(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122309
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】画像編集プログラムおよび情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20240902BHJP
【FI】
G06F3/12 356
G06F3/12 308
G06F3/12 342
G06F3/12 378
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023029779
(22)【出願日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 諒一
(57)【要約】
【課題】印刷装置に印刷させる画像を編集する編集機能を提供可能な情報処理装置において、画像の用途に応じた編集機能をユーザが効率的に利用できるようにする。
【解決手段】情報処理装置は、印刷ファイルから機能情報を取得し、編集画面を表示する。印刷ファイルは、印刷装置に印刷させる印刷画像を示す画像ファイルを含む。機能情報は、編集画面において、印刷画像を編集するための1以上の編集機能毎に、対応する機能オブジェクトを表示させるか否かを指定する。編集画面には、画像ファイルに基づく印刷画像オブジェクトと、取得された機能情報において表示させるように指定されている機能オブジェクトと、が表示される。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷装置と通信するように構成された通信部と、
表示部と、
制御部と、
を備えた情報処理装置における前記制御部が実行可能な画像編集プログラムであって、
前記制御部に、
印刷ファイルから機能情報を取得する取得処理であって、前記印刷ファイルは、前記印刷装置に印刷させる印刷画像を示す画像ファイルを含み且つ前記機能情報を含み得、前記機能情報は、前記印刷画像を編集するための編集画面において、前記印刷画像を編集するための1以上の編集機能毎に、対応する機能オブジェクトを表示させるか否かを指定する、取得処理と、
前記表示部に前記編集画面を表示する表示処理であって、
前記取得処理により取得された前記機能情報と共に前記印刷ファイルに含まれている前記画像ファイルにより示される前記印刷画像を示す、印刷画像オブジェクトを、前記編集画面に表示することと、
前記1以上の編集機能それぞれに対応した前記機能オブジェクトのうち、前記取得処理により取得された前記機能情報において表示させるように指定されている前記機能オブジェクトを、前記編集画面に表示することと、
を含む、表示処理と、
を実行させる画像編集プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載の画像編集プログラムであって、
前記制御部に、さらに、
前記編集画面に表示されている前記印刷画像オブジェクトに対する編集操作を受け付ける編集操作受付処理であって、前記編集操作は前記編集画面に表示されている前記機能オブジェクトの指定を含む、編集操作受付処理と、
前記編集操作受付処理において指定された前記機能オブジェクトに対応した前記編集機能を前記印刷画像オブジェクトに適用して前記印刷画像を編集する編集処理と、
を実行させる画像編集プログラム。
【請求項3】
請求項2に記載の画像編集プログラムであって、
前記制御部に、さらに、
前記編集画面に表示されている特定の前記機能オブジェクトを表示させないようにすることを要求する第1要求を受け付ける第1要求受付処理と、
前記第1要求受付処理により受け付けられた前記第1要求による要求対象の前記機能オブジェクトを前記編集画面から消去する第1要求対応処理と、
を実行させる画像編集プログラム。
【請求項4】
請求項2に記載の画像編集プログラムであって、
前記制御部に、さらに、
前記編集画面に表示されていない特定の前記機能オブジェクトを前記編集画面に表示させることを要求する第2要求を受け付ける第2要求受付処理と、
前記第2要求受付処理により受け付けられた前記第2要求による要求対象の前記機能オブジェクトを前記編集画面に表示する第2要求対応処理と、
を実行させる画像編集プログラム。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の画像編集プログラムであって、
前記制御部に、さらに、
前記印刷ファイルの保存要求を受けた場合に、前記保存要求を受けた時の前記編集画面に応じた前記機能情報を生成する機能情報生成処理と、
前記機能情報生成処理により生成された前記機能情報を含み、且つ前記編集処理により編集された前記印刷画像を示す前記画像ファイルを含む、前記印刷ファイルを保存する第1の保存処理と、
を実行させる画像編集プログラム。
【請求項6】
請求項5に記載の画像編集プログラムであって、
前記機能情報生成処理は、
前記保存要求を受けた時に前記編集画面に表示されていた前記機能オブジェクトを、前記編集画面に表示させるように指定し、
前記保存要求を受けた時に前記編集画面に表示されていなかった前記機能オブジェクトを、前記編集画面に表示させないように指定する、
前記機能情報を生成する、
画像編集プログラム。
【請求項7】
請求項5に記載の画像編集プログラムであって、
前記機能情報生成処理は、
前記保存要求を受けた時に前記印刷画像オブジェクトに適用されていた前記編集機能に対応する前記機能オブジェクトを、前記編集画面に表示させるように指定し、
前記保存要求を受けた時に前記印刷画像オブジェクトに適用されていなかった前記編集機能に対応する前記機能オブジェクトを、前記編集画面に表示させないように指定する、
前記機能情報を生成する、
画像編集プログラム。
【請求項8】
請求項5に記載の画像編集プログラムであって、
前記機能情報生成処理は、
前記保存要求を受けた時に前記編集画面に表示されていて、且つ、前記保存要求を受けた時に前記印刷画像オブジェクトに適用されていた前記編集機能に対応する、前記機能オブジェクトを、前記編集画面に表示させるように指定し、
前記保存要求を受けた時に前記編集画面に表示されていなかった前記機能オブジェクト、及び、前記保存要求を受けた時に前記印刷画像オブジェクトに適用されていなかった前記編集機能に対応する前記機能オブジェクトを、前記編集画面に表示させないように指定する、
前記機能情報を生成する、
画像編集プログラム。
【請求項9】
請求項5に記載の画像編集プログラムであって、
前記制御部に、さらに、
前記機能情報の生成を有効または無効に設定する設定処理、
を実行させ、
前記機能情報生成処理は、前記設定処理により前記機能情報の生成が有効に設定されている場合に実行される、
画像編集プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載の画像編集プログラムであって、
前記制御部に、さらに、
前記設定処理により前記機能情報の生成が無効に設定されている場合に、前記編集処理により編集された前記印刷画像を示す前記画像ファイルを含み、且つ前記機能情報を含まない、前記印刷ファイルを保存する第2の保存処理、
を実行させる画像編集プログラム。
【請求項11】
印刷装置と通信するように構成された通信部と、
表示部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
