(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122749
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】光源モジュール
(51)【国際特許分類】
F21S 41/255 20180101AFI20240902BHJP
F21V 29/503 20150101ALI20240902BHJP
F21V 29/70 20150101ALI20240902BHJP
F21S 41/143 20180101ALI20240902BHJP
F21V 3/00 20150101ALI20240902BHJP
F21V 3/02 20060101ALI20240902BHJP
F21V 19/00 20060101ALI20240902BHJP
F21V 17/00 20060101ALI20240902BHJP
B61D 29/00 20060101ALN20240902BHJP
F21W 107/00 20180101ALN20240902BHJP
F21W 104/00 20180101ALN20240902BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240902BHJP
F21Y 113/20 20160101ALN20240902BHJP
F21W 102/13 20180101ALN20240902BHJP
【FI】
F21S41/255
F21V29/503
F21V29/503 100
F21V29/70
F21S41/143
F21V3/00 320
F21V3/00 510
F21V3/02 400
F21V3/02 600
F21V19/00 450
F21V19/00 150
F21V19/00 170
F21V17/00 200
B61D29/00
F21W107:00
F21W104:00
F21Y115:10
F21Y113:20
F21W102:13
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023030467
(22)【出願日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】390010054
【氏名又は名称】コイト電工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 浩介
【テーマコード(参考)】
3K011
3K013
【Fターム(参考)】
3K011CA02
3K011CA08
3K011HA02
3K011JA01
3K013BA01
3K013CA05
(57)【要約】
【課題】装飾性の向上を図ることができる光源モジュールを提供する。
【解決手段】本発明の一形態に係る光源モジュールは、光源と、灯体部品と、光学レンズとを具備する。前記灯体部品は、底部と筒状部とを有し、軸方向の一端が開口する円筒状部材で形成され、前記光源を収容する。前記光学レンズは、光出射面である前面部および周面部を有し前記灯体部品の一端から前記軸方向へ突出するレンズ本体と、前記前面部とは反対側に設けられ前記灯体部品の一端に設けられた開口部に嵌合する円筒状の環状突起とを有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
底部と筒状部とを有し軸方向の一端が開口する円筒状部材で形成され、前記光源を収容する灯体部品と、
光出射面である前面部および周面部を有し前記灯体部品の一端から前記軸方向へ突出するレンズ本体と、前記前面部とは反対側に設けられ前記灯体部品の一端に設けられた開口部に嵌合する円筒状の環状突起とを有する光学レンズと
を具備する光源モジュール。
【請求項2】
請求項1に記載の光源モジュールであって、
前記レンズ本体は、前記光源からの出射光を前記前面部および前記周面部へ導くレンズ部を有する
光源モジュール。
【請求項3】
請求項2に記載の光源モジュールであって、
前記レンズ部は、前記光源からの出射光を集光する集光レンズを有する
光源モジュール。
【請求項4】
請求項2に記載の光源モジュールであって、
前記前面部は、前記光源からの出射光を拡散させる構造面を有する
光源モジュール。
【請求項5】
請求項1に記載の光源モジュールであって、
前記レンズ本体は円筒形状を有し、
前記周面部は、前記軸方向のまわりに等角度間隔で設けられ前記軸方向に平行な複数の切欠き部を有する
光源モジュール。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1つに記載の光源モジュールであって、
前記光源は、単数又は複数の発光素子が搭載された基板ユニットであり、
前記灯体部品は、前記筒状部の内周面に設けられ前記基板ユニットの周縁部に係合することで前記基板ユニットをその周方向において位置決めする係合部を有する
光源モジュール。
【請求項7】
請求項6に記載の光源モジュールであって、
前記環状突起は、前記開口部に嵌合する円筒部と、前記円筒部の外周面に沿って前記軸方向のまわりに設けられた環状の溝部とを有し、
