(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122671
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】ピーク検出方法、プログラム、及びピーク検出装置
(51)【国際特許分類】
A61B 5/11 20060101AFI20240902BHJP
A61B 5/113 20060101ALI20240902BHJP
A61B 5/08 20060101ALI20240902BHJP
A61B 5/0245 20060101ALI20240902BHJP
【FI】
A61B5/11 110
A61B5/113
A61B5/08
A61B5/0245 A
A61B5/0245 100A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023030343
(22)【出願日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】増田 達男
(72)【発明者】
【氏名】山本 泰子
(72)【発明者】
【氏名】井上 謙一
【テーマコード(参考)】
4C017
4C038
【Fターム(参考)】
4C017AA02
4C017AA14
4C017AC40
4C017BC17
4C017BC21
4C017FF15
4C038SS08
4C038SV00
4C038SX09
4C038VA04
4C038VB33
4C038VC20
(57)【要約】
【課題】生体信号のピークを正確に検出できるピーク検出方法を提供する。
【解決手段】ピーク検出方法は、生体信号波形を推定する推定ステップと、生体信号波形の2以上のピークからピーク間隔を検出する間隔検出ステップと、を含む。間隔検出ステップは、平滑化ステップと、ピーク検出ステップと、差分算出ステップと、差分平均化ステップと、ピーク特定ステップと、を含む。平滑化ステップでは生体信号波形を平滑化し第1信号を生成する。ピーク検出ステップでは、第1信号から極大値である第1ピークと極小値である第2ピークとを検出する。差分算出ステップでは、連続する第1ピークと第2ピークとの差の絶対値を示す第2信号を生成する。差分平均化ステップでは第2信号を平滑化し第3信号を生成する。ピーク特定ステップでは、第3信号と第2信号とが所定の条件を満たす時刻に対応する第1ピークを、生体信号波形のピークとして特定する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電波センサから出力される電波センサ信号に基づき、生体信号波形を推定する推定ステップと、
前記生体信号波形の2以上のピークから前記生体信号波形のピーク間隔を検出する間隔検出ステップと、を含み、
前記間隔検出ステップは、
前記生体信号波形に平滑化を行って第1信号を生成する平滑化ステップと、
前記第1信号から極大値である複数の第1ピークと極小値である複数の第2ピークとを検出するピーク検出ステップと、
前記複数の第1ピーク及び前記複数の第2ピークにおいて時系列に連続する第1ピークと第2ピークとの差の絶対値を示す第2信号を生成する差分算出ステップと、
前記第2信号に平滑化を行って第3信号を生成する差分平均化ステップと、
前記複数の第1ピークのうち、前記第3信号と前記第2信号とが所定の条件を満たす時刻に対応する2以上のピークを、前記生体信号波形の前記2以上のピークとして特定するピーク特定ステップと、を含む、
ピーク検出方法。
【請求項2】
前記平滑化ステップでは、前記平滑化として、周波数が閾値以上の周波数成分を除去するためのローパスフィルタ処理を前記生体信号波形に対して行う、
請求項1に記載のピーク検出方法。
【請求項3】
前記平滑化ステップでは、前記平滑化として、前記生体信号波形の移動平均の算出を行う、
請求項1に記載のピーク検出方法。
【請求項4】
前記ピーク特定ステップにおける前記所定の条件は、前記生体信号波形のピークに対応する時刻における前記第2信号の値を、前記ピークに対応する前記時刻における前記第3信号の値で除した値が閾値以上であることである、
請求項1に記載のピーク検出方法。
【請求項5】
前記生体信号波形は、人の呼吸を示す呼吸波形であり、
前記ピーク間隔は、人の呼吸間隔である、
請求項1から4のいずれか1項に記載のピーク検出方法。
【請求項6】
前記生体信号波形は、人の心拍を示す心拍波形であり、
前記ピーク間隔は、人の鼓動間隔である、
請求項1から4のいずれか1項に記載のピーク検出方法。
【請求項7】
1以上のプロセッサに、
請求項1に記載のピーク検出方法を実行させる、
プログラム。
【請求項8】
電波センサから出力される電波センサ信号に基づき、生体信号波形を推定する推定部と、
前記生体信号波形の2以上のピークから前記生体信号波形のピーク間隔を検出する間隔検出部と、を備え、
前記間隔検出部は、
