(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122640
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】システム、情報処理装置、端末装置、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/02 20230101AFI20240902BHJP
【FI】
G06Q40/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023030300
(22)【出願日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(74)【代理人】
【識別番号】100190942
【弁理士】
【氏名又は名称】風間 竜司
(72)【発明者】
【氏名】田口 幸来
【テーマコード(参考)】
5L040
5L055
【Fターム(参考)】
5L040BB03
5L055BB03
(57)【要約】
【課題】現金処理装置を利用した取引の利便性を向上させることが可能な仕組みを提供する。
【解決手段】出金に係る取引情報を含む複数の取引情報と、取引に利用可能な金銭として確保され出金される原資の金額のうち、他の取引に利用しない持ち帰り金額と、が入力される端末装置と、前記端末装置に入力された前記複数の取引情報に基づく複数の取引の順序を適正化する情報処理装置と、前記複数の取引情報に基づく現金の収納又は排出の少なくともいずれか1つを実行する現金処理装置と、を備える、システム。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
出金に係る取引情報を含む複数の取引情報と、取引に利用可能な金銭として確保され出金される原資の金額のうち、他の取引に利用しない持ち帰り金額と、が入力される端末装置と、
前記端末装置に入力された前記複数の取引情報に基づく複数の取引の順序を適正化する情報処理装置と、
前記複数の取引情報に基づく現金の収納又は排出の少なくともいずれか1つを実行する現金処理装置と、
を備える、
システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、前記複数の取引情報に基づく複数の取引のうち、出金に係る取引の順序を他の取引よりも先に設定する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記端末装置は、前記複数の取引情報に基づく複数の取引の収支が一致しない場合、追加の取引情報の入力を受け付ける、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、出金される原資の金額と振込金額とに基づいて、振込手数料を設定する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記情報処理装置は、出金される原資の金額が前記振込金額未満である場合、出金される原資の金額が前記振込金額以上である場合と比較して高い前記振込手数料を設定する、
請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記現金処理装置は、前記持ち帰り金額に対応する現金を排出し、又は前記複数の取引情報に基づく複数の取引の原資となる現金を収納する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記情報処理装置は、前記複数の取引情報に基づく複数の取引に係る勘定処理を、適正化した順序に従って実行するよう制御する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記情報処理装置は、前記複数の取引情報に基づいて、前記複数の取引情報に基づく複数の取引に係る勘定処理を実行するタイミングを制御する、
請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記情報処理装置は、前記勘定処理を実行するタイミングを、前記複数の取引情報に基づく複数の取引に足りる原資が出金される場合に前記現金処理装置による処理の実施前に設定し、前記複数の取引情報に基づく複数の取引に足りる原資が出金されない場合に前記現金処理装置による処理の実施後に設定する、
請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
出金に係る取引情報を含む複数の取引情報と、取引に利用可能な金銭として確保され出金される原資の金額のうち、他の取引に利用しない持ち帰り金額と、が入力される端末装置に入力された前記複数の取引情報に基づく複数の取引の順序を適正化する制御部、
を備える情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータにより実行される情報処理方法であって、
出金に係る取引情報を含む複数の取引情報と、取引に利用可能な金銭として確保され出金される原資の金額のうち、他の取引に利用しない持ち帰り金額と、が入力される端末装置に入力された前記複数の取引情報に基づく複数の取引の順序を適正化すること、
を含む情報処理方法。
【請求項12】
出金に係る取引情報を含む複数の取引情報と、取引に利用可能な金銭として確保され出金される原資の金額のうち、他の取引に利用しない持ち帰り金額と、の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部に入力された前記複数の取引情報及び前記持ち帰り金額を、前記複数の取引情報に基づく複数の取引の順序を適正化する情報処理装置に送信する通信部と、
を備える端末装置。
【請求項13】
コンピュータにより実行される情報処理方法であって、
出金に係る取引情報を含む複数の取引情報と、取引に利用可能な金銭として確保され出金される原資の金額のうち、他の取引に利用しない持ち帰り金額と、の入力を受け付けることと、
入力された前記複数の取引情報及び前記持ち帰り金額を、前記複数の取引情報に基づく複数の取引の順序を適正化する情報処理装置に送信することと、
を含む情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム、情報処理装置、端末装置、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、金融機関のATM(Automated teller machine)に代表される自動取引装置は、銀行、駅構内およびコンビニエンスストアなど、多様な場所に設置されている。
【0003】
このような自動取引装置において、利用者の利便性を向上させるための技術が各種提案されている。例えば、下記特許文献1には、自動取引装置において予め利用者により複数の取引が予約された場合、予約された取引の内容を適応的に変化させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年では、金融機関の窓口職員が行っていた現金処理を、利用者によるセルフサービスにより実現する、現金処理装置が検討されている。現金処理装置に関しても、利用者の利便性を向上させることが求められている。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、現金処理装置を利用した取引の利便性を向上させることが可能な仕組みを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、出金に係る取引情報を含む複数の取引情報と、取引に利用可能な金銭として確保され出金される原資の金額のうち、他の取引に利用しない持ち帰り金額と、が入力される端末装置と、前記端末装置に入力された前記複数の取引情報に基づく複数の取引の順序を適正化する情報処理装置と、前記複数の取引情報に基づく現金の収納又は排出の少なくともいずれか1つを実行する現金処理装置と、を備える、システムが提供される。
