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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122747
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】太陽電池モジュール
(51)【国際特許分類】
   H02S 30/10 20140101AFI20240902BHJP
   H02S 40/34 20140101ALI20240902BHJP
【FI】
H02S30/10
H02S40/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023030464
(22)【出願日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニックホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】曽谷 直哉
(72)【発明者】
【氏名】森 康敏
【テーマコード(参考)】
5F251
【Fターム(参考)】
5F251JA09
5F251JA27
5F251JA30
(57)【要約】
【課題】裏面側に凸の撓みが大きなモジュール本体を採用した場合でも、端子ボックスが架台に接触することを抑制できる太陽電池モジュールを提供すること。
【解決手段】太陽電池モジュール101が、太陽電池ストリングの延在方向においてモジュール本体10の片側に位置する1以上の端子ボックス20と、少なくとも1つの端子ボックス20に関してモジュール本体10又は架台5におけるその端子ボックス20よりも延在方向の中心側の位置に固定されると共に、高さ方向に突出するサポータ140とを備える。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
架台と、
前記架台に固定されたフレームと、
複数の太陽電池ストリングであって前記各太陽電池ストリングが直列に接続された複数の太陽電池セルを含む前記複数の太陽電池ストリング、及び前記複数の太陽電池ストリングが充填されている充填部を含むと共に、前記フレームに固定されるモジュール本体と、
前記モジュール本体の裏側に固定されると共に、前記太陽電池ストリングの延在方向において前記モジュール本体の片側に位置する1以上の端子ボックスと、
少なくとも1つの前記端子ボックスに関し、前記架台におけるその端子ボックスよりも前記延在方向の中心側の位置に固定されると共に、前記架台から前記モジュール本体側に高さ方向に突出するサポータと、
を備える、太陽電池モジュール。
【請求項2】
架台と、
前記架台に固定されたフレームと、
複数の太陽電池ストリングであって前記各太陽電池ストリングが直列に接続された複数の太陽電池セルを含む前記複数の太陽電池ストリング、及び前記複数の太陽電池ストリングが充填されている充填部を含むと共に、前記フレームに固定されるモジュール本体と、
前記モジュール本体の裏側に固定されると共に、前記太陽電池ストリングの延在方向において前記モジュール本体の片側に位置する1以上の端子ボックスと、
少なくとも1つの前記端子ボックスに関し、前記モジュール本体におけるその端子ボックスよりも前記延在方向の中心側の位置であって前記架台に高さ方向に重なる架台重なり部を含む位置に固定されると共に、前記モジュール本体から前記架台側に前記高さ方向に突出するサポータと、
を備える、太陽電池モジュール。
【請求項3】
架台と、
前記架台に固定されたフレームと、
複数の太陽電池ストリングであって前記各太陽電池ストリングが直列に接続された複数の太陽電池セルを含む前記複数の太陽電池ストリング、及び前記複数の太陽電池ストリングが充填されている充填部を含むと共に、前記フレームに固定されるモジュール本体と、
前記モジュール本体の裏側に固定されると共に、前記太陽電池ストリングの延在方向において前記モジュール本体の片側に位置する1以上の端子ボックスと、
少なくとも1つの前記端子ボックスに関し、前記モジュール本体におけるその端子ボックスよりも前記延在方向の中心側の位置であって前記延在方向に直交する直交方向に関して前記端子ボックスの存在範囲の全てが含まれる位置に固定されると共に、前記モジュール本体から前記架台側に高さ方向に突出するサポータと、
を備える、太陽電池モジュール。
【請求項4】
前記延在方向に関し、前記サポータの中心側の端が、前記モジュール本体の前記片側の端から、前記モジュール本体の全長の40%の長さ以下の距離離れた位置に存在する、請求項1から3のいずれか1つに記載の太陽電池モジュール。
【請求項5】
前記延在方向に関し、前記サポータの中心側の端が、前記モジュール本体の前記片側の端から、前記モジュール本体の全長の30%の長さ以下の距離離れた位置に存在する、請求項4に記載の太陽電池モジュール。
【請求項6】
前記延在方向、及び前記高さ方向を含むと共に、前記サポータを通過する断面において、前記フレームにおいて前記架台に接触している箇所における前記延在方向の中心側の端と、前記サポータの先端側かつ前記延在方向の中心側の点とを結んだ直線上に位置すると共に前記延在方向の位置が前記端子ボックスの中心側の端の位置と同一である点と、前記モジュール本体との前記高さ方向の距離が、前記端子ボックスの高さよりも長い、請求項2又は3に記載の太陽電池モジュール。
【請求項7】
前記サポ―タが、前記延在方向及び前記高さ方向の両方に直交する直交方向に移動可能になっている、請求項2又は3に記載の太陽電池モジュール。
【請求項8】
前記サポータと、前記端子ボックスの蓋とが、前記延在方向に延びる連結部を介して接続され、前記サポータ、前記蓋、及び前記連結部が一体に構成される、請求項2又は3に記載の太陽電池モジュール。
【請求項9】
前記端子ボックスから前記延在方向の中心側の領域に延びるケーブルを備え、
前記ケーブルが前記サポータを貫通するか、又は、前記サポータが前記ケーブルに固定される固定部を有する、請求項2又は3に記載の太陽電池モジュール。
【請求項10】
前記サポータを前記端子ボックスに取り付けるための取付部材を備える、請求項2又は3に記載の太陽電池モジュール。
【請求項11】
前記モジュール本体の裏面が、ガラス、又は硬質部材で構成される、請求項1から3のいずれか1つに記載の太陽電池モジュール。
【請求項12】
前記高さ方向の外側からの平面視で前記モジュール本体が略長方形の形状を有し、
前記モジュール本体の幅方向が前記延在方向に一致する、請求項1から3のいずれか1つに記載の太陽電池モジュール。
【請求項13】
前記サポータが、前記端子ボックスから延出するケーブルに後付けで取付可能な取付部を有する、請求項2又は3に記載の太陽電池モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、太陽電池モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
太陽電池産業が広がりを見せる中、生産効率等の観点から、太陽電池モジュールに用いられるセルサイズ(ウエハサイズ)が大型化している。大型化により、大面積・高出力のモジュール(2.3mx1.7m級)が安価に多く生産されるようになり、大規模発電施設(メガソーラー)などの地上設置型などで多く用いられるようになった。
【0003】
一方、個人宅をはじめとした住宅屋根への設置も進んでいるが、屋根サイズの制限から比較的小型のモジュールが重宝されている。しかし、セルサイズの大型化により、従来のセル配列では、住宅屋根に適したサイズのモジュールを作製することが難しくなってきた。
