IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東芝キヤリア株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-空気調和機の室外機 図1
  • 特開-空気調和機の室外機 図2
  • 特開-空気調和機の室外機 図3
  • 特開-空気調和機の室外機 図4
  • 特開-空気調和機の室外機 図5
  • 特開-空気調和機の室外機 図6
  • 特開-空気調和機の室外機 図7
  • 特開-空気調和機の室外機 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122269
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】空気調和機の室外機
(51)【国際特許分類】
   F24F 1/56 20110101AFI20240902BHJP
   F24F 1/58 20110101ALI20240902BHJP
   F24F 13/20 20060101ALI20240902BHJP
   F24F 1/20 20110101ALI20240902BHJP
【FI】
F24F1/56
F24F1/58
F24F13/20
F24F1/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023029719
(22)【出願日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】505461072
【氏名又は名称】日本キヤリア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】石川 廉
(72)【発明者】
【氏名】山根 宏昌
【テーマコード(参考)】
3L054
【Fターム(参考)】
3L054BA10
3L054BD07
(57)【要約】
【課題】本実施形態は、電気部品類の空冷特性の低下、構造の複雑化、製造コストの増加を回避しながらも、筐体内へ小動物や雪が入ることを抑制できるようにした空気調和機の室外機を提供する。
【解決手段】本実施形態に係る空気調和機の室外機は、外郭を形成する筐体の外面にフッ素樹脂が塗布された塗布面を有している。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外郭を形成する筐体の外面にフッ素樹脂が塗布された塗布面を有している空気調和機の室外機。
【請求項2】
前記筐体は、小動物が通過可能な大きさの孔部を有し、
前記筐体の外面のうち前記孔部を囲む部分にフッ素樹脂が塗布された塗布面を有している請求項1に記載の空気調和機の室外機。
【請求項3】
前記筐体は、当該筐体の内部に電気部品箱を有し、
前記電気部品箱の外面にフッ素樹脂が塗布された塗布面を有している請求項1に記載の空気調和機の室外機。
【請求項4】
前記筐体は、当該筐体の内部に雪が入ることを防止する防雪フードを有し、
前記防雪フードの外面にフッ素樹脂が塗布された塗布面を有している請求項1に記載の空気調和機の室外機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、空気調和機の室外機に関する。
【背景技術】
【0002】
空気調和機の室外機は、その外郭を形成する筐体の内部に、圧縮機、熱交換器、送風機などを備えている。空気調和機の室外機は、筐体内に電気部品箱を備えている。電気部品箱内には、制御基板が収容されている。制御基板には、例えば制御回路や駆動回路などを構成する各種の電気部品類が実装されている。筐体内は、仕切板により機械室と熱交換室に区画されている。機械室には、圧縮機などが収容されている。熱交換室には、熱交換器や送風機などが収容されている。
【0003】
室外機における第1の問題点は次の通りである。即ち、室外機において、その筐体内、特に機械室内は、例えば冬季であっても通電中は比較的高温となる。また、温暖な地域においては、例えば冬季に限らず筐体内が比較的高温となる。そのため、例えばヤモリなどといった小動物が好んで筐体内に侵入し、電気部品類や配線類に接触してショートさせてしまうという問題がある。
【0004】
この問題点を解決するための対策として、例えば特許文献1,2に開示されている手段が提案されている。特許文献1の手段は、制御基板全体を樹脂封止する手段である。特許文献2の手段は、電気部品箱の外周をメッシュ状の小動物ガードで覆う手段である。
【0005】
室外機における第2の問題点は次の通りである。即ち、例えば寒冷地域においては、室外機の吸込口や吹出口から筐体内に雪が入り込み、電気部品類や配線類に悪影響を与えてしまうという問題がある。
【0006】
この問題点を解決するための対策として、室外機の吸込口及び吹出口を防雪フードにより覆う手段が提案されている。しかしながら、この手段によれば、室外機の吸込口及び吹出口を防雪フードにより覆うことに伴い通風抵抗が増加してしまうという新たな問題点が発生する。そのため、例えば特許文献3に開示されている手段が提案されている。特許文献3の手段は、防雪フードを開口可能な構造とする手段である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000-88281号公報
【特許文献2】特開2009-257694号公報
