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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122856
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】水洗大便器
(51)【国際特許分類】
   E03D 11/08 20060101AFI20240902BHJP
【FI】
E03D11/08
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023204099
(22)【出願日】2023-12-01
(31)【優先権主張番号】P 2023029541
(32)【優先日】2023-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100224672
【弁理士】
【氏名又は名称】深田 孝徳
(72)【発明者】
【氏名】黄 翔輝
(72)【発明者】
【氏名】戸次 允
(72)【発明者】
【氏名】小林 祥子
(72)【発明者】
【氏名】岡部 大輝
【テーマコード(参考)】
2D039
【Fターム(参考)】
2D039AA02
2D039AC02
2D039AC03
(57)【要約】
【課題】本発明は、洗浄水の吐水時の空気の巻き込みを抑制して、洗浄水を吐水口からボウル部の目標領域へ向けて吐水させることができる水洗大便器を提供することを目的としている。
【解決手段】本発明は、洗浄水により洗浄して汚物を排出する水洗大便器1であって、汚物受け面16、リム部18、及びツボ部22を備えたボウル部6と、リム部18に形成されリム部18の内周面18aに沿って洗浄水を吐水する第1吐水口24と、洗浄水を第1吐水口24へ導く第1通水路28と、排水管路10と、を有し、第1通水路28,128は、縦長の矩形形状に形成された下方通水路36,136と、この下方通水路よりも横幅が小さく形成され下方通水路から上方へ延びる上方通水路38,138と、を有し、第1吐水口24,124の縦幅は、第1通水路28,128の縦幅と略同一になるように設定されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄水により洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、
汚物を受ける汚物受け面と、
この汚物受け面の上部に形成されたリム部と、
上記汚物受け面の下部に形成されその内部に溜水面が形成されるツボ部と、を備えたボウル部と、
上記リム部に形成されリム部の内周面に沿って洗浄水を吐水する吐水口と、
洗浄水を上記吐水口へ導く通水路と、
上記ボウル部の底部に接続された排水管路と、を有し、
上記通水路は、縦長の矩形形状に形成された下方通水路と、この下方通水路よりも横幅が小さく形成され上記下方通水路から上方へ延びる上方通水路と、を有し、
上記吐水口の縦幅は、上記通水路の縦幅と略同一になるように設定されていることを特徴とする水洗大便器。
【請求項2】
上記通水路の下流側では、上記下方通水路の上面が上流から上記吐水口に向かって下方へ傾斜している、請求項1に記載の水洗大便器。
【請求項3】
上記通水路の下流側では、上記下方通水路の上面が上流から上記吐水口に向かって徐々に下方へ傾斜している、請求項2に記載の水洗大便器。
【請求項4】
上記通水路の下流側では、上記上方通水路の上面が上流から上記吐水口に向かって水平方向に延びている、請求項2又は3に記載の水洗大便器。
【請求項5】
上記吐水口は、上記ボウル部の前後方向の中心線よりも前方側に配置されている、請求項1に記載の水洗大便器。
【請求項6】
上記吐水口は、縦長の矩形形状に形成された下方開口と、この下方開口よりも横幅が小さく形成され上記下方開口から上方へ延びる上方開口と、を有している、請求項1に記載の水洗大便器。
【請求項7】
上記上方通水路の横幅は、上記吐水口よりも上流側の所定位置から上記吐水口に向かって拡大し始め、上記吐水口の近傍位置において上記下方通水路の横幅と略同一になるように設定されている、請求項1に記載の水洗大便器。
【請求項8】
上記吐水口は、上記ツボ部の前端よりも前方側に配置され、
上記上方通水路の横幅が拡大し始める上記所定位置が、前後方向において、上記ツボ部の前端と略同一の位置になるように設定されている、請求項7に記載の水洗大便器。
【請求項9】
上記上方通水路の横幅が拡大している部分は、通水路が略直線状に延びる通水路直線部に設けられている、請求項7又は8に記載の水洗大便器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水の吐水時の空気の巻き込みを抑制して、洗浄水を吐水口からボウル部の目標領域へ向けて吐水させることができる水洗大便器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、特許文献1及び2に記載されているように、リム吐水口から洗浄水をリム部の内周面に沿って吐水し、ボウル部に旋回流を形成して洗浄する水洗大便器が知られている。
