(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024012278
(43)【公開日】2024-01-30
(54)【発明の名称】エッジコンピューティングサーバの効率的な発見
(51)【国際特許分類】
H04W 12/06 20210101AFI20240123BHJP
H04W 12/69 20210101ALI20240123BHJP
H04W 28/00 20090101ALI20240123BHJP
H04W 92/06 20090101ALI20240123BHJP
【FI】
H04W12/06
H04W12/69
H04W28/00
H04W92/06
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023154170
(22)【出願日】2023-09-21
(62)【分割の表示】P 2022556570の分割
【原出願日】2021-03-19
(31)【優先権主張番号】62/993,923
(32)【優先日】2020-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/205,590
(32)【優先日】2021-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100170209
【弁理士】
【氏名又は名称】林 陽和
(72)【発明者】
【氏名】カイスラニ ババール
(72)【発明者】
【氏名】リー テク ヤン
(72)【発明者】
【氏名】マルサンカー ローハン シー
(72)【発明者】
【氏名】トウアティ サミー
(72)【発明者】
【氏名】リヴェラーバレト ラファエル エル
(72)【発明者】
【氏名】ヴェンカタラマン ヴィジャイ
(72)【発明者】
【氏名】キス クリスティアン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】通信システムにおけるエッジコンピューティングサーバの効率的な発見のための装置、システム、及び方法を提供する。
【解決手段】無線通信システムにおいて、無線デバイスは、エッジ計算要求についての1つ以上の基準を示すエッジ計算要求をエッジ発見サービス(EDS)に提供する。エッジ発見サービスは、複数のエッジアプリケーションサーバ(EAS、EAS2)について、それが記憶するエッジ計算リソース可用性プロファイル情報及びエッジ計算要求についての1つ以上の基準に基づいて、エッジ計算要求に対する1つ以上のエッジアプリケーションサーバを選択し、選択されたエッジアプリケーションサーバ又は複数の選択されたエッジアプリケーションサーバのインジケーションを含むエッジ計算要求に対する応答を無線デバイスに提供する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)装置であって、
プロセッサであって、前記UEに、
エッジ計算要求であって、前記エッジ計算要求についての1つ以上の基準を示すエッジ計算要求を生成させ、
前記エッジ計算要求に対する1つ以上の提案されたエッジアプリケーションサーバのインジケーション及びネットワークスライス情報を含む、前記エッジ計算要求に対する応答を受信させ、
前記エッジ計算要求に対する前記応答に示される前記1つ以上の提案されたエッジアプリケーションサーバに少なくとも部分的に基づいて、接続するための1つ以上のエッジアプリケーションサーバを判定させる、
ように構成されたプロセッサ、
を備える、UE装置。
【請求項2】
前記プロセッサが、前記UEに、
エッジ発見サービスであって、前記エッジ計算要求に対する前記応答が、前記エッジ発見サービスから受信される、エッジ発見サービスに前記エッジ計算要求を提供させ、
前記判定された1つ以上のエッジアプリケーションサーバに接続させる、
ように更に構成されている、請求項1に記載のUE装置。
【請求項3】
前記プロセッサが、前記UEに、
セルラネットワークに登録させ、
エッジ計算リソースを使用するための許可の要求を生成させ、
前記UEがエッジ計算リソースを使用することを許可されていることを示す応答を受信させる、
ように更に構成されており、
前記許可が、
前記UEのデバイス識別子、
前記UEの加入者識別子、
エッジ計算リソースを使用するための許可の前記要求に関連付けられたアプリケーション、又は
前記UEの場所、
のうちの1つ以上に基づく、
請求項1に記載のUE装置。
【請求項4】
前記プロセッサが、前記UEに、
前記エッジ計算要求に対する前記1つ以上の提案されたエッジアプリケーションサーバに対する修正のインジケーションを受信させ、
前記エッジ計算要求に対する前記1つ以上の提案されたエッジアプリケーションサーバに対する前記修正の前記インジケーションに少なくとも部分的に基づいて、異なるエッジアプリケーションサーバに接続することを判定させる、
ように更に構成されている、請求項1に記載のUE装置。
【請求項5】
前記プロセッサが、前記UEに、
前記エッジ計算要求に対する前記1つ以上の提案されたエッジアプリケーションサーバの少なくとも1つのエッジアプリケーションサーバの更新された能力及び性能情報のインジケーションを受信させ、
前記エッジ計算要求に対する前記1つ以上の提案されたエッジアプリケーションサーバの少なくとも1つのエッジアプリケーションサーバの更新された能力及び性能情報の前記インジケーションに少なくとも部分的に基づいて、異なるエッジアプリケーションサーバに接続することを判定させる、
ように更に構成されている、請求項1に記載のUE装置。
【請求項6】
前記エッジ計算要求についての前記1つ以上の基準が、
前記エッジ計算要求に関連付けられたアプリケーション、
前記エッジ計算要求に関連付けられた認証メカニズム、
前記エッジ計算要求に関連付けられたネットワークスライス選択支援情報(NSSAI)、
前記エッジ計算要求に関連付けられたグラフィック処理ユニット(GPU)能力、
前記エッジ計算要求に関連付けられた中央処理ユニット(CPU)能力、
前記エッジ計算要求に関連付けられたメモリの量、
前記エッジ計算要求に関連付けられた待ち時間、
前記エッジ計算要求に関連付けられた帯域幅、又は
前記エッジ計算要求に関連付けられた地理的エリア、
のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載のUE装置。
【請求項7】
ユーザ機器(UE)デバイスによって、
エッジ計算サービスのインジケーションを受信することであって、
前記エッジ計算サービスのインジケーションが、前記エッジ計算サービスのための1つ以上のエッジアプリケーションサーバ、前記エッジ計算サービスのネットワーク名情報、及び前記エッジ計算サービスのネットワークスライス情報を示す情報を含む、受信することと、
前記エッジ計算サービスのインジケーションに示される前記1つ以上のエッジアプリケーションサーバに少なくとも部分的に基づいて、エッジ計算サービスを取得するための1つ以上のエッジアプリケーションサーバを判定することと、
を含む、方法。
【請求項8】
前記エッジ計算サービスの前記ネットワーク名情報が、前記エッジ計算サービスのデータネットワーク名(DNN)情報を含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記エッジ計算サービスの前記ネットワークスライス情報が、前記エッジ計算サービスのネットワークスライス選択支援情報(NSSAI)を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記方法が、
エッジ計算要求であって、前記エッジ計算要求についての1つ以上の基準を示すエッジ計算要求をセルラネットワーク要素に提供することを更に含み、
前記エッジ計算サービスのインジケーションが、前記エッジ計算要求に応じて受信される、
請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記エッジ計算サービスのインジケーションが、以前にプロビジョニングされたエッジ計算サービスの更新されたエッジ計算サービス情報を含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記エッジ計算サービスのインジケーションが、1つ以上のエッジアプリケーションサーバの優先順位付けされたリストを含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項13】
ネットワークポートと、
前記ネットワークポートに動作可能に結合されたプロセッサと、
を備える、エッジ発見サービスを提供するように構成されたセルラネットワーク要素であって、
複数のエッジアプリケーションサーバの各々についての能力及び性能情報を受信し、
前記複数のエッジアプリケーションサーバの各々についての前記能力及び性能情報を記憶し、
前記複数のエッジアプリケーションサーバの各々についての前記能力及び性能情報、並びに無線デバイスに対するエッジ計算サービスについての1つ以上の基準に少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスに対する前記エッジ計算サービスのための1つ以上のエッジアプリケーションサーバを選択し、
エッジ計算サービスのインジケーションであって、前記選択された1つ以上のエッジアプリケーションサーバのインジケーション、前記エッジ計算サービスのネットワーク名情報、及び前記エッジ計算サービスのネットワークスライス情報を含む、エッジ計算サービスのインジケーションを前記無線デバイスに提供する、
ように構成されている、
セルラネットワーク要素。
【請求項14】
前記エッジ計算サービスについての前記1つ以上の基準が、
前記エッジ計算サービスに関連付けられたアプリケーション、
前記エッジ計算サービスに関連付けられた認証メカニズム、
前記エッジ計算サービスに関連付けられたネットワークスライス識別子、
前記エッジ計算サービスに関連付けられたグラフィック処理ユニット(GPU)能力、
前記エッジ計算サービスに関連付けられた中央処理ユニット(CPU)能力、
前記エッジ計算サービスに関連付けられたメモリの量、
前記エッジ計算サービスに関連付けられた待ち時間、
前記エッジ計算サービスに関連付けられた帯域幅、又は
前記エッジ計算サービスに関連付けられた地理的エリア、
のうちの1つ以上を含む、
請求項13に記載のセルラネットワーク要素。
【請求項15】
前記セルラネットワーク要素が、
エッジ計算要求であって、前記エッジ計算サービスについての前記1つ以上の基準を示すエッジ計算要求を無線デバイスから受信するように更に構成されており、
前記エッジ計算サービスのインジケーションが、前記無線デバイスから受信された前記エッジ計算要求に応じて提供される、
請求項13に記載のセルラネットワーク要素。
【請求項16】
前記エッジ計算サービスについての前記1つ以上の基準が、前記エッジ計算サービスに関連付けられた1つ以上のネットワークスライスを含み、前記方法が、
前記複数のエッジアプリケーションサーバの各々についての前記能力及び性能情報に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のエッジアプリケーションサーバの各々が前記エッジ計算サービスに関連付けられた前記1つ以上のネットワークスライスをサポートするかどうかを判定すること、
を更に含み、
前記1つ以上のエッジアプリケーションサーバが、前記複数のエッジアプリケーションサーバの各々が前記エッジ計算サービスに関連付けられた前記1つ以上のネットワークスライスをサポートするかどうかに更に少なくとも部分的に基づいて、選択される、
請求項13に記載のセルラネットワーク要素。
【請求項17】
前記セルラネットワーク要素が、
前記エッジアプリケーションサーバのうちの少なくとも1つから更新された能力及び性能情報を受信し、
前記エッジアプリケーションサーバのうちの少なくとも1つから受信された前記更新された能力及び性能情報に少なくとも部分的に基づいて、前記記憶された能力及び性能情報を更新する、
ように更に構成されている、
請求項13に記載のセルラネットワーク要素。
【請求項18】
前記更新された能力及び性能情報が、前記無線デバイスに示される少なくとも1つのエッジアプリケーションサーバに関連し、前記セルラネットワーク要素が、
前記無線デバイスに示される前記少なくとも1つのエッジアプリケーションサーバの前記更新された能力及び性能情報のインジケーションを前記無線デバイスに提供する、
ように更に構成されている、
請求項17に記載のセルラネットワーク要素。
【請求項19】
前記更新された能力及び性能情報が、スケジュールされた周期的更新に基づいて受信される、
請求項17に記載のセルラネットワーク要素。
【請求項20】
前記更新された能力及び性能情報が、前記エッジアプリケーションサーバのうちの前記少なくとも1つに能力及び性能更新を提供させるように構成された非周期的イベントトリガに少なくとも部分的に基づいて受信される、
