(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122096
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】液晶表示装置
(51)【国際特許分類】
G09G 3/36 20060101AFI20240902BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20240902BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20240902BHJP
G09F 9/40 20060101ALI20240902BHJP
G02F 1/133 20060101ALI20240902BHJP
【FI】
G09G3/36
G09G3/20 680G
G09F9/30 330
G09F9/30 338
G09F9/40 301
G02F1/133 550
G09G3/20 622D
G09G3/20 622K
G09G3/20 680F
G09G3/20 623V
G09G3/20 623D
G09G3/20 621M
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023029439
(22)【出願日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】520487808
【氏名又は名称】シャープディスプレイテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003926
【氏名又は名称】弁理士法人イノベンティア
(72)【発明者】
【氏名】冨永 真克
【テーマコード(参考)】
2H193
5C006
5C080
5C094
【Fターム(参考)】
2H193ZA04
2H193ZA34
2H193ZA44
2H193ZC24
2H193ZC35
2H193ZF24
2H193ZF43
2H193ZF44
2H193ZR06
5C006AA22
5C006AC22
5C006BB16
5C006FA16
5C080AA10
5C080BB05
5C080CC03
5C080DD01
5C080FF11
5C080JJ02
5C080JJ06
5C080KK20
5C094AA02
5C094BA43
5C094DA02
5C094DA09
5C094DB01
(57)【要約】
【課題】2つの表示領域が横方向に並べて配置された横長の表示領域を有し、優れた表示品位を備えた液晶表示装置を提供する。
【解決手段】液晶表示装置は、第1方向に隣接した第1および第2領域DR1、DR2を有する表示領域を備え、第1方向における第2領域の幅が第1領域の幅よりも大きい基板と、第2方向に伸び、第1および第2領域にそれぞれ配置された複数の第1および第2ゲートバスラインと、複数の第1および第2ゲートバスラインにそれぞれ接続された第1および第2ゲートドライバとを備える。第1ゲートドライバが第1ゲートバスラインを走査する第1走査期間は、第2ゲートドライバが第2ゲートバスラインを走査する第2走査期間の一部と重なる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に隣接した第1領域および第2領域を有する表示領域、および、前記表示領域の外側に位置する非表示領域を含む主面を備えた基板であって、前記第1方向における前記第2領域の幅が前記第1領域の幅よりも大きい基板と、
前記第1方向に垂直な第2方向にそれぞれ伸びる複数の第1ゲートバスラインであって、前記第1領域において、前記第1方向に配列された複数の第1ゲートバスラインと、
前記第2方向にそれぞれ伸び、かつ、その数が前記複数の第1ゲートバスラインの数よりも多い複数の第2ゲートバスラインであって、前記第2領域において、前記第1方向に配列された複数の第2ゲートバスラインと、
前記第1方向にそれぞれ伸びる複数の第1ソースバスラインであって、前記第1領域において、前記第2方向に配列された複数の第1ソースバスラインと、
前記第1方向にそれぞれ伸びる複数の第2ソースバスラインであって、前記第2領域において、前記第2方向に配列された複数の第2ソースバスラインと、
前記非表示領域にそれぞれ配置された第1ゲートドライバおよび第2ゲートドライバと
を備え、
前記複数の第1ゲートバスラインは、前記第1ゲートドライバに接続され、
前記複数の第2ゲートバスラインは、前記第2ゲートドライバに接続され、
前記第1領域と前記第2領域との境界から最も離れた第1ゲートバスラインから、前記境界に最も近い第1ゲートバスラインに向かって、前記第1ゲートドライバが前記複数の第1ゲートバスラインを走査する期間、または前記第1領域と前記第2領域との前記境界に最も近い前記第1ゲートバスラインから、前記境界から最も離れた前記第1ゲートバスラインに向かって、前記第1ゲートドライバが前記複数の第1ゲートバスラインを走査する期間を第1走査期間とし、
前記第1領域と前記第2領域との前記境界から最も離れた第2ゲートバスラインから、前記境界に最も近い第2ゲートバスラインに向かって、前記第2ゲートドライバが前記複数の第2ゲートバスラインを走査する期間、または前記第1領域と前記第2領域との前記境界に最も近い前記第2ゲートバスラインから、前記境界から最も離れた前記第2ゲートバスラインに向かって、前記第2ゲートドライバが前記複数の第2ゲートバスラインを走査する期間を第2走査期間としたとき、
前記第1ゲートドライバは、前記第1走査期間において前記複数の第1ゲートバスラインに走査信号を順次出力し、前記第2ゲートドライバは、前記第2走査期間において前記複数の第2ゲートバスラインに走査信号を順次出力し、前記第1走査期間のほぼ全てと前記第2走査期間の一部とが重なる、液晶表示装置。
【請求項2】
前記第1走査期間の終了と前記第2走査期間の終了とが略同時となるように前記第1ゲートドライバおよび前記第2ゲートドライバが駆動される、請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記第1走査期間の開始と前記第2走査期間の開始とが略同時となるように前記第1ゲートドライバおよび前記第2ゲートドライバが駆動される、請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記液晶表示装置は、第1ソースドライバおよび第2ソースドライバをさらに含み、
前記複数の第1ソースバスラインが前記第1ソースドライバに接続され、前記複数の第2ソースバスラインが前記第2ソースドライバに接続され、前記第1走査期間に前記第1ソースドライバが前記複数の第1ソースバスラインに画像信号を出力し、前記第2走査期間に前記第2ソースドライバが前記複数の第2ソースバスラインに画像信号を出力する、請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記第1ゲートドライバは、
前記第1走査期間において、前記複数の第1ゲートバスラインのうち、前記第1領域と前記第2領域との前記境界から最も離れた前記第1ゲートバスラインから、前記境界に最も近い前記第1ゲートバスラインに向かう方向で前記複数の第1ゲートバスラインを走査し、
前記第2ゲートドライバは、前記第2走査期間において、前記複数の第2ゲートバスラインのうち、前記境界から最も近い前記第2ゲートバスラインから、前記境界から最も遠い前記第2ゲートバスラインに向かう方向で前記複数の第2ゲートバスラインを走査する、請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項6】
nを任意の自然数として、前記第1領域における第nフレームの前記第1走査期間が、前記第2領域における第(n-1)フレームの前記第2走査期間の一部と重なっている、請求項5に記載の液晶表示装置。
【請求項7】
前記第1ゲートドライバは、前記第2領域における前記第(n-1)フレームの第2走査期間の開始後、前記第1領域における前記第nフレームの第1走査期間を開始する、請求項6に記載の液晶表示装置。
【請求項8】
前記第2ゲートドライバは、前記第1領域における前記第nフレームの第1走査期間の終了直後に前記第2領域における第nフレームの第2走査期間を開始する、請求項7に記載の液晶表示装置。
【請求項9】
前記第1ゲートドライバは、
前記第1走査期間において、前記複数の第1ゲートバスラインのうち、前記第1領域と前記第2領域との前記境界から最も離れた前記第1ゲートバスラインから、前記境界に最も近い前記第1ゲートバスラインに向かう方向で前記複数の第1ゲートバスラインを走査し、
前記第2ゲートドライバは、前記第2走査期間において、前記複数の第2ゲートバスラインのうち、前記境界から最も離れた前記第2ゲートバスラインから、前記境界に最も近い前記第2ゲートバスラインに向かう方向で前記複数の第2ゲートバスラインを走査する、請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項10】
nを任意の自然数として、前記第1領域における第nフレームの前記第1走査期間が、前記第2領域における第nフレームの前記第2走査期間の一部と重なっている、請求項9に記載の液晶表示装置。
【請求項11】
前記第1ゲートドライバは、前記第2領域における前記第nフレームの第2走査期間の開始後、前記第1領域における前記第nフレームの第1走査期間を開始する、請求項10に記載の液晶表示装置。
【請求項12】
前記第2ゲートドライバは、前記第1領域における前記第nフレームの第1走査期間の終了直後に前記第2領域における第(n+1)フレームの第2走査期間を開始する、請求項11に記載の液晶表示装置。
【請求項13】
前記第1ゲートドライバは、
前記第1走査期間において、前記複数の第1ゲートバスラインのうち、前記境界に最も近い前記第1ゲートバスラインから、前記境界から最も離れた前記第1ゲートバスラインに向かう方向で前記複数の第1ゲートバスラインを走査し、
前記第2ゲートドライバは、前記第2走査期間において、前記複数の第2ゲートバスラインのうち、前記境界から最も離れた前記第2ゲートバスラインから、前記境界に最も近い前記第2ゲートバスラインに向かう方向で前記複数の第2ゲートバスラインを走査する、請求項3に記載の液晶表示装置。
【請求項14】
nを任意の自然数として、前記第1領域における第(n-1)フレームの前記第1走査期間が、前記第2領域における第nフレームの前記第2走査期間の一部と重なっている、請求項13に記載の液晶表示装置。
【請求項15】
