39を介して第3電極である画素電極24に画像信号が供給され、画素電極24が充電される。充電された画素電極24と共通電極25との間には、電位差に応じた電界が生じる。TFT23と画素電極24との接続信頼性が向上することで、画素電極24が表示不良となる欠陥が生じ難くなる。ここで、共通電極25は、画素電極24との短絡を防ぐため、第1中間電極39を取り囲む第1開口部25Bを有している。第1中間電極39は、共通電極25の非形成範囲である第1開口部25B内に配されているので、第1透明電極膜のうちの共通電極25とは別の部分を利用して形成することができる。このように、共通電極25及び第1中間電極39を共通の第1透明電極膜を用いて形成することができる。
【0057】
また、第1絶縁膜は、平坦化膜(下層絶縁膜)36と第2層間絶縁膜(上層絶縁膜)37とを積層してなり、平坦化膜36の上層側で第2層間絶縁膜37の下層側に位置する第3金属膜(第4導電膜)からなるタッチ配線(第1配線)31を備え、タッチ配線31は、少なくとも一部が共通電極25と重畳して配され、第2層間絶縁膜37は、共通電極25及びタッチ配線31と重畳する位置に配されるタッチコンタクトホール(第3コンタクトホール)CH5を有する。共通電極25は、第2層間絶縁膜37のタッチコンタクトホールCH5を通してタッチ配線31に接続される。共通電極25は、タッチ配線31によって供給される信号に基づく電位とされる。ここで、第1画素コンタクトホールCH3は、第2層間絶縁膜37と平坦化膜36とにわたって設けられるのに対し、タッチコンタクトホールCH5は、第2層間絶縁膜37に設けられて平坦化膜36に設けられることがない。このような構成によれば、製造に際し、例えば平坦化膜36、第2層間絶縁膜37、フォトレジスト膜21Rを順次に成膜してから、ハーフトーンマスクやグレートーンマスクを用いてフォトレジスト膜21Rを露光・現像する手法を採れば、第1画素コンタクトホールCH3及びタッチコンタクトホールCH5を1つのプロセスで設けることが可能となる。
【0058】
また、本実施形態に係る液晶パネル(表示装置)10は、上記記載のアレイ基板21と、アレイ基板21と対向状に配される対向基板20と、を備える。このような構成の液晶パネル10によれば、第1中間電極39と画素電極24との接続信頼性が向上しているので、優れた表示品位が得られる。
【0059】
<実施形態2>
実施形態2を図12または図13によって説明する。この実施形態2では、ドレイン電極123Cと画素電極124との接続構造を変更した場合を示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
【0060】
本実施形態に係るアレイ基板121では、図12に示すように、ドレイン電極123Cの大部分が、画素電極(第4電極)124のコンタクト部124Bに対して重畳して配されている。半導体部123Dは、他端部がドレイン電極123C及びコンタクト部124Bの一部ずつに対して重畳して配されている。ドレインコンタクトホールCH102は、半導体部123Dの他端部とドレイン電極123Cとの双方と重畳する位置に配されている。そして、本実施形態に係るアレイ基板121は、実施形態1に記載した第1中間電極39(図6を参照)に代えて、第2中間電極(第2電極)40及び第3中間電極(第3電極)41を有する。つまり、本実施形態では、ドレイン電極123Cは、一部(図12の下側部分)が、第2中間電極40及び第3中間電極41を介して画素電極124のコンタクト部124Bに接続されている。
【0061】
第2中間電極40は、図12に示すように、平面に視てX軸方向に沿って延在する横長の方形状をなしている。第2中間電極40は、図12及び図13に示すように、タッチ配線131と同じ第3金属膜(第2導電膜)からなる。言い換えると、第2中間電極40は、第3金属膜のうちのタッチ配線131とは別の部分からなり、アレイ基板121の製造に際し、第3金属膜をパターニングする工程において、タッチ配線131及び第2中間電極40が一括して設けられている。第2中間電極40は、一部がドレイン電極123C及びコンタクト部124Bの一部ずつ(半導体部123Dとは非重畳となる部分)に対して平面に視て重畳して配される。第2中間電極40のうち、ドレイン電極123C及びコンタクト部124Bの一部ずつに対して重畳する部分が、第1重畳部40Aとされる。第2中間電極40のうち、第1重畳部40A以外の部分(ドレイン電極123Cの全域に対して非重畳とされる部分)が、後述する第3中間電極41に対して平面に視て重畳する第2重畳部40Bとされる。なお、第2中間電極40は、全域にわたって半導体部123Dとは非重畳の配置とされる。
