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特開2024-122395個人間取引仲介装置、個人間取引仲介方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122395
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】個人間取引仲介装置、個人間取引仲介方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240902BHJP
【FI】
G06Q30/0601 312
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023029912
(22)【出願日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】加藤 善久
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB53
5L049BB53
(57)【要約】
【課題】より適切な個人間取引を行うことができる個人間取引仲介装置、個人間取引仲介方法、およびプログラムを提供すること。
【解決手段】実施形態の個人間取引仲介装置は、車両に関するサービスを提供するサービス提供者が利用する第1端末装置から、出品車両に関する出品車両情報を取得する取得部と、車両の購入希望者が利用する第2端末装置に前記出品車両情報を提供する提供部と、前記提供部による前記出品車両情報の提供後に前記第2端末装置により受け付けられた情報に基づいて、前記出品車両情報に対応付けられた出品車両の出品者と前記車両の購入希望者との個人間取引を仲介する仲介部と、を備え、前記出品車両情報は、前記サービス提供者による前記出品車両の保証に関する情報を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に関するサービスを提供するサービス提供者が利用する第1端末装置から、出品車両に関する出品車両情報を取得する取得部と、
車両の購入希望者が利用する第2端末装置に前記出品車両情報を提供する提供部と、
前記提供部による前記出品車両情報の提供後に前記第2端末装置により受け付けられた情報に基づいて、前記出品車両情報に対応付けられた出品車両の出品者と前記出品車両の購入希望者との個人間取引を仲介する仲介部と、を備え、
前記出品車両情報は、前記サービス提供者による前記出品車両の保証に関する情報を含む、
個人間取引仲介装置。
【請求項2】
前記出品車両の保証に関する情報は、前記出品車両の購入履歴、修理履歴、検査履歴、および部品交換履歴のうち、少なくとも一つを含む、
請求項1に記載の個人間取引仲介装置。
【請求項3】
前記出品車両の保証に関する情報は、前記サービス提供者が前記出品車両に対して実施したサービスに対する保証を含む、
請求項1に記載の個人間取引仲介装置。
【請求項4】
前記第2端末装置に提供される出品車両情報は、前記購入希望者と取引する取引希望日を含み、
前記取引希望日は、前記出品者が購入する他車両の納車日に基づいて設定される、
請求項1に記載の個人間取引仲介装置。
【請求項5】
前記出品車両情報は、前記出品車両の販売希望価格を含み、
前記提供部は、前記取引希望日に近くなるほど、前記販売希望価格を減額させる、
請求項4に記載の個人間取引仲介装置。
【請求項6】
前記仲介部は、前記出品車両の購入希望者への納車日が前記出品者への前記他車両の納車日よりも後である場合に、前記出品車両の駐車位置の変更に関する処理を行う、
請求項4に記載の個人間取引仲介装置。
【請求項7】
前記提供部は、前記出品者が前記サービス提供者から他車両を購入した場合、前記出品車両情報を前記購入希望者に提供する、
請求項1に記載の個人間取引仲介装置。
【請求項8】
前記仲介部は、前記出品車両の出品者と前記車両の購入希望者とのうち少なくとも一方から個人間取引に関する代行要求を受け付けた場合に、個人間取引が完了するまでの処理の少なくとも一部を代行する、
請求項1に記載の個人間取引仲介装置。
【請求項9】
コンピュータが、
車両に関するサービスを提供するサービス提供者が利用する第1端末装置から、出品車両に関する出品車両情報を取得し、
車両の購入希望者が利用する第2端末装置に前記出品車両情報を提供し、
前記出品車両情報の提供後に前記第2端末装置により受け付けられた情報に基づいて、前記出品車両情報に対応付けられた出品車両の出品者と前記車両の購入希望者との個人間取引を仲介し、
前記出品車両情報は、前記サービス提供者による前記出品車両の保証に関する情報を含む、
個人間取引仲介方法。
【請求項10】
コンピュータに、
車両に関するサービスを提供するサービス提供者が利用する第1端末装置から、出品車両に関する出品車両情報を取得させ、
車両の購入希望者が利用する第2端末装置に前記出品車両情報を提供させ、
前記出品車両情報の提供後に前記第2端末装置により受け付けられた情報に基づいて、前記出品車両情報に対応付けられた出品車両の出品者と前記車両の購入希望者との個人間取引を仲介させ、
前記出品車両情報は、前記サービス提供者による前記出品車両の保証に関する情報を含む、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個人間取引仲介装置、個人間取引仲介方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生の大幅な削減に向けた取り組みが活発化している。この実現に向けて、再利用に関する研究開発が行われている。これに関連して、車両を再利用するための中古車売買において、出品される車両の不具合の情報を含む車両情報を出品者の通信装置から取得し、車両の整備サービスを提供可能な第三者が車両情報を評価した評価結果の情報を第三者の通信装置から取得し、評価結果の情報のうち出品される車両の不具合に関する評価結果を含む情報を購入希望者の通信装置へ送信する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-149320号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、再利用に関する技術において、個人間での中古取引の場合には対象物に対する保証がなく、特に対象物が車両の場合には各個人で名義変更等の手続きが必要となるため作業負担が大きい。そのため、車両の名義を出品者からディーラー等の業者に一時的に変更し、業者が購入希望者を見つける形態が考えられるが、このような形態ではディーラー等の業者を介することにより消費税等の課税の対象となるため、個人間取引による非課税のメリットを有効に活用できない。したがって、従来では、適切な個人間取引ができていない場合があるというのが課題であった。
【0005】
本願は上記課題の解決のため、より適切な個人間取引を行うことができる個人間取引仲介装置、個人間取引仲介方法、およびプログラムを提供することを目的としたものである。そして、延いては廃棄物の発生の大幅な削減に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る個人間取引仲介装置、個人間取引仲介方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る個人間取引仲介装置は、車両に関するサービスを提供するサービス提供者が利用する第1端末装置から、出品車両に関する出品車両情報を取得する取得部と、車両の購入希望者が利用する第2端末装置に前記出品車両情報を提供する提供部と、前記提供部による前記出品車両情報の提供後に前記第2端末装置により受け付けられた情報に基づいて、前記出品車両情報に対応付けられた出品車両の出品者と前記車両の購入希望者との個人間取引を仲介する仲介部と、を備え、前記出品車両情報は、前記サービス提供者による前記出品車両の保証に関する情報を含む、個人間取引仲介装置である。