【0008】
前記情報処理装置は、前記複数の取引情報に基づく複数の取引のうち、出金に係る取引の順序を他の取引よりも先に設定してもよい。
【0009】
前記端末装置は、前記複数の取引情報に基づく複数の取引の収支が一致しない場合、追加の取引情報の入力を受け付けてもよい。
【0010】
前記情報処理装置は、出金される原資の金額と振込金額とに基づいて、振込手数料を設定してもよい。
【0011】
前記情報処理装置は、出金される原資の金額が前記振込金額未満である場合、出金される原資の金額が前記振込金額以上である場合と比較して高い前記振込手数料を設定してもよい。
【0012】
前記現金処理装置は、前記持ち帰り金額に対応する現金を排出し、又は前記複数の取引情報に基づく複数の取引の原資となる現金を収納してもよい。
【0013】
前記情報処理装置は、前記複数の取引情報に基づく複数の取引に係る勘定処理を、適正化した順序に従って実行するよう制御してもよい。
【0014】
前記情報処理装置は、前記複数の取引情報に基づいて、前記複数の取引情報に基づく複数の取引に係る勘定処理を実行するタイミングを制御してもよい。
【0015】
前記情報処理装置は、前記勘定処理を実行するタイミングを、前記複数の取引情報に基づく複数の取引に足りる原資が出金される場合に前記現金処理装置による処理の実施前に設定し、前記複数の取引情報に基づく複数の取引に足りる原資が出金されない場合に前記現金処理装置による処理の実施後に設定してもよい。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、出金に係る取引情報を含む複数の取引情報と、取引に利用可能な金銭として確保され出金される原資の金額のうち、他の取引に利用しない持ち帰り金額と、が入力される端末装置に入力された前記複数の取引情報に基づく複数の取引の順序を適正化する制御部、を備える情報処理装置が提供される。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータにより実行される情報処理方法であって、出金に係る取引情報を含む複数の取引情報と、取引に利用可能な金銭として確保され出金される原資の金額のうち、他の取引に利用しない持ち帰り金額と、が入力される端末装置に入力された前記複数の取引情報に基づく複数の取引の順序を適正化すること、を含む情報処理方法が提供される。
【0018】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、出金に係る取引情報を含む複数の取引情報と、取引に利用可能な金銭として確保され出金される原資の金額のうち、他の取引に利用しない持ち帰り金額と、の入力を受け付ける入力部と、前記入力部に入力された前記複数の取引情報及び前記持ち帰り金額を、前記複数の取引情報に基づく複数の取引の順序を適正化する情報処理装置に送信する通信部と、を備える端末装置が提供される。
【0019】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータにより実行される情報処理方法であって、出金に係る取引情報を含む複数の取引情報と、取引に利用可能な金銭として確保され出金される原資の金額のうち、他の取引に利用しない持ち帰り金額と、の入力を受け付けることと、入力された前記複数の取引情報及び前記持ち帰り金額を、前記複数の取引情報に基づく複数の取引の順序を適正化する情報処理装置に送信することと、を含む情報処理方法が提供される。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように本発明によれば、現金処理装置を利用した取引の利便性を向上させることが可能な仕組みが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施形態に係るシステムの概要を説明するための図である。
【
図2】本実施形態に係る店頭タブレットの構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態に係る現金処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】本実施形態に係るタブレット制御サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】本実施形態に係るシステムにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図6】本実施形態に係るシステムにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図7】本実施形態に係るシステムにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図8】本実施形態に係るシステムにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0023】
<1.概要>
図1は、本発明の一実施形態に係るシステム1の概要を説明するための図である。
図1に示すように、本実施形態に係るシステム1は、受付端末10、店頭タブレット20、行員PC30、現金処理装置40、勘定系システム50、タブレット制御サーバ60、及びデバイス制御サーバ70を含む。システム1のうち少なくとも受付端末10、店頭タブレット20、行員PC(Personal Computer)30、及び現金処理装置40は、金融機関の店内に配置される。
【0024】
システム1に含まれる各装置は、互いにネットワーク90により接続され得る。
図1に示した例では、タブレット制御サーバ60は、店頭タブレット20、行員PC30、勘定系システム50、及びデバイス制御サーバ70の各々と、ネットワーク90(90A~90D)を介して接続されている。また、現金処理装置40とデバイス制御サーバ70とは、ネットワーク90Eを介して接続されている。ネットワーク90は、金融機関のネットワークであり、例えばIP-VPN(Internet Protocol-Virtual Private Network)により構成される。
【0025】
受付端末10は、金融機関の顧客である利用者が来店した際に受付番号を発行し、発行した受付番号を記録(例えば、印字)した受付票11を発行する装置である。受付番号は、来店した利用者を識別するための識別情報である。受付番号は、バーコード又は二次元コード等の情報コードとして受付票11に記録され得る。受付票11は、利用者により持ち運ばれ、店頭タブレット20等の各装置が利用者を識別する際に、受付票11に記録された情報コードから受付番号を読み取る。
【0026】
