(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122913
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】イメージセンサ
(51)【国際特許分類】
H04N 25/703 20230101AFI20240902BHJP
【FI】
H04N25/703
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024026742
(22)【出願日】2024-02-26
(31)【優先権主張番号】10-2023-0026909
(32)【優先日】2023-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】朴 根柱
(72)【発明者】
【氏名】金 俊▲そく▼
(72)【発明者】
【氏名】孫 奉祺
(72)【発明者】
【氏名】朴 宰河
(72)【発明者】
【氏名】林 仁天
【テーマコード(参考)】
5C024
【Fターム(参考)】
5C024CX54
5C024CY26
5C024GY31
5C024HX23
5C024HX29
5C024HX58
(57)【要約】 (修正有)
【課題】低速フレームレートのイメージデータとイメージデータに対する高速フレームレートのイベントデータを生成し、順次にパッキングして出力することにより、イメージデータ及びイベントデータの伝送効率を向上させるためのイメージセンサを提供する。
【解決手段】複数のピクセルを含むイメージセンサ100aは、複数のピクセル含むピクセルアレイ及び処理回路を含み、処理回路は、第1露出時間の間、複数のピクセルのそれぞれに受信される光学信号を電気信号に変換して第1イメージデータを生成し、第1露出時間の間に、複数のピクセルそれぞれに入射される光学信号の強度変化に係わる情報を含み第1イメージデータのフレームレートより高いフレームレートのイベントデータを生成し、第1イメージデータ及びイベントデータを受信し、第1イメージデータと第1露出時間に対応するイベントデータを順次にパッキングして出力データを生成することができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イメージセンサにおいて、
複数のピクセルと、
処理回路と、を含み、
前記処理回路は、
第1露出時間の間に、前記複数のピクセルのそれぞれに受信される光学信号を電気信号に変換して第1イメージデータを生成し、前記第1露出時間の間に、前記複数のピクセルのそれぞれに入射される光学信号の強度変化に係わる情報を含み、前記第1イメージデータのフレームレートより高いフレームレートのイベントデータを生成し、
前記第1イメージデータ及び前記イベントデータを受信し、
前記第1イメージデータと前記第1露出時間に対応する前記イベントデータとを順次にパッキングして出力データを生成することを特徴とする、
イメージセンサ。
【請求項2】
前記第1露出時間は、複数のサブ露出時間を含み、
前記処理回路は、
イメージフレームの複数のサブフレームに対応する第2イメージデータを生成し、前記複数のサブフレームは、前記複数のサブ露出時間に対応することを特徴とする、
請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記イメージセンサは、
前記第2イメージデータを保存するメモリをさらに含むことを特徴とする、
請求項2に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記処理回路は、
前記メモリから前記複数のサブフレームのそれぞれに対応する第2イメージデータのうちの少なくとも一部を受信するプリプロセッサをさらに含み、
前記複数のサブフレームのそれぞれに対応する第2イメージデータのうちの少なくとも一部を併合して前記第1イメージデータとして生成することを特徴とする、
請求項3に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記処理回路は、
前記複数のサブフレームから生成された前記第2イメージデータ及び前記複数のサブフレームのそれぞれと連続した少なくとも1つの参照フレームで生成された第2イメージデータを用いて前記複数のサブフレームのそれぞれに対応するイベントデータを生成することを特徴とする、請求項2に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記処理回路は、
前記複数のサブフレームのそれぞれに対応する第2イメージデータに基づいて前記複数のサブフレームのそれぞれに対応する変換イメージデータを生成し、
前記複数のサブフレームのそれぞれに対応する変換イメージデータと、前記複数のサブフレームのそれぞれに対応する前記少なくとも1つの参照フレームの変換イメージデータのそれぞれの差分を示し、前記複数のサブフレームのそれぞれに対応する差分データを生成し、
前記差分データに基づいて前記複数のサブフレームのそれぞれに対応するイベントデータを生成することを特徴とする、
請求項5に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記処理回路は、
前記複数のサブフレームのそれぞれに対応する第2イメージデータをグレースケールに変換し、
前記グレースケールに変換した結果をログスケールに変換し、
前記複数のサブフレームのそれぞれに対応する変換イメージデータを生成することを特徴とする
請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記処理回路は、
前記複数のサブフレームのそれぞれの差分データと既設定のしきい値とを比較して前記複数のサブフレームのそれぞれのイベントデータを生成することを特徴とする、請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
前記処理回路は、
前記複数のサブフレームのそれぞれの差分データをピクセル単位で既設定のしきい値と比べて、前記ピクセル単位に対応する前記イベントデータの大きさは、1ビット(bit)であることを特徴とする、請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
前記処理回路は、
前記複数のサブフレームのそれぞれの第2イメージデータをk(kは、2以上の正数)個のピクセル単位にグルーピングし、
グルーピングされたピクセル単位で、前記複数のサブフレームのそれぞれに対応する第2イメージデータ及び前記複数のサブフレームのそれぞれに対応する参照フレームの第2イメージデータに基づき、前記複数のサブフレームのそれぞれに対応するイベントデータを生成することを特徴とする、
請求項5に記載のイメージセンサ。
【請求項11】
前記複数のピクセルは、
前記光学信号を前記電気信号に変換する少なくとも1つのCMOSイメージセンサ(CIS)ピクセル及び前記光学信号の強度変化を感知する少なくとも1つのダイナミックビジョンセンサ(DVS)ピクセルを含み、
前記処理回路は、
前記複数のピクセルのうち、前記少なくとも1つのCISピクセルを用いて前記第1イメージデータを生成し、前記少なくとも1つのDVSピクセルを用いて前記イベントデータを生成することを特徴とする、
請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項12】
前記処理回路は、
既設定の時間ごとにサブフレーム単位でイベントデータを生成し、
前記第1イメージデータと前記第1露出時間の間に、フレーム単位で生成された前記イベントデータを順次にパッキングして出力データを生成することを特徴とする、
請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
それぞれの光学信号を電気信号に変換する複数のピクセルを含むピクセルアレイから前記電気信号をリードアウトしてサブフレーム単位で初期イメージデータを生成する処理回路と、
前記初期イメージデータを保存するメモリと、を含み、
前記処理回路は、
前記初期イメージデータに基づいて第1イメージデータを生成し、前記第1イメージデータは、第1露出時間に含まれる複数のサブ露出時間それぞれによってフレームに含まれたm(mは、正数)個のサブフレームそれぞれの初期イメージデータを併合して生成され、
前記m個のサブフレームそれぞれに対応する初期イメージデータに基づいて前記m個のサブフレームそれぞれに対応するイベントデータを生成し、
前記第1イメージデータ及び前記イベントデータをいずれも順次にパッキングして出力データを生成することを特徴とする、
イメージセンサ。
【請求項14】
前記処理回路は、
第1フレームレートを使用して前記初期イメージデータを併合し、
前記併合された初期イメージデータに基づいて前記第1フレームレートより低い第2フレームレートの第1イメージデータとして生成し、
前記第2フレームレートの第1イメージデータ及び前記第1フレームレートの前記イベントデータをパッキングすることを特徴とする、
請求項13に記載のイメージセンサ。
【請求項15】
前記m個のサブフレームは、第1サブフレーム及び前記第1サブフレームと連続した第2サブフレームを含み、
前記処理回路は、
前記第1サブフレーム及び前記第2サブフレームそれぞれに対応する初期イメージデータに基づいて前記第1サブフレームのイベントデータを生成することを特徴とする、
請求項13に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
前記処理回路は、
前記第1サブフレームに対応する初期イメージデータと前記第2サブフレームに対応する初期イメージデータそれぞれを変換して変換イメージデータを生成し、
前記第1サブフレームに対応する変換イメージデータと前記第2サブフレームに対応する変換イメージデータとの差を示す差分データを生成し、
前記差分データに基づいて前記第1サブフレームに対応するイベントデータを生成することを特徴とする、
請求項15に記載のイメージセンサ。
【請求項17】
前記処理回路は、
前記第1サブフレームの初期イメージデータ及び前記第2サブフレームの初期イメージデータそれぞれをグレースケールに変換し、
前記グレースケールへの変換の結果をログスケールに変換し、
前記第1サブフレームに対応する変換イメージデータ及び前記第2サブフレームに対応する変換イメージデータを生成することを特徴とする、
請求項16に記載のイメージセンサ。
【請求項18】
前記差分データは、前記複数のピクセルの各ピクセルに対応する差分値を含み、
前記処理回路は、
前記複数のピクセルの各ピクセルに対応する差分値と既設定のしきい値とを比較して、前記第1サブフレームに対応するイベントデータを生成することを特徴とする、
請求項16に記載のイメージセンサ。
【請求項19】
前記処理回路は、
前記第1サブフレームに対応する初期イメージデータ及び前記第2サブフレームに対応する初期イメージデータをk(kは、2以上の正数)個のピクセル単位に対応するようにグルーピングし、
グルーピングされた前記第1サブフレームに対応する初期イメージデータ及びグルーピングされた前記第2サブフレームに対応する初期イメージデータに基づいて前記第1サブフレームのイベントデータを生成することを特徴とする、
請求項15に記載のイメージセンサ。
【請求項20】
光学信号を電気信号に変換する少なくとも1つのCMOSイメージセンサ(CIS)ピクセル及び前記光学信号の強度変化を感知してイベント信号を生成する少なくとも1つの
