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特開2024-122940案件管理装置、端末装置及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122940
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】案件管理装置、端末装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0834 20230101AFI20240902BHJP
【FI】
G06Q10/0834
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024030421
(22)【出願日】2024-02-29
(31)【優先権主張番号】P 2023029594
(32)【優先日】2023-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】504103984
【氏名又は名称】ウイングアーク1st株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【弁理士】
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(74)【代理人】
【識別番号】100212510
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 翔
(72)【発明者】
【氏名】加藤 由貢
(72)【発明者】
【氏名】大嶋 誉也
(57)【要約】
【課題】従来よりも配車にかかる案件の業務の手間を軽減することができる案件管理装置、端末装置及びプログラムを提供すること。
【解決手段】実施形態の案件管理装置は、発注受信部と、受注受信部及び記憶部を備える。発注受信部は、荷物を輸送する案件を発注する発注元が使用する第1の端末装置から、前記案件の発注先を示す情報を含む、前記案件についての情報を受信する。受注受信部は、前記発注先が使用する第2の端末装置から、前記案件を受注することを示す情報を受信する。記憶部は、前記案件についての情報を記憶し、前記受注受信部が前記案件を受注することを示す情報を受信した場合、前記案件が受注済みであることを記憶する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物を輸送する案件を発注する発注元が使用する第1の端末装置から、前記案件の発注先を示す情報を含む、前記案件についての情報を受信する発注受信部と
前記発注先が使用する第2の端末装置から、前記案件を受注することを示す情報を受信する受注受信部と、
前記案件についての情報を記憶し、前記受注受信部が前記案件を受注することを示す情報を受信した場合、前記案件が受注済みであることを記憶する記憶部と、を備える案件管理装置。
【請求項2】
前記受注受信部は、前記第2の端末装置から、前記案件を受注しないことを示す情報を受信し、
前記記憶部は、前記受注受信部が前記案件を受注しないことを示す情報を受信した場合、前記案件の受注が拒否されたことを記憶する、請求項1に記載の案件管理装置。
【請求項3】
前記受注受信部は、前記案件の輸送に使用する移動体を指定する情報を受信し、
前記記憶部は、前記案件に前記移動体を使用することを記憶する、請求項1に記載の案件管理装置。
【請求項4】
前記受注受信部は、前記移動体を運転する運転手を指定する情報を受信し、
前記記憶部は、前記移動体を前記運転手が運転することを記憶する、請求項3に記載の案件管理装置。
【請求項5】
前記受注受信部は、前記発注先を請求元とし、前記発注元を請求先とした、前記案件についての請求の金額を示す情報を受信し、
前記発注受信部は、前記第1の端末装置から、前記金額を承認することを示す情報を受信し、
前記記憶部は、前記金額を記憶し、前記発注受信部が前記金額を承認することを示す情報を受信した場合、前記金額が承認されたことを記憶する、請求項1に記載の案件管理装置。
【請求項6】
前記記憶部に記憶された前記案件についての情報を、着荷主が使用する第3の端末装置に送信する送信部をさらに備える、請求項1に記載の案件管理装置。
【請求項7】
前記案件についての情報を前記第1の端末装置、前記第2の端末装置及び前記案件で運送を行う運転手が使用する第4の端末装置から受信し、前記記憶部に記憶された前記案件についての情報を、前記第1の端末装置、前記第2の端末装置及び前記第4の端末装置に送信する通信部をさらに備え、
前記通信部によって受信された前記案件についての情報を記憶する、請求項1に記載の案件管理装置。
【請求項8】
前記案件で運送を行う運転手が使用する第4の端末装置から、前記案件中の各種の時間の長さが分かる情報を受信する時間受信部をさらに備え、
前記時間の長さを、前記第1の端末装置及び前記第2の端末装置に送信する時間送信部をさらに備える、請求項1に記載の案件管理装置。
【請求項9】
前記各種の時間は、荷物の積込及び降しにおける待機時間及び荷役作業時間を含み、
前記時間送信部は、荷物の積込及び降しにかかる予定の時間をさらに含む、請求項8に記載の案件管理装置。
【請求項10】
荷物を輸送する案件を発注する発注元が使用する第1の端末装置から、前記案件の発注先を示す情報を含む、前記案件についての情報を受信する発注受信部、前記発注先が使用する第2の端末装置から、前記案件を受注することを示す情報を受信する受注受信部、及び前記案件についての情報を記憶し、前記受注受信部が前記案件を受注することを示す情報を受信した場合、前記案件が受注済みであることを記憶する記憶部を備える案件管理装置とともに案件管理システムを構成し、
前記案件を受注することを示す入力を受ける受注入力部と、
前記受注入力部が前記案件を受注することを示す入力を受けた場合、前記案件を受注することを示す情報を前記案件管理装置に送信する受注送信部と、を備える前記端末装置。
【請求項11】
前記案件管理装置から取得した前記案件についての情報を用いて前記案件の帳票を生成し、前記帳票を出力する帳票出力部をさらに備える請求項10に記載の前記端末装置。
【請求項12】
通信装置を備える案件管理装置が備えるプロセッサーを、
荷物を輸送する案件を発注する発注元が使用する第1の端末装置から、前記案件の発注先を示す情報を含む、前記案件についての情報を受信するように前記通信装置を制御する発注受信制御部と
前記発注先が使用する第2の端末装置から、前記案件を受注することを示す情報を受信するように前記通信装置を制御する受注受信制御部と、
前記案件についての情報を記憶させ、前記通信装置が前記案件を受注することを示す情報を受信した場合、前記案件が受注済みであることを記憶させる記憶制御部と、して機能させるプログラム。
【請求項13】
荷物を輸送する案件を発注する発注元が使用する第1の端末装置から、前記案件の発注先を示す情報を含む、前記案件についての情報を受信する発注受信部、前記発注先が使用する第2の端末装置から、前記案件を受注することを示す情報を受信する受注受信部、及び前記案件についての情報を記憶し、前記受注受信部が前記案件を受注することを示す情報を受信した場合、前記案件が受注済みであることを記憶する記憶部を備える案件管理装置とともに案件管理システムを構成し、通信装置を備える端末装置が備えるプロセッサーを、
前記案件を受注することを示す入力を受ける受注入力部と、
前記受注入力部が前記案件を受注することを示す入力を受けた場合、前記案件を受注することを示す情報を前記案件管理装置に送信するように前記通信装置を制御する受注送信制御部と、して機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、案件管理装置、端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現状の配車業務は、分離及び二度打ちなどが発生して手間がかかる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-23073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、従来よりも配車にかかる案件の業務の手間を軽減することができる案件管理装置、端末装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の案件管理装置は、発注受信部と、受注受信部及び記憶部を備える。発注受信部は、荷物を輸送する案件を発注する発注元が使用する第1の端末装置から、前記案件の発注先を示す情報を含む、前記案件についての情報を受信する。受注受信部は、前記発注先が使用する第2の端末装置から、前記案件を受注することを示す情報を受信する。記憶部は、前記案件についての情報を記憶し、前記受注受信部が前記案件を受注することを示す情報を受信した場合、前記案件が受注済みであることを記憶する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】実施形態に係る配車システム及び当該配車システムに含まれる構成要素の要部構成の一例を示すブロック図。
図2図1中のサーバー装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図3図1中のサーバー装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図4図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図5図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図6図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図7図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図8図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図9図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図10図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図11図1中のサーバー装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図12図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図13図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図14】実運送体制管理簿の一例を示す図。
図15図1中の表示デバイスに表示される詳細領域の一例を示す図。
図16図1中の表示デバイスに表示される運行情報画面の一例を示す図。
図17図1中の表示デバイスに表示される管理画面の一例を示す図。
図18図1中の表示デバイスに表示される運行情報画面の一例を示す図。
図19図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図20図1中のサーバー装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図21図1中の表示デバイスに表示される配車マッチング画面の一例を示す図。
図22図1中の表示デバイスに表示される配車マッチング画面の一例を示す図。
図23図1中の表示デバイスに表示される配車マッチング画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態に係る配車システムについて図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、説明のため、構成を省略して示している場合がある。また、各図面及び本明細書中において、同一の符号は同様の要素を示す。
図1は、実施形態に係る配車システム1及び配車システム1に含まれる構成要素の要部構成の一例を示すブロック図である。なお、各装置の各構成要素は、内蔵であっても外付けであっても良い。配車システム1は、配車サービスを提供するシステムである。配車サービスを利用するユーザーは、主に、貨物自動車などを用いて荷物を輸送する運送企業及び当該荷物の荷主である。配車サービスは、荷物を輸送する案件についての配車及び請求を支援するサービスである。配車システム1は、一例として、サーバー装置100、端末装置200及び端末装置300を含む。なお、図1には、サーバー装置100、端末装置200及び端末装置300をそれぞれ1台のみ示しているが、各装置の台数は限定しない。また、配車システム1は、典型的には複数の端末装置200及び複数の端末装置300を含む。なお、配車システム1は、案件管理システムの一例である。
【0008】
サーバー装置100、端末装置200及び端末装置300は、ネットワークNWに接続する。ネットワークNWは、典型的にはインターネットを含む通信網である。ネットワークNWは、典型的にはWAN(wide area network)を含む通信網である。ネットワークNWは、イントラネットなどのプライベートネットワークを含む通信網であっても良い。ネットワークNWは、LAN(local area network)を含む通信網であっても良い。また、ネットワークNWは、無線回線でも良いし有線回線でも良く、無線回線と有線回線とが混在していても良い。また、ネットワークNWは、専用線又は公衆携帯電話網などを含む通信網であっても良い。
【0009】
サーバー装置100は、配車サービスを提供するサーバーなどの装置である。サーバー装置100は、一例として、プロセッサー110、ROM(read-only memory)120、RAM(random-access memory)130、補助記憶装置140及び通信インターフェース150を含む。そして、バス160などが、これら各部を接続する。なお、サーバー装置100は、案件管理装置の一例である。
【0010】
プロセッサー110は、サーバー装置100の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分であり、各種演算及び処理などを行う。プロセッサー110は、例えば、CPU(central processing unit)、MPU(micro processing unit)、SoC(system on a chip)、DSP(digital signal processor)、GPU(graphics processing unit)、ASIC(application specific integrated circuit)、PLD(programmable logic device)又はFPGA(field-programmable gate array)などである。あるいは、プロセッサー110は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。また、プロセッサー110は、これらにハードウェアアクセラレーターなどを組み合わせたものであっても良い。プロセッサー110は、ROM120又は補助記憶装置140などに記憶されたファームウェア、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、サーバー装置100の各種の機能を実現するべく各部を制御する。また、プロセッサー110は、当該プログラムに基づいて後述する処理を実行する。なお、当該プログラムの一部又は全部は、プロセッサー110の回路内に組み込まれていても良い。
【0011】
ROM120及びRAM130は、プロセッサー110を中枢としたコンピューターの主記憶装置である。
ROM120は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM120は、上記のプログラムのうち、例えばファームウェアなどを記憶する。また、ROM120は、プロセッサー110が各種の処理を行う上で使用するデータなども記憶する。
RAM130は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM130は、プロセッサー110が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワークエリアなどとして利用される。RAM130は、典型的には揮発性メモリである。
【0012】
補助記憶装置140は、プロセッサー110を中枢としたコンピューターの補助記憶装置である。補助記憶装置140は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disk drive)又はフラッシュメモリなどである。補助記憶装置140は、上記のプログラムのうち、例えば、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどを記憶する。また、補助記憶装置140は、プロセッサー110が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー110での処理によって生成されたデータ及び各種の設定値などを記憶する。
【0013】
補助記憶装置140が記憶するデータは、一例として、ユーザーDB(database)141、案件DB142、車両DB143、運転手DB144及び請求DB145を含む。
【0014】
ユーザーDB141は、配車サービスを利用するユーザーについての情報を記憶及び管理するデータベースである。ユーザーDB141は、例えば、各ユーザーについて、ユーザーID(identifier)と関連付けてユーザー情報を記憶する。なお、ユーザーIDは、ユーザーごとにユニークに付与される識別情報である。また、配車サービスを利用するユーザーには、2種類以上の属性がある。当該属性は、運送属性と荷主属性を含む。運送属性を持つユーザー(以下「運送ユーザー」という。)は、荷物の輸送を行うユーザーである。したがって、運送企業などは、運送ユーザーである。なお、運送企業と当該運送内の営業所のそれぞれとは、異なるユーザーであっても良い。荷主属性を持つユーザー(以下「荷主ユーザー」)は、運送企業に荷物の輸送を依頼する荷主となるユーザーである。配車サービスを利用するユーザーは、着荷主となるユーザー(以下「着荷主ユーザー」)を含む。運送ユーザーは、着荷主ユーザーを含んでも良い。なお、運送属性と荷主属性の両方の属性を持つユーザーがいても良い。この場合のユーザーは、荷物の輸送と荷物の輸送の依頼の両方を行うユーザーである。ユーザー情報は、例えば、企業の名前及び住所などの企業についての情報、ユーザーが営業する営業所の一覧と各営業所についての情報、取引先についての情報、各従業員についての情報、及び使用する銀行口座に関する情報などを含む。
【0015】
案件DB142は、案件についての情報を記憶及び管理するデータベースである。案件は、本実施形態中において運送企業に対する荷物の輸送依頼の案件を示す。案件DB142は、各案件について、案件IDに案件についての情報(以下「案件情報」という。)を関連付けて記憶する。案件IDは、案件ごとにユニークに付与される識別情報である。案件情報は、発注元ID、発注先ID、着荷主ID、配車車両ID、配車運転手ID、下請け案件ID、階層情報、運送条件情報、実時間情報、受注変数、確定変数及びその他の案件についての情報を含む。発注元IDは、案件を発注した発注元の荷主ユーザーのユーザーIDである。発注先IDは、案件の発注先の運送ユーザーのユーザーIDである。着荷主IDは、着荷主のユーザーIDである。配車車両IDは、案件に使用する貨物自動車の車両IDである。配車運転手IDは、案件において貨物自動車を運転する運転手の運転手IDである。なお、車両IDは、貨物自動車ごとにユニークに付与される識別情報である。車両IDは、配車システム1用の識別情報であっても良いし、自動車登録番号、車両番号、WCN(wireless call number)、車載器管理番号又はETC(electronic toll collection)カード番号などの既存の識別情報であっても良い。運転手IDは、運転手ごとにユニークに付与される識別情報である。受注変数は、案件の受注状況を示す情報である。受注変数は、案件が、未受注状態、受注済み状態及び拒否状態の3種類の状態のいずれであるかを値によって示す。未受注状態は、案件の発注に対して受注も受注の拒否も行われていない状態である。受注済み状態は、案件の発注が受注された状態である。拒否状態は、案件の発注に対して受注が拒否された状態である。確定変数は、案件で運送を行う貨物自動車が確定しているか否かを示す情報である。確定変数は、未確定状態及び確定状態の2種類の状態のいずれであるかを値によって示す。未確定状態は、案件で運送を行う貨物自動車が確定していないことを示す。確定状態は、案件で運送を行う貨物自動車が確定していることを示す。その他の案件についての情報は、例えば、積み地、降し地、積み日、降し日、依頼車種及び形状、並びに荷物の重量を含む。
【0016】
また、案件DB142が記憶及び管理する案件は、案件の一種として傭車案件を含む。傭車案件は、傭車を発注する案件である。傭車案件は、下請け又は社内営業所などの外注先へ発注する案件である。なお、傭車案件でない案件は、直案件である。傭車案件の案件情報は、発注元ID、発注先ID、元案件ID及び受注変数を含む。元案件IDは、傭車の発注の元となる案件の案件IDである。傭車案件が2次請けの案件である場合、元案件IDが示す案件は、元請け(1次請け)の案件である。傭車案件がn次請けの案件である場合、元案件IDが示す案件は、(n-1)次請けの案件である。nは、2以上の整数である。
【0017】
また、案件DB142は、案件の運行指示書を、当該案件の案件ID及び運転手IDと関連付けて記憶する。当該運転手IDは、当該案件を担当する運転手を示す。当該運転手IDは、当該運行指示書の送信先の運転手を示す。