前記第1ゲートドライバは、前記第2領域における前記第nフレームの第2走査期間の開始とほぼ同時に前記第1領域における前記第(n-1)フレームの第1走査期間を開始する、請求項14に記載の液晶表示装置。
【請求項16】
前記第1ゲートドライバは、前記第2領域における前記第nフレームの第2走査期間の終了直後に前記第1領域における第nフレームの第1走査期間を開始する、請求項15に記載の液晶表示装置。
【請求項17】
前記第1ゲートドライバは、前記第1走査期間において、前記複数の第1ゲートバスラインのうち、前記境界に最も近い前記第1ゲートバスラインから前記境界から最も離れた前記第1ゲートバスラインに向かう方向で前記複数の第1ゲートバスラインを走査し、
前記第2ゲートドライバは、前記第2走査期間において、前記複数の第2ゲートバスラインのうち、前記境界から最も近い前記第2ゲートバスラインから、前記境界から最も離れた前記第2ゲートバスラインに向かう方向で前記複数の第2ゲートバスラインを走査する、請求項3に記載の液晶表示装置。
【請求項18】
nを任意の自然数として、前記第1領域における第nフレームの前記第1走査期間が、前記第2領域における第nフレームの前記第2走査期間の一部と重なっている、請求項17に記載の液晶表示装置。
【請求項19】
前記第1ゲートドライバは、前記第2領域における前記第nフレームの第2走査期間の開始とほぼ同時に前記第1領域における前記第nフレームの第1走査期間を開始する、請求項18に記載の液晶表示装置。
【請求項20】
前記第1ゲートドライバは、前記第2領域における前記第nフレームの第2走査期間の終了直後に前記第1領域における第(n+1)フレームの第1走査期間を開始する、請求項19に記載の液晶表示装置。
【請求項21】
前記第1ゲートドライバと接続され、第1ゲートバスラインの走査を開始させる第1スタートパルスライン、および、前記第2ゲートドライバと接続され、第2ゲートバスラインの走査を開始させる第2スタートパルスラインと
をさらに含む、請求項1から20のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
【請求項22】
前記第1ゲートドライバと接続された第1定電位ラインおよび/または第1クロック信号ラインと、
前記第2ゲートドライバと接続された第2定電位ラインおよび/または第2クロック信号ラインと、
をさらに含み、
前記第2定電位ラインおよび前記第2クロック信号ラインは、前記基板上において前記第1定電位ラインおよび前記第1クロック信号ラインとは直接接続されていない、請求項21に記載の液晶表示装置。
【請求項23】
前記第1ゲートドライバおよび前記第2ゲートドライバに接続された定電位ラインおよび/またはクロック信号ラインをさらに含む、請求項21に記載の液晶表示装置。
【請求項24】
前記第1ゲートドライバと接続され、第1ゲートバスラインの走査を開始させるスタートパルスラインと、
前記第1ゲートドライバと前記第2ゲートドライバとの間を接続する少なくとも1つの信号ラインと、
をさらに含み、
前記スタートパルスラインから前記第1ゲートドライバへ送信される走査開始信号に基づき、前記第1ゲートバスラインの走査が開始され、
前記少なくとも1つの信号ラインから前記第2ゲートドライバへ送信される信号に基づき、前記第2ゲートバスラインの走査が開始される、請求項1から20のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
【請求項25】
前記第1ゲートドライバおよび/または前記第2ゲートドライバと接続された定電位ラインおよびクロック信号ラインをさらに含む、請求項24記載の液晶表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
2つの表示領域が横方向に並べてつなげられた液晶表示装置が提案されている。例えば特許文献1は、縦方向に湾曲軸を有し、つなげられた2つの表示領域が横方向に湾曲した液晶表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、このような2つの表示領域が横方向に並べて配置された横長の表示領域を有し、優れた表示品位を備えた液晶表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施形態に係る液晶表示装置は、第1方向に隣接した第1領域および第2領域を有する表示領域、および、前記表示領域の外側に位置する非表示領域を含む主面を備えた基板であって、前記第1方向における前記第2領域の幅が前記第1領域の幅よりも大きい基板と、前記第1方向に垂直な第2方向にそれぞれ伸びる複数の第1ゲートバスラインであって、前記第1領域において、前記第1方向に配列された複数の第1ゲートバスラインと、前記第2方向にそれぞれ伸び、かつ、その数が前記複数の第1ゲートバスラインの数よりも多い複数の第2ゲートバスラインであって、前記第2領域において、前記第1方向に配列された複数の第2ゲートバスラインと、前記第1方向にそれぞれ伸びる複数の第1ソースバスラインであって、前記第1領域において、前記第2方向に配列された複数の第1ソースバスラインと、前記第1方向にそれぞれ伸びる複数の第2ソースバスラインであって、前記第2領域において、前記第2方向に配列された複数の第2ソースバスラインと、前記非表示領域にそれぞれ配置された第1ゲートドライバおよび第2ゲートドライバとを備え、前記複数の第1ゲートバスラインは、前記第1ゲートドライバに接続され、前記複数の第2ゲートバスラインは、前記第2ゲートドライバに接続され、前記第1領域と前記第2領域との境界から最も離れた第1ゲートバスラインから、前記境界に最も近い第1ゲートバスラインに向かって、前記第1ゲートドライバが前記複数の第1ゲートバスラインを走査する期間、または前記第1領域と前記第2領域との前記境界に最も近い前記第1ゲートバスラインから、前記境界から最も離れた前記第1ゲートバスラインに向かって、前記第1ゲートドライバが前記複数の第1ゲートバスラインを走査する期間を第1走査期間とし、前記第1領域と前記第2領域との前記境界から最も離れた第2ゲートバスラインから、前記境界に最も近い第2ゲートバスラインに向かって、前記第2ゲートドライバが前記複数の第2ゲートバスラインを走査する期間、または前記第1領域と前記第2領域との前記境界に最も近い前記第2ゲートバスラインから、前記境界から最も離れた前記第2ゲートバスラインに向かって、前記第2ゲートドライバが前記複数の第2ゲートバスラインを走査する期間を第2走査期間としたとき、前記第1ゲートドライバは、前記第1走査期間において前記複数の第1ゲートバスラインに走査信号を順次出力し、前記第2ゲートドライバは、前記第2走査期間において前記複数の第2ゲートバスラインに走査信号を順次出力し、前記第1走査期間のほぼ全てと前記第2走査期間の一部とが重なる。
【発明の効果】
【0006】
本開示の一実施形態によれば、2つの表示領域が横方向に並べて配置された横長の表示領域を有し、優れた表示品位を備えた液晶表示装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、第1実施形態による表示装置の一構成例を示す模式的な断面図である。
【
図2】
図2は、アクティブマトリクス基板の一構成例を示す模式図である。
【
図3】
図3は、画素の回路構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインを走査するタイミングを説明するための模式的なグラフである。
【
図5】
図5は、第1実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図7】
図7は、第1実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図8】
図8は、第1実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図9】
図9は、第1実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図10】
図10は、参考例1の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図11】
図11は、参考例1の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図12】
図12は、参考例1の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図13】
図13は、参考例1の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図14】
図14は、参考例2の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図15】
図15は、参考例2の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図16】
図16は、参考例2の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図17】
図17は、第1実施形態の液晶表示装置における第1タイミングコントローラおよび第2タイミングコントローラと、第1ゲートドライバおよび第2ゲートドライバとの接続例を示す図である。
【
図18】
図18は、第1実施形態の液晶表示装置における第1タイミングコントローラおよび第2タイミングコントローラと、第1ゲートドライバおよび第2ゲートドライバとの接続例を示す図である。
【
図19】
図19は、第1実施形態の液晶表示装置における第1タイミングコントローラおよび第2タイミングコントローラと、第1ゲートドライバおよび第2ゲートドライバとの接続例を示す図である。
【
図20】
図20は、第2実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインを走査するタイミングを説明するための模式的なグラフである。
【
図21】
図21は、第2実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図22】
図22は、第2実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図23】
図23は、第2実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図24】
図24は、第2実施形態の液晶表示装置における第1タイミングコントローラおよび第2タイミングコントローラと、第1ゲートドライバおよび第2ゲートドライバとの接続例を示す図である。
【
図25】