ダイナミックビジョンセンサ(DVS)ピクセルを含むピクセルアレイと、
処理回路と、を含み、
前記処理回路は、
前記電気信号に基づいて第1フレームレートの第1イメージデータを生成し、
前記イベント信号に基づいて前記第1イメージデータの前記第1フレームレートより高い第2フレームレートのイベントデータを生成し、
前記第1イメージデータ及び前記第1イメージデータの露出時間に対応する前記イベントデータを順次にパッキングして出力データを生成することを特徴とする、
イメージセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージデータを伝送するイメージセンサに係り、さらに詳細には、イメージデータ及びイメージデータをイメージ処理するためのイベントデータを伝送するイメージセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサ(image sensor)は、対象物の2次元または3次元イメージをキャプチャー(capture)する装置である。イメージセンサは、対象物から反射される光の強度によって反応する光電変換素子を用いて対象物のイメージを生成する。最近、コンピュータ産業と通信産業との発達によってデジタルカメラ、カムコーダ、PCS(Personal Communication System)、ゲーム機器、警備用カメラ、医療用マイクロカメラ、携帯電話など多様な電子機器で性能が向上したイメージセンサに対する需要が増加している。
【0003】
イメージセンサは、イメージ信号プロセッサにイメージデータを出力することができる。撮像装置がスローモーションモード、スーパースローモーションモードなど高速フレーム速度でイメージを提供する動作モードを支援することにより、イメージセンサは、高速フレームレート(high frame rate)でイメージデータを生成及び出力することができる。高速フレームレートでイメージデータを出力するとき、伝送容量が制限されるか、データ伝送遅延が発生しうる。
【0004】
これにより、伝送容量の制限なしにイメージデータを伝送する技術が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の技術的思想が解決しようとする課題は、低速フレームレートのイメージデータとイメージデータに対する高速フレームレートのイベントデータを生成し、低速フレームレートのイメージデータと高速フレームレートのイベントデータを順次にパッキングして出力することにより、イメージデータ及びイベントデータの伝送効率を向上させるためのイメージセンサを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した技術的課題を達成するための技術的手段として、本開示の第1側面は、複数のピクセル及び処理回路を含み、前記処理回路は、第1露出時間の間、前記複数のピクセルそれぞれに受信される光学信号を電気信号に変換して第1イメージデータを生成し、前記第1露出時間の間、前記複数のピクセルそれぞれに入射される光学信号の強度(intensity)変化に係わる情報を含み、前記第1イメージデータのフレームレートより高いフレームレートのイベントデータを生成し、前記第1イメージデータ及び前記イベントデータを受信し、前記第1イメージデータと前記第1露出時間に対応する前記イベントデータを順次にパッキングして出力データを生成することを特徴とするイメージセンサを提供することができる。
【0007】
また、上述した技術的課題を達成するための技術的手段として、本開示の第2側面は、それぞれ光学信号を電気信号に変換する複数のピクセルを含むピクセルアレイから前記電気信号をリードアウトしてフレーム単位で初期イメージデータを生成する処理回路、及び前記初期イメージデータを保存するメモリを含み、前記処理回路は、前記初期イメージデータに基づいて第1イメージデータを生成し、前記第1イメージデータは、第1露出時間に含まれる複数のサブ露出時間それぞれによってフレームに含まれたm(mは、正数)個のサブフレームそれぞれの初期イメージデータを併合して生成され、前記m個のサブフレームそれぞれに対応する初期イメージデータに基づいて前記m個のサブフレームそれぞれに対応するイベントデータを生成し、前記第1イメージデータ及び前記イベントデータをいずれも順次にパッキングして出力データを生成することを特徴とするイメージセンサを提供することができる。
【0008】
また、上述した技術的課題を達成するための技術的手段として、本開示の第3側面は、光学信号を電気信号に変換する少なくとも1つのCIS(CMOS Image Sensor)ピクセル及び前記光学信号の強度変化を感知してイベント信号を生成する少なくとも1つのDVS(Dynamic Vision Sensor)ピクセルを含むピクセルアレイ、及び処理回路を含み、前記処理回路は、前記電気信号に基づいて第1フレームレートの第1イメージデータを生成し、前記イベント信号に基づいて前記第1イメージデータの前記第1フレームレートより高い第2フレームレートのイベントデータを生成し、前記第1イメージデータ及び前記第1イメージデータの露出時間に対応する前記イベントデータを順次にパッキングして出力データを生成することを特徴とするイメージセンサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の例示的な実施例によるイメージ処理システムを示すブロック図である。
【
図2】本開示の例示的な実施形態による出力データを説明するための図面である。
【
図3】本開示の例示的な実施形態によるイメージセンサを説明するためのブロック図である。
【
図4】本開示の例示的な実施形態によるイメージセンサの一部を説明するための図面である。
【
図5】本開示の例示的な実施形態による第1イメージデータを生成する方法を説明するための図面である。
【
図6】本開示の例示的な実施形態によるイベントデータを生成する方法を説明するための図面である。
【
図7】本開示の例示的な実施形態によるイベントデータを生成する方法を具体的に説明するための図面である。
【
図8】本開示の例示的な実施形態による第2イメージデータを説明するための図面である。
【
図9】本開示の例示的実施形態によるイメージセンサを説明するための図面である。
【
図10】本開示の例示的な実施形態による第1露出時間に対応するイベントデートを説明するための図面である。
【
図11】本開示の例示的実施形態による電子装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明する。図面上の同じ構成要素については、同じ参照符号を使用し、それらについての重複説明は省略する。
【0011】
本開示で使用される「回路」という用語は、ソフトウェアまたはFPGAまたはASICのようなハードウェア構成要素を意味し、「回路」は、特定の役割を遂行する。但し、「回路」は、ソフトウェアまたは、ハードウェアに限定される意味ではない。「回路」は、アドレッシング可能な記録媒体に位置するようにも構成され、1つまたはそれ以上のプロセッサを再生させるようにも構成される。したがって、一例として、「回路」は、ソフトウェア構成要素、客体指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含みうる。
【0012】
図1は、本開示の例示的な実施例によるイメージ処理システムを示すブロック図である。
【0013】
イメージ処理システム10は、電子装置に内蔵(embedded)されるか、または、電子装置として具現されうる。電子装置は、イメージを撮影し、撮影されたイメージをディスプレイするか、または撮影されたイメージに基づいた動作を遂行する装置であって、例えば、PC(personal computer)、IoT(Internet of Things)装置、または、携帯用電子装置として具現されうる。携帯用電子装置は、ラップトップコンピュータ、移動電話機、スマ-トフォン、タブレットPC、PDA(personal digital assistant)、EDA(enterprise digital assistant)、デジタルスチールカメラ、デジタルビデオカメラ、オーディオ装置、PMP(portable multimedia player)、PND(personal navigation device)、MP3プレーヤー、携帯用ゲームコンソール(handheld game console)、eブック(e-book)、ウェアラブル機器などを含みうる。また、イメージ処理システム10は、ドローン(drone)、先進運転支援システム(Advanced Drivers Assistance System; ADAS)のような電子機器または車両、家具、製造設備、ドア、各種計測機器などに部品として備えられる電子機器に搭載されうる。但し、必ずしもそれに制限されるものではない。
【0014】
図1を参照すれば、イメージ処理システム10は、イメージセンサ100及びイメージ信号プロセッサ200を含みうる。イメージ処理システム10は、ディスプレイ、ユーザインターフェースなどの他の構成をさらに含みうる。イメージセンサ100は、センシング回路110及びロジック回路120を含みうる。但し、必ずしもそれに制限されるものではない。一部実施形態によれば、イメージセンサ100、イメージ信号プロセッサ200、センシング回路110及び/または論理回路120のうち1つ以上が処理回路として具現されうる。処理回路は、論理回路を含むハードウェアまたは、ハードウェア回路、ソフトウェア及び/またはファームウェアを実行するプロセッサのようなハードウェア/ソフトウェアの組み合わせ、または、それらの組み合わせを含みうる。例えば、処理回路は、さらに具体的に中央処理装置(CPU)、算術論理装置(ALU)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、システムオンチップ(SoC)、プログラマブル論理装置、マイクロプロセッサ、アプリケーション別集積回路(ASIC)などを含むことができるが、必ずしもそれに制限されるものではない。
【0015】
イメージセンサ100は、光学レンズを介して入射された被写体(Object)の光学信号を電気信号に変換し、電気信号に基づいてイメージを生成することができる。イメージセンサ100は、複数のピクセルを含みうる。複数のピクセルそれぞれは、外部からの光学信号を感知し、感知された光学信号を電気信号に変換してピクセル信号を生成することができる。イメージセンサ100は、電気信号に基づいてイメージデータを生成することができる。
【0016】
イメージセンサ100は、例えば、2次元に配列された複数のピクセルを含むピクセルアレイ及びリードアウト(readout)回路を含み、ピクセルアレイは、受信される光信号を電気信号に変換しうる。ピクセルアレイは、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの光電変換素子として具現され、それ以外にも、多様な種類の光電変換素子として具現されうる。
【0017】
複数のピクセルそれぞれは、特定スペクトル領域の光を感知しうる。例えば、複数のピクセルは、レッド(red)スペクトル領域の光を電気信号に変換するレッドピクセル、グリーン(green)スペクトル領域の光を電気信号に変換するためのグリーンピクセル、及びブルー(blue)スペクトル領域の光を電気信号に変換するためのブルーピクセルを含みうる。複数のピクセルそれぞれの上部には、特定スペクトル領域の光を透過させるためのカラーフィルタが配置され、集光のためのマイクロレンズが配置されうる。
