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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122819
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】保冷又は保温庫
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/38 20060101AFI20240902BHJP
   F25D 23/06 20060101ALI20240902BHJP
【FI】
B65D81/38 P
F25D23/06 302Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023061792
(22)【出願日】2023-04-05
(31)【優先権主張番号】P 2023029227
(32)【優先日】2023-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000005094
【氏名又は名称】工機ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136375
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 弘実
(74)【代理人】
【識別番号】100079290
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 隆
(72)【発明者】
【氏名】片岡 拓也
(72)【発明者】
【氏名】神田 伊吹
(72)【発明者】
【氏名】志水 瞭斗
(72)【発明者】
【氏名】小杉 新悟
【テーマコード(参考)】
3E067
3L102
【Fターム(参考)】
3E067BA05A
3E067BB14A
3E067BC06A
3E067CA18
3E067EE11
3E067EE15
3E067FA01
3E067FB20
3E067FC01
3E067GA04
3E067GA14
3E067GD01
3L102JA08
3L102KA03
(57)【要約】
【課題】使い勝手の良い保冷又は保温庫を提供する。
【解決手段】冷温庫1は、内部に収容室が設けられた左外箱12及び右外箱13と、右外箱13の右側面から延びる把手部21と、把手部21よりも下方において右外箱13の右側面に設けられた引っ掛け部100と、を有する。引っ掛け部100は、右外箱13の右側面より外側に突出して右外箱13の右側面と対向するように延びる。引っ掛け部100は、上側が開放している。引っ掛け部100の突出長は、把手部21の突出長以下である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に収容室が設けられたハウジングと、
前記ハウジングの外表面から延びる把手部と、
前記把手部よりも下方において前記ハウジングに設けられた引っ掛け部と、を有する、保冷又は保温庫。
【請求項2】
請求項1に記載の保冷又は保温庫であって、
前記引っ掛け部は、前記ハウジングの外表面より外側に突出して前記ハウジングの外表面と対向するように延びる、保冷又は保温庫。
【請求項3】
請求項2に記載の保冷又は保温庫であって、
前記把手部および前記引っ掛け部は、前記ハウジングの同方向に臨む側表面に設けられ、
前記側表面に対する前記引っ掛け部の突出長が、前記側表面に対する前記把手部の突出長以下である、保冷又は保温庫。
【請求項4】
請求項1に記載の保冷又は保温庫であって、
前記把手部と前記引っ掛け部とが一体部品である、保冷又は保温庫。
【請求項5】
内部に収容室が設けられたハウジングと、
前記ハウジングの外表面より外側に突出して前記ハウジングの外表面と対向するように延びる引っ掛け部と、を有する、保冷又は保温庫。
【請求項6】
内部に収容室が設けられたハウジングと、
前記ハウジング内に設けられ、前記収容室の温度を調整する温度調整部と、を有し、
前記ハウジングは、
前記収容室を囲む第1部分と、
前記温度調整部を囲む第2部分と、を有し、
前記第2部分に引っ掛け部を有する、保冷又は保温庫。
【請求項7】
請求項6に記載の保冷又は保温庫であって、
前記収容室は断熱材に覆われ、
前記温度調整部は断熱材に覆われない、保冷又は保温庫。
【請求項8】
請求項6に記載の保冷又は保温庫であって、
前記第2部分に風窓が設けられる、保冷又は保温庫。
【請求項9】
請求項8に記載の保冷又は保温庫であって、
前記引っ掛け部にシートベルトを引っ掛けて座席に保持可能であり、
前記シートベルトが前記風窓を覆わないように前記シートベルトを係止する係止部が前記ハウジングに設けられる、保冷又は保温庫。
【請求項10】
請求項6に記載の保冷又は保温庫であって、
前記第1部分にも引っ掛け部を有する、保冷又は保温庫。
【請求項11】
内部に収容室が設けられたハウジングと、
前記収容室の開状態と閉状態を切替え可能な蓋部であってヒンジ部を介して前記ハウジングに接続された蓋部と、を有し、
前記ハウジングのうち前記ヒンジ部が延びる方向と交差する部分に引っ掛け部を有する、保冷又は保温庫。
【請求項12】
請求項11に記載の保冷又は保温庫であって、
前記保冷又は保温庫が車両の運転席以外の座席に、前記ヒンジ部が運転席とは反対側に位置するように置かれた状態で、前記引っ掛け部が車両の前方側に臨み、前記引っ掛け部にシートベルトを引っ掛けて前記座席に保持可能である、保冷又は保温庫。
【請求項13】
請求項1から11のいずれか一項に記載の保冷又は保温庫であって、
前記ハウジングは、前記引っ掛け部の上方に、上に行くほど外側に広がる傾斜部を有する、保冷又は保温庫。
【請求項14】
請求項1から11のいずれか一項に記載の保冷又は保温庫であって、
前記引っ掛け部は、上側が開放している、保冷又は保温庫。
【請求項15】
請求項1から11のいずれか一項に記載の保冷又は保温庫であって、
前記引っ掛け部は、上下方向において、前記保冷又は保温庫の中心又は中心より上方に延在し又は位置する、保冷又は保温庫。
【請求項16】
請求項1から11のいずれか一項に記載の保冷又は保温庫であって、
前記引っ掛け部は、第1および第2引っ掛け部を有し、
前記第1引っ掛け部は、前記ハウジングの外表面と対向するように延びて前記外表面との間にシートベルトを引っ掛けて通すことができ、
前記第2引っ掛け部は、前記外表面から離れるように前記第1引っ掛け部から延びる、保冷又は保温庫。
【請求項17】
請求項1から11のいずれか一項に記載の保冷又は保温庫であって、
前記引っ掛け部は、前記ハウジングにネジで固定される、保冷又は保温庫。
【請求項18】
内部に収容室が設けられたハウジングと、
前記ハウジングの側面及びその対向側面に接続され、前記ハウジングに対して回転可能な回転ハンドルと、
前記ハウジングの側面及びその対向側面にそれぞれ設けられた把手部と、を有する、保冷又は保温庫。
【請求項19】
請求項18に記載の保冷又は保温庫であって、
前記把手部は、前記回転ハンドルを接続するための接続部が設けられた前記ハウジングの側面及びその対向側面にそれぞれ設けられ、前記接続部より下方に位置する、保冷又は保温庫。