【0018】
車両DB143は、各運送ユーザーが運用する各貨物自動車についての情報を記憶及び管理するデータベースである。車両DB143は、各貨物自動車について、車両IDにユーザーID及び貨物自動車についての情報を関連付けて記憶する。車両IDに関連付けられたユーザーIDは、当該車両IDで特定される貨物自動車を運用するユーザーのユーザーIDである。貨物自動車についての情報は、例えば運送企業名(看板名)、車両の車種・形状、車両番号、運転手を特定可能な情報、及び連絡先などを含む。
【0019】
運転手DB144は、各運送ユーザーが使用する各運転手についての情報を記憶及び管理するデータベースである。運転手DB144は、各運転手について、運転手IDにユーザーID及び運転手についての情報を関連付けて記憶する。運転手IDに関連付けられたユーザーIDは、当該運転手IDで特定される運転手を使用するユーザーのユーザーIDである。運転手についての情報は、運転手の名前、電話番号、予実情報及び拘束時間情報を含む。予実情報は、運転手の勤務予定及び実際の勤務時間についての情報である。拘束時間情報は、運転手の拘束時間の予定及び実際の拘束時間を示す情報である。
また、運転手DB144は、運転手IDに、位置情報及び日時を関連付けて記憶する。これにより、運転手DB144は、当該運転手IDによって特定される運転手の、日時ごとの位置情報を記憶する。
【0020】
請求DB145は、案件についての請求の情報を記憶及び管理するデータベースである。請求DB145は、各請求について、請求IDに関連付けて請求に関する情報(以下「請求情報」という)を記憶する。請求IDは、請求1件ごとにユニークに付与される識別情報である。請求情報は、請求案件ID、請求元ID、請求先ID、金額情報、承認変数及びその他の請求に関する情報を含む。請求案件IDは、どの案件についての請求であるかを示す案件IDである。請求元IDは、請求元の運送ユーザーのユーザーIDである。請求先IDは、請求先のユーザーのユーザーIDである。金額情報は、請求金額及びその内訳などの、請求の金額に関する情報を含む。承認変数は、請求が承認されているか否かを示す変数である。承認変数は、値によって、関連付けられた請求が未承認状態、承認状態及び承認拒否状態の3種類の状態のいずれであるかを示す。未承認状態は、請求が承認も拒否もされていない状態である。承認状態は、請求が承認されている状態である。承認拒否状態は、請求の承認が拒否されている状態である。
【0021】
通信インターフェース150は、サーバー装置100がネットワークNWなどを介して通信するためのインターフェースである。なお、通信インターフェース150は、通信装置の一例である。なお、通信インターフェース150は、通信部の一例である。あるいは、プロセッサー110は、通信インターフェース150と協働して、通信部の一例として機能する。
【0022】
バス160は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、サーバー装置100の各部で授受される信号を伝送する。
【0023】
端末装置200は、配車サービスを利用することができる装置である。端末装置200は、例えば、配車サービスのユーザーが使用する。端末装置200は、例えば、PC(personal computer)、タブレット端末、又はスマートホンなどの汎用のコンピューターである。あるいは、端末装置200は、配車サービスを利用するための専用の装置であっても良い。端末装置200は、一例として、プロセッサー210、ROM220、RAM230、補助記憶装置240、通信インターフェース250、入力デバイス260、表示デバイス270及び印刷デバイス280を含む。そして、バス290などが、これら各部を接続する。
【0024】
プロセッサー210は、端末装置200の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分であり、各種演算及び処理などを行う。プロセッサー210は、例えば、CPU、MPU、SoC、DSP、GPU、ASIC、PLD又はFPGAなどである。あるいは、プロセッサー210は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。また、プロセッサー210は、これらにハードウェアアクセラレーターなどを組み合わせたものであっても良い。プロセッサー210は、ROM220又は補助記憶装置240などに記憶されたファームウェア、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、端末装置200の各種の機能を実現するべく各部を制御する。また、プロセッサー210は、当該プログラムに基づいて後述する処理を実行する。なお、当該プログラムの一部又は全部は、プロセッサー210の回路内に組み込まれていても良い。
【0025】
ROM220及びRAM230は、プロセッサー210を中枢としたコンピューターの主記憶装置である。
ROM220は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM220は、上記のプログラムのうち、例えばファームウェアなどを記憶する。また、ROM220は、プロセッサー210が各種の処理を行う上で使用するデータなども記憶する。
RAM230は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM230は、プロセッサー210が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワークエリアなどとして利用される。RAM230は、典型的には揮発性メモリである。
【0026】
補助記憶装置240は、プロセッサー210を中枢としたコンピューターの補助記憶装置である。補助記憶装置240は、例えばEEPROM、HDD又はフラッシュメモリなどである。補助記憶装置240は、上記のプログラムのうち、例えば、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどを記憶する。また、補助記憶装置240は、プロセッサー210が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー210での処理によって生成されたデータ及び各種の設定値などを記憶する。
【0027】
当該アプリケーションソフトウェアは、配車サービスを利用するためのアプリケーションソフトウェア(以下「端末アプリ」という。)を含む。端末アプリは、配車サービス専用のアプリケーションソフトウェアであっても良いし、ウェブブラウザーなどの汎用のアプリケーションソフトウェアであっても良い。
【0028】
なお、プロセッサー210は、配車サービスの一部又は全部は、配車サービスにログインしている必要がある。端末装置200は、例えば、ユーザーIDを使用して配車サービスにログインする。プロセッサー210は、当該ログインを自動で行っても良いし、端末装置200の操作者による操作に基づいて行っても良い。端末装置200は、配車サービスにログイン中である場合、ログインに使用したユーザーIDを記憶している。当該ユーザーIDを以下「ログインID」という。また、当該ログインIDで特定されるユーザーを以下「ログインユーザー」という。
【0029】
通信インターフェース250は、端末装置200がネットワークNWなどを介して通信するためのインターフェースである。なお、通信インターフェース250は、通信装置の一例である。
【0030】
入力デバイス260は、端末装置200の操作者による操作を受け付ける。入力デバイス260は、例えば、キーボード、キーパッド、タッチパッド、マウス又はコントローラーなどである。また、入力デバイス260は、音声入力用のデバイスであっても良い。
【0031】
表示デバイス270は、端末装置200の操作者などに各種情報を通知するための画面を表示する。表示デバイス270は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(electro-luminescence)ディスプレイなどのディスプレイである。また、入力デバイス260及び表示デバイス270としては、タッチパネルを用いることもできる。すなわち、タッチパネルが備える表示パネルを表示デバイス270として、タッチパネルが備える、タッチ入力によるポインティングデバイスを入力デバイス260として用いることができる。
【0032】
印刷デバイス280は、請求書などの画像を紙などに印刷する。印刷デバイス280は、ドットインパクトプリンター、インクジェットプリンター、サーマルプリンター、レーザープリンター又はその他のプリンターなど、種々の方式のプリンターである。
【0033】
バス290は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、端末装置200の各部で授受される信号を伝送する。
【0034】
端末装置300は、貨物自動車の運転手が使用する装置である。端末装置300は、例えば、スマートホン又はタブレット端末などである。端末装置300は、貨物自動車の車載装置であっても良い。端末装置300は、一例として、プロセッサー210、ROM220、RAM230、補助記憶装置240、通信インターフェース250、入力デバイス260、表示デバイス270、及び測位部310を含む。そして、バス290などが、これら各部を接続する。端末装置200と同様の部分については説明を省略する。なお、端末装置300は、案件で運送を行う運転手が使用する第4の端末装置の一例である。
【0035】
端末装置300の補助記憶装置240が記憶するアプリケーションソフトウェアは、運転手が各種の日時を入力するためのアプリケーションソフトウェア(以下「運転手アプリ」という。)を含む。運転手アプリは、請求サービス専用のアプリケーションソフトウェアであっても良いし、ウェブブラウザーなどの汎用のアプリケーションソフトウェアであっても良い。
【0036】
端末装置300のRAM230及び補助記憶装置240は、当該端末装置300を使用する運転手の運転手IDを記憶する。
【0037】
測位部310は、GPS(Global Positioning System)などのGNSS(global navigation satellite system)を用いて端末装置300の位置を測位して出力するIC(integrated circuit)チップ、モジュール又は回路などである。測位部310は、例えば、GNSS衛星からGNSS信号を受信するアンテナを含む。また、測位部310は、測位のための演算を行う演算部を含む。測位部310は、測位結果を出力する。なお、端末装置300は、プロセッサー210が測位のための演算を行う構成であっても良い。この場合、測位部310は、演算部を備えていなくても良い。また、測位部310は、GNSS以外の方法で端末装置300の位置を測位しても良い。また、端末装置300は、GNSSとGNSS以外の方法を併用して端末装置300の位置を測位しても良い。
【0038】
以下、実施形態に係る配車システム1の動作を図2図13などに基づいて説明する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。図2図3及び図11は、サーバー装置100のプロセッサー110による処理の一例を示すフローチャートである。プロセッサー110は、例えば、ROM120又は補助記憶装置140などに記憶されたプログラムに基づいて図2図3及び図11の処理を実行する。図4図10は、端末装置200のプロセッサー210による処理の一例を示すフローチャートである。プロセッサー210は、例えば、ROM220又は補助記憶装置240などに記憶されたプログラムに基づいて図4図10の処理を実行する。なお、図4図7図9及び図10は、荷主ユーザーの使用する端末装置200が実行する処理を示す。図5図6図9及び図10は、運送ユーザーの使用する端末装置200が実行する処理を示す。図12及び図13は、端末装置300のプロセッサー210による処理の一例を示すフローチャートである。プロセッサー210は、例えば、ROM220又は補助記憶装置240などに記憶されたプログラムに基づいて図12及び図13の処理を実行する。
【0039】
荷主ユーザーは、荷物の輸送を依頼する案件を運送ユーザーに発注する場合、発注に必要な情報を入力する。このために、荷主ユーザーは、入力デバイス260を操作して、当該情報を入力するための画面(以下「入力画面」という。)を表示するように端末装置200に指示する入力を行う。端末装置200のプロセッサー210は、例えば、当該入力に応じて、図4に示す処理を開始する。なお、荷主ユーザーが使用する当該端末装置200は、第1の端末装置の一例である。1つのユーザーが使用する第1の端末は、複数あっても良い。
【0040】
図4のステップST51において端末装置200のプロセッサー210は、入力画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、入力画面を表示する。
【0041】
なお、プロセッサー210は、入力画面の表示に必要なデータの一部又は全部をサーバー装置100から取得しても良い。
【0042】
入力画面は、発注コントロール及び発注ボタンを含む。発注コントロールは、発注に用いる各情報を入力するためのコントロールである。発注コントロールは、例えば、チェックボックス、リストボックス、コンボボックス、テキストボックス及びその他のコントロールである。発注ボタンは、発注を実行するように配車システム1に指示するためのボタンである。発注ボタンは、発注に用いる各情報の入力後に操作するボタンである。
【0043】
入力画面に入力可能な、発注に用いる各情報は、例えば、発注先情報、荷主名、案件名、車両条件情報、1日あたりの運行数、積込先の情報、降し先の情報、着荷主情報、輸送する荷物の情報、運行予定日時、積込待機開始予定日時、積込開始予定日時(積込待機終了予定日時)、積込終了予定日時、降し待機開始予定日時、降し開始予定日時(降し待機終了予定日時)、降し終了予定日時、運賃情報、請求運賃と支払運賃の手数料、運行前の荷役等に関する料金、運送条件等の契約内容、運送契約の内容、運行前の合意事項、運送に関する指示、物流取引業務に関する項目、その他の条件、案件についてのコメント、運転手への伝達事項及び添付資料を含む。各予定日時は、範囲であっても良いし特定の日時であっても良い。
【0044】
発注先情報は、発注先に関する情報であり、発注先がどの運送ユーザーであるかを特定可能な情報を含む。発注先がどの運送ユーザーであるかを特定可能な情報は、例えば、当該運送ユーザーのユーザーIDである。車両条件情報は、荷物の輸送に用いる貨物自動車の条件を示す情報である。車両条件情報は、例えば、車種、形状、積載量、荷台サイズ、車両の装備、車両オプション及び台数を含む。積込先の情報は、例えば、輸送する荷物を積み込む積込先の名称、住所、電話番号、メールアドレス、担当者、施設に関する情報、周辺道路に関する情報、待機場所に関する情報、積込先の荷役作業の条件、バース番号及び積込先に関するその他の情報などを含む。降し先の情報は、例えば、輸送する荷物を降ろす降し先の名称、住所、電話番号、メールアドレス、担当者、施設に関する情報、周辺道路に関する情報、待機場所に関する情報、降し先の荷役作業の条件、バース番号及び降し先に関するその他の情報などを含む。着荷主情報は、着荷主に関する情報であり、着荷主がどのユーザーであるかを特定可能な情報を含む。着荷主がどのユーザーであるかを特定可能な情報は、例えば、当該着荷主ユーザーのユーザーIDである。輸送する荷物の情報は、例えば、荷物の画像、品名、品目、重さ、寸法、個数などの量を示す情報、商品識別コード、及び管理番号並びに荷物に関する注意事項を含む。運賃情報は、運送の対価である運賃、各種料金及びそれらの請求に関する情報である。運賃情報は、例えば、運賃、通行料、付帯料金、荷役料、待機料、燃料サーチャージ、通行料の請求の可否、及び計上区分を含む。計上区分は、案件の計上日を示す。計上日は、例えば、荷物の輸送の発日又は着日である。
【0045】
なお、発注に用いる各情報は、全てを入力する必要はなく、必要なものを入力すれば良い。また、発注に用いる各情報のうち必ず入力しなければいけないものが設定されていても良い。
【0046】
ステップST52においてプロセッサー210は、発注を実行する操作が行われるのを待ち受ける。すなわちプロセッサー210は、発注に用いる各情報の入力後に発注ボタンを操作するなどの予め定められた操作が行われるのを待ち受ける。プロセッサー210は、発注を実行する操作が行われるが行われたならば、ステップST52においてYesと判定してステップST53へと進む。
【0047】
ステップST53においてプロセッサー210は、発注情報を生成する。発注情報は、一例として、入力画面において入力された各情報(以下「入力情報」という。)及びログインIDを含む。発注情報は、当該ログインIDが示す発注元から発注先情報が示す発注先への発注を行うことを示す情報である。プロセッサー210は、発注情報を生成した後、当該発注情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該発注情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該発注情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST53の処理の後、図4に示す処理を終了する。
【0048】
一方、図2のステップST11においてサーバー装置100のプロセッサー110は、通信インターフェース150によって発注情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、発注情報が受信されないならば、ステップST11においてNoと判定してステップST12へと進む。
【0049】
ステップST12においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって発注一覧要求が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、発注一覧要求が受信されないならば、ステップST12においてNoと判定してステップST13へと進む。
【0050】
ステップST13においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって承認情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、承認情報が受信されないならば、ステップST13においてNoと判定してステップST14へと進む。
【0051】
ステップST14においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって拒否情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、拒否情報が受信されないならば、ステップST14においてNoと判定してステップST15へと進む。
【0052】
ステップST15においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって自車情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、自車情報が受信されないならば、ステップST15においてNoと判定して図3のステップST16へと進む。
【0053】
図3のステップST16においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって傭車発注情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、傭車発注情報が受信されないならば、ステップST16においてNoと判定してステップST17へと進む。
【0054】
ステップST17においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって案件一覧要求が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、案件一覧要求が受信されないならば、ステップST17においてNoと判定してステップST18へと進む。
【0055】
ステップST18においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって要求情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、要求情報が受信されないならば、ステップST18においてNoと判定してステップST19へと進む。
【0056】
ステップST19においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって請求一覧要求が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、請求一覧要求が受信されないならば、ステップST19においてNoと判定してステップST20へと進む。
【0057】
ステップST20においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって請求承認情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、請求承認情報が受信されないならば、ステップST20においてNoと判定してステップST21へと進む。
【0058】
ステップST21においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって体制一覧要求が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、体制一覧要求が受信されないならば、ステップST21においてNoと判定してステップST22へと進む。
