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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122476
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】壁掛式便器
(51)【国際特許分類】
   E03D 11/02 20060101AFI20240902BHJP
   E03D 11/14 20060101ALI20240902BHJP
【FI】
E03D11/02 Z
E03D11/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023030036
(22)【出願日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100107537
【弁理士】
【氏名又は名称】磯貝 克臣
(72)【発明者】
【氏名】篠原 祐紀
(72)【発明者】
【氏名】橋本 博
【テーマコード(参考)】
2D039
【Fターム(参考)】
2D039AA02
2D039AD00
2D039AD01
2D039BA00
2D039CA01
2D039CC01
(57)【要約】
【課題】 便器本体において洗浄水が跳び散ることを効果的に防止できる壁掛式便器を提供すること。
【解決手段】 本発明は、壁部に取り付けられる便器本体と、前記便器本体より上方位置において前記壁部に取り付けられる洗浄水タンクと、前記洗浄水タンクと前記便器本体とを接続して、前記洗浄水タンクからの洗浄水を前記便器本体に供給する洗浄水供給路と、を備えた壁掛式便器であって、前記便器本体は、リム吐水口を有するリム部と、前記洗浄水供給路に接続され、前記洗浄水タンクからの洗浄水を前記リム吐水口にまで導くリム導水路と、前記リム部の下方に形成されたボウル部と、を有しており、前記洗浄水供給路と前記リム導水路との接続領域に溜水部が設けられていることを特徴とする壁掛式便器である。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁部に取り付けられる便器本体と、
前記便器本体より上方位置において前記壁部に取り付けられる洗浄水タンクと、
前記洗浄水タンクと前記便器本体とを接続して、前記洗浄水タンクからの洗浄水を前記便器本体に供給する洗浄水供給路と、
を備えた壁掛式便器であって、
前記便器本体は、
リム吐水口を有するリム部と、
前記洗浄水供給路に接続され、前記洗浄水タンクからの洗浄水を前記リム吐水口にまで導くリム導水路と、
前記リム部の下方に形成されたボウル部と、
を有しており、
前記洗浄水供給路と前記リム導水路との接続領域に、溜水部が設けられている
ことを特徴とする壁掛式便器。
【請求項2】
前記溜水部の上端は、前記洗浄水供給路の下端よりも高い位置に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の壁掛式便器。
【請求項3】
前記溜水部の下端は、前記洗浄水供給路の下端よりも低い位置に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の壁掛式便器。
【請求項4】
前記溜水部は、前記便器本体の後方側の、前記リム吐水口から離れた位置にある
ことを特徴とする請求項1に記載の壁掛式便器。
【請求項5】
前記便器本体は、前記リム吐水口として、第1リム吐水口と第2リム吐水口とを有しており、
前記リム導水路は、前記第1リム吐水口に至る第1リム導水部と、前記第2リム吐水口に至る第1リム導水部と、前記第1リム導水部及び前記第2リム導水部に分岐する分岐部と、を有しており、
前記溜水部は、前記便器本体の後方側に前記分岐部から離れて配置されている
ことを特徴とする請求項4に記載の壁掛式便器。
【請求項6】
前記溜水部を形成する前記リム導水路の一部は、前方に向かうにつれて上方へ傾斜する上昇底面を有しており、
前記溜水部よりも前方に位置する前記リム導水路の一部は、前方に向かうにつれて下方へ傾斜する下降底面を有している
ことを特徴とする請求項1に記載の壁掛式便器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁掛式便器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、温水洗浄機能部を備えた水洗大便器として、その背面側が壁部に取り付けられるタイプの便器、いわゆる壁掛式便器がある。このような壁掛式便器は、例えば、特許文献1に記載されている。
【0003】
