(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122196
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】配送情報管理システム、管理システム、プログラムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/04 20120101AFI20240902BHJP
G06Q 10/0832 20230101ALI20240902BHJP
【FI】
G06Q30/04
G06Q10/0832
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023029618
(22)【出願日】2023-02-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-06
(71)【出願人】
【識別番号】514123037
【氏名又は名称】株式会社トラストバンク
(74)【代理人】
【識別番号】100131842
【弁理士】
【氏名又は名称】加島 広基
(74)【代理人】
【識別番号】100215267
【弁理士】
【氏名又は名称】古屋 秀人
(74)【代理人】
【識別番号】100215555
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】川村 憲一
(72)【発明者】
【氏名】関 和廣
(72)【発明者】
【氏名】中島 諒太
【テーマコード(参考)】
5L010
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L030BB11
5L049AA16
5L049BB11
(57)【要約】
【課題】返礼品の配送の管理手数料に関する請求情報に誤りが生じてしまうことを抑制することができる配送情報管理システム、管理システム、プログラムおよび情報処理方法を提供する。
【解決手段】判定手段58は、受付手段52が業務管理システム10から受け付けた返礼品の出荷実績情報における各返礼品の配送情報と、受付手段52が配送会社の管理システム70から受け付けた配送会社請求情報における各返礼品の配送情報とが一致するか否かを判定し、請求情報作成手段60は、判定手段58により各返礼品の配送情報が一致すると判定された場合に配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に基づいて請求情報を作成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受付手段と、送信手段と、判定手段と、請求情報作成手段とを備え、
前記受付手段が業務管理システムから返礼品の配送指示を受け付けると、前記送信手段は前記受付手段が受け付けた返礼品の配送指示を配送会社の管理システムに送信し、
前記受付手段が前記配送会社の管理システムから各返礼品の配送情報を含む出荷完了情報を受け付けると、前記送信手段は前記受付手段が受け付けた出荷完了情報を前記業務管理システムに送信し、
前記判定手段は、前記受付手段が前記業務管理システムから受け付けた返礼品の出荷実績情報における各返礼品の配送情報と、前記受付手段が前記配送会社の管理システムから受け付けた配送会社請求情報における各返礼品の配送情報とが一致するか否かを判定し、
前記請求情報作成手段は、前記判定手段により各返礼品の配送情報が一致すると判定された場合に前記配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に基づいて請求情報を作成する、配送情報管理システム。
【請求項2】
前記送信手段は、前記請求情報作成手段により作成された請求情報を前記業務管理システムまたは自治体の端末に送信する、請求項1記載の配送情報管理システム。
【請求項3】
前記出荷実績情報における各返礼品の配送情報は少なくとも各返礼品の配送に関する伝票番号または配送管理IDを含み、
前記配送会社請求情報における各返礼品の配送情報は少なくとも各返礼品の配送に関する伝票番号または配送管理IDを含み、
前記判定手段は、前記出荷実績情報における各返礼品の配送に関する伝票番号または配送管理IDと、前記配送会社請求情報における各返礼品の配送に関する伝票番号または配送管理IDとが一致するか否かを判定する、請求項1記載の配送情報管理システム。
【請求項4】
前記出荷実績情報は、自治体の識別情報、各返礼品の配送指示が前記業務管理システムから前記配送情報管理システムに送信された日である連係日、各返礼品の出荷日および各返礼品の配送場所のうち少なくとも何れかの情報を更に含む、請求項3記載の配送情報管理システム。
【請求項5】
修正要求手段を更に備え、
前記修正要求手段は、前記判定手段により両者の各返礼品の配送情報が一致しないと判定された場合に前記配送会社の管理システムに対して前記配送会社請求情報における返礼品の配送情報の修正を要求する修正要求情報を送信する、請求項1記載の配送情報管理システム。
【請求項6】
記憶部を更に備え、
前記記憶部には、事業者毎、返礼品のサイズ毎および返礼品の配送場所毎のうち少なくともいずれかのもの毎の課金料金が記憶され、
前記請求情報作成手段は、前記記憶部に記憶されている課金料金の情報に基づいて、前記配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に対応する請求情報を作成する、請求項1記載の配送情報管理システム。
【請求項7】
業務管理システムと、配送情報管理システムと、を備えた管理システムであって、
前記業務管理システムは、第1受付手段と、第1送信手段とを有しており、
前記第1受付手段が寄附情報を受け付けると、前記第1送信手段は前記第1受付手段が受け付けた寄附情報に基づいて作成される返礼品の出荷指示情報を事業者の端末に送信するとともに前記第1受付手段が受け付けた寄附情報に基づいて作成される返礼品の配送指示を前記配送情報管理システムに送信し、
前記第1送信手段は各返礼品の配送情報を含む出荷実績情報を前記配送情報管理システムに送信し、
前記配送情報管理システムは、第2受付手段と、第2送信手段と、判定手段と、請求情報作成手段とを有しており、
前記第2受付手段が前記業務管理システムから返礼品の配送指示を受け付けると、前記第2送信手段は前記第2受付手段が受け付けた返礼品の配送指示を配送会社の管理システムに送信し、
前記第2受付手段が前記配送会社の管理システムから各返礼品の配送情報を含む出荷完了情報を受け付けると、前記第2送信手段は前記第2受付手段が受け付けた出荷完了情報を前記業務管理システムに送信し、
前記判定手段は、前記第2受付手段が前記業務管理システムから受け付けた返礼品の前記出荷実績情報における各返礼品の配送情報と、前記第2受付手段が前記配送会社の管理システムから受け付けた配送会社請求情報における各返礼品の配送情報とが一致するか否かを判定し、
前記請求情報作成手段は、前記判定手段により各返礼品の配送情報が一致すると判定された場合に前記配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に基づいて請求情報を作成する、管理システム。
【請求項8】
コンピュータを受付手段と、送信手段と、判定手段と、請求情報作成手段として機能させるプログラムであって、
前記受付手段が業務管理システムから返礼品の配送指示を受け付けると、前記送信手段は前記受付手段が受け付けた返礼品の配送指示を配送会社の管理システムに送信し、
前記受付手段が前記配送会社の管理システムから各返礼品の配送情報を含む出荷完了情報を受け付けると、前記送信手段は前記受付手段が受け付けた出荷完了情報を前記業務管理システムに送信し、
前記判定手段は、前記受付手段が前記業務管理システムから受け付けた返礼品の出荷実績情報における各返礼品の配送情報と、前記受付手段が前記配送会社の管理システムから受け付けた配送会社請求情報における各返礼品の配送情報とが一致するか否かを判定し、
前記請求情報作成手段は、前記判定手段により各返礼品の配送情報が一致すると判定された場合に前記配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に基づいて請求情報を作成する、プログラム。
【請求項9】
制御部を有するコンピュータにより行われる情報処理方法であって、