図25は、第3実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインを走査するタイミングを説明するための模式的なグラフである。
【
図26】
図26は、第3実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図27】
図27は、第3実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図28】
図28は、第3実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図29】
図29は、第3実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図30】
図30は、第3実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図31】
図31は、第4実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインを走査するタイミングを説明するための模式的なグラフである。
【
図32】
図32は、第4実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図33】
図33は、第4実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図34】
図34は、第4実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインおよび第2ゲートバスラインの走査を説明する模式図である。
【
図35】
図35は、液晶表示装置における第1領域および第2領域の他の形態例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
液晶表示装置は種々の分野で利用されており、従来にない利用形態に対応することが求められている。例えば、自動車に搭載される液晶表示装置の場合、運転席の前方に位置し各種メータ類を表示するための液晶表示装置と、運転席と助手席との間に配置されるセンターインフォメーションディスプレイ用の液晶表示装置とを一体的に構成すれば、優れた内装の意匠を提供したり、優れた表示効果を得ることが可能と考えられる。本開示は、このような課題に鑑み、新規な液晶表示装置を想到した。
【0009】
以下本開示の実施形態を図面に基づいて説明する。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。また、以下の説明において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、実施形態および変形例に記載された各構成は、本開示の要旨を逸脱しない範囲において適宜組み合わされてもよいし、変更されてもよい。説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されていたり、一部の構成部材が省略されていたりする場合がある。また、各図に示された構成部材間の寸法比は、必ずしも実際の寸法比を示すものではない。
【0010】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の液晶表示装置の一構成例を示す模式的な断面図である。液晶表示装置101は、アクティブマトリクス基板10と、対向基板71と、液晶層72とを含む。
【0011】
液晶層72は、アクティブマトリクス基板10と対向基板71との間に位置しており、シール73によって、アクティブマトリクス基板10と対向基板71との間で封止されている。
【0012】
図2は、アクティブマトリクス基板10の一構成例を示す模式図である。アクティブマトリクス基板10は、主面11aを有する基板11を備える。主面11aは、第1領域DR1と、第2領域DR2とを含む。第1領域DR1と、第2領域DR2とは、第1方向であるx軸方向に隣接して配置されており、第1領域DR1と第2領域DR2との間に境界DBが位置している。また、第1領域DR1および第2領域DR2は連続しており、継ぎ目が無い画像表示が可能な一体的な表示領域DRを形成している。
【0013】
本実施形態では、第1領域DR1および第2領域DR2はそれぞれ矩形形状を有している。x軸方向における第2領域DR2の幅W2は、第1領域DR1の幅W1よりも大きい。また、本実施形態では、第1方向に垂直な第2方向であるy軸方向において、第2領域DR2の高さH2は、第1領域DR1の高さH1よりも大きい。ただし、高さH1は高さH2と等しくてもよいし、高さH1が高さH2よりも大きくてもよい。
【0014】
また、本実施形態では、第2領域DR2は第1領域DR1の右側に位置しているが、第2領域DR2は第1領域の左側に位置していてもよい。液晶表示装置101が車両に搭載され、第2領域DR2にスピードメータ等が表示され、第1領域DR1がセンターインフォメーションディスプレイ用に用いられる場合、
図2に示す第1領域DR1および第2領域DR2の配置は、例えば右ハンドル車に適している。また、第2領域DR2が第1領域の左側に位置している場合、液晶表示装置101は左ハンドル車に適している。あるいは、スピードメータ等が第1領域DR1に表示され、第2領域DR2がセンターインフォメーションディスプレイとして用いられてもよい。この場合、
図2に示す第1領域DR1および第2領域DR2の配置は、例えば左ハンドル車に適している。
【0015】
主面11aは表示領域DRの外側に位置し、表示領域DRを囲んでいる非表示領域NRをさらに含む。
図2等では、分かりやすさのため、非表示領域NRは大きく示されている。また、
図2に示す形態では、高さH1が高さH2よりも小さいことに対応して、基板11は、矩形の4つの角のうちの1つに切り欠きが設けられた形状を有している。しかし、基板11は切り欠きを有していない矩形形状を備えていてもよい。
【0016】
基板11は平坦であってもよいし、湾曲形状を有していてもよい。具体的には、主面11aが窪むように基板11が湾曲していてもよい。この場合、湾曲の軸はy軸に平行であることが好ましい。
【0017】
アクティブマトリクス基板10は、複数の第1ゲートバスラインGL1と、複数の第2ゲートバスラインGL2と、複数の第1ソースバスラインSL1と、複数の第2ソースバスラインSL2とをさらに備える。
【0018】
複数の第1ゲートバスラインGL1は、y軸方向にそれぞれ伸びており、第1領域DR1においてx軸方向に配列されている。同様に、複数の第2ゲートバスラインGL2は、y軸方向にそれぞれ伸びており、第2領域DR2においてx軸方向に配列されている。第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2の両端はそれぞれ非表示領域NRへ伸びている。ここで、第2ゲートバスラインGL2の数は第1ゲートバスラインGL1の数より多い。本実施形態では、例えば、第1ゲートバスラインGL1は1920本であり、第2ゲートバスラインGL2の数は3840本である。
【0019】
複数の第1ソースバスラインSL1は、x軸方向にそれぞれ伸びており、第1領域DR1においてy軸方向に配列されている。同様に、複数の第2ソースバスラインSL2は、x軸方向にそれぞれ伸びており、第2領域DR2においてy軸方向に配列されている。第1ソースバスラインSL1および第2ソースバスラインSL2の、境界DBからより遠い一端は、それぞれ非表示領域NRへ伸びている。第1ソースバスラインSL1と第2ソースバスラインSL2とは基板10上で接続されておらず、独立して制御される。
【0020】
アクティブマトリクス基板10は、さらに複数の画素PXを備える。各画素PXは、隣接する一対の第1ゲートバスラインGL1と一対の第1ソースバスラインSL1とに囲まれる領域、および、隣接する一対の第2ゲートバスラインGL2と一対の第2ソースバスラインSL2とに囲まれる領域に主として配置されている。
図3は、画素PXの回路構成の一例を示す。画素PXは、スイッチング素子の一例であるTFTと、画素電極PEとを含む。各画素PXのTFTにおいて、ゲート電極Gが第1ゲートバスラインGL1または第2ゲートバスラインGL2に接続され、ソース電極Sが第1ソースバスラインSL1または第2ソースバスラインSL2に接続されている。また、画素電極PEがドレイン電極Dに接続されている。
【0021】
画素PXは、対向基板71またはアクティブマトリクス基板10に配置されるカラーフィルタによって、例えば、R、G、Bなど、異なる色を透過する。
図2に示すように、第1領域DR1および第2領域DR2の複数の画素PXのうち、y方向に配列された画素PXは異なる色に対応づけられている。
【0022】
液晶表示装置101はさらに制御装置を備えている。制御装置は、第1ゲートドライバ21と、第2ゲートドライバ22と、第1ソースドライバ31と、第2ソースドライバ32と、第1タイミングコントローラ41と、第2タイミングコントローラ42とを含む。第1タイミングコントローラ41と第2タイミングコントローラ42は、それぞれ、第1回路基板51と第2回路基板52に実装されている。第1回路基板51および第2回路基板52は、それぞれFPC(Flexible Printed Circuit)61、62を介して基板11に接続されている。
【0023】
本実施形態では、制御装置は、一対の第1ゲートドライバ21を含み、y軸方向において、第1領域DR1を挟むように非表示領域NRに配置されている。第1ゲートバスラインGL1の両端は、一対の第1ゲートドライバ21にそれぞれ接続されている。
【0024】
同様に、制御装置は、一対の第2ゲートドライバ22を含み、y軸方向において、第2領域DR2を挟むように非表示領域NRに配置されている。第2ゲートバスラインGL2の両端は、一対の第2ゲートドライバ22にそれぞれ接続されている。
【0025】
第1ゲートドライバ21および第2ゲートドライバ22は、いわゆるシフトレジスタ回路であり、x軸方向に配列された複数の単位回路を含む。複数の第1ゲートバスラインGL1は、第1ゲートドライバ21のこの単位回路にそれぞれ接続されている。同様に、複数の第2ゲートバスラインGL2は、第2ゲートドライバ22の単位回路にそれぞれ接続されている。
【0026】
第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2は、それぞれのバスラインの両端から同じ走査信号が入力され、駆動される。しかし、制御装置は、第1ゲートドライバ21および第2ゲートドライバ22をそれぞれ1つ含み、第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2の片側から走査信号を入力してもよい。