前記灯体部品は、前記締結部は、前記軸方向と直交する方向に前記筒状部から前記溝部の底部に向かって挿通される複数の締結具を含む
光源モジュール。
【請求項8】
請求項6に記載の光源モジュールであって、
前記光学レンズは、前記灯体部品の一端と当接する当接面と、前記当接面の一部に設けられた係合凹部とをさらに有し、
前記灯体部品の一端は、前記係合凹部と係合する係合突起を有する
光源モジュール。
【請求項9】
請求項8に記載の照明装置であって、
前記係合凹部は、前記当接面に前記軸方向のまわりに等角度間隔で複数個所に設けられ、
前記係合突起は、前記複数個所に設けられた前記係合凹部のうち1つに係合する
光源モジュール。
【請求項10】
請求項6に記載の光源モジュールであって、
前記環状突起と前記基板ユニットとの間に配置された環状の弾性部材をさらに具備する
光源モジュール。
【請求項11】
前記基板ユニットと前記灯体部品の前記底部との間に配置された絶縁性の伝熱シートをさらに具備する
光源モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば鉄道車両用の照明装置を構成する光源モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道車両用の照明装置として、例えば、鉄道車両に装備される前照灯や尾灯等が知られている。前照灯は、鉄道に関する関連法規では前部標識灯と称され、夜間等に車両の進行方向である前方を照らして運転手の視認性を向上させ、また夜間車両の前方から点灯を確認できるものである。また、尾灯は、鉄道に関する関連法規では後部標識灯と称され、車両の後方であることを灯火または反射で示して、後方を走る他の車両等に存在を知らせるものである。
【0003】
前照灯や尾灯は、前述した機能の違いにより、主たる構成である配光特性や光色も異なっている。すなわち、前照灯では、前方を遠くまで照らすための遠距離の配光特性が求められ、光色は一般に白色と定められている。また、尾灯では、外部から視認できる程度の近距離の配光特性で足り、光色は赤色と定められている。従って、前照灯や尾灯は、それぞれ別々の灯具によって構成されるのが一般的である。
【0004】
一方、鉄道車両では、終着駅に到着した後に進行方向を転換させるために、先頭車両と最後尾車両とが切り替えられる場合がある。ここで、前照灯と尾灯が全く別々の構成である場合、車両の限られた外装スペースにおいて、前灯および尾灯の配置スペースを別々に確保する必要がある。そのため、車体艤装スペースの検討に苦慮したり、デザイン上の制約が発生したりするという問題があった。また、別々の灯具を用意することになるため、それぞれの部品点数や取付工数も嵩むことになり、コスト高を招くという問題もあった。
【0005】
このような問題を解消するため、例えば特許文献1には、異なる色に発光する複数のLEDと、各LEDがそれぞれ発する光を受け入れる一ユニットとして構成されたレンズアレイとを有し、このレンズアレイは、各LEDのうち、白色LEDに対応して、入射した白色光を前方へ向けて出射する投光部と、赤色LEDに対応して、入射した赤色光を外部から視認可能に拡散する標識部とを備えた照明装置が提案されている。これにより、異なる灯具を簡易な1つの装置として構成することができ、限られたスペース内でも容易に取り付けることができると共に、デザイン上の自由度も大きくなり、しかも、コストを大幅に低減することができるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、鉄道車両の照明装置においては、標識灯の装飾性の向上が求められている。つまり、この種の照明装置は、標識灯としてだけでなく、装飾灯としての機能も求められている。しかしながら特許文献1に記載の照明装置は、光の出射面が照明装置の前面(正面)に限られているため、装飾性を高めることが困難である。
【0008】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、装飾性の向上を図ることができる光源モジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一形態に係る光源モジュールは、光源と、灯体部品と、光学レンズとを具備する。
前記灯体部品は、底部と筒状部とを有し、軸方向の一端が開口する円筒状部材で形成され、前記光源を収容する。
前記光学レンズは、光出射面である前面部および周面部を有し前記灯体部品の一端から前記軸方向へ突出するレンズ本体と、前記前面部とは反対側に設けられ前記灯体部品の一端に設けられた開口部に嵌合する円筒状の環状突起とを有する。
【0010】
上記光源モジュールにおいては、レンズ本体の前面部および周面部がいずれも光出射面として形成されるため、前面部だけでなく周面部を発光面として機能させることができる。これにより光源モジュールの装飾性の向上を図ることができる。
【0011】
前記レンズ本体は、前記光源からの出射光を前記前面部および前記周面部へ導くレンズ部を有してもよい。
【0012】