前記生体信号波形に平滑化を行って第1信号を生成する平滑化部と、
前記第1信号から極大値である複数の第1ピークと極小値である複数の第2ピークとを検出するピーク検出部と、
前記複数の第1ピーク及び前記複数の第2ピークにおいて時系列に連続する第1ピークと第2ピークとの差の絶対値を示す第2信号を生成する差分算出部と、
前記第2信号に平滑化を行って第3信号を生成する差分平均化部と、
前記複数の第1ピークのうち、前記第3信号と前記第2信号とが所定の条件を満たす時刻に対応する2以上のピークを、前記生体信号波形の前記2以上のピークとして特定するピーク特定部と、を含む、
ピーク検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ピーク検出方法、プログラム、及びピーク検出装置に関し、特に、生体信号のピーク検出方法、プログラム、及びピーク検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、周期的なピークを含む時間信号について、ピーク時刻を検出するピーク検出方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のピーク検出方法では、時間信号においてピークが周期性を有することを前提としているため、例えば、生体信号のピーク間隔が一時的に著しく変化した場合に、ピーク時刻を正確に検出できない場合がある。また、特許文献1に記載のピーク検出方法では、時間信号の値に基づく閾値を用いてピークを検出するため、信号の値が小さいピークを検出できない場合がある。
【0005】
本開示は、生体信号のピークを正確に検出できるピーク検出方法、プログラム、及びピーク検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るピーク検出方法は、推定ステップと、間隔検出ステップと、を含む。前記推定ステップは、電波センサから出力される電波センサ信号に基づき、生体信号波形を推定する。前記間隔検出ステップは、前記生体信号波形の2以上のピークから前記生体信号波形のピーク間隔を検出する。前記間隔検出ステップは、平滑化ステップと、ピーク検出ステップと、差分算出ステップと、差分平均化ステップと、ピーク特定ステップと、を含む。前記平滑化ステップでは、前記生体信号波形に平滑化を行って第1信号を生成する。前記ピーク検出ステップでは、前記第1信号から極大値である複数の第1ピークと極小値である複数の第2ピークとを検出する。前記差分算出ステップでは、前記複数の第1ピーク及び前記複数の第2ピークにおいて時系列に連続する前記第1ピークと第2ピークとの差の絶対値を示す第2信号を生成する。前記差分平均化ステップでは、前記第2信号に平滑化を行って第3信号を生成する。前記ピーク特定ステップでは、前記複数の第1ピークのうち、前記第3信号と前記第2信号とが所定の条件を満たす時刻に対応する2以上のピークを、前記生体信号波形の前記2以上のピークとして特定する。
【0007】
本開示の一態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに、ピーク検出方法を実行させる。
【0008】
本開示の一態様に係るピーク検出装置は、推定部と、間隔検出部と、を備える。前記推定部は、電波センサから出力される電波センサ信号に基づき、生体信号波形を推定する。前記間隔検出部は、前記生体信号波形の2以上のピークから前記生体信号波形のピーク間隔を検出する。前記間隔検出部は、平滑化部と、ピーク検出部と、差分算出部と、差分平均化部と、ピーク特定部と、を含む。前記平滑化部は、前記生体信号波形に平滑化を行って第1信号を生成する。前記ピーク検出部は、前記第1信号から極大値である複数の第1ピークと極小値である複数の第2ピークとを検出する。前記差分算出部は、前記複数の第1ピーク及び前記複数の第2ピークにおいて時系列に連続する前記第1ピークと前記第2ピークとの差の絶対値を示す第2信号を生成する。前記差分平均化部は、前記第2信号に平滑化を行って第3信号を生成する。前記ピーク特定部は、前記複数の第1ピークのうち、前記第3信号と前記第2信号とが所定の条件を満たす時刻に対応する2以上のピークを、前記生体信号波形の前記2以上のピークとして特定する。
【発明の効果】
【0009】
上記態様に係るピーク検出方法、プログラム、及びピーク検出装置によれば、生体信号のピークを正確に検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態1に係る生体情報推定システムの機能ブロック図である。
【
図2】
図2は、同上の生体情報推定システムの間隔検出部の機能ブロック図である。
【
図3】
図3Aは、第1信号と第2信号とを時系列に示すグラフである。
図3Bは、第2信号と第3信号とを時系列に示すグラフである。
【
図4】
図4Aは、第4信号を示すグラフである。
