(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122939
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】登録装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240902BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024030420
(22)【出願日】2024-02-29
(31)【優先権主張番号】P 2023029593
(32)【優先日】2023-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】504103984
【氏名又は名称】ウイングアーク1st株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【弁理士】
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(74)【代理人】
【識別番号】100212510
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 翔
(72)【発明者】
【氏名】加藤 由貢
(72)【発明者】
【氏名】大嶋 誉也
(57)【要約】
【課題】運送企業と荷主が新規に取引を開始する場合に必要なやり取りを簡略化することができる登録装置及びプログラムを提供すること。
【解決手段】実施形態の登録装置は、記憶部、入力部及び登録部を備える。記憶部は、荷物の輸送を行う第1のユーザー及び荷物の輸送の依頼を行う第2のユーザーを含む複数のユーザーの情報を記憶する。入力部は、前記第1のユーザー又は前記第2のユーザーによる、前記第1のユーザーと前記第2のユーザーとを取引先として登録することを示す指示の入力を受ける。登録部は、前記入力部が前記指示の入力を受けた場合、前記第1のユーザーと前記第2のユーザーとを前記取引先として登録する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物の輸送を行う第1のユーザー及び荷物の輸送の依頼を行う第2のユーザーを含む複数のユーザーの情報を記憶する記憶部と、
前記第1のユーザー又は前記第2のユーザーによる、前記第1のユーザーと前記第2のユーザーとを取引先として登録することを示す指示の入力を受ける入力部と、
前記入力部が前記指示の入力を受けた場合、前記第1のユーザーと前記第2のユーザーとを前記取引先として登録する登録部と、を備える登録装置。
【請求項2】
前記入力部が前記第1のユーザーによる前記指示の入力を受けた場合、前記第2のユーザーに対して、前記取引先として登録することを承諾するか否かの確認を行い、前記入力部が前記第2のユーザーによる前記指示の入力を受けた場合、前記第1のユーザーに対して、前記取引先として登録することを承諾するか否かの確認を行う、確認部をさらに備え、
前記登録部は、前記ユーザーによって前記取引先として登録することが承諾された場合、前記第1のユーザーと前記第2のユーザーとを前記取引先として登録する、請求項1に記載の登録装置。
【請求項3】
前記記憶部は、前記第1のユーザーの取引先として登録されていないユーザーは取得できず、前記第1のユーザーの取引先として登録されている前記第2のユーザーが取得可能な前記第1のユーザーの情報を記憶し、前記第2のユーザーの取引先として登録されていないユーザーは取得できず、前記第2のユーザーの取引先として登録されている前記第1のユーザーが取得可能な前記第1のユーザーの情報を記憶する、請求項1に記載の登録装置。
【請求項4】
荷物の輸送を行うユーザー及び荷物の輸送の依頼を行うユーザーを含む複数のユーザーの情報を記憶する記憶部と、
前記複数のユーザーに含まれる第Aのユーザーから、前記複数のユーザーに含まれる第Bのユーザーに関連付けられたコードの入力を受けるコード入力部と、
前記コード入力部が前記コードの入力を受けた場合、前記第Aのユーザーと前記第Bのユーザーとを取引先として登録する登録部と、を備える登録装置。
【請求項5】
通信装置を備えた登録装置が備えるプロセッサーを、
荷物の輸送を行う第1のユーザー及び荷物の輸送の依頼を行う第2のユーザーを含む複数のユーザーの情報を記憶部に記憶する記憶制御部と、
前記第1のユーザー又は前記第2のユーザーによる、前記第1のユーザーと前記第2のユーザーとを取引先として登録することを示す指示の入力を受けるように前記通信装置を制御する入力制御部と、
前記通信装置が前記指示の入力を受けた場合、前記第1のユーザーと前記第2のユーザーとを前記取引先として登録する登録部と、して機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、登録装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
運送企業と荷主が新規に取引を開始する場合、ファックスなどを用いて取引に必要な情報のやりとりをしている。運送企業と荷主は、一例として、以下の(1)~(5)の手順で新規の取引を開始する。
【0003】
(1)運送企業又は荷主は、新規に取引を開始する取引先である荷主又は運送企業に、得意先登録依頼書をファックスなどで送信する。得意先登録依頼書は、新規の取引先に対して、取引に必要な情報(以下「取引必要情報」という。)を記載して返信することを依頼する書面である。
【0004】
(2)得意先登録依頼書を受け取った取引先は、得意先登録依頼書に取引に必要な情報を記入する。取引必要情報は、例えば、口座開設に必要な情報及び入金条件を含む。口座開設に必要な情報は、例えば、社名、住所及び請求方法などの企業情報を含む。入金条件は、例えば、入金サイト、支払い手段及び金銭のやりとりに関するその他の条件などを含む。入金サイトは、取引代金の締日から、実際の入金までの期間である。支払い手段は、取引代金の支払いに用いる手段である。支払い手段は、例えば、現金、手形、小切手、口座振替及びクレジットカードなどである。
【0005】
(3)得意先登録依頼書を受け取った取引先は、各種情報を記入した得意先登録依頼書を、当該得意先登録依頼書の送信元にファックスなどで返信する。
【0006】
(4)得意先登録依頼書の返信を受け取った運送企業又は荷主は、得意先登録依頼書に記入された情報に基づき、企業情報などを登録する。
【0007】
(5)得意先登録依頼書の返信を受け取った運送企業又は荷主は、信用調査会社から得られる情報、取引先のサイト及び金銭のやりとりに関する条件を用いて与信限度額などを設定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、運送企業と荷主が新規に取引を開始する場合に必要なやり取りを簡略化することができる登録装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
実施形態の登録装置は、記憶部、入力部及び登録部を備える。記憶部は、荷物の輸送を行う第1のユーザー及び荷物の輸送の依頼を行う第2のユーザーを含む複数のユーザーの情報を記憶する。入力部は、前記第1のユーザー又は前記第2のユーザーによる、前記第1のユーザーと前記第2のユーザーとを取引先として登録することを示す指示の入力を受ける。登録部は、前記入力部が前記指示の入力を受けた場合、前記第1のユーザーと前記第2のユーザーとを前記取引先として登録する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態に係る取引システム及び当該取引システムに含まれる構成要素の要部構成の一例を示すブロック図。
【
図2】
図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
【
図3】
図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
【
図4】
図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
【
図5】
図1中のサーバー装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施形態に係る取引システムについて図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、各部の縮尺を適宜変更している場合がある。また、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、説明のため、構成を省略して示している場合がある。また、各図面及び本明細書中において、同一の符号は同様の要素を示す。
図1は、実施形態に係る取引システム1及び取引システム1に含まれる構成要素の要部構成の一例を示すブロック図である。取引システム1は、取引サービスを提供するシステムである。取引システムを利用するユーザーは、主に運送企業及び荷主である。取引システムは、貨物自動車などを用いて荷物を輸送する運送企業と荷主との取引を支援するシステムである。取引システム1は、運送企業と荷主とが新規に取引を行う場合に当該運送企業と当該荷主とが取引先であることを登録するための機能を有する。また、取引システム1は、運送企業同士が新規に取引を行う場合に当該運送企業同士が取引先であることを登録するための機能を有する。取引システム1は、一例として、サーバー装置100及び端末装置200を含む。なお、
図1には、サーバー装置100及び端末装置200をそれぞれ1台のみ示しているが、各装置の台数は限定しない。また、取引システム1は、典型的には複数の端末装置200を含む。
【0013】
サーバー装置100及び端末装置200は、ネットワークNWに接続する。ネットワークNWは、典型的にはインターネットを含む通信網である。ネットワークNWは、典型的にはWAN(wide area network)を含む通信網である。ネットワークNWは、イントラネットなどのプライベートネットワークを含む通信網であっても良い。ネットワークNWは、LAN(local area network)を含む通信網であっても良い。また、ネットワークNWは、無線回線でも良いし有線回線でも良く、無線回線と有線回線とが混在していても良い。また、ネットワークNWは、専用線又は公衆携帯電話網などを含む通信網であっても良い。
【0014】
サーバー装置100は、取引サービスを提供するサーバーなどの装置である。サーバー装置100は、一例として、プロセッサー110、ROM(read-only memory)120、RAM(random-access memory)130、補助記憶装置140及び通信インターフェース150を含む。そして、バス160などが、これら各部を接続する。なお、サーバー装置100は、登録装置の一例である。