【請求項20】
請求項18に記載の保冷又は保温庫であって、
前記把手部は、前記回転ハンドルの回転可能範囲を規制する規制部を有する、保冷又は保温庫。
【請求項21】
請求項20に記載の保冷又は保温庫であって、
前記収容室の開状態と閉状態を切替え可能な蓋部であってヒンジ部を介して前記ハウジングに接続された蓋部を有し、
前記回転ハンドルが前記規制部に係合した状態で、前記蓋部の開閉が可能である、保冷又は保温庫。
【請求項22】
請求項20又は21に記載の保冷又は保温庫であって、
前記回転ハンドルの回転可能範囲が180°以上である、保冷又は保温庫。
【請求項23】
請求項19に記載の保冷又は保温庫であって、
前記把手部は、前記回転ハンドルより前記ハウジングの側面及びその対向側面から出っ張った位置まで延在する、保冷又は保温庫。
【請求項24】
請求項18に記載の保冷又は保温庫であって、
前記把手部よりも下方において前記ハウジングに設けられた引っ掛け部を有する、保冷又は保温庫。
【請求項25】
請求項24に記載の保冷又は保温庫であって、
前記ハウジングの表面に対する前記引っ掛け部の突出長が、前記ハウジングの表面に対する前記把手部の突出長以下である、保冷又は保温庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保冷又は保温庫に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、車載バッテリで使用可能な可搬型冷蔵庫であって左右一対の把手部を有する可搬型冷温庫を開示する。特許文献2は、ハウジングを抉るよう引っ掛け部を設けた車載用収納庫(クーラーボックス)を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2022/172775号
【特許文献2】特開2003-202184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
保冷又は保温庫の車両の座席に載せる場合、カーブの走行やブレーキにより保冷又は保温庫が横転しないよう、安定して載せる必要がある。
【0005】
保冷又は保温庫の車両の座席に載せる場合、運転席から保冷又は保温庫を開閉しやすいようにシートベルトで保持できると使い勝手が良い。
【0006】
ハンドルがある保冷又は保温庫に引っ掛け部を設ける場合、ハンドルとの位置関係によっては、持ち運びがしにくくなり、使い勝手が悪化することが考えられる。
【0007】
保冷又は保温庫に引っ掛け部を設けるためにハウジングを内側に凹ませる量が多いと、収容空間が小さくなったり、断熱材の量が少なくなって保冷又は保温性能が低下したりする。
【0008】
保冷又は保温庫の左右一対の把手部は、両手での持ち運びには容易ではあるが、片手での持ち運びには適さないため、持ち運びやすさの点で改善の余地があった。保冷又は保温庫は、内容物に応じて総重量が大きく変化するため、片手での持ち運びが便利な場合と、両手での持ち運びが便利な場合がある。
【0009】
本発明の目的は、次の課題1~4の少なくともいずれかを解決することである。
・課題1…車両の座席に安定して載せることができる保冷又は保温庫を提供すること。
・課題2…使い勝手の良い保冷又は保温庫を提供すること。
・課題3…引っ掛け部を設けることによる収容空間の減少や保冷又は保温性能の低下を抑制可能な保冷又は保温庫を提供すること。
・課題4…持ち運びの利便性が高い保冷庫又は保温庫を提供すること。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のある態様は、保冷又は保温庫である。この保冷又は保温庫は、
内部に収容室が設けられたハウジングと、
前記ハウジングの外表面から延びるハンドル部と、
前記ハンドル部よりも下方において前記ハウジングに設けられた引っ掛け部と、を有する。
【0011】
本発明の別の態様は、保冷又は保温庫である。この保冷又は保温庫は、
内部に収容室が設けられたハウジングと、
前記ハウジングの外表面より外側に突出して前記ハウジングの外表面と対向するように延びる引っ掛け部と、を有する。
【0012】
本発明の別の態様は、保冷又は保温庫である。この保冷又は保温庫は、
内部に収容室が設けられたハウジングと、
前記ハウジング内に設けられ、前記収容室の温度を調整する温度調整部と、を有し、
前記ハウジングは、
前記収容室を囲む第1部分と、
前記温度調整部を囲む第2部分と、を有し、
前記第2部分に引っ掛け部を有する。
【0013】
本発明の別の態様は、保冷又は保温庫である。この保冷又は保温庫は、
内部に収容室が設けられたハウジングと、
前記収容室の開状態と閉状態を切替え可能な蓋部であってヒンジ部を介して前記ハウジングに接続された蓋部と、を有し、
前記ハウジングのうち前記ヒンジ部が延びる方向と交差する部分に引っ掛け部を有する。
【0014】
本発明の別の態様は、保冷又は保温庫である。この保冷又は保温庫は、
内部に収容室が設けられたハウジングと、
前記ハウジングの側面及びその対向側面に接続され、前記ハウジングに対して回転可能な回転ハンドルと、
前記ハウジングの側面及びその対向側面にそれぞれ設けられた把手部と、を有する。
【0015】
本発明は「冷蔵庫」や「冷温庫」、「電気機器」等と表現されてもよく、そのように表現されたものも本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、上記の課題1~4の少なくともいずれかを解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態1に係る冷温庫1の斜視図。
図2図1のII部拡大図。
図3】冷温庫1の別角度から見た斜視図。
図4】冷温庫1の平面図。
図5】冷温庫1の正面図。
図6】冷温庫1の右側面図。
図7図6のVII-VII断面図。
図8】(A)は、図7の要部拡大図であって、一方の引っ掛け部100の近傍の拡大図。(B)は、図7の要部拡大図であって、他方の引っ掛け部100の近傍の拡大図。
図9】冷温庫1を車両の助手席200に載せてシートベルト201で保持した状態の斜視図。
図10図9に示す状態の要部断面図であって、図8(A)と同じ断面で見た要部断面図。
図11図9の状態から第1蓋体6を開けた状態の斜視図。
図12】(A)は、引っ掛け部100に小物入れ117を引っ掛けた状態の要部斜視図。(B)は、引っ掛け部100にカラビナ118を介してライト119を引っ掛けた状態の要部斜視図。
図13】冷温庫1の機械構成の簡易ブロック図。
図14】冷温庫1の回路ブロック図。
図15】(A)は、本発明の実施形態2に係る冷温庫2の要部斜視図。(B)は、冷温庫2の要部断面図。
図16】(A)は、本発明の実施形態3に係る冷温庫3の要部斜視図。(B)は、冷温庫3の要部断面図。
図17】本発明の実施形態4に係る冷温庫4を後部座席202に載せてシートベルト203で保持した状態の斜視図。
図18】本発明の実施形態5に係る冷温庫5の斜視図。
図19】(A)は、本発明の実施形態6に係る冷温庫6の要部斜視図。(B)は、本発明の実施形態7に係る冷温庫7の要部斜視図。
図20】本発明の実施形態8に関し、冷温庫1における回転ハンドル14の回転可能範囲を示す左側面図。