印刷ファイルから機能情報を取得する取得処理であって、前記印刷ファイルは、前記印刷装置に印刷させる印刷画像を示す画像ファイルを含み且つ前記機能情報を含み得、前記機能情報は、前記印刷画像を編集するための編集画面において、前記印刷画像を編集するための1以上の編集機能毎に、対応する機能オブジェクトを表示させるか否かを指定する、取得処理と、
前記表示部に前記編集画面を表示する表示処理であって、
前記取得処理により取得された前記機能情報と共に前記印刷ファイルに含まれている前記画像ファイルにより示される前記印刷画像を示す、印刷画像オブジェクトを、前記編集画面に表示することと、
前記1以上の編集機能それぞれに対応した前記機能オブジェクトのうち、前記取得処理により取得された前記機能情報において表示させるように指定されている前記機能オブジェクトを、前記編集画面に表示することと、
を含む、表示処理と、
を実行するように構成されている、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、印刷装置に印刷させる画像を情報処理装置で編集する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ラベルプリンタに印刷させる画像(以下、「ラベル画像」と称する)を生成するラベル作成用アプリが開示されている。このラベル作成用アプリは、情報処理装置にインストールされ、ディスプレイに編集画面を表示させる。編集画面は、ラベル画像生成のための各種のユーザ操作を受け付けるユーザインタフェースであり、ラベル画像生成のための複数の編集機能を提供する。複数の編集機能には、例えば、ラベル画像にテキストを挿入する機能、ラベル画像にフレームを挿入する機能、ラベル画像に図形を挿入する機能、などが含まれる。
【0003】
編集画面には、複数の編集機能のそれぞれに対応した複数の画像オブジェクトが一覧表示される。ユーザは、利用したい編集機能に対応した画像オブジェクトを選択することで、当該編集機能を利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複数の編集機能それぞれの利用頻度は、ラベル画像の使用目的によって異なり得る。例えば、いわゆるBtoBの現場向けのラベル画像を編集する際には多用される一方で、ホームユース向けのラベル画像を編集する際にはほとんど用いられないような、編集機能も存在し得る。なお、「BtoB」は「Business to Business」の略称である。
【0006】
そのため、生成するラベル画像の使用目的にかかわらず一律に同じ内容の編集画面がユーザに提供されることは、ユーザにとって必ずしも使い勝手が良いとはいえない。
本開示の一局面は、印刷装置に印刷させる画像を編集するための編集画面を提供可能な情報処理装置において、画像の用途に応じた編集機能をユーザが効率的に利用できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一局面は、情報処理装置が実行可能な画像編集プログラムを提供する。情報処理装置は、通信部と、表示部と、制御部とを備える。通信部は、印刷装置と通信するように構成されている。制御部は、画像編集プログラムを実行可能である。
【0008】
画像編集プログラムは、制御部に、取得処理と、表示処理とを実行させる。
取得処理は、印刷ファイルから機能情報を取得する処理である。印刷ファイルは、印刷装置に印刷させる印刷画像を示す画像ファイルを含む。印刷ファイルはさらに、機能情報を含み得る。機能情報は、印刷画像を編集するための編集画面において、印刷画像を編集するための1以上の編集機能毎に、対応する機能オブジェクトを表示させるか否かを指定する。
【0009】
表示処理は、表示部に編集画面を表示する処理である。表示処理は、印刷画像オブジェクトを編集画面に表示することを含む。印刷画像オブジェクトは、取得処理により取得された機能情報と共に印刷ファイルに含まれている画像ファイルにより示される印刷画像を示す。表示処理はさらに、前記1以上の編集機能それぞれに対応した機能オブジェクトのうち、取得処理により取得された機能情報において表示させるように指定されている機能オブジェクトを、編集画面に表示すること、を含む。
【0010】
このような画像編集プログラムが実行される情報処理装置では、編集画面に、印刷ファイルに基づく印刷画像オブジェクトが表示されると共に、1以上の機能オブジェクトのうち、当該印刷ファイルから取得された機能情報において指定されている機能オブジェクトが、表示される。そのため、印刷画像の用途に応じた編集機能をユーザが効率的に利用することが可能となる。例えば、印刷画像の編集に利用する可能性が高い機能オブジェクトを指定した機能情報を印刷ファイルに付加しておくことで、ユーザは編集画面において当該印刷画像を効率よく編集することができる。
【0011】
なお、機能情報において、全ての機能オブジェクトを非表示に指定できてもよい。この場合、編集画面において全ての機能オブジェクトが表示されなくてもよい。
本開示の別の一局面は、情報処理装置を提供する。その情報処理装置は、上記の通信部と、上記の表示部と、制御部とを備える。制御部は、上記の取得処理と上記の表示処理とを実行するように構成されている。
【0012】
このような情報処理装置は、上記の画像編集プログラムと同様の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図10】情報付加機能設定処理のフローチャートである。
【
図11】ラベルファイル保存処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[1.実施形態]
(1-1)印刷システムの構成
図1に示すように、本実施形態の印刷システムは、情報処理装置1と、印刷装置101とを備える。情報処理装置1は、印刷装置101と通信可能に構成されている。
【0015】
印刷装置101は、画像データを含む印刷コマンドを情報処理装置1から取得すると、その画像データが示す画像を被印刷媒体に印刷することができる。本実施形態の印刷装置101は、例えば、ラベルプリンタ或いはラベルライタの形態を有する。
【0016】
即ち、本実施形態の被印刷媒体は、長尺且つテープ状の形態を有する。印刷装置101は、被印刷媒体に対してその長さ方向(以下、「媒体長方向」と称する)に沿って画像を印刷するように構成されている。
【0017】
画像が印刷された被印刷媒体は、切断及び/または剥離されて、ラベルとして使用される。ラベルは、例えば名札、ファイルの背表紙、店舗におけるプライスタグ、郵便封筒、工業用資材、備品、手帳、標識その他の様々な目的物に貼付される。以下、1つのラベルに含まれる1つの画像のことを「ラベル画像」と称する。
【0018】
情報処理装置1は、印刷コマンドを生成して印刷装置101へ送信することができる。情報処理装置1は、ラベル画像編集ソフト5aを実行できる。ラベル画像編集ソフト5aは、印刷装置101に印刷させるラベル画像を作成するためのコンピュータプログラムを含むソフトウェアである。なお、ラベル画像を作成することは、新規に作成することに限らず、作成済みのラベル画像を編集することも含む。印刷システムのユーザは、情報処理装置1において、ラベル画像編集ソフト5aを用いてラベル画像を作成することができる。
【0019】
