(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122808
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】密閉容器
(51)【国際特許分類】
B65D 47/36 20060101AFI20240902BHJP
【FI】
B65D47/36 210
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023030575
(22)【出願日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】523071226
【氏名又は名称】森本 尚樹
(71)【出願人】
【識別番号】510094724
【氏名又は名称】国立研究開発法人国立循環器病研究センター
(74)【代理人】
【識別番号】110002996
【氏名又は名称】弁理士法人宮田特許事務所
(71)【出願人】
【識別番号】391013025
【氏名又は名称】阪神化成工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100228511
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 彩秋
(74)【代理人】
【識別番号】100173462
【弁理士】
【氏名又は名称】宮本 一浩
(74)【代理人】
【識別番号】100194179
【弁理士】
【氏名又は名称】中澤 泰宏
(74)【代理人】
【識別番号】100166442
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 洋雅
(74)【代理人】
【識別番号】110002996
【氏名又は名称】弁理士法人宮田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森本 尚樹
(72)【発明者】
【氏名】山岡 哲二
(72)【発明者】
【氏名】水谷 宣彦
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AA24
3E084BA01
3E084CA01
3E084CB01
3E084CB02
3E084CB04
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB12
3E084DC03
3E084FA09
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084GB08
3E084HA03
3E084HB02
3E084HD04
3E084LA03
3E084LA07
3E084LB02
3E084LB07
(57)【要約】
【課題】
医療や生化学などの分野での使用を前提としており、開封時に異物が入り込むことを抑制できるほか、加圧などの処理に対応することのできる密閉容器の提供。
【解決手段】
密閉容器は本体11とキャップ21とからなり、キャップ21の上部は天板32と外縁板22で構成し、さらに天板32に台座34を形成し、台座34の上部にプルリング35を取り付ける。そして天板32と外縁板22との境界には、脆弱溝23を形成することで、プルリング35を引き上げて天板32を切り離すことができ、しかも脆弱溝23は、天板32の裏面側に配置する。そのためキャップ21の上面は、天板32と外縁板22が連続して並び、清潔な状態に保つことが容易であり、開封時に異物が入り込むことを抑制できる。そのほかツマミ37により、加圧などの処理に際し、プルリング35に触れることなく密閉容器を保持できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体(11)とキャップ(21)とからなる密閉容器であって、
前記キャップ(21)の上部は、その中心に位置する天板(32)と該天板(32)を取り囲む外縁板(22)とで構成され、該天板(32)には上方に突出する台座(34)を形成してあり、該台座(34)の上部には環状のプルリング(35)を取り付けてあり、
前記天板(32)と前記外縁板(22)との境界には、該天板(32)を該外縁板(22)から切り離すための脆弱溝(23)を形成してあり、前記プルリング(35)を引き上げることで該脆弱溝(23)が破断して該天板(32)を切り離し可能であり、
前記脆弱溝(23)は、前記天板(32)および前記外縁板(22)の裏面側に配置してあり、その反対の表面側については、該天板(32)と該外縁板(22)が一体化していることを特徴とする密閉容器。
【請求項2】
前記天板(32)の中央には、上方に突出するツマミ(37)を形成してあることを特徴とする請求項1記載の密閉容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療や生化学など、衛生性の確保が不可欠な分野での使用を前提とする密閉容器に関する。
【背景技術】
【0002】