【0059】
ステップST22においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって体制要求が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー110は、体制要求が受信されないならば、ステップST22においてNoと判定して図2のステップST11へと戻る。かくして、プロセッサー110は、発注情報、発注一覧要求、承認情報、拒否情報、自車情報、傭車発注情報、案件一覧要求、要求情報、請求一覧要求、請求承認情報、体制一覧要求又は体制要求が受信されるまで図2及び図3のステップST11~ステップST22を繰り返す待受状態となる。発注一覧要求、承認情報、拒否情報、自車情報、傭車発注情報、案件一覧要求、要求情報、請求一覧要求、及び請求承認情報については後述する。
【0060】
プロセッサー110は、図2及び図3のステップST11~ステップST22を繰り返す待受状態にあるときに発注情報が受信されたならば、ステップST11においてYesと判定してステップST23へと進む。
【0061】
以上より、プロセッサー110は、通信インターフェース150と協働して発注情報を受信することで、荷物を輸送する案件を発注する発注元が使用する第1の端末装置から、案件の発注先を示す情報を含む、案件についての情報を受信する発注受信部の一例として機能する。また、プロセッサー110は、通信インターフェース150を制御して発注情報を受信することで、発注受信制御部の一例として機能する。
【0062】
ステップST23においてプロセッサー110は、ステップST11で受信された発注情報が示す発注を、案件として案件DB142に登録する。すなわち、プロセッサー110は、新規に発行した案件IDに案件情報を関連付けて記憶する。当該案件情報中の発注元IDは、当該発注情報に含まれるログインIDである。当該案件情報中の発注先IDは、当該発注情報に含まれる発注先情報が示す運送ユーザーのユーザーIDである。当該案件情報中の着荷主IDは、当該発注情報に含まれる着荷主情報が示すユーザーのユーザーIDである。当該案件情報中の配車車両ID及び配車運転手IDは、車両又は運転手が登録されていないことを示す初期値である。配車車両IDの初期値は、特定の貨物自動車の車両ID以外の値である。配車運転手IDの初期値は、特定の運転手の運転手ID以外の値である。初期値は、例えば、0、Null、nothing、空白、予め定められた特定の値、予め定められたダミーのIDなどが用いられる。当該案件情報中の下請け案件IDは、この案件を基とする下請け案件が無いことを示す初期値である。下請け案件IDの初期値は、特定の案件を示す案件ID以外の値である。当該案件情報中の階層情報の値は、1である。当該案件情報中の実時間情報の値は、実際にかかった時間が不明であることを示す初期値である。当該案件情報中の受注変数の値は、未受注状態を示す値である。当該案件情報中の確定変数の値は、未確定状態を示す値である。また、当該案件情報は、当該発注情報に含まれる入力情報の内容を含む。プロセッサー110は、ステップST23の処理の後、ステップST11へと戻る。
【0063】
以上より、プロセッサー110は、補助記憶装置140と協働してステップST23の処理を行うことで、案件についての情報を記憶する記憶部の一例として機能する。また、プロセッサー110は、ステップST23の処理を行うことで、案件についての情報を記憶させる記憶制御部の一例として機能する。
【0064】
運送ユーザーは、自身を発注先とする発注を表示したい場合、入力デバイス260を操作して、当該発注の一覧を表示するように端末装置200に指示する入力を行う。端末装置200のプロセッサー210は、例えば、当該入力に応じて、図5に示す処理を開始する。なお、運送ユーザーが使用する当該端末装置200は、第2の端末装置の一例である。1つのユーザーが使用する第2の端末は、複数あっても良い。また、荷主ユーザー且つ運送ユーザーであるユーザーが使用する端末装置200は、第1の端末装置であり第2の端末装置でもある。
【0065】
図5のステップST61において端末装置200のプロセッサー210は、発注一覧要求を生成する。発注一覧要求は、一例として、ログインIDを含む。発注一覧要求は、当該ログインIDで特定される運送ユーザーを発注先とする未受注状態の案件の一覧及び当該各案件についての情報を送信するように要求する情報である。プロセッサー210は、発注一覧要求を生成した後、当該発注一覧要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該発注一覧要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該発注一覧要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0066】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、図2及び図3のステップST11~ステップST22を繰り返す待受状態にあるときに発注一覧要求が受信されたならば、図2のステップST12においてYesと判定してステップST24へと進む。
【0067】
ステップST24においてプロセッサー110は、案件DB142を参照して、発注先IDがステップST12で受信された発注一覧要求に含まれるログインIDと同一である案件のうち、未受注状態である案件を特定する。そして、プロセッサー110は、特定した各案件について、案件ID及び案件情報を取得する。
【0068】
ステップST25においてプロセッサー110は、発注一覧情報を生成する。発注一覧情報は、ステップST24で特定された案件の一覧、並びにステップST24で取得された案件ID及び案件情報を含む。プロセッサー110は、発注一覧情報を生成した後、当該発注一覧情報を、発注一覧要求の送信元である端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該発注一覧情報を端末装置200に送信する。送信された当該発注一覧情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST25の処理の後、ステップST11へと戻る。
【0069】
一方、図5のステップST62において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって発注一覧情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、発注一覧情報が受信されたならば、ステップST62においてYesと判定してステップST63へと進む。
【0070】
ステップST63においてプロセッサー210は、発注一覧画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、発注一覧画面を表示する。
【0071】
発注一覧画面は、ログインIDで特定される運送ユーザーを発注先とする、未受注状態の案件の一覧を表示する画面である。当該一覧は、ステップST62で受信された発注一覧情報に含まれる一覧である。また、発注一覧画面に一覧として表示された各案件は、入力デバイス260を用いた操作により選択することが可能である。
【0072】
ステップST64においてプロセッサー210は、発注一覧画面に一覧として表示された案件を選択する操作が行われるのを待ち受ける。プロセッサー210は、発注一覧画面に一覧として表示された案件を選択する操作が行われたならば、ステップST64においてYesと判定してステップST65へと進む。
【0073】
ステップST65においてプロセッサー210は、発注画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、発注画面を表示する。
【0074】
発注画面は、発注一覧画面において選択された案件(以下「選択発注案件」という。)の詳細を表示する領域、受注ボタン及び拒否ボタンを含む。当該詳細は、ステップST62で受信された発注一覧情報に含まれる案件情報を含む。
【0075】
受注ボタンは、選択発注案件を受注する場合に操作者が操作するためのボタンである。
拒否ボタンは、選択発注案件を受注せず、受注を拒否する場合に操作者が操作するためのボタンである。
【0076】
ステップST66においてプロセッサー210は、選択発注案件を受注する操作が行われたか否かを判定する。すなわちプロセッサー210は、発注ボタンを操作するなどの予め定められた操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー210は、選択発注案件を受注する操作が行われないならば、ステップST66においてNoと判定してステップST67へと進む。
【0077】
以上より、プロセッサー210は、ステップST66の処理を行うことで、案件を受注することを示す入力を受ける受注入力部の一例として機能する。
【0078】
ステップST67においてプロセッサー210は、選択発注案件の受注を拒否する操作が行われたか否かを判定する。すなわちプロセッサー210は、拒否ボタンを操作するなどの予め定められた操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー210は、選択発注案件の受注を拒否する操作が行われないならば、ステップST67においてNoと判定してステップST66へと戻る。かくして、プロセッサー210は、選択発注案件を受注する操作が行われるか、選択発注案件の受注を拒否する操作が行われるまでステップST66及びステップST67を繰り返す待受状態となる。
【0079】
プロセッサー210は、ステップST66及びステップST67を繰り返す待受状態にあるときに選択発注案件を受注する操作が行われたならば、ステップST66においてYesと判定してステップST68へと進む。
【0080】
ステップST68においてプロセッサー210は、承認情報を生成する。承認情報は、例えば、ログインID及び選択発注案件の案件IDを含む。承認情報は、当該選択発注案件を当該ログインIDで特定される運送ユーザーが受注することを示す情報である。プロセッサー210は、承認情報を生成した後、当該承認情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該承認情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該承認情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0081】
以上より、プロセッサー210は、通信インターフェース250と協働してステップST68の処理を行うことで、操作入力部が案件を受注することを示す入力を受けた場合、案件を受注することを示す情報を案件管理装置に送信する受注送信部の一例として機能する。また、プロセッサー210は、ステップST68の処理を行うことで、操作入力部が案件を受注することを示す入力を受けた場合、案件を受注することを示す情報を案件管理装置に送信するように通信装置を制御する受注送信制御部の一例として機能する。
【0082】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、図2及び図3のステップST11~ステップST22を繰り返す待受状態にあるときに承認情報が受信されたならば、図2のステップST13においてYesと判定してステップST26へと進む。
【0083】
以上より、プロセッサー110は、通信インターフェース150と協働して承認情報を受信することで、前記発注先が使用する第2の端末装置から、案件を受注することを示す情報を受信する受注受信部の一例として機能する。また、プロセッサー110は、通信インターフェース150を制御して承認情報を受信することで、受注受信制御部の一例として機能する。
【0084】
ステップST26においてプロセッサー110は、ステップST13で受信された承認情報に含まれる案件IDで特定される案件について、受注済み状態にする。すなわち、プロセッサー110は、案件DB142を更新して、当該案件IDに関連付けられた受注変数の値を、受注済み状態を示す値にする。プロセッサー110は、ステップST26の処理の後、ステップST11へと戻る。
【0085】
以上より、プロセッサー110は、補助記憶装置140と協働してステップST26の処理を行うことで、受注受信部が案件を受注することを示す情報を受信した場合、案件が受注済みであることを記憶する記憶部の一例として機能する。また、プロセッサー110は、ステップST26の処理を行うことで、通信装置が案件を受注することを示す情報を受信した場合、案件が受注済みであることを記憶させる記憶制御部の一例として機能する。
【0086】
また、端末装置200のプロセッサー210は、図5のステップST66及びステップST67を繰り返す待受状態にあるときに選択発注案件の受注を拒否する操作が行われたならば、ステップST67においてYesと判定してステップST69へと進む。
【0087】
ステップST69においてプロセッサー210は、拒否情報を生成する。拒否情報は、例えば、ログインID及び選択発注案件の案件IDを含む。拒否情報は、当該選択発注案件を当該ログインIDで特定される運送ユーザーが受注を拒否することを示す情報である。プロセッサー210は、拒否情報を生成した後、当該拒否情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該拒否情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該拒否情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST69の処理の後、ステップST63へと戻る。
【0088】
プロセッサー110は、図2及び図3のステップST11~ステップST22を繰り返す待受状態にあるときに拒否情報が受信されたならば、図2のステップST14においてYesと判定してステップST27へと進む。
【0089】
以上より、プロセッサー110は、通信インターフェース150と協働して拒否情報を受信することで、第2の端末装置から、案件を受注しないことを示す情報を受信する受注受信部の一例として機能する。
【0090】
ステップST27においてプロセッサー110は、ステップST27で受信された拒否情報に含まれる案件IDで特定される案件について、拒否状態にする。すなわち、プロセッサー110は、案件DB142を更新して、当該案件IDに関連付けられた受注変数の値を、拒否状態を示す値にする。プロセッサー110は、ステップST27の処理の後、ステップST11へと戻る。
【0091】
以上より、プロセッサー110は、補助記憶装置140と協働してステップST27の処理を行うことで、受注受信部が案件を受注しないことを示す情報を受信した場合、案件の受注が拒否されたことを記憶する記憶部の一例として機能する。
【0092】
一方、端末装置200のプロセッサー210は、図5のステップST68の処理の後、ステップST70へと進む。
【0093】
ステップST70においてプロセッサー210は、配車画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、配車画面を表示する。
【0094】
配車画面は、一例として、配車コントロール及び確定ボタンを含む。配車コントロールは、選択発注案件についての配車に関する情報(以下、「配車情報」という。)を入力するためのコントロールである。配車コントロールは、例えば、チェックボックス、リストボックス、コンボボックス、テキストボックス及びその他のコントロールである。
【0095】
配車コントロールは、例えば、選択コントロール、車両コントロール、運転手コントロール、傭車先コントロール及び傭車内容コントロールを含む。選択コントロールは、選択発注案件における荷物の輸送に自車を用いるか傭車を用いるかを入力するためのコントロールである。自車は、自社の貨物自動車である。傭車は、外注先の貨物自動車である。
【0096】
車両コントロールは、選択発注案件における荷物の輸送に用いる貨物自動車を指定するためのコントロールである。なお、車両コントロールは、複数の貨物自動車を指定可能である。
【0097】
運転手コントロールは、選択発注案件における荷物の輸送において貨物自動車の運転を行う自社の運転手を指定するためのコントロールである。当該運転手を指定する入力は、選択コントロールにおいて自車が選択されている場合に必要な入力である。運転手の指定は任意である。選択コントロールにおいて傭車が選択されている場合、且つ選択コントロールにおいて運転手が指定されていない場合、傭車先の運転手が選択発注案件における荷物の輸送において貨物自動車の運転を行うことを示す。なお、傭車先とは、傭車の依頼先を示す。また、運転手コントロールは、複数の運転手を指定可能である。
【0098】
傭車先コントロールは、傭車先の運送ユーザーを指定するためのコントロールである。当該運送ユーザーを指定する入力は、選択コントロールにおいて傭車が選択されている場合に必要な入力である。
【0099】
傭車内容コントロールは、傭車先への発注内容を入力するためのコントロールである。傭車内容コントロールを用いて入力可能な内容は、例えば、運賃情報、及び運送条件等の契約内容を含む。
【0100】
確定ボタンは、配車コントロールを用いて必要な配車情報を入力した後に操作者が操作するためのボタンである。確定ボタンは、配車コントロールを用いて入力された情報をサーバー装置100に送信するように端末装置200に指示する場合に操作者が操作するためのボタンである。
【0101】
ステップST71においてプロセッサー210は、選択発注案件に自車を使用することを確定する操作が行われたか否かを判定する。すなわちプロセッサー210は、選択コントロールにおいて自車を選択した状態で確定ボタンを操作するなどの予め定められた操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー210は、選択発注案件に自車を使用することを確定する操作が行われないならば、ステップST71においてNoと判定してステップST72へと進む。
【0102】
ステップST72においてプロセッサー210は、選択発注案件に傭車を使用することを確定する操作が行われたか否かを判定する。すなわちプロセッサー210は、選択コントロールにおいて傭車を選択した状態で確定ボタンを操作するなどの予め定められた操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー210は、選択発注案件に傭車を使用することを確定する操作が行われないならば、ステップST72においてNoと判定してステップST71へと戻る。かくして、プロセッサー210は、選択発注案件に自車を使用することを確定する操作が行われるか、選択発注案件に傭車を使用することを確定する操作が行われるまでステップST71及びステップST72を繰り返す待受状態となる。
【0103】
プロセッサー210は、ステップST71及びステップST72を繰り返す待受状態にあるときに選択発注案件に自車を使用することを確定する操作が行われたならば、ステップST71においてYesと判定してステップST73へと進む。
【0104】
ステップST73においてプロセッサー210は、自車情報を生成する。自車情報は、選択発注案件に自車を用いることを示す情報である。自車情報は、配車コントロールを用いて入力された情報を登録するように指示する情報である。自車情報は、例えば、ログインID、選択発注案件の案件ID、車両情報及び配車運転手情報を含む。車両情報は、車両コントロールにおいて指定された貨物自動車を示す情報である。車両情報は、例えば、当該貨物自動車の車両IDによって当該貨物自動車を示す。なお、配車画面において貨物自動車の指定が行われていない場合には、車両情報は、車両未指定IDを示す。車両未指定IDは、貨物自動車の指定が行われていないことを示す車両IDであり、貨物自動車の指定が行われていないことを示す情報である。配車運転手情報は、指定された運転手を示す情報を含む。配車運転手情報は、例えば、当該運転手の運転手IDによって当該運転手を示す。また、運転手コントロールにおいて運転手が指定されていない場合、配車運転手情報は、運転手未指定IDを示す。運転手未指定IDは、運転手が指定されていないことを示す運転手IDであり、運転手が指定されていないことを示す情報である。
【0105】
プロセッサー210は、自車情報を生成した後、当該自車情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該自車情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該自車情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST73の処理の後、ステップST63へと戻る。
【0106】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、図2及び図3のステップST11~ステップST22を繰り返す待受状態にあるときに自車情報が受信されたならば、図2のステップST15においてYesと判定してステップST28へと進む。
【0107】
以上より、プロセッサー110は、通信インターフェース150と協働して車両情報を受信することで、案件の輸送に使用する移動体を指定する情報を受信する受注受信部の一例として機能する。また、プロセッサー110は、通信インターフェース150と協働して配車運転手情報を受信することで、移動体を運転する運転手を指定する情報を受信する受注受信部の一例として機能する。
【0108】