図21】回転ハンドル14を前に倒した状態の冷温庫1の正面図。
図22】回転ハンドル14を立てた状態の冷温庫1の平面図。
図23】(A)は、図22のC-C断面の左上部の拡大図。(B)は、図22のC-C断面の右上部の拡大図。
図24】冷温庫1の回転ハンドル14を取り外した状態の要部拡大斜視図。
図25】冷温庫1の回転ハンドル14を取り外した状態の要部拡大左側面図。
図26図24において左外箱12以外の図示を省略した図。
図27図25において左外箱12以外の図示を省略した図。
図28】本発明の実施形態9に係る冷温庫8の斜視図であって、回転ハンドル14を立てた状態の斜視図。
図29】回転ハンドル14を前に倒した状態の冷温庫8の正面図。
図30】回転ハンドル14を前に倒した状態の冷温庫8の右側面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(実施形態1)
図1図14は、本発明の実施形態1に係る冷温庫1に関する。冷温庫1は、保冷および保温機能を備えた可搬型である。図1図4図7により、冷温庫1における互いに直交する前後、上下、左右の各方向を定義する。前後方向は冷温庫1の奥行き方向(短手方向)であり、左右方向は冷温庫1の幅方向(長手方向)であり、上下方向は冷温庫1の高さ方向である。
【0019】
冷温庫1は、本体2を備える。本体2は、第1本体部3と、第1本体部3とは別の第2本体部4と、を有する。第1本体部3及び第2本体部4は、左右方向に並ぶ。第2本体部4は、第1本体部3の外側かつ右側に位置する。
【0020】
第1本体部3は、左外箱12を有する。左外箱12は、上部が開放の略直方体の例えば樹脂成形体であり、第1本体部3の外装を構成する。第2本体部4は、右外箱13を有する。右外箱13は、上部及び左部が開放の略直方体の例えば樹脂成形体であり、第2本体部4の外装を構成する。右外箱13は、左外箱12の右側面に、ネジ止め等により固定、一体化される。
【0021】
左外箱12および右外箱13は、冷温庫1のハウジングを構成する。左外箱12は、ハウジングの第1部分に対応し、図7に示す収容室8を囲む。右外箱13は、ハウジングの第2部分に対応し、温度調整部を構成するコンプレッサ41や凝縮器42を囲む。
【0022】
本体2は、メインフレーム11を有する。メインフレーム11は、例えば樹脂成形体である。メインフレーム11は、第1本体部3及び第2本体部4の上部に跨がる枠体であって、第1本体部3及び第2本体部4の上部開口にそれぞれ対応する開口部を有する。メインフレーム11は、冷温庫1のハウジングの一部を構成する。
【0023】
冷温庫1は、蓋体5を備える。蓋体5は、本体2の上部に設けられて本体2に対して開閉可能である。蓋体5は、第1本体部3を開閉する第1蓋体6と、第2本体部4を開閉する(図7に示す電池パック収容部22を開閉する)第2蓋体7と、を有する。
【0024】
第1蓋体6は、ヒンジ部としての図4に示す第1ヒンジ機構25によってメインフレーム11の後端部に回動可能に連結される。第1蓋体6は、把手部6aを有する。ユーザは、図1等に示す閉状態の第1蓋体6の把手部6aを前方に回動させることでメインフレーム11に対する第1蓋体6の係止を解除し、そのまま把手部6aを持って図11に示すように第1蓋体6を開けられる。
【0025】
第2蓋体7は、ヒンジ部としての図4に示す第2ヒンジ機構26によってメインフレーム11の後端部に回動可能に連結される。第2蓋体7は、把手部7aを有する。ユーザは、図1等に示す閉状態の第2蓋体7の把手部7aを上方に回動させることで第2蓋体7の係止を解除し、そのまま把手部7aを持って第2蓋体7を開けられる(図示省略)。
【0026】
冷温庫1は、左右一対の把手部21を備え、また底部に接地部となる複数の(例えば4つの)脚部35を備える。左側の把手部21は、左外箱12の左側面にネジ止め等により固定されて左外箱12の外表面(左側面)から外方に延びる(突出する)。右側の把手部21は、右外箱13の右側面にネジ止め等により固定されて右外箱13の外表面(右側面)から外方に延びる(突出する)。把手部21は、冷温庫1のハンドル部を構成する。ユーザは、左右の把手部21を持って冷温庫1を持ち上げて、冷温庫1を移動可能である。
【0027】
冷温庫1は、回転ハンドル14(可動ハンドル)を有する。回転ハンドル14は、U字状であって、本体2の左右両側面に跨がって回転(回動)可能に連結される。回転ハンドル14の回転軸方向は、左右方向と平行である。ユーザは、上方に回転させた回転ハンドル14を持って冷温庫1を持ち上げて、冷温庫1を移動可能である。
【0028】
冷温庫1は、第2本体部4の前面上部にUSB端子27を有し、第2本体部4の右側面下部に電源接続部としての外部電源入力端子28を備える。冷温庫1は、USB端子27に接続した機器(以下「USB接続機器」)に直流5Vを供給できる。外部電源入力端子28は、外部電源接続部の例示であり、図示しない車載電源、ACアダプタ、太陽光発電装置を択一的に接続可能である。冷温庫1は、外部電源入力端子28を介して外部から直流電力を入力できる。冷温庫1は、当該直流電力又は図7に示す電池パック装着部22aに装着された電池パック29の電力によって動作する。
【0029】
図示は省略するが、冷温庫1は、右外箱13内にファンを有する。このファンは、後述の冷却機構(特に図7に示す凝縮器42)および制御回路基板80を冷却するファン風を発生する。ファン風を取り込むための吸気口23が、右外箱13の前面に設けられる(図1等)。ファン風を排出するための排気口24が、右外箱13の背面に設けられる(図6図9)。ファン風は、吸気口23から排気口24に向けて前後方向に流れる。なお、吸排気の前後関係は逆でもよい。吸気口23および排気口24はそれぞれ風窓を構成する。
【0030】
冷温庫1は、図7に示す制御回路基板80を備える。制御回路基板80は、左外箱12の右側面の外面(第1本体部3及び第2本体部4の境界壁面)に設けられたボスに対してネジ止めにより固定され、左右方向と略垂直な状態で右外箱13内に位置する。すなわち、制御回路基板80は、第2本体部4に収容される。制御回路基板80は、図14において破線で囲まれた内部の回路を搭載しており、コンプレッサ41を制御する機能および電池パック29の充電を制御する機能を有する。ここでの充電は、外部電源入力端子28を介して外部から入力される直流電力により、電池パック装着部22aに装着された電池パック29を充電することである。
【0031】
第1本体部3は、図7に示す収容室8(収容部)を有する。収容室8は、第1収容室(第1収容部)かつ大部屋としての右部屋8Rと、第2収容室(第2収容部)かつ小部屋としての左部屋8Lと、を有する。右部屋8R及び左部屋8Lは、互いに隣接し、着脱可能な仕切板70によって隔てられる(仕切られる)。
【0032】
図7に示すように、第1本体部3は、収容室8の構成要素となる右側面部材16Rおよび左側面部材16Lを有する。右側面部材16R及び左側面部材16Lは、アルミ等の金属板であり、それぞれ上下方向から見るとU字型である。右側面部材16R及び左側面部材16Lの周囲に図13に現れる冷媒管45R、45Lが設けられる。
【0033】