特許文献1に記載された水洗大便器は、リム通水路をリム吐水口に向けて漸次縮径させることによって、洗浄水をボウル部に向かって吐水している。
また、特許文献2に記載された水洗大便器は、リム通水路の流路断面を縦長に形成することによって、空気が滞留する空間を減らして、洗浄水がリム通水路を流れる際に空気を巻き込むことを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-156308号公報
【特許文献2】特開2017-160671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1及び2の水洗大便器では、リム吐水口が、縦横比が略同一の矩形形状に形成されているので、洗浄水がリム吐水口を通過する際に空気を巻き込む可能性がある。洗浄水が空気を巻き込むと洗浄水の吐水方向が乱れて、ボウル部の目標領域に向かって洗浄水を吐水することができない可能性がある。
【0005】
特に、従来よりも大きな溜水面を有する洗い落とし式便器では、リム吐水口から吐水された洗浄水が溜水面の目標領域に到達しない場合、溜水面に乱れが生じる。この状態で洗浄水により溜水面を押しても、溜水面上に浮遊している浮遊系汚物を十分に排出することができない。したがって、上述した課題は、大きな溜水面を有する洗い落とし式便器において極めて重要な解決すべき課題である。
【0006】
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、洗浄水の吐水時の空気の巻き込みを抑制して、洗浄水を吐水口からボウル部の目標領域へ向けて吐水させることができる水洗大便器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は、洗浄水により洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、汚物を受ける汚物受け面と、この汚物受け面の上部に形成されたリム部と、汚物受け面の下部に形成されその内部に溜水面が形成されるツボ部と、を備えたボウル部と、リム部に形成されリム部の内周面に沿って洗浄水を吐水する吐水口と、洗浄水を吐水口へ導く通水路と、ボウル部の底部に接続された排水管路と、を有し、通水路は、縦長の矩形形状に形成された下方通水路と、この下方通水路よりも横幅が小さく形成され下方通水路から上方へ延びる上方通水路と、を有し、吐水口の縦幅は、通水路の縦幅と略同一になるように設定されている。
このように構成された本発明においては、通水路は、縦長の矩形形状に形成された下方通水路と、この下方通水路よりも横幅が小さく形成され下方通水路から上方へ延びる上方通水路とを有しているので、洗浄水が下方通水路に供給されると下方通水路が洗浄水により満たされ、通水路に滞留していた空気が上方通水路へと押し上げられる。これにより、洗浄水が下方通水路を流れると共に空気が上方通水路を流れるため、空気と洗浄水を分離させて流すことができる。また、吐水口の縦幅は、通水路の縦幅と略同一になるように設定されているので、吐水口の下方領域から洗浄水がボウル部の目標領域へ向けて吐水され、吐水口の上方領域から空気が排出される。これにより、空気と洗浄水が分離して吐水口から排出されるので、吐水口における空気の巻き込みを抑制し、洗浄水を吐水口からボウル部の目標領域へ向けて吐水させることができる。
【0008】
また、本発明において、好ましくは、通水路の下流側では、下方通水路の上面が上流から吐水口に向かって下方へ傾斜している。
このように構成された本発明においては、通水路の下流側では、下方通水路の上面が上流から吐水口に向かって下方へ傾斜しているので、下方通水路により下方に向かう流れが形成され、吐水口から下方に向かって吐水することができる。
【0009】
本発明において、好ましくは、通水路の下流側では、下方通水路の上面が上流から吐水口に向かって徐々に下方へ傾斜している。
このように構成された本発明においては、通水路の下流側では、下方通水路の上面が上流から吐水口に向かって徐々に下方へ傾斜しているので、下方通水路により洗浄水を整流させながら下方に向かう流れを形成することができる。
【0010】
また、本発明において、好ましくは、通水路の下流側では、上方通水路の上面が上流から吐水口に向かって水平方向に延びている。
このように構成された本発明においては、通水路の下流側では、上方通水路の上面が上流から吐水口に向かって水平方向に延びているので、上方通水路に空気を収容することができる大きな空間を形成することができ、空気と洗浄水を確実に分離して吐水口から排出させることができる。
【0011】