店頭タブレット20は、利用者により利用される端末装置であり、利用者とシステム1とのインタフェースとして機能する。店頭タブレット20は、利用者が実施しようとする取引に関し、業務フローに沿った画面を表示し、利用者による情報の入力を受け付ける。店頭タブレット20は、利用者が店内での一連の行動を終えるまで利用者に携帯され、利用者の行動をガイドしてもよい。店頭タブレット20は、利用者が実施しようとする、各種取引に係る取引情報の入力を受け付け、入力された取引情報を受付番号に対応付けてタブレット制御サーバ60に送信する。なお、送信は店頭タブレット20とタブレット制御サーバ60の間のAPI(Application Programming Interface)連携によって行われてもよい。また、APIには、Web APIを用いてもよい。システム1において実行され得る取引としては、出金、入金、振込、及び税公金の納付が挙げられる。後述する現金処理装置40による現金の収納及び排出もまた、システム1において実行され得る取引の一例である。取引情報は、これら取引に関する情報であり、例えば、利用者の口座番号、入金先若しくは振込先の口座番号、出金金額、及び入金金額等を含む。また、店頭タブレット20には、免許証リーダ及び印鑑スキャナが接続されており、利用者の免許証及び印影を取得することができる。店頭タブレット20により、金融機関の行員が従来行っていたような、利用者が提出する伝票を行員が受け取り、行員が当該伝票を使用して窓口の現金処理機で現金取引を行うといったオペレーションが不要となる。また、店頭タブレット20により、伝票が不要となるため、ペーパーレス化につながる。さらに、店頭タブレットにより、伝票印刷をするプリンターも不要となるため、機器コストの削減につながる。
【0027】
行員PC30は、金融機関の行員により利用される端末装置である。行員PC30は、利用者により店頭タブレット20に入力された取引情報の一覧を表示したり、入力された取引情報に基づく取引の状況の一覧を表示したりして、行員による利用者の支援を可能にする。また、行員PC30は、店頭タブレット20に接続された免許証リーダより読み取られた利用者の免許証及び印影に基づいて、利用者の本人確認又は印鑑照合を実施することができる。なお、これらの処理は、店頭タブレット20と行員PC30の間のAPI(Application Programming Interface)連携によって行われてもよい。また、APIには、Web APIを用いてもよい。
【0028】
現金処理装置40は、利用者によるセルフサービスでの操作を受け付け、現金の収納及び排出といった現金処理を実行する装置である。現金処理装置40は、店頭タブレット20に予め入力された取引情報に基づき、現金の収納及び/又は排出を実行する。ここで、現金処理装置40が現金を収納するとは、現金処理装置40が利用者により投入された現金を内部に格納することを指す。また、現金処理装置40が現金を排出するとは、現金処理装置40の内部に格納された現金を利用者に排出することを指す。
【0029】
なお、出金とは、口座から金銭を引き出すことを指す。口座から出金された金銭は、他の取引のための原資として利用可能である。口座から出金された金銭のうち、他の取引に利用されなかった残りの原資は、現金処理装置40から現金として排出され得る。また、入金とは、口座に金銭を預け入れることを指す。ここで、現金とは、紙幣及び硬貨を含む、現実にやりとりされる金銭を指す。原資とは、入金、振込、又は税公金の納付等の取引に利用可能な金銭を指す。原資は、口座から引き出すことにより、又は現金処理装置40に現金を収納することにより、確保され得る。
【0030】
勘定系システム50は、勘定処理を実行する情報処理装置である。例えば、勘定系システム50は、口座の残高管理、預金額に対する利息計算、口座間の送金、口座からの出金及び口座への入金等の勘定処理を実行する。勘定系システム50は、オンラインシステムであり、店頭タブレット20に入力された取引情報に基づく取引を、オンライン処理により実行する。他にも、勘定系システム50は、例えば口座番号、暗証番号、氏名、住所、年齢、生年月日、電話番号、職業、家族構成、年収、及び預金残高などの顧客情報(口座の元帳)を管理することが可能である。
【0031】
タブレット制御サーバ60は、システム1において実行される取引全般を制御する情報処理装置である。タブレット制御サーバ60は、店頭タブレット20、行員PC30、勘定系システム50、及びデバイス制御サーバ70と連携しながら、店頭タブレット20を利用した取引全般を制御する。タブレット制御サーバ60は、利用者の受付番号、店頭タブレット20に入力された取引情報、及び行員が行員PC30を介して実施した本人確認又は印鑑照合による認証の結果に基づいて、各種取引を実行する。詳しくは、まず、タブレット制御サーバ60は、店頭タブレット20に入力された取引情報に基づく取引の順序を適正化(即ち、変更)する。そして、タブレット制御サーバ60は、適正化された順序に従って勘定処理を実行するよう、勘定系システム50に依頼する。また、タブレット制御サーバ60は、適正化された順序に従った取引において要される現金の収納及び/又は排出を現金処理装置40により実行するよう、デバイス制御サーバ70に依頼する。
【0032】
デバイス制御サーバ70は、現金処理装置40の動作全般を制御する情報処理装置である。デバイス制御サーバ70は、タブレット制御サーバ60からの依頼通りに動作するよう現金処理装置40を制御する。例えば、デバイス制御サーバ70は、現金処理装置40を操作する利用者の受付番号に対応付けられた取引情報に基づく現金処理を実行するよう、現金処理装置40を制御する。
【0033】
利用者は、取引の順序を特に気にすることなく、店頭タブレット20に取引情報を入力する。取引の順序によっては、適切に勘定処理を実行することが困難となるため、従来では、行員が利用者と対話して取引の順序を適切な順序に入れ替えていた。そのため、取引の順序入れ替えに関し、行員のスキル依存、行員の作業負荷、及び利用者の待ち時間が発生すると共に、行員の判断ミスに起因して利用者が不利益を被る可能性があった。
【0034】
そこで、本実施形態に係るタブレット制御サーバ60は、店頭タブレット20に入力された複数の取引情報に係る複数の取引の順序を、望ましい順序に自動的に入れ替える。かかる構成によれば、行員のスキル依存、行員の作業負荷、及び利用者の待ち時間を軽減すると共に、行員の判断ミスに起因して利用者が不利益を被るような事態を防止することが可能となる。
【0035】
さらに、本実施形態に係る店頭タブレット20は、出金された原資を現金として持ち帰るか、又は他の取引で利用するか、といった出金された原資の利用方法を利用者が選択する操作を受け付ける。かかる構成によれば、利用者ニーズを満たすことが可能となる。例えば、利用者は、10万円の出金のうち5万円の持ち帰りを希望し、5万円を他の取引に利用することが可能となる。
【0036】
<2.機能構成例>
(1)店頭タブレット20
図2は、本実施形態に係る店頭タブレット20の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、店頭タブレット20は、読取部21、タッチパネル22、通信部23、記憶部24、及び制御部25を含む。
【0037】
読取部21は、受付票11に記録された情報コードを読み取る構成である。読取部21は、例えば、バーコードリーダ等の光学機器であってよい。利用者は、受付票11に記録された情報コードを読取部21にかざすことで、情報コードを読取部21に読み取らせることができる。
【0038】
タッチパネル22は、情報を表示する表示機能と、情報の入力操作を受け付ける入力機能と、を有する構成である。タッチパネル22は、例えば、出金、入金、振込、又は税公金の納付等の各種取引のための取引情報の入力方法を表示したり、取引情報の入力を受け付けたりする。表示機能は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置等により実現される。また、入力機能は、例えば、タッチパネルにより実現される。
【0039】
通信部23は、有線又は無線により他の装置との間で情報の送受信を行うための通信モジュールである。例えば、通信部23は、ネットワーク90に接続され、タブレット制御サーバ60と通信する。そして、通信部23は、店頭タブレット20の動作を制御するための情報をタブレット制御サーバ60から受信したり、タッチパネル22に入力された取引情報をタブレット制御サーバ60に送信したりする。
【0040】