情報処理装置1は、作成されたラベル画像の印刷指示を受けると、作成されたラベル画像を示す画像データを、印刷装置101へ送信する。より詳しくは、本実施形態の情報処理装置1は、当該画像データを含む印刷コマンドを生成し、その印刷コマンドを印刷装置101へ送信する。
【0020】
情報処理装置1は、印刷装置101とどのような通信方式を用いて通信してもよい。情報処理装置1と印刷装置101とは、例えば、互いに無線通信できてもよいし有線通信できてもよい。無線通信における通信方式は、例えば、無線LAN、Bluetoothなどを含み得る。なお、「Bluetooth」は登録商標である。有線通信における通信方式は、例えば、USB(Universal Serial Bus)、有線LANなどを含み得る。
【0021】
(1-2)情報処理装置の構成
図1に示すように、情報処理装置1は、制御部2と、表示部3と、入力部4と、記憶部5と、通信部6とを備える。制御部2は、CPU2aと、メモリ2bとを備える。プロセッサとしてのCPU2aは、メモリ2bおよび記憶部5に記憶されたコンピュータプログラムに従う処理を実行する。メモリ2bは、例えばROM、RAM、NVRAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリを有していてもよい。
【0022】
記憶部5は、例えばソリッドステートドライブ(SSD)及びハードディスクドライブ(HDD)等のストレージを含み、各種のコンピュータプログラム及びデータを記憶する。本実施形態では、記憶部5に記憶されているプログラムは、オペレーティングシステムとプリンタドライバとを含む。プリンタドライバは、情報処理装置1から印刷装置101を制御するためのソフトウェアである。
【0023】
記憶部5には、さらに、前述のラベル画像編集ソフト5aが記憶される。ラベル画像編集ソフト5aは、画像編集機能を実現させるためのソフトウェアである。画像編集機能は、印刷システムのユーザの操作に基づいてラベル画像を生成し、そのラベル画像を示す画像データを含む印刷コマンドをプリンタドライバを介して印刷装置101へ送信することを含む。ラベル画像編集ソフト5aを制御部2が実行することにより画像編集機能が実現される。本実施形態では、オペレーティングシステム、プリンタドライバ及びラベル画像編集ソフト5aは、情報処理装置1にインストールされて使用される。
【0024】
なお、ラベル画像編集ソフト5aは、プリンタドライバの機能の一部または全てを備えていてもよい。つまり、ラベル画像編集ソフト5aは、作成した画像データを、当該ラベル画像編集ソフト5aとは別のアプリケーションソフトウェアを介さずに印刷装置101へ送信するように構成されていてもよい。
【0025】
また、以下の説明では、プログラムを実行する主体(例えば情報処理装置1においては制御部2)のことを、単にプログラム名あるいはソフトウェア名で記載する場合がある。例えば、「ラベル画像編集ソフト5aは」という記載は、詳しくは「ラベル画像編集ソフト5aを実行する制御部2は」を意味する場合がある。
【0026】
ラベル画像編集ソフト5aは、記憶部5にどのように記憶されてもよい。ラベル画像編集ソフト5aは、例えば、CD,DVD,USBメモリなどの記憶媒体から情報処理装置1に読み込まれて記憶部5に記憶されてもよい。また例えば、ラベル画像編集ソフト5aは、所定のサーバ(例えば印刷装置101のベンダが管理するサーバ)からネットワークを介して情報処理装置1にダウンロードされて記憶部5に記憶されてもよい。また例えば、ラベル画像編集ソフト5aは、情報処理装置1の出荷時に予め記憶部5に記憶されていてもよい。
【0027】
表示部3は、情報処理装置1のユーザへ各種画面を表示するように構成されている。表示部3の例には、液晶ディスプレイが含まれる。各種画面の例には、後述するホーム画面20(
図2参照)及び編集画面30(
図2、
図5、
図6参照)が含まれる。
【0028】
入力部4は、例えばキーボード及びポインティングデバイス等の、情報処理装置1に対するユーザからの入力操作を受け付けるための一つ以上の入力デバイスを備える。入力部4は、具体的には、例えばマウスを備えていてもよい。また例えば、入力部4は、タッチパネルを備えていてもよい。タッチパネルは、表示部3における、画像が表示される領域の全体またはほぼ全体に重畳して配置されていてもよい。入力部4がキーボードを備えている場合、そのキーボードは、いわゆるハードウェアキーボードであってもよいし、いわゆるソフトウェアキーボード(またはスクリーンキーボード)であってもよい。
【0029】
通信部6は、印刷装置101の通信部105と前述の通信方式に従って無線通信または有線通信するように構成されている。前述の印刷コマンドは通信部6から送信される。
情報処理装置1は、例えば、据え置き型のパーソナルコンピュータの形態であってもよいし、容易に持ち運びが可能ないわゆるノートパソコン、タブレット、スマートフォンなどの形態であってもよい。
【0030】
(1-3)印刷装置の構成
図1に示すように、印刷装置101は、制御部102と、表示部103と、入力部104と、通信部105と、印刷部106とを備える。
【0031】
制御部102は、CPU102aと、メモリ102bとを備える。メモリ102bは、例えばROM、RAM、NVRAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリを有していてもよい。メモリ102bにおける不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ)に、印刷装置101の各種機能を実現するためのコンピュータプログラム及びデータ等が記憶されている。プロセッサとしてのCPU102aは、メモリ102bに記憶されたコンピュータプログラムに従う処理を実行することにより、印刷装置101全体を統括制御する。
【0032】
表示部103は、印刷装置101を操作するユーザへ各種情報を表示する。表示部103は、例えば、ランプあるいは液晶ディスプレイなどの1つ以上の表示デバイスを備えていてもよい。
【0033】
入力部104は、ユーザからの各種入力操作を受け付ける。入力部104は、例えば、押しボタン、キーボード、タッチパネルなどの1つ以上の入力デバイスを備えていていもよい。
【0034】
通信部105は、情報処理装置1の通信部6と前述の通信方式に従って無線通信または有線通信するように構成されている。前述の印刷コマンドは通信部105で受信される。
印刷部106は、制御部102に制御されて、被印刷媒体に画像を印刷するように構成される。情報処理装置1からの印刷コマンドを印刷装置101が受信した場合、印刷部106は、印刷コマンドに含まれている画像データが示すラベル画像を被印刷媒体に印刷する。印刷部106は、熱転写方式、感熱方式、インクジェット方式及びレーザー方式などの各種印刷方式のいずれかを用いて画像を印刷する。本実施形態の印刷部106は、例えば、熱転写方式によって被印刷媒体へ画像を印刷するように構成されていてもよい。
【0035】
本実施形態では、被印刷媒体の表面に画像が印刷される。被印刷媒体の裏面には粘着剤が塗布されており、その粘着剤は剥離紙によって覆われている。なお、被印刷媒体が粘着剤を有することは必須ではない。被印刷媒体は、ラベル画像を印刷可能などのような形態を有していてもよい。
【0036】