本発明において、好ましくは、吐水口は、ボウル部の前後方向の中心線よりも前方側に配置されている。
このように構成された本発明においては、吐水口は、ボウル部の前後方向の中心線よりも前方側に配置されているので、通水路の距離を長くすることができ、空気と洗浄水を確実に分離して吐水口から排出させることができる。
【0012】
また、本発明において、吐水口は、縦長の矩形形状に形成された下方開口と、この下方開口よりも横幅が小さく形成され下方開口から上方へ延びる上方開口とを有している。
このように構成された本発明においては、吐水口は、縦長の矩形形状に形成された下方開口と、この下方開口よりも横幅が小さく形成され下方開口から上方へ延びる上方開口とを有しているので、下方開口から洗浄水がボウル部の目標領域へ向けて吐水され、吐水口の上方開口から空気が排出される。これにより、空気と洗浄水が分離して吐水口から排出されるので、吐水口における空気の巻き込みを抑制し、洗浄水を吐水口からボウル部の目標領域へ向けて吐水させることができる。
【0013】
本発明において、上方通水路の横幅は、吐水口よりも上流側の所定位置から吐水口に向かって拡大し始め、吐水口の近傍位置において下方通水路の横幅と略同一になるように設定されている。
このように構成された本発明においては、上方通水路の横幅は、吐水口よりも上流側の所定位置から吐水口に向かって拡大し始め、吐水口の近傍位置において下方通水路の横幅と略同一になるように設定されているので、洗浄開始後、早期に、通水路内を満水にして空気と洗浄水を分離させることができる。
【0014】
また、本発明において、吐水口は、ツボ部の前端よりも前方側に配置され、上方通水路の横幅が拡大し始める所定位置が、前後方向において、ツボ部の前端と略同一の位置になるように設定されている。
このように構成された本発明においては、吐水口は、ツボ部の前端よりも前方側に配置され、上方通水路の横幅が拡大し始める所定位置が、前後方向において、ツボ部の前端と略同一の位置になるように設定されているので、洗浄水がツボ部の前端よりも前方側の汚物受け面を旋回するように、吐水口から吐水することができ、洗浄水をボウル部の目標領域に導くことができる。
【0015】
本発明において、上方通水路の横幅が拡大している部分は、通水路が略直線状に延びる通水路直線部に設けられている。
このように構成された本発明においては、上方通水路の横幅が拡大している部分は、通水路が略直線状に延びる通水路直線部に設けられているので、通水路の湾曲による圧力損失を洗浄水が受けるのを防止することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の水洗大便器によれば、洗浄水の吐水時の空気の巻き込みを抑制して、洗浄水を吐水口からボウル部の目標領域へ向けて吐水させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1実施形態による水洗大便器の側面断面図である。
図2図1のII-II線に沿って見た平面断面図である。
図3】本発明の第1実施形態による水洗大便器の第1吐水口を正面から見た図である。
図4A図2に示す第1通水路の洗浄水の流れ方向に対して垂直なIVA-IVA断面の流路断面図である。
図4B図2に示す第1通水路の洗浄水の流れ方向に対して垂直なIVB-IVB断面の流路断面図である。
図4C図2に示す第1通水路の洗浄水の流れ方向に対して垂直なIVC-IVC断面の流路断面図である。
図4D図2に示す第1通水路の洗浄水の流れ方向に対して垂直なIVD-IVD断面の流路断面図である。
図4E図2に示す第1通水路の洗浄水の流れ方向に対して垂直なIVE-IVE断面の流路断面図である。
図5図2に示す第1通水路のV-V断面の断面図である。
図6】本発明の実施形態による水洗大便器における第1吐水口及び第2吐水口から吐水された洗浄水の溜水面への流入の様子を示すボウル部の平面断面図である。
図7】本発明の第2実施形態による水洗大便器の平面断面図である。
図8】本発明の第2実施形態による水洗大便器の第1吐水口を正面から見た図である。
図9A図7に示す第1通水路の洗浄水の流れ方向に対して垂直なIXA-IXA断面の流路断面図である。
図9B図7に示す第1通水路の洗浄水の流れ方向に対して垂直なIXB-IXB断面の流路断面図である。
図9C図7に示す第1通水路の洗浄水の流れ方向に対して垂直なIXC-IXC断面の流路断面図である。
図9D図7に示す第1通水路の洗浄水の流れ方向に対して垂直なIXD-IXD断面の流路断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の第1実施形態による水洗大便器について説明する。先ず、図1及び図2により、水洗大便器の基本構造を説明する。図1は本発明の第1実施形態による水洗大便器の側面断面図であり、図2図1のII-II線に沿って見た平面断面図である。
