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特開2024-122454電話営業支援システムおよび電話営業支援プログラム
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  • 特開-電話営業支援システムおよび電話営業支援プログラム 図1
  • 特開-電話営業支援システムおよび電話営業支援プログラム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122454
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】電話営業支援システムおよび電話営業支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240902BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023030005
(22)【出願日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】514025856
【氏名又は名称】株式会社soraプロジェクト
(74)【代理人】
【識別番号】100197642
【弁理士】
【氏名又は名称】南瀬 透
(74)【代理人】
【識別番号】100099508
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 久
(74)【代理人】
【識別番号】100219483
【弁理士】
【氏名又は名称】宇野 智也
(72)【発明者】
【氏名】樋口 祐貴
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA02
(57)【要約】
【課題】大量に蓄積した電話営業データを利用して効率良く電話営業を行うことが可能な電話営業支援システムおよび電話営業支援プログラムの提供。
【解決手段】第1の業者が電話営業によって収集した電話営業データであり、架電先の電話番号を含む属性データと、架電結果を含む架電結果データとを含む電話営業データを記憶する記憶手段11と、第2の業者の営業先の電話番号を含む属性データを含む営業リストデータを入力する入力手段12と、入力手段12により入力された営業リストデータの属性データと記憶手段11に記憶された電話営業データの属性データとを比較し、該当する架電先の架電結果データを含む出力データを出力する比較手段13とを含む電話営業支援システム1である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の業者が電話営業によって収集した電話営業データであり、架電先の電話番号を含む属性データと、架電結果を含む架電結果データとを含む電話営業データを記憶する記憶手段と、
第2の業者の営業先の電話番号を含む属性データを含む営業リストデータを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された営業リストデータの属性データと前記記憶手段に記憶された電話営業データの属性データとを比較し、該当する架電先の架電結果データを含む出力データを出力する比較手段と
を含む電話営業支援システム。
【請求項2】
前記入力手段は、前記営業リストデータを記録したデータファイルをアップロードさせることにより入力するものであり、
前記比較手段は、前記出力データを記録したデータファイルをダウンロードさせることにより出力するものである
請求項1記載の電話営業支援システム。
【請求項3】
前記架電結果データは、着電数、着電率および担当到達率を含むものである請求項1または2に記載の電話営業支援システム。
【請求項4】
第1の業者が電話営業によって収集した電話営業データであり、架電先の電話番号を含む属性データと、架電結果を含む架電結果データとを含む電話営業データを記憶する記憶手段と、
第2の業者の営業先の電話番号を含む属性データを含む営業リストデータを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された営業リストデータの属性データと前記記憶手段に記憶された電話営業データの属性データとを比較し、該当する架電先の架電結果データを含む出力データを出力する比較手段と
してコンピュータを機能させるための電話営業支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話営業を支援する電話営業支援システムおよび電話営業支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
営業手法の1つである電話営業(テレフォン・アポイントメント)では、取引先企業候補となる相手をリストアップした営業リストに基づいて電話をかけ、相手企業の担当者などからアポイントメントを取る。しかしながら、通常の電話営業では担当者まで辿り着くことが容易ではなく、思うようにアポイントメントが取れないことも多い。
【0003】
