(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122151
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】洗浄装置及び洗浄供給システム
(51)【国際特許分類】
A47L 17/00 20060101AFI20240902BHJP
B67C 7/00 20060101ALI20240902BHJP
【FI】
A47L17/00 A
A47L17/00 B
B67C7/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023029530
(22)【出願日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】有村 充
【テーマコード(参考)】
3B082
3E079
【Fターム(参考)】
3B082GG04
3E079AB01
3E079AB10
3E079BB05
3E079CC01
3E079GG01
(57)【要約】
【課題】衛生的に容器の内部を洗浄すること。
【解決手段】装置本体11に設けられた容器洗浄部12に、先端である開口部分C1が下方を臨む倒置姿勢で配置された有底筒状の容器Cに対し、開口部分C1を通じて容器Cの内部にノズル13より洗浄水を上方に吐出して容器Cの内部を洗浄する洗浄装置10であって、容器Cを倒置姿勢で保持する保持部材15と、開口部分C1がノズル13から離隔した状態で、保持部材15を上下動させる上下動機構14とを備えている。開口部分C1が予め決められた基準高さ位置に配置されたか否かを検知する先端位置検知部24aと、開口部分C1が先端位置検知部24aに検知されるよう上下動機構14を駆動させる洗浄制御部27とを備えたことが好ましい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に設けられた容器洗浄部に、先端である開口部分が下方を臨む倒置姿勢で配置された有底筒状の容器に対し、前記開口部分を通じて前記容器の内部にノズルより洗浄水を上方に吐出して該容器の内部を洗浄する洗浄装置であって、
前記容器を倒置姿勢で保持する保持部材と、
前記開口部分が前記ノズルから離隔した状態で、前記保持部材を上下動させる上下動機構と
を備えたことを特徴とする洗浄装置。
【請求項2】
前記開口部分が予め決められた基準高さ位置に配置されたか否かを検知する先端位置検知部と、
前記開口部分が前記先端位置検知部に検知されるよう前記上下動機構を駆動させる制御部と
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
【請求項3】
前記先端位置検知部よりも上方側となる所定高さ位置に配置され、該所定高さ位置での前記容器の有無を検知する高さ寸法検知部を備え、
前記制御部は、前記先端位置検知部にて前記容器の開口部分が検知された状態で、前記高さ寸法検知部にて容器が検知される場合には高さ寸法大容器と判定する一方、前記高さ寸法検知部にて容器が検知されない場合には高さ寸法小容器と判定することを特徴とする請求項2に記載の洗浄装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記高さ寸法小容器と判定した場合には、前記高さ寸法大容器と判定した場合に比べて前記ノズルからの洗浄水の吐出量を低減させることを特徴とする請求項3に記載の洗浄装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1つに記載の洗浄装置を備えたことを特徴とする洗浄供給システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄装置及び洗浄供給システムに関し、より詳細には、例えばカップやボトル等の有底筒状の容器の内部を洗浄する洗浄装置及び洗浄供給システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばカップやボトル等の有底筒状の容器の内部を洗浄する洗浄装置として、特許文献1に提案されたものが知られている。この特許文献1に提案されている洗浄装置では、開口部分が下方を臨む態様で容器を倒置姿勢に配置し、該容器を下方に向けて押圧することにより、上記開口部分より容器の内部に相対的に進入したブラシ部材が駆動して該容器の内部を洗浄している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1に提案された洗浄装置では、ブラシ部材の駆動により容器の内面を良好に洗浄することができるものの、ブラシ部材自身も洗浄等のために適宜交換等しなくてはならず不便であった。
【0005】
そこで、倒置姿勢で配置された容器を下方に押圧することで、開口部分より先端部分が容器の内部に相対的に進入したノズルより水を吐出させて該容器の内部を洗浄する洗浄装置が利用されている。
【0006】