【0007】
(2):上記(1)の態様において、前記出品車両の保証に関する情報は、前記出品車両の購入履歴、修理履歴、検査履歴、および部品交換履歴のうち、少なくとも一つを含むものである。
【0008】
(3):上記(1)の態様において、前記出品車両の保証に関する情報は、前記サービス提供者が前記出品車両に対して実施したサービスに対する保証を含むものである。
【0009】
(4):上記(1)の態様において、前記第2端末装置に提供される出品車両情報は、前記購入希望者と取引する取引希望日を含み、前記取引希望日は、前記出品者が購入する他車両の納車日に基づいて設定されるものである。
【0010】
(5):上記(4)の態様において、前記出品車両情報は、前記出品車両の販売希望価格を含み、前記提供部は、前記取引希望日に近くなるほど、前記販売希望価格を減額させるものである。
【0011】
(6):上記(4)の態様において、前記仲介部は、前記出品車両の購入希望者への納車日が前記出品者への前記他車両の納車日よりも後である場合に、前記出品車両の駐車位置の変更に関する処理を行うものである。
【0012】
(7):上記(1)の態様において、前記提供部は、前記出品者が前記サービス提供者から他車両を購入した場合に、前記出品車両情報を前記購入希望者に提供するものである。
【0013】
(8):上記(1)の態様において、前記仲介部は、前記出品車両の出品者と前記車両の購入希望者とのうち少なくとも一方から個人間取引に関する代行要求を受け付けた場合に、個人間取引が完了するまでの処理の少なくとも一部を代行するものである。
【0014】
(9):本発明の他の態様に係る個人間取引仲介方法は、コンピュータが、車両に関するサービスを提供するサービス提供者が利用する第1端末装置から、出品車両に関する出品車両情報を取得し、車両の購入希望者が利用する第2端末装置に前記出品車両情報を提供し、前記出品車両情報の提供後に前記第2端末装置により受け付けられた情報に基づいて、前記出品車両情報に対応付けられた出品車両の出品者と前記車両の購入希望者との個人間取引を仲介し、前記出品車両情報は、前記サービス提供者による前記出品車両の保証に関する情報を含む、個人間取引仲介方法である。
【0015】
(10):本発明の他の態様に係るプログラムは、コンピュータに、車両に関するサービスを提供するサービス提供者が利用する第1端末装置から、出品車両に関する出品車両情報を取得させ、車両の購入希望者が利用する第2端末装置に前記出品車両情報を提供させ、前記出品車両情報の提供後に前記第2端末装置により受け付けられた情報に基づいて、前記出品車両情報に対応付けられた出品車両の出品者と前記車両の購入希望者との個人間取引を仲介させ、前記出品車両情報は、前記サービス提供者による前記出品車両の保証に関する情報を含む、プログラムである。
【発明の効果】
【0016】
上記(1)~(10)の態様によれば、より適切な個人間取引を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施形態の個人間取引仲介装置を含む仲介システム1の構成図である。
図2】ユーザ情報162の内容について説明するための図である。
図3】出品車両情報DB164の内容の一例を示す図である。
図4】ディーラー端末200の構成の一例を示す図である。
図5】ユーザ端末300の構成の一例を示す図である。
図6】実施形態の個人間取引処理の一例を示すシーケンス図である。
図7】出品車両情報を登録する画像IM10の一例を示す図である。
図8】出品車両情報を含む画像IM20の一例を示す図である。
図9】購入希望情報166の内容の一例を示す図である。
図10】購入希望情報を含む画像IM30の一例を示す図である。
図11】日時や場所を予約するか否かを問い合わせるための画像IM40の一例を示す図である。
図12】個人間取引に必要な書類の通知と、書類の準備を代行するか否かを問い合わせる画像IM50の一例を示す図である。
図13】個人間取引情報168の内容の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照し、本発明の個人間取引仲介装置、個人間取引仲介方法、およびプログラムの実施形態について説明する。以下では、一例として、車両の個人間取引を行うものとして説明する。車両は、例えば、二輪や三輪、四輪等の車両であり、その駆動源は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジン等の内燃機関、電動機、或いはこれらの組み合わせである。電動機は、内燃機関に連結された発電機による発電電力、或いは二次電池や燃料電池の放電電力を使用して動作する。
【0019】
図1は、実施形態の個人間取引仲介装置を含む仲介システム1の構成図である。仲介システム1は、例えば、仲介サーバ100と、ユーザU1の車両に関するサービスを提供するディーラーDLに設けられ、ディーラーDLの従業員であるユーザU2が使用するディーラー端末200と、車両の購入を希望しているユーザU3が使用するユーザ端末300とを備える。これらの構成要素は、ネットワークNWを介して互いに通信可能である。ネットワークNWは、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、電話回線、公衆回線、専用回線、プロバイダ装置、無線基地局等を含む。仲介サーバ100は、「個人間取引仲介装置」の一例である。ディーラー端末200は、「第1端末装置」の一例である。ユーザ端末300は、「第2端末装置」の一例である。ディーラーDLは、「サービス提供者」の一例である。なお、サービス提供者は、ディーラーDLの他、車両用品販売業者や車両修理業者、中古車販売業者等であってもよく、更にオークション管理業者や他の仲介業者等が含まれてもよい。
【0020】
仲介サーバ100は、ディーラーDLによって管理されてもよく、他のサービス提供者によって管理されてもよい。ディーラー端末200およびユーザ端末300は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末でもよく、ノート型PC(Personal Computer)や据え置き型のPC、サーバ等でもよい。仲介システム1には、複数のディーラー端末200およびユーザ端末300が含まれてもよい。また、仲介システム1を利用するユーザU1~U3は、複数人であってもよい。以下、仲介サーバ100、ディーラー端末200、およびユーザ端末300のそれぞれの構成について説明する。
【0021】
[仲介サーバ]
仲介サーバ100は、例えば、通信部110と、ログイン認証部120と、取得部130と、提供部140と、仲介部150と、記憶部160とを備える。ログイン認証部120と、取得部130と、提供部140と、仲介部150とは、例えばCPU(Central Processing Unit)等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROM等の着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置等に装着されることで仲介サーバ100の記憶装置にインストールされてもよい。仲介サーバ100は、例えば、ディーラー端末200およびユーザ端末300と、ネットワークNWを介して互いに通信し、各種データを送受信するクラウドサーバとして機能してもよい。