前記制御部が業務管理システムから返礼品の配送指示を受け付けると、前記制御部は受け付けた返礼品の配送指示を配送会社の管理システムに送信し、
前記制御部が前記配送会社の管理システムから各返礼品の配送情報を含む出荷完了情報を受け付けると、前記制御部は受け付けた出荷完了情報を前記業務管理システムに送信し、
前記制御部は、前記業務管理システムから受け付けた返礼品の出荷実績情報における各返礼品の配送情報と、前記配送会社の管理システムから受け付けた配送会社請求情報における各返礼品の配送情報とが一致するか否かを判定し、
前記制御部は、各返礼品の配送情報が一致すると判定された場合に前記配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に基づいて請求情報を作成する工程と、
を備えた、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配送情報管理システム、管理システム、プログラムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
寄附金税制の一つとして、いわゆるふるさと納税制度が実施されている(例えば、特許文献1、2等参照)。この制度では、任意の自治体に寄附をすると、その自治体の農作物や水産物などの特産物が返礼品としてその自治体の事業者から寄附者に配達される。また、ふるさと納税額のうち所定額を超える部分については所得税や住民税から控除される。また、寄附を統一的に処理し、寄附を受ける団体と寄附者の両者の負担を軽減するシステムとして、例えば特許文献3等に開示されるものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-149780号公報
【特許文献2】特開2018-067246号公報
【特許文献3】特開2017-042552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ふるさと納税制度における返礼品の配送を管理する配送情報管理システムにおいて、配送会社から送信された返礼品の配送費用に関する請求情報を受け付けると、返礼品の配送の管理に関する手数料を返礼品の配送費用に加算して請求情報を作成し、この請求情報を自治体のシステム等に送信している。しかしながら、配送会社から送信された請求情報において返礼品の配送情報に誤りがあると、自治体のシステム等に送信される請求情報にも誤りが生じてしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、返礼品の配送の管理手数料に関する請求情報に誤りが生じてしまうことを抑制することができる配送情報管理システム、管理システム、プログラムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の配送情報管理システムは、
受付手段と、送信手段と、判定手段と、請求情報作成手段とを備え、
前記受付手段が業務管理システムから返礼品の配送指示を受け付けると、前記送信手段は前記受付手段が受け付けた返礼品の配送指示を配送会社の管理システムに送信し、
前記受付手段が前記配送会社の管理システムから各返礼品の配送情報を含む出荷完了情報を受け付けると、前記送信手段は前記受付手段が受け付けた出荷完了情報を前記業務管理システムに送信し、
前記判定手段は、前記受付手段が前記業務管理システムから受け付けた返礼品の出荷実績情報における各返礼品の配送情報と、前記受付手段が前記配送会社の管理システムから受け付けた配送会社請求情報における各返礼品の配送情報とが一致するか否かを判定し、
前記請求情報作成手段は、前記判定手段により各返礼品の配送情報が一致すると判定された場合に前記配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に基づいて請求情報を作成することを特徴とする。
【0007】
本発明の配送情報管理システムにおいては、
前記送信手段は、前記請求情報作成手段により作成された請求情報を前記業務管理システムまたは自治体の端末に送信してもよい。
【0008】
本発明の配送情報管理システムにおいては、
前記出荷実績情報における各返礼品の配送情報は少なくとも各返礼品の配送に関する伝票番号または配送管理IDを含み、
前記配送会社請求情報における各返礼品の配送情報は少なくとも各返礼品の配送に関する伝票番号または配送管理IDを含み、
前記判定手段は、前記出荷実績情報における各返礼品の配送に関する伝票番号または配送管理IDと、前記配送会社請求情報における各返礼品の配送に関する伝票番号または配送管理IDとが一致するか否かを判定してもよい。
【0009】
本発明の配送情報管理システムにおいては、
前記出荷実績情報は、自治体の識別情報、各返礼品の配送指示が前記業務管理システムから前記配送情報管理システムに送信された日である連係日、各返礼品の出荷日および各返礼品の配送場所のうち少なくとも何れかの情報を更に含んでいてもよい。
【0010】
本発明の配送情報管理システムは、
修正要求手段を更に備え、
前記修正要求手段は、前記判定手段により両者の各返礼品の配送情報が一致しないと判定された場合に前記配送会社の管理システムに対して前記配送会社請求情報における返礼品の配送情報の修正を要求する修正要求情報を送信してもよい。
【0011】
本発明の配送情報管理システムは、
記憶部を更に備え、
前記記憶部には、事業者毎、返礼品のサイズ毎および返礼品の配送場所毎のうち少なくともいずれかのもの毎の課金料金が記憶され、
前記請求情報作成手段は、前記記憶部に記憶されている課金料金の情報に基づいて、前記配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に対応する請求情報を作成してもよい。
【0012】
本発明の管理システムは、
業務管理システムと、配送情報管理システムと、を備えた管理システムであって、
前記業務管理システムは、第1受付手段と、第1送信手段とを有しており、
前記第1受付手段が寄附情報を受け付けると、前記第1送信手段は前記第1受付手段が受け付けた寄附情報に基づいて作成される返礼品の出荷指示情報を事業者の端末に送信するとともに前記第1受付手段が受け付けた寄附情報に基づいて作成される返礼品の配送指示を前記配送情報管理システムに送信し、
前記第1送信手段は各返礼品の配送情報を含む出荷実績情報を前記配送情報管理システムに送信し、
前記配送情報管理システムは、第2受付手段と、第2送信手段と、判定手段と、請求情報作成手段とを有しており、
前記第2受付手段が前記業務管理システムから返礼品の配送指示を受け付けると、前記第2送信手段は前記第2受付手段が受け付けた返礼品の配送指示を配送会社の管理システムに送信し、
前記第2受付手段が前記配送会社の管理システムから各返礼品の配送情報を含む出荷完了情報を受け付けると、前記第2送信手段は前記第2受付手段が受け付けた出荷完了情報を前記業務管理システムに送信し、
前記判定手段は、前記第2受付手段が前記業務管理システムから受け付けた返礼品の前記出荷実績情報における各返礼品の配送情報と、前記第2受付手段が前記配送会社の管理システムから受け付けた配送会社請求情報における各返礼品の配送情報とが一致するか否かを判定し、
前記請求情報作成手段は、前記判定手段により各返礼品の配送情報が一致すると判定された場合に前記配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に基づいて請求情報を作成することを特徴とする。
【0013】
本発明のプログラムは、
コンピュータを受付手段と、送信手段と、判定手段と、請求情報作成手段として機能させるプログラムであって、
前記受付手段が業務管理システムから返礼品の配送指示を受け付けると、前記送信手段は前記受付手段が受け付けた返礼品の配送指示を配送会社の管理システムに送信し、
前記受付手段が前記配送会社の管理システムから各返礼品の配送情報を含む出荷完了情報を受け付けると、前記送信手段は前記受付手段が受け付けた出荷完了情報を前記業務管理システムに送信し、
前記判定手段は、前記受付手段が前記業務管理システムから受け付けた返礼品の出荷実績情報における各返礼品の配送情報と、前記受付手段が前記配送会社の管理システムから受け付けた配送会社請求情報における各返礼品の配送情報とが一致するか否かを判定し、
前記請求情報作成手段は、前記判定手段により各返礼品の配送情報が一致すると判定された場合に前記配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に基づいて請求情報を作成することを特徴とする。
