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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122234
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】食品を提供するための方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240902BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023029671
(22)【出願日】2023-02-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】309007911
【氏名又は名称】サントリーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】高橋 大樹
(72)【発明者】
【氏名】村井 源
(72)【発明者】
【氏名】加納 悠穂
(72)【発明者】
【氏名】山口 凌央
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】従来、レジャー会場において、レジャーに参加した消費者に、特別な思い出となり得る食品を、当該レジャー会場で消費者に渡すことができなかった。
【解決手段】一のレジャー会場において食品を提供するための方法であって、一のレジャー会場において生成されたコンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、コンテンツを印刷媒体に印刷し、コンテンツ表出媒体を取得する印刷ステップと、コンテンツ表出媒体を食品容器に貼り付ける貼付ステップとを具備し、一のレジャー会場において、消費者によって引き取られる方法により、レジャー会場において生成されたコンテンツが食品容器に表出した食品を、当該レジャー会場で消費者に渡すことができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一のレジャー会場において食品を提供するための方法であって、
前記一のレジャー会場において生成されたコンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、
前記コンテンツを印刷媒体に印刷し、コンテンツ表出媒体を取得する印刷ステップと、
前記コンテンツ表出媒体を食品容器に貼り付ける貼付ステップとを具備し、
前記一のレジャー会場において、消費者によって引き取られる方法。
【請求項2】
前記コンテンツが取得された環境に関する1以上の環境情報を取得する環境取得ステップをさらに具備し、
前記印刷ステップにおいて、
前記コンテンツと前記1以上の環境情報とを前記印刷媒体に印刷し、前記コンテンツ表出媒体を取得する請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記1以上の環境情報は、前記コンテンツが取得された時の特有の情報である環境特有情報を含む請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記1以上の環境情報は、
前記1以上の環境情報は、前記容器入り食品の譲渡を受ける消費者の独自の情報である消費者固有情報を含む請求項2または請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記環境取得ステップにおいて、
前記消費者固有情報を自動的に取得する請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記1以上の環境情報は、前記食品の名称を有さず、前記食品を特定するコードを有する請求項2記載の方法。
【請求項7】
前記1以上の環境情報は、前記コンテンツが生成された時を特定する時情報を有する請求項2記載の方法。
【請求項8】
前記コンテンツに関する付加情報を取得する付加情報取得ステップをさらに具備し、
前記印刷ステップにおいて、
前記コンテンツと前記付加情報とを前記印刷媒体に印刷し、前記コンテンツ表示媒体を取得する請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記食品容器は、前記コンテンツ表出媒体を貼り付ける領域を特定するガイドを表面に有する請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記食品は飲料であり、
前記食品容器は飲料容器である請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記コンテンツ表出媒体は、上層シール部と下層シール部からなる2層シールであり、
前記コンテンツを前記上層シール部に印刷する請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記2層シールは、上層シール部を剥離することが可能である表示を有する請求項11記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レジャー会場における食品の提供方法等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、野球場等のレジャー会場において、野球の試合の観戦者等のレジャーの参加者が購入できる食品を販売する売店があった(非特許文献1参照)。
【0003】
また、従来、食品ロスの低減を実現することを目的とした、賞味期限切れ食品の販売方法の技術があった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第7162389号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】“東京ドーム内グルメ”、[online]、TOKYO DOME、[令和5年1月17日検索]、インターネット[URL:https://www.tokyo-dome.co.jp/dome/baseball/gourmet/]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術においては、レジャー会場において生成されたコンテンツが食品容器に表出させた食品を、当該レジャー会場で消費者に渡すことができなかった。そのため、消費者は、レジャーの思い出に残るような食品を得ることができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本第一の発明の方法は、一のレジャー会場において食品を提供するための方法であって、一のレジャー会場において生成されたコンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、コンテンツを印刷媒体に印刷し、コンテンツ表出媒体を取得する印刷ステップと、コンテンツ表出媒体を食品容器に貼り付ける貼付ステップとを具備し、一のレジャー会場において、消費者によって引き取られる方法である。