【0027】
第1ゲートドライバ21および第2ゲートドライバ22は、基板11に一体的に(モノリシックに)形成されていてもよい。例えば、第1ゲートドライバ21および第2ゲートドライバ22は、複数のTFTを含み、これらのTFTと、画素PXのTFTとは同時に形成されていてもよい。このようなゲートドライバはGOA(ゲートオンアレイ)とも呼ばれる。GOAの場合、ゲートドライバは対向基板71および対向基板71に形成された遮光部材(ブラックマトリクス)が配置される領域に形成される。あるいは、第1ゲートドライバ21および第2ゲートドライバ22は、ベアチップやパッケージ化されたチップで構成され、基板11の非表示領域NRに実装されていてもよい。この場合、ゲートドライバは対向基板71が配置されない領域に実装される。
【0028】
GOAは薄膜構造を有するため、基板11の湾曲にある程度追随することができる。このため、基板11が湾曲している場合には、第1ゲートドライバ21および第2ゲートドライバ22がGOAであることが好ましい。
【0029】
第1ソースドライバ31および第2ソースドライバ32は、x軸方向において、表示領域DRを挟むように非表示領域NRに配置されている。第1ソースドライバ31および第2ソースドライバ32は、ベアチップやパッケージ化されたチップで構成され、基板11の対向基板71が配置されない領域に実装されている。
【0030】
基板11が湾曲している場合、湾曲の方向はx軸に平行である。これに対し、非表示領域NRにおいて、第1ソースドライバ31および第2ソースドライバ32が配置される領域は湾曲の方向に直交するy軸方向に伸びている。このため、湾曲による影響が抑制され、第1ソースドライバ31、第2ソースドライバ32および実装時の半田等が湾曲による応力を受けるのを抑制することができる。
【0031】
第1タイミングコントローラ41は第1回路基板51に実装されており、第1回路基板51が、FPC61を介して基板11の一端に接続されることによって、第1タイミングコントローラ41が、第1ゲートドライバ21および第1ソースドライバ31と電気的に接続される。同様に、第2タイミングコントローラ42も第2回路基板52に実装されており、第2回路基板52が、FPC62を介して基板11の他端に接続されることによって、第2タイミングコントローラ42が、第2ゲートドライバ22および第2ソースドライバ32と電気的に接続される。
【0032】
制御装置は、液晶表示装置101が搭載されるホストコンピュータから映像信号を受け取る。第1タイミングコントローラ41は、映像信号から第1領域DR1に表示すべき画像のために、第1ゲートドライバ21にゲート制御信号を出力する。第1ゲートドライバ21は、走査信号を生成し、第1ゲートバスラインGL1を走査する。また、第1タイミングコントローラ41は、第1ソースドライバ31に表示データ信号を出力する。第1ソースドライバ31は、画像信号を生成し、第1ソースバスラインSL1に出力する。
【0033】
同様に、第2タイミングコントローラ42は、映像信号から第2領域DR2に表示すべき画像のために、第2ゲートドライバ22にゲート制御信号を出力する。第2ゲートドライバ22は、走査信号を生成し、第2ゲートバスラインGL2を走査する。また、第2タイミングコントローラ42は、第2ソースドライバ32に表示データ信号を出力する。第2ソースドライバ32は、画像信号を生成し、第2ソースバスラインSL2に出力する。
【0034】
ホストコンピュータから受け取る映像信号は、第1領域DR1に表示する画像の情報と第2領域DR2に表示する画像の情報とを含む。第1タイミングコントローラ41および第2タイミングコントローラ42は、同じ映像信号から第1領域DR1に表示する画像のためのゲート制御信号と、第2領域DR2に表示する画像のためのゲート制御信号とをそれぞれ生成する。このため、これら2つのゲート制御信号は互いに同期している。
【0035】
本実施形態の液晶表示装置101において、第1領域DR1に表示される画像および第2領域DR2に表示される画像は、第1タイミングコントローラ41および第2タイミングコントローラ42によって、独立に制御される。以下、画像を表示させるための第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2の走査を説明する。
【0036】
図4は、第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2を走査するタイミングを説明するための模式的なグラフである。横軸は時間を示し、縦軸は、第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2の位置を示す。
図5から
図9は、本実施形態の液晶表示装置の、あるタイミングにおける第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2の走査を示す模式図である。
図5から
図9において、第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2は駆動されているゲートバスライン以外は破線で示している。すなわち、各画素PXのTFTをON状態にする信号が入力されているゲートバスラインを実線で示し、各画素PXのTFTをOFF状態にする信号が入力されているゲートバスラインを破線で示している。また、矢印は走査の方向を示している。さらに
図4では、後述する参考例1におけるゲートバスラインを走査するタイミングの例も併記している。
【0037】
まず、表示領域DRの第1領域DR1に画像の第1フレームを表示させる。
図5に示すように、複数の第1ゲートバスラインGL1中、境界DBから最も離れた第1ゲートバスラインGL1から境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1に向かう方向で複数の第1ゲートバスラインGL1を順に走査する。境界DBから最も離れた第1ゲートバスラインGL1を走査することにより第1走査期間が開始する。
【0038】
複数の第1ゲートバスラインGL1の1つを順に境界DBに向かって走査し、
図6に示すように、境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1の走査が終了することによって、第1走査期間も終了する。
【0039】
続いて、表示領域DRの第2領域DR2に画像の第1フレームを表示させる。
図7に示すように、複数の第2ゲートバスラインGL2中、境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2から境界DBから最も離れた第2ゲートバスラインGL2に向かう方向で複数の第2ゲートバスラインGL2を順に走査する。境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2を走査することにより第2走査期間が開始する。
【0040】
図8に示すように、複数の第2ゲートバスラインGL2において、境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2と、境界DBから最も離れた第2ゲートバスラインGL2との間の第2ゲートバスラインGL2を走査しているタイミングで、第1領域DR1に画像の第2フレームを表示させる。複数の第1ゲートバスラインGL1中、境界DBから最も離れた第1ゲートバスラインGL1を走査することにより第1走査期間が開始する。
【0041】
以降、第1ゲートバスラインGL1と第2ゲートバスラインGL2とを同時に走査する。つまり、第1走査期間と第2走査期間とが重なる。
【0042】
図9に示すように、第2領域DR2において、境界DBから最も離れた第2ゲートバスラインGL2の走査が終了するタイミングで、第1領域DR1において、境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1の走査も終了する。これにより、第2フレームの第1走査期間および第1フレームの第2走査期間が終了する。
【0043】
続いて、表示領域DRの第2領域DR2に画像の第2フレームを表示させる。
図7に示すように、複数の第2ゲートバスラインGL2中、境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2から境界DBから最も離れた第2ゲートバスラインGL2に向かう方向で複数の第2ゲートバスラインGL2を順に走査する。境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2を走査することにより第2走査期間が開始する。
【0044】
以降、
図8に示すように、第1領域DR1に画像の第3フレームを表示させるため、第2走査期間の開始期間後に境界DBから最も離れた第1ゲートバスラインGL1を走査し、第1走査期間を開始させる。さらに
図9に示すように、第2領域DR2において、境界DBから最も離れた第2ゲートバスラインGL2の走査が終了するタイミングで、第1領域DR1において、境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1の走査も終了する。これにより、第3フレームの第1走査期間および第2フレームの第2走査期間が終了する。以降、
図7~
図9に示す走査を繰り返す。
【0045】
このようにnを任意の自然数として、第1領域DR1における第nフレームの第1走査期間が、第2領域DR2における第(n-1)フレームの第2走査期間の一部と重なるように第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2は走査される。このため、第2領域DR2における第(n-1)フレームの第2走査期間の開始後、第1領域DR1における第nフレームの第1走査期間は開始される。また、第1領域DR1における第nフレームの第1走査期間の終了直後、第2領域DR2における第nフレームの第2走査期間が開始される。
【0046】
第nフレームの第1走査期間の終了のタイミングと第(n-1)フレームの第2走査期間の終了のタイミングとは、完全に一致していてもよいし、例えば1~5ラインもしくは第1ゲートバスラインGL1の数の5%に相当する本数分のゲートバスラインを走査する時間分以内のずれがあってもよい。また、境界DBから最も離れた第2ゲートバスラインGL2に各画素PXのTFTをON状態にする信号が入力されている期間中に第1走査期間が終了してもよいし、境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1に各画素PXのTFTをON状態にする信号が入力されている期間中に第2走査期間が終了してもよい。言い換えると、第1走査期間の全ての期間、もしくは、第1走査期間から例えば5ライン分の走査期間を除いたほぼ全ての期間と前記第2走査期間の一部とが重なる。