【0015】
プロセッサー110は、サーバー装置100の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分であり、各種演算及び処理などを行う。プロセッサー110は、例えば、CPU(central processing unit)、MPU(micro processing unit)、SoC(system on a chip)、DSP(digital signal processor)、GPU(graphics processing unit)、ASIC(application specific integrated circuit)、PLD(programmable logic device)又はFPGA(field-programmable gate array)などである。あるいは、プロセッサー110は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。また、プロセッサー110は、これらにハードウェアアクセラレーターなどを組み合わせたものであっても良い。プロセッサー110は、ROM120又は補助記憶装置140などに記憶されたファームウェア、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、サーバー装置100の各種の機能を実現するべく各部を制御する。また、プロセッサー110は、当該プログラムに基づいて後述する処理を実行する。なお、当該プログラムの一部又は全部は、プロセッサー110の回路内に組み込まれていても良い。
【0016】
ROM120及びRAM130は、プロセッサー110を中枢としたコンピューターの主記憶装置である。
ROM120は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM120は、上記のプログラムのうち、例えばファームウェアなどを記憶する。また、ROM120は、プロセッサー110が各種の処理を行う上で使用するデータなども記憶する。
RAM130は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM130は、プロセッサー110が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワークエリアなどとして利用される。RAM130は、典型的には揮発性メモリである。
【0017】
補助記憶装置140は、プロセッサー110を中枢としたコンピューターの補助記憶装置である。補助記憶装置140は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disk drive)又はフラッシュメモリなどである。補助記憶装置140は、上記のプログラムのうち、例えば、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどを記憶する。また、補助記憶装置140は、プロセッサー110が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー110での処理によって生成されたデータ及び各種の設定値などを記憶する。
【0018】
また、補助記憶装置140は、ユーザーDB141、取引先DB142及び招待DB143を記憶するデータベースである。
【0019】
ユーザーDB141は、取引サービスを利用するユーザーについての情報(以下「ユーザー情報」という。)を記憶及び管理する。ユーザーDB141は、例えば、各ユーザーについて、ユーザーID(identifier)と関連付けてユーザー情報を記憶する。ユーザー情報に含まれる各情報は、閲覧及び取得が可能なユーザーの種類に応じて3種類の情報がある。当該3種類の情報を、例えば、レベル1の情報~レベル3の情報というものとする。レベル1の情報は、どのユーザーでも閲覧及び取得が可能な情報である。レベル2の情報を閲覧及び取得可能なユーザーは、そのユーザー自身及び当該ユーザーと取引先として登録されているユーザーである。レベル3の情報を閲覧及び取得可能なユーザーは、そのユーザー自身である。ユーザーが自身のユーザー情報のうちのどの情報をどのレベルとするかは設定可能であっても良い。また、当該設定は、デフォルトの値が定められていても良い。デフォルトの設定におけるレベル1の情報は、例えば、企業名及び企業住所などの誰から見られても良いような情報である。デフォルトの設定におけるレベル2の情報は、例えば、取引必要情報のうち、レベル1でない情報を含む。なお、取引サービスを利用するユーザーには、2種類の属性がある。当該属性は、運送属性と荷主属性である。運送属性を持つユーザー(以下「運送ユーザー」という。)は、荷物の輸送を行うユーザーである。したがって、運送企業などは、運送ユーザーである。荷主属性を持つユーザー(以下「荷主ユーザー」)は、運送企業に荷物の輸送を依頼する荷主となるユーザーである。なお、運送属性と荷主属性の両方の属性を持つユーザーがいても良い。この場合のユーザーは、荷物の輸送と荷物の輸送の依頼の両方を行うユーザーである。なお、ユーザーDB141は、荷物の輸送を行う第1のユーザー及び荷物の輸送の依頼を行う第2のユーザーを含む複数のユーザーの情報を記憶する記憶部の一例である。したがって、ユーザーDB141は、記憶部の一例である。
【0020】
取引先DB142は、どのユーザーがどのユーザーと取引先であるかを示す情報を記憶及び管理するデータベースである。
【0021】
招待DB143は、招待情報を記憶するデータベースである。招待情報については後述する。
【0022】
通信インターフェース150は、サーバー装置100がネットワークNWなどを介して通信するためのインターフェースである。なお、通信インターフェース150は、通信装置の一例である。
【0023】
バス160は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、サーバー装置100の各部で授受される信号を伝送する。
【0024】
端末装置200は、取引サービスを利用することができる装置である。端末装置200は、例えば、PC(personal computer)、タブレット端末、又はスマートホンなどの汎用のコンピューターである。あるいは、端末装置200は、取引サービスを利用するための専用の装置であっても良い。端末装置200は、一例として、プロセッサー210、ROM220、RAM230、補助記憶装置240、通信インターフェース250、入力デバイス260及び表示デバイス270を含む。そして、バス280などが、これら各部を接続する。
【0025】
プロセッサー210は、端末装置200の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分であり、各種演算及び処理などを行う。プロセッサー210は、例えば、CPU、MPU、SoC、DSP、GPU、ASIC、PLD又はFPGAなどである。あるいは、プロセッサー210は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。また、プロセッサー210は、これらにハードウェアアクセラレーターなどを組み合わせたものであっても良い。プロセッサー210は、ROM220又は補助記憶装置240などに記憶されたファームウェア、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、端末装置200の各種の機能を実現するべく各部を制御する。また、プロセッサー210は、当該プログラムに基づいて後述する処理を実行する。なお、当該プログラムの一部又は全部は、プロセッサー210の回路内に組み込まれていても良い。
【0026】
ROM220及びRAM230は、プロセッサー210を中枢としたコンピューターの主記憶装置である。
ROM220は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM220は、上記のプログラムのうち、例えばファームウェアなどを記憶する。また、ROM220は、プロセッサー210が各種の処理を行う上で使用するデータなども記憶する。
RAM230は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM230は、プロセッサー210が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワークエリアなどとして利用される。RAM230は、典型的には揮発性メモリである。
【0027】
補助記憶装置240は、プロセッサー210を中枢としたコンピューターの補助記憶装置である。補助記憶装置240は、例えばEEPROM、HDD又はフラッシュメモリなどである。補助記憶装置240は、上記のプログラムのうち、例えば、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどを記憶する。また、補助記憶装置240は、プロセッサー210が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー210での処理によって生成されたデータ及び各種の設定値などを記憶する。
【0028】
補助記憶装置240が記憶するプログラムは、取引サービスを利用することができるアプリケーションソフトウェア(以下「端末アプリ」という。)を含む。端末アプリは、取引サービスを利用するための専用のソフトウェアであっても良いし、ウェブブラウザーなどの非専用のソフトウェアであっても良い。
【0029】
通信インターフェース250は、端末装置200がネットワークNWなどを介して通信するためのインターフェースである。
【0030】
入力デバイス260は、端末装置200の操作者による操作を受け付ける。入力デバイス260は、例えば、キーボード、キーパッド、タッチパッド、マウス又はコントローラーなどである。また、入力デバイス260は、音声入力用のデバイスであっても良い。
【0031】
表示デバイス270は、端末装置200の操作者などに各種情報を通知するための画面を表示する。表示デバイス270は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(electro-luminescence)ディスプレイなどのディスプレイである。また、入力デバイス260及び表示デバイス270としては、タッチパネルを用いることもできる。すなわち、タッチパネルが備える表示パネルを表示デバイス270として、タッチパネルが備える、タッチ入力によるポインティングデバイスを入力デバイス260として用いることができる。