医療や生化学などの分野では、各種試料を高度な衛生状態で保管できるよう、専用の密閉容器を使用することがある。この密閉容器は、異物の入り込みを防ぐため、本体とキャップを強固に密着させる必要があるほか、内容物の殺菌などを行う場合があり、高圧や高温といった過酷な環境に耐え抜く必要がある。さらにこの密閉容器に関しては、開封を素早く行うため、イージーオープンエンドなどと称される構造を導入することがある。この構造は、キャップの上部に設けたプルリングを引き上げるだけで大きな開口が形成されるため、開封時、密閉容器と身体との接触が最小限に抑制され、衛生面に優れている。加えてこの構造では、開封時にキャップ全体を取り外す必要がないため、本体とキャップを強固に密着させることができ、高圧や高温といった環境においても、密閉性を確保しやすい。
【0003】
このようなプルリングを設けた容器の具体例としては、後記の特許文献が挙げられ、そのうち特許文献1では、蓋体の不正な開封を防止するための封印キャップが開示されている。この封印キャップは、複数の分割体がヒンジで結合された構造になっており、しかも複数の分割体は、不可逆的ラッチ手段を介して一体化されている。そしてこの文献の各図では、二個の分割体で構成された封印キャップが描かれており、個々の分割体は半円形であり、双方の境界の一端側にはヒンジを取り付けてあり、他端側には不可逆的ラッチ手段を組み込んである。さらに一方の分割体には、プルリング状の把持部を設けてあり、この把持部が帯状の橋絡部につながっており、把持部を持ち上げて橋絡部をめくり上げることで分割体が破断され、キャップを容易に取り外すことができる。この分割体の破断は復元不能であるため、開封を容易に察知可能であり、蓋体の不正な開封を防止することができる。
【0004】
次の特許文献2では、手動で開封可能であるほか、先鋭部分が低減されて安全性に優れた医療バイアルの蓋が開示されている。この蓋(王冠)は、上端部とスカート部と栓と開封部品とを備えており、開封部品にはプルタブリングを組み込んであり、また栓はプルタブリングに連結させてあり、開封部品を操作することで栓を上端部から取り外すことができる。さらに先鋭部分を低減できるよう、蓋の下部などを湾曲させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】公開実用平成2-1661号公報
【特許文献2】特開2016-193214号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
イージーオープンエンドと称される構造を有する容器は、その上部にプルリングなどを設けてあり、飲食料品の包装手段として広く普及している。そしてこの容器は、本体とキャップが分離不能な状態で一体化されていることが多く、密閉性に優れているほか、開封時に道具が不要であり、利便性にも優れている。ただし、この容器を医療や生化学の分野で使用する場合、開封時に異物が入り込む要因を可能な限り排除する必要があるほか、開封前に加圧などの処理を行うことがあるため、飲食料品向けのものをそのまま流用することは難しい。
【0007】
本発明はこうした実情を基に開発されたものであり、医療や生化学などの分野での使用を前提としており、開封時に異物が入り込むことを抑制できるほか、加圧などの処理に対応することのできる密閉容器の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、本体とキャップとからなる密閉容器であって、前記キャップの上部は、その中心に位置する天板と該天板を取り囲む外縁板とで構成され、該天板には上方に突出する台座を形成してあり、該台座の上部には環状のプルリングを取り付けてあり、前記天板と前記外縁板との境界には、該天板を該外縁板から切り離すための脆弱溝を形成してあり、前記プルリングを引き上げることで該脆弱溝が破断して該天板を切り離し可能であり、前記脆弱溝は、前記天板および前記外縁板の裏面側に配置してあり、その反対の表面側については、該天板と該外縁板が一体化していることを特徴とする。
【0009】
本発明による密閉容器は、本体とキャップを個別に製造しており、本体の上部開口をキャップで塞ぐことで内部が密閉される。そのためキャップは筒状であり、本体の首部に嵌め込むことになるが、キャップの上部は、天板と外縁板で塞がれている。また、本体とキャップを一体化する手段は自在に選択可能だが、通常は密閉性の観点から、本体の外周面にオネジを形成し、対するキャップの内周面にメネジを形成し、双方を螺合させる方式とすることが多い。そのほかキャップについては、合成樹脂を素材として一体成形することを想定している。
【0010】
キャップの天板は、従来のイージーオープンエンドと称される構造と同様、開封時に周囲から切り離され、そこに開口が形成される。また外縁板は、天板を取り込むように配置してあり、さらに外縁板の外周からは、本体の首部に嵌まり込む筒状の部位が下方に突出している。なお内容物の取り出しを考慮し、天板は可能な限り大きくすることが望ましく、それに伴い、外縁板は幅の狭い環状になる。
【0011】
天板の表面側は、単純な平面状ではなく、その外縁付近には、上方に突出する台座を形成してあり、台座の上部にはプルリングを取り付けてある。プルリングは、指で容易に引き上げることのできる大きさとしてあり、その一角が台座と一体化している。なお天板とプルリングは、ほぼ同心で配置することが望ましく、またプルリングは、天板から離れた状態で配置する。そのためプルリングの引き上げに先立ち、プルリングを引き起こす操作が不要であり、開封時、密閉容器と身体との接触を削減できる。