記憶部24は、店頭タブレット20により利用される各種情報を記憶する構成である。記憶部24は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の不揮発性記憶媒体により構成される。例えば、記憶部24は、タッチパネル22に入力された取引情報、及びタッチパネル22の表示を制御するための情報を記憶する。また、記憶部24は、店頭タブレット20の動作を制御するための制御プログラムを記憶する。
【0041】
制御部25は、演算処理装置又は制御装置として機能し、各種プログラムに従って店頭タブレット20内の動作全般を制御する。制御部25は、例えばCPU(Central Processing Unit)、又はマイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。他に、制御部25は、使用するプログラム及び演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、並びに適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。制御部25は、店頭タブレット20の各構成要素の動作を制御する。以下、制御部25による制御の一例を説明する。
【0042】
制御部25は、読取部21を制御して、受付票11に記録された情報コードを読み取る。そして、制御部25は、読取部21により読み取られた情報コードを解析して、受付番号を取得する。
【0043】
制御部25は、タッチパネル22を制御して、取引情報入力画面又は利用者誘導画面等の各種画面を表示させる。取引情報入力画面とは、取引情報の入力を受け付けるための画面であり、取引情報の入力方法を表示したり、取引情報の入力を受け付けたりする。例えば、取引情報入力画面は、入金、出金、振込、又は税公金の納付などの各種取引に応じた伝票の入力フォームを表示する。例えば、入金に関して言えば、取引入力画面は、入金対象の店番、科目、口座番号、及び入金金額を入力できる入力フォームを表示する。利用者誘導画面とは、利用者の行動を誘導するための画面である。例えば、利用者誘導画面は、現金処理装置40への移動を誘導する文言を表示する。タッチパネル22により表示される画面は、タブレット制御サーバ60により生成されてもよく、制御部25は、タブレット制御サーバ60により生成された画面を表示するようタッチパネル22を制御してもよい。
【0044】
制御部25は、タッチパネル22を制御して、取引情報の入力を受け付ける。制御部25は、取引情報入力画面において入力された、入金、出金、税公金の納付、又は振込等の取引種別、及び取引種別ごとの取引情報の入力を受け付ける。例えば、入金に関して言えば、制御部25は、入金対象の店番、科目、口座番号、及び入金金額の入力を受け付ける。制御部25は、入力された複数の取引情報を記憶するよう記憶部24を制御したり、タブレット制御サーバ60に送信するよう通信部23を制御したりする。
【0045】
ここで、タッチパネル22は、複数の取引情報の入力を受け付け得る。タッチパネル22により受け付けられる複数の取引情報は、出金に係る取引情報及び入金に係る取引情報等の、複数種類の取引に係る取引情報を含み得る。また、タッチパネル22により受け付けられる複数の取引情報は、同一種類の取引に係る複数の取引情報を含み得る。かかる構成によれば、複数の取引をまとめて実施することができるので、利用者の利便性を向上させることが可能となる。
【0046】
また、タッチパネル22は、出金された原資を現金として持ち帰るか、又は他の取引で利用するか、といった出金された原資の利用方法の入力を受け付け得る。さらに、店頭タブレット20は、取引に利用可能な金銭として確保され出金される原資の金額のうち、他の取引に利用しない持ち帰り金額の入力を受け付け得る。入力された持ち帰り金額に対応する現金は、現金処理装置40から排出され、利用者により持ち帰られる。他方、出金された原資のうち持ち帰り金額を差し引いた分は、他の取引に利用される。かかる構成によれば、利用者は、出金される原資を現金として持ち帰ったり、他の取引に利用したりすることが可能となる。
【0047】
(2)現金処理装置40
図3は、本実施形態に係る現金処理装置40の構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、現金処理装置40は、現金処理部41、レシートプリンタ42、タッチパネル43、通信部44、記憶部45、及び制御部46を含む。
【0048】
現金処理部41は、現金の入出金に関する処理を行う構成である。例えば、現金処理部41は、紙幣の投入及び排出を行う紙幣投入口、硬貨の投入及び排出を行う硬貨投入口、並びに紙幣投入口及び硬貨投入口に投入された現金を計数する計数部を有する。そして、現金処理部41は、計数された現金を現金処理装置40内部に収納する収納処理、及び釣銭を排出する排出処理を行う。
【0049】
レシートプリンタ42は、現金処理装置40の利用内容を記録した利用明細票であるレシートを発行する発行部として機能する構成である。レシートプリンタ42は、紙状媒体へ情報を印刷し、情報が印刷された紙状媒体を、レシートとして排出する。レシートプリンタ42は、現金処理装置40の利用日時等、各種情報を記録したレシート発行する。
【0050】
タッチパネル43は、情報を表示する表示機能と、情報の入力操作を受け付ける入力機能と、を有する構成である。タッチパネル43は、例えば、現金処理装置40の利用方法を表示したり、収納する現金の金額を表示したり、排出する現金の金額を表示したりする。表示機能は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置等により実現される。また、入力機能は、例えば、タッチパネルにより実現される。
【0051】
通信部44は、有線又は無線により他の装置との間で情報の送受信を行うための通信モジュールである。例えば、通信部44は、ネットワーク90に接続され、デバイス制御サーバ70と通信する。そして、通信部44は、現金処理装置40の動作を制御するための情報をデバイス制御サーバ70から受信する。また、通信部44は、現金処理装置40による現金処理の結果をデバイス制御サーバ70へ送信する。
【0052】
記憶部45は、現金処理装置40により利用される各種情報を記憶する構成である。記憶部45は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の不揮発性記憶媒体により構成される。例えば、記憶部45は、現金処理部41により実行された現金の入出金履歴、タッチパネル43に入力された情報、及びタッチパネル43の表示を制御するための情報を記憶する。また、記憶部45は、現金処理装置40の動作を制御するための制御プログラムを記憶する。
【0053】
制御部46は、演算処理装置又は制御装置として機能し、各種プログラムに従って現金処理装置40内の動作全般を制御する。制御部46は、例えばCPU(Central Processing Unit)、又はマイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。他に、制御部46は、使用するプログラム及び演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、並びに適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。制御部46は、現金処理装置40の各構成要素の動作を制御する。
【0054】