【0047】
本願明細書において、第1走査期間の終了と前記第2走査期間の終了とが同時とは、このように、第1走査期間の終了のタイミングと第2走査期間の終了のタイミングとが、1つのゲートバスラインを走査する時間の5倍以下、もしくは、第1ゲートバスラインGL1の数の5%に相当する本数分のゲートバスラインを走査する時間以下の範囲にあることをいう。
【0048】
開始のタイミングで言い換えると、第1ゲートバスラインGL1の数をm1とし、第2ゲートバスラインGL2の数をm2(m2>m1)としたとき、境界DBに最も近い側から(m2-m1+1)本目の第2ゲートバスラインGL2に対して、画素PXのTFTをON状態にする信号が入力されると同時に境界DBから最も離れた第1ゲートバスラインGL1に対して画素PXのTFTをON状態にする信号が入力することで、第nフレームの第1走査期間および第(n-1)フレームの第2走査期間の終了のタイミングは、完全に一致する。
また、境界DBに最も近い側から(m2-m1+1±L)本目(L=5またはL=m1×0.05)の第2ゲートバスラインGL2に対して、画素PXのTFTをON状態にする信号が入力されると同時に境界DBから最も離れた第1ゲートバスラインGL1に対して画素PXのTFTをON状態にする信号が入力する場合も第1走査期間の終了のタイミングと第2走査期間の終了のタイミングは、上述した定義による同時の範疇に含まれる。また、第1走査期間の終了直後、第2走査期間が開始されるとは、1ライン~5ライン分の走査時間もしくは第1ゲートバスラインGL1の数の5%に相当する本数分のゲートバスラインを走査する時間の前後を含む。
【0049】
つまり、第1走査期間の終了のタイミングよりも、1ライン~5ライン分の走査時間分もしくは第1ゲートバスラインGL1の数の5%に相当する本数分のゲートバスラインを走査する時間分第2走査期間が早く始まってもよい。あるいは、第1走査期間の終了直後、1ライン~5ライン分の走査時間経過後もしくは第1ゲートバスラインGL1の数の5%に相当する本数分のゲートバスラインを走査する時間経過後、第2走査期間が開始されてもよいし、第1走査期間の終了時に第2走査期間が開始されてもよい。
【0050】
本実施形態によれば、第2走査期間の一部が第1走査期間と重なっている。つまり、第2ゲートバスラインGL2を走査している期間中に第1ゲートバスラインGL1を走査するため、第2走査期間内において、第1領域および第2領域に1フレーム分の画像を表示させることができる。
【0051】
これに対して、第1ゲートバスラインGL1と、第2ゲートバスラインGL2とを合わせて順次走査する場合を考える。例えば、
図10から
図13は、このような走査を(参考例1と呼ぶ)説明する模式図である。
【0052】
まず
図10および
図11に示すように第1領域DR1において、境界DBから最も離れた第1ゲートバスラインGL1から境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1に向けて複数の第1ゲートバスラインGL1を走査し、第1領域DB1に画像を表示させる。続いて、
図12および
図13に示すように、境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2から境界DBから最も離れた第2ゲートバスラインGL2に向けて複数の第2ゲートバスラインGL2を走査し、第2領域DR2に画像を表示させる。
【0053】
このような参考例1の走査を行う場合、第1領域DR1および第2領域DR2に1つのフレームを表示させるのに要する時間は、第1走査期間と第2走査期間とを足し合わせた期間となる。
【0054】
フレームレートは通常一定であるため、参考例1の場合、1フレーム期間内において第1ゲートバスラインGL1を順次走査した後に第2ゲートバスラインGL2の全てを順次走査する必要がある。すなわち、1フレーム期間内により多くの数のゲートバスラインを走査する必要があり、各ゲートバスラインに接続される画素の充電時間が短くなる。これに対し、本実施形態によれば、1フレーム期間内において、第2ゲートバスラインGL2を順次走査する期間と重ねて第1ゲートバスラインGL1の全てを順次走査する。すなわち、第1ゲートバスラインGL1の全てを順次走査するための期間を個別に確保する必要がなく、1フレーム期間内に第2ゲートバスラインGL2の数を走査する期間が確保できればよい。
図4において、本発明に係る矢印の傾斜は、参考例1と較べて緩やかであり、各ゲートバスラインに接続される画素の充電時間を長くできる。このため、本実施形態の液晶表示装置によれば、充電不足となることなく、各画素を適切に充電することができ、優れた品位で画像を表示することができる。なお、1フレーム期間とは、フレームレートの逆数であるものとし、
図4に第1実施形態の1フレーム期間の例を示す。
【0055】
また、本実施形態によれば、第1領域DR1の走査は、境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1で終わり、第2領域DR2の走査は、境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2から始まる。境界DBを挟んで隣接する第1ゲートバスラインGL1と第2ゲートバスラインGL2とは、1ライン~5ライン分の走査時間内で走査される。つまり、境界DBを挟んで第1領域DR1と第2領域DR2とは実施的に連続して走査される。
【0056】
これに対し、第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2を同じ方向にかつ、同じタイミングで走査を開始する場合を考える。
図14から
図16は、このような走査を(参考例2と呼ぶ)説明する模式図である。
【0057】
まず
図14に示すように第1領域において、境界DBから最も離れた第1ゲートバスラインGL1から境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1に向けて複数の第1ゲートバスラインGL1の走査を開始する。また、同時に、第2領域において、境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2から境界DBから最も離れた第2ゲートバスラインGL2に向けて複数の第2ゲートバスラインGL2の走査を開始する。
図15に示すように、境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1の走査が終了し、第1走査期間が終了した時点では、第2走査期間中である。その後、
図16に示すように、境界DBから最も離れた第2ゲートバスラインGL2を走査することによって、第2走査期間が終了する。
【0058】
このような参考例2の走査を行う場合、境界DBを介して隣接する境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1が走査されるタイミングと、境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2が走査されるタイミングは大きく異なる。
【0059】
液晶表示装置は、1フレームを表示中、TFTのONによって画素を充電した後、TFTをOFFにして画素の電荷が保持される。しかし、保持された電荷は、徐々にリークするため、画素に印加される電圧は経過時間とともに徐々に低下する。このため、電圧の変化にともない液晶の配向状態も変化し、表示される画素の透過光(画素を透過する光の量)も変化する。
【0060】
したがって、参考例2の走査を行う場合、境界DBを挟んで第1領域DR1の境界近傍の表示(透過光)と、第2領域DR2の境界近傍の表示(透過光)とが異なり、境界DBが目立ってしまう。
【0061】
これに対し、本実施形態によれば、境界DBを挟んで第1領域DR1と第2領域DR2とは実施的に連続して走査される。このため、第1領域DR1と第2領域DR2との間の境界DBは目立たず、第1領域DR1と第2領域DR2とが一体的に表示される。よって本実施形態の液晶表示装置によれば、優れた表示特性を示すことができる。
【0062】
上述したように第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2を走査できる限り、第1ゲートドライバ21および第2ゲートドライバ22は、種々の接続によって第1タイミングコントローラ41および第2タイミングコントローラ42により制御され得る。以下、第1タイミングコントローラ41および第2タイミングコントローラ42と第1ゲートドライバ21および第2ゲートドライバ22との接続例を説明する。
【0063】
例えば
図17に示すように、液晶表示装置101のアクティブマトリクス基板10は、第1スタートパルスライン211、第1定電位ライン212および第1クロック信号ライン213をさらに備えている。また、液晶表示装置101は、第2スタートパルスライン221、第2定電位ライン222および第2クロック信号ライン223をさらに備えている。
【0064】
第1スタートパルスライン211、第1定電位ライン212および第1クロック信号ライン213は、それぞれ第1タイミングコントローラ41と第1ゲートドライバ21とを接続している。同様に、第2スタートパルスライン221、第2定電位ライン222および第2クロック信号ライン223は、それぞれ第2タイミングコントローラ42と第2ゲートドライバ22とを接続している。
【0065】
このような構成によって、第1ゲートドライバ21および第2ゲートドライバ22は、それぞれ独立して第1タイミングコントローラ41および第2タイミングコントローラ42に制御され、上述したゲートバスラインの走査を行うことができる。第1タイミングコントローラ41から第1スタートパルスライン211によって第1ゲートドライバ21へ送信される第1走査開始信号に基づき、第1ゲートバスラインGL1の走査が開始される。また、第2タイミングコントローラ42から第2スタートパルスライン221によって第2ゲートドライバ22へ送信される第2走査開始信号に基づき、第2ゲートバスラインGL2の走査が開始される。第1領域DR1および第2領域DR2におけるゲートバスラインの走査の開始位置に対応し、境界DBから最も離れた第1ゲートバスラインGL1に近接する位置において第1スタートパルスライン211は第1ゲートドライバ21に接続されている。また、境界DBから最も近い第2ゲートバスラインGL2に近接する位置において第2スタートパルスライン221は第2ゲートドライバ22に接続されている。なお、第1定電位ライン212や第2定電位ライン222の電位は、例えば、各画素PXのTFTや第1ゲートドライバ21および第2ゲートドライバ22に含まれるTFTをOFF状態にする電位である。