右側面部材16R及び左側面部材16Lの間の2箇所の隙間に、仕切板70の着脱をガイドする図示しないレール部材がそれぞれ設けられる。このレール部材は、メインフレーム11にネジ止め等により固定され、右側面部材16R及び左側面部材16Lを連結する役割も持つ。
【0034】
互いに組み合わされた右側面部材16R、左側面部材16L、レール部材は、例えば樹脂成形体である底面部材15に上方から嵌め込まれ、底面部材15と共に第1本体部3の内箱となる。この内箱と左外箱12との間には断熱材17、例えば発泡ウレタンが充填される。断熱材17は、充填後に硬化するので、左外箱12に対して内箱を固定し、更にメインフレーム11を固定する役割も持つ。断熱材17は、第1蓋体6の内部にも充填される。なお、右外箱13に対して断熱材は設けられず、コンプレッサ41や凝縮器42は断熱材に覆われない。
【0035】
第2本体部4は、電池パックを収容可能な図7に示す電池パック収容部22(バッテリボックス)を有する。電池パック収容部22は、上側に開口を有する他は全体的に閉じた形状の例えば樹脂成形体である。電池パック収容部22は、メインフレーム11の開口部に上方から挿入され、メインフレーム11にネジ止めにより固定される。前述の第2蓋体7は、収容室8とは別に電池パック収容部22の開口を開状態と閉状態で切り替え可能な蓋部である。
【0036】
電池パック収容部22は、左側壁部に、2つの電池パック装着部22a(電池パック接続部)を有する。図7において、電池パック装着部22aに装着された電池パック29を一点鎖線で簡易的に示している。電池パック29は、電動工具や電動作業機に着脱可能に装着して電力供給が可能なものである。電池パック29の定格電圧は例えば18Vである。
【0037】
冷温庫1は、設定部60を備える。設定部60は、本体2の右上前端部に設けられ、前上方向に臨む。ユーザは、設定部60により、冷温庫1の電源のオンオフ、冷却および加温機能の各々の駆動、停止、右部屋8Rと左部屋8Lの温度の個別設定等が可能である。
【0038】
図1図5等に示すように、冷温庫1は、左右一対の引っ掛け部100を有する。
【0039】
左右の引っ掛け部100は、互いに同形状の例えば樹脂成形体であり、前後および上下方向における位置が一致する。引っ掛け部100は、上側が開放した形状である。引っ掛け部100は、上下方向において、冷温庫1の中心又は中心より上方に延在する。具体的には、図6に示すように、引っ掛け部100は、冷温庫1の上下方向の中心線Xより上方に延在する。引っ掛け部100は、中心線Xより上方に位置してもよい。
【0040】
左右の引っ掛け部100は、それぞれ左右の把手部21よりも下方において左外箱12の左側面および右外箱13の右側面に設けられる。左外箱12の左側面および右外箱13の右側面は、ハウジングの外表面および側表面の一例であり、また第1ヒンジ機構25が延びる方向(左右方向)と交差する部分の一例である。
【0041】
引っ掛け部100と把手部21の前後方向の存在範囲は少なくとも部分的に重なる。左外箱12および右外箱13は、引っ掛け部100の上方に、上に行くほど外側に広がる傾斜部12b、13bを有する。
【0042】
図2および図8(A),(B)に示すように、引っ掛け部100は、基部101、突出部102、立設部103、第1ブリッジ部104、第2ブリッジ部105を有する。突出部102、立設部103、第1ブリッジ部104は、第1引っ掛け部を構成する。第2ブリッジ部105は、第2引っ掛け部を構成する。
【0043】
まず、右側の引っ掛け部100について説明する。
【0044】
基部101は、左右方向と略垂直かつ前後方向に延びる板状部である。右外箱13は、基部101を配置するための凹部13aを有する。凹部13aの前部と後部の裏側には、それぞれ留め具111、および留め具111を保持する留め具保持部品112が設けられる。留め具111及び留め具保持部品112は例えば金属製である。基部101の前部と後部をそれぞれ貫通して留め具111に螺着されるネジ110により、右側の引っ掛け部100が右外箱13に固定される。
【0045】
前後一対の突出部102は、基部101の前端側の下端部および後端側の下端部から右方向に、すなわち右外箱13の右側面より外側に突出するように(離れるように)延びる。前後一対の立設部103は、前後の突出部102の各右端部から上方に延びる。第1ブリッジ部104は、右方から見て逆U字状であって、前後の立設部103の上端部同士を渡す。立設部103および第1ブリッジ部104は、右外箱13の右側面と対向するように延びる板状部である。第2ブリッジ部105は、第1ブリッジ部104よりも下方において前後の立設部103同士を前後方向に渡す。第2ブリッジ部105は、少なくとも中間部が右方に突出した(出っ張った)形状であり、少なくとも中間部が右外箱13の右側面から離れるように立設部103から延びる。
【0046】
続いて左側の引っ掛け部100について説明する。
【0047】
基部101は、左右方向と略垂直かつ前後方向に延びる板状部である。左外箱12は、基部101を配置するための凹部12aを有する。凹部12aの前部と後部の裏側には、それぞれ留め具111、および留め具111を保持する留め具保持部品112が設けられる。留め具111及び留め具保持部品112は例えば金属製である。基部101の前部と後部をそれぞれ貫通して留め具111に螺着されるネジ110により、左側の引っ掛け部100が左外箱12に固定される。
【0048】
前後一対の突出部102は、基部101の前端側の下端部および後端側の下端部から左方向に、すなわち左外箱12の左側面より外側に突出するように(離れるように)延びる。前後一対の立設部103は、前後の突出部102の各左端部から上方に延びる。第1ブリッジ部104は、左方から見て逆U字状であって、前後の立設部103の上端部同士を渡す。立設部103および第1ブリッジ部104は、左外箱12の左側面と対向するように延びる板状部である。第2ブリッジ部105は、第1ブリッジ部104よりも下方において前後の立設部103同士を前後方向に渡す。第2ブリッジ部105は、少なくとも中間部が左方に突出した(出っ張った)形状であり、少なくとも中間部が左外箱12の左側面から離れるように立設部103から延びる。
【0049】
図5に示すように、右外箱13の右側面に対する右側の引っ掛け部100の突出長L1は、右外箱13の右側面に対する右側の把手部21の突出長L2以下である。図示は省略するが、左外箱12の左側面に対する左側の引っ掛け部100の突出長と左側の把手部21の突出長についても同様の関係がある。
【0050】
図9は、冷温庫1を車両の助手席200に載せてシートベルト201で保持した状態の斜視図である。助手席200は、運転席以外の座席の一例である。図9に示すように、冷温庫1が助手席200に、第1ヒンジ機構25および第2ヒンジ機構26が運転席とは反対側に位置するように置かれた状態で、右側の引っ掛け部100が車両の前方側に臨む。この状態で右側の引っ掛け部100にシートベルト201を上方から引っ掛けることで、冷温庫1を助手席200に保持可能である。
【0051】
なお、図9は運転席の左側にある助手席200に冷温庫1を載せた例である。図示は省略するが、運転席の右側にある助手席に冷温庫1を載せる場合、第1ヒンジ機構25および第2ヒンジ機構26が運転席とは反対側に位置するとき、左側の引っ掛け部100が車両の前方側に臨む。この状態で左側の引っ掛け部100にシートベルトを上方から引っ掛けることで、冷温庫1を運転席の右側にある助手席に保持可能である。