【0019】
図1及び図2に示すように、水洗大便器1は、ボウル部内の水の落差による流水作用で汚物を押し流す洗い落し式便器である。水洗大便器1は、陶器製の便器本体2と、この便器本体2を洗浄する洗浄水を貯水する貯水タンク4とを備えている。便器本体2は、前方側にボウル部6を備え、後方上部には、その上流端に設けられた開口部7が貯水タンク4に連通する共通通水路8が形成されている。さらに、ボウル部6の後方下部に汚物を排出するための排水管路10が形成されている。
なお、本発明の実施形態においては、洗い落とし式便器について説明するが、これに限定されるものではなく、本発明の水洗大便器には、サイホン作用により汚物を排出するサイホン式便器が含まれる。
【0020】
ここで、本明細書において、使用者が水洗大便器1を前方から見て、水洗大便器1の手前を前方、奥側を後方、右側を右方、左側を左方、として説明する。
【0021】
上述した貯水タンク4は、排水弁12を備え、使用者が操作レバー(図示せず)を開操作することにより、排水弁12が開き、貯水タンク4内の洗浄水が便器本体2に供給されるようになっている。また、本実施形態では、貯水タンク4から便器本体2に供給される洗浄水の水量は、大洗浄で約4.8リットル、小洗浄で約3.6リットルである。
なお、本発明の水洗大便器においては、貯水タンク4以外に、洗浄水の供給源として、水道水直圧式のものや、フラッシュバルブを用いたものでもよく、さらに、ポンプを使用して洗浄水を供給するものであってもよい。
【0022】
ボウル部6は、ボウル形状の汚物受け面16と、汚物受け面16の上方に形成されて外部に露出した内周面18aを有するリム部18と、汚物受け面16の下方に形成されその内部に溜水面20を形成するツボ部22を備えている。ここで、ツボ部22の溜水面20は、略三角形であり、上面視で前後方向が160mm~180mm、幅方向が125mm~145mmであり、従来の洗い落とし式便器の溜水面よりも大きく(拡大されて)形成されている。また、ツボ部22は、上面視で前後方向が200mm~240mmであり、幅方向が150mm~190mmの大きさで溜水面20よりも卵型(前側が先細の楕円形状)の略三角形を形成している。
【0023】
ボウル部6のリム部18には、左側の前方側に、洗浄水を吐水する第1吐水口24(吐水口)が、さらに、右側の後方側に、洗浄水を吐水する第2吐水口26が形成されている。上述した共通通水路8は、下流側に向けて、第1通水路28と第2通水路30とに分岐し、第1通水路28は第1吐水口24まで延び、第2通水路30は第2吐水口26まで延び、貯水タンク4から洗浄水を第1吐水口24と第2吐水口26に供給するようになっている。ここで、第1吐水口24と第2吐水口26は、同一の方向に旋回する旋回流を形成する向きに洗浄水を吐水するようになっている。本発明の実施形態の場合は、反時計回りの旋回流を形成している。
なお、本発明の水洗大便器において、吐水口は、1つでも良く、さらに、2つ以上(例えば3つ)であってもよい。
【0024】
次に、図2図5により、本発明の第1実施形態による水洗大便器の第1吐水口及び第1通水路の詳細を説明する。図3は、本発明の第1実施形態による水洗大便器1の第1吐水口24を正面から見た図であり、図4A図4Eは、図2に示す第1通水路28の洗浄水の流れ方向に対して垂直なIVA~IVE断面の流路断面図であり、図5は、図2に示す第1通水路28のV-V断面の断面図である。図5において、点線は、第1通水路28の上方通水路38の上面38aを示している。
【0025】
まず、図3に示すように、第1吐水口24は、開口断面がL字形状に形成されており、縦長の矩形形状に形成された下方開口32(図3の点線で囲った部分)と、この下方開口32よりも横幅が小さく形成され下方開口32の上端32aの左側(外側)から上方へ延びる縦長の矩形形状に形成された上方開口34(図3の点線で囲った部分)とを有している。下方開口32の上端32a及び下端32bは略水平になっている。上方開口34は、下方開口32の上端32aの左端(外端)から鉛直方向上方へ延びて形成されている。上方開口34の上端34aは略水平になっている。上方開口34及び下方開口32は連続しており、一つの開口を形成している。
【0026】
上方開口34の開口断面積は、下方開口32の開口断面積の約6分の1の大きさに設定されている。下方開口32及び上方開口34の両方は、横幅(W1及びw1)よりも縦幅(H1及びh1)が長い矩形形状に形成されている。また、上方開口34の横幅(w1)は、下方開口32の横幅(W1)の約3分の1の長さに設定され、上方開口34の縦幅(h1)は、下方開口32の縦幅(H1)の約1/2の長さに設定されている。
これにより、下方開口32から洗浄水の大半が吐水され、ボウル部6を旋回する前方主流F1を形成する(図6を参照)。一方、上方開口34から空気が排出されると共に洗浄水の一部が吐水されてリム部18の内周面18aに沿って流れるようになっている。