壁掛式便器では、便器本体の後端部が壁部に取り付けられ、壁部の裏側領域において便器本体よりも上方の位置に洗浄水タンクが隠蔽されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-123667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述のように、壁掛式便器において利用される洗浄水タンクは、壁部の裏側領域において隠蔽されることが一般的である。このため、洗浄水タンクは、前後方向に見て平坦な(スリムな)形態を有する場合が多く、従って、タンク容量を確保するために、上下方向にある程度の高さを有する場合が多い。
【0006】
洗浄水タンクがある程度の高さを有している場合、当該洗浄水タンクから供給される洗浄水は、比較的高いヘッド圧を有する場合がある。このヘッド圧が高すぎると、洗浄水が便器本体に過大な勢いを伴って供給されることとなり、例えばリム吐水口から洗浄水が跳び散るというような問題を生じ得る。
【0007】
一方、本件発明者は、洗浄水の供給経路の途中に溜水部を設けておくことにより、供給時(洗浄開始時)の洗浄水の勢いを当該溜水部において緩和させることができることを知見した。
【0008】
本発明は、以上の知見に基づいて創案されたものである。本発明の目的は、便器本体において洗浄水が跳び散ることを効果的に防止できる壁掛式便器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、壁部に取り付けられる便器本体と、前記便器本体より上方位置において前記壁部に取り付けられる洗浄水タンクと、前記洗浄水タンクと前記便器本体とを接続して、前記洗浄水タンクからの洗浄水を前記便器本体に供給する洗浄水供給路と、を備えた壁掛式便器であって、前記便器本体は、リム吐水口を有するリム部と、前記洗浄水供給路に接続され、前記洗浄水タンクからの洗浄水を前記リム吐水口にまで導くリム導水路と、前記リム部の下方に形成されたボウル部と、を有しており、前記洗浄水供給路と前記リム導水路との接続領域に、溜水部が設けられていることを特徴とする壁掛式便器である。
【0010】
本発明によれば、洗浄水供給路とリム導水路との接続領域に溜水部が設けられているため、高いヘッド圧を有する洗浄水が便器本体に供給されても、溜水部に溜まっていた水によって洗浄水の勢いを緩和することができ、ひいては、リム吐水口から洗浄水が不所望に跳び散ることを効果的に防止できる。
【0011】
前記溜水部の上端は、前記洗浄水供給路の下端よりも高い位置に配置されていることが好ましい。すなわち、洗浄水供給路の一部が、溜水部の一部を形成することが好ましい。この条件が満たされる場合、洗浄水の勢いをより効果的に緩和することができる。
【0012】
また、前記溜水部の下端は、前記洗浄水供給路の下端よりも低い位置に配置されていることが好ましい。すなわち、溜水部を形成するリム導水路の一部の下端(底面)が、洗浄水供給路の下端(底面)よりも低い位置に配置されていることが好ましい。この条件が満たされる場合、洗浄水の勢いをより効果的に緩和することができる。
【0013】
また、前記溜水部は、前記便器本体の後方側に前記リム吐水口から離れて配置されていることが好ましい。この場合、リム吐水口から洗浄水が不所望に跳び散ることをより確実に防止できる。
【0014】
あるいは、前記便器本体は、前記リム吐水口として、第1リム吐水口と第2リム吐水口とを有しており、前記リム導水路は、前記第1リム吐水口に至る第1リム導水部と、前記第2リム吐水口に至る第1リム導水部と、前記第1リム導水部及び前記第2リム導水部に分岐する分岐部と、を有しており、前記溜水部は、前記便器本体の後方側に前記分岐部から離れて配置されていることが好ましい。この場合も、リム吐水口から洗浄水が不所望に跳び散ることをより確実に防止できる。
【0015】
また、前記溜水部を形成する前記リム導水路の一部は、前方に向かうにつれて上方へ傾斜する上昇底面を有しており、前記溜水部よりも前方に位置する前記リム導水路の一部は、前方に向かうにつれて下方へ傾斜する下降底面を有していることが好ましい。この場合、溜水部により勢いが緩和された後の洗浄水が、リム導水路を滑らかに通過することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、洗浄水供給路とリム導水路との接続領域に溜水部が設けられているため、高いヘッド圧を有する洗浄水が便器本体に供給されても、溜水部に溜まっていた水によって洗浄水の勢いを緩和することができ、ひいては、リム吐水口から洗浄水が不所望に跳び散ることを効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態に係る壁掛式便器の概略斜視図である。
図2図1の壁掛式便器の概略縦断面図である。
図3図1の壁掛式便器の概略横断面図である。
図4図1の壁掛式便器の溜水部を示す概略縦断面図である。
図5図2のV-V線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(構成)