【特許文献3】特開2009-293875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の手段では、制御基板に実装されている電気部品類に空気を直接接触させることが困難となり、いわゆる空冷特性が低下してしまう。また、特許文献1の手段では、制御基板全体を樹脂により封止する工程が必要であり、また、樹脂材料が必要であることから、製造コストが増加してしまう。
【0009】
特許文献2の手段では、小動物ガードのメッシュサイズよりも大きい小動物の侵入を防止することができたとしても、小動物ガードのメッシュサイズよりも小さい小動物、例えば、ヤモリの幼体などの侵入を防止することができない。
【0010】
特許文献3の手段では、防雪フードを開口させて通風抵抗を低減させることができるのは、降雪のない時期のみに限られてしまう。また、特許文献3の手段では、防雪フードを開口可能に構成するための工程が必要であり、構造が複雑化して製造コストが増加してしまう。
【0011】
そこで、本実施形態は、電気部品類の空冷特性の低下、構造の複雑化、製造コストの増加を回避しながらも、筐体内へ小動物や雪が入ることを抑制できるようにした空気調和機の室外機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本実施形態に係る空気調和機の室外機は、外郭を形成する筐体の外面にフッ素樹脂が塗布された塗布面を有している。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1実施形態に係る空気調和機の室外機の構成例を正面側から概略的に示す外観斜視図
図2】第1実施形態に係る放熱部の構成例を概略的に示す図
図3】第1実施形態に係る筐体の底面の構成例を概略的に示す底面図
図4】第2実施形態に係る空気調和機の室外機の構成例を正面側から概略的に示す外観斜視図
図5】第2実施形態に係る空気調和機の室外機の構成例を背面側から概略的に示す外観斜視図
図6】第3実施形態に係る空気調和機の室外機の構成例を正面側から概略的に示す外観斜視図
図7】第3実施形態に係る筐体の底面の構成例を概略的に示す底面図
図8】本開示の変形例に係るフッ素樹脂の塗布範囲の一例を概略的に示す図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、空気調和機の室外機に係る複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0015】
(第1実施形態)
図1に例示する空気調和機の室外機100は、屋内に設けられる図示しない室内機とともに空気調和機を構成している。室外機100は、その外郭を形成するほぼ矩形状の筐体101の内部に電気部品箱102を搭載している。電気部品箱102は、板金により概ね箱状に形成されている箱体の内部に制御基板を収容している。制御基板には、例えば制御回路や駆動回路などを構成する各種の電気部品類が実装されている。
【0016】
室外機100は、筐体101の前面に空気の吹出口101aを備えている。即ち、室外機100は、筐体101の横部から空気を吹き出す構成、いわゆる「横吹型」の室外機として構成されている。
【0017】
筐体101内は、縦方向に延びる仕切板103により機械室104と熱交換室105に区画されている。機械室104及び熱交換室105は、筐体101内において横方向に並んでいる。機械室104内には、図示しない圧縮機などが収容されている。熱交換室105内には、図示しない熱交換器及び送風機などが収容されている。電気部品箱102は、筐体101内の上部領域において機械室104と熱交換室105に跨って配置されている。電気部品箱102のうち機械室104側に配置される部分は、その下面が開口している。図示しない圧縮機から延びる配線類や図示しない室内機から延びる配線類は、この下面の開口を通して、電気部品箱102内の制御基板に接続される。
【0018】
筐体101の側面、この場合、機械室104側の側面には、放熱部106が設けられている。図2に例示するように、放熱部106は、室外機100の前後方向に延びる複数のスリット106aが上下方向に配列された構成となっている。放熱部106を構成する複数のスリット106aは、孔部の一例であり、少なくとも、例えばヤモリなどといった小動物が通過可能な大きさを有している。なお、本開示における小動物は、例えば平均的な人の手または指の大きさよりも小さい生命体、例えば、ヤモリ、ネズミ、カエル、コオロギ、ムカデなどといったものを想定しており、つまり、室外機100の筐体101に一般的に形成される各種の孔部を通過可能な程度の大きさのものを想定している。
【0019】
室外機100によれば、筐体101の外面のうち少なくとも放熱部106のスリット106aを囲む部分にフッ素樹脂が塗布されたフッ素樹脂塗布面Fが形成されている。フッ素樹脂は、分極率が極めて小さい物質であり、例えばヤモリなどといった小動物の足指との間に働く分子間力を低下させて、小動物の足指の吸着を抑制する。従って、例えばヤモリなどといった小動物は、放熱部106のスリット106aに到達することができず、これにより、当該スリット106aから筐体101内への小動物の侵入を回避することができる。
【0020】