請求項17に記載のセルラネットワーク要素。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信デバイスに関し、より具体的には、通信システムにおけるエッジコンピューティングサーバの効率的な発見のためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムの使用が急速に増大してきている。近年、スマートフォンやタブレットコンピュータ等の無線デバイスは益々高性能化されてきている。モバイルデバイス(すなわち、ユーザ機器デバイスつまりUE(user equipment))は、電話通話をサポートするだけでなく、インターネット、電子メール、テキストメッセージング、及び全地球測位システム(global positioning system、GPS)を使用したナビゲーションへのアクセスを提供し、これらの機能を利用する高度なアプリケーションを動作させることができる。加えて、数多くの異なる無線通信技術及び規格が存在する。無線通信規格のいくつかの例として、GSM、(例えば、WCDMA又はTD-SCDMAエアインタフェースに関連付けられた)UMTS、LTE、LTE Advanced(LTE-A)、NR、HSPA、3GPP2 CDMA2000(例えば、1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)、IEEE802.11(WLAN又はWi-Fi)、BLUETOOTH(商標)などが挙げられる。
【0003】
モバイルユーザ機器(UE)の急速な技術的進化にもかかわらず、スマートフォン又はタブレット上の計算的に要求が厳しいアプリケーションは、制限されたバッテリ容量、温度限度、及びデバイスコスト上の考慮によって依然として制約されている。この問題を克服するために、計算的に複雑な処理を集中型サーバ、すなわちクラウドにオフロードすることができる。例えば、モバイルクラウドコンピューティング(Mobile Cloud Computing、MCC)は、モバイルユーザのためのクラウドコンピューティングリソースを提供するサーバを指す。しかしながら、MCCの使用は、有意な通信遅延を導入する。そのような遅延は、不便であり、計算オフロードをリアルタイム用途には不適切にしている。
【0004】
この問題を解決するために、クラウドサービスは、ユーザの近くに、すなわちネットワークの「エッジ」に向かって物理的に移動されている。「モバイルエッジコンピューティング」又は単に「エッジコンピューティング」とも呼ばれるマルチアクセスエッジコンピューティング(Multi-access Edge Computing、MEC)の概念は、集中型データセンターからホストするアプリケーションを「ネットワークエッジ」に持ってくる、すなわち、消費者及びアプリケーションによって生成されたデータに物理的に近づける、クラウドコンピューティングの進化を指す。エッジコンピューティングは、特に待ち時間の低減、重い計算動作のオフロード、及び帯域幅効率の改善に関して、5Gネットワークなどの最新のセルラネットワークの性能要求を満たすための主要な構成要素のうちの1つとして認められている。エッジコンピューティングの開発が進行中であるため、この分野での改善が望まれている。
【発明の概要】
【0005】
本明細書では、通信システムにおけるエッジコンピューティングサーバの効率的な発見のための装置、システム、及び方法の実施形態が提示される。
【0006】
本明細書に記載の技術によれば、ユーザ機器デバイス(UE)などの通信デバイスは、例えば、セルラネットワークによって提供することができるエッジ発見サービスを介してエッジ計算リソースへのアクセスを要求することができる。エッジ計算要求は、エッジ発見サービスがエッジ計算要求を遂行することができ得るエッジアプリケーションサーバ(又は複数のエッジアプリケーションサーバ)を選択するのを支援することができる、エッジ計算要求についてのアプリケーション及び/又はデバイス固有の基準を含むことができる。例えば、エッジ計算要求は、デバイスがデバイスにおける特定のアプリケーション又はアプリケーションタスクの実行をサポートする必要があるエッジ計算リソースのセットのインジケーション及び/又は他のパラメータを含むことができる。エッジ計算リソースのセット及び/又は他のパラメータは、直接示されることができる、又はどのエッジ発見サービスがエッジ発見サービスによって記憶されたアプリケーションプロファイルを使用してエッジ計算リソースのセット及び/又は他のパラメータを判定することができ得るかに基づいて、エッジ計算要求に関連付けられたアプリケーション又はアプリケーションタスクを指定することによって間接的に示されることができる。
【0007】
エッジ発見サービスは、エッジ計算要求についての基準を、エッジ発見サービスが発見サービスを提供する様々なエッジアプリケーションサーバから利用可能なエッジ計算リソース及び/又は他のパラメータと一致させることを試みることができる。そのような試みられたマッチング(及び場合によっては、様々な他の考慮事項のいずれか)に基づいて、エッジ発見サービスは、エッジアプリケーションサーバのうちの1つ以上を選択して、エッジ計算要求を潜在的に遂行するようにデバイスに提案することができる。エッジ発見サービスは、選択されたエッジアプリケーションサーバ(単数又は複数)のインジケーションでエッジ計算要求に応答することができ、これにより、デバイスがそのエッジ計算ニーズを満たすことができるエッジアプリケーションサーバに接続するのを支援することができる。
【0008】
エッジ発見サービスはまた、エッジ発見サービスが発見サービスを提供するエッジアプリケーションサーバの各々の利用可能なエッジ計算リソース及び/又は他のパラメータを示す情報を記憶し、必要に応じて更新することができる。これは、そのような各エッジアプリケーションサーバから(エッジ発見サービスによって要求することができる、又は自律的に提供することができる)周期的及び/又は非周期的な更新を(例えば、同期的に又は非同期的に)受信することを含むことができる。
【0009】
場合によっては、例えば、そのような更新に基づいて、かつ/又は様々な他の可能な理由のいずれかのために、エッジ発見サービスは、どのエッジアプリケーションサーバ(単数又は複数)がデバイスのエッジ計算要求についての基準を最も良く満たすことができるかのその選択を修正することを決定することができる。そのようなシナリオでは、エッジ発見サービスは、(例えば、修正された)選択されたエッジアプリケーションサーバ(単数又は複数)のインジケーションをデバイスに提供することができ、これにより、少なくとも場合によっては、デバイスが接続するどのエッジアプリケーションサーバがそのエッジ計算ニーズをより良く満たすエッジ計算リソースを取得するかをデバイスが変更することを支援することができる。
【0010】
本明細書に記載された技術は、基地局、アクセスポイント、セルラ電話、ポータブルメディアプレーヤ、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス、無人航空機、無人航空コントローラ、自動車及び/又は動力車、並びに様々な他のコンピューティングデバイスを含むがこれらに限られない、多数の異なるタイプのデバイスに実装され、かつ/又はそれらと共に使用されてもよいことに留意されたい。
【0011】
この発明の概要は、本文書に記載の主題のいくつかの簡易的な概要を提供することが意図されている。よって、上記の特徴は単なる一例に過ぎず、本明細書に記載の主題の範囲又は精神を狭めるものとして解釈されるべきでないことを理解されたい。本明細書に記載の主題の他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明、図面、及び特許請求の範囲から明らかになる。
【0012】
以下の実施形態の詳細な説明を、以下の図面と併せて考察することにより、本開示のより良好な理解を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】いくつかの実施形態に係る、例示的な(かつ簡略化された)無線通信システムを示す図である。
【
図2】いくつかの実施形態に係る、ユーザ機器(UE)デバイスと通信している基地局(base station、BS)及びアクセスポイント(access point、AP)の例を示す図である。
【
図3】いくつかの実施形態に係る、UEの例示的なブロック図である。
【
図4】いくつかの実施形態に係る、基地局の例示的なブロック図である。
【
図5】いくつかの実施形態に係る、セルラネットワーク要素の例示的なブロック図である。
【
図6】いくつかの実施形態に係る、無線通信システムにおいてエッジ発見を実行するための1つの可能なアプローチを示す通信フロー図である。
【
図7】いくつかの実施形態に係る、無線通信システムにおいてエッジ発見を実行することをサポートする際に実行することができる通信を示す通信フロー図である。
【
図8】いくつかの実施形態に係る、無線通信システムにおいてエッジ発見を実行することをサポートする際に実行することができる通信を示す通信フロー図である。
【
図9】いくつかの実施形態に係る、効率的なエッジ発見を実行することの一部として使用することができるテーブルである。
【
図10】いくつかの実施形態に係る、無線通信システムにおいてエッジ発見を実行するための別の可能なアプローチを示す通信フロー図である。
【
図11】いくつかの実施形態に係る、無線通信システムにおいて効率的なエッジ発見メンテナンスを実行するための可能なアプローチを示す通信フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本明細書に記載の主題は、様々な修正及び代替形態の余地があるが、その特定の実施形態を例として図面に示し、本明細書で詳細に説明する。しかしながら、図面及びその詳細な説明は、開示されている特定の形態に限定することを意図しておらず、むしろ、添付の特許請求の範囲によって定義されている本主題の趣旨及び範囲内の全ての修正、等価物、及び代替案を包含することが意図されていることを理解されたい。
【0015】
頭字語
本開示に全般的に様々な頭字語が使用される。本開示に全般的に出現し得る、最も顕著に使用される頭字語の定義は以下のとおりである。
・ UE:ユーザ機器
・ RF:無線周波数
・ BS:基地局
・ DL:ダウンリンク
・ UL:アップリンク
・ GSM:移動体通信グローバルシステム
・ UMTS:ユニバーサル移動体通信システム
・ LTE:ロングタームエボリューション
・ NR:新無線
・ TX:送信/送信する
・ RX:受信/受信する
・ RAT:無線アクセス技術
・ MCC:モバイルクラウドコンピューティング
・ MEC:モバイルエッジコンピューティング(又はマルチアクセスエッジコンピューティング)
・ VR:仮想現実
・ AR:拡張現実
・ XR:クロスリアリティ
・ PUSCH:物理アップリンク共有チャネル
・ PDCCH:物理ダウンリンク制御チャネル
・ FQDN:完全修飾ドメイン名
・ URL:ユニフォームリソースロケータ
・ IP:インターネットプロトコル
用語
以下は本開示で出現し得る用語の解説である。
【0016】
メモリ媒体-様々な種類の非一時的メモリデバイス又は記憶デバイスのうちの任意のもの。用語「メモリ媒体」は、例えば、CD-ROM、フロッピーディスク、又はテープデバイスなどのインストール媒体;DRAM、DDR RAM、SRAM、EDO RAM、Rambus RAMなどのコンピュータシステムメモリ又はランダムアクセスメモリ;フラッシュ、ハードドライブなどの磁気媒体、又は光学ストレージなどの不揮発性メモリ;レジスタ、又は他の類似のタイプのメモリ要素などを含むことが意図されている。メモリ媒体は、他のタイプの非一時的メモリも含んでもよく、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。加えて、メモリ媒体は、プログラムが実行される第1のコンピュータシステムに配置されてもよく、又はインターネット等のネットワークを介して第1のコンピュータシステムに接続する第2の異なるコンピュータシステムに配置されてもよい。後者の場合には、第2のコンピュータシステムは、第1のコンピュータシステムに、実行するためのプログラム命令を提供することができる。用語「メモリ媒体」は、異なる場所において、例えば、ネットワークを介して接続された異なるコンピュータシステムにおいて存在することができる2つ以上のメモリ媒体を含んでもよい。メモリ媒体は、1つ以上のプロセッサによって実行され得る(例えば、コンピュータプログラムとして具現化された)プログラム命令を記憶してもよい。
【0017】
キャリア媒体-上記のようなメモリ媒体、並びにバス、ネットワーク等の物理的伝送媒体、及び/又は電気信号、電磁信号、若しくはデジタル信号等の信号を伝達する他の物理的伝送媒体。
【0018】
コンピュータシステム(又はコンピュータ)-パーソナルコンピュータシステム(PC)、メインフレームコンピュータシステム、ワークステーション、ネットワーク機器、インターネットアプライアンス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、テレビシステム、グリッドコンピューティングシステム、若しくは他のデバイス又はデバイスの組み合わせを含む、様々なタイプのコンピューティングシステム又は処理システムのうちの任意のもの。一般に、用語「コンピュータシステム」は、メモリ媒体からの命令を実行する少なくとも1つのプロセッサを有するあらゆるデバイス(又はデバイスの組み合わせ)を包含するように広く定義されてもよい。
【0019】
ユーザ機器(UE)(又は、「UEデバイス」)-モバイル又はポータブルであり、無線通信を実行する、様々な種類のコンピュータシステム又はデバイスのうちの任意のもの。UEデバイスの例としては、携帯電話又はスマートフォン(例えば、iPhone(商標)、Android(商標)ベースの電話)、タブレットコンピュータ(例えば、iPad(商標)、Samsung Galaxy(商標))、ポータブルゲームデバイス(例えば、Nintendo DS(商標)、PlayStation Portable(商標)、Gameboy Advance(商標)、iPhone(商標))、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、ラップトップ、PDA、ポータブルインターネットデバイス、音楽プレーヤ、データ記憶デバイス、他のハンドヘルドデバイス、自動車及び/又は動力車、無人飛行機(unmanned aerial vehicle、UAV)(例えば、ドローン)、UAVコントローラ(unmanned aerial controller、UAC)などが挙げられる。一般に、用語「UE」又は「UEデバイス」は、ユーザによって容易に持ち運ばれ、無線通信が可能な、あらゆる電子デバイス、コンピューティングデバイス、及び/又は遠隔通信デバイス(又はデバイスの組み合わせ)を包含するように幅広く定義され得る。