【0022】
記憶部160は、上記の各種記憶装置、或いはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)等により実現されてもよい。記憶部160には、例えば、ユーザ情報162、出品車両情報DB164、購入希望情報166、個人間取引情報168、プログラム、その他各種情報が格納される。ユーザ情報162、出品車両情報DB164、購入希望情報166、および個人間取引情報168の詳細については後述する。
【0023】
通信部110は、ネットワークNWを介してディーラー端末200やユーザ端末300、その他の外部装置と通信する。
【0024】
ログイン認証部120は、仲介サーバ100を利用するユーザ(例えば、ユーザU1~U3)に関する情報を登録する。具体的には、ログイン認証部120は、登録処理としてディーラー端末200やユーザ端末300からユーザU1~U3に関する情報を受け付け、受け付けた情報を記憶部160のユーザ情報162に登録する。例えば、ログイン認証部120は、ディーラー端末200やユーザ端末300からユーザ登録要求を受け付けた場合に、ユーザ情報162に格納される各種情報を入力するための画像を生成して、要求を受け付けた端末装置に表示させ、端末装置から入力されるユーザ情報を取得する。
【0025】
図2は、ユーザ情報162の内容について説明するための図である。ユーザ情報162は、例えば、仲介システム1の利用時にユーザを認証する認証情報に、個人情報、個人種別、端末情報、および車両情報等が対応付けられた情報である。認証情報には、例えば、ユーザを識別する識別情報であるユーザIDやパスワード等が含まれる。また、認証情報には、指紋情報や虹彩情報等の生体認証情報が含まれてもよい。個人情報には、例えば、ユーザの住所、氏名、年齢、性別等が含まれる。個人種別には、ユーザの種別(種類)を識別する情報が含まれ、例えば出品者(ユーザU1)、購入希望者(ユーザU3)、ディーラーDLの従業員(ユーザU2)を識別する情報が格納される。端末情報には、例えば、ユーザが利用する端末に割り当てられた電話番号やメールアドレス、端末識別情報等が含まれる。車両情報には、例えば、個人種別が「出品者」または「ディーラー従業員」である場合には出品車両に関する情報が格納され、個人種別が「購入希望者」である場合には、購入を希望する車両に関する情報が格納される。出品車両に関する情報には、例えば、車種、年式、走行距離、色、購入日等の情報が含まれる。走行距離に関する情報は、所定のタイミングで更新されてよい。購入を希望する車両に関する情報には、例えば、車種、色等の情報が含まれる。
【0026】
ログイン認証部120は、ユーザ情報162に基づいて仲介システム1のサービスを利用するユーザの認証を行う。例えば、ログイン認証部120は、ディーラー端末200またはユーザ端末300からサービスの利用要求を受け付けたタイミングでユーザの認証を行う。ログイン認証部120は、利用要求を受け付けた場合に、ユーザIDやパスワード等の認証情報を入力する認証画像を生成し、生成した画像を要求のあった端末装置に表示させると共に、表示された画像を用いて入力された入力認証情報に基づいてユーザ情報162の認証情報を参照し、入力認証情報に合致する認証情報が格納されているか否かによって、サービスの利用を許可するか否かを判定する。例えば、ログイン認証部120は、入力認証情報に合致する認証情報がユーザ情報162に含まれる場合にはサービスの利用を許可し、合致する情報が含まれていない場合にはサービスの利用を拒否するか、新規登録を行わせるための処理を行う。
【0027】
取得部130は、ディーラー端末200からユーザU1が出品する車両M1(以下、出品車両M1と称する)に関する情報(出品車両情報)を取得し、取得した出品車両情報を記憶部160の出品車両情報DB164に格納する。なお、出品車両情報は、例えばユーザU2によるディーラー端末200への入力によって取得される。ユーザU2は、例えば、ディーラーDLが過去に出品車両M1に対してサービスを行ったことがあること、および/または、出品者であるユーザU1がディーラーDLから他車両(例えば、新車や中古車)を購入すること等の所定条件を満たす場合に、ディーラー端末200から出品車両M1に関する出品車両情報の入力を行う。つまり、取得部130により取得される出品車両情報は、上述したような所定条件を満たした車両の情報となる。なお、所定条件には、上述の条件に代えて(または加えて)、ディーラーDLに所定料金を支払って出品車両M1の登録を依頼されていることが含まれてもよい。
【0028】
図3は、出品車両情報DB164の内容の一例を示す図である。出品車両情報DB164は、例えば、出品車両M1を識別する識別情報(出品車両ID)に、出品者ID(例えば、ユーザU1のユーザID)、車両基本情報、サービス履歴、セールスポイント、乗換日時情報、および販売希望価格が対応付けられた情報である。車両基本情報には、例えば、出品車両M1の車種、年式、走行距離、色等の情報が含まれる。サービス履歴には、出品車両M1の購入履歴と、修理履歴と、検査履歴と、部品交換履歴と、保証フラグとが含まれる。購入履歴には、例えば、出品車両M1の購入日、購入場所、金額等の情報が含まれる。修理履歴には、例えば、車両の修理した箇所、修理内容、費用等の情報が含まれる。また、修理履歴には、出品車両M1の改造したパーツや改造時期、費用等に関する情報が含まれてもよい。検査履歴には、例えば、車検日時や、車検の結果に関する情報が含まれる。部品交換履歴には、例えば、交換または修理した部品や車載機器の種類、交換または修理した位置や日時、金額等の情報が含まれる。
【0029】
保証フラグには、例えば、サービス履歴に含まれる購入履歴、修理履歴、検査履歴、部品交換履歴の内容に関してディーラーDL側で保証するか否かを示す情報が格納される。例えば、出品車両M1の購入、修理、検査、部品交換等のサービスをディーラーDLで実施している場合には、より正確な(信憑性の高い)サービス履歴が格納されるため、ディーラーDLが内容を保証することを示すフラグ(図中「1」)が格納される。また、ディーラーDLが実施したサービスではなく、例えばユーザU1から聞き取った正確性の低いサービス履歴を格納する場合には、ディーラーDLが保証しないことを示すフラグ(図中「0」)が格納される。保証するか否かを識別する情報は、「1」、「0」に限定されない。
【0030】
セールスポイントには、例えば、ユーザU2が入力した出品車両M1のセールスポイント(例えば、「室内も含めて傷や汚れがない」、「タイヤ(ホイール)は先月新品に交換済み」等)が格納される。また、セールスポイントには、出品者であるユーザU1から聞き取った内容が格納されてもよい。また、セールスポイントについても内容をディーラーDL側で保証するか否かを示す情報(保証フラグ)が付加されてよい。
【0031】
乗換日時情報には、例えば、ユーザU1が、車両を乗り換えるために購入した他車両(例えば、図1に示すディーラーDLで購入した他車両M2)の乗換日時に関する情報が格納される。また、乗換日時情報には、他車両M2の納車場所の情報が含まれてもよい。販売希望価格には、ユーザU1が希望した出品車両M1の販売希望価格が格納される。販売希望価格をユーザU1が指定しなかった場合には、ディーラーDLにより出品車両を査定した金額(査定価格)を販売希望価格に格納してもよい。また、出品車両情報DB164には、ディーラー端末200から取得した出品車両M1の撮像画像や、出品車両M1に対してディーラーDLが評価した汚損度合や外傷度合等の情報が格納されてもよい。