図4Bは、第1信号と第1ピークから抽出されたピークとを示すグラフである。
【
図5】
図5は、同上の生体情報推定システムの動作を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、同上の生体情報推定システムにおける間隔検出動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施形態1~2及びその変形例に係る生体情報推定システムについて、図面を参照して説明する。
【0012】
(実施形態1)
(1)生体情報推定システム
実施形態1に係る生体情報推定システム1は、
図1に示すように、電波センサ10と、推定部20と、間隔検出部30と、を備える。生体情報推定システム1は、ピーク検出装置に相当する。
【0013】
(1.1)電波センサ
電波センサ10は、電波の送受信により人2の生体情報を示す電波センサ信号を生成する。より詳細には、電波センサ10は、人2に対して電波41を送信し、受信した電波42から電波センサ信号を生成する。電波センサ信号は、人2の体表面の動きを示しており、より詳細には、電波の反射源の動きによって生じるドップラー効果に起因する位相変化を示す。
【0014】
電波センサ10は、送受信器11と、送信アンテナ12と、受信アンテナ13と、を含む。送信アンテナ12及び受信アンテナ13は、人2がいる空間4に向けて設置される。より詳細には、送信アンテナ12及び受信アンテナ13は、例えば、寝室の天井に設置される。送受信器11は、人2がいる空間4に送信アンテナ12から、所定周波数の電波41を送信する。所定周波数は、例えば、24GHzである。送受信器11は、人2から反射され受信アンテナ13で受信された電波42に基づく受信信号に対して直交検波を行い、電波センサ信号を生成する。電波センサ信号は、例えば、同相成分(I成分)と直交成分(Q成分)との組み合わせである。
【0015】
(1.2)推定部
推定部20は、電波センサ10から出力される電波センサ信号に基づき、人2の生体情報を示す生体信号波形を推定する。
【0016】
推定部20は、例えば、プロセッサと、メモリと、プログラムとの組み合わせである。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、又は、GPU(Graphics Processing Unit)である。
【0017】
推定部20は、機械学習により生成された学習済みモデルを用いて、電波センサ信号から生体信号波形を推定する。生体信号波形は、人2の生体情報を示す波形である。人2の生体情報は、例えば、呼吸波形、心拍波形等である。実施形態1において、生体信号波形は、人の呼吸波形である。
【0018】
具体的には、推定部20は、ニューラルネットワークを用いて、電波センサ信号から生体信号波形を推定する。学習済みモデルは、電波センサ信号に対して接触式呼吸センサが取得した呼吸波形を正解とする教師データを用いて、予め作成される。
【0019】
(1.3)間隔検出部
間隔検出部30は、推定部20が推定する生体信号波形の2以上のピークから生体信号波形の間隔であるピーク間隔を検出する。実施形態1において、生体信号波形は人の呼吸波形であるので、ピーク間隔は、人の呼吸間隔である。
【0020】
間隔検出部30は、例えば、プロセッサと、メモリと、プログラムとの組み合わせである。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、又は、GPU(Graphics Processing Unit)である。なお、推定部20のプロセッサと、間隔検出部30のプロセッサとは、同一のプロセッサであってもよい。
【0021】
間隔検出部30は、
図2に示すように、平滑化部31と、ピーク検出部32と、差分算出部33と、差分平均化部34と、係数算出部35と、ピーク特定部36と、間隔演算部37と、を備える。
【0022】
(1.3.1)平滑化部
平滑化部31は、推定部20が推定する生体信号波形の平滑化を行って第1信号51(
図3A参照)を生成する。なお、ここでいう平滑化とは、生体信号波形に含まれる高周波ノイズを均して除去することを言う。平滑化は、例えば、周波数が閾値以上の周波数成分を除去するためのローパスフィルタ処理である。ローパスフィルタ処理は、例えば、0.5Hzをカットオフ周波数とする。
【0023】
(1.3.2)ピーク検出部
ピーク検出部32は、平滑化部31が生成する第1信号51から複数のピークP0(
図3A参照)を検出する。ここで、複数のピークP0は、極大値である複数の第1ピークP1(
図3A参照)と、極小値である複数の第2ピークP2(
図3A参照)とを含む。
【0024】