【0020】
無線デバイス-無線通信を実行する様々な種類のコンピュータシステム又はデバイスのうちの任意のもの。無線デバイスは、ポータブル(若しくはモバイル)であることができ、又はある場所に定置若しくは固定されてもよい。UEは、無線デバイスの一例である。
【0021】
通信デバイス-通信を実行する様々なタイプのコンピュータシステム又はデバイスのうちの任意のものであり、通信は、有線又は無線であり得る。通信デバイスは、ポータブル(若しくはモバイル)であってもよく、又は特定の場所に定置若しくは固定されてもよい。無線デバイスは、通信デバイスの一例である。UEは、通信デバイスの別の例である。
【0022】
基地局(BS)-用語「基地局」は、その通常の意味のすべてを有し、少なくとも、固定の場所に設置され、無線電話システム又は無線システムの一部として通信するために使用される無線通信局を含む。
【0023】
処理要素(又はプロセッサ)-デバイス内で、例えば、ユーザ機器デバイス内で、又はセルラネットワークデバイス内で機能を実行することが可能な、様々な要素若しくは要素の組み合わせを指す。処理要素は、例えば、プロセッサ及び関連付けられたメモリ、個々のプロセッサコアの一部分又は回路、プロセッサコア全体、プロセッサアレイ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)などの回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素、並びに上記のものの様々な組み合わせのうちのいずれかを含み得る。
【0024】
Wi-Fi-用語「Wi-Fi」は、その通常の意味の全範囲を有するものであり、少なくとも、無線LAN(WLAN)アクセスポイントによってサービスが提供され、これらのアクセスポイントを通じてインターネットへの接続性を提供する、無線通信ネットワーク又はRATを含む。最新のWi-Fiネットワーク(又は、WLANネットワーク)は、IEEE802.11規格に基づくものであり、「Wi-Fi」という名称で市販されている。Wi-Fi(WLAN)ネットワークは、セルラネットワークとは異なるものである。
【0025】
自動的に-ユーザ入力が、アクション又は動作を直接指定若しくは実行することなく、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステムによって実行されるソフトウェア)又はデバイス(例えば、回路メカニズム、プログラム可能なハードウェア要素、ASIC等)によって、それらのアクション又は動作が実行されることを指す。したがって、用語「自動的に」は、ユーザが入力を提供して操作を直接実行するような、ユーザによって手動で実行される又は指定される操作とは対照的である。自動手順は、ユーザによって提供された入力によって開始され得るが、「自動的に」実行される後続のアクションは、ユーザによって指定されない。すなわち、実行される各アクションをユーザが指定する「手動」で実行されない。例えば、ユーザが、各フィールドを選択し、情報を指定する入力を提供することによって(例えば、情報をタイピングすること、チェックボックスを選択すること、ラジオボタン(radio selections)を選択すること等によって)電子フォームを記入することは、コンピュータシステムがユーザアクションに応じてフォームを更新しなければならないが、フォームを手動で記入することと見なされる。フォームは、コンピュータシステムによって自動的に記入されてもよく、ここで、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステムで実行されるソフトウェア)は、フォームのフィールドを分析し、フィールドへの回答を指定するユーザ入力なしにフォームに記入する。上記のように、ユーザは、フォームの自動記入を呼び出すことができるが、フォームの実際の記入には関与しない(例えば、ユーザは、フィールドへ回答を手動で指定するのではなく、むしろ、回答は自動的に完了されている)。本明細書は、ユーザが取ったアクションに応じて自動的に実行される動作の様々な例を提供する。
【0026】
ように構成されている-様々な構成要素が、タスクを実行する「ように構成されている」と説明され得る。このようなコンテキストにおいて、「ように構成されている」は、動作中にタスク又は複数のタスクを実行する「構造を有していること」を一般に意味する広範な記述である。したがって、構成要素は、構成要素がタスクを現在実行していないときでも、このタスクを実行するように構成されていてもよい(例えば、導電体のセットは、2つのモジュールが接続されていないときでも、モジュールを別のモジュールに電気的に接続するように構成されていてもよい)。いくつかのコンテキストにおいて、「ように構成されている」は、動作中にタスク又は複数のタスクを実行する「回路を有していること」を一般に意味する構造の広範な記述であってもよい。したがって、構成要素は、構成要素が現在オンでないときでも、タスクを実行するように構成されていてもよい。一般に、「ように構成されている」に対応する構造を形成する回路は、ハードウェア回路を含み得る。
【0027】
本明細書の記載では、便宜上、タスク又は複数のタスクを実行するとして様々な構成要素を説明することができる。そのような説明は、語句「ように構成されている」を含むように解釈されるべきである。1つ以上のタスクを実行するように構成されている構成要素の説明は、米国特許法112条第6パラグラフのその構成要素についての解釈が適用されないことが明確に意図されている。
図1及び
図2-例示的な通信システム
【0028】
図1は、いくつかの実施形態に係る、本開示の態様を実装することができる簡略化した例示的な無線通信システムを示す。
図1のシステムは、あり得るシステムの単なる一例に過ぎず、実施形態は、要望に応じて、様々なシステムにおいて実施され得ることに留意されたい。
【0029】
図示するように、例示的な無線通信システムは、伝送媒体を介して1つ以上の(例えば、任意の数の)ユーザデバイス106A、106Bなど~106Nと通信する基地局102を含む。本明細書では、ユーザデバイスの各々は、「ユーザ機器」(UE)又はUEデバイスと称され得る。したがって、ユーザデバイス106は、UE又はUEデバイスと称される。UEデバイスは、無線デバイスの例である。
【0030】
基地局102は、無線基地局(base transceiver station、BTS)又はセルサイトであってよく、UE106A~106Nとの無線通信を可能にするハードウェア及び/又はソフトウェアを含んでもよい。基地局102がLTEのコンテキストにおいて実装される場合、それを、代わりに「eNodeB」又は「eNB」と称してもよい。基地局102が5G NRのコンテキストにおいて実装される場合、それを、代わりに「gNodeB」又は「gNB」と称してもよい。
【0031】
基地局の通信領域(又は、カバレッジ領域)は、「セル」と称され得る。基地局102及びユーザデバイスは、無線通信技術とも呼ばれる様々な無線アクセス技術(RAT)、又はGSM、UMTS(WCDMA)、LTE、LTE-Advanced(LTE-A)、LAA/LTE-U、5G NR、3GPP2 CDMA2000(例えば1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)、Wi-Fiなどの遠隔通信標準のいずれかを使用して伝送媒体上で通信するように構成されていてもよい。
【0032】
また、基地局102は、ネットワーク100(例えば、様々な可能性のうち、セルラサービスプロバイダのコアネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)などの電気通信ネットワーク、及び/又はインターネット)と通信するために装備されていてもよい。したがって、基地局102は、ユーザデバイス間の通信、及び/又はユーザデバイスとネットワーク100との間の通信を円滑にすることができる。特に、セルラ基地局102Aは、音声、SMS、及び/又はデータサービス等の様々な電気通信能力をUE106に提供することができる。
【0033】
また、本明細書に使用するように、UEの視点から、基地局は、UEのアップリンク通信及びダウンリンク通信に関する限り、ネットワークを代表すると見なせることがある。したがって、ネットワーク内の1つ以上の基地局と通信するUEは、ネットワークと通信するUEと解釈されてもよい。
【0034】
基地局102A、及び同一の又は異なるセルラ通信規格に従って動作する(基地局102B~102N等の)他の類似の基地局は、セルのネットワークとして提供されてもよく、セルのネットワークは、連続するか、又はほぼ連続する重畳サービスを、地理的エリアにわたって、1つ以上のセルラ通信規格を介して、UE106A~106N及び類似のデバイスに提供することができる。
【0035】
したがって、
図1に示すように、基地局102Aは、UE106A~106Nに対して「サービングセル」として機能することができ、各UE106はまた、信号を、「隣接セル」と称され得る(基地局102B~102N及び/又は任意の他の基地局によって提供され得る)1つ以上の他のセルから(可能な場合、それらの通信範囲内で)受信することが可能である。このようなセルはまた、ユーザデバイス間の通信、及び/又はユーザデバイスとネットワーク100との間の通信を容易にすることが可能である。このようなセルは、「マクロ」セル、「マイクロ」セル、「ピコ」セル、及び/又はサービスエリアサイズの様々な他の粒度を提供するセルを含んでもよい。例えば、
図1に示す基地局102A~102Bは、マクロセルであってもよく、基地局102Nは、マイクロセルであってもよい。他の構成も可能である。
【0036】
いくつかの実施形態では、基地局102Aは、次世代基地局、例えば、5G新無線(5G NR)基地局、又は「gNB」であってよい。いくつかの実施形態では、gNBは、従来の進化型パケットコア(Evolved Packet Core、EPC)ネットワーク及び/又は5Gコア(5G core、5GC)ネットワーク(あるいは、NRコア(NR Core、NRC)ネットワークと呼ばれることがある)に接続することができる。加えて、gNBセルは、1つ以上の遷移及び受信点(Transition and Reception Point、TRP)を含むことができる。加えて、5G NRに従って動作することが可能であるUEは、1つ以上のgNB内の1つ以上のTRPに接続されてもよい。
【0037】
UE106は、複数の無線通信規格を使用して通信することが可能であり得ることに留意されたい。例えば、UE106は、少なくとも1つのセルラ通信プロトコル(例えば、GSM、(例えば、WCDMA又はTD-SCDMAエアインタフェースに関連付けられた)UMTS、LTE、LTE-A、5G NR、HSPA、3GPP2 CDMA2000(例えば、1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)など)に加えて、無線ネットワークプロトコル(例えば、Wi-Fi)及び/又はピアツーピア無線通信プロトコル(例えば、Bluetooth、Wi-Fiピアツーピアなど)を使用して通信するように構成され得る。UE106は、加えて又は代替として、1つ以上のグローバルナビゲーション衛星システム(Global Navigational Satellite System、GNSS、例えば、GPS又はGLONASS)、1つ以上のモバイルテレビ放送規格(例えば、ATSC-M/H又はDVB-H)、及び/又は、所望であれば、任意の他の無線通信プロトコルを使用して通信するように構成され得る。(3つ以上の無線通信規格を含む)無線通信規格の他の組み合わせもまた、可能である。
【0038】
図2は、いくつかの実施形態に係る、基地局102及びアクセスポイント112と通信するユーザ機器106(例えば、デバイス106A~106Nのうちの1つ)を示す。UE106は、携帯電話、ハンドヘルドデバイス、コンピュータ、ラップトップ、タブレット、スマートウォッチ若しくは他のウェアラブルデバイス、無人航空機(UAV)、無人航空コントローラ(UAC)、自動車、又は実質的に任意のタイプの無線デバイスなどのセルラ通信能力及びまた非セルラ通信能力(例えば、Bluetooth、Wi-Fiなど)を有するデバイスであってもよい。
【0039】
UE106は、メモリに記憶されたプログラム命令を実行するように構成されているプロセッサ(処理要素)を含んでもよい。UE106は、このような記憶された命令を実行することにより、本明細書に記載されている実施形態のうちの任意のものを実行してもよい。代替として又は加えて、UE106は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、集積回路、及び/又は本明細書に記載の実施形態のいずれか、若しくは本明細書に記載の実施形態のうちのいずれかの任意の部分を(例えば、個々に又は組み合わせて)実行するように構成されている様々な他の可能なハードウェア構成要素のうちのいずれかなどのプログラム可能ハードウェア要素を含んでもよい。