このように容器を下方に押圧させることは、該容器の飲み口を構成する開口部分を洗浄装置の一部に接触させることとなり、衛生的ではない。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みて、衛生的に容器の内部を洗浄することができる洗浄装置及び洗浄供給システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係る洗浄装置は、装置本体に設けられた容器洗浄部に、先端である開口部分が下方を臨む倒置姿勢で配置された有底筒状の容器に対し、前記開口部分を通じて前記容器の内部にノズルより洗浄水を上方に吐出して該容器の内部を洗浄する洗浄装置であって、前記容器を倒置姿勢で保持する保持部材と、前記開口部分が前記ノズルから離隔した状態で、前記保持部材を上下動させる上下動機構とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上記洗浄装置において、前記開口部分が予め決められた基準高さ位置に配置されたか否かを検知する先端位置検知部と、前記開口部分が前記先端位置検知部に検知されるよう前記上下動機構を駆動させる制御部とを備えたことを特徴とする。
【0010】
また本発明は、上記洗浄装置において、前記先端位置検知部よりも上方側となる所定高さ位置に配置され、該所定高さ位置での前記容器の有無を検知する高さ寸法検知部を備え、前記制御部は、前記先端位置検知部にて前記容器の開口部分が検知された状態で、前記高さ寸法検知部にて容器が検知される場合には高さ寸法大容器と判定する一方、前記高さ寸法検知部にて容器が検知されない場合には高さ寸法小容器と判定することを特徴とする。
【0011】
また本発明は、上記洗浄装置において、前記制御部は、前記高さ寸法小容器と判定した場合には、前記高さ寸法大容器と判定した場合に比べて前記ノズルからの洗浄水の吐出量を低減させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る洗浄供給システムは、上述した洗浄装置を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、保持部材が、容器を倒置姿勢で保持し、上下動機構が、開口部分がノズルから離隔した状態で保持部材を上下動させるので、開口部分を洗浄装置の一部に接触させるおそれがなく、衛生的に容器の内部を洗浄することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態である洗浄装置が適用された洗浄供給システム、すなわち本発明の実施の形態である洗浄供給システムの構成を模式的に示すブロック図である。
【
図2】
図2は、
図1に示した洗浄装置、すなわち本発明の実施の形態である洗浄装置の外観構成を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1に示した洗浄装置の配管構成を模式的に示す模式図である。
【
図4】
図4の(a)は、
図3に示した保持部材の構成を模式的に示した模式図であり、
図4の(b)は、保持部材が容器を保持する状態を模式的に示した模式図である。
【
図5】
図5は、
図1に示した容器検出部を構成する各検知部の配置例を示す説明図である。
【
図6】
図6は、
図1に示した洗浄制御部が実施する容器洗浄処理の処理内容を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、
図6に示した先端位置合わせ処理の処理内容を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、
図1に示した供給制御部が実施する飲料供給処理の処理内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る洗浄装置及び洗浄供給システムの好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施の形態である洗浄装置が適用された洗浄供給システム、すなわち本発明の実施の形態である洗浄供給システムの構成を模式的に示すブロック図である。ここで例示する洗浄供給システム1は、洗浄装置10、飲料供給装置30及び管理装置40を備えて構成されている。
【0017】
<洗浄装置10>
図2は、
図1に示した洗浄装置10、すなわち本発明の実施の形態である洗浄装置10の外観構成を示す斜視図であり、
図3は、
図1に示した洗浄装置10の配管構成を模式的に示す模式図である。ここで例示する洗浄装置10は、例えばコンビニエンスストアやスーパーマーケット等の店舗に設置されるものであり、装置本体11を備えている。
【0018】
装置本体11は、略直方体状の形態を成すものであり、容器洗浄部12及び開閉扉20を備えている。容器洗浄部12は、装置本体11の上方部分11aに設けられた直方状部分である。この容器洗浄部12は、前壁、左側壁、右側壁が例えば透明な耐熱ガラス板や透明な樹脂板のような透光性板状部材により形成されており、内部が視認可能になっている。この容器洗浄部12の前壁には、矩形状の入口12aが形成されている。