【0032】
バス280は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、端末装置200の各部で授受される信号を伝送する。
【0033】
以下、実施形態に係る取引システム1の動作を
図2~
図5などに基づいて説明する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
図2~
図4は、端末装置200のプロセッサー210による処理の一例を示すフローチャートである。プロセッサー210は、例えば、ROM220又は補助記憶装置240などに記憶されたプログラムに基づいて
図2~
図4の処理を実行する。
図5は、サーバー装置100のプロセッサー110による処理の一例を示すフローチャートである。プロセッサー110は、例えば、ROM120又は補助記憶装置140などに記憶されたプログラムに基づいて
図5の処理を実行する。
【0034】
端末装置200のプロセッサー210は、例えば、端末アプリを用いて
図2~
図4の処理を実行する。
【0035】
プロセッサー210は、例えば、端末アプリを起動したことに応じて
図2~
図4に示す処理を開始する。あるいは、プロセッサー210は、ウェブブラウザーを用いて取引サービスのウェブページにアクセスしたことに応じて
図2~
図4に示す処理を開始する。なお、取引サービスの機能のうちの一部又は全部は、利用するために取引サービスにログインしている必要があるものとする。端末装置200は、例えば、ユーザーIDを使用して配車サービスにログインする。当該ログインは、自動で行うものであっても良いし、端末装置200の操作者による操作を必要とするものであっても良い。端末装置200は、取引サービスにログイン中である場合、ログインに使用したユーザーIDを記憶している。当該ユーザーIDを以下「ログインID」という。
【0036】
図2のステップST10において端末装置200のプロセッサー210は、新規にユーザー登録するか否かを判定する。プロセッサー210は、新規にユーザー登録すると判定しないならば、ステップST10においてNoと判定してステップST11へと進む。
【0037】
ステップST11においてプロセッサー210は、ユーザー情報の登録内容を変更するか否かを判定する。プロセッサー210は、ユーザー情報の登録内容を変更すると判定しないならば、ステップST11においてNoと判定してステップST12へと進む。
【0038】
ステップST12においてプロセッサー210は、新規に取引先を登録するか否かを判定する。プロセッサー210は、新規に取引先を登録すると判定しないならば、ステップST12においてNoと判定して
図3のステップST13へと進む。
【0039】
ステップST13においてプロセッサー210は、通信インターフェース250によって招待メッセージが受信されたか否かを判定する。プロセッサー210は、招待メッセージが受信されないならば、ステップST13においてNoと判定してステップST14へと進む。
【0040】
ステップST14においてプロセッサー210は、新規取引先として登録することを示す招待メッセージを表示するか否かを判定する。プロセッサー210は、招待メッセージを表示すると判定しないならば、ステップST14においてNoと判定してステップST15へと進む。
【0041】
ステップST15においてプロセッサー210は、承認依頼コードの入力を受け付けるか否かを判定する。プロセッサー210は、承認依頼コードの入力を受け付けると判定しないならば、ステップST15においてNoと判定して
図4のステップST16へと進む。なお、承認依頼コードについては後述する。
【0042】
ステップST16においてプロセッサー210は、取引先についての情報を表示するか否かを判定する。プロセッサー210は、取引先についての情報を表示すると判定しないならば、ステップST16においてNoと判定して
図2のステップST10へと戻る。かくして、プロセッサー210は、新規にユーザー登録すると判定するか、ユーザー情報の登録内容を変更すると判定するか、新規に取引先を登録すると判定するか、招待メッセージが受信されるか、招待メッセージを表示すると判定するか、承認依頼コードの入力を受け付けると判定するか、取引先についての情報を表示すると判定するまで
図2~
図4のステップST10~ステップST16を繰り返す待受状態(ループ)となる。
【0043】
端末装置200の操作者は、新規にユーザー登録する場合、新規にユーザー登録を行うことを取引システム1に指示する操作を入力デバイス260を用いて行う。プロセッサー210は、例えば、当該操作が行われた場合、新規にユーザー登録すると判定する。
【0044】
プロセッサー210は、
図2~
図4のステップST10~ステップST16を繰り返す待受状態にあるときに新規にユーザー登録すると判定するならば、
図2のステップST10においてYesと判定してステップST17へと進む。
【0045】
ステップST17においてプロセッサー210は、新規入力画面の表示に必要なデータの一部又は全部をサーバー装置100から取得する。あるいは、プロセッサー210は、新規入力画面の表示に必要なデータの全部を補助記憶装置240から取得する。プロセッサー210は、取得したデータを用いて、新規入力画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、新規入力画面を表示する。
【0046】
新規入力画面は、新規にユーザー登録する場合に、ユーザー情報などの各種情報を入力するための画面である。新規入力画面は、例えば、新規入力欄及び決定ボタンを含む。
【0047】
新規入力欄は、新規にユーザー登録する場合にユーザー情報を入力するための入力欄である。新規入力画面は、典型的には、入力が必須の新規入力欄と、入力が必須でない新規入力欄を含む。新規入力欄に入力可能なユーザー情報は、例えば、企業名、企業名の読み、企業コード、郵便番号、住所、住所のビル名、住所の部屋番号、電話番号、ファックス番号、代表者名、計上区分、ウェブサイトのURL、ユーザーの属性、業種、適格請求書発行事業者番号、資本金、外部連携用のID、決算月、週間開始日、月次集計締日、利用可能車両上限、サービス区分、銀行口座に関する情報、帳票に関するその他の情報、各種の設定に関する情報、各営業所についての情報、企業に所属している従業員についての情報、各従業員の人件費についての情報及び運送案件に関する情報及びその他情報を含む。なお、計上区分は、請求書の日付(計上日)を示す。計上区分の種類には、例えば、発日及び着日がある。発日は、荷物の積み日を請求書の日付とするものである。着日は、荷物の降し日を請求書の日付とするものである。週間開始日は、何曜日を週の開始とするかを示す。月次集計締日は、月次の決算の締め日を示す。利用可能車両上限は、例えば、ユーザーが運用可能な運送用の車両の数を示す。サービス区分は、ユーザーが取引サービスの有償ユーザーであるか無償ユーザーであるかを示す。各営業所についての情報は、各営業所の名称及び住所、各営業所に所属する各車両についての情報並びに各営業所に関するその他の情報を含む。また、荷主ユーザーのユーザー情報は、荷物の輸送の依頼に関する情報を含む。
【0048】
なお、各営業所についての情報は、営業所ごとに情報のレベルを変更可能であっても良い。例えば、第一営業所~第四営業所の4つの営業所があるとする。この場合において第一営業所をレベル1、第二営業所及び第三営業所をレベル2、第四営業所をレベル3と設定したとする。この場合、第一営業所の情報は、どのユーザーでも閲覧が可能である。第二営業所の情報は、その営業所を運用するユーザー自身及び当該ユーザーと取引先として登録されているユーザーが閲覧可能である。第四営業所の情報は、その営業所を運用するユーザーのみが閲覧可能である。
【0049】
決定ボタンは、新規入力欄に入力したユーザー情報で新規ユーザー登録を行うように取引システム1に指示する場合に操作者が操作するためのボタンである。なお、決定ボタンは、入力が必須の新規入力欄全てに情報が入力されている場合にのみ操作ができるようになっていても良い。
【0050】
ステップST18においてプロセッサー210は、決定ボタンが操作されるのを待ち受ける。プロセッサー210は、決定ボタンが操作されたならば、ステップST18においてYesと判定してステップST19へと進む。
【0051】
ステップST19においてプロセッサー210は、登録要求を生成する。登録要求は、新規入力画面の新規入力欄に入力されたユーザー情報を含む。登録要求は、当該ユーザー情報を用いて新規のユーザー登録を行うように要求する情報である。プロセッサー210は、登録要求を生成した後、当該登録要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該登録要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該登録要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0052】
一方、
図5のステップST61においてサーバー装置100のプロセッサー110は、通信インターフェース150によって登録要求が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、登録要求が受信されないならば、ステップST61においてNoと判定してステップST62へと進む。
【0053】
ステップST62においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって保存情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、保存情報が受信されないならば、ステップST62においてNoと判定してステップST63へと進む。
【0054】
ステップST63においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって招待情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、招待情報が受信されないならば、ステップST63においてNoと判定してステップST64へと進む。
【0055】
ステップST64においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって承諾情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、承諾情報が受信されないならば、ステップST64においてNoと判定してステップST65へと進む。