【0040】
UE106は、1つ以上の無線通信プロトコル又は技術を使用して通信するための1つ以上のアンテナを含み得る。いくつかの実施形態では、UE106は、例えば、単一の共有無線機を使用するCDMA2000(1xRTT/1xEV-DO/HRPD/eHRPD)、LTE/LTE-Advanced、若しくは5G NR及び/又は単一の共有無線機を使用するGSM、LTE/LTE-Advanced、若しくは5G NRを用いて、通信するように構成され得る。共用無線機は、無線通信を実行するために、単一のアンテナに結合してもよく、又は(例えば、MIMOについて)複数のアンテナに結合してもよい。一般に、無線機は、ベースバンドプロセッサ、(例えば、フィルタ、ミキサ、発振器、増幅器などを含む)アナログRF信号処理回路、又は(例えば、デジタル変調及び他のデジタル処理のための)デジタル処理回路の任意の組み合わせを含み得る。類似して、無線機は、上記のハードウェアを使用して1つ以上の受信及び送信チェーンを実装してもよい。例えば、UE106は、上記の技術などの複数の無線通信技術間で、受信及び/又は送信チェーンの1つ以上の部分を共用し得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、UE106は、UE106がそれで通信するように構成されている無線通信プロトコルのそれぞれについて、(例えば、別個のアンテナ及び他の無線機構成要素を含む)別個の送信及び/又は受信チェーンを含んでもよい。更なる可能性として、UE106は、複数の無線通信プロトコル間で共用される1つ以上の無線機、及び単一の無線通信プロトコルによってのみ使用される1つ以上の無線機を含み得る。例えば、UE106は、LTE又は5G NR(又は、LTE若しくは1xRTT、又はLTE若しくはGSM)のいずれかを使用して通信するための共用無線機、並びにWi-Fi及びBluetoothのそれぞれを使用して通信するための別個の無線機を含むことができる。他の構成も可能である。
図3-例示的なUEデバイスのブロック図
【0042】
図3は、いくつかの実施形態に係る、例示的なUE106のブロック図を示す。図示するように、UE106は、様々な目的用の部分を含んでもよい、システムオンチップ(SOC)300を含んでもよい。例えば、図に示すように、SOC300は、UE106のためにプログラム命令を実行し得るプロセッサ(単数又は複数)302、及び、グラフィック処理を実行し表示信号をディスプレイ360へ供給し得る表示回路304を含んでもよい。SOC300はまた、例えば、ジャイロスコープ、加速度計、及び/又は様々な他の動き感知構成要素のうちのいずれかを使用して、UE106の動きを検出できる動き感知回路370も含んでもよい。プロセッサ(単数又は複数)302はまた、プロセッサ(単数又は複数)302からアドレスを受信して、それらのアドレスをメモリ(例えば、メモリ306、読み出し専用メモリ(read only memory、ROM)350、フラッシュメモリ310)内のロケーションに変換するように構成することが可能な、メモリ管理ユニット(memory management unit、MMU)340にも結合することができ、かつ/又は、表示回路304、無線機330、コネクタI/F320、及び/若しくはディスプレイ360などの、他の回路若しくは他のデバイスにも結合することができる。MMU340は、メモリ保護及びページテーブル変換又はセットアップを実行するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、MMU340は、プロセッサ(単数又は複数)302の一部分として含まれていてもよい。
【0043】
図に示すように、SOC300は、UE106の様々な他の回路に結合されてもよい。例えば、UE106は、(例えば、NANDフラッシュ310を含む)様々な種類のメモリ、(例えば、コンピュータシステム、ドック、充電ステーションなどに結合するための)コネクタインタフェース320、ディスプレイ360、及び(例えば、LTE、LTE-A、NR、CDMA2000、BLUETOOTH(商標)、Wi-Fi、GPSなどのための)無線通信回路330を含んでもよい。UEデバイス106は、基地局及び/又は他のデバイスと無線通信を実行するための、少なくとも1つのアンテナ(例えば、335a)、及び場合によって、(例えば、アンテナ335a及び335bによって例示される)複数のアンテナを含んでもよい。アンテナ335a及び335bは一例として示されており、UEデバイス106は、より少ない又はより多くのアンテナを含んでもよい。全般的には、それら1つ以上のアンテナは、アンテナ335と総称される。例えば、UEデバイス106は、アンテナ335を使用し、無線回路330を使用して無線通信を実行してもよい。上述のように、いくつかの実施形態では、UEは、複数の無線通信規格を使用して無線で通信するように構成されていてもよい。
【0044】
UE106は、本明細書で後に更に説明するようになど、UE106がセルラ通信システムにおけるエッジコンピューティングサーバの効率的な発見を実行する方法を実施するためのハードウェア及びソフトウェア構成要素を含むことができる。UEデバイス106のプロセッサ(単数又は複数)302は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することにより、本明細書に記載の方法若しくは動作の一部又は全てを実施するように構成することができる。他の実施形態では、プロセッサ(単数又は複数)302は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等のプログラム可能なハードウェア要素として、又は特定用途向け集積回路(ASIC)として構成されていてもよい。更に、プロセッサ(単数又は複数)302は、本明細書に記載の様々な実施形態を実行するために、
図3に示すように、他の構成要素に結合することができる、かつ/又は他の構成要素と相互運用することができる。プロセッサ(単数又は複数)302はまた、UE106上で動作する様々な他のアプリケーション及び/又はエンドユーザアプリケーションを実装してもよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、無線機330は、様々なそれぞれのRAT標準のための通信制御に専用の別個のコントローラを含んでもよい。例えば、
図3に示すように、無線機330は、Wi-Fiコントローラ352、セルラコントローラ(例えばLTE及び/又はLTE-Aコントローラ)354、及びBLUETOOTH(商標)コントローラ356を含んでもよく、少なくともいくつかの実施形態では、これらのコントローラの1つ以上又は全てが、互いに、かつSOC300と(より具体的にはプロセッサ(単数又は複数)302と)通信する、それぞれの集積回路(略してIC又はチップ)として実装されてもよい。例えば、Wi-Fiコントローラ352はセル-ISMリンク又はWCIインタフェースを介してセルラコントローラ354と通信してもよく、及び/又はBLUETOOTH(商標)コントローラ356はセル-ISMリンクなどを介してセルラコントローラ354と通信してもよい。無線機330内には3つの別個のコントローラが示されているが、他の実施形態は、UEデバイス106において実装され得る様々な異なるRATのための、より少ない又はより多くの同様のコントローラを有する。
図4-例示的な基地局のブロック図
【0046】
図4は、いくつかの実施形態に係る、例示的な基地局102のブロック図を示す。
図4の基地局は、あり得る基地局の単なる一例に過ぎないことに留意されたい。図に示すように、基地局102は、基地局102のためのプログラム命令を実行することができるプロセッサ(単数又は複数)404を含んでもよい。プロセッサ(単数又は複数)404はまた、プロセッサ(単数又は複数)404からアドレスを受信し、それらのアドレスを、メモリ(例えば、メモリ460及び読み出し専用メモリ(ROM)450)内のロケーション、又は他の回路若しくはデバイス内のロケーションに変換するように構成されていてもよいメモリ管理ユニット(MMU)440に結合されてもよい。
【0047】
基地局102は、少なくとも1つのネットワークポート470を含んでもよい。ネットワークポート470は、電話網に結合し、UEデバイス106等の複数のデバイスに、上記
図1及び
図2に説明するような電話網へのアクセスを提供するように構成されていてもよい。ネットワークポート470(又は追加のネットワークポート)はまた、又は代替として、例えば、セルラサービスプロバイダのコアネットワーク等のセルラネットワークに結合するように構成されていてもよい。コアネットワークは、モビリティ関連サービス及び/又は他のサービスを、UEデバイス106等の複数のデバイスに提供することができる。一部の場合には、ネットワークポート470は、コアネットワークを介して電話網に結合することができ、及び/又はコアネットワークは、(例えば、セルラサービスプロバイダによってサービスを提供される他のUEデバイス間で)電話網を提供することができる。
【0048】
基地局102は、少なくとも1つのアンテナ434、可能な場合、複数のアンテナを含んでもよい。アンテナ(単数又は複数)434は、無線送受信機として動作するように構成されていてもよく、無線機430によって、UEデバイス106と通信するように更に構成されていてもよい。アンテナ(単数又は複数)434は、通信チェーン432を介して、無線機430と通信する。通信チェーン432は、受信チェーン、送信チェーン、又はその両方であってもよい。無線機430は、NR、LTE、LTE-A、WCDMA、CDMA2000などを含むがこれらに限定されない、様々な無線遠隔通信規格によって通信するように設計されてもよい。
【0049】
基地局102は、複数の無線通信規格を使用して無線通信するように構成することができる。場合によっては、基地局102は、複数の無線機を含むことができ、複数の無線機は、基地局102が複数の無線通信技術に従って通信することを可能にすることができる。例えば、1つの可能性として、基地局102は、LTEに従って通信を実行するためのLTE無線機、並びに5G NRに従って通信を実行するための5G NR無線機を含んでもよい。このような場合、基地局102は、LTE基地局及び5G NR基地局の両方として動作することが可能であってもよい。別の可能性として、基地局102は、マルチモード無線機を含んでもよく、マルチモード無線機は、複数の無線通信技術(例えば、5G NR及びLTE、5G NR及びWi-Fi、LTE及びWi-Fi、LTE及びUMTS、LTE及びCDMA2000、UMTS及びGSMなど)のうちのいずれかに従って通信を実行することが可能である。
【0050】
本明細書に以下に更に説明するように、BS102は、本明細書に記載の特徴を実装する、又はそれらの実装をサポートするためのハードウェア及びソフトウェア構成要素を含むことができる。基地局102のプロセッサ404は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載の方法のうちの一部又は全てを実装する、かつ/又はこれらの実装をサポートするように構成することができる。代替として、プロセッサ404は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素として、又は特定用途向け集積回路(ASIC)として、又はこれらの組み合わせとして構成されてもよい。代替として(又は加えて)、BS102のプロセッサ404は、他の構成要素430、432、434、440、450、460、470のうちの1つ以上と共に、本明細書に記載の特徴のうちの一部又は全てを実装する又はこれらの実装をサポートするように構成することができる。
【0051】
加えて、本明細書に記載するように、プロセッサ(単数又は複数)404は、1つ以上の処理要素を含んでもよい。したがって、プロセッサ(単数又は複数)404は、プロセッサ(単数又は複数)404の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(Integrated Circuit、IC)を含むことができる。加えて、各々の集積回路は、プロセッサ(単数又は複数)404の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含んでもよい。
【0052】
更に、本明細書に記載するように、無線機430は、1つ以上の処理要素を含んでもよい。したがって、無線機430は、無線機430の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(IC)を含むことができる。加えて、集積回路のそれぞれは、無線機430の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含むことができる。
【0053】
所定のRAT、例えば、Wi-Fiの場合、基地局102はアクセスポイント(AP)として設計されてもよく、この場合、ネットワークポート470は、広域ネットワーク及び/又はローカルエリアネットワーク(単数又は複数)へのアクセスを提供するように実装されてもよく、例えば、少なくとも1つのイーサネットポートを含んでいてもよく、無線機430が、Wi-Fi規格に従って通信するように設計されてもよい。
図5-ネットワーク要素の例示的なブロック図
【0054】