【0019】
そのような容器洗浄部12は、入口12aを通じて、容器Cを開口部分C1が下方を臨む倒置姿勢で進入させるものである。この容器Cは、店舗等で以前に購入されたものや、利用者自身が所有する有底円筒状のものである。
【0020】
かかる容器洗浄部12の底部には、図には明示しないが、排水トレイが設けてあり、この排水トレイを上方に向けて突出する態様でノズル13が設けられている。
【0021】
ノズル13は、先端部分である上端部分より上方に向けて放射状に後述する洗浄水を吐出する洗浄水吐出部である。そして、容器洗浄部12の後壁12b(
図4等参照)に、上下動機構14を介して保持部材15が配設されている。
【0022】
保持部材15は、例えば板金等を加工して形成されたもので、
図4の(a)に示すように、左右一対のアーム部151と、これらアーム部151の基端部分同士を連結する連結部152とにより一体的に構成されている。連結部152は、上下動機構14に取り付けられており、その前面にクッション材16が貼付されている。
【0023】
アーム部151は、それぞれ先端部分が容器洗浄部12の入口12aに近接する態様で連結部152から前方に向けて延在する長尺状部材である。これらアーム部151には、押圧部1511及び案内部1512が設けられている。
【0024】
押圧部1511は、各アーム部151の内面、すなわち左右一対のアーム部151の互いに対向する面に設けられており、基端部分に向かうに連れて互いに漸次離隔する態様で傾斜する押圧傾斜面1511aを有した部位である。
【0025】
案内部1512は、押圧部1511に連続しつつ該押圧部1511よりも先端側に設けられている。案内部1512は、押圧部1511の押圧傾斜面1511aに連続しつつ、先端部分に向かうに連れて互いに漸次離隔する態様で傾斜する案内傾斜面1512aを有した部位である。
【0026】
このような保持部材15においては、
図4の(a)に示したように、容器洗浄部12の入口12aから近接する容器Cの側部が案内傾斜面1512aに当接された場合に、アーム部151が互いに離隔する態様で変位する。つまり案内部1512は、容器洗浄部12の入口12aから近接する容器Cの側部に当接された場合に、該アーム部151を互いに離隔する態様で変位させるものである。
【0027】
そして、該容器Cが案内傾斜面1512aと押圧傾斜面1511aとの境界部分を乗り越えて連結部152に近接する場合に、保持部材15は、アーム部151が弾性復元力により互いに近接する態様で変位し、
図4の(b)に示すように、押圧傾斜面1511aが容器Cの側部に当接してクッション材16を弾性変形させつつ該容器Cを連結部152に向けて押圧する。つまり押圧部1511は、アーム部151が弾性復元力により互いに近接する態様で変位する場合に、容器Cの側部に当接して該容器Cを連結部152に向けて押圧するものである。
【0028】
このように保持部材15は、アーム部151が弾性復元力により互いに近接する態様で変位することにより、開口部分C1がノズル13から離隔した態様で容器Cを倒置姿勢で保持するものである。
【0029】
上下動機構14は、容器洗浄部12の後壁12bに設置されており、駆動することにより保持部材15を上下方向に沿って移動させるものである。すなわち、上下動機構14は、保持部材15を上方に移動させる上昇駆動や、保持部材15を下方に移動させる下降駆動を行うものである。このような上下動機構14は、図には明示しないが、上下方向に沿って延在するレール部材に対して、保持部材15を支持する支持部材が上下方向に沿って変位可能に設けられることにより構成されている。ここで支持部材は、ラックピニオン式やステッピングモータ式等の種々の構成により上下動(上昇又は下降)することができる。
【0030】
上記ノズル13は、複数の洗浄水供給管を連結等して構成された洗浄水供給ラインL1に接続されており、この洗浄水供給ラインL1は、洗浄水タンク17に接続されている。洗浄水タンク17は、図示せぬ供給手段により供給された洗浄水を貯留するものである。ここで洗浄水としては、例えば熱湯や次亜塩素酸水等であることが好ましい。
【0031】
上記洗浄水供給ラインL1には、洗浄水供給ポンプ18が設けられている。洗浄水供給ポンプ18は、駆動する場合に、洗浄水タンク17に貯留される洗浄水を洗浄水供給ラインL1に吐出させるものである。
【0032】
ところで、上記排水トレイには、ノズル13以外に図示せぬ排水孔が形成されており、かかる排水孔を通じて排水ラインL2が連通している。排水ラインL2は、複数の配管を連結等して構成されており、排水タンク19に接続されている。この排水ラインL2は、排水孔を通過する排水を排水タンク19に流通させるためのものである。ここで排水タンク19は、洗浄水タンク17と同様に、装置本体11の下方部分11bに設けられており、その容量は、洗浄水タンク17の容量に略等しい。
【0033】