【0018】
一実施形態において、複数のピクセルは、CIS(CMOS Image Sensor)ピクセル及びDVS(Dynamic Vision Sensor)ピクセルを含みうる。CISピクセルは、光学信号を電気信号に変換してイメージ信号を生成し、DVSピクセルは、光学信号の強度変化を感知してイベント信号を生成しうる。DVSピクセルは、入射される光の強度(intensity)の変化であるイベント(event)を感知してイベント信号を出力しうる。
【0019】
センシング回路110は、第1イメージデータIDT1及びイベントデータEDTを生成しうる。センシング回路110は、第1フレームレートのイベントデータEDTを生成しうる。センシング回路110は、第2フレームレートの第1イメージデータIDT1を生成しうる。第1フレームレートは、第2フレームレートより高い速度でもある。第1フレームレートは、高速フレームレートと指称され、第2フレームレートは、低速フレームレートとも指称される。例示的に、イメージデータは、イメージの色相を示すRGBデータでもあり、イベントデータは、イメージの光の強度変化を示すデータでもある。センシング回路110は、第1イメージデータIDT1及びイベントデータEDTをロジック回路120に伝達しうる。
【0020】
センシング回路110は、第1露出時間の間、複数のピクセルそれぞれに受信される光学信号を電気信号に変換して第1イメージデータIDT1を生成しうる。センシング回路110は、光学レンズを介して入射されたオブジェクトの光学信号を電気信号に変換し、ピクセルアレイから提供される電気信号に基づいてローデータ(Raw data)を生成し、ローデータまたはバッドピクセル除去などの前処理が遂行されたローデータを第1イメージデータIDT1として出力しうる。
【0021】
センシング回路110は、光電変換素子を第1露出時間の間、露出させて獲得された第1イメージ信号に基づいて、第1イメージデータIDT1を生成することができる。センシング回路110は、第1露出時間に対応するメインフレームの第1イメージデータIDT1を生成しうる。センシング回路110は、第1露出時間の間、獲得された第1イメージ信号に基づいてメインフレームの第1イメージデータIDT1を生成しうる。
【0022】
一実施形態において、センシング回路110は、同じ被写体に対して輝度の異なる複数のイメージデータを生成しうる。第1露出時間は、複数のサブ露出時間を含みうる。第1露出時間は、メインフレームに対応し、複数のサブ露出時間それぞれは、複数のサブフレームそれぞれに対応しうる。センシング回路110は、第1露出時間に含まれる複数のサブ露出時間それぞれによるフレーム単位で複数のフレームそれぞれの第2イメージデータを生成しうる。
【0023】
センシング回路110は、第1露出時間に含まれるそれぞれの複数のサブ露出時間の間、複数のピクセルそれぞれに受信される光学信号を電気信号に変換して第2イメージ信号を生成し、第2イメージ信号に基づいて複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータを生成しうる。例示的に、第1露出時間は、複数のサブ露出時間を含み、センシング回路110は、それぞれの複数のサブ露出時間ごとに第2イメージ信号を生成し、第2イメージ信号に基づいて複数のサブ露出時間それぞれに対応する複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータを生成しうる。第2イメージデータは、第1イメージデータIDT1より高速のフレームレートとして生成されうる。例えば、センシング回路110は、第1フレームレートの第2イメージデータを生成しうる。
【0024】
センシング回路110は、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータに基づいて第1イメージデータIDT1を生成することができる。センシング回路110は、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータのうち少なくとも一部を併合して第1イメージデータIDT1を生成することができる。例示的に、センシング回路110は、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータの値を合算してメインフレームの第1イメージデータIDT1として生成しうる。センシング回路110は、複数のフレームそれぞれの第2イメージデータを併合して第1イメージデータIDT1を生成しうる。第1露出時間は、複数のサブ露出時間を含み、センシング回路110は、複数のサブ露出時間それぞれに対応する複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータを併合することができる。
【0025】
センシング回路110は、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータを併合して第1露出時間の間、露出された第1イメージデータIDT1を生成しうる。センシング回路110は、高速フレームレートの第2イメージデータを併合して低速フレームレートの第1イメージデータIDT1を生成することができる。
【0026】
センシング回路110は、イベントデータEDTを生成しうる。センシング回路110は、第1露出時間の間、複数のピクセルそれぞれに入射される光学信号の強度変化に係わる情報を含むイベントデータEDTを生成しうる。センシング回路110は、第1露出時間の間、複数のピクセルそれぞれに受信される光学信号に基づいて第1イメージデータIDT1を生成し、第1露出時間の間に発生したイベントに基づいてイベントデータEDTを生成しうる。
【0027】
一実施形態において、イメージセンサ100がDVSピクセルを含む場合、センシング回路110は、DVSピクセルを用いてイベントデータを生成することができる。DVSピクセルは、入射される光の強度変化を感知してイベント信号を出力することができる。光の強度の増加するイベントが発生する場合、DVSピクセルは、それに対応するオンイベント信号を出力することができる。逆に、光の強度が減少するイベントが発生する場合、DVSピクセルは、オフイベント信号を出力することができる。
【0028】
センシング回路110は、イベント信号に基づいてフレーム単位でイベントデータEDTを生成しうる。センシング回路110は、第1露出時間の間に発生したイベントに係わる情報を含むイベントデータEDTを既設定の時間ごとにフレーム単位で生成しうる。例示的に、センシング回路110は、第1露出時間の間に発生したイベントに係わる情報を含むイベントデータEDTをメインフレームより短いサブフレーム単位で生成することができる。センシング回路110は、第1露出時間の間のイベントデータEDTに対して既設定の時間ごとにサブフレーム単位で生成するので、高速フレームレートのイベントデータEDTが生成されうる。センシング回路110は、既設定の周期ごとにDVSピクセルをスキャンしてイベントデータEDTを出力することができる。センシング回路110は、全てのDVSピクセルに対してイベント信号を出力するものではなく、光の強度変化が感知されるピクセルのみにイベント信号を出力することができる。
【0029】
または、一実施形態において、イメージセンサ100は、CISピクセルのみ含みうる。センシング回路110は、第1露出時間に含まれる複数のサブ露出時間に基づいてサブフレーム単位で複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータを生成することができる。第2イメージデータは、第1イメージデータIDT1より高速のフレームレートによって生成されうる。センシング回路110は、第2イメージデータに基づいてイベントデータEDTを生成することができる。センシング回路110は、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータに基づいて複数のサブフレームそれぞれのイベントデータEDTを生成しうる。センシング回路110は、複数のサブフレームそれぞれのイベントデータEDTを生成するので、第1イメージデータIDT1より高速フレームレートのイベントデータEDTを生成することができる。
【0030】
センシング回路110は、参照フレームに基づき、複数のサブフレームのうちイベントデータEDTを生成しようとする対象フレームでのイベントデータEDTを生成しうる。参照フレームは、対象フレームと連続したフレームを意味する。例えば、第1サブフレーム及び第2サブフレームが連続する場合、第1サブフレームの参照フレームは、第2サブフレームでもある。
【0031】
センシング回路110は、複数のサブフレームのうち複数のサブフレームそれぞれと連続した少なくとも1つの参照フレームの第2イメージデータに基づいて複数のサブフレームそれぞれのイベントデータEDTを生成しうる。センシング回路110は、参照フレームの第2イメージデータに含まれたピクセルと、対象フレームの第2イメージデータに含まれたピクセルとの差(例えば、光の強度差、輝度値差など)に基づいてイベントデータEDTを生成しうる。例えば、センシング回路110は、対象フレームである第1サブフレームの第2イメージデータと、参照フレームである第2サブフレームの第2イメージデータとの差に基づき、第1サブフレームのイベントデータEDTを生成することができる。
【0032】
センシング回路110は、第1イメージデータIDT1及びイベントデータEDTをロジック回路120に伝達しうる。第1露出時間に対応する第1イメージデータIDT1及びイベントデータEDTがロジック回路120に伝達されうる。第1露出時間に対応するイベントデータEDTは、前述した複数のサブフレームそれぞれのイベントデータEDTを含みうる。センシング回路110は、低速フレームレートの第1イメージデータIDT1及び高速フレームレートのイベントデータEDTをロジック回路120に伝達しうる。
【0033】
ロジック回路120は、第1イメージデータIDT1及びイベントデータEDTを受信しうる。ロジック回路120は、第1イメージデータIDT1及びイベントデータEDTをパッキングして出力データodを生成しうる。ロジック回路120は、第1露出時間に対応する第1イメージデータIDT1及び第1露出時間に対応するイベントデータEDTを順次にパッキングして出力データodを生成することができる。
【0034】
例えば、ロジック回路120は、第1露出時間に対応する第1イメージデータIDT1及びイベントデータEDTの羅列順にパッキングしうる。但し、必ずしもそれに制限されるものではなく、ロジック回路120は、イベントデータEDT及び第1イメージデータIDT1の羅列順にパッキングすることができる。出力データodについて
図2で詳細に後述する。
【0035】
ロジック回路120は、出力データodをイメージセンサ100の外部に伝達しうる。例示的に、ロジック回路120は、インターフェース回路を介して外部装置(例えば、イメージ信号プロセッサ(ISP: Image Signal Processor)200、アプリケーションプロセッサ(AP; Application Processor)など)に出力データodを伝達しうる。インターフェース回路は、外部装置と既定のプロトコルを基盤に出力データodを送受信することができる。例えば、インターフェース回路は、AERインターフェース、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)インターフェース及び並列インターフェースなどを含みうる。ロジック回路120は、出力データodをイメージ信号プロセッサ200に伝達しうる。