ピーク検出部32は、例えば、第1信号51の時間変化量を取得する。第1信号51の時間変化量は、例えば、第1信号51を時間で微分した微分係数である。ピーク検出部32は、第1信号51の時間変化量に基づいて、極大値である複数の第1ピークP1を検出する。各第1ピークP1は、例えば、第1信号51の微分係数が、時系列で正の値から負の値に変化する時刻に対応する。また、ピーク検出部32は、第1信号51の時間変化量に基づいて、極小値である複数の第2ピークP2を検出する。各第2ピークP2は、例えば、第1信号51の微分係数が、時系列で負の値から正の値に変化する時刻に対応する。
【0025】
ピーク検出部32は、検出した複数の第1ピークP1の各々と複数の第2ピークP2の各々とについて、第1信号51の値と、対応する時刻との組み合わせを出力する。
【0026】
(1.3.3)差分算出部
差分算出部33は、ピーク検出部32が検出した複数のピークP0について、時系列に連続する第1ピークP1の値と第2ピークP2の値との差の絶対値を示す第2信号52(
図3A及び
図3B参照)を生成する。より詳細には、差分算出部33は、複数の第1ピークP1の各々について、第1ピークP1における第1信号51の値と、その第1ピークP1の直前の第2ピークP2における第1信号51の値との差の絶対値を、その第1ピークP1に対応する差分値として算出する。例えば、時刻t1の第1ピークP1に対応する差分値は、時刻t1における第1信号51の値と、時刻t1の直前の時刻t2の第2ピークP2における第1信号51との値との差の絶対値D1である。また、差分算出部33は、同様に、複数の第2ピークP2の各々について、第2ピークP2における第1信号51の値と、その第2ピークP2の直前の第1ピークP1における第1信号51の値との差の絶対値を、その第2ピークP2に対応する差分値として算出する。
【0027】
差分算出部33は、ピーク検出部32が検出した複数のピークP0の各々に対応する差分値を時系列に示す時系列信号を生成し、第2信号52(
図3A及び
図3B参照)として出力する。第2信号52の各時刻に対応する値は、同じ時刻における第1信号51の振幅を示す。
【0028】
(1.3.4)差分平均化部
差分平均化部34は、差分算出部33が生成する第2信号52を平滑化して第3信号53(
図3B参照)を生成する。より詳細には、平滑化は、例えば、移動平均を算出する処理である。
【0029】
差分平均化部34は、第2信号52に対し、所定の時間幅を有する窓W1(
図3B参照)を設定し、第2信号52のうち窓W1に含まれる部分の値の平均値を、窓W1の位置に対応する移動平均値として算出する。差分平均化部34は、窓W1の位置を時系列に移動することで、窓W1の位置と、窓W1の位置に対応する移動平均値との組み合わせを生成する。差分平均化部34は、窓W1の位置に対応する移動平均値を時系列に示す時系列信号を生成し、第3信号53(
図3B参照)として出力する。窓W1の位置は、窓W1の開始時刻、終了時刻、又は開始時刻から所定時間だけ遅い時刻である。実施形態1に係る差分平均化部34では、窓W1の位置は、窓W1の終了時刻である。窓W1の時間幅は、検出対象であるピーク間隔より長いことが好ましく、例えば、6秒である。
【0030】
上述したように、第2信号52の各時刻に対応する値は、同じ時刻における第1信号51の値の振幅を示す。したがって、第3信号53の各時刻に対応する値は、同じ時刻における第1信号51の値の振幅の移動平均を示す。
【0031】
(1.3.5)係数算出部
係数算出部35は、第2信号52及び第3信号53に基づき、ピーク検出部32が検出した複数の第1ピークP1の各々について、生体信号波形のピークとして特定するか否かを決定するための係数54(
図4A参照)を算出する。より詳細には、係数算出部35は、第1ピークP1の各々について、対応する時刻の第2信号52の値を対応する時刻の第3信号53の値で除した値を、第1ピークP1に対応する係数54として算出する。例えば、時刻t1の第1ピークP1に対応する係数54(
図4A参照)は、時刻t1における第2信号52の値V2(
図3B参照)を、時刻t1における第3信号53の値V3(
図3B参照)で除した値である。
【0032】
(1.3.6)ピーク特定部
ピーク特定部36は、ピーク検出部32が検出した複数の第1ピークP1のうち、第3信号53と第2信号52とが所定の条件を満たす時刻に対応するピークを、生体信号波形のピークP3(
図4B参照)として特定する。所定の条件とは、ピークP3に対応する係数54が閾値Rth以上であることである。すなわち、所定の条件とは、ピークP3に対応する時刻における第2信号52の値を、ピークP3に対応する時刻における第3信号53の値で除した値が閾値Rth以上であることである。ピーク特定部36は、複数の第1ピークP1のうち、生体信号波形のピークP3として特定したピークを出力する。
【0033】