本実施形態の被印刷媒体は、当該被印刷媒体が巻回されたロール状の形態で提供される。被印刷媒体は、カセット(不図示)に収容されている。カセットは、印刷装置101に着脱自在に装着される。印刷部106は、カセットから被印刷媒体を引き出しながら、被印刷媒体にラベル画像を印刷する。被印刷媒体における、ラベル画像が印刷された部分は、印刷装置101に設けられた排出口(不図示)から排出され、自動または手動で切断される。
【0037】
制御部102は、通信部105を介して印刷コマンドを受信すると、印刷部106を制御して、カセットから被印刷媒体を引き出させながら被印刷媒体にラベル画像を印刷させる。これにより、ラベル画像毎にラベルが作成される。
【0038】
(1-4)ラベル画像編集ソフトによる画像編集機能
ラベル画像編集ソフト5aは、起動されると、表示部3に、
図2に例示されているようなホーム画面20を表示する。ホーム画面20は、画像編集機能におけるいわゆるポータル画面として機能する。換言すれば、ホーム画面20は、ラベル画像を作成するためのユーザインタフェースとして機能する。ユーザは、ホーム画面20を起点として各種入力操作を行うことで、各種のラベル画像を新規に生成したり、生成済みのラベル画像を編集したりすることができる。
【0039】
ホーム画面20は、オブジェクト選択領域21と、第1タブ22と、第2タブ23とを備える。以下、「オブジェクト」のことを「OBJ」と称する。OBJ選択領域21には、1つ以上のラベルファイルOBJが表示される。ラベルファイルOBJとして、本実施形態では、後述するテンプレートOBJ及び作成済ファイルOBJが存在する。ラベルファイルOBJには、後述するラベルファイルが対応付けられている。
【0040】
ユーザは、第1タブ22または第2タブ23を入力部4を介して選択することができる。
図2は、第1タブ22が選択されている状態を例示している。第1タブ22が選択されると、OBJ選択領域21に、複数のテンプレートOBJ(例えば
図2に例示するテンプレートOBJ24a,24b,24c・・・)が表示される。
【0041】
複数のテンプレートOBJには、互いに異なる形態のラベル画像のテンプレート(詳しくはそのテンプレートを示すラベルファイル)がそれぞれ対応付けられている。ユーザは、所望のテンプレートが対応付けられたテンプレートOBJを入力部4を介して選択することができる。
【0042】
いずれかのテンプレートOBJが選択されると、表示部3に、
図3に例示するような編集画面30が表示される。このとき、選択されたテンプレートOBJに対応するラベルファイルが開かれて、そのラベルファイルに含まれているラベル画像(即ちテンプレート)を示すラベル画像OBJ32が表示される。ユーザは、そのラベル画像OBJ32を適宜編集することで、テンプレートを利用したラベル画像を容易に作成することができる。そして、作成したラベル画像を印刷装置101で印刷させることができる。また、作成したラベル画像を、当該ラベル画像の画像データを含むラベルファイルの形態で保存することもできる。
【0043】
ホーム画面20において、第2タブ23が選択されると、OBJ選択領域21に、作成済ファイルOBJ(不図示)が表示される。作成済ファイルOBJは、過去にユーザにより保存されたラベルファイルが対応付けられている。作成済ファイルOBJが選択されると、表示部3に編集画面30が表示される。このとき、編集画面30には、選択された作成済ファイルOBJに対応付けられたラベル画像のラベル画像OBJ32aが表示される。ユーザは、そのラベル画像OBJ32aを適宜編集することで、過去に作成したラベル画像を編集することができる。また、編集したラベル画像を、印刷装置101で印刷させたり、ラベルファイルの形態で保存したりすることもできる。
【0044】
また、本実施形態では、ホーム画面20を起点とすることなく、ラベルファイルを直接指定して開くことができる。例えば、オペレーションシステムが備えているファイル表示機能を用いてラベルファイルを表示させ、そのラベルファイルを指定(例えばダブルクリック)すると、そのラベルファイルに対応するラベル画像OBJ32aを含む編集画面30が表示される。
【0045】
図3に示すように、編集画面30は、編集領域35と、メニューバー37と、ツールバー40とを含む。編集領域35は、水平ルーラ30aと、垂直ルーラ30bと、画像表示領域36とを含む。水平ルーラ30a及び垂直ルーラ30bは、本実施形態では例えば、1ミリメートル毎に刻まれた目盛を有する。
【0046】
画像表示領域36は、ラベルOBJ32が表示される。ラベルOBJ32は、ラベル画像を示すラベル画像OBJ32aと、そのラベル画像OBJ32aを配置可能な領域を示す入力枠32bとを含む。
【0047】
ラベルOBJ32は、ラベル画像が印刷装置101で実際に被印刷媒体に印刷された場合の印刷結果、即ちラベル画像が印刷されたラベルを、仮想的に示す。ラベルOBJ32は、各ルーラ30a,30bで示されるサイズとラベルの実際のサイズ(即ち被印刷媒体及びラベル画像の実際のサイズ)とが一致するように表示される。入力枠32bは、ラベルOBJ32の外縁に沿うように表示される。
【0048】
ユーザは、入力部4を介して編集操作を行うことで、ラベル画像OBJ32aを編集(ひいてはラベル画像を編集)することができる。編集操作には、入力枠32b内に対する直接的な操作、例えばタップ、クリックその他の操作が含まれる。編集操作には、さらに、ツールバー40に表示されている編集機能OBJ41~49を指定(例えばクリック)する操作が含まれる。
【0049】
ラベル画像編集ソフト5aは、ラベル画像を編集するための複数の編集機能を備えている。複数種類の編集機能は、本実施形態では、テキスト挿入機能、フレーム挿入機能、記号挿入機能、画像挿入機能、図形挿入機能、テーブル挿入機能、バーコード挿入機能、日時挿入機能、及びデータベース読込機能を含む。
【0050】
テキスト挿入機能は、ラベル画像にテキストを挿入する機能である。フレーム挿入機能は、ラベル画像にフレームを挿入する機能である。記号挿入機能は、ラベル画像に記号を挿入する機能である。画像挿入機能は、別途用意された画像をラベル画像に挿入する機能である。図形挿入機能は、ラベル画像に図形を挿入する機能である。テーブル挿入機能は、ラベル画像にテーブル(即ち、表)を挿入する機能である。バーコード挿入機能は、ラベル画像にバーコードを挿入する機能である。日時挿入機能は、現在日時を示すテキストをラベル画像に挿入する機能である。データベース読込機能は、別途用意されたデータベースを読み込んで、読み込まれたデータベースに含まれているデータをラベル画像に挿入する機能である。
【0051】
そして、編集画面30には、複数の編集機能がそれぞれ対応付けられた複数の編集機能OBJが表示される。複数の編集機能OBJには、テキスト挿入機能を示すテキスト挿入OBJ41、フレーム挿入機能を示すフレーム挿入OBJ42、記号挿入機能を示す記号挿入OBJ43、画像挿入機能を示す画像挿入OBJ44、図形挿入機能を示す図形挿入OBJ45、テーブル挿入機能を示すテーブル挿入OBJ46、バーコード挿入機能を示すバーコード挿入OBJ47、日時挿入機能を示す日時挿入OBJ48、及びデータベース読込機能を示すデータベース読込OBJ49が含まれる。
【0052】
本実施形態では、これらの編集機能OBJ41~49は、ツールバー40に表示される。なお、本実施形態では、後述するように、複数の編集機能OBJ41~49のうちの一部または全てが表示されない場合がある(