とりわけ、制御部46は、店頭タブレット20に入力された複数の取引情報に基づく現金の収納又は排出を実行するよう現金処理部41を制御する。詳しくは、制御部46は、利用者が店頭タブレット20に入力した取引情報に基づく現金処理の内容を、デバイス制御サーバ70から取得する。そして、制御部46は、取得した情報に基づいて現金処理を実行するよう現金処理部41を制御する。即ち、制御部46は、店頭タブレット20に入力された持ち帰り金額に対応する現金を排出するよう現金処理部41を制御する。若しくは、制御部46は、複数の取引情報に基づく複数の取引の原資となる現金を収納するよう現金処理部41を制御する。ここで注意すべきは、現金処理部41は、現金の収納又は排出をまとめて1度で実施可能な点である。例えば、現金処理部41は、原資として利用される現金を1度で収納する、又は取引に利用されずに余った原資を現金として1度で排出する。かかる構成によれば、現金処理装置40に現金を複数回収納したり、現金処理装置40から現金を複数回排出したりするような事態が防止されるので、利用者の利便性を向上させることが可能となる。
【0055】
(3)タブレット制御サーバ60
図4は、本実施形態に係るタブレット制御サーバ60の構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、タブレット制御サーバ60は、通信部61、記憶部62、及び制御部63を含む。
【0056】
通信部61は、有線又は無線により他の装置との間で情報の送受信を行うための通信モジュールである。例えば、通信部61は、ネットワーク90に接続され、店頭タブレット20、行員PC30、勘定系システム50又はデバイス制御サーバ70と通信する。そして、通信部61は、店頭タブレット20の動作を制御するための情報を店頭タブレット20に送信したり、店頭タブレット20に入力された取引情報を店頭タブレット20から受信したりする。また、通信部61は、本人確認又は印鑑照合による認証を依頼する情報を行員PC30に送信したり、認証結果を行員PC30から受信したりする。また、通信部61は、勘定処理を実施するよう依頼する情報を勘定系システム50に送信したり、勘定処理の結果を勘定系システム50から受信したりする。また、通信部61は、現金処理装置40で現金処理を実施するよう依頼する情報をデバイス制御サーバ70に送信したり、現金処理装置40による現金処理の結果をデバイス制御サーバ70から受信したりする。
【0057】
記憶部62は、タブレット制御サーバ60により利用される各種情報を記憶する構成である。記憶部62は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の不揮発性記憶媒体により構成される。例えば、記憶部62は、店頭タブレット20に入力された取引情報、店頭タブレット20に表示される画面を制御するための情報、勘定系システム50による勘定処理の結果、及び現金処理装置40による現金処理の結果等を記憶する。また、記憶部62は、タブレット制御サーバ60の動作を制御するための制御プログラムを記憶する。
【0058】
制御部63は、演算処理装置又は制御装置として機能し、各種プログラムに従ってタブレット制御サーバ60内の動作全般を制御する。制御部63は、例えばCPU(Central Processing Unit)、又はマイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。他に、制御部63は、使用するプログラム及び演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、並びに適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。制御部63は、タブレット制御サーバ60の各構成要素の動作を制御する。以下、制御部63による制御の一例を説明する。
【0059】
制御部63は、利用者が店頭タブレット20に入力した取引情報を、入力した利用者に対応付けて管理する。具体的には、制御部63は、利用者が店頭タブレット20に入力した取引情報を、受付番号と対応付けて記憶するよう記憶部62を制御する。
【0060】
制御部63は、店頭タブレット20に入力された複数の取引情報に基づく複数の取引の収支を計算する。出金金額、及び現金処理装置40に収納される現金の金額は、収入の一例である。入金金額、振込金額、税公金の納付金額、現金処理装置40から排出される現金の金額(即ち、持ち帰り金額)、及び各種取引にかかる手数料は、支出の一例である。制御部63は、これらの収入金額と支出金額とが一致するか否かを判定する。そして、制御部63は、複数の取引情報に基づく複数の取引の収支が一致しない場合、追加の取引情報の入力を受け付けるよう店頭タブレット20を制御する。一例として、収支がマイナスである場合、即ち原資が足りない場合、制御部63は、不足分の現金を収納する旨の取引情報、又は不足分を追加的に出金する旨の取引情報の入力を受け付けるよう店頭タブレット20を制御する。他の一例として、収支がプラスである場合、即ち原資が余る場合、制御部63は、余った原資を持ち帰る旨の取引情報、又は余った原資を利用した他の取引に係る取引情報の入力を受け付けるよう店頭タブレット20を制御する。かかる構成によれば、収支が一致する複数の取引をまとめて実施することが可能となる。
【0061】
制御部63は、勘定処理の実行前に、行員に対して本人確認又は印鑑照合を依頼する。例えば、制御部63は、本人確認又は印鑑照合の依頼を行員PC30に送信するよう通信部61を制御する。かかる依頼は、店頭タブレット20に入力された複数の取引情報、及び利用者の氏名等の利用者の情報を含み得る。
【0062】
制御部63は、店頭タブレット20に入力された複数の取引情報に基づく複数の取引の順序を適正化する。ここでの適正化とは、所定の基準に従って順序を設定することを指す。具体的には、制御部63は、複数の取引情報に基づく複数の取引のうち、出金に係る取引の順序を他の取引よりも先に設定する。一例として、出金金額10万円、振込金額8万円の取引について、利用者が店頭タブレット20で振込、出金の順で取引情報を入力した場合を想定する。その場合、制御部63は、1番目に出金を実行して10万円の原資を確保し、2番目に8万円の振り込みを行うよう、取引の順序を設定する。1番目の取引に出金を設定することで、入金、振込、又は税公金の納付等の他の取引のための原資を最初に確保することができる。その結果、取引の原資を確保するために、現金処理装置40に現金を別途収納せずに済むので、利用者の利便性を向上させることが可能となる。
【0063】
制御部63は、複数の取引情報に基づく複数の取引に係る勘定処理を、適正化した順序に従って実行するよう制御する。具体的には、制御部63は、適正化後の順序に沿って複数の取引に係る勘定処理を実行するよう勘定系システム50に依頼する。かかる構成によれば、利用者が店頭タブレット20に入力した複数の取引情報の順序を問わず、勘定処理を適切に実施することが可能となる。
【0064】
制御部63は、出金される原資の金額と振込金額とに基づいて、振込手数料を設定してもよい。詳しくは、制御部63は、出金される原資の金額が振込金額未満である場合、出金される原資の金額が振込金額以上である場合と比較して高い振込手数料を設定してもよい。出金される原資の金額が振込金額以上である場合、出金された原資が振込に利用される。そして、出金された原資を利用した振込は、口座間での振込として取り扱われるため、制御部63、比較的低い振込手数料(例えば、220円)を設定する。他方、出金される原資の金額が振込金額未満である場合、現金処理装置40に収容された現金が、振込の原資として利用される。そして、収納された現金を原資とする振込は、現金振込として取り扱われるため、制御部63は、比較的高い振込手数料を設定する(例えば、440円)。かかる構成によれば、現金収納の有無に応じた適切な振込手数料を設定することが可能となる。