【0062】
第3中間電極41は、図12に示すように、平面に視てX軸方向に沿って延在する横長の方形状をなしている。第3中間電極41は、大部分が第2中間電極40に対して平面に視て重畳する配置とされる。第3中間電極41は、図12及び図13に示すように、共通電極125と同じ第1透明電極膜(第3導電膜)からなる。言い換えると、第3中間電極41は、第1透明電極膜のうちの共通電極125(タッチ電極130)とは別の部分からなり、アレイ基板121の製造に際し、第1透明電極膜をパターニングする工程において、共通電極125及び第3中間電極41が一括して設けられている。第3中間電極41は、第2中間電極40と同様に、一部がドレイン電極123C及びコンタクト部124Bの一部ずつ(半導体部123Dとは非重畳となる部分)に対して平面に視て重畳して配される。第3中間電極41のうち、第2中間電極40の第2重畳部40Bと重畳する部分(ドレイン電極123Cの全域に対して非重畳とされる部分)が、第3重畳部41Aとされる。第3中間電極41のうち、第2中間電極40の第1重畳部40Aと重畳する部分(ドレイン電極123C及びコンタクト部124Bの一部ずつに対して重畳する部分)が、第4重畳部41Bとされる。第4重畳部41Bは、第2重畳部40Bとは非重畳とされる。なお、第3中間電極41は、全域にわたって半導体部123Dとは非重畳の配置とされる。
【0063】
共通電極125には、図13に示すように、共通の第1透明電極膜からなる第3中間電極41との短絡を回避するため、第3中間電極41を取り囲む第2開口部25Dが設けられている。第2開口部25Dは、第3中間電極41の外形よりも一回り大きい横長の方形状をなしている。このように、第3中間電極41は、共通電極125の非形成範囲である第2開口部25D内に配されているので、共通電極125との短絡を防ぎつつ、共通電極125と共通の第1透明電極膜によって第3中間電極41を構成することができる。
【0064】
平坦化膜(第1絶縁膜)136のうち、ドレイン電極123C及び第2中間電極40の第1重畳部40Aの双方と重畳する位置には、図13に示すように、第1画素コンタクトホール(第1コンタクトホール)CH103が開口形成されている。第1重畳部40Aは、第1画素コンタクトホールCH103を通してドレイン電極123Cに接続される。第2層間絶縁膜(第2絶縁膜)137のうち、第2中間電極40の第2重畳部40B及び第3中間電極41の第3重畳部41Aの双方と重畳する位置には、第2画素コンタクトホール(第2コンタクトホール)CH104が開口形成されている。第3重畳部41Aは、第2画素コンタクトホールCH104を通して第2重畳部40Bに接続される。第3層間絶縁膜(第3絶縁膜)138のうち、第3中間電極41の第4重畳部41B及び画素電極124のコンタクト部124Bの双方と重畳する位置には、第3画素コンタクトホール(第4コンタクトホール)CH6が開口形成されている。画素電極124のコンタクト部124Bは、第3画素コンタクトホールCH6を通して第4重畳部41Bに接続される。このように、画素電極124のコンタクト部124Bは、第2中間電極40及び第3中間電極41を介してドレイン電極123Cに接続される。従って、仮に画素電極を第2中間電極に対して直接的に接続した場合に比べると、画素電極124に生じる段差が小さくなるので、接続信頼性が向上する。従って、仮に画素電極のコンタクト部をドレイン電極に対して直接的に接続した場合に比べると、画素電極124のコンタクト部124Bに生じる段差が小さくなるので、接続信頼性が向上する。
【0065】
しかも、本実施形態に係る第2層間絶縁膜137は、図13に示すように、第3層間絶縁膜138よりも膜厚が大きい。第2層間絶縁膜137に用いられる材料は、上記した実施形態1と同様に無機絶縁材料であってもよいが、平坦化膜136と同様の有機絶縁材料であってもよい。このようにすれば、第2層間絶縁膜137の表面における平坦性が、第3層間絶縁膜138の表面における平坦性よりも高くなる。これにより、第2層間絶縁膜137の上層側において第2画素コンタクトホールCH104とは非重畳となる位置に配される第3中間電極41の第4重畳部41Bの平坦性が担保されるので、画素電極124のコンタクト部124Bとの接続信頼性が向上する。
