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  • 特開-撮影システム 図1
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  • 特開-撮影システム 図3A
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  • 特開-撮影システム 図3D
  • 特開-撮影システム 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122689
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】撮影システム
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/18 20210101AFI20240902BHJP
   H04N 23/60 20230101ALI20240902BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20240902BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20240902BHJP
   G03B 30/00 20210101ALI20240902BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20240902BHJP
   H04N 23/40 20230101ALI20240902BHJP
   B62D 41/00 20060101ALN20240902BHJP
【FI】
G03B17/18
H04N23/60 500
H04N7/18 J
G03B15/00 V
G03B30/00
G08G1/00 D
H04N23/40 100
B62D41/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023030362
(22)【出願日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】320012037
【氏名又は名称】ラピステクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西谷 直輝
(72)【発明者】
【氏名】今任 祐基
【テーマコード(参考)】
2H102
5C054
5C122
5H181
【Fターム(参考)】
2H102AA00
2H102BB03
2H102BB32
2H102BB44
5C054CA04
5C054CC02
5C054EA01
5C054EA05
5C054EA07
5C054FC01
5C054FC12
5C054FF02
5C054FF06
5C054GB01
5C054HA30
5C122DA14
5C122EA42
5C122FH11
5C122FH14
5C122FJ03
5C122FJ11
5C122GG01
5C122HA82
5C122HA88
5C122HB01
5H181AA01
5H181BB04
5H181CC04
5H181FF10
5H181FF25
5H181FF33
(57)【要約】
【課題】撮影した画像を表示しなくても、取付位置及び取付角度の調整を簡単に行える撮影システムを提供する。
【解決手段】撮影システムは、カメラと、前記カメラにより撮影された画像を処理し、報知信号を出力するプロセッサと、前記報知信号を受けたことを外部へ報知する報知部と、を有し、前記プロセッサは、前記画像から動体を検知し、前記動体の移動範囲の中心を求め、前記動体の移動範囲の中心に対する前記カメラの撮影範囲の中心のずれ量が予め定められた閾値以下の場合に前記報知信号を出力する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラと、
前記カメラにより撮影された画像を処理し、報知信号を出力するプロセッサと、
前記報知信号を受けたことを外部へ報知する報知部と、
を有し、
前記プロセッサは、
前記画像から動体を検知し、
前記動体の移動範囲の中心を求め、
前記動体の移動範囲の中心に対する前記カメラの撮影範囲の中心のずれ量が予め定められた閾値以下の場合に前記報知信号を出力する、
撮影システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記動体が往復運動する場合、往復運動の範囲を前記移動範囲として中心を求める、請求項1に記載の撮影システム。
【請求項3】
前記報知部は、前記報知信号に応じて外部への報知レベルを多段階に調節可能であり、
前記プロセッサは、前記ずれ量に応じて前記報知信号のレベルを調整する、請求項1に記載の撮影システム。
【請求項4】
前記報知部は、音、光及び振動の少なくとも一つを用いて外部へ報知する、請求項1に記載の撮影システム。
【請求項5】
前記報知部は、音声出力が可能であり、
前記プロセッサは、前記移動範囲の中心に対する前記撮影範囲の中心のずれ方向と前記ずれ量とを求め、前記報知信号として前記ずれ方向を前記報知部から音声出力するための第一報知信号と前記ずれ量を前記報知部から音声出力するための第二報知信号とを出力する、
請求項1に記載の撮影システム。
【請求項6】