【0036】
イメージ信号プロセッサ200は、ハードウェア、ソフトウェア(またはファームウェア)またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって具現されうる。イメージ信号プロセッサ200は、GPU(Graphic Processor Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ISP(Image Signal Processor)などイメージ処理を遂行する多様な種類のプロセッサのうち1つによって具現されうる。イメージ信号プロセッサ200は、単一チップとして具現されるか、またはAP(Application Processor)に内蔵されうる。
【0037】
イメージ信号プロセッサ200は、イメージ処理動作を遂行して出力イメージデータOIDTを生成することができる。イメージ信号プロセッサ200は、受信されるイメージに対してイメージ処理を遂行することができる。この際、イメージ処理とは、ノイズ除去、明るさ調整、鮮明度(sharpness)調整などの画質向上のための処理、イメージサイズ変更、データ形式を変更するイメージ処理(例えば、ベイヤーパターンのイメージデータをYUVまたはRGB形式に変更)などの多様な処理を含みうる。
【0038】
例示的に、イメージ信号プロセッサ200は、受信したイメージデータに対してノイズを低減し、ガンマ補正(Gamma Correction)、色フィルタ配列補間(color filter array interpolation)、色マトリックス(color matrix)、色補正(color correction)、色向上(color enhancement)などの画質改善のためのイメージ処理動作を遂行することができる。イメージ信号プロセッサ200は、前述したイメージ処理動作以外にも、イメージ信号プロセッサ200は、イメージデータに対するクロストーク補正(crosstalk correction)、デスペックル(despeckle)動作、HDR(high dynamic range)処理、フルイメージデータに対するシャプニング動作などをさらに遂行することもできる。また、例えば、イメージ信号プロセッサ200は、イメージデータに対する自動ダークレベル補正(ADLC: Auto Dark Level Compensation)、不良ピクセル補正(bad Pixel Correction)、レンズ陰影補正(Lens Shading Correction)などのイメージ処理動作をさらに遂行することもできる。
【0039】
イメージ信号プロセッサ200は、第1イメージデータIDT1及びイベントデータEDTを受信する。イメージ信号プロセッサ200は、第1イメージデータIDT1に対してイメージ処理動作を遂行する。イメージ信号プロセッサ200は、イベントデータEDTを用いて第1イメージデータIDT1に対してイメージ処理動作を遂行することができる。
【0040】
イメージセンサ100によって撮影されるオブジェクトの動き、またはイメージセンサ100またはイメージ処理システム10自体の動きによって、相対的に低速のフレームレートを有するイメージデータには、ブラー(blur)が発生しうる。例えば、複数のフレームそれぞれの第2イメージデータを少なくとも1つ併合して第1イメージデータIDT1が生成された場合、第1イメージデータIDT1には、ブラーが発生しうる。
【0041】
イメージ信号プロセッサ200は、イベントデータEDTを用いて、第1イメージデータIDT1に対するイメージデブラー(deblur)処理を遂行することができる。イメージ信号プロセッサ200は、第1イメージデータIDT1からモーションブラー(motion blur)を除去するためのアルゴリズム(例えば、CISデブラー(CMOS image sensor deblur)アルゴリズム)を効果的に適用することができる。
【0042】
図2は、本開示の例示的な実施形態による出力データを説明するための図面である。上述した内容と重複する内容は省略する。
【0043】
図2を参照すれば、出力データodは、第1イメージデータIDT1_1、IDT1_2、IDT1_3及び全体イベントデータEDT1、EDT2、EDT3を含みうる。ロジック回路(例えば、
図1のロジック回路120)は、対応する第1イメージデータとイベントデータとを順次にパッキングすることができる。
【0044】
第1イメージデータIDT1_1は、第1露出時間の間、複数のピクセルそれぞれに受信される光学信号に基づいて生成されうる。第1イメージデータIDT1_1は、第1露出時間に対応しうる。第1全体イベントデータEDT1は、第1露出時間の間、複数のピクセルそれぞれに入射される光学信号の強度変化に基づいて生成されうる。第1全体イベントデータEDT1は、第1露出時間の間に発生したイベントに係わる情報を含みうる。第1全体イベントデータEDT1は、第1露出時間に対応しうる。
【0045】
第1全体イベントデータEDT1は、複数のサブフレームそれぞれで生成された第1イベントデータを含みうる。例えば、第1全体イベントデータEDT1は、第1イベントデータEDT1_1ないし第1イベントデータEDT1_nを含みうる。第1イベントデータEDT1_1ないし第1イベントデータEDT1_nそれぞれは、第1イベントデータEDT1_1ないし第1イベントデータEDT1_nそれぞれに対応するサブ露出時間の間に発生したイベントに係わる情報を含みうる。第1イベントデータEDT1_1ないし第1イベントデータEDT1_nそれぞれは、第1イベントデータEDT1_1ないし第1イベントデータEDT1_nそれぞれに対応する時間区間に発生したイベントに係わる情報を含みうる。第1イベントデータEDT1_1ないし第1イベントデータEDT1_nそれぞれに対応するサブ露出時間の和は、第1露出時間でもある。例示的に、第1イメージデータIDT1_1は、第1露出時間である16msに基づいて生成されうる。第1イベントデータEDT1_1ないし第1イベントデータEDT1_nそれぞれは、1msに基づいて生成されうる。
【0046】
ロジック回路は、第1イメージデータIDT1_1及び第1全体イベントデータEDT1を順次にパッキングすることができる。ロジック回路は、第1イメージデータIDT1_1を第1時間t1から伝送し、第1全体イベントデータEDT1を第2時間t2から伝送しうる。但し、必ずしもそれに制限されるものではなく、第1全体イベントデータEDT1から伝送し、第1イメージデータIDT1_1を伝送しうる。例示的に、ロジック回路は、60fps(frame per second)の第1イメージデータIDT1_1及び960fpsの第1全体イベントデータEDT1を順次にパッキングすることができる。
【0047】
第1イメージデータIDT1_2は、第2露出時間の間、複数のピクセルそれぞれに受信される光学信号に基づいて生成されうる。複数のピクセルは、第1露出時間の間、露出された後、第2露出時間の間、露出されうる。第1露出時間及び第2露出時間は、互いに同一でも、異なってもいる。第1イメージデータIDT1_2は、第2露出時間に対応する。第2全体イベントデータEDT2は、第2露出時間の間に発生したイベントに係わる情報を含みうる。第2全体イベントデータEDT2は、第2露出時間に対応しうる。
【0048】
第2全体イベントデータEDT2は、第2露出時間に含まれる複数のサブ露出時間それぞれに対応する複数のフレームそれぞれの第2イベントデータを含みうる。ロジック回路は、第1イメージデータIDT1_2及び第2全体イベントデータEDT2を順次にパッキングすることができる。ロジック回路は、第1イメージデータIDT1_2を第3時間t3から伝送し、第2全体イベントデータEDT2を第4時間t4から伝送しうる。但し、必ずしもそれに制限されるものではなく、第2全体イベントデータEDT2から伝送し、第1イメージデータIDT1_2を伝送しうる。例示的に、ロジック回路は、60fps(frame per second)の第1イメージデータIDT1_2及び960fpsの第2全体イベントデータEDT2を順次にパッキングすることができる。
【0049】
第1イメージデータIDT1_3は、第3露出時間の間、複数のピクセルそれぞれに受信される光学信号に基づいて生成されうる。複数のピクセルは、第2露出時間の間、露出された後、第3露出時間の間、露出されうる。第2露出時間及び第3露出時間は、互いに同一でもあり、異なってもいる。第1イメージデータIDT1_3は、第3露出時間に対応しうる。第3全体イベントデータEDT3は、第3露出時間に対応しうる。
【0050】
第3全体イベントデータEDT3は、第3露出時間に含まれる複数のサブ露出時間それぞれに対応する複数のフレームそれぞれの第3イベントデータを含みうる。ロジック回路は、第1イメージデータIDT1_3及び第3全体イベントデータEDT3を順次にパッキングすることができる。ロジック回路は、第1イメージデータIDT1_3を第5時間t5から伝送し、第3全体イベントデータEDT3を第6時間t6から伝送しうる。但し、必ずしもそれに制限されるものではなく、第3全体イベントデータEDT3から伝送し、第1イメージデータIDT1_3を伝送しうる。例示的に、ロジック回路は、60fps(frame per second)の第1イメージデータIDT1_3及び960fpsの第3全体イベントデータEDT3を順次にパッキングすることができる。
【0051】
図3は、本開示の例示的な実施形態によるイメージセンサを説明するためのブロック図である。
図3のイメージセンサ100a、センシング回路110a、及びロジック回路120aそれぞれは、
図1のイメージセンサ100、センシング回路110、及びロジック回路120それぞれに対応するので、重複する内容は省略する。
【0052】
図3を参照すれば、イメージセンサ100aは、センシング回路110a及びロジック回路120aを含みうる。センシング回路110aは、ピクセルアレイ130a、リードアウト回路140a、メモリ150a、プリプロセッサ160a、イベント生成器170aを含みうる。但し、必ずしもそれに制限されるものではなく、必要によって他の構成要素をさらに含みうる。また、センシング回路110aは、必要によってメモリ150aを含まない。一部例示的な実施形態によれば、イメージセンサ100a、センシング回路110a、論理回路120a、リードアウト回路140a、メモリ150a、プリプロセッサ160a及び/またはイベント発生器170aのうち1つ以上が処理回路として具現されうる。処理回路は、論理回路を含むハードウェアまたはハードウェア回路、ソフトウェア及び/またはファームウェアを行うプロセッサのようなハードウェア/ソフトウェア組み合わせ、またはそれらの組み合わせを含みうる。例えば、処理回路は、さらに具体的に、中央処理装置(CPU)、算術論理装置(ALU)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、システムオンチップ(SoC)、プログラマブル論理装置、マイクロプロセッサ、アプリケーション別集積回路(ASIC)などを含みうるが、必ずしもそれに制限されるものではない。
【0053】