上述したように、第2信号52は第1信号51の振幅を示し、第3信号53は第1信号51の振幅の移動平均を示す。したがって、係数54は、対応する時刻における第1信号51の振幅が、対応する時刻を含む時間における第1信号51の振幅の移動平均に対して大きいか小さいかを示す。例えば、係数54が1以上である大きい第1ピークP1は、対応する時刻における第1信号51の振幅が、同時刻の第1信号51の振幅の移動平均以上であるから、生体信号波形のピークP3である可能性が高いと判定できる。これに対し、係数54が1より小さい第1ピークP1は、対応する時刻における第1信号51の振幅が、同時刻の第1信号51の振幅の移動平均より小さいから、生体信号波形のピークP3ではなくノイズ等である可能性がある。したがって、ピーク特定部36は、複数の第1ピークP1の各々について、第1ピークP1に対応する係数54の値が閾値Rth以上である場合に、生体信号波形のピークP3として適正と判定する。閾値Rthは、1より小さい値であり、例えば、0.8である。
【0034】
(1.3.7)間隔演算部
間隔演算部37は、ピーク特定部36が特定した複数のピークP3の各々に基づいて生体信号波形のピーク間隔を算出する。より詳細には、間隔演算部37は、時系列に連続する2つのピークP3の時刻の差を、生体信号波形のピーク間隔として出力する。
【0035】
(2)動作
図5は、実施形態1に係る生体情報推定システム1の動作を示すフローチャートである。また、
図6は、生体情報推定システム1の間隔検出部30における間隔検出動作を示すフローチャートである。
【0036】
(2.1)生体情報推定システムの動作
生体情報推定システム1の電波センサ10は、電波の送受信を行って電波センサ信号を生成する(ステップS1)。より詳細には、電波センサ10の送受信器11は、送信アンテナ12から電波41を送信する。また、電波センサ10の送受信器11は、受信アンテナ13で受信した電波42に基づく受信信号に直交検波を行い、電波センサ信号を生成する。
【0037】
次に、生体情報推定システム1の推定部20は、電波センサ10から出力される電波センサ信号に基づき、生体信号波形を推定する(ステップS2)。より詳細には、推定部20は、生成済みの機械学習モデルに基づいて、電波センサ信号から生体信号波形を推定する。
【0038】
次に、生体情報推定システム1の間隔検出部30は、生体信号波形のピーク間隔を検出する(ステップS3)。詳細については後述する。
【0039】
以上の処理により、生体情報推定システム1は、生体信号波形のピーク間隔を検出する。
【0040】
(2.2)ピーク検出部の動作
間隔検出部30の平滑化部31は、推定部20が推定した生体信号波形を平滑化して第1信号51を生成する(ステップS31)。より詳細には、平滑化部31は、生体信号波形に対し、ローパスフィルタ処理を行って第1信号51を生成する。これにより、生体信号波形に含まれる高周波ノイズが除去される。
【0041】
次に、間隔検出部30のピーク検出部32は、第1信号51から極大値である複数の第1ピークと極小値である複数の第2ピークとを検出する(ステップS32)。ピーク検出部32が検出する複数のピークP0は、複数の第1ピークP1と複数の第2ピークP2とを含む。より詳細には、ピーク検出部32は、第1信号51を時間で微分した微分係数が正の値から負の値に変化する時刻の各々を、複数の第1ピークP1の各々に対応する時刻として検出する。また、ピーク検出部32は、第1信号を時間で微分した微分係数が負の値から正の値に変化する時刻の各々を、複数の第2ピークP2の各々に対応する時刻として検出する。ピーク検出部32は、第1ピークP1の各々に対応する時刻と、時刻に対応する第1信号51の値との組み合わせの各々を、複数の第1ピークP1の各々を示す情報として出力する。また、ピーク検出部32は、第2ピークP2の各々に対応する時刻と、時刻に対応する第1信号51の値の組み合わせとの各々を、複数の第2ピークP2の各々を示す情報として検出する。
【0042】
次に、間隔検出部30の差分算出部33は、ピーク検出部32が検出した複数のピークP0について、時系列に連続する第1ピークP1の値と第2ピークP2の値との差の絶対値を示す第2信号52を生成する(ステップS33)。差分算出部33は、複数の第1ピークP1の各々について、第1ピークP1に対応する第1信号51の値と、第1ピークP1の直前の第2ピークP2に対応する第1信号51の値との差の絶対値を、第1ピークP1に対応する差分値として出力する。また、差分算出部33は、複数の第2ピークP2の各々について、第2ピークP2に対応する第1信号51の値と、第2ピークP2の直前の第1ピークP1に対応する第1信号51の値との差の絶対値を、第2ピークP2に対応する差分値として出力する。また、差分算出部33は、複数のピークP0の各々に対応する時刻と、ピークP0に対応する差分値とを対応付けた時系列データを、第2信号52として出力する。
【0043】