前記カメラが前方を向くように車両に取り付けられる、請求項1に記載の撮影システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、撮影システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、乗りかごのドア近辺に設置され、乗りかご内および乗場を含む画像を撮影するカメラの取り付け位置のずれを検知可能な画像処理装置が記載されている。この画像処理装置は、前記乗りかごの床面および前記乗場の床面と区別可能なマーカが設置された状態で撮影された画像を前記カメラから取得する取得手段と、前記カメラの取り付けに関する仕様値に基づいて、前記取得された画像上で前記マーカが映ると推測される関心領域を設定する設定手段と、前記設定された関心領域に含まれる画素群に関する統計量に基づいて、前記カメラのパラメータを調整する調整手段と、前記パラメータの調整後に撮影された画像を前記カメラから取得し、当該取得された画像から前記マーカを認識し、当該認識されたマーカに基づいて、前記カメラの取り付け位置のずれを検知する検知手段と、を具備する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-186114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両用の撮影システムとしてドライブレコーダが知られている。ドライブレコーダの中には、ディスプレイを備えないものがある。ディスプレイを備えないドライブレコーダの場合、車両に対する取付位置や取付角度の確認のため、一旦画像を記録して記録媒体に移し、その記録媒体を別の表示装置に接続してから、記録した画像を確認し、再度取付位置や取付角度を調整することが考えられる。このようにディスプレイを備えないドライブレコーダを車両に取り付ける場合、取付位置や取付角度を調整する作業が煩雑なものとなる。
【0005】
本開示は、撮影した画像を表示しなくても、取付位置及び取付角度の調整を簡単に行える撮影システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様の撮影システムは、カメラと、前記カメラにより撮影された画像を処理し、報知信号を出力するプロセッサと、前記報知信号を受けたことを外部へ報知する報知部と、を有し、前記プロセッサは、前記画像から動体を検知し、前記動体の移動範囲の中心を求め、前記動体の移動範囲の中心に対する前記カメラの撮影範囲の中心のずれ量が予め定められた閾値以下の場合に前記報知信号を出力する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、撮影した画像を表示しなくても、取付位置及び取付角度の調整が簡単な撮影システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の一実施形態に係る撮影システムのハードウェア構成を示す図である。
図2図1の撮影システムを備える画像記録装置を車両に仮付けした状態を示す車両の概略側面図である。
図3A図2の画像記録装置が備えるカメラで動体を撮影した画像を示す図である。
図3B図3Aから動体の移動範囲を求めた図である。
図3C図3Bに示す動体の移動範囲の中心とカメラの撮影範囲の中心を示す図である。
図3D】動体の移動範囲の中心から報知レベルが変化する領域(境界)を示す図である。
図4】プロセッサによる画像処理を示すフローチャートである。
図5】本開示の他の実施形態に係る撮影システムの画像処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本開示の一実施形態の撮影システムの一例を詳細に説明する。本実施形態の撮影システム20は、画像記録装置22に用いられる。画像記録装置22は、一例として車両90の室内に取り付けられるドライブレコーダである(図2参照)。
【0010】
本実施形態の撮影システム20は、図1に示されるように、カメラ30と、プロセッサの一例としてのCPU32を含むコントローラ40と、報知部34と、を備えている。
【0011】
カメラ30は、動画を含む画像を撮影する機能を有する。このカメラ30は、図2に示されるように、車両前方を向くように取り付けられる。具体的には、本実施形態の撮影システム20を構成するカメラ30とCPU32と報知部34とは、一つのハウジング内に収容されている。そしてハウジングが車室内の車両前方側にカメラ30が車両前方を向くように取り付けられる。なお、本実施形態はこの構成に限定されない。例えば、ハウジングを車室内の車両後方側にカメラ30が車両後方を向くように取り付けてもよい。また、本実施形態では、撮影システム20を構成するカメラ30とCPU32と報知部34とを一つのハウジング内に収容しているが、それぞれ別々のハウジングに収容してもよい。また、カメラ30とCPU32とを一つのハウジングに収容し、報知部34を別のハウジングに収容してもよいし、カメラ30を一つのハウジングに収容し、CPU32と報知部34を別のハウジングに収容してもよい。
【0012】
コントローラ40は、図1に示されるように、カメラインタフェース(IF)42と、画像処理部44と、CPU32と、ROM46と、RAM48と、通信部49とを有する。
【0013】
カメラインタフェース42は、カメラ30との信号のインタフェースである。
【0014】
画像処理部(Image Signal Processor)44は、カメラ30で撮影した画像を処理する機能を有する。
【0015】
CPU32は、カメラ30により撮影された画像を処理し、報知信号を出力する機能を有する。具体的には、CPU32は、画像処理部44で処理された画像を更に処理する。またCPU32は、画像記録装置22としてのシステム管理や画像の保存・消去を管理する機能を有する。CPU32の詳細な機能については後述する。