【0008】
かかる構成により、レジャー会場において生成されたコンテンツが食品容器に表出した食品を、当該レジャー会場で消費者に渡すことができる。その結果、消費者は、レジャーの思い出に残るような食品を得ることができる。
【0009】
また、本第二の発明の方法は、第一の発明に対して、コンテンツが取得された環境に関する1以上の環境情報を取得する環境取得ステップをさらに具備し、印刷ステップにおいて、コンテンツと1以上の環境情報とを印刷媒体に印刷し、コンテンツ表出媒体を取得する方法である。
【0010】
かかる構成により、1以上の環境情報もコンテンツ表出媒体に印刷されることにより、消費者は、より思い出に残る食品を得ることができる。
【0011】
また、本第三の発明の方法は、第二の発明に対して、1以上の環境情報は、コンテンツが取得された時の特有の情報である環境特有情報を含む方法である。
【0012】
かかる構成により、環境特有情報もコンテンツ表出媒体に印刷されることにより、消費者は、より思い出に残る食品を得ることができる。
【0013】
また、本第四の発明の方法は、第二または第三の発明に対して、1以上の環境情報は、1以上の環境情報は、容器入り食品の譲渡を受ける消費者の独自の情報である消費者固有情報を含む方法である。
【0014】
かかる構成により、消費者固有情報もコンテンツ表出媒体に印刷されることにより、消費者は、より思い出に残る食品を得ることができる。
【0015】
また、本第五の発明の方法は、第四の発明に対して、環境取得ステップにおいて、消費者固有情報を自動的に取得する方法である。
【0016】
かかる構成により、レジャー会場において生成されたコンテンツが食品容器に表出した食品を、当該レジャー会場で消費者に渡すことができる。
【0017】
また、本第六の発明の方法は、第二から第五いずれか1つの発明に対して、1以上の環境情報は、食品の名称を有さず、食品を特定するコードを有する方法である。
【0018】
かかる構成により、よりデザイン性に富んだコンテンツ表出媒体が貼られた食品を提供できる。
【0019】
また、本第七の発明の方法は、第二から第六いずれか1つの発明に対して、1以上の環境情報は、コンテンツが生成された時を特定する時情報を有する方法である。
【0020】
かかる構成により、コンテンツが生成された時を特定する時情報もコンテンツ表出媒体に印刷されることにより、消費者は、より思い出に残る食品を得ることができる。
【0021】
また、本第八の発明の方法は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、コンテンツに関する付加情報を取得する付加情報取得ステップをさらに具備し、印刷ステップにおいて、コンテンツと付加情報とを印刷媒体に印刷し、コンテンツ表示媒体を取得する
【0022】
かかる構成により、食品容器に、コンテンツ表出媒体を容易に貼り付けことができる。
【0023】
また、本第九の発明の方法は、第一から第八いずれか1つの発明に対して、食品容器は、コンテンツ表出媒体を貼り付ける領域を特定するガイドを表面に有する方法である。
【0024】
かかる構成により、食品容器に、コンテンツ表出媒体を容易に貼り付けことができる。
【0025】
また、本第十の発明の方法は、第一から第九いずれか1つの発明に対して、食品は飲料であり、食品容器は飲料容器である方法である。
【0026】
かかる構成により、レジャー会場において生成されたコンテンツが飲料容器に表出した飲料を、当該レジャー会場で消費者に渡すことができる。
【0027】
また、本第十一の発明の方法は、第一から第十いずれか1つの発明に対して、コンテンツ表出媒体は、上層シール部と下層シール部からなる2層シールであり、コンテンツを上層シール部に印刷する、方法である。
【0028】
かかる構成により、食品の消費後に上層シール部だけを剥がして別のものに貼り付けることで、思い出を残すことができ、かつ容器のリサイクルが可能になる。
【0029】
また、本第十二の発明の方法は、第十一の発明に対して、2層シールは、上層シール部を剥離することが可能である表示を有する、方法である。
【0030】
かかる構成により、食品の消費後に消費者に思い出を残す行動のきっかけを提供できる。
【発明の効果】
【0031】
本発明による食品を提供するための方法によれば、レジャー会場において生成されたコンテンツが食品容器に表出した食品を、当該レジャー会場で消費者に渡すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】実施の形態1における方法を実現することを支援する製造システムAの概念図
図2】同製造システムAのブロック図
図3】同食品を提供するための方法の処理の流れについて説明するフローチャート
図4】同コンテンツ表出媒体の例を示す図
図5】同食品容器のイメージを示す図
図6】同食品容器のイメージを示す図
図7】同食品容器のイメージを示す図
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、食品を提供するための方法等の実施形態について図面を参照して説明する。
【0034】
(実施の形態1)
本実施の形態において、一のレジャー会場において生成されたコンテンツを取得するステップ、印刷媒体にコンテンツを印刷するステップ、コンテンツが印刷されたコンテンツ表出媒体を食品容器に貼り付けるステップを具備し、当該一のレジャー会場において食品を消費者に提供するための方法について説明する。なお、ここでの食品の提供は、有償であっても、無償であっても良い。コンテンツ表出媒体が貼り付けられる食品容器は、食品が入っている容器であることは好適であるが、食品は入っていない容器にコンテンツ表出媒体が貼り付けられた後に、当該容器に食品が入れられても良い。
【0035】