図5は、いくつかの実施形態に係る、ネットワーク要素500の例示的なブロック図を示す。いくつかの実施形態によれば、ネットワーク要素500は、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)、サービングゲートウェイ(serving gateway、S-GW)、アクセス及び管理機能(access and management function、AMF)、セッション管理機能(session management function、SMF)、エッジ発見サービス(Edge Discovery Service、EDS)、エッジアプリケーションサーバ(edge application server、EAS)などのセルラコアネットワークの1つ以上の論理機能/エンティティを実装することができる。
図5のネットワーク要素500は、可能なネットワーク要素500の単なる一実施例であることを留意されたい。図に示すように、コアネットワーク要素500は、コアネットワーク要素500のプログラム命令を実行することができるプロセッサ(単数又は複数)504を含むことができる。プロセッサ(単数又は複数)504はまた、プロセッサ(単数又は複数)504からアドレスを受信して、それらのアドレスをメモリ(例えば、メモリ560及び読み出し専用メモリ(ROM)550)内のロケーション又は他の回路若しくはデバイスに変換するように構成されていてもよいメモリ管理ユニット(MMU)540に結合されてもよい。
【0055】
ネットワーク要素500は、少なくとも1つのネットワークポート570を含むことができる。ネットワークポート570は、1つ以上の基地局並びに/又は他のセルラネットワークエンティティ及び/若しくはデバイスに結合するように構成することができる。ネットワーク要素500は、様々な通信プロトコル及び/又はインタフェースのいずれかを用いて、基地局(例えば、eNB/gNB)及び/又は他のネットワークエンティティ/デバイスと通信することができる。
【0056】
本明細書でこの後に説明するように、ネットワーク要素500は、本明細書で説明する特徴を実装する及び/又はそれらの実装をサポートするためのハードウェア並びにソフトウェアの構成要素を含むことができる。コアネットワーク要素500のプロセッサ(単数又は複数)504は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載する方法の一部又は全てを実行する又は実行をサポートするように構成することができる。代替として、プロセッサ504は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素として、又は特定用途向け集積回路(ASIC)として、又はこれらの組み合わせとして構成されてもよい。
【0057】
図5のブロック図はまた、本明細書に記載される動作の一部又は全てを実施することができるサーバコンピュータ(場合によっては、セルラネットワークの外側に位置する)を表すことができる。例えば、場合によっては、本明細書に記載されるようなEDS又はEASは、そのようなサーバコンピュータによって実装することができる。
図6~
図11-マルチアクセスエッジコンピューティング及びエッジ発見
【0058】
図6~
図11は、セルラ通信システムにおいてエッジ発見を実行するための可能な技術の様々な態様を示す。しかしながら、
図6~
図11に示され、かつ
図6~
図11に関して説明された例示的な詳細は、全体として本開示を限定することを意図するものではなく、本明細書で以下に提供される詳細に対する多数の変形及び代替が可能であり、本開示の範囲内であると見なされるべきであることに留意されたい。
【0059】
最新のセルラデバイスは、ますます複雑なアプリケーションを実行するように求められている。一般に、ユーザは、それらの携帯性、サイズ、及び使いやすさにより、スマートフォン(UE)の使用を好む。しかしながら、ポータブル又はモバイルデバイスであるため、スマートフォンなどのUEは、バッテリ駆動式であり、デスクトップコンピュータなどの非ポータブルデバイスに対して小さいサイズを有する。加えて、セルラ通信能力は、仮想現実(virtual reality、VR)又は拡張現実(augmented reality、AR)デバイス(例えば、ヘッドセットなど)、ゲームアクセサリ、電気器具などの他のタイプのUEデバイスにますます提供されてきており、その少なくともいくつかはまた、フォームファクタ、電力消費、及び/又はコストに関する制約を有する場合がある。したがって、UEデバイスは、バッテリ寿命、電力、処理能力、及びメモリ容量などの様々なハードウェア制限を有する場合がある。UEデバイス上で実行されるアプリケーションの負荷を低減し、また、UEリソースのより効率的な使用を提供するために、UEの計算要件を別のコンピューティングリソースにオフロードする努力がなされてきた。上述のように、「モバイルクラウドコンピューティング」(MCC)という用語は、そうでなければUEによって実行することができる計算タスクを実行するためのクラウドサーバの使用を指す。しかしながら、上述のように、それらが支援することを試みているUE(それらがタスクをオフロードすることを試みているUE)から物理的にリモートに位置するクラウドサーバの使用は、そのようなクラウドサーバをリアルタイム用途には不適切にする通信遅延を導入することがある。
【0060】
マルチアクセスエッジコンピューティング(MEC)は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)内の、かつモバイル加入者の近傍にある、モバイルネットワークのエッジで情報技術(information technology、IT)サービス環境及びクラウドコンピューティング能力を提供する。言い換えれば、MECは、通信遅延を低減するために、モバイルユーザに近い(ネットワークの「エッジ」に近い)モバイルクラウドコンピューティング(MCC)サービスの位置を特定するように動作する。したがって、特定のユーザ要求は、より遠く離れて位置するリモートインターネットサービスに全てのトラフィックを転送する代わりに、ネットワークエッジで直接管理することができる。MECは、信頼性が高くかつ高度なサービスを提供しながら、待ち時間及びモバイルエネルギー消費の有意な低減を約束する。
【0061】
本明細書に記載のMECシステムでは、UEからの計算タスクを、セルラネットワークを介して近くのエッジアプリケーションサーバにオフロードすることができる。例えば、セルラネットワークによって提供することができるエッジ発見サービスは、適切なエッジアプリケーションサーバの発見及び選択を容易にして、広範囲の使用事例及びアプリケーションのいずれかに関連することができる、UEのエッジコンピューティング要求を処理することができる。
【0062】
上記のように、UEは、制限された計算能力を有し、タスクのオフロード中に更に発生する待ち時間を被る場合がある。結果として、UEは、例えば、実行されるアプリケーションが待ち時間の影響を受けやすい又はミッションクリティカルである場合、ローカル計算のための効率的なリソース割り当て、及び無線送信を介してオフロードされるタスクの注意深い選択を利用することができる。
【0063】
本明細書に記載の実施形態は、エッジコンピューティングサーバの効率的な発見のための技術を提供する。実施形態は、セルラシステム(例えば、3GPPベースのシステム)の文脈において本明細書に記載されている。しかしながら、本明細書に記載の実施形態は、様々な可能性の中でも、Wi-Fiベースの無線通信システムなどの非セルラ(例えば、非3GPPベースの)システムに容易に拡張することができる。加えて、無線デバイスによって実行されるものとして本明細書に記載される実施形態はまた、少なくともいくつかの実施形態に係る、様々な可能な通信デバイスの中でも、有線通信デバイス(一例として、有線様式で無線ホットスポットに接続することができるデバイスなど)によって実行することができる場合があり得ることに留意されたい。
【0064】
図6は、いくつかの実施形態に係る、ドメイン名サービス(domain name service、DNS)サーバがセルラネットワーク内の無線デバイスからのエッジ計算リソースの要求を解決するために使用される、セルラ通信システムにおいてエッジ発見を実行するための1つの可能なアプローチを示す。図示されるように、602で、UEは、例えば、制御プレーン確立及び有効なIP(例えば、IPv6)アドレスの取得を含む、セルラ基地局との無線リンクを介して5GSネットワークにアタッチして、認証することができる。UEは、UEのためのキャリア構築及び/又は無線(over the air、OTA)更新の一部として、エッジリソースに接続するための静的URLで事前に構成することができる。
【0065】
604で、UEは、エッジコンピューティングリソースを利用することを判定することができ、したがって、606で、UEは、例えば、セルラネットワークのユーザプレーン機能(user plane function、UPF)を介して、エッジコンピューティングリソースに接続するための指定されたアドレス(例えば、構成されたURL)に接続することを試みることができる。608で、DNSサーバは、例えば、アクセス制御リスト(access control list、ACL)又は静的プロビジョニングに基づいて、DNSポリシーに従って選択し優先順位付けすることができるエッジサーバのリストで応答することができる。610で、UEは、リストをキャッシュすることができ、612で、DNSサーバによって示される第1の(例えば、最高優先度)エッジサーバでソケットを開くことを試みることができる。その試みに対してエラー(例えば、タイムアウト)が発生する場合、614で、UEは、リストから次のエッジサーバを試行することができる。
【0066】
DNSサーバがインターネット制御メッセージプロトコル(Internet Control Message Protocol、ICMP)を利用して、エッジアプリケーションサーバをピングし、それらの状態(アップ/ダウン)をチェックし、エッジクライアント(例えば、UE)に提供するエッジサーバのリストを判定するのを助ける場合があり得る。しかしながら、そのようなクエリがノードの負荷に関する情報を提供しない場合があり得る。
【0067】
また、例えば、前方ルーティングに関する決定を行うために、負荷情報に基づいて管理を収集するためのスクリプト(例えば、デバイス/マシンのメモリ及びCPU利用などの管理情報を提供することができる簡易ネットワーク管理プロトコル(simple network management protocol、SNMP))を使用することを含む、負荷バランサを使用することが可能であり得る。例えば、エッジクライアントは、パケットを負荷バランサにルーティングすることができ、負荷バランサは、例えば、負荷に基づいて、パケットをサーバにリダイレクトすることができる。しかしながら、SNMPは、トラフィックではなく管理インタフェースに基づくことができるため、そのような動作がエッジクライアントのニーズを常に最も良く満たすとは限らない場合があり得る。
【0068】
したがって、例えば、
図6に示されるアプローチに対して、(例えば、エッジ再配置を容易にするために)どのエッジアプリケーションサーバに接続するか、及び/又はサーバの変化に関してエッジクライアントを更新するかを決定するためのクライアントの能力を改善するために、エッジクライアントに戻す候補エッジアプリケーションサーバについての状態に関する情報及び負荷/待ち時間に関連する情報を送信するメカニズムを提供することが利益であり得る。
【0069】
いくつかの実施形態によれば、そのようなメカニズムを提供するために、2つの新しいエンティティを導入することができる。1つは、指定された基準に基づくエッジ計算リソースの選択を容易にするために、キャリアネットワーク内に展開することができるエッジ発見サービス(EDS)を含むことができる。もう1つは、無線デバイスで動作して、EDSを容易にし、かつEDSと相互作用して、無線デバイスに代わってオフロード決定を行うことができる、デバイスオフロードファシリテータ(device offload facilitator、DOF)機能を含むことができる。
【0070】
図7は、いくつかの実施形態に係る、セルラネットワークにおいて効率的なエッジ発見を実行するための、そのような可能なアプローチの特定の「プリプロビジョニング」態様を示す通信フロー図を示す。具体的には、
図7の方法は、無線デバイスのDOF機能とEDSとの間で認証及び許可を実行するための可能な技術を示す。図に示すように、702で、無線デバイスは、デフォルトベアラを確立することと、5GCネットワークのUPFと通信するための有効なIPアドレスを取得することと、を含む、5Gサービス(5G service、5GS)の5Gコア(5GC)ネットワークに最初に登録することができる。704で、無線デバイスのDOF機能は、次いで、EDSと通信して(例えば、UPFを介して)、EDSを認証してEDSに登録することができる。場合によっては、例えば、EDSと5GSとの間に信頼関係がある場合、5GCネットワークで実行された認証は、EDSによって履行することができることが可能であり得る。いくつかの実施形態では、そのような要求/関係を認証するために、2つのエンティティ間で共有されるトークンが存在し得る。EDSのアドレスを示す情報でDOF機能を事前に構成することができる、又はDOF機能が帯域外でこの情報を学習することができ得る場合があり得る。無線デバイスのDOF機能はまた、例えば、アプリケーションのオフロードを計算するために、EDSからエッジアプリケーションサーバを使用するための許可を要求及び取得することができる。許可は、無線デバイスの無線デバイスタイプ及び/若しくは識別子、無線デバイスの加入者識別情報(例えば、国際移動電話加入者識別番号(international mobile subscriber identity、IMSI)又は他のタイプの加入者識別情報)、無線デバイスがエッジ計算リソースを使用するために許可されることを要求するアプリケーション若しくはアプリケーションタイプ、証明書ベースの認証、並びに/又は様々な他の可能な考慮事項の任意のもののいずれか又は全てに基づいてもよい。