したがって、ボウル部6を旋回する前方主流F1を形成することができる共に、第1通水路28内の空気を第1吐水口24から排出することができるようになっている。
【0027】
また、図4A図4Eに示すように、第1通水路28は、流路断面がL字形状に形成され、第1吐水口24と連続して繋がっている。第1通水路28は、開口断面において、縦長の矩形形状に形成された下方通水路36(図4A図4Eの点線で囲った部分)と、この下方通水路36よりも横幅が小さく形成され下方通水路36から上方へ延びる縦長の矩形形状に形成された上方通水路38(図4A図4Eの点線で囲った部分)とを有している。上方通水路38及び下方通水路36は連続しており、一つの通水路を形成している。
【0028】
第1通水路28の上流側(図4A及び図4B)では、上方通水路38が下方通水路36の上面36aの左端(外端)から左側(外側)上方へ斜めに延びている。第1通水路28の下流側(図4C図4E)では、上方通水路38が下方通水路36の上面36aの左端(外端)から鉛直方向上方へ延びている。
これらにより、第1通水路28の上流側(図4A及び図4B)では、溜水面20の拡大に伴って曲率が大きくなり、比較的大きな遠心力が洗浄水に作用するが、上方通水路38が上方斜めに延びているため、洗浄水が上方通水路38の内壁に勢いよく衝突するのを抑制することができる。このため、洗浄水が勢いよく衝突して乱され、空気を巻き込むことを抑制することができる。さらに、第1通水路28の下流側(図4C図4E)では、上方通水路38が鉛直方向上方へ延びているため、洗浄水が下方通水路36へ誘導され、第1吐水口24の下方開口32から洗浄水の大半が吐水され、ボウル部6を旋回する前方主流F1を形成することができるようになっている。
【0029】
第1通水路28の下流側(図4C図4E)では、上方通水路38の流路断面積は、下方通水路36の流路断面積の約6分の1の大きさに設定されている。下方通水路36及び上方通水路38の両方は、横幅(W2~W4及びw2~w4)よりも縦幅(H2~H4及びh2~h4)が長い矩形形状に形成されている。また、上方通水路38の横幅(w2~w4)は、下方通水路36の横幅(W2~W4)の約3分の1の長さに設定され、上方通水路38の縦幅(h2~h4)は、下方通水路36の縦幅(H2~H4)の約2分の1の長さに設定されている。
【0030】
第1通水路28の下流側(図4C図4E)では、下方通水路36の横幅(W2~W4)が上流から第1吐水口24に向かって徐々に小さくなっている。また、図5に示すように、第1通水路28の下流側では、下方通水路36の上面36aが上流から第1吐水口24に向かって徐々に下方へ傾斜している。具体的に、下方通水路36の上面36aは、水平方向に対して約5°の傾斜角度で傾斜している。また、下方通水路36の底面36bは、上流から第1吐水口24に向かって水平方向に延びている。すなわち、下方通水路36の流路断面積は、上流から第1吐水口24に向かって徐々に縮小している。
これらにより、下方通水路36により下方へ向かう流れを形成し、第1吐水口24から下方に向かって吐水することでき、それにより、前方主流F1を形成することができるようになっている(図6を参照)。
【0031】
第1通水路28の下流側(図4C図4E)では、上方通水路38の横幅(w2~w4)が上流から第1吐水口24に向かって略一定で形成されている。また、図5に示すように、第1通水路28の下流側では、上方通水路38の上面38aが上流から第1吐水口24に向かって水平方向に延びている。すなわち、上方通水路38の流路断面積は、上流から第1吐水口24に向かって徐々に拡大している。
これらにより、上方通水路38に空気を収容することができる大きな空間を形成することができ、空気を洗浄水と確実に分離することができるようになっている。
【0032】
図2に示すように、第1吐水口24は、ボウル部6の前後方向の中心線よりも前方側、特にツボ部22の前端22aよりも前方側に配置され、第1通水路28が第1吐水口24まで延びている。
これにより、通水路の距離を長くすることができ、空気を洗浄水と確実に分離させて第1吐水口24から排出させることができるようになっている。
【0033】
次に、図6により、本発明の第1実施形態による水洗大便器1における洗浄水の溜水面への流入の様子を説明する。図6は本発明の第1実施形態による水洗大便器における第1吐水口及び第2吐水口から吐水された洗浄水の溜水面への流入の様子を示すボウル部6の平面断面図である。
図6に示すように、説明の便宜上、ツボ部22の内部に形成された溜水面20は、前後方向に延びる溜水面の左右方向の中心線と、左右方向に延びる溜水面の前後方向の中心線により、左後側の第1領域S1、右後側の第2領域S2、右前側の第3領域S3、及び、左前側の第4領域S4の4つの領域に分割されている。
【0034】