【0056】
ステップST65においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって拒否情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、拒否情報が受信されないならば、ステップST65においてNoと判定してステップST67へと進む。
【0057】
ステップST66においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によってコード情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、コード情報が受信されないならば、ステップST66においてNoと判定してステップST67へと進む。
【0058】
ステップST67においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって変更情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、変更情報が受信されないならば、ステップST67においてNoと判定してステップST68へと進む。
【0059】
ステップST68においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって取引情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、取引情報が受信されないならば、ステップST68においてNoと判定してステップST61へと戻る。かくして、プロセッサー110は、保存情報、招待情報、承諾情報、拒否情報、コード情報、変更情報、又は取引情報が受信されるまでステップST61~ステップST68を繰り返す待受状態となる。なお、保存情報、招待情報、承諾情報、拒否情報、コード情報、変更情報及び取引情報については後述する。
【0060】
プロセッサー110は、ステップST61~ステップST68を繰り返す待受状態にあるときに登録要求が受信されたならば、ステップST61においてYesと判定してステップST69へと進む。
【0061】
ステップST69においてプロセッサー110は、ステップST61で受信された登録要求を用いて新規のユーザー登録を行う。このために、プロセッサー110は、新規にユーザーIDを発行する。そして、プロセッサー110は、新規に発行したユーザーIDと関連付けて、当該登録要求に含まれるユーザー情報をユーザーDB141に記憶する。
【0062】
以上より、プロセッサー110は、ステップST69の処理を行うことで、ユーザーの情報を記憶部に記憶する記憶制御部の一例として機能する。
【0063】
ステップST70においてプロセッサー110は、承認依頼コードを発行する。プロセッサー110は、発行した承認依頼コードを、ユーザー情報として、ステップST69で発行したユーザーIDと関連付けてユーザーDB141に記憶する。
【0064】
承認依頼コードは、例えば、ユーザーごとにユニークな情報である。承認依頼コードは、例えば、ユーザーごとにユニークな文字列である。承認依頼コードは、使用可能期限が設定されていても良い。承認依頼コードは、時間によって変化するものであっても良い。承認依頼コードは、使用するごとに変化するものであっても良い。承認依頼コードは、使用可能な回数の上限が設定されていても良い。承認依頼コードは、承認依頼コードが示すユーザーを、別のユーザーが新規取引先として登録しやすくするための情報である。例えば、ユーザーU1及びユーザーU2が、ユーザーU1とユーザーU2との間で新規に取引先としての登録をしたいとする。この場合、例えば、ユーザーU2は、自身の承認依頼コード及び企業名をユーザーU1に伝える。承認依頼コード及び企業名を伝える方法は問わず、例えば、電子メール、インスタントメッセージ、ダイレクトメッセージ、文書、及び口頭などを用いることができる。ユーザーU1は、ユーザーU2から伝えられた承認依頼コード及び企業名を入力することで、ユーザーU2との間で取引先の登録を行うことができる。承認依頼コードを用いた取引先の登録の方法については、後でさらに説明する。なお、ユーザーU1は、第Aのユーザーの一例である。ユーザーU2は、第Bのユーザーの一例である。
【0065】
ステップST71においてプロセッサー110は、登録情報を生成する。登録情報は、一例として、承認依頼コード及び企業名を含む。当該承認依頼コードは、ステップST70で発行されたものである。当該企業名は、ステップST69で記憶されたユーザー情報に含まれるものである。登録情報は、当該承認依頼コード及び当該企業名をユーザーに通知するための情報である。登録情報は、新規のユーザー登録が完了したことを示す情報である。プロセッサー110は、登録情報を生成した後、当該登録情報を端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該登録情報を端末装置200に送信する。送信された当該登録情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST71の処理の後、ステップST61へと戻る。
【0066】
一方、
図2のステップST20において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって登録情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、登録情報が受信されたならば、ステップST20においてYesと判定してステップST21へと進む。
【0067】
ステップST21においてプロセッサー210は、ステップST20で受信された登録情報が示す内容を表示デバイス270に表示される。当該内容は、例えば、新規のユーザー登録が完了したことを示す文字列、承認依頼コード及び企業名である。なお、プロセッサー210は、登録情報の受信時以外にも、承認依頼コード及び企業名をサーバー装置100から取得して、表示デバイス270に表示することができる。
【0068】
端末装置200の操作者は、登録済みのユーザー情報を変更する場合、ユーザー情報の変更を取引システム1に指示する操作を入力デバイス260を用いて行う。プロセッサー210は、例えば、当該操作が行われた場合、ユーザー情報の登録内容を変更すると判定する。
【0069】
プロセッサー210は、
図2~
図4のステップST10~ステップST16を繰り返す待受状態にあるときにユーザー情報の登録内容を変更すると判定するならば、
図2のステップST11においてYesと判定してステップST22へと進む。
【0070】
ステップST22においてプロセッサー210は、変更入力画面の表示に必要なデータの一部又は全部をサーバー装置100から取得する。変更入力画面は、ユーザー情報などの各種情報を入力及び変更を行うための画面である。なお、プロセッサー210は、登録済みのユーザー情報もサーバー装置100から取得する。この際、プロセッサー210は、ログインIDをサーバー装置100に送信する。サーバー装置100は、ユーザーDB141を参照して、当該ログインIDに関連付けられたユーザー情報を、当該ログインIDの送信元の端末装置200に送信する。
【0071】
プロセッサー210は、サーバー装置100から取得したデータを用いて変更入力画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、変更入力画面を表示する。
【0072】
変更入力画面は、ユーザー情報の登録内容を変更する場合に、ユーザー情報などの各種情報を入力するための画面である。変更入力画面は、例えば、変更入力欄及び戻るボタンを含む。変更入力欄は、ユーザー情報の入力及び変更を行うための入力欄である。変更入力画面の表示が開始された時点の各変更入力欄は、ユーザーDB141に登録済みのユーザー情報を表示する。すなわち、各変更入力欄は、ユーザーDB141に登録済みのユーザー情報が入力された状態である。変更入力欄に入力するユーザー情報は、例えば、新規入力画面と同様に、企業名、企業名の読み、企業コード、郵便番号、住所、住所のビル名、住所の部屋番号、電話番号、ファックス番号、代表者名、計上区分、ウェブサイトのURL、ユーザーの属性、業種、適格請求書発行事業者番号、資本金、外部連携用のID、決算月、週間開始日、月次集計締日、利用可能車両上限、サービス区分、銀行口座に関する情報、帳票に関するその他の情報、各種の設定に関する情報、各営業所についての情報、企業に所属している従業員についての情報、各従業員の人件費についての情報及び運送案件に関する情報及びその他情報を含む。ただし、新規入力画面と変更入力画面では、入力可能なユーザー情報が異なっていても良い。
【0073】
戻るボタンは、変更入力画面の表示を終了して元の画面に戻るように取引システム1に指示する場合に操作者が操作するためのボタンである。
【0074】
ステップST23においてプロセッサー210は、変更入力画面の表示を終了して元の画面に戻るか否かを判定する。プロセッサー210は、変更入力画面の表示を終了して元の画面に戻ると判定しないならば、ステップST23においてNoと判定してステップST24へと進む。
【0075】
ステップST24においてプロセッサー210は、変更入力画面の変更入力欄にユーザー情報が入力されたか否かを判定する。なお、変更入力欄へのユーザー情報の入力は、変更入力欄に入力済みの情報が変更されるものも含む。プロセッサー210は、変更入力画面のいずれの変更入力欄にもユーザー情報が入力されないならば、ステップST24においてNoと判定してステップST23へと戻る。かくして、プロセッサー210は、変更入力画面の表示を終了して元の画面に戻ると判定するか、変更入力画面の変更入力欄にユーザー情報が入力されるまでステップST23及びステップST24を繰り返す待受状態となる。
【0076】
プロセッサー210は、例えば、変更入力画面の表示を終了して元の画面に戻るためのボタンに対する操作などの、変更入力画面の表示を終了して元の画面に戻ることを取引システム1に指示する操作が行われたならば、変更入力画面の表示を終了して元の画面に戻ると判定する。
プロセッサー210は、ステップST23及びステップST24を繰り返す待受状態にあるときに変更入力画面の表示を終了して元の画面に戻ると判定するならば、ステップST23においてYesと判定してステップST11へと戻る。この際、プロセッサー210は、変更入力画面の表示を終了させる。
【0077】