営業活動を効率的に行うことを目的として、例えば特許文献1には、営業主体がターゲットに架電するためのターゲットリストを出力する情報処理装置であって、営業主体が営業活動を行った際に集積される情報を営業データとして取得し、この取得した営業データを解析し、この解析結果に基づいて営業主体が架電する対象の候補が羅列されたターゲットリストを作成する情報処理装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-164648号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載の情報処理装置では、多量の情報を収集して整理することでターゲットリストを出力するものであるが、営業主体自身が営業活動を行うことによって情報を集積するものであり、情報が集積されるまでにはかなりの時間と労力を要する。
【0006】
電話営業の代行業務を行っている電話営業代行業者では、電話営業によって収集した電話営業データを既に大量に蓄積している。そこで、本発明においては、この大量に蓄積した電話営業データを利用して効率良く電話営業を行うことが可能な電話営業支援システムおよび電話営業支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の電話営業支援システムは、第1の業者が電話営業によって収集した電話営業データであり、架電先の電話番号を含む属性データと、架電結果を含む架電結果データとを含む電話営業データを記憶する記憶手段と、第2の業者の営業先の電話番号を含む属性データを含む営業リストデータを入力する入力手段と、入力手段により入力された営業リストデータの属性データと記憶手段に記憶された電話営業データの属性データとを比較し、該当する架電先の架電結果データを含む出力データを出力する比較手段とを含むものである。
【0008】
本発明の電話営業支援システムによれば、第1の業者が電話営業によって収集した電話営業データを利用して、第2の業者の営業リストデータを入力して比較し、該当する架電先の架電結果データを含む出力データが出力される。
【0009】
入力手段は、営業リストデータを記録したデータファイルをアップロードさせることにより入力するものであり、比較手段は、出力データを記録したデータファイルをダウンロードさせることにより出力するものであることが望ましい。これにより、第2の業者は営業リストデータを記録したデータファイルをアップロードするだけで、出力データが記録されたデータファイルをダウンロードすることが可能となる。
【0010】
架電結果データは、着電数、着電率および担当到達率を含むものであることが望ましい。これにより、第2の業者は、出力データに含まれる架電結果データの着電数、着電率および担当到達率を参考に営業リストデータの中から営業先を検討することが可能となる。
【0011】
本発明の電話営業支援プログラムは、第1の業者が電話営業によって収集した電話営業データであり、架電先の電話番号を含む属性データと、架電結果を含む架電結果データとを含む電話営業データを記憶する記憶手段と、第2の業者の営業先の電話番号を含む属性データを含む営業リストデータを入力する入力手段と、入力手段により入力された営業リストデータの属性データと記憶手段に記憶された電話営業データの属性データとを比較し、該当する架電先の架電結果データを含む出力データを出力する比較手段としてコンピュータを機能させるためのものである。この電話営業支援プログラムを実行したコンピュータによれば、上記本発明の電話営業支援システムと同様の作用、効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0012】
(1)第1の業者が電話営業によって収集した電話営業データであり、架電先の電話番号を含む属性データと、架電結果を含む架電結果データとを含む電話営業データを記憶する記憶手段と、第2の業者の営業先の電話番号を含む属性データを含む営業リストデータを入力する入力手段と、入力手段により入力された営業リストデータの属性データと記憶手段に記憶された電話営業データの属性データとを比較し、該当する架電先の架電結果データを含む出力データを出力する比較手段とを含む構成により、第1の業者が電話営業によって大量に蓄積した電話営業データを利用して第2の業者が効率良く電話営業を行うことが可能となる。
【0013】
(2)入力手段が、営業リストデータを記録したデータファイルをアップロードさせることにより入力するものであり、比較手段が、出力データを記録したデータファイルをダウンロードさせることにより出力するものであることによって、第2の業者は営業リストデータを記録したデータファイルをアップロードするだけで、出力データが記録されたデータファイルを容易に得ることができる。
【0014】
(3)架電結果データが、着電数、着電率および担当到達率を含むものであることにより、第2の業者は、出力データに含まれる架電結果データの着電数、着電率および担当到達率を参考に営業リストデータの中から営業先を検討することが可能となり、より確度の高い営業を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施の形態における電話営業支援システムのブロック図である。