次に、間隔検出部30の差分平均化部34は、第2信号52を平滑化して第3信号53を生成する(ステップS34)。平滑化は、移動平均の算出である。より詳細には、差分平均化部34は、第2信号52に窓W1を設定し、窓W1内の第2信号52の値の平均値を窓W1の位置に対応させる処理を、窓W1の位置を変更しながら繰り返し行う。差分平均化部34は、窓W1の位置を示す時刻と、窓W1内の第2信号52の値の平均値とを対応付けた時系列データを、第3信号53として出力する。
【0044】
次に、間隔検出部30の係数算出部35は、第2信号52と第3信号53とを用いて複数の第1ピークP1の各々に対応する係数54を算出する(ステップS35)。第1ピークP1に対応する係数54は、第1ピークP1に対応する時刻における第2信号52の値を、第1ピークP1に対応する時刻における第3信号53の値で除した値である。
【0045】
次に、間隔検出部30のピーク特定部36は、複数の第1ピークP1のうち、第3信号53と第2信号52とが所定の条件を満たす時刻のピークを、生体信号波形のピークP3として特定する(ステップS36)。ピーク特定部36は、複数の第1ピークP1のうち、第1ピークP1に対応する係数54の値が閾値以上であるピークを、生体信号波形のピークP3として特定する。言い換えると、ピーク特定部36は、第1ピークP1に対応する係数54の値が閾値未満であるピークを生体信号波形のピークP3としては特定しない。
【0046】
次に、間隔検出部30の間隔演算部37は、生体信号波形のピーク間隔を算出する(ステップS37)。より詳細には、間隔演算部37は、時系列に連続する2つのピークP3について、2つのピークP3の各々に対応する2つの時刻の間隔を算出する。間隔演算部37は、2つのピークに対応する時刻の間隔の各々を、生体信号波形のピーク間隔として出力する。
【0047】
(4)効果
実施形態1に係る生体情報推定システム1は、推定部20と、間隔検出部30と、を備える。推定部20は、電波センサ10から出力される電波センサ信号に基づき、生体信号波形を推定する。間隔検出部30は、生体信号波形の2以上のピークから生体信号波形のピーク間隔を検出する。間隔検出部30は、平滑化部31と、ピーク検出部32と、差分算出部33と、差分平均化部34と、ピーク特定部36と、を含む。平滑化部31は、生体信号波形に平滑化を行って第1信号51を生成する。ピーク検出部32は、第1信号51から極大値である複数の第1ピークP1と極小値である複数の第2ピークP2とを検出する。差分算出部33は、複数の第1ピーク及び複数の第2ピークにおいて時系列に連続する第1ピークP1と第2ピークP2との差の絶対値を示す第2信号52を生成する。差分平均化部34は、第2信号52に平滑化を行って第3信号53を生成する。ピーク特定部36は、複数の第1ピークP1のうち、第3信号53と第2信号52とが所定の条件を満たす時刻に対応する2以上のピークP3を、生体信号波形の2以上のピークP3として特定する。これにより、生体情報推定システム1は、生体信号波形を平滑化した第1信号51の振幅を基準として、生体信号波形のピークP3を検出する。したがって、生体情報推定システム1は、生体信号波形の振幅が小さくてもピークP3を高精度に検出することができる。また、生体情報推定システム1は、生体信号波形の振幅とその平均とに基づいてピークP3を検出するため、ピークの検出漏れ及び誤検出を低減することができる。したがって、生体情報推定システム1は、生体信号波形のピークP3を正確に抽出することができるため、ピーク間隔を高精度に検出することができる。
【0048】
また、実施形態1に係る生体情報推定システム1では、平滑化部31は、平滑化として、周波数が閾値以上の周波数成分を除去するためのローパスフィルタ処理を生体信号波形に対して行う。これにより、生体情報推定システム1では、例えば、呼吸波形など検出対象である生体信号波形に対して周波数の大きいノイズを簡易な方法で除去し、ピーク間隔の検出精度を向上させることができる。
【0049】
また、実施形態1に係る生体情報推定システム1では、ピーク特定部36における所定の条件は、生体信号波形のピークP3に対応する時刻における第2信号52の値を、ピークP3に対応する時刻における第3信号53の値で除した値54が閾値Rth以上であることである。これにより、生体情報推定システム1は、簡易な方法で、ピークの検出漏れ及び誤検出を低減することができる。したがって、生体情報推定システム1は、生体信号波形のピークP3を正確に抽出することができるため、ピーク間隔を高精度に検出することができる。
【0050】
また、実施形態1に係る生体情報推定システム1では、生体信号波形は、人の呼吸を示す呼吸波形であり、ピーク間隔は、人の呼吸間隔である。これにより、生体情報推定システム1は、例えば、睡眠中の人の呼吸状態の異常検知を補助することができる。
【0051】
(実施形態2)
実施形態2に係る生体情報推定システム1では、平滑化部31が、生体信号波形を平滑化して第1信号51を生成する。より詳細には、平滑化部31は、平滑化として、生体信号波形の移動平均の算出を行う。