プロセッサー210は、ステップST23及びステップST24を繰り返す待受状態にあるときに変更入力画面のいずれかの変更入力欄にユーザー情報が入力されたならば、ステップST24においてYesと判定してステップST25へと進む。
【0078】
ステップST25においてプロセッサー210は、変更入力画面の変更入力欄に入力されたユーザー情報をユーザーDB141に保存する。このために、プロセッサー210は、保存情報を生成する。保存情報は、ログインID、及び変更入力画面の変更入力欄に入力されたユーザー情報を含む。保存情報は、当該ユーザー情報を記憶するように要求する情報である。プロセッサー210は、保存情報を生成した後、当該保存情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該保存情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該保存情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST25の処理の後、ステップST23へと戻る。
【0079】
プロセッサー110は、ステップST61~ステップST68を繰り返す待受状態にあるときに保存情報が受信されたならば、ステップST62においてYesと判定してステップST72へと進む。
【0080】
ステップST72においてプロセッサー110は、ステップST62において受信された保存情報に含まれるユーザー情報をユーザーDB141に記憶する。プロセッサー110は、保存情報に含まれるユーザーIDと関連付けて当該ユーザー情報を記憶する。プロセッサー110は、ステップST72の処理の後、ステップST62へと戻る。
【0081】
以上より、プロセッサー110は、ステップST72の処理を行うことで、ユーザーの情報を記憶部に記憶する記憶制御部の一例として機能する。
【0082】
端末装置200の操作者は、承認依頼コードを用いずに新規に取引先を登録したい場合、取引先を登録することを取引システム1に示す操作を入力デバイス260を用いて行う。プロセッサー210は、例えば、当該操作が行われた場合、新規に取引先を登録すると判定する。
【0083】
端末装置200のプロセッサー210は、
図2~
図4のステップST10~ステップST16を繰り返す待受状態にあるときに新規に取引先を登録すると判定するならば、
図2のステップST12においてYesと判定してステップST26へと進む。
【0084】
ステップST26においてプロセッサー210は、選択画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、選択画面を表示する。
なお、プロセッサー210は、選択画面の表示に必要なデータの一部又は全部をサーバー装置100から取得する。
【0085】
選択画面は、新規の取引先とするユーザーを選択するための画面である。選択画面は、例えば、ユーザーを検索する機能を有する。選択画面は、検索条件に合致するユーザーの一覧を表示する。なお、当該一覧に表示されるユーザー情報は、レベル1の情報である。ユーザーの検索のために、プロセッサー210は、通信インターフェース250を制御して、検索条件をサーバー装置100に送信する。サーバー装置100のプロセッサー110は、検索条件に合致するユーザーをユーザーDB141から抽出する。そして、プロセッサー110は、通信インターフェース150を制御して、抽出したユーザーの一覧を端末装置200に送信する。当該一覧は、レベル1の情報を含み、レベル2以上の情報を含まない。当該一覧は、例えば、各ユーザーについて、ユーザーID及び企業名などのユーザー情報の一部を含む。プロセッサー210は、サーバー装置100から受信した当該一覧を検索結果として選択画面に表示する。端末装置200の操作者は、検索結果として表示されたユーザー一覧の中から、新規の取引先としたい所望のユーザーを選択する。
【0086】
また、選択画面は、ユーザーごとにユニークな文字列を入力することにより、ユーザーを選択する機能を有する。ユーザーごとにユニークな文字列は、例えば、ユーザーID、ユーザー名又はURL(uniform resource locator)などである。プロセッサー210は、当該文字列が入力された場合、通信インターフェース250を制御して、当該文字列をサーバー装置100に送信する。サーバー装置100のプロセッサー110は、ユーザーDB141を参照して、当該文字列に対応するユーザーを特定する。ユーザーDB141は、当該文字列を対応するユーザーのユーザーIDと関連付けて記憶している。そして、プロセッサー110は、通信インターフェース150を制御して、特定したユーザーについて、ユーザーID及び企業名などのユーザー情報の一部を送信する。プロセッサー210は、サーバー装置100から受信した当該ユーザー情報を選択画面に表示する。
【0087】
なお、運送ユーザーが選択画面において選択できるユーザーは、荷主ユーザーに限られていても良い。荷主ユーザーが選択画面において選択できるユーザーは、運送ユーザーに限られていても良い。
【0088】
また、選択画面は、選択画面の表示を終了して元の画面に戻るための戻るボタンを含む。
【0089】
ステップST27においてプロセッサー210は、選択画面の表示を終了して元の画面に戻るか否かを判定する。プロセッサー210は、選択画面の表示を終了して元の画面に戻ると判定しないならば、ステップST27においてNoと判定してステップST28へと進む。
【0090】
ステップST28においてプロセッサー210は、選択画面においてユーザーが選択されたか否かを判定する。プロセッサー210は、選択画面においてユーザーが選択されていないならば、ステップST28においてNoと判定してステップST27へと戻る。かくして、プロセッサー210は、選択画面の表示を終了して元の画面に戻ると判定するか、選択画面においてユーザーが選択されるまでステップST27及びステップST28を繰り返す待受状態となる。
【0091】
プロセッサー210は、例えば、選択画面の表示を終了して元の画面に戻るためのボタンに対する操作などの、選択画面の表示を終了して元の画面に戻ることを取引システム1に指示する操作が行われたならば、選択画面の表示を終了して元の画面に戻ると判定する。
プロセッサー210は、ステップST27及びステップST28を繰り返す待受状態にあるときに選択画面の表示を終了して元の画面に戻ると判定するならば、ステップST27においてYesと判定してステップST11へと戻る。
【0092】
プロセッサー210は、ステップST27及びステップST28を繰り返す待受状態にあるときに選択画面においてユーザーが選択されたならば、ステップST28においてYesと判定してステップST29へと進む。
【0093】
ステップST29においてプロセッサー210は、確認画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、確認画面を表示する。
【0094】
確認画面は、選択画面において選択されたユーザーに招待メッセージを送信することの確認を行うための画面である。招待メッセージは、新規の取引先として登録することを示すメッセージである。確認画面は、例えば、キャンセルボタン及び送信ボタンを含む。キャンセルボタンは、招待メッセージの送信をキャンセルするように取引システム1に指示する場合に操作するためのボタンである。送信ボタンは、招待メッセージを送信するように取引システム1に指示する場合に操作するためのボタンである。
【0095】
ステップST30においてプロセッサー210は、招待メッセージの送信をキャンセルする操作が行われたか否かを判定する。すなわちプロセッサー210は、キャンセルボタンを操作するなどの予め定められた操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー210は、招待メッセージの送信をキャンセルする操作が行われないならば、ステップST30においてNoと判定してステップST31へと進む。
【0096】
ステップST31においてプロセッサー210は、招待メッセージを送信する操作が行われたか否かを判定する。すなわちプロセッサー210は、送信ボタンを操作するなどの予め定められた操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー210は、招待メッセージを送信する操作が行われないならば、ステップST31においてNoと判定してステップST30へと戻る。かくして、プロセッサー210は、招待メッセージの送信をキャンセルする操作が行われるか、招待メッセージを送信する操作が行われるまでステップST30及びステップST31を繰り返す待受状態となる。
【0097】
プロセッサー210は、ステップST30及びステップST31を繰り返す待受状態にあるときに招待メッセージの送信をキャンセルする操作が行われたならば、ステップST30においてYesと判定してステップST26へと戻る。
【0098】
プロセッサー210は、ステップST30及びステップST31を繰り返す待受状態にあるときに招待メッセージを送信する操作が行われたならば、ステップST31においてYesと判定してステップST32へと進む。
【0099】
ステップST32においてプロセッサー210は、招待情報を生成する。招待情報は、例えば、招待元情報及び招待先情報を含む。招待元情報は、例えば、ログインIDを含む。当該ログインIDは、招待メッセージの送信元を示す。招待先情報は、招待メッセージの送信先のユーザーのユーザーIDを含む。プロセッサー210は、招待情報を生成した後、当該招待情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該招待情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該招待情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。なお、招待情報は、取引システム1内のメッセージであっても良いし、取引システム1以外のシステムにおけるメッセージであっても良いし、電子メールであっても良い。プロセッサー210は、ステップST32の処理の後、ステップST11へと戻る。なお、プロセッサー210は、ステップST11へと戻る前に、招待メッセージを送信したことを示す画像を表示デバイス270に表示させる。
【0100】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、
図5のステップST61~ステップST68を繰り返す待受状態にあるときに招待情報が受信されたならば、ステップST63においてYesと判定してステップST73へと進む。
【0101】