レジャー会場とは、レジャーが行われる会場である。レジャー会場は、例えば、野球場やサッカー場やゴルフ場等のスポーツ会場、コンサート会場、演劇の会場、テーマパーク、博覧会の会場、美術館、博物館、展望台、公園、観光施設である。ただし、レジャー会場は、レジャーが行われる場所であれば良く、その種類は問わない。
【0036】
なお、レジャーとは、娯楽である。レジャーは、観光やレクリエーション等も含むと考えても良く、広く解する。また、レジャーは、例えば、スポーツ観戦、コンサート、演劇、スポーツを行うこと等であるが、その種類は、問わない。
【0037】
消費者とは、レジャー会場において、食品を受け取る人である。消費者は、レジャー会場において、通常、レジャーを楽しんだ人である。レジャー会場において食品を受け取ることは、レジャー会場の近隣で食品を受け取ることも含んでも良い。レジャー会場の近隣は、例えば、レジャー会場の出口から出たところ、レジャー会場の最寄駅である。
【0038】
また、本実施の形態において、後述する印刷媒体に、1以上の後述する環境情報を印刷する容器入り食品の製造方法について説明する。
【0039】
また、本実施の形態において、印刷媒体に、コンテンツが取得された時の特有の情報である環境特有情報を印刷する容器入り食品の製造方法について説明する。
【0040】
また、本実施の形態において、印刷媒体に、容器入り食品の譲渡を受ける消費者の独自の情報である消費者固有情報を印刷する容器入り食品の製造方法について説明する。
【0041】
さらに、本実施の形態において、印刷媒体に、コンテンツが生成された時を特定する時情報を印刷する容器入り食品の製造方法について説明する。
【0042】
図1は、本実施の形態における方法を実現することを支援する製造システムAの概念図である。なお、本実施の形態における方法は、レジャー会場において食品を消費者に提供するための方法である。
【0043】
製造システムAは、1または2以上のコンテンツ生成装置1、情報処理装置2、1または2以上の印刷装置3、および1または2以上の貼付装置4を備える。
【0044】
コンテンツ生成装置1は、コンテンツを生成する装置である。コンテンツ生成装置1は、例えば、写真または動画を撮影するカメラ、イラストを記載する装置である。イラストを記載する装置は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォンである。生成することは、取得することであり、例えば、撮影すること、人からの入力の受け付けることである。コンテンツ生成装置1は、レジャー会場において、レジャーの最中に、コンテンツを生成することは好適である。レジャーの最中とは、例えば、スポーツの試合中、コンサート中、イベント中等である。なお、コンテンツ生成装置1は、装置識別子を格納しており、当該装置識別子と対にして、生成したコンテンツを送信しても良い。
【0045】
装置識別子とは、コンテンツ生成装置1を識別する情報である。装置識別子は、例えば、コンテンツ生成装置1のID、コンテンツ生成装置1の所有者(例えば、撮影者)のIDである。 コンテンツ生成装置1を使用し、コンテンツを取得する(例えば、撮影する)者は、例えば、製造者である。製造者とは、コンテンツの作成に寄与する者である。製造者は、例えば、食品を提供する側の者、コンテンツを業として提供する者であるが、食品の提供を受ける消費者が含まれても良い。つまり、消費者は、コンテンツの一部または全部を作成しても良い。
【0046】
コンテンツとは、印刷される情報である。コンテンツは、例えば、写真、動画、イラストの画像である。コンテンツは、レジャー会場でしか取得できない情報であることは好適である。コンテンツは、レジャーに関する情報であることは好適である。なお、印刷は、二次元の印刷であるが、三次元の印刷(3D印刷)でも良い。
【0047】
情報処理装置2は、コンテンツ生成装置1が生成したコンテンツを受け付け、印刷装置3に渡して、印刷させるための装置である。情報処理装置2は、貼付装置4に、後述する貼付処理を行わせる装置でも良い。情報処理装置2は、製造者の図示しない端末からのログインを受け付け、当該端末を用いたコンテンツの作成の指示を受け付ける装置でも良い。かかる場合、情報処理装置2は、例えば、当該端末からのログインの指示に対して、当該指示が有するユーザ識別子を用いた認証処理を行い、認証許可の場合に端末からログインする処理を行う。情報処理装置2の詳細については後述する。情報処理装置2は、レジャーの最中に、後述する処理を行うことは好適である。
【0048】
印刷装置3は、コンテンツを印刷媒体に印刷する装置である。印刷装置3は、通常、コンテンツ生成装置1が生成したコンテンツを印刷媒体に印刷する装置である。コンテンツを印刷媒体に印刷した結果、コンテンツ表出媒体が得られる。コンテンツ表出媒体は、コンテンツが表出した媒体である。印刷装置3は、レジャーの最中に、印刷を行うことは好適である。
【0049】
印刷装置3は、通常、プリンタである。印刷装置3は、通常、カラープリンタであるが、モノクロのプリンタでも良い。印刷装置3は、通常、二次元のプリンタであるが、三次元プリンタでも良い。
【0050】
印刷媒体とは、コンテンツが印刷される媒体である。印刷媒体における媒体は、通常、紙であるが、樹脂等でも良く、その材質は問わない。印刷媒体は、シールであることは好適である。印刷媒体は、上層シール部を剥がすことのできる二層シールであることはさらに好適である。印刷媒体は、白紙の媒体であることは好適であるが、何らかの印刷が施された媒体でも良い。
【0051】
貼付装置4は、コンテンツ表出媒体を食品容器に貼り付ける装置である。コンテンツ表出媒体とは、コンテンツが印刷された印刷媒体である。なお、コンテンツ表出媒体を食品容器に貼り付ける作業を、人が行う場合、製造システムAには、貼付装置4は不要である。なお、食品容器に貼り付ける処理である貼付処理は、レジャーの最中に行われることは好適である。なお、貼付処理は、人の作業でも良い。コンテンツ表出媒体は、シールであることはさらに好適である。コンテンツ表出媒体は、上層シール部を剥がすことのできる二層シールであることはさらに好適である。また、2層シールは、上層シール部を剥離することが可能である表示を有することは好適である。
【0052】
食品容器とは、食品の容器である。食品容器は、通常、食品が入れられた容器である。食品容器は、例えば、缶、瓶、ペットボトル、プラカップであるが、その材質や形状等は問わない。食品容器は、コンテンツ表出媒体を貼り付ける領域を特定するガイドを表面に有することは好適である。ガイドは、通常、人が認識可能である。ガイドは、例えば、コンテンツ表出媒体を貼り付ける領域の一部または全部を特定する線である。線は、印刷されていても良いし、容器の凹凸により表出していても良い。