開閉扉20は、例えば透明な樹脂等の透光性材料により構成されるものであり、容器洗浄部12の入口12aを覆うのに十分な大きさを有している。この開閉扉20は、左側端部が容器洗浄部12の前壁に軸支されており、前後方向に沿って揺動可能なものである。つまり、開閉扉20は、容器洗浄部12に近接離反する態様で前後方向に沿って揺動可能であり、容器洗浄部12に近接する態様で後方に揺動する場合に入口12aを閉成させることが可能であり、容器洗浄部12から離隔する態様で前方に揺動する場合に入口12aを開成させることが可能である。
【0034】
上述した洗浄装置10は、
図1に示したように、上記構成の他、通信部21、表示部22、読取部23、容器検出部24、扉開閉検知部25、扉開閉ロック機構26及び洗浄制御部27を備えている。
【0035】
通信部21は、管理装置40の動作を統括的に制御する管理制御部41との間で通信を行うものである。
【0036】
表示部22は、装置本体11における前面、例えば
図1おいて容器洗浄部12の下方側の前面に設けられている。この表示部22は、例えば液晶タッチパネルにより構成されており、洗浄制御部27から与えられる指令に応じて各種情報を表示するとともに、洗浄水の選択操作等の入力操作が可能な入力部22aを有している。表示部22は、入力部22aにてタッチ操作等の入力操作が行われた場合、利用者(作業者)による入力操作の結果を洗浄制御部27に送出するものである。
【0037】
読取部23は、装置本体11における前面であって、表示部22の右側下方に設けられている。この読取部23は、例えばレシート等に示されたQRコード(登録商標)等の図形化コードを読み取るものであり、読取結果を洗浄制御部27に送出するものである。
【0038】
容器検出部24は、複数のセンサにより構成されるセンサ群であり、容器Cの検出を行うものである。この容器検出部24は、先端位置検知部24a、高さ寸法検知部24b及び倒置姿勢検知部24cを有している。
【0039】
先端位置検知部24aは、
図5に示すように、容器洗浄部12における基準高さ位置に配置されている。基準高さ位置は、ノズル13よりも上方となる位置であり、保持部材15により保持される際の容器Cの先端(開口部分C1)の好ましい高さ位置である。
【0040】
この先端位置検知部24aは、例えば光センサや超音波センサ等で構成されるもので、基準高さ位置における容器Cの配置の有無を検知するものである。すなわち、先端位置検知部24aは、容器Cを検知した場合にはオン状態となってオン信号を洗浄制御部27に送出する一方、容器Cを検知しない場合にはオフ状態となってオフ信号を洗浄制御部27に送出するものである。
【0041】
高さ寸法検知部24bは、容器洗浄部12における基準高さ位置よりも上方となる高さ位置(所定高さ位置)に配置されている。この高さ寸法検知部24bは、例えば光センサや超音波センサ等で構成されるもので、上記高さ位置での容器Cの有無を検知するものである。すなわち、高さ寸法検知部24bは、容器Cを検知した場合にはオン状態となってオン信号を洗浄制御部27に送出する一方、容器Cを検知しない場合にはオフ状態となってオフ信号を洗浄制御部27に送出するものである。
【0042】
倒置姿勢検知部24cは、容器洗浄部12の天壁12cに設置されている。この倒置姿勢検知部24cは、例えば測距センサ等で構成されるもので、容器Cが倒置姿勢にあるか否か、すなわち開口部分C1が下方を臨み底部分が上方に配置された姿勢であるか否かを検知するものである。かかる倒置姿勢検知部24cは、その検知結果を洗浄制御部27に与えるものである。
【0043】
扉開閉検知部25は、容器洗浄部12の入口12aの近傍に設けられており、例えば光センサ等で構成されるものである。この扉開閉検知部25は、開閉扉20による入口12aの開閉を検知するものであり、より詳細には、入口12aが閉成、すなわち開閉扉20が閉となるか否かを検知するものである。かかる扉開閉検知部25は、入口12aが閉成となるか否かの検知結果を洗浄制御部27に与えるものである。
【0044】
扉開閉ロック機構26は、容器洗浄部12の入口12aの近傍に設けられている。この扉開閉ロック機構26は、入口12aを閉成する開閉扉20が閉となる状態を保持させて該開閉扉20が前方に向けて揺動することを規制するロック状態と、該開閉扉20が前方に向けて揺動することを許容する解除状態との間で択一的に切替可能なものである。かかる扉開閉ロック機構26の切り替えは、洗浄制御部27から与えられる指令に応じて行われる。
【0045】
洗浄制御部27は、上下動機構14、洗浄水供給ポンプ18、通信部21、表示部22、読取部23、容器検出部24、扉開閉検知部25、扉開閉ロック機構26に電気的に接続されており、同じく電気的に接続された記憶部28に記憶されたプログラムやデータにしたがって、これら各部の動作を統括的に制御するものである。
【0046】
尚、洗浄制御部27は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
【0047】
<飲料供給装置30及び管理装置40>