【0014】
本発明の情報処理方法は、
制御部を有するコンピュータにより行われる情報処理方法であって、
前記制御部が業務管理システムから返礼品の配送指示を受け付けると、前記制御部は受け付けた返礼品の配送指示を配送会社の管理システムに送信し、
前記制御部が前記配送会社の管理システムから各返礼品の配送情報を含む出荷完了情報を受け付けると、前記制御部は受け付けた出荷完了情報を前記業務管理システムに送信し、
前記制御部は、前記業務管理システムから受け付けた返礼品の出荷実績情報における各返礼品の配送情報と、前記配送会社の管理システムから受け付けた配送会社請求情報における各返礼品の配送情報とが一致するか否かを判定し、
前記制御部は、各返礼品の配送情報が一致すると判定された場合に前記配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に基づいて請求情報を作成する工程と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の配送情報管理システム、管理システム、プログラムおよび情報処理方法によれば、返礼品の配送の管理手数料に関する請求情報に誤りが生じてしまうことを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施の形態による管理システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】
図1に示す管理システムにおいて寄附者がポータルサイトで寄附を行うときの各端末やシステムの間での情報の送受信を示すチャート図である。
【
図3】
図1に示す管理システムにおいて配送情報管理システムにより請求情報が作成されるときの各システムの間での情報の送受信を示すチャート図である。
【
図4】
図1に示す管理システムにおいて寄附者がポータルサイトで寄附を行うときの一連の動作を示すフローチャートである。
【
図5】
図1に示す管理システムにおいて配送情報管理システムにより請求情報が作成されるときの一連の動作を示すフローチャートである。
【
図6】本発明の他の実施の形態による管理システムの構成を示すブロック図である。
【
図7】
図6に示す管理システムにおいて寄附者がポータルサイトで寄附を行うときの各端末やシステムの間での情報の送受信を示すチャート図である。
【
図8】
図6に示す管理システムにおいて配送会社の請求管理システムにより請求情報が作成されるときの各システムの間での情報の送受信を示すチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態による管理システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態による管理システムは、業務管理システム10と、配送情報管理システム40とを備えており、これらの業務管理システム10および配送情報管理システム40はインターネット回線等の通信ネットワークにより互いに通信可能となるよう接続されている。また、業務管理システム10には寄附者の端末80、自治体の端末82および事業者の端末84がそれぞれインターネット回線等の通信ネットワークにより互いに通信可能となるよう接続されている。また、配送情報管理システム40には配送会社の管理システム70がインターネット回線等の通信ネットワークにより互いに通信可能となるよう接続されている。また、配送会社の管理システム70には事業者の端末84がインターネット回線等の通信ネットワークにより互いに通信可能となるよう接続されている。これらの各構成要素について以下に説明する。
【0018】
業務管理システム10は、例えばインターネット回線等の通信ネットワークを通じて利用できるサーバやコンピュータ等を含む。本実施の形態では、業務管理システム10は、複数の自治体におけるふるさと納税制度に係る様々な処理(以下、ふるさと納税業務ともいう)を行うようになっている。具体的には、業務管理システム10は、様々なふるさと納税に関するポータルサイトに対応し、寄附者からの寄付の受け付けから控除管理、問い合わせ管理、返礼品の配送の管理までの様々なプロセスにおける情報を一括して管理することにより、ふるさと納税業務の効率化を図るものである。
【0019】
配送情報管理システム40は、例えばインターネット回線等の通信ネットワークを通じて利用できるサーバやコンピュータ等を含む。本実施の形態では、配送情報管理システム40は、様々な配送会社の管理システム70に対して情報の送受信を行うことにより、ふるさと納税業務における返礼品の配送に関する配送情報を管理するようになっている。
【0020】
配送会社の管理システム70は、例えばインターネット回線等の通信ネットワークを通じて利用できるサーバやコンピュータ等を含む。本実施の形態では、配送会社の管理システム70は、配送会社における配送業務等の様々な業務の情報を管理するようになっている。
【0021】
寄附者の端末80は、例えば寄附者が所持するスマートフォン、タブレット端末、コンピュータ等であり、この寄附者の端末80においてブラウザでふるさと納税のポータルサイトを表示させたりふるさと納税のアプリをダウンロードしてこのアプリを起動させたりすることができるようになっている。
【0022】
自治体の端末82は、例えば自治体の事務室等に設置されるコンピュータ等である。自治体の職員は自治体の端末82により業務管理システム10に対して様々な情報の送受信を行うことができるようになっている。具体的には、自治体の端末82により、業務管理システム10によってウェブ上に構築される各自治体向けの管理ウェブサイトにアクセスすることができるようになっている。そして、この管理ウェブサイトにおいて自治体の職員は自治体の端末82によりふるさと納税業務における様々な情報(具体的には、寄附者からの寄付の受け付けから控除管理、問い合わせ管理、返礼品の配送の管理までの様々なプロセスにおける情報)の管理を行うことができるようになっている。
【0023】
事業者の端末84は、例えば自治体から委託を受けて返礼品の発送を行う事業者の事務室等に設置されるコンピュータ等である。
【0024】
次に、業務管理システム10の構成の詳細について
図1を用いて説明する。
図1に示すように、業務管理システム10は、制御部20と、記憶部28と、通信インターフェース30とを有している。制御部20は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、業務管理システム10の動作を制御する。より詳細には、制御部20は、記憶部28に記憶されているプログラムを実行することにより、第1受付手段22、第1処理手段24および第1送信手段26として機能する。第1受付手段22は、外部装置(例えば、配送情報管理システム40、寄附者の端末80、自治体の端末82および事業者の端末84等)から様々な情報を受け付ける。第1処理手段24は、ふるさと納税業務に関する様々な情報の処理を行う。第1送信手段26は、外部装置(例えば、配送情報管理システム40、寄附者の端末80、自治体の端末82および事業者の端末84等)に対して様々な情報を送信する。このような各手段22、24、26の機能の詳細については後述する。
【0025】
記憶部28は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)またはSSD(Solid State Drive)等から構成されている。記憶部28には、制御部20により実行されるプログラムを含む各種プログラムが記憶されている。また、記憶部28には、自治体毎のふるさと納税業務に関する様々な情報が記憶されるようになっている。
【0026】
なお、制御部20により実行されるプログラムは記憶部28に記憶されているものに限定されない。業務管理システム10に取り付けられた記録媒体に記憶されているプログラムや、外部装置から業務管理システム10に送信されたプログラム等を制御部20が実行することによって当該制御部20が第1受付手段22、第1処理手段24および第1送信手段26として機能するようになっていてもよい。
【0027】
通信インターフェース30は、インターネットやLANなどの通信ネットワークを介して配送情報管理システム40、寄附者の端末80、自治体の端末82および事業者の端末84等に対して信号の送受信を行う。
【0028】