【0066】
また、
図18に示す構成では、液晶表示装置は、第1定電位ライン212、第2定電位ライン222、第1クロック信号ライン213および第2クロック信号ライン223に替えて、第1ゲートドライバ21および第2ゲートドライバ22に共通に接続される、定電位ライン222’およびクロック信号ライン 223’を備えている点で、
図17の液晶表示装置と異なる。定電位ライン222’およびクロック信号ライン223’は、第1ゲートドライバ21および第2ゲートドライバ22と、第1タイミングコントローラ41および第2タイミングコントローラ42の一方とに接続されている。定電圧信号は、走査のタイミングにかかわらず一定の値の信号であり、第1領域DR1および第2領域DR2の駆動周波数や画素の充電時間等が同じ場合は、第1ゲートドライバ21および第2ゲートドライバ22に供給されるクロック信号は同じであるため、このように配線を共通化することによって、アクティブマトリクス基板10に形成する回路を簡単にすることができる。
【0067】
また、
図19に示す構成では、液晶表示装置は、第2スタートパルスライン221に替えて、第1ゲートドライバ21と第2ゲートドライバ22とを接続する一対の信号ライン214を備えている。
【0068】
第1タイミングコントローラ41から第1スタートパルスライン211によって第1ゲートドライバ21へ送信される第1走査開始信号に基づき、境界DBから最も離れた第1ゲートバスラインGL1から境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1に向かう方向の走査が開始される。境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1もしくはその近傍の第1ゲートバスラインGL1に対して第1ゲートドライバ21から出力される信号は、信号ライン214を介して第2ゲートドライバ22にも供給される。第2ゲートドライバ22は、信号ライン214によって、第1ゲートドライバ21から送信される信号に基づき、第2ゲートバスラインGL2の走査を開始する。また、開始のタイミングに基づき、第2ゲートドライバ22は、信号ライン214を介して第1ゲートドライバ21へ信号を出力する。これによる第1ゲートドライバ21において境界DBに最も近い単位回路またはその近傍の単位回路のトランジスタが制御される。このような制御によれば、第1ゲートドライバ21と第2ゲートドライバ22とは一体的に制御される。
【0069】
(第2実施形態)
図20は、本実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2を走査するタイミングを説明するための模式的なグラフである。第1実施形態と同様、横軸は時間を示し、縦軸は、第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2の位置を示す。
図21から
図23は、本実施形態の液晶表示装置のあるタイミングにおける第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2の走査を示す模式図である。
図21から
図23において、第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2は駆動されているゲートバスライン以外は破線で示している。また、矢印は走査の方向を示している。
【0070】
本実施形態の液晶表示装置では、第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2は、それぞれ境界DBから最も離れたゲートバスラインから、境界DBに最も近いゲートバスラインに向けて走査される。
【0071】
まず第2領域DR2に画像の第nフレームを表示させる。
図21に示すように、複数の第2ゲートバスラインGL2中、境界DBから最も離れた第2ゲートバスラインGL2から境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2に向かう方向で複数の第2ゲートバスラインGL2を順に走査する。境界DBから最も離れた第2ゲートバスラインGL2を走査することにより第2走査期間が開始する。
【0072】
第2ゲートバスラインGL2を走査している途中で、第2領域DR2に画像の第nフレームを表示させる。
図22に示すように、複数の第1ゲートバスラインGL1中、境界DBから最も離れた第1ゲートバスラインGL1から境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1に向かう方向で複数の第1ゲートバスラインGL1を順に走査する。境界DBから最も離れた第1ゲートバスラインGL1を走査することにより第1走査期間が開始する。これにより、第1ゲートバスラインGL1と第2ゲートバスラインGL2とは同時に走査され、第2走査期間の一部と第1走査期間とが重なる。
【0073】
図23に示すように、境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1と、境界に最も近い第2ゲートバスラインGL2とを同時に走査し、第1走査期間および第2走査期間が同時に終了する。ここで同時とは第1実施形態で説明したように、第1走査期間の終了のタイミングと第2走査期間の終了のタイミングとが、1つのゲートバスラインを走査する時間の5倍以下もしくは第1ゲートバスラインGL1の数の5%に相当する本数分のゲートバスラインを走査する時間以内の範囲にあることをいう。
【0074】
以降、
図21から
図23を繰り返し、第2領域DR2において、第(n+1)フレームを表示させるために第2ゲートバスラインGL2の走査を開始し、第1領域DR1において第(n+1)フレームを表示させるために第1ゲートバスラインGL1の走査を開始する。
【0075】
このように本実施形態によれば、第1領域DR1における、第nフレームの第1走査期間が、第2領域DR2における第nフレームの第2走査期間の一部と重なっている。また、第2領域DR2における第nフレームの第2走査期間の開始後、第1領域DR1における第nフレームの第1走査期間が開始し、第1領域DR1における第nフレームの第1走査期間の終了直後に第2領域DR2における第(n+1)フレームの第2走査期間が開始する。
【0076】
本実施形態の液晶表示装置によれば、第1実施形態と同様、第2走査期間の一部と第1走査期間とが重なっているため、1フレーム期間内に第2ゲートバスラインGL2の数を走査する期間が確保できればよい。このため、本実施形態の液晶表示装置によれば、各画素を適切に充電することができ、優れた品位で画像を表示することができる。
【0077】
また、本実施形態によれば、境界DBを挟んでそれぞれ位置する境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1と境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2とが、同時に走査される。このため、画素に印加される電圧の変化が、これら2つのゲートバスラインに接続される画素において、常に同程度であり、表示される画素の透過光(画素を透過する光の量)も変化ほぼ同程度である。よって、第1領域DR1と第2領域DR2との間の境界DBは目立たず、第1領域DR1と第2領域DR2とが一体的に表示される。よって本実施形態の液晶表示装置によれば、優れた表示特性を示すことができる。
図24は、本実施形態の液晶表示装置における、第1タイミングコントローラ41および第2タイミングコントローラ42と第1ゲートドライバ21および第2ゲートドライバ22との接続例を説明する。
【0078】
図24に示す配線の接続は、第2スタートパルスライン221が、境界DBから最も遠い第2ゲートバスラインGL2に近接する位置において第2ゲートドライバ22に接続されている点で、第1実施形態の
図17に示す例と異なっている。このような接続によって、第2領域DR2は、境界DBから最も離れた第2ゲートバスラインGL2から走査を開始することができる。
【0079】
また、第2スタートパルスライン221の接続を除けば、本実施形態の液晶表示装置における、第1タイミングコントローラ41および第2タイミングコントローラ42と第1ゲートドライバ21および第2ゲートドライバ22との接続は、第1実施形態の
図17および
図18に示す例と同様であってもよい。
【0080】
(第3実施形態)
図25は、本実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2を走査するタイミングを説明するための模式的なグラフである。第1実施形態と同様、横軸は時間を示し、縦軸は、第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2の位置を示す。
図26から
図30は、本実施形態の液晶表示装置のあるタイミングにおける第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2の走査を示す模式図である。
図26から
図30において、第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2は駆動されているゲートバスライン以外は破線で示している。また、矢印は走査の方向を示している。
【0081】
第1実施形態では、複数の第1ゲートバスラインGL1中、境界DBから最も離れた第1ゲートバスラインGL1から境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1に向かう方向で複数の第1ゲートバスラインGL1が順に走査され、複数の第2ゲートバスラインGL2中、境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2から境界DBから最も離れた第2ゲートバスラインGL2に向かう方向で複数の第2ゲートバスラインGL2が順に走査される。
【0082】
これに対し、本実施形態では、複数の第1ゲートバスラインGL1中、境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1から境界DBから最も離れた第1ゲートバスラインGL1に向かう方向で複数の第1ゲートバスラインGL1が順に走査され、複数の第2ゲートバスラインGL2中、境界DBから最も離れた第2ゲートバスラインGL2から境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2に向かう方向で複数の第2ゲートバスラインGL2を順に走査される。