招待情報は、第1のユーザー又は第2のユーザーによる、第1のユーザーと第2のユーザーとを取引先として登録することを示す指示の一例である。したがって、プロセッサー110は、通信インターフェース150と協働して、ステップST63の処理を行うことで、当該指示の入力を受ける入力部の一例として機能する。また、プロセッサー110は、通信インターフェース150を制御してステップST63の処理を行うことで、入力制御部の一例として機能する。
【0102】
ステップST73においてプロセッサー110は、どのユーザーがどのユーザーに招待メッセージを送信したかが分かるように、例えば、ステップST63で受信された招待情報を招待DB143に記憶する。この際、プロセッサー110は、当該招待情報に招待IDを付与し、当該招待IDと関連付けて当該招待情報を記憶する。招待IDは、招待情報ごとにユニークな識別情報である。
【0103】
ステップST74においてプロセッサー110は、招待メッセージを生成する。招待メッセージは、送信元情報及び招待IDを含む。送信元情報は、招待メッセージの送信元のユーザーID及び企業名などのユーザー情報の一部を含む。当該ユーザーIDは、ステップST63で受信された招待情報中の招待元情報に含まれるユーザーIDと同一である。当該招待IDは、ステップST73で付与されたものである。またプロセッサー110は、当該ユーザーのユーザー情報を、ユーザーDB141から取得する。プロセッサー110は、招待メッセージを生成した後、当該招待メッセージを、ステップST63で受信された招待情報中の招待先情報が示すユーザーに送信する。すなわち、プロセッサー110は、例えば、当該招待メッセージを当該ユーザーが使用する端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該招待メッセージを当該端末装置200に送信する。送信された当該招待メッセージは、当該端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST74の処理の後、ステップST62へと戻る。
【0104】
一方、端末装置200のプロセッサー210は、
図2~
図4のステップST10~ステップST16を繰り返す待受状態にあるときに招待メッセージが受信されたならば、
図3のステップST13においてYesと判定してステップST33へと進む。
【0105】
ステップST33において端末装置200のプロセッサー210は、招待メッセージが来ていることを示す通知を行う。プロセッサー210は、例えば、招待メッセージが来ていることを示す画像を表示デバイス270に表示させる。プロセッサー210は、ステップST33の処理の後、ステップST11へと戻る。
【0106】
端末装置200の操作者は、招待メッセージが来ている場合、招待メッセージを開くように取引システム1に指示する操作を入力デバイス260を用いて行うことができる。プロセッサー210は、例えば、当該操作が行われたことに応じて招待メッセージを表示すると判定する。なお、招待メッセージが複数来ている場合には、プロセッサー210は、そのうちの1つを開くものとする。端末装置200の操作者は、どの招待メッセージを開くかを指定する操作を行っても良い。
【0107】
プロセッサー210は、
図2~
図4のステップST10~ステップST16を繰り返す待受状態にあるときに招待メッセージを表示するならば、
図3のステップST14においてYesと判定してステップST34へと進む。
【0108】
ステップST34においてプロセッサー210は、招待画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、招待画面を表示する。
【0109】
招待画面は、招待メッセージを表示するための画面である。また、招待画面は、拒否ボタン及び承諾ボタンを含む。拒否ボタンは、取引先として登録することを拒否する場合に操作するためのボタンである。承諾ボタンは、取引先として登録することを承諾する場合に操作するためのボタンである。
【0110】
ステップST35においてプロセッサー210は、取引先として登録することを拒否する操作が行われたか否かを判定する。すなわちプロセッサー210は、拒否ボタンを操作するなどの予め定められた操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー210は、取引先として登録することを拒否する操作が行われないならば、ステップST35においてNoと判定してステップST36へと進む。
【0111】
ステップST36においてプロセッサー210は、取引先として登録することを承諾する操作が行われたか否かを判定する。すなわちプロセッサー210は、承諾ボタンを操作するなどの予め定められた操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー210は、取引先として登録することを承諾する操作が行われないならば、ステップST36においてNoと判定してステップST35へと戻る。かくして、プロセッサー210は、取引先として登録することを拒否する操作が行われるか、取引先として登録することを承諾する操作が行われるまでステップST35及びステップST36を繰り返す待受状態となる。
【0112】
プロセッサー210は、ステップST35及びステップST36を繰り返す待受状態にあるときに取引先として登録することを承諾する操作が行われたならば、ステップST36においてYesと判定してステップST37へと進む。
【0113】
ステップST37においてプロセッサー210は、承諾情報を生成する。承諾情報は、招待画面に表示した招待メッセージに含まれる招待IDを含む。承諾情報は、当該招待IDで特定される招待メッセージについて、取引先として登録することを承諾することを示す。プロセッサー210は、承諾情報を生成した後、当該承諾情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該承諾情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該承諾情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST37の処理の後、
図2のステップST11へと戻る。
【0114】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、
図5のステップST61~ステップST68を繰り返す待受状態にあるときに承諾情報が受信されたならば、ステップST64においてYesと判定してステップST75へと進む。
【0115】
ステップST75においてプロセッサー110は、招待DB143を参照して、招待IDに関連付けられた招待情報を取得する。当該招待IDは、ステップST64において受信された承諾情報に含まれる招待IDである。そして、プロセッサー110は、当該招待情報中の招待元情報及び招待先情報のそれぞれからユーザーIDを取得する。さらに、プロセッサー110は、招待元情報及び招待先情報のそれぞれから取得した2つのユーザーID同士を関連付けて取引先DB142に登録する。取引先DB142において関連付けられた2つのユーザーIDは、当該2つのユーザーIDで特定される2人のユーザーが取引先であることを示す。
【0116】
以上より、プロセッサー110は、ステップST75の処理を行うことで、第1のユーザーと前記第2のユーザーとを取引先として登録する登録部の一例として機能する。
【0117】
また、端末装置200のプロセッサー210は、
図3のステップST35及びステップST36を繰り返す待受状態にあるときに取引先として登録することを拒否する操作が行われたならば、ステップST35においてYesと判定してステップST38へと進む。
【0118】
ステップST38においてプロセッサー210は、拒否情報を生成する。拒否情報は、招待画面に表示した招待メッセージに含まれる招待IDを含む。拒否情報は、当該招待IDで特定される招待メッセージについて、取引先として登録することを拒否することを示す。プロセッサー210は、拒否情報を生成した後、当該拒否情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該拒否情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該拒否情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST38の処理の後、
図2のステップST11へと戻る。
【0119】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、ステップST61~ステップST68を繰り返す待受状態にあるときに拒否情報が受信されたならば、ステップST65においてYesと判定してステップST76へと進む。また、プロセッサー110は、ステップST75の処理の後、ステップST76へと進む。
【0120】
ステップST76においてプロセッサー110は、招待DB143から招待情報を削除する。当該招待情報は、ステップST64において受信された承諾情報又はステップST65において受信された拒否情報に含まれる招待IDで特定される招待情報である。プロセッサー110は、ステップST76の処理の後、ステップST62へと戻る。
【0121】
以上のように、プロセッサー110は、取引先として登録することが招待メッセージの送信先のユーザーによって承諾された場合には取引先として登録し、拒否された場合には取引先として登録しない。したがって、プロセッサー110は、ステップST64、ステップST65、ステップST74及びステップST75の処理を行うことで、入力部が第1のユーザーによる指示の入力を受けた場合、第2のユーザーに対して、取引先として登録することを承諾するか否かの確認を行い、入力部が第2のユーザーによる指示の入力を受けた場合、第1のユーザーに対して、取引先として登録することを承諾するか否かの確認を行う、確認部の一例として機能する。
【0122】
端末装置200の操作者は、承認依頼コードを用いて新規に取引先を登録したい場合、承認依頼コードを入力を受け付けるように取引システム1に指示する操作を入力デバイス260を用いて行う。
【0123】
端末装置200のプロセッサー210は、
図2~
図4のステップST10~ステップST16を繰り返す待受状態にあるときにプロセッサー210は、例えば、当該操作が行われた場合、承認依頼コードの入力を受け付けると判定する。
【0124】
端末装置200のプロセッサー210は、
図2~