次に、配送情報管理システム40の構成の詳細について
図1を用いて説明する。
図1に示すように、配送情報管理システム40は、制御部50と、記憶部64と、通信インターフェース66とを有している。制御部50は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、配送情報管理システム40の動作を制御する。より詳細には、制御部50は、記憶部64に記憶されているプログラムを実行することにより、第2受付手段52、第2処理手段54、第2送信手段56、判定手段58、請求情報作成手段60および修正要求手段62として機能する。第2受付手段52は、外部装置(例えば、業務管理システム10および配送会社の管理システム70等)から様々な情報を受け付ける。第2処理手段54は、ふるさと納税業務における返礼品の配送に関する様々な情報の処理を行う。第2送信手段56は、外部装置(例えば、業務管理システム10および配送会社の管理システム70等)に対して様々な情報を送信する。判定手段58は、配送情報管理システム40から業務管理システム10に送信される請求情報が配送情報管理システム40において作成される際に、第2受付手段52が業務管理システム10から受け付けた返礼品の出荷実績情報における各返礼品の配送情報と、第2受付手段52が配送会社の管理システム70から受け付けた配送会社請求情報における各返礼品の配送情報とが一致するか否かを判定する。請求情報作成手段60は、判定手段58により各返礼品の配送情報が一致すると判定された場合に配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に基づいて請求情報を作成する。修正要求手段62は、判定手段58により両者の各返礼品の配送情報が一致しないと判定された場合に配送会社の管理システム70に対して配送会社請求情報における返礼品の配送情報の修正を要求する修正要求情報を送信する。このような各手段52、54、56、58、60、62の機能の詳細については後述する。
【0029】
記憶部64は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)またはSSD(Solid State Drive)等から構成されている。記憶部64には、制御部50により実行されるプログラムを含む各種プログラムが記憶されている。また、記憶部64には、ふるさと納税業務における返礼品の配送に関する様々な情報が記憶されるようになっている。また、記憶部64には、事業者毎、返礼品のサイズ毎および返礼品の配送場所毎のうち少なくともいずれかのもの毎のデータ連係費としての課金料金が記憶されている。
【0030】
なお、制御部50により実行されるプログラムは記憶部64に記憶されているものに限定されない。配送情報管理システム40に取り付けられた記録媒体に記憶されているプログラムや、外部装置から配送情報管理システム40に送信されたプログラム等を制御部50が実行することによって当該制御部50が第2受付手段52、第2処理手段54、第2送信手段56、判定手段58、請求情報作成手段60および修正要求手段62として機能するようになっていてもよい。
【0031】
通信インターフェース66は、インターネットやLANなどの通信ネットワークを介して業務管理システム10および配送会社の管理システム70等に対して信号の送受信を行う。
【0032】
次に、本実施の形態の管理システムによる情報処理方法について
図2乃至
図5を用いて説明する。
図2は、
図1に示す管理システムにおいて寄附者がポータルサイトで寄附を行うときの各端末やシステムの間での情報の送受信を示すチャート図であり、
図3は、
図1に示す管理システムにおいて配送情報管理システム40により請求情報が作成されるときの各システムの間での情報の送受信を示すチャート図である。また、
図4は、
図1に示す管理システムにおいて寄附者がポータルサイトで寄附を行うときの一連の動作を示すフローチャートであり、
図5は、
図1に示す管理システムにおいて配送情報管理システム40により請求情報が作成されるときの一連の動作を示すフローチャートである。なお、以下に示す動作は、業務管理システム10において記憶部28に記憶されているプログラムを制御部20が実行するとともに配送情報管理システム40において記憶部64に記憶されているプログラムを制御部50が実行することにより行われる。
【0033】
まず、寄附者が端末80のブラウザに表示されるポータルサイトで自治体への寄附を行ったときの動作について
図2および
図4を用いて説明する。寄附者が端末80においてブラウザに表示されるポータルサイトで自治体への寄附を行うと、寄附情報が寄附者の端末80から業務管理システム10に送信される(
図4のステップST1)。寄附情報は、寄附者の氏名、住所、電話番号、寄附金額、返礼品の品目、返礼品の数等を含む。
【0034】
業務管理システム10において、第1受付手段22が寄附者の端末80から寄附情報を受け付けると、第1処理手段24は、寄附者の端末80から受け付けた寄附情報に基づいてふるさと納税業務の様々な処理を行う。具体的には、第1処理手段24は、寄附者の端末80から受け付けた寄附情報に基づいて、寄附を行った寄附者に対する返礼品の送付に関する処理を行う。そして、第1処理手段24により行われた返礼品の送付に関する処理に基づいて、第1送信手段26は事業者の端末84に対して返礼品の出荷指示情報を送信する(
図4のステップST2)。また、第1処理手段24により行われた返礼品の送付に関する処理に基づいて、第1送信手段26は配送情報管理システム40に対して返礼品の配送指示を送信する(
図4のステップST3)。返礼品の配送指示には、寄附者の住所、氏名、電話番号、事業者の住所、会社名、電話番号、返礼品の品目等の情報が含まれる。配送情報管理システム40において、第2受付手段52が業務管理システム10から返礼品の配送指示を受け付けると、第2送信手段56は、第2受付手段52が受け付けた返礼品の配送指示を配送会社の管理システム70に送信する(
図4のステップST4)。
【0035】
業務管理システム10から事業者の端末84に返礼品の出荷指示情報が送信され、この端末84のモニタに返礼品の出荷指示情報が表示されると、事業者は返礼品の生産や調達等の準備および寄附者への返礼品の配送の準備を行う。
【0036】
配送情報管理システム40から配送会社の管理システム70に返礼品の配送指示が送信されると、配送会社の社員は配送指示に含まれる情報に基づいて伝票の発行を行う。この際に、配送指示に含まれる情報における寄附者の住所、氏名、電話番号、事業者の住所、会社名、電話番号、返礼品の品目等の情報が伝票に記載される。具体的には、配送会社の事務室等に設けられている印刷機に対して配送会社の管理システム70から上記情報が送信されることによって、当該印刷機により伝票に上記情報が印刷される。配送会社により発行された伝票は事業者に渡される。そして、事業者は返礼品に伝票を貼り付けて配送会社に集荷依頼を行う。具体的には、事業社は端末84により配送会社の管理システム70に対して集荷依頼情報(例えば、返礼品の集荷依頼が記載されたメール等)が送信される(
図4のステップST5)。
【0037】
配送会社が事業者から返礼品を集荷すると、配送会社の管理システム70から配送情報管理システム40に出荷情報が送信される(
図4のステップST6)。出荷情報には、寄附者の住所、氏名、電話番号、事業者の住所、会社名、電話番号、返礼品の品目、伝票番号、配送管理ID、返礼品の出荷日等が含まれる。配送情報管理システム40において第2受付手段52が配送会社の管理システム70から出荷情報を受け付けると、第2送信手段56は、第2受付手段52が受け付けた出荷情報を業務管理システム10に送信する(
図4のステップST7)。業務管理システム10において、第1受付手段22が出荷情報を受け付けると、第1送信手段26は寄附者の端末80に対して出荷情報として例えば「○○月○○日頃に返礼品が配送されます」というダイレクトメッセージを端末80のモニタに例えばポップアップ表示させる表示指示信号を送信する。また、第1処理手段24により、寄附者の端末80に表示されるポータルサイトのマイページに出荷情報が反映される。具体的には、ポータルサイトにおける返礼品の発送状況において「○○月○○日頃に返礼品が配送されます」という情報が表示される。このことにより、寄附者は返礼品がいつ配送されるかを認識することができる(