【0012】
天板と外縁板との境界には、天板の切り離しを可能にするため、脆弱溝を形成してあり、プルリングを引き上げて脆弱溝を破断させると、天板が外縁板から切り離され、密閉容器が開封される。そして本発明では、脆弱溝を天板の裏面側(底面側)だけに形成してあり、脆弱溝は、天板の表面側に露出することがない。そのため天板の表面側は、隣接する外縁板との境界が存在しておらず、天板と外縁板が切れ目なく平面状に一体化することになる。このようにキャップの上面については、天板と外縁板を一体化することで異物の引き留めが発生しないほか、仮に異物が付着した場合でも、気流や水で簡単に除去することができる。なお脆弱溝は、通常、スコアと称される。
【0013】
請求項2記載の発明は、キャップの構成に関するものであり、天板の中央には、上方に突出するツマミを形成してあることを特徴とする。医療や生化学などの分野で使用する密閉容器は、殺菌などのため、加圧や加温といった処理を施すことがあり、その装置に密閉容器を出し入れする際、装置の構造上、密閉容器の側面を指などで保持できない場合がある。そのような状況では、密閉容器の上部を保持することになるが、その際、何気なくプルリングに指を差し入れてしまうと、内容物の自重により、脆弱溝が不用意に破断する恐れがある。
【0014】
そこでこの発明のように、天板にツマミを形成することで、ツマミを指で挟み込み、キャップを介して密閉容器を保持可能になるほか、このツマミにより、何気なくプルリングに指を差し入れることが抑制され、脆弱溝が不用意に破断することを防ぐことができる。なおツマミは、天板の中央に配置してある。そのためツマミを介して密閉容器を持ち上げた際、密閉容器の自重は、天板の全域で受け止められるため、脆弱溝が不用意に破断することはない。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明のように、密閉容器を本体とキャップで構成し、キャップの上部を天板と外縁板に区画した上、天板と外縁板との境界に形成する脆弱溝は、天板の裏面側に限定することで、天板の表面側は隣接する外縁板と一体化され、天板と外縁板が切れ目なく並ぶことになる。そのためキャップの上面は、異物の引き留めが発生しないほか、仮に異物が付着した場合でも、気流や水で簡単に除去することができ、開封前、キャップの上面を清潔な状態に保つことが容易であり、開封時に異物が入り込むことを抑制できる。そのほか、台座の上部にプルリングを取り付ける構成であるため、プルリングと天板は離れており、プルリングを引き上げる際の操作が容易になる。
【0016】
請求項2記載の発明のように、天板の中央にツマミを形成することで、ツマミを指で挟み込み、キャップを介して密閉容器を持ち運ぶことが可能になるほか、このツマミにより、何気なくプルリングに指を差し入れることを抑制できる。したがって加圧などのため、密閉容器を狭い筒状の空間に出し入れする際、脆弱溝が不用意に破断することを防ぎ、信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明による密閉容器の形状例を示す斜視図だが、図の下方では、その上部の拡大断面を描いてある。
【
図2】
図1の密閉容器を開封した状態を示す斜視図だが、図の下方では、その上部の拡大断面を描いてある。
【
図3】
図1の密閉容器の平面図と正面図と右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本発明による密閉容器の形状例を示しており、図の下方では、その上部の拡大断面を描いてある。密閉容器は、本体11とキャップ21の二要素で構成され、いずれも合成樹脂を成形したものであり、本体11については、円筒形の胴部14の下部を底板13で塞いでいるほか、胴部14の上方には直径を絞り込んだ首部15を形成してあり、首部15の上端は開放しているが、そこをキャップ21で塞いでいる。
【0019】
キャップ21は、側周筒25と外縁板22と天板32などで構成され、そのうち側周筒25は、本体11の首部15を取り囲む筒状であり、その内周面には内ネジ28を形成してある。また首部15の外周面には、内ネジ28と螺合する外ネジ18を形成してあり、双方が螺合することでキャップ21が本体11と一体化する。そして外縁板22と天板32は、側周筒25の上部を塞ぐように配置してあり、そのうち外縁板22は、側周筒25と接続する環状であり、この外縁板22の内周側が天板32となっている。さらに外縁板22と天板32は、下方の断面図のように、脆弱溝23で区画されている。脆弱溝23は、外縁板22や天板32の裏面側に形成した環状の溝であり、外力で破断することを想定している。
【0020】
天板32は、外縁板22の内周側に位置する円形の板であり、その外縁付近の一箇所には、上方に突出する台座34を形成してあり、さらに台座34の上部には、環状のプルリング35を取り付けてある。プルリング35は、その中に指を差し入れて天板32をキャップ21から切り離す際に使用され、天板32とほぼ同心で配置してある。このように台座34を介してプルリング35を取り付けることで、天板32とプルリング35に隙間が確保されるため、開封に先立ってプルリング35を引き起こす操作が不要になり、直ちに指を差し入れることができ、余計な操作を省略できる。しかもこの図では、プルリング35を天板32に対して傾けてあり、プルリング35は最も低い位置で台座34と接触している。そのため指の差し入れが一段と容易になる。