【0052】
図10は、図9に示す状態の要部断面図であって、図8(A)と同じ断面で見た要部断面図である。図10に示すように、第1引っ掛け部を構成する突出部102、立設部103、第1ブリッジ部104は、右外箱13の右側面(又は左外箱12の左側面)と対向するように延びて、右外箱13の右側面(又は左外箱12の左側面)との間にシートベルト201を引っ掛けて通すことができる。
【0053】
図11は、図9の状態から第1蓋体6を開けた状態の斜視図である。図9の状態で第1蓋体6の把手部6aが運転席側にあることで、運転席から図11に示すように第1蓋体6を開ける作業が容易であり、また冷温庫1内の物の出し入れも容易である。
【0054】
図12(A)は、第2ブリッジ部105に小物入れ117を引っ掛けた状態を示す。図12(B)は、第2ブリッジ部105にカラビナ118を介してライト119を引っ掛けた状態を示す。これらの図に示すように、第2ブリッジ部105は、色々な物を引っ掛けるのに利用できる。なお、図9等に示すように引っ掛け部100にシートベルト201を引っ掛けた状態においても、図12(A),(B)に示すように第2ブリッジ部105に物を引っ掛けることができる。
【0055】
図13は、冷温庫1の機械構成の簡易ブロック図である。冷温庫1は、冷却機構としてのコンプレッサ41、凝縮器42、毛細管43(キャピラリーチューブ)、冷媒管44、45R、45L、バルブV1、V2を含む。コンプレッサ41、凝縮器42、毛細管43は、第2本体部4に設けられる。
【0056】
コンプレッサ41は、モータを有し、冷媒を圧縮し、高温高圧の気体として出力(吐出)する。凝縮器42は、コンプレッサ41から出力された冷媒の熱を放出し、冷媒を液体として排出する。毛細管43は、凝縮器42で液化された冷媒の流れに抵抗を生じさせ、圧力を低下させて後段のバルブV1、V2の入口側に送出する。なお、毛細管43も冷媒管の一部を成す。
【0057】
冷媒管45Rは右部屋8Rに対応して設けられ、冷媒管45Lは左部屋8Lに対応して設けられる。冷媒管45R、45Lは、それぞれ図1及び図2に示す右側面部材16R、左側面部材16Lの外面に沿って延び、その先で合流する。冷媒管44は、冷媒管45R、45Lの合流部とコンプレッサ41の入口とを接続する。冷媒は、収容室8の周囲を通る過程で収容室8から熱を奪って蒸発し、気体となる。
【0058】
右冷媒管45Rと左冷媒管45Lは、互いに独立している。すなわち、右冷媒管45Rは右部屋8Rを主に冷却するように設けられ、左冷媒管45Lは左部屋8Lを主に冷却するよう設けられる。
【0059】
バルブV1、V2の各々は、電磁バルブであり、出口側に接続可能な流路が1本、入口側に接続可能な流路が1本(1in1outタイプ)である。バルブV1、V2は、それぞれ右冷媒管45R及び左冷媒管45Lに接続され、右冷媒管45R及び左冷媒管45Lの冷媒の流れを個別に調整(開閉)可能である。
【0060】
図14は、冷温庫1の回路ブロック図である。図14において、2つの電池パック29を、電池パック29a、29bとして区別している。
【0061】
DC電源90は、例えば太陽光発電装置であり、直流電力を外部電源入力端子28に供給する。あるいは、DC電源90は、例えばACアダプタであり、図示しない外部交流電源に接続され、交流電力を直流電力(例えば直流12V)に変換して外部電源入力端子28に供給する。あるいは、DC電源90は、例えば車載電源(車載バッテリ)であり、直流電力を外部電源入力端子28に供給する。
【0062】
コンプレッサ駆動回路48は、コンプレッサ41の回転数を調節(変更)する回路であり、内部出力変更回路の例示である。コンプレッサ駆動回路48によりコンプレッサ41の回転数を変更することで、コンプレッサ41の消費電力を変更できる。
【0063】
冷温庫1は、制御回路基板80に、運転制御部としてのマイコン81、充電制御部としてのマイコン82、制御用電源83、回転数設定回路84、シャント抵抗85、電池電圧検出回路86a、86b、DC電源電圧検出回路86c、充電回路88、シャント抵抗89を有する。
【0064】
マイコン81、82は、冷温庫1の全体の動作を制御する制御部であり、コンプレッサ41への電力供給や電池パック29a、29bの充電を制御する制御部として機能する。マイコン81、82は、互いに別体でなくてもよく、単一のマイコン(マイクロコントローラ)であってもよい。
【0065】
制御用電源83は、DC電源90又は電池パック29a若しくは29bからの入力電圧を、マイコン81、82等の電源電圧(例えば5V)に変換し、マイコン81、82等に供給する。
【0066】
電池電圧検出回路86a、86bは、それぞれ電池パック29a、29bの電圧に応じた検出信号をマイコン82に送信する。DC電源電圧検出回路86cは、DC電源90の電圧に応じた検出信号をマイコン81に送信する。
【0067】
マイコン81は、冷温庫1における冷却、加温に係る全体の動作を制御する。マイコン81は、コンプレッサ駆動回路48の電流経路に設けられたスイッチング素子Q3のオンオフを制御し、コンプレッサ41の駆動、停止を制御する。マイコン81は、回転数設定回路84を介してコンプレッサ駆動回路48に回転数決定信号を送信し、コンプレッサ41の回転数を制御する。
【0068】
マイコン81は、設定部60に対する操作を電気信号として受信し、設定部60における表示を制御する。マイコン81は、バルブV1、V2の開閉を制御し、冷媒管45R、45Lにおける冷媒の流れを制御する。
【0069】
冷温庫1は、左部屋8L、右部屋8Rに対応して設けられたヒータ51L、51Rを有する。ヒータ51L、51Rは、例えばワイヤヒーターであり、それぞれ冷媒管45L、45Rを覆うように設けられる。マイコン81は、ヒータ51L、51Rの電流経路にそれぞれ設けられたスイッチング素子Q4、Q5のオンオフを制御し、ヒータ51L、51Rの駆動を個別に制御する。
【0070】
マイコン81は、左部屋8L、右部屋8Rに対応して設けられたサーミスタ等の温度センサ55L、55Rの出力信号により、左部屋8L、右部屋8Rの温度(現在温度)を検出する。
【0071】
マイコン81は、シャント抵抗85の電圧により、コンプレッサ41の駆動電流、ヒータ51L、51Rの各駆動電流を検出する。シャント抵抗85は、スイッチング素子Q3~Q5にそれぞれ直列接続された抵抗をまとめたブロックである。マイコン81は、DC電源電圧検出回路86cからの検出信号により、DC電源90の電圧を検出する。
【0072】
マイコン82は、冷温庫1における、電池パック29a、29bの充電を制御する。マイコン82は、充電回路88の制御を通じて充電電圧を制御する。充電回路88は、外部電源からの供給電力(DC電源90からの供給電力)により電池パック29a、29bを充電可能な充電部である。充電回路88は、マイコン82の制御に従い、DC電源90からの入力電圧を、電池パック29a又は29bの充電電圧に変換し、電池パック29a又は29bに供給する(電池パック29a又は29bを充電する)。