図6に示されているように、まず、第1吐水口24から吐水された洗浄水の前方主流F1は、ボウル部6の汚物受け面16の前方領域を流れた後に、汚物受け面16の後方領域に到達し、目標領域である溜水面20の領域S2及び領域S1に流入する。
【0035】
次に、第2吐水口26から吐水された洗浄水の後方主流F2は、ボウル部6の汚物受け面16の後方領域を流れた後に、汚物受け面16の前方領域に到達し、溜水面20の領域S4及び領域S3に流入する。
この図6からも明らかなように、本発明の第1実施形態の水洗大便器1においては、洗浄水の前方主流F1と後方主流F2が合流することなく、溜水面20に流入するようになっている。
さらに、洗浄水の前方主流F1及び後方主流F2は、それぞれ、4つの領域S1、S2、S3、S4に区分された境域の異なる領域に流入するようになっている。これにより、洗浄初期に、溜水面の4つの領域S1、S2、S3、S4に区分された領域のうちの3領域以上に洗浄水が流入するので、浮遊系汚物の排出タイミングを早くすることができ、さらに、溜水面20全面に押圧力を加えることにより、溜水面20が乱れることがないので、浮遊系汚物の排出力を向上させることができるようになっている。
【0036】
以下、上述した第1実施形態による作用効果を説明する。
先ず、本発明の第1実施形態による水洗大便器1においては、第1通水路28は、縦長の矩形形状に形成された下方通水路36と、この下方通水路36よりも横幅が小さく形成され下方通水路36から上方へ延びる上方通水路38とを有しているので、洗浄水が下方通水路136に供給されると下方通水路36が洗浄水により満たされ、第1通水路28に滞留していた空気が上方通水路38へと押し上げられる。これにより、洗浄水が下方通水路36を流れると共に空気が上方通水路38を流れるため、空気と洗浄水を分離させて流すことができる。
また、第1吐水口24の縦幅(h1及びH1)は、第1通水路28の縦幅と略同一になるように設定されているので、第1吐水口24の下方領域(下方開口32)から洗浄水がボウル部6の目標領域へ向けて吐水され、第1吐水口24の上方領域(上方開口34)から空気が排出される。これにより、空気と洗浄水が分離して第1吐水口24から排出されるので、第1吐水口24における空気の巻き込みを抑制し、洗浄水を第1吐水口24からボウル部6の目標領域へ向けて吐水させることができる。
特に、例えば大きな溜水面を有する洗い落とし式の水洗大便器1において、洗浄水を第1吐水口24から溜水面20の目標領域(S1及びS2)に向かって吐水し、溜水面20全面に押圧力を加えることができるので、溜水面20が乱れることがなく、浮遊系汚物の排出力を向上させることができる。
【0037】
本発明の第1実施形態による水洗大便器1においては、第1通水路28の下流側では、下方通水路36の上面36aが上流から第1吐水口24に向かって下方へ傾斜しているので、下方通水路36により下方に向かう流れが形成され、第1吐水口24の下方開口32から下方に向かって吐水することができ、それにより、前方主流F1を形成することができる。
【0038】
また、本発明の第1実施形態による水洗大便器1においては、第1通水路28の下流側では、下方通水路36の上面36aが上流から第1吐水口24に向かって徐々に下方へ傾斜しているので、下方通水路36により洗浄水を整流させながら下方に向かう流れを形成することができる。
【0039】
本発明の第1実施形態による水洗大便器1においては、第1通水路28の下流側では、上方通水路38の上面38aが上流から第1吐水口24に向かって水平方向に延びているので、上方通水路38に空気を収容することができる大きな空間を形成することができ、空気と洗浄水を確実に分離して第1吐水口24から排出させることができる。
【0040】
また、本発明の第1実施形態による水洗大便器1においては、第1吐水口24は、ボウル部6の前後方向の中心線よりも前方側に配置されているので、第1通水路28の距離を長くすることができ、空気と洗浄水を確実に分離して第1吐水口24から排出させることができる。
【0041】
本発明の第1実施形態による水洗大便器1においては、第1吐水口24は、縦長の矩形形状に形成された下方開口32と、この下方開口32よりも横幅が小さく形成され下方開口32から上方へ延びる上方開口34とを有しているので、第1吐水口24の下方開口32から洗浄水がボウル部6の目標領域へ向けて吐水され、第1吐水口24の上方開口34から空気が排出される。これにより、空気と洗浄水が分離して第1吐水口24から排出されるので、第1吐水口24における空気の巻き込みを抑制して、洗浄水を第1吐水口24からボウル部6の目標領域へ向けて吐水させることができる。
【0042】
次に、図7図9Dにより、本発明による第2実施形態による水洗大便器100について説明する。第1吐水口及び第1通水路の下流側の形状を除き、基本的な構成は、上述した本発明の第1実施形態による水洗大便器1と同様である。以下、第1実施形態による水洗大便器1との相違点のみを説明し、同様の構成、作用、効果については説明を省略する。