前記レンズ部は、前記光源からの出射光を集光する集光レンズを有してもよい。
【0013】
前記前面部は、前記光源からの出射光を拡散させる構造面を有してもよい。
【0014】
前記レンズ本体は円筒形状を有し、前記周面部は、前記軸方向のまわりに等角度間隔で設けられ前記軸方向に平行な複数の切欠き部を有してもよい。
【0015】
前記光源は、単数又は複数の発光素子が搭載された基板ユニットであり、前記灯体部品は、前記筒状部の内周面に設けられ前記基板ユニットの周縁部に係合することで前記基板ユニットをその周方向において位置決めする係合部を有してもよい。
【0016】
前記環状突起は、前記開口部に嵌合する円筒部と、前記円筒部の外周面に沿って前記軸方向のまわりに設けられた環状の溝部とを有し、前記灯体部品は、前記締結部は、前記軸方向と直交する方向に前記筒状部から前記溝部の底部に向かって挿通される複数の締結具を含んでもよい。
【0017】
前記光学レンズは、前記灯体部品の一端と当接する当接面と、前記当接面の一部に設けられた係合凹部とをさらに有し、前記灯体部品の一端は、前記係合凹部と係合する係合突起を有してもよい。
【0018】
前記係合凹部は、前記当接面に前記軸方向のまわりに等角度間隔で複数個所に設けられ、前記係合突起は、前記複数個所に設けられた前記係合凹部のうち1つに係合してもよい。
【0019】
前記光源モジュールは、前記環状突起と前記基板ユニットとの間に配置された環状の弾性部材をさらに具備してもよい。
【0020】
前記光源モジュールは、前記基板ユニットと前記灯体部品の前記底部との間に配置された絶縁性の伝熱シートをさらに具備してもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明の光源モジュールによれば、レンズ本体の前面部および周面部がいずれも光出射面として形成されるため、前面部だけでなく周面部を発光面として機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一実施形態に係る照明装置の概略平面図である。
【
図2】照明装置における第1光源モジュールの配置例を示す斜視図である。
【
図3】照明装置における第2光源モジュールの配置例を示す斜視図である。
【
図4】第1光源モジュールを示す全体図であり、(A)は斜視図、(B)はZ軸方向から見た正面図、(C)は背面図、(D)は平面図、(E)は右側面図である。
【
図6】第1光源モジュールの光学レンズの全体図であり、(A)は斜視図、(B)は右側面図、(C)は右側断面図である。
【
図7】第1光源モジュールの灯体の全体図であり、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は右側断面図である。
【
図10】第2光源モジュールを示す全体図であり、(A)は斜視図、(B)はZ軸方向から見た正面図、(C)は背面図、(D)は平面図、(E)は右側面図である。
【
図11】第2光学レンズの全体図であり、(A)は斜視図、(B)は右側面図、(C)は右側断面図である。
【
図12】照明装置における第3光源モジュールを示す全体図であり、(A)は斜視図、(B)はZ軸方向から見た正面図、(C)は背面図、(D)は平面図、(E)は右側面図である。
【
図14】第3光学レンズの全体図であり、(A)は斜視図、(B)は右側面図、(C)は背面図、(D)は右側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態に係る照明装置100の概略平面図である。図において、X軸、Y軸およびZ軸は相互に直交する3軸方向を示しており、Z軸は、照明装置100の光軸方向に相当する。
【0025】
[照明装置の全体構成]
本実施形態の照明装置100は、例えば鉄道車両用の前部標識灯あるいは後部標識灯として構成される。照明装置100は、先頭車両の前部あるいは最後尾車両の後部の任意の位置に、光軸方向(Z軸方向)を前方あるいは後方に向けた状態で左右一対となるように取り付けられる。すなわち
図1には、上記一対の照明装置のうちの1つが示されている。
【0026】
図1に示すように照明装置100は、複数の光源モジュール10と、これら複数の光源モジュール10を共通に支持するベース部材20とを備える。
【0027】
複数の光源モジュール10は、第1光源モジュール11と、第2光源モジュール12と、第3光源モジュール13とを有する。第1光源モジュール11および第2光源モジュール12は前照灯として機能し、特に、第1光源モジュール11はハイビーム用であり、第2光源モジュールはロービーム用である。第3光源モジュール13は尾灯として機能する。
【0028】
本実施形態において第1~第3光源モジュール11~13は、それぞれ複数個用いられているが、それらの数や配置レイアウトは特に限定されない。なおこれに限られず、各光源モジュールが単数ずつ用いられてもよいし、単数の光源モジュールと複数の光源モジュールが組み合わされてもよい。また複数の光源モジュール10は、3種類の光源モジュール11~13で構成されるが、2種類の光源モジュールで構成されてもよく、例えば、前照灯用の光源モジュールと尾灯用の光源モジュール、あるいは、ロービーム用(前照灯)とハイビーム用(前照灯)の2種類の光源モジュールが用いられてもよい。さらに複数の光源モジュール10は、4種類以上の光源モジュールで構成されてもよい。