【0053】
図2は、本実施の形態における製造システムAのブロック図である。製造システムAを構成する情報処理装置2は、コンテンツ取得部21、環境取得部22、付加情報取得部23、印刷部24、および貼付部25を備える。
【0054】
情報処理装置2を構成する格納部20には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、コンテンツ、後述する1または2以上の環境情報、後述する1または2以上の付加情報、1または2以上のアカウント情報である。
【0055】
格納部20の1以上の各付加情報は、例えば、装置識別子に対応付いている。格納部20の1以上の各付加情報は、例えば、アカウント情報に対応付いている。アカウント情報とは、情報処理装置2にログインする製造者のアカウントの情報である。アカウント情報は、例えば、ユーザ識別子とパスワードを有する。また、アカウント情報に対応付くことは、通常、ユーザ識別子に対応付くことである。
【0056】
コンテンツ取得部21は、一のレジャー会場において生成されたコンテンツを取得する。コンテンツ取得部21は、例えば、コンテンツ生成装置1からコンテンツを受信する。コンテンツ取得部21は、例えば、装置識別子と対にコンテンツを受信する。コンテンツ取得部21は、例えば、製造者が入力したコンテンツを受け付ける。製造者は、レジャー会場において提供される食品の製造を支援する人である。コンテンツ取得部21は、コンテンツ生成装置1を含むと考えても良い。食品の製造とは、食品容器に貼り付けられるコンテンツ表出媒体の製造でも良い。 コンテンツ取得部21は、例えば、無線または有線の通信手段により実現される。コンテンツ取得部21は、例えば、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。コンテンツ取得部21は、例えば、プロセッサやメモリ等から実現され得る。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0057】
環境取得部22は、1または2以上の環境情報を取得する。環境取得部22は、例えば、自動的に1または2以上の環境情報を取得する。環境取得部22は、例えば、ユーザが入力した1または2以上の環境情報を取得する。
【0058】
環境情報とは、コンテンツが取得された環境に関する情報である。環境情報は、例えば、場所情報、時情報、天気情報、温度情報、イベント情報である。場所情報とは、レジャー会場を示す情報である。場所情報は、例えば、レジャー会場の名称である。時情報とは、時を特定する情報である。時情報は、例えば、年月日、月日、年月日時刻、時刻であるが、その粒度は問わない。時情報は、例えば、曜日を含む。天気情報とは、天気を特定する情報である。天気情報は、例えば、「晴」「曇り」「雨」「晴れのち雨」である。温度情報とは、温度を特定する情報である。イベント情報とは、イベントに関する情報である。イベント情報は、例えば、イベント名、イベントの出演者の氏名や名称、イベントの開催場所、イベントの開催日時である。イベント情報は、例えば、イベント「野球の試合」における試合を行ったチーム名、イベント「コンサート」における歌手の名前、イベント「演劇」における演劇名や出演者の氏名、イベント「遊園地でのレジャー」における遊園地名、イベント「美術鑑賞」における美術館名やイベント名である。
【0059】
環境取得部22は、例えば、格納部20の場所情報を読み出す。環境取得部22は、例えば、図示しない時計から時情報を取得する。環境取得部22は、例えば、図示しないサーバから、レジャーの場所の天気情報や温度情報を取得する。環境取得部22は、例えば、格納部20のイベント情報を読み出す。
【0060】
環境情報は、例えば、環境特有情報、消費者固有情報である。環境特有情報とは、コンテンツが取得された時の特有の情報である。環境特有情報は、例えば、時情報、コンテンツが取得された時を特定する情報であるイベント時情報、天気情報、温度情報である。イベント時情報は、例えば、野球選手がホームランを打った回、野球選手がホームランを打った時刻、サッカーのゴールが決まった時(例えば、「前半15分」)である。環境特有情報は、通常、コンテンツが生成された時を特定する情報である。環境特有情報は、コンサートの時に、歌手が歌っている曲の名称でも良い。
【0061】
消費者固有情報とは、容器入り食品の譲渡を受ける一の消費者の独自の情報である。消費者固有情報は、例えば、消費者の氏名、消費者の生年月日、消費者を撮影した写真、消費者のイラスト、消費者が利用したイベントの情報、消費者が利用したアトラクションの情報である。なお、環境取得部22が取得する1以上の環境情報には、消費者固有情報以外の情報が含まれることは好適である。環境取得部22は、例えば、一の消費者により入力された消費者固有情報を取得する。
【0062】
1以上の環境情報は、容器の中の食品の名称を有さず、食品を特定するコードを有することは好適である。コードとは、例えば、二次元コード、一次元コード、数字列である。二次元コードは、例えば、QRコード(登録商標)である。一次元コードは、例えば、バーコードである。なお、かかるコードは、商品情報が掲載されたウェブページのURLであることは好適である。
【0063】
付加情報取得部23は、1または2以上の付加情報を取得する。付加情報取得部23は、例えば、コンテンツと対に取得された装置識別子と対になる1または2以上の付加情報を格納部20から取得する。付加情報取得部23は、例えば、情報処理装置2にログインする図示しない端末のアカウント情報と対になる1または2以上の付加情報を格納部20から取得する。付加情報取得部23は、例えば、製造者により入力された付加情報を取得する。
【0064】
付加情報とは、レジャーに対して、付加的な情報である。付加情報は、例えば、コンテンツに関する情報である。付加情報は、環境情報を含まない。付加情報は、例えば、権利者情報である。権利者情報とは、コンテンツの権利者に関する情報である。権利者情報は、例えば、コンテンツの権利者を特定する情報である。権利者情報は、例えば、コンテンツの著作権者を示す情報、コンテンツの著作権者のロゴ、コンテンツには著作権が存在することを示すコピーライトのマーク(丸Cのマーク)である。
【0065】
なお、上述した消費者固有情報は、付加情報の一例である、と考えても良い。かかる場合、消費者固有情報は、環境情報には属さない。