【0071】
図8は、いくつかの実施形態に係る、セルラネットワークにおいて効率的なエッジ発見を実行するための、そのような可能なアプローチの特定の更なるプリプロビジョニング態様を示す通信フロー図を示す。具体的には、
図8の方法は、EDSが利用可能なエッジアプリケーションサーバの能力及び/又は性能情報を取得して維持するための可能な技術を示す。図に示すように、802及び804で、EDSは、発見を実行し、かつ/又は複数のエッジアプリケーションサーバ(EAS)の各々からハートビート情報を受信することができる。発見/ハートビート情報のそのような交換は、様々な方法のいずれかで実行することができる。例えば、EDSは、EASの各々からエッジ計算リソース可用性情報を要求することができ、EASは、その要求に応答することができる。場合によっては、EASは、(例えば、スケジュールされた永続的又は半永続的な)周期的な方法でその能力/性能に関する更新を提供することができる。別の可能性として、EASは、EDSからの更新要求に応じて、その能力/性能に関する更新を提供することができる。また更なる可能性として、EASは、EASの能力/性能の変化(場合によっては、少なくとも特定の大きさの)、又はEASのアップ/ダウン状態の変化などの、特定の構成されたトリガに応じて、その能力/性能に関する更新を提供することができる。EDSによって追跡されたEASの能力/性能に関して更新されたEDSを保持するためのそのようなメカニズムのいずれか又は全てを、とりわけ、必要に応じて、使用することができることに留意されたい。
【0072】
場合によっては、EDSは、1つ以上の発見/プロファイルテーブルを維持することができ、かつ/又はEDSによって追跡されたEAS、EDSに登録されたユーザ及び/若しくは無線デバイス、並びに/若しくはエッジ計算リソースをEDSから要求することができるアプリケーションに関連する情報を別の方法で記憶することができる。
図9は、いくつかの実施形態に係る、そのような可能なテーブルのいくつかの例を示す。
【0073】
図に示すように、1つの可能なテーブル902は、複数のエッジアプリケーションサーバの各々についてのエッジ計算リソース可用性プロファイル情報を含むことができる。図示の例では、そのようなテーブルは、各EASを識別し、かつ平均待ち時間、位置エリア、利用可能なGPUリソース、利用可能なCPUリソース、EASの平均利用、EASによってサポートされる暗号化のタイプ(単数又は複数)、及びEASに利用可能な帯域幅を示す情報を含むことができる。
【0074】
別の図示の例示的なテーブル904は、EDSに登録された複数のユーザの各々についてのユーザプロファイル情報を含むことができる。図示の例では、そのようなテーブルは、各ユーザを識別し、かつプロファイルタイプ、許可されたアプリケーション、及びユーザの許可された場所を示す情報を含むことができる。そのような情報の一部又は全ては、1つの可能性として、無線デバイスをEDSに登録するときに取得することができる。追加的に、又は代替的に、いくつかの実施形態によれば、そのような情報の一部又は全ては、無線デバイスからエッジ計算要求を受信するときに取得することができる。
【0075】
更なる図示の例示的なテーブル906は、複数のアプリケーション又はアプリケーションタイプの各々についてのアプリケーションプロファイル情報を含むことができる。図示の例では、そのようなテーブルは、各アプリケーション又はアプリケーションタイプを識別し、かつプロファイル識別子、アプリケーション/アプリケーションタイプに関連付けられたGPUリソースの量、アプリケーション/アプリケーションタイプに関連付けられたCPUリソースの量、アプリケーション/アプリケーションタイプに関連付けられたメモリリソースの量、及びアプリケーション/アプリケーションタイプに関連付けられた帯域幅の量を示す情報を含むことができる。様々な実施形態によれば、GPU、CPU、メモリ、及びBWリソース量は、アプリケーション/アプリケーションタイプに使用される典型的な量、使用される最大量、及び/又はアプリケーション/アプリケーションタイプに関連付けられた任意の他の量(単数又は複数)を含むことができることに留意されたい。
【0076】
図9の図示されたテーブルの各々で、図示されたフィールドは、非限定的な例として提供されており、任意の数のフィールドは、図示されたテーブルとは異なってもよい(例えば、追加のフィールドが含まれてもよい、1つ以上の図示されたフィールドが省略されてもよい、又は異なる方法で実装することができる、など)ことに留意されたい。例えば、図示されていないが、場合によっては、アプリケーションプロファイルテーブルはまた、又は代替的に、アプリケーション/アプリケーションタイプによってサポートされる暗号化のタイプ(単数又は複数)を示すフィールドを含むことができることに留意されたい。加えて、図示されたテーブルの各々について図示された値は、様々な可能な値の単なる例であり、多数の他の値及び/又は値の範囲も可能であってもよいことに留意されたい。
【0077】
図10は、いくつかの実施形態に係る、無線通信システムにおいて効率的なエッジ発見を実行することを容易にするためにEDS及びDOF機能が使用されるシナリオを示す通信フロー図である。少なくともいくつかの実施形態によれば、
図10の方法は、所望に応じて、
図7~
図8の方法のいずれか又は両方と共に、かつ/又は
図9に示されるテーブル(又は同様の情報を含む他のデータ構造)と共に使用することができる。例えば、少なくともいくつかの実施形態によれば、
図10のステップの前に、UEは、5GCネットワークに登録することができ、DOFは、EDSと認証及び許可を実行することができ、EDSは、複数のエッジアプリケーションサーバの各々から発見/ハートビート情報を取得することができ、EDSは、エッジ計算リソース可用性プロファイル情報でEASテーブルに、ユーザプロファイル情報でユーザテーブルに、アプリケーションプロファイル情報でアプリケーションテーブルに、値を入力することができる。
【0078】
図に示すように、1002で、UEのDOF機能は、UEがエッジ計算のニーズを有することを判定することができる。例えば、UEは、DOFを起動するのに十分な処理及び/又はメモリ要求を有するアプリケーションを実行していてもよく、DOF機能は、UEがエッジ計算リソースの使用から利益を得ることを判定することができる。
【0079】
1004で、UEのDOF機能は、EDSにエッジ計算要求を提供することができる。エッジ計算要求は、エッジ計算要求についての1つ以上の基準を示すことができる。エッジ計算要求についての基準、並びに複数のEASの各々についての記憶された能力及び性能情報(例えば、エッジ計算リソース可用性プロファイル情報)に少なくとも部分的に基づいて、EDSは、エッジ計算要求に対する1つ以上のEASを選択することができる。EAS(単数又は複数)の選択は、エッジ計算要求について示される基準をサポートすることができる1つ以上のEASを選択することを意図することができ、例えば、様々な方法のいずれかでEDSによって判定することができるように、示された基準と最も良く一致する順序で、それらのEASの優先順位付け(例えば、複数のEASが選択された場合)を含むことができる。
【0080】
基準は、無線デバイス(例えば、デバイスタイプ)及び/又はエッジ計算要求が提供されているアプリケーションに固有であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、基準は、エッジ計算要求が提供されているアプリケーション又はアプリケーションタイプ(及び場合によっては、特定のアプリケーションタスク)に少なくとも部分的に基づくことができる。場合によっては、基準は、例えば、アプリケーション/アプリケーションタイプ/アプリケーションタスクに関連付けられたエッジ計算リソースのセットを示すことができる、EDSによって記憶されたアプリケーションプロファイル情報と併せて使用することができる、アプリケーション、アプリケーションタイプ、及び/又はアプリケーションタスクのインジケーションを含むことができる。そのようなシナリオでは、EDSは、EDSが能力及び性能情報を有するEASのうちのどれがアプリケーション/アプリケーションタイプ/アプリケーションタスクに関連付けられたエッジ計算リソースのセットの最も高い割合を提供することができるかを判定し、そのような判定に少なくとも部分的に基づいて1つ以上のEASを選択することができる。
【0081】
追加的又は代替的に、エッジ計算要求についての1つ以上の基準は、エッジ計算要求に関連付けられたグラフィック処理ユニット(graphics processing unit、GPU)能力、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)能力、メモリの量、地理的な場所、デバイスタイプ(例えば、電話、時計、他のデバイスなど)、帯域幅の量、及び/又は待ち時間バジェットなどの、エッジ計算要求に関連付けられたエッジ計算リソースの1つ以上のタイプ及び量、並びに/又は他の要件のインジケーションを直接含むことができる。そのようなシナリオでは、EDSは、EDSが能力及び性能情報を有するEASのうちのどれがエッジ計算要求に関連付けられたエッジ計算リソースのセット及び/又は他の要件の最も高い割合を提供することができるかを判定し、そのような判定に少なくとも部分的に基づいて1つ以上のEASを選択することができる。
【0082】
別の例として、場合によっては、エッジ計算要求についての1つ以上の基準は、エッジ計算要求に関連付けられた1つ以上の認証タイプを含むことができる。そのようなシナリオでは、EDSは、EDSが能力及び性能情報を有するEASのうちのどれが示された認証タイプ(単数又は複数)を提供することができるかを判定し、そのような判定に少なくとも部分的に基づいて1つ以上のEASを選択することができる。
【0083】
また更なる例として、エッジ計算要求についての1つ以上の基準は、エッジ計算要求に関連付けられた1つ以上のネットワークスライス(例えば、ネットワークスライス選択支援情報(network slice selection assistance information、NSSAI))を含むことができる。要求されたNSSAIは、任意選択的に、登録要求/応答の一部として5GCによってプリプロビジョニングされる又は提供されることができる。そのようなシナリオでは、EDSは、EDSが能力及び性能情報を有するEASのうちのどれが示されたネットワークスライス(単数又は複数)のためのサポートを提供することができるかを判定し、そのような判定に少なくとも部分的に基づいて1つ以上のEASを選択することができる。場合によっては、そのようなシナリオでは、又は潜在的に様々な他のシナリオでは、EDSは、例えば、無線デバイスと特定の基準を満たすEASとの間の通信をサポートするために、特定のネットワークスライスに接続するように無線デバイスに命令することができる。
【0084】
また更なる例として、少なくともいくつかの実施形態によれば、基準に少なくとも部分的に基づいて、EDSは、例えば、低待ち時間体験のためのサポートを提供するために、基礎ネットワーク(例えば、5GCノード又は他のコアネットワーク要素)と通信して、サービスの品質(Quality of Service、QoS)パラメータ(例えば、QoSクラス識別子(QoS Class Identifier、QCI)又はQoSフロー識別子(QoS Flow Identifier、QFI)、データネットワーク名(data network name、DNN)、割り当て及び保持優先度(allocation and retention priority、ARP)、並びに/又は差別化されたサービスコードポイント(differentiated services code point、DSCP))を調整することができる。
【0085】
1006で、EDSは、エッジ計算要求に対する応答を無線デバイスに提供することができる。エッジ計算要求に対する応答は、例えば、示された各EASのFQDN/URL/IPアドレス(単数又は複数)を含む、選択されたEAS(単数又は複数)の(例えば、優先順位付けされた)リストを含むことができる。場合によっては、応答は、(例えば、追加的又は代替的に)各選択されたEASの(例えば、部分的又は完全な)能力及び/又は性能情報を含むことができ、例えば、それを無線デバイスのDOF機能によって使用して、示されたEASのうちのどれが接続を試みるかを判定することができる。
【0086】
少なくとも場合によっては、EDSはまた、UEルート選択ポリシー(UE route selection policy、URSP)、UEポリシー選択識別子(UE policy section identifier、UPSI)、DNN、NSSAIなどのパケットコアパラメータをDOF機能に伝えることができることに留意されたい。
【0087】
1008で、無線デバイスは、示されたEASのうちの1つにトラフィック(ユーザ/制御プレーン)を送信することができる。場合によっては、無線デバイスは、最初に、例えば、EDSによって提供される優先順位に基づいて、及び/又は示されたEASの優先順位のそれ自体の判定に従って、最も高く優先順位付けされたEASに接続することを試みることができる。そのEASに接続する試みが失敗した場合、少なくともいくつかの実施形態によれば、無線デバイスは、次に最も高く優先順位付けされたEASに接続することを試みることなどができる。