【0016】
ROM46は、画像処理部44で処理された画像を保存する機能を有する。このROM46には処理された画像が映像ファイルとして保存される。映像ファイルの保存により、ROM46の空き容量がなくなると、最も古い映像ファイルを消去して空き容量が確保され、新たな映像ファイルが保存される。なお、ROM46は、画像記録装置22に対して着脱可能な記録媒体でもよいし、組み込み型でもよい。
【0017】
RAM48は、CPU32や画像処理部44の動作に必要なデータメモリや、CPU32により実行されるプログラムを格納するためのメモリとして機能する。
【0018】
通信部49は、有線または無線による通信機能を有する。この通信部49を介してROM46に保存された映像ファイルを外部機器に転送することができる。なお、ROM46を着脱可能な記録媒体とする場合、通信部49を省略してもよい。
【0019】
なお、本実施形態の画像記録装置22は、ドライブレコーダのため、加速度センサ等の各種センサ類を備えている。例えば、加速度センサによって所定値以上の加速度が検知されると、CPU32が映像ファイルの保存を停止する等の処理を行う。
【0020】
また、本実施形態では、画像記録装置22の駆動電力が車両90のバッテリから供給される。
【0021】
報知部34は、CPU32から報知信号を受けたことを外部へ報知する機能を有する。具体的には、報知部34は、音、光及び振動の少なくとも一つを用いてCPU32から報知信号を受けたことを外部へ報知する。
【0022】
また、報知部34は、報知信号に応じて外部への報知レベルを多段階に調節可能であってもよい。具体的には、報知部34が音を発して報知する構成の場合、音の間隔や音の大きさによって報知レベルを調節する。また、報知部34が光を発して報知する構成の場合、光を発する光源の点滅の間隔や光の強さ(光量)によって報知レベルを調節する。また、報知部34が振動を発して報知する構成の場合、振動の間隔や振動の強さによって報知レベルを調節する。なお、本開示はこの構成に限定されない。報知信号に応じて外部への報知レベルを多段階に調節できればどのような構成であってもよい。
【0023】
次にCPU32による画像処理について図4を用いて説明する。
CPU32は、カメラ30で撮影され、画像処理部44で処理された画像(図3A)を取得する(ステップS100)。
【0024】
次に、CPU32は、取得した画像から動体50を検知する(ステップS102)。具体的には、CPU32は、取得した画像において変化量の大きい部分を動体50として検知する。
【0025】
次に、CPU32は、動体50の移動範囲52の中心52Cを求める(ステップS104)。具体的には、CPU32は、まず、取得した画像内における動体50の移動範囲52を求め(図3B参照)、求めた移動範囲からその中心52Cを求める(図3C参照)。なお、動体50が往復運動する場合、往復運動の範囲(変化量の大きい部分)を移動範囲52として求め、求めた移動範囲52からその中心52Cを求める。
【0026】
次に、CPU32は、動体50の移動範囲52の中心52Cに対するカメラ30の撮影範囲31の中心31Cのずれ量を求める(ステップS106)。
【0027】
次に、CPU32は、ずれ量が予め定められた閾値以下か否かを判定する(ステップS108)。ずれ量が予め定められた閾値以下の場合、ステップS110へ移行する。
【0028】
次に、CPU32は、ずれ量に応じて報知信号のレベルを調整する(ステップS110)。すなわち、ずれ量に応じたレベルの報知信号を報知部34へ出力する。なお、図3Dには、中心52Cからのずれ量が所定値に達すると報知信号のレベルが変化する領域(境界)を示している。
【0029】
報知部34は、CPU32から報知信号を受け取ると、報知信号のレベルに応じて報知レベルを調節して外部へ報知する。なお、報知レベルは、前述したように、音の場合は音の間隔や強さ、光の場合は光の点滅間隔や光の強さ、振動の場合は振動の間隔や振動の強さによって示される。
【0030】
なお、前述のCPU32による画像処理は、カメラ30の取付位置や取付角度を調整する際に使用する機能である。そのため、カメラ30の取付位置や取付角度を調整する際には、CPU32による画像処理が所定時間毎に繰り返される。これにより、カメラ30(画像記録装置22)を取り付ける際に、中心31Cと中心52Cとのずれ量に基づいて報知部34から例えば音、光又は振動の少なくとも一つによって報知がされるため、取付作業者がカメラ30で撮影した画像をディスプレイに表示しなくても、カメラ30の取付位置及び取付角度の調整を簡単に行うことができる。また、カメラ30の取付位置や取付角度が変わり、再調整が必要な場合であっても、簡単に再調整を行うことができる。なお、ここでいうカメラ30の取付位置及び取付角度の調整は、カメラ30のレンズの光軸を所定の位置に合わせるために行われる調整である。
【0031】
次に本実施形態の作用について説明する。