【0066】
印刷部24は、コンテンツ取得部21が取得したコンテンツを印刷媒体に印刷する。印刷部24は、コンテンツを印刷媒体に印刷し、コンテンツ表出媒体を取得する。コンテンツを印刷媒体に印刷することは、コンテンツの印刷を印刷装置3に指示することでも良い。なお、1または2以上の印刷媒体は、印刷装置3にセットされている。なお、印刷装置3への指示の元は、人の入力であっても良い。かかる人は、通常、製造者であるが、消費者でも良い。
【0067】
印刷部24は、例えば、プロセッサやメモリ等から実現され得る。印刷部24は、例えば、プリンタのドライバにより実現される。印刷部24は、印刷装置3を含むと考えても良い。
【0068】
貼付部25は、コンテンツ表出媒体を食品容器に貼り付ける。貼付部25は、コンテンツ表出媒体を食品容器に貼り付けることを貼付装置4に指示することでも良い。なお、人がコンテンツ表出媒体を食品容器に貼り付ける作業を行う場合、貼付部25は不要である。
【0069】
貼付部25は、例えば、プロセッサやメモリ等から実現され得る。貼付部25は、例えば、貼付装置4のドライバにより実現される。貼付部25は、貼付装置4を含むと考えても良い。
【0070】
次に、一のレジャー会場において、食品を提供するための方法の処理の流れについて、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0071】
(ステップS301)コンテンツ生成装置1は、コンテンツを生成する。例えば、撮影者は、コンテンツ生成装置1であるカメラを用いて、対象(例えば、野球選手)を撮影し、写真であるコンテンツを取得する。例えば、作成者は、コンテンツ生成装置1であるパソコンを用いて、イラストであるコンテンツを作成する。
【0072】
(ステップS302)情報処理装置2のコンテンツ取得部21は、ステップS301で取得されたコンテンツを取得する。コンテンツ取得部21は、例えば、コンテンツ生成装置1からコンテンツを受信する。
【0073】
なお、ここで、環境取得部22は、1または2以上の環境情報を取得しても良い。また、付加情報取得部23は、1または2以上の付加情報を取得しても良い。そして、コンテンツ取得部21は、コンテンツ生成装置1が生成したコンテンツ(例えば、写真)と、1以上の環境情報または/および1以上の付加情報を有するコンテンツを取得しても良い。つまり、印刷対象のコンテンツは、1以上の環境情報または/および1以上の付加情報を有しても良い。
【0074】
(ステップS303)印刷部24は、ステップS302で取得したコンテンツの印刷を印刷装置3に指示する。印刷装置3は、当該コンテンツを印刷媒体に印刷し、コンテンツ表出媒体を取得する。
【0075】
(ステップS304)製造者が、ステップS303で取得されたコンテンツ表出媒体を食品容器に貼り付ける。ここでの貼付処理により、コンテンツ表出媒体が食品容器に貼り付けられた食品の製造が完了する。また、かかる場合、食品容器は、コンテンツ表出媒体を貼り付ける領域を特定するガイドを表面に有することは好適である。
【0076】
なお、ここで、貼付部25が、ステップS303で取得されたコンテンツ表出媒体を食品容器に貼り付けることを、貼付装置4に指示しても良い。そして、貼付装置4は、当該コンテンツ表出媒体を食品容器に貼り付けても良い。
【0077】
(ステップS305)レジャー会場において、ステップS304までの手続きにより完成した食品を、消費者に渡す。処理を終了する。
【0078】
なお、図3のフローチャートにおいて、ステップS303からステップS305までの手続きは、複数回、繰り返されることは好適である。つまり、複数の各消費者に、コンテンツ表出媒体が容器に貼り付けられた食品を渡すことは好適である。
【0079】
また、図3のフローチャートにおいて、複数のコンテンツが生成され、複数の各コンテンツごとに、S301からS305の処理が行われても良い。
【0080】
さらに、図3のフローチャートにおいて、食品が容器に存在しない状況でコンテンツ表出媒体が容器に貼り付けられ、その後、当該容器に食品が入れられても良い。
【0081】
以下、本実施の形態における、一のレジャー会場において食品を提供するための具体的な方法について説明する。以下、3つの具体例を説明する。ここでの食品は、飲料であり、容器は缶である、とする。
【0082】
また、具体例1は、野球場において飲料を提供するための方法である。具体例2は、コンサート会場において飲料を提供するための方法である。具体例3は、アニメイベント会場において飲料を提供するための方法である。
【0083】
(具体例1)
プロ野球の試合において、野球選手「YAMADA TARO」が、レジャー会場である球場「JINGU STADIUM」で、新記録の本数「61本」目のホームランを打った、とする。そして、製造者Aは、コンテンツ生成装置1であるカメラを用いて、そのホームランのシーンを撮影した、とする。次に、コンテンツ生成装置1は、図示しない時計から、撮影した時刻「2025年10月3日 20時17分56秒」を取得した、とする。次に、コンテンツ生成装置1は、撮影した写真と撮影した時刻とを情報処理装置2に送信する。
【0084】
次に、情報処理装置2のコンテンツ取得部21は、当該写真等を受信する。また、製造者Bは、情報処理装置2に対して、1以上の環境情報を入力する。ここで、環境情報は、ホームランを打った選手の氏名、ホームランの号数、文字列「新記録の瞬間」を含む。また、環境情報は、野球場の名称、リーグ名「Central League」、飲料名「OOLONG TEA」等を含む。次に、環境取得部22は、入力された環境情報を取得する。また、環境取得部22は、受信された時刻「2025年10月3日 20時17分56秒」を、自動的に取得する。
【0085】
次に、製造者Bは、情報処理装置2に対して、印刷部数を含む印刷指示を入力する。次に、情報処理装置2の印刷部24は、印刷部数の分のコンテンツを印刷媒体に印刷する指示を印刷装置3に送信する。次に、印刷装置3は、当該指示を受信し、コンテンツをセットされている印刷媒体に印刷し、印刷部数の分のコンテンツ表出媒体を取得する。コンテンツ表出媒体の例は、図4である。ここで、印刷媒体およびコンテンツ表出媒体は、シールである、とする。
【0086】
次に、製造者Cは、シールであるコンテンツ表出媒体を、飲料缶に貼り付ける。製造者Cは、印刷部数の数のコンテンツ表出媒体を飲料缶に貼り付け、印刷部数の数の商品を製造する。
【0087】