以下、本発明の一実施形態を、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る壁掛式便器1の概略斜視図であり、図2は、本実施形態の壁掛式便器1の概略縦断面図であり、図3は、本実施形態の壁掛式便器1の概略横断面図である。また、図4は、本実施形態の壁掛式便器1の溜水部Wを示す概略縦断面図であり、図5は、図2のV-V線断面図である。
【0019】
図1乃至図3に示すように、本実施形態による壁掛式便器1は、温水洗浄機能付きの便器本体10を備えている。便器本体10は、その後方側が、壁部に取り付けられるようになっている。
【0020】
本実施形態による壁掛式便器1は、また、壁部の裏側領域に取り付けられて隠蔽される洗浄水タンク20を備えている。洗浄水タンク20は、便器本体10より上方の位置に配置されており、前後方向に見て平坦な(スリムな)形態を有しており(前後方向の長さ:80~120mm程度)、タンク容量を確保するべく、上下方向の高さが500mm程度となっている。
【0021】
更に、本実施形態では、洗浄水タンク20の底面が、後述する洗浄水供給路30の出口側(下流側)の中心軸線(略水平方向に延びる)に対して、250mm程度の高さ位置にある。
【0022】
洗浄水タンク20の内部構造については、従来より公知の内容と相違が無いため、説明を省略する。
【0023】
そして、洗浄水タンク20の底面と便器本体10(具体的には後述するリム導水路12の入口端部)とが、略L字状に屈曲した断面円形状の管(直径:40mm程度)からなる洗浄水供給路30によって接続されている。洗浄水供給路30の入口側(上流側)は、略鉛直方向に延在し、洗浄水供給路30の出口側(下流側)は、略水平方向に延在している。
【0024】
図2及び図4を参照して、便器本体10は、2つのリム吐水口(後方に位置する第1リム吐水口11a、側方に位置する第2リム吐水口11b)を有するリム部11と、洗浄水供給路30に接続されて洗浄水タンク20からの洗浄水をリム吐水口11a、11bにまで導くリム導水路12と、リム部11の下方に形成されたボウル部13と、を有している。
【0025】
より詳細には、図4に示すように、リム導水路12は、第1リム吐水口11aに至る第1リム導水部12gと、第2リム吐水口11bに至る第2リム導水部12hと、第1リム導水部12g及び第2リム導水部12hに分岐する分岐部12fと、を有している。
【0026】
また、図3に示すように、洗浄水供給路30の出口端(下流端)は、先細状に絞られた切頭円錐形状の圧損リング(別部材として取り外し可能)となっており(テーパ角度:14~19°程度)、当該切頭円錐形状の出口端(下流端)に隣接する部位(依然として円筒形状の部位)に弾性変形可能な複数の環状フィンが設けられていて、当該環状フィンの弾性変形を利用して、洗浄水供給路30の出口側が便器本体10の後方端の対応する穴内に嵌合されている。
【0027】
そして、図3に示すように、リム導水路12の後方端部(入口端部)の底面12aは、略一定勾配で前方に向かうにつれて下方へ傾斜する下降底面(傾斜角度:1.5°程度)となっており、当該底面12aから洗浄水供給路30の出口端(下流端)の下端までの高さギャップは、16mm程度となっている。
【0028】
下降底面である底面12aには、滑らかに丸められた推移部12bを介して、略一定勾配で前方に向かうにつれて上方へ傾斜する上昇底面である底面12c(傾斜角度:40°程度)が連続しており、更に滑らかに丸められた推移部12dを介して、略一定勾配で前方に向かうにつれて下方へ傾斜する下降底面である底面12e(傾斜角度:2°程度)が連続している。
【0029】
この結果、推移部12dと底面12eとの間の境界によって提供されるリム導水路12の底面の最高位置が、溜水部Wの水面を規定している。すなわち、溜水部Wが、図3に示すように、洗浄水供給路30とリム導水路12との接続領域に設けられている。
【0030】
より詳細には、溜水部Wの上端(水面)は、洗浄水供給路30の下端よりも高い位置に配置されていて、すなわち、洗浄水供給路30の一部が、溜水部Wの一部を形成している。また、溜水部Wを形成するリム導水路12の一部の下端(本実施形態では底面12aの最低位置)が、洗浄水供給路30の下端よりも低い位置に配置されている。洗浄水供給路30における溜水部Wの深さは、10mm程度であり、リム導水路12の下降底面12aの最低(最深)位置における溜水部Wの深さは、20mm程度である。
【0031】
なお、図5に示すように、底面12aを含む位置でのリム導水路12の縦断面は、1辺の長さが60mm程度の略四角形状となっている。分岐部12fに至るまでのリム導水路12の縦断面は、底面の傾斜に応じて高さは変化するものの、概ね略四角形状に維持される。
【0032】