【0004】
すなわち、現在主流である約210mmx105mmのセルを、特許文献1に記載の太陽電池モジュールのようにモジュール長手方向に直列に配置する場合、つまり、セルストリングを長手方向にとる従来の配列では、短手方向(短辺方向)サイズは、約420mm(+セル間距離)単位でしか変更することができない。よって、短手方向サイズは、例えば、880mm,1305mm,1730mmといった具合にしか変更できず、短手方向のサイズの自由度が低い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-68579号公報
【特許文献2】特開2003-105940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図25は、従来、住宅用として用いられてきた太陽電池モジュールの一例(セルサイズ:125mmx125mm,12太陽電池セルx6太陽電池ストリング)1101を高さ方向の裏面側から見たときの平面図である。セルサイズが125mmx125mmであるので、短手方向の長さは、125mmx2(+セル間距離)、約155mm単位で、調整可能であるが、210mmx105mmのセルを用い、同じストリング方向、即ち、長手方向に延在するように構成する場合には、短手方向の調整単位は約425mmとなり、自由度が低くなる。
【0007】
そこで、210mmx105mmのセルを用いる場合のモジュール短手方向の自由度を高くする方法として、図1に一例を示すようにストリング方向を変更することが一つの手段である。図1は、太陽電池ストリング15が太陽電池モジュール1の短手方向(幅方向)に延在するように構成した太陽電池モジュール1を厚さ方向の裏面側から見たときの平面図である。
【0008】
図1に示すように、太陽電池ストリング15を太陽電池モジュール1の短手方向に延在するようにした場合、短手方向は、105mm(+セル間隔)単位で調整が可能となり、短手方向の長さ自由度が向上する。一方、バイパスダイオードを含む端子ボックス(J/B)20を太陽電池モジュール1の長辺フレームに沿うように長辺フレーム周辺に設ける必要が生じる。
【0009】
図25及び図1には、端子ボックス20,1020、および、4点固定時の理想的な架台5,1005の位置を示している。瓦など屋根の状況により、架台5,1005の位置は多少変更が生じることがある。図25に示す従来の太陽電池モジュール1001では、端子ボックス1020が短辺フレーム近傍に形成されているため、端子ボックス1020と架台1005が接触する危険を生じなかった。
【0010】
一方、太陽電池ストリングの向きを90°回転させた図1に示す太陽電池モジュール1では、端子ボックス位置と架台位置が高さ方向に重なって配置される可能性が高い。ここで、端子ボックスと架台の接触を抑制する構造を一切設けなかった場合、図26に示す参考例の太陽電池モジュール1101のように、積雪等でモジュール本体(太陽電池モジュールのうちで、架台、フレーム、及び端子ボックス以外の部分)10の裏面側に凸の撓みが生じて、端子ボックス20と架台(屋根直置きの場合には、屋根材)5が接触することが懸念される。また、端子ボックス20が架台5等に接触し、さらに、力が加わると、端子ボックス20の破損、剥離等が発生し、出力不良が生じる虞がある。
【0011】
係る背景において、端子ボックス20と架台5が接触する危険を回避する方法としては、例えば、端子ボックス20と架台5が高さ方向に重なる位置への(架台の)設置を禁止するなどの施工制限を設ける方法がある。また、モジュールの短手方向のサイズを小さくすることでも撓みを抑制することができる(が、モジュールサイズに制限を受けることになる)。
【0012】
撓みを抑える方法として、例えば、特許文献2に記載されている技術のように、太陽電池ストリングの延在方向において、モジュール本体の中心に弾性体による部材(支持部材)を設ける技術が知られており、その技術を採用すれば、端子ボックスの撓み抑制効果を期待できる。
【0013】
しかし、太陽電池モジュールの軽量化を目的として、さらに、薄いガラスの強化が可能となってきていることから、ガラスの薄板化が進んできており、モジュール本体の剛性は小さくなる傾向にある。将来的には、さらに薄板化等が進み、撓みがさらに大きくなることが予想される。そこで、本開示の目的は、モジュール本体の剛性が小さく、裏面側に凸の撓みが大きくなるモジュール本体を採用した場合でも、端子ボックスが架台に接触することを抑制できる手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するため、本開示に係る太陽電池モジュールは、架台と、前記架台に固定されたフレームと、複数の太陽電池ストリングであって前記各太陽電池ストリングが直列に接続された複数の太陽電池セルを含む前記複数の太陽電池ストリング、及び前記複数の太陽電池ストリングが充填されている充填部を含むと共に、前記フレームに固定されるモジュール本体と、前記モジュール本体の裏側に固定されると共に、前記太陽電池ストリングの延在方向において前記モジュール本体の片側に位置する1以上の端子ボックスと、少なくとも1つの前記端子ボックスに関し、前記架台におけるその端子ボックスよりも前記延在方向の中心側の位置に固定されると共に、前記架台から前記モジュール本体側に高さ方向に突出するサポータと、を備える。
【0015】
また、本開示に係る太陽電池モジュールは、架台と、前記架台に固定されたフレームと、複数の太陽電池ストリングであって前記各太陽電池ストリングが直列に接続された複数の太陽電池セルを含む前記複数の太陽電池ストリング、及び前記複数の太陽電池ストリングが充填されている充填部を含むと共に、前記フレームに固定されるモジュール本体と、前記モジュール本体の裏側に固定されると共に、前記太陽電池ストリングの延在方向において前記モジュール本体の片側に位置する1以上の端子ボックスと、少なくとも1つの前記端子ボックスに関し、前記モジュール本体におけるその端子ボックスよりも前記延在方向の中心側の位置であって前記架台に高さ方向に重なる架台重なり部を含む位置に固定されると共に、前記モジュール本体から前記架台側に前記高さ方向に突出するサポータと、を備える。
【0016】
また、本開示に係る太陽電池モジュールは、架台と、前記架台に固定されたフレームと、複数の太陽電池ストリングであって前記各太陽電池ストリングが直列に接続された複数の太陽電池セルを含む前記複数の太陽電池ストリング、及び前記複数の太陽電池ストリングが充填されている充填部を含むと共に、前記フレームに固定されるモジュール本体と、前記モジュール本体の裏側に固定されると共に、前記太陽電池ストリングの延在方向において前記モジュール本体の片側に位置する1以上の端子ボックスと、少なくとも1つの前記端子ボックスに関し、前記モジュール本体におけるその端子ボックスよりも前記延在方向の中心側の位置であって前記延在方向に直交する直交方向に関して前記端子ボックスの存在範囲の全てが含まれる位置に固定されると共に、前記モジュール本体から前記架台側に高さ方向に突出するサポータと、を備える。
【発明の効果】
【0017】
本開示に係る太陽電池モジュールによれば、裏面側に凸の撓みが大きなモジュール本体を採用した場合でも、端子ボックスが架台に接触することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本開示の一実施形態に係る太陽電池モジュールを裏面側から見たときの平面図である。
図2】モジュール本体を短手側から見た概略(モデル)図である。
図3】モジュール本体の撓み状態を示した短手側側方図である。