ステップST28においてプロセッサー110は、ステップST11において受信された自車情報に基づき、案件DB142を更新して貨物自動車及び運転手を案件に登録する。すなわち、プロセッサー110は、当該自車情報に含まれる案件IDに関連付けられた案件情報について、配車車両IDの値を当該自車情報に含まれる車両IDにする。そして、プロセッサー110は、当該案件情報について、配車運転手IDの値を当該自車情報に含まれる運転手IDにする。また、プロセッサー110は、当該自車情報に含まれる車両情報が車両未指定IDでなく、当該自車情報に含まれる配車運転手情報が運転手未指定IDで無い場合、当該案件情報中の確定変数の値を、確定状態を示す値にする。さらに、プロセッサー110は、当該案件IDで特定される案件の上位案件それぞれについても、案件情報中の確定変数の値を、確定状態を示す値にする。ここで、案件の上位案件とは、当該案件の元案件の元案件の…と伝っていった際に到達可能なそれぞれの案件である。
【0109】
以上より、プロセッサー110は、補助記憶装置140と協働してステップST28の処理を行うことで、案件に移動体を使用することを記憶する記憶部の一例として機能する。また、プロセッサー110は、補助記憶装置140と協働してステップST28の処理を行うことで、移動体を運転手が運転することを記憶する記憶部の一例として機能する。
【0110】
ステップST29においてプロセッサー110は、通知情報を生成する。このために、プロセッサー110は、車両DB143を参照して、ステップST11において受信された自車情報に含まれる車両IDに関連付けられた貨物自動車についての情報を取得する。また、プロセッサー110は、運転手DB144を参照して、当該自車情報に含まれる運転手IDに関連付けられた運転手についての情報の情報を取得する。そして、プロセッサー110は、取得した情報を用いて通知情報を生成する。通知情報は、当該自車情報に含まれる案件ID及び車両ID、並びに取得された貨物自動車についての情報及び運転手についての情報を含む。通知情報は、当該案件IDで特定される案件で運送を行う貨物自動車及び運転手が確定したことを、当該案件IDで特定される案件の荷主に通知する情報である。また、通知情報は、車番連絡の通知を示す情報である。案件で運送を行う貨物自動車が確定したことは、換言すると、当該案件の車番が確定したことである。また、案件で運送を行う貨物自動車は、換言すると、当該案件に配車割当された貨物自動車である。また、車番連絡は、例えば、当該貨物自動車についての情報及び当該運転手についての情報の連絡である。車番連絡が通知する内容は、例えば、当該貨物自動車の車種及び車番、並びに運転手の名前及び電話番号を含む。プロセッサー110は、通知情報を生成した後、当該通知情報を、当該案件を発注したユーザーが使用する端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。また、プロセッサー110は、当該案件が直案件である場合には、当該案件を発注した荷主ユーザーが使用する端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。対して、プロセッサー110は、当該案件が傭車案件である場合には、当該案件の大元となる直案件を発注した荷主ユーザーが使用する端末装置200、及び当該案件の上位案件を受注した運送ユーザーが使用する端末装置200それぞれに送信するように通信インターフェース150に対して指示する。ここで、案件の大元となる直案件とは、当該案件の元案件の元案件の…と伝っていった際に到達する、階層情報の値が1である案件である。また、プロセッサー110は、当該案件の着荷主が使用する端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該通知情報を当該各端末装置200に送信する。送信された当該通知情報は、各端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST29の処理の後、ステップST11へと戻る。なお、プロセッサー110は、ステップST15で受信された自車情報に含まれる車両情報が車両未指定IDを示す場合、及び当該自車情報に含まれる配車運転手情報が運転手未指定IDを示す場合には、ステップST29の処理をスキップしてステップST11へと戻る。そして、プロセッサー110は、案件で運送を行う貨物自動車が確定した際に、当該案件についてステップST29と同様の処理を行う。
【0111】
一方、図8のステップST101において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって通知情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、通知情報が受信されたならば、ステップST101においてYesと判定してステップST102へと進む。
【0112】
ステップST102においてプロセッサー210は、通知画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、通知画面を表示する。プロセッサー210は、ステップST102の処理の後、ステップST101へと戻る。
【0113】
通知画面は、ステップST101で受信された通知情報が示す通知の内容を表示する画面である。なお、プロセッサー210は、画面の表示以外の方法で通知を行っても良い。
【0114】
また、端末装置200のプロセッサー210は、図5のステップST71及びステップST72を繰り返す待受状態にあるときに選択発注案件に傭車を使用することを確定する操作が行われたならば、ステップST72においてYesと判定してステップST74へと進む。
【0115】
ステップST74においてプロセッサー210は、傭車発注情報を生成する。傭車発注情報は、例えば、ログインID、選択発注案件の案件ID、傭車先情報、及び傭車内容情報を含む。運転手コントロールにおいて運転手が指定されている場合、傭車発注情報は、配車運転手情報をさらに含む。傭車先情報は、例えば、傭車先コントロールを用いて指定された傭車先を示す情報である。傭車内容情報は、傭車内容コントロールを用いて入力された内容を含む。傭車発注情報は、当該ログインIDが示す発注元から傭車先情報が示す発注先へ傭車の発注を行うことを示す情報である。プロセッサー210は、傭車発注情報を生成した後、当該傭車発注情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該傭車発注情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該傭車発注情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST74の処理の後、ステップST63へと戻る。
【0116】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、図2及び図3のステップST11~ステップST22を繰り返す待受状態にあるときに傭車発注情報が受信されたならば、図3のステップST16においてYesと判定してステップST30へと進む。
【0117】
ステップST30においてプロセッサー110は、ステップST16で受信された傭車発注情報が配車運転手情報を含む場合、案件DB142を更新して運転手を案件に登録する。すなわち、プロセッサー110は、当該傭車発注情報に含まれる案件IDに関連付けられた案件情報について、配車車両IDの値を当該傭車発注情報に含まれる車両IDにする。
【0118】
ステップST31においてプロセッサー110は、ステップST16で受信された傭車発注情報が示す傭車の発注を、案件として案件DB142に登録する。プロセッサー110は、新規に発行した案件IDに案件情報を関連付けて記憶する。ここで発行された案件IDを以下「新規ID」というものとする。当該案件情報中の発注元IDは、当該傭車発注情報に含まれるログインIDである。当該案件情報中の発注先IDは、当該傭車発注情報に含まれる傭車先情報が示す運送ユーザーのユーザーIDである。当該案件情報中の配車車両IDは、初期値である。配車運転手IDは、例えば初期値である。当該案件情報中の元案件IDは、当該傭車発注情報に含まれる案件IDである。当該案件情報中の下請け案件IDは、初期値である。当該案件情報中の階層情報の値は、元案件IDで特定される案件の階層情報の値に1を足した値である。当該案件情報中の実時間情報の値は、初期値である。当該案件情報中の受注変数の値は、未受注状態を示す値である。プロセッサー110は、当該案件情報中の、発注元ID、発注先ID、配車車両ID、配車運転手ID、元案件ID、及び受注変数以外の情報については、例えば、元案件IDで特定される案件の案件情報をコピーする。ただし、プロセッサー110は、当該傭車発注情報に含まれる傭車内容情報が示す内容で、コピーした案件情報の内容を上書きする。また、プロセッサー110は、元案件IDで特定される案件の案件情報について、下請け案件IDの値を、このステップST31において発行された新規IDにする。プロセッサー110は、ステップST31の処理の後、図2のステップST11へと戻る。
【0119】
傭車案件は、通常の案件と同様に図5に示す処理によって受注が行われる。また、傭車案件に対してさらに傭車を使用することができても良い。すなわち、傭車案件を選択発注案件として傭車の発注を行うことができても良い。なお、サーバー装置100のプロセッサー110は、図2のステップST28の処理において、傭車案件の元となる案件に貨物自動車及び運転手を登録する。プロセッサー110は、元案件IDにより、元となる案件を特定する。なお、プロセッサー110は、元案件も傭車案件である場合には、当該傭車案件の元案件IDにより、元となる案件を特定し、これを繰り返すことによって傭車案件でない大元の案件を特定する。また、プロセッサー110は、図3のステップST30の処理においても、傭車案件の元となる案件に運転手を登録する。
【0120】
運送ユーザーは、受注した案件について、運賃などの対価を請求する場合、入力デバイス260を操作して、当該案件の一覧を表示するように端末装置200に指示する入力を行う。端末装置200のプロセッサー210は、例えば、当該入力に応じて、図6に示す処理を開始する。
【0121】
図6のステップST81において端末装置200のプロセッサー210は、案件一覧要求を生成する。案件一覧要求は、一例として、ログインIDを含む。案件一覧要求は、当該ログインIDで特定される運送ユーザーが受注した案件の一覧及び当該各案件についての情報を送信するように要求する情報である。プロセッサー210は、案件一覧要求を生成した後、当該案件一覧要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該案件一覧要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該案件一覧要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0122】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、図2及び図3のステップST11~ステップST22を繰り返す待受状態にあるときに案件一覧要求が受信されたならば、図3のステップST17においてYesと判定してステップST32へと進む。
【0123】
ステップST32においてプロセッサー110は、案件DB142を参照して、発注先IDがステップST12で受信された発注一覧要求に含まれるログインIDと同一である案件のうち、受注済み状態である案件を特定する。そして、プロセッサー110は、特定した各案件について、案件ID及び案件情報を取得する。また、プロセッサー110は、請求DB145を参照して、特定した各案件の案件IDが関連付けられた請求を特定する。そして、プロセッサー110は、特定した各請求について、請求ID及び請求情報を取得する。
【0124】
ステップST33においてプロセッサー110は、案件一覧情報を生成する。案件一覧情報は、例えば、ステップST32で特定された案件の一覧、ステップST32で取得された案件ID及び案件情報、並びにステップST32で取得された請求ID及び請求情報を含む。プロセッサー110は、案件一覧情報を生成した後、当該案件一覧情報を、案件一覧要求の送信元である端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該案件一覧情報を端末装置200に送信する。送信された当該案件一覧情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST33の処理の後、図2のステップST11へと戻る。
【0125】
一方、図6のステップST82において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって案件一覧情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、案件一覧情報が受信されたならば、ステップST82においてYesと判定してステップST83へと進む。
【0126】
ステップST83においてプロセッサー210は、受注一覧画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、受注一覧画面を表示する。
【0127】
受注一覧画面は、ログインIDで特定される運送ユーザーを発注先とする、受注済み状態の案件の一覧を表示する画面である。当該一覧は、ステップST82で受信された案件一覧情報に含まれる一覧である。また、受注一覧画面に一覧として表示された各案件は、入力デバイス260を用いた操作により選択することが可能である。また、受注一覧画面は、各案件についての案件情報を表示する。
【0128】
ステップST84においてプロセッサー210は、受注一覧画面に一覧として表示された案件を選択する操作が行われるのを待ち受ける。プロセッサー210は、受注一覧画面に一覧として表示された案件を選択する操作が行われたならば、ステップST84においてYesと判定してステップST85へと進む。
【0129】
ステップST85においてプロセッサー210は、案件画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、案件画面を表示する。
【0130】
案件画面は、詳細領域、承認領域、請求ボタン、出力ボタン、請求コントロール及び出力コントロールを含む。詳細領域は、案件一覧画面において選択された案件(以下「選択案件」という。)の詳細を表示する領域である。当該詳細は、ステップST82で受信された受注一覧情報に含まれる案件情報を含む。詳細領域は、一例として、図15に示すような詳細領域AR10を含む。
【0131】
図15は、表示デバイス270に表示される詳細領域AR10の一例を示す図である。詳細領域AR10は、案件の詳細の一部を表示する領域である。詳細領域AR10は、一例として、領域AR11~領域AR16を含む。また、詳細領域AR10は、荷物の積み先で荷物の積み込みを開始する予定の日時及び終了する予定の日時、当該積み先の場所、当該積み先で積む当該荷物の名前、並びに当該積み先に関するその他の情報を含む。さらに、詳細領域AR10は、荷物の降し先で荷物の降ろしを開始する予定の日時及び終了する予定の日時、当該降し先の場所、当該降し先で降ろす当該荷物の名前、並びに降し先に関するその他の情報を含む。
【0132】
領域AR11~領域AR16は、実時間情報を表示する領域である。したがって、領域AR11~領域AR16が表示するそれぞれの時間は、予定の時間ではなく実際にかかった時間である。
【0133】
領域AR11は、荷物の積み先での待機時間を表示する領域である。領域AR12は、当該積み先での荷役作業時間を表示する領域である。領域AR13は、当該積み先での荷待ち荷役合計時間を表示する領域である。
【0134】
領域AR14は、荷物の降し先での待機時間を表示する領域である。領域AR15は、当該降し先での荷役作業時間を表示する領域である。領域AR16は、当該降し先での荷待ち荷役合計時間を表示する領域である。
【0135】
プロセッサー210は、領域AR13について、荷物の積み先での荷待ち荷役合計時間が予め定められた所定の時間P1を超える場合、当該荷待ち荷役合計時間を強調表示させるなど、表示の仕方を変える。また、プロセッサー210は、領域AR16について、荷物の降し先での荷待ち荷役合計時間が予め定められた所定の時間P2を超えるである場合、当該荷待ち荷役合計時間を強調表示させるなど、表示の仕方を変える。時間P1及び時間P2は、例えば、請求システム1の管理者、設計者又はユーザーなどによって定められる。時間P1及び時間P2は、同じ長さであっても異なる長さであっても良い。時間P1及び時間P2は、一例としていずれも1時間である。
【0136】
プロセッサー210は、荷物の積み先での荷待ち荷役合計時間と降し先での荷待ち荷役合計時間の合計時間が予め定められた時間P3を超える場合に領域AR13及び領域AR16の表示の仕方を変えても良い。時間P3は、一例として2時間である。プロセッサー210は、領域AR11、領域AR12、領域AR14及び領域AR15の少なくともいずれかについても、積み先の待機時間、積み先の荷役作業時間、降し先の待機時間、及び降し先の荷役作業時間の少なくともいずれかが予め定められた時間を超えた場合に表示の仕方を変えても良い。
【0137】
また、詳細領域は、一例として、金額領域を含む。金額領域は、請求金額を表示する領域である。また、金額領域は、請求金額の入力及び変更が可能な入力欄である。荷主ユーザーは、詳細領域AR10に表示された各時間を見ながら請求金額を決定することができる。当該請求金額は、当該各時間に応じて変動する場合がある。
【0138】
承認領域は、選択案件についての請求が存在する場合、当該請求が未承認状態、承認状態及び承認拒否状態のいずれであるかを表示する。なお、案件についての請求とは、請求案件IDが当該案件の案件IDである請求である。
【0139】
請求ボタンは、選択案件についての請求を新規に登録し、当該請求についての承認を発注元に対して求める場合に操作するためのボタンである。また、請求ボタンは、当該請求についての請求金額を確定するボタンでもある。
【0140】
出力ボタンは、選択案件についての各種帳票を出力する場合に操作するためのボタンである。
【0141】
請求コントロールは、選択案件についての請求金額及びその内訳などの請求金額に関する情報について入力するためのコントロールである。なお、選択案件についての請求が存在する場合、請求コントロールには、当該請求の金額情報が示す金額が表示される。
【0142】
出力コントロールは、出力する帳票の種類を指定するためのコントロールである。出力可能な帳票は、例えば、運送指示書、発注書、請求書、支払明細書、相殺通知書、運送状、誘導指示書、車番連絡票、運行指示書、運送状、運送引受書、実運送体制管理簿及び各種伝票などである。
【0143】
運送指示書は、配車指示書とも呼ばれる。運送指示書は、発注元が発注先に、運行条件通りに履行することを目的として、作業内容を中心とした運行条件の詳細を記載した書類である。当該運行条件は、例えば、積日、降し日、及び積み地などを含む。
【0144】
発注書は、発注元が発注先に送付する書類である。発注書は、下請け法遵守を目的として、支払い条件を明記した運行詳細内容を記載した書類である。
【0145】
請求書は、受注側(発注先)が発注元に送付する書類である。請求書は、発生した運行などの請求額を記載した書類である。
【0146】
支払明細書は、発注元が発注先に送付する書類である。支払明細書は、支払い金額の確認を目的として、支払いが発生した運行などの支払い額を記載した書類である。
【0147】
相殺通知書は、売掛と買掛が同時に発生している取引先に対し、運賃などの振り込み及び支払いの合理化を図ることを目的として送付する書類である。相殺通知書は、相殺した金額を明記した書類である。
【0148】
なお、プロセッサー210は、案件画面の表示に必要な情報をサーバー装置100から再取得することで、案件画面を更新することができても良い。
【0149】
ステップST86においてプロセッサー210は、選択案件についての請求金額を確定し、請求金額の承認を発注元に対して求める操作が行われたか否かを判定する。すなわちプロセッサー210は、請求ボタンを操作するなどの予め定められた操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー210は、選択案件についての請求金額を確定し、請求金額の承認を発注元に対して求める操作が行われないならば、ステップST86においてNoと判定してステップST87へと進む。
【0150】
ステップST87においてプロセッサー210は、帳票を出力する操作が行われたか否かを判定する。すなわちプロセッサー210は、出力コントロールによって帳票の種類の指定を行った後に出力ボタンを操作するなどの予め定められた操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー210は、帳票を出力する操作が行われないならば、ステップST87においてNoと判定してステップST86へと戻る。かくして、プロセッサー210は、選択案件についての請求金額を確定し、請求金額の承認を発注元に対して求める操作が行われるか、帳票を出力する操作が行われるまでステップST86及びステップST87を繰り返す待受状態となる。
【0151】
プロセッサー210は、ステップST86及びステップST87を繰り返す待受状態にあるときに選択案件についての請求金額を確定し、請求金額の承認を発注元に対して求める操作が行われたならば、ステップST86においてYesと判定してステップST88へと進む。
【0152】