【0088】
場合によっては、EASの能力及び/又は性能情報は、経時的に変化し得る、例えば、EASの利用が減少するにつれて、より多くのエッジ計算リソースが利用可能になり得る、又はEASの利用が増加するにつれて、より少ないエッジ計算リソースが利用可能であり得ることに留意されたい。場合によっては、場所の変化(例えば、デバイスのモビリティに起因する)は、また、又は代替的に、EASが無線デバイスのエッジ計算ニーズをどれほど良好に満たすかに影響を与え得る。したがって、どのEASから無線デバイスのためのエッジ計算リソースを取得するかに関する決定の更新をサポートするメカニズムを提供することも有用であり得る。
図11は、いくつかの実施形態に係る、そのようなメカニズムの態様を示す通信フロー図である。
【0089】
図に示すように、1102で、無線デバイスは、
図10に示されるシナリオに従ってEDSと通信して、1つ以上の提案/優先順位付けされたEASを示す情報を受信することができ、1104で、EASとの進行中のエッジ計算セッションを確立していてもよい。
【0090】
1106で、EDSは、EASから更新された統計及び/又はハートビート情報を受信することができる。この情報は、EASの更新された能力及び性能情報(例えば、エッジ計算リソース可用性情報)を含むことができる。更新された統計及び/又はハートビート情報は、様々なレベルの粒度のうちのいずれかでの情報を含むことができる。1つの可能性として、情報は、EASレベルの能力及び性能の状態に関する更新を含むことができる。他の(例えば、追加又は代替の)可能性として、情報は、無線デバイス固有のEAS性能統計、アプリケーション又はアプリケーションタスク固有の性能統計、ストリーム固有の性能統計などを含むことができる。
【0091】
1つの可能性として、EDSは、EDSとEASとの間で構成されたスケジュールされた周期的(例えば、永続的又は半永続的)更新に基づいて、EASから更新された統計及び/又はハートビート情報を受信することができることに留意されたい。例えば、EDSは、EDSがエッジ計算リソース可用性プロファイル情報を維持する各EASからの周期的ハートビート更新を構成することができ、それにより、更新は、スケジュールされた周期的ハートビート更新に従ってEASによって自律的にトリガされ得る。別の可能性として、EDSは、EASからの更新された統計及び/又はハートビート情報を要求することができ、それにより、更新は、更新の要求に応じて、EASによって提供され得る。また更なる可能性として、EDSは、EASに能力及び性能更新を提供させるように構成された非周期的(例えば、イベントでトリガされた)更新に基づいて、EASから更新された統計及び/又はハートビート情報を受信することができる。例えば、1つ以上の指定されたエッジ計算リソース又はパラメータがそのタイプのエッジ計算リソース又はパラメータに対する構成された閾値を横切るように、EASのエッジ計算リソース可用性が変化する(例えば、増加又は減少する)場合、EDSは、非周期的更新を提供するようにEASを構成することができ、更新は、指定されたエッジ計算リソース又はパラメータのうちの1つ以上が構成された閾値のうちの1つを横切ることに基づいて、トリガされ得る。
【0092】
EASから受信した情報に基づいて、EDSは、EASのその記憶された能力及び性能情報を更新することができる(例えば、EASのエッジ計算リソース可用性プロファイル情報を更新する)。EDSはまた、更新された情報に少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスのエッジ計算要求に対する1つ以上のエッジアプリケーションサーバの選択を修正することを判定することができ、かつ/又は無線デバイスのDOF機能による意思決定を容易にするために、無線デバイスに更新された情報のインジケーションを提供することを判定することができる。例えば、更新された能力及び性能情報に基づいて、異なるEASが現在のEASよりもエッジ計算要求の基準をより良好に満たすことができるとEDSが判定した場合、EDSは、無線デバイスのエッジ計算要求に対する1つ以上のエッジアプリケーションサーバの選択を修正して、現在のEASに対してエッジ計算要求の基準をより良好に満たすことができるEASを優先することを判定することができる。そのようなシナリオは、例えば、現在のEASからのリソース可用性が劣化した場合に(例えば、追加の負荷に起因して)起こり得る。EASからのそのような情報、無線デバイスから受信された情報、及び/又は様々な他の可能な考慮事項のいずれかに基づくことができる、異なるEASが現在のEASよりもエッジ計算要求の基準をより良好に満たすことができることをEDSが判定することができる他のシナリオは、エッジ計算要求に示されたエッジ計算リソースを上回る、無線デバイスによって必要とされるエッジ計算リソースの増加、及び/又は無線デバイスのモビリティを含むことができることに留意されたい。
【0093】
1108で、EDSは、無線デバイスのエッジ計算要求に対して選択されたEAS(単数又は複数)に対する修正の、並びに/又はEASの更新された能力及び性能情報のインジケーションを無線デバイスに提供することができる。インジケーションに基づいて、無線デバイスは、無線デバイスがエッジ計算リソースを取得するEASを変更することを判定することができ、したがって、現在のEASからセッションを転送して、異なるEASに接続することができる。代替として、現在のEASは、セッションを異なるEASにリダイレクトすることができる。代替として、場合によっては、無線デバイスは、無線デバイスがエッジ計算リソースを取得するEASを変更しないことを判定することができる。例えば、無線デバイスは、EASの更新された能力及び性能情報に基づいて、現在のEASが無線デバイスのエッジ計算ニーズを満たす最良の能力を依然として有するかどうかを判定することができ、その場合、無線デバイスは、無線デバイスがエッジ計算リソースを取得するEASを変更しないことを判定することができる。
【0094】
したがって、本明細書に記載の技術によれば、少なくともいくつかの実施形態によれば、セルラ通信システムにおいてエッジ計算リソースを探索する無線デバイスが効率的かつ効果的にそれらのリソースを取得することをサポートすることが可能であり得る。
【0095】
更なる例示的な実施形態が以下に提供される。
【0096】
実施形態の1つのセットは、デバイスに、エッジ計算要求であって、エッジ計算要求についての1つ以上の基準を示すエッジ計算要求をエッジ発見サービスに提供させ、エッジ計算要求に対する1つ以上の提案されたエッジアプリケーションサーバのインジケーションを含む、エッジ計算要求に対する応答を受信させ、エッジ計算要求に応じて、示されたエッジアプリケーションサーバに接続させる、ように構成されたプロセッサを備える装置を含むことができる。
【0097】
いくつかの実施形態によれば、デバイスは、無線デバイスを含み、プロセッサは、無線デバイスに、セルラネットワークに登録させ、エッジ計算リソースを使用するための許可の要求をエッジ発見サービスに提供させ、無線デバイスがエッジ計算リソースを使用することを許可されていることを示す、エッジ発見サービスからの応答を受信させる、ように更に構成されている。
【0098】
いくつかの実施形態によれば、許可は、無線デバイスのデバイス識別子、無線デバイスの加入者識別子、エッジ計算リソースを使用するための許可の要求に関連付けられたアプリケーション、又は無線デバイスの場所、のうちの1つ以上に基づく。
【0099】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサは、デバイスに、エッジ発見サービスからエッジ計算要求に対する1つ以上の提案されたエッジアプリケーションサーバに対する修正のインジケーションを受信させ、エッジ発見サービスからのエッジ計算要求に対する1つ以上の提案されたエッジアプリケーションサーバに対する修正のインジケーションに少なくとも部分的に基づいて、異なるエッジアプリケーションサーバに接続させる、ように更に構成されている。
【0100】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサは、デバイスに、エッジ発見サービスからエッジ計算要求に対する1つ以上の提案されたエッジアプリケーションサーバの少なくとも1つのエッジアプリケーションサーバの更新された能力及び性能情報のインジケーションを受信させ、エッジ発見サービスからのエッジ計算要求に対する1つ以上の提案されたエッジアプリケーションサーバの少なくとも1つのエッジアプリケーションサーバの更新された能力及び性能情報のインジケーションに少なくとも部分的に基づいて、異なるエッジアプリケーションサーバに接続させる、ように更に構成されている。
【0101】
いくつかの実施形態によれば、エッジ計算要求についての1つ以上の基準は、エッジ計算要求に関連付けられたアプリケーション、エッジ計算要求に関連付けられた認証メカニズム、エッジ計算要求に関連付けられたネットワークスライス識別子、エッジ計算要求に関連付けられたグラフィック処理ユニット(GPU)能力、エッジ計算要求に関連付けられた中央処理ユニット(CPU)能力、エッジ計算要求に関連付けられたメモリの量、エッジ計算要求に関連付けられた待ち時間、エッジ計算要求に関連付けられた帯域幅、又はエッジ計算要求に関連付けられた地理的エリア、のうちの1つ以上を含む。
【0102】
実施形態の別のセットは、デバイスによって、複数のエッジアプリケーションサーバの各々についてのエッジ計算リソース可用性プロファイル情報を記憶することと、エッジ計算要求であって、エッジ計算要求についての1つ以上の基準を示すエッジ計算要求を無線デバイスから受信することと、複数のエッジアプリケーションサーバの各々についてのエッジ計算リソース可用性プロファイル情報及びエッジ計算要求についての1つ以上の基準に少なくとも部分的に基づいて、エッジ計算要求に対する1つ以上のエッジアプリケーションサーバを選択することと、選択された1つ以上のエッジアプリケーションサーバの優先順位付けされたリストを含む、エッジ計算要求に対する応答を無線デバイスに提供することと、を含む方法を含むことができる。
【0103】
いくつかの実施形態によれば、方法は、複数のアプリケーション又はアプリケーションタイプの各々に関連付けられたエッジ計算リソースのセットを示すアプリケーションプロファイル情報を記憶することであって、エッジ計算要求についての1つ以上の基準が、エッジ計算要求に関連付けられたアプリケーション又はアプリケーションタイプのインジケーションを含む、記憶することと、複数のエッジアプリケーションサーバの各々のエッジ計算リソース可用性プロファイル情報に少なくとも部分的に基づいて、複数のエッジアプリケーションサーバの各々がエッジ計算要求に関連付けられたアプリケーション又はアプリケーションタイプに関連付けられたエッジ計算リソースのセットをサポートするかどうかを判定することと、を更に含み、1つ以上のエッジアプリケーションサーバは、複数のエッジアプリケーションサーバの各々がエッジ計算要求に関連付けられたアプリケーション又はアプリケーションタイプに関連付けられたエッジ計算リソースのセットをサポートするかどうかに更に少なくとも部分的に基づいて、選択される。
【0104】
いくつかの実施形態によれば、エッジ計算要求についての1つ以上の基準は、少なくとも、エッジ計算要求に関連付けられたグラフィック処理ユニット(GPU)能力、中央処理ユニット(CPU)能力、及びメモリの量を含み、方法は、複数のエッジアプリケーションサーバの各々のエッジ計算リソース可用性プロファイル情報に少なくとも部分的に基づいて、複数のエッジアプリケーションサーバの各々がエッジ計算要求に関連付けられたGPU能力、CPU能力、及びメモリの量をサポートするかどうかを判定することを更に含み、1つ以上のエッジアプリケーションサーバは、複数のエッジアプリケーションサーバの各々がエッジ計算要求に関連付けられたGPU能力、CPU能力、及びメモリの量をサポートするかどうかに更に少なくとも部分的に基づいて、選択される。
【0105】
いくつかの実施形態によれば、エッジ計算要求についての1つ以上の基準は、エッジ計算要求に関連付けられた1つ以上の認証タイプを含み、方法は、複数のエッジアプリケーションサーバの各々のエッジ計算リソース可用性プロファイル情報に少なくとも部分的に基づいて、複数のエッジアプリケーションサーバの各々がエッジ計算要求に関連付けられた1つ以上の認証タイプをサポートするかどうかを判定することを更に含み、1つ以上のエッジアプリケーションサーバは、複数のエッジアプリケーションサーバの各々がエッジ計算要求に関連付けられた1つ以上の認証タイプをサポートするかどうかに更に少なくとも部分的に基づいて、選択される。
【0106】
いくつかの実施形態によれば、エッジ計算要求についての1つ以上の基準は、エッジ計算要求に関連付けられた1つ以上のネットワークスライスを含み、方法は、複数のエッジアプリケーションサーバの各々のエッジ計算リソース可用性プロファイル情報に少なくとも部分的に基づいて、複数のエッジアプリケーションサーバの各々がエッジ計算要求に関連付けられた1つ以上のネットワークスライスをサポートするかどうかを判定することを更に含み、1つ以上のエッジアプリケーションサーバは、複数のエッジアプリケーションサーバの各々がエッジ計算要求に関連付けられた1つ以上のネットワークスライスをサポートするかどうかに更に少なくとも部分的に基づいて、選択され、エッジ計算要求に対する応答は、エッジ計算要求と連動して接続するためのネットワークスライス識別子を更に示す。