【0066】
ここで、本実施形態では、図12及び図13に示すように、第3中間電極41の第4重畳部41Bが、第2中間電極40の第1重畳部40Aと平面に視て重畳する配置とされる。つまり、ドレイン電極123Cと画素電極124のコンタクト部124Bとの一部ずつが重畳し、第1画素コンタクトホールCH103と第3画素コンタクトホールCH6とが重畳する位置関係となる。仮にドレイン電極と画素電極のコンタクト部とが非重畳の配置とされる場合(各画素コンタクトホールCH6,CH103,CH104が互いに非重畳の配置とされる場合)に比べると、アレイ基板121の主面上に占める配置スペースを小さくすることができる。これにより、画素の開口率の向上などを図る上で好適となる。しかも、上記した通り、第2層間絶縁膜137の膜厚が第3層間絶縁膜138の膜厚よりも大きくされているので、第1画素コンタクトホールCH103に起因して第2層間絶縁膜137の表面に凹凸が生じ難くなっている。従って、第4重畳部41Bが第1画素コンタクトホールCH103に対して重畳する関係であっても、第4重畳部41Bの平坦性が良好に担保され、画素電極124のコンタクト部124Bとの接続信頼性が良好に保たれる。
【0067】
ところで、タッチ配線131は、図12に示すように、ソース配線127に対して平坦化膜136を介して重畳して配されているので、第1画素コンタクトホールCH103、第2画素コンタクトホールCH104及びタッチコンタクトホールCH5の周囲には非形成とされる。第2中間電極40は、タッチ配線131の非形成範囲に配されているので、第3金属膜のうちのタッチ配線131とは別の部分を利用して形成することができる。このように、タッチ配線131及び第2中間電極40を共通の第3金属膜を用いて形成することができる。
【0068】
また、共通電極125は、図13に示すように、画素電極124のコンタクト部124Bとの短絡を防ぐため、第3中間電極41を取り囲む第2開口部25Dを有している。第3中間電極41は、共通電極125の非形成範囲である第2開口部25D内に配されているので、第1透明電極膜のうちの共通電極125とは別の部分を利用して形成することができる。このように、共通電極125及び第3中間電極41を共通の第1透明電極膜を用いて形成することができる。
【0069】
以上説明したように本実施形態によれば、第3中間電極(第3電極)41の上層側に配される第3層間絶縁膜(第3絶縁膜)138と、第3層間絶縁膜138の上層側に配される第2透明電極膜(第5導電膜)からなる画素電極(第4電極)124と、を備え、画素電極124は、少なくとも一部が第2重畳部40Bとは非重畳とされ、第3中間電極41は、第2重畳部40Bと重畳する第3重畳部41Aと、第2重畳部40Bとは非重畳で画素電極124と重畳する第4重畳部41Bと、を有し、第3層間絶縁膜138は、画素電極124及び第4重畳部41Bと重畳する位置に配される第3画素コンタクトホール(第4コンタクトホール)CH6を有する。第3中間電極41の第4重畳部41Bには、第3層間絶縁膜138の第3画素コンタクトホールCH6を通して画素電極124が接続される。このように、画素電極124は、第3中間電極41及び第2中間電極(第2電極)40を介してドレイン電極(第1電極)123Cに接続されるので、仮に画素電極を第2中間電極に対して直接的に接続した場合に比べると、画素電極124に生じる段差が小さくなるので、接続信頼性が向上する。
【0070】
また、第2層間絶縁膜(第2絶縁膜)137は、第3層間絶縁膜138よりも膜厚が大きい。このようにすれば、第2層間絶縁膜137の表面における平坦性が、第3層間絶縁膜138の表面における平坦性よりも高くなる。これにより、第2層間絶縁膜137の上層側において第2画素コンタクトホール(第2コンタクトホール)CH104とは非重畳となる位置に配される第3中間電極41の第4重畳部41Bの平坦性が担保されるので、画素電極124との接続信頼性が向上する。
【0071】