【0083】
図26~
図28に示すように、まず、表示領域DRの第2領域DR2に画像の第1フレームを表示させる。複数の第2ゲートバスラインGL2中、境界DBから最も離れた第2ゲートバスラインGL2から境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2に向かう方向で複数の第2ゲートバスラインGL2を順に走査することにより第2走査期間が開始する。その後、境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2の走査が終了することによって、第2走査期間が終了する。
【0084】
続いて、
図29に示すように、表示領域DRの第1領域DR1に画像の第1フレームを表示させる。複数の第1ゲートバスラインGL1中、境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1から境界DBから最も離れた第1ゲートバスラインGL1に向かう方向で複数の第1ゲートバスラインGL1を順に走査する。境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1を走査することにより第1走査期間が開始する。
【0085】
さらに、第1走査期間の開始とほぼ同時に、第2領域DR2に画像の第2フレームを表示させるために、境界DBから最も離れた第2ゲートバスラインGL2から境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2に向かう方向で複数の第2ゲートバスラインGL2を順に走査することにより、再び第2走査期間が開始する。
【0086】
その後、
図30に示すように、境界DBから最も離れた第1ゲートバスラインGL1の走査が終了することによって、第1走査期間が終了し、さらに、その後、
図28に示すように、第2走査期間が終了する。第2走査期間の終了に続いて、
図29に示すように、第2フレームの第1走査期間と第3フレームの第2走査期間とが開始し、以降、同様の走査を繰り返す。
【0087】
図25に示すように、nを任意の自然数として、第1領域DR1における第(n-1)フレームの第1走査期間が、第2領域DR2における第nフレームの第2走査期間の一部と重なっている。第1ゲートドライバ21は、第2領域DR2における第nフレームの第2走査期間の開始とほぼ同時に第1領域DR1における第(n-1)フレームの第1走査期間を開始する。また、第1ゲートドライバ21は、第2領域DR2における第nフレームの第2走査期間の終了直後に第1領域DR1における第nフレームの第1走査期間を開始する。
【0088】
このように、本実施形態においても、第1走査期間と第2走査期間とが重なる。また、境界DBを挟んでそれぞれ位置する境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1と境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2とが、連続して走査される。このため、画素に印加される電圧の変化が、これら2つのゲートバスラインに接続される画素において、常に同程度であり、第1領域DR1と第2領域DR2との間の境界DBは目立たず、第1領域DR1と第2領域DR2とが一体的に表示される。
【0089】
(第4実施形態)
図31は、本実施形態の液晶表示装置における第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2を走査するタイミングを説明するための模式的なグラフである。第1実施形態と同様、横軸は時間を示し、縦軸は、第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2の位置を示す。
図32から
図34は、本実施形態の液晶表示装置のあるタイミングにおける第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2の走査を示す模式図である。
図32から
図34において、第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2は駆動されているゲートバスライン以外は破線で示している。また、矢印は走査の方向を示している。
【0090】
本実施形態の液晶表示装置では、複数の第1ゲートバスラインGL1中、境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1から境界DBから最も離れた第1ゲートバスラインGL1に向かう方向で複数の第1ゲートバスラインGL1が順に走査され、複数の第2ゲートバスラインGL2中、境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2から境界DBから最も離れた第2ゲートバスラインGL2に向かう方向で複数の第2ゲートバスラインGL2が順に走査される。
【0091】
図32に示すように、まず、表示領域DRの第1領域DR1に画像の第1フレームを表示させる。複数の第1ゲートバスラインGL1中、境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1から境界DBから最も離れた第1ゲートバスラインGL1に向かう方向で複数の第1ゲートバスラインGL1を順に走査する。境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1を走査することにより第1走査期間が開始する。ここで、第1走査期間の開始とほぼ同時に、第2領域DR2に画像の第1フレームを表示させるために、境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2から境界DBから最も離れた第2ゲートバスラインGL2に向かう方向で複数の第2ゲートバスラインGL2を順に走査することにより、第2走査期間が開始する。
【0092】
その後、
図33に示すように、第1走査期間が終了し、続いて
図34に示すように、第2走査期間が終了する。その後、
図32に示すように、第2フレームの第1走査期間と第2フレームの第2走査期間とがほぼ同時に開始し、以降、同様の走査を繰り返す。
【0093】
図31に示すように、nを任意の自然数として、第1領域DR1における第nフレームの第1走査期間が、第2領域DR2における第nフレームの第2走査期間の一部と重なっている。第1ゲートドライバ21は、第2領域DR2における第nフレームの第2走査期間の開始とほぼ同時に第1領域DR1における第nフレームの第1走査期間を開始する。また、第1ゲートドライバ21は、第2領域DR2における第nフレームの第2走査期間の終了直後に第1領域DR1における第(n+1)フレームの第1走査期間を開始する。
【0094】
このように、本実施形態においても、第1走査期間と第2走査期間とが重なる。また、境界DBを挟んでそれぞれ位置する境界DBに最も近い第1ゲートバスラインGL1と境界DBに最も近い第2ゲートバスラインGL2とが、ほぼ同時に走査される。このため、画素に印加される電圧の変化が、これら2つのゲートバスラインに接続される画素において、常に同程度であり、第1領域DR1と第2領域DR2との間の境界DBは目立たず、第1領域DR1と第2領域DR2とが一体的に表示される。
【0095】
(他の形態)
本開示の液晶表示装置は上記実施形態に限られず種々の改変が可能である。例えば、
図35に示すように、第1領域DR1および第2領域DR2は矩形に限られない。例えば、角が丸められた曲線部分を有する形状の第1領域DR1’および第2領域DR2’が基板11の主面11aに配置されていてもよい。さらに、第1領域および第2領域は、四角形以外の多角形形状を有していてもよいし、円、楕円、長円などの形状を有していてもよい。また、第1ゲートバスラインGL1の数と第2ゲートバスラインGL2の数も種々の改変が可能である。例えば、第1ゲートバスラインGL1の数が1920本である場合に、第2ゲートバスラインGL2の数が、2000本や5760本であってもよい。
【0096】
また、第1実施形態では、第1領域DR1における第nフレームの第1走査期間が、第2領域DR2における第(n-1)フレームの第2走査期間の一部と重なるように第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2は走査される。しかし、第1領域DR1における第nフレームの第1走査期間が、第2領域DR2における第nフレームの第2走査期間の一部と重なるように第1ゲートバスラインGL1および第2ゲートバスラインGL2は走査されてもよい。
【0097】
また、第1および第2実施形態において、例えば、第1領域DR1および第2領域DR2に表示される画像が、それぞれ額縁領域を含んでおり、2つの画像の額縁領域が接続されている場合、第1領域DR1および第2領域DR2に表示される画像のフレームの位置が異なっても、額縁領域自体の表示の変化は少ない。このような場合には、第1領域DR1と第2領域DR2とで表示する画像のフレームの位置が多少異なっても、表示領域DR全体における表示特性には大きな影響が生じにくい。よって、第1走査期間のフレームの位置と第2走査期間のフレームの位置とは、上記実施形態で説明した関係に限られず、数フレーム程度のずれがあってもよい。
【0098】
さらに、本開示の液晶表示装置は、例えば、ある期間においては、第1領域DR1および第2領域DR2に全く独立した画像を表示してもよい。この場合には、第1走査期間のフレームの位置と第2走査期間のフレームの位置とは、上記実施形態で説明した関係に限られず、任意の関係であってもよい。
【0099】
第1タイミングコントローラ41と第2タイミングコントローラ42は同じ回路基板に実装されており、基板11の一端と他端とにそれぞれ、FPCを介して接続されていてもよい。また、第1タイミングコントローラ41と第2タイミングコントローラ42とは1つにパッケージ化されていてもよい。
【0100】
本開示の液晶表示装置は、以下のようにも説明することができる。
第1の構成に係る液晶表示装置は、
第1方向に隣接した第1領域および第2領域を有する表示領域、および、表示領域の外側に位置する非表示領域を含む主面を備えた基板であって、第1方向における第2領域の幅が第1領域の幅よりも大きい基板と、
第1方向に垂直な第2方向にそれぞれ伸びる複数の第1ゲートバスラインであって、第1領域において、第1方向に配列された複数の第1ゲートバスラインと、