【0107】
いくつかの実施形態によれば、方法は、エッジアプリケーションサーバから更新されたエッジ計算リソース可用性情報を受信することと、エッジアプリケーションサーバから受信された更新されたエッジ計算リソース可用性情報に少なくとも部分的に基づいて、エッジアプリケーションサーバのエッジ計算リソース可用性プロファイル情報を更新することと、を更に含む。
【0108】
いくつかの実施形態によれば、デバイスは、第3世代パートナーシッププロジェクト(third generation partnership project、3GPP)の第5世代(fifth generation、5G)セルラネットワークにおけるエッジ発見サービスを提供するように構成されたセルラネットワーク要素を含む。
【0109】
実施形態の更に別のセットは、ネットワークポートと、ネットワークポートに動作可能に結合されたプロセッサと、を備える、エッジ発見サービスを提供するように構成されたセルラネットワーク要素を含むことができ、セルラネットワーク要素は、複数のエッジアプリケーションサーバの各々についての能力及び性能情報を受信し、複数のエッジアプリケーションサーバの各々についての能力及び性能情報を記憶し、エッジ計算要求であって、エッジ計算要求についての1つ以上の基準を示すエッジ計算要求を無線デバイスから受信し、複数のエッジアプリケーションサーバの各々についての能力及び性能情報、並びにエッジ計算要求についての1つ以上の基準に少なくとも部分的に基づいて、1つ以上のエッジアプリケーションサーバを選択し、1つ以上のエッジアプリケーションサーバのインジケーションを含む、エッジ計算要求に対する応答を提供する、ように構成されている。
【0110】
いくつかの実施形態によれば、エッジ計算要求についての1つ以上の基準は、エッジ計算要求に関連付けられたアプリケーション、エッジ計算要求に関連付けられた認証メカニズム、エッジ計算要求に関連付けられたネットワークスライス識別子、エッジ計算要求に関連付けられたグラフィック処理ユニット(GPU)能力、エッジ計算要求に関連付けられた中央処理ユニット(CPU)能力、エッジ計算要求に関連付けられたメモリの量、エッジ計算要求に関連付けられた待ち時間、エッジ計算要求に関連付けられた帯域幅、又はエッジ計算要求に関連付けられた地理的エリア、のうちの1つ以上を含む。
【0111】
いくつかの実施形態によれば、セルラネットワーク要素は、エッジアプリケーションサーバのうちの少なくとも1つから更新された能力及び性能情報を受信し、エッジアプリケーションサーバのうちの少なくとも1つから受信された更新された能力及び性能情報に少なくとも部分的に基づいて、記憶された能力及び性能情報を更新する、ように更に構成されている。
【0112】
いくつかの実施形態によれば、セルラネットワーク要素は、更新された能力及び性能情報に少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスの1つ以上のエッジアプリケーションサーバの選択を修正することを判定し、無線デバイスの1つ以上のエッジアプリケーションサーバの選択に対する修正のインジケーションを無線デバイスに提供する、ように更に構成されている。
【0113】
いくつかの実施形態によれば、更新された能力及び性能情報は、無線デバイスに示される少なくとも1つのエッジアプリケーションサーバに関連し、セルラネットワーク要素は、無線デバイスに示される少なくとも1つのエッジアプリケーションサーバの更新された能力及び性能情報のインジケーションを無線デバイスに提供するように更に構成されている。
【0114】
いくつかの実施形態によれば、更新された能力及び性能情報は、スケジュールされた周期的更新に基づいて受信される。
【0115】
いくつかの実施形態によれば、更新された能力及び性能情報は、エッジアプリケーションサーバのうちの少なくとも1つに能力及び性能更新を提供させるように構成された非周期的イベントトリガに少なくとも部分的に基づいて受信される。
【0116】
更なる例示的な実施形態は方法を含んでもよく、方法は、デバイスによって、前述の実施例の任意の又は全ての部分を実行することを含む。
【0117】
別の例示的な実施形態は、アンテナと、アンテナに結合された無線機と、無線機に動作可能に結合された処理要素と、を備えるデバイスを含むことができ、このデバイスは、前述の実施例の任意の又は全ての部分を実装するように構成されている。
【0118】
実施形態の更なる例示的なセットは、デバイスにおいて実行されると、デバイスに、前述の実施例のいずれかの任意の又は全ての部分を実施させるプログラム命令を含む、非一時的コンピュータアクセス可能メモリ媒体を含むことができる。
【0119】
実施形態のまた更なる例示的なセットは、前述の実施例のいずれかの任意の又は全ての部分を実行する命令を含む、コンピュータプログラムを含むことができる。
【0120】
実施形態のまた別の例示的なセットは、前述の実施例のいずれかの要素のいずれか又は全てを実行する手段を備える、装置を含むことができる。
【0121】
実施形態の更に別の例示的なセットは、デバイスに、前述の実施例のいずれかの要素のいずれか又は全てを実行させるように構成された処理要素を備える、装置を含むことができる。
【0122】
個人特定可能な情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えると一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されている。特に、個人特定可能な情報データは、意図されない又は許可されていないアクセス又は使用のリスクを最小限に抑えるように管理され取り扱われるべきであり、許可された使用の性質はユーザに明確に示されるべきである。
【0123】
本開示の実施形態は、様々な形態のいずれかで実現されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、本明細書に記載の主題は、コンピュータにより実施される方法、コンピュータ可読メモリ媒体、又はコンピュータシステムとして実現されてもよい。他の実施形態では、本主題は、ASICなどの、1つ以上のカスタム設計されたハードウェアデバイスを使用して実現することができる。他の実施形態では、本主題は、FPGAなどの、1つ以上のプログラム可能なハードウェア要素を使用して実現することができる。
【0124】
いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体(例えば、非一時的メモリ要素)は、プログラム命令及び/又はデータを記憶し、プログラム命令は、コンピュータシステムによって実行されるときに、そのコンピュータシステムに方法を、例えば、本明細書に記載の方法実施形態、又は本明細書に記載の方法実施形態の組み合わせ、又は本明細書に記載の方法実施形態のサブセット、又はそのようなサブセットの組み合わせ、を実行させるように構成されていてもよい。
【0125】
いくつかの実施形態では、デバイス(例えば、UE)は、プロセッサ(又はプロセッサのセット)及びメモリ媒体(又はメモリ要素)を含むように構成されていてもよく、メモリ媒体はプログラム命令を記憶し、プロセッサは、メモリ媒体からプログラム命令を読み出して実行するように構成されており、プログラム命令は本明細書に記載する様々な方法実施形態(又は本明細書に記載の方法実施形態の任意の組み合わせ、又は本明細書に記載の方法実施形態のいずれかの任意のサブセット、又はそのようなサブセットの任意の組み合わせ)のいずれかを実装するために実行可能である。デバイスは、様々な形態において実現されてもよい。
【0126】
ユーザ機器(UE)を動作させるための本明細書に記載の方法のいずれかは、ダウンリンクでUEによって受信された各メッセージ/信号Xを、基地局によって送信されたメッセージ/信号Xとして解釈し、アップリンクでUEによって送信された各メッセージ/信号Yを、基地局によって受信されたメッセージ/信号Yとして解釈することによって、基地局を動作させるための対応する方法の基礎とすることができる。
【0127】
上記の実施形態は、かなり詳細に記載されているが、上記の開示が完全に理解されれば、多数の変形形態及び修正形態が当業者には明らかになる。以下の特許請求の範囲は、全てのそのような変形形態及び修正形態を包含すると解釈されることが意図されている。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エッジサーバに接続するための認証を実行することと、
その後、前記エッジサーバへの送信についてのエッジ計算要求を生成することであって、前記エッジ計算要求が、前記エッジ計算要求についての1つ以上の基準を示す、ことと、
情報の一部を含む、前記エッジ計算要求に対する応答を受信することであって、前記情報の一部が、前記エッジ計算要求についての1つ以上のエッジアプリケーションサーバのインジケーションを含む、ことと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記情報の一部が、前記エッジサーバでプロビジョニングされる、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記情報の一部が、ネットワークスライス情報をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記情報の一部が、エッジアプリケーションサーバの発見に関連する、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記動作が、
前記エッジ計算要求に対する前記応答において示された1つ以上のエッジアプリケーションサーバに少なくとも部分的に基づく1つ以上のエッジアプリケーションサーバにトラフィックを送信すること、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記エッジ計算要求についての1つ以上のエッジアプリケーションサーバの前記インジケーションが、アクセス制御に基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記エッジ計算要求についての1つ以上のエッジアプリケーションサーバの前記インジケーションが、静的プロビジョニングに基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
エッジサーバに接続するためにユーザ機器(UE)についての認証を実行することと、
その後、前記エッジサーバへの送信についてのエッジ計算要求を前記UEから受信することであって、前記エッジ計算要求が、前記エッジ計算要求についての1つ以上の基準を示す、ことと、
情報の一部を含む、前記エッジ計算要求に対する応答を前記UEに送信することであって、前記情報の一部が、前記エッジ計算要求についての1つ以上のエッジアプリケーションサーバのインジケーションを含む、ことと、
を含む、方法。
【請求項9】
前記情報の一部が、前記エッジサーバでプロビジョニングされる、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記情報の一部が、ネットワークスライス情報をさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記情報の一部が、エッジアプリケーションサーバの発見に関連する、
請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記エッジ計算要求に対する前記応答において示された1つ以上のエッジアプリケーションサーバに少なくとも部分的に基づく1つ以上のエッジアプリケーションサーバへのトラフィックを前記UEから受信すること、
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記エッジ計算要求についての1つ以上のエッジアプリケーションサーバの前記インジケーションが、アクセス制御に基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記エッジ計算要求についての1つ以上のエッジアプリケーションサーバの前記インジケーションが、静的プロビジョニングに基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項15】
ユーザ機器(UE)装置であって、
プロセッサであって、前記UEに、
エッジサーバに接続するための認証を実行することと、
その後、前記エッジサーバへの送信についてのエッジ計算要求を生成することであって、前記エッジ計算要求が、前記エッジ計算要求についての1つ以上の基準を示す、ことと、
情報の一部を含む、前記エッジ計算要求に対する応答を受信することであって、前記情報の一部が、前記エッジ計算要求についての1つ以上のエッジアプリケーションサーバのインジケーションを含む、ことと、
を含む動作を実行させるように構成されたプロセッサ、
を備える、UE装置。
【請求項16】
前記プロセッサに通信可能に結合された無線機をさらに備える、
請求項15に記載のUE装置。
【請求項17】
前記情報の一部が、前記エッジサーバでプロビジョニングされる、
請求項15に記載のUE装置。
【請求項18】
前記情報の一部が、ネットワークスライス情報をさらに含む、
請求項15に記載のUE装置。
【請求項19】
前記情報の一部が、エッジアプリケーションサーバの発見に関連する、
請求項8に記載の方法。
【外国語明細書】