次に、試合終了後、球場「JINGU STADIUM」で、当該野球選手のホームランの新記録の記念の飲料が販売される。そして、印刷部数の数の消費者(野球観戦者)が、その飲料を購入する。その結果、消費者は、新記録のホームランの場に立ち会えたことを、この飲料の容器のお陰で忘れず、大きな思い出を作ることができる。なお、容器の中の飲料を消費した後も、その容器が残ることにより、思い出が残ることとなる。
【0088】
(具体例2)
歌手AAAが、コンサート会場「NIPPON BUDOKAN」において、歌を歌っている、とする。そして、製造者Aは、コンテンツ生成装置1であるカメラを用いて、歌手AAAのコンサートの一シーンを撮影した、とする。次に、コンテンツ生成装置1は、図示しない時計から、撮影した時刻を取得した、とする。次に、コンテンツ生成装置1は、撮影した写真と撮影した時刻とを情報処理装置2に送信する。
【0089】
次に、情報処理装置2のコンテンツ取得部21は、当該写真等を受信する。また、製造者Bは、情報処理装置2に対して、1以上の環境情報を入力する。ここで、環境情報は、歌手の名称「歌手AAA」を含む。また、環境情報は、コンサートの開催時間、コンサート会場の名称、コンサートのイベント名等を含む。次に、環境取得部22は、入力された環境情報を取得する。また、環境取得部22は、受信された時刻を自動的に取得する。
【0090】
次に、製造者Bは、情報処理装置2に対して、印刷部数を含む印刷指示を入力する。次に、情報処理装置2の印刷部24は、印刷部数の分のコンテンツを印刷媒体に印刷する指示を印刷装置3に送信する。次に、印刷装置3は、当該指示を受信し、コンテンツを印刷媒体に印刷し、印刷部数の分のコンテンツ表出媒体を取得する。ここで、印刷媒体およびコンテンツ表出媒体は、シールである、とする。
【0091】
次に、製造者Cは、シールであるコンテンツ表出媒体を、飲料缶に貼り付ける。製造者Cは、印刷部数の数の各コンテンツ表出媒体を、飲料缶に貼り付け、印刷部数の数の商品を製造する。かかるコンテンツ表出媒体が貼り付けられる食品容器のイメージは、図5である。
【0092】
次に、イベント終了後、コンサート会場「NIPPON BUDOKAN」で、歌手AAAのコンサートの一シーンのシールが貼られた記念の飲料が販売される。そして、印刷部数の数の消費者(コンサートの入場者)が、その飲料を購入する。その結果、消費者は、歌手AAAのコンサートに行ったことを、この飲料の容器のお陰で忘れず、大きな思い出を作ることができる。
【0093】
(具体例3)
イラストレーター「XXX YYY」が、アニメのイベント会場「Zepp Osaka Bayside」において、イベント中に、イベント会場で、コンテンツ生成装置1であるパソコンを用いて、イラストを書いた、とする。次に、当該イラストレーターの指示により、当該イラストがコンテンツ生成装置1から情報処理装置2に送信された、とする。
【0094】
次に、情報処理装置2のコンテンツ取得部21は、当該イラストを受信する。また、製造者Bは、情報処理装置2に対して、1以上の環境情報を入力する。ここで、環境情報は、イラストレーター「XXX YYY」を含む。また、環境情報は、アニメのイベントの開催時間、イベント会場の名称等を含む。次に、環境取得部22は、入力された環境情報を取得する。
【0095】
次に、製造者Bは、情報処理装置2に対して、印刷部数を含む印刷指示を入力する。次に、情報処理装置2の印刷部24は、印刷部数の分のコンテンツを印刷媒体に印刷する指示を印刷装置3に送信する。次に、印刷装置3は、当該指示を受信し、印刷部数の分のコンテンツを印刷媒体に印刷し、コンテンツ表出媒体を取得する。ここで、印刷媒体およびコンテンツ表出媒体は、シールである、とする。
【0096】
次に、製造者Cは、シールであるコンテンツ表出媒体を、飲料缶に貼り付ける。製造者Cは、印刷部数の数の各コンテンツ表出媒体を、飲料缶に貼り付け、印刷部数の数の商品を製造する。かかるコンテンツ表出媒体が貼り付けられる食品容器のイメージは、図6である。
【0097】
次に、試合終了後、イベント会場「Zepp Osaka Bayside」で、イラストレーター「XXX YYY」が書いたキャラクターのイラストのシールが貼られた記念の飲料が販売される。そして、印刷部数の数の消費者が、その飲料を購入する。その結果、消費者は、アニメのイベントに行ったことを、この飲料の容器のお陰で忘れず、大きな思い出を作ることができる。
【0098】
(具体例4)
プロ野球の試合において、「阪神球団」が、レジャー会場である球場「Koushien Stadium」で優勝した、とする。そして、製造者Aは、コンテンツ生成装置1であるカメラを用いて、監督の胴上げのシーンを撮影した、とする。次に、コンテンツ生成装置1は、図示しない時計から、撮影した時刻「2025年10月30日 21時30分00秒」を取得した、とする。次に、コンテンツ生成装置1は、撮影した写真と撮影した時刻とを情報処理装置2に送信する。
【0099】
次に、情報処理装置2のコンテンツ取得部21は、当該写真等を受信する。また、製造者Bは、情報処理装置2に対して、1以上の環境情報を入力する。ここで、環境情報は、優勝した試合の名称、球場の名称、文字列「祝 阪神優勝」を含む。また、環境情報は、監督の胴上げに関する説明文等を含む。次に、環境取得部22は、入力された環境情報を取得する。また、環境取得部22は、受信された時刻「2025年10月30日 21時30分00秒」を、自動的に取得する。
【0100】
また、製造者Bは、情報処理装置2に対して、付加情報の一例である権利者情報を入力する。ここで、権利者情報は、阪神球団のコンテンツに関する著作権者の表示である「Hanshin」の文字列を含む。次に、付加情報取得部23は、入力された権利者情報を取得する。なお、付加情報取得部23は、コンテンツ生成装置1が情報処理装置2に送信したコンテンツと対になる装置識別子と対になる権利者情報を格納部20から取得しても良い。
【0101】
次に、製造者Bは、情報処理装置2に対して、印刷部数を含む印刷指示を入力する。次に、情報処理装置2の印刷部24は、印刷部数の分のコンテンツを印刷媒体に印刷する指示を印刷装置3に送信する。次に、印刷装置3は、当該指示を受信し、コンテンツをセットされている印刷媒体に印刷し、印刷部数の分のコンテンツ表出媒体を取得する。コンテンツ表出媒体の例は、図7である。ここで、印刷媒体およびコンテンツ表出媒体は、上層シール部を剥がすことのできる二層シールである、とする。また、図7において、付加情報取得部23が取得した権利者情報であり、コンテンツに著作権が存在することを示すコピーライトのマークを含む権利者情報も印刷されている。