図5,
図6参照)は。
【0053】
ユーザは、所望の編集機能が対応付けられた編集機能OBJを選択することで、ラベル画像OBJ32aにその編集機能を適用させることができる。そして、その編集機能を利用してラベル画像OBJ32aを編集することができる。例えば、フレーム挿入OBJ42を選択することによってラベル画像OBJ32aにフレームを挿入し、テキスト挿入OBJ41を選択することによってラベル画像OBJ32aにテキストを挿入することで、ラベル画像OBJ32aを
図3に例示するような態様に編集することができる。
【0054】
(1-5)ラベルファイルの説明
ラベルファイルは、所定のファイル形式を有する。
図4に簡略的に示すように、本実施形態のラベルファイルは、主に2種類の形態に分類される。具体的には、ラベルファイルは、標準レイアウトファイルの形態、または拡張レイアウトファイルの形態を有する。
【0055】
標準レイアウトファイルは、レイアウトファイルを含む。レイアウトファイルは、ラベル画像を示すデータを含む。拡張レイアウトファイルは、レイアウトファイルと、機能情報ファイルとを含む。
【0056】
機能情報ファイルは、機能情報を含む。機能情報は、編集画面30において複数の編集機能OBJ41~49を表示するか否かを、編集機能OBJ毎に示す。機能情報はさらに、編集画面30においてツールバー40を表示するか否かを示す。
【0057】
より具体的には、
図4に簡略的に例示しているように、機能情報においては、編集機能毎に表示指定値が設定されている。表示指定値は、オンまたはオフに設定されている。表示指定値がオンに設定されていることは、対応する編集機能OBJを編集画面30に表示するように指定していることを示す。表示指定値がオフに設定されていることは、対応する編集機能OBJを編集画面30に表示しないように指定していることを示す。
【0058】
つまり、編集機能OBJ毎に、ツールバー40に表示させるか否かを予め設定することができる。また、後述するように、その設定内容を変更することもできる。なお、
図4において、「ツールバー」とは、ツールバー40を示し、「テキスト」とは、テキスト挿入OBJ41を示し、「バーコード」とは、バーコード挿入OBJ47を示す。
【0059】
本実施形態では、ホーム画面20における各テンプレートOBJ24a,24b,24c・・・の一部または全てに、拡張レイアウトファイルが対応付けられている。そのため、何れかのテンプレートOBJが選択されると、対応する拡張レイアウトファイルが開かれることになる。
【0060】
拡張レイアウトファイルが開かれると、編集画面30に、拡張レイアウトファイルに含まれているレイアウトファイルに基づくラベル画像OBJ32aが表示される。さらに、拡張レイアウトファイルに含まれている機能情報ファイルに基づいて、ツールバー40を表示または非表示にする。具体的には、ツールバーの表示設定値がオンに設定されている場合はツールバー40を表示し、オフに設定されている場合はツールバー40を非表示とする。
【0061】
ツールバー40が表示される場合は、さらに、機能情報ファイルに基づいて、各編集機能OBJ41~49を表示または非表示にする。具体的には、編集機能OBJごとに、表示設定値を確認する。そして、表示設定値がオンに設定されていれば当該編集機能OBJをツールバー40に表示し、オフに設定されている場合は当該編集機能OBJを非表示とする。
【0062】
図3は、ツールバー40及び全ての編集機能OBJ41~49の表示設定値がオンに設定されている場合を例示している。この場合、ツールバー40が表示されると共に全ての編集機能OBJ41~49が表示される。
【0063】
図5は、ツールバー40、テキスト挿入OBJ41、フレーム挿入OBJ42、記号挿入OBJ43及び図形挿入OBJ45の表示設定値がそれぞれオンに設定されていて、それ以外の5つの編集機能OBJ45~49の表示設定値がそれぞれオフに設定されている場合を例示している。この場合、ツールバー40が表示されると共に、複数の編集機能OBJ41~49のうちの、テキスト挿入OBJ41、フレーム挿入OBJ42、記号挿入OBJ43及び図形挿入OBJ45のみが表示される。
【0064】
また、
図5に示すように、非表示状態の編集機能OBJが存在する場合は、編集画面30に、第1ボタン51が表示される。第1ボタン51に対して所定の第1操作(例えばクリック)が行われると、非表示状態の編集機能OBJが、例えばポップアップ表示などの所定の態様で、表示される。ユーザは、そのようにして表示された編集機能OBJを選択して、対応する編集機能を利用することができる。つまり、ユーザは、非表示状態の編集機能についても、必要に応じて第1ボタン51を操作して表示させ、利用することができる。
【0065】
さらに、ユーザは、非表示状態の編集機能OBJをツールバー40に表示させることができる。具体的には、例えば、非表示に設定されている編集機能OBJが上記のようにポップアップ等の所定の態様で表示されているときに、その編集機能OBJに対して所定の第2操作が行われると、その編集機能OBJがツールバー40に表示される。
【0066】
逆に、ユーザは、ツールバー40に表示されている編集機能OBJを非表示状態に変更することができる。具体的には、編集機能OBJに対して所定の第3操作が行われると、当該編集機能OBJが非表示状態となる。
【0067】
編集画面30が表示された直後は、ツールバー40には、機能情報に基づいて各編集機能OBJ41~49が表示又は非表示にされる。しかし、ユーザは、上記の第1~第3操作を行うことで、表示状態の編集機能OBJを非表示に切り替えたり、逆に非表示状態の編集機能OBJを表示させたりすることができる。
【0068】
図6は、ツールバー40の表示設定値がオフに設定されている場合を例示している。この場合、各編集機能OBJ41~49の表示設定値にかかわらず、ツールバー40が非表示となる。なお、ツールバー40の表示設定値がオフに設定されていても、いずれか1つでも編集機能OBJの表示設定値がオンに設定されている場合は、ツールバー40を表示すると共にそのオンに設定されている編集機能OBJを表示させてもよい。
【0069】
図6に示すように、ツールバー40が非表示状態のとき、編集画面30には、第2ボタン52が表示される。第2ボタン52に対して所定の第4操作(例えばクリック)が行われると、ツールバー40が表示される。つまり、ユーザは、初期状態ではツールバー40が表示されていなくても、必要に応じてツールバー40を表示させて、所望の編集機能を利用することができる。なお、ユーザ操作によってツールバー40が表示された場合、ツールバー40を再び非表示状態に切り替えることが可能であってもよい。
【0070】
(1-6)保存時の機能情報付加の有効・無効設定
ユーザは、編集画面30において作成したラベル画像を、保存することができる。具体的には、例えば、メニューバーに対して所定の保存操作を行うことで、ラベル画像を保存することができる。保存操作が行われると、その時点で作成されているラベル画像のラベルファイルが生成される。このとき、情報付加機能の設定値に基づいて、拡張レイアウトファイルまたは標準レイアウトファイルが生成される。
【0071】