【0073】
マイコン82は、充電回路88の出力端子と電池パック29a、29bの充電端子(C+端子)との間に設けられたスイッチング素子Q1、Q2のオンオフを制御し、電池パック29a、29bのいずれを充電するかを決定する。スイッチング素子Q1、Q2とマイコン82との間には、逆流防止用のダイオードD5、D6が接続される。マイコン82は、電池電圧検出回路86a、86bからの検出信号により、電池パック29a、29bの電圧を検出する。マイコン82は、充電回路88の出力電流経路に設けられたシャント抵抗89の電圧により、充電電流を検出する。
【0074】
マイコン82は、充電制御とは別に、電池パック29a、29bの正極端子(+端子)に接続されたスイッチとしてのリレーSW2、SW3のオンオフを制御し、電池パック29a、29bのいずれから放電するかを決定する。マイコン82は、DC電源90の正極端子(+端子)に接続されたスイッチとしてのリレーSW4のオンオフを制御し、DC電源90から冷温機能負荷部115に放電するか否かを決定する。
【0075】
電池パック29a、29bおよびDC電源90の各正極端子には、ヒューズF1~F3および逆流防止用のダイオードD1~D3が接続される。マイコン82は、ダイオードD3のカソードとダイオードD1、D2のカソードとの間に接続されたスイッチとしてのリレーSW1のオンオフを制御する。
【0076】
マイコン81、82は、互いに通信可能であり、様々な情報を共有できる。例えばマイコン82は、マイコン81との通信によりDC電源90の電圧情報を取得できる。
【0077】
本実施の形態は、下記の作用効果を奏する。
【0078】
(1) 引っ掛け部100が把手部21よりも下方に設けられる。このため、引っ掛け部100に引っ掛けた物によって把手部21に手をかけづらくなることが抑制される、よって、引っ掛け部100に物を引っ掛けた状態でも把手部21を持って冷温庫1を持ち上げやすく、使い勝手が良い。
【0079】
(2) 引っ掛け部100の突出長が把手部21の突出長以下のため、把手部21に手を掛ける際に引っ掛け部100が邪魔になることが抑制され、使い勝手が良い。また、引っ掛け部100を設けることにより冷温庫1の左右方向の幅が大きくなることが抑制され、冷温庫1の大型化が抑制される。
【0080】
(3) 右側の引っ掛け部100は、右外箱13右側面より外側に突出して右外箱13の右側面と対向するように延びる。同様に左側の引っ掛け部100は、左外箱12の左側面より外側に突出して左外箱12の左側面と対向するように延びる。このため、図10に示すように、シートベルト201を引っ掛け部100と右外箱13の右側面(又は左外箱12の左側面)との間に通すことができ、冷温庫1を車両の座席に安定して載せることができ、カーブの走行やブレーキにより冷温庫1が横転するリスクを抑制できる。また、左外箱12又は右外箱13に凹部を設けてシートベルトを通す構成と異なり、収容室8の容積の減少、断熱材17の量が少なくなることによる保冷又は保温性能の低下、コンプレッサ41等の配置空間の減少を抑制できる。
【0081】
(4) 図9に示すように、冷温庫1が助手席200に、第1ヒンジ機構25及び第2ヒンジ機構26が運転席とは反対側に位置するように置かれた状態で、右側の引っ掛け部100が車両の前方側に臨む。そして、シートベルト201を右側の引っ掛け部100に引っ掛けて冷温庫1を助手席200に保持した状態で、第1蓋体6の把手部6aが運転席側にある。このため、運転席から図11に示すように第1蓋体6を開ける作業が容易であり、図9に示すように第1蓋体6を閉じる作業も容易であり、さらに冷温庫1内の物の出し入れも容易であり、使い勝手が良い。また、運転席の右側に助手席がある車両の場合は、左側の引っ掛け部100が車両の前方側に臨むように冷温庫1を助手席に置き、シートベルトを左側の引っ掛け部100に引っ掛けて冷温庫1を保持することで、同様の効果が得られる。
【0082】
(5) 図8(A),(B)に示すように、左外箱12および右外箱13は、引っ掛け部100の上方に、上に行くほど外側に広がる傾斜部12b、13bを有する。このため、引っ掛け部100に引っ掛けたシートベルトが上方に抜けることが抑制され、シートベルトによる冷温庫1の保持性が高められる。
【0083】
(6) 引っ掛け部100は、上下方向において、冷温庫1の中心又は中心より上方に延在する。このため、引っ掛け部100が冷温庫1の中心より下方に位置する場合と比較して、引っ掛け部100に引っ掛けたシートベルト201による冷温庫1の横転防止効果が高められる。また、引っ掛け部100が冷温庫1の中心より下方に位置する場合と比較して、図9の状態で、右外箱13の前面と背面のそれぞれ下部に位置する吸気口23及び排気口24がシートベルト201に覆われる面積を減らすことができ、吸排気の効率低下が抑制され、保冷又は保温性能の低下が抑制される。
【0084】
(7) 引っ掛け部100は、上側が開放した形状であり、上方からシートベルト201を引っ掛け可能に構成される。図9の状態のシートベルト201には、引っ掛け部100を下方に押すテンションがかかるため、シートベルト201が引っ掛け部100から抜けにくい。
【0085】
(8) 第2ブリッジ部105の少なくとも中間部が第1ブリッジ部104よりも外方に突出しているため、図12(A),(B)に示すように第2ブリッジ部105に物を引っ掛ける際に第1ブリッジ部104が邪魔になることが抑制され、使い勝手が良い。
【0086】
冷温庫1において、留め具111は左外箱12または右外箱13にインサート成形されてもよい。また、左側の引っ掛け部100は省略してもよい。左側の引っ掛け部100を省略した場合、左外箱12の凹部12aが不要となり、断熱材17の量を増やして保冷又は保温性能を高めることができる。第1本体部3及び第2本体部4の左右方向の位置関係は逆であってもよい。右部屋8R及び左部屋8Lは、同じ大きさであってもよい。冷温庫1は、仕切板70を有さない1部屋構成であってもよい。
【0087】
(実施形態2)
図15(A)は、実施形態2に係る冷温庫2の要部斜視図である。図15(B)は、冷温庫2の要部断面図である。以下、実施形態1との相違点を中心に説明する。冷温庫2は、冷温庫1の把手部21と引っ掛け部100を互いに一体部品(例えば樹脂成形体)である把手一体型フック300に置換したものである。把手一体型フック300は、把手部301及び引っ掛け部302を有する。引っ掛け部302に、引っ掛け部100の第2ブリッジ部105に相当する部分を設けてもよい。本実施形態によれば、把手部301及び引っ掛け部302が一体部品であることで、部品点数が減少し、組立性が向上する。
【0088】
(実施形態3)
図16(A)は、実施形態3に係る冷温庫3の要部斜視図である。図16(B)は、冷温庫3の要部断面図である。以下、実施形態1との相違点を中心に説明する。冷温庫3は、冷温庫1の右側の引っ掛け部100を、右外箱13と一体の引っ掛け部400としたものである。引っ掛け部400の形状は、引っ掛け部100のうち右外箱13から外側に突出した部分の形状と同一である。図示は省略するが、冷温庫3において左側の引っ掛け部も、右側の引っ掛け部400と同様に、左外箱12と一体である。本実施形態によれば、左外箱12及び右外箱13の成形時に引っ掛け部400が一体に形成されるため、引っ掛け部400を固定する工程が無くなり、組立性が向上する。