図4】モジュール本体の短手方向撓み曲線図である。
図5】サポータでモジュール本体の裏面側を支持したときのモジュール本体の撓み状態を表す図である。
図6】フレーム高さを25mm、サポータ、または、ほぼ全面に配した支持体の高さ方向の動作位置をフレームより-5mm、短辺長さを1000mm、単位幅当たりの曲げ合成(E・I)/wを300N・m、荷重を5400Paとしたときのハリ理論によるモジュール本体の短手方向の撓み曲線の軌跡を表す図である。
図7】サポータ(200mm位置)、及びほぼ全面に配した支持材の夫々について、それら部材の高さ方向の動作位置をフレームより-5mmとしたときの、荷重と、端子ボックス位置(150mm)の撓み量との関係について示す図である。
図8】モジュール本体の延在方向の一端から他端までの長さを1000mmとし、(E・I)/wを300N・mとし、荷重を2400Paとし、端子ボックスの位置を150mmとし、サポータの高さ方向の動作位置を-5mmとしたときの、サポータの延在方向の位置と、モジュール本体の高さ方向位置との関係を示す図である。
図9】モジュール本体の延在方向の一端から他端までの長さを1000mmとし、(E・I)/wを300N・mとし、荷重を5400Paとし、端子ボックスの位置を150mmとし、サポータの高さ方向の動作位置を-5mmとしたときの、サポータの延在方向の位置と、モジュール本体の高さ方向位置との関係を示す図である。
図10】モジュール本体の延在方向の一端から他端までの長さを2000mmとし、(E・I)/wを535.5N・mとし、荷重を602.4Paとし、端子ボックスの位置を300mmとし、サポータの高さ方向の動作位置を-5mmとしたときの、サポータの延在方向の位置と、モジュール本体の高さ方向位置との関係を示す図である。
図11】モジュール本体の延在方向の一端から他端までの長さを1000mmとし、(E・I)/wを300N・mとし、荷重を2400Paとし、端子ボックスの位置を150mmとし、サポータの高さ方向の動作位置を-15mmとしたときの、サポータの延在方向の位置と、モジュール本体の高さ方向位置との関係を示す図である。
図12】一実施形態の太陽電池モジュールを高さ方向の裏面側から見たときの平面図である。
図13】一実施形態における太陽電池モジュールの一部を裏側から見たときの斜視図である。
図14】一実施形態における太陽電池モジュールの一部の模式長手方向断面図である。
図15】一実施形態に係る太陽電池モジュールの一部を裏面側から見たときの斜視図である。
図16】一実施形態の太陽電池モジュールの一部を高さ方向裏面側から見たときの平面図である。
図17】一実施形態の太陽電池モジュールの一部を延在方向の中心側から見たときの側面図である。
図18】一実施形態の太陽電池モジュールの一部を裏面側から見たときの斜視図である。
図19】一実施形態の太陽電池モジュールの一部を裏面側からみたときの斜視図である。
図20】太陽電池モジュールにおいてサポータを設置する方法の一例を説明する図である。
図21】一実施形態の太陽電池モジュールの一部の模式断面図である。
図22】一実施形態の太陽電池モジュールの一部の模式断面図である。
図23】一実施形態の太陽電池モジュールの一部の模式断面図である。
図24】サポータにおける高さ方向と延在方向とを含む断面における断面形状の例を示す図である。
図25】従来の住宅用の太陽電池モジュールを高さ方向の裏面側から見たときの平面図である。
図26】モジュール本体が撓んだ際に懸念される問題を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本開示に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて新たな実施形態を構築することは当初から想定されている。また、以下の実施例では、図面において同一構成に同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、複数の図面には、模式図が含まれ、異なる図間において、各部材における、縦、横、高さ等の寸法比は、必ずしも一致しない。また、以下で説明される構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素であり、必須の構成要素ではない。
【0020】
図1に示すように、本開示の太陽電池モジュール1は、架台5、架台5に固定されたフレーム8、モジュール本体10、及び1以上の端子ボックス20を備える。また、モジュール本体10は、複数の太陽電池ストリング15と、複数の太陽電池ストリング15が充填されている充填部25を含み、各太陽電池ストリング15は、直列に接続された複数の太陽電池セル30を有する。各太陽電池ストリング15は、直線上を延在する(直線状に延在する)。なお、太陽電池ストリング15の数は、複数であれば如何なる数でもよく、例えば、6以上でもよく、8以上でもよい。また、以下では、モジュール本体10が、平板形状である場合について説明するが、モジュール本体は、受光側に凸の湾曲形状でもよい。この場合、太陽電池ストリングは、高さ方向から見たときの平面視で、直線上を延在するか(直線状に延在するか)、又は略直線上を延在する(略直線状に延在する)。また、太陽電池セル30のサイズは、如何なるサイズでもよい。また、一つの太陽電池ストリング15に含まれる太陽電池セル30の数は、複数であれば如何なる数でもよく、例えば、6以上でもよく、8以上でもよい。また、以下の説明で、延在方向と言及した場合、その延在方向は、太陽電池モジュール1における太陽電池ストリング15の延在方向のことである。また、直交方向と言及した場合、その直交方向は、延在方向と太陽電池モジュール1の高さ方向の両方に直交する方向のことである。また、太陽電池モジュール1は、以下で詳述するサポータ40を備えるが、サポータ40は、架台5のモジュール本体10側に取り付けられてもよく、モジュール本体10の裏面側に取り付けられてもよい。
【0021】
まず、モジュール本体の撓みを定性的に議論するため、延在方向(短手方向に一致)の一次元曲げ、すなわち、短辺に対して長辺が十分に長い場合に、ハリの曲げ理論を適用する。なお、本願発明者は、有限の長辺の場合に関しても、ハリの曲げ計算により計算(一次元)された撓み曲線と、有限の長辺を有するモデルのCAE(Computer Aided Engineering)により得られた曲線は、絶対値が異なるものの、曲線形状が略一致する(曲線形状が略一致した比例関係となる)ことを確認しており、短辺に対して長辺が十分に長い場合と、長辺が有限の場合とで、同じ定性的な議論を行うことができる。
【0022】
(1)両端単純支持
フレームに、モジュール本体を単に設置した場合には、図2、すなわち、モジュール本体10を短手方向から見た概略(モデル)図に示すように、モジュール本体10の延在方向の両端を単純に支持した状態に一致し、モジュール本体10は、直線上に延在する。次に、その状態のモジュール本体10に受光面側から荷重P0を付与すると、図3、すなわち、モジュール本体の撓み状態を示した短手側側方図に示すように、モジュール本体10に撓みが生じる。
【0023】
ここで、裏面側への撓み量z(x)は、モジュール本体の延在方向の一端からの距離をxとし、Poを荷重(圧力)とし、(E・I)/wを曲げ剛性(単位幅あたり)とし、RA,RBをフレームによる支持力(単位幅あたり)とし、lをモジュール本体の短辺長さ(正確には支持点間隔)とし、hを支持点(フレーム部)における架台からモジュール本体の裏面までの高さとしたとき、次の式(1)で表される。なお、lは、図面では、イタリック体で示される場合がある。)
【数1】
【0024】
よって、最大たわみは、延在方向の中心で生じ、その値は、xに(l/2)を代入してなる次の式(2)で表される。
【数2】
【0025】
(2)両端単純支持における架台接触の場合
最大撓み式(2)(の絶対値)が、モジュール高さを超えると、架台や屋根材に接触することにより、最大撓みは制限を受けるが、その場合、モジュール本体の撓み曲線は、等分布荷重Poを一定に保ったまま、最大撓みzmin(式(2))がモジュール高さに一致するようにモジュール幅lを変化させ、最大撓み点から右側を平行移動した曲線で近似できる。
【0026】
すなわち、式(2)において、zmin=-hとなるlをleqとすると、モジュール本体の撓み曲線は、図4に示すように、最下点x=(1/2)leqより、右側(x>(1/2)leq)を右に、l-leqだけずらしたものとなる。(ただし、最下点が架台よりも上となる場合には、式(1)がそのまま適用される。同様の考え方は、架台や屋根材に接触する場合だけでなく、接触範囲より大きい支持部材を配置した場合にも用いることができる。
【0027】
(3)端子ボックス付近にサポータを設けた場合
次に、図5、すなわち、サポータ40(図1も参照)でモジュール本体10の裏面側を支持したときのモジュール本体10の撓み状態を表す図を参照して、モジュール本体10の裏面より裏面側にサポータを設けた場合に関して考察する。
【0028】
サポータ位置が働く位置を(a,Δz)、ここで、(Δz<0)とすると、サポータ40にモジュール本体10が接触(モジュール側にサポータを設けた場合は、架台にサポータが接触)する荷重までは、単純両端支持となるので、上記式(1)に従う。他方、荷重が増し、サポータ40が機能し始めると、下記の式(3-1),(3-2)に従う。
【数3】
【0029】
ここで、RA、RBは、両端のフレームより生じる支持力、Rsは、サポータより生じる支持力であり、C1,C2は、積分定数である。RA、RB、Rs、C1,C2は、次の式(4)で示す境界条件により決められる。
【数4】
【0030】
上記境界条件において、M(x)は、位置xにおける曲げモーメントであり、z′(x)は、xにおける(z:モジュール裏面高さ)の微分値(傾き)である。また、z′(a-0)、z′(a+0)は、x=aの左側、および、右側のz′値であり、Δzは、サポート位置(Δz<0)である。なお、サポータが機能し、更に、裏面が架台にも接触する場合には、前述の平行移動の考えを適用することができる。
【0031】
次に、従来のたわみ抑制手法の課題、および、サポータを設ける場合の利点に関して、ハリ理論を用いて説明する。図6は、フレーム高さを25mm、サポータ、または、ほぼ全面に配した支持体の高さ方向の動作位置をフレームより-5mm、短辺長さを1000mm、単位幅当たりの曲げ合成(E・I)/wを300N・m、荷重を5400Paとしたときのハリ理論によるモジュール本体の短手方向の撓み曲線の軌跡を表す図である。
【0032】
図6に示すように、両端支持によりサポートを設けなければ、モジュール本体は、大きく撓み、中央付近の一定の範囲が架台と接触することにより、撓みが抑制される。次に、-5mm位置に支持材を配置した場合、変位は-5mmに制限され、略延在方向の全域に亘って支持材の高さまでモジュール裏面が撓む。
【0033】
一方、200mmの位置にのみサポータを設けた場合は、端子ボックス位置、例えば、150mm位置の撓みは2.7mmに抑制できる。また、2400Paの同じ位置における撓みが約3mmであるので、荷重が増しても、サポータよりも延在方向の外側の端子ボックスの位置は降下しない傾向にある。したがって、200mmの位置にのみサポータを設けると、その延在方向の外側に存在する端子ボックスが架台に接触することを効果的に抑制できる。
【0034】
また、サポータを用いる場合、支持材のように延在方向に広範囲に設ける必要がなく、延在方向に局所的に設けるだけで、端子ボックスが架台に接触することを効果的に抑制できる。よって、支持材を設ける場合との比較において、太陽電池モジュールの製造コストも低減できる。また、広範囲に支持材を設ける場合に比べ、サポータのみを設けた場合の方が、モジュール本体がサポータ、または、支持材に接触する圧力が高くなるため、頻繁な接触による故障や騒音が発生しにくい。
【0035】
なお、180Paまでは、サポータとモジュール裏面が接触することはない。また、サポータ位置をより低く設定すると接触可能性は、更に小さくなる。例えば、サポータの高さを、15mm、換言すると、モジュール本体の裏面より-10mmの位置になるよう設置すると、荷重が380Paまでは接触しない。サポータをこの位置としたとき、荷重が2400Pa,5400Paとなると、端子ボックス位置(150mm)の変位は、それぞれ、7.2mm,7.0mmとなる。他方、支持材を同じ-10mm位置に配置した場合には、荷重が230Pa程度で中央部が接触し、端子ボックス位置の撓みは、荷重が2400Paで7.5mm、荷重が5400Paでは8.6mmとなる。
【0036】
次に、端子ボックス位置の荷重圧力依存について説明する。図7は、サポータ(200mm位置)、及びほぼ全面に配した支持材の夫々について、それら部材の高さ方向の動作位置をフレームより-5mmとしたときの、荷重と、端子ボックス位置(150mm)の撓み量との関係について示す図である。なお、図7に示す撓みは、サポータの位置が200mmであり、端子ボックスの位置が150mmであるときの値である。
【0037】
サポータや支持体が機能する荷重までは、これらがない場合と同様の撓みが生じる。また、延在方向全域に亘って支持体を配置した条件では、中央部付近から接触が開始し、これにより撓みが抑制される。一方、サポータを用いると、より高荷重領域でサポータが機能し始め、その後は荷重の増加に伴いむしろ端子ボックス位置の撓み量は減少する。このことから、端子ボックスの近傍かつ中心寄りにサポータを配置することで、少ない資材で効果的かつ安定的に端子ボックスを接触から保護することができる。
【0038】
次に、端子ボックスの接触を効果的に抑制できるサポータの延在方向位置を検討する。なお、サポータの位置とは、実際に撓みが生じたときにモジュールを支える位置である。例えば、矩形のサポータであれば延在方向の中心側の端となり、頂部を半円状にする場合は、サポータにおける延在方向の中央位置になる。
【0039】
効果的なサポータ位置を一般化して検討するため端子ボックスの位置(右端)を、xJB=J・lとし、サポータの位置を、x=a=A・lと、モジュール本体の短辺長さlに対する比率で表し、端子ボックス位置における変位を求めると、式(3-1)は、A,Jのみの関数、f(A,J)とg(A,J)を用いて、次の式(5)と表すことができる。
【数5】
【0040】
すなわち、A,Jをパラメータとして用いると、第1項は、A,Jのみにより決まる値f(A,J)と(w/(E・I))P・lの積、第2項は、A,Jのみにより決まる値g(A,J)とΔzの積となる。以上を踏まえ、式(3-1)により数値計算した結果を考察する。
【0041】
図8は、モジュール本体の延在方向の一端から他端までの長さを1000mmとし、(E・I)/wを300N・mとし、荷重を2400Paとし、端子ボックスの位置を150mmとし、サポータの高さ方向の動作位置を-5mmとしたときの、サポータの延在方向の位置と、モジュール本体の高さ方向位置との関係を示す図である。
【0042】
また、図9は、モジュール本体の延在方向の一端から他端までの長さを1000mmとし、(E・I)/wを300N・mとし、荷重を5400Paとし、端子ボックスの位置を150mmとし、サポータの高さ方向の動作位置を-5mmとしたときの、サポータの延在方向の位置と、モジュール本体の高さ方向位置との関係を示す図である。
【0043】
また、図10は、モジュール本体の延在方向の一端から他端までの長さを2000mmとし、(E・I)/wを535.5N・mとし、荷重を602.4Paとし、端子ボックスの位置を300mmとし、サポータの高さ方向の動作位置を-5mmとしたときの、サポータの延在方向の位置と、モジュール本体の高さ方向位置との関係を示す図である。
【0044】
また、図11は、モジュール本体の延在方向の一端から他端までの長さを1000mmとし、(E・I)/wを300N・mとし、荷重を2400Paとし、端子ボックスの位置を150mmとし、サポータの高さ方向の動作位置を-15mmとしたときの、サポータの延在方向の位置と、モジュール本体の高さ方向位置との関係を示す図である。
【0045】
図8及び図9に示すように、サポータが、延在方向において、モジュール本体の延在方向長さlの4割の長さ以下の長さ(0.4l以下の長さ)の位置に設置されると、モジュール本体における端子ボックス設置位置における下側の変位を効果的に抑制できることがわかる。また、この傾向は、荷重の大きさに依存しないことも確認できる。
【0046】
また、図9及び図10に示す数値計算では、(w/(E・I))P・lが同一の値になっているが、式(5)で表されるように、端子ボックスの位置の短辺長さ比J、およびサポーター位置の短辺長さ比Aを固定すれば、(w/(E・I))P・lが同じとなるような条件を満たせば、曲げ剛性、荷重、モジュール本体の短辺長さを変化させても、モジュール本体の撓み曲線は相似である。更には、図11に示すように、サポータの高さ方向位置を-15mmとモジュール本体の裏面から離れた位置にした場合でも、サポータが、延在方向において、モジュール本体の延在方向長さlの4割の長さ以下の長さの位置に設置されると、モジュール本体における端子ボックス設置位置における下側の変位を効果的に抑制できることがわかる。
【0047】
よって、複数のパラメータを変動させた場合におけるパラメータの広範な範囲で、サポータをモジュール本体の延在方向長さlの4割の長さ以下の長さの位置に設置すると、モジュール本体が撓んだ際の端子ボックスの接触を効果的に抑制できることが確認できた。
【0048】
また、図8図11に示す数値計算結果から、サポータをモジュール本体の延在方向長さlの3割の長さ以下の長さ(0.3l以下の長さ)の位置に設置すると、モジュール本体における端子ボックス設置位置の裏面側への撓みを更に大きく抑制できることがわかる。よって、サポータをモジュール本体の延在方向長さlの3割の長さ以下の長さの位置に設置すると、モジュール本体が撓んだ際の端子ボックスの接触を顕著に抑制できる。
【0049】
次に、サポータを架台上に設置する場合について説明する。図12は、一実施形態の太陽電池モジュール101を高さ方向の裏面側から見たときの平面図である。サポータ140を架台5側に取り付ける場合は、延在方向及び高さ方向の両方に直交する直交方向の長さに関し、サポータ140の長さが如何なる長さであっても、端子ボックス20が接触することを効果的に抑制できる。
【0050】
また、上述のように、延在方向に関しては、図12に矢印Aで示す長さ範囲、すなわち、サポータ140の支持位置が、端子ボックス20よりも中心側で、かつ、モジュール本体10の端子ボックス20側の端から、モジュール本体10の全長の4割の長さ以下の距離離れた位置に存在すると、モジュール本体10の受光側に過大な荷重が作用しても、端子ボックス20が架台に接触することを効果的に抑制できる。
【0051】
サポータ140を架台5に設置する場合、設置が必要と判断される場合のみ事後的に施工することができる。よって、製造コストを低減できる。また、後で詳述するが、サポータをモジュール本体の裏面に設置する場合と異なり、モジュール本体10がサポータ140を介して、架台に摩擦力で固着されることがない。
【0052】
次に、サポータをモジュール本体の裏面に設置する場合について説明する。この場合、予め太陽電池モジュールの製作時などにサポータをモジュール本体の所望位置(所定位置)に高精度に設置できる。また、施工現場におけるサポータ設置位置の判断や現場におけるサポータ設置作業を省略でき、施工現場への太陽電池モジュールの設置時間を短縮できる。
【0053】
サポータをモジュール本体の裏面に設置する場合、太陽電池モジュールにサポータを設置した後で、現地で、住宅屋根などに架台を設置し、太陽電池モジュールを取り付けていくことになる。このとき、架台の取付位置は屋根の構造等によって調整する必要があることから、太陽電池モジュールに対する架台の位置は変動する、即ち、架台に対するサポータの相対位置が変動することがある。
【0054】
係る背景において、図13、すなわち、一実施形態における太陽電池モジュール201の一部を裏側から見たときの斜視図に示すように、高さ方向及び延在方向に直交する直交方向において、端子ボックス20の存在範囲の全範囲を含む範囲にサポータ240を設置することが好ましい。サポータ240をそのように設置すると、架台に対するサポータ240の相対位置が如何なる関係になっても、端子ボックス20が架台に接触することを抑制できる。
【0055】
次に、サポータが架台に高さ方向に重ならない位置に設置することになったときに生じ得る課題、及び、その課題を解消できる構成ついて説明する。高さ方向及び延在方向に直交する直交方向において、端子ボックス20の存在範囲の全範囲を含む範囲にサポータ240を設置することにより、端子ボックスが架台と高さ方向に重なる位置関係である場合でも、端子ボックスが架台に接触することを確実に抑制できる。また、端子ボックス20およびサポータ240が架台と高さ方向に重ならない場合は、サポータ20は働かないものの、端子ボックス20が架台と接触することはない。
【0056】
しかし、架台の取付位置は、屋根の構造等によって調整されるので、サポータの直交方向の片側の端部と、架台のそれと逆側の端部が高さ方向にほぼ一致することが起こり得る。このような場合において、図14、すなわち、一実施形態における太陽電池モジュールの一部の模式長手方向断面図に示すように、サポータ340の延在方向に直交する方向の一端の側面が架台5の側面に接触して、その接触に伴う摩擦力によって、サポータ340が架台5から離脱できなくなると、荷重が除去された場合でも、モジュール本体10が湾曲していない状態に復元できなくなる。次のその課題を解決できる太陽電池モジュールについて説明する。
【0057】
図15は、本開示の一実施形態に係る太陽電池モジュール401の一部を裏面側から見たときの斜視図であり、図16は、太陽電池モジュール401の一部を高さ方向裏面側から見たときの平面図である。また、図17は、太陽電池モジュール401の一部を延在方向の中心側から見たときの側面図である。
【0058】
太陽電池モジュール401のサポータ440は、端子ボックス420から延出する電力送信用のケーブル60に後付けで取り付け可能な取付部を有する。詳しくは、図15に示すように、サポータ440は、ケーブル60を通過させるための凹部61を有する本体440aと、その凹部61の高さ方向のモジュール本体10側の開口における延在方向の少なくとも一部をスナップフィット等の構造を用いて塞ぐキャップ(クリップ)440bとを有する。また、太陽電池モジュール401は、端子ボックス420に、取付部材80を固定手段、例えば、スナップフィット構造、接着剤、又は溶接等で固定するための孔62が設けられており、サポータ440から突出した取付部材80を介して、サポータ440が端子ボックス420に固定できるようになっている(図17参照)。
【0059】
サポータ440は、例えば、太陽電池モジュール401の裏面側に次の手順で固定される。先ず、端子ボックス420に取付部材80を有するサポータ440を取り付ける。次に、キャップ440bを取り外した状態の本体440aの凹部61に、ケーブル60を収容する。最後に、凹部61の開口における延在方向の少なくとも一部を塞ぐようにキャップ440bを本体440aに取り付ける。サポータ440は、この手順で太陽電池モジュール401の裏面側に固定されることができる。
【0060】
太陽電池モジュール401によれば、既存の太陽電池モジュールにサポータ440を後付けできるので、サポータ440の汎用性を格段に向上できる。更には、ケーブル60は、可撓性を有するので、直交方向に変位することができる。また、取付部材80は直交方向の曲げに対して自由度を有するので、サポータ440は、端子ボックス420に対しても直交方向に相対移動できる。したがって、サポータ440が、図17に矢印Bで示す直交方向に移動することができるようになるので、サポータ440が架台に密着しにくくなり、サポータ440が架台から離脱できなくなる状況を略確実に防止できる。また、ケーブル60はサポータ440に固定された状態となるため、ケーブル60が架台とモジュール本体10やサポータ440に挟まり損傷する危険も同時に低減できる。
【0061】
また、サポータ440をケーブル60に加えて取付部材80を用いて端子ボックス420に固定しているので、サポータ440を安定に固定できる。なお、サポータは、ケーブルを用いずに取付部材のみを用いて端子ボックスに固定されてもよい。 さらに、取付部材の固定する手段、例えば、スナップフィット構造は、端子ボックス側、サポータ側のどちらに設けてもよく、また双方に設け、取付部材80を独立した部品とすることもできる。
【0062】
又は、図18、すなわち、一実施形態の太陽電池モジュール501の一部を裏面側から見たときの斜視図に示すように、サポータ540は、端子ボックス520から延出するケーブル60のみに固定されてもよい。この場合でも、サポータ540を太陽電池モジュール501に後付けできるように、サポータ540が、ケーブル60を通過させるための凹部561を有する本体540aと、その凹部561の高さ方向のモジュール本体側の開口における延在方向の少なくとも一部をスナップフィット等の構造を用いて塞ぐキャップ(クリップ)540bとを有してもよい。
【0063】
図19は、一実施形態の太陽電池モジュール601の一部を裏面側からみたときの斜視図である。また、図20は、太陽電池モジュール601においてサポータ640を設置する方法の一例を説明する図である。太陽電池モジュール601は、太陽電池モジュールの最終製造工程で、サポータ640をモジュール本体610の裏面側取付けできる。
【0064】
詳しくは、図19に示すように、太陽電池モジュール601では、サポータ640と、端子ボックス620の蓋620bとが、延在方向に延びる連結部672を介して接続され、サポータ640、蓋620b、及び連結部672が一体に構成される。図20に示すように、サポータ640は、蓋620bを端子ボックス本体620aに圧入等で固定するだけで、モジュール本体610の裏面側に固定できる。
【0065】
端子ボックスの既存の蓋695をサポータ640に連結部672を介して繋がっている蓋620bに取り換えるだけで、太陽電池モジュール601は、最小限の部品交換のみで容易に端子ボックス保護機能としてサポータ640を有する太陽電池モジュールとすることができる。
【0066】
次に、サポータがモジュール本体を支持している状態で、モジュール本体においてサポータに接触している接触箇所の面圧が過大になることを抑制でき、モジュール本体における該接触箇所の損傷を抑制できる技術について説明する。
【0067】
図21は、一実施形態の太陽電池モジュール701の模式断面図である。図21に示すように、太陽電池モジュール701は、架台5の高さ方向のモジュール本体10側に固定されたサポータ740を備える。また、サポータ740の高さ方向のモジュール本体10側の面は、延在方向の中心側に移動するにしたがって架台5側に変位する。図21に示す例では、高さ方向及び延在方向を含むと共にサポータを通過する断面において、サポータ740の高さ方向のモジュール本体10側の面は、直線形状を有する。しかし、サポータの高さ方向のモジュール本体側の面は、当該断面において湾曲線の形状でもよい。
【0068】
太陽電池モジュール701によれば、サポータ740の高さ方向のモジュール本体10側の面が、延在方向の中心側に移動するにしたがって架台5側に変位する。したがって、図22に示すように、モジュール本体10の受光面に積雪等で荷重がかかってモジュール本体10が撓んだ際、サポータ740の高さ方向のモジュール本体10側の面のうちでモジュール本体10を支持する支持部740aの面積を大きくできる。よって、モジュール本体10においてサポータ740に接触している接触箇所10aの面圧が過大になることを抑制でき、モジュール本体10における該接触箇所10aの損傷を抑制できる。
【0069】
なお、図23、すなわち、一実施形態の太陽電池モジュール801における図22に対応する図に示すように、サポータ840は、架台5とモジュール本体10の両方に接触している状態で高さ方向のモジュール本体10側に移動するに伴って延在方向の中心側に変位する形状を有してもよい。また、サポータにおける高さ方向と延在方向とを含む断面における断面形状は、図24(a)に示すように、受光面側の面940aが延在方向の中心側に行くにしたがって高さ位置が低くなるように傾斜する形状でもよく、図24(b)に示すように、長方形の形状でもよい。
【0070】
又は、サポータにおける高さ方向と延在方向とを含む断面における断面形状は、図24(c)に示すように、受光面側の面940bの延在方向の両端部が面取りされて湾曲している形状でもよく、図24(d)に示すように、高さ方向のモジュール本体側が先細りの等脚台形の形状でもよく、図24(e)に示すように、半円形形状でもよい。サポータの高さ方向の両端面の形状を適宜調整することで、モジュール本体においてサポータと接触する接触部の損傷を抑制でき、サポータにおいてモジュール本体又は架台と接触する延在方向の位置を調整することができる。
【0071】
なお、図24は、サポータを架台に固定する場合のサポータの断面形状であるが、サポータをモジュール本体の裏面に固定する場合には、図24に示すサポータの形状は、図24において上下を反転させた形状となる。
【0072】
以上、太陽電池モジュール1,101,701は、架台5と、架台5に固定されたフレーム8と、複数の太陽電池ストリング15であって各太陽電池ストリング15が直列に接続された複数の太陽電池セル30を含む複数の太陽電池ストリング15、及び複数の太陽電池ストリング15が充填されている充填部25を含むと共に、フレーム8に固定されるモジュール本体10と、モジュール本体10の裏側に固定されると共に、太陽電池ストリング15の延在方向においてモジュール本体10の片側に位置する1以上の端子ボックス20と、少なくとも1つの端子ボックス20に関し、架台5におけるその端子ボックス20よりも延在方向の中心側の位置に固定されると共に、架台5からモジュール本体10側に高さ方向に突出するサポータ40,140,740と、を備えてもよい。
【0073】
又は、太陽電池モジュール1,201,301,401,501,601,801は、架台5と、架台5に固定されたフレーム8と、複数の太陽電池ストリング15であって各太陽電池ストリング15が直列に接続された複数の太陽電池セル30を含む複数の太陽電池ストリング15、及び複数の太陽電池ストリング15が充填されている充填部25を含むと共に、フレーム8に固定されるモジュール本体10と、モジュール本体10の裏側に固定されると共に、太陽電池ストリング15の延在方向においてモジュール本体10の片側に位置する1以上の端子ボックス20,420,520,620と、少なくとも1つの端子ボックス20,420,520,620に関し、モジュール本体10,610におけるその端子ボックス20,420,520,620よりも延在方向の中心側の位置であって架台5に高さ方向に重なる架台重なり部40a(図1参照)を含む位置に固定されると共に、モジュール本体10,610から架台5側に高さ方向に突出するサポータ40,240,340,440,540,640,840と、を備えてもよい。
【0074】
又は、太陽電池モジュール1,201,301,401,501,601,801は、架台5と、架台5に固定されたフレーム8と、複数の太陽電池ストリング15であって各太陽電池ストリング15が直列に接続された複数の太陽電池セル30を含む複数の太陽電池ストリング、及び複数の太陽電池ストリング15が充填されている充填部25を含むと共に、フレーム8に固定されるモジュール本体10と、モジュール本体10の裏側に固定されると共に、太陽電池ストリング15の延在方向においてモジュール本体10の片側に位置する1以上の端子ボックス20,420,520,620と、少なくとも1つの端子ボックス20,420,520,620に関し、モジュール本体10におけるその端子ボックス20,420,520,620よりも延在方向の中心側の位置であって延在方向に直交する直交方向に関しては端子ボックス20,420,520,620の存在範囲の全てが含まれる位置に固定されると共に、モジュール本体10から架台5側に高さ方向に突出するサポータ40,240,340,440,540,640,840と、を備えてもよい。
【0075】
本開示の太陽電池モジュール1,101,201,301,401,501,601,701,801によれば、延在方向に関して、サポータ40,140,240,340,440,540,640,740,840が端子ボックス20,420,520,620とモジュール本体10,60の間に配置される。したがって、サポータ40,140,240,340,440,540,640,740,840が架台5又はモジュール本体10,610に接触することで、モジュール本体10,610が特に端子ボックス付近で過度に湾曲することを抑制できる。よって、少なくとも1つの端子ボックス20,420,520,620に関し、端子ボックス20,420,520,620が架台5に接触することを抑制でき、端子ボックス20,420,520,620が損傷することを抑制できる。
【0076】
また、延在方向に関し、サポータ40,140,240,340,440,540,640,740,840が実質的にモジュール本体または架台を支持している点、即ち、前記サポータの断面が長方形であれば中心側の端が、モジュール本体10,60の片側の端から、モジュール本体10,60の全長の40%の長さ以下の距離離れた位置に存在してもよい。本構成によれば、図8図11を用いて説明したように、端子ボックス20,420,520,620が架台5に接触することを効果的に抑制できる。
【0077】
また、延在方向に関し、実質的にモジュール本体または架台を支持している点、即ち、前記サポータの断面が長方形であればサポータの中心側の端が、モジュール本体の片側の端から、モジュール本体の全長の30%の長さ以下の距離離れた位置に存在してもよい。本構成によれば、端子ボックス20,420,520,620が架台5に接触することを顕著に抑制できる。
【0078】
また、延在方向、及び高さ方向を含むと共に、サポータ40,240,340,440,540,640,840を通過する断面において、フレーム8において架台5に接触している箇所における延在方向の中心側の端と、サポータ40,240,340,440,540,640,840の先端側かつ延在方向の中心側の点とを結んだ直線上に位置すると共に延在方向の位置が端子ボックス20,420,520,620の中心側の端の位置と同一である点と、モジュール本体10,610との高さ方向の距離が、端子ボックス20,420,520,620の高さよりも長くてもよい。撓み曲線は、フレーム8の端子ボックス側、及び、サポータ位置間では直線に近い形状、あるいは上に突の形状となるため、このように設定することにより、端子ボックス20,420,520,620が架台に接触することを確実に防止できる。
【0079】
モジュール本体10,610は、延在方向の中心方向に向かって撓みが深くなるため、サポータの断面形状が図24(b)に示すように長方形の形状である場合、サポータの先端側かつ延在方向の中心側の端が架台又はモジュール本体10,610に接触することなる。係る背景において、上記条件が成立すると、端子ボックス20,420,520,620が架台5に接触する前にサポータ40,240,340,440,540,640,840が架台5に接触し易くなる。よって、架台5に端子ボックス20,420,520,620が接触することをより確実に防止できる。
【0080】
また、サポ―タ40,240,340,440,540,640,840が、延在方向及び高さ方向の両方に直交する直交方向に移動可能になっていてもよい。本構成によれば、サポータ40,240,340,440,540,640,840と架台5とが図14を用いて説明した位置関係となった場合でも、サポータ40,240,340,440,540,640,840が架台5に食い込んで高さ方向に移動不可能になることを効果的に抑制できる。
【0081】
また、サポータ640と、端子ボックス620の蓋620bとが、延在方向に延びる連結部672を介して接続され、サポータ640、蓋620b、及び連結部672が一体に構成されてもよい。本構成によれば、既存の太陽電池モジュールに容易かつ迅速にサポータ640を後付けすることができ、本開示のサポータ設置の汎用性を格段に高くできる。
【0082】
また、端子ボックス420,520から延在方向の中心側の領域に延びるケーブル60を備え、ケーブル60がサポータ440,540を貫通してもよい。本構成によれば、サポ―タ440,540が、延在方向及び高さ方向の両方に直交する直交方向に移動可能な構成を簡易な構成で容易に実現できる。
【0083】
また、サポータ440を端子ボックス420に取り付けるための取付部材80を備えてもよい。本構成によれば、サポータ440を端子ボックス420に堅固に固定し易い。
【0084】
また、モジュール本体10,610の裏面が、ガラス、又は硬質部材で構成されてもよい。本構成によれば、薄型部材を用いることができ、太陽電池モジュール1,101,201,301,401,501,601,701,801の軽量化できる。また、モジュール本体10,610の剛性が小さくなって、モジュール本体10,610の剛性が小さくなり易いので、本開示の作用効果が格別で顕著なものになる。
【0085】
また、高さ方向の外側からの平面視でモジュール本体10,610が略長方形の形状を有し、モジュール本体10,610の幅方向が延在方向に一致してもよい。本構成によれば、端子ボックスと架台との衝突を回避できるため、短手方向サイズの自由度を高くできる。
【0086】
また、サポータ440,540が、端子ボックス420,520から延出するケーブル60に後付けで取付可能な取付部を有してもよい。また、取付部は、例えば、本体440a,540aと、キャップ440b,540bで構成されてもよい。本構成によれば、既存の太陽電池モジュールに容易かつ迅速にサポータ440,540を後付けすることができ、本開示のサポータ設置の汎用性を格段に高くできる。
【0087】
なお、本開示は、上記実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲において種々の改良や変更が可能である。例えば、ケーブル60がサポータ440,540を貫通する場合について説明したが、サポータはケーブルに固定される固定部を有してもよい。
【0088】
また、上述のように、モジュール本体10,610は、延在方向の中心に向かって深くなるように撓むため、サポータの断面形状が図24(b)に示すように長方形の形状である場合、サポータ40,140,240,340,440,540,640,740,840の先端側かつ延在方向の中心側の端が架台5又はモジュール本体10,610に接触することなる。しかし、図24に示すように、サポータの断面形状は、適宜変更することができ、サポータにおいてモジュール本体に接触する箇所(又はサポータにおいて架台に接触する箇所)は、所望の位置に適宜調整されることができる。
【0089】
よって、延在方向に関し、サポータにおいてモジュール本体(又は架台)に接触する箇所における延在方向の中心側の端が、モジュール本体の片側の端から、モジュール本体の全長の40%の長さ以下の距離離れた位置に存在してもよい。
【0090】
また、延在方向に関し、サポータにおいてモジュール本体(又は架台)に接触する箇所における延在方向の中心側の端が、モジュール本体の片側の端から、モジュール本体の全長の30%の長さ以下の距離離れた位置に存在してもよい。
【0091】
また、延在方向、及び高さ方向を含むと共に、サポータを通過する断面において、フレームにおいて架台に接触している箇所における延在方向の中心側の端と、サポータにおいてモジュール本体(又は架台)に接触する位置のうちで最も延在方向の中心側に位置する点とを結んだ直線上に位置すると共に延在方向の位置が端子ボックスの中心側の端の位置と同一である点と、モジュール本体との高さ方向の距離が、端子ボックスの高さよりも長くてもよい。
【0092】
本開示は、以下の実施形態によりさらに説明される。
構成1:架台と、前記架台に固定されたフレームと、複数の太陽電池ストリングであって前記各太陽電池ストリングが直列に接続された複数の太陽電池セルを含む前記複数の太陽電池ストリング、及び前記複数の太陽電池ストリングが充填されている充填部を含むと共に、前記フレームに固定されるモジュール本体と、前記モジュール本体の裏側に固定されると共に、前記太陽電池ストリングの延在方向において前記モジュール本体の片側に位置する1以上の端子ボックスと、少なくとも1つの前記端子ボックスに関し、前記架台におけるその端子ボックスよりも前記延在方向の中心側の位置に固定されると共に、前記架台から前記モジュール本体側に高さ方向に突出するサポータと、を備える、太陽電池モジュール。
構成2:架台と、前記架台に固定されたフレームと、複数の太陽電池ストリングであって前記各太陽電池ストリングが直列に接続された複数の太陽電池セルを含む前記複数の太陽電池ストリング、及び前記複数の太陽電池ストリングが充填されている充填部を含むと共に、前記フレームに固定されるモジュール本体と、前記モジュール本体の裏側に固定されると共に、前記太陽電池ストリングの延在方向において前記モジュール本体の片側に位置する1以上の端子ボックスと、少なくとも1つの前記端子ボックスに関し、前記モジュール本体におけるその端子ボックスよりも前記延在方向の中心側の位置であって前記架台に高さ方向に重なる架台重なり部を含む位置に固定されると共に、前記モジュール本体から前記架台側に前記高さ方向に突出するサポータと、を備える、太陽電池モジュール。
構成3:架台と、前記架台に固定されたフレームと、複数の太陽電池ストリングであって前記各太陽電池ストリングが直列に接続された複数の太陽電池セルを含む前記複数の太陽電池ストリング、及び前記複数の太陽電池ストリングが充填されている充填部を含むと共に、前記フレームに固定されるモジュール本体と、前記モジュール本体の裏側に固定されると共に、前記太陽電池ストリングの延在方向において前記モジュール本体の片側に位置する1以上の端子ボックスと、少なくとも1つの前記端子ボックスに関し、前記モジュール本体におけるその端子ボックスよりも前記延在方向の中心側の位置であって前記延在方向に直交する直交方向に関しては前記端子ボックスの存在範囲の全てが含まれる位置に固定されると共に、前記モジュール本体から前記架台側に高さ方向に突出するサポータと、を備える、太陽電池モジュール。
構成4:前記延在方向に関し、前記サポータの中心側の端が、前記モジュール本体の前記片側の端から、前記モジュール本体の全長の40%の長さ以下の距離離れた位置に存在する、構成1から3のいずれか1つに記載の太陽電池モジュール。
構成5:前記延在方向に関し、前記サポータの中心側の端が、前記モジュール本体の前記片側の端から、前記モジュール本体の全長の30%の長さ以下の距離離れた位置に存在する、構成4に記載の太陽電池モジュール。
構成6:前記延在方向、及び前記高さ方向を含むと共に、前記サポータを通過する断面において、前記フレームにおいて前記架台に接触している箇所における前記延在方向の中心側の端と、前記サポータの先端側かつ前記延在方向の中心側の点とを結んだ直線上に位置すると共に前記延在方向の位置が前記端子ボックスの中心側の端の位置と同一である点と、前記モジュール本体との前記高さ方向の距離が、前記端子ボックスの高さよりも長い、構成2又は3に記載の太陽電池モジュール。
構成7:前記サポ―タが、前記延在方向及び前記高さ方向の両方に直交する直交方向に移動可能になっている、構成2、3、又は6に記載の太陽電池モジュール。
構成8:前記サポータと、前記端子ボックスの蓋とが、前記延在方向に延びる連結部を介して接続され、前記サポータ、前記蓋、及び前記連結部が一体に構成される、構成2、3、6又は7に記載の太陽電池モジュール。
構成9:前記端子ボックスから前記延在方向の中心側の領域に延びるケーブルを備え、前記ケーブルが前記サポータを貫通するか、又は、前記サポータが前記ケーブルに固定される固定部を有する、構成2、3、6、7又は8に記載の太陽電池モジュール。
構成10:前記サポータを前記端子ボックスに取り付けるための取付部材を備える、構成2、3、6、7、8又は9に記載の太陽電池モジュール。
構成11:前記モジュール本体の裏面が、ガラス、又は硬質部材で構成される、構成1から10のいずれか1つに記載の太陽電池モジュール。
構成12:前記高さ方向の外側からの平面視で前記モジュール本体が略長方形の形状を有し、前記モジュール本体の幅方向が前記延在方向に一致する、構成1から11のいずれか1つに記載の太陽電池モジュール。
構成13:前記サポータが、前記端子ボックスから延出するケーブルに後付けで取付可能な取付部を有する、構成2、3、6、7、8、9又は10に記載の太陽電池モジュール
【符号の説明】
【0093】
1,101,201,301,401,501,601,701,801 太陽電池モジュール、 5 架台、 8 フレーム、 10,610 モジュール本体、 15 太陽電池ストリング、 20,420,520,620 端子ボックス、 25 充填部、 30 太陽電池セル、 40,140,240,340,440,540,640,740,840 サポータ、 60 ケーブル、 80 取付部材、 440a,540a 本体、 440b キャップ、 620a 端子ボックス本体、 620b 蓋、 672 連結部。
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