【0065】
ここで、制御部63は、設定した振込手数料を利用者に通知するよう店頭タブレット20を制御してもよい。とりわけ、制御部63は、出金される原資の金額が振込金額未満である場合に、出金される原資の金額が振込金額以上である場合と比較して高い振込手数料を設定したことを示す画面を表示するよう、店頭タブレット20を制御してもよい。かかる構成によれば、振込金額以上になるよう出金金額を増額するよう利用者に促し、振込手数料を減額させることも可能となる。
【0066】
<3.動作処理>
以下、
図5~
図7を参照しながら、システム1により実行される処理の流れの一例を説明する。
【0067】
図5は、本実施形態に係るシステム1により実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、受付端末10、店頭タブレット20、及びタブレット制御サーバ60が関与する。
【0068】
図5に示すように、まず、受付端末10は、受付番号を発行し、発行した受付番号が格納された情報コードを印字した受付票11を発行する(ステップS102)。利用者は、発行された受付票11を受け取り、店頭タブレット20まで移動する。
【0069】
次いで、店頭タブレット20は、受付票11に印字された情報コードを読み取り、受付番号を取得する(ステップS104)。例えば、店頭タブレット20は、受付票11の情報コードをバーコードリーダにかざすよう誘導する画面を表示し、バーコードリーダにかざされた受付票11の情報コードから受付番号を取得する。
【0070】
次に、店頭タブレット20は、税公金の納付に係る取引情報の入力を受け付ける(ステップS106)。例えば、利用者は、店頭タブレット20に表示された取引情報入力画面において、取引種別として「税公金の納付」を選択し、納付金額として3万円を入力する。
【0071】
次に、店頭タブレット20は、入力された税公金の納付に係る取引情報をタブレット制御サーバ60に送信し、記憶させる(ステップS108)。例えば、タブレット制御サーバ60は、利用者に発行された受付番号に対応付けて、税公金の納付に係る取引情報を記憶する。
【0072】
次いで、店頭タブレット20は、入金に係る取引情報の入力を受け付ける(ステップS110)。例えば、利用者は、店頭タブレット20に表示された取引情報入力画面において、取引種別として「入金」を選択し、入金金額として1万円を入力する。
【0073】
次に、店頭タブレット20は、入力された入金に係る取引情報をタブレット制御サーバ60に送信し、記憶させる(ステップS112)。例えば、タブレット制御サーバ60は、利用者に発行された受付番号に対応付けて、入金に係る取引情報を記憶する。
【0074】
次いで、店頭タブレット20は、出金に係る取引情報の入力を受け付ける(ステップS114)。例えば、利用者は、店頭タブレット20に表示された取引情報入力画面において、取引種別として「出金」を選択し、出金金額として10万円を入力する。
【0075】
次に、店頭タブレット20は、原資の持ち帰りの有無を確認する(ステップS116)。例えば、店頭タブレット20は、取引情報入力画面において、原資を持ち帰るか否かを選択する操作を受け付ける。原資が持ち帰られる場合(ステップS116:YES)、店頭タブレット20は、持ち帰り金額の入力を受け付け、その後処理はステップS120に進む(ステップS118)。例えば、店頭タブレット20は、出金金額10万円における持ち帰り金額を指定する操作を受け付ける。なお、持ち帰られない原資、即ち出金金額から持ち帰り金額を差し引いた分の原資は、他の取引に利用される。
【0076】
原資が持ち帰られない場合(ステップS116:NO)、処理はステップS120に進む。この場合、出金された原資はすべて他の取引に利用される。
【0077】
次に、店頭タブレット20は、入力された出金に係る取引情報をタブレット制御サーバ60に送信し、記憶させる(ステップS120)。例えば、タブレット制御サーバ60は、利用者に発行された受付番号に対応付けて、出金に係る取引情報を記憶する。出金に係る取引情報は、出金金額を少なくとも含み、ステップS116において原資の持ち帰りが選択された場合にはステップS118において入力された持ち帰り金額をさらに含む。
【0078】
次いで、店頭タブレット20は、振込に係る取引情報の入力を受け付ける(ステップS122)。例えば、利用者は、店頭タブレット20に表示された取引情報入力画面において、取引種別として「振込」を選択し、振込先の口座情報を入力し、振込金額として5万円を入力する。
【0079】
次に、店頭タブレット20は、入力された振込に係る取引情報をタブレット制御サーバ60に送信し、記憶させる(ステップS124)。例えば、タブレット制御サーバ60は、利用者に発行された受付番号に対応付けて、振込に係る取引情報を記憶する。
【0080】
そして、店頭タブレット20は、入力完了を受け付ける(ステップS126)。例えば、利用者は、希望するすべての取引に係る取引情報の入力を終えた場合に、取引情報入力画面における入力完了ボタンを押下する。なお、ステップS106~S124に係る処理は、利用者が希望する取引に応じて一部が省略されてもよいし、複数回実行されてもよい。
【0081】
以上、
図5に示した処理の流れの一例を説明した。続いて、
図5に示した処理に後続する処理の流れの一例を、
図6を参照しながら説明する。
【0082】
図6は、本実施形態に係るシステム1により実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、店頭タブレット20、行員PC30、及びタブレット制御サーバ60が関与する。
【0083】
図6に示すように、まず、タブレット制御サーバ60は、利用者により店頭タブレット20に入力された複数の取引情報に係る複数の取引に振込があるか否かを判定する(ステップS202)。振込が無いと判定された場合(ステップS202:NO)、処理はステップS210に進む。
【0084】
振込があると判定された場合(ステップS202:YES)、タブレット制御サーバ60は、振込金額が出金金額以下であるか否かを判定する(ステップS204)。なお、複数の振込に係る取引情報が入力された場合、ここでの振込金額は複数の振込における振込金額の合計である。同様に、複数の出金に係る取引情報が入力された場合、ここでの出金金額は複数の出金における出金金額の合計である。
【0085】
振込金額が出金金額以下である場合(ステップS204:YES)、タブレット制御サーバ60は、振込手数料を220円に設定する(ステップS206)。出金された原資の範囲内で振込可能であるから、口座間での振込として取り扱われるためである。例えば、出金金額10万円、振込金額5万円の取引情報が入力された場合、振込金額が出金金額以下になるため、タブレット制御サーバ60は、手数料を220円に設定する。店頭タブレット20は、振込手数料が220円であることを示す画面を表示してもよい。その後、処理はステップS210に進む。
【0086】
他方、振込金額が出金金額を超える場合(ステップS204:NO)、タブレット制御サーバ60は、振込手数料を440円に設定する(ステップS208)。出金された原資の範囲内で振込不可能であるから、不足分の現金を現金処理装置40に収納した上で振込が実施されることなり、現金振込として取り扱われるためである。店頭タブレット20は、振込手数料が440円であることを示す画面を表示してもよい。さらに、店頭タブレット20は、振込金額以上になるよう出金金額を追加すれば振込手数料が220円になることを表示して、追加出金を利用者に促してもよい。その後、処理はステップS210に進む。
【0087】