また、図4から明らかなように、溜水部Wは、便器本体10の後方側にリム吐水口11a、11bから離れて配置されている。更に、図4から明らかなように、溜水部Wは、便器本体10の後方側に分岐部12fから離れて配置されている。
【0033】
その他、図2に戻って、便器本体10は、ボウル部13の底部から延出する排水路14を有している。排水路14は、排水排出管40を介して、壁部内の排水構造に接続されている。排水の態様としては、洗い落とし式であってもよいし、サイホン式であってもよい。
【0034】
(作用効果)
本実施形態の壁掛式便器1によれば、洗浄水供給路30とリム導水路12との接続領域に溜水部Wが設けられている。このため、高いヘッド圧を有する洗浄水が便器本体10に供給されたとしても、溜水部Wに溜まっていた水がクッションのように作用して洗浄水の勢いを緩和するため、リム吐水口11a、11bから洗浄水が不所望に跳び散ることを効果的に防止できる。
【0035】
また、本実施形態の壁掛式便器1によれば、溜水部Wの上端が洗浄水供給路30の下端よりも高い位置に配置されている、すなわち、洗浄水供給路30の一部が、溜水部Wの一部を形成している。この条件が満たされていることにより、洗浄水の勢いをより効果的に緩和することができる。
【0036】
更に、本実施形態の壁掛式便器1によれば、溜水部Wの下端が洗浄水供給路30の下端よりも低い位置に配置されている、すなわち、溜水部Wを形成するリム導水路12の一部の底面12aが、洗浄水供給路30の下端(底面)よりも低い位置に配置されている。この条件が満たされていることによっても、洗浄水の勢いをより効果的に緩和することができる。
【0037】
また、本実施形態の壁掛式便器1によれば、溜水部Wは、便器本体10の後方側にリム吐水口11a、11bから離れて配置されている。特に、本実施形態の壁掛式便器1によれば、溜水部Wは、便器本体10の後方側に分岐部12fから離れて配置されている。これにより、リム吐水口11a、11bから洗浄水が不所望に跳び散ることをより確実に防止できる。
【0038】
また、本実施形態の壁掛式便器1によれば、溜水部Wを形成するリム導水路12の一部は、前方に向かうにつれて上方へ傾斜する上昇底面12cを有しており、溜水部Wよりも前方に位置するリム導水路12の一部は、前方に向かうにつれて下方へ傾斜する下降底面12eを有している。これにより、溜水部Wにより勢いが緩和された後の洗浄水が、リム導水路12を滑らかに通過することができる。
【0039】
なお、本願発明は、以下の特徴(発明)を含むものである。
[特徴1]
壁部に取り付けられる便器本体と、
前記便器本体より上方位置において前記壁部に取り付けられる洗浄水タンクと、
前記洗浄水タンクと前記便器本体とを接続して、前記洗浄水タンクからの洗浄水を前記便器本体に供給する洗浄水供給路と、
を備えた壁掛式便器であって、
前記便器本体は、
リム吐水口を有するリム部と、
前記洗浄水供給路に接続され、前記洗浄水タンクからの洗浄水を前記リム吐水口にまで導くリム導水路と、
前記リム部の下方に形成されたボウル部と、
を有しており、
前記洗浄水供給路と前記リム導水路との接続領域に、溜水部が設けられている
ことを特徴とする壁掛式便器。
[特徴2]
前記溜水部の上端は、前記洗浄水供給路の下端よりも高い位置に配置されている
ことを特徴とする特徴1に記載の壁掛式便器。
[特徴3]
前記溜水部の下端は、前記洗浄水供給路の下端よりも低い位置に配置されている
ことを特徴とする特徴1または2に記載の壁掛式便器。
[特徴4]
前記溜水部は、前記便器本体の後方側の、前記リム吐水口から離れた位置にある
ことを特徴とする特徴1乃至3のいずれかに記載の壁掛式便器。
[特徴5]
前記便器本体は、前記リム吐水口として、第1リム吐水口と第2リム吐水口とを有しており、
前記リム導水路は、前記第1リム吐水口に至る第1リム導水部と、前記第2リム吐水口に至る第1リム導水部と、前記第1リム導水部及び前記第2リム導水部に分岐する分岐部と、を有しており、
前記溜水部は、前記便器本体の後方側に前記分岐部から離れて配置されている
ことを特徴とする特徴1乃至4のいずれかに記載の壁掛式便器。
[特徴6]
前記溜水部を形成する前記リム導水路の一部は、前方に向かうにつれて上方へ傾斜する上昇底面を有しており、
前記溜水部よりも前方に位置する前記リム導水路の一部は、前方に向かうにつれて下方へ傾斜する下降底面を有している
ことを特徴とする特徴1乃至5のいずれかに記載の壁掛式便器。
【符号の説明】
【0040】
1 壁掛式便器
10 便器本体
11 リム部
11a 第1リム吐水口(後方)
11b 第2リム吐水口(側方)
12 リム導水路
12a 底面(下降傾斜)
12b 推移部
12c 底面(上昇傾斜)
12d 推移部
12e 底面(下降傾斜)
12f 分岐部
12g 第1リム導水部
12h 第2リム導水部
13 ボウル部
14 排水路
20 洗浄水タンク
30 洗浄水供給路
40 排水排出管
W 溜水部
図1
図2
図3
図4
図5