【0052】
実施形態2に係る生体情報推定システム1では、平滑化部31は、生体信号波形に対し、所定の時間幅を有する窓を設定し、生体信号波形のうち窓に含まれる部分の値の平均値を、窓の位置に対応する値として算出する。平滑化部31は、窓の位置を時系列に移動することで、窓の位置と、窓の位置に対応する値との組み合わせを生成する。平滑化部31は、窓の位置に対応する値を時系列に示す時系列信号を生成し、第1信号51として出力する。窓の位置は、例えば、窓の終点の時刻であるが、窓の始点の時刻であってもよいし、窓の中心点の時刻であってもよい。窓の時間幅は、例えば、2秒である。
【0053】
実施形態2に係る生体情報推定システム1では、平滑化部31は、平滑化として、生体信号波形の移動平均の算出を行う。これにより、例えば、呼吸波形など検出対象である生体信号波形に対して周波数の大きいノイズを除去し、ピーク間隔の検出精度を向上させることができる。
【0054】
(実施形態に係るその他の変形例)
(1)実施形態1及び2では、生体信号波形は、人の呼吸を示す呼吸波形であり、ピーク間隔は、人の呼吸間隔である。しかしながら、生体信号波形は、人の心拍を示す心拍波形であり、ピーク間隔は、人の鼓動間隔である、としてもよい。より詳細には、例えば、電波センサ10が人の血管上の皮膚の動きを検出し、推定部20は、学習済みモデルを使用して、電波センサ信号から、生体信号波形としての、人の心拍を示す心拍波形を推定する。これにより、生体情報推定システム1は、例えば、睡眠中又は安静時の人の心拍状態の異常検知を補助することができる。
【0055】
(2)実施形態1及び2では、推定部20はニューラルネットワークを用いて電波センサ信号から生体信号波形を推定する。しかしながら、推定部20が用いる機械学習はニューラルネットワークに限られず、任意の機械学習であってよい。また、推定部20は必ずしも機械学習により生体信号波形を推定しなくてもよく、電波センサ信号から生体信号波形を生成する方法は、例えば、電波センサ信号に対して所定の処理を行う方法であってもよい。
【0056】
(3)実施形態1及び2では、第1ピークP1は第1信号51の極大値であり、第2ピークP2は第1信号51の極小値である。しかしながら、第1ピークP1、第2ピークP2の組み合わせはこれに限られず、例えば、第1ピークP1が第1信号51の極小値であり、第2ピークP2が第1信号51の極大値であってもよい。
【0057】
(態様)
第1の態様に係るピーク検出方法は、推定ステップ(S2)と、間隔検出ステップ(S3)と、を含む。推定ステップ(S2)では、電波センサから出力される電波センサ信号に基づき、生体信号波形を推定する。間隔検出ステップ(S3)では、生体信号波形の2以上のピークから生体信号波形のピーク間隔を検出する。間隔検出ステップ(S3)は、平滑化ステップ(S31)と、ピーク検出ステップ(S32)と、差分算出ステップ(S33)と、差分平均化ステップ(S34)と、ピーク特定ステップ(S36)と、を含む。平滑化ステップ(S31)では、生体信号波形の平滑化を行って第1信号(51)を生成する。ピーク検出ステップ(S32)では、第1信号(51)から極大値である複数の第1ピーク(P1)と極小値である複数の第2ピーク(P2)とを検出する。差分算出ステップ(S33)では、複数の第1ピーク(P1)及び複数の第2ピーク(P2)において時系列に連続する第1ピーク(P1)と第2ピーク(P2)との差の絶対値を示す第2信号(52)を生成する。差分平均化ステップ(S34)では、第2信号(52)に平滑化を行って第3信号(53)を生成する。ピーク特定ステップ(S36)では、複数の第1ピーク(P1)のうち、第3信号(53)と第2信号(52)とが所定の条件を満たす時刻に対応するピークを、生体信号波形のピーク(P3)として特定する。
【0058】
上記態様に係るピーク検出方法によれば、生体信号波形を平滑化した第1信号(51)の振幅を基準として、生体信号波形のピーク(P3)を検出する。したがって、ピーク検出方法では、生体信号波形の振幅が小さくてもピーク(P3)を高精度に検出することができる。また、ピーク検出方法では、生体信号波形の振幅とその平均とに基づいてピーク(P3)を検出するため、ピークの検出漏れ及び誤検出を低減することができる。したがって、ピーク検出方法では、生体信号波形のピーク(P3)を正確に抽出することができるため、ピーク間隔を高精度に検出することができる。
【0059】
第2の態様に係るピーク検出方法では、第1の態様において、平滑化ステップでは、平滑化として、周波数が閾値以上の周波数成分を除去するためのローパスフィルタ処理を生体信号波形に対して行う。
【0060】
上記態様に係るピーク検出方法によれば、例えば、呼吸波形など検出対象である生体信号波形に対して周波数の大きいノイズを簡易な方法で除去し、ピーク間隔の検出精度を向上させることができる。
【0061】