第2方向にそれぞれ伸び、かつ、その数が複数の第1ゲートバスラインの数よりも多い複数の第2ゲートバスラインであって、第2領域において、第1方向に配列された複数の第2ゲートバスラインと、
第1方向にそれぞれ伸びる複数の第1ソースバスラインであって、第1領域において、第2方向に配列された複数の第1ソースバスラインと、
第1方向にそれぞれ伸びる複数の第2ソースバスラインであって、第2領域において、第2方向に配列された複数の第2ソースバスラインと、
非表示領域にそれぞれ配置された第1ゲートドライバおよび第2ゲートドライバと
を備え、
複数の第1ゲートバスラインは、第1ゲートドライバに接続され、
複数の第2ゲートバスラインは、第2ゲートドライバに接続され、
第1領域と第2領域との境界から最も離れた第1ゲートバスラインから、境界に最も近い第1ゲートバスラインに向かって、第1ゲートドライバが複数の第1ゲートバスラインを走査する期間、または第1領域と第2領域との境界に最も近い第1ゲートバスラインから、境界から最も離れた第1ゲートバスラインに向かって、第1ゲートドライバが複数の第1ゲートバスラインを走査する期間を第1走査期間とし、
第1領域と第2領域との境界から最も離れた第2ゲートバスラインから、境界に最も近い第2ゲートバスラインに向かって、第2ゲートドライバが複数の第2ゲートバスラインを走査する期間、または第1領域と第2領域との境界に最も近い第2ゲートバスラインから、境界から最も離れた第2ゲートバスラインに向かって、第2ゲートドライバが複数の第2ゲートバスラインを走査する期間を第2走査期間としたとき、
第1ゲートドライバは、第1走査期間において複数の第1ゲートバスラインに走査信号を順次出力し、第2ゲートドライバは、第2走査期間において複数の第2ゲートバスラインに走査信号を順次出力し、第1走査期間のほぼ全てと第2走査期間の一部とが重なる。
【0101】
第1の構成によれば、第1走査期間と第2走査期間の一部とが重なることによって、画素の充電時間を十分に確保することができる。
【0102】
第2の構成に係る液晶表示装置は、第1の構成において、第1走査期間の終了と第2走査期間の終了とが略同時となるように第1ゲートドライバおよび第2ゲートドライバが駆動されてもよい。
【0103】
第3の構成に係る液晶表示装置は、第1の構成において、第1走査期間の開始と第2走査期間の開始とが略同時となるように第1ゲートドライバおよび第2ゲートドライバが駆動されてもよい。
【0104】
第4の構成に係る液晶表示装置は、第1の構成において、
液晶表示装置は、第1ソースドライバおよび第2ソースドライバをさらに含み、
複数の第1ソースバスラインが第1ソースドライバに接続され、複数の第2ソースバスラインが第2ソースドライバに接続され、第1走査期間に第1ソースドライバが複数の第1ソースバスラインに画像信号を出力し、第2走査期間に第2ソースドライバが複数の第2ソースバスラインに画像信号を出力してもよい。
【0105】
第5の構成に係る液晶表示装置は、第2の構成において、
第1ゲートドライバは、第1走査期間において、複数の第1ゲートバスラインのうち、第1領域と第2領域との境界から最も離れた第1ゲートバスラインから、境界に最も近い第1ゲートバスラインに向かう方向で複数の第1ゲートバスラインを走査し、
第2ゲートドライバは、第2走査期間において、複数の第2ゲートバスラインのうち、境界から最も近い第2ゲートバスラインから、境界から最も遠い第2ゲートバスラインに向かう方向で複数の第2ゲートバスラインを走査してもよい。
【0106】
第6の構成に係る液晶表示装置は、第5の構成において、nを任意の自然数として、第1領域における第nフレームの第1走査期間が、第2領域における第(n-1)フレームの第2走査期間の一部と重なっていてもよい。
【0107】
第7の構成に係る液晶表示装置は、第6の構成において、第1ゲートドライバは、第2領域における第(n-1)フレームの第2走査期間の開始後、第1領域における第nフレームの第1走査期間を開始してもよい。
【0108】
第8の構成に係る液晶表示装置は、第7の構成において、第2ゲートドライバは、第1領域における第nフレームの第1走査期間の終了直後に第2領域における第nフレームの第2走査期間を開始してもよい。
【0109】
第9の構成に係る液晶表示装置は、第2の構成において、
第1ゲートドライバは、
第1走査期間において、複数の第1ゲートバスラインのうち、第1領域と第2領域との境界から最も離れた第1ゲートバスラインから、境界に最も近い第1ゲートバスラインに向かう方向で複数の第1ゲートバスラインを走査し、
第2ゲートドライバは、第2走査期間において、複数の第2ゲートバスラインのうち、境界から最も離れた第2ゲートバスラインから、境界に最も近い第2ゲートバスラインに向かう方向で複数の第2ゲートバスラインを走査してもよい。
【0110】
第10の構成に係る液晶表示装置は、第9の構成において、nを任意の自然数として、第1領域における第nフレームの第1走査期間が、第2領域における第nフレームの第2走査期間の一部と重なっていてもよい。
【0111】
第11の構成に係る液晶表示装置は、第10の構成において、第1ゲートドライバは、第2領域における第nフレームの第2走査期間の開始後、第1領域における第nフレームの第1走査期間を開始してもよい。
【0112】
第12の構成に係る液晶表示装置は、第11の構成において、第2ゲートドライバは、第1領域における第nフレームの第1走査期間の終了直後に第2領域における第(n+1)フレームの第2走査期間を開始してもよい。
【0113】
第13の構成に係る液晶表示装置は、第3の構成において、
第1ゲートドライバは、
第1走査期間において、複数の第1ゲートバスラインのうち、境界に最も近い第1ゲートバスラインから、境界から最も離れた第1ゲートバスラインに向かう方向で複数の第1ゲートバスラインを走査し、
第2ゲートドライバは、第2走査期間において、複数の第2ゲートバスラインのうち、境界から最も離れた第2ゲートバスラインから、境界に最も近い第2ゲートバスラインに向かう方向で複数の第2ゲートバスラインを走査してもよい。
【0114】
第14の構成に係る液晶表示装置は、第13の構成において、nを任意の自然数として、第1領域における第(n-1)フレームの第1走査期間が、第2領域における第nフレームの第2走査期間の一部と重なっていてもよい。
【0115】
第15の構成に係る液晶表示装置は、第14の構成において、第1ゲートドライバは、第2領域における第nフレームの第2走査期間の開始とほぼ同時に第1領域における第(n-1)フレームの第1走査期間を開始してもよい。
【0116】
第16の構成に係る液晶表示装置は、第15の構成において、第1ゲートドライバは、第2領域における第nフレームの第2走査期間の終了直後に第1領域における第nフレームの第1走査期間を開始してもよい。
【0117】
第17の構成に係る液晶表示装置は、第3の構成において、
第1ゲートドライバは、第1走査期間において、複数の第1ゲートバスラインのうち、境界に最も近い第1ゲートバスラインから境界から最も離れた第1ゲートバスラインに向かう方向で複数の第1ゲートバスラインを走査し、
第2ゲートドライバは、第2走査期間において、複数の第2ゲートバスラインのうち、境界から最も近い第2ゲートバスラインから、境界から最も離れた第2ゲートバスラインに向かう方向で複数の第2ゲートバスラインを走査してもよい。
【0118】
第18の構成に係る液晶表示装置は、第17の構成において、nを任意の自然数として、第1領域における第nフレームの第1走査期間が、第2領域における第nフレームの第2走査期間の一部と重なっていてもよい。
【0119】
第19の構成に係る液晶表示装置は、第18の構成において、第1ゲートドライバは、第2領域における第nフレームの第2走査期間の開始とほぼ同時に第1領域における第nフレームの第1走査期間を開始してもよい。
【0120】
第20の構成に係る液晶表示装置は、第19の構成において、第ゲートドライバは、第2領域における第nフレームの第2走査期間の終了直後に第1領域における第(n+1)フレームの第1走査期間を開始してもよい。
【0121】
第21の構成に係る液晶表示装置は、第1~20のいずれか1つの構成において、第1ゲートドライバと接続され、第1ゲートバスラインの走査を開始させる第1スタートパルスライン、および、第2ゲートドライバと接続され、第2ゲートバスラインの走査を開始させる第2スタートパルスラインをさらに含んでいてもよい。
【0122】
第22の構成に係る液晶表示装置は、第221の構成において、
第1ゲートドライバと接続された第1定電位ラインおよび/または第1クロック信号ラインと、
第2ゲートドライバと接続された第2定電位ラインおよび/または第2クロック信号ラインと、
をさらに含み、
第2定電位ラインおよび第2クロック信号ラインは、基板上において第1定電位ラインおよび第1クロック信号ラインとは直接接続されていなくてもよい。
【0123】
第23の構成に係る液晶表示装置は、第21の構成において、第1ゲートドライバおよび第2ゲートドライバに接続された定電位ラインおよび/またはクロック信号ラインをさらに含んでいてもよい。
【0124】
第24の構成に係る液晶表示装置は、第1~20のいずれか1つの構成において、
第1ゲートドライバと接続され、第1ゲートバスラインの走査を開始させるスタートパルスラインと、
第1ゲートドライバと第2ゲートドライバとの間を接続する少なくとも1つの信号ラインと、
をさらに含み、
スタートパルスラインから第1ゲートドライバへ送信される走査開始信号に基づき、第1ゲートバスラインの走査が開始され、
少なくとも1つの信号ラインから第2ゲートドライバへ送信される信号に基づき、第2ゲートバスラインの走査が開始されてもよい。
【0125】
第25の構成に係る液晶表示装置は、第24の構成において、第1ゲートドライバおよび/または第2ゲートドライバと接続された定電位ラインおよびクロック信号ラインをさらに含んでいてもよい。
【符号の説明】
【0126】
10…アクティブマトリクス基板、11…基板、11a…主面、21…第1ゲートドライバ、22…第2ゲートドライバ、31…第1ソースドライバ、32…第2ソースドライバ
41…第1タイミングコントローラ、42…第2タイミングコントローラ、51…第1回路基板、52…第2回路基板、71…対向基板、72…液晶層、73…シール、101…液晶表示装置、211…第1スタートパルスライン、212…第1定電位ライン、212'…定電位ライン、213…第1クロック信号ライン、213'…クロック信号ライン、214…信号ライン、221…第2スタートパルスライン、222…第2定電位ライン、223…第2クロック信号ライン