【0032】
また、取得部130は、ユーザ端末300から送信された情報を取得する。提供部140は、出品車両情報DB164に格納された出品車両情報をユーザ端末300に送信してユーザU3に提供する。また、提供部140は、ユーザ端末300から取得した情報をディーラー端末200に提供する。また、提供部140は、仲介サーバ100が取得した情報を、ネットワークNWを介して他の外部装置に提供してもよい。
【0033】
仲介部150は、取得部130により取得された出品車両情報、および、提供部140により提供された出品車両情報に対するユーザU3からの応答内容に基づいて、出品車両M1の出品者であるユーザU1と、出品車両M1の購入希望者であるユーザU3との個人間取引(個人間契約)を仲介する。仲介システム1における個人間取引処理の詳細については後述する。
【0034】
[ディーラー端末]
次に、ディーラー端末200の構成について説明する。図4は、ディーラー端末200の構成の一例を示す図である。ディーラー端末200は、例えば、端末側通信部210と、入力部220と、出力部230と、管理部240と、端末側記憶部250とを備える。管理部240は、例えば、CPU等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPU等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROM等の着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置やカードスロット等に装着されることでディーラー端末200の記憶装置にインストールされてもよい。
【0035】
端末側記憶部250は、上記の各種記憶装置、或いはEEPROM、ROM、RAM等により実現されてもよい。端末側記憶部250には、例えば、車両サービス情報252、プログラム、その他各種情報が格納される。また、端末側記憶部250には、ユーザU2がディーラー端末200を用いて入力した出品車両情報が格納されてもよい。
【0036】
端末側通信部210は、例えば、ネットワークNWを利用して、仲介サーバ100、その他の外部装置と通信を行う。また、端末側通信部210は、ネットワークNWを利用してユーザ端末300と通信を行ってもよい。
【0037】
入力部220は、例えば、各種キーやボタン等の操作によるユーザU2の入力を受け付ける。また、入力部220は、ユーザU2の音声の入力を受け付けるマイクを備えていてもよい。入力部220は、例えば、ユーザU2が入力した車両サービス情報や出品車両情報を受け付ける。また、入力部220は、ディーラーDLがサービスを提供している車両(出品するか否かを問わない)に対して行ったサービスに関する情報の入力(ユーザU2による入力)を受け付ける。
【0038】
出力部230は、例えば、ディスプレイやスピーカを備える。ディスプレイは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等である。入力部220は、タッチパネルとしてディスプレイと一体に構成されていてもよい。ディスプレイは、実施形態における各種情報を表示する。スピーカは、所定の音声を出力する。例えば、出力部230は、端末側記憶部250により記憶された情報を出力してもよく、入力部220により入力された情報を出力する。また、出力部230は、仲介サーバ100から取得した情報を受信して出力してもよく、ユーザ端末300から取得した情報を受信して出力してもよい。
【0039】
管理部240は、出品車両M1の登録に関する管理や、ディーラーDLがサービスを提供している車両に対して行ったサービスの関する管理を行う。例えば、管理部240は、入力部220により受け付けられた車両に対して行ったサービスに関する情報を車両サービス情報252として端末側記憶部250に格納する。車両サービス情報252には、例えば、上述した出品車両情報DB164に含まれる車両基本情報やサービス履歴等の情報が含まれる。車両サービス情報252には、出品することが確定していない車両(単にディーラーDLがサービスを提供している車両)の情報も含まれる。また、管理部240は、入力部220により受け付けられた出品車両情報を、端末側通信部210を介して仲介サーバ100に送信する。
【0040】
また、管理部240は、ユーザU1とユーザU3との間での個人間取引が完了するまでの管理を行う。管理部240における処理の詳細については、後述する。
【0041】
[ユーザ端末]
次に、ユーザ端末300の構成について説明する。図5は、ユーザ端末300の構成の一例を示す図である。ユーザ端末300は、例えば、端末側通信部310と、入力部320と、出力部330と、アプリ実行部340と、端末側記憶部350とを備える。アプリ実行部340は、例えば、CPU等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPU等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROM等の着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置やカードスロット等に装着されることでユーザ端末300の記憶装置にインストールされてもよい。
【0042】
端末側記憶部350は、上記の各種記憶装置、或いはEEPROM、ROM、RAM等により実現されてもよい。端末側記憶部350には、例えば、個人間取引仲介アプリ352、プログラム、その他各種情報が格納される。
【0043】
端末側通信部310は、例えば、ネットワークNWを利用して、仲介サーバ100、その他の外部装置と通信を行う。また、端末側通信部310は、ネットワークNWを利用してディーラー端末200と通信を行ってもよい。
【0044】
入力部320は、例えば、各種キーやボタン等の操作によるユーザU3の入力を受け付ける。また、入力部320は、ユーザU3の音声の入力を受け付けるマイクを備えていてもよい。入力部320は、例えば、仲介サーバ100から提供される出品車両情報に対する購入の希望の有無や購入希望価格、納車希望日等の情報の入力(ユーザU3による入力)を受け付ける。また、入力部320は、ユーザU3により入力された個人間取引に関する各種指示を受け付ける。
【0045】
出力部330は、例えば、ディスプレイやスピーカを備える。出力部330は、ディスプレイやスピーカに所定の情報を出力する。ディスプレイは、例えば、LCDや有機ELディスプレイ等である。入力部320は、タッチパネルとしてディスプレイと一体に構成されていてもよい。ディスプレイは、実施形態における各種情報を表示する。スピーカは、所定の音声を出力する。例えば、出力部330は、仲介サーバ100により提供された出品車両情報を出力したり、入力部320により入力された情報を出力させる。
【0046】
アプリ実行部340は、端末側記憶部350に記憶された個人間取引仲介アプリ352が実行されることで実現される。個人間取引仲介アプリ352は、ユーザU3に対して、仲介サーバ100から提供された画像を出力部330のディスプレイに出力させたり、仲介サーバ100から提供された情報に対応する音声を出力部330のスピーカから出力させるように制御するアプリケーションプログラムである。また、アプリ実行部340は、入力部320により入力された情報を、端末側通信部310を介して仲介サーバ100に送信する。個人間取引仲介アプリ352は、例えば、ネットワークNWを介して外部装置からダウンロードしたものがユーザ端末300にインストールされている。