ステップST88においてプロセッサー210は、要求情報を生成する。要求情報は、選択案件についての請求を新規に登録し、当該請求についての承認を発注元に対して求めるように指示する情報である。要求情報は、例えば、ログインID、選択案件の案件ID、選択案件の発注元ID、及び金額入力情報を含む。金額入力情報は、請求コントロールに入力された情報を含む。プロセッサー210は、要求情報を生成した後、当該要求情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該要求情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該要求情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST88の処理の後、ステップST85へと戻る。
【0153】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、図2及び図3のステップST11~ステップST22を繰り返す待受状態にあるときに要求情報が受信されたならば、図3のステップST18においてYesと判定してステップST34へと進む。
【0154】
以上より、プロセッサー110は、通信インターフェース150と協働して要求情報を受信することで、発注先を請求元とし、発注元を請求先とした、案件についての請求の金額を示す情報を受信する受注受信部の一例として機能する。
【0155】
ステップST34においてプロセッサー110は、ステップST18で受信された要求情報が示す請求を、請求DB145に登録する。すなわち、プロセッサー110は、新規に発行した請求IDに請求情報を関連付けて記憶する。当該請求情報中の請求案件IDは、当該要求情報に含まれる案件IDである。当該請求情報中の請求元IDは、当該要求情報に含まれるログインIDである。当該請求情報中の請求先IDは、当該要求情報に含まれる発注元IDである。当該請求情報中の金額情報は、当該要求情報に含まれる金額入力情報を含む。当該請求情報中の承認変数の値は、未承認状態を示す値である。プロセッサー110は、ステップST34の処理の後、図2のステップST11へと戻る。
【0156】
以上より、プロセッサー110は、補助記憶装置140と協働してステップS31の処理を行うことで、金額を記憶する記憶部の一例として機能する。
【0157】
荷主ユーザー及び運送ユーザーは、自身が発注した案件についての請求の一覧を表示したい場合、入力デバイス260を操作して、当該請求の一覧を表示するように端末装置200に指示する入力を行う。端末装置200のプロセッサー210は、例えば、当該入力に応じて、図7に示す処理を開始する。
【0158】
図7のステップST91において端末装置200のプロセッサー210は、請求一覧要求を生成する。請求一覧要求は、一例として、ログインIDを含む。請求一覧要求は、当該ログインIDで特定される荷主ユーザー又は運送ユーザーを発注元とする各案件についての請求の一覧及び当該各請求についての情報を送信するように要求する情報である。プロセッサー210は、請求一覧要求を生成した後、当該請求一覧要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該請求一覧要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該請求一覧要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0159】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、図2及び図3のステップST11~ステップST22を繰り返す待受状態にあるときに請求一覧要求が受信されたならば、ステップST19においてYesと判定して図3のステップST35へと進む。
【0160】
ステップST35においてプロセッサー110は、請求DB145を参照して、ステップST19で受信された請求一覧要求に含まれるログインIDを請求先IDとする請求を特定する。として、プロセッサー110は、特定した各請求について、請求ID及び請求情報を取得する。
【0161】
ステップST36においてプロセッサー110は、請求一覧情報を生成する。請求一覧情報は、例えば、ステップST35で特定された請求の一覧、並びにステップST35で取得された請求ID及び請求情報を含む。プロセッサー110は、請求一覧情報を生成した後、当該請求一覧情報を、請求一覧要求の送信元である端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該請求一覧情報を端末装置200に送信する。送信された当該請求一覧情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST36の処理の後、図2のステップST11へと戻る。
【0162】
一方、図7のステップST92において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって請求一覧情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、請求一覧情報が受信されたならば、ステップST92においてYesと判定してステップST93へと進む。
【0163】
ステップST93においてプロセッサー210は、請求一覧画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、請求一覧画面を表示する。
【0164】
請求一覧画面は、ログインIDで特定されるユーザーを請求先とする請求の一覧を表示する画面である。当該一覧は、ステップST92で受信された請求一覧情報に含まれる一覧である。また、請求一覧画面に一覧として表示された各請求は、入力デバイス260を用いた操作により選択することが可能である。
【0165】
ステップST94においてプロセッサー210は、請求一覧画面に一覧として表示された請求を選択する操作が行われるのを待ち受ける。プロセッサー210は、請求一覧画面に一覧として表示された請求を選択する操作が行われたならば、ステップST94においてYesと判定してステップST95へと進む。
【0166】
ステップST95においてプロセッサー210は、請求画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、請求画面を表示する。
【0167】
請求画面は、請求一覧画面において選択された請求(以下「選択請求」という。)の詳細を表示する請求詳細領域、請求承認ボタン及び請求拒否ボタンを含む。当該詳細は、ステップST92で受信された請求一覧情報に含まれる請求情報を含む。
【0168】
請求詳細領域は、一例として、図15に示すような詳細領域AR10を含む。請求画面中の詳細領域AR10は、案件画面中の詳細領域AR10と同様である。また、請求詳細領域は、請求金額を含む。当該請求金額は、同一案件についての案件画面中の金額領域に表示されたものと同一である。
【0169】
請求承認ボタンは、選択請求を承認する場合に操作するためのボタンである。
【0170】
請求拒否ボタンは、選択請求の承認を拒否する場合に操作するためのボタンである。
【0171】
ステップST96においてプロセッサー210は、選択請求を承認する操作又は承認を拒否する操作が行われるのを待ち受ける。すなわちプロセッサー210は、請求承認ボタン又は請求拒否ボタンを操作するなどの予め定められた操作が行われるのを待ち受ける。プロセッサー210は、選択請求を承認する操作又は承認を拒否する操作が行われたならば、ステップST96においてYesと判定してステップST97へと進む。
【0172】
ステップST97においてプロセッサー210は、請求承認情報を生成する。請求承認情報は、ログインID、選択請求の請求ID、及び承認可否情報を含む。承認可否情報は、選択請求を承認するか拒否するかを示す。請求承認ボタンが操作されている場合、承認可否情報は、請求を承認することを示す。請求拒否ボタンが操作されている場合、請求の承認を拒否することを示す。プロセッサー210は、請求承認情報を生成した後、当該請求承認情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該請求承認情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該請求承認情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST97の処理の後、ステップST93へと戻る。
【0173】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、図2及び図3のステップST11~ステップST22を繰り返す待受状態にあるときに請求承認情報が受信されたならば、ステップST20においてYesと判定して図3のステップST37へと進む。
【0174】
以上より、プロセッサー110は、通信インターフェース150と協働して承認可否情報が承認することを示す請求承認情報を受信することで、第1の端末装置から、金額を承認することを示す情報を受信する発注受信部の一例として機能する。
【0175】
ステップST37においてプロセッサー110は、ステップST20で受信された請求承認情報に含まれる請求IDで特定される案件について、承認状態又は承認拒否状態にする。すなわち、プロセッサー110は、請求DB145を更新して、当該請求IDに関連付けられた承認変数の値を、承認状態又は承認拒否状態を示す値にする。プロセッサー110は、当該請求承認情報に含まれる承認可否情報が承認することを示す場合、承認変数の値を、承認状態を示す値にする。プロセッサー110は、当該承認可否情報が承認を拒否することを示す場合、承認変数の値を、承認拒否状態を示す値にする。プロセッサー110は、ステップST37の処理の後、図2のステップST11へと戻る。
【0176】
以上より、プロセッサー110は、補助記憶装置140と協働してステップST37の処理を行うことで、発注受信部が金額を承認することを示す情報を受信した場合、金額が承認されたことを記憶する記憶部の一例として機能する。
【0177】
また、端末装置200のプロセッサー210は、図6のステップST86及びステップST87を繰り返す待受状態にあるときに帳票を出力する操作が行われたならば、ステップST87においてYesと判定してステップST89へと進む。
【0178】
ステップST89においてプロセッサー210は、選択案件の案件情報を用いて出力コントロールで指定された帳票を生成する。そして、プロセッサー210は、生成した帳票を出力する。プロセッサー210は、例えば、印刷デバイス280を制御して、帳票を印刷物として出力する。あるいは、プロセッサー210は、帳票をPDF(Portable Document Format)若しくはXML(Extensible Markup Language)などの文書データ、EPS(Encapsulated PostScript)などのベクター画像データ、PNG(Portable Network Graphics)などのラスター画像データ、CSV(comma-separated values)などのテキストデータ、バイナリーデータ又はその他の電子データなどとして出力する。なお、プロセッサー210は、必要に応じて、帳票生成のために必要な情報をサーバー装置100から取得しても良い。また、プロセッサー210は、帳票を生成することに代えて、帳票をサーバー装置100から取得しても良い。この場合、サーバー装置100は、端末装置200からの要求に応じて帳票を生成する。そして、サーバー装置100は、生成した帳票を端末装置200に送信する。プロセッサー210は、ステップST44の処理の後、ステップST40へと戻る。プロセッサー210は、ステップST89の処理の後、ステップST85へと戻る。
【0179】
以上より、プロセッサー210は、ステップST89の処理を行うことで、案件管理装置から取得した案件についての情報を用いて案件の帳票を生成し、帳票を出力する帳票出力部の一例として機能する。
【0180】
荷主ユーザー及び運送ユーザーは、実運送体制管理簿を生成及び表示したい場合、入力デバイス260を操作して、実運送体制管理簿を生成及び表示可能な案件の一覧を表示するように端末装置200に指示する入力を行う。端末装置200のプロセッサー210は、例えば、当該入力に応じて、図9に示す処理を開始する。あるユーザーにとっての実運送体制管理簿を生成及び表示可能な案件は、例えば、当該あるユーザーが発注した案件である。当該あるユーザーにとっての実運送体制管理簿を生成及び表示可能な案件は、傭車案件ではない案件だけであっても良い。当該あるユーザーにとっての実運送体制管理簿を生成及び表示可能な案件は、傭車案件ではない案件と、当該あるユーザーが元請けである案件だけであっても良い。荷主ユーザーにおける実運送体制管理簿は、当該荷主ユーザーが発注した案件の案件情報及び当該案件を受注したユーザーのユーザー情報、並びに当該案件の下請けとなる傭車案件それぞれの案件情報及び当該傭車案件それぞれを受注したユーザーのユーザー情報を一覧にしたものである。運送ユーザーにおける実運送体制管理簿は、当該運送ユーザーが発注した傭車案件の案件情報及び当該傭車案件を受注したユーザーのユーザー情報、並びに当該傭車案件より下の階層となる下請けとなる傭車案件それぞれの案件情報及び当該下請けとなる傭車案件それぞれを受注したユーザーのユーザー情報を一覧にしたものである。
【0181】
図9のステップST111において端末装置200のプロセッサー210は、体制一覧要求を生成する。体制一覧要求は、一例として、ログインIDを含む。体制一覧要求は、当該ログインIDで特定される荷主ユーザー又は運送ユーザーにとっての実運送体制管理簿を生成及び表示可能な案件の一覧を送信するように要求する情報である。プロセッサー210は、体制一覧要求を生成した後、当該体制一覧要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該体制一覧要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該体制一覧要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0182】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、図2及び図3のステップST11~ステップST22を繰り返す待受状態にあるときに体制一覧要求が受信されたならば、ステップST21においてYesと判定して図3のステップST38へと進む。
【0183】
ステップST38においてプロセッサー110は、案件DB142を参照して、ステップST21で受信された体制一覧要求に含まれるログインIDで特定されるユーザーにとっての実運送体制管理簿を生成及び表示可能な案件(以下「可能案件」という。)を特定する。可能案件は、例えば、当該ログインIDが発注元IDであり、受注変数の値が受注済み状態である案件である。なお、プロセッサー110は、傭車案件を可能案件から除外しても良い。あるいは、プロセッサー110は、当該ログインIDで特定されるユーザーが元請けでない傭車案件を可能案件から除外しても良い。プロセッサー110は、例えば、階層情報が3以上である案件を、当該ログインIDで特定されるユーザーが元請けでない傭車案件であると判定する。
【0184】
ステップST39においてプロセッサー110は、体制一覧情報を生成する。体制一覧情報は、ステップST38で特定された案件の一覧、当該案件それぞれの案件ID及び案件情報を含む。プロセッサー110は、体制一覧情報を生成した後、当該体制一覧情報を、体制一覧要求の送信元である端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該体制一覧情報を端末装置200に送信する。送信された当該体制一覧情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST39の処理の後、図2のステップST11へと戻る。
【0185】
一方、図9のステップST112において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって体制一覧情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、体制一覧情報が受信されたならば、ステップST112においてYesと判定してステップST113へと進む。
【0186】
ステップST113においてプロセッサー210は、体制一覧画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、体制一覧画面を表示する。
【0187】
体制一覧画面は、ログインIDで特定されるユーザーにとっての可能案件の一覧を表示する画面である。当該一覧は、ステップST112で受信された体制一覧情報に含まれる一覧である。体制一覧画面に一覧として表示された各案件は、入力デバイス260を用いた操作により選択することが可能である。体制一覧画面は、案件を、発注先IDごとに分けて表示しても良い。
【0188】
ステップST114においてプロセッサー210は、請求一覧画面に一覧として表示された案件を選択する操作が行われるのを待ち受ける。プロセッサー210は、請求一覧画面に一覧として表示された案件を選択する操作が行われたならば、ステップST114においてYesと判定してステップST115へと進む。
【0189】
ステップST115においてプロセッサー210は、体制要求を生成する。体制要求は、一例として、体制一覧画面において選択された案件の案件ID、及びログインIDを含む。体制要求は、当該案件IDで特定される案件の実運送体制管理簿を生成及び送信するように指示する情報である。プロセッサー210は、体制要求を生成した後、当該体制要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該体制要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該体制要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0190】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、図2及び図3のステップST11~ステップST22を繰り返す待受状態にあるときに体制要求が受信されたならば、ステップST22においてYesと判定して図3のステップST40へと進む。
【0191】
ステップST40においてプロセッサー110は、ステップST22で受信された体制要求に含まれる案件IDで特定される案件についての実運送体制管理簿を生成する。プロセッサー110は、例えば、以下の(A1)~(A5)に示す手順により、当該実運送体制管理簿を生成する。プロセッサー110は、生成した実運送体制管理簿を補助記憶装置140などに記憶する。なお、実運送体制管理簿を生成する対象の案件IDを、以下「対象ID」というものとする。
【0192】
(A1)プロセッサー110は、案件DB142を参照して、対象IDに関連付けられた案件情報を取得する。
(A2)プロセッサー110は、ユーザーDBを参照して、最後に取得した案件情報に含まれる発注先IDに関連付けられたユーザー情報を取得する。
(A3)プロセッサー110は、最後に取得した案件情報に含まれる下請け案件IDが初期値でない場合、(A4)に進む。対して、プロセッサー110は、最後に取得した案件情報に含まれる下請け案件IDが初期値である場合、(A5)に進む。
(A4)プロセッサー110は、案件DB142を参照して、最後に取得した案件情報に含まれる下請け案件IDに関連付けられた案件情報を取得する。そして、プロセッサー110は、(A2)に戻る。プロセッサー110は、(A2)~(A4)を繰り返すことで、実運送体制管理簿を生成する対象の案件の傭車案件それぞれについての情報及び当該傭車案件それぞれを受注したユーザーについての情報を取得する。
(A5)プロセッサー110は、(A1)~(A4)で取得した案件情報及びユーザー情報を用いて実運送体制管理簿を生成する。
【0193】
図14は、実運送体制管理簿L1の一例を示す図である。図14に示す実運送体制管理簿L1が対象としている案件は、2次請けまでの下請けであり、3次請けはないものとする。なお、図14に示した案件の3次請け以下がないのであって、他の案件では3次請け以下もあり得ることに注意されたい。実運送体制管理簿L1は、一例として、元請け及び外注先のユーザーそれぞれについて、企業名、営業所名、住所、代表者名、車両保有台数、案件、運行及び発注についての情報、実運賃、下請け手数料(外注手数料)並びに運送条件等を示す。
【0194】
ステップST41においてプロセッサー110は、体制情報を生成する。体制情報は、ステップST40で生成された実運送体制管理簿を含む。プロセッサー110は、体制情報を生成した後、当該体制情報を、体制要求の送信元である端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該体制情報を端末装置200に送信する。送信された当該体制情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST41の処理の後、図2のステップST11へと戻る。
【0195】
一方、図9のステップST116において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって体制情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、体制情報が受信されたならば、ステップST116においてYesと判定してステップST117へと進む。
【0196】
ステップST117においてプロセッサー210は、ステップST116で受信された実運送体制管理簿を補助記憶装置240などに記憶する。