飲料供給装置30は、洗浄装置10と同一の店舗に設置されるものであり、所定のステージに載置される容器Cに対して例えばコーヒー液等の飲料を供給するものである。この飲料供給装置30は、通信部31、読取部32、表示部33、飲料生成部34及び供給制御部35を備えて構成されている。
【0048】
通信部31は、管理装置40の動作を統括的に制御する管理制御部41との間で通信を行うものである。読取部32は、例えばレシート等に示されたQRコード(登録商標)等の図形化コードを読み取るものであり、読取結果を供給制御部35に送出するものである。
【0049】
表示部33は、例えば液晶タッチパネルにより構成されており、供給制御部35から与えられる指令に応じて各種情報を表示するとともに、飲料の選択操作が可能な選択部33aを有している。表示部33は、選択部33aにてタッチ操作等の選択操作が行われた場合、選択結果を供給制御部35に送出するものである。飲料生成部34は、供給制御部35から与えられる指令に応じて飲料を生成し、容器Cに吐出するものである。
【0050】
供給制御部35は、通信部31、読取部32、表示部33、飲料生成部34に電気的に接続されており、同じく電気的に接続された記憶部36に記憶されたプログラムやデータにしたがって、これら各部の動作を統括的に制御するものである。
【0051】
尚、供給制御部35は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
【0052】
管理装置40は、洗浄装置10及び飲料供給装置30と同一の店舗に設置されており、洗浄装置10及び飲料供給装置30の上位装置である。
図1に示した例では、管理装置40は、1台の洗浄装置10及び1台の飲料供給装置30のそれぞれに通信可能に接続されているが、飲料供給装置30は1つの店舗に複数台設置されているのが一般的であり、洗浄装置10も1つの店舗に複数台設定されることが考えられる。従って、管理装置40は、複数台の洗浄装置10及び複数台の飲料供給装置30のそれぞれに個別に通信可能に接続されている。尚、以下においては、説明の便宜上、管理装置40は、1台の洗浄装置10及び1台の飲料供給装置30のそれぞれと通信可能に接続されているものとする。
【0053】
<容器洗浄処理>
以上のような構成を有する洗浄供給システム1においては、例えばマイボトル等の容器Cを有する利用者が店舗のレジにて飲料を購入(実際には飲料供給装置30にて飲料の供給を受けるサービスを購入)した場合に、次のような容器洗浄処理を行う。
【0054】
図6は、
図1に示した洗浄制御部27が実施する容器洗浄処理の処理内容を示すフローチャートである。かかる容器洗浄処理の処理内容を説明しながら洗浄装置10の動作について説明する。尚、前提として、洗浄水供給ポンプ18は、駆動停止しているものとする。
【0055】
洗浄制御部27は、利用者がレジで発行されたレシートの図形化コードを読取部23に翳すことにより、読取部23でのレシート(図形化コード)の読取があったか否かを判断する(ステップS101)。読取部23でのレシートの読取がない場合(ステップS101:No)、洗浄制御部27は、かかる処理を繰り返す。
【0056】
一方、読取部23でのレシートの読取があった場合(ステップS101:Yes)、洗浄制御部27は、通信部21を通じて管理制御部41に対して読取結果を送出し(ステップS102)、管理制御部41からの洗浄許容指令待ちとなる(ステップS103)。
【0057】
ここで、管理制御部41は、洗浄制御部27から送出された読取結果により、当該店舗で購入されたものであるか否か、並びに図示せぬメモリに記憶されている洗浄の履歴データから当該読取結果に該当するものが既に洗浄されたことがあるか否か等を判定する。そして、管理制御部41は、当該読取結果が当該店舗で購入されたものであるとともに既に洗浄されたものでないと判定した場合に、上記洗浄制御部27に対して洗浄許容指令を送出する。一方、管理制御部41は、当該読取結果が当該店舗で購入されたものでないと判定した場合や既に洗浄されたものであると判定した場合には、上記洗浄制御部27に対し、洗浄不可指令を送出する。
【0058】
上記ステップS103において、管理制御部41から洗浄許可指令を入力しなかった場合(ステップS103:No)、すなわち、管理制御部41から洗浄不可指令を入力した場合、洗浄制御部27は、表示部22に洗浄することができない旨を表示する洗浄不可表示を行い(ステップS104)、後述する処理を実施することなく、手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
【0059】
一方、上記ステップS103において、管理制御部41から洗浄許可指令を入力した場合(ステップS103:Yes)、洗浄制御部27は、表示部22での入力操作待ちとなる(ステップS105)。すなわち、洗浄制御部27が、表示部22を構成する入力部22aがタッチ操作されたか否かを判断する。
【0060】