【0047】
[個人間取引の流れ]
次に、仲介システム1による出品車両M1の個人間取引の流れについて具体的に説明する。図6は、実施形態の個人間取引処理の一例を示すシーケンス図である。図6の例では、仲介サーバ100と、ディーラー端末200と、ユーザ端末300とにおける処理を示している。なお、以下の説明では、ディーラー端末200およびユーザ端末300の認証処理(仲介サーバ100を利用するため認証処理)は、既に完了しているものとする。
【0048】
図6の例において、ディーラー端末200は、出品者であるユーザU1から出品された出品車両M1の情報を登録する(ステップS100)。なお、出品車両情報を登録する場合、例えば、ディーラー端末200は、仲介サーバ100から提供される登録画像を表示し、ディーラーDLの従業員である登録画像に設けられた入力領域にデータが入力させることで、出品車両情報が登録される。
【0049】
図7は、出品車両情報を登録する画像IM10の一例を示す図である。なお、図7に示す画像IM10に表示される内容やレイアウト等の表示態様については、図7の例に限定されるものではない。後述する他の画像についても同様である。画像IM10は、例えば、提供部140で生成されてもよく、ディーラー端末200で生成されてもよい。図7に示す画像IM10には、例えば、出品者情報入力領域A11と、車両基本情報入力領域A12と、サービス履歴情報入力領域A13と、乗換車両入力領域A14と、スイッチ表示領域A15とが含まれる。
【0050】
出品者情報入力情報A11には、例えば、出品者を識別する識別情報(例えば、出品者ID)を入力可能な領域(例えば、テキストボックス)が表示される。出品者IDは、例えば、仲介サーバ100に登録されたユーザ情報162のユーザIDである。また、出品者情報入力領域A11には、出品者IDに加えて、出品者であるユーザU1の氏名等の他のユーザ情報を入力する領域が含まれていてもよい。
【0051】
車両基本情報入力領域A12には、例えば、出品車両M1を識別する識別情報(車両ID)、出品車両M1の車種、年式、走行距離、色、およびユーザU1が設定した販売希望価格またはディーラーDLによる査定価格を入力可能な領域が表示される。図7の例では、車両ID、車種、走行距離、および色を入力するテキストボックスが表示され、年式、販売希望価格については、予め設定されたリストの中から選択して入力するコンボボックスが表示されている。
【0052】
サービス履歴情報入力領域A13には、例えば、購入履歴、修理履歴、検査履歴、部品交換履歴、セールスポイント等の情報を入力可能な領域が表示される。なお、修理履歴、検査履歴、部品交換履歴のそれぞれについては「有り」、「無し」の何れかを選択するコンボボックスが表示されている。また、購入履歴、修理履歴、検査履歴、部品交換履歴のそれぞれには、詳細情報を登録するための画像を表示させるアイコンIC11~IC14が設けられている。アイコンIC11~IC14は、GUI(Graphical User Interface)スイッチである。対応するアイコンICが選択された場合、過去に出品車両M1に対して行った車両サービスの履歴情報を入力する画像が表示される。これにより、ユーザU2は、対応する詳細な履歴情報を入力することができる。なお、アイコンIC11~IC14の何れかが選択された場合、管理部240は、車両サービス情報252を参照し、入力中の車両に対応するサービス履歴から選択したアイコンICに対応する履歴情報を取得し、取得した履歴情報を詳細情報として自動登録してもよい。また、履歴情報が存在しない場合(「有り」、「無し」の何れかを選択するコンボボックスに「無し」が設定された場合)、出力部230は、対応するアイコンICが選択できないような表示態様にしてもよい。
【0053】
また、セールスポイントには、ディーラーDLのユーザU2が出品車両M1に対するセールスポイント等が入力されるが、ユーザU1から聞き取った情報を入力されてもよい。また、サービス履歴情報入力領域A13には、ディーラーDLがサービス履歴等の内容を保証するか否かを示すフラグを設定する領域が設けられている。
【0054】
乗換車両入力領域A14には、例えば、出品車両M1に代えて乗り換える車両(他車両M2)の納車日および納車場所を入力する領域が表示されている。例えば、ユーザU1がディーラーDLで他車両M2を購入した場合に、ユーザU2は、乗換車両納車日および納車場所に他車両M2の納車日や納車場所の情報を入力する。これらの情報は、例えば出品車両情報DB164の乗換日時情報に格納される。
【0055】
スイッチ表示領域A15には、例えば、アイコンIC14、IC15が含まれる。アイコンIC14は、入力された出品車両情報の仲介サーバ100への登録を実行させることを受け付けるGUIスイッチ(図7に示すOKボタン)である。アイコンIC15は、仲介サーバ100への登録をキャンセルすることを受け付けるGUIスイッチ(図7に示すCANCELボタン)である。アイコンIC14の選択を受け付けた場合、管理部240は、入力された情報を仲介サーバ100に送信して出品車両情報を登録させる処理を実行する。また、アイコンIC15の選択を受け付けた場合、管理部240は、仲介サーバ100に出品車両情報を送信せずに処理を終了する(画像IM10の表示を終了する)。以下では、アイコンIC14が選択され、出品車両情報の登録が指示されたものとして説明する。
【0056】
図6に戻り、ディーラー端末200は、登録された出品車両情報を仲介サーバ100に送信する(ステップS102)。仲介サーバ100の取得部130は、ディーラー端末200から出品車両情報を取得して、記憶部160の出品車両情報DB164に記憶させる(ステップS104)。次に、仲介サーバ100の提供部140は、出品車両情報の提供先を決定する(ステップS106)。例えば、提供部140は、ユーザ情報162を参照し、個人種別が購入希望者であるユーザの全てを提供先に決定する。更に、提供部140は、ユーザ情報162の車両情報を参照し、購入希望者が希望する車種および色が、出品車両情報に含まれる車種および色と合致するユーザを提供先に決定してもよい。合致するとは、例えば車種および色の少なくとも一方が同一であることに加えて、車種および色のそれぞれの類似度が閾値以上であるものを含む。
【0057】
次に、提供部140は、決定したユーザの端末情報をユーザ情報162から取得し、取得した端末情報のユーザ端末300に出品車両情報を送信する(ステップS108)。ステップS108の処理において、提供部140は、出品車両情報に代えて、出品車両情報を閲覧するためのアドレス情報(例えば、URL(Uniform Resource Locator)情報)を送信してもよい。また、提供部140は、所定周期(例えば、週1回または月1回)等の間隔で一以上の出品車両情報を送信してもよい。この場合、送信するユーザU3ごとに、ユーザ情報162に登録された車両情報に合致する所定数の出品車両情報を抽出し、抽出した出品車両情報をユーザ端末300に送信する。このように所定周期でまとめて出品車両情報をユーザU3に提供することにより、処理負荷を軽減させることができ、ユーザU3側も車両が出品されるごとに通知されることによる煩わしさを軽減することができる。なお、所定周期は、ユーザU3の設定により変更可能であってもよい。これにより、ユーザU3が所望する周期で出品車両情報を提供することができる。