【0197】
ステップST118においてプロセッサー210は、運送体制画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、運送体制画面を表示する。
【0198】
運送体制画面は、体制出力ボタン、及びステップST116で受信された実運送体制管理簿を含む。体制出力ボタンは、当該実運送体制管理簿を出力するように配車システム1に指示する場合に操作するためのボタンである。
【0199】
ステップST119においてプロセッサー210は、実運送体制管理簿の出力を指示する操作が行われるのを待ち受ける。すなわちプロセッサー210は、体制出力ボタンを操作するなどの予め定められた操作が行われるのを待ち受ける。プロセッサー210は、実運送体制管理簿の出力を指示する操作が行われたならば、ステップST119においてYesと判定してステップST120へと進む。
【0200】
ステップST120においてプロセッサー210は、例えば、印刷デバイス280を制御して、実運送体制管理簿を印刷物として出力する。あるいは、プロセッサー210は、実運送体制管理簿をPDF若しくはXMLなどの文書データ、EPSなどのベクター画像データ、PNGなどのラスター画像データ、CSVなどのテキストデータ、表計算ソフト用のデータ、若しくはバイナリーデータ又はその他の電子データなどとして出力する。プロセッサー210は、ステップST120の処理の後、ステップST118へと戻る。
【0201】
荷主ユーザー、運送ユーザー及び着荷主ユーザーは、運行管理を行いたい場合、入力デバイス260を操作して、車番が確定した案件の一覧を表示するように端末装置200に指示する入力を行う。端末装置200のプロセッサー210は、例えば、当該入力に応じて、図10に示す処理を開始する。
【0202】
図10のステップST131において端末装置200のプロセッサー210は、運行一覧要求を生成する。運行一覧要求は、一例として、ログインIDを含む。運行一覧要求は、当該ログインIDで特定される荷主ユーザー又は運送ユーザーが発注した案件のうち、車番が確定した案件の一覧を送信するように要求する情報である。プロセッサー210は、運行一覧要求を生成した後、当該運行一覧要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該運行一覧要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該運行一覧要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0203】
一方、図11のステップST141においてサーバー装置100のプロセッサー110は、通信インターフェース150によって運行一覧要求が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、運行一覧要求が受信されないならば、ステップST141においてNoと判定してステップST142へと進む。
【0204】
ステップST142においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって指示要求が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、指示要求が受信されないならば、ステップST142においてNoと判定してステップST143へと進む。
【0205】
ステップST143においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって予定要求が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、予定要求が受信されないならば、ステップST143においてNoと判定してステップST144へと進む。
【0206】
ステップST144においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって入力時間情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、入力時間情報が受信されないならば、ステップST144においてNoと判定してステップST145へと進む。
【0207】
ステップST145においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって測位情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、測位情報が受信されないならば、ステップST145においてNoと判定してステップST146へと進む。
【0208】
ステップST146においてプロセッサー110は、運行要求か否かを判定する。プロセッサー110は、運行要求ならば、ステップST146においてNoと判定してステップST141へと戻る。かくして、プロセッサー110は、運行一覧要求、指示要求、予定要求、入力時間情報、測位情報又は運行要求が受信されるまでステップST141~ステップST146を繰り返す待受状態となる。なお、指示要求、予定要求、入力時間情報、測位情報及び運行要求については後述する。
【0209】
プロセッサー110は、ステップST141~ステップST146を繰り返す待受状態にあるときに運行一覧要求が受信されたならば、ステップST141においてYesと判定してステップST147へと進む。
【0210】
ステップST147においてプロセッサー110は、案件DBを参照して、ステップST141で受信された運行一覧要求に含まれるユーザーIDで特定されるユーザーが発注した案件のうち、車番が確定している案件を特定する。このような案件は、例えば、発注元IDが当該ユーザーIDであり、確定変数の値が確定状態を示している案件である。
【0211】
ステップST148においてプロセッサー110は、運行一覧情報を生成する。運行一覧情報は、ステップST147で特定された案件の一覧、当該案件それぞれの案件ID及び案件情報を含む。プロセッサー110は、運行一覧情報を生成した後、当該運行一覧情報を、運行一覧要求の送信元である端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該運行一覧情報を端末装置200に送信する。送信された当該運行一覧情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST148の処理の後、ステップST141へと戻る。
【0212】
一方、図10のステップST132において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって運行一覧情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、運行一覧情報が受信されたならば、ステップST132においてYesと判定してステップST133へと進む。
【0213】
ステップST133においてプロセッサー210は、運行一覧画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、運行一覧画面を表示する。
【0214】
運行一覧画面は、ログインIDで特定されるユーザーが発注した案件のうち、車番が確定した案件の一覧を表示する画面である。運行一覧画面に表示された各案件は、入力デバイス260を用いた操作により選択することが可能である。また、運行一覧画面は、一例として、作成ボタン及び詳細ボタンを含む。作成ボタンは、選択された案件の運行指示書を作成し、運転手に送信するように端末装置200に指示する場合に操作するためのボタンである。詳細ボタンは、選択された案件の詳細を表示するように端末装置200に指示する場合に操作するためのボタンである。
【0215】
ステップST134においてプロセッサー210は、案件が選択された状態で作成ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、案件が選択された状態で作成ボタンが操作されないならば、ステップST134においてNoと判定してステップST135へと進む。
【0216】
ステップST135においてプロセッサー210は、案件が選択された状態で詳細ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、案件が選択された状態で詳細ボタンが操作されないならば、ステップST135においてNoと判定してステップST134へと戻る。かくして、プロセッサー210は、案件が選択された状態で作成ボタン又は詳細ボタンが操作されるまでステップST134及びステップST135を繰り返す待受状態となる。
【0217】
プロセッサー210は、ステップST134及びステップST135を繰り返す待受状態にあるときに、案件が選択された状態で作成ボタンが操作されたならば、ステップST134においてYesと判定してステップST136へと進む。
【0218】
ステップST136においてプロセッサー210は、指示要求を生成する。指示要求は、一例として、ログインID及び選択されている案件の案件IDを含む。指示要求は、当該案件IDで特定される案件の運行指示書を作成して、当該案件を担当する運転手に送信するように要求する情報である。プロセッサー210は、指示要求を生成した後、当該指示要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該指示要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該指示要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST136の処理の後、ステップST134へと戻る。
【0219】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、図11のステップST141~ステップST146を繰り返す待受状態にあるときに指示要求が受信されたならば、ステップST142においてYesと判定してステップST149へと進む。
【0220】
ステップST149においてプロセッサー110は、ステップST142で受信された指示要求に含まれる案件IDで特定される運行指示書を生成する。プロセッサー110は、例えば、当該案件IDに関連付けられた案件情報を用いて運行指示書を生成する。運行指示書は、運行における各情報を、当該案件を担当する運転手に伝達するための書類である。運行指示書は、運転手アプリを用いて運転手に通知される。運行指示書は、当該各情報として、例えば、発注者名、案件名、運行に用いる貨物自動車の車種及び形状、運行における各予定の時刻及び時間、運行のルート、経由地及び休憩地点などの各地点の位置、運行管理者の名前、積込先の情報、降し先の情報、休憩地点の情報、運賃、通行料、荷役料並びに荷役条件などを含む。プロセッサー110は、生成した運行指示書を、例えば、当該案件ID及び運転手IDと関連付けて案件DB142に記憶する。当該運転手IDは、当該案件情報中の配車運転手IDと同一である。
【0221】
ステップST150においてプロセッサー110は、予定通知情報を生成する。予定通知情報は、一例として、ステップST142で受信された指示要求に含まれる案件IDを含む。予定通知情報は、当該案件IDで特定される案件の運行指示書が生成されたこと、及び当該運行指示書が存在することを通知する情報である。また、予定通知情報は、この予定通知情報の送信先の運転手に対して、当該案件を担当することが決定したことを通知する情報である。また、予定通知情報は、運行予定及び運送条件などの情報を通知する情報である。予定通知情報は、ステップST149で生成された運行指示書を含んでも良い。プロセッサー110は、予定通知情報を生成した後、当該予定通知情報を、当該案件を担当する運転手が使用する端末装置300に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。当該運転手は、当該案件IDに関連付けられた配車運転手IDで特定される。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該予定通知情報を端末装置300に送信する。送信された当該予定通知情報は、端末装置300によって受信される。プロセッサー110は、ステップST150の処理の後、ステップST141へと戻る。
【0222】
一方、図12のステップST161において端末装置300のプロセッサー210は、運行の予定を表示するように指示する操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー210は、運行の予定を表示するように指示する操作が行われていないならば、ステップST161においてNoと判定してステップST162へと進む。
【0223】
ステップST162においてプロセッサー210は、通信インターフェース250によって予定通知情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー210は、予定通知情報が受信されないならば、ステップST162においてNoと判定してステップST161へと戻る。かくして、プロセッサー210は、運行の予定を表示するように指示する操作が行われるか、予定通知情報が受信されるまでステップST161及びステップST162を繰り返す待受状態となる。
【0224】
プロセッサー210は、ステップST161及びステップST162を繰り返す待受状態にあるときに予定通知情報が受信されたならば、ステップST162においてYesと判定してステップST163へと進む。
【0225】
ステップST163においてプロセッサー210は、予定通知画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、予定通知画面を表示する。プロセッサー210は、ステップST163の処理の後、ステップST161へと戻る。
【0226】
予定通知画面は、予定通知情報が示す通知の内容を表示する画面である。なお、プロセッサー210は、画面の表示以外の方法で通知を行っても良い。
【0227】
運転手は、運行指示書を確認したい場合、入力デバイス260を操作して、運行の予定を表示するように端末装置200に指示する入力を行う。
【0228】
プロセッサー210は、ステップST161及びステップST162を繰り返す待受状態にあるときに運行の予定を表示するように指示する操作が行われたならば、ステップST161においてYesと判定してステップST164へと進む。
【0229】
ステップST164においてプロセッサー210は、予定要求を生成する。予定要求は、端末装置300に記憶された運転手IDを含む。予定要求は、当該運転手IDで特定される運転手の運行の予定を送信するように要求する情報である。予定要求は、当該運転手が担当する案件の運行予定表の一覧を送信するように要求する情報である。プロセッサー210は、予定要求を生成した後、当該予定要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該予定要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該予定要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0230】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、図11のステップST141~ステップST146を繰り返す待受状態にあるときに予定要求が受信されたならば、ステップST143においてYesと判定してステップST151へと進む。
【0231】
ステップST151においてプロセッサー110は、案件DB142を参照して、ステップST143で受信された予定要求に含まれる運転手IDが関連付けられた運行指示書及び案件IDを取得する。
【0232】
ステップST152においてプロセッサー110は、予定情報を生成する。予定情報は、ステップST151で取得された各運行指示書及び各案件ID、並びにステップST151で取得された運行指示書の一覧を含む。プロセッサー110は、予定情報を生成した後、当該予定情報を、予定要求の送信元である端末装置300に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該予定情報を端末装置300に送信する。送信された当該予定情報は、端末装置300の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST152の処理の後、ステップST141へと戻る。
【0233】
一方、図12のステップST165において端末装置300のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって予定情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、予定情報が受信されたならば、ステップST165においてYesと判定してステップST166へと進む。
【0234】
ステップST166においてプロセッサー210は、予定画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、予定画面を表示する。
【0235】
予定画面は、ステップST165で受信された予定情報に含まれる運行指示書の一覧及び表示ボタンを表示する画面である。予定画面は、日付などの条件を指定することで、条件に合致する運行指示書のみを一覧表示することが可能である。また、予定画面に表示された各運行指示書は、入力デバイス260を用いた操作により選択することが可能である。表示ボタンは、選択された案件の詳細を表示するように端末装置300に指示する場合に操作するためのボタンである。
【0236】
ステップST167においてプロセッサー210は、運行指示書が選択された状態で表示ボタンが操作されるのを待ち受ける。プロセッサー210は、運行指示書が選択された状態で表示ボタンが操作されたならば、ステップST167においてYesと判定してステップST168へと進む。
【0237】
ステップST168においてプロセッサー210は、詳細画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、詳細画面を表示する。
【0238】
詳細画面は、選択された運行指示書の詳細を表示する画面である。詳細画面は、例えば、運行指示書に含まれる各情報を表示する。また、詳細画面は、入力開始ボタンを含む。入力開始ボタンは、選択された運行指示書に関連付けられた案件IDで特定される案件についての、実時間情報に含まれる各時間を決定するために必要な情報の入力を開始する場合に操作者が操作するためのボタンである。
【0239】
ステップST169においてプロセッサー210は、入力開始ボタンが操作されるのを待ち受ける。プロセッサー210は、入力開始ボタンが操作されたならば、ステップST169においてYesと判定してステップST170へと進む。
【0240】
ステップST170においてプロセッサー210は、時間入力画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、時間入力画面を表示する。
【0241】
時間入力画面は、実時間情報に含まれる各時間を決定するために必要な情報などを入力するための画面である。時間入力画面は、時間入力欄及び送信ボタンを含む。案件選択領域は、案件を選択するための領域である。時間入力欄は、各種の時間を入力するための入力欄である。送信ボタンは、時間入力欄に入力された内容を送信するように端末装置300に指示する場合に操作者が操作するためのボタンである。時間入力画面は、例えば、積み先入力画面及び降し先入力画面の2種類がある。プロセッサー210は、例えば、端末装置300の操作者による操作に基づき積み先入力画面及び降し先入力画面のどちらの画面を表示するかを決定する。あるいは、プロセッサー210は、現在日時から、自動的に積み先入力画面及び降し先入力画面のどちらの画面を表示するかを決定する。あるいは、プロセッサー210は、積み先入力画面において日時が未入力の場合に積み先入力画面を表示すると決定する。そして、プロセッサー210は、積み先入力画面において日時が入力済みである場合に降し先入力画面を表示すると決定する。
【0242】
積み先入力画面は、実時間情報のうち、積み先での各時間を決定するために必要な情報を入力するための画面である。積み先入力画面は、例えば、積み先での待機開始日時、積込開始日時及び積込終了日時を入力する時間入力欄を含む。積み先での待機開始時日時から積込開始日時までの時間長さは、積み先での待機時間である。積込開始日時から積込終了日時までの時間の長さは、積み先での荷役作業時間である。積み先での待機開始時日時から積込終了日時までの時間の長さは、積み先での荷待ち荷役合計時間である。
【0243】
降し先入力画面は、実時間情報のうち、降し先での各時間を決定するために必要な情報を入力するための画面である。降し先入力画面は、例えば、降し先での待機開始日時、積降開始日時及び積降終了日時を入力する時間入力欄を含む。降し先での待機開始時日時から積降開始日時までの時間長さは、降し先での待機時間である。積降開始日時から積降終了日時までの時間の長さは、降し先での荷役作業時間である。降し先での待機開始時日時から積降終了日時までの時間の長さは、降し先での荷待ち荷役合計時間である。
【0244】
また、時間入力画面は、運行開始日時、運行終了日時、出庫日時、帰庫日時、休憩開始日時、及び休憩終了日時の少なくともいずれかを入力可能であっても良い。
【0245】