【0029】
複数の光源モジュール10は、光軸をZ軸方向に向けてベース部材20上に取り付けられる。ベース部材20は、第1ベース板21と、第2ベース板22と、第3ベース板23との結合体で構成される。第1~第3ベース板21~23はそれぞれ、アルミニウム合金やステンレス鋼などの金属板の折り曲げプレス加工品で構成される。
【0030】
図2は第1光源モジュール11の配置例を示す斜視図、
図3は第2光源モジュール12の配置例を示す斜視図である。
【0031】
第1ベース板21は、6つの第1光源モジュール11を支持する。第1ベース板21は、XY平面に平行な第1支持面211(第1の平面部)と、YX平面に直交しY軸方向に対して所定角度傾斜する第2支持面212(第2の平面部)とを有する。
図2に示すように、第1平面部211には2つの第1光源モジュール11が取り付けられ、第2平面部212には4つの第1光源モジュール11が取り付けられる。第1光源モジュール11の各々は、光軸方向が第1支持面211と直交する方向に整列するように(Z軸方向と平行となるように)第1ベース板21に支持される。
【0032】
第2ベース板22は、4つの第2光源モジュール12を支持する。第2ベース板22は、第1支持面221と第2支持面222とを有し、これら各支持面221,222はXY平面に平行であり、かつZ軸方向に所定距離シフトした位置に設けられる。
図3に示すように、第1支持面221および第2支持面222にはそれぞれ2つの第2光源モジュール12が取り付けられる。第2光源モジュール12の各々は、光軸方向が第1支持面221と直交する方向に整列するように(Z軸方向と平行となるように)第2ベース板22に支持される。
【0033】
第3ベース板23は、
図1に示すようにXY平面に平行な板材であり、第1ベース板21および第2ベース板22を共通に支持するベース部材20の本体に相当する。第3ベース板23は、図示しない車体に取り付けられる。第3ベース板23には、第1ベース板21および第2ベース板22の非搭載領域に、8個の第3光源モジュール13が取り付けられる。第3光源モジュール13の各々は、光軸方向が第3ベース板23と直交する方向に整列するように(Z軸方向と平行となるように)第3ベース板23に支持される。
【0034】
[各光源モジュールの構成]
続いて、第1~第3光源モジュール11~13の詳細について説明する。
【0035】
(第1光源モジュール)
図4は第1光源モジュール11を示す全体図であり、(A)は斜視図、(B)はZ軸方向から見た正面図、(C)は背面図、(D)は平面図、(E)は右側面図である。
図5は、第1光源モジュール11の分解斜視図である。
【0036】
第1光源モジュール11は、第1光学レンズ51(第1の光学レンズ)と、灯体61(第1の灯体)と、灯体61の内部に収容される第1光源41(第1の光源)とを備える。
【0037】
図6は第1光学レンズ51の全体図であり、(A)は斜視図、(B)は右側面図、(C)は右側断面図である。
図7は灯体61の全体図であり、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は右側断面図である。
【0038】
<第1光学レンズ>
第1光学レンズ51は、透明なガラスあるいはプラスチック材料で形成される。第1光学レンズ51は、前面部511と周面部512とを含む円筒形状のレンズ本体510を有する。レンズ本体510は、灯体61の一端からZ方向へ突出し、前面部511および周面部512はそれぞれ第1光源41からの光を前方(Z軸方向)およびその周囲に出射する光出射面として構成される。第1光学レンズ51は、ハイビーム用の集光レンズとしてのレンズ部514を有する。前面部511の中心部には灯体61側に凹む有底の孔部513が設けられ、レンズ部514は、その孔部513の底部およびその周囲に設けられ、第1光源41からの出射光を前面部511および周面部512へ導く導光部としての機能をも有する(
図6(C)参照)。
【0039】
レンズ部514は、
図6(C)に示すように、周面部512の内側であって前面部511の中心を通るレンズ本体510の中心に形成される。レンズ部514は、前面部511側からその反対側の背面側に向かって膨出する錐体形状を有している。レンズ部514の先端部(頂部)には、後述する第1光源41の一構成要素である白色LED411(
図5参照)を収容するドーム状の凹面部514aが設けられる(
図9参照)。また、孔部513の底部には凹面部514aに対向するように前面部511側へ突出する凸面部514bが設けられている。
【0040】
第1光学レンズ51はさらに、灯体61の一端に設けられた開口部613に嵌合する環状突起515を有する。環状突起515は、周面部512よりも小さい外径を有する円筒形状であり、前面部511とは反対側のレンズ本体510の背面部に一体的に形成される。環状突起515は、灯体61の開口部613に嵌合する円筒部516と、円筒部516の外周面に沿ってZ軸方向(光軸方向)のまわりに設けられた環状の溝部517とを有する。