【0089】
(実施形態4)
図17は、実施形態4に係る冷温庫4を後部座席202に載せてシートベルト203で保持した状態の斜視図である。後部座席202は、運転席以外の座席の一例である。以下、実施形態1との相違点を中心に説明する。冷温庫4は、冷温庫1の左外箱12の前面に係止部150(引っ掛け部)を追加したものである。係止部150は、引っ掛け部100と同じ高さとなる位置に設けられる。係止部150は、上側が開放している。図17に示すように、第1蓋体6の把手部6aが車両の前方側に臨むように冷温庫4を後部座席202に置いた状態で、引っ掛け部100と係止部150にシートベルト203を引っ掛けることで、冷温庫4を後部座席202に安定して保持できる。このとき、引っ掛け部100と係止部150が吸気口23より上方にあることで、シートベルト203が吸気口23を覆わないようにでき、吸排気の効率低下が抑制され、保冷又は保温性能の低下が抑制される。係止部150は、図11に示すような姿勢で冷温庫4を載せる場合にもシートベルトを引っ掛けるのに利用でき、シートベルトが吸気口23を覆わないようにできる。図示は省略するが、左外箱12の背面にも係止部150と同様の係止部を設けてもよい。
【0090】
(実施形態5~7)
図18に示す実施形態5に係る冷温庫5は、冷温庫1の引っ掛け部100を特許文献1の冷温庫に設けたものである。図19(A)に示す実施形態6に係る冷温庫6は、冷温庫2の把手一体型フック300を特許文献1の冷温庫に設けたものである。図19(B)に示す実施形態7に係る冷温庫7は、冷温庫3の引っ掛け部400を特許文献1の冷温庫に設けたものである。引っ掛け部100、把手一体型フック300、又は引っ掛け部400を設けることは、特許文献1の冷温庫の改良にも有効である。
【0091】
(実施形態8)
図20図27は、実施形態8に関する。本実施形態では、実施形態1では詳細な説明を省略した冷温庫1の回転ハンドル14の構成を中心に説明する。以下、必要に応じて実施形態1の図面を参照する。
【0092】
把手部21は、好ましくは成人の指が4本以上引っ掛けられる幅(前後方向の長さ)を有する。図8(A),(B)及び図23(A),(B)に示すように、把手部21は下面に凹部21aを有する。好ましくは凹部21aの幅(前後方向の長さ)を、成人の指が4本以上引っ掛けられる幅以上とする。凹部21aは貫通孔に替えてもよい。
【0093】
回転ハンドル14は、本体2の左側面(左外箱12とメインフレーム11の左側面)と、その対向面(右外箱13とメインフレーム11の右側面)とに接続され、本体2に対して回転可能(冷温庫1のハウジングに対して回転可能)である。把手部21は、回転ハンドル14より下方に位置する。図25に示すように、前後方向において、回転ハンドル14を接続する後述の接続部151が把手部21の存在範囲内にあり、接続部151の下方(直下)に把手部21が位置する。
【0094】
図20に示すように、回転ハンドル14は、把手部21によって回転可能範囲が規制される。すなわち、回転ハンドル14は、把手部21の上部に接触(係合)することで、前後に倒したときの回転位置がそれぞれ制限される(定められる)。回転ハンドル14と接触する把手部21の上部は規制部に対応する。図20にθで示される回転ハンドル14の回転可能範囲は、180°以上である。
【0095】
図21に示すように、回転ハンドル14を前に倒した状態において、USB端子27は前方から視認でき、USB端子27に対するプラグの抜き差しが可能である。なお、図示の例ではUSB端子27としてタイプAとタイプCが一つずつの場合を示すが、USB端子27の種類は1つのみでもよいし、USB端子27の数も何ら限定されない。
【0096】
図21の状態において、第1蓋体6の把手部6aが前方から見て部分的に回転ハンドル14に覆われるが、回転ハンドル14の下側から把手部6aに手を掛けて把手部6aを前方に回動させることができ、第1蓋体6の開閉が可能である。前述の図11から明らかなように、回転ハンドル14を後方に倒した状態でも、第1蓋体6の開閉が可能である。
【0097】
図21図23(A),(B)から明らかなように、左側の把手部21は、回転ハンドル14より冷温庫1のハウジングの左側面から左方に離れた位置(回転ハンドル14より左方に出っ張った位置)まで延在する。すなわち、左側の把手部21の左端位置は、回転ハンドル14の左端位置よりも左方にある。同様に、右側の把手部21は、回転ハンドル14より冷温庫1のハウジングの右側面から右方に離れた位置(回転ハンドル14より右方に出っ張った位置)まで延在する。すなわち、右側の把手部21の右端位置は、回転ハンドル14の右端位置よりも右方にある。
【0098】
図24図25に示すように、メインフレーム11は、回転ハンドル14を接続する接続部151を有する。接続部151は、メインフレーム11の左辺と右辺のそれぞれ中央部に設けられる。接続部151は、左右方向から見て円形である。図26図27に示すように、左外箱12は、接続部151の下半分を避けるための切欠部12cを有する。切欠部12cの下方に把手部21を嵌めるための凹部12dがあり、凹部12dの下方に引っ掛け部100を嵌めるための凹部12aがある。凹部12dには把手部21のネジ止め用の貫通孔152が設けられ、凹部12dには引っ掛け部100のネジ止め用の貫通孔149が設けられる。図示は省略するが、右外箱13にも同様の切欠部、凹部、貫通孔が設けられる。
【0099】
接続部151は中央部に二段形状の貫通孔147を有する。図23(A),(B)に示すように、貫通孔147を貫通するネジ141により、回転ハンドル14が接続部151に接続される。以下、具体的に説明する。
【0100】
図23(A)に示すように、貫通孔147と連通するネジ穴を有する例えばアルミ製のホルダ144が、メインフレーム11の左部にネジ止め等により固定される。図23(B)に示すように、貫通孔147と連通するネジ穴を有する例えばアルミ製のホルダ145が、メインフレーム11の右部においてフレーム146にネジ止め等により固定される。フレーム146は、例えばアルミ製であり、ハウジングの強度確保のために右外箱13に設けられる。貫通孔147の大径部分には、回転ハンドル14の円柱状の凸部148が回転可能に嵌まる。
【0101】
図23(A)に示すように、回転ハンドル14の左部を支持するネジ141は、回転ハンドル14の左側の根元部分とメインフレーム11の貫通孔147を貫通し、ホルダ144のネジ穴に螺着される。同様に、図23(B)に示すように、回転ハンドル14の右部を支持するネジ141は、回転ハンドル14の右側の根元部分とメインフレーム11の貫通孔147を貫通し、ホルダ145のネジ穴に螺着される。
【0102】
ネジ141の外周面と回転ハンドル14との間には例えばアルミ製のスペーサ142が介在する。貫通孔147の周囲には弾性リング143(ゴムダンパ)が設けられる。スペーサ142があることで、ネジ141を締めた状態で弾性リング143が、回転ハンドル14とメインフレーム11とに挟まれて適度に圧縮される。これによりメインフレーム11に対する回転ハンドル14の回転に適度な摺動抵抗が付与される。