【0058】
次に、ユーザ端末300は、仲介サーバ100から送信された出品車両情報を取得して、出力部330のディスプレイに出品車両情報を含む画像を表示させる(ステップS110)。また、ユーザ端末300は、仲介サーバ100からアドレス情報が送信された場合には、ネットワークNWを介してアドレス情報に対応付けられた外部装置(例えば、Webサイト)から出品車両情報を取得し、取得した出品車両情報を含む画像をディスプレイに表示させる。
【0059】
図8は、出品車両情報を含む画像IM20の一例を示す図である。画像IM20は、例えば、提供部140で生成されてもよくユーザ端末300で生成されてもよい。画像IM20には、出品車両一覧画面として、出品車両情報DB164から取得した各種情報が表示されている。例えば、画像IM20には、出品車両表示領域A21と、スイッチ表示領域A21とが含まれる。出品車両情報表示領域A21には、出品車両情報ごとの表示領域(図中の領域A21a、A21b)が設けられている。
【0060】
図8の例において、それぞれの表示領域A21a、A21bには、例えば、出品車両基本情報(例えば、出品者ID、車両ID、車種、年式、走行距離、色)と、サービス情報(購入履歴、修理履歴、検査履歴、部分交換履歴、セールスポイント)とが表示される。修理履歴、検査履歴、部分交換履歴については、有り/無しの表示の他、有りの場合に詳細情報を表示するアイコンIC21が表示される。また購入履歴についても詳細表示を行うためのアイコンIC21が表示される。ユーザU3によりアイコンIC21が選択されると、ユーザ端末300のアプリ実行部340(個人間取引仲介アプリ)は、アイコンIC21に対応付けられた履歴情報を表示させる。
【0061】
また、それぞれの表示領域A21a、A21bには、出品車両M1を撮像した画像を表示するためのアイコンIC22が表示されてもよい。アイコンIC22を選択することで、予め撮像された出品車両M1の画像が表示される。また、それぞれの表示領域A21a、A21bには、ユーザU3が購入を希望する場合に、購入希望価格(納車希望日が含まれてもよい)を入力するための画面を表示させるアイコンIC23が表示されてもよい。ユーザU3によりアイコンIC23が選択されることで、購入希望価格を入力する画像が表示され、購入希望価格の入力が受け付けられることで、ユーザU3が出品車両M1を購入する意思があると判定される。なお、購入希望価格に加えて、納車希望日が入力されてもよい。
【0062】
また、サービス情報の内容をディーラーDLが保証する場合(出品車両情報DB164の保証フラグに「1」がセットされている場合)、サービス情報の表示領域に、ディーラーDLがサービス情報の内容を保証することを示す画像IM21を表示させてもよい。これにより、ユーザU3は、画像IM21が表示されているサービス情報がディーラーDL等の虚偽の記載をする可能性が低い第三者により提供される情報であることを把握することができ、より正確な(信憑性の高い)情報に基づき、安心して出品車両M1を購入するか否かを判断することができる。
【0063】
また、出品車両表示領域A21には、ユーザU1またユーザU2が指定した出品車両M1の販売希望価格や取引希望日を表示させてもよい。取引希望日は、例えば、ユーザU1が購入する他車両M2の納車日(例えば、出品車両情報DB164の乗換日時情報に含まれる乗換車両納車日)に基づいて設定される。取引希望日は、例えば、他車両M2の納車日と同日または誤差が閾値未満となる日である。例えば、ユーザU1が他車両M2に乗り換える場合に他車両M2の納車日を取引希望日とすることで、取引希望日に購入希望者との個人間取引が行われる場合に、ユーザU1は他車両M2の納車日まで出品車両M1を利用することができ、利用する車両がない期間を短縮または無くすことができる。また、他車両M2が納車された日に出品車両M1を手放すことになるため、2台分の駐車スペースを確保する必要がなく、管理負担を軽減することができる。
【0064】
スイッチ表示領域A22には、例えば、アイコンIC24が含まれる。アイコンIC24は、画像IM20の表示を終了させることを受け付ける。アイコンIC24が選択された時点で購入希望価格等が入力されている場合、アプリ実行部340は、ユーザU3から出品車両M1を購入する指示があったと判定し、ユーザU3の情報や購入希望価格等の情報を仲介サーバ100に送信し、画像IM20の表示を終了する。また、アイコンIC24が選択された時点で購入希望価格等が入力されていない場合、アプリ実行部340は、ユーザU3から出品車両M1を購入する指示がなかったと判定し、画像IM20の表示を終了する。以下では、購入希望価格の入力(出品車両M1を購入する指示)があったものとして説明する。
【0065】
図6に戻り、ユーザ端末300は、購入希望価格の入力やアイコンICの選択等によるユーザ指示を受け付け(ステップS112)、受け付けた情報を仲介サーバ100に送信する(ステップS114)。
【0066】
仲介サーバ100の取得部130は、ユーザ端末300から送信された情報を取得し、購入希望情報166として記憶部160に記憶させる(ステップS116)。図9は、購入希望情報166の内容の一例を示す図である。購入希望情報166には、例えば、出品車両IDおよび出品者IDに、購入希望者ID、購入希望価格、納車希望日が対応付けられている。なお、購入希望情報166は、購入希望者IDに、出品車両ID、出品者ID、購入希望価格、納車希望日が対応付けられていてもよい。
【0067】
次に、仲介部150は、所定周期または出品車両情報をユーザU3に提供してから所定時間経過後に、購入希望情報166を参照し、出品車両M1と購入希望者とのマッチングを行う(ステップS118)。例えば、仲介部150は、出品車両情報DB164に格納された販売希望価格および乗換日時情報と、購入希望情報166に格納された購入希望価格および納車希望日とを比較し、購入希望価格が最も高い購入希望者を抽出する。また、仲介部150は、購入希望価格が最も高い購入希望者が複数存在する場合に、その中から納車希望日が乗換日時(または取引希望日)に最も近い購入希望者を抽出する。また、仲介部150は、価格と日時に対する優先度に基づいて購入希望者を抽出してもよい。例えば、仲介部150は、価格よりも日時の優先度が高い場合に、納車希望日が乗換日時に最も近い購入希望者を抽出したり、納車希望日が複数存在する場合に納車希望日が乗換日時を過ぎていない購入希望者や購入希望価格が最も高い購入希望者を優先して抽出する。また、仲介部150は、過去の個人間取引情報168等の情報を参照し、過去に個人間取引を行ったことがある購入希望者や取引回数の多い購入希望者を優先させたり、出品者と住所が近い購入希望者を優先して抽出してもよい。なお、優先度は、ユーザU1やユーザU2が設定してもよく、仲介サーバ100側で設定してもよい。
【0068】
次に、仲介サーバ100の提供部140は、マッチング結果として抽出された購入希望者に関する情報(例えば、購入希望者ID、購入希望価格、納車希望日等)をディーラー端末200に送信する(ステップS120)。なお、提供部140は、マッチングで抽出された購入希望者だけでなく、購入希望があった全ての購入希望者の情報をディーラー端末200に送信してもよい。この場合、上述したステップS120の処理は行わなくてもよく、優先度の高い順にソートして送信してもよい。
【0069】