図4のステップST8)。また、返礼品の配送中は配送状況が配送会社の管理システム70から配送情報管理システム40を経て業務管理システム10に送信される。このことにより、寄附者は返礼品の配送状況を寄附者の端末80に表示されるポータルサイト等で確認することができる。
【0038】
その後、配送会社による寄附者への返礼品の配送が完了すると、配送会社の管理システム70から配送情報管理システム40に出荷完了情報が送信される。出荷完了情報には、寄附者の住所、氏名、電話番号、事業者の住所、会社名、電話番号、返礼品の品目、伝票番号、配送管理ID、配送完了日等の情報が含まれる(
図4のステップST9)。配送情報管理システム40において第2受付手段52が配送会社の管理システム70から出荷完了情報を受け付けると、第2送信手段56は、第2受付手段52が受け付けた出荷完了情報を業務管理システム10に送信する(
図4のステップST10)。業務管理システム10において、第1受付手段22が出荷完了情報を受け付けると、受け付けられた出荷完了情報(具体的には、寄附者の住所、氏名、電話番号、事業者の住所、会社名、電話番号、返礼品の品目、伝票番号、配送管理ID、返礼品の配送完了日等の情報)が記憶部28に記憶される。
【0039】
次に、配送情報管理システム40により請求情報が作成され、作成された請求情報が配送情報管理システム40から業務管理システム10や自治体の端末82に送信されるときの動作について
図3および
図5を用いて説明する。このような請求情報は所定の期間毎(例えば、1ヶ月毎)に、また自治体毎に作成される。配送情報管理システム40から業務管理システム10に送信される請求情報は、配送情報管理システム40による返礼品の配送情報の管理業務および返礼品の配送業務に対する対価であり、返礼品の配送費用および返礼品の配送情報の管理費用の合計金額が請求情報に含まれるようになっている。ここで、返礼品の配送費用について、業務管理システム10を管理する主体から配送会社に支払うべき返礼品の配送費用を、配送情報管理システム40を管理する主体が立替払いする。このため、このような立替払いの金額も請求情報に含まれるようになる。
【0040】
配送情報管理システム40において請求情報作成手段60が請求情報を作成するにあたり、まず、業務管理システム10から配送情報管理システム40に出荷実績情報が送信される(
図5のステップST21)。出荷実績情報は、業務管理システム10の記憶部28に記憶されている、寄附者への配送が完了したが配送費用の精算が終わっていない返礼品についての自治体の識別情報、事業者の識別情報、伝票番号、データ連係日(具体的には、返礼品の配送指示が業務管理システム10から配送情報管理システム40に送信された日)、返礼品の出荷日、寄附者の住所に基づいて決められる返礼品の配送先の都道府県等の情報を含む。また、配送会社の管理システム70から配送情報管理システム40に配送会社請求情報が送信される(
図5のステップST22)。配送会社請求情報は、配送会社が寄附者への配送を行った各々の返礼品の伝票番号、事業者の識別情報、返礼品のサイズ、返礼品の配送場所および配送費用等を含む。
【0041】
配送情報管理システム40において第2受付手段52が出荷実績情報および配送会社請求情報を受け付けると、判定手段58は、受付手段52が業務管理システム10から受け付けた返礼品の出荷実績情報における各返礼品の配送情報と、第2受付手段52が配送会社の管理システム70から受け付けた配送会社請求情報における各返礼品の配送情報とが一致するか否かを判定する(
図5のステップST23)。具体的には、判定手段58は、出荷実績情報における各返礼品の配送に関する伝票番号と、出荷完了情報における各返礼品の配送に関する伝票番号とが一致するか否かを判定する。判定手段58により両者の各返礼品の配送情報が一致しないと判定された場合には(
図5のステップST23の「NO」)、修正要求手段62は、配送会社の管理システム70に対して配送会社請求情報における返礼品の配送情報の修正を要求する修正要求情報を送信する(
図5のステップST24)。このことにより、配送会社の社員は、配送会社の管理システム70のモニタに表示される修正要求情報を確認することにより、配送会社請求情報に誤りがあることに気づくことができる。そして、配送会社の社員は、配送会社の管理システム70により配送会社請求情報を修正し、修正された配送会社請求情報を配送情報管理システム40に送信する(
図5のステップST25)。このことにより、配送情報管理システム40において第2受付手段52は修正された配送会社請求情報を受け付ける。その後、判定手段58により、返礼品の出荷実績情報における各返礼品の配送情報と、修正された配送会社請求情報における各返礼品の配送情報とが一致するか否かが判定される(
図5のステップST23)。このような処理は、返礼品の出荷実績情報における各返礼品の配送情報と、修正された配送会社請求情報における各返礼品の配送情報とが一致すると判定手段58により判定されるまで行われる。
【0042】
返礼品の出荷実績情報における各返礼品の配送情報と、修正された配送会社請求情報における各返礼品の配送情報とが一致すると判定手段58により判定されると(
図5のステップST23の「YES」)、請求情報作成手段60は配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に基づいて請求情報を作成する(
図5のステップST26)。具体的には、配送会社請求情報における各返礼品の配送費用と、配送情報管理システム40により配送の管理が行われている各返礼品のデータ連係費としての課金情報との合計金額が請求情報に含まれる。ここで、上述したように、記憶部64には、事業者毎、返礼品のサイズ毎および返礼品の配送場所毎のうち少なくともいずれかのもの毎のデータ連係費としての課金料金が記憶されている。そして、請求情報作成手段60は、立替払いを行った各返礼品の配送費用、および記憶部64に記憶されているデータ連係費としての課金料金の情報に基づいて、配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に対応する請求情報を作成する。このような請求情報は自治体毎に作成される。
【0043】
そして、請求情報作成手段60により作成された請求情報は配送情報管理システム40から業務管理システム10に送信され、業務管理システム10において記憶部28に記憶される。このようにして、自治体の職員は、自治体の端末82により、業務管理システム10によってウェブ上に構築される各自治体向けの管理ウェブサイトにアクセスすることによりこの自治体に対応する請求情報を確認し、請求情報を確認した自治体の職員は配送情報管理システム40の主体に対して請求情報における請求金額を支払うことができるようになる。また、請求情報作成手段60により作成された請求情報が配送情報管理システム40から自治体の端末82に直接送信されてもよい。この場合も、自治体の職員は、自治体の端末82により、この自治体に対応する請求情報を確認し、請求情報を確認した自治体の職員は配送情報管理システム40の主体に対して請求情報における請求金額を支払うことができるようになる。
【0044】
以上のような構成からなる本実施の形態の配送情報管理システム40、管理システム、プログラムおよび情報処理方法によれば、第2受付手段52が業務管理システム10から返礼品の配送指示を受け付けると、第2送信手段56は第2受付手段52が受け付けた返礼品の配送指示を配送会社の管理システム70に送信し、第2受付手段52が配送会社の管理システム70から各返礼品の配送情報を含む出荷完了情報を受け付けると、第2送信手段56は第2受付手段52が受け付けた出荷完了情報を業務管理システム10に送信する。また、判定手段58は、第2受付手段52が業務管理システム10から受け付けた返礼品の出荷実績情報における各返礼品の配送情報と、第2受付手段52が配送会社の管理システム70から受け付けた配送会社請求情報における各返礼品の配送情報とが一致するか否かを判定し、請求情報作成手段60は、判定手段58により各返礼品の配送情報が一致すると判定された場合に配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に基づいて請求情報を作成する。このように、判定手段58によって出荷実績情報における各返礼品の配送情報と配送会社請求情報における各返礼品の配送情報とが一致するか否かを判定し、各返礼品の配送情報が一致すると判定された場合に請求情報作成手段60により配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に基づいて請求情報を作成させるため、配送会社の管理システム70により作成される配送会社請求情報に誤りがあった場合でも誤った請求情報が作成されてしまうことを防止することができる。