図3に例示するように、筐体101の底面101sには、複数のドレン孔部107,108が設けられている。ドレン孔部107は、この場合、円形状に開口しており、図示しないドレンホースを接続可能である。ドレンホースは、筐体101内に発生した結露水や筐体101内に入った雨水などを機外に排出するためのホースである。ドレン孔部108は、この場合、長尺な矩形状あるいは楕円形状に開口している。
【0021】
ドレン孔部107に図示しないドレンホースが接続されている場合には、ドレン孔部108は、図示しない防水ゴムキャップにより閉塞される。即ち、ドレン孔部107に図示しないドレンホースが接続されている場合には、当該ドレンホースにより筐体101内から筐体101外への排水を集中して行うことができる。そのため、ドレン孔部108からの排水を行う必要性が低く、従って、ドレン孔部107に図示しないドレンホースが接続されている場合には、ドレン孔部108を図示しない防水ゴムキャップにより閉塞することで筐体101の防水性を向上することができる。
【0022】
ドレン孔部107に図示しないドレンホースが接続されていない場合には、ドレン孔部108は、図示しない防水ゴムキャップにより閉塞されず開放される。即ち、ドレン孔部107に図示しないドレンホースが接続されていない場合には、当該ドレンホースにより筐体101内から筐体101外への排水を集中して行うことができない。そのため、ドレン孔部107に図示しないドレンホースが接続されていない場合には、ドレン孔部108を図示しない防水ゴムキャップにより閉塞せず開放することで、ドレン孔部107及びドレン孔部108の双方からの排水が可能となり、筐体101の排水性を向上することができる。
【0023】
なお、ドレン孔部107に図示しないドレンホースが接続されている場合において、ドレン孔部108は、図示しない防水ゴムキャップにより閉塞されず開放された状態としてもよい。また、ドレン孔部107に図示しないドレンホースが接続されていない場合において、ドレン孔部108は、図示しない防水ゴムキャップにより閉塞された状態としてもよい。
【0024】
これらドレン孔部107及びドレン孔部108も、孔部の一例であり、少なくとも、例えばヤモリなどといった小動物が通過可能な大きさを有している。そのため、室外機100によれば、筐体101の外面のうち少なくともドレン孔部107及びドレン孔部108を囲む部分にもフッ素樹脂を塗布したフッ素樹脂塗布面Fを配置する構成とするとよい。これにより、これらドレン孔部107及びドレン孔部108から筐体101内への小動物の侵入も回避することができる。
【0025】
室外機100によれば、電気部品箱102の外面にもフッ素樹脂を塗布したフッ素樹脂塗布面Fを配置する構成としてよい。これにより、仮に、放熱部106のスリット106aやドレン孔部107,108などといった孔部から筐体101内に小動物が侵入してしまったとしても、その小動物が電気部品箱102内に侵入してしまうことを回避することができ、小動物が電気部品箱102内の電気部品類や配線類に接触してショートさせてしまうことを防止することができる。
【0026】
(第2実施形態)
図4に例示する室外機100は、吹出口101aを覆う防雪フード120を備えている。防雪フード120は、上板部120a、左板部120b、右板部120cを備えている。上板部120aは、室外機100の後方側から前方側に向かって下降傾斜する矩形板状であり、吹出口101aを上方から覆っている。左板部120bは、上部から下部に向かって徐々に細くなる三角形状であり、吹出口101aを左方から覆っている。右板部120cは、上部から下部に向かって徐々に細くなる三角形状であり、吹出口101aを右方から覆っている。防雪フード120は、吹出口101aの前方部分においては、上板部120aが覆う上部領域を除いて開放しており、吹出口101aからの空気の吹き出しを極力遮らない構成となっている。
【0027】
図5に例示するように、室外機100は、筐体101のうち熱交換室105側の側面に空気の吸込口101bを備えている。また、室外機100は、筐体101のうち熱交換室105側の背面に空気の吸込口101cを備えている。室外機100は、筐体101内の図示しない送風機が駆動されることにより、筐体101外の空気を吸込口101b及び吸込口101cから吸い込み、筐体101内の図示しない熱交換器と熱交換させた上で、吹出口101aから筐体101外に吹き出す構成である。そして、室外機100は、吸込口101bを覆う防雪フード121を備えている。また、室外機100は、吸込口101cを覆う防雪フード122を備えている。
【0028】
防雪フード121は、上板部121a、前板部121b、後板部121c、左板部121dを備えている。上板部121aは、室外機100の右方側から左方側に向かって下降傾斜する矩形板状であり、吸込口101bを上方から覆っている。前板部121bは、上下方向に延びる台形状であり、吸込口101bを前方から覆っている。後板部121cは、上下方向に延びる台形状であり、吸込口101bを後方から覆っている。左板部121dは、吸込口101bから所定距離離間して上下方向に延びる矩形板状であり、吸込口101bを左方から覆っている。防雪フード121は、その下部が開放しており、この開放部分から防雪フード121内に導入された空気が吸込口101bから筐体101内に吸い込まれる。
【0029】