本実施形態の撮影システム20では、CPU32が中心52Cに対する中心31Cのずれ量が予め定められた閾値以下の場合に報知信号を出力する。この報知信号を受けると、報知部34が外部へ報知する。すなわち、カメラ30による撮影範囲が所定の基準を満たしたことを知ることができる。このため、撮影システム20では、カメラ30で撮影した画像をディスプレイに表示しなくても、カメラ30の取付位置及び取付角度の調整を簡単に行うことができる。特に、CPU32がずれ量に応じて報知信号のレベルを調整し、その報知信号に応じて報知部34が外部への報知レベルを多段階に調節する場合、カメラ30の取付位置及び取付角度の調整が更に簡単になる。一例として、ずれ量に基づいて報知部34から音が発せられる場合、ずれ量が大きいほど音の間隔を広くたり、音を小さくたりし、ずれ量が小さいほど音の間隔を狭くしたり、音を大きくしたりすることによって、作業者に報知してもよい。このように報知を行うことで、作業者がより位置及び角度の精度よくカメラ30を取り付けることができる。
【0032】
本実施形態の撮影システム20では、CPU32は動体50が往復運動する場合、往復運動の範囲を移動範囲52として中心52Cを求める。このため、CPU32が取得した画像において変化量の大きい部分の範囲の中心を特定できることから、カメラ30の取付位置及び取付角度の精度が向上する。
【0033】
本実施形態の撮影システム20では、報知部34が、音、光及び振動の少なくとも一つを用いて外部へ報知する。ここで報知部34が音又は振動を発する場合、作業者は報知部34を見なくてもカメラ30の取付位置及び取付角度を簡単に調整することができる。また、報知部34が光又は振動を発する場合、作業者は騒音があってもカメラ30の取付位置及び取付角度を簡単に調整することができる。
【0034】
前述の実施形態では、報知部34が、音、光及び振動の少なくとも一つを用いて外部へ報知する構成としたが、本開示はこれに限定さない。例えば、報知部34は音声出力が可能な構成とされてもよい。また、CPU32は、図5に示されるように、動体50の移動範囲52の中心52Cに対する撮影範囲31の中心31Cのずれ方向とずれ量とを求め(ステップS116)、報知信号としてずれ方向を報知部34から音声出力するための第一報知信号を出力し(ステップS120)、報知信号としてずれ量を報知部34から音声出力するための第二報知信号とを出力してもよい(ステップS122)。なお、ステップS120とステップS122は入れ替えてもよい。具体的には、中心52Cに対して中心31Cがずれている場合、そのずれ量を報知部34から音声で出力し、ずれ方向を報知部34から音声で出力することでカメラ30の取付位置及び取付角度の調整を簡単に行うことができる。
また、上記ではCPU32が音声出力用の情報を生成しているが、本開示はこの構成に限定されない。例えば、CPU32とは別に音声出力用の処理部を報知部34との間に設けてもよい。
【0035】
前述の実施形態では、CPU32がずれ量或いはずれ量及びずれ方向を求める画像処理を行うが本開示はこの構成に限定されない。この画像処理は、画像処理部44で行ってもよいし、ドライブレコーダのシステム管理を行うCPU32とは別に専用のCPUを設けてもよい。
【0036】
前述の実施形態では、撮影システム20が一つのカメラ30を有しているが、複数のカメラを有していてもよい。この場合、カメラ毎に取付位置及び取付角度を調整可能であれば、カメラ毎にCPU32による画像処理を行うことで、各カメラの取付位置及び取付角度を簡単に調整することができる。一例として、画像記録装置22がドライブレコーダの場合、カメラ30を外側カメラ、別のカメラ30を内側カメラとしてもよい。
【0037】
前述の実施形態では、画像記録装置22を車両90に用いたが、本開示はこの構成に限定されない。例えば、画像記録装置22を監視装置(所謂監視カメラ)や防犯装置(防犯カメラ)として用いてもよい。この場合でも、車両90に用いた場合と、同様の作用を得ることができる。
【0038】
さらに、本開示は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【0039】
以下次の付記を開示する。
(付記1)
カメラと、
前記カメラにより撮影された画像を処理し、報知信号を出力するプロセッサと、
前記報知信号を受けたことを外部へ報知する報知部と、
を有し、
前記プロセッサは、
前記画像から動体を検知し、
前記動体の移動範囲の中心を求め、
前記動体の移動範囲の中心に対する前記カメラの撮影範囲の中心のずれ量が予め定められた閾値以下の場合に前記報知信号を出力する、
撮影システム。
【0040】
(付記2)
前記プロセッサは、前記動体が往復運動する場合、往復運動の範囲を前記移動範囲として中心を求める、付記1に記載の撮影システム。
【0041】
(付記3)
前記報知部は、前記報知信号に応じて外部への報知レベルを多段階に調節可能であり、
前記プロセッサは、前記ずれ量に応じて前記報知信号のレベルを調整する、付記1又は付記2に記載の撮影システム。
【0042】
(付記4)
前記報知部は、音、光及び振動の少なくとも一つを用いて外部へ報知する、付記1~付記3のいずれか1項に記載の撮影システム。
【0043】
(付記5)
前記報知部は、音声出力が可能であり、
前記プロセッサは、前記移動範囲の中心に対する前記撮影範囲の中心のずれ方向と前記ずれ量とを求め、前記報知信号として前記ずれ方向を前記報知部から音声出力するための第一報知信号と前記ずれ量を前記報知部から音声出力するための第二報知信号とを出力する、
付記1に記載の撮影システム。
【0044】
(付記6)
前記カメラが前方を向くように車両に取り付けられる、付記1~付記5のいずれか1項に記載の撮影システム。
【符号の説明】
【0045】
20 撮影システム
30 カメラ
31 撮影範囲
31C 中心
32 CPU(プロセッサ)
34 報知部
50 動体
52 移動範囲
52C 中心
90 車両
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5