【0045】
より詳細には、配送会社の管理システム70から配送情報管理システム40に送信される配送会社請求情報について、寄附者への返礼品の配送以外の配送に関する配送費用等の配送情報が含まれていたり、実際には寄附者への返礼品の配送を行ったにもかかわらず寄附者への返礼品の配送に関する配送費用等の配送情報が含まれていなかったりする場合がある。寄附者への返礼品の配送以外の配送に関する配送費用等の配送情報が配送会社請求情報に含まれている場合には、配送情報管理システム40により作成される請求情報にも寄附者への返礼品の配送以外の配送に関する配送費用等が含まれてしまい、過請求となってしまうという問題がある。一方、実際には寄附者への返礼品の配送を行ったにもかかわらず寄附者への返礼品の配送に関する配送費用等の配送情報が配送会社請求情報に含まれていない場合には、配送情報管理システム40により作成される請求情報において寄附者への返礼品の配送に関する配送費用等が含まれないようになってしまい、未請求になってしまうという問題がある。これに対し、本実施の形態では、判定手段58によって出荷実績情報における各返礼品の配送情報と配送会社請求情報における各返礼品の配送情報とが一致するか否かを判定することにより、上述した請求情報における過請求や未請求の問題が発生してしまうことを防止することができる。
【0046】
また、本実施の形態の配送情報管理システム40、管理システム、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、第2送信手段56は、請求情報作成手段60により作成された請求情報を業務管理システム10に送信する。このことにより、業務管理システム10において請求情報を管理することができるようになる。なお、本実施の形態は、請求情報作成手段60により作成された請求情報が第2送信手段56により業務管理システム10に送信される態様に限定されることはない。他の態様として、請求情報作成手段60により作成された請求情報が第2送信手段56により業務管理システム10ではなく各自治体の端末82に直接送信されるようになっていてもよい。この場合でも、自治体の職員は、自治体の端末82により、配送情報管理システム40から送信された請求情報を確認することにより、請求情報を確認した自治体の職員は配送情報管理システム40の主体に対して請求情報における請求金額を支払うことができるようになる。また、配送情報管理システム40において紙の請求書が発行され、この紙の請求書が自治体に送付されるようになっていてもよい。
【0047】
また、本実施の形態の配送情報管理システム40、管理システム、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、出荷実績情報における各返礼品の配送情報は少なくとも各返礼品の配送に関する伝票番号を含み、配送会社請求情報における各返礼品の配送情報は少なくとも各返礼品の配送に関する伝票番号を含み、判定手段58は、出荷実績情報における各返礼品の配送に関する伝票番号と、配送会社請求情報における各返礼品の配送に関する伝票番号とが一致するか否かを判定する。この場合は、各返礼品の配送に関する伝票番号に基づいて、配送会社の管理システム70により作成される配送会社請求情報に誤りがあるか否かを判定することができる。なお、本実施の形態はこのような態様に限定されることはない。他の態様として、出荷実績情報における各返礼品の配送情報に、各返礼品の配送に関する配送管理IDが含まれるとともに、配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に、各返礼品の配送に関する配送管理IDが含まれていてもよい。この場合は、判定手段58は、出荷実績情報における各返礼品の配送に関する配送管理IDと、配送会社請求情報における各返礼品の配送に関する配送管理IDとが一致するか否かを判定する。また、更に他の態様において、判定手段58は、出荷実績情報における各返礼品の配送に関する伝票番号や配送管理ID以外の識別情報と、配送会社請求情報における各返礼品の配送に関する伝票番号や配送管理ID以外の識別情報とが一致するか否かを判定してもよい。
【0048】
また、出荷実績情報は、自治体の識別情報、各返礼品の配送指示が業務管理システムから配送情報管理システムに送信された日である連係日、各返礼品の出荷日および各返礼品の配送場所のうち少なくとも何れかの情報を更に含んでいてもよい。ここで、出荷実績情報に連係日の情報が含まれる場合には、請求情報においてデータ連係費を連係日に基づいて請求することができるようになり、よって請求月のずれや請求漏れ等が発生してしまうことを防止することができる。
【0049】
また、本実施の形態の配送情報管理システム40、管理システム、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、配送情報管理システム40は修正要求手段62を更に備え、修正要求手段62は、判定手段58により両者の各返礼品の配送情報が一致しないと判定された場合に配送会社の管理システム70に対して配送会社請求情報における返礼品の配送情報の修正を要求する修正要求情報を送信する。この場合は、配送会社の管理システム70により作成される配送会社請求情報に誤りがあったときに、配送会社請求情報における返礼品の配送情報の修正を配送会社に行わせることができる。
【0050】
また、本実施の形態の配送情報管理システム40、管理システム、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、配送情報管理システム40は記憶部64を更に備え、記憶部64には、事業者毎、返礼品のサイズ毎および返礼品の配送場所毎のうち少なくともいずれかのもの毎の課金料金が記憶され、請求情報作成手段60は、記憶部64に記憶されている課金料金の情報に基づいて、配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に対応する請求情報を作成する。この場合には、データ連係費としての課金料金を事業者別、返礼品のサイズ別または配送場所別に設定することが可能となり、柔軟な料金設定に基づく営業等が可能になる。
【0051】
また、本発明による配送情報管理システム、管理システム、プログラムおよび情報処理方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
【0052】
例えば、上記の実施の形態では、配送情報管理システム40に設けられている制御部50が第2受付手段52、第2処理手段54、第2送信手段56、判定手段58、請求情報作成手段60および修正要求手段62の各機能を果たすようになっているが、本発明はこのような態様に限定されることはない。上記の各手段のうち一部の手段が配送情報管理システム40とは別の装置に設けられ、配送情報管理システム40とこの別の装置が協働することにより上述した処理が行われるようになっていてもよい。
【0053】
また、自治体の情報や事業者の情報、返礼品の情報、返礼品の配送が行われるときの伝票番号や配送管理ID等の様々な情報の全てが業務管理システム10の記憶部28に記憶されるのではなく、これらの情報の一部または全部が業務管理システム10とは別に設けられた記憶装置やクラウドサービス上で運用される記憶領域に記憶されるようになっていてもよい。この場合は、業務管理システム10の制御部20は必要に応じて外部の記憶装置等から情報を読み取りにいくようになる。
【0054】
また、本発明に係る管理システムとして、
図1乃至
図5に示すものではなく、
図6乃至
図8に示すものが用いられてもよい。
図6は、本発明の他の実施の形態による管理システムの構成を示すブロック図であり、
図7は、
図6に示す管理システムにおいて寄附者がポータルサイトで寄附を行うときの各端末やシステムの間での情報の送受信を示すチャート図である。また、
図8は、
図6に示す管理システムにおいて配送会社の請求管理システム140により請求情報が作成されるときの各システムの間での情報の送受信を示すチャート図である。なお、