ピクセルアレイ130aは、複数のピクセルを含みうる。複数のピクセルは、CISピクセルを含みうる。ピクセルアレイ130aは、複数のピクセルそれぞれに受信される光学信号を電気信号に変換してピクセル信号PXSを生成しうる。リードアウト回路140aは、第2イメージデータIDT2を生成しうる。リードアウト回路140aは、第1露出時間に含まれる複数のサブ露出時間それぞれに基づいてサブフレーム単位で複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2を生成しうる。例示的に、リードアウト回路140aは、第1露出時間に基づいてm(mは、正数)個のフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2を生成しうる。リードアウト回路140aは、高速フレームレートの第2イメージデータIDT2を生成することができる。ピクセルアレイ130a及びリードアウト回路140aは、
図4で詳細に後述する。
【0054】
メモリ150aは、第1露出時間に基づいて生成された複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2を保存しうる。メモリ150aは、DRAM(dynamic random access memory)、SRAM(static random access memory)のような揮発性メモリまたはReRAM(resistive random access memory)、MRAM(magnetic random access memory)のような抵抗性メモリによって具現されうる。
【0055】
プリプロセッサ160aは、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2のうち少なくとも一部を受信しうる。プリプロセッサ160aは、メモリ150aから複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2を受信しうる。プリプロセッサ160aは、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2のうち少なくとも一部を併合して第1イメージデータIDT1として生成しうる。
【0056】
プリプロセッサ160aは、第1露出時間に基づいて生成された複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2を併合して第1イメージデータIDT1を生成することができる。第1露出時間は、複数のサブ露出時間を含み、プリプロセッサ160aは、複数のサブ露出時間それぞれに対応する複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2を併合しうる。第1露出時間に含まれた複数のサブ露出時間それぞれに対応する複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2は、第1露出時間に基づいて生成された複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2でもある。複数のサブ露出時間の和は、第1露出時間でもある。
【0057】
プリプロセッサ160aは、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2を併合して第1露出時間の間、露出された第1イメージデータIDT1を生成することができる。プリプロセッサ160aは、m個のフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2を併合して第1イメージデータIDT1として生成することができる。プリプロセッサ160aは、高速フレームレートの第2イメージデータIDT2を併合して低速フレームレートの第1イメージデータIDT1を生成することができる。
【0058】
イベント生成器170aは、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2のうち少なくとも一部を受信することができる。イベント生成器170aは、メモリ150aから複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2を受信することができる。イベント生成器170aは、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2に基づいて複数のサブフレームそれぞれのイベントデータEDTを生成することができる。イベント生成器170aは、高速フレームレートの第2イメージデータIDT2に基づいて複数のフレームそれぞれに対応する高速フレームレートのイベントデータEDTを生成することができる。
【0059】
イベント生成器170aは、参照フレームに基づいて、複数のサブフレームのうちイベントデータEDTを生成しようとする対象フレームのイベントデータEDTを生成しうる。参照フレームは、対象フレームと連続したフレームを意味しうる。例えば、第1サブフレーム及び第2サブフレームが連続する場合、第1フレームの参照フレームは、第2フレームでもある。例示的に、イベント生成器170aは、m個のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2を用いてm個のサブフレームそれぞれのイベントデータEDTを生成することができる。
【0060】
イベント生成器170aは、複数のサブフレームのうち複数のサブフレームそれぞれと連続した少なくとも1つの参照フレームで生成された第2イメージデータに基づいて複数のサブフレームそれぞれのイベントデータEDTを生成することができる。イベント生成器170aは、参照フレームの第2イメージデータIDT2と対象フレームの第2イメージデータIDT2との差(例えば、ピクセル値差及び/または変化)に基づいてイベントデータEDTを生成することができる。例えば、イベント生成器170aは、対象フレームである第1サブフレームの第2イメージデータIDT2と、参照フレームである第2サブフレームの第2イメージデータIDT2とのピクセル値の差に基づいて対象フレームのイベントデータEDTを生成することができる。
【0061】
ロジック回路120aは、第1イメージデータIDT1及びイベントデータEDTを受信することができる。ロジック回路120aは、第1露出時間に対応する第1イメージデータIDT1及び複数のサブフレームそれぞれのイベントデータEDTを順次にパッキングして出力データを生成しうる。例示的に、ロジック回路120aは、低速フレームレートの第1イメージデータIDT1及び高速フレームレートにおいて、m個のフレームそれぞれのイベントデータEDTをいずれも順次にパッキングすることができる。
【0062】
図4は、本開示の例示的な実施形態によるイメージセンサの一部を説明するための図面である。
図3で上述した内容と重複する内容は省略する。
【0063】
図4を参照すれば、イメージセンサ100aは、ピクセルアレイ130a、ロウドライバ143a、リードアウト回路140a、ランプ信号生成器144a、及びタイミングコントローラ145aを含み、リードアウト回路140aは、アナログ-デジタル変換回路141a(以下、ADC回路と称する)及びデータバス142aを含みうる。一部例示的な実施形態によれば、イメージセンサ100a、ロウドライバ143a、リードアウト回路140a、ランプ信号発生器144a、タイミングコントローラ145a、ADC変換回路141a及び/またはデータバス142aのうち1つ以上が処理回路として具現されうる。処理回路は、論理回路を含むハードウェアまたはハードウェア回路、ソフトウェア及び/またはファームウェアを実行するプロセッサのようなハードウェア/ソフトウェア組み合わせ、または、それらの組み合わせを含みうる。例えば、処理回路は、さらに具体的に中央処理装置(CPU)、算術論理装置(ALU)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、システムオンチップ(SoC)、プログラマブル論理装置、マイクロプロセッサ、アプリケーション別集積回路(ASIC)などを含みうるが、それに限定されない。
【0064】
ピクセルアレイ130aは、複数のロウラインRL、複数のカラムラインCL及び複数のロウラインRL及び複数のカラムラインCLと接続され、行列に配列された複数のピクセルPXを含む。ピクセルアレイ130aは、CISピクセルを含みうる。一実施形態において、複数のピクセルPXは、APS(active pixel sensor)でもある。
【0065】
複数のピクセルPXそれぞれは、少なくとも1つの光電変換素子を含み、ピクセルPXは、光電変換素子を用いて光を感知し、感知された光による電気信号であるイメージ信号を出力しうる。例えば、光電変換素子は、無機フォト(photo)ダイオード、有機フォトダイオード、ペロブスカイトフォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトゲートまたは埋込フォトダイオード(pinned photodiode)のように、有機物質または無機物質からなる光感知素子でもある。実施形態において、複数のピクセルPXそれぞれは、複数の光電変換素子を含みうる。
【0066】
一方、複数のピクセルPXそれぞれの上部または隣接したピクセルPXで構成されるピクセルグループそれぞれの上部に集光のためのマイクロレンズが配置されうる。複数のピクセルPXそれぞれは、マイクロレンズを通じて受信された光から特定スペクトル領域の光を感知しうる。例えば、ピクセルアレイ130aは、レッド(red)スペクトル領域の光を電気信号に変換するレッドピクセル、グリーン(green)スペクトル領域の光を電気信号に変換するためのグリーンピクセル、及びブルー(blue)スペクトル領域の光を電気信号に変換するためのブルーピクセルを含みうる。複数のピクセルPXそれぞれの上部には、特定スペクトル領域の光を透過させるためのカラーフィルタが配置されうる。しかし、それに制限されるものではなく、ピクセルアレイ130aは、レッド、グリーン及びブルー以外に他のスペクトル領域の光を電気信号に変換するピクセルを含みうる。
【0067】
一部実施形態において、複数のピクセルPXは、マルチレイヤ構造を有することができる。マルチレイヤ構造のピクセルPXは、互いに異なるスペクトル領域の光を電気信号に変換する積層された複数の光電変換素子を含み、複数の光電変換素子から互いに異なる色相に対応する電気信号が生成されうる。すなわち、1つのピクセルPXで複数の色に対応する電気信号が出力されうる。
【0068】
複数のピクセルPX上部には、特定スペクトル領域の光を透過させるためのカラーフィルタアレイが配置され、複数のピクセルそれぞれの上部に配置されたカラーフィルタによって当該ピクセルが感知することができる色相が決定されうる。しかし、それに制限されるものではなく、実施形態において、特定光電変換素子の場合、光電変換素子に印加される電気信号のレベルによって、特定波長帯域の光を電気信号に変換しうる。ピクセルPXは、2個以上の光電変換素子を含みうる。
【0069】
複数のピクセルPXそれぞれは、ピクセル信号PXSを生成しうる。例示的に、複数のピクセルPXそれぞれは、第1露出時間に含まれる複数のサブ露出時間ごとにピクセル信号PXSを生成することができる。複数のサブ露出時間に対応してピクセル信号PXSが生成されうる。例示的に、第1露出時間は、第1サブ露出時間、第2サブ露出時間、及び第3サブ露出時間を含みうる。
【0070】