上記ステップS105にて表示部22にて入力操作が行われた場合(ステップS105:Yes)、洗浄制御部27は、先端位置合わせ処理を実施する(ステップS106)。
【0061】
図7は、
図6に示した先端位置合わせ処理の処理内容を示すフローチャートである。この
図7に示すように、洗浄制御部27は、先端位置検知部24aがオン状態であるか否かを判断する(ステップS106a)。
【0062】
先端位置検知部24aがオン状態である場合(ステップS106a:Yes)、洗浄制御部27は、上下動駆動を上昇駆動させ(ステップS106b)、先端位置検知部24aがオフ状態であるか否かを判断する(ステップS106c)。つまり、洗浄制御部27は、先端位置検知部24aが容器Cを検知しなくなるまで(オン状態からオフ状態に切り替わるまで)、保持部材15を上方に移動させる。
【0063】
ステップS106cにおいて、先端位置検知部24aがオフ状態である場合(ステップS106c:Yes)、洗浄制御部27は、上下動機構14の上昇駆動を停止させて下降駆動させ(ステップS106d)、先端位置検知部24aがオン状態であるか否かを判断する(ステップS106e)。つまり、洗浄制御部27は、先端位置検知部24aが容器Cを検知するまで(オフ状態からオン状態に切り替わるまで)、保持部材15を下方に移動させる。
【0064】
ところで、上記ステップS106aにおいて先端位置検知部24aがオフ状態である場合(ステップS106a:No)、洗浄制御部27は、上記ステップS106d及び上記ステップS106eの処理を実施する。つまり、洗浄制御部27は、先端位置検知部24aが容器Cを検知するまで(オフ状態からオン状態に切り替わるまで)、保持部材15を下方に移動させる。
【0065】
ステップS106eにおいて、先端位置検知部24aがオン状態である場合(ステップS106e:Yes)、洗浄制御部27は、上下動機構14を駆動停止にさせ(ステップS106f)、高さ寸法検知部24bがオン状態であるか否かを判断する(ステップS106g)。
【0066】
ステップS106gにおいて、高さ寸法検知部24bがオン状態である場合(ステップS106g:Yes)、洗浄制御部27は、高さ寸法大容器と判定し(ステップS106h)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
【0067】
一方、ステップS106gにおいて、高さ寸法検知部24bがオン状態でない場合(ステップS106g:No)、すなわち、高さ寸法検知部24bがオフ状態である場合、洗浄制御部27は、高さ寸法小容器と判定し(ステップS106i)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。ここで高さ寸法小容器は、上下寸法が比較的小さい容器Cである。また、高さ寸法小容器には、容器Cの開口部分C1を閉塞するための蓋も含まれる。
【0068】
そのようにして先端位置合わせ処理を実施した洗浄制御部27は、倒置姿勢検知部24cにより保持部材15に保持される容器Cが倒置姿勢であるか否かを判断する(ステップS107)。容器Cが倒置姿勢でない場合(ステップS107:No)、洗浄制御部27は、表示部22に容器Cの姿勢を変更する旨を表示する姿勢変更表示を行い(ステップS108)、ステップS105の処理に戻る。
【0069】
一方、容器Cが倒置姿勢である場合(ステップS107:Yes)、洗浄制御部27は、扉開閉検知部25の検知結果をもとに、入口12aが開閉扉20により閉成であるか否かを判断する(ステップS109)。
【0070】
入口12aが閉成でない場合(ステップS109,No)には、ステップS109の判断処理を繰り返す。一方、洗浄制御部27は、入口12aが閉成である場合(ステップS109,Yes)には、扉開閉ロック機構26をロック状態にさせる(ステップS110)。これにより容器洗浄部12に容器Cが倒置姿勢で保持されつつ開閉扉20が入口12aを閉成した状態で保持される。
【0071】
このように扉開閉ロック機構26をロック状態にさせた洗浄制御部27は、洗浄処理を行う(ステップS111)。この洗浄処理は、上記ステップS106の先端位置合わせ処理における容器Cの判定結果(高さ寸法大容器又は高さ寸法小容器)に応じて、洗浄水供給ポンプ18の駆動力を制御して、ノズル13より吐出される洗浄水の吐出量(勢い)を調整する。すなわち、洗浄制御部27は、高さ寸法小容器と判定した場合には、高さ寸法大容器と判定した場合に比べてノズル13からの洗浄水の吐出量を低減させるように調整する。また洗浄制御部27は、洗浄水供給ポンプ18を間欠駆動させてもよい。これによりノズル13より洗浄水が間欠的に吐出されて脈動し、洗浄水を容器Cの内部に到達させることができる。
【0072】
そのような洗浄処理を行った洗浄制御部27は、洗浄処理が終了したか否かを判定する(ステップS112)。つまり洗浄制御部27は、ステップS111において所定量の洗浄水を吐出させた場合に洗浄終了したものと判定し(ステップS112:Yes)、洗浄水供給ポンプ18を駆動停止にさせる。
【0073】