ステップST171においてプロセッサー210は、各種の時間が入力されたか否かを判定する。ここで、各種の時間は、積み先入力画面においては、積み先での待機開始日時、積込開始日時及び積込終了日時である。降し先入力画面においては、降し先での待機開始日時、積降開始日時及び積降終了日時である。端末装置300の操作者は、入力デバイス260を用いて各種の時間を入力する。あるいは、他の装置が各種の時間を入力しても良い。当該他の装置は、例えば、デジタルタコグラフである。また、他の方法によって各種の時間が入力されても良い。プロセッサー210は、各種の時間が入力されていないならば、ステップST171においてNoと判定してステップST172へと進む。
【0246】
ステップST172においてプロセッサー210は、送信ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、送信ボタンが操作されないならば、ステップST172においてNoと判定してステップST171へと戻る。かくして、プロセッサー210は、各種の時間が入力されるか、送信ボタンが操作されるまでステップST171及びステップST172を繰り返す待受状態となる。
【0247】
プロセッサー210は、ステップST171及びステップST172を繰り返す待受状態にあるときに各種の時間の入力を受けたならば、ステップST171においてYesと判定してステップST173へと進む。
【0248】
ステップST173においてプロセッサー210は、入力された各種の時間を補助記憶装置240に記憶する。また、プロセッサー210は、入力された各種の時間を時間入力画面の時間入力欄に表示する。プロセッサー210は、ステップST173の処理の後、ステップST171へと戻る。
【0249】
プロセッサー210は、ステップST171及びステップST172を繰り返す待受状態にあるときに送信ボタンが操作されたならば、ステップST172においてYesと判定してステップST174へと進む。
【0250】
ステップST174においてプロセッサー210は、入力時間情報を生成する。入力時間情報は、時間入力画面において入力された各種の時間をサーバー装置100に通知するための情報である。入力時間情報は、案件選択領域において選択された案件の案件ID、ステップST173で記憶された各種の時間、補助記憶装置240に記憶された運転手ID、及び種別情報を含む。種別情報は、当該各種の時間が積み先に関するものであるか降し先に関するものであるかを示す情報である。積み先入力画面において入力された各種の時間を送信する場合の種別情報は、積み先を示す。降し先入力画面において入力された各種の時間を送信する場合の種別情報は、降し先を示す。プロセッサー210は、入力時間情報を生成した後、当該入力時間情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該入力時間情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該入力時間情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST174の処理の後、ステップST171へと戻る。
【0251】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、図11のステップST141~ステップST146を繰り返す待受状態にあるときに入力時間情報が受信されたならば、ステップST144においてYesと判定してステップST153へと進む。
【0252】
以上より、プロセッサー110は、通信インターフェース150と協働して、端末装置300から入力時間情報を受信することで、第4の端末装置から案件中の各種の時間の長さが分かる情報を受信する時間受信部の一例として機能する。
【0253】
ステップST153においてプロセッサー110は、ステップST144で受信された入力時間情報に基づき、案件DB142の実時間情報を更新する。このために、プロセッサー110は、当該入力時間情報に含まれる各時間を、当該実時間情報に書き込む。なお、当該実時間情報は、入力時間情報に含まれる案件IDで特定される案件の案件情報に含まれる。また、プロセッサー110は、当該実時間情報が、積み先での待機開始日時及び積込開始日時を含み、積み先での待機時間を含まない場合、当該待機時間を算出する。また、プロセッセー110は、当該実時間情報が、積み先での積込開始日時及び積込終了日時を含み、積み先での荷役作業時間を含まない場合、当該荷役作業時間及び積み先での荷待ち荷役合計時間を算出する。また、プロセッサー110は、当該実時間情報が、降し先での待機開始日時及び積降開始日時を含み、降し先での待機時間を含まない場合、当該待機時間を算出する。また、プロセッセー110は、当該実時間情報が、降し先での積降開始日時及び積降終了日時を含み、降し先での荷役作業時間を含まない場合、当該荷役作業時間及び降し先での荷待ち荷役合計時間を算出する。また、プロセッサー110は、当該実時間情報が、休憩開始日時及び休憩終了日時を含み、休憩時間を含まない場合、休憩時間を算出するそして、プロセッサー110は、各算出結果を実時間情報に書き込む。また、プロセッサー110は、当該案件の上位案件及び下位案件の案件情報中の実時間情報を、当該案件と同一にする。ここで、案件の下位案件は、当該案件の傭車案件の傭車案件の…と伝っていった際に到達可能なそれぞれの案件である。プロセッサー110は、ステップST153の処理の後、ステップST141へと戻る。
【0254】
また、図13のステップST181において端末装置300のプロセッサー210は、測位部310を用いて端末装置300の位置を測位する。
【0255】
ステップST182においてプロセッサー210は、測位情報を生成する。測位情報は、補助記憶装置240に記憶された運転手ID、現在日時、及びステップST181で測位された位置情報を含む。プロセッサー210は、測位情報を生成した後、当該測位情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該測位情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該測位情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST182の処理の後、ステップST181へと戻る。以上に示すように、端末装置300は、定期的に自身の位置情報をサーバー装置100に送信する。
【0256】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、図11のステップST141~ステップST146を繰り返す待受状態にあるときに測位情報が受信されたならば、ステップST145においてYesと判定してステップST154へと進む。
【0257】
ステップST154においてプロセッサー110は、ステップST146で受信された測位情報に含まれる運転手IDに、当該測位情報に含まれる位置情報及び日時を関連付けて運転手DB144に記憶する。プロセッサー110は、ステップST154の処理の後、ステップST141へと戻る。
【0258】
荷主ユーザー及び運送ユーザーは、運行一覧画面において表示された案件についての詳細な情報を確認したい場合、例えば、当該案件を選択した状態で詳細ボタンを操作する。
【0259】
一方、端末装置200のプロセッサー210は、ステップST134及びステップST135を繰り返す待受状態にあるときに、案件が選択された状態で詳細ボタンが操作されたならば、ステップST135においてYesと判定してステップST137へと進む。
【0260】
ステップST137においてプロセッサー210は、運行要求を生成する。運行要求は、一例として、ログインID、及び選択された案件の案件IDを含む。運行要求は、当該案件IDで特定される案件についての詳細な情報を送信するように要求する情報である。プロセッサー210は、運行要求を生成した後、当該運行要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該運行要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該運行要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0261】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、図11のステップST141~ステップST146を繰り返す待受状態にあるときに運行要求が受信されたならば、ステップST146においてYesと判定してステップST155へと進む。
【0262】
ステップST155においてプロセッサー110は、案件DB142を参照して、ステップST146で受信された運行要求に含まれる案件IDで特定される案件の案件情報を取得する。また、プロセッサー110は、運転手DB144を参照して、当該案件情報に含まれる配車運転手IDに関連付けられた位置情報及び日時を取得する。
【0263】
ステップST156においてプロセッサー110は、ステップST155で取得した実時間情報を用いて、ステップST146で受信された運行要求に含まれる案件IDで特定される案件の運送状況を決定する。運送状況は、案件の運行が現在どのような状況であるかを示す。運送状況には、例えば、運行未開始、出庫済み、積み待機中、積込中、積込終了、降し待機中、降し中、降し終了、及び運行終了などの種類がある。プロセッサー110は、一例として、以下のように運送状況を決定する。
【0264】
プロセッサー110は、実時間情報が帰庫日時又は運行終了日時を含む場合、運行終了とみなす。そうでない場合において、プロセッサー110は、実時間情報が積降終了日時を含む場合、降し終了とみなす。そうでない場合、プロセッサー110は、実時間情報が積降開始日時を含む場合、降し中とみなす。そうでない場合、プロセッサー110は、実時間情報が積降開始日時を含む場合、降し待機中とみなす。そうでない場合、プロセッサー110は、実時間情報が積込終了日時を含む場合、積込終了とみなす。そうでない場合、プロセッサー110は、実時間情報が積込開始日時を含む場合、積込中とみなす。そうでない場合、プロセッサー110は、実時間情報が積み先での待機開始日時を含む場合、積み待機中とみなす。そうでない場合、プロセッサー110は、実時間情報が出庫日時又は運行開始日時を含む場合、出庫済みとみなす。そうでない場合、プロセッサー110は、運行未開始とみなす。以上に示したように、各日時は、その有無によって、運送状況を決定するフラグとして機能している。例えば、帰庫日時及び運行終了日時は、運行終了を示すフラグとして機能している。
【0265】
ステップST157においてプロセッサー110は、ステップST157で取得した最新の位置情報及び日時を用いて、案件を担当する運転手が目的地に到着する予測の日時(以下「到着予測日時」という。)を算出する。当該運転手が目的地に到着する日時は、案件に使用されている貨物自動車が目的地に到着する日時でもある。プロセッサー110は、ステップST156で決定した運送状況が出庫済みである場合、目的地を積み先として到着予測日時を算出する。プロセッサー110は、当該運送状況が積込終了である場合、目的地を降し先として到着予測日時を算出する。プロセッサー110は、当該運送状況が降し終了である場合、目的地を帰庫場所として到着予測日時を算出する。また、プロセッサー110は、算出した到着予測日時が、予定日時よりも遅い場合、遅延予測時間を算出する。遅延予測時間は、当該到着予測日時と当該予定日時の差である。なお、プロセッサー110は、到着予測日時に代えて、又は到着予測日時に加えて、到着するまでにかかる時間(以下「到着予測時間」という。)を算出しても良い。到着するまでにかかる時間は、現在日時から到着予測日時までの時間である。到着予測日時及び到着予測時間を総称して到着予測情報というものとする。
【0266】
プロセッサー110は、算出した到着予測情報を着荷主ユーザーなどのユーザーが使用する端末装置200に送信することで、到着予測情報を当該ユーザーに通知しても良い。このために、プロセッサー110は、当該到着予測情報を送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該到着予測情報を当該端末装置200に送信する。送信された当該到着予測情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。当該端末装置200のプロセッサー210は、到着予測情報を表示デバイス270に表示するなどして、当該ユーザーに対して報知する。
【0267】
ステップST158においてプロセッサー110は、運行情報を生成する。運行情報は、ステップST155で取得された案件情報、位置情報及び日時を含む。また、運行情報は、ステップST156で決定された運送状況を含む。また、運行情報は、ステップST157で算出された到着予測日時及び遅延予測時間を含む。プロセッサー110は、運行情報を生成した後、当該運行情報を端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該運行情報を端末装置200に送信する。送信された当該運行情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST158の処理の後、ステップST141へと戻る。
【0268】
なお、着荷主ユーザーが使用する端末装置200は、第3の端末装置の一例である。以上より、プロセッサー110は、通信インターフェース150と協働して、着荷主ユーザーが使用する端末装置200に運行情報を送信することで、案件についての情報に含まれる情報を、着荷主が使用する第3の端末装置に送信する送信部の一例として機能する。
【0269】
以上より、プロセッサー110は、通信インターフェース150と協働して、荷主ユーザーに運行情報を送信するステップST158の処理を実行することで、各種の時間の長さを、第1の端末装置に送信する時間送信部の一例として機能する。また、プロセッサー110は、通信インターフェース150と協働して、運送ユーザーに運行情報を送信するステップST158の処理を実行することで、各種の時間の長さを、第2の端末装置に送信する時間送信部一例として機能する。
【0270】
一方、図12のステップST138において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって運行情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、運行情報が受信されたならば、ステップST138においてYesと判定してステップST139へと進む。
【0271】
ステップST139においてプロセッサー210は、図16に示すような運行情報画面SC1に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、運行情報画面SC1を表示する。プロセッサー210は、運行情報画面SC1の表示を終了した場合、ステップST131へと戻る。
【0272】
図16は、表示デバイス270に表示される運行情報画面SC1の一例を示す図である。運行情報画面SC1は、運行一覧画面において選択された案件について、案件情報、運送状況、到着予測日時、遅延予測時間及び運行位置情報を表示する画面である。当該案件情報は、ステップST138で受信された運行情報に含まれる案件情報である。当該運送状況は、当該運行情報に含まれる運送状況である。当該到着予測日時及び当該遅延予測時間は、当該運行情報に含まれる到着予測日時及び遅延予測時間である。運行情報画面SC1は、当該案件情報に含まれる実時間情報が各時間を含む場合、当該各時間を表示する。
【0273】
運行位置情報は、案件を担当する運転手の位置を示す情報である。当該運転手の位置は、案件に使用されている貨物自動車の位置でもある。案件が運行開始後且つ運行終了前であるならば、運行位置情報は、当該運転手の現在位置を含む。案件が運行開始後であるならば、運行位置情報は、運行開始以降運行終了前までの当該運転手の位置の推移を含む。
【0274】
運行情報画面SC1は、一例として、詳細領域AR10、詳細領域AR20及び地図領域AR30を含む。詳細領域AR10は、案件の詳細の一部を表示する領域である。図16中の詳細領域AR10は、図15と同様であるので説明を省略する。
【0275】
詳細領域AR20は、詳細領域AR10に表示された内容以外の案件の詳細を表示する。図16では詳細領域AR20の表示内容を省略して示している。
【0276】
地図領域AR30は、運行位置情報を地図を用いて表示する領域である。
【0277】
配車について図19図23を用いて説明する。図19は、端末装置200のプロセッサー210による処理の一例を示すフローチャートである。プロセッサー210は、例えば、ROM220又は補助記憶装置240などに記憶されたプログラムに基づいて図19の処理を実行する。図20は、サーバー装置100のプロセッサー110による処理の一例を示すフローチャートである。プロセッサー110は、例えば、ROM120又は補助記憶装置140などに記憶されたプログラムに基づいて図20の処理を実行する。ここでは、貨物自動車及び運転手がいずれも未指定である案件の配車を行う場合を例に説明する。
【0278】
運送ユーザーは、受注した案件について、配車を行いたい場合、入力デバイス260を操作して、当該案件の一覧を表示するように端末装置200に指示する入力を行う。端末装置200のプロセッサー210は、例えば、当該入力に応じて、図19に示す処理を開始する。
【0279】
図19のステップST201において端末装置200のプロセッサー210は、配車一覧要求を生成する。配車一覧要求は、一例として、ログインIDを含む。配車一覧要求は、当該ログインIDで特定される運送ユーザーが受注した案件の一覧及び当該各案件についての情報を送信するように要求する情報である。配車一覧要求は、当該運送ユーザーが運用する貨物自動車の一覧及び当該各貨物自動車についての情報を送信するように要求する情報である。配車一覧要求は、当該運送ユーザーが使用する運転手の一覧及び当該各運転手についての情報を送信するように要求する情報である。プロセッサー210は、配車一覧要求を生成した後、当該配車一覧要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該配車一覧要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該配車一覧要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0280】
一方、図20のステップST211においてサーバー装置100のプロセッサー110は、通信インターフェース150によって配車一覧要求が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、配車一覧要求が受信されないならば、ステップST211においてNoと判定してステップST212へと進む。
【0281】
ステップST212においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって配車要求が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、配車要求が受信されないならば、ステップST212においてNoと判定してステップST211へと戻る。かくして、プロセッサー110は、配車一覧要求又は配車要求が受信されるまでステップST211及びステップST212を繰り返す待受状態となる。
【0282】
プロセッサー110は、ステップST211及びステップST212を繰り返す待受状態にあるときに配車一覧要求が受信されたならば、ステップST211においてYesと判定してステップST213へと進む。
【0283】
ステップST213においてプロセッサー110は、配車一覧要求によって要求された情報を取得する。すなわち、プロセッサー110は、案件DB142を参照して、発注先IDがステップST12で受信された配車一覧要求に含まれるログインIDと同一である案件のうち、受注済み状態である案件を特定する。そして、プロセッサー110は、特定した各案件について、案件ID及び案件情報を取得する。また、プロセッサー110は、車両DB143を参照して、当該ログインIDが関連付けられた車両IDを特定する。そして、プロセッサー110は、特定した車両IDそれぞれについて、関連付けられた貨物自動車についての情報を取得する。また、プロセッサー110は、運転手DB143を参照して、当該ログインIDが関連付けられた運転手IDを特定する。そして、プロセッサー110は、特定した運転手IDそれぞれについて、関連付けられた運転手についての情報を取得する。
【0284】
ステップST214においてプロセッサー110は、配車一覧情報を生成する。配車一覧情報は、ステップST213で取得された情報を含む。プロセッサー110は、配車一覧情報を生成した後、当該配車一覧情報を端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該配車一覧情報を端末装置200に送信する。送信された当該配車一覧情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST214の処理の後、ステップST211へと戻る。
【0285】
一方、図19のステップST202において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって配車一覧情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、配車一覧情報が受信されたならば、ステップST202においてYesと判定してステップST203へと進む。
【0286】
ステップST203においてプロセッサー210は、図21に示すような配車マッチング画面SC4-1に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、配車マッチング画面SC4-1を表示する。