また、第4重畳部41Bは、第1重畳部40Aと重畳して配される。このようにすれば、ドレイン電極123Cと画素電極124とが重畳し、第1画素コンタクトホールCH103と第3画素コンタクトホールCH6とが重畳する位置関係となる。仮にドレイン電極と画素電極とが非重畳の配置とされる場合に比べると、省スペース化が図られるので、開口率の向上などを図る上で好適となる。また、第2層間絶縁膜137の膜厚が第3層間絶縁膜138の膜厚よりも大きくされているので、第1画素コンタクトホールCH103に起因して第2層間絶縁膜137の表面に凹凸が生じ難くなっている。従って、第4重畳部41Bが第1画素コンタクトホールCH103に対して重畳する関係であっても、第4重畳部41Bの平坦性が良好に担保され、画素電極124との接続信頼性が良好に保たれる。
【0072】
また、TFT123と、TFT123に接続されるソース配線(第2配線)127と、TFT123に接続される画素電極124と、画素電極124に対して重畳して配される共通電極125と、共通電極125に接続されるタッチ配線(第3配線)131と、を備え、TFT123は、ドレイン電極123Cを有しており、ソース配線127は、第2金属膜のうちのドレイン電極123Cとは別の部分からなり、タッチ配線131は、第3金属膜(第2導電膜)のうちの第2中間電極40とは別の部分からなっていてソース配線127に対して重畳して配され、共通電極125は、第1透明電極膜のうちの第3中間電極41とは別の部分からなっていて第3中間電極41を取り囲む第2開口部25Dを有しており、画素電極124は、第4電極とされる。TFT123が駆動されると、ドレイン電極123Cから第2中間電極40及び第3中間電極41を介して第4電極である画素電極124に画像信号が供給され、画素電極124が充電される。共通電極125は、タッチ配線131によって供給される信号に基づく電位とされる。充電された画素電極124と共通電極125との間には、電位差に応じた電界が生じる。TFT123と画素電極124との接続信頼性が向上することで、画素電極124が表示不良となる欠陥が生じ難くなる。ソース配線127とタッチ配線131とが平坦化膜(第1絶縁膜)136を介して重畳する位置関係とされることで、省スペース化が図られるので、開口率の向上が図られる。ここで、タッチ配線131は、ソース配線127に対して重畳して配されているので、第1画素コンタクトホールCH103、第2画素コンタクトホールCH104及びタッチコンタクトホール(第3コンタクトホール)CH5の周囲には非形成とされる。第2中間電極40は、タッチ配線131の非形成範囲に配されているので、第3金属膜のうちのタッチ配線131とは別の部分を利用して形成することができる。共通電極125は、画素電極124との短絡を防ぐため、第3中間電極41を取り囲む第2開口部25Dを有している。第3中間電極41は、共通電極125の非形成範囲である第2開口部25D内に配されているので、第1透明電極膜のうちの共通電極125とは別の部分を利用して形成することができる。このように、タッチ配線131及び第2中間電極40を共通の第3金属膜を用いて形成することができるとともに、共通電極125及び第3中間電極41を共通の第1透明電極膜を用いて形成することができる。
【0073】
<他の実施形態>
本明細書が開示する技術は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されず、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
【0074】
(1)実施形態1に記載した構成において、画素電極24のコンタクト部24Bの一部がドレイン電極23Cに対して平面に視て重畳する配置でもよい。
【0075】
(2)実施形態2に記載した構成において、画素電極124のコンタクト部124B及び第3中間電極41の第4重畳部41Bが、ドレイン電極123Cとは平面に視て非重畳となる配置でもよい。この場合、各画素コンタクトホールCH6,CH103,CH104が互いに非重畳の配置となる。
【0076】
(3)第2層間絶縁膜37の膜厚は、無機絶縁材料からなる他の絶縁膜33,34,35,38の膜厚と同じ程度でもよい。
【0077】
(4)実施形態1に記載した構成において、タッチ配線31を省略し、共通電極25を非分割構造とすることも可能である。その場合、アレイ基板21に備わる各種の膜から、第3金属膜及び第2層間絶縁膜37を省略することができる。第3金属膜及び第2層間絶縁膜37を省略した場合には、「第2絶縁膜」が平坦化膜36のみから構成される。なお、上記した「非分割構造の共通電極」とは、仕切開口部25Aを有さず、少なくとも表示領域AA内においてベタ状に延在する共通電極25のことである。