図4のステップST10~ステップST16を繰り返す待受状態にあるときに、承認依頼コードの入力を受け付けると判定するならば、
図3のステップST15においてYesと判定してステップST39へと進む。
【0125】
ステップST39においてプロセッサー210は、コード入力画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、コード入力画面を表示する。
【0126】
コード入力画面は、新規に取引先として登録したいユーザーに対応する承認依頼コード及び企業名を入力するための画面である。コード入力画面は、一例として、コード入力欄及び企業名入力欄を含む。コード入力欄は、承認依頼コードを入力するための入力欄である。企業名入力欄は、企業名を入力するための入力欄である。
【0127】
ステップST40においてプロセッサー210は、コード入力画面に承認依頼コード及び企業名が入力されるのを待ち受ける。プロセッサー210は、承認依頼コード及び企業名が入力されたならば、ステップST40においてYesと判定してステップST41へと進む。
【0128】
ステップST41においてプロセッサー210は、コード情報を生成する。コード情報は、ログインID、並びにコード入力画面において入力された承認依頼コード及び企業名を含む。コード情報は、当該ログインIDで特定されるユーザーと当該承認依頼コードで特定されるユーザーとを取引先として登録するように要求する情報である。プロセッサー210は、コード情報を生成した後、当該コード情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該コード情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該コード情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0129】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、
図5のステップST61~ステップST68を繰り返す待受状態にあるときにコード情報が受信されたならば、ステップST66においてYesと判定してステップST77へと進む。
【0130】
以上より、プロセッサー110は、コード情報を受信することで、複数のユーザーに含まれる第Aのユーザーから、複数のユーザーに含まれる第Bのユーザーに関連付けられたコードの入力を受けるコード入力部の一例として機能する。
【0131】
ステップST77においてプロセッサー110は、ステップST66で受信されたコード情報に含まれる承認依頼コードが正しいものであるか否かを判定する。プロセッサー110は、このために、ユーザーDB141を参照して、当該承認依頼コードが関連付けられたユーザーIDを取得する。プロセッサー110は、このユーザーIDが取得できなかった場合、すなわち当該承認依頼コードが関連付けられたユーザーIDが無い場合、承認依頼コードが正しいものでないと判定する。また、プロセッサー110は、当該ユーザーIDに関連付けられたユーザー情報として企業名を取得する。そして、プロセッサー110は、取得した企業名と、ステップST66で受信されたコード情報に含まれる企業名とを比較する。プロセッサー110は、比較した企業名が一致しないならば、承認依頼コードが正しいものでないと判定する。対して、プロセッサー110は、比較した企業名が一致するならば、承認依頼コードが正しいものであると判定する。プロセッサー110は、承認依頼コードが正しいものであると判定するならば、ステップST77においてYesと判定してステップST78へと進む。
【0132】
ステップST78においてプロセッサー110は、ステップST66で受信されたコード情報に含まれるログインIDと、ステップST77で取得したユーザーIDとを関連付けて取引先DB142に登録する。これにより、当該ログインIDで特定されるユーザーと、当該ユーザーIDで特定されるユーザーとは、取引先として登録される。
【0133】
以上より、プロセッサー110は、ステップST78の処理を行うことで、コード入力部がコードの入力を受けた場合、第Aのユーザーと第Bのユーザーとを取引先として登録する登録部の一例として機能する。
【0134】
プロセッサー110は、承認依頼コードが正しいものでないと判定するならば、ステップST77においてNoと判定してステップST79へと進む。また、プロセッサー110は、ステップST78の処理の後、ステップST79へと進む。
【0135】
ステップST79においてプロセッサー110は、結果情報を生成する。結果情報は、承認依頼コードの送信による取引先の登録に成功したか否かを通知する情報である。結果情報は、例えば、成功結果情報及び失敗結果情報の2種類がある。成功結果情報は、ステップST77においてYesと判定されている場合の結果情報である。成功結果情報は、取引先の登録に成功したことを示す。失敗結果情報は、ステップST77においてNoと判定されている場合の結果情報である。失敗結果情報は、取引先の登録に失敗したことを示す。また、失敗結果情報は、承認依頼コードが正しいもので無かったことを示す。プロセッサー110は、結果情報を生成した後、当該結果情報を端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該結果情報を端末装置200に送信する。送信された当該結果情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。
【0136】
一方、
図3のステップST42において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって結果情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、結果情報が受信されたならば、ステップST42においてYesと判定してステップST43へと進む。
【0137】
ステップST43においてプロセッサー210は、当該結果情報が示す内容を表示デバイス270に表示する。プロセッサー210は、ステップST43の処理の後、
図2のステップST10へと戻る。
【0138】
端末装置200の操作者は、取引先として登録済みのユーザーについての情報を確認したい場合などにおいて、当該情報を表示するように取引システム1に指示する操作を入力デバイス260を用いて行う。プロセッサー210は、例えば、当該操作が行われた場合、取引先についての情報を表示すると判定する。
【0139】
端末装置200のプロセッサー210は、
図2~
図4のステップST10~ステップST16を繰り返す待受状態にあるときに取引先についての情報を表示すると判定するならば、
図4のステップST16においてYesと判定してステップST44へと進む。
【0140】
ステップST44においてプロセッサー210は、一覧画面の表示に必要なデータの一部又は全部をサーバー装置100から取得する。そして、プロセッサー210は、一覧画面に対応した画像を生成する。さらに、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、一覧画面を表示する。
【0141】
一覧画面は、ログインIDで特定されるユーザーの取引先であるユーザーの一覧を含む画面である。なお、当該一覧に表示されるユーザー情報は、レベル2以下の情報である。プロセッサー210は、当該一覧を取得するために、通信インターフェース250を制御してログインIDをサーバー装置100に送信する。サーバー装置100のプロセッサー110は、取引先DB142を参照して、当該ログインIDに関連付けられた各ユーザーIDを特定する。そして、プロセッサー110は、ユーザーDB141を参照して、特定した各ユーザーIDに関連付けられたユーザー情報を取得する。当該ユーザー情報は、レベル2以下の情報のみである。プロセッサー110は、当該各ユーザーIDと、当該ユーザー情報のうち一覧画面の表示に必要な情報とを、取引先の一覧として端末装置200に送信する。
【0142】
一覧画面は、取引先の一覧について、各取引先を選択することができるようになっている。プロセッサー210は、ここで選択された取引先について、後述の取引先画面を表示する。
【0143】
また、一覧画面は、一覧画面の表示を終了して元の画面に戻るためのボタンを含む。
【0144】
ステップST45においてプロセッサー210は、一覧画面の表示を終了して元の画面に戻るか否かを判定する。プロセッサー210は、一覧画面の表示を終了して元の画面に戻ると判定しないならば、ステップST45においてNoと判定してステップST46へと進む。
【0145】
ステップST46においてプロセッサー210は、一覧画面中のいずれかの取引先が選択されたか否かを判定する。プロセッサー210は、一覧画面中のいずれかの取引先も選択されていないならば、ステップST46においてNoと判定してステップST45へと戻る。かくして、プロセッサー210は、一覧画面の表示を終了して元の画面に戻ると判定するか、一覧画面中のいずれかの取引先が選択されるまでステップST45及びステップST46を繰り返す待受状態となる。
【0146】
プロセッサー210は、例えば、一覧画面の表示を終了して元の画面に戻るためのボタンに対する操作などの、一覧画面の表示を終了して元の画面に戻ることを取引システム1に指示する操作が行われたならば、一覧画面の表示を終了して元の画面に戻ると判定する。
プロセッサー210は、ステップST45及びステップST46を繰り返す待受状態にあるときに一覧画面の表示を終了して元の画面に戻ると判定するならば、ステップST45においてYesと判定して
図2のステップST11へと戻る。
【0147】
プロセッサー210は、ステップST45及びステップST46を繰り返す待受状態にあるときに一覧画面中のいずれかの取引先が選択されたならば、ステップST46においてYesと判定してステップST47へと進む。
【0148】
ステップST47においてプロセッサー210は、取引先画面の表示に必要なデータの一部又は全部をサーバー装置100から取得する。そして、プロセッサー210は、取引先画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、取引先画面を表示する。
【0149】
取引先画面は、一覧画面において選択された取引先についての詳細な情報を表示する画面である。当該画面に表示される情報は、レベル2以下の情報である。プロセッサー210は、当該情報を取得するために、通信インターフェース250を制御して当該取引先のユーザーIDをサーバー装置100に送信する。サーバー装置100のプロセッサー110は、ユーザーDB142を参照して、当該ユーザーIDに関連付けられたユーザー情報を取得する。プロセッサー110は、当該ユーザー情報のうち取引先画面の表示に必要な情報を端末装置200に送信する。