ロウドライバ143aは、ピクセルアレイ130aを行(row)単位で駆動する。ロウドライバ143aは、タイミングコントローラ145aから受信される行制御信号(例えば、アドレス信号)をデコーディングし、デコーディングされた行制御信号に応答してピクセルアレイ130aを構成するロウラインのうち少なくともいずれか1本のロウラインを選択する。例えば、ロウドライバ143aは、複数の行のうち1つを選択する選択信号を生成する。そして、ピクセルアレイ130aは、ロウドライバ143aから提供された選択信号によって選択される行(row)からピクセル信号PXSを出力する。
【0071】
ロウドライバ143aは、ピクセル信号PXS出力のための制御信号をピクセルアレイ130aに伝送し、ピクセルPXは、制御信号に応答して動作することで、ピクセル信号PXSを出力することができる。例えば、ロウドライバ143aは、リードアウト期間にピクセルPXが複数のモードで動作するように制御する制御信号を生成し、生成した制御信号をピクセルアレイ130aに提供することができる。
【0072】
ランプ信号生成器144aは、所定の傾度に増加または減少するランプ信号RAMPを生成し、ランプ信号RAMPをリードアウト回路140aのADC回路141aに提供しうる。
【0073】
リードアウト回路140aは、複数のピクセルPXのうちロウドライバ143aによって選択されたロウのピクセルPXからピクセル信号PXSをリードアウトすることができる。この際、ピクセル信号PXSは、リセット信号またはイメージ信号(または、センシング信号)を含みうる。リードアウト回路140aは、複数のカラムラインCLを介してピクセルアレイ130aから受信されるリセット信号及びイメージ信号をランプ信号生成器144aからのランプ信号RAMPに基づいてデジタル信号に変換することで、第2イメージデータIDT2を生成することができる。
【0074】
リードアウト回路140aは、複数のフレームそれぞれのピクセル信号PXSを変換して複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2を生成することができる。例示的に、リードアウト回路140aは、第1サブ露出時間に対応するピクセル信号PXSに基づいて第1サブフレームの第2イメージデータIDT2を生成しうる。リードアウト回路140aは、第2サブ露出時間に対応する第2サブフレームのピクセル信号PXSに基づいて第2サブフレームの第2イメージデータIDT2を生成することができる。
【0075】
ADC回路141aは、複数のカラムラインCLに対応する複数のADCを含み、複数のADCそれぞれは、対応するカラムラインCLを通じて受信されるリセット信号及びイメージ信号をランプ信号RAMPとそれぞれ比較し、比較結果に基づいて第2イメージデータIDT2を生成する。ADC回路141aで生成される複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2は、データバス142aを通じて出力されうる。
【0076】
図5は、本開示の例示的な実施形態による第1イメージデータを生成する方法を説明するための図面である。以下、
図3を共に参照する。センシング回路110aは、第1イメージデータIDT1_1を生成しうる。具体的に、プリプロセッサ160aは、第1イメージデータIDT1_1を生成しうる。
【0077】
図5を参照すれば、第1露出時間EIT1は、複数のサブ露出時間を含みうる。第1露出時間EIT1は、第1サブ露出時間SIT1ないし第6サブ露出時間SIT6を含みうる。
図5では、第1露出時間EIT1は、6個のサブ露出時間を含むと図示されているが、それに制限されるものではなく、多様な数のサブ露出時間を含みうる。第1サブ露出時間SIT1ないし第6サブ露出時間SIT6それぞれは、互いに同一でもある。但し、必ずしもそれに制限されるものではなく、第1サブ露出時間SIT1ないし第6サブ露出時間SIT6それぞれは、互いに異なり、少なくとも2個が同一でもある。
【0078】
センシング回路110aは、第2イメージデータIDT2を生成しうる。センシング回路110aは、複数のサブ露出時間それぞれに対応するサブフレームの第2イメージデータIDT2を生成しうる。センシング回路110aは、第1サブ露出時間SIT1に対応する第1サブフレームの第2イメージデータIDT2_1を生成しうる。センシング回路110aは、第2サブ露出時間SIT2に対応する第2サブフレームの第2イメージデータIDT2_2を生成しうる。センシング回路110aは、第3サブ露出時間SIT3に対応する第3サブフレームの第2イメージデータIDT2_3を生成しうる。センシング回路110aは、第1露出時間に対して複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2を高速フレームレートで生成しうる。
【0079】
プリプロセッサ160aは、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2のうち少なくとも一部を受信しうる。プリプロセッサ160aは、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2のうち少なくとも一部を併合して第1イメージデータIDT1として生成しうる。プリプロセッサ160aは、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2を併合して第1露出時間の間、露出され、低速フレームレートの第1イメージデータIDT1を生成しうる。
【0080】
プリプロセッサ160aは、m個のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2を併合して第1イメージデータIDT1として生成しうる。例示的に、プリプロセッサ160aは、第2イメージデータIDT2_1、第2イメージデータIDT2_2、第2イメージデータIDT2_3、第2イメージデータIDT2_4、第2イメージデータIDT2_5、及び第2イメージデータIDT2_6を併合して第1露出時間EIT1に対応する第1イメージデータIDT1_1を生成しうる。高速フレームレートの第2イメージデータIDT2を併合して低速フレームレートの第1イメージデータIDT1が生成されうる。イメージセンサ100aは、高速フレームレートで撮像された第2イメージデータを併合して低速フレームレートの第1イメージデータIDT1_1を生成することにより、伝送容量の制限なしに第1イメージデータIDT1_1をイメージセンサ100a外部に伝送することができる。
【0081】
図6は、本開示の例示的な実施形態によるイベントデータを生成する方法を説明するための図面である。以下、
図3を共に参照する。センシング回路110aは、イベントデータEDTを生成しうる。具体的に、イベント生成器170aは、イベントデータEDTを生成しうる。
【0082】
図6を参照すれば、センシング回路110aは、第2イメージデータIDT2を生成することができる。センシング回路110aは、第1露出時間に含まれる複数のサブ露出時間それぞれに対応するサブフレームの第2イメージデータIDT2を生成しうる。センシング回路110aは、複数のサブ露出時間それぞれに対応するm個のサブフレームの第2イメージデータIDT2を生成しうる。m個のサブフレームそれぞれは、第1露出時間に含まれる複数のサブ露出時間それぞれに対応しうる。センシング回路110aは、第1サブフレームの第2イメージデータIDT2_1、第2サブフレームの第2イメージデータIDT2_2、第3サブフレームの第2イメージデータIDT2_3、……第mサブフレームの第2イメージデータIDT2_mを生成することができる。
【0083】
イベント生成器170aは、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2を受信することができる。イベント生成器170aは、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2に基づいて複数のサブフレームそれぞれのイベントデータEDTを生成しうる。イベント生成器170aは、複数のサブフレームそれぞれと連続した少なくとも1つの参照フレームに基づいて複数のサブフレームそれぞれのイベントデータEDTを生成しうる。
【0084】
参照フレームは、対象フレームと連続した(例えば、順次な)フレームを意味する。例えば、第1サブフレーム及び第2サブフレームが連続する場合、第1サブフレームの参照フレームは、第2サブフレームでもある。第2サブフレームの参照フレームは、第3サブフレームでもある。第m-1サブフレームの参照フレームは、第mサブフレームでもある。
【0085】
イベント生成器170aは、第1サブフレームの第2イメージデータIDT2_1及び第2サブフレームの第2イメージデータIDT2_2に基づいて第1サブフレームのイベントデータEDT1_1を生成しうる。イベント生成器170aは、第2イメージデータIDT2_1及び第2イメージデータIDT2_2の差に基づいてイベントデータEDT1_1を生成することができる。
イベント生成器170aは、第2サブフレームの第2イメージデータIDT2_2及び第3サブフレームの第2イメージデータIDT2_3に基づいて第2サブフレームのイベントデータEDT1_2を生成しうる。イベント生成器170aは、第2イメージデータIDT2_2及び第2イメージデータIDT2_3の差に基づいてイベントデータEDT1_2を生成することができる。
【0086】
イベント生成器170aは、第m-1サブフレームの第2イメージデータIDT2_m-1及び第mサブフレームの第2イメージデータIDT2_mに基づいて第m-1サブフレームのイベントデータEDT1_m-1を生成しうる。第mサブフレームのイベントデータは、第1露出時間に後続する第2露出時間に含まれるサブフレームの第2イメージデータに基づいて生成されうる。m個のサブフレームそれぞれのイベントデータ(EDT1_1、EDT1_2、…EDT1_m)はいずれも、第1イメージデータIDT1に対応するイベントデータEDTとしてロジック回路120aに伝達されうる。
【0087】
イメージセンサ100aは、イメージデータに基づいてイベントデータEDTを生成することができる。イメージセンサ100aは、フレーム差に基づいてイベントデータEDTを生成することで、各フレームの正確なイベントデータEDTが生成されうる。また、イメージセンサ100aは、イメージデータ及びイベントデータEDTをパッキングして同時に伝送することにより、伝送容量が増加し、イベントデータEDTに基づいてイメージデータの損失された情報が補償されうる。
【0088】
図7は、本開示の例示的な実施形態によるイベントデータを生成する方法を具体的に説明するための図面である。以下、
図3を共に参照する。
図7は、センシング回路110aがイベントデータEDT1_1を生成する方法を示す。具体的に、
図7は、イベント生成器170aがイベントデータEDT1_1を生成する方法を示す。
図7において、ピクセルアレイ130aに含まれた複数のピクセルそれぞれに対応するイメージデータを図式化した。例えば、第2イメージデータIDT2_1において第1ピクセルPX1部分は、ピクセルアレイ130aの第1ピクセルPX1に対応する第2イメージデータIDT2_1を意味する。第1変換イメージデータCDT2_1において第1ピクセルPX1部分は、ピクセルアレイ130aの第1ピクセルPX1に対応する第1変換イメージデータCDT2_1を意味する。差分データDITにおいて第1ピクセルPX1部分は、ピクセルアレイ130aの第1ピクセルPX1に対応する差分データDITを意味する。イベントデータEDT1_1において第1ピクセルPX1部分は、ピクセルアレイ130aの第1ピクセルPX1に対応するイベントデータEDT1_1を意味する。