(ここでは、
【0102】
次に、製造者Cは、二層シールであるコンテンツ表出媒体の下部シール部を飲料缶に貼り付ける。製造者Cは、印刷部数の数のコンテンツ表出媒体を飲料缶に貼り付け、印刷部数の数の商品を製造する。
【0103】
次に、試合終了後、球場「Koushien Stadium」で、阪神球団の優勝記念の飲料が販売される。そして、印刷部数の数の消費者(野球観戦者)が、その飲料を購入する。この際、消費者は、権利者情報が表出されたコンテンツを視認することで、球団公式商品であることを理解し、安心感をもって購入する。その結果、消費者は、優勝の瞬間に立ち会えたことを、この飲料の容器のお陰で忘れず、大きな思い出を作ることができる。なお、容器の中の飲料を消費した後も、二層シールの上層シールをはがして、消費者の所有物に貼り付けることにより、思い出が残ることとなる。また、シールをはがした後の容器は、適切にリサイクルすることができる。
【0104】
以上、本実施の形態の食品を提供するための方法によれば、レジャー会場において生成されたコンテンツが食品容器に表出した食品を、当該レジャー会場で消費者に渡すことができる。その結果、消費者は、レジャーの思い出に残るような食品を得ることができる。また、思い出のコンテンツが容器に表出していることにより、食品を消費した後にも、思い出の品である容器が残り、レジャーの思い出が色あせない状態を作ることができる。
【0105】
また、本実施の形態の食品を提供するための方法によれば、1以上の環境情報もコンテンツ表出媒体に印刷されることにより、消費者は、より思い出に残る食品を得ることができる。
【0106】
また、本実施の形態の食品を提供するための方法によれば、権利者情報もコンテンツ表出媒体に印刷されることにより、コンテンツの保護に寄与できる。
【0107】
また、本実施の形態の食品を提供するための方法によれば、環境特有情報もコンテンツ表出媒体に印刷されることにより、消費者は、より思い出に残る食品を得ることができる。
【0108】
また、本実施の形態の食品を提供するための方法によれば、消費者固有情報もコンテンツ表出媒体に印刷されることにより、消費者は、より思い出に残る食品を得ることができる。
【0109】
また、本実施の形態の食品を提供するための方法によれば、印刷される環境情報は、容器の中の食品の名称を有さず、食品を特定するコードを有することにより、よりデザイン性に富んだコンテンツ表出媒体が貼られた食品を提供でき、かつ消費者は、商品の情報を得ることができる。
【0110】
また、本実施の形態の食品を提供するための方法によれば、コンテンツが生成された時を特定する時情報もコンテンツ表出媒体に印刷されることにより、消費者は、より思い出に残る食品を得ることができる。
【0111】
また、本実施の形態の食品を提供するための方法によれば、食品容器に、コンテンツ表出媒体を容易に貼り付けことができる。
【0112】
また、本実施の形態の食品を提供するための方法によれば、レジャー会場において生成されたコンテンツが飲料容器に表出した飲料を、当該レジャー会場で消費者に渡すことができる。
【0113】
なお、本実施の形態において、食品を提供するための方法は、食品を製造する方法を含んでいる。食品を製造する方法は、一のレジャー会場において生成されたコンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、前記コンテンツを印刷媒体に印刷し、コンテンツ表出媒体を取得する印刷ステップと、前記コンテンツ表出媒体を食品容器に貼り付ける貼付ステップとを具備する方法である。
【0114】
また、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、一のレジャー会場において生成されたコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、前記コンテンツを印刷媒体に印刷し、コンテンツ表出媒体を取得する印刷部と、前記コンテンツ表出媒体を食品容器に貼り付ける貼付部として機能させるためのプログラムである。
【0115】
なお、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0116】
また、上記実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0117】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0118】
以上のように、本発明にかかる一のレジャー会場において食品を提供するための方法は、レジャー会場において生成されたコンテンツが食品容器に表出した食品を、当該レジャー会場で消費者に渡すことができるという効果を有し、例えば、イベントに参加した消費者に思い出となり得る食品を販売する商品の販売方法等として有用である。
【符号の説明】
【0119】
A 製造システム
1 コンテンツ生成装置
2 情報処理装置
3 印刷装置
4 貼付装置
21 コンテンツ取得部
22 環境取得部
23 付加情報取得部
24 印刷部
25 貼付部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-12-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一のレジャー会場において食品を提供するための方法であって、
前記食品を提供する側の者またはコンテンツを業として提供する者である製造者が撮影した写真または動画を含むコンテンツの権利者に関する権利者情報を含む付加情報を格納している格納部と、コンテンツ取得部と、付加情報取得部と、印刷部とを具備する情報処理装置を用いて実現される食品を提供するための方法であって、
前記コンテンツ取得部が、前記一のレジャー会場において、レジャーの最中に、前記製造者が撮影した写真または動画を含むコンテンツを生成したコンテンツ生成装置から前記コンテンツを受信するコンテンツ取得ステップと、
前記付加情報取得部が、前記権利者情報を含む前記付加情報を前記格納部から取得する付加情報取得ステップと、
前記印刷部が、前記コンテンツと前記付加情報とを印刷媒体に印刷し、コンテンツ表出媒体を取得する印刷ステップと、
前記情報処理装置が有する貼付部または人が、前記コンテンツ表出媒体を食品容器に貼り付ける貼付ステップとを具備し、