【0287】
図21は、表示デバイス270に表示される配車マッチング画面SC4-1の一例を示す図である。配車マッチング画面SC4-1は、案件の一覧を表示する画面である。配車マッチング画面SC4-1は、当該一覧から配車を行う対象の案件を選択するための画面である。配車マッチング画面SC4-1は、一例として、領域AR41-1及び保存ボタンB41を含む。
【0288】
領域AR41-1は、案件の一覧を表示する領域である。領域AR41-1に表示される案件は、配車一覧情報に含まれる案件である。領域AR41-1に表示された各案件は、選択可能である。領域AR41-1は、各案件について、その案件を行う予定期間を帯によって表示する。領域AR41-1は、当該帯内に、その案件の積み地の位置と降し地の位置を表示する。なお、図21に示す領域AR41-1は、一部を省略して示している。
【0289】
保存ボタンは、配車マッチング画面SC4において案件、貨物自動車及び運転手の3点が選択された状態で操作可能なボタンである。保存ボタンは、配車の内容を確定するボタンである。また、保存ボタンは、配車の内容をサーバー装置100に送信するように端末装置200に指示する場合に操作者が操作するためのボタンである。当該内容は、当該案件を当該貨物自動車及び当該運転手が運送を行うというものである。なお、配車マッチング画面SC4は、配車マッチング画面SC4-1~配車マッチング画面SC4-3の総称である。
【0290】
ステップST204においてプロセッサー210は、配車マッチング画面SC4-1に一覧表示された案件を選択する操作が行われるのを待ち受ける。プロセッサー210は、案件を選択する操作が行われたならば、ステップST204においてYesと判定してステップST205へと進む。
【0291】
ステップST205においてプロセッサー210は、図22に示すような配車マッチング画面SC4-2に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、配車マッチング画面SC4-2を表示する。
【0292】
図22は、表示デバイス270に表示される配車マッチング画面SC4-2の一例を示す図である。配車マッチング画面SC4-2は、貨物自動車の一覧を表示する画面である。配車マッチング画面SC4-2は、当該一覧から、配車マッチング画面SC4-1において選択された案件で運送を行う貨物自動車を選択するための画面である。配車マッチング画面SC4-2は、一例として、領域AR41-2、領域AR42-1及び保存ボタンB41を含む。
【0293】
領域AR41-2は、配車マッチング画面SC4-1において選択された案件を表示する領域である。領域AR41-2は、当該案件について、その案件を行う予定期間を帯によって表示する。領域AR41-2は、当該帯内に、その案件の積み地の位置と降し地の位置を表示する。
【0294】
領域AR42-1は、貨物自動車の一覧を表示する領域である。領域AR42-1に表示される貨物自動車は、配車一覧情報に含まれる貨物自動車である。領域AR42-1に表示された各貨物自動車は、選択可能である。領域AR42-1は、各貨物自動車について、その貨物自動車が運送を行う案件の予定期間を帯によって表示する。領域AR42-2は、当該帯内に、その案件の積み地の位置と降し地の位置を表示する。なお、図22に示す領域AR42-1は、一部を省略して示している。
【0295】
ステップST206においてプロセッサー210は、配車マッチング画面SC4-2に一覧表示された貨物自動車を選択する操作が行われるのを待ち受ける。プロセッサー210は、貨物自動車を選択する操作が行われたならば、ステップST206においてYesと判定してステップST207へと進む。
【0296】
ステップST207においてプロセッサー210は、図23に示すような配車マッチング画面SC4-3に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、配車マッチング画面SC4-3を表示する。
【0297】
図23は、表示デバイス270に表示される配車マッチング画面SC4-3の一例を示す図である。配車マッチング画面SC4-3は、運転手の一覧を表示する画面である。配車マッチング画面SC4-3は、当該一覧から、配車マッチング画面SC4-1において選択された案件で運送を行う運転手を選択するための画面である。配車マッチング画面SC4-3は、一例として、領域AR41-2、領域AR42-2、領域AR43-1及び保存ボタンB41を含む。
【0298】
領域AR42-2は、配車マッチング画面SC4-2において選択された貨物自動車を表示する領域である。領域AR42-2は、当該貨物自動車について、その貨物自動車が運送を行う案件の予定期間を帯によって表示する。領域AR42-2は、当該帯内に、その案件の積み地の位置と降し地の位置を表示する。
【0299】
領域AR43-1は、運転手の一覧を表示する領域である。領域AR43-1に表示される運転手は、配車一覧情報に含まれる運転手である。領域AR43-1に表示された各運転手は、選択可能である。領域AR43-1は、各運転手について、その運転手が運送を行う案件の予定期間を帯によって表示する。領域AR43-1は、当該帯内に、その案件の積み地の位置と降し地の位置を表示する。なお、図23に示す領域AR43-1は、一部を省略して示している。
【0300】
ステップST208においてプロセッサー210は、配車マッチング画面SC4-3に一覧表示された運転手を選択する操作が行われるのを待ち受ける。プロセッサー210は、運転手を選択する操作が行われたならば、ステップST208においてYesと判定してステップST209へと進む。
【0301】
ステップST209においてプロセッサー210は、配車を確定する操作が行われるのを待ち受ける。すなわちプロセッサー210は、保存ボタンB41を操作するなどの予め定められた操作が行われるのを待ち受ける。プロセッサー210は、配車を確定する操作が行われたならば、ステップST209においてYesと判定してステップST210へと進む。
【0302】
ステップST210においてプロセッサー210は、配車要求を生成する。配車要求は、ログインID、配車マッチング画面SC4-1において選択された案件の案件ID、配車マッチング画面SC4-2において選択された貨物自動車の車両ID、及び配車マッチング画面SC4-3において選択された運転手の運転手IDを含む。配車要求は、配車の内容を示す情報である。当該内容は、当該案件の運送を当該貨物自動車及び当該運転手が行うというものである。また、配車要求は、当該内容を記憶するように要求する情報である。プロセッサー210は、配車要求を生成した後、当該配車要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該配車要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該配車要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST210の処理の後、ステップST203へと戻る。
【0303】
プロセッサー110は、ステップST211及びステップST212を繰り返す待受状態にあるときに配車要求が受信されたならば、ステップST212においてYesと判定してステップST215へと進む。
【0304】
ステップST215においてプロセッサー110は、ステップST214において受信された配車要求に基づき、案件DB142を更新して貨物自動車及び運転手を案件に登録する。すなわち、プロセッサー110は、当該配車要求に含まれる案件IDに関連付けられた案件情報について、配車車両IDの値を当該配車要求に含まれる車両IDにする。そして、プロセッサー110は、当該案件情報について、配車運転手IDの値を当該配車要求に含まれる運転手IDにする。また、プロセッサー110は、当該案件情報中の確定変数の値を、確定状態を示す値にする。さらに、プロセッサー110は、当該案件IDで特定される案件の上位案件それぞれについても、案件情報中の確定変数の値を、確定状態を示す値にする。
【0305】
ステップST216においてプロセッサー110は、図2のステップST29と同様にして通知情報を生成する。ただし、プロセッサー110は、自車情報に代えて配車要求を用いる。プロセッサー110は、通知情報を生成した後、当該通知情報を、案件を発注したユーザーが使用する端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該通知情報を当該端末装置200に送信する。送信された当該通知情報は、当該端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST216の処理の後、ステップST211へと戻る。
【0306】
実施形態の配車システム1は、荷主ユーザーが入力した案件についての情報を記憶する。そして、実施形態の配車システム1は、運送ユーザーが当該案件を受注する入力操作を行った場合、当該案件が受注済みであることを記憶する。このように、実施形態の配車システム1は、案件の発注及び受注をオンラインで行うことができる。したがって、配車にかかる案件の発注に関する入力及び受注などの業務の手間が軽減される。また、現状の物流業界には、デジタル化が遅れているという課題がある。実施形態の配車システム1を用いることで企業間がオンラインで繋がることにより、双方のデジタル化が達成される。
【0307】
また、実施形態の配車システム1は、運送ユーザーが当該案件の受注を拒否する入力を行った場合、当該案件の受注が拒否されたことを記憶する。このように、実施形態の配車システム1は、案件の受注の拒否をオンラインで行うことができる。
【0308】
また、実施形態の配車システム1は、運送ユーザーが受注した案件について、当該運送ユーザーが当該案件に使用する貨物自動車及び運転手を指定した場合、当該貨物自動車を記憶する。このように、実施形態の配車システム1は、オンラインで配車を行うことができる。
【0309】
また、実施形態の配車システム1は、運送ユーザーが受注した案件について、当該運送ユーザーが入力した請求の金額を記憶する。また、実施形態の配車システム1は、当該金額について当該案件の発注元である荷主ユーザーが承認した場合、当該金額が承認されたことを記憶する。このように、実施形態の配車システム1は、請求の承認をオンラインで行うことができる。
【0310】
また、実施形態の配車システム1は、運送ユーザーが受注した案件について、サーバー装置100から取得した案件情報を用いて各種帳票を出力する。このように、実施形態の配車システム1は、オンラインで管理された情報を用いて各種帳票の出力が可能である。
【0311】
また、実施形態の配車システム1は、着荷主に案件についての情報を送信する。これにより、着荷主は、案件についての情報を簡単に知ることができる。当該情報は、例えば、車番連絡、積み先及び降し先での待機時間、荷役作業時間、及び荷待ち荷役合計時間の実績値、バース番号、並びに各種帳票を含む。したがって、着荷主は、これらについて簡単に知ることができる。
【0312】
また、実施形態の配車システム1は、荷主ユーザーが使用する端末装置200、運送ユーザーが使用する端末装置、運転手が使用する端末装置300のいずれとも案件に関する情報の受信及びは案件情報に含まれる情報の送信を行う。したがって、実施形態の配車システム1は、荷主ユーザー、運送ユーザー及び運転手のいずれもがオンラインで繋がることを可能とする。また、実施形態の配車システム1は、荷主ユーザー、運送ユーザー及び運転手による案件に関するやりとりを可能とする。
【0313】
また、実施形態の配車システム1によれば、端末装置300は、運転手アプリを用いて入力された、実時間情報に含まれる各時間が分かる情報を送信する。そして、サーバー装置100は、当該当該各時間を荷主ユーザーが使用する端末装置200及び運送ユーザーが使用する端末装置200に送信する。これにより、各端末装置200は、当該各時間の表示が可能となる。これにより、荷主ユーザー、運送ユーザー及び着荷主ユーザーは、当該各時間の確認及び管理が可能である。当該各時間は、例えば、待機時間、荷役作業時間、及び荷待ち荷役合計時間である。したがって、荷主ユーザー、運送ユーザー及び着荷主ユーザーは、待機時間、荷役作業時間、及び荷待ち荷役合計時間の実績値の確認及び管理が可能である。
【0314】
また、実施形態の配車システム1によれば、端末装置300は、位置情報をサーバー装置100に送信する。また、サーバー装置100は、当該位置情報を端末装置200に送信する。したがって、端末装置200を使用する各ユーザーは、運転手及び貨物自動車の位置を知ることができる。また、これにより、各ユーザーは、当該貨物自動車の到着管理及び動態管理が可能である。
【0315】
また、実施形態の配車システム1によれば、サーバー装置100は、請求を行うユーザーが使用する端末装置200と、請求受けるユーザーが使用する端末装置200に積込及び降しにかかる予定の時間と実績の時間を送信する。これにより、各端末装置200は、これらの時間の表示が可能である。またこれにより、請求を行うユーザーと請求を受けるユーザーの双方が、積込及び降しにかかる予定の時間と実績の時間を確認して、請求金額の確定作業及び承認作業を行うことができる。
【0316】
また、実施形態の配車システム1によれば、サーバー装置100は、運行指示書の作成指示を受けて、運行指示書を作成する。当該指示は、端末装置200の操作者による操作に基づき端末装置200がサーバー装置100に送信する。したがって、運送管理者などの当該操作者は、実施形態の配車システム1を用いることで、オンライン上で運行指示書の作成が可能である。
【0317】
また、以上のように、実施形態の配車システム1は、物流取引業務のデジタル化が可能である。すなわち、実施形態の配車システム1は、企業間の物流取引に関する業務(案件管理・配車業務・運行管理・運賃調整・請求支払)をデジタル化し、社内間・取引先とオンラインによるデータ連携が可能になり効率的でスムーズな物流取引を実現する荷主と運送企業と運転手とがつながる物流DXプラットフォームを提供することができる。また、これにより、ユーザーの物流取引に関する業務の手間が軽減される。
【0318】
また、以上のように、実施形態の配車システム1は、運転手アプリを用いて運行管理や作業ステータス管理が可能である。したがって、実施形態の配車システム1は、運送会社の運行管理の効率化、及び運転手の拘束時間削減に貢献できる。
【0319】
また、以上のように、実施形態の配車システム1は、運転手アプリを用いることで、今までアナログであった電話又は紙による伝達方法をデジタル化可能である。
【0320】
上記の実施形態は、以下のような変形も可能である。
上記の実施形態では、積み先入力画面は、積み先での待機開始日時、積込開始日時及び積込終了日時を入力する入力欄を含む。しかしながら、積み先入力画面は、積み先での待機時間、及び積み先での荷役作業時間を入力する入力欄を含んでも良い。この場合、入力時間情報は、積み先での待機時間、及び積み先での荷役作業時間を含む。
【0321】
上記の実施形態では、降し先入力画面は、降し先での待機開始日時、積降開始日時及び積降終了日時を入力する入力欄を含む。しかしながら、降し先入力画面は、降し先での待機時間、及び降し先での荷役作業時間を入力する入力欄を含んでも良い。この場合、入力時間情報は、降し先での待機時間、及び降し先での荷役作業時間を含む。
【0322】
1つの案件で積み先が複数あっても良い。1つの案件で降し先が複数あっても良い。
【0323】
図16に示す運行情報画面SC1は、1つの案件についての情報を表示する。しかしながら、端末装置200は、複数の案件についての情報を含む画面を表示できても良い。このような画面の例として、図17に管理画面SC2を示す。プロセッサー210は、管理画面SC2の表示に必要な情報をサーバー装置100から取得する。
【0324】
図17は、表示デバイス270に表示される管理画面SC2の一例を示す図である。管理画面SC2は、一例として、複数の案件のそれぞれについて、積込が完了したか否か、案件を発注した荷主ユーザーの企業名、案件で運送を行う貨物自動車の車番、自車を用いるか傭車を用いるか、及び運行位置情報が示す最新の位置を含む。また、管理画面SC2は、一例として、複数の案件のそれぞれについて、積み及び降しの少なくともいずれかの待機開始予定日時、終了予定日時、待機開始日時、開始日時及び終了日時を含む。
【0325】
管理画面SC2は、案件を選択することができる。プロセッサー210は、選択された案件の詳細を表示する。プロセッサー210は、例えば、図16に示すような運行情報画面SC1又は図18に示すような運行情報画面SC3により、選択された案件の詳細を表示する。
【0326】
図18は、表示デバイス270に表示される運行情報画面SC3の一例を示す図である。運行情報画面SC3は、一例として、管理画面SC2において選択された案件についての、運送を行う貨物自動車の車番、運送を行う運転手の名前、各地点に到着する予定の日時、各地点に実際に到着した日時、積み先の待機時間、積み先の荷役作業時間、積み先の荷待ち荷役合計時間、降し先の待機時間、降し先の荷役作業時間、及び降し先の荷待ち荷役合計時間を含む。プロセッサー210は、運行情報画面SC3について、運行情報画面SC1と同様に、予め定められた時間を超えた時間が表示された領域について、表示の仕方を変える。
【0327】
プロセッサー210は、運行管理画面SC3を、管理画面SC2上にオーバーレイ表示しても良い。プロセッサー210は、運行一覧画面として、管理画面SC2を用いても良い。プロセッサー210は、運行情報画面SC1に代えて、運行情報画面SC3を表示しても良い。
【0328】
上記の図9並びに図4のステップST21、ステップST22、及びステップST38~ステップST41の説明では、実運送体制管理簿の生成及び出力について述べた。しかしながら、配車システム1は、これと同様の処理によって実運送体制管理簿以外の帳票の生成及び出力が可能であっても良い。この場合、配車システム1は、例えば、図9並びに図4のステップST21、ステップST22、及びステップST38~ステップST41と同様の処理によって、実運送体制管理簿に代えて実運送体制管理簿以外の帳票の生成及び出力を行う。ただし、サーバー装置100のプロセッサー110は、ステップST40において、生成する帳票の種類に応じた必要な情報を、例えば、ユーザーDB141、案件DB142、車両DB143、運転手DB144及び請求DB145から取得して、帳票を生成する。
【0329】
案件情報は、変更が可能であっても良い。受注済みの案件についても、案件情報が変更可能であっても良い。案件情報の変更が行えるユーザーは、例えば、案件を発注したユーザー及び受注したユーザーである。ユーザーは、端末装置200を用いて案件情報の変更内容を入力する。端末装置200は、変更対象の案件の案件ID及び変更内容をサーバー装置100に送信する。サーバー装置100のプロセッサー110は、当該変更内容に基づき、当該案件の案件情報を変更する。また、プロセッサー110は、当該変更内容を、当該案件で運送を行う運転手が使用する端末装置300に送信する。当該端末装置300は、当該変更内容を表示デバイス270に表示するなどして、当該運転手に対して報知する。
【0330】
上記の実施形態における案件は、荷物を貨物自動車で輸送する。しかしながら、実施形態の案件は、貨物自動車以外の移動体を用いて荷物を輸送するものであっても良い。
【0331】
荷物を輸送する移動体は、無人であっても良い。この場合、配車画面において運転手を指定する必要はない。
【0332】
上記の実施形態では、ユーザーは、運送企業及び荷主である。そして、案件は、荷物を輸送する案件である。しかしながら、実施形態の請求システムは、運送企業及び荷主以外のユーザー並びに荷物を輸送する案件以外の案件に対応したものであっても良い。
【0333】
上記の実施形態においてサーバー装置100が実行する処理の一部を端末装置200又は端末装置300が実行しても良い。上記の実施形態において端末装置200又は端末装置300が実行する処理の一部をサーバー装置100が実行しても良い。
【0334】
プロセッサー110又はプロセッサー210は、上記実施形態においてプログラムによって実現する処理の一部又は全部を、回路のハードウェア構成によって実現するものであっても良い。
【0335】
実施形態の処理を実現するプログラムは、例えば装置内の非一時的な記憶媒体に記憶された状態で譲渡される。しかしながら、当該装置は、当該プログラムが記憶されない状態で譲渡されても良い。そして、当該プログラムが別途に譲渡され、当該装置へと書き込まれても良い。このときのプログラムの譲渡は、例えば、リムーバブルで非一時的な記憶媒体に記録して、あるいはインターネット又はLAN(local area network)などのネットワークを介したダウンロードによって実現できる。
【0336】
以上、本発明の実施形態を説明したが、例として示したものであり、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の実施形態は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施可能である。
【符号の説明】
【0337】
1 配車システム
100 サーバー装置
110,210 プロセッサー
120,220 ROM
130,230 RAM
140,240 補助記憶装置
141 ユーザーDB
142 案件DB
143 車両DB
144 運転手DB
145 請求DB
150,250 通信インターフェース
160,290 バス
200 端末装置
260 入力デバイス
270 表示デバイス
280 印刷デバイス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図23