【0043】
図7は、本発明の第2実施形態による水洗大便器の平面断面図であり、第1実施形態の図2に対応する。図8は、本発明の第2実施形態による水洗大便器の第1吐水口を正面から見た図であり、図9A図9Dは、図7に示す第1通水路の洗浄水の流れ方向に対して垂直なIXA~IXD断面の流路断面図である。図7図9Dに示す本発明の第2の実施形態による水洗大便器100では上述した本発明の第1の実施形態による水洗大便器1と同一部分については同一の符号を付している。図7において、点線は、第1通水路128の上方通水路138のおける上面138aの右端(内端)138cを示している。
【0044】
図8に示すように、第1吐水口124は、開口断面が縦長の矩形形状(長方形形状)に形成されている。具体的に、第1吐水口124は、その開口の縦幅(H101)が第1通水路の縦幅(H105)と略同一の長さになるように設定されている。また、第1吐水口124は、その開口の横幅(W101)が第1通水路の横幅(W105)と略同一の長さになるように設定されている。また、第1吐水口124の上端124a及び下端124bは、略水平になっており、略同一の長さになるように設定されている。第1吐水口124の左右の側端124cは、略鉛直になっており、略同一の長さになるように設定されている。第1吐水口124の縦幅(H101)は、第1吐水口124の横幅(W101)に対して約3倍の長さに設定されている。
【0045】
第1吐水口124の開口断面積は、第1通水路128の各流路断面積よりも大きく設定されている。これにより、第1吐水口124の下方領域から洗浄水の大半が吐水され、ボウル部6を旋回する前方主流F1が形成される。また、第1吐水口124の上方領域から空気が排出され、第1通水路128内の空気が排出されるようになっている。
【0046】
図9Aに示すように、IXA断面では、第1通水路128は、上述した第1実施形態と同様に、流路断面がL字形状に形成されている。第1通水路128は、縦長の矩形形状に形成された下方通水路136(図9Aの点線で囲った部分)と、この下方通水路136よりも横幅が小さく形成され下方通水路136から上方へ延びる縦長の矩形形状に形成された上方通水路138(図9Aの点線で囲った部分)とを有している。上方通水路138の上面138a、下方通水路136の上面136a及び下面136bは、略水平になっている。また、上方通水路138及び下方通水路136の側面は、略鉛直になっている。
【0047】
IXA断面よりも下流側では、図9B図9Dに示すように、上方通水路138の横幅(w103~w104)が上流から第1吐水口124に向かって徐々に大きくなっている。また、上方通水路138の縦幅(h103及びh104)は、上流から第1吐水口124に向かって略一定で形成されている。また、下方通水路136の横幅(W103~W105)及び下方通水路136の縦幅(H103及びH104)は、上流から第1吐水口124に向かって略一定で形成されている。このように、IXA断面よりも下流側の第1通水路128では、IXA断面の位置から第1吐水口124に向かって、第1通水路128の流路断面積が徐々に大きくなっている。
【0048】
図9Dに示すように、IXD断面では、第1通水路128は、流路断面が縦長の矩形形状(長方形形状)に形成されている。具体的に、第1通水路128の上面128a及び下面128bは、略水平になっており、略同一の長さになるように設定されている。第1通水路128の左右の側面128cは、略鉛直方向になっており、略同一の長さになるように設定されている。IXD断面よりも下流側の第1通水路128は、流路断面の形状及び面積が略一定で形成され、第1吐水口124と連続して繋がっている。
【0049】
図7に示すように、上方通水路138の横幅(又は流路断面積)は、前後方向において、ツボ部の前端22aと同一又はその近傍の所定位置(IXA断面の位置)から第1吐水口124に向かって拡大し始めている(図7の点線138cを参照)。言い換えると、上方通水路138の横幅が拡大し始める所定位置は、ツボ部の前端22aと同一又はその近傍の位置に設定されている。具体的に、上方通水路138の横幅が拡大し始める所定位置は、第1吐水口124よりも上流側の約35mmの位置に設定されている。このように、上方通水路138の横幅が拡大し始める所定位置が第1吐水口124よりも上流側の約35mmの位置に設定されているので、第1吐水口124の近傍位置に設定される場合と比較して、洗浄開始後、早期に、第1通水路128内を満水にして空気と洗浄水を分離させることができる。
【0050】