情報付加機能とは、ラベル画像の保存時に機能情報ファイルを付加する機能である。換言すれば、情報付加機能は、ラベルファイルの保存時に、ラベルファイルを拡張レイアウトファイルの形態で保存する機能である。本実施形態では、情報付加機能を有効または無効に設定できる。情報付加機能が有効に設定されている場合、ラベルファイルは拡張レイアウトファイルの形態で保存される。情報付加機能が無効に設定されている場合、ラベルファイルは標準レイアウトファイルの形態で保存される。
【0072】
情報付加機能の設定値の設定(即ち有効または無効の設定)はどのように行われてもよい。本実施形態のラベル画像編集ソフト5aは、ユーザ操作に基づいて、
図7に例示するオプション設定画面80を表示することができる。オプション設定画面80には、オプションメニュー81が表示される。オプションメニュー81には、各種の設定項目がリストアップされる。各種の設定項目には、情報付加機能に対応した項目82が含まれる。この項目82がユーザにより選択されると、オプション設定画面80に、情報付加機能設定タブ83が表示される。ユーザは、この情報付加機能設定タブ83を介して、情報付加機能を有効または無効に設定することができる。
【0073】
(1-7)ラベル画像編集ソフトによる各種処理
上述した各種機能を実現するために制御部2がラベル画像編集ソフト5aに従って実行する各種処理について、説明する。以下に説明する編集画面表示処理(
図8参照)、編集処理(
図9参照)、情報付加機能設定処理(
図10参照)、及びラベルファイル保存処理(
図11参照)は、いずれも、ラベル画像編集ソフト5aにおける該当するプログラムモジュールを制御部2が実行することにより実行される。
【0074】
(1-7-1)編集画面表示処理
図8に示す編集画面表示処理は、表示部3に編集画面30を表示させるための処理である。編集画面表示処理は、編集画面30を表示させるべきトリガが発生した場合に実行される。このトリガとしては、例えば、ホーム画面20においていずれかのラベルファイルOBJが選択されること、特定のラベルファイルを開く操作が行われること、などが挙げられる。
【0075】
制御部2は、編集画面表示処理を開始すると、S110で、処理対象のラベルファイルが機能情報を含んでいるか否かを判断する。この処理は、換言すれば、処理対象のラベルファイルが拡張レイアウトファイルの形態であるか否かを判断する処理であると言える。
【0076】
処理対象のラベルファイルが機能情報ファイルを含んでいない場合(つまり標準レイアウトファイルの形態の場合)、制御部2は、S130に移行する。処理対象のラベルファイルが機能情報ファイルを含んでいる場合(つまり拡張レイアウトファイルの形態の場合)、制御部2は、S120に移行する。S120では、制御部2は、処理対象のラベルファイルに含まれている機能情報から、各編集機能の表示指定値を読み込む。
【0077】
S130では、制御部2は、機能リストを読み込む。機能リストには、ツールバー40に編集機能OBJを表示可能であって且つその表示または非表示を切り替え可能な編集機能がリストアップされている。機能リストは、ラベル画像編集ソフト5aが保持している。なお、機能リストに列挙されている編集機能と、機能情報ファイルにおいて表示指定値が設定されている編集機能とは、完全に一致していてもよいし、部分的に異なっていてもよい。例えば、機能リストに含まれている一方で機能情報ファイルにおいては表示指定値が設定されていない編集機能が存在していてもよい。
【0078】
S140では、制御部2は、S120の処理が実行されていて且つ機能情報が読み込まれたか否かを判断する。S120の処理が実行されていないか若しくは機能情報が読み込まれていない場合は、制御部2は、S210に移行する。S210では、制御部2は、機能リスト中の全ての編集機能の表示設定値をオンに設定する。続くS220で、制御部2は、編集画面30を表示部3に表示する。このとき、制御部2は、表示設定値がオンに設定されている編集機能の編集機能OBJをツールバー40に表示する。表示設定値がオフに設定されている編集機能の編集機能OBJについては非表示とする。S210からS220に遷移してきた場合は、全ての編集機能OBJがツールバー40に表示される。
【0079】
S140で、S120の処理が実行されていて且つ機能情報が読み込まれている場合は、制御部2は、S150に移行する。S150では、制御部2は、機能リスト中の第N編集機能が機能情報に含まれているか否かを判断する。変数Nは自然数であり、初期値は「1」である。第N編集機能が機能情報に含まれている場合、制御部2は、S160に移行する。
【0080】
S160では、制御部2は、第N編集機能の表示設定値を、機能情報の表示指定値に基づいてオンまたはオフに設定する。即ち、機能情報において第N編集機能の表示指定値がオンに設定されている場合は、制御部2は、第N編集機能の表示設定値をオンに設定する。機能情報において第N編集機能の表示指定値がオフに設定されている場合は、制御部2は、第N編集機能の表示設定値をオフに設定する。
【0081】
S150で、第N編集機能が機能情報に含まれていない場合、制御部2は、S170に移行する。S170では、制御部2は、第N編集機能の表示設定値をオンに設定する。
S180では、制御部2は、変数Nをインクリメントする。S190では、制御部2は、変数Nがリスト数以上であるか否か判断する。リスト数とは、機能リストにリストアップされている編集機能の数を意味する。つまり、S190では、機能リスト中の全ての編集機能についてS160またはS170の処理が実行されたか否かが判断される。変数Nがリスト数未満である場合は、制御部2は、S150に移行する。変数Nがリスト数以上である場合は、制御部2は、S200で変数Nを「1」に初期化して、S220に移行する。
【0082】
S220では、制御部2は、S160またはS170で設定された表示設定値に従って、各編集機能OBJをツールバー40に表示するか若しくは非表示にする。このとき、非表示にされる編集機能OBJがある場合は、ツールバー40に、前述の第1ボタン51(
図5参照)を表示する。また、機能情報においてツールバーの表示指定値がオフに設定されている場合は、ツールバー40を非表示とする(
図6参照)。このとき、編集画面30に前述の第2ボタン52(
図6参照)を表示する。
【0083】
(1-7-2)編集処理
図9に示す編集処理は、編集画面30においてユーザ操作に基づいてラベル画像OBJ32aを編集したりツールバー40をカスタマイズしたりするための処理である。編集処理は、編集画面30が表示されている間に周期的に繰り返し実行される。
【0084】
制御部2は、編集処理を開始すると、S310で、ラベル画像OBJ32aに対する前述の編集操作が行われたか否かを判断する。編集操作が行われていない場合は、本処理はS340に移行する。編集操作が行われた場合は、S320に移行する。S320では、制御部2は、編集操作を受け付ける。続くS330で、制御部2は、受け付けられた編集操作に従って、ラベル画像OBJ32aを編集する。S330の処理後は制御部2はS340に移行する。
【0085】
S340では、制御部2は、現在表示されている特定の編集機能OBJに対する非表示要求が行われたか否かを判断する。編集機能OBJに対する前述の第3操作が、非表示要求の一例である。非表示要求が行われていない場合は、本処理はS370に移行する。非表示要求が行われた場合は、S350に移行する。S350では、制御部2は、非表示要求を受け付ける。続くS360で、制御部2は、非表示要求の要求対象の編集機能OBJを非表示状態に変更する。S360の処理後は制御部2はS370に移行する。