図6乃至
図8に示す管理システムの説明を行うにあたり、
図1乃至
図5に示す管理システムと同じ構成要素については同じ参照符号を付けてその説明を省略する。
【0055】
図6に示すような変形例に係る管理システムは、業務管理システム10、配送会社の出荷管理システム110、配送会社の請求管理システム140および集荷担当の端末160等から構成されている。業務管理システム10については、
図1乃至
図5に示す管理システムと略同一の構成および機能であるためその説明を省略する。
【0056】
配送会社の出荷管理システム110は、例えばインターネット回線等の通信ネットワークを通じて利用できるサーバやコンピュータ等を含み、配送会社により管理されるようになっている。
図6に示すように、配送会社の出荷管理システム110は、制御部120と、記憶部128と、通信インターフェース130とを有している。制御部120は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、配送会社の出荷管理システム110の動作を制御する。より詳細には、制御部120は、記憶部128に記憶されているプログラムを実行することにより、第3受付手段122、第3処理手段124および第3送信手段126として機能する。第3受付手段122は、外部装置(例えば、業務管理システム10および集荷担当の端末160等)から様々な情報を受け付ける。第3処理手段124は、ふるさと納税業務における返礼品の配送に関する様々な情報の処理を行う。第3送信手段126は、外部装置(例えば、業務管理システム10、集荷担当の端末160および配送会社の請求管理システム140等)に対して様々な情報を送信する。このような各手段122、124、126の機能の詳細については後述する。
【0057】
記憶部128は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)またはSSD(Solid State Drive)等から構成されている。記憶部128には、制御部120により実行されるプログラムを含む各種プログラムが記憶されている。また、記憶部128には、ふるさと納税業務における返礼品の配送に関する様々な情報が記憶されるようになっている。
【0058】
なお、制御部120により実行されるプログラムは記憶部128に記憶されているものに限定されない。配送会社の出荷管理システム110に取り付けられた記録媒体に記憶されているプログラムや、外部装置から出荷管理システム110に送信されたプログラム等を制御部120が実行することによって当該制御部120が第3受付手段122、第3処理手段124および第3送信手段126として機能するようになっていてもよい。
【0059】
通信インターフェース130は、インターネットやLANなどの通信ネットワークを介して業務管理システム10、配送会社の請求管理システム140および集荷担当の端末160等に対して信号の送受信を行う。
【0060】
配送会社の請求管理システム140は、例えばインターネット回線等の通信ネットワークを通じて利用できるサーバやコンピュータ等を含み、配送会社により管理されるようになっている。配送会社の請求管理システム140は自治体に対して返礼品の配送費用の請求を行うものである。
図6に示すように、配送会社の請求管理システム140は、制御部150と、記憶部(図示せず)と、通信インターフェース(図示せず)とを有している。制御部150は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、配送会社の請求管理システム140の動作を制御する。より詳細には、制御部150は、記憶部に記憶されているプログラムを実行することにより、判定手段152、請求情報作成手段154および修正要求手段156として機能する。判定手段152は、配送会社の請求管理システム140から業務管理システム10または自治体の端末82に送信される請求情報が配送会社の請求管理システム140において作成される際に、配送会社の出荷管理システム110から受け付けた返礼品の出荷実績情報における各返礼品の配送情報と、集荷担当の端末160から受け付けた各返礼品の配送情報とが一致するか否かを判定する。請求情報作成手段154は、判定手段152により各返礼品の配送情報が一致すると判定された場合に配送会社請求情報における各返礼品の配送情報に基づいて請求情報を作成する。修正要求手段156は、判定手段152により両者の各返礼品の配送情報が一致しないと判定された場合に配送会社の出荷管理システム110に対して配送会社請求情報における返礼品の配送情報の修正を要求する修正要求情報を送信する。このような各手段152、154、156等の機能の詳細については後述する。
【0061】
また、配送会社の請求管理システム140の記憶部には、事業者毎、返礼品のサイズ毎および返礼品の配送場所毎のうち少なくともいずれかのもの毎のデータ連係費としての課金料金が記憶されている。
【0062】
集荷担当の端末160は、返礼品の配送を行う配達員が所持するものであり、集荷担当の端末160は例えばスマートフォン、タブレット端末等を含む。配達員は集荷担当の端末160により返礼品の出荷開始時や出荷完了時に返礼品の出荷状況の情報を入力することができるようになっている。
【0063】
次に、
図6に示すような変形例に係る管理システムによる情報処理方法について
図7および
図8を用いて説明する。
図7は、
図6に示す管理システムにおいて寄附者がポータルサイトで寄附を行うときの各端末やシステムの間での情報の送受信を示すチャート図であり、
図8は、
図6に示す管理システムにおいて配送会社の請求管理システム140により請求情報が作成されるときの各システムの間での情報の送受信を示すチャート図である。なお、以下に示す動作は、業務管理システム10において記憶部28に記憶されているプログラムを制御部20が実行し、配送会社の出荷管理システム110において記憶部128に記憶されているプログラムを制御部120が実行するとともに、配送会社の請求管理システム140において図示しない記憶部に記憶されているプログラムを制御部150が実行することにより行われる。
【0064】
まず、寄附者が端末80のブラウザに表示されるポータルサイトで自治体への寄附を行ったときの動作について
図7を用いて説明する。寄附者が端末80においてブラウザに表示されるポータルサイトで自治体への寄附を行うと、寄附情報が寄附者の端末80から業務管理システム10に送信される。業務管理システム10において、第1受付手段22が寄附者の端末80から寄附情報を受け付けると、第1処理手段24は、寄附者の端末80から受け付けた寄附情報に基づいてふるさと納税業務の様々な処理を行う。具体的には、第1処理手段24は、寄附者の端末80から受け付けた寄附情報に基づいて、寄附を行った寄附者に対する返礼品の送付に関する処理を行う。そして、第1処理手段24により行われた返礼品の送付に関する処理に基づいて、第1送信手段26は事業者の端末84に対して返礼品の出荷指示情報を送信する。また、第1処理手段24により行われた返礼品の送付に関する処理に基づいて、第1送信手段26は配送会社の出荷管理システム110に対して返礼品の配送指示を送信する。配送会社の出荷管理システム110において、第3受付手段122が業務管理システム10から返礼品の配送指示を受け付けると、第3送信手段126は、第3受付手段122が受け付けた返礼品の配送指示を集荷担当の端末160に送信する。
【0065】
業務管理システム10から事業者の端末84に返礼品の出荷指示情報が送信され、この端末84のモニタに返礼品の出荷指示情報が表示されると、事業者は返礼品の生産や調達等の準備および寄附者への返礼品の配送の準備を行う。また、業務管理システム10から配送会社の出荷管理システム110に返礼品の配送指示が送信されると、配送会社の社員は配送指示に含まれる情報に基づいて伝票の発行を行う。この際に、配送指示に含まれる情報における寄附者の住所、氏名、電話番号、事業者の住所、会社名、電話番号、返礼品の品目等の情報が伝票に記載される。具体的には、配送会社の事務室等に設けられている印刷機に対して配送会社の出荷管理システム110から上記情報が送信されることによって、当該印刷機により伝票に上記情報が印刷される。配送会社により発行された伝票は事業者に渡される。そして、事業者は返礼品に伝票を貼り付けて配送会社に集荷依頼を行う。具体的には、事業者は端末84により集荷担当の端末160に対して集荷依頼情報(例えば、返礼品の集荷依頼が記載されたメール等)が送信される。