【0021】
本発明による密閉容器は、高圧処理装置に収容して加圧処理を行うことを想定しており、この高圧処理装置には筒状の狭い空間を設けてあり、そこに密閉容器を収容する構造になっている。そのため密閉容器を装置に出し入れする際は、密閉容器の側面を指などで保持することが難しく、キャップ21を保持することになるが、その時、何気なくプルリング35に指を差し入れてしまうと、内容物の自重などで脆弱溝23が不用意に破断する恐れがある。そこで天板32の中央には、上方に突出するツマミ37を形成してあり、これによって何気なくプルリング35に指を差し入れることを抑制できるほか、ツマミ37を指で挟み込むことで、密閉容器を保持することができる。なおツマミ37は、プルリング35との距離を確保して操作性を向上させることが望ましく、天板32の中央に配置してある。しかもツマミ37の存在を容易に認識できるよう、所定の大きさを確保してあるほか、その高さはプルリング35と同等としてある。
【0022】
本体11とキャップ21との密閉性を確保するため、キャップ21には、首部15の内周面に接触する封止筒26を設けてある。封止筒26は、外縁板22の内周部から下方に突出しており、首部15の内周面と面接触するため、内部を確実に密閉することができる。なおキャップ21は、外ネジ18と内ネジ28との螺合によって本体11と一体化するため、キャップ21を締め付けていく際、外ネジ18と内ネジ28により、大きな推進力を得ることができる。その結果、封止筒26と首部15との嵌合をきつくすることが容易であり、密閉性を一段と向上することができ、加圧処理に耐え抜くことができる。そのほか封止筒26の内周面の上部は、脆弱溝23と一体化しており、天板32を切り離した際は、封止筒26の内周面全体が開口になり、内容物の取り出しが容易である。
【0023】
この密閉容器を加圧するのに先立ち、キャップ21を締め付ける際は、密閉性を確実に確保するため、専用の工具を使用する場合がある。そこでキャップ21の側周筒25には、この工具に対応し、縦溝状の滑り止めを断続的に形成してある。さらにキャップ21の締め付けが適正であるか否かを簡単に判断できるよう、本体11とキャップ21の双方には、合マーク19、29を形成してある。本体11の合マーク19は、首部15を局地的に膨らませた形状としてあり、またキャップ21の合マーク29は、三角形の平面としてあり、いずれも一箇所だけに形成してあり、締め付けの際、双方を上下に揃えることで、密閉性が確保されたことになる。
【0024】
天板32と外縁板22は、脆弱溝23を挟んで隣接することになるが、脆弱溝23は天板32および外縁板22の裏面側にだけ形成してある。そのため天板32および外縁板22の表面側については、天板32と外縁板22が一体化した滑らかな平面で構成されており、異物の引き留めが発生しないほか、仮に異物が付着した場合でも、気流や水で簡単に除去することができる。なお台座34やツマミ37は、天板32から上方に突出しているが、天板32との接続部には滑らかな曲線を介在させており、異物の付着を誘発することはない。そのほかキャップ21の側周筒25には、縦溝状の滑り止めを形成してあり、そこに異物が残留することもあり得る。そこで外縁板22と側周筒25との境界には、面取りに相当する斜面24を形成してあり、外縁板22を滑り止めから遠ざけている。
【0025】
図2は、
図1の密閉容器を開封した状態を示しており、図の下方では、その上部の拡大断面を描いてある。プルリング35を引き上げると、やがて台座34の近傍で脆弱溝23が破断し、この破断が全域に伝播することで天板32が外縁板22から切り離され、最終的には密閉容器が開封される。その際、封止筒26の内周面全体が開口になり、内容物の取り出しが容易である。なお本発明では、キャップ21の上面にスコアを形成していないため、そこに異物が嵌まり込むこともなく、開封時に異物が入り込むといったトラブルを招くことがない。
【0026】
図3は、
図1の密閉容器の平面図と正面図と右側面図である。キャップ21を本体11に取り付ける際、確実に密閉性を確保できるよう、キャップ21の側周筒25には、縦溝状の滑り止めを形成してある。またプルリング35は、天板32とほぼ同心で配置してあり、しかもプルリング35の中心にツマミ37を配置してある。そのためツマミ37とプルリング35との間は、ある程度の距離が確保されており、ツマミ37を指で挟み込む際、プルリング35との接触などを回避できる。そのほかプルリング35は、天板32と平行に配置してある訳ではなく、傾きを持たせてあり、その一番低い位置で台座34に取り付けてある。したがって開封時、プルリング35に指を差し入れる操作が容易になる。
【符号の説明】
【0027】
11 本体
13 底板
14 胴部
15 首部
18 外ネジ
19 合マーク
21 キャップ
22 外縁板
23 脆弱溝
24 斜面
25 側周筒
26 封止筒
28 内ネジ
29 合マーク
32 天板
34 台座
35 プルリング
37 ツマミ