タブレット制御サーバ60は、取引収支を計算する(ステップS210)。例えば、タブレット制御サーバ60は、出金金額及び現金処理装置40に収納される現金の金額の和と、入金金額、振込金額、税公金の納付金額、現金処理装置40から排出される現金の金額(即ち、持ち帰り金額)及び各種手数料の和と、が一致するか否かを判定する。
【0088】
取引収支が一致しないと判定された場合(ステップS212:NO)、店頭タブレット20は、収支不一致を表示する(ステップS214)。そして、店頭タブレット20は、収支不一致を解消するための取引情報の入力を受け付ける(ステップS216)。一例として、収支がマイナスである場合、即ち原資が足りない場合、店頭タブレット20は、不足分の現金を収納する旨の取引情報、又は不足分を追加的に出金する旨の取引情報の入力を受け付ける。他の一例として、収支がプラスである場合、即ち原資が余る場合、店頭タブレット20は、余った原資を持ち帰る旨の取引情報、又は余った原資を利用した他の取引に係る取引情報の入力を受け付ける。他の一例して、店頭タブレット20は、すでに入力された取引情報の変更を受け付けてもよい。例えば、店頭タブレット20は、持ち帰り金額を変更する旨の取引情報の入力を受け付けてもよい。その後、店頭タブレット20は、入力された取引情報をタブレット制御サーバ60に送信し、記憶させる(ステップS218)。例えば、タブレット制御サーバ60は、利用者に発行された受付番号に対応付けて、追加入力された取引に係る取引情報を記憶する。
【0089】
その後、処理はステップS202に戻り、取引収支が一致するまで、ステップS202~S218に係る一連の処理が繰り返される。
【0090】
取引収支が一致すると判定された場合(ステップS212:YES)、タブレット制御サーバ60は、本人確認又は印鑑認証を行員PC30に依頼する(ステップS220)。そして、行員PC30は、タブレット制御サーバ60からの依頼に基づいて、本人確認又は印鑑照合を実行する(ステップS222)。例えば、行員は、行員PC30を操作して、運転免許証に基づく本人確認、又は印鑑照合を行う。なお、本人確認及び印鑑照合は行員PC30が行員を介さずに行ってもよい。例えば、ディープラーニング等の機械学習手法を用いて利用者の運転免許証の特徴部分(顔等)を抽出する、行員PC30に搭載された本人確認システムを用いて本人確認が行われてもよく、ディープラーニング等の機械学習手法を用いて利用者の登録印鑑の特徴部分(印影等)を抽出する、行員PC30に搭載された印鑑照合システムを用いて印鑑照合が行われてもよい。
【0091】
以上、
図6に示した処理の流れの一例を説明した。続いて、
図6に示した処理に後続する処理の流れの一例を、
図7を参照しながら説明する。なお、
図6に示したステップS222における本人確認又は印鑑照合に基づく認証が成功した場合に、
図7に示す処理が開始される。他方、認証に失敗した場合、
図7に示す処理は開始されず、店頭タブレット20は、行員窓口に移動するよう誘導する画面を表示し得る。
【0092】
図7は、本実施形態に係るシステム1により実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、店頭タブレット20、現金処理装置40、勘定系システム50、タブレット制御サーバ60、及びデバイス制御サーバ70が関与する。
【0093】
図7に示すように、まず、タブレット制御サーバ60は、取引順序を決定する(ステップS302)。例えば、タブレット制御サーバ60は、利用者が店頭タブレット20に入力した取引の順序にとらわれず、取引の順序を適切な順序に入れ替える。
【0094】
次いで、タブレット制御サーバ60は、決定した順序で各取引に係る勘定処理を実行するよう勘定系システム50に依頼する(ステップS304)。例えば、利用者が、1番目に税公金の納付、2番目に入金、3番目に出金、4番目に振込、5番目に出金の取引情報を店頭タブレット20に入力したものとする。その場合、タブレット制御サーバ60は、3番目と5番目に入力された出金、1番目に入力された税公金の納付、2番目に入力された入金、4番目に入力された振込、の順に勘定処理を実行するよう、勘定系システム50に依頼する。
【0095】
そして、勘定系システム50は、依頼された順序に従って勘定処理を実行する(ステップS306)。例えば、勘定系システム50は、タブレット制御サーバ60からの依頼に従い、出金、税公金の納付、入金、振込、の順に勘定処理を実行する。
【0096】
次いで、店頭タブレット20は、入力された取引情報に係る取引が終了したことを示す情報を含む手続き終了画面を表示する(ステップS308)。そして、店頭タブレット20は、現金処理装置40に移動するよう誘導する誘導画面を表示する(ステップS310)。
【0097】
その後、タブレット制御サーバ60は、入力された取引情報に基づく現金の収納及び/又は排出を行うよう、デバイス制御サーバ70を介して現金処理装置40に依頼する。そして、現金処理装置40は、誘導された利用者によるセルフサービスでの操作に基づいて、店頭タブレット20に入力された取引情報に基づく現金の収納及び/又は排出を行う(ステップS312)。
【0098】
なお、
図7に示した例では、手続き終了画面が店頭タブレット20により表示される例を示したが、手続き終了画面は現金処理装置40により表示されてもよい。その場合、現金処理装置40における現金処理が完了した後に、手続き終了画面を表示されることが望ましい。
【0099】
<4.変形例>
制御部63は、店頭タブレット20に入力された複数の取引情報に基づいて、複数の取引情報に基づく複数の取引に係る勘定処理を実行するタイミングを制御してもよい。かかる構成によれば、勘定処理を、より適切なタイミングで実施することが可能となる。
【0100】
具体的には、制御部63は、店頭タブレット20に入力された複数の取引情報に基づく複数の取引に足りる原資が出金される場合、勘定処理を実行するタイミングを現金処理装置40による処理の実施前に設定してもよい。この場合、制御部63は、現金処理装置40による現金の収納又は排出の実行前に、勘定処理を実行するよう勘定系システム50に依頼する。かかる構成によれば、勘定処理を、現金処理装置40による現金の処理と並行して実施することができるので、利用者の待ち時間を削減することが可能となる。他方、制御部63は、店頭タブレット20に入力された複数の取引情報に基づく複数の取引に足りる原資が出金されない場合、勘定処理を実行するタイミングを現金処理装置40による処理の実施後に設定してもよい。この場合、制御部63は、原資の不足分に対応する現金が現金処理装置40に収納された後に、勘定処理を実行するよう勘定系システム50に依頼する。かかる構成によれば、原資不足に起因する不適切な勘定処理の実施を防止することが可能となる。
【0101】
以下、本変形例に係る処理の流れを、
図8を参照しながら説明する。
【0102】
図8は、本実施形態に係るシステム1により実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図8では、取引情報に基づく取引を実施する処理の流れの一例が示されている。本シーケンスは、
図7に示したシーケンスの代わりに実行され得る。本シーケンスには、店頭タブレット20、現金処理装置40、勘定系システム50、タブレット制御サーバ60、及びデバイス制御サーバ70が関与する。
【0103】
図8に示すように、まず、タブレット制御サーバ60は、取引順序を決定する(ステップS402)。
【0104】
次いで、タブレット制御サーバ60は、取引の原資確保のために現金を収納するか否かを判定する(ステップS404)。取引の原資確保のために現金を収納する場合の一例としては、入金等のために現金処理装置40に現金を収納する場合が挙げられる。取引の原資確保のために現金を収納しない場合の一例としては、口座から出金した原資を取引に利用する場合が挙げられる。