【0041】
さらにレンズ本体510の背面部であって環状突起515の外周側には、灯体61の上記一端である開口端部614に当接するXY平面に平行な環状の当接面518が設けられている。当接面518の一部には、灯体61の開口端部614に設けられた係合突起615(
図5参照)と係合する係合凹部519が設けられる。係合凹部519は、開口端部614からの係合突起615の高さよりも大きい深さで形成される。
【0042】
<灯体>
灯体61は、アルミニウム合金やステンレス鋼などの金属材料で形成される。灯体61は、一端が開口する有底の円筒形状であり、底部611と、筒状部612と、開口部613とを有する(
図5参照)。開口部613には第1光学レンズ51の環状突起515が嵌合することで、開口端部514に第1光学レンズ51の当接面518が当接する。この際、開口端部514に設けられた係合突起615と当接面518に設けられた係合凹部519との係合作用により、灯体61に対して第1光学レンズ51がその周方向に位置決めされる。
【0043】
灯体61は、光軸方向(Z軸方向)と直交する方向に筒状部612から環状突起515の溝部517の底部に向かって挿通される複数の締結具S1を含む。締結具S1は、開口部613に対して環状突起515を固定する締結部として構成される。筒状部612には、締結具S1が貫通する複数の挿通孔(ネジ孔)616が設けられる。締結具S1は、前記軸方向と直交する方向に前記筒状部から前記溝部の底部に向かって挿通される。挿通孔616の数や場所は特に限定されず、例えば等角度間隔で3箇所以上に設けられる。これにより、第1光学レンズ51の環状突起515が灯体61の開口部613に安定に保持される。
【0044】
灯体61の内部は第1光源41を収容する空間部を形成する。第1光源41は、単一の発光素子である白色LED411と、白色LED411を支持する回路基板412とを有する基板ユニットで構成される。回路基板412は概略矩形であり、回路基板412の前面側の中心部には白色LED411が搭載され、回路基板412の背面側には電源供給用のケーブルと接続されるコネクタ部品413が搭載される。灯体61の筒状部612の内周面には回路基板412の周縁部に係合することで第1光源41をその周方向において位置決めする複数の係合部617が設けられる。
【0045】
図8は、係合部617と第1光源41との関係を示す灯体61の正面図である。本実施形態では同図に示すように、係合部617は、第1光源41の回路基板42の上辺の両端部と下辺の中央部に係合するように筒状部612の内周面の3箇所に設けられる。なおこれに限られず、係合部617は、回路基板42の四隅と係合する位置に設けられてもよい。
【0046】
灯体61の底部611には、係合部617により位置決めされた第1光源41のコネクタ部品413が貫通する窓部618が設けられるとともに、底部611の外面側には第1光源41の放熱性を高めるための放熱フィン619が設けられている。
【0047】
灯体61の底部611および筒状部612は、ベース部材20と接続可能な第1固定部621と第2固定部622とをそれぞれ有する。
【0048】
第1固定部621は、
図7(C)に示すように底部611において窓部618の直下に設けられたネジ挿通孔であり、
図2に示す第1ベース板21の第1支持面211にネジ固定される。この場合、第1ベース板21には灯体61の放熱フィン619を収容可能な開口が設けられることで、底部611の背面が第1ベース板211に密着される。また、底部611の外面には、
図7(C)に示すように、第1ベース板211の上記開口の直上に形成された孔部に嵌合する位置決め突起620が設けられてもよい。これにより灯体61を光軸方向に垂直な第1ベース板21に安定に固定することができる。
【0049】
第2固定部622は、
図7(C)に示すように筒状部612の一部に設けられたネジ挿通孔であり、
図2に示す第2ベース板21の第2支持面212にネジ固定される。この場合は、灯体61が光軸方向に平行な第2ベース板22に固定することができる。第2固定部622は複数設けられてもよい。この場合は
図7(C)に示すように、第1光学レンズ51の環状突起515を灯体61の開口部613に固定する締結具S1が挿通される挿通孔616を第2固定部622として兼用してもよい。
【0050】
図9は、第1光源モジュール11の中心をXY平面で切断した断面図である。
図5および
図9に示すように、第1光源モジュール11はさらに、第1光学レンズ51の環状突起515と第1光源41との間に装着される環状の弾性部材70と、第1光源41と灯体61の底部611との間に配置される伝熱シート80とを備える。
【0051】
弾性部材70は、環状突起515の外径および内径とほぼ同一の外径および内径を有する環状の弾性シートであり、環状突起515の先端と第1光源41(回路基板412)との間に挟持される。弾性部材70は、