【0086】
S370では、制御部2は、現在表示されている特定の編集機能OBJに対する表示要求が行われたか否かを判断する。編集機能OBJに対する前述の第2操作が、表示要求の一例である。表示要求が行われていない場合は、本処理を終了する。表示要求が行われた場合は、S380に移行する。S380では、制御部2は、表示要求を受け付ける。続くS390で、制御部2は、表示要求の要求対象の編集機能OBJをツールバー40に表示する。
【0087】
(1-7-3)情報付加機能設定処理
図10に示す情報付加機能設定処理は、情報付加機能を有効または無効に設定するための処理である。情報付加機能設定処理は、オプション設定画面80において項目82が選択された場合に実行される。
【0088】
制御部2は、情報付加機能設定処理を開始すると、S510で、オプション設定画面80に、情報付加機能設定タブ83(
図7参照)を表示する。続くS520で、制御部2は、情報付加機能設定タブ83に対する、ユーザによる有効又は無効の設定入力を受け付ける。続くS530で、制御部2は、S520で受け付けられた設定入力に基づいて、情報付加機能の設定値を有効または無効に設定する。
【0089】
(1-7-4)ラベルファイル保存処理
図11に示すラベルファイル保存処理は、編集画面30で作成されたラベル画像を保存する処理である。ラベルファイル保存処理は、編集画面30においてラベルファイルの保存操作が行われた場合に実行される。
【0090】
制御部2は、ラベルファイル保存処理を開始すると、S610で、情報付加機能が有効に設定されているか否か判断する。情報付加機能が無効に設定されている場合は、制御部2は、S650に移行する。S650では、制御部2は、標準レイアウトファイルを生成し、保存する。ここで保存される標準レイアウトファイルには、編集画面30で作成されているラベル画像のレイアウトファイルが含まれ、機能情報ファイルは含まれない。
【0091】
S610で、情報付加機能が有効に設定されている場合は、制御部2は、S620に移行する。S620では、制御部2は、機能情報において表示指定値をオンに設定すべき編集機能を特定する。ここでの特定は、どのように行われてもよい。本実施形態では、以下に述べる第1~第3特定方法のいずれかを用いて特定してもよい。
【0092】
第1の特定方法は、現時点でツールバー40に実際に表示されている編集機能OBJに対応した編集機能を、表示指定値をオンに設定すべき編集機能として特定する。例えば
図5に例示した編集画面30の状態で保存操作が行われた場合、テキスト挿入機能、フレーム挿入機能、記号挿入機能及び図形挿入機能が、表示指定値をオンに設定すべき編集機能として特定される。換言すれば、他の各編集機能は表示指定値をオフに設定すべき編集機能として特定される。
【0093】
第2の特定方法は、現時点で作成されているラベル画像において実際に適用(即ち利用)されている編集機能を、表示指定値をオンに設定すべき編集機能として特定する。例えば
図5に例示した編集画面30で作成されているラベル画像は、テキスト挿入機能とフレーム挿入機能が利用されている。そのため、この状態で保存操作が行われた場合、テキスト挿入機能及びフレーム挿入機能が、表示指定値をオンに設定すべき編集機能として特定される。
【0094】
第3の特定方法は、第1の特定方法と第2の特定方法の論理積である。即ち、現時点でツールバー40に実際に表示されている編集機能OBJに対応した編集機能であって、且つ、現時点で作成されているラベル画像において実際に利用されている編集機能を、表示指定値をオンに設定すべき編集機能として特定する。
【0095】
なお、編集画面30にツールバー40が表示されていない場合は、表示指定値をオンに設定すべき編集機能は特定されない。
このようにして表示指定値をオンに設定すべき編集機能が特定されると、制御部2は、S630で、機能情報ファイルを作成する。具体的には、S620で特定した情報に従って、編集機能毎に表示指定値をオンまたはオフに設定する。さらに、編集画面30にツールバー40が表示されている場合は、ツールバーの表示指定値がオンに設定される。編集画面30にツールバー40が表示されていない場合は、ツールバーの表示指定値及び全ての編集機能の表示指定値がオフに設定される。
【0096】
S630で機能情報ファイルを作成すると、制御部2は、S640で、拡張レイアウトファイルを生成し、保存する。ここで保存される拡張レイアウトファイルには、編集画面30で作成されているラベル画像のレイアウトファイルと、S630で作成された機能情報ファイルとが含まれる。
【0097】
(1-8)実施形態の効果
以上説明した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(a)拡張レイアウトファイルには、機能情報ファイルが含まれている。拡張レイアウトファイルが開かれると、編集画面30において、機能情報ファイルに従って、各編集機能OBJが表示されるかまたは非表示にされる。そのため、ラベル画像に応じた機能情報ファイルが適宜付加されることで、ラベル画像の用途に応じた編集機能をユーザが効率的に利用することが可能となる。例えば、ラベル画像の編集に利用される可能性が高い編集機能OBJのみが表示されるように設定された機能情報ファイルを付加しておくことで、ユーザは編集画面30において当該ラベル画像を効率よく編集することができる。
【0098】
(b)ユーザは、ツールバー40に表示されていない編集機能OBJを、当該ユーザによる操作によって表示させることができる。そのため、ツールバー40に表示されていない編集機能があっても必要に応じてそれを利用することができる。
【0099】
(c)ユーザは、ツールバー40に表示されている編集機能OBJを、非表示状態に切り替えることができる。そのため、ユーザは、使用目的あるいはユーザ自身の好み等に応じたツールバー40を構築することができる。
【0100】
さらに、ラベルファイルを保存するとき、その保存時におけるツールバー40の状態が反映された機能情報ファイルが生成される。例えばユーザが通常は特定の3種類の編集機能のみ利用して他の編集機能はほとんど利用しない状況を想定する。そして、そのユーザが、ラベル画像の編集中に、ツールバー40を操作して、その3種類の編集機能に対応した編集機能OBJのみを表示させて他の全ての編集機能OBJを非表示状態に変更したことを想定する。この状態でラベルファイルが保存されると、そのラベルファイルに付加される機能情報ファイルは、その保存時におけるツールバー40の状態(即ち3種類の編集機能OBJのみ表示された状態)が反映されたものとなる。これにより、その保存されたラベルファイルを次に開いたとき、ツールバー40には、その3種類の編集機能OBJのみが表示されることになる。そのため、ユーザの利便性がより高まる。
【0101】
(1-9)文言の対応関係
ラベル画像編集ソフト5aは本開示における画像編集プログラムの一例に相当する。ラベルファイル(レイアウトファイルまたは拡張レイアウトファイル)は本開示における印刷ファイルの一例に相当する。ラベル画像は本開示における印刷画像の一例に相当する。ラベル画像OBJ32aは本開示における印刷画像オブジェクトの一例に相当する。レイアウトファイルは本開示における画像ファイルの一例に相当する。編集機能OBJ41~49の各々は本開示における機能オブジェクトの一例に相当する。