図7において、ピクセルアレイは、5x5ピクセルを含むと図示されているが、これは、説明の便宜のためのものであって、必ずしもそれに制限されるものではなく、ピクセルアレイの大きさまたは配列が異なってもいる。
図6において上述した内容と重複する内容は省略する。
【0089】
イベント生成器170aは、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータ(例えば、IDT2_1、IDT2_2)を変換して変換イメージデータ(例えば、CDT2_1、CDT2_2)を生成することができる。イベント生成器170aは、第1露出時間に対応する複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータを変換し、複数のサブフレームそれぞれの変換イメージデータを生成することができる。例示的に、イベント生成器170aは、第1サブフレームの第2イメージデータIDT2_1を変換して第1サブフレームの第1変換イメージデータCDT2_1を生成しうる。イベント生成器170aは、第2サブフレームの第2イメージデータIDT2_2を変換して第2サブフレームの第2変換イメージデータCDT2_2を生成することができる。
【0090】
イベント生成器170aは、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータIDT2_1、IDT2_2を光の強度を示すようにグレースケール(gray scale)に変換し、グレースケール結果をログスケール(log scale)に変換し、複数のサブフレームそれぞれの変換イメージデータCDT2_1、CDT2_2を生成しうる。例示的に、第1変換イメージデータCDT2_1は、第2イメージデータIDT2_1がグレースケール変換され、ログスケール変換されたイメージデータでもある。第2変換イメージデータCDT2_2は、第2イメージデータIDT2_2がグレースケール変換され、ログスケール変換されたイメージデータでもある。
【0091】
イベント生成器170aは、複数のピクセルそれぞれに対応する第2イメージデータを変換しうる。第1ピクセルPX1に対応する第1変換イメージデータCDT2_1は、第1ピクセルPX1に対応する第2イメージデータIDT2_1がグレースケール及びログスケール変換された値でもある。第2イメージデータIDT2_1の第1ピクセルPX1は、RGBデータを示し、第1変換イメージデータCDT2_1の第1ピクセルPX1は、輝度データを示す。第1ピクセルPX1に対応する第2変換イメージデータCDT2_2は、第1ピクセルPX1に対応する第2イメージデータIDT2_2がグレースケール及びログスケール変換された値でもある。
【0092】
イベント生成器170aは、複数のサブフレームそれぞれの変換イメージデータと複数のサブフレームそれぞれに対応する少なくとも1つの参照フレームの変換イメージデータそれぞれに対応する差分データを生成する。イベント生成器170aは、第1サブフレームの第1変換イメージデータCDT2_1及び第2サブフレームの第2変換イメージデータCDT2_2の差に基づいて第1サブフレームに対応する差分データDITを生成しうる。第2サブフレームは、第1サブフレームの参照フレームでもある。
【0093】
イベント生成器170aは、変換イメージデータ(例えば、CDT2_1、CDT2_2)において、複数のピクセルそれぞれの差を比べて、差分データDITを生成しうる。例示的に、イベント生成器170aは、第1ピクセルPX1に対応する第1変換イメージデータCDT2_1と、第1ピクセルPX1に対応する第2変換イメージデータCDT2_2との差を示す、第1ピクセルPX1に対応する差分データDITを生成しうる。
【0094】
イベント生成器170aは、差分データDITに基づいて複数のサブフレームそれぞれのイベントデータEDT1_1を生成することができる。イベント生成器170aは、複数のフレームそれぞれの差分データDITと既設定のしきい値との比較に基づいて複数のフレームそれぞれのイベントデータEDT1_1を生成することができる。イベント生成器170aは、第1サブフレームの差分データDITとしきい値との比較に基づいて第1サブフレームのイベントデータEDT1_1を生成することができる。
【0095】
イベント生成器170aは、複数のサブフレームそれぞれの差分データDITをピクセル単位で既設定のしきい値と比較することができる。イベント生成器170aは、第1サブフレームの差分データDITに含まれた複数のピクセルそれぞれに対応する差分値と既設定のしきい値とを比較して、第1サブフレームのイベントデータEDT1_1を生成しうる。例示的に、イベント生成器170aは、第1ピクセルPX1に対応する差分データDITとしきい値とを比較し、第1ピクセルPX1に対応するイベントデータEDT1_1を生成することができる。
【0096】
一実施形態において、ピクセル単位に対応するイベントデータの大きさは、1ビット(bit)でもある。例示的に、イベント生成器170aは、第1ピクセルPX1に対応する差分データDITがしきい値以上である場合、第1ピクセルPX1に対応するイベントデータEDT1_1を1と生成しうる。イベント生成器170aは、第1ピクセルPX1に対応する差分データDITがしきい値未満である場合、第1ピクセルPX1に対応するイベントデータEDT1_1を0と生成しうる。
【0097】
図8は、本開示の例示的な実施形態による第2イメージデータを説明するための図面である。以下、
図3を共に参照する。
図8は、センシング回路110aがイベントデータEDT1_1を生成する方法を示す。具体的に、
図8は、イベント生成器170aがイベントデータEDT1_1を生成する方法を示す。
図8において、ピクセルアレイ130aに含まれた複数のピクセルそれぞれに対応するイメージデータを図式化した。上述した内容と重複する内容は省略する。
【0098】
図8を参照すれば、第2イメージデータIDT2_1がピクセルアレイ130aの複数のピクセルそれぞれに対応するように図式化した。
図8には、第2イメージデータIDT2_1に8x8個のピクセルPXが含まれたと図示されているが、これは、説明の便宜上のことであり、ピクセルPXの個数は、必ずしもそれに制限されるものではない。また、
図8を参照すれば、第2イメージデータIDT2_1にグリーンピクセル、レッドピクセル、及びブルーピクセルが含まれると図示されているが、必ずしもそれに制限されるものではない。
【0099】
イベント生成器170aは、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータをk(kは、正数)個のピクセル単位にグルーピング(grouping)することができる。イベント生成器170aは、第1サブフレームの第2イメージデータIDT2_1をk個のピクセル単位にグルーピングしうる。イベント生成器170aは、第2サブフレームの第2イメージデータIDT2_2をk個のピクセル単位にグルーピングすることができる。例示的に、イベント生成器170aは、イメージデータを4個のピクセル単位にグルーピングすることができる。イベント生成器170aは、第2イメージデータIDT2_1を4個のピクセル単位にグルーピングして第1グループG1_1を生成しうる。第1グループG1_1には、第1グリーンピクセル、第2グリーンピクセル、第3グリーンピクセル、及び第4グリーンピクセルそれぞれに対応する第2イメージデータIDT2_1が含まれる。
【0100】
イベント生成器170aは、第2イメージデータIDT2_2を4個のピクセル単位にグルーピングして第1グループG2_1を生成しうる。第1グループG2_1には、第1グリーンピクセル、第2グリーンピクセル、第3グリーンピクセル、及び第4グリーンピクセルそれぞれに対応する第2イメージデータIDT2_2が含まれうる。
【0101】
イベント生成器170aは、グルーピングされたピクセル単位で、複数のサブフレームそれぞれの第2イメージデータ及び複数のサブフレームそれぞれに対応する参照フレームに基づいて複数のサブフレームそれぞれのイベントデータを生成しうる。イベント生成器170aは、グルーピングされた第1サブフレームの第2イメージデータIDT2_1及びグルーピングされた第2サブフレームの第2イメージデータIDT2_2に基づいて第1サブフレームのイベントデータEDT1_1を生成することができる。
【0102】
イベント生成器170aは、第2イメージデータをk個のピクセル単位にグルーピングし、同じグループに含まれたk個のピクセルに対応する第2イメージデータ値の特性値を算出して特性値データVDT1、VDT2として生成することができる。特性値は、同じグループに含まれたk個のピクセルそれぞれに対応する第2イメージデータ値の平均値(mean)、最大値(Max)、及び中間値(median)のうち少なくとも1つでもある。例示的に、イベント生成器170aは、第2イメージデータIDT2_1の第1グループG1_1に含まれた第1グリーンピクセル、第2グリーンピクセル、第3グリーンピクセル、及び第4グリーンピクセルそれぞれに対応する第2イメージデータIDT2_1に基づいて特性値V1_1を算出することができる。イベント生成器170aは、第2イメージデータIDT2_1の第2グループG1_2に含まれた第1レッドピクセル、第2レッドピクセル、第3レッドピクセル、及び第4レッドピクセルそれぞれに対応する第2イメージデータIDT2_1に基づいて特性値V1_2を算出することができる。
【0103】
イベント生成器170aは、第2イメージデータIDT2_2の第1グループG2_1に含まれた第1グリーンピクセル、第2グリーンピクセル、第3グリーンピクセル、及び第4グリーンピクセルそれぞれに対応する第2イメージデータIDT2_2に基づいて特性値V2_1を算出することができる。イベント生成器170aは、第2イメージデータIDT2_2の第2グループG2_2に含まれた第1レッドピクセル、第2レッドピクセル、第3レッドピクセル、及び第4レッドピクセルそれぞれに対応する第2イメージデータIDT2_2の特性値V2_2を算出することができる。
【0104】
イベント生成器170aは、特性値データVDT1、VDT2に基づいてイベントデータを生成することができる。イベント生成器170aは、第1サブフレームの第1特性値データVDT1に基づいてイベントデータEDT1_1を生成することができる。イベント生成器170aは、第1サブフレームの第1特性値データVDT1を変換して第1変換イメージデータを生成し、第2フレームの第2特性値データVDT2を変換して第2変換イメージデータを生成することができる。
【0105】
図7で説明されたように、イベント生成器170aは、第1サブフレームの第1特性値データVDT1及び第2サブフレームの第2特性値データVDT2それぞれをグレースケール変換及びログスケールに変換することができる。イベント生成器170aは、第1サブフレームの第1変換イメージデータと第2サブフレームの第2変換イメージデータとを比較して、第1サブフレームの差分データを生成することができる。イベント生成器170aは、第1サブフレームの差分データに基づいて第1サブフレームのイベントデータEDT1_1を生成することができる。
【0106】
イメージセンサ100aは、イメージデータをk個のピクセル単位にグルーピングして特性値データを生成することができる。イメージセンサ100aは、特性値データに基づいてイベントデータを生成することにより、イベントデータの大きさを減らし、イベントデータを伝送時にデータ伝送遅延が減少しうる。