ディーラー端末200の管理部240は、仲介サーバ100から送信された購入希望情報を出品者であるユーザU1に通知し、購入希望者であるユーザU3との間で個人間取引を行うか否かを問い合わせる(ステップS122)。ステップS122の処理では、ディーラー端末200は、出品者であるユーザU1が使用する端末装置に購入希望情報を送信してユーザU1に通知してもよく、従業員であるユーザU2がユーザU1に連絡して問い合わせを行ってもよい。次に、管理部240は、問い合わせに対する回答としての情報入力を受け付ける(ステップS124)。次に、管理部240は、受け付けられた情報を、仲介サーバ100に送信する(ステップS126)。なお、ステップS120~S126の処理において、仲介サーバ100は、ディーラー端末200に問い合わせを行うことに代えて、ユーザU1が使用する端末装置に直接購入希望情報を送信して、上記端末装置から問い合わせ結果を取得してもよい。
【0070】
図10は、購入希望情報を含む画像IM30の一例を示す図である。図10の例では、購入希望情報を通知すると共に個人間取引を行うか否かを問い合わせるために、ディーラー端末200に表示される画像IM30を示している。画像IM30は、例えば、提供部140で生成されてもよくディーラー端末200で生成されてもよい。画像IM30には、例えば、購入希望情報表示領域A31と、スイッチ表示領域A31とが含まれる。購入希望情報表示領域A31には、例えば、購入を希望した購入希望者に関する情報や購入希望価格、納車希望日に関する情報が表示される。上記情報は、複数同時に表示されてもよい。また、購入希望情報表示領域A31には、表示された条件で出品車両M1に関する個人間取引を行うか否かを問い合わせるための情報が含まれる。
【0071】
スイッチ表示領域A32には、例えば、個人間取引を行う指示を受け付けるアイコンIC31と、個人間取引を行わない指示を受け付けるアイコンIC32とが表示されている。例えば、ディーラー端末200の管理部240は、ユーザU1の意思を聞いたユーザU2によりアイコンIC31またはIC32の入力を受け付け、受け付けられた情報を仲介サーバ100に送信する。例えば、アイコンIC31が選択された場合、ディーラー端末200の管理部240は、個人間取引を行うことを示す情報を仲介サーバ100に送信する。また、アイコンIC32が選択された場合、管理部240は、個人間取引を行わないことを示す情報を仲介サーバ100に送信する。
【0072】
仲介サーバ100の仲介部150は、ディーラー端末200からの個人間取引を行うことを示す情報を受信した場合に、個人間取引情報を生成し(ステップS128)、個人間取引が完了するまでの仲介処理を行う(ステップS130)。ステップS130の処理では、例えば、個人間取引を行う日時や場所の予約、個人間取引を行うためにユーザU1、ユーザU3のそれぞれで必要となる書類の連絡、準備の代行等を行う。この場合、仲介サーバ100は、個人間取引を行う日時や場所の予約を代行するか否かや、個人間取引に必要な書類の準備を代行するか否かを問い合わせる画像を生成してディーラー端末200やユーザ端末300に送信し、ユーザU1、ユーザU3からの回答結果(代行要求)に基づいて代行処理を行ってもよい。
【0073】
図11は、日時や場所を予約するか否かを問い合わせるための画像IM40の一例を示す図である。図11の例では、ユーザ端末300に送信される画像を示している。画像IM40は、例えば、提供部140で生成される。画像IM40には、例えば、予約問い合わせ表示領域A41と、スイッチ表示領域A42とが含まれる。予約問い合わせ表示領域A41には、例えば、出品者であるユーザU1(ユーザID:U101)との個人間取引を行う日時、場所を予約するか否かを問い合わせるための情報が表示される。
【0074】
スイッチ表示領域A42には、例えば、個人間取引を行う日時、場所の予約を自分(ユーザU3)で行う指示を受け付けるアイコンIC41と、個人間取引を行う日時、場所の予約の代行依頼(代行要求)の指示を受け付けるアイコンIC42とが表示されている。ユーザU3によりアイコンIC41が選択された場合、仲介サーバ100やディーラー端末200が仲介せずにユーザU1とユーザU3とで個人間取引が行えるように、仲介サーバ100は、ユーザU1の連絡先等をユーザ端末300に通知する。また、ユーザU3によりアイコンIC42が選択された場合、仲介部150は、ユーザU1、ユーザU3に希望日時や場所の問い合わせを行い、その結果から日時や場所を調整し、個人間取引を行う日時や場所を予約する。なお、仲介部150は、個人間取引を行う場所をディーラーDLに設定することで、ユーザU2に個人間取引に立ち会わせることができ、取引の正当性を保証することができるため、ユーザU1、U3に対してより充実したサービスを提供することができる。また、仲介部150は、個人間取引を行う場所をユーザU1が購入した他車両Mの納車場所(または納車場所から所定距離以内)に設定してもよい。これにより、ユーザU1は移動せずに、出品車両M1の引き渡しや他車両M1の納車を行うことができる。
【0075】
図12は、個人間取引に必要な書類の通知と、書類の準備を代行するか否かを問い合わせる画像IM50の一例を示す図である。図12の例では、ユーザ端末300に送信される画像を示している。画像IM50は、例えば、提供部140で生成されてもよく、ユーザ端末300で生成されてもよい。画像IM50には、例えば、個人間取引予定表示領域A51と、必要書類表示領域A52と、スイッチ表示領域A53とが含まれる。個人間取引予定表示領域A51には、例えば、個人間取引が実行される予定の日時および場所に関する情報が表示される。必要書類表示領域A52には、ユーザU3が個人間取引に必要な書類が表示される。なお、必要書類表示領域A52には、出品車両M1の取引に関する情報(例えば、金額)等が含まれてよい。必要な書類を事前にユーザに連絡することで、取引ができなくなるような事態を軽減でき、適切な個人間取引が実現できる。
【0076】
スイッチ表示領域A53には、例えば、必要書面の準備をディーラーDL側に代行させる指示を受け付けるアイコンIC51と、画像IM50の表示を終了させる指示を受け付けるアイコンIC52とが表示されている。ユーザU3によりアイコンIC51が選択された場合、仲介サーバ100側やディーラー端末200側で必要な書類の準備等を行う。また、ユーザU3によりアイコンIC52が選択された場合、ユーザU3が準備するものとして代行処理を実行しない。
【0077】
図6に戻り、仲介サーバ100の仲介部150は、上述した個人間取引の仲介処理で実行された処理内容を個人間取引情報168として登録する(ステップS132)。図13は、個人間取引情報168の内容の一例を示す図である。個人間取引情報168は、例えば、個人間取引を識別する識別情報(個人間取引ID)に、出品者ID、購入者ID、および個人間取引情報が対応付けられた情報である。出品者IDおよび購入者IDには、例えば、個人間取引を行うユーザU1およびユーザU3のユーザIDが格納される。個人間取引情報には、例えば、出品車両ID、取引日時、場所、必要書類、金額、完了フラグ等の情報が含まれる。完了フラグには、出品車両の個人間取引(受け渡し)が完了したか否かを識別する情報が格納される。図13の例では、完了したことを示す「1」および完了していないことを示す「0」が格納されているが、他の識別情報が格納されてもよい。
【0078】