図7に示すように、第1通水路128の下流端部には、略直線状に延びる通水路直線部128dが形成され、上方通水路138の横幅(又は流路断面積)は、この通水路直線部128dにおいて、第1吐水口124に向かって大きくなっている。上方通水路138の上面138aの右端(内端)138cは、平面視で、前方に向かってボウル部6の内側方向に傾斜している(図7の点線138cを参照)。このように、上方通水路138の横幅(又は流路断面積)が大きくなる部分が通水路直線部128dに設けられているので、通水路の湾曲による圧力損失を洗浄水が受けるのを防止することができるようになっている。
なお、本発明における通水路直線部は、完全に直線状に延びるものに限定されず、通常の便器洗浄に影響を及ぼさない程度に僅かに湾曲させたものが含まれる。
【0051】
以下、上述した第2実施形態による作用効果を説明する。
先ず、本発明の第2実施形態による水洗大便器100においては、第1通水路128は、縦長の矩形形状に形成された下方通水路136と、この下方通水路136よりも横幅が小さく形成され下方通水路136から上方へ延びる上方通水路138とを有しているので、洗浄水が下方通水路136に供給されると下方通水路136が洗浄水により満たされ、第1通水路128に滞留していた空気が上方通水路138へと押し上げられる。これにより、洗浄水が下方通水路136を流れると共に空気が上方通水路138を流れるため、空気と洗浄水を分離させて流すことができる。また、第1吐水口124の縦幅(H101)は、第1通水路128の縦幅と略同一になるように設定され、縦長の矩形形状に形成されているので、第1吐水口124の下方領域から洗浄水がボウル部6の目標領域へ向けて吐水され、第1吐水口124の上方領域から空気が排出される。これにより、空気と洗浄水が分離して第1吐水口124から排出されるので、第1吐水口124における空気の巻き込みを抑制し、洗浄水を第1吐水口124からボウル部6の目標領域へ向けて吐水させることができる。
特に、例えば大きな溜水面を有する洗い落とし式の水洗大便器100において、洗浄水を第1吐水口124から溜水面20の目標領域(S1及びS2)に向かって吐水し、溜水面20全面に押圧力を加えることができるので、溜水面20が乱れることがなく、浮遊系汚物の排出力を向上させることができる。
【0052】
また、本発明の第2実施形態による水洗大便器1においては、上方通水路138の横幅は、第1吐水口124よりも上流側の所定位置(IXA断面の位置)から第1吐水口124に向かって拡大し始め、第1吐水口124の近傍位置(IXD断面の位置)において下方通水路136の横幅(W105)と略同一になるように設定されているので、洗浄開始後、早期に、通水路内を満水にして空気と洗浄水を分離させることができる。また、上方通水路138の横幅が第1吐水口124の近傍位置(IXD断面の位置)において下方通水路136の横幅(W105)と略同一になるように設定されているので、上述した第1実施形態と比較して、上方通水路138の上面138aの清掃性を向上させることができる。
【0053】
本発明の第2実施形態による水洗大便器1においては、第1吐水口124は、ツボ部22の前端22aよりも前方側に配置され、上方通水路138の横幅が拡大し始める所定位置(IXA断面の位置)が、前後方向において、ツボ部22の前端22aと略同一の位置になるように設定されているので、洗浄水がツボ部22の前端22aよりも前方側の汚物受け面16を旋回するように、第1吐水口124から吐水することができ(図6の前方主流F1を参照)、洗浄水をボウル部6の目標領域に導くことができる。
【0054】
また、本発明の第2実施形態による水洗大便器1においては、上方通水路138の横幅が拡大している部分(IXA断面~IXD断面の位置)は、通水路が略直線状に延びる通水路直線部128dに設けられているので、通水路の湾曲による圧力損失を洗浄水が受けるのを防止することができる。
【0055】
本発明の上述した実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内で種々の変更、変形が可能である。
【符号の説明】
【0056】
1 本発明の第1実施形態による水洗大便器
6 ボウル部
8 共通通水路
10 排水管路
16 汚物受け面
18 リム部
18a リム部の内周面
22 ツボ部
22a ツボ部の前端
24 第1吐水口
28 第1通水路
32 第1吐水口の下方開口
32a 下方開口の上端
32b 下方開口の下端
34 第1吐水口の上方開口
34a 上方開口の上端
36 第1通水路の下方通水路
36a 下方通水路の上面
36b 下方通水路の下面
38 第1通水路の上方通水路
38a 上方通水路の上面
100 本発明の第2実施形態による水洗大便器
124 第1吐水口
128 第1通水路
128d 第1通水路の通水路直線部
136 第1通水路の下方通水路
138 第1通水路の上方通水路
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図9D