【0066】
配送会社の配達員が事業者から返礼品を集荷すると、集荷担当の端末160から配送会社の出荷管理システム110に出荷情報が送信される。出荷情報には、寄附者の住所、氏名、電話番号、事業者の住所、会社名、電話番号、返礼品の品目、伝票番号、配送管理ID、返礼品の出荷日等が含まれる。配送会社の出荷管理システム110において第3受付手段122が集荷担当の端末160から出荷情報を受け付けると、第3送信手段126は、第3受付手段122が受け付けた出荷情報を業務管理システム10に送信する。業務管理システム10において、第1受付手段22が出荷情報を受け付けると、第1送信手段26は寄附者の端末80に対して出荷情報として例えば「○○月○○日頃に返礼品が配送されます」というダイレクトメッセージを端末80のモニタに例えばポップアップ表示させる表示指示信号を送信する。また、第1処理手段24により、寄附者の端末80に表示されるポータルサイトのマイページに出荷情報が反映される。具体的には、ポータルサイトにおける返礼品の発送状況において「○○月○○日頃に返礼品が配送されます」という情報が表示される。このことにより、寄附者は返礼品がいつ配送されるかを認識することができる。また、返礼品の配送中は配送状況が集荷担当の端末160から配送会社の出荷管理システム110を経て業務管理システム10に送信される。このことにより、寄附者は返礼品の配送状況を寄附者の端末80に表示されるポータルサイト等で確認することができる。
【0067】
その後、配送会社による寄附者への返礼品の配送が完了すると、集荷担当の端末160から配送会社の出荷管理システム110に出荷完了情報が送信される。出荷完了情報には、寄附者の住所、氏名、電話番号、事業者の住所、会社名、電話番号、返礼品の品目、伝票番号、配送管理ID、配送完了日等の情報が含まれる。配送会社の出荷管理システム110において第3受付手段122が集荷担当の端末160から出荷完了情報を受け付けると、第3送信手段126は、第3受付手段122が受け付けた出荷完了情報を業務管理システム10に送信する。業務管理システム10において、第1受付手段22が出荷完了情報を受け付けると、受け付けられた出荷完了情報(具体的には、寄附者の住所、氏名、電話番号、事業者の住所、会社名、電話番号、返礼品の品目、伝票番号、配送管理ID、返礼品の配送完了日等の情報)が記憶部28に記憶される。
【0068】
次に、配送会社の請求管理システム140により請求情報が作成され、作成された請求情報が配送会社の請求管理システム140から業務管理システム10や自治体の端末82に送信されるときの動作について
図8を用いて説明する。このような請求情報は所定の期間毎(例えば、1ヶ月毎)に、また自治体毎に作成される。配送会社の請求管理システム140から業務管理システム10や自治体の端末82に送信される請求情報は、配送会社による返礼品の配送情報の管理業務および返礼品の配送業務に対する対価であり、返礼品の配送費用および返礼品の配送情報の管理費用の合計金額が請求情報に含まれるようになっている。
【0069】
配送会社の請求管理システム140において請求情報作成手段154が請求情報を作成するにあたり、まず、集荷担当の端末160から配送会社の請求管理システム140に出荷情報が送信される。また、配送会社の出荷管理システム110から配送会社の請求管理システム140に出荷実績情報が送信される。出荷実績情報は、配送会社の出荷管理システム110の記憶部128に記憶されている、寄附者への配送が完了したが配送費用の精算が終わっていない返礼品についての自治体の識別情報、事業者の識別情報、伝票番号、データ連係日(具体的には、返礼品の配送指示が業務管理システム10から配送会社の出荷管理システム110に送信された日)、返礼品の出荷日、寄附者の住所に基づいて決められる返礼品の配送先の都道府県等の情報を含む。
【0070】
配送会社の請求管理システム140に対して集荷担当の端末160から出荷情報が送信されるとともに配送会社の出荷管理システム110から出荷実績情報が送信されると、判定手段152は、集荷担当の端末160から受け付けた返礼品の出荷情報における各返礼品の配送情報と、配送会社の出荷管理システム110から受け付けた出荷実績情報における各返礼品の配送情報とが一致するか否かを判定する。具体的には、判定手段152は、集荷担当の端末160から受け付けた返礼品の出荷情報における各返礼品の配送に関する伝票番号と、出荷完了情報における各返礼品の配送に関する伝票番号とが一致するか否かを判定する。判定手段152により両者の各返礼品の配送情報が一致しないと判定された場合には、修正要求手段156は、配送会社の出荷管理システム110に対して出荷実績情報における返礼品の配送情報の修正を要求する修正要求情報を送信する。このことにより、配送会社の社員は、配送会社の出荷管理システム110のモニタに表示される修正要求情報を確認することにより、出荷実績情報に誤りがあることに気づくことができる。そして、配送会社の社員は、配送会社の出荷管理システム110により出荷実績情報を修正し、修正された出荷実績情報を配送会社の請求管理システム140に送信する。このことにより、配送会社の請求管理システム140において修正された出荷実績情報が受け付けられる。その後、判定手段152により、集荷担当の端末160から受け付けた返礼品の出荷情報における各返礼品の配送情報と、配送会社の出荷管理システム110から受け付けた出荷実績情報における各返礼品の配送情報とが一致するか否かが判定される。このような処理は、集荷担当の端末160から受け付けた返礼品の出荷情報における各返礼品の配送情報と、配送会社の出荷管理システム110から受け付けた出荷実績情報における各返礼品の配送情報とが一致すると判定手段152により判定されるまで行われる。
【0071】
集荷担当の端末160から受け付けた返礼品の出荷情報における各返礼品の配送情報と、配送会社の出荷管理システム110から受け付けた出荷実績情報における各返礼品の配送情報とが一致すると判定手段152により判定されると、請求情報作成手段154は出荷実績情報における各返礼品の配送情報に基づいて請求情報を作成する。具体的には、各返礼品の配送費用と、配送の管理が行われている各返礼品のデータ連係費としての課金情報との合計金額が請求情報に含まれる。このような請求情報は自治体毎に作成される。
【0072】
そして、請求情報作成手段154により作成された請求情報は配送会社の請求管理システム140から業務管理システム10に送信され、業務管理システム10において記憶部28に記憶される。このようにして、自治体の職員は、自治体の端末82により、業務管理システム10によってウェブ上に構築される各自治体向けの管理ウェブサイトにアクセスすることによりこの自治体に対応する請求情報を確認し、請求情報を確認した自治体の職員は配送会社に対して請求情報における請求金額を支払うことができるようになる。また、請求情報作成手段154により作成された請求情報が配送会社の請求管理システム140から自治体の端末82に直接送信されてもよい。この場合も、自治体の職員は、自治体の端末82により、この自治体に対応する請求情報を確認し、請求情報を確認した自治体の職員は配送会社に対して請求情報における請求金額を支払うことができるようになる。
【0073】
図6乃至
図8に示すような変形例に係る管理システムでも、
図1乃至
図5に示す管理システムと同様に、返礼品の配送の管理手数料に関する請求情報に誤りが生じてしまうことを抑制することができる。
【符号の説明】
【0074】
10 業務管理システム
20 制御部
22 第1受付手段
24 第1処理手段
26 第1送信手段
28 記憶部
30 通信インターフェース
40 配送情報管理システム
50 制御部
52 第2受付手段
54 第2処理手段
56 第2送信手段
58 判定手段
60 請求情報作成手段
62 修正要求手段
64 記憶部
66 通信インターフェース
70 管理システム
80 寄附者の端末
82 自治体の端末
84 事業者の端末
110 出荷管理システム
120 制御部
122 第3受付手段
124 第3処理手段
126 第3送信手段
128 記憶部
130 通信インターフェース
140 請求管理システム
150 制御部
152 判定手段
154 請求情報作成手段
156 修正要求手段
160 集荷担当の端末