例えば、仲介サーバ100の仲介部150は、完了フラグが「0」である場合、所定のタイミングで個人間取引が完了したか否かをディーラー端末200やユーザ端末300に問い合わせ、完了したことを示す情報を取得した場合に、完了フラグに「1」をセットする。また完了していない場合には、仲介サーバ100は、図11図12に示す画像IM40やIM50を所定のタイミングで提供し、個人間取引を円滑に進めるための支援を行う。個人間取引情報168は、上述した進捗状況の管理の他、過去の個人間取引の内容を取得するための履歴情報として利用されてよい。これにより、本シーケンスの処理を終了する。
【0079】
なお、仲介部150は、上述したユーザ情報の管理や出品車両M1の提供、購入希望者とのマッチング、個人間取引の代行等を行う場合に、ユーザU1およびユーザU3から手数料を徴収してもよい。手数料は、固定金額でもよく、仲介した内容に応じた金額でもよい。また手数料は、個人間取引が成立したか否か、または、出品車両M1の購入金額に応じて可変に設定されてよい。
【0080】
<変形例>
例えば、実施形態において、ディーラー端末200は、仲介サーバ100への出品車両情報の登録(図6に示すステップS100~S102)のみを行い、それ以降、仲介サーバ100は、購入希望者のユーザ端末300と、出品者が利用する端末装置(例えば、ユーザ端末300と同様の構成の端末)と情報のやり取りを仲介してもよい。この場合、図6に示すステップS120以降の処理において、「ディーラー端末200」は「出品者の端末装置」と読み替えられてもよい。
【0081】
また、仲介サーバ100の提供部140は、例えば、出品車両M1の販売希望価格をユーザU3に提供する場合に販売希望価格を調整してもよい。この場合、提供部140は、ユーザU3へ提供した日時からの時間経過に伴ってユーザU1が設定した販売希望価格が安くなるように調整する。また、提供部140は、ユーザU1が新たに購入した他車両M2の納車日が特定されており、且つ、出品車両情報の提供が納車日前である場合に、納車日または納車日に基づいて設定された取引希望日に近づくほど販売希望価格を減額させる。これにより、他車両M2の納車日または取引希望日までに出品車両M1の個人間取引を成立させ易くすることができる。
【0082】
なお、他車両M2の納車日までに出品車両M1の個人間取引が完了できない場合(例えば、出品車両M1のユーザU3への納車日が、ユーザU1への他車両M2の納車日よりも後である場合)に、出品車両M1と他車両M2の駐車位置が重なる、または出品車両M1または他車両M2の駐車位置が確保できない場合があり得る。この場合、仲介部150は、出品車両M1の名義をユーザU1のままにした状態で、ディーラーDL側で準備した駐車位置に出品車両M1を一時的に駐車できるように、出品車両の駐車位置の変更に関する処理を行ってもよい。また、仲介部150は、出品車両M1の車庫証明書の変更に関する処理を代行してもよい。これにより、ユーザU1が出品車両M1または他車両M2の新たな駐車位置を探したり、手続きする作業負担を軽減させることができる。
【0083】
また、他車両M2の納車日までに出品車両M1の買い手(購入希望者)が見つからなかった場合に、ディーラーDL側で出品車両M1を買い取ってもよい。この場合の購入価格は、ディーラーDLで査定した価格にしてもよく、ユーザU1とユーザU2との調整のうえ決定してもよい。
【0084】
また、仲介サーバ100は、オークションのような競売方式で出品車両M1の購入者を決定する場合に、出品車両M1の現在の購入希望価格や締め切り日時等の情報も購入希望者に提供してもよい。これにより、購入予定者間の購入意欲を向上させて、より高額な購入希望価格を入力させることができる。
【0085】
以上説明した実施形態によれば、仲介サーバ(個人間取引仲介装置)100において、車両に関するサービスを提供するディーラー(サービス提供者)DLが利用するディーラー端末(第1端末装置)200から、出品車両M1に関する出品車両情報を取得する取得部130と、車両の購入希望者(ユーザU3)が利用するユーザ端末(第2端末装置)300に出品車両情報を提供する提供部140と、提供部140による出品車両情報の提供後にユーザ端末300により受け付けられた情報に基づいて、出品車両情報に対応付けられた出品車両M1の出品者(ユーザU1)と出品車両M1の購入希望者(ユーザU3)との個人間取引を仲介する仲介部150と、を備え、出品車両情報は、ディーラーDLによる出品車両M1の保証に関する情報を含むことにより、より適切な個人間取引を行うことができる。例えば、個人間取引の場合に、購入者側としては出品車両の品質や状態に不安があるが、実施形態によれば、出品車両情報の内容をディーラーDL側が保証することで、上記の不安を緩和させることができる。
【0086】
また、実施形態によれば、例えば、ユーザU1がディーラーから新車や中古車等の他車両を購入する等の所定条件を満たす場合に、ディーラー(ユーザU2)がディーラー端末200から、ユーザU1が現在所有している車両(ユーザU1名義の下取り予定車)を仲介サーバ100に登録して出品し、購入希望者(ユーザU3)を抽出する。そして、ユーザU1とユーザU3との間で出品車両の個人間取引を行わせる(ディーラーと個人ではなく、個人間で直接売買させる)ことで、消費税等がかからない非課税取引を実現することができる。更に、実施形態によれば、他車両M2を購入するユーザU1や出品車両M1を購入するユーザU3をディーラー側で管理することができるため、それぞれの車両の修理やメンテナンスを引き続き担当することができ、ユーザに対するサービスをより向上させることができる。
【0087】
また、実施形態によれば、出品車両の購入希望者への納車日を、出品者に他車両が納車される日に基づいて設定することで、出品者は利用する車両がない期間を短縮または無くすことができる。また、実施形態によれば、個人間取引が完了するまでの処理を管理または代行することで、出品者や購入者の負担を軽減させることができる。
【0088】
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
コンピュータによって読み込み可能な命令(computer-readable instructions)を格納する記憶媒体(storage medium)と、
前記記憶媒体に接続されたプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、前記コンピュータによって読み込み可能な命令を実行することにより(the processor executing the computer-readable instructions to:)、
車両に関するサービスを提供するサービス提供者が利用する第1端末装置から、出品車両に関する出品車両情報を取得し、
車両の購入希望者が利用する第2端末装置に前記出品車両情報を提供し、
前記出品車両情報の提供後に前記第2端末装置により受け付けられた情報に基づいて、前記出品車両情報に対応付けられた出品車両の出品者と前記車両の購入希望者との個人間取引を仲介し、
前記出品車両情報は、前記サービス提供者による前記出品車両の保証に関する情報を含む、
個人間取引仲介装置。
【0089】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0090】
1…仲介システム、100…仲介サーバ、110…通信部、120…ログイン認証部、130…取得部、140…提供部、150…仲介部、160…記憶部、200…ディーラー端末、210、310…端末側通信部、220、320…入力部、230、330…出力部、240…管理部、340…アプリ実行部、250、350…端末側記憶部
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