【0105】
取引の原資確保のために現金を収納すると判定された場合(ステップS404:YES)、店頭タブレット20は、現金処理装置40に移動するよう誘導する誘導画面を表示する(ステップS406)。
【0106】
次いで、タブレット制御サーバ60は、入力された取引情報に基づく現金の収納を行うよう、デバイス制御サーバ70を介して現金処理装置40に依頼する。そして、現金処理装置40は、誘導された利用者によるセルフサービスでの操作に基づいて、店頭タブレット20に入力された取引情報に基づく現金処理を実行する(ステップS408)。
【0107】
現金処理が完了すると、現金処理装置40は、現金処理が完了したことを、デバイス制御サーバ70を介してタブレット制御サーバ60に報告する(ステップS410)。
【0108】
次いで、タブレット制御サーバ60は、ステップS402において決定した順序で各取引に係る勘定処理を実行するよう勘定系システム50に依頼する(ステップS412)。そして、勘定系システム50は、依頼された順序に従って勘定処理を実行する(ステップS414)。
【0109】
その後、現金処理装置40は、手続き終了画面を表示する(ステップS416)。
【0110】
他方、取引の原資確保のために現金を収納しないと判定された場合(ステップS404:NO)、タブレット制御サーバ60は、ステップS402において決定した順序で各取引に係る勘定処理を実行するよう勘定系システム50に依頼する(ステップS418)。そして、勘定系システム50は、依頼された順序に従って勘定処理を実行する(ステップS420)。
【0111】
次に、店頭タブレット20は、現金処理装置40に移動するよう誘導する誘導画面を表示する(ステップS422)。
【0112】
次いで、タブレット制御サーバ60は、入力された取引情報に基づく現金の排出を行うよう、デバイス制御サーバ70を介して現金処理装置40に依頼する。そして、現金処理装置40は、誘導された利用者によるセルフサービスでの操作に基づいて、店頭タブレット20に入力された取引情報に基づく現金処理を実行する(ステップS424)。
【0113】
その後、現金処理装置40は、手続き終了画面を表示する(ステップS426)。
【0114】
<5.補足>
上記説明したように、タブレット制御サーバ60は、店頭タブレット20における取引情報の入力順序に関係なく、勘定処理の実行順序を適正化することができる。その結果、確実な勘定処理を可能にして、勘定処理におけるエラーの発生を防止することが可能となる。これにより、店頭タブレット20により提供される、行員のオペレーション削減、ペーパーレス化、及び機器コスト削減といった効果を、より強化することが可能となる。また、口座から出金した原資を現金として持ち帰るか否かを利用者が選択することができる。そのため、出金した原資についての利用者ニーズを満たすことが可能となる。
【0115】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0116】
例えば、上記では、店頭タブレット20に利用者が入力した取引情報を対象に本発明が適用される例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。任意の手段で取得された取引情報を対象に、本発明が適用されてよい。一例として、取引情報は、利用者が手書きで取引情報を記入した紙の伝票にOCR(Optical Character Reader)処理を実施することで、取得されてもよい。OCR処理は、店頭タブレット20により実施されてもよいし、行員が操作する営業店端末により実施されてもよい。他の一例として、取引情報は、いわゆるWeb伝票に入力されてもよい。そして、Web伝票に対応付けて発行された情報コードを店頭タブレット20又は営業店端末が読み取ることにより、Web伝票に入力された取引情報が取得されてよい。営業店端末により取引情報が取得された場合、複数の取引情報に基づく複数の取引の順序の適正化は、営業店端末により実施されてもよいし、営業店端末を制御する制御サーバにより実施されてもよい。なお、Web伝票が複数発行された場合、Web伝票を発行する発行システムは、適正化後の順序をWeb伝票に記載してもよい。その場合、Web伝票の処理を適正化後の順序に従って実施することが容易となる。
【0117】
また、上記では、店頭タブレット20が入力完了を受け付けた後にタブレット制御サーバ60が振込手数料を設定し、取引収支の一致を判定し、一致しない場合に収支不一致を表示していた(ステップS202乃至ステップS214)が、本発明はかかる例に限定されない。タブレット制御サーバ60は、ステップS202乃至ステップS214の処理を店頭タブレット20から送信された各取引情報を記憶するたびに行ってもよい。これにより、利用者が店頭タブレット20に取引情報を入力するたびに利用者は収支不一致を認識できるようになる。
【0118】
また、上記では、利用者は、店頭タブレット20に表示された取引情報入力画面において、取引を選択して取引情報を入力していたが、本発明はかかる例に限定されない。取引情報は、利用者が店頭タブレット20に搭載されたAIチャットボットを介して入力されてもよいし、音声認識システムを介して入力されてもよい。例えば、利用者は店頭タブレットにおけるソフトウェアキーボードを用いてAIチャットボットに取引内容を入力することで取引情報を入力してもよい。ここで、取引内容は複数入力され、AIチャットボットにてデータベースに登録された取引内容に分けてもよい。また、例えば、利用者は、取引内容を発声し、音声認識システムがそれを音声認識すること取引情報を入力してもよい。ここで、利用者は、複数の取引をまとめて発声し、音声認識システムがそれをデータベースに登録された取引内容に分節して音声認識して記憶してもよい。
【0119】
なお、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記録媒体(詳しくは、コンピュータにより読み取り可能な非一時的な記憶媒体)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、本明細書において説明した各装置を制御するコンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどの処理回路により実行される。上記記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。また、上記のコンピュータは、ASICのような特定用途向け集積回路、ソフトウエアプログラムを読み込むことで機能を実行する汎用プロセッサ、又はクラウドコンピューティングに使用されるサーバ上のコンピュータ等であってよい。また、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、複数のコンピュータにより分散して処理されてもよい。
【0120】
また、本明細書においてフローチャート又はシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
【符号の説明】
【0121】
1 システム
10 受付端末
11 受付票
20 店頭タブレット
21 読取部
22 タッチパネル
23 通信部
24 記憶部
25 制御部
30 行員PC
40 現金処理装置
41 現金処理部
42 レシートプリンタ
43 タッチパネル
44 通信部
45 記憶部
46 制御部
50 勘定系システム
60 タブレット制御サーバ
61 通信部
62 記憶部
63 制御部
70 デバイス制御サーバ
90 ネットワーク