図8に示すように回路基板412の周縁部(四隅)に密着する。これにより、第1光学レンズ51を灯体61へ組み付けた際に、灯体61の内部において第1光源41(回路基板412)を安定に保持することができる。
【0052】
伝熱シート80は、灯体61の底部611の内面とほぼ同一形状の円形シートである。伝熱シート80は、電気絶縁性と熱伝導性を有する材料で構成される。伝熱シート80は、
図5に示すように、第1光源41のコネクタ部品413が貫通する開口部81と、第1光源41をその周方向に位置決めする複数の係合部617を収容する複数の切欠き部82を有する。これにより、回路基板412と底部611との間を良好に密着させることができるため、第1光源41の放熱性を高めることができる。
【0053】
(第2光源モジュール)
続いて第2光源モジュール12について説明する。
図10は第2光源モジュール12を示す全体図であり、(A)は斜視図、(B)はZ軸方向から見た正面図、(C)は背面図、(D)は平面図、(E)は右側面図である。
【0054】
第2光源モジュール12は、第2光学レンズ52(第2の光学レンズ)と、灯体62(第2の灯体)と、灯体62の内部に収容される第2光源42(第2の光源)とを備える。
【0055】
第2光源モジュール12は、第1光源モジュール11と比較して第2光学レンズ52の構成のみが異なり、灯体62は第1光源モジュール11の灯体61と共通の灯体部品で構成されるとともに、第2光源42も第1光源41と共通の基板ユニットが用いられる。また、第2光源モジュール12は、第1光源モジュール11と同様に、弾性部材70および放熱シート80を備える。ここでは主に、第2光学レンズ52について説明する。
【0056】
<第2光学レンズ>
図11は第2光学レンズ52の全体図であり、(A)は斜視図、(B)は右側面図、(C)は右側断面図である。
【0057】
第2光学レンズ52は、透明なガラスあるいはプラスチック材料で形成される。第2光学レンズ52は、前面部521と周面部522とを含む円筒形状のレンズ本体520を有する。レンズ本体520は、灯体62(61)の一端からZ方向へ突出し、前面部521および周面部522はそれぞれ第2光源42からの光を前方(Z軸方向)およびその周囲に出射する光出射面として構成される。第2光学レンズ52はロービーム用の集光レンズとしてのレンズ部524を有する。前面部521の中心部には灯体62(61)側に凹む有底の孔部523が設けられ、レンズ部524は、その孔部523の底部およびその周囲に設けられ、第2光源42からの出射光を前面部521および周面部522へ導く導光部としての機能をも有する(
図11(C)参照)。
【0058】
レンズ部524は、
図11(C)に示すように、周面部522の内側であって前面部521の中心を通るレンズ本体520の中心に形成される。レンズ部524は、前面部521側からその反対側の背面側に向かって膨出する錐体形状を有している。レンズ部524の先端部(頂部)には、第2光源42の一構成要素である白色LED411(
図5参照)を収容するドーム状の凹面部524aが設けられる。
【0059】
第2光学レンズ52はさらに、灯体62(61)の一端に設けられた開口部613に嵌合する環状突起525を有する。環状突起525は、第1光学レンズ51における環状突起515と同様の構成を有する。すなわち環状突起525は、周面部522よりも小さい外径を有する円筒形状であり、前面部521とは反対側のレンズ本体520の背面部に一体的に形成される。環状突起525は、灯体62(61)の開口部613に嵌合する円筒部526と、円筒部526の外周面に沿ってZ軸方向(光軸方向)のまわりに設けられた環状の溝部527とを有する。
【0060】
さらにレンズ本体520の背面部であって環状突起525の外周側には、灯体62(61)の上記一端である開口端部614に当接するXY平面に平行な環状の当接面528が設けられている。当接面528には、灯体62(61)の開口端部614に設けられた係合突起615(
図5参照)と係合する係合凹部529が設けられる。係合凹部529は、開口端部614からの係合突起615の高さよりも大きい深さで形成される。
【0061】
<第1光学レンズと第2光学レンズとの相違点>
以上のように構成される第2光学レンズ52が第1光学レンズ51と異なる点は、以下のとおりである。
【0062】
まず、第1光学レンズ51の周面部511の表面は円筒面であるのに対して(
図6(A)参照)、第2光学レンズ52の周面部521の表面には円筒面に複数の切欠き部522sが設けられている(
図11(A),(B)参照)。これらの切欠き部522sは、Z軸方向のまわりに等角度間隔で設けられ、Z軸方向に平行に形成される。このため、周面部522からの出射光は、第1光学レンズ51の周面部51からの出射光と配光特性の点で異なる。
【0063】
次に、第1光学レンズ51の孔部513の軸心は、Z軸方向に平行であるのに対して(
図6(C)参照)、第2光学レンズ52の孔部523はZ軸方向に対して所定角度下方へ傾斜する向きとなるような内面形状を有する(