前記一のレジャー会場において、消費者によって引き取られる方法。
【請求項2】
前記格納部には、コンテンツ生成装置を識別する2以上の各装置識別子と対にして付加情報が格納されており、
前記コンテンツ取得ステップにおいて、
前記一のレジャー会場において、レジャーの最中に、装置識別子と対にして、前記コンテンツ生成装置から前記コンテンツを受信し、
前記付加情報取得ステップにおいて、
前記コンテンツ取得ステップで受信された前記装置識別子と対になる前記付加情報を、前記格納部から取得する、請求項1記載の食品を提供するための方法。
【請求項3】
前記格納部と、前記コンテンツ取得部と、前記付加情報取得部と、環境取得部と、前記印刷部とを具備する情報処理装置を用いて実現される食品を提供するための請求項1または請求項2記載の方法であって、
前記環境取得部が、前記コンテンツが取得された環境に関する1以上の環境情報を取得する環境取得ステップをさらに具備し、
前記印刷ステップにおいて、
前記コンテンツと前記付加情報と前記1以上の環境情報とを前記印刷媒体に印刷し、前記コンテンツ表出媒体を取得する請求項1または請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記1以上の環境情報は、前記コンテンツが取得された時の特有の情報である環境特有情報、または前記容器入り食品の譲渡を受ける消費者の独自の情報である消費者固有情報を含む請求項記載の方法。
【請求項5】
前記1以上の環境情報は、前記消費者固有情報を含み、
前記環境取得ステップにおいて、
前記消費者固有情報を自動的に取得する請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記1以上の環境情報は、前記食品の名称を有さず、前記食品を特定するコードを有する請求項記載の方法。
【請求項7】
前記コンテンツ表出媒体は、上層シール部と下層シール部からなる2層シールであり、
前記コンテンツを前記上層シール部に印刷する請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記1以上の環境情報は、前記コンテンツが生成された時を特定する時情報を有する請求項記載の方法。
【請求項9】
前記食品容器は、前記コンテンツ表出媒体を貼り付ける領域を特定するガイドを表面に有する請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記食品は飲料であり、
前記食品容器は飲料容器である請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記コンテンツ表出媒体は、上層シール部と下層シール部からなる2層シールであり、
前記コンテンツを前記上層シール部に印刷する請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記2層シールは、上層シール部を剥離することが可能である表示を有する請求項11記載の方法。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジャー会場において食品を提供するための方法であって、
前記食品を提供する側の者またはコンテンツを業として提供する者である製造者が撮影した写真または動画を含むコンテンツの権利者に関する権利者情報を含む2以上の各付加情報を、コンテンツ生成装置を識別する装置識別子と対にして格納している格納部と、コンテンツ取得部と、付加情報取得部と、印刷部とを具備する情報処理装置を用いて実現される食品を提供するための方法であって、
前記コンテンツ取得部が、前レジャー会場において、レジャーの最中に、前記製造者が撮影した写真または動画を含むコンテンツを生成したコンテンツ生成装置から、当該コンテンツ生成装置を識別する装置識別子と対にして、前記コンテンツを受信するコンテンツ取得ステップと、
前記付加情報取得部が、前記コンテンツ取得ステップで受信された前記装置識別子と対になる前記付加情報を前記格納部から取得する付加情報取得ステップと、
前記印刷部が、前記コンテンツと前記付加情報とを印刷媒体に印刷し、コンテンツ表出媒体を取得する印刷ステップと、
前記情報処理装置が有する貼付部または人が、前記コンテンツ表出媒体を食品容器に貼り付ける貼付ステップとを具備し、
レジャー会場において、消費者によって引き取られる方法。
【請求項2】
前記格納部と、前記コンテンツ取得部と、前記付加情報取得部と、環境取得部と、前記印刷部とを具備する情報処理装置を用いて実現される食品を提供するための請求項1載の方法であって、
前記環境取得部が、前記コンテンツが取得された環境に関する1以上の環境情報を取得する環境取得ステップをさらに具備し、
前記印刷ステップにおいて、
前記コンテンツと前記付加情報と前記1以上の環境情報とを前記印刷媒体に印刷し、前記コンテンツ表出媒体を取得する請求項1載の方法。
【請求項3】
前記1以上の環境情報は、前記コンテンツが取得された時の特有の情報である環境特有情報、または前記容器入り食品の譲渡を受ける消費者の独自の情報である消費者固有情報を含む請求項記載の方法。
【請求項4】
前記1以上の環境情報は、前記消費者固有情報を含み、
前記環境取得ステップにおいて、
前記消費者固有情報を自動的に取得する請求項記載の方法。
【請求項5】
前記1以上の環境情報は、前記食品の名称を有さず、前記食品を特定するコードを有する請求項記載の方法。
【請求項6】
前記コンテンツ表出媒体は、上層シール部と下層シール部からなる2層シールであり、
前記コンテンツを前記上層シール部に印刷する請求項記載の方法。
【請求項7】
前記1以上の環境情報は、前記コンテンツが生成された時を特定する時情報を有する請求項記載の方法。
【請求項8】
前記食品容器は、前記コンテンツ表出媒体を貼り付ける領域を特定するガイドを表面に有する請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記食品は飲料であり、
前記食品容器は飲料容器である請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記コンテンツ表出媒体は、上層シール部と下層シール部からなる2層シールであり、
前記コンテンツを前記上層シール部に印刷する請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記2層シールは、上層シール部を剥離することが可能である表示を有する請求項10記載の方法。