第3の態様に係るピーク検出方法では、第1の態様において、平滑化ステップでは、平滑化として、生体信号波形の移動平均の算出を行う。
【0062】
上記態様に係るピーク検出方法によれば、例えば、呼吸波形など検出対象である生体信号波形に対して周波数の大きいノイズを除去し、ピーク間隔の検出精度を向上させることができる。
【0063】
第4の態様に係るピーク検出方法では、第1から第3の態様のいずれかにおいて、ピーク特定ステップにおける所定の条件は、生体信号波形のピークに対応する時刻における第2信号(52)の値を、ピークに対応する時刻における第3信号(53)の値で除した値(54)が閾値(Rth)以上であることである。
【0064】
上記態様に係るピーク検出方法によれば、簡易な方法で、ピークの検出漏れ及び誤検出を低減することができる。したがって、ピーク検出方法では、生体信号波形のピーク(P3)を正確に抽出することができるため、ピーク間隔を高精度に検出することができる。
【0065】
第5の態様に係るピーク検出方法では、第1から第4の態様にいずれかにおいて、生体信号波形は、人の呼吸を示す呼吸波形である。ピーク間隔は、人の呼吸間隔である。
【0066】
上記態様に係るピーク検出方法によれば、例えば、睡眠中の人の呼吸状態の異常検知を補助することができる。
【0067】
第6の態様に係るピーク検出方法では、第1から第4の態様のいずれかにおいて、生体信号波形は、人の心拍を示す心拍波形である。ピーク間隔は、人の鼓動間隔である。
【0068】
上記態様に係るピーク検出方法によれば、例えば、睡眠中又は安静時の人の心拍状態の異常検知を補助することができる。
【0069】
第7の態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに、第1から第6の態様のいずれかに係るピーク検出方法を実行させる。
【0070】
上記態様に係るプログラムによれば、生体信号波形を平滑化した第1信号(51)の振幅を基準として、生体信号波形のピーク(P3)を検出する。したがって、プログラムを用いて、生体信号波形の振幅が小さくてもピーク(P3)を高精度に検出することができる。また、プログラムによれば、生体信号波形の振幅とその平均とに基づいてピーク(P3)を検出するため、ピークの検出漏れ及び誤検出を低減することができる。したがって、プログラムは、生体信号波形のピーク(P3)を正確に抽出することができるため、ピーク間隔を高精度に検出することができる。
【0071】
第8の態様に係るピーク検出装置(1)は、推定部(20)と、間隔検出部(30)と、を備える。推定部(20)は、電波センサ(10)から出力される電波センサ信号に基づき、生体信号波形を推定する。間隔検出部(30)は、生体信号波形のピーク間隔を検出する。間隔検出部(30)は、平滑化部(31)と、ピーク検出部(32)と、差分算出部(33)と、差分平均化部(34)と、ピーク特定部(36)と、を含む。平滑化部(31)は、生体信号波形を平滑化して第1信号(51)を生成する。ピーク検出部(32)は、第1信号(51)から極大値である複数の第1ピーク(P1)と極小値である複数の第2ピーク(P2)とを検出する。差分算出部(33)は、時系列に連続する第1ピーク(P1)と第2ピーク(P2)との差の絶対値を示す第2信号(52)を生成する。差分平均化部(34)は、第2信号(52)を平滑化して第3信号(53)を生成する。ピーク特定部(36)は、複数の第1ピーク(P1)のうち、第3信号(53)と第2信号(52)とが所定の条件を満たす時刻に対応するピークを、生体信号波形のピーク(P3)として特定する。
【0072】
上記態様に係るピーク検出装置(1)によれば、生体信号波形を平滑化した第1信号(51)の振幅を基準として、生体信号波形のピーク(P3)を検出する。したがって、ピーク検出装置(1)は、生体信号波形の振幅が小さくてもピーク(P3)を高精度に検出することができる。また、ピーク検出装置(1)は、生体信号波形の振幅とその平均とに基づいてピーク(P3)を検出するため、ピークの検出漏れ及び誤検出を低減することができる。したがって、ピーク検出装置(1)は、生体信号波形のピーク(P3)を正確に抽出することができるため、ピーク間隔を高精度に検出することができる。
【符号の説明】
【0073】
1 生体情報推定システム(ピーク検出装置)
20 推定部
30 間隔検出部
31 平滑化部
32 ピーク検出部
33 差分算出部
34 差分平均化部
36 ピーク特定部
51 第1信号
52 第2信号
53 第3信号
54 係数(値)
P1 第1ピーク
P2 第2ピーク
P3 ピーク
Rth 閾値
S2 ステップ(推定ステップ)
S3 ステップ(間隔検出ステップ)
S31 ステップ(平滑化ステップ)
S32 ステップ(ピーク検出ステップ)
S33 ステップ(差分算出ステップ)
S34 ステップ(差分平均化ステップ)
S36 ステップ(ピーク特定ステップ)