そして、洗浄制御部27は、通信部21を通じて管理制御部41に対して洗浄完了信号を送出し(ステップS113)、管理制御部41からの洗浄完了応答待ちとなる(ステップS114)。
【0074】
ここで、管理制御部41は、洗浄制御部27から洗浄完了信号が送出された場合、洗浄の履歴データに上記ステップS102で送出されたレシートの読取結果(識別情報等)を加える処理(書込処理)を行う。そして、管理制御部41は、かかる書込処理を行った後に、上記洗浄制御部27に対して洗浄完了応答を送出する。
【0075】
上記ステップS114において、管理制御部41から洗浄完了応答を入力した場合(ステップS114:Yes)、洗浄制御部27は、表示部22に容器Cの洗浄が終了した旨を表示する洗浄終了表示を行う(ステップS115)。
【0076】
そして、洗浄制御部27は、扉開閉ロック機構26を解除状態にさせ(ステップS116)、その後に手順をリターンさせて今回の容器C洗浄制御の処理を終了する。
【0077】
これによれば、利用者が開閉扉20を開く方向に揺動して入口12aを開成させることができ、入口12aを通じて洗浄後の容器Cを取り出すことができる。
【0078】
<飲料供給処理>
そのようにして洗浄装置10にて容器Cの洗浄を行った利用者は、飲料供給装置30の所定のステージに容器Cを載置する。これにより洗浄供給システム1は、次のような飲料供給処理を行う。
【0079】
図8は、
図1に示した供給制御部35が実施する飲料供給処理の処理内容を示すフローチャートである。かかる飲料供給処理の処理内容を説明しながら飲料供給装置30の動作について説明する。
【0080】
供給制御部35は、利用者がレジで発行されたレシートの図形化コードを読取部32に翳すことにより、読取部32でのレシート(図形化コード)の読取があったか否かを判断する(ステップS201)。読取部32でのレシートの読取がない場合(ステップS201:No)、供給制御部35は、かかる処理を繰り返す。
【0081】
一方、読取部32でのレシートの読取があった場合(ステップS201:Yes)、供給制御部35は、通信部31を通じて管理制御部41に対して読取結果を送出し(ステップS202)、管理制御部41からの供給許容指令待ちとなる(ステップS203)。
【0082】
ここで、管理制御部41は、供給制御部35から送出された読取結果により、当該店舗で購入されたものであるか否か、図示せぬメモリに記憶されている洗浄の履歴データから当該読取結果に該当するものが既に洗浄されたことがあるか否か、並びにメモリに記憶されている飲料供給の履歴データから当該読取結果に該当するものに対して既に飲料が供給されたことがあるか否か等を判定する。そして、管理制御部41は、当該読取結果に該当するものが、当該店舗で購入されるとともに洗浄されたものであり、しかも既に飲料供給されたものでないと判定した場合に、上記供給制御部35に対して供給許容指令を送出する。一方、管理制御部41は、当該読取結果に該当するものが当該店舗で購入されたものでないと判定した場合や洗浄されたものでないと判定した場合、更に既に飲料供給されたものであると判定した場合には、上記供給制御部35に対し、供給不可指令を送出する。
【0083】
上記ステップS203において、管理制御部41から供給許可指令を入力しなかった場合(ステップS203:No)、すなわち、管理制御部41から供給不可指令を入力した場合、供給制御部35は、表示部33に飲料を供給することができない旨を表示する供給不可表示を行い(ステップS204)、後述する処理を実施することなく、手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
【0084】
一方、上記ステップS203において、管理制御部41から供給許可指令を入力した場合(ステップS203:Yes)、供給制御部35は、表示部33での選択操作待ちとなる(ステップS205)。すなわち、供給制御部35が、表示部33を構成する選択部33aがタッチ操作されたか否かを判断する。
【0085】
上記ステップS205にて表示部33にて選択操作が行われた場合(ステップS205:Yes)、供給制御部35は、飲料生成部34に対して、供給する飲料の生成及び供給を行わせる(ステップS206)。その後、供給制御部35は、飲料生成部34による飲料供給が終了したか否かを判断する(ステップS207)。
【0086】
飲料供給が終了していない場合(ステップS207:No)には、供給制御部35は、ステップS206に戻って飲料の生成及び供給を続行する。一方、飲料供給が終了した場合(ステップS207:Yes)には、供給制御部35は、通信部31を通じて管理制御部41に対して供給完了信号を送出し(ステップS208)、管理制御部41からの供給完了応答待ちとなる(ステップS209)。
【0087】
ここで、管理制御部41は、供給制御部35から供給完了信号が送出された場合、飲料供給の履歴データに上記ステップS202で送出されたレシートの読取結果(識別情報等)を加える処理(書込処理)を行う。そして、管理制御部41は、かかる書込処理を行った後に、上記供給制御部35に対して供給完了応答を送出する。