図11(C)参照)。第2光学レンズ52はロービーム用の光学レンズであるため、ハイビーム用の第1光学レンズ52よりも前面部521からの出射光軸は下向きに配光される。また、孔部523の内面形状を第1光学レンズ51の孔部513と異ならせることで、第1光源モジュール11および第2光源モジュール11をベース部材20に同じ姿勢で固定したとしても、これら各光源モジュール11の前方への出射光軸に差をもたせることができる。このため、ベース部材20に対する第2光源モジュール12の固定時に上記出射光軸の調整が不要となる。
【0064】
さらに、第1光学レンズ51の当接面518に設けられる係合凹部519は1か所であるのに対して、第2光学レンズ52の当接面528に設けられる係合凹部529は、当接面528にZ軸方向のまわりに等角度間隔で複数個所に設けられ、灯体62(61)の係合突起615(
図7参照)は、上記複数個所に設けられた係合凹部529のうちの1つに係合する。
【0065】
上述のように第2光学レンズ52は、第1光学レンズ51と異なり、前方への配光特性に制約があり、第2光学レンズ52の天頂方向(
図10(B)において前面部521に表示されたマーク部521a参照)があらかじめ決定されている。このため、灯体62(61)の筒状部612に設けられる第2固定部622を介して第2光源モジュール12をベース部材20に固定する場合には、マーク部521aを天頂方向に向けて第2光学レンズ52を固定する上では、第2光源モジュール12を支持するベース部材20の支持面がXY平面に平行である必要がある。
【0066】
このような制限を緩和するため、本実施形態では、第2光学レンズ52の当接面528に係合凹部529が複数設けられる。典型的には、これら係合凹部529は、周面部522に設けられた切欠き部522sと同一軸線上に設けられる。これにより、ベース部材20の支持面の傾斜角度に応じて係合突起615と係合される係合凹部529を選択することで、第2光学レンズ52のマーク部521aを天頂方向に向けて第2光源モジュール12を固定しやすくなる。係合凹部529の数あるいは形成間隔は特に限定されず、係合凹部529の数が多いほど、あるいはその形成間隔が狭いほど、マーク部521aが天頂方向に設置しやすくなる。本実施形態では、例えば15度間隔で当接面528の全周にわたって係合凹部529が設けられる。
【0067】
(第3光源モジュール)
続いて第3光源モジュール13について説明する。
図12は第3光源モジュール13を示す全体図であり、(A)は斜視図、(B)はZ軸方向から見た正面図、(C)は背面図、(D)は平面図、(E)は右側面図であり、
図13は、第3光源モジュール13の分解斜視図である。
【0068】
第3光源モジュール13は、第3光学レンズ53(第3の光学レンズ)と、灯体63(第3の灯体)と、灯体63の内部に収容される第3光源43(第3の光源)とを備える。
【0069】
第3光源モジュール13は、第1光源モジュール11と比較して第3光学レンズ53および第3光源43の構成のみが異なり、灯体63は第1光源モジュール11の灯体61と共通の灯体部品で構成される。また、第3光源モジュール13は、第1光源モジュール11と同様に、弾性部材70および放熱シート80を備える。ここでは主に、第3光学レンズ53と第3光源43について説明する。
【0070】
<第3光学レンズ>
図14は第3光学レンズ53の全体図であり、(A)は斜視図、(B)は右側面図、(C)は背面図、(D)は右側断面図である。
【0071】
第3光学レンズ53は、透明なガラスあるいはプラスチック材料で形成される。第3光学レンズ53は、矩形の前面部531と平面的な周面部532とを含む概略直方体形状のレンズ本体530を有する。レンズ本体530は、灯体63(61)の一端からZ方向へ突出し、前面部531および周面部532はそれぞれ第3光源43からの光を前方(Z軸方向)およびその周囲に出射する光出射面として構成される。前面部531は、第3光源からの出射光を拡散させる複数の微細な角錐体等が面内に配列された構造面を有する。前面部531の中心部には灯体63(61)側に凹む有底の孔部53が設けられ、その孔部523の底部およびその周囲にレンズ面534が設けられ、第3光源43からの出射光を前面部531および周面部532へ導く導光部としての機能をも有する(
図14(D)参照)。
【0072】
レンズ面534は、第3光源43の一構成要素である赤色LED431(
図13参照)からの出射光をX軸方向およびY軸方向に屈折させつつ前面部531および周面部532へ向けて透過させる適宜の形状に形成される。
【0073】
第3光学レンズ53はさらに、灯体63(61)の一端に設けられた開口部613に嵌合する環状突起535を有する。環状突起535は、第1光学レンズ51における環状突起515と同様の構成を有する。すなわち環状突起535は円筒形状であり、前面部531とは反対側のレンズ本体530の背面部に一体的に形成される。環状突起535は、灯体63(61)の開口部613に嵌合する円筒部536と、円筒部536の外周面に沿ってZ軸方向(光軸方向)のまわりに設けられた環状の溝部537とを有する。
【0074】