【0107】
図9は、本開示の例示的実施形態によるイメージセンサを説明するための図面である。
図9のイメージセンサ100B、センシング回路110b、及びロジック回路120bそれぞれは、
図1のイメージセンサ100、センシング回路110、及びロジック回路120それぞれに対応するので、重複する内容は省略する。
【0108】
図9を参照すれば、イメージセンサ100Bは、センシング回路110b及びロジック回路120bを含みうる。センシング回路110bは、ピクセルアレイ130b、第1リードアウト回路140b、及び第2リードアウト回路150bを含みうる。但し、必ずしもそれに制限されるものではなく、必要によって、他の構成要素をさらに含みうる。一部例示的な実施形態によれば、イメージセンサ100B、センシング回路110b、論理回路120b、第1リードアウト回路140b及び/または第2リードアウト回路150bのうち1つ以上が処理回路として具現されうる。処理回路は、論理回路を含むハードウェアまたはハードウェア回路、ソフトウェア及び/またはファームウェアを実行するプロセッサのようなハードウェア/ソフトウェアの組み合わせ、または、それらの組み合わせを含みうる。例えば、処理回路は、さらに具体的に、中央処理装置(CPU)、算術論理装置(ALU)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、システムオンチップ(SoC)、プログラマブル論理装置、マイクロプロセッサ、アプリケーション別集積回路(ASIC)などを含むことができるが、それらに限定されない。
【0109】
ピクセルアレイ130bは、複数のピクセルを含みうる。複数のピクセルは、CISピクセルPX及びDVSピクセルDPXを含みうる。CISピクセルPXは、光学信号を電気信号に変換してピクセル信号PXSを生成しうる。DVSピクセルDPXは、光学信号の強度変化を感知してイベント信号EVSを生成することができる。DVSピクセルDPXは、入射される光の強度の変化であるイベントを感知してイベント信号を出力することができる。
【0110】
第1リードアウト回路140bは、ピクセル信号PXSに基づいて第1イメージデータIDT1を生成することができる。第1リードアウト回路140bは、第1露出時間の間、第1イメージデータIDT1を生成することができる。第1リードアウト回路140bは、第1露出時間に基づいて低速フレームレートの第1イメージデータIDT1を生成することができる。第1リードアウト回路140bは、第1露出時間の間、ピクセル信号PXSに基づいてメインフレームの第1イメージデータIDT1を生成するので、低速フレームレートの第1イメージデータIDT1が生成されうる。
【0111】
第2リードアウト回路150bは、DVSピクセルDPXで生成されたイベント信号EVSに基づいてイベントデータEDTを生成することができる。第2リードアウト回路150bは、第1露出時間に基づいて高速フレームレートのイベントデータEDTを生成しうる。第2リードアウト回路150bは、イベント信号EVSに基づいてフレーム単位でイベントデータEDTを生成しうる。例示的に、第2リードアウト回路150bは、第1露出時間の間に発生したイベントに係わる情報を含むイベントデータEDTを既設定の時間ごとにサブフレーム単位で生成することができる。
【0112】
第2リードアウト回路150bは、第1露出時間の間のイベントデータEDTに対して既設定の時間ごとにサブフレーム単位で生成するので、高速フレームレートのイベントデータEDTが生成されうる。第2リードアウト回路150bは、既設定の周期ごとにDVSピクセルをスキャンして第1露出時間に対応するイベントデータEDTを出力することができる。第1露出時間の間、第1イメージデータIDT1が出力される周期は、イベントデータEDTが出力される周期より長い。相対的に低速フレームレートの第1イメージデータIDT1が生成され、相対的に高速フレームレートのイベントデータEDTが生成されうる。
【0113】
ロジック回路120bは、第1イメージデータIDT1及びイベントデータEDTを受信することができる。ロジック回路120aは、第1露出時間に対応する第1イメージデータIDT1及び第1露出時間に対応するイベントデータEDTを順次にパッキングして出力データを生成しうる。例示的に、ロジック回路120aは、低速フレームレートの第1イメージデータIDT1及び高速フレームレートのイベントデータEDTを順次にパッキングすることができる。
【0114】
図10は、本開示の例示的な実施形態による第1露出時間に対応するイベントデートを説明するための図面である。以下、
図9を共に参照する。センシング回路110bは、イベントデータEDTを生成することができる。具体的に、第2リードアウト回路150bは、イベントデータEDTを生成することができる。
【0115】
図10を参照すれば、第2リードアウト回路150bは、イベント信号EVSに基づいてフレーム単位でイベントデータEDTを生成することができる。第2リードアウト回路150bは、第1露出時間内に発生したイベントに係わる情報を含むイベントデータEDTを既設定の時間ごとに生成することができる。例えば、第1露出時間EIT1は、6個の時間区間を含みうる。第1露出時間EIT1は、第1時間区間t1、第2時間区間t2、第3時間区間t3、第4時間区間t4、第5時間区間t5、第6時間区間t6を含みうる。
図10では、第1露出時間EIT1は、6個の時間区間を含むと図示されているが、それに制限されるものではない。
【0116】
第2リードアウト回路150bは、複数の時間区間それぞれに対応するサブフレームのイベントデータEDTを生成することができる。第2リードアウト回路150bは、第1時間区間t1に対応するイベントデータEDT1_1を生成することができる。第2リードアウト回路150bは、第2時間区間t2に対応するイベントデータEDT1_2を生成することができる。第2リードアウト回路150bは、第3時間区間t3に対応するイベントデータEDT1_3を生成することができる。
【0117】
第2リードアウト回路150bは、第1露出時間に含まれる複数の時間区間それぞれのイベントデータを高速フレームレートで生成することができる。第1時間区間t1のイベントデータEDT1_1、第2時間区間t2のイベントデータEDT1_2、第3時間区間t3のイベントデータEDT1_3、第4時間区間t4のイベントデータEDT1_4、第5時間区間t5のイベントデータEDT1_5、第6時間区間t6のイベントデータEDT1_6は、第1露出時間EIT1に対応する全体イベントデータEDTとして生成されうる。
【0118】
図11は、本開示の例示的実施形態による電子装置を示すブロック図である。例えば、電子装置1000は、携帯用端末機でもある。
【0119】
図11を参照すれば、本開示の例示的実施形態による電子装置1000は、アプリケーションプロセッサ1100、イメージセンサ1200、ディスプレイ装置1300、ワーキングメモリ1400、ストレージ1500、ユーザインターフェース1600及び送受信部1700を含みうる。
図1ないし
図10で敍述された本開示の例示的実施形態によるイメージセンサに係わる説明、及びイメージセンサの動作方法がイメージセンサ1200に適用されうる。
【0120】
アプリケーションプロセッサ1100は、電子装置1000の全般的な動作を制御して応用プログラム、運営体制(OS)などを駆動するシステムオンチップ(SoC)として提供されうる。
【0121】
アプリケーションプロセッサ1100は、イメージセンサ1200から出力データを受信することができる。アプリケーションプロセッサ1100は、イメージセンサ1200から第1イメージデータ及びイベントデータがパッキングされた出力データを受信することができる。アプリケーションプロセッサ1100は、出力データに対してイメージ処理動作を遂行し、出力イメージデータを生成することができる。アプリケーションプロセッサ1100は、出力イメージデータをディスプレイ装置1300に提供するか、またはストレージ1500に保存しうる。アプリケーションプロセッサ1100は、低速フレームレートの第1イメージデータ及び高速フレームレートのイベントデータがパッキングされた出力データを受信することができる。アプリケーションプロセッサ1100は、イベントデータに基づいて高速フレームレートの第1イメージデータを復元することができる。アプリケーションプロセッサ1100は、イベントデータに基づいて第1イメージデータに対するイメージデブラー処理を遂行することができる。
【0122】
イメージセンサ1200は、受信される光信号に基づいてイメージデータ、例えば、遠眼イメージデータを生成し、イメージデータをアプリケーションプロセッサ1100に提供することができる。イメージセンサ1200は低速フレームレートの第1イメージデータ及び高速フレームレートのイベントデータを順次にパッキングすることができる。
【0123】
ワーキングメモリ1400は、DRAM、SRMAなどの揮発性メモリまたはFeRAM、RRAM、PRAMなどの不揮発性の抵抗性メモリとして具現されうる。ワーキングメモリ1400は、アプリケーションプロセッサ1100が処理または実行するプログラム及び/またはデータを保存することができる。
【0124】
ストレージ1500は、NANDフラッシュ、抵抗性メモリなどの不揮発性メモリ装置として具現され、例えば、ストレージ1500は、メモリカード(MMC、eMMC、SD、micro SD)などとして提供されうる。ストレージ1500は、イメージ処理装置のイメージ処理動作を制御する実行アルゴリズムに対するデータ及び/またはプログラムを保存し、イメージ処理動作が遂行されるとき、データ及び/またはプログラムがワーキングメモリ1400にローディングされうる。アプリケーションプロセッサ(AP)1100は、イメージ処理装置を含みうる。実施形態において、ストレージ1500は、イメージ処理装置1100で生成される出力イメージデータ、例えば、変換されたイメージデータまたは後処理されたイメージデータを保存することができる。
【0125】
ユーザインターフェース1600は、キーボード、カーテンキーパネル、タッチパネル、指紋センサ、マイクなどユーザ入力を受信することができる多様な装置によって具現されうる。ユーザインターフェース1600は、ユーザ入力を受信し、受信されたユーザ入力に対応する信号をアプリケーションプロセッサに提供することができる。
【0126】
無線送受信部1700は、トランシーバ1720、モデム1710及びアンテナ1730を含みうる。
【0127】
前述したように図面と明細書で例示的な実施例が開示された。本明細書において特定の用語を使用して実施例が説明されたが、これは、単に本開示の技術的思想を説明するための目的に使用されたものであって、意味限定や特許請求の範囲に記載の本開示の範囲を制限するために使用されたものではない。したがって、本技術分野の通常の知識を有するものであれば、それらから多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するであろう。よって、本開示の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決定されねばならない。
【符号の説明】
【0128】
10 イメージ処理システム
100 イメージセンサ
200 イメージ信号プロセッサ
110 センシング回路
120 ロジック回路
IDT1 第1イメージデータ
EDT イベントデータ
od 出力データ