防雪フード122は、上板部122a、左板部122b、右板部122c、後板部122dを備えている。上板部122aは、室外機100の前方側から後方側に向かって下降傾斜する矩形板状であり、吸込口101cを上方から覆っている。左板部122bは、上下方向に延びる台形状であり、吸込口101cを左方から覆っている。右板部122cは、上下方向に延びる台形状であり、吸込口101cを右方から覆っている。後板部122dは、吸込口101cから所定距離離間して上下方向に延びる矩形板状であり、吸込口101cを後方から覆っている。防雪フード122は、その下部が開放しており、この開放部分から防雪フード122内に導入された空気が吸込口101cから筐体101内に吸い込まれる。
【0030】
室外機100によれば、防雪フード120,121,122の外面に、それぞれフッ素樹脂塗布面Fが設けられている。これにより、防雪フード120,121,122の外面において雪を滑らせやすくすることができ、防雪効果を向上させて筐体101内に雪が入ることを回避することができる。また、防雪効果を向上できることから、防雪フード120,121,122の小型化を図ることができ、より低コストで通風抵抗の増大を抑制することができる。
【0031】
(第3実施形態)
図6に例示する室外機300は、屋内に設けられる図示しない室内機とともに空気調和機を構成している。室外機300は、その外郭を形成するほぼ矩形状の筐体301の上部に空気の吹出口301aを備えている。また、室外機300は、筐体301の側部に図示しない空気の吸込口を備えている。即ち、室外機300は、筐体301の上部から空気を吹き出す構成、いわゆる「上吹型」の室外機として構成されている。
【0032】
図7に例示するように、筐体301の底板301sには、複数のドレン孔部308が設けられている。ドレン孔部308の開口形状は、例えば、円形状に開口しているもの、長尺な矩形状あるいは楕円形状に開口しているものなど多種多様である。ドレン孔部308は、筐体301内に備えられている図示しない圧縮機などの下方からずれた位置に設けられており、従って、底板301sの縁部や中央部に集中して配置されている。
【0033】
これらドレン孔部308も、孔部の一例であり、少なくとも、例えばヤモリなどといった小動物が通過可能な大きさを有している。そのため、室外機300によれば、筐体301の外面のうち少なくともドレン孔部308を囲む部分にフッ素樹脂が塗布されたフッ素樹脂塗布面Fを有している。これにより、これらドレン孔部308から筐体301内への小動物の侵入を回避することができる。
【0034】
以上に例示した複数の実施形態によれば、室外機100,300の外郭を形成する筐体101,301の外面あるいは防雪フード120,121,122の外面にフッ素樹脂が塗布されたフッ素樹脂塗布面Fを有している。この構成例によれば、従来の各種手段とは異なり、電気部品類の空冷特性の低下、構造の複雑化、製造コストの増加などを回避しながらも、筐体101,301内へ小動物や雪が入ることを抑制することができる。
【0035】
(その他の実施形態)
なお、本実施形態は、上述した複数の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や拡張を行うことができる。例えば、空気調和機の室外機は、上述した複数の実施形態を適宜選択して組み合わせた構成とすることができる。
【0036】
図8に例示するように、フッ素樹脂塗布面Fは、各種の孔部の端部から所定距離R内の範囲に形成するようにするとよい。所定距離Rは、適宜変更して設定することができるが、少なくとも5cm(センチメートル)程の範囲となるように設定するとよい。また、孔部の形状や大きさなどの相違に応じて、孔部の周囲の全体ではなく一部のみにフッ素樹脂塗布面Fを形成するようにしてもよい。また、電気部品箱の形状、大きさ、構成の相違などに応じて、電気部品箱の外面の全体ではなく一部のみにフッ素樹脂塗布面Fを形成するようにしてもよい。ここで、フッ素樹脂塗布面Fは、筐体101,301や防雪フード120,121,122、電気部品箱102等の表面にフッ素樹脂を直接塗布することにより形成してもよいし、フッ素樹脂が塗布された例えばステッカーやテープ等の別部材を表面に貼り付けることにより形成してもよい。
【0037】
室外機は、外郭を構成する筐体の内面にもフッ素樹脂塗布面Fが形成されている構成としてもよい。また、室外機は、防雪フードの内面にもフッ素樹脂塗布面Fが形成されている構成としてもよい。また、本実施形態は、いわゆる「横吹型」や「上吹型」の室外機だけでなく、他の形式の室外機にも適用することができる。
【0038】
以上、本発明に係る複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、あくまでも例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。本実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明及びその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0039】
図面において、100,300は空気調和機の室外機、101,301は筐体、102は電気部品箱、106aはスリット(孔部)、107,108,308はドレン孔部(孔部)、120,121,122は防雪フードを示す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8