【0088】
上記ステップS209において、管理制御部41から供給完了応答を入力した場合(ステップS209:Yes)、供給制御部35は、表示部33に飲料の供給が終了した旨を表示する供給終了表示を行い(ステップS210)、その後に手順をリターンさせて今回の飲料供給処理を終了する。これによれば、飲料が供給された容器Cを利用者が取り出すことができる。
【0089】
以上説明したように、本発明の実施の形態である洗浄装置10によれば、保持部材15が、容器Cを倒置姿勢で保持し、上下動機構14が、開口部分C1がノズル13から離隔した状態で保持部材15を上下動させるので、開口部分C1を洗浄装置10の一部に接触させるおそれがなく、衛生的に容器Cの内部を洗浄することができる。
【0090】
上記洗浄装置10によれば、先端位置検知部24aが、開口部分C1が予め決められた基準高さ位置に配置されたか否かを検知し、洗浄制御部27が、開口部分C1が先端位置検知部24aに検知されるよう上下動機構14を駆動させるので、高さ寸法が様々な容器Cに対しても良好に洗浄することができる。
【0091】
上記洗浄装置10によれば、高さ寸法検知部24bが、先端位置検知部24aよりも上方側となる所定高さ位置での容器Cの有無を検知し、洗浄制御部27が、先端位置検知部24aにて容器Cの開口部分C1が検知された状態で、高さ寸法検知部24bにて容器Cが検知される場合には高さ寸法大容器と判定する一方、高さ寸法検知部24bにて容器Cが検知されない場合には高さ寸法小容器と判定するので、保持部材15に保持される容器Cの高さ寸法を容易に認識することができる。しかも、洗浄制御部27は、高さ寸法小容器と判定した場合には、高さ寸法大容器と判定した場合に比べてノズル13からの洗浄水の吐出量を低減させるので、容器Cの高さ寸法に応じて洗浄水の吐出量を調整することができ、洗浄水が必要以上に飛散してしまうことを抑制することができる。
【0092】
本発明の実施の形態である洗浄供給システム1によれば、利用者が保持するマイボトル等の容器Cに対しても、店舗で洗浄してから飲料を供給することができ、容器Cの衛生性を確保しつつ該容器Cを何度も使用することができる。
【0093】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、以下のように種々の変更を行うことができる。
【0094】
上述した実施の形態では、ノズル13より洗浄水を吐出する際に上下動機構14は駆動停止していたが、本発明においては、ノズルより洗浄水を吐出する際に上下動機構を駆動させて保持部材を上下動させてもよい。またノズルより洗浄水を吐出する場合に、洗浄水供給ポンプの吐出力を可変とすることにより、ノズルより吐出される洗浄水の勢いを変更させてもよい。
【0095】
上述した実施の形態では、容器検出部24を構成する各検知部24a等は光センサ等により構成されるものとして説明したが、本発明においては、容器の画像を取得可能な撮像部を容器検出部として用いてもよい。またかかる撮像部により取得した画像から洗浄後の容器の汚れを確認するようにしてもよい。
【0096】
上述した実施の形態では、利用者が保持する容器(マイボトル)Cを洗浄対象としつつ飲料の供給対象として説明したが、本発明においては、店舗により販売された専用の容器を洗浄対象及び飲料の供給対象としてもよい。特に、専用の容器にICチップ等が内蔵されていれば、かかるICチップに洗浄の履歴データや飲料供給の履歴データ等を書き込むようにして、容器洗浄処理や飲料供給処理を行うようにしてもよい。
【0097】
上述した実施の形態では言及していないが、本発明においては、ノズルから吐出された洗浄水で容器の洗浄が終了した場合に、該容器に付着した水分を吹き飛ばすためのジェットファンが容器洗浄部に設けられていてもよい。これによれば、容器に付着した水分をジェットファンで吹き飛ばすので、容器を早期に乾燥させることができ、洗浄後の容器をペーパータオル等で拭く必要がなくなる。
【0098】
上記の実施の形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置及び構成要素の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【符号の説明】
【0099】
1…洗浄供給システム、10…洗浄装置、11…装置本体、12…容器洗浄部、12a…入口、13…ノズル、14…上下動機構、15…保持部材、17…洗浄水タンク、18…洗浄水供給ポンプ、19…排水タンク、20…開閉扉、21…通信部、22…表示部、22a…入力部、23…読取部、24…容器検出部、24a…先端位置検知部、24b…高さ寸法検知部、24c…倒置姿勢検知部、25…扉開閉検知部、26…扉開閉ロック機構、27…洗浄制御部、28…記憶部、30…飲料供給装置、35…供給制御部、40…管理装置、41…管理制御部、C…容器、C1…開口部分、L1…洗浄水供給ライン、L2…排水ライン。