図2図1の電話営業支援システムの動作イメージを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は本発明の実施の形態における電話営業支援システムのブロック図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態における電話営業支援システム1は、電話営業支援システム1を利用して営業を行うユーザの使用するコンピュータとしてのPC(パーソナル・コンピュータ)2から通信ネットワークとしてのインターネットを通じてアクセス可能なコンピュータとしてのサーバ10上に構成される。
【0017】
サーバ10は、電話営業支援プログラムを実行することにより、電話営業データを記憶する記憶手段11と、営業リストデータを入力する入力手段12と、入力手段12により入力された営業リストデータと記憶手段11に記憶された電話営業データとを比較して出力データを出力する比較手段13として機能する。
【0018】
記憶手段11に記憶される電話営業データは、第1の業者としての例えば電話営業代行業者が電話営業によって収集した電話営業データである。例えば、電話営業代行業者は、電話営業代行業務によって100万件以上の電話営業データを蓄積しているものとする。電話営業データには、架電先の電話番号を含む属性データと、架電結果を含む架電結果データとが含まれる。属性データとしては、例えば、企業名、電話番号、住所や担当者などである。
【0019】
架電結果データとしては、例えば、着電数、着電率や担当到達率などである。また、架電結果データとして、例えば、着電日、曜日、時間、担当到達日、成果数、成果獲得曜日、成果獲得時間などを含めることもある。電話営業データとしては、これらの属性データおよび架電結果データの他に、例えば日時、曜日や時刻等の架電日時データや、音声、コールスクリプト、通話時間やリサーチ情報等の架電詳細データなどが含まれることもある。
【0020】
入力手段12は、第2の業者であるユーザの営業先の営業リストデータを入力する。営業リストデータには、営業先の電話番号を含む属性データが含まれる。また、属性データとしては、電話番号の他に、例えば、企業名や住所などが含まれることもある。入力手段12は、ユーザの使用するPC2に対して例えば表計算ソフトウェア等により営業リストデータを記録したデータファイルをアップロードさせるためのアップロード画面を提供する。入力手段12は、このアップロード画面からデータファイルをアップロードさせることにより営業リストデータを入力する。
【0021】
比較手段13は、入力手段12により入力された営業リストデータの属性データと記憶手段11に記憶された電話営業データの属性データとを比較し、該当する架電先の架電結果データを含む出力データを出力する。比較手段13により比較する属性データとしては、電話番号や企業名などである。比較手段13は、出力データを記録したデータファイルをユーザの使用するPC2に対してダウンロードさせることにより出力する。
【0022】
図2図1の営業電話支援システムの動作イメージを示す説明図である。
上記構成の電話営業支援システム1において、ユーザがPC2からサーバ10へアクセスすると、入力手段12はPC2に対して営業リストデータをアップロードさせるためのアップロード画面を提供し、ユーザは営業リストデータを記録したデータファイル20をアップロードする。入力手段12は、このようにPC2からデータファイル20をアップロードさせることによりサーバ10へ入力する。
【0023】
比較手段13は、この入力手段12により入力された営業リストデータの属性データと記憶手段11に記憶された電話営業データの属性データとを比較し、該当する架電先の架電結果データを含む出力データを出力する。例えば、比較手段13は、営業リストデータのデータファイル20の属性データの一つである電話番号と、記憶手段11に記憶された電話営業データの属性データの一つである電話番号とを比較し、一致したものについてはHitリストとして、データファイル20の営業リストデータに架電先の架電結果データを合成した出力データのデータファイル30を出力する。また、比較手段13は、一致しなかったものについてはNotHitリストとしてデータファイル31を出力する。
【0024】
以上のように、本実施形態における電話営業支援システム1によれば、第1の業者である電話営業代行業者が電話営業によって大量に蓄積した例えば100万件以上の電話営業データを利用して、第2の業者である電話営業を行うユーザが、自身の営業リストデータを記録したデータファイル20をアップロードするだけで、該当する架電先の架電結果データを含む出力データが記録されたデータファイル30を容易に得ることができる。
【0025】
この架電結果データには、着電数、着電率および担当到達率が含まれるため、第2の業者である電話営業を行うユーザは、出力データに含まれる架電結果データの着電数、着電率および担当到達率を参考に営業リストデータの中から営業先を検討することが可能となり、より確度の高い営業を行うことが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は、電話営業を支援する電話営業支援システムおよび電話営業支援プログラムとして有用であり、特に、電話営業の代行業務などにより大量に蓄積した電話営業データを利用して効率良く電話営業を行うことが可能な電話営業支援システムおよび電話営業支援プログラムとして好適である。
【符号の説明】
【0027】
1 電話営業支援システム
2 PC
10 サーバ
11 記憶手段
12 入力手段
13 比較手段
図1
図2