【0103】
本実施の形態は、下記の作用効果を奏する。
【0104】
(1) 冷温庫1は、片手での持ち運びに適した回転ハンドル14と、両手での持ち運びに適した一対の把手部21と、を有する。このため、ユーザは、例えば内容物に応じた冷温庫1の総重量に応じて、回転ハンドル14を持って片手で持ち運ぶか、一対の把手部21を持って両手で持ち運ぶかを選択でき、持ち運びの利便性が高い。すなわち、アウトドアで使用可能な可搬型冷温庫に求められる、持ち運びやすさの点を大きく改善できる。
【0105】
(2) 把手部21は、回転ハンドル14及びその接続部151より下方に位置する。把手部21は、把手部21の下部に指を引っ掛けて冷温庫1を持ち上げる使い方をされる。このため、回転ハンドル14が把手部21の上方にあることで、回転ハンドル14がどの回転位置にあっても、把手部21を持って冷温庫1を持ち上げる際に回転ハンドル14が邪魔になることが抑制される。
【0106】
(3) 把手部21は、回転ハンドル14の根元部分よりも左右方向に出っ張った位置まで延在する。このため、回転ハンドル14の根元部分が把手部21よりも左右方向に出っ張っている場合と比較して、把手部21を持つ際に回転ハンドル14の根元部分が邪魔になることが抑制される。
【0107】
(4) 回転ハンドル14を倒した状態で回転ハンドル14と本体2との間の前後方向の隙間が小さいため、冷温庫1を持ち運ぶユーザの身体と本体2との間に回転ハンドル14がある状態でも可搬性の悪化が抑制される。
【0108】
(5) 把手部21は、上部が規制部として機能し、回転ハンドル14の回転可能範囲を規制する。このため、回転ハンドル14の回転可能範囲を規制する規制部を回転ハンドル14の回転軸に設ける場合と比較して、規制部の強度を高くできて構造上の信頼性が高められると共に、断熱材17(図7)の量が減ることを抑制できる。また、把手部21により規制される回転ハンドル14の回転可能範囲、すなわち図20にθで示される回転ハンドル14の回転可能範囲は180°以上であるため、回転ハンドル14を倒した状態において回転ハンドル14が邪魔になることが抑制される。
【0109】
(6) 図21に示すように、回転ハンドル14を前に倒した状態において、USB端子27は前方から視認でき、USB端子27に対するプラグの抜き差しが可能である。このため、回転ハンドル14を前に倒した状態でもUSB端子27を利用でき、使い勝手が良い。
【0110】
(7) 回転ハンドル14を前に倒した状態でも第1蓋体6の開閉が可能であり、冷温庫1の内容物の出し入れが可能なため、使い勝手が良い。
【0111】
(実施形態9)
図28図30は、本発明の実施形態9に係る冷温庫8に関する。以下、実施形態1、8との相違点を中心に説明する。冷温庫8は、実施形態1、8の冷温庫1の一対の把手部21を無くし、把手部21と同構造の把手部121を左外箱12の前面と背面にそれぞれ設けたものである。左外箱12の前面と背面は、冷温庫1のハウジングの側面であって、回転ハンドル14を接続する接続部151(図24)が設けられた側面とは異なる側面に対応する。図30に示すように、把手部121は、回転ハンドル14の回転可能範囲を規制する。図30にθで示される回転ハンドル14の回転可能範囲は、図20にθで示される回転ハンドル14の回転可能範囲と同じである。
【0112】
本実施形態では、把手部121を持つユーザの身体と把手部121との距離が、実施形態1、8の冷温庫1の把手部21を持つユーザの身体と把手部21との距離よりも長くなる関係で、ユーザは重さを感じやすい。一方、一対の把手部121の相互離間距離が、一対の把手部21の相互離間距離よりも短いため、ユーザが手を広げる度合いが小さくて済み、その点においては持ちやすいといえる。本実施形態のその他の点は、実施形態1、8と同様であり、同様の作用効果を奏する。本実施形態において、回転ハンドル14を本体2の前面と背面に接続し、把手部121を本体2の左面と右面に設ける構成としてもよい。
【0113】
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、本発明は実施の形態に限定されない。実施の形態で具体的に説明した各事項には請求項に記載の範囲で種々の変形が可能である。
【0114】
実施の形態で具体的な数値として例示した電池パックの接続可能個数や電池パックの定格電圧、DC電源90の電圧等は、発明の範囲を何ら限定するものではなく、要求される仕様に合わせて任意に変更できる。
【0115】
本発明は、保冷機能と保温機能の双方を有する冷温庫に限定されず、保冷機能を有し保温機能を有さない保冷庫であってもよいし、保冷機能を有さず保温機能を有する保温庫であってもよい。保冷および保温機能は、それぞれ収容室を積極的に冷却および加温する機能に限定されず、収容室が外部に対して断熱されていることで積極的な冷却および加温を伴わずに収容室内の物の温度を保つ機能であってもよい。
【符号の説明】
【0116】
1…冷温庫、2…本体、3…第1本体部、4…第2本体部、5…蓋体、6…第1蓋体、6a…把手部、7…第2蓋体、7a…把手部、8…収容室(収容部)、8R…右部屋(第1収容室)、8L…左部屋(第2収容室)、11…メインフレーム、12…左外箱、12a…凹部、12b…傾斜部、12c…切欠部、12d…凹部、13…右外箱、13a…凹部、13b…傾斜部、14…可動ハンドル、15…底面部材、16R…右側面部材、16L…左側面部材、17…断熱材、21…把手部(ハンドル部)、21a…凹部、22…電池パック収容部、22a…電池パック装着部、23…吸気口、24…排気口、25…第1ヒンジ機構、26…第2ヒンジ機構、27…USB端子、28…外部電源入力端子(外部電源接続部)、29…電池パック、35…脚部、41…コンプレッサ(冷却機)、42…凝縮器、43…毛細管(キャピラリーチューブ)、44…冷媒管、45R…右冷媒管、45L…左冷媒管、48…コンプレッサ駆動回路、51L…ヒータ、51R…ヒータ、55L…温度センサ、55R…温度センサ、60…設定部、70…仕切板、80…制御回路基板、81…マイコン(運転制御部)、82…マイコン(充電制御部)、83…制御用電源、84…回転数設定回路、85…シャント抵抗、86a…電池電圧検出回路、86b…電池電圧検出回路、86c…DC電源電圧検出回路、88…充電回路、89…シャント抵抗、90…DC電源、V1…第1バルブ、V2…第2バルブ、100…引っ掛け部、101…基部、102…突出部、103…立設部、104…第1ブリッジ部、105…第2ブリッジ部、110…ネジ、111…留め具、112…留め具保持部品、117…小物入れ、118…カラビナ、119…ライト、121…把手部、141…ネジ、142…スペーサ、143…弾性リング(ゴムダンパ)、144、145…ホルダ、146…フレーム、147…貫通孔、148…凸部、149…貫通孔、150…係止部(引っ掛け部)、151…接続部、152…貫通孔、200…助手席、201…シートベルト、202…後部座席、203…シートベルト、300…把手一体型フック、301…把手部、302…引っ掛け部、400…引っ掛け部。
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