【0150】
また、取引先画面は、当該取引先に関する各種の設定(以下「取引先設定」という。)を変更することができる機能を有する。取引先設定は、例えば、当該取引先との取引の与信限度額の設定及び取引にかかる決済の方法の設定などである。与信限度額は、売掛債権などの上限金額である。与信限度額は、例えば、取引1件ごとの上限及び全取引の合計の上限の2種類を設定可能である。なお、与信限度額を設定できるのは、運送ユーザーである。
【0151】
また、取引先画面は、当該取引先との各種取引を行うことができる機能を有する。各種取引は、荷物の運送の依頼及び荷物の運送の代金の決済などである。取引先画面は、取引の内容を入力することができる。また、取引先画面は、当該内容の取引を実行するように取引システム1に指示する場合に操作するための取引ボタンを含む。
【0152】
また、取引先画面は、取引先画面の表示を終了して元の画面に戻るためのボタンを含む。
【0153】
ステップST48においてプロセッサー210は、取引先画面の表示を終了して元の画面に戻るか否かを判定する。プロセッサー210は、取引先画面の表示を終了して元の画面に戻ると判定しないならば、ステップST48においてNoと判定してステップST49へと進む。
【0154】
ステップST49においてプロセッサー210は、取引先設定を変更するか否かを判定する。プロセッサー210は、取引先設定を変更すると判定しないならば、ステップST49においてNoと判定してステップST50へと進む。
【0155】
ステップST50においてプロセッサー210は、取引先と各種の取引を行うか否かを判定する。プロセッサー210は、例えば、取引ボタンの操作などの、取引を実行するように指示する操作が行われたことに応じて、取引先と各種の取引を行うと判定する。プロセッサー210は、取引先と各種の取引を行うと判定しないならば、ステップST50においてNoと判定してステップST48へと戻る。かくして、プロセッサー210は、取引先画面の表示を終了して元の画面に戻るか、取引先設定を変更するか、取引先と各種の取引を行うと判定するまでステップST48~ステップST50を繰り返す待受状態となる。
【0156】
プロセッサー210は、例えば、取引先画面の表示を終了して元の画面に戻るためのボタンに対する操作などの、取引先画面の表示を終了して元の画面に戻ることを取引システム1に指示する操作が行われたならば、取引先画面の表示を終了して元の画面に戻ると判定する。
プロセッサー210は、ステップST48~ステップST50を繰り返す待受状態にあるときに取引先画面の表示を終了して元の画面に戻るならば、ステップST48においてYesと判定してステップST44へと戻る。
【0157】
端末装置200の操作者は、取引先設定を変更したい場合、取引先設定を変更する操作を入力デバイス260を用いて行う。また、端末装置200の操作者は、取引先設定の変更内容を入力デバイス260を用いて入力する。
プロセッサー210は、ステップST48~ステップST50を繰り返す待受状態にあるときに取引先設定を変更すると判定するならば、ステップST49においてYesと判定してステップST51へと進む。
【0158】
ステップST51においてプロセッサー210は、変更情報を生成する。変更情報は、例えば、ログインID、一覧画面において選択された取引先のユーザーID及び取引先設定の変更内容を含む。プロセッサー210は、変更情報を生成した後、当該変更情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該変更情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該変更情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST51の処理の後、ステップST48へと戻る。
【0159】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、
図5のステップST61~ステップST68を繰り返す待受状態にあるときに変更情報が受信されたならば、ステップST67においてYesと判定してステップST80へと進む。
【0160】
ステップST80においてプロセッサー110は、ステップST80で受信された変更情報に含まれるログインIDに関連付けて、取引先設定に含まれる変更内容をユーザーDB141に記憶する。ユーザーDB141は、各ユーザーについて、取引先DB142に登録された取引先それぞれについての取引先設定を記憶及び管理する。プロセッサー110は、ステップST80の処理の後、ステップST62へと戻る。
【0161】
端末装置200の操作者は、取引先画面に表示された取引先と取引を行う場合、入力デバイス260を用いて取引の内容を取引先画面に入力する。
プロセッサー210は、ステップST48~ステップST50を繰り返す待受状態にあるときに取引先と各種の取引を行うならば、ステップST50においてYesと判定してステップST52へと進む。
【0162】
ステップST52においてプロセッサー210は、取引情報を生成する。取引情報は、ログインID、一覧画面において選択された取引先のユーザーID及び取引の内容を含む。取引情報は、当該ログインIDで特定されるユーザーと、当該ユーザーIDで特定されるユーザーの間で、当該内容の取引を行うために必要な処理を実行するように指示する情報である。プロセッサー210は、取引情報を生成した後、当該取引情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該取引情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該取引情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST52の処理の後、ステップST48へと戻る。
【0163】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、
図5のステップST61~ステップST68を繰り返す待受状態にあるときに取引情報が受信されたならば、ステップST68においてYesと判定してステップST81へと進む。
【0164】
ステップST81においてプロセッサー110は、ステップST68で受信された取引情報に基づき、当該取引情報が示す内容の取引のために必要な処理を実行する。
【0165】
例えば、取引の内容が荷物の輸送の依頼であれば、プロセッサー110は、荷物の輸送を依頼するメッセージを、取引情報に含まれるユーザーIDで特定されるユーザーに送信する。当該ユーザーIDは、一覧画面において選択された取引先のユーザーIDである。また、当該メッセージは、依頼の内容を含む。
【0166】
例えば、取引の内容が運送の代金の決済であれば、プロセッサー110は、取引情報に基づき決済を実行する。プロセッサー110は、当該決済について、例えば、銀行などの決済サーバーなどと協働して行う。
プロセッサー110は、ステップST81の処理の後、ステップST62へと戻る。
【0167】
実施形態の取引システム1は、運送企業及び荷主がユーザー登録をすることができる。また、各ユーザーは、他のユーザーを取引先として登録するように取引システム1に指示することができる。取引システム1は、当該指示に応じてユーザーとユーザーとを取引先として登録する。したがって、取引システム1のユーザーは、ファックスなどを用いた取引に必要な情報のやり取りを必要とせずに取引を開始することができる。すなわち、実施形態の取引システム1は、取引システム1を利用する運送企業と荷主との新規に取引を開始する場合に必要なやり取りを簡略化することができる。
【0168】
また、実施形態の取引システム1は、ユーザーが別のユーザーを取引先として登録する場合に、当該別のユーザーの承諾を必要とする。これにより、実施形態の取引システム1は、ユーザーが一方的に別のユーザーを取引先として登録することを防ぐ。
【0169】
また、実施形態の取引システム1は、ユーザーとユーザーが取引先として登録されている場合、お互いに取引先のレベル2の情報のオンラインでの閲覧及び取得が可能となる。レベル2までの情報は、例えば、取引必要情報を含む。したがって、実施形態の取引システム1を利用するユーザーは、新規に取引を開始する際に、取引先の情報の登録などの手間が不要である。
【0170】
上記の実施形態は、以下のような変形も可能である。
上記の実施形態では、取引システム1は、承認依頼コードと企業名の組み合わせを用いる。しかしながら、取引システム1は、企業名に代えて他の情報を用いても良い。当該他の情報は、例えば、ユーザー名である。
【0171】
上記の実施形態では、取引システム1は、承認依頼コードと企業名の組み合わせを用いる。しかしながら、取引システム1は、承認依頼コードだけを用いても良い。この場合、サーバー装置100のプロセッサー110は、ステップST77において企業名の比較を行わず、ユーザーIDが取得できた場合に承認依頼コードが正しいものであると判定する。
【0172】
プロセッサー110及びプロセッサー210は、上記実施形態においてプログラムによって実現する処理の一部又は全部を、回路のハードウェア構成によって実現するものであっても良い。
【0173】
実施形態の処理を実現するプログラムは、例えば装置内の非一時的な記憶媒体に記憶された状態で譲渡される。しかしながら、当該装置は、当該プログラムが記憶されない状態で譲渡されても良い。そして、当該プログラムが別途に譲渡され、当該装置へと書き込まれても良い。このときのプログラムの譲渡は、例えば、リムーバブルで非一時的な記憶媒体に記録して、あるいはインターネット又はLANなどのネットワークを介したダウンロードによって実現できる。
【0174】
以上、本発明の実施形態を説明したが、例として示したものであり、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の実施形態は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施可能である。
【符号の説明】
【0175】
1 取引システム
100 サーバー装置
110,210 プロセッサー
120,220 ROM
130,230 RAM
140,240 補助記憶装置
141 ユーザーDB
142 取引先DB
143 招待DB
150,250 通信インターフェース
160,280 バス
200 端末装置
260 入力デバイス
270 表示デバイス