【0102】
S120は本開示における取得処理の一例に相当する。S160,S180~S220は本開示における表示処理の一例に相当する。S320は本開示における編集操作受付処理の一例に相当する。S330は本開示における編集処理の一例に相当する。S350は本開示における第1要求受付処理の一例に相当する。S360は本開示における第1要求対応処理の一例に相当する。S380は本開示における第2要求受付処理の一例に相当する。S390は本開示における第2要求対応処理の一例に相当する。S530は本開示における設定処理の一例に相当する。S620~S630は本開示における機能情報生成処理の一例に相当する。S640は本開示における第1の保存処理の一例に相当する。S650は本開示における第2の保存処理の一例に相当する。
【0103】
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0104】
(2-1)上記実施形態では、9種類の編集機能を示したが、編集機能の数や種類はどのように決められてもよい。
(2-2)編集機能OBJは、編集画面30においてどこにどのような形態で表示されてもよい。
【0105】
(2-3)機能情報ファイルに従って編集機能OBJを表示または非表示にする機能を、有効または無効に設定できてもよい。即ち、当該機能が無効に設定されている場合は、処理対象のラベルファイルが拡張レイアウトファイルであっても機能情報ファイルを無効化して全ての編集機能OBJが表示されてもよい。
【0106】
(2-4)
図4に示した各ファイルの拡張子はあくまで一例である。各ファイルはどのようなファイル形式を有していてもよい。
(2-5)上記実施形態では、カセットタイプのカートリッジを装着するように構成された印刷装置101を例示したが、本開示は、カセットタイプとは異なるカートリッジを装着するように構成された印刷装置にも適用可能である。また、本開示の印刷装置は、ラベルプリンタまたはラベルライタの形態の印刷装置に限定されるものではない。つまり、本開示は、長尺状の被印刷媒体に画像を印刷するように構成された印刷装置への適用に限定されるものではない。
【0107】
(2-6)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
【0108】
[3.本明細書が開示する技術思想]
本明細書は、以下の技術思想を開示していると理解されてよい。
[項目1]
印刷装置と通信するように構成された通信部と、
表示部と、
制御部と、
を備えた情報処理装置における前記制御部が実行可能な画像編集プログラムであって、
前記制御部に、
印刷ファイルから機能情報を取得する取得処理であって、前記印刷ファイルは、前記印刷装置に印刷させる印刷画像を示す画像ファイルを含み且つ前記機能情報を含み得、前記機能情報は、前記印刷画像を編集するための編集画面において、前記印刷画像を編集するための1以上の編集機能毎に、対応する機能オブジェクトを表示させるか否かを指定する、取得処理と、
前記表示部に前記編集画面を表示する表示処理であって、
前記取得処理により取得された前記機能情報と共に前記印刷ファイルに含まれている前記画像ファイルにより示される前記印刷画像を示す、印刷画像オブジェクトを、前記編集画面に表示することと、
前記1以上の編集機能それぞれに対応した前記機能オブジェクトのうち、前記取得処理により取得された前記機能情報において表示させるように指定されている前記機能オブジェクトを、前記編集画面に表示することと、
を含む、表示処理と、
を実行させる画像編集プログラム。
[項目2]
前記制御部に、さらに、
前記編集画面に表示されている前記印刷画像オブジェクトに対する編集操作を受け付ける編集操作受付処理であって、前記編集操作は前記編集画面に表示されている前記機能オブジェクトの指定を含む、編集操作受付処理と、
前記編集操作受付処理において指定された前記機能オブジェクトに対応した前記編集機能を前記印刷画像オブジェクトに適用して前記印刷画像を編集する編集処理と、
を実行させる、項目1に記載の画像編集プログラム。
[項目3]
前記制御部に、さらに、
前記編集画面に表示されている特定の前記機能オブジェクトを表示させないようにすることを要求する第1要求を受け付ける第1要求受付処理と、
前記第1要求受付処理により受け付けられた前記第1要求による要求対象の前記機能オブジェクトを前記編集画面から消去する第1要求対応処理と、
を実行させる、項目1または項目2に記載の画像編集プログラム。
[項目4]
前記制御部に、さらに、
前記編集画面に表示されていない特定の前記機能オブジェクトを前記編集画面に表示させることを要求する第2要求を受け付ける第2要求受付処理と、
前記第2要求受付処理により受け付けられた前記第2要求による要求対象の前記機能オブジェクトを前記編集画面に表示する第2要求対応処理と、
を実行させる、項目1~項目3のいずれか1項に記載の画像編集プログラム。
[項目5]
前記制御部に、さらに、
前記印刷ファイルの保存要求を受けた場合に、前記保存要求を受けた時の前記編集画面に応じた前記機能情報を生成する機能情報生成処理と、
前記機能情報生成処理により生成された前記機能情報を含み、且つ前記編集処理により編集された前記印刷画像を示す前記画像ファイルを含む、前記印刷ファイルを保存する第1の保存処理と、
を実行させる、項目1~項目4のいずれか1項に記載の画像編集プログラム。
[項目6]
前記機能情報生成処理は、
(i)前記保存要求を受けた時に前記編集画面に表示されていて、及び/または(ii)前記保存要求を受けた時に前記印刷画像オブジェクトに適用されていた前記編集機能に対応する、前記機能オブジェクトを、前記編集画面に表示させるように指定し、
(i)前記保存要求を受けた時に前記編集画面に表示されていなかった前記機能オブジェクト、及び/または(ii)前記保存要求を受けた時に前記印刷画像オブジェクトに適用されていなかった前記編集機能に対応する前記機能オブジェクトを、前記編集画面に表示させないように指定する、
前記機能情報を生成する、
項目5に記載の画像編集プログラム。
[項目7]
前記制御部に、さらに、
前記機能情報の生成を有効または無効に設定する設定処理、
を実行させ、
前記機能情報生成処理は、前記設定処理により前記機能情報の生成が有効に設定されている場合に実行される、
画像編集プログラム。
[項目8](機能情報の生成が無効にされている場合は機能情報を生成せずにファイル保存すること)
項目9に記載の画像編集プログラムであって、
前記制御部に、さらに、
前記設定処理により前記機能情報の生成が無効に設定されている場合に、前記編集処理により編集された前記印刷画像を示す前記画像ファイルを含み、且つ前記機能情報を含まない、前記印刷ファイルを保存する第2の保存処理、
を実行させる項目5または項目6に記載の画像編集プログラム。
【符号の説明】
【0109】
1…情報処理装置、2…制御部、2a…CPU、2b…メモリ、3…表示部、4…入力部、5…記憶部、5a…ラベル画像編集ソフト、6…通信部、20…ホーム画面、30…編集画面、37…メニューバー、40…ツールバー、41~49…編集機能OBJ、51…第1ボタン、52…第2ボタン、80…オプション設定画面、83…情報付加機能設定タブ、101…印刷装置。