【0078】
(5)タッチパネル機能を備えない液晶パネル10であってもよい。その場合、タッチ配線31,131を省略し、共通電極25,125を非分割構造とすることも可能であるが、共通電極25,125を分割構造としつつタッチ配線31,131を「共通配線」として残存させてもよい。「共通配線」は、共通電極25,125を構成する各分割電極に対して専ら共通電位信号を供給するものである。
【0079】
(6)半導体部23D,123Dの具体的な平面形状は、適宜に変更可能である。半導体部23D,123Dの平面形状を変更するのに伴って、ソース電極23Bの配置も適宜に変更可能である。例えば、ソース配線27,127の本体部分から分岐した部分を設けてその分岐部をソース電極23Bとすることも可能である。
【0080】
(7)フォトマスク21Pとしては、ハーフトーンマスク以外にもグレートーンマスクを用いることも可能である。
【0081】
(8)フォトレジスト膜21Rは、ポジ型以外にもネガ型であってもよい。
【0082】
(9)ゲート回路部13を省略することも可能である。その場合、アレイ基板21,121にゲート回路部13と同様の機能を有するゲートドライバを実装するようにしても構わない。また、ゲート回路部13をアレイ基板21,121における片側の辺部のみに設けることも可能である。
【0083】
(10)TFT23,123の構成は、トップゲート型以外にも、ボトムゲート型やダブルゲート型などでもよい。
【0084】
(11)半導体膜の材料は、アモルファス半導体材料や酸化物半導体材料などでもよい。
【0085】
(12)タッチパネルパターンは、自己容量方式以外にも相互容量方式であってもよい。
【0086】
(13)カラーフィルタ28は、アレイ基板21,121に設けられてもよい。その場合、画素電極24,124及びカラーフィルタ28が共にアレイ基板21,121に設けられることになり、対向基板20には、画素の構成要素が設けられない。
【0087】
(14)液晶パネル10の平面形状は、縦長の長方形、正方形、円形、半円形、長円形、楕円形、台形などであってもよい。
【0088】
(15)液晶パネル10は、透過型以外にも反射型や半透過型であってもよい。
【0089】
(16)液晶パネル10以外の種類の表示パネル(有機EL(Electro Luminescence)表示パネルなど)やEPD(マイクロカプセル型電気泳動方式のディスプレイパネル)であってもよい。
【0090】
(17)実施形態1に記載の技術において、ハーフトーンマスクまたはグレートーンマスクを用いることなく、アレイ基板21を製造することも可能である。例えば、アレイ基板製造工程に含まれる第7工程にて、成膜した平坦化膜36をパターニングすることで、平坦化膜36に第1画素コンタクトホールCH3の一部を開口形成し、第9工程にて、成膜した第2層間絶縁膜37をパターニングすることで、第2層間絶縁膜37に、第1画素コンタクトホールCH3の残りの部分と、タッチコンタクトホールCH5と、をそれぞれ開口形成してもよい。
【符号の説明】
【0091】
10…液晶パネル(表示装置)、20…対向基板、21,121…アレイ基板、23,123…TFT(スイッチング素子)、23C,123C…ドレイン電極(第1電極)、24…画素電極(第3電極)、25,125…共通電極、25B…第1開口部、25D…第2開口部、31…タッチ配線(第1配線)、36…平坦化膜(第1絶縁膜、下層絶縁膜)、37…第2層間絶縁膜(第1絶縁膜、上層絶縁膜)、38…第3層間絶縁膜(第2絶縁膜)、39…第1中間電極(第2電極)、39A…第1重畳部、39B…第2重畳部、40…第2中間電極(第2電極)、40A…第1重畳部、40B…第2重畳部、41…第3中間電極(第3電極)、41A…第3重畳部、41B…第4重畳部、124…画素電極(第4電極)、127…ソース配線(第2配線)、131…タッチ配線(第3配線)、136…平坦化膜(第1絶縁膜)、137…第2層間絶縁膜(第2絶縁膜)、138…第3層間絶縁膜(第3絶縁膜)、CH3,CH103…第1画素コンタクトホール(第1コンタクトホール)、CH4,CH104…第2画素コンタクトホール(第2コンタクトホール)、CH5…タッチコンタクトホール(第3コンタクトホール)、CH6…第3画素コンタクトホール(第4コンタクトホール)
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