さらにレンズ本体530の背面部であって環状突起535の外周側には、灯体63(61)の上記一端である開口端部614に当接するXY平面に平行な環状の当接面538が設けられている。当接面538の一部には、灯体63(61)の開口端部614に設けられた係合突起615(
図5参照)と係合する係合凹部539が設けられる(
図14(C)参照)。係合凹部539は、開口端部614からの係合突起615の高さよりも大きい深さで形成される。
【0075】
<第3光源>
第3光源43は、
図13に示すように、複数の発光素子である赤色LED431と、これら複数の赤色LED431を支持する回路基板432とを有する基板ユニットで構成される。回路基板432は概略円形であり、回路基板432の前面側には赤色LED411が搭載され、回路基板432の背面側には電源供給用のケーブルと接続されるコネクタ部品が搭載される。回路基板432の周縁部には、灯体63(61)の筒状部612の内周面に設けられた複数の係合部617と係合する複数の切欠き部434が設けられている。
【0076】
[照明装置の作用]
以上のように構成される本実施形態の照明装置100は、第1~第3光源モジュール11~13が光軸方向をZ方向に向けてベース部材20に固定されることでユニット化される。このため、1つの照明装置100で前照灯(ロービーム、ハイビーム)あるいは尾灯として機能させることができるため、異なる灯具を簡易な1つの装置として構成することができ、限られたスペース内でも容易に取り付けることができると共に、デザイン上の自由度も大きくなり、しかも、コストを大幅に低減することができる
【0077】
本実施形態においては、各光源モジュール11~13の灯体61~63がそれぞれ同一の構成を有する。すなわち、各灯体61~63が共通の灯体部品で構成されているため、部品の種類の低減が低減するため管理コストが軽減するとともに、部品製造コストの低減を図ることができる。
【0078】
また、灯体61~63の共通化を図ることで、これら灯体61~63に対する光源41~43(基板ユニット)の支持構造を共通化することができるとともに、灯体61~63に対する光学レンズ51~53の取り付け構造(環状突起515,525,535)も共通化でき、これにより光学レンズの多品種化にも容易に対応することができる。
【0079】
さらに本実施形態によれば、各光源モジュール11~13の光学レンズ51~53は前面部511,521,531だけでなく、その周面部512,522,532も光出射面として機能させることができるため、照明装置100の前方だけでなくその周囲をも照明することができる。なお、周面部512~532から出射する光は照明として十分な明るさを有していなくてもよく、例えば駅のホームなどから光学レンズ51~53の周面部の発光を認識できる程度の明るさでもよい。これにより、各光源モジュール11~13を装飾灯としての機能をもたせることができるため、照明装置100の装飾性あるいはデザイン性を高めることができる。
【0080】
この場合、光学レンズ51~53の周面部512~532を前面部511~531と異なる色で形成したり、第2光学レンズ52のような独特の発光面を周面部に形成したりしてもよい。
【0081】
しかも、各光源モジュール11~13をベース部材20に対して上下左右方向(X軸、Y軸方向)だけでなく、前後方向(Z軸方向)にシフトした位置に配置することができるため、ベース部材20に対する光源モジュール11~13の配置自由度が高まり、これによりさらに装飾性あるいはデザイン性を高めることができる。
【0082】
さらに、灯体61~63がその底部611に設けられた第1固定部621だけでなく、その筒状部612に設けられた第2固定部622をも備えているため、ベース部材20に対する各光源モジュール11~13の取り付け姿勢の自由度が高まる。特に、第2光学レンズ52のように灯体に対する光学レンズの姿勢を周方向に変更することができるため、天地方向が予め定められた光学レンズを備えた光源モジュールに対しては、ベース部材20の支持面が水平方向に対して傾斜する場合でも光学レンズの天地方向を維持できる。このため、光源モジュール11~13だけでなく、ベース部材20についてもその設計自由度を高めることができる。
【符号の説明】
【0083】
10…光源モジュール
11…第1光源モジュール
12…第2光源モジュール
13…第3光源モジュール
20…ベース部材
21…第1ベース板
22…第2ベース板
23…第3ベース板
41…第1光源
42…第2光源
43…第3光源
51…第1光学レンズ
52…第2光学レンズ
53…第3光学レンズ
61…第1灯体
62…第2灯体
63…第3灯体
100…照明装置
411,431…発光素子
412,432…回路基板
510,520,530…レンズ本体
511,521,531…前面部
512,522,532…周面部
514,524,534…レンズ部
515,525,535…環状突起
518,528,538…当接面
519,529,539…係合凹部
611…底部
612…筒状部
613…開口部
615…係合突起
